JP2004183798A - クリップ及びこのクリップを利用したトリムボード取付構造 - Google Patents

クリップ及びこのクリップを利用したトリムボード取付構造 Download PDF

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Hideya Miura
秀哉 三浦
Satoshi Koyama
里志 小山
Minoru Takita
稔 滝田
Yuji Hisada
祐治 久田
Kenji Okamoto
賢治 岡本
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Takanichi Co Ltd
Nifco Inc
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Takanichi Co Ltd
Nifco Inc
Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】作業性が良く、トリムボードから外れ難いクリップ及びこのクリップを利用したトリムボード取付構造を安価で得る。
【解決手段】トリムボード14の取付座16をトリムボード14の裏面に対して垂直に設け、金型の離型方向に沿って形成することで、トリムボード14の金型にスライドコア等を設ける必要がないため、金型構造が簡易になり、大幅なコストダウンを図ることができる。また、クリップ12にボール26を設け、このボール26によって、取付座16を拡幅して、取付座16へ内挿すると共に、ボール26の外側に拡幅防止リブ28を設け、ボール26が取付座16へ内挿された状態で取付座16の外側に配置して取付座16が拡幅しないようにすることで、取付座16にクリップ12を容易に係合させることができると共に、クリップ12が取付座16から抜けないようにすることができる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
トリムボードに係合するクリップ及びこのクリップを介して、ボディパネルにトリムボードを取付けるトリムボード取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のボディパネルには、クリップを介してトリムボードが取り付けられている。例えば、特開平10−131926号公報では、クリップが、トリムボードに固定可能な第1連結部と、ボディパネルに係合可能な第2連結部と、を備えている。
【0003】
この第1連結部及び第2連結部の何れか一方には、軸受凹部が設けられ、第1連結部及び第2連結部の何れか他方には、軸受凹部に係合可能な球状軸部が設けられている。この軸受凹部と球状軸部との係合によって、第1連結部と第2連結部とが連結されている。
【0004】
ところで、第1連結部の一端面には、溶着しろが設けられており、この溶着しろを溶融させて第1連結部をトリムボードに固定させる。一方、第2連結部には複数の弾性片及び差込み部が設けられており、ボディパネルに形成された挿通穴に差込み部を挿通させ、弾性片を挿通穴の周縁部に係合させて第2連結部をボディパネルに固定させる。これにより、クリップを介して、ボディパネルにトリムボードが固定される。
【0005】
ここでは、球状軸部は軸受凹部内で回転自在となるため、ボディパネルとトリムボードとの位置ズレによる寸法誤差を吸収できるが、第1連結部のトリムボードへの固定方法が、第1連結部に溶融しろを設けこの溶融しろを溶融させて第1連結部をトリムボードへ固定させる方法であるため、作業が面倒であり、コストアップとなってしまう。
【0006】
一方、特開平10−176705号公報では、トリムボードには環状ボスが設けられており、この環状ボスの先端内面側には、環状ボスの周方向に沿って係止溝が形成され、クリップを構成する第1クリップが、この環状ボスに固定可能となっている。
【0007】
また、第1クリップにはボディパネルに固定される第2クリップが固定可能となっており、ボディパネルに固定された第2クリップを環状ボスに固定された第1クリップに固定させることで、クリップを介してボディパネルにトリムボードが固定されることとなる。
【0008】
ここで、第1クリップはホルダーと一体成形されており、このホルダーには一対の円弧リブが立設している。この円弧リブの先端部には、係止爪が形成されており、環状ボスに設けられた係止溝に係合して、第1クリップが環状ボスに固定される。
【0009】
しかしながら、このように、単に係止溝に係止爪を係止させただけの固定方法では、車両の走行時の振動等により、係止爪が係止溝から外れる恐れがある。
【0010】
【特許文献1】
特開平10−131926号公報(第3頁−第4頁、図3、図9)
【特許文献2】
特開平10−176705号公報(第4頁、図7−図9)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、作業性が良く、トリムボードから外れ難いクリップ及びこのクリップを利用したトリムボード取付構造を安価で提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ボディパネルに取付けるトリムボードを成形する金型の離型方向に沿って離型すると共に、前記トリムボードから突設し拡幅可能な第1取付座に係合可能なクリップにおいて、前記クリップが、前記第1取付座を拡幅させて第1取付座へ内挿可能な第1係合部と、前記第1係合部から所定の距離を置いて配置され、第1係合部が前記第1取付座へ内挿された状態で第1取付座の外側に位置して第1取付座の拡幅を防止する拡幅防止リブと、前記第1係合部の反対側に位置し前記ボディパネルに面接可能な傘部と、前記傘部中央から立設し前記ボディパネルに形成された穴部へ挿通可能な挿通部と、前記挿通部に挟幅可能に設けられ挿通部を前記穴部へ挿通させた状態で前記傘部との間で前記ボディパネルの内縁部を挟持可能な爪部と、で構成されたことを特徴としている。
