JP2004192618A - レイアウトチェックシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 レイアウトデータによって定義されるPCBレイアウトが、バイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトになっているかどうかを的確にチェックするレイアウトチェックシステムを提供する。
【解決手段】 レイアウトチェックシステム1は、電源ピンと電源間のインピーダンスに相当する値であるZ1及び当該電源ピンとバイパスコンデンサ間のインピーダンスに相当する値であるZ2を算出するための基礎となる諸情報を記憶部13に記憶されているレイアウトデータから抽出するデータ抽出部121と、抽出された前記諸情報に基づいて、Z1及びZ2を算出する算出部122と、算出されたZ1とZ2の大きさを比較して、前記レイアウトが前記バイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトとなっているかどうかを判定する判定部123と、判定部123により否定的な判定がなされた場合、エラー情報を出力するエラー情報出力部124を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プリント配線基板(以下、PCBと呼ぶ。)のレイアウト設計に用いられるCAD(Computer Aided Design)技術に関するものであり、特にCADシステムを用いて作成されたレイアウトデータによって定義されるPCBのレイアウトが、当該PCB上に配置されるバイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトになっているかどうかをチェックするための技術に関する。
近年、電子機器の高性能化及びデジタル化に伴い、高速にスイッチング動作を行う高速デジタルIC(以下、高速ICと呼ぶ。)が電子機器の主要構成部品として用いられている。
高速ICは、高速にスイッチング動作を行うことにより、電源電圧に高周波変動を生じさせ、不要輻射ノイズを放出する。そのため、高速ICを搭載するPCBには、高速ICの電源ピンの近傍にバイパスコンデンサを配置するのが一般的である。
バイパスコンデンサを適切な位置に配置することにより、高速ICの高速スイッチング動作によって発生する電源電圧の高周波変動を、当該バイパスコンデンサが蓄えた電荷で補って安定化させ、また、高周波成分を高速ICのGNDピンへ帰還させて不要輻射ノイズを高速IC周辺で閉じ込めることができるという効果が得られる。
PCBに搭載する各種部品の配置や配線パターン等のレイアウトは、一般的に、レイアウト設計者がCADシステムを用いて作成するレイアウトデータによって定義される。そのレイアウトデータの作成において、バイパスコンデンサが有効に機能しないレイアウトミスが発生することがある。
係るレイアウトミスがないかどうかをチェックする技術として、下記の特許文献に開示されている「プリント基板の配線構造チェックシステム(以下、単にチェックシステムと呼ぶ。)」が挙げられる。
本チェックシステムは、プリント基板上に仮設計された配線の配線構造が、予め用意されているいくつかのエラー条件、すなわち、バイパスコンデンサが有効に機能しない条件のうちのいずれかに合致した場合、エラーであるとして、当該エラーに対する対策指示(以下、エラー対策指示と呼ぶ。)を表示することを特徴としている。
例えば、1つのバイパスコンデンサが、所定数以上の高速ICの電源ピンと対応する形で配置されている場合や、バイパスコンデンサと高速ICの電源ピンの配線経路間にビアが存在する場合、エラー対策指示を表示する。
特開2002−16337号公報
しかしながら、上述のチェックシステムではチェックできないエラー条件がいくつか存在する。
例えば、バイパスコンデンサと高速ICの電源ピンの配線経路間以外の、当該電源ピンが接続された配線上に電源ビアが存在する場合、バイパスコンデンサが有効に機能しなくなることがある。
バイパスコンデンサを有効に機能させるためには、高周波の電流がバイパスコンデンサの方に流れるように、電源ピンと電源の配線経路間のインピーダンスより、電源ピンとバイパスコンデンサの配線経路間のインピーダンスの方が小さいことが必要であるが、電源ビアと電源ピン間の配線距離が、電源ピンとバイパスコンデンサ間の配線距離より短ければ、電源ピンと電源間のインピーダンスの方が、電源ピンとバイパスコンデンサ間のインピーダンスより小さくなり、バイパスコンデンサを有効に機能させることができなくなる場合がある。
上述のチェックシステムでは、バイパスコンデンサと高速ICの電源ピンとの間の配線経路間に、ビアが存在するかどうかしかチェックしていないため、このようなエラー条件についてチェックすることができない。
また、上述のチェックシステムでは、バイパスコンデンサと高速ICの電源ピンとが接続されている電源パターンの経路間にビアが存在する場合に、エラー対策指示を表示していたが、必ずしもエラーとは言えない場合がある。
ビアの接続先が必ず電源プレーンであると仮定した場合、エラーと判定しても差し支えないが、ビアの接続先が電源プレーンではなく、線の配線の電源パターンである場合、その接続先の電源パターンの電源までの配線間のインピーダンスを考慮する必要がある。この場合、電源ピンと電源間のインピーダンスの方が、電源ピンとバイパスコンデンサ間のインピーダンスより大きくなることがあるので、必ずしもエラーであると判定するのは間違いである。
本発明は、従来のチェックシステムより的確に、PCBのレイアウトが、当該PCB上に配置されるバイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトになっているかどうかについてチェックすることができるレイアウトチェックシステム及び当該システムに関する諸技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るレイアウトチェックシステムは、プリント配線基板上の電源、電源ピンを備えた部品及びバイパスコンデンサのレイアウトを定義するレイアウトデータをチェックするレイアウトチェックシステムであって、前記電源ピンと前記電源間のインピーダンスに相当する値である第1の値及び当該電源ピンと前記バイパスコンデンサ間のインピーダンスに相当する値である第2の値を算出するための基礎となる情報を含む前記レイアウトデータを記憶する記憶手段と、記憶されている前記レイアウトデータに基づいて、前記第1の値及び前記