JP2004184546A - 光ケーブル - Google Patents

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Etsuo Ino
悦男 井野
Michio Suematsu
道雄 末松
Takashi Matsuzawa
隆志 松澤
Yoshio Hashimoto
佳夫 橋本
Masayoshi Yamanaka
正義 山中
Akimi Yamazaki
昭実 山崎
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Abstract

【課題】ケーブルに曲げや衝撃が生じた場合でも、伝送損失を低減するとともに光ファイバの断線を防止することができる光ケーブルを提供することにある。
【解決手段】略半円弧状に形成された2本のパイプ片17a,17bを、それぞれの端部が間隔dを隔てて対面するようにして内部に形成される円形状の内部空隙19に、光ファイバ13と、この光ファイバ13を囲むように配置した緩衝層15とを収容配置し、これら光ファイバ13及び緩衝層15を内包するパイプ片17a,17bをシース21に収容配置し、シース21には、パイプ片17a,17bの中央部位(y軸方向)の近傍に設けられ伸長方向の張力を吸収する抗張力体23a,23bが収納され、また、このシース21には、パイプ片17a,17bの端部の中央部位に設けられシースの引き裂きに用いるリップコード25a,25bが収納されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、後分岐性を有する光ケーブルに関し、特に、伝送損失を低減するとともに光ファイバの断線を防止することができる光ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、後分岐性を有する光ケーブルとしては、図5に示すような構造の光ケーブル101が特許文献1により提案されている。
【0003】
図5において、光ファイバ103は複数の光ファイバ素線を示しており、1対の略半円弧状のフォーミングパイプ105,105内の内部空隙107にルースに収容されている。このフォーミングパイプ105は、ポリエチレン,可塑化ポリ塩化ビニルなどからなるシース109で被覆されている。このシース109を形成するには通常の押出被覆法によって行われる。さらに、シース109内には、鋼線,黄銅線などの金属線あるいは繊維強化プラスチックなどからなる2本の抗張力体111,111と、プラスチック紐などからなる2本のリップコード113,113とが埋設されている。
【0004】
2本の抗張力体111,111は、光ファイバ103を挟んで対称の位置に配置され、2本のリップコード113,113は2本の抗張力体111,111を結ぶ線(図中y軸)に対して直交する線上(図中x軸)に光ファイバ103を挟んで対称の位置に配置されている。
【0005】
さらに、フォーミングパイプ105内には、複数の光ファイバ103を支持してパイプ105の内部空隙107にルースに収容するための柔軟なホットメルト接着剤などからなる間欠充填材(図示略)が光ケーブルの長手方向に間欠的に充填されている。
【0006】
このような構造の光ケーブル101にあっては、これを後分岐する際、両方のリップコード113を光ケーブル101の径方向外側に引っ張ってシース109を切り裂くことで、光ケーブル101が径方向に二分割される。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−122763
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような構造の光ケーブル101にあっては、シース113内に縦添えされた抗張力体111とリップコード113によって生じる弾性と剛性に起因して、曲げ易い方向と曲げ難い方向とが決定される。
【0009】
すなわち、y軸方向は抗張力体111,111がその中心線(図中x軸)からずれるため曲げ難い方向となる。一方、x軸方向は抗張力体111,111がその中心線(図中y軸)からずれないため曲げ易い方向となる。
【0010】
