JP2004186834A - 集合住宅用テレビ付きインターホンシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】共用部装置と住戸機との間の伝送品質を損なわずに伝送線路の配線数を低減した集合住宅用テレビ付きインターホンシステムを提供する。
【解決手段】集合住宅の共用玄関に配置される共用部装置1と、集合住宅の各住戸にそれぞれ配置され共用部装置とは伝送線路を介して接続される複数台の住戸機2とが設けられる。伝送線路は、共用部装置1に接続された幹線L1と各住戸機2に接続された住戸別線L2とを含み、幹線L1と各住戸別線L2との接続部位にはそれぞれ分岐器3が介装される。幹線L1および各住戸別線L2は、制御信号を伝送する制御線Lcと、音声を伝送する音声信号および音声信号よりも高周波であって映像を伝送する映像信号とを周波数多重化した信号を伝送する共用線Ldとからなる。分岐器3は、映像信号を通過させる映像経路と音声信号を通過させる音声経路とを各別に備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集合住宅の共用玄関に設置されカメラを備える共用部装置から各住戸にそれぞれ設置される住戸機を選択して呼び出すことにより、共用部装置と住戸機との間で通信路を確立し、通信路の確立された住戸機が共用部装置からの映像信号を受け取るとともに共用部装置との間で通話可能となる集合住宅用テレビ付きインターホンシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から提供されている集合住宅用のテレビ付きインターホンシステムの構成例を図6に示す。図示例では、集合住宅の共用玄関に設置される共用部装置(ロビーインターホン)1と、各住戸にそれぞれ配置される複数台の住戸機2とを備え、共用部装置1と住戸機2とが伝送線路を介して接続されている。伝送線路は、共用部装置1に接続される幹線L1と、各住戸機2にそれぞれ接続される住戸別線L2とを含み、幹線L1と各住戸別線L2との間にはそれぞれ分岐器3が介装される。さらに、図示例では幹線L1を複数系統(図では2系統)に分配するための分配器4が設けられている。
【0003】
共用部装置1は、音声の入出力が可能な子器通話装置11と、来訪者を撮像するTVカメラであるカメラ12と、来訪者により操作される選択装置13とを備える。また、住戸機2は、音声の入出力が可能な住戸機通話装置21と、カメラ12により撮像された映像を表示するモニタ22とを備える。選択装置13は住戸番号を指定する番号キーと呼出釦とを備え、共用部装置1において選択装置13の操作により住戸番号を選択して呼出釦を押下すると住戸番号に対応する住戸機2を選択したことになり、選択した住戸機2と共用部装置1との間で通信路が確立する。共用部装置1との通信路が確立した住戸機2では、住戸機通話装置21を用いて子器通話装置11との間での通話が可能になるとともに、カメラ12で撮像された映像をモニタ22に表示することが可能になる。
【0004】
伝送線路としては3対以上のペア線をシース内に備える多対ツイストペアケーブルを用いており、図示例では子器通話装置11と住戸機通話装置21との間で音声信号を伝送する通話線Laと、カメラ12により撮像した映像情報を含む映像信号をモニタに伝送する映像線Lbと、選択装置13により選択された住戸機2を指定する制御信号を伝送する制御線Lcとにそれぞれペア線を用いている。つまり、図示例の伝送線路では3対のペア線を用いている。ここで、音声信号と映像信号と制御信号とは伝送中の信号形態が変化することがあるが、以下の説明では物理的な信号形態の変化によらず、情報内容が同じである信号を同名で呼ぶことにする。たとえば、後述するようにカメラ12から出力された信号はFM変調されるから、変調の前後では物理的な信号形態は変化するが、情報内容としてはカメラ12で撮像した映像情報に着目しており、着目する情報内容には変化がないから、以下の説明では変調の前後の信号をいずれも映像信号と呼ぶ。音声信号および制御信号についても同様である。
【0005】
共用部装置1において、子器通話装置11はマイクロホン11aおよびスピーカ11bからなり、マイクロホン11aとスピーカ11bとはそれぞれ増幅器14a,14bを介して音声回路14cに接続されている。音声回路14cは、2個の増幅器14a,14bと2線の音声線Laとの間に挿入するために2線4線変換回路を含んでおり、マイクロホン11aからの音声信号を音声線Laに送出し、音声線Laからの音声信号をスピーカ11b側に出力する機能を有する。また、カメラ12から出力される映像信号は、FM変調回路15aにおいてFM変調された後に、増幅器15bおよび不平衡−平衡変換のための結合トランス15cを介して映像線Lbに送出される。共用部装置1には内部回路を制御するCPU10が設けられ、CPU10には選択装置13が接続されるとともに、制御線Lcとの間のインタフェースとなる制御信号送受信回路16が接続される。つまり、制御信号送受信回路16は、CPU10から出力された制御信号を制御線Lcに送出し、制御線Lcから受信した制御信号をCPU10に引き渡す機能を有する。共用部装置1の内部電源は、電源部17によって商用電源(交流100V)から生成される。
【0006】
一方、住戸機2において、住戸機通話装置21はマイクロホン21aおよびスピーカ21bからなり、マイクロホン21aとスピーカ21bとはそれぞれ増幅器24a,24bを介して音声回路24cに接続されている。音声回路24cは、2個の増幅器24a,24bと2線の音声線Laとの間に挿入するために2線4線変換回路を含んでおり、マイクロホン21aからの音声信号を音声線Laに送出し、音声線Laからの音声信号をスピーカ21b側に出力する機能を備えている。したがって、共用部装置1と住戸機2との間で音声線Laを通して音声信号を授受することができ、来訪者が共用部装置1を用いるとともに居住者が住戸機2を用いることによって、来訪者と居住者との間で音声通話が可能になる。