【0013】
請求項1に記載の発明では、クリップに第1係合部を設けており、この第1係合部によって、第1取付座を拡幅して、第1係合部を第1取付座へ内挿し、トリムボードにクリップを係合させるため、作業性が良い。
【0014】
また、クリップに拡幅防止リブを設け、第1係合部が第1取付座へ内挿された状態で、第1取付座の外側に位置して第1取付座の拡幅を防止することで、第1係合部が第1取付座から抜けないようにすることができる。
【0015】
一方、第1係合部の反対側に、ボディパネルに面接可能な傘部を設けており、この傘部中央からは挿通部を立設させ、ボディパネルに形成された穴部へ挿通可能としている。
【0016】
挿通部には、挟幅可能な爪部を設けており、挿通部を穴部へ挿通させた状態で、爪部と傘部との間でボディパネルの内縁部を挟持させる。これにより、クリップを介してボディパネルにトリムボードを固定させることができる。
【0017】
ここで、第1取付座を略球状凹部とし、第1係合部を略球体とすることで、第1取付座に対してクリップを若干揺動させることができる。このため、トリムボードとボディパネルとの間の位置ズレを吸収させることができる。
【0018】
請求項2に記載の発明は、クリップを介して、ボディパネルにトリムボードを取付けるトリムボード取付構造において、前記トリムボードを成形する金型の離型方向に沿って離型すると共に、拡幅可能な第1取付座がトリムボードから突設し、前記クリップが、前記第1取付座を拡幅させて第1取付座へ内挿可能な第1係合部と、前記第1係合部から所定の距離を置いて配置され、第1係合部が前記第1取付座へ内挿された状態で第1取付座の外側に位置して第1取付座の拡幅を防止する拡幅防止リブと、前記第1係合部の反対側に位置し前記ボディパネルに面接可能な傘部と、前記傘部中央から立設し前記ボディパネルに形成された穴部へ挿通可能な挿通部と、前記挿通部に挟幅可能に設けられ、挿通部を前記穴部へ挿通させた状態で前記傘部との間で前記ボディパネルの内縁部を挟持可能な爪部と、で構成されたことを特徴としている。
【0019】
請求項2に記載の発明では、クリップを介して、ボディパネルにトリムボードを取付けている。ここで、トリムボードからは第1取付座を突設させており、この第1取付座を、トリムボードを成形する金型の離型方向に沿って離型可能としている。
【0020】
例えば、トリムボードの金型の離型方向に対して直交する方向に、無理抜き不可能なアンダーカット部(アンダーカット部の張出量が大きい)を設けた場合、このアンダーカット部を形成させるためには、アンダーカット部において、金型構造上、スライドコア或いは傾斜ピンを設ける必要が生じる。このため、金型構造が複雑となり、金型費用が高くなってしまう。
【0021】
しかし、トリムボードに突設させる第1取付座を、トリムボードの金型の離型方向に沿って離型可能(無理抜き可能なアンダーカット部も含む)に形成させることで、トリムボードの金型にスライドコア等を設ける必要がなくなるので、金型構造が簡易になり、大幅なコストダウンを図ることができる。
【0022】
請求項3に記載の発明では、拡幅防止リブを環状とし、拡幅防止リブと第1係合部とを薄肉部で連設して、第1係合部を第1取付座へ内挿するとき、薄肉部を切断して、拡幅防止リブを第1係合部から分離させる。
【0023】
例えば、第1取付座の高さを拡幅防止リブの高さよりも高くした場合、第1係合部を第1取付座へ内挿した状態で、第1係合部から分離された拡幅防止リブを第1取付座の基部側へ移動させると、第1取付座の先端側はフリーとなる。
【0024】
第1取付座の拡幅量は、第1取付座の基部よりも先端の方が大きいため、この状態では、第1取付座は拡幅可能となり、第1係合部を取り外すことができる。従って、請求項3に記載の発明では、トリムボードに対するクリップの脱着が可能となる。
【0025】
また、拡幅防止リブを環状とすることで、第1取付座の先端側の全周を覆うため、第1係合部が第1取付座からさらに抜け難くなり、第1取付座に対する第1係合部の抜け強度を高めることができる。
【0026】
このように、第1取付座に対する第1係合部の抜け強度を高めることで、第1取付座の肉厚を薄くすることが可能となる。このため、第1取付座の裏面側に生じるひけを小さくすることができる。
【0027】
また、第1取付座の肉厚を薄くすることで、第1取付座の先端側に設けられた球状凹部の深さを浅くすることができる。従って、アンダーカット部を小さくすることができるので、トリムボードが金型から離型し易くなり、トリムボードの表面に、金型に配設されたエジェクターピンによる白化が生じたり、また、トリムボードが変形したりする恐れはない。
【0028】
