JP2004180281A - 直交ミキサ回路及びそれを用いた携帯端末 - Google Patents

直交ミキサ回路及びそれを用いた携帯端末 Download PDF

Info

Publication number
JP2004180281A
JP2004180281A JP2003361469A JP2003361469A JP2004180281A JP 2004180281 A JP2004180281 A JP 2004180281A JP 2003361469 A JP2003361469 A JP 2003361469A JP 2003361469 A JP2003361469 A JP 2003361469A JP 2004180281 A JP2004180281 A JP 2004180281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
signal
circuit
output
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003361469A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004180281A5 (ja
Inventor
Yutaka Igarashi
豊 五十嵐
Isao Ikuta
功 生田
Akio Yamamoto
昭夫 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Technology Corp
Original Assignee
Renesas Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Technology Corp filed Critical Renesas Technology Corp
Priority to JP2003361469A priority Critical patent/JP2004180281A/ja
Priority to US10/706,278 priority patent/US7184739B2/en
Publication of JP2004180281A publication Critical patent/JP2004180281A/ja
Publication of JP2004180281A5 publication Critical patent/JP2004180281A5/ja
Priority to US11/704,356 priority patent/US7418250B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D7/00Transference of modulation from one carrier to another, e.g. frequency-changing
    • H03D7/16Multiple-frequency-changing
    • H03D7/165Multiple-frequency-changing at least two frequency changers being located in different paths, e.g. in two paths with carriers in quadrature
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D2200/00Indexing scheme relating to details of demodulation or transference of modulation from one carrier to another covered by H03D
    • H03D2200/0001Circuit elements of demodulators
    • H03D2200/0019Gilbert multipliers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

【課題】 ローカル信号の振幅を大きくできるため利得や雑音特性が良好で、かつ、消費電流の小さい直交ミキサ回路。
【解決手段】 電流分岐回路200の電流出力端子202、203の電圧は異なるため、電流スイッチ回路18、19の電流入力端子25、26の電圧はローカル信号の振幅が大きくとも互いに影響を受けない。そのため、ローカル信号の振幅を大きくし、直交ミキサの性能を向上できる。また、直流電流源12により電流スイッチ回路18、19とV/I変換回路14のバイアス電流は電流分岐回路を通して共通に供給されているため、消費電流が少ない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ミキサ回路及びそれを用いた携帯端末に関係しており、特に信号を、周波数が等しく位相の90度異なる2つのローカル信号を用いて周波数変換する直交ミキサ及びそれを用いた携帯端末に関するものである。
半導体回路技術の向上から、半導体回路の長所(半導体チップ間の部品定数の絶対値はばらつくが、1つの半導体チップ内での部品定数の相対値は高精度で一致する)を利用し、SAWフィルタや誘電体フィルタが不要な無線信号処理回路方式が提案されている。これは、ゼロIF方式、低IF方式、広帯域IF方式などである。いずれも外付けのSAWフィルタや誘電体フィルタを必要とせず、所望の帯域以外の帯域に存在する信号の抑圧は半導体へ内蔵可能なフィルタで行なう(無線方式、或いはシステム的要求により一部のフィルタを外付けする必用が生ずることもある)。
ゼロIF方式、低IF方式、広帯域IF方式には信号の周波数を変換するミキサ回路の構成にはある共通の特徴がある。このミキサを直交ミキサと呼び、例として、後述の非特許文献1のFig.1.にMerged LNA and Mixer for 2.14 GHz direct conversion front-end と題したものがある。
A. Karimi-Sanjaani、 H. Sjoland and A. Abidi、 "A 2GHz Merged CMOS LNA and Mixer for WCDMA"、 In Digest of Tech. Papers VLSI Symposium 2001、 June 2001、 pp. 19-22、 Tokyo、 Japan、
課題を抽出するため、上記Fig.1.に記載された技術を本願発明者らが解析し、ブロック図として表わしたものを、図6に示す。図6の直交ミキサの電流スイッチ回路18、19は、半導体回路において、トランジスタ回路で実現される。この時、電流スイッチ回路18、19の電流入力端子25、26の電圧は、ローカル入力端子27、28の信号電圧の影響を受ける。ローカル入力端子27、28より正弦波が入力されたときのローカル入力端子27、28へ入力される波形を図7に示す。なお、図6において、参照符号33、34は不平衡−平衡信号変換回路であり、35、36は平衡−不平衡信号変換回路である。