ここで、光ケーブル101をx軸方向に曲げた場合、リップコード113,113には曲げ内側と曲げ外側の線長差により歪みが生じ、曲げ外側に配置されているリップコード113がケーブル内部の内部空隙107に落ち込むことが考えられる。この時、内部空隙107に落ち込んだリップコード113は、光ファイバ103に絡む可能性があり、伝送損失が増加することが考えられる。また、リップコード113が光ファイバ103に絡んでいる状態において、リップコード113を光ケーブル101の径方向外側に無理に引っ張ってシース109を切り裂こうとすると、光ファイバ103が断線することが考えられる。
【0011】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、ケーブルに曲げや衝撃が生じた場合でも、伝送損失を低減するとともに光ファイバの断線を防止することができる光ケーブルを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、複数の素線からなる光ファイバと、略半円弧状のパイプ片を1対有し、各パイプ片の端部同士が所定間隔を隔てて対面してなす円形状の内部空隙に前記光ファイバを収容配置するフォーミングパイプと、前記内部空隙内に前記光ファイバを囲むように配置する緩衝層と、前記光ファイバを内包した前記緩衝層を収納するシースと、前記シースに収納された略半円弧状のパイプ片の中央部位の近傍に設けられ伸長方向の張力を吸収する抗張力体と、前記シースに収納された略半円弧状の各パイプ片の端部の中央部位に設けられ前記シースの引き裂きに用いるリップコードとを備えたことを要旨とする。
【0013】
請求項2記載の発明は、上記課題を解決するため、前記緩衝層は、前記光ファイバの外周に縦添えされていることを要旨とする。
【0014】
請求項3記載の発明は、上記課題を解決するため、前記緩衝層は、前記光ファイバの外周に撚り合わせたことを要旨とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光ケーブル11の構成を示す径方向断面図、図2は本発明の第1の実施の形態に係る光ケーブル11の構成を示す軸方向断面図である。
【0017】
図1に示す光ケーブル11は、複数の光ファイバ素線からなる光ファイバ13、この光ファイバ13を囲むように配置された緩衝層15、1対の略半円弧状のパイプ片17a,17bを有するフォーミングパイプ17、光ファイバ13を収容する内部空隙19、当該ケーブルを構成する様々な部材を収容するシース21、伸長方向の張力を吸収する抗張力体23a,23b、シース21の引き裂きに用いるリップコード25a,25bから構成されている。
【0018】
光ファイバ13は、1本が250μmの光ファイバ素線を例えば20本有し、これら20本の光ファイバ素線の外周に例えばPPヤーンからなる緩衝層15が縦添えされ、1対の略半円弧状のパイプ片17a,17bがなす内部空隙19にルースに収容されており、1対のパイプ片17a,17bが間隔dを隔てて対面している。
【0019】
緩衝層15は、材料としてPPヤーン,アラミド繊維またはケブラー繊維(本実施の形態ではPPヤーン)が用いられ、図2に示すように、20本の光ファイバ素線の外周に縦添えされている。また、本実施の形態で用いられるPPヤーンは、2本のリップコード25a,25bより太径のものが選択される。
【0020】
1対のパイプ片17a,17bからなるフォーミングパイプ17は、直鎖型低密度ポリエチレンLLDPEからなる例えば外径が9.5mmのシース21で被覆されている。このシース21を形成するには通常の押出被覆法によって行われる。
【0021】
フォーミングパイプ17は、ラミネートフィルム上にポリエチレンテレフタレートからなる基材を貼り合わせ、さらに、この基材上に吸水パウダーが付着された不織布からなる緩衝層(図示しない)を貼り合わせて積層されている。この緩衝層(図示しない)は、繊維を毛羽立たせたので柔らかく緩衝効果が向上されており、吸水性を有している。
【0022】
また、このパイプ片17a,17bは、図1に示すように、内部空隙19側に対面するように略半円弧状に曲げられ、光ケーブル13を衝撃から保護するとともに、ケーブル内に浸水があった場合でも、過度の浸水に対して防水効果を有している。
【0023】
なお、パイプ片17a,17bとして、ポリアクリル酸塩系樹脂,ポリビニルアルコール系樹脂,ポリアクリルアミド系樹脂,ポリオキシエチレン系樹脂などの吸水性樹脂粉末を付着した若干細幅で高剛性のテープを複数枚用いて、略半円弧状になるように連続的に成形したものを用いてもよい。
【0024】