請求項4に記載の発明は、クリップをリテーナ部材に係合させ、前記リテーナ部材をトリムボードに固定すると共に、ボディパネルに前記クリップを装着して、前記ボディパネルに前記トリムボードを取付けるトリムボード取付構造において、前記トリムボードを成形する金型の離型方向に沿って離型する第2取付座が前記トリムボードから突設し、前記クリップが、前記ボディパネルに面接可能な傘部と、前記傘部中央から立設し前記ボディパネルに形成された穴部へ挿通可能な挿通部と、前記挿通部に挟幅可能に設けられ前記傘部との間で前記ボディパネルの内縁部を挟持可能な爪部と、前記傘部に重ねて設けられた第1挟持板と、前記第1挟持板から立設する軸部と、前記軸部の端部に前記第1挟持板と平行に設けられた第2挟持板と、で構成され、前記リテーナ部材が、前記第2取付座が係合可能な第2係合部と、前記第2係合部に連設され、前記第2係合部の前記第2取付座への係合方向と直交する方向に沿って前記軸部が侵入可能な切欠き部が形成されて、軸部が前記切欠き部内を侵入した状態で、前記第1挟持板と前記第2挟持板が前記切欠き部の周縁部を挟持して前記クリップを係合する装着部と、で構成されたことを特徴としている。
【0029】
請求項4に記載の発明では、クリップをリテーナ部材に係合させ、リテーナ部材をトリムボードに固定すると共に、ボディパネルにクリップを装着して、ボディパネルにトリムボードを取付けている。ここで、トリムボードからは第2取付座を突設させており、この第2取付座を、トリムボードを成形する金型の離型方向に沿って離型可能としている。
【0030】
一方、クリップにはボディパネルに面接可能な傘部を設けており、この傘部中央からは挿通部を立設させ、ボディパネルに形成された穴部へ挿通可能としている。この挿通部には、爪部を挟幅可能に設けており、挿通部を穴部へ挿通させた状態で、爪部と傘部との間でボディパネルの内縁部を挟持させる。
【0031】
ここで、傘部に重ねて第1挟持板を設けており、第1挟持板からは軸部が立設している。この軸部の端部に、第1挟持板と平行に第2挟持板を設けている。一方、リテーナ部材には、第2取付座が係合可能な第2係合部を設けており、第2係合部を第2取付座に係合させてリテーナ部材をトリムボードに固定させることができる。
【0032】
また、リテーナ部材には、クリップが装着可能な装着部を設けており、この装着部には、第2係合部の第2取付座への係合方向と直交する方向に沿って、クリップに形成された軸部が侵入可能な切欠き部を形成させている。
【0033】
この切欠き部内へ第1挟持板から立設した軸部を侵入させた状態で、クリップの第1挟持板と第2挟持板とで切欠き部の周縁部を挟持させる。これにより、クリップが装着部に装着される。
【0034】
このように、トリムボードに係合して固定させると共に、クリップが装着可能なリテーナ部材を用いることで、部品点数は増えてしまうが、複雑な形状でも金型構造を単純化させることができるため、金型加工費の削減を図ることができる。
【0035】
請求項5に記載の発明では、第2取付座が一対の板部材であり、第2係合部が包囲リブである。この包囲リブの表面には、板部材に食付き可能な突起部を突設しており、包囲リブが板部材の表面を包囲した状態で突起部を板部材へ押し付けている。
【0036】
このように、第2取付座を板部材とし、第2係合部に突起部を設けてこの突起部を板部材の表面に食付かせることで、トリムボードにクリップを取付けることが可能となり、トリムボードには無理抜き可能なアンダーカット部を設ける必要はなくなる。このため、トリムボードの金型の離型性が向上する。また、単純な構成であるため、金型製作期間を短縮させることができ、金型費用の削減を図ることができる。
【0037】
請求項6に記載の発明では、包囲リブの板部材への係合方向に沿って板部材の表面に係合リブを形成し、また、係合リブに対して直交する方向に沿って突起部を設けている。
【0038】
このため、突起部が係合リブに食付くこととなり、板部材に対して食付き易くなる。また、突起部が係合リブに対して直交した状態で食付くことで、板部材に対する食付き性が良くなる。
【0039】
請求項7に記載の発明では、第2取付座を円筒状のボスとし、第2係合部をボスにネジ部を形成させるネジ部材としている。
【0040】
このように、第2取付座を単に円筒状のボスとすることで、請求項6に記載の発明と比較してさらに、金型製作期間を短縮させることができ、金型費用の削減を図ることができる。また、ボスにネジ部材をねじ込み、ネジ部を形成しながら、ボスに第2係合部を係合させるため、リテーナ部材がトリムボードにしっかり固定される。
【0041】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態に係るクリップ及びこのクリップを利用したトリムボード取付構造について説明する。
【0042】
図3に示すように、車両のボディパネル10には、クリップ12を介してトリムボード14が固定可能となっている。トリムボード14には略円筒状の取付座16(第1取付座)が立設しており、取付座16の先端側の内面には、取付座16の周方向に沿って球状凹部18が形成されている。また、取付座16の先端部からは、取付座16の軸方向に沿って一対の逆U字状の切欠き部20が形成されている。
【0043】
ところで、トリムボード14は金型(図示省略)で成形されており、金型のパーティングラインをトリムボード14の表面或いは裏面としている。ここで、取付座16はトリムボード14の裏面に対して垂直に設けられており、金型の離型方向に沿って形成されている。
【0044】
このため、取付座16に形成された球状凹部18は、金型の離型方向に対して直交する方向、いわゆるアンダーカット部に相当するが、トリムボード14の材料に応じて、球状凹部18の深さ及び幅を金型の無理抜き可能な寸法に設定している。
【0045】
一方、クリップ12には、略環状の台座22が備えられており、台座22の内縁部からは、環状リブ24が立設し、環状リブ24の端部には、中空状のボール26(第1係合部)が一体に設けられている。
【0046】