図6において、トランジスタ29、30、31、32のそれぞれ対を構成するトランジスタ同士のエミッタ間は短絡されている。そのため、ローカル入力端子27、28への図7に示す入力波形101、102の振幅が大きくなると、波形上部(電圧が高い所)がつぶれてしまう。一般に、利得や雑音特性を向上させるためには、直交ミキサのローカル入力端子27、28への入力信号振幅は大きくなければならないが、図6のような直交ミキサはローカル信号波形が歪んでしまい、図8に示す波形103、104のように波形上部がつぶれてしまうことになる。これにより、ローカル信号の不要な高調波が増大し、ローカル入力端子27へのローカル信号が電流スイッチ回路19側へ漏れこんだり、その逆にローカル入力端子28へのローカル信号が電流スイッチ回路18側へ漏れこんだりする。また、図8のような正負非対称のとなるローカル信号波形により電流スイッチ回路18、19のオンとオフの時間が等しくなくなるため、直交ミキサの2次歪み特性の劣化、直流オフセットの発生などの不具合が生ずる。そこで、本願発明では、入力波形の振幅が大きいときでも波形上部がつぶされず、特性の劣化がなく消費電流を低減した直交ミキサ回路、及び、性能を落とさず、待ち時間を長くした又は軽量の携帯端末を提供することを課題とする。
上記課題は、特許請求の範囲に記載された発明により、解決される。特許請求の範囲に記載された構成とすることにより、波形上部がつぶされず、特性の劣化がなく消費電流の低減を図ることができる
本発明の代表的手段の一例を示せば次の通りである。即ち、本発明に係る直交ミキサ回路は、入力端子と、前記入力端子からの信号電圧を信号電流に変換する電圧−電流変換回路と、前記電圧−電流変換回路にバイアス電流を供給する直流電流源と、前記電圧−電流変換回路の出力電流を実質2等分した第1の出力電流と第2の出力電流とを出力する電流分岐回路と、ローカル信号発振器と、前記ローカル信号発振器のローカル信号位相を実質90度進めた又は遅らせたローカル信号を出力する90度移相回路と、前記ローカル信号発振器のローカル信号のタイミングで前記電流分岐回路の第1の出力電流を切り替える第1の電流スイッチ回路と、前記第1の電流スイッチ回路の出力信号電流を電圧信号に変換する第1の電流−電圧変換回路と、前記90度移相回路の出力であるローカル信号のタイミングで前記電流分岐回路の第2の出力電流を切り替える第2の電流スイッチ回路と、前記第2の電流スイッチ回路の出力信号電流を電圧信号に変換する第2の電流−電圧変換回路と、を有し、前記電流分岐回路の第1の出力電流と第2の出力電流との出力電圧の振幅を異ならせて出力することを特徴とするものである。
本発明によれば、消費電流を低減した直交ミキサ回路、無線(RF)通信用半導体集積回路、及び、携帯端末を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。なお、図1において、図6と同じ構成部分は同じ参照符号で示す。図1は本発明による直交ミキサの第1の実施形態を示すブロック図である。直流電流源12、電圧−電流変換回路(V/I変換回路)14はそれぞれ一つである。V/I変換回路14の出力電流を電流分岐回路200で分岐している。以下に図1の直交ミキサの詳しい説明を展開する。
ローカル信号発振器16の信号をローカル信号発振器16と同じ位相で電流スイッチ回路19へ入力する。また、ローカル信号発振器16の信号を90度移相回路17で90度だけ位相をずらせて、電流スイッチ回路18へ入力する。
電流スイッチ回路18、19は、それぞれに入力されたローカル信号のタイミングで電流分岐回路200の出力電流をオンオフする。即ち、電流スイッチ回路18と電流スイッチ回路19では、電流分岐回路200の出力電流をオンオフするタイミングは、ローカル信号の位相で90度分異なる。電流スイッチ回路18、19の出力電流は、電流分岐回路200の出力電流の信号周波数とローカル信号発振器16の信号周波数の差、または和の周波数成分が含まれる。位相は90度分異なっているとしているが、本願発明の趣旨より、実質的に90度分異なっていればよい。
電流スイッチ回路18、19の出力電流はそれぞれ電流−電圧変換回路(I/V変換回路)20、21で電圧に変換され、それぞれ出力端子22、23より出力される。
入力端子10より入力された信号は、V/I変換回路14へ入力される。V/I変換回路14はトランジスタ回路で構成されるのでバイアス電流が必要である。従って、V/I変換回路14には、バイアス電流として直流電流源12から直流電流が入力される。V/I変換回路14の出力信号は、電流分岐回路200へ入力される。電流分岐回路200は、電流分岐回路の電流入力端子201へ流入する電流をI_201、電流分岐回路200の電流出力端子202の電圧、流出する電流をそれぞれV_202、I_202、電流分岐回路200の電流出力端子203の電圧、流出する電流をそれぞれV_203、I_203とすると、
I_202=I_203 (式1)
|I_201| ≧ |I_202+I_203| (式2)
V_202≠V_203 (式3)
の関係があるものとする。(式1)、(式2)の関係より、電流分岐回路200の出力電流で電流スイッチ回路18、19のバイアス電流を供給し、消費電流を削減する。ここで、(式1)は、入力端子10から出力端子22への信号の変換利得と、入力端子10から出力端子23への信号の変換利得とが等しくなるようにするために必要な条件である。(式2)の不等号は、電流分岐回路200の構成によりV/I変換回路14のバイアス電流の全てが電流スイッチ回路18、19へ供給される必用はないことを示す。
また、(式3)の関係より、図8のようにローカル信号波形上部がつぶれることはない。これにより、ローカル信号の不要な高調波が増大し、ローカル入力端子27へのローカル信号が電流スイッチ回路19側へ漏れこんだり、その逆にローカル入力端子28へのローカル信号が電流スイッチ回路18側へ漏れこんだりすることを防げる。また、図8のような正負非対称のとなるローカル信号波形により電流スイッチ回路18、19のオンとオフの時間が等しくなくなることによる直交ミキサの2次歪み特性の劣化、直流オフセットの発生などの不具合を防ぐことがきる。