さらに、シース21内には、鋼線,黄銅線などの金属線あるいは繊維強化プラスチックなどからなる2本の抗張力体23a,23bと、アラミド繊維やプラスチックなどの6000d(デニール)程度の繊維を撚り合せた紐などからなる2本のリップコード25a,25bとが埋設されている。
【0025】
抗張力体23a,23bは、光ファイバ13を挟んで対称の位置に配置され、2本のリップコード25a,25bは2本の抗張力体23a,23bを結ぶ線(図中y軸)に対して直交する線上(図中x軸)に光ファイバ13を挟んで対称の位置に配置されている。
【0026】
次に、図1を参照して、光ケーブル11の作用効果について説明する。
【0027】
まず、図1に示すように、光ファイバ13を複数本(例えば20本)準備しておく。
【0028】
次いで、略半円弧状に形成された2本のパイプ片17a,17bを、間隔dを隔てて対面するようにして内部に形成される円形状の内部空隙19に、光ファイバ13と、この光ファイバ13の外周に縦添えされた緩衝層15とを収容配置する。この時、2本のパイプ片17a,17bのそれぞれの端部間の間隔dは、0.5〜1.5mm程度が好ましい。
【0029】
そして、光ファイバ13と、この光ファイバ13の外周に縦添えされた緩衝層15とを内包する2本のパイプ片17a,17bをシース21内に収容配置する。
【0030】
このシース21には、図1に示すように、略半円弧状の2本のパイプ片17a,17bの中央部位(y軸方向)の近傍に設けられ伸長方向の張力を吸収する抗張力体23a,23bが収納されている。
【0031】
また、このシース21には、図1に示すように、略半円弧状の2本のパイプ片17a,17bの中央部位に設けられシース21の引き裂きに用いるリップコード25a,25bが収納されている。
【0032】
本実施の形態では、略半円弧状に形成した2本のパイプ片17a,17bの端部が間隔dを隔てて対面するようにして内部に形成される円形状の内部空隙19に、光ファイバ13と、この光ファイバ13の外周に縦添えされた緩衝層15とを収容配置し、これら光ファイバ13及び緩衝層15を内包する2本のパイプ片17a,17bをシース21に収容配置し、シース21には、略半円弧状の2本のパイプ片17a,17bの中央部位(y軸方向)の近傍に設けられ伸長方向の張力を吸収する抗張力体23a,23bが収納され、また、このシース21には、略半円弧状の2本のパイプ片17a,17bの端部の中央部位に設けられシース21の引き裂きに用いるリップコード25a,25bが収納されている。
【0033】
ここで、光ケーブル11をx軸方向に曲げた場合、リップコード25a,25bには曲げ内側と曲げ外側の線長差により歪みが生じ、曲げ外側に配置されているリップコード25a又は25bの何れか一方が内部空隙に落ち込もうとするが、光ファイバ13を囲むように緩衝層15が配置されているので、リップコード25a又は25bの何れか一方が緩衝層15で遮蔽され、これ以上にリップコード25a又は25bの何れか一方が内部空隙19に落ち込むことを防止することができる。
【0034】
この結果、ケーブルに曲げや衝撃が生じた場合でも、従来発生していた伝送損失を低減するとともに光ファイバの断線を防止することができる。
【0035】
また、本実施の形態によれば、光ファイバ13の外周に緩衝層15が縦添えされているので、リップコード25a又は25bの何れか一方が緩衝層15に遮蔽されて内部空隙17に落ち込むことを防止することができる。その結果、ケーブルに曲げや衝撃が生じた場合でも、伝送損失を低減するとともに、光ファイバ13の断線を防止することができる。
【0036】
さらに、本実施の形態によれば、緩衝層15を構成するPPヤーンがリップコード25a,25bより太径であるので、リップコード25a又は25bの何れか一方に対する遮蔽効果を一段と高めることができる。
【0037】
(比較例1)
図3に示す比較表を参照して、図5に示す従来の光ケーブル101と、第1の実施の形態に係る光ケーブル11との耐衝撃性試験について説明する。
【0038】
(耐衝撃性試験)
まず、光ファイバ103を緩衝層で囲んでいない従来の光ケーブル101を用意し、IEC(国際電気標準会議)60794−1−2に基づき、光ケーブル101の長手方向において20箇所、つまり20回の耐衝撃試験を実施した結果、内部空隙107へのリップコード113の落ち込みが3回あった。ただし、この時の伝送損失の増加はなかった。
【0039】