このボール26の外径寸法は、取付座16の内径寸法よりも若干大きくなっており、また、取付座16に形成された球状凹部18に面接可能な大きさとなっている。また、ボール26の外側には、台座22の上面から、台座22の同心円上に一対の円弧状の拡幅防止リブ28がボール26を間に置いて立設している。
【0047】
この拡幅防止リブ28同士の離間距離は、取付座16の外径寸法よりも若干大きくなっており、取付座16へ外挿可能となっている。また、拡幅防止リブ28はクリップ12の正面視において、拡幅防止リブ28からボール26が約半分露出する高さとなっており、先端部内面には、面取り部30が形成されている。
【0048】
一方、台座22の下面側からは、斜め下方へ向かって環状の傘部32が張り出している。この傘部32はボディパネル10に形成された円孔部10Aの周縁部に面接可能な大きさとなっている。
【0049】
また、傘部32の中央部からは、先端に先細部34Aが形成された略円筒状の挿通部34が垂下している。この挿通部34には、下方を開口とした略コ字状の一対の切り込み部36が切り込まれており、切り込み部36の内側には、断面が略三角形状を成す爪部38が挿通部34の外周面から張出している。
【0050】
この爪部38を押圧すると、内側に撓み、挟幅(爪部38同士の離間距離が短い)可能となっている。ここで、爪部38は、ボディパネル10の円孔部10Aの内径寸法よりも拡幅した状態で形成されており、爪部38が挟幅された状態で、挿通部34がボディパネル10の円孔部10Aを通過可能となる。
【0051】
次に、トリムボードの取付方法について説明する。
【0052】
図2(A)に示すように、取付座16の切欠き部20の下方に、クリップ12の拡幅防止リブ28が配置されないようにしてクリップ12を位置決めし、取付座16内へクリップ12のボール26を挿入させる。
【0053】
ボール26の外径寸法は、取付座16の内径寸法よりも若干大きくなっているため、ボール26が取付座16の先端部に当接した時点で、ボール26は移動規制される。
【0054】
このため、図2(B)に示すように、ボール26を取付座16内へ圧入する。これにより、取付座16に形成された一対の切欠き部20によって取付座16の先端側が拡径し、ボール26を取付座16内へ挿入させることができる。
【0055】
このとき、拡幅防止リブ28の先端側が、取付座16の先端部に当接するが、ボール26の挿入と共に、拡幅防止リブ28に形成された面取り部30によって、取付座16の先端部が縮径する方向へガイドされる。
【0056】
そして、図2(C)に示すように、ボール26の外面に沿って、取付座16がボール26と拡幅防止リブ28の間に配置され、取付座16の先端側内面に形成された球状凹部18にボール26の外面が面接した状態で、クリップ12は係合し、移動規制された状態で、トリムボード14にクリップ12が固定される。
【0057】
次に、図3に示すように、ボディパネル10に形成された円孔部10A内へ、クリップ12に形成された挿通部34を挿通させる。挿通部34に設けられた爪部38は、ボディパネル10の円孔部10Aの内径寸法よりも拡幅した状態で形成されているため、円孔部10A内へ挿通部34を挿通させると、円孔部10Aの内縁部に爪部38が当接する。
【0058】
この状態で、クリップ12をボディパネル10側へ押圧すると、挿通部34の移動と共に、爪部38が縮径して円孔部10Aを通過する。このように、爪部38が円孔部10Aを通過すると、爪部38が復元して、傘部32と爪部38との間で円孔部10Aの周縁部が挟持される。これにより、クリップ12を介して、ボディパネル10にトリムボード14が取り付けられる。
【0059】
なお、ここでは、トリムボード14にクリップ12を係合させた後、ボディパネル10にクリップ12を装着させたが、ボディパネル10にクリップ12を装着した後、トリムボード14をクリップ12に係合させても良い。
【0060】
次に、本発明の第1の実施形態に係るクリップ及びこのクリップを利用したトリムボード取付構造の作用について説明する。
【0061】
トリムボード14の取付座16をトリムボード14の裏面に対して垂直に設け、金型の離型方向に沿って形成することで、トリムボード14の金型にスライドコア等を設ける必要がないため、金型構造が簡易になり、大幅なコストダウンを図ることができる。
【0062】
ここで、取付座16に形成された球状凹部18は、いわゆるアンダーカット部に相当するが、トリムボード14の材料に応じて、球状凹部18の深さ及び幅を金型の無理抜き可能な寸法に設定することによって、スライドコア或いは傾斜ピンに因らずに球状凹部18を離型させることができる。
【0063】
また、クリップ12にボール26を設け、このボール26によって、取付座16を拡幅して、取付座16へ内挿すると共に、ボール26の外側に拡幅防止リブ28を設け、ボール26が取付座16へ内挿された状態で取付座16の外側に配置して取付座16が拡幅しないようにすることで、取付座16にクリップ12を容易に係合させることができると共に、クリップ12が取付座16から抜けないようにすることができる。
【0064】
さらに、取付座16に球状凹部18を設け、この球状凹部18にボール26を係合させることで、取付座16に対してクリップ12を若干揺動させることができるため、トリムボード14とボディパネル10との間の位置ズレを吸収させることができる。
【0065】
また、ボール26を中空状とすることで、クリップ12の成形後にボール26の表面にひけが生じないようにしている。これにより、ボール26の寸法のバラツキを防止することができる。
【0066】