【0007】
住戸機2に設けた音声回路24cには、子器インタフェース23および子器接続線L3を介してドアホン子器5が接続される。ドアホン子器5は集合住宅の各住戸の玄関先に配置されるものであってマイクロホンおよびスピーカを備え、子器インタフェース23はドアホン子器5との通話のための音声双方向増幅回路や音声回路24cを接続するための開閉路回路などを備える。したがって、ドアホン子器5と住戸機通話装置21との間での通話が可能になっている。また、ドアホン子器5には呼出釦が設けられ、子器インタフェース23ではドアホン子器5での呼出釦の操作時に呼出音を音声回路24cに入力して、スピーカ21bから送出させる機能も備える。ドアホン子器5の電源は住戸機2に内蔵した子器電源部28aから電源重畳部28bを介して供給される。電源重畳部28bは音声信号伝送帯域に対するインピーダンスを高くして子器接続線L3に電源を重畳する回路である。ここに、子器接続線L3には伝送線路とは別シースのケーブルを用いるのが一般的であるが、伝送線路の中の1対のペア線を流用することも可能である。
【0008】
住戸機2において、モニタ22には液晶表示器あるいはCRTが用いられる。映像線Lbを通して住戸機2に入力される映像信号は、平衡−不平衡変換のための結合トランス25cを介して増幅器25bに入力され、増幅器25bで増幅された後にFM復調回路25aにおいてFM復調される。FM復調回路25aから出力された映像信号は、モニタ22に入力されることによってモニタ22の画面に映像を表示する。つまり、共用部装置1のカメラ12において撮像された来訪者の映像が住戸機2のモニタ22に表示されるから、住戸内の居住者が来訪者を確認することができるのである。
【0009】
住戸機2には内部回路を制御するCPU20が設けられ、CPU20には制御線Lcとのインタフェースとなる制御信号送受信回路26が接続される。制御信号送受信回路26は、CPU20から出力された制御信号を制御線Lcに送出し、制御線Lcから受信した制御信号をCPU20に引き渡す機能を有する。住戸機2の内部電源は、電源部27によって商用電源(交流100V)から生成される。
【0010】
上述のようにして共用部装置1の選択装置13により選択された住戸機2が共用部装置1との間で通信路を確立している状態は、共用部装置1または住戸機2において通話終了が検出されると終了する。つまり、共用部装置1の子器通話装置11または住戸機2の住戸機通話装置21にハンドセットを用いる場合にはハンドセットをオンフックすることによって通話終了を検知でき、ハンズフリーで通話する場合には適宜の操作釦を用いて通話終了を指示できる。
【0011】
ところで、通話線Laおよび制御線Lcは、分岐器3においては幹線Laと住戸別線L2とが直結され、分配器4においては各系統の幹線L1を直結している。したがって、共用部装置1から送出された制御信号は制御線Lcに接続されるすべての住戸機2に伝送される。ここに、住戸機2のCPU20には個別にアドレス(たとえば、住戸番号)が設定されており、共用部装置1に設けた選択装置13によってアドレスを選択することによって、アドレスを指定する制御信号をすべての住戸機2に伝送することが可能になっている。住戸機2のCPU20は、制御信号に含まれるアドレスが自己のアドレスであれば内部回路を作動させるように構成されており、したがって、共用部装置1と選択された住戸機2との間でのみ通話可能にすることが可能になるとともに、選択された住戸機2でのみカメラ12で撮像された来訪者をモニタ22に表示することが可能になる。ただし、映像線Lbに関しては、分岐器3において幹線L1と住戸別線L2との間に分岐トランス31が挿入され、分配器4において各系統の幹線L1の間に分配トランス41が挿入される。分岐トランス41は、幹線L1側のインピーダンスが映像線Lbの特性インピーダンスより十分高く、住戸別線L2側のインピーダンスが映像線Lbの特性インピーダンスに整合するように設計されている。
【0012】
上述したように、集合住宅用のテレビ付きインターホンシステムでは、音声信号と映像信号と制御信号とを伝送線路で伝送する必要があり、音声信号と映像信号と制御信号とを各別の経路で伝送する構成が採用されている。つまり、伝送線路において、音声線Laと映像線Lbと制御線Lcとの3対のペア線が必要であって、伝送線路として多対ツイストペアケーブルを用いるから伝送線路が硬く曲がりにくくなり、結果的に伝送線路の引き回しが難しく配線施工に手間がかかるという問題がある。また、比較的高価である多対ツイストペアケーブルを集合住宅の全体に亘って引き回す長距離の伝送線路に用いることになるから、インターホンシステムが高コストになるという問題もある。その上、共用部装置1および住戸機2において伝送線路を接続するための端子の個数が多くなるから、伝送線路の各線と端子との接続関係がわかりにくく、施工時に誤結線が生じる可能性が高くなるという問題もある。
【0013】
一方、呼出用の制御信号および音声信号をインターホン用の伝送路を通して伝送し、映像信号は専用の伝送路を通して伝送するようにした構成も知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0014】
【特許文献1】