第2の値を算出する算出手段と、算出された前記第1の値と前記第2の値の大きさを比較して、前記レイアウトが前記バイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトとなっているかどうかを判定する判定手段と、前記判定手段により否定的な判定がなされた場合、エラー情報を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係るレイアウトチェック方法は、プリント配線基板上の電源、電源ピンを備えた部品及びバイパスコンデンサのレイアウトを定義するレイアウトデータをチェックするためのレイアウトチェック方法であって、前記電源ピンと前記電源間のインピーダンスに相当する値である第1の値及び当該電源ピンと前記バイパスコンデンサ間のインピーダンスに相当する値である第2の値を算出するための基礎となる情報を含むレイアウトデータを取得する取得ステップと、前記レイアウトデータに基づいて、前記第1の値及び前記第2の値を算出する算出ステップと、算出された前記第1の値と前記第2の値の大きさを比較して、前記レイアウトが前記バイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトとなっているかどうかを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて否定的な判定がなされた場合、エラー情報を出力する出力ステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、プリント配線基板上の電源、電源ピンを備えた部品及びバイパスコンデンサのレイアウトを定義するレイアウトデータをチェックするレイアウトチェック処理を、コンピュータに行わせるプログラムであって、前記レイアウトチェック処理は、前記電源ピンと前記電源間のインピーダンスに相当する値である第1の値及び当該電源ピンと前記バイパスコンデンサ間のインピーダンスに相当する値である第2の値を算出するための基礎となる情報を含むレイアウトデータを取得する取得ステップと、前記レイアウトデータに基づいて、前記第1の値及び前記第2の値を算出する算出ステップと、算出された前記第1の値と前記第2の値の大きさを比較して、前記レイアウトが前記バイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトとなっているかどうかを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて否定的な判定がなされた場合、エラー情報を出力する出力ステップとを含むことを特徴とする。
ここで、インピーダンスに相当する値とは、インピーダンスそのものの値以外に、例えば、配線のインピーダンスの大きさと比例関係にある配線距離を指す。
上記構成のレイアウトチェックシステム、レイアウトチェック方法及びプログラムは、電源ピンと電源間のインピーダンスに相当する値である第1の値及び当該電源ピンとバイパスコンデンサ間のインピーダンスに相当する値である第2の値を算出して比較することにより、チェックしたレイアウトがバイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトとなっているかどうかを判定するので、上述の公報に記載されたチェックシステムより的確なエラー判定をすることができる。
また、前記算出手段は、前記レイアウトデータに基づいて、前記電源ピンと前記電源間の最短配線距離である第1の値と、当該電源ピンと前記バイパスコンデンサ間の最短配線距離である第2の値を算出し、前記判定手段は、前記第1の値が前記第2の値より小さければ、前記レイアウトは、前記バイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトとなっていないと判定するとしてもよい。
この構成により、前記配線上の2点間のインピーダンスの大きさがその距離に比例する場合、インピーダンス値を算出しなくても、電源ピンと前記電源間の最短配線距離と、当該電源ピンと前記バイパスコンデンサ間の最短配線距離を算出してこれらの大きさを比較すれば、チェックしたレイアウトがエラーかどうか判定できる。
また、前記電源ピンと前記バイパスコンデンサが接続されている配線上に、電源ビアが設けられている場合、前記算出手段は、前記レイアウトデータに基づいて、前記電源ピンと前記電源ビア間の最短配線距離である第1の値と、当該電源ピンと前記バイパスコンデンサ間の最短配線距離である第2の値を算出するとしてもよい。
この構成により、電源ビアの接続先が電源プレーンであって、電源プレーンのインピーダンスを0とみなした場合、インピーダンス値を算出しなくても、電源ピンと前記電源ビア間の最短配線距離と、当該電源ピンと前記バイパスコンデンサ間の最短配線距離を算出してこれらの大きさを比較すれば、チェックしたレイアウトがエラーかどうか判定できる。
また、前記記憶手段は閾値を記憶しており、前記判定手段は、記憶されている閾値と、前記第1の値に対する前記第2の値の比の値との大きさを比較して、前記レイアウトが前記バイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトとなっているかどうかを判定するとしてもよい。
また、前記レイアウトデータには、配線が線であるか面であるかを識別する配線種別情報、面の配線については、面積サイズを示すサイズ情報が含まれ、前記記憶手段は規定値を記憶しており、前記レイアウトチェックシステムは更に、前記配線種別情報に基づいて、前記電源ピンと前記コンデンサ間を接続する配線が、面の配線であるかどうかを解析する解析手段と、前記解析の結果、前記電源ピンと前記コンデンサ間を接続する配線が面の配線であることが判明した場合、前記サイズ情報を参照して、当該面の配線の面積サイズが、記憶されている規定値以下であるかどうかを判定し、規定値以下の場合、当該面の配線を特定電源プレーンであると判定する電源プレーン判定手段とを備え、前記電源プレーン判定手段により、前記電源ピンと前記コンデンサ間を接続する面の配線が特定電源プレーンであると判定された場合に、前記解析手段は、更に、前期レイアウトデータに基づいて、前記特定電源プレーンと電源とが前記バイパスコンデンサを介することなく接続されているかどうかを解析し、その結果、当該特定電源プレーンと電源とが前記バイパスコンデンサを介することなく接続されていることが判明した場合、前記レイアウトが前記バイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトとなっていないと判定するとしてもよい。