なお、ここでは、ボール26を用いて取付座16を拡幅し、拡幅防止リブ28によって取付座16の拡幅を防止したが、取付座を拡幅させてクリップを係合させた後、取付座の拡幅を防止することができれば良いため、これに限るものではない。
【0067】
次に、本発明の第2の実施形態に係るクリップ及びこのクリップを利用したトリムボード取付構造について説明する。なお、第1の実施形態と略同一の内容については説明を割愛する。
【0068】
図4及び図5(A)に示すように、クリップ39に備えられたボール26の外面からは、台座22に対して平行に、かつ、ボール26を上下二分する位置において、90度間隔で薄肉片40が張り出している。この薄肉片40は、先端側に行くに従って先細となっており、薄肉片40の先端部には、環状リブ41の下端部が連設し、ボール26の上半分を覆っている。
【0069】
環状リブ41は、ボール26に対して上下方向に移動させると、薄肉片40が破断するようになっており、環状リブ41の長さは、取付座16の基部から球状凹部18までの長さよりも短くなっている。
【0070】
次に、トリムボードの取付方法について説明する。
【0071】
図5(A)、(B)に示すように、環状リブ41をボール26に対して上下方向へ移動させて薄肉片40を破断させ、環状リブ41をボール26から分離させる。環状リブ41をボール26の外側に配置させた状態で、図5(C)に示すように、ボール26を取付座16内へ圧入する。
【0072】
取付座16に形成された切欠き部20によって取付座16の先端側が拡径して、ボール26が取付座16内へ挿入される。このとき、環状リブ41の先端部に形成された面取り部41Aに取付座16の先端部が当接することによって、環状リブ41がボール26の同心円状に配置されると共に、取付座16の先端部が縮径する方向へガイドされる。
【0073】
そして、図5(D)に示すように、ボール26の外面に沿って、取付座16がボール26と環状リブ41の間に配置され、取付座16の先端側内面に形成された球状凹部18にボール26の外面が面接した状態で、クリップ39は係合し、移動規制された状態で、トリムボード14にクリップ39が固定される。
【0074】
次に、本発明の第2の実施形態に係るクリップ及びこのクリップを利用したトリムボード取付構造の作用について説明する。
【0075】
ここでは、ボール26と環状リブ41を連設させる薄肉片40を破断させてボール26から分離させると共に、環状リブ41の長さを、取付座16の基部から球状凹部18までの長さよりも短くしている。
【0076】
これにより、図6(A)、(B)に示すように、取付座16にクリップ12を固定させた後、環状リブ41を取付座16の上方へ移動させることで、取付座16の先端側をフリーにすることができる。このため、図6(C)に示すように、取付座16からクリップ12を取り外すことができ、取付座16に対するクリップ12の脱着が可能となる。
【0077】
一方、取付座16にクリップ12が固定された状態において、環状リブ41によって取付座16の先端側の全周を覆うため、クリップ39が取付座16からさらに抜け難くなり、取付座16に対するクリップ39の抜け強度を高めることができる。
【0078】
このように、取付座16に対するクリップ39の抜け強度を高めることで、取付座16の肉厚を薄くすることが可能となる。このため、取付座16の裏面側に生じるひけを小さくすることができる。
【0079】
また、取付座16の肉厚を薄くすることで、取付座16の先端側に設けられた球状凹部18の深さを浅くすることができる。従って、アンダーカット部を小さくすることができるので、トリムボード14が金型から離型し易くなり、トリムボード14の表面に、金型に配設されたエジェクターピンによる白化が生じたり、また、トリムボード14が変形したりする恐れは少ない。
【0080】
次に、本発明の第3の実施形態に係るクリップ及びこのクリップを利用したトリムボード取付構造について説明する。なお、第1の実施形態と略同一の内容については説明を割愛する。
【0081】
図7に示すように、ここでは、トリムボード42に固定可能なリテーナ部材44を用い、このリテーナ部材44にクリップ46を係合させている。
【0082】
トリムボード42には一対の板部材48が立設しており、先端には徐々に幅寸法が狭くなる挟幅部48Aが形成されている。また、板部材48の表面及び裏面には、挟幅部48Aを除き、板部材48が立設する方向に沿って複数の係合リブ50が平行に突設されている。
【0083】
一方、リテーナ部材44は装着部52と係合部54とで構成されている。装着部52は略直方体を成しており、装着部52の上面には、係合部54が連設されている。
【0084】
ここで、係合部54には、平面視にて略S字状に形成され板部材48を包囲可能な立壁56が立設しており、対面する壁面56A同士の間隔は、板部材48の肉厚よりも若干離間している。
【0085】
また、対面する壁面56Aからは、リテーナ部材44のトリムボード42への係合方向(矢印方向)に対して直交する方向に沿って突起部58が突設されている。少なくともこの突起部58は板部材48よりも剛性の高い材料で形成されており、また、対面する突起部58同士の先端部の離間距離は、一つの板部材48に形成された係合リブ50同士の先端部の離間距離よりも短くなっている。このため、板部材48に係合部54を係合させた状態で、突起部58が係合リブ50に食付くようになっている。
【0086】
一方、装着部52は中空状となっており、装着部52の下面には、リテーナ部材44のトリムボード42への係合方向に対して直交する方向に沿って、下面中央部に渡って切欠き部60が切り欠かれている。この切欠き部60は、下面中央部を係合穴60A(後述する)とし、開口部60B側の幅が広くなっており、係合穴60Aへの入口部60Cは挟幅となっている。