これに対して、光ファイバ13を緩衝層15で囲んだ本実施の形態の光ケーブル11を用意し、上記と同様にIEC60794−1−2に基づき、光ケーブル11の長手方向において20箇所、つまり20回の耐衝撃試験を実施した結果、内部空隙19へのリップコード25a又は25bの落ち込みはみられず、衝撃を受けた時の伝送損失の増加がなかった。
【0040】
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る光ケーブル41の構成を示す軸方向断面図である。なお、本実施の形態では、全体構成は、図1,図2に示す構成と同様であり、緩衝層の縦添えする態様のみが異なるものであり、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略することとする。
【0041】
本実施の形態における特徴は、図4に示すように光ファイバ13の外周にその軸方向に沿って緩衝層15aをPPヤーンに撚り合わせたことにある。
【0042】
次に、図5を参照して、光ケーブル41の作用効果について説明する。
【0043】
まず、図5に示すように、光ファイバ13を複数本(例えば20本)準備しておく。
【0044】
次いで、略半円弧状に形成された2本のパイプ片17a,17bを、間隔dを隔てて対面するようにして内部に形成される円形状の内部空隙19に、光ファイバ13と、この光ファイバ13の外周に縦添えされた緩衝層15とを収容配置する。この時、2本のパイプ片17a,17bのそれぞれの端部間の間隔dは、0.5〜1.5mm程度が好ましい。
【0045】
そして、光ファイバ13と、この光ファイバ13の外周にPPヤーンを撚り合わせた緩衝層15とを内包する2本のパイプ片17a,17bをシース21に収容配置する。
【0046】
このシース21には、図1に示すように、略半円弧状の2本のパイプ片17a,17bの中央部位(y軸方向)の近傍に設けられ伸長方向の張力を吸収する抗張力体23a,23bが収納されている。
【0047】
また、このシース21には、図1と同様に、略半円弧状の2本のパイプ片17a,17bの端部の中央部位に設けられシース21の引き裂きに用いるリップコード25a,25bが収納されている。
【0048】
本実施の形態では、略半円弧状に形成された2本のパイプ片17a,17bの端部が間隔dを隔てて対面するようにして内部に形成される円形状の内部空隙19に、光ファイバ13と、この光ファイバ13の外周に撚りながら縦添えされた緩衝層15とを収容配置し、これら光ファイバ13及び緩衝層15を内包する2本のパイプ片17a,17bをシース21に収容配置し、シース21には、略半円弧状の2本のパイプ片17a,17bの中央部位(y軸方向)の近傍に設けられ伸長方向の張力を吸収する抗張力体23a,23bが収納され、また、このシース21には、略半円弧状の2本のパイプ片17a,17bの端部の中央部位に設けられシース21の引き裂きに用いるリップコード25a,25bが収納されている。
【0049】
ここで、光ケーブル11をx軸方向に曲げた場合、リップコード25a,25bには曲げ内側と曲げ外側の線長差により歪みが生じ、曲げ外側に配置されているリップコード25a又は25bの何れか一方が内部空隙に落ち込もうとするが、光ファイバ13を囲むように緩衝層15が配置されているので、リップコード25a又は25bの何れか一方が緩衝層15で遮蔽され、これ以上にリップコード25a又は25bの何れか一方が内部空隙17に落ち込むことを防止することができる。
【0050】
この結果、ケーブルに曲げや衝撃が生じた場合でも、従来発生していた伝送損失を低減するとともに光ファイバの断線を防止することができる。
【0051】
また、本実施の形態によれば、光ファイバ13の外周に緩衝層15がPPヤーンに撚り合わせられているので、リップコード25a又は25bの何れか一方が緩衝層15に遮蔽されて内部空隙19に落ち込むことを一段と確実に防止することができる。その結果、ケーブルに曲げや衝撃が生じた場合でも、伝送損失を低減するとともに、光ファイバ13の断線を防止することができる。
【0052】
(比較例2)
図3に示す比較表を参照して、図5に示す従来の光ケーブル101と、第2の実施の形態に係る光ケーブル41との耐衝撃性試験について説明する。
【0053】
(耐衝撃性試験)
まず、光ファイバ103を緩衝層で囲んでいない従来の光ケーブル101を用意し、IEC60794−1−2に基づき、光ケーブル101の長手方向において20箇所、つまり20回の耐衝撃試験を実施した結果、内部空隙107へのリップコード113の落ち込みが3回あった。ただし、この時の伝送損失の増加はなかった。