特許第3311536号公報(第3−4頁、図2)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載されたインターホンシステムでは呼出用に制御信号を用いるのみであるから、制御信号は実質的には通話中に発生することがなく、制御信号と音声信号とをインターホン用の伝送路で共用して伝送しても、制御信号が音声信号の品質を損なうことはない。
【0016】
しかしながら、インターホンシステムを多機能化しようとすれば通話中にも制御信号が発生する可能性が生じることになり、制御信号が音声信号に干渉して音声信号の品質を損なうことも考えられる。とくに、集合住宅のように多数台の住戸機が共用部装置を共用している場合には、通話中において他の住戸機に何らかの制御信号が伝送されることもあるから、音声信号の品質の確保には音声信号と制御信号との伝送路を分離することが必要になる。つまり、特許文献1に記載された構成に対して制御信号と音声信号との伝送路を分離すると、結局は映像信号の伝送路と併せて結局は3対のペア線が必要になるという問題が生じる。
【0017】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、共用部装置と住戸機との間の伝送品質を損なうことなく伝送線路の配線数を従来構成よりも低減することによって施工作業を容易にするとともに誤結線の可能性を低減し、さらにはコストの低減も可能になる集合住宅用テレビ付きインターホンシステムを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明では、集合住宅の共用玄関に配置され音声の入出力が可能な子器通話装置および来訪者を撮像するカメラを備える共用部装置と、集合住宅の各住戸にそれぞれ配置され共用部装置とは伝送線路を介して接続されるとともに共用部装置に付設した選択装置を来訪者が操作することにより選択されると共用部装置との間で通信路を確立する複数台の住戸機とを備え、住戸機は、共用部装置のカメラにより撮像された映像を表示するモニタと、子器通話装置との間で音声通話が可能な住戸機通話装置とを備え、伝送線路は、共用部装置に接続された幹線と各住戸機に接続された住戸別線とを含むとともに幹線と各住戸別線との接続部位にそれぞれ介装された複数台の分岐器を有し、幹線および各住戸別線は、少なくとも選択装置の操作に伴って発生する制御信号を伝送する制御線路と、音声を伝送する音声信号および音声信号よりも高周波であって映像を伝送する映像信号とを周波数多重化した信号を伝送する共用線とからなり、分岐器は、映像信号を通過させる映像経路と音声信号を通過させる音声経路とを各別に備えることを特徴とする。
【0019】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記分岐器は、前記映像経路に分岐トランスが挿入されるとともに映像信号に対して低インピーダンスであって音声信号に対して高インピーダンスである高周波通過部が挿入され、前記音声経路に音声信号に対して低インピーダンスであって映像信号に対して高インピーダンスである低周波通過部が挿入されることを特徴とする。
【0020】
請求項3の発明では、請求項1または請求項2の発明において、前記住戸機は、前記共用線と内部回路との接続部位であって音声信号と映像信号との少なくとも一方の伝送経路に挿入された住戸機スイッチを備え、住戸機スイッチは前記共用部装置により選択された住戸機でのみ伝送経路を閉成するように制御され非選択時には伝送経路を開放するように制御されることを特徴とする。
【0021】
請求項4の発明では、請求項1または請求項2の発明において、前記共用部装置は、前記共用線に直流電源を重畳する電源重畳部を備え、前記分岐器は、前記映像経路に挿入された分岐器スイッチと、前記音声経路を直流電流が通過すると分岐器スイッチを閉成し直流電流が通過しないときには分岐器スイッチを開放する電流検出手段とを備え、前記住戸機は、共用部装置による選択時に直流電源との間で音声経路に直流電流を流すループ回路を閉成するように制御され非選択時にはループ回路を開放する閉結スイッチを備えることを特徴とする。
【0022】
請求項5の発明では、集合住宅の共用玄関に配置され音声の入出力が可能な子器通話装置および来訪者を撮像するカメラを備える共用部装置と、集合住宅の各住戸にそれぞれ配置され共用部装置とは伝送線路を介して接続されるとともに共用部装置に付設した選択装置を来訪者が操作することにより選択されると共用部装置との間で通信路を確立する複数台の住戸機とを備え、住戸機は、共用部装置のカメラにより撮像された映像を表示するモニタと、子器通話装置との間で音声通話が可能な住戸機通話装置とを備え、伝送線路は、共用部装置に接続された幹線と各住戸機に接続された住戸別線とを含むとともに幹線を複数系統に分配する分配器を有し、幹線および各住戸別線は、少なくとも選択装置の操作に伴って発生する制御信号を伝送する制御線路と、音声を伝送する音声信号および音声信号よりも高周波であって映像を伝送する映像信号とを周波数多重化した信号を伝送する共用線とからなり、分配器は、分配トランスが挿入されるとともに映像信号に対して低インピーダンスであって音声信号に対して高インピーダンスである高周波通過部が挿入された映像経路と、音声信号に対して低インピーダンスであって映像信号に対して高インピーダンスである低周波通過部が挿入された音声経路とを各別に備えることを特徴とする。
【0023】