電流分岐回路200の回路例を図2に示す。図2において図1の電流分岐回路200と同様の動作を行う部分には図1と同じ番号を付し説明を略す。図2において、207、208はトランジスタ、206は直流電圧源である。トランジスタ207、208は等しい大きさのものであり、従って等しい抵抗値を持つ。図2において(式1)、(式2)、(式3)は満たされる。図2はベース電流が存在するため |I_201| > |I_202+I_203| となるので、先の、「(式2)の不等号は、電流分岐回路200の構成によりV/I変換回路14のバイアス電流の全てが電流スイッチ回路18、19へ供給される必用はないことを示す」という記述に対する一例となる。
図2を電流分岐回路200として用いることで、図1の直交ミキサのローカル入力端子27、28より正弦波が入力されたときの波形は図7のようになる。また、電流スイッチ回路18、19から見たV/I変換回路14のインピーダンスは高いため、電流スイッチ回路18、19からV/I変換回路14へのローカル信号の漏れは抑圧される。
電流分岐回路200の他の回路例を図3に示す。図3において、図1の電流分岐回路200と同様の動作を行う部分には図1と同じ番号を付し説明を略す。図3において、204、205は抵抗である。抵抗204、205は等しい抵抗値を持つ。図3においても、(式1)、(式2)、(式3)は満たされる。
図3も図2と同様な効果となるが、トランジスタを用いないためバッテリー駆動携帯端末などで用いられる低電圧回路に対し、図2よりも適した構成となる。しかし、電流スイッチ回路18、19から見たV/I変換回路14のインピーダンスは図2よりも低くなるため、電流スイッチ回路18、19からV/I変換回路14へのローカル信号漏れの抑圧特性は図2の場合より若干劣化する。
電流分岐回路200には図2、図3以外にも考えられるトポロジーが存在するが、(式1)、(式2)、(式3)が実質的に満たされればよい。
電流分岐回路200の出力電流は、電流スイッチ回路18、19へそれぞれ入力される。電流スイッチ回路18、19もトランジスタ回路であるため、バイアス電流が必用であるが、これは、電流分岐回路200の出力電流から供給し、消費電流を削減している。
図4は本発明による直交ミキサの第2の実施形態を示すブロック図である。図4において図1と同様の動作を行う部分には図1と同じ番号を付し説明を略す。
図4の直交ミキサは、トランジスタ29、30、31、32のそれぞれ対を構成するトランジスタ同士のエミッタ間は短絡されていないため、図8のように波形上部がつぶれてしまうことはない。しかし、減衰回路300がない場合、図1と同様の利得を得ようとすると2つのV/I変換回路14、15があるため、電力消費が大きくなってしまう。そこで、図4のように信号電流または信号電圧を減衰させる減衰回路300を設けて、電力消費の低減を図っている。
すなわち、以下のような動作を行っている。減衰回路300は端子301から端子302への信号電流または信号電圧を減衰させる。逆に、端子302から端子301への信号も、端子301から端子302への信号と同量減衰させる。減衰回路300により少ない電流で動作するために利得の小さいV/I変換回路14、15の出力電流の信号成分が加算され、結果として図4の直交ミキサの利得が増加する。
減衰回路300は、減衰回路の端子301、302の電圧をそれぞれV_301、V_302とすると、
V_301≠V_302 (式4)
の関係があるものとする。
減衰回路300の回路例を図5に示す。図5において図4の減衰回路300と同様の動作を行う部分には図4と同じ番号を付し説明を略す。図5において、303は抵抗である。図5に示すようにわずか一本の抵抗で図4の要求する機能を果たすことが可能である。図5の回路は(式4)を満足する。減衰回路300には図5以外にも考えられるトポロジーが存在するが、(式4)が満たされればよい。
また、これまでの実施の形態に記載されている直交ミキサ回路を携帯端末に用いることにより、利得特性、雑音特性の向上、信号歪みの削減をすることができ、すなわち、特性の劣化を防ぐことができ、また、消費電力の低減を図ることができる携帯端末を提供することができる。消費電力の低減を図れるので、待ち時間を長くできたり、その分、軽量にすることもできる。
図9は、本発明による直交ミキサの第3の実施形態を示す図であり、図1に示した電流分岐回路を設けた具体的な構成例を示す回路図である。本実施形態ではローカル信号を発生する発振器と90度移相回路を省略して、直交ミキサの要部だけを示している。図9において、V/I変換回路14aは、直流をカットする2個のバイパスコンデンサCと、3個の抵抗R5,R6,R7と、第1の差動対を構成するトランジスタQ9,Q10とから構成され、端子T5,T6でRF受信信号電圧を受けて、180度位相の異なる信号電流s1,s2に変換する。
電流スイッチ回路19aは、第2の差動対を構成するトランジスタQ1,Q2と、第3の差動対を構成するトランジスタQ3,Q4とからなり、第2の差動対はローカル発振器からのローカル信号を端子T1,T2で受け、このローカル信号のタイミングで電流入力ノードn1に入力される電流を切り替えて、180度位相の異なるI出力信号電流i1,i2に変換する。第3の差動対は同様に、ローカル発振器からのローカル信号を端子T1,T2で受け、このローカル信号のタイミングで電流入力ノードn2に入力される電流を切り替えて、180度位相の異なる出力信号電流i3,i4に変換する。
電流スイッチ回路18aは、第4の差動対を構成するトランジスタQ5,Q6と、第5の差動対を構成するトランジスタQ7,Q8とからなり、第4の差動対は90度位相回路を介したローカル信号を端子T3,T4で受け、このローカル信号のタイミングで電流入力ノードn3に入力される電流を切り替えて、180度位相の異なる出力信号電流q1,q2に変換する。第5の差動対は同様に、90度位相回路を介したローカル信号を端子T3,T4で受け、このローカル信号のタイミングで電流入力ノードn4に入力される電流を切り替えて、180度位相の異なる出力信号電流q3,q4に変換する。第1の差動対の出力信号s1は抵抗Rd1を介して電流入力ノードn1に接続されると共に、抵抗Rd2を介して電流入力ノードn3に接続されている。また、第1の差動対の出力信号s2は出力信号2は抵抗Rd3を介して電流入力ノードn2に接続されると共に、抵抗Rd4を介して電流入力ノードn4に接続されている。ここで、抵抗Rd1〜Rd4は同じ抵抗値であり、例えば50Ωとする。
出力信号電流i1とi3を加算接続する接続ノードN1と負荷抵抗RL1との接続部に接続された端子T7からRF入力信号とローカル信号とを乗算したミキサ出力のI出力電圧信号が得られ、出力信号電流i2とi4を加算接続する接続ノードN2と負荷抵抗RL2との接続部に接続された端子T8からミキサ出力のI ̄出力電圧信号が得られる。なお、ここで“ ̄”はバー記号(反転記号)を表わす。また、この種のミキサ回路は、ギルバートセル型直交ミキサ回路とも呼ばれる。