この構成により、特定電源プレーンに接続されている電源ピンから発生する不要輻射ノイズが、特定電源プレーンから漏れ出さないようなレイアウトとなっているかどうかをチェックすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<実施の形態1>
<概要>
実施の形態1のレイアウトチェックシステムは、PCBのレイアウト設計に用いられるCADシステムであり、レイアウト設計者は、本システムを用いてレイアウトデータを作成する。
本実施の形態のレイアウトチェックシステムの特徴は、作成されたレイアウトデータによって定義されるPCBのレイアウトが、当該PCB上に配置されるバイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトになっているかどうかをチェックするために、当該PCB上に配置される高速ICの電源ピンと電源間のインピーダンスに相当する値Z1及び当該電源ピンとバイパスコンデンサ間のインピーダンスに相当する値Z2を算出し、算出した2つの値を比較して、Z1の方がZ2より小さければエラーと判定し、エラー情報を出力する点にある。
<構成>
図1は、実施の形態1のレイアウトチェックシステムの機能構成を表す図である。
レイアウトチェックシステム1は、データ入力部9、コマンド入力部10、レイアウトデータ作成部11、レイアウトチェック部12、記憶部13、表示部14等の機能部から構成される。なお、本発明の特徴を説明する上で必要としない機能については説明を省略する。
レイアウトチェックシステム1は、CPU、入力装置、出力装置、記憶装置等のハードウェアを備えたコンピュータであり、記憶装置に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、各機能を実現する。
データ入力部9は、回路図設計CAD装置等を用いて作成された回路図データの入力を受け付ける。受け付けた回路図データは、記憶部13に記憶される。
コマンド入力部10は、キーボード、マウス等の入力装置をユーザが操作して入力されたコマンドを受け付ける。コマンドには、例えば、CADアプリケーションプログラムを起動させる起動コマンド、PCBレイアウト図上に部品の配置や配線パターンを決定する描画コマンド、作成されたレイアウトのチェックを行うレイアウトチェックコマンド等がある。
レイアウトデータ作成部11は、コマンド入力部10がユーザから起動コマンドの入力を受け付けて、CADアプリケーションプログラムが起動することにより機能し、入力された回路図データと、コマンド入力部10がユーザから受け付けた描画コマンドに基づいてレイアウトデータを作成する。作成されたレイアウトデータは、記憶部13に記憶される。
レイアウトデータには、PCB情報、部品情報、端子情報、ネット情報、配線情報及び設計基準情報等が含まれる。
PCB情報は、PCBの層の構成、寸法、及びPCBを構成する材質の電気特性等の情報である。
部品情報は、PCBに搭載される各部品を識別する部品番号、部品の形状を識別する部品形状、部品の種類を識別する部品種別、部品の配置位置を示す部品基準座標、部品が配置される面を識別する部品配置面、及び部品の電気特性等の情報である。
端子情報は、端子が属する部品の部品番号、端子を識別する端子番号、及び端子の配置位置を示す端子座標等の情報である。
ネット情報は、各部品の各端子間の接続関係を識別するネット名、接続端子番号等を含む情報である。
配線情報は、配線が面であるか線であるかを識別する情報、ビアの座標、配線の幅、配線の厚み、配線が線である場合は、配線の始点/終点座標、配線層等の情報を含み、配線が面である場合は、構成点数、構成点座標、塗りつぶし属性等の情報である。
設計基準情報は、誘電体の厚み、誘電体の比誘電率、導箔の厚み、クリアランス値等の情報である。
レイアウトチェック部12は、CADアプリケーションプログラムの実行中にレイアウトチェックコマンドをコマンド入力部10が受け付けることにより機能し、レイアウトデータ作成部11において作成されたレイアウトデータによって定義されるPCBのレイアウトが、当該PCB上に配置されるバイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトになっているかどうかをチェックするレイアウトチェック処理を行う。
係るレイアウトチェック処理を実現するために、レイアウトチェック部12は、データ抽出部121、算出部122、判定部123及びエラー情報出力部124を備える。
データ抽出部121は、記憶部13に記憶されているレイアウトデータのうち、上述のチェックを行うのに必要な諸情報を抽出し、同じ電源パターンに接続されている電源ピンとバイパスコンデンサの組合わせを特定する。諸情報の詳細については後述する。
算出部122は、高速ICの電源ピンと電源間のインピーダンスに相当する値Z1と、当該電源ピンとバイパスコンデンサ間のインピーダンスに相当する値Z2を算出する。
インピーダンスに相当する値については後述する。
判定部123は、算出されたZ1とZ2の大小を比較し、Z1の方がZ2より小さければ、エラーであると判定する。
エラー情報出力部124は、リスト情報の全ての電源ピン及び全てのバイパスコンデンサについてチェックを実施した後、いずれかの電源ピンとバイパスコンデンサの組み合わせにおいてエラー判定があった場合、チェックしたレイアウトは、バイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトとなっていない旨を示すエラー情報を出力する。出力されたエラー情報は表示部14に表示される。
記憶部13は、メモリ及びハードディスク等の記憶装置である。入力された回路図データ、作成されたレイアウトデータ、OS(Operating System)、CADアプリケーションプログラム等を記憶している。
表示部14は、ディスプレイ装置であって、各種情報を表示する。例えば、作成されたPCBのレイアウト図や、エラー情報出力部124から出力されたエラー情報等を表示する。
<PCBレイアウトの一例>
図2は、レイアウトチェック処理のレイアウトチェック対象となるPCBレイアウトの一例を表した図である。
同図のPCBレイアウトには、表層に高速IC201、バイパスコンデンサ202、バイパスコンデンサ203、バイパスコンデンサ204、バイパスコンデンサ205が配置されており、図示していないが、下層に電源プレーン、グランドプレーンが配置されている。