請求項6の発明では、請求項5の発明において、前記共用部装置は、前記共用線に直流電源を重畳する電源重畳部を備え、前記分配器は、前記映像経路に前記幹線の系統毎に挿入された分配器スイッチと、いずれかの幹線に対応する前記音声経路を直流電流が通過すると当該幹線に対応する分配器スイッチを閉成し直流電流が通過しないときには分配器スイッチを開放する電流検出手段とを備え、前記住戸機は、共用部装置による選択時に直流電源との間で音声経路に直流電流を流すループ回路を閉成するように制御され非選択時にはループ回路を開放する閉結スイッチを備えることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
従来の技術として説明したように、伝送線路のうち制御線Lcは共用部装置1が相手先の住戸機2を選択するための制御信号を伝送するから、共用部装置1および住戸機2において制御線Lcに接続される回路は常時動作させておくことが必要である。つまり、共用部装置1が住戸機2を選択するためのアドレスを含む制御信号は、すべての住戸機2に伝送されるから、すべての住戸機2において制御信号送受信回路26およびCPU20は常時作動する。これに対して、音声信号および映像信号に対する処理は住戸機2の選択後に行えばよいから、音声信号と映像信号とは一括して扱うことができ、しかも、音声信号と映像信号とは周波数帯域が異なるから(音声信号に対して映像信号は周波数が十分に高い)、周波数多重化の技術によって多重化することができる。そこで、以下に説明する実施形態では、音声信号と映像信号とを多重化することによって、伝送線路に用いる線数を従来構成よりも低減した例について説明する。なお、制御信号は共用部装置1から住戸機2の呼出に用いるだけではなく、たとえば住戸機2からカメラ12の向きなどを調節するために制御信号を用いることも可能である。ここで、制御信号は時分割多重技術を用いて伝送してもよい。この種の制御信号にはベースバンド信号を用いることになり、ベースバンド信号は周波数帯域が広く、音声信号や映像信号との分離が困難であるから、このことからも音声信号および映像信号と制御信号とを各別に伝送することが伝送品質の点から必要になる。
【0025】
(実施形態1)
本実施形態は、図1に示すように、共用部装置1と住戸機2とを2対のペア線からなる伝送線路を介して接続したものである。伝送線路は、従来構成と同様に共用部装置1に接続される幹線L1と、住戸機2に接続される住戸別線L2とからなり、幹線L1と住戸別線L2との間には分岐器3が挿入される。なお、図示例では分配器4を設けていないが、分配器4を設けることも可能である。図1を見ればわかるように、本実施形態の基本的な構成は図6に示した従来構成と同様であって、図1において図6に示した従来構成と同機能の構成には同符号を付してある。
【0026】
本実施形態と従来構成との主な相違点は、図6に示した従来構成における伝送線路では音声線Laと映像線Lbと制御線Lcとの3対のペア線を用いていたのに対して、本実施形態では共用線Ldと制御線Lcとの2対のペア線を用いている点である。共用線Ldは音声信号と映像信号とをともに伝送するものであって、音声信号と映像信号との両方で共用線Ldを用いるために、共用部装置1および住戸機2にはそれぞれ多重分離回路19,29を設けている。共用部装置1と住戸機2とにそれぞれ用いている多重分離回路19,29は同構成であって、音声回路24cと共用線Ldとの間に挿入される低周波通過部19a,29aと、結合トランス15c,25cと共用線Ldとの間に挿入される高周波通過部19b,29bとからなる。低周波通過部19a,29aは音声信号に対して低インピーダンスであって映像信号に対して高インピーダンスのものを用い、高周波通過部19b、29bは音声信号に対して高インピーダンスであって映像信号に対して低インピーダンスのものを用いる。図示例では、低周波通過部19a,29aとしてインダクタを用い、高周波通過部19b,29bとしてコンデンサを用いている。
【0027】
ところで、従来構成において説明したように、分岐器3では映像信号の経路に分岐トランス31を設け、映像信号に対する幹線L1側のインピーダンスを高インピーダンスとすることにより幹線L1での映像信号の減衰を抑制している。従来構成では通話線Laと映像線Lb(図6参照)とが独立していたから、映像信号の経路に分岐トランス31を挿入しても音声信号に影響はなかった。しかしながら、本実施形態では音声信号と映像信号とが共用線Ldを共用しており、共用線Ldに分岐トランス31を挿入して音声信号も分岐トランス31を通過するようにすると、分岐トランス31によって音声信号が減衰することになる。そこで、分岐器3に設けた分岐トランス31の前後に高周波通過部32,33を設けて分岐トランス31には映像信号のみが通過するようにし、音声信号は分岐トランス31を通る映像経路とは別に低周波通過部34を挿入した音声経路を通るように構成してある。高周波通過部32,33は映像信号に対して低インピーダンスかつ音声信号に対して高インピーダンスであるものを用い、図示例ではコンデンサを用いている。また、低周波通過部34は音声信号に対して低インピーダンスかつ映像信号に対して高インピーダンスのものを用い、図示例ではインダクタを用いている。
【0028】
本実施形態の動作は基本的には従来構成と同様であって、音声信号と映像信号とがともに共用線Ldを用いて伝送され、分岐器3では音声信号と映像信号とが別経路である音声経路と映像経路とに一旦分離された後に合成される点が従来構成との主な相違点である。
【0029】