【0087】
ここで、装着部52に装着されるクリップ46について説明する。なお、クリップ12と略同一の内容に関しては説明を割愛する。
【0088】
図7及び図8(A)に示すように、クリップ46に備えられた傘部62の上方には、傘部62に重ねて挟持板64が設けられている。この挟持板64からは軸部66が立設しており、軸部66の端部には挟持板64と平行に、所定の距離を置いて挟持板68が設けられている。この挟持板64、68の外径寸法は、装着部52の切欠き部60の係合穴60Aの内径寸法よりも大きくなっている。
【0089】
ところで、装着部52の切欠き部60には、クリップ46の軸部66が、切欠き部60の切欠き方向に沿って侵入可能となっており、切欠き部60の係合穴60Aの内径寸法は、軸部66の外径寸法よりも若干大きくなっている。
【0090】
また、切欠き部60の入口部60Cの幅寸法は、軸部66の外径寸法よりも若干狭くなっており、切欠き部60の開口部60Bを通過した後、軸部66は入口部60Cで移動規制され、圧入によって軸部66を係合穴60A内へ侵入させることができる。
【0091】
一方、挟持板64と挟持板68の離間距離は、装着部52の下面の板厚と略同一の長さとなっており、挟持板64と挟持板68とで装着部52の下面を挟持可能となっている。
【0092】
次に、トリムボードの取付方法について説明する。
【0093】
まず、リテーナ部材44の装着部52に形成された切欠き部60内へクリップ46の軸部66を侵入させる。このとき、装着部52の下面は、挟持板64と挟持板68とで挟持された状態となっており、この状態のまま、切欠き部60の係合穴60A側へ軸部66を移動させる。
【0094】
軸部66が切欠き部60の入口部60Cに当接して移動規制されると、軸部66を圧入し、係合穴60A内へ侵入させ、係合穴60Aの周縁部を、挟持板64と挟持板68とによって挟持させる。
【0095】
ここで、係合穴60Aの内径寸法の方が、軸部66の外径寸法よりも大きいため、軸部66を係合穴60A内へ侵入させた状態で、リテーナ部材44とクリップ46との間には、若干のガタが設けられる。
【0096】
次に、図8(A)、(B)に示すように、リテーナ部材44をトリムボード42の板部材48に係合させる。係合部54の立壁56の壁面56A間に板部材48の挟幅部48Aが配置されるようにしてリテーナ部材44を位置決めした後、リテーナ部材44を板部材48へ圧入する。これにより、突起部58が係合リブ50に食付きながら板部材48の奥方へ移動し、リテーナ部材44が板部材48に固定される。
【0097】
そして、ボディパネル10に形成された円孔部10A内へ、クリップ46に形成された挿通部34を挿通して、傘部62と爪部38との間で円孔部10Aの周縁部を挟持させる。これにより、クリップ46を介して、ボディパネル10にトリムボード42が取り付けられる。
【0098】
次に、本発明の第3の実施形態に係るクリップ及びこのクリップを利用したトリムボード取付構造の作用について説明する。
【0099】
図7に示すように、トリムボード42に係合させる係合部54と、クリップ46が装着可能な装着部52を備えたリテーナ部材44を用いることで、部品点数は増えてしまうが、複雑な形状でも金型構造を単純化させることができるため、金型加工費の削減を図ることができる。
【0100】
また、トリムボード42に板部材48を形成し、リテーナ部材44の係合部54に突起部58を形成させ、この突起部58を板部材48に食付かせて、トリムボード42にクリップ46を固定させるようにすることで、トリムボード42には無理抜き可能なアンダーカット部を設ける必要はなくなる。
【0101】
このため、トリムボード42の金型の離型性が向上する。また、図1に示す球状凹部18のようなアンダーカット部を形成しなくても良いため、金型製作期間を短縮させることができ、金型費用の削減を図ることができる。
【0102】
さらに、図7に示すように、係合部54の板部材48への係合方向(矢印方向)に沿って係合リブ50を形成し、また、この係合リブ50に対して直交する方向に沿って突起部58を設けることで、板部材48に対して突起部58が食付き易くなる。また、突起部58が係合リブ50に対して直交した状態で食付くことで、板部材48に対する食付き性が良くなる。
【0103】
また、係合穴60Aの内径寸法を軸部66の外径寸法よりも大きくして、リテーナ部材44とクリップ46との間に、若干のガタを設けることで、トリムボード42とボディパネル10との間で僅かな位置ズレが生じた場合に、位置ズレ分の寸法吸収が可能となる。
【0104】
さらに、リテーナ部材44の係合部54を、板部材48を包囲する略S字状に形成された立壁56とすることで、板部材48同士が拡幅することを防止することができ、突起部58が係合リブ50に食付いた状態を維持することができる。
【0105】
なお、リテーナ部材の係合部としては、トリムボードの金型の離型方向に沿って形成された取付座に係合して固定することができれば良いため、これに限るものではない。
【0106】
例えば、図9及び図10(A)に示すように、係合部としてトリムボード70に円筒状のボス72(第2取付座)を立設させる。一方、装着部52の上面からはタッピングネジ74を立設させ、図10(B)に示すように、タッピングネジ74をボス72にねじ込んでトリムボード70にリテーナ部材76を係合させても良い。
【0107】