出力信号電流q1とq3を加算接続する接続ノードN3と負荷抵抗RL3との接続部に接続された端子T9からRF信号とローカル信号とを乗算したミキサ出力のQ出力電圧信号が得られ、出力信号電流q2とq4を加算接続する接続ノードN3と負荷抵抗RL4との接続部に接続された端子T9からRF入力信号とローカル信号とを乗算したミキサ出力のQ ̄出力電圧信号が得られる。ここで、負荷抵抗RL1〜RL4は同じ抵抗値である。
バイアス回路BC1は、抵抗R9、R10を介して差動対トランジスタQ9,Q10のベースにバイアス電流を供給する回路である。バイアス回路BC2は、抵抗R11を介してトランジスタQ1,Q4のベースに、抵抗R12を介してトランジスタQ2,Q3のベースに、抵抗R13を介してトランジスタQ5,Q8に、抵抗R14を介してトランジスタQ6,Q7のベースにそれぞれバイアス電流を供給する回路である。また、Vccは回路の電源電圧である。第2〜第5の差動対の各動作電流をIとすると、第1の差動対の各トランジスタの動作電流は2Iである。
このように構成される本実施形態のミキサ回路は、半導体基板上に集積回路として形成される。また、第1の実施形態と同様に、電流スイッチ回路18a,19aと、V/I変換回路14aのバイアス電流は、電流分岐回路200a1,200a2を通して共通に供給されるため消費電流が少ない。
なお、本実施形態では入力信号をRF受信信号電圧としたが、RF受信信号電圧から変換されたIF(中間周波)受信信号としてもよい。
また、本実施形態の直交ミキサ回路における下段の第1の差動対の二つの出力信号である差動相補信号s1、s2を、上段の第2〜第5の4つの差動対の電流入力ノードn1〜n4に印加する抵抗Rd1〜Rd4として、図11に示す構造の多結晶シリコン(Poly-Si)や、図12および図13に示すスパイラル形状、あるいは蛇行形状にパターン加工されたアルミニウムなどのメタル配線層を用いた抵抗を用いればよい。図11の断面図に示すように、例えば多結晶シリコン抵抗は、絶縁物であるシリコン酸化膜(SiO2)を介してSi基板SUBから離れた位置に形成されているので寄生容量が小さい。したがって、ローカル発振器からの高周波信号が寄生容量を介してリークするリーク信号成分を低減できる。メタル配線を用いてスパイラル形状の抵抗とする場合は、なるべく上層の配線層M1を用い、図12(a)のA−A’線に沿った部分の断面図の図12(b)に示すように,交差する個所は下の配線層M2を用いるか、或るいはV/I変換回路14aのトランジスタを形成する拡散層を用いてもよい。
以下、本実施形態の直交ミキサを、一例として図14に示す構成のダイレクトコンバージョン受信部(ゼロIFレシーバとも言う)に適用した場合について説明する。なお、図14において、説明を簡単にするためにブロック間の矢印は差動信号を示すものとする。アンテナANTで受信したRF信号は、バンドパスフィルタBPFを経由して低雑音増幅器LNAに入力され、低雑音増幅器の出力は直交ミキサ部40内に入り分岐される。分岐された低雑音増幅器LNAの出力電圧の低下を補うために、それぞれエミッタフォロワ構成のバッファ回路BF1,BF2を介してミキサコア部41,42へ入力される。ミキサコア部41,42はそれぞれ、V/I変換回路43,44、電流スイッチおよび負荷回路45,46からなる回路であり、電流スイッチおよび負荷回路45には、電圧制御発振器(VCO)出力を、スイッチSWにより1/2分周回路(1/2DV)を1個又は2個通して得られる所定の周波数がローカル信号として入力され、電流スイッチおよび負荷回路46には、上記所定の周波数を90°移相器47で位相を90度シフトしたローカル信号が入力される。ミキサコア部41でRF信号とローカル信号とが乗算され、その出力は希望チャネルの信号以外の信号をローパスフィルタLPFで減衰させながら可変利得増幅器VGA1で増幅されて相補のI出力信号(I,I ̄)として得られる。なお、図では1段の可変利得増幅器しか示していないが、実際には多段接続されて所要の信号レベルまで増幅される。
一方、ミキサコア部42でRF信号と90度シフトしたローカル信号とが乗算され、その出力はローパスフィルタLPFを介して可変利得増幅器VGA1に入力され相補のQ出力信号(Q,Q ̄)として得られる。ここで、所定の周波数とは、受信システムにより規定された信号周波数である。例えば、GSM1800対応のダイレクトコンバージョン受信システムでは、受信周波数帯域が1.805〜1.880GHzであり、この場合には発振周波数が3.610〜3.760GHzのVCOを用いて1/2分周すればよいので、スイッチSWを開いて1個の1/2DVを通せばよい。また、R−GSM対応では、受信周波数帯域が921〜960MHzであり、この場合には発振周波数が3.684〜3.840GHzのVCOを用いて1/4分周すればよいので、スイッチSWを閉じて2個の1/2DVを通せばよい。同様に、P−GSM、GSM1900対応等、それぞれの受信周波数帯域に応じてVCO発振周波数と分周器の個数を適宜組み合わせれば所定の周波数が得られルことは言うまでもない。
このように構成されるダイレクトコンバージョン受信部の直交ミキサ部40に、図9に示した本実施形態の構成を適用すると、図14の構成で必要だった2つのV/I変換回路43,44は、図9に示す1つのV/I変換回路17aだけでよい。このため、低雑音増幅器LNAの出力を分岐する必要が無くなる。したがって、低雑音増幅器LNAの出力電圧の低下がないので、図14で必要だった2つのバッファ回路BF1,BF2も必要が無くなる。すなわち、図15に示す構成となる。これにより、図14のミキサコア部40,41でそれぞれ8mAの電流が流れ、バッファ回路1つ当たりで4mAの電流が流れるとすると、24mAの消費電流が必要であるが、本実施形態を適用した図15の直交ミキサではバッファ回路が不要となるので8mAの消費電流で済み、1/3の消費電流となる。
図10は、本発明による直交ミキサの第4の実施形態を示す図であり、減衰回路を設けた構成例を示す回路図である。本実施形態ではローカル信号を発生する発振器と90度移相回路を省略して、直交ミキサの要部だけを示している。図10において、説明の便宜上、図9と同じ構成部分には同じ参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。すなわち、1個のV/I変換回路14aの代わりに、差動対の各トランジスタの動作電流がV/I変換回路14aの半分のIである同じ構成の2個のV/I変換回路14c,14dを設け、電流分岐回路200a1,200a2の代わりに抵抗Rd1からなる減衰回路300aと抵抗Rd2からなる300bを設けている点が図9の直交ミキサと相違する。