上述した構成によって、音声信号と映像信号が共用線Ldを共用しながらも、周波数多重化の技術を用いて多重化されているから共用部装置1および住戸機2において音声信号と映像信号とを多重化するとともに分離することができ、しかも上記構成の分岐器3を用いることによって分岐トランス31を用いて映像信号に対する分岐器3の特性を確保しながらも、音声信号を減衰させることなく通過させることが可能になるのである。その結果、1対のペア線である共用線Ldを用いて音声信号と映像信号とをともに伝送することができ、従来構成に比較すると1対のペア線が不要になり、2対のペア線をシースに収納したケーブルを伝送線路として用いることが可能になるのである。言い換えると、3対以上のペア線をシース内に収納した多対ツイストペアケーブルを用いる場合に比較すると柔らかいケーブルを用いることが可能になるから、伝送線路の引き回し作業が容易になり、しかも2対のペア線をシースに収納したケーブルは、3対以上のペア線をシースに収納したケーブルよりも安価であるから、コストの低減につながる。さらには、共用部装置1および住戸機2において伝送線路と接続するための端子数が従来構成よりも少なくなるから、誤結線の可能性を低減することが可能になる。
【0030】
(実施形態2)
本実施形態は、図2に示すように、実施形態1の構成に対して住戸機2における多重分離回路29の低周波通過部29aと共用線Ldとの間に住戸機スイッチ29cを挿入したものである。住戸機スイッチ29cは、CPU20により制御され、常時はオフであって低周波通過部29aを共用線Ldから分離しているが、共用部装置1の選択装置13により選択されるとオンになり共用部装置1との通話が終了するまでの間は低周波通過部29aを共用線Ldに接続する。したがって、共用部装置1での操作により特定の住戸番号の住戸機2が選択されると、選択された住戸機2のみが共用線Ldとの間で音声信号を授受することができ、他の住戸機2では住戸機スイッチ29cがオフであるので、音声信号に対する分岐トランス31の幹線側L1のインピーダンスが高くなる。つまり、音声信号の周波数帯域における幹線L1のインピーダンス低下が抑制され、音声信号の減衰が少なくなる。
【0031】
図2に示す例では、多重分離回路29において低周波通過部29aと共用線Ldとの間に住戸機スイッチ29cを挿入しているが、住戸機スイッチ29cを低周波通過部29aおよび高周波通過部29bと共用線Ldとの間に挿入することによっても、選択されていない住戸機2では住戸別線L2が音声回路24cに接続されないから、図2に示す構成と同様に音声信号に対して住戸別線L2のインピーダンスを高インピーダンスに保つことができる。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
【0032】
(実施形態3)
本実施形態は、図3に示すように、実施形態1の構成に対して、住戸機2の多重分離回路29における低周波通過部29aおよび高周波通過部29bと共用線Ldとの間に閉結スイッチ29dを挿入してある。また、閉結スイッチ29dの一端には抵抗Rが直列接続され、閉結スイッチ29dと抵抗Rとの直列回路は、直流的には共用線Ldを介して共用部装置1に設けた電源部17の出力端間に接続される。
【0033】
分岐器3の映像経路において分岐トランス31と各高周波通過部32,33との間には分岐器スイッチ35,36を挿入してあり、音声経路に低周波通過部34とともに挿入した電流検出手段としてのリレーコイル37によって分岐器スイッチ35,36を制御する。つまり、分岐器スイッチ35,36はリレーの接点であって、リレーコイル37に直流電流が流れるとオンになる。また、分岐器3に設けたリレーコイル37への電源は、共用部装置1から供給する構成を採用しており、共用部装置1の電源部17から出力された直流電源を電源重畳部18を介して共用線Ldに重畳することにより分岐器3に流すようにしてある。
【0034】
ここに、住戸機2において映像信号の経路にはコンデンサを用いた高周波通過部29bおよび結合トランス25cが存在するから、共用線Ldに印加された直流電源が映像信号を処理する回路に印加されることがないが、音声信号の経路にインダクタを用いた低周波通過部29aを挿入するだけでは、音声回路24cに直流電圧が印加されることになって不都合である。そこで、音声回路24cと低周波通過部29aとの間には直流カット用のコンデンサCを挿入してある。
【0035】
本実施形態の構成では、閉結スイッチ29dおよび分岐器スイッチ35,36は常時はオフであって、共用部装置1の選択装置13により選択された住戸機2では閉結スイッチ29dをオンにする。閉結スイッチ29dがオンになれば、電源重畳部18との間でループ回路が閉成されるから、当該住戸機2では共用部装置1との間で音声信号の伝送が可能になって通話できるようになるとともに、当該住戸機2に対応する住戸別線L2に接続された分岐器3において共用部装置1の電源部17からリレーコイル37に直流電流が流れて分岐器スイッチ35,36がオンになる。分岐器スイッチ35,36がオンになれば、分岐トランス31が共用線Ldに接続されて映像信号が分岐器3を通過できるようになり、結果的に共用部装置1のカメラ12で撮像された来訪者を当該住戸機2のモニタ22に表示することが可能になる。
【0036】
本実施形態の構成では、共用部装置1の選択装置13により選択されていない住戸機2では音声信号と映像信号とに関わる回路が閉結スイッチ29dによって共用線Ldから分離され、さらに分岐器3においても、分岐トランス31の前後に分岐器スイッチ35,36をそれぞれ挿入しているから、分岐器スイッチ35,36をオフにしておけば分岐トランス31によって映像信号のループ経路が形成されることがなく、分岐トランス31が共用線Ldから分離されることにより、音声信号および映像信号の両方について伝送線路での減衰を低減することができる。他の構成および動作は実施形態2と同様である。
【0037】
(実施形態4)