また、同図に描かれている太線は電源パターンを、白丸は下層に存在する電源プレーン又は電源パターンと接続する電源ビアを、斜線の丸は下層に存在するグランドプレーンと接続するグランドビアを、点線表示した図形は下層に設けられた電源パターン305及び電源ビア3004を表している。
高速IC201は、電源ピン2001、電源ピン2002、電源ピン2003、グランドピン2004の他、各種端子を有する。
電源パターン301に設けられた電源ビア3001は、下層に設けられた電源パターン305と接続している。
電源パターン302に設けられた電源ビア3002、電源パターン303に設けられた電源ビア3003、電源パターン305に設けられた電源ビア3004は、他層に設けられた電源プレーンと接続している。
なお、電源パターン302の一部及び電源ビア3002は、高速IC201を透過させた形で表現しており、制御信号用の配線パターンについては表示を省略している。また、すべての電源パターンの幅、厚みは同じである。
図3は、図2で表したPCBレイアウトのPCBを電源パターン302で分断した場合の断面を模式的に表した図である。同図は、グランドビア3005がグランドプレーン4001に接続されていることと、電源ビア3002が電源プレーン4002に接続されていることを表している。
図4は、電源ピン2001と電源2000間のインピーダンス値であるZ1と、電源ピン2001とバイパスコンデンサ202間のインピーダンス値であるZ2の等価回路モデルの一例を表した図である。
Z1及びZ2は、電源パターンの単位長あたりのキャパシタンスc[F/m]及びインダクタンスl[H/m]、電源ピンと電源間の距離、電源ピンとバイパスコンデンサ間の距離から求めることができる。
ここで、マイクロストリップライン構造及びストリップライン構造の電源パターンの特性インピーダンスの算出方法について説明する。
マイクロストリップライン構造の場合、電源パターンの幅(w)、誘電体の厚み(h)、誘電体の比誘電率(εr)等の情報と下記の数式を用いることで、電源パターンの単位長あたりのキャパシタンスc[F/m]及びインダクタンスl[H/m]、電源パターンの特性インピーダンスZ[Ω]を求めることができる。
Figure 2004192618
d<1の場合、
Figure 2004192618
d≧1の場合、
Figure 2004192618
Voは光速
また、ストリップライン構造の場合、電源パターンの幅(w)、電源パターンの厚み(t)、誘電体の厚み(H)、誘電体の比誘電率(εr)等の情報と下記の数式を用いることで、電源パターンの単位長あたりのキャパシタンスc[F/m]及びインダクタンスl[H/m]、そして、電源パターンの特性インピーダンスZ[Ω]を求めることができる。
Figure 2004192618
Figure 2004192618
Voは光速
<動作>
次に、レイアウトチェック部12が行うレイアウトチェック処理について説明する。
図5〜図7は、実施の形態1のレイアウトチェック処理を説明するためのフローチャート図である。
まず、ステップS1において、データ抽出部121は、チェック対象の電源ピンについてピン番号、端子座標、接続配線のネット名から成る電源ピンリスト情報と、チェック対象のバイパスコンデンサについて部品番号、部品座標、接続配線のネット名から成るバイパスコンデンサリスト情報と、配線を識別するネット名、配線が線の配線か面の配線かを識別する配線種別情報、配線に設けられたビアの位置を示すビア座標、配線の幅を示す配線幅情報、配線の始点を示す始点座標、配線の終点を示す終点座標、配線が設けられている基板層を示す配線階層番号等から成る配線情報を記憶部13から抽出する。
なお、Z1及びZ2として、インピーダンス値そのものを算出する場合、電源パターンの特性インピーダンスを算出する必要があるので、データ抽出部121は、配線構造を示す情報、電源パターンがマイクロストリップライン構造であれば、誘電体の厚み(h)、誘電体の比誘電率(εr)等の情報、ストリップライン構造であれば、これらに加えて電源パターンの厚み(t)の情報等を抽出する必要がある。
また、バイパスコンデンサは、PCBに搭載される数多くのコンデンサのうち、電源パターン及びグランドパターン(グランドに接続されている配線パターンのこと)に接続されているものを抽出している。
次に、抽出した電源ピンのリスト情報の中の1個の電源ピンと(ステップS2)、抽出したバイパスコンデンサのリスト情報の中の1個のバイパスコンデンサに注目し(ステップS3)、注目した電源ピンとバイパスコンデンサが同じ電源パターンに接続されているかどうかを判定する(ステップS4)。係る判定はネット名が同じかどうかを見て判定している。
判定が肯定的であれば(ステップS4:YES)、ステップS5に進み、判定が否定的であれば(ステップS4:NO)、ステップS9に進む。
ステップS5において、算出部122は、電源ピンと電源間のインピーダンスに相当する値Z1を算出し、続いて、ステップS6において、電源ピンとバイパスコンデンサ間のインピーダンスに相当する値Z2を算出する。なお、電源プレーン上のインピーダンスは非常に小さいので、電源ピンと電源間に電源プレーンが介在する場合、電源ピンから電源プレーンまでを繋ぐ電源パターン間のインピーダンスに相当する値をZ1として算出する。
判定部123は、算出部122において算出されたZ1及びZ2を比較し(ステップS7)、Z1の方が値Z2より小さければ(ステップS7:YES)、エラーであると判定し(ステップS8)、その後ステップS9に進む。
Z1の方がZ2より大きければ(ステップS7:NO)、ステップS9に進む。
注目した電源ピンと、抽出されたバイパスコンデンサのリスト情報にある全てのバイパスコンデンサとの接続関係が全てチェックされた場合(ステップS9:YES)、ステップS10に進み、そうでない場合(ステップS9:NO)、ステップS3に戻り、別のバイパスコンデンサに注目する。
ステップS10において、抽出された電源ピンのリスト情報にある全ての電源ピンがチェックされた場合(ステップS10:YES)、ステップS11に進み、そうでない場合(ステップS10:NO)、ステップS2に戻り、別の電源ピンに注目する。
ステップS8において、一つでもエラー判定がなされている場合、チェックしたレイアウトは、バイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトとなっていない旨を示すエラー情報を出力し(ステップS11)、レイアウトチェック処理を終了する。
<レイアウトチェック処理の具体例>
