JP2006125571A - クリップ - Google Patents

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Yasuhiro Watanabe
靖広 渡邉
Satoshi Hasegawa
智 長谷川
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】 小さい力で外装部品の仮止めすることができ、また、外装部品を確実に取付パネルに固定させることができるクリップを得る。
【解決手段】 ピン20を用いなくても、爪部24とフランジ部26とでボディパネル14及びリテーナ10を挟持する挟持力によってリテーナ10を保持する保持力が既に得られているため、ピン20を用いることで得られる該保持力は小さくても良い。このため、挿入部21によって爪部24を押し広げると共に、挿入部21を脚体22Aの内壁に接触させ脚体22Aを膨出させてさらに該保持力を高めるという必要はない。つまり、本発明によれば、ピン20を挿入する挿入力が小さいにも拘わらず、リテーナ10を保持する保持力を十分に確保することができ、リテーナ10をボディパネル14に確実に固定させることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両のバンパーを取付けるとき等に用いられるクリップに関する。
車両のバンパーは、クリップを介して取付パネルに固定されるようになっている。例えば、特許文献1では、取付パネルの取付孔にグロメットを係止させた後、該取付孔に外装部品(バンパーに相当)の取付孔を位置合わせし、外装部品及び取付パネルの取付孔へピンを挿入してグロメットに係止させることで、外装部品を取付パネルに固定している。
ここで、ピンの外周面には円環状突起部が突設され、グロメットの対向する内壁には、取付パネルの取付孔に係止される爪部の下方に凹状嵌合部が凹設されている。この凹状嵌合部に円環状突起部を嵌合させることで、ピンがグロメットに仮止めされる。この円環状突起部と凹状嵌合部との嵌合力(ピンとグロメットの嵌合力)が、外装部品を保持する保持力となる。
このため、ピンとグロメットの嵌合力が低いとピンは挿入しやすいが該保持力は小さくなり、保持力を高くしようとすると、ピンが挿入し難くなってしまう。
従って、ピンを、仮止め用と本止め用とに分け、所定の箇所に仮止め用のピンを用いて外装部品を一旦取付パネルに仮止めし、残りの箇所に本止め用のピンを用いて外装部品の本止めを行う。また、場合によっては、仮止め用のピンをグロメットから取外し、本止め用のピンで本止めし直すことで外装部品の保持力を高めている。
特公平7−76568号公報
本発明は上記事実を考慮して、小さい力で外装部品の仮止めすることができ、また、外装部品を確実に取付パネルに固定させることができるクリップを提供することを課題とする。
本発明は上記事実を考慮し、請求項1に記載の発明は、クリップにおいて、中空部を備え取付部材及び被取付部材にそれぞれ形成された取付孔へ挿通される拡幅可能な脚体と、前記脚体の中空部の外縁部から径方向へ広がり前記被取付部材の取付孔の周辺に当接する鍔部と、前記脚体の側面に対向して形成された開口に弾性変形可能に設けられ、前記鍔部との間で前記取付部材及び前記被取付部材を挟持する爪部と、前記脚体の中空部へ挿入された状態で、前記脚体の内壁は押し広げず前記爪部は内側から押し広げる軸体と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、拡幅可能な脚体を、取付部材及び被取付部材にそれぞれ形成された取付孔へ挿通可能としている。この脚体の中空部の外縁部からは径方向へ広がる鍔部を設けており、脚体の側面に対向して形成された開口には弾性変形可能な爪部を設けている。
この爪部は、軸体を用いなくても、鍔部との間で取付部材及び被取付部材を挟持することができ、被取付部材を取付部材に仮止めすることができる。このため、作業性が良い。
このように、被取付部材が取付部材に仮止めされた状態で、脚体の中空部へ軸体を挿入する。この軸体を、脚体の中空部へ挿入された状態で、脚体の内壁は押し広げず爪部は内側から押し広げるように形成することで、軸体を脚体の中空部へ挿入すると、爪部の拡幅量のみを増大させ、爪部と鍔部とで取付部材及び被取付部材を挟持する挟持力(取付部材に対する被取付部材の保持力)を大きくすることができる。
一方、軸体を用いなくても、爪部と鍔部とで取付部材及び被取付部材を挟持する挟持力によって被取付部材を保持する保持力が既に得られているため、軸体を用いることで得られる該保持力は小さくても良い。
このため、軸体によって爪部を押し広げるだけで良く、脚体の内壁を押し広げてさらに該保持力を高めるという必要はない。