本実施形態は、図4に示すように、図1に示した実施形態1の構成に分配器4を付加したものである。分配器4は幹線L1を2系統に分配する分配トランス41を備え、分配トランス41には1次側と各系統に分配する2次側とにそれぞれ映像信号に対して低インピーダンスかつ音声信号に対して高インピーダンスとなる高周波通過部42,43a,43bが接続される。分配器4には、分配トランス41および高周波通過部42,43a,43bを通る映像経路とは別に、高周波通過部42,43a,43bを通らずに1次側と各2次側とを結合する2個の音声経路も設けられる。さらに、各音声経路にはそれぞれ音声信号に対して低インピーダンスであって映像信号に対して高インピーダンスとなる低周波通過部44a,44bが挿入される。図示例において、高周波通過部42,43a,43bにはコンデンサを用い、低周波通過部44a,44bにはインダクタを用いている。
【0038】
このような分配器4を設けることによって、映像信号に対応するように設計されている分配トランス41を含む映像経路とは別経路である音声経路を音声信号が通過するから、映像信号と音声信号とをともに減衰させることなく2系統に分配することが可能になる。本実施形態は、分配器4を設けた点を除くと図1に示した実施形態1と同様の構成であって同様に動作する。
【0039】
(実施形態5)
本実施形態では、図5に示すように、共用部装置1に電源部17から出力された直流電源を共用線Ldに重畳するための電源重畳部18を設けてある。また、住戸機2には、多重分離回路29の低周波通過部29aと共用線Ldとの間に閉結スイッチ29eを挿入し、さらに閉結スイッチ29eに抵抗R1を直列接続するとともに、閉結スイッチ29eと抵抗R1との直列回路を共用線Ldを構成する1対のペア線の線間に接続してある。低周波通過部29aと音声回路24cとの間には直流カット用のコンデンサC1が接続される。
【0040】
本実施形態の分配器4には、分配トランス41の1次側と2次側とにおいて、分配トランス41と各高周波通過部42,43a,43bとの間にそれぞれ分配器スイッチ45a,45b,46a,46bを挿入してあり、さらに各音声経路にそれぞれ電流検出手段としてのリレーコイル47a,47bを挿入してある。分配器スイッチ45a,46aは、リレーコイル47aに対応するリレー接点であって、リレーコイル47aに直流電流が流れるとオンになる。また、分配器スイッチ45b,46bは、リレーコイル47bに対応するリレー接点であって、リレーコイル47bに直流電流が流れるとオンになる。分配トランス41の1次側に設けたスイッチ46a、46bは並列接続され、いずれか一方がオンになると高周波通過部42を分配トランス41に接続する。また、分配トランス41の2次側に設けた分配器スイッチ45a、45bは各系統の高周波通過部43a,43bと分配トランス41との間に接続され、いずれか一方が択一的にオンになる。
【0041】
このような構成の分配器4を用いると、共用部装置1の選択装置13によって特定の住戸機2が選択されたときに、当該住戸機2ではCPU20が閉結スイッチ29eをオンにするのであって、住戸機2において閉結スイッチ29eがオンになると、電源部17と抵抗R1とが直流的に接続され電源重畳部18との間に直流電流を通過させるループ回路が形成されるから、当該住戸機2に接続された系統の幹線L1においてリレーコイル47a,47bに直流電流が通過することになる。その結果、直流電流が通過するリレーコイル47a,47bに対応する系統において分配器スイッチ45a,45b,46a,46bがオンになり、リレーコイル47a,47bに直流電流が流れていない系統の分配器スイッチ45a,45b,46a,46bはオフに保たれる。その結果、共用部装置1が選択した住戸機2を含む系統の幹線L1のみで音声信号および映像信号が伝送されるのであって、分配トランス41が接続されることによる伝送線路のインピーダンスの低下を抑制することができ、音声信号の減衰を少なくすることができる。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
【0042】
なお、住戸機2の構成として図3に示した実施形態3と同構成のものを用いることも可能である。
【0043】
上述した実施形態のうち実施形態3では分岐器3にリレーコイル37を設けてリレー接点としての分岐器スイッチ35,36をオンオフさせ、また実施形態5では分配器4にリレーコイル47a,47bを設けてリレー接点としての分配器スイッチ45a,45b,46a,46bをオンオフさせているが、リレーコイル37,47a,47bに代えて他の電流検出手段を設けることにより音声経路における電流の通過を検出し、分岐器スイッチ35,36,45a,45b,46a,46bとして電子式のスイッチを用いることにより電流検出手段での検出結果に応じて分岐器スイッチ35,36,45a,45b,46a,46bをオンオフさせるようにしてもよい。また、分岐トランス31に代えて増幅回路を用い、分配トランス41に代えて1入力−複数出力の増幅回路を用いることも可能である。
【0044】
【発明の効果】
請求項1の発明は上述のように、伝送線路が共用部装置に接続された幹線と各住戸機に接続された住戸別線とを含むとともに幹線と各住戸別線との接続部位にそれぞれ介装された複数台の分岐器を有し、幹線および各住戸別線は、少なくとも選択装置の操作に伴って発生する制御信号を伝送する制御線路と、音声を伝送する音声信号および音声信号よりも高周波であって映像を伝送する映像信号とを周波数多重化した信号を伝送する共用線とからなり、分岐器は、映像信号を通過させる映像経路と音声信号を通過させる音声経路とを各別に備えるので、制御線と共用線との2組の線路のみとして配線数を低減しながらも、映像信号および音声信号を伝送する共用線と制御信号を伝送する制御線とを分離したことによって、映像信号や音声信号に制御信号が干渉することがなく、結果的に映像信号および音声信号の伝送品質を損なうことなく配線数を従来構成よりも低減することが可能になる。このことによって、比較的柔らかいケーブルを用いることができて施工作業が容易になる上に、結線作業を要する箇所が少なくなって誤結線の可能性を低減させることができ、さらにはコストの低減にもつながる。