【0054】
これに対して、光ファイバ13の外周に緩衝層15をPPヤーンに撚り合わせた本実施の形態の光ケーブル41を用意し、上記と同様にIEC60794−1−2に基づき、光ケーブル41の長手方向において20箇所、つまり20回の耐衝撃試験を実施した結果、内部空隙19へのリップコード25a又は25bの落ち込みはみられず、衝撃を受けた時の伝送損失の増加がなかった。
【0055】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明によれば、フォーミングパイプの各パイプ片の端部同士が所定間隔を隔てて対面してなす円形状の内部空隙に光ファイバと当該光ファイバ囲むように緩衝層とを収容配置し、次いで、これらの光ファイバ及び緩衝層をシースに収納し、シースに収納された略半円弧状のパイプ片の中央部位の近傍に伸長方向の張力を吸収する抗張力体を設け、シースに収納された略半円弧状のパイプ片の端部の中央部位にシースの引き裂きに用いるリップコードを設けたので、リップコードが内部空隙に落ち込むことを防止することができ、ケーブルに曲げや衝撃が生じた場合でも、伝送損失を低減するとともに、光ファイバの断線を防止することができる。
【0056】
また、請求項2記載の本発明によれば、光ファイバの外周に緩衝層を縦添えしたので、リップコードが緩衝層に遮蔽されて内部空隙に落ち込むことを防止することができる。その結果、ケーブルに曲げや衝撃が生じた場合でも、伝送損失を低減するとともに、光ファイバの断線を防止することができる。
【0057】
さらに、請求項3記載の本発明によれば、光ファイバの外周に緩衝層を撚り合わせたので、リップコードが緩衝層に遮蔽されて内部空隙に落ち込むことを一段と確実に防止することができる。その結果、ケーブルに曲げや衝撃が生じた場合でも、伝送損失を低減するとともに、光ファイバの断線を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光ケーブル11の構成を示す径方向断面図である。
【図2】第1の実施の形態に係る光ケーブル11の構成を示す軸方向断面図である。
【図3】従来の光ケーブルと、第1の実施の形態に係る光ケーブル11、第2の実施の形態に係る光ケーブル41との性能試験について説明するための比較表である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る光ケーブル41の構成を示す軸方向断面図である。
【図5】従来の光ケーブル101の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
11,41 光ケーブル
13 光ファイバ
15 緩衝層
17a,17b パイプ片(フォーミングパイプ)
19 内部空隙
21 シース
23a,23b 抗張力体
25a,25b リップコード

Claims (3)

  1. 複数の素線からなる光ファイバと、
    略半円弧状のパイプ片を1対有し、各パイプ片の端部同士が所定間隔を隔てて対面してなす円形状の内部空隙に前記光ファイバを収容配置するフォーミングパイプと、
    前記内部空隙内に前記光ファイバを囲むように配置する緩衝層と、
    前記光ファイバを内包した前記緩衝層を収納するシースと、
    前記シースに収納された略半円弧状のパイプ片の中央部位の近傍に設けられ伸長方向の張力を吸収する抗張力体と、
    前記シースに収納された略半円弧状の各パイプ片の端部の中央部位に設けられ前記シースの引き裂きに用いるリップコードとを備えたことを特徴とする光ケーブル。
  2. 前記緩衝層は、
    前記光ファイバの外周に縦添えされていることを特徴とする請求項1記載の光ケーブル。
  3. 前記緩衝層は、
    前記光ファイバの外周に撚り合わせたことを特徴とする請求項1記載の光ケーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109313316A (zh) * 2016-08-04 2019-02-05 株式会社藤仓 光纤缆线
US10884208B2 (en) 2017-02-20 2021-01-05 Fujikura Ltd. Optical fiber cable

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