これにより、第2取付座の形状を簡単にすることができるため、金型製作期間をさらに短縮させることができ、金型費用の削減を図ることができる。また、ボス72にタッピングネジ74をねじ込み、雌ネジ部72Aを形成しながら、ボス72にリテーナ部材76を係合させるため、リテーナ部材76がトリムボード70にしっかり固定される。
【0108】
また、ここでは、装着部52の上面からタッピングネジ74を立設させたが、トリムボード70のボス72にリテーナ部材76を係合させることができれば良いため、これに限るものではない。
【0109】
例えば、図11(A)に示すように、リテーナ部材78の装着部80の上面に、雌ネジ部82Aが形成された係合ボス82を立設させても良い。この場合、図11(B)に示すように、トリムボード84のボス86の外周面に雄ネジ86Aを形成しながら、ボス86にリテーナ部材78を係合させることとなる。
【0110】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、請求項1に記載の発明では、第1係合部が第1取付座へ内挿された状態で、第1取付座の外側に位置して第1取付座の拡幅を防止することで、第1係合部が第1取付座から抜けないようにすることができる。また、第1取付座を略球状凹部とし、第1係合部を略球体とすることで、トリムボードとボディパネルとの間の位置ズレを吸収させることができる。
【0111】
請求項2に記載の発明では、トリムボードに突設させる第1取付座を、トリムボードの金型の離型方向に沿って離型可能に形成させることで、トリムボードの金型にスライドコア等を設ける必要がなくなるので、金型構造が簡易になり、大幅なコストダウンを図ることができる。
【0112】
請求項3に記載の発明ではトリムボードに対するクリップの脱着が可能となる。また、拡幅防止リブを環状とすることで、第1取付座の先端側の全周を覆うため、第1係合部が第1取付座からさらに抜け難くなり、第1取付座に対する第1係合部の抜け強度を高めることができる。
【0113】
このように、第1取付座に対する第1係合部の抜け強度を高めることで、第1取付座の肉厚を薄くすることが可能となるため、第1取付座の裏面側に生じるひけを小さくすることができる。また、第1取付座の肉厚を薄くすることで、第1取付座の先端側に設けられた球状凹部の深さを浅くすることができる。
【0114】
従って、アンダーカット部を小さくすることができるので、トリムボードが金型から離型し易くなり、トリムボードの表面に、金型に配設されたエジェクターピンによる白化が生じたり、また、トリムボードが変形したりする恐れはない。
【0115】
請求項4に記載の発明では、トリムボードに係合して固定させると共に、クリップが装着可能なリテーナ部材を用いることで、部品点数は増えてしまうが、複雑な形状でも金型構造を単純化させることができるため、金型加工費の削減を図ることができる。
【0116】
請求項5に記載の発明では、第2取付座を板部材とし、第2係合部に突起部を設けてこの突起部を板部材の表面に食付かせることで、トリムボードにクリップを取付けることが可能となり、トリムボードには無理抜き可能なアンダーカット部を設ける必要はなくなる。このため、トリムボードの金型の離型性が向上する。また、単純な構成であるため、金型製作期間を短縮させることができ、金型費用の削減を図ることができる。
【0117】
請求項6に記載の発明では、突起部が係合リブに食付くこととなり、板部材に対して食付き易くなる。また、突起部が係合リブに対して直交した状態で食付くことで、板部材に対する食付き性が良くなる。
【0118】
請求項7に記載の発明では、第2取付座を単に円筒状のボスとすることで、請求項6に記載の発明と比較してさらに、金型製作期間を短縮させることができ、金型費用の削減を図ることができる。また、ボスにネジ部材をねじ込み、ネジ部を形成しながら、ボスに第2係合部を係合させるため、リテーナ部材がトリムボードにしっかり固定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係るトリムボード取付構造を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の第1形態に係るトリムボード取付構造を示す断面図であり、(A)は取付座にクリップを係合させる前の状態であり、(B)は取付座にクリップを係合させる途中の状態であり、(C)は取付座にクリップを係合させた状態である。
【図3】本発明の実施の第1形態に係るトリムボード取付構造を示す断面図であり、クリップを介してボディパネルにトリムボードを取り付けた状態を示している。
【図4】本発明の実施の第2形態に係るトリムボード取付構造を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の実施の第2形態に係るトリムボード取付構造を示す断面図であり、(A)〜(C)は取付座にクリップを係合させる途中の状態であり、(D)は取付座にクリップを係合させた状態である。
【図6】本発明の実施の第2形態に係るトリムボード取付構造を示す断面図であり、(A)は取付座にクリップを係合させた状態であり、(B)、(C)は取付座からクリップを取り外している状態を示している。
【図7】本発明の実施の第3形態に係るトリムボード取付構造を示す分解斜視図である。
【図8】本発明の実施の第3形態に係るトリムボード取付構造を示す断面図であり、(A)は取付座にリテーナ部材を係合させる前の状態であり、(B)はリテーナ部材及びクリップを介してボディパネルにトリムボードを取り付けた状態を示している。
【図9】本発明の実施の第3形態に係るトリムボード取付構造の変形例を示す分解斜視図である。