つまり、本発明によれば、軸体を挿入する挿入力が小さいにも拘わらず、被取付部材を保持する保持力を十分に確保することができ、被取付部材を取付部材に確実に固定させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のクリップにおいて、前記爪部は前記鍔部から片持ち状に延出していることを特徴としている。
請求項2に記載の発明では、爪部を鍔部から片持ち状に延出させることで、自由端側の移動量(拡幅量)を増大させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のクリップにおいて、前記軸体は、前記脚体の内壁を押し広げない直面部と、前記爪部に当接する傾斜部と、前記傾斜部の終端に形成され前記爪部の先端を係止する段部と、を有することを特徴としている。
請求項3に記載の発明では、軸体には、脚体の内壁を押し広げない直面部と爪部に当接する傾斜部を設けており、軸体を脚体の中空部へ挿入すると、軸体の直面部は脚体の内壁を押し広げないが、傾斜部は爪部に当接し、爪部を押し広げるようにしている。ここで、傾斜部の終端には段部を設けており、爪部が段部に到達すると、爪部が係止される。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のクリップにおいて、一対の前記直面部及び前記傾斜部がそれぞれ互いに対向して配置されたことを特徴としている。請求項4に記載の発明では、一対の直面部及び傾斜部をそれぞれ互いに対向して配置することで、被取付部材をバランス良く保持できるようにしている。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載のクリップにおいて、対向する前記脚体の内壁の間隔は、対向する前記爪部の内壁の間隔より大きいことを特徴としている。
請求項5に記載の発明では、対向する脚体の内壁の間隔を、対向する爪部の内壁の間隔より大きくすることで、軸体を脚体の中空部へ挿入するときに、脚体の内壁には当接しないようにすることができる。また、軸体を脚体の内壁にも当接させるようにすることで、被取付部材を保持する保持力をさらに上げることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載のクリップにおいて、前記軸体の先端部には、前記爪部間を通り、爪部の先端部を通過したあと拡幅して爪部の先端部に係止される係止爪が形成されたことを特徴としている。請求項6に記載の発明では、爪部に対して軸体を仮止めさせることができ、軸体の仮止めの状態で軸体が爪部から容易に外れたりすることがないようにしている。
本発明は、上記構成としたので、請求項1に記載の発明では、爪部は、軸体を用いなくても、鍔部との間で取付部材及び被取付部材を挟持することができ、被取付部材を取付部材に仮止めすることができる。このため、作業性が良い。また、軸体を、脚体の中空部へ挿入された状態で、脚体の内壁は押し広げず爪部は内側から押し広げるように形成することで、軸体を脚体の中空部へ挿入すると、爪部の拡幅量のみを増大させ、爪部と鍔部とで取付部材及び被取付部材を挟持する挟持力(取付部材に対する被取付部材の保持力)を大きくすることができる。
一方、軸体を用いなくても、爪部と鍔部とで取付部材及び被取付部材を挟持する挟持力によって被取付部材を保持する保持力が既に得られているため、軸体を用いることで得られる該保持力は小さくても良い。このため、軸体によって爪部を押し広げるだけで良く、脚体の内壁を押し広げてさらに該保持力を高めるという必要はない。
つまり、本発明によれば、軸体を挿入する挿入力が小さいにも拘わらず、被取付部材を保持する保持力を十分に確保することができ、被取付部材を取付部材に確実に固定させることができる。
請求項2に記載の発明では、爪部を鍔部から片持ち状に延出させることで、自由端側の移動量(拡幅量)を増大させることができる。
請求項3に記載の発明では、軸体には、脚体の内壁を押し広げない直面部と爪部に当接する傾斜部を設けており、軸体を脚体の中空部へ挿入すると、軸体の直面部は脚体の内壁を押し広げないが、傾斜部は爪部に当接し、爪部を押し広げるようにしている。ここで、傾斜部の終端には段部を設けており、爪部が段部に到達すると、爪部が係止される。
請求項4に記載の発明では、一対の直面部及び傾斜部をそれぞれ互いに対向して配置することで、被取付部材をバランス良く保持できるようにしている。
請求項5に記載の発明では、対向する脚体の内壁の間隔を、対向する爪部の内壁の間隔より大きくすることで、軸体を脚体の中空部へ挿入するときに、脚体の内壁には当接しないようにすることができる。また、軸体を脚体の内壁にも当接させるようにすることで、被取付部材を保持する保持力をさらに上げることができる。