具体的には、V/I変換回路14cのトランジスタQ9cのコレクタに現れる出力信号s1は第2の差動対の電流入力ノードn1に、V/I変換回路14dのトランジスタQ9dのコレクタに現れる出力信号s1は第2の差動対の電流入力ノードn3に接続されると共に、減衰回路300aを介して第2および第4の差動対の電流入力ノードn1とn3が接続される。V/I変換回路14cのトランジスタQ10cのコレクタに現れる出力信号s2は第3の差動対の電流入力ノードn2に、V/I変換回路14dのトランジスタQ10dのコレクタに現れる出力信号s2は第4の差動対の電流入力ノードn4に接続されると共に、減衰回路300bを介して第3および第5の差動対の電流入力ノードn2とn4に接続されている点が相違する。
このように構成される本実施形態の直交ミキサは、V/I変換回路14c,14dは半分の動作電流Iで動作するため、電流が少ない分、入力インピーダンスが高く、図14の回路に本実施形態の直交ミキサを適用する場合、低雑音増幅器LNAとV/I変換回路との間にバッファ回路BF1,BF2は不要となるので、図16に示す構成となる。
本実施形態でも、減衰回路300a,300bの抵抗Rd1,Rd2は、ローカル発振器からの高周波信号が寄生容量を介してリークするリーク信号成分を低減するために、図11〜図13で示したいずれかの抵抗を用いることは言うまでもない。
以上、本発明に係る好適ないくつかの実施形態例を述べたが、本発明の精神を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更をなし得ることは勿論である。
第1の実施の形態を説明する直交ミキサのブロック図である。 電流分岐回路の回路図の一例である。 電流分岐回路の回路図の他の例である。 第2の実施の形態を説明する直交ミキサのブロック図である。 減衰回路の回路図の一例である。 従来例を説明する消費電流を削減した直交ミキサのブロック図である。 図6の直交ミキサのローカル入力端子へ入力するローカル信号の波形(小振幅)である。 図6の直交ミキサのローカル入力端子へ入力するローカル信号の波形(大振幅)である。 本発明による直交ミキサの第3の実施形態を示す図である。 本発明による直交ミキサの第4の実施形態を示す図である。 本発明による直交ミキサで用いる多結晶シリコン抵抗の断面図である。 本発明による直交ミキサで用いるスパイラル形状の抵抗の平面図及び断面図である。 本発明による直交ミキサで用いる蛇行形状のメタル配線を用いた抵抗の平面図である。 本発明の直交ミキサを適用するダイレクトコンバージョン受信器の要部構成図である。 本発明による第3の実施形態の直交ミキサを図14の受信器に適用した構成図である。 本発明による第4の実施形態の直交ミキサを図14の受信器に適用した構成図である。
符号の説明
10…入力端子、11…信号分岐、12,13…直流電流源、14,14a,14c,14d,15…電圧−電流変換回路(以下、V/I変換回路と記す)、16…ローカル信号発振器、17…90度移相回路、18,19…電流スイッチ回路、20,21…電流−電圧変換回路(以下、I/V変換回路と記す)、22,23…出力端子、24…V/I変換回路14の電流出力端子、25…電流スイッチ回路18の電流入力端子、26…電流スイッチ回路19の電流入力端子、27…電流スイッチ回路18のローカル入力端子、28…電流スイッチ回路19のローカル入力端子、29,30,31,32…トランジスタ、33,34…不平衡−平衡信号変換回路、35,36…平衡−不平衡信号変換回路、40…直交ミキサ部、41,42…ミキサコア部、43,44…V/I変換回路、45,46…電流スイッチおよび負荷回路、47…90°移相器、101…ローカル入力端子27への入力波形、102…ローカル入力端子28への入力波形、103…トランジスタ29のベースへの入力波形、104…トランジスタ31のベースへの入力波形、200…電流分岐回路、201…電流分岐回路200の電流入力端子、202,203…電流分岐回路200の電流出力端子、204,205…抵抗、207,208…トランジスタ、206…直流電圧源、300,300a,300b…減衰回路、301,302…減衰回路の端子、303…抵抗、T1〜T4…ローカル信号入力端子、BC1,BC2…バイアス回路、s1、s2…V/I変換回路の出力信号、I…動作電流,T5,T6…RF信号入力端子、T7,T8…I信号出力端子、T9,T10…Q信号出力端子、Rd1〜Rd4…抵抗、RL1〜RL4…負荷回路、Q1〜Q10,Q9c,Q9d,Q10c,Q10d…トランジスタ。

Claims (19)

  1. 入力端子と、
    前記入力端子からの信号電圧を信号電流に変換する電圧−電流変換回路と、
    前記電圧−電流変換回路にバイアス電流を供給する直流電流源と、
    前記電圧−電流変換回路の出力電流を実質2等分した第1の出力電流と第2の出力電流とを出力する電流分岐回路と、
    ローカル信号発振器と、
    前記ローカル信号発振器のローカル信号位相を実質90度進めた又は遅らせたローカル信号を出力する90度移相回路と、
    前記ローカル信号発振器のローカル信号のタイミングで前記電流分岐回路の第1の出力電流を切り替える第1の電流スイッチ回路と、
    前記第1の電流スイッチ回路の出力信号電流を電圧信号に変換する第1の電流−電圧変換回路と、
    前記90度移相回路の出力であるローカル信号のタイミングで前記電流分岐回路の第2の出力電流を切り替える第2の電流スイッチ回路と、
    前記第2の電流スイッチ回路の出力信号電流を電圧信号に変換する第2の電流−電圧変換回路と、を有し、
    前記電流分岐回路の第1の出力電流と第2の出力電流との出力電圧の振幅を異ならせて出力することを特徴とする直交ミキサ回路。
  2. 請求項1に記載の直交ミキサ回路であって、
    前記電圧−電流変換回路のバイアス電流は、前記第1の電流スイッチ回路のバイアス電流と前記第2の電流スイッチ回路のバイアス電流との和以上であることを特徴とする直交ミキサ回路。
  3. 請求項1に記載の直交ミキサ回路であって、
    前記電流分岐回路は、抵抗を有することを特徴とする直交ミキサ回路。
  4. 請求項1に記載の直交ミキサ回路であって、
    前記電流分岐回路は、トランジスタを有することを特徴とする直交ミキサ回路。
  5. 入力端子と、
    前記入力端子からの信号を実質等しい第1の出力信号と第2の出力信号に分岐する分岐回路と、
    第1の直流電源からバイアス電流を供給し、前記分岐回路の第1の出力信号電圧を信号電流に変換する第1の電圧−電流変換回路と、
    第2の直流電源からバイアス電流を供給し、前記分岐回路の第2の出力信号電圧を信号電流に変換する第2の電圧−電流変換回路と、
    ローカル信号発信器と、
    前記ローカル信号発信器のローカル信号位相を実質90度進めた又は遅らせたローカル信号を出力する90度移相回路と、
    前記ローカル信号発信器のローカル信号のタイミングで前記第1の電圧−電流変換回路の出力電流を切り替える第1の電流スイッチ回路と、