ここで、具体的なレイアウトチェック処理の一例として、図2に示したPCBレイアウトのレイアウトチェック処理について説明する。
既に述べたように、図2に示したPCBレイアウト上のすべての電源パターンの幅及び厚みは同じであるため、電源パターン上の2点間のインピーダンスは距離に比例する値となる。
このようなPCBレイアウトをチェックする場合、レイアウトチェック部12は、電源ピンと電源間のインピーダンスに相当する値Z1として、電源ピンと電源間の最短配線距離を算出し、また、電源ピンとバイパスコンデンサ間のインピーダンスに相当する値Z2として、電源ピンとバイパスコンデンサ間の最短配線距離を算出し、これらの値を比較してレイアウトがエラーかどうかを判定する。
なお、電源プレーンのインピーダンスは微小であるので、電源ピンと電源間に電源プレーンが介在する場合、電源ピンから電源プレーンまでを繋ぐ電源パターンの距離を電源ピンと電源間の最短配線距離として算出する。
まず、データ抽出部121によって抽出される諸情報について説明する。
図8は、データ抽出部121によって抽出された電源ピンのリスト情報の一例を示す図である。
図8に示すリスト情報800には、抽出された各電源ピンの電源ピン番号、電源ピンの座標、電源ピンが接続している配線を識別するネット名が記されている。
図9は、データ抽出部121によって抽出されたバイパスコンデンサのリスト情報の一例を示す図である。
図9に示すリスト情報900には、抽出された各バイパスコンデンサの部品番号、 バイパスコンデンサの配置座標、バイパスコンデンサが接続している配線を識別するネット名が記されている。
図10は、データ抽出部121によって抽出された配線情報の一例を示す図である。
同図の配線情報1000には、配線を識別する配線識別名、ネットを識別するネット名、配線が線の配線か面の配線かを識別する配線種別情報、配線に設けられたビアの位置を示すビア座標、配線の幅を示す配線幅情報、配線の始点を示す始点座標、配線の終点を示す終点座標、配線が設けられている基板層を示す配線層番号等の情報が記されている。
データ抽出部121は、図8〜図10に示す諸情報を記憶部13から抽出し、続いて、リスト情報800に記載されている電源ピンのうちの1個と、リスト情報900に記載されているバイパスコンデンサのうちの1個に注目し、これらが同じネット名の電源パターンに接続されているかどうかを確認する。
以下に、同じネット名の電源パターンに接続されている電源ピンとバイパスコンデンサの組み合わせ((1)〜(4)の組み合わせ)に対して行われるZ1、Z2の算出及び、算出されたZ1、Z2の大小の比較による判定例について説明する。
(1)電源パターン301に接続されている電源ピン2001とバイパスコンデンサ202の場合
算出部122は、電源ピン2001と電源間の最短配線距離L1及び電源ピン2001とバイパスコンデンサ202間の最短配線距離L2を、座標情報に基づいて算出する。
L1は、電源パターン301上の電源ピン2001と電源ビア3001の2点間の配線距離lと、電源パターン305上の電源ビア3001と電源ビア3004の2点間の配線距離mを足した長さである。
lの値は、電源ピン2001の端子座標(99,99)と電源ビア3001のビア座標(101,99)から、l=101−99=2である。
また、mの値は、電源ビア3001のビア座標(101,99)と電源ビア3004のビア座標(101,107)から、m=107−99=8である。
よって、L1=l+m=2+8=10である。
また、L2の値は、電源ピン2001の端子座標(99,99)とバイパスコンデンサの部品座標(105,99)から、L2=105−99=6である。
判定部123は、L1=Z1=10、L2=Z2=6としてZ1とZ2の大小を比較し、Z1の方がZ2より大きいので、エラーと判定しない。
(2)電源パターン302に接続されている電源ピン2002とバイパスコンデンサ203の場合
算出部122は、電源ピン2002と電源ビア3002間の最短配線距離L3及び電源ピン2002とバイパスコンデンサ203間の最短配線距離L4を、座標情報に基づいて算出する。
L3の値は、電源ピン2002の端子座標(99,93)と電源ビア3002のビア座標(95,93)から、L3=99−95=3である。
L4の値は、電源ピン2002の端子座標(99,93)とバイパスコンデンサ203の部品座標(105,93)から、L4=105−99=6である。
判定部123は、L3=Z1=3、L4=Z2=6としてZ1とZ2の大小を比較し、Z1の方がZ2より小さいので、エラーと判定する。
(3)電源パターン303及び電源パターン304に接続されている電源ピン2003とバイパスコンデンサ204の場合
算出部122は、電源ピン2003と電源ビア3003間の最短配線距離L5及び電源ピン2003とバイパスコンデンサ204間の最短配線距離L6を、座標情報に基づいて算出する。
L5は、電源パターン304の始点から終点までの配線距離hと、電源パターン303の始点から電源ビア3003までの2点間の配線距離iを足した長さである。
hの値は、電源パターン304の始点座標(97,87)と終点座標(97,81)からh=87−81=6である。
また、iの値は、電源パターン303の始点座標(97,81)と電源ビア3003のビア座標(100,81)から、i=100−97=3である。
よって、L5=h+i=6+3=9である。
L6の値は、電源ピン2003の端子座標(97,87)とバイパスコンデンサ204の部品座標(97,80)から、L6=87−80=7である。
判定部123は、L5=Z1=9、L6=Z2=7としてZ1とZ2の大小を比較し、Z1の方がZ2より大きいので、エラーと判定しない。
(4)電源パターン303及び電源パターン304に接続されている電源ピン2003とバイパスコンデンサ205の場合
算出部122は、電源ピン2003と電源ビア3003間の最短配線距離L5及び電源ピン2003とバイパスコンデンサ205間の最短配線距離L7を、座標情報に基づいて算出する。
L5の値は、先ほど算出したとおりで、L5=9である。
L7の値は、電源パターン304の始点から終点までの配線距離hと、電源パターン303の始点から終点までの配線距離jを足した長さである。
hは先ほど算出したとおりで、h=6である。
jの値は、電源パターン303の始点座標(97,81)と終点座標(103,81)からj=103−97=6である。
よって、L7=h+j=6+6=12である。
判定部123は、L5=Z1=9、L7=Z2=12としてZ1とZ2の大小を比較し、Z1の方がZ2より小さいので、エラーと判定する。