【0045】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、分岐器の映像経路に分岐トランスが挿入されるとともに映像信号に対して低インピーダンスであって音声信号に対して高インピーダンスである高周波通過部が挿入され、分岐器の音声経路に音声信号に対して低インピーダンスであって映像信号に対して高インピーダンスである低周波通過部が挿入されているので、分岐器内では映像信号と音声信号とが別経路で通過することになり、分岐器が介在しているにもかかわらず、分岐器における映像信号および音声信号の劣化や損失を抑制することができる。
【0046】
請求項3の発明では、請求項1または請求項2の発明において、住戸機が、共用線と内部回路との接続部位であって音声信号と映像信号との少なくとも一方の伝送経路に挿入された住戸機スイッチを備え、住戸機スイッチは共用部装置により選択された住戸機でのみ伝送経路を閉成するように制御され非選択時には伝送経路を開放するように制御されるものであり、共用部装置との間で通信路を確立していない住戸機では住戸機スイッチが開放されるから、共用部装置との間の通信路が確立されていない住戸機が接続されている住戸別線のインピーダンスが高くなり、共用部装置は実質的に1台の住戸機にのみ接続された形になって、幹線に接続可能な住戸機の台数を増やすことができる。
【0047】
請求項4の発明では、請求項1または請求項2の発明において、共用部装置が、共用線に直流電源を重畳する電源重畳部を備え、分岐器が、映像経路に挿入された分岐器スイッチと、音声経路を直流電流が通過すると分岐器スイッチを閉成し直流電流が通過しないときには分岐器スイッチを開放する電流検出手段とを備え、住戸機が、共用部装置による選択時に直流電源との間で音声経路に直流電流を流すループ回路を閉成するように制御され非選択時にはループ回路を開放する閉結スイッチを備えるものであり、共用部装置との間で通信路を確立していない住戸機に対応する分岐器では分岐器スイッチが開放されるから、分岐器による伝送線路のインピーダンスの低下を抑制することができ、結果的に幹線に接続可能な分岐器の数、つまり分岐器に対応する住戸機の台数を増やすことができる。
【0048】
請求項5の発明は、伝送線路が共用部装置に接続された幹線と各住戸機に接続された住戸別線とを含むとともに幹線を複数系統に分配する分配器を有し、幹線および各住戸別線が、少なくとも選択装置の操作に伴って発生する制御信号を伝送する制御線路と、音声を伝送する音声信号および音声信号よりも高周波であって映像を伝送する映像信号とを周波数多重化した信号を伝送する共用線とからなり、分配器が、分配トランスが挿入されるとともに映像信号に対して低インピーダンスであって音声信号に対して高インピーダンスである高周波通過部が挿入された映像経路と、音声信号に対して低インピーダンスであって映像信号に対して高インピーダンスである低周波通過部が挿入された音声経路とを各別に備えるので、制御線と共用線との2組の線路のみとして配線数を低減しながらも、映像信号および音声信号を伝送する共用線と制御信号を伝送する制御線とを分離したことによって、映像信号や音声信号に制御信号が干渉することがなく、結果的に映像信号および音声信号の伝送品質を損なうことなく配線数を従来構成よりも低減することが可能になる。このことによって、比較的柔らかいケーブルを用いることができて施工作業が容易になる上に、結線作業を要する箇所が少なくなって誤結線の可能性を低減させることができ、さらにはコストの低減にもつながる。さらに、分配器の映像経路に分配トランスが挿入されるとともに映像信号に対して低インピーダンスであって音声信号に対して高インピーダンスである高周波通過部が挿入され、分配器の音声経路に音声信号に対して低インピーダンスであって映像信号に対して高インピーダンスである低周波通過部が挿入されているので、分配器内では映像信号と音声信号とが別経路で通過することになり、共用線となる1組の線路で映像信号と音声信号との両方を伝送することができる。
【0049】
請求項6の発明では、請求項5の発明において、共用部装置が共用線に直流電源を重畳する電源重畳部を備え、分配器が映像経路に幹線の系統毎に挿入された分配器スイッチと、いずれかの幹線に対応する音声経路を直流電流が通過すると当該幹線に対応する分配器スイッチを閉成し直流電流が通過しないときには分配器スイッチを開放する電流検出手段とを備え、住戸機が共用部装置による選択時に直流電源との間で音声経路に直流電流を流すループ回路を閉成するように制御され非選択時にはループ回路を開放する閉結スイッチを備えるものであり、共用部装置との間で通信路を確立していない住戸機に対応する系統の分配器スイッチが開放されるから、分配トランスによる伝送線路のインピーダンスの低下を防ぐことができ、幹線に接続可能な住戸機の台数を増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態2を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態3を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態4を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施形態5を示すブロック図である。