    前記第1の電流スイッチ回路の出力電流を電圧信号に変換する第1の電流−電圧変換回路と、
    前記90度移相回路の出力であるローカル信号のタイミングで前記第2の電圧−電流変換回路の出力電流を切り替える第2の電流スイッチ回路と、
    前記第2の電流スイッチ回路の出力電流を電圧信号に変換する第2の電流−電圧変換回路と、を有する直交ミキサ回路であって、
    前記第1の電圧−電流変換回路の電流出力端子と前記第2の電圧−電流変換回路の電流出力端子間に信号電流または信号電圧を減衰させる減衰回路を有することを特徴とした直交ミキサ回路。
  6. 請求項5に記載の直交ミキサ回路であって、
    前記第1の電圧−電流変換回路のバイアス電流は、前記第1の電流スイッチ回路のバイアス電流以上であり、
    前記前記第2の電圧−電流変換回路のバイアス電流は、前記第2の電流スイッチ回路のバイアス電流以上であることを特徴とした直交ミキサ回路。
  7. 請求項5に記載の直交ミキサ回路であって、
    前記減衰回路は、抵抗を有することを特徴とした直交ミキサ回路。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の直交ミキサ回路を用いたことを特徴とする携帯端末。
  9. RF受信信号電圧または該RF受信信号電圧から変換されたIF受信信号電圧を受け、180度位相の異なる第1及び第2のRF受信信号電流、又は180度位相の異なる第1及び第2のIF受信信号電流に変換する第1の差動回路と、
    ローカル信号発振器と、
    該ローカル信号発振器のローカル信号位相を90度進め又は遅らせたローカル信号を出力する90度移相回路と、
    電流を入力する第1の電流入力端子を有し、前記ローカル信号発振器のローカル信号を受け、前記ローカル信号発振器のタイミングで前記第1の電流入力端子に入力される電流を切り替え、180度位相の異なる第1及び第2のI出力信号電流に変換する第2の差動回路と、
    電流を入力する第2の電流入力端子を有し、前記ローカル信号発振器のローカル信号を受け、前記ローカル信号発振器と180度位相の異なるタイミングで前記第2の電流入力端子に入力される電流を切り替え、180度位相の異なる第3及び第4のI出力信号電流に変換する第3の差動回路と、
    電流を入力する第3の電流入力端子を有し、前記90度移相回路の出力であるローカル信号を受け、前記90度移相回路の出力であるローカル信号のタイミングで前記第3の電流入力端子に入力される電流を切り替え、180度位相の異なる第1及び第2のQ出力信号電流に変換する第4の差動回路と、
    電流を入力する第4の電流入力端子を有し、前記90度移相回路の出力であるローカル信号を受け、前記90度移相回路の出力であるローカル信号と180度位相の異なるタイミングで前記第4の電流入力端子に入力される電流を切り替え、180度位相の異なる第3及び第4のQ出力信号電流に変換する第5の差動回路と、
    前記第1のI出力信号電流と前記第3のI出力信号電流を加算接続して第5のI信号電流を出力する第1のI信号電流加算接続部と、
    前記第2のI出力信号電流と前記第4のI出力信号電流を加算接続して第6のI信号電流を出力する第2のI信号電流加算接続部と、
    前記第1のQ出力信号電流と前記第3のQ出力信号電流を加算接続して第5のQ信号電流を出力する第1のQ信号電流加算接続部と、
    前記第2のQ出力信号電流と前記第4のQ出力信号電流を加算接続して第6のQ信号電流を出力する第2のQ信号電流加算接続部とを有するギルバートセル型直交ミキサ回路を具備したRF通信用半導体集積回路であって、
    前記第1の差動回路の第1のRF受信信号電流又は第1のIF受信信号電流は、第1の電圧降下素子を介して前記第1の電流入力端子へ接続されると共に、第1の電圧降下素子と等しいインピーダンスの第2の電圧降下素子を介して前記第3の電流入力端子へ接続され、
    前記第1の差動回路の第2のRF受信信号電流又は第2のIF受信信号電流は、前記第1及び第2の電圧降下素子と等しいインピーダンスの第3の電圧降下素子を介して前記第2の電流入力端子へ接続されると共に、前記第1、第2、第3の電圧降下素子と等しいインピーダンスの第4の電圧降下素子を介して前記第4の電流入力端子へ接続されて成ることを特徴とするRF通信用半導体集積回路。
  10. RF受信信号電圧または該RF受信信号電圧から変換されたIF受信信号電圧を受け、
    180度位相の異なる第1及び第2のRF受信信号電流、又は180度位相の異なる第1及び第2のIF受信信号電流に変換する第1の差動回路と、
    前記RF受信信号電圧または前記IF受信信号電圧を受け、180度位相の異なる第3及び第4のRF受信信号電流、又は180度位相の異なる第3及び第4のIF受信信号電流に変換する第1の差動回路と等しい構成の第6の差動回路と、
    ローカル信号発振器と、
    該ローカル信号発振器のローカル信号位相を90度進め又は遅らせたローカル信号を出力する90度移相回路と、
    電流を入力する第1の電流入力端子を有し、前記ローカル信号発振器のローカル信号を受け、前記ローカル信号発振器のタイミングで前記第1の電流入力端子に入力される電流を切り替え、180度位相の異なる第1及び第2のI出力信号電流に変換する第2の差動回路と、
    電流を入力する第2の電流入力端子を有し、前記ローカル信号発振器のローカル信号を受け、前記ローカル信号発振器と180度位相の異なるタイミングで前記第2の電流入力端子に入力される電流を切り替え、180度位相の異なる第3及び第4のI出力信号電流に変換する第3の差動回路と、
    電流を入力する第3の電流入力端子を有し、前記90度移相回路の出力であるローカル信号を受け、前記90度移相回路の出力であるローカル信号のタイミングで前記第3の電流入力端子に入力される電流を切り替え、180度位相の異なる第1及び第2のQ出力信号電流に変換する第4の差動回路と、
    電流を入力する第4の電流入力端子を有し、前記90度移相回路の出力であるローカル信号を受け、前記90度移相回路の出力であるローカル信号と180度位相の異なるタイミングで前記第4の電流入力端子に入力される電流を切り替え、180度位相の異なる第3及び第4のQ出力信号電流に変換する第5の差動回路と、
    前記第1のI出力信号電流と前記第3のI出力信号電流を加算接続して第5のI信号電流を出力する第1のI信号電流加算接続部と、
    前記第2のI出力信号電流と前記第4のI出力信号電流を加算接続して第6のI信号電流を出力する第2のI信号電流加算接続部と、
    前記第1のQ出力信号電流と前記第3のQ出力信号電流を加算接続して第5のQ信号電流を出力する第1のQ信号電流加算接続部と、