<変形例>
上述したレイアウトチェックシステム1の判定部123は、電源ピンと電源間のインピーダンスに相当する値Z1と、電源ピンとバイパスコンデンサ間のインピーダンスに相当する値Z2の値の大小を比較していたが、Z1のZ2に対する比の値すなわち、Z1/Z2と、閾値とを比較してレイアウトの判定を行ってもよい。
図11は、周波数に応じて変化する電源ピンと電源間のインピーダンス値Z1及び電源ピンとバイパスコンデンサ間のインピーダンス値Z2のグラフの一例を示した図である。
電源パターン及びバイパスコンデンサのインピーダンスは、周波数に応じて変化する。同図に示すように、Z1及びZ2は、13MHz付近で大小関係が逆転し、32MHz以上では、Z1はZ2の10分の1以下の大きさになっている。
図12は、図11にZ1/Z2の値のグラフと、閾値線を追加したものである。
Z1/Z2の値が0.1以下となる場合、エラーであると判定するように仕様で規定した場合、判定部123は、周波数が32MHz以上であれば、Z1/Z2の値が0.1以下となるのでエラーと判定する。
また、判定は基本周波数のn次高調波(nは正の整数)までを考慮して決定するようにしてもよい。この場合、少なくとも5次高調波まで考慮すべきであり、基本周波数が10MHzの回路の場合、5次高調波は50MHzとなり、50MHzにおいて、Z1/Z2<0.1であるので、判定部123は、チェックしたレイアウトは、エラーであると判定する。
<実施の形態2>
<概要>
実施の形態2のレイアウトチェックシステムは、実施の形態1で説明したレイアウトチェックシステム1のレイアウトチェック部12に、新たな機能を追加したものであり、追加した機能以外は、実施の形態1と同様である。
追加した機能とは、高速ICの電源ピンが接続されている電源パターンが、「電源島」と俗に呼ばれている電源プレーンであるかどうかを判定する機能と、「電源島」と主要電源プレーン(電源と直接接続されているプレーン)をバイパスコンデンサを介さずに接続する配線が存在するかどうかを解析する機能である。
従来のチェックシステムでは、「電源島」を有するPCBのレイアウトが、「電源島」と接続される高速ICから生じる不要輻射ノイズを抑えるべく、「電源島」の周囲に配置されるバイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトになっているかどうかについてチェックしていなかった。
実施の形態2のレイアウトチェックシステムは、追加機能を用いて、以下に示すエラー判定を行うことを特徴とする。
1、高速ICの電源ピンが接続されている電源パターンが主要電源プレーンである場合、エラーであると判定する。
2、高速ICの電源ピンが接続されている電源パターンが「電源島」である場合、「電源島」と主要電源プレーンをバイパスコンデンサを介さずに接続する配線が存在するかどうかを解析し、そのような配線が存在すれば、エラーであると判定する。
<構成>
上述したように実施の形態2のレイアウトチェックシステムは、レイアウトチェック部のみが実施の形態1のレイアウトチェックシステム1と異なるので、異なる点であるレイアウトチェック部についてのみ説明する。
図13は、実施の形態2のレイアウトチェック部の機能構成を示した図である。
レイアウトチェック部12Aは、データ抽出部121、算出部122、判定部123及びエラー情報出力部124の他、電源島判定部125、接続情報解析部126を備える。
接続情報解析部126は、データ抽出部121において注目した電源ピンが接続されている電源パターンが、面の配線であるかどうかを解析する。係る解析を行うために、接続情報解析部126は、配線情報を参照する。
接続情報解析部126は、また、電源島判定部125において、注目した電源ピンが接続されている電源パターンが「電源島」であると判定された場合、「電源島」と、主要電源プレーンをバイパスコンデンサを介さずに接続する配線が存在するかどうかを配線情報を参照して解析し、解析した結果、そのような配線があれば、エラーであると判定する。
電源島判定部125は、接続情報解析部126において、注目した電源ピンが接続されている電源パターンが面の配線、すなわち、電源プレーンであることが判明した場合に、当該電源プレーンの面のサイズが閾値以下であるかどうかを配線情報から確認する。
電源島判定部125は、電源プレーンの面のサイズが閾値以下であれば、「電源島」であると判定し、閾値以上であれば、主要電源プレーンであると判定する。注目した電源ピンが接続されている電源パターンが主要電源プレーンの場合、エラーであると判定する。
<PCBレイアウトの一例>
図14は、レイアウトチェック処理のレイアウトチェック対象となる、「電源島」を有するPCBレイアウトの一例を表した図である。
同図のPCBレイアウトには、表層に高速IC211、バイパスコンデンサ206、バイパスコンデンサ207、バイパスコンデンサ208、バイパスコンデンサ209が配置されており、下層に、主要電源プレーン1101、「電源島」1102、図示していないがグランドプレーンが配置されている。
同図に描かれている太線は電源パターンを、白丸は他層に存在する電源プレーンと接続する電源ビアを、斜線の丸は他層のグランドプレーンと接続するグランドビアを表している。
高速IC211は、電源ピン2101、電源ピン2102、電源ピン2103、グランドピン2104の他、各種端子を有する。
なお、制御信号用の配線パターンについては表示を省略している。
<動作>
次に、レイアウトチェック部12Aが行うレイアウトチェック処理について説明する。
図15は、実施の形態2のレイアウトチェック処理を説明するためのフローチャート図であり、実施の形態1で説明したレイアウトチェック処理と異なる部分の動作のみを説明する。
実施の形態1で説明したレイアウトチェック処理のステップS2までは同じであり、ステップS2から図15に示すステップS12に進む。
ステップS12において、接続情報解析部126は、データ抽出部121において注目した電源ピンが接続されている電源パターンが、面の配線であるかどうかを解析し、当該電源パターンが面の配線である場合(ステップS12:YES)、ステップS13に進む。そうでない場合(ステップS12:NO)、実施の形態1で説明したレイアウトチェック処理のステップS5に進む。
ステップS13において、電源島判定部125は、電源パターンの面のサイズが閾値以下であるかどうかを判定する。閾値以下である場合(ステップS13:YES)、当該電源パターンは「電源島」であると判定し(ステップS14)、そうでない場合(ステップS13:NO)、当該電源パターンは主要電源プレーンであると判定する(ステップS15)。