請求項6に記載の発明では、爪部に対して軸体を仮止めさせることができ、軸体の仮止めの状態で軸体が爪部から容易に外れたりすることがないようにしている。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係るクリップについて説明する。
図1に示すように、リテーナ10はクリップ12を介してボディパネル14に固定可能となっている。リテーナ10には嵌合凹部10Aが凹設されており、嵌合凹部10A内には爪部11が突出している。一方、バンパー16の裏面には嵌合凸部16Aが突設しており、嵌合凸部16Aには貫通孔17が形成されている。
リテーナ10がボディパネル14に固定された状態で、バンパー16の嵌合凸部16Aをリテーナ10の嵌合凹部10A内へ挿入すると、嵌合凸部16Aの貫通孔17に嵌合凹部10Aの爪部11が係止され、バンパー16がリテーナ10に固定される。これによって、リテーナ10を介してバンパー16がボディパネル14に固定されることとなる。
ここで、クリップ12について詳細に説明する。
図2〜図5に示すように、クリップ12はグロメット18とピン20とで構成されている。なお、図4(B)は図4(A)のA−A線の断面図であり、図5(A)は図4(A)のB−B線の断面図、図5(B)は図4(A)のC−C線の断面図である。また、図において、矢印UP、矢印DOWNが示されている場合は、それぞれ上方向、下方向を示すものとし、上下の表現をした場合は、各矢印に対応しているものとする。
まず、グロメット18について説明する。グロメット18にはリテーナ10の取付孔10Bよりも外径寸法が大きい環状のフランジ部26を備えている。フランジ部26の下面からは、互いに対面する爪部24及び脚体22Aがそれぞれ垂下しており、対面する脚体22Aの内壁の離間距離を、対面する爪部24の内壁の離間距離よりも大きくしている。
爪部24は脚体22Aよりも短く形成されており、脚体22Aとの間にはスリット34が設けられ、脚体22Aから独立して片持ち状に設けられ弾性変形可能としている。また、脚体22Aの先端部は互いに連結され、脚体22Aと爪部24とで略四角形状の袋体22を構成しており、爪部24の下部には開口部36が設けられている。
脚体22Aの外壁同士の間隔は、リテーナ10の取付孔10B及びボディパネル14の取付孔14Aに挿通可能な幅となっており、爪部24の外壁同士の間隔は、取付孔10B及び取付孔14Aよりも幅広となっている。
このため、袋体22をリテーナ10の取付孔10B及びボディパネル14の取付孔14Aへ挿通すると、爪部24は取付孔10Bの周縁部に当接する。この状態から、グロメット18を押圧すると、爪部24は取付孔10Bの周縁部によって押し縮められ狭幅する。
そして、爪部24の上面24Aが、取付孔10B及び取付孔14Aを通過し、開口部36に到達すると、爪部24は拡幅して上面24Aが取付孔14Aの周辺部に当接する(図4(B)参照)。この状態で、ボディパネル14及びリテーナ10が、フランジ部26と爪部24との間で挟持され、リテーナ10が、ボディパネル14に保持され仮止めされることとなる。
また、グロメット18の脚体22Aの内壁側中央部及び爪部24の内壁側中央部には、それぞれ、グロメット18の軸線に沿って係合凸部28、30(図5(A)参照)が突設しており、グロメット18内に挿入するピン20(後述する)をガイドするようになっている。さらに、爪部24の内壁側両端部の先端(図4(B)参照)には、係止爪32が突設している。
一方、ピン20には四角形状のフランジ部38を備えており、フランジ部38の下面からは、一対の側壁20A、20Bが垂下し、側壁20A同士、側壁20B同士が互いに対向して配置され、略四角柱状を成す挿入部21を構成している。
ところで、グロメット18のフランジ部26の上面には、環状の突設部26Aが突設しており、挿入部21がグロメット18の袋体22内へ挿入された状態で、ピン20のフランジ部38が、グロメット18のフランジ部26の突設部26Aに面接触可能となっている。このため、フランジ部38が突設部26Aに面接触した状態で(図4(A)、(B)参照)、ピン20はグロメット18に対して移動規制されることとなる。
また、図2及び図5(A)に示すように、側壁20A、20Bの外壁中央部は、ピン20の軸方向に沿って、係合凹部42、44が凹設されており、係合凹部42、44の長さは、側壁20A、20Bよりも短くなっている。この係合凹部42、44にグロメット18の爪部24及び周壁22Aに形成された係合凸部30、28がそれぞれ係合し、グロメット18に対してピン20がガイドされることとなる。
さらに、係合凹部42の先端部には、係止脚46が形成されており、係止脚46の先端部には係止爪48が突設している。係止脚46は弾性変形可能となっており、係止爪48は側壁20Aの同一平面上から張り出している。この係止脚46がグロメット18の爪部24の下部に形成された開口部36内へ挿通可能となっている。