    前記第2のQ出力信号電流と前記第4のQ出力信号電流を加算接続して第6のQ信号電流を出力する第2のQ信号電流加算接続部とを有するギルバートセル型直交ミキサ回路を具備したRF通信用半導体集積回路であって、
    前記第1の差動回路の第1のRF受信信号電流または第1のIF受信信号電流は、前記第1の電流入力端子へ接続され、
    前記第1の差動回路の第2のRF受信信号電流または第2のIF受信信号電流は、前記第2の電流入力端子へ接続され、
    前記第2の差動回路の第3のRF受信信号電流または第3のIF受信信号電流は、前記第3の電流入力端子へ接続され、
    前記第2の差動回路の第4のRF受信信号電流または第4のIF受信信号電流は、前記第4の電流入力端子へ接続され、
    前記第1の電流入力端子は第1の電圧降下素子を介して前記第3の電流入力端子と接続され、
    前記第2の電流入力端子は前記第1の電圧降下素子と等しいインピーダンスの第2の電圧降下素子を介して前記第4の電流入力端子と接続されて成ることを特徴とするRF通信用半導体集積回路。
  11. 請求項10記載のRF通信用半導体集積回路において、
    前記第1及び第6の差動回路の動作電流の和が、請求項9記載の第1の差動回路の動作電流と略等しく減少することを特徴とするRF通信用半導体集積回路。
  12. 請求項9に記載のRF通信用半導体集積回路において、
    前記第1〜第4の電圧降下素子は、シリコン基板表面の絶縁膜上に形成された多結晶シリコン層を用いたことを特徴とするRF通信用半導体集積回路。
  13. 請求項10または請求項11に記載のRF通信用半導体集積回路において、
    前記第1及び第2の電圧降下素子は、シリコン基板表面の絶縁膜上に形成された多結晶シリコン層を用いたことを特徴とするRF通信用半導体集積回路。
  14. 請求項9に記載のRF通信用半導体集積回路において、
    前記第1〜第4の電圧降下素子はシリコン基板表面の絶縁膜上に形成され、蛇行パターン形状に加工された金属配線層を用いたことを特徴とするRF通信用半導体集積回路。
  15. 請求項10または請求項11に記載のRF通信用半導体集積回路において、
    前記第1及び第2の電圧降下素子はシリコン基板表面の絶縁膜上に形成され、蛇行パターン形状に加工された金属配線層を用いたことを特徴とするRF通信用半導体集積回路。
  16. 請求項9に記載のRF通信用半導体集積回路において、
    前記第1〜第4の電圧降下素子はシリコン基板表面の絶縁膜上に形成され、スパイラル形状パターンに加工された金属配線層を用いたことを特徴とするRF通信用半導体集積回路。
  17. 請求項10または請求項11に記載のRF通信用半導体集積回路において、
    前記第1及び第2の電圧降下素子はシリコン基板表面の絶縁膜上に形成され、スパイラル形状パターンに加工された金属配線層を用いたことを特徴とするRF通信用半導体集積回路。
  18. 請求項14乃至17のいずれかに記載のRF通信用半導体集積回路において、
    前記金属配線層は、アルミニウム配線層であることを特徴とするRF通信用半導体集積回路。
  19. 請求項12乃至18のいずれかに記載のRF通信用半導体集積回路において、
    前記絶縁膜は、SiO膜であることを特徴とするRF通信用半導体集積回路。
JP2003361469A 2002-11-13 2003-10-22 直交ミキサ回路及びそれを用いた携帯端末 Pending JP2004180281A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003361469A JP2004180281A (ja) 2002-11-13 2003-10-22 直交ミキサ回路及びそれを用いた携帯端末
US10/706,278 US7184739B2 (en) 2002-11-13 2003-11-13 Quadrature mixer circuits and mobile terminal using the same
US11/704,356 US7418250B2 (en) 2002-11-13 2007-02-09 Quadrature mixer circuits and mobile terminal using the same

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002329017 2002-11-13
JP2003361469A JP2004180281A (ja) 2002-11-13 2003-10-22 直交ミキサ回路及びそれを用いた携帯端末

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004180281A true JP2004180281A (ja) 2004-06-24
JP2004180281A5 JP2004180281A5 (ja) 2006-02-16

Family

ID=32716174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003361469A Pending JP2004180281A (ja) 2002-11-13 2003-10-22 直交ミキサ回路及びそれを用いた携帯端末

Country Status (2)

Country Link
US (2) US7184739B2 (ja)
JP (1) JP2004180281A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007180634A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Renesas Technology Corp 直交ミキサ回路およびrf通信用半導体集積回路
WO2009101993A1 (ja) * 2008-02-14 2009-08-20 Nec Corporation 移相器及びその制御方法、アレイアンテナを備える無線通信装置

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004180281A (ja) * 2002-11-13 2004-06-24 Renesas Technology Corp 直交ミキサ回路及びそれを用いた携帯端末
US7415260B2 (en) * 2004-03-08 2008-08-19 Standard Microsystems Corporation Current-mode direct conversion receiver