【図6】従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 共用部装置
2 住戸機
3 分岐器
4 分配器
11 子器通話装置
12 カメラ
13 選択装置
18 電源重畳部
21 住戸機通話装置
22 モニタ
29c 住戸機スイッチ
29d 閉結スイッチ
29e 閉結スイッチ
31 分岐トランス
32,33 高周波通過部
34 低周波通過部
35,36 分岐器スイッチ
37 リレーコイル(電流検出手段)
41 分配トランス
42 高周波通過部
43a,43b 高周波通過部
44a,44b 低周波通過部
45a,45b 分配器スイッチ
46a,46b 分配器スイッチ
47a,47b リレーコイル(電流検出手段)
L1 幹線
L2 住戸別線
Lc 制御線
Ld 共用線

Claims (6)

  1. 集合住宅の共用玄関に配置され音声の入出力が可能な子器通話装置および来訪者を撮像するカメラを備える共用部装置と、集合住宅の各住戸にそれぞれ配置され共用部装置とは伝送線路を介して接続されるとともに共用部装置に付設した選択装置を来訪者が操作することにより選択されると共用部装置との間で通信路を確立する複数台の住戸機とを備え、住戸機は、共用部装置のカメラにより撮像された映像を表示するモニタと、子器通話装置との間で音声通話が可能な住戸機通話装置とを備え、伝送線路は、共用部装置に接続された幹線と各住戸機に接続された住戸別線とを含むとともに幹線と各住戸別線との接続部位にそれぞれ介装された複数台の分岐器を有し、幹線および各住戸別線は、少なくとも選択装置の操作に伴って発生する制御信号を伝送する制御線路と、音声を伝送する音声信号および音声信号よりも高周波であって映像を伝送する映像信号とを周波数多重化した信号を伝送する共用線とからなり、分岐器は、映像信号を通過させる映像経路と音声信号を通過させる音声経路とを各別に備えることを特徴とする集合住宅用テレビ付きインターホンシステム。
  2. 前記分岐器は、前記映像経路に分岐トランスが挿入されるとともに映像信号に対して低インピーダンスであって音声信号に対して高インピーダンスである高周波通過部が挿入され、前記音声経路には音声信号に対して低インピーダンスであって映像信号に対して高インピーダンスである低周波通過部が挿入されることを特徴とする請求項1記載の集合住宅用テレビ付きインターホンシステム。
  3. 前記住戸機は、前記共用線と内部回路との接続部位であって音声信号と映像信号との少なくとも一方の伝送経路に挿入された住戸機スイッチを備え、住戸機スイッチは前記共用部装置により選択された住戸機でのみ伝送経路を閉成するように制御され非選択時には伝送経路を開放するように制御されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の集合住宅用テレビ付きインターホンシステム。
  4. 前記共用部装置は、前記共用線に直流電源を重畳する電源重畳部を備え、前記分岐器は、前記映像経路に挿入された分岐器スイッチと、前記音声経路を直流電流が通過すると分岐器スイッチを閉成し直流電流が通過しないときには分岐器スイッチを開放する電流検出手段とを備え、前記住戸機は、共用部装置による選択時に直流電源との間で音声経路に直流電流を流すループ回路を閉成するように制御され非選択時にはループ回路を開放する閉結スイッチを備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の集合住宅用テレビ付きインターホンシステム。
  5. 集合住宅の共用玄関に配置され音声の入出力が可能な子器通話装置および来訪者を撮像するカメラを備える共用部装置と、集合住宅の各住戸にそれぞれ配置され共用部装置とは伝送線路を介して接続されるとともに共用部装置に付設した選択装置を来訪者が操作することにより選択されると共用部装置との間で通信路を確立する複数台の住戸機とを備え、住戸機は、共用部装置のカメラにより撮像された映像を表示するモニタと、子器通話装置との間で音声通話が可能な住戸機通話装置とを備え、伝送線路は、共用部装置に接続された幹線と各住戸機に接続された住戸別線とを含むとともに幹線を複数系統に分配する分配器を有し、幹線および各住戸別線は、少なくとも選択装置の操作に伴って発生する制御信号を伝送する制御線路と、音声を伝送する音声信号および音声信号よりも高周波であって映像を伝送する映像信号とを周波数多重化した信号を伝送する共用線とからなり、分配器は、分配トランスが挿入されるとともに映像信号に対して低インピーダンスであって音声信号に対して高インピーダンスである高周波通過部が挿入された映像経路と、音声信号に対して低インピーダンスであって映像信号に対して高インピーダンスである低周波通過部が挿入された音声経路とを各別に備えることを特徴とする集合住宅用テレビ付きインターホンシステム。
  6. 前記共用部装置は、前記共用線に直流電源を重畳する電源重畳部を備え、前記分配器は、前記映像経路に前記幹線の系統毎に挿入された分配器スイッチと、いずれかの幹線に対応する前記音声経路を直流電流が通過すると当該幹線に対応する分配器スイッチを閉成し直流電流が通過しないときには分配器スイッチを開放する電流検出手段とを備え、前記住戸機は、共用部装置による選択時に直流電源との間で音声経路に直流電流を流すループ回路を閉成するように制御され非選択時にはループ回路を開放する閉結スイッチを備えることを特徴とする請求項5記載の集合住宅用テレビ付きインターホンシステム。
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