ステップS14において、電源パターンが「電源島」であると判定された場合、接続情報解析部126は、「電源島」と主要電源プレーンをバイパスコンデンサを介さずに接続する配線が存在するかどうかを解析する(ステップS16)。
「電源島」と主要電源プレーンをバイパスコンデンサを介さずに接続する配線が存在する場合(ステップS16:YES)、エラーであると判定し(ステップS17)、そのような配線が存在しない場合(ステップS16:NO)、ステップS5に進む。
また、ステップS15において、電源パターンが主要電源プレーンであると判定された場合、エラーであると判定し(ステップS17)、ステップS5に進む。
図11に示すPCBレイアウトをレイアウトチェック処理した場合、ステップS16において、接続情報解析部126が行う解析により、「電源島」1102と主要電源パターン1101をバイパスコンデンサを介さずに直接接続する電源パターン351が検出されるので、エラーと判定される。
接続情報解析部126が行う解析は、具体的には、「電源島」1102及び主要電源パターンの図形データ(図形を表す座標データ)と、電源パターン351上に設けられた2つの電源ビアの座標とを照らし合わせて、2つ電源ビアの座標が、「電源島」1102の図形データが示すエリアと主要電源パターンの図形データが示すエリアにそれぞれ位置しているかどうかを見ている。電源パターン351はそのような電源パターンに該当するため、エラーと判定される。
<補足>
なお、本発明は上記実施の形態及び変形例に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)実施の形態1で説明したレイアウトチェック処理は、ある電源ピン(第1電源ピンとする。)とあるバイパスコンデンサ(第1バイパスコンデンサとする。)の接続関係においてエラー判定があった場合でも、別の電源ピンと第1バイパスコンデンサの接続関係をチェックしているが、第1電源ピンと第1バイパスコンデンサの接続関係のチェックにおいてエラーと判定されれば、それ以降、第1バイパスコンデンサをチェック対象から外して、レイアウトチェック処理を高速化するようにしても良い。
(2)実施の形態1では、チェックの対象となる部品の電源ピンを、高速ICの電源ピンとして説明したが、コネクタや使用者の指定した部品の電源ピンをチェック対象としても良い。
また、実施の形態1では、チェック対象の電源ピンとバイパスコンデンサを総当りで組み合わせてチェックしていたが、電源ピンとバイパスコンデンサの組み合わせをユーザが指定しても良い。
(3)チェック対象のバイパスコンデンサは、コンデンサのインピーダンス特性を考慮して、高周波用バイパスコンデンサと低周波用バイパスコンデンサに分けてチェック対象を選別して抽出するようにしても良い。
(4)実施の形態1では、エラー情報を表示部14に出力するとしたが、出力先は記憶部13であってもよいし、レイアウトチェックシステム1がネットワークに接続されていれば、出力先をネットワークに接続されている他の外部機器としても良い。
(5)実施の形態1では、電源ピンと電源ビア間の配線経路距離をZ1として、また電源ピンとバイパスコンデンサ間の配線距離をZ2として比較し、Z1<Z2であれば、エラーと判定していたが、Z1+α<Z2となる場合に、エラーであると判定してもよい。この場合の特定値αは使用者が入力した値を用いても良いし、システムの規定値でも良い。
(6)本発明は、上述したレイアウトチェック処理の各手順(図5、図6、図7及び図15に示した手順等)を含むレイアウトチェック方法であるとしてもよいし、レイアウトチェック処理をコンピュータに行わせるプログラムであるとしてもよい。また、前記プログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
(7)本発明は、前記プログラム又は前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD―ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリ等に記録したものとしてもよい。
(8)本発明は、前記プログラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネット等のネットワークを経由して伝送するものとしてもよい。
(9)本発明は、前記プログラム又は前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、又は前記制御プログラム又は前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにおいて実施するものとしてもよい。
本発明に係るレイアウトチェックシステムは、CADシステム等を用いて作成されたレイアウトデータによって定義されるPCBのレイアウトが、当該PCB上に配置されるバイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトになっているかどうかについて、先行技術で挙げた従来のチェックシステムより的確にチェックすることができるので、大変有用である。
実施の形態1のレイアウトチェックシステムの機能構成を示した図である。 レイアウトチェック対象のPCBレイアウトの一例を表した図である。 図2で表したPCBレイアウトのPCBを電源パターン302で分断した場合の断面を模式的に表した図である。 インピーダンス値Z1及びインピーダンス値Z2の等価回路の一例を表した図である。 実施の形態1のレイアウトチェック処理を説明するためのフローチャート図である。 実施の形態1のレイアウトチェック処理を説明するためのフローチャート図である。 実施の形態1のレイアウトチェック処理を説明するためのフローチャート図である。 抽出された電源ピンのリスト情報の一例を示す図である。 抽出されたバイパスコンデンサのリスト情報の一例を示す図である。 配線情報の一例を示す図である。 周波数に応じて変化するインピーダンス値Z1及びインピーダンス値Z2のグラフの一例を示した図である。 図11にZ1/Z2の値のグラフを追加したグラフ図である。 実施の形態2のレイアウトチェック部の機能構成を示した図である。 レイアウトチェック対象のPCBレイアウトの一例を示した図である。 実施の形態2のレイアウトチェック処理を説明するためのフローチャート図である。
符号の説明