【図10】本発明の実施の第3形態に係るトリムボード取付構造の変形例を示す断面図であり、(A)は取付座にリテーナ部材を係合させる前の状態であり、(B)は取付座にリテーナ部材を係合させた状態を示している。
【図11】本発明の実施の第3形態に係るトリムボード取付構造の変形例を示す断面図であり、(A)は取付座にリテーナ部材を係合させる前の状態であり、(B)は取付座にリテーナ部材を係合させた状態を示している。
【符号の説明】
10 ボディパネル
12 クリップ
14 トリムボード
16 取付座(第1取付座)
26 ボール(第1係合部)
28 拡幅防止リブ
32 傘部
34 挿通部
38 爪部
39 クリップ
40 薄肉片(薄肉部)
41 環状リブ(拡幅防止リブ)
42 トリムボード
44 リテーナ部材
46 クリップ
48 板部材(第2取付座)
50 係合リブ
52 装着部
54 係合部(第2係合部)
56 立壁(包囲リブ)
58 突起部
60 切欠き部
62 傘部
64 挟持板(第1挟持板)
66 軸部
68 挟持板(第2挟持板)
70 トリムボード
72 ボス(第2取付座)
74 タッピングネジ(第2係合部)
76 リテーナ部材
78 リテーナ部材
80 装着部
82 係合ボス(第2係合部)
84 トリムボード
86 ボス(第2取付座)

Claims (7)

  1. ボディパネルに取付けるトリムボードを成形する金型の離型方向に沿って離型すると共に、前記トリムボードから突設し拡幅可能な第1取付座に係合可能なクリップにおいて、
    前記クリップが、
    前記第1取付座を拡幅させて第1取付座へ内挿可能な第1係合部と、
    前記第1係合部から所定の距離を置いて配置され、第1係合部が前記第1取付座へ内挿された状態で第1取付座の外側に位置して、第1取付座の拡幅を防止する拡幅防止リブと、
    前記第1係合部の反対側に位置し、前記ボディパネルに面接可能な傘部と、
    前記傘部中央から立設し、前記ボディパネルに形成された穴部へ挿通可能な挿通部と、
    前記挿通部に挟幅可能に設けられ、挿通部を前記穴部へ挿通させた状態で、前記傘部との間で前記ボディパネルの内縁部を挟持可能な爪部と、
    で構成されたことを特徴とするクリップ。
  2. クリップを介して、ボディパネルにトリムボードを取付けるトリムボード取付構造において、
    前記トリムボードを成形する金型の離型方向に沿って離型すると共に、拡幅可能な第1取付座がトリムボードから突設し、
    前記クリップが、
    前記第1取付座を拡幅させて第1取付座へ内挿可能な第1係合部と、
    前記第1係合部から所定の距離を置いて配置され、第1係合部が前記第1取付座へ内挿された状態で第1取付座の外側に位置して、第1取付座の拡幅を防止する拡幅防止リブと、
    前記第1係合部の反対側に位置し、前記ボディパネルに面接可能な傘部と、
    前記傘部中央から立設し、前記ボディパネルに形成された穴部へ挿通可能な挿通部と、
    前記挿通部に挟幅可能に設けられ、挿通部を前記穴部へ挿通させた状態で、前記傘部との間で前記ボディパネルの内縁部を挟持可能な爪部と、
    で構成されたことを特徴とするトリムボード取付構造。
  3. 前記拡幅防止リブが環状であり、拡幅防止リブと前記第1係合部とが薄肉部で連設され、第1係合部が前記第1取付座へ内挿されるとき、前記薄肉部が切断されて、拡幅防止リブが第1係合部から分離することを特徴とする請求項2に記載のトリムボード取付構造。
  4. クリップをリテーナ部材に係合させ、前記リテーナ部材をトリムボードに固定すると共に、ボディパネルに前記クリップを装着して、前記ボディパネルに前記トリムボードを取付けるトリムボード取付構造において、
    前記トリムボードを成形する金型の離型方向に沿って離型する第2取付座が前記トリムボードから突設し、
    前記クリップが、
    前記ボディパネルに面接可能な傘部と、
    前記傘部中央から立設し、前記ボディパネルに形成された穴部へ挿通可能な挿通部と、
    前記挿通部に挟幅可能に設けられ、前記傘部との間で前記ボディパネルの内縁部を挟持可能な爪部と、
    前記傘部に重ねて設けられた第1挟持板と、
    前記第1挟持板から立設する軸部と、
    前記軸部の端部に前記第1挟持板と平行に設けられた第2挟持板と、
    で構成され、
    前記リテーナ部材が、
    前記第2取付座に係合可能な第2係合部と、
    前記第2係合部に連設され、前記第2係合部の前記第2取付座への係合方向と直交する方向に沿って前記軸部が侵入可能な切欠き部が形成されて、軸部が前記切欠き部内を侵入した状態で、前記第1挟持板と前記第2挟持板が前記切欠き部の周縁部を挟持して前記クリップを係合する装着部と、
    で構成されたことを特徴とするトリムボード取付構造。
  5. 第2取付座が一対の板部材であり、第2係合部が、表面に前記板部材に食付き可能な突起部が突設され前記板部材の表面を包囲して、前記突起部を板部材へ押し付ける包囲リブであることを特徴とする請求項4に記載のトリムボード取り付け構造。
  6. 前記包囲リブの板部材への係合方向に沿って前記板部材の表面に係合リブが形成され、前記係合リブに対して直交する方向に沿って前記突起部が設けられたことを特徴とする請求項5に記載のトリムボード取り付け構造。
  7. 第2取付座が円筒状のボスであり、第2係合部が前記ボスにネジ部を形成するネジ部材であることを特徴とする請求項4に記載のトリムボード取り付け構造。
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