グロメット18の袋体22内へピン20の挿入部21を挿通するとき、係止脚46の係止爪48が爪部24の内壁側の中央部に形成された係合凸部30に当接する。この状態でピン20を押圧すると、係止脚46が押し縮められ狭幅して爪部24間を通過する。
そして、係止脚46の係止爪48が開口部36に到達すると、図6に示すように、係止脚46が拡幅し、係止爪48が爪部24の下部に係止される。これにより、ピン20がグロメット18に抜け止めされると共に、仮止めされる。
一方、図3(A)及び図5(A)、(B)に示すように、側壁20Bの外壁は、基部から先端部に掛けて、該外壁同士がストレートに延びる直面としており、グロメット18の脚体22Aの内壁とは接触しないようにしている。
また、図3(B)に示すように、側壁20Aの先端には、外壁同士が先端部から徐々に広がる傾斜部40を形成している。この傾斜部40の終端には段部40Aを設けており、傾斜部40によって押し広げられた爪部24は、段部40Aに到達すると係止されるようになっている。
爪部24が段部40Aに係止された状態で、ピン20のフランジ部38がグロメット18の突設部26Aに面接触する。これにより、ピン20がグロメット18に固定され、ピン20及びグロメット18で構成されたクリップ12を介して、リテーナ10がボディパネル14に固定されることとなる(図1参照)。
ところで、図2に示すように、グロメット18にはピン20の代わりにスクリューピン50を用いることも可能である。このスクリューピン50の外径寸法を、図7(A)、(B)に示すように、グロメット18の脚体22Aの内壁同士の離間距離(>対面する爪部24の内壁の離間距離)よりも若干大きくしている。このため、スクリューピン50をグロメット18内に挿入すると、スクリューピン50のネジ山50Aの頂部によって爪部24が拡幅すると共に、脚体22Aが膨出する。
次に、本発明の実施の形態に係るクリップの作用について説明する。
図1に示すように、本発明では、ボディパネル14及びリテーナ10にそれぞれ形成された取付孔14A、10Bへグロメット18の袋体22を挿通し、フランジ部26と爪部24との間でボディパネル14及びリテーナ10を挟持して、図3(A)、(B)に示すように、リテーナ10をボディパネル14に仮止めさせることができる。このように、ピン20を用いなくても、リテーナ10をボディパネル14に仮止めすることができるため、作業性が良い。
また、リテーナ10がボディパネル14に仮止めされた状態で、袋体22内へピン20の挿入部21を挿入する。このピン20の挿入部21によって、図4(B)及び図5(A)に示すように、爪部24を内側から押し広げるようにすることで、爪部24の拡幅量のみを増大させ、爪部24とフランジ部26とでボディパネル14及びリテーナ10を挟持する挟持力(ボディパネル14に対するリテーナ10の保持力)を大きくすることができる。
ここで、フランジ部26から爪部24を垂下させ、片持ち状に延出させることで、爪部24の自由端側の移動量(拡幅量)を増大させることができる。
一方、図3(A)、(B)に示すように、ピン20を用いなくても、爪部24とフランジ部26とでボディパネル14及びリテーナ10を挟持する挟持力によってリテーナ10を保持する保持力が既に得られているため、ピン20を用いることで得られる該保持力は小さくても良い。
このため、図4(B)及び図5(A)に示すように、挿入部21によって爪部24を押し広げるだけで良く、挿入部21を脚体22Aの内壁に接触させ脚体22Aを膨出させて(押し広げて)さらに該保持力を高めるという必要はない。
つまり、本発明によれば、ピン20を挿入する挿入力が小さいにも拘わらず、リテーナ10を保持する保持力を十分に確保することができ、リテーナ10をボディパネル14に確実に固定させることができる。
また、ピン20の側壁20A同士、側壁20B同士を互いに対向して配置することで、リテーナ10をバランス良く保持できるようにしている。
また、図7(A)、(B)及び図8に示すように、ピン20に変えてスクリューピン50を用い、スクリューピン50を脚体22Aの内壁にも当接させるようにすることで、リテーナ10を保持する保持力をさらに上げることができる。このため、リテーナ10をボディパネル14に固定するとき、リテーナ10の位置によって、ピン20とスクリューピン50とを使い分けリテーナ10の保持力を変えることができる。
ところで、グロメット18を袋体22とすることで、脚体22Aを変形し難くして、ボディパネル14及びリテーナ10を挟持した状態を維持し、リテーナ10をボディパネル14に固定させる保持力を上げることができる。