1 レイアウトチェックシステム
9 データ入力部
10 コマンド入力部
11 レイアウトデータ作成部
12、12A レイアウトチェック部
13 記憶部
14 表示部
121 データ抽出部
122 算出部
123 判定部
124 エラー情報出力部
125 電源島判定部
126 接続情報解析部

Claims (7)

  1. プリント配線基板上の電源、電源ピンを備えた部品及びバイパスコンデンサのレイアウトを定義するレイアウトデータをチェックするレイアウトチェックシステムであって、
    前記電源ピンと前記電源間のインピーダンスに相当する値である第1の値及び当該電源ピンと前記バイパスコンデンサ間のインピーダンスに相当する値である第2の値を算出するための基礎となる情報を含む前記レイアウトデータを記憶する記憶手段と、
    記憶されている前記レイアウトデータに基づいて、前記第1の値及び前記第2の値を算出する算出手段と、
    算出された前記第1の値と前記第2の値の大きさを比較して、前記レイアウトが前記バイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトとなっているかどうかを判定する判定手段と、
    前記判定手段により否定的な判定がなされた場合、エラー情報を出力する出力手段とを備える
    ことを特徴とするレイアウトチェックシステム。
  2. 前記算出手段は、前記レイアウトデータに基づいて、前記電源ピンと前記電源間の最短配線距離である第1の値と、当該電源ピンと前記バイパスコンデンサ間の最短配線距離である第2の値を算出し、
    前記判定手段は、前記第1の値が前記第2の値より小さければ、前記レイアウトは、前記バイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトとなっていないと判定する
    ことを特徴とする請求項1記載のレイアウトチェックシステム。
  3. 前記電源ピンと前記バイパスコンデンサが接続されている配線上に、電源ビアが設けられている場合、
    前記算出手段は、前記レイアウトデータに基づいて、前記電源ピンと前記電源ビア間の最短配線距離である第1の値と、当該電源ピンと前記バイパスコンデンサ間の最短配線距離である第2の値を算出する
    ことを特徴とする請求項2記載のレイアウトチェックシステム。
  4. 前記記憶手段は閾値を記憶しており、
    前記判定手段は、記憶されている閾値と、前記第1の値に対する前記第2の値の比の値との大きさを比較して、前記レイアウトが前記バイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトとなっているかどうかを判定する
    ことを特徴とする請求項1記載のレイアウトチェックシステム。
  5. 前記レイアウトデータには、配線が線であるか面であるかを識別する配線種別情報、面の配線については、面積サイズを示すサイズ情報が含まれ、
    前記記憶手段は規定値を記憶しており、
    前記レイアウトチェックシステムは更に、
    前記配線種別情報に基づいて、前記電源ピンと前記コンデンサ間を接続する配線が、面の配線であるかどうかを解析する解析手段と、
    前記解析の結果、前記電源ピンと前記コンデンサ間を接続する配線が面の配線であることが判明した場合、前記サイズ情報を参照して、当該面の配線の面積サイズが、記憶されている規定値以下であるかどうかを判定し、規定値以下の場合、当該面の配線を特定電源プレーンであると判定する電源プレーン判定手段とを備え、
    前記電源プレーン判定手段により、前記電源ピンと前記コンデンサ間を接続する面の配線が特定電源プレーンであると判定された場合に、前記解析手段は、更に、前期レイアウトデータに基づいて、前記特定電源プレーンと電源とが前記バイパスコンデンサを介することなく接続されているかどうかを解析し、その結果、当該特定電源プレーンと電源とが前記バイパスコンデンサを介することなく接続されていることが判明した場合、前記レイアウトが前記バイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトとなっていないと判定する
    ことを特徴とする請求項1記載のレイアウトチェックシステム。
  6. プリント配線基板上の電源、電源ピンを備えた部品及びバイパスコンデンサのレイアウトを定義するレイアウトデータをチェックするためのレイアウトチェック方法であって、
    前記電源ピンと前記電源間のインピーダンスに相当する値である第1の値及び当該電源ピンと前記バイパスコンデンサ間のインピーダンスに相当する値である第2の値を算出するための基礎となる情報を含むレイアウトデータを取得する取得ステップと、
    前記レイアウトデータに基づいて、前記第1の値及び前記第2の値を算出する算出ステップと、
    算出された前記第1の値と前記第2の値の大きさを比較して、前記レイアウトが前記バイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトとなっているかどうかを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて否定的な判定がなされた場合、エラー情報を出力する出力ステップとを含む
    ことを特徴とするレイアウトチェック方法。
  7. プリント配線基板上の電源、電源ピンを備えた部品及びバイパスコンデンサのレイアウトを定義するレイアウトデータをチェックするレイアウトチェック処理を、コンピュータに行わせるプログラムであって、
    前記レイアウトチェック処理は、
    前記電源ピンと前記電源間のインピーダンスに相当する値である第1の値及び当該電源ピンと前記バイパスコンデンサ間のインピーダンスに相当する値である第2の値を算出するための基礎となる情報を含むレイアウトデータを取得する取得ステップと、
    前記レイアウトデータに基づいて、前記第1の値及び前記第2の値を算出する算出ステップと、
    算出された前記第1の値と前記第2の値の大きさを比較して、前記レイアウトが前記バイパスコンデンサを有効に機能させるレイアウトとなっているかどうかを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて否定的な判定がなされた場合、エラー情報を出力する出力ステップとを含む
    ことを特徴とするプログラム。
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