また、一つのグロメット18に対してピン20又はスクリューピン50を挿入可能とすることで、ピン20又はスクリューピン50用にそれぞれグロメットを形成する必要がないので、グロメットの金型費用を削減することができる。
一方、グロメット18内へピン20の挿入部21を挿入するとき、爪部24の係止脚46が開口部36を貫通して係止爪48が爪部24の先端部に係止されるようにすることで、ピン20をグロメット18に仮止めすることができる。これにより、ピン20の仮止めの状態でピン20が爪部24から容易に外れたりすることがないようにしている。
なお、本形態はあくまでも一実施例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。例えば、脚体22Aの先端部を互いに連結させたが、連結させない形状であっても良い。また、スクリューピン50を用いたが、爪部24及び脚体22Aを押し広げることができれば良いため、これに限るものではなく、例えばローレット状のピンであっても良い。
さらに、ここでは、袋体22の脚体22Aの内壁の離間距離を爪部24の内壁の離間距離よりも大きくして、挿入部21を脚体22Aの内壁に接触させないようにしたが、袋体22内へ挿入部21を挿入した状態で脚体22Aが押し広げられなければ良いため、挿入部21と脚体22Aとは接触しても良く、また、袋体22内へ挿入部21を挿入する過程において脚体22Aが押し広げられても良い。
また、ピン20の挿入部21を略四角形状としたが、袋体22内へ挿入部21を挿入した状態で脚体22Aが押し広げられなければ良いため、この形状に限るものではない。
本発明の実施の形態に係るクリップを介してリテーナをボディパネルに固定させた状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るクリップの分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るクリップを構成するピン及びグロメットを示す、(A)は正面断面図であり、(B)は右側断面図である。 本発明の実施の形態に係るクリップを介してリテーナをボディパネルに固定させた状態を示す(A)は断面図であり、(B)は(A)のA−A線の断面図である。 (A)は、図4(A)のB−B線の断面図であり、(B)は、図4(A)のC−C線の断面図である。 本発明の実施の形態に係るクリップの仮止めの状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るクリップの変形例であり、リテーナをボディパネルに固定させた状態を示す、(A)は断面図、(B)は(A)のA−A線の断面図である。 図7(A)のB−B線の断面図である。
符号の説明
10 リテーナ(被取付部材)
12 クリップ
14 ボディパネル(取付部材)
18 グロメット
20 ピン(軸体)
22A 脚体(直面部)
24 爪部
26 フランジ部(鍔部)
40 傾斜部
40A 段部
48 係止爪

Claims (6)

  1. 中空部を備え取付部材及び被取付部材にそれぞれ形成された取付孔へ挿通される拡幅可能な脚体と、
    前記脚体の中空部の外縁部から径方向へ広がり前記被取付部材の取付孔の周辺に当接する鍔部と、
    前記脚体の側面に対向して形成された開口に弾性変形可能に設けられ、前記鍔部との間で前記取付部材及び前記被取付部材を挟持する爪部と、
    前記脚体の中空部へ挿入された状態で、前記脚体の内壁は押し広げず前記爪部は内側から押し広げる軸体と、
    を有することを特徴とするクリップ。
  2. 前記爪部は前記鍔部から片持ち状に延出していることを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
  3. 前記軸体は、前記脚体の内壁を押し広げない直面部と、前記爪部に当接する傾斜部と、前記傾斜部の終端に形成され前記爪部の先端を係止する段部と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のクリップ。
  4. 一対の前記直面部及び前記傾斜部がそれぞれ互いに対向して配置されたことを特徴とする請求項3に記載のクリップ。
  5. 対向する前記脚体の内壁の間隔は、対向する前記爪部の内壁の間隔より大きいことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のクリップ。
  6. 前記軸体の先端部には、前記爪部間を通り、爪部の先端部を通過したあと拡幅して爪部の先端部に係止される係止爪が形成されたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のクリップ。
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