EP1575160A1 (en) * 2004-03-08 2005-09-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Mixer circuit and receiver circuit using the same
US7603098B2 (en) * 2004-03-31 2009-10-13 Broadcom Corporation Programmable IF frequency filter for enabling a compromise between DC offset rejection and image rejection
KR100574470B1 (ko) * 2004-06-21 2006-04-27 삼성전자주식회사 전류증폭결합기를 포함하는 선형 혼합기회로
US7853233B2 (en) * 2004-09-16 2010-12-14 Qualcomm Incorporated Zero if down converter with even order harmonic suppression
US7512393B2 (en) * 2005-10-14 2009-03-31 Skyworks Solutions, Inc. Downconverting mixer
US8538366B2 (en) 2007-06-29 2013-09-17 Silicon Laboratories Inc Rotating harmonic rejection mixer
US8503962B2 (en) * 2007-06-29 2013-08-06 Silicon Laboratories Inc. Implementing a rotating harmonic rejection mixer (RHRM) for a TV tuner in an integrated circuit
US8260244B2 (en) * 2007-06-29 2012-09-04 Silicon Laboratories Inc. Rotating harmonic rejection mixer
US7756504B2 (en) * 2007-06-29 2010-07-13 Silicon Laboratories Inc. Rotating harmonic rejection mixer
US7860480B2 (en) * 2007-06-29 2010-12-28 Silicon Laboratories Inc. Method and apparatus for controlling a harmonic rejection mixer
JP4393544B2 (ja) * 2007-09-14 2010-01-06 株式会社東芝 ミキサ回路及びこれを用いた無線通信装置
US8571510B2 (en) * 2008-08-18 2013-10-29 Qualcomm Incorporated High linearity low noise receiver with load switching
US20100225374A1 (en) * 2009-03-06 2010-09-09 Infineon Technologies Ag Low noise mixer
JP5682558B2 (ja) * 2009-07-04 2015-03-11 日本電気株式会社 直交ミキサ
US8112059B2 (en) * 2009-09-16 2012-02-07 Mediatek Singapore Pte. Ltd. Mixer circuit, integrated circuit device and radio frequency communication unit
US8754679B2 (en) * 2009-09-29 2014-06-17 Texas Instruments Incorporated Low current power-on reset circuit and method
US8275342B2 (en) 2010-08-30 2012-09-25 Texas Instruments Incorporated Downconversion mixer
US8587073B2 (en) * 2010-10-15 2013-11-19 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. High voltage resistor
US8571512B2 (en) 2012-01-05 2013-10-29 Silicon Laboratories Inc. Implementing a passive rotating harmonic rejection mixer (RHRM) for a TV tuner in an integrated circuit
US9246436B2 (en) 2012-07-16 2016-01-26 Linear Technology Corporation Low power radio receiver
US9496840B2 (en) 2014-05-16 2016-11-15 Linear Technology Corporation Radio receiver
CN104753467B (zh) * 2015-03-25 2017-04-26 广东博威尔电子科技有限公司 实现功耗随增益控制变化的上变频器
DE102017120356A1 (de) * 2017-09-05 2019-03-07 Semikron Elektronik Gmbh & Co. Kg Stromrichtereinrichtung
US11175587B2 (en) * 2017-09-29 2021-11-16 Versum Materials Us, Llc Stripper solutions and methods of using stripper solutions
FR3107796B1 (fr) 2020-02-27 2022-03-25 St Microelectronics Alps Sas Dispositif de génération de signaux radiofréquence en quadrature de phase, utilisable en particulier dans la technologie 5G
US10903790B1 (en) * 2020-05-28 2021-01-26 Nxp B.V. Frequency reference generator

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0341531A3 (de) * 1988-05-11 1991-05-15 Licentia Patent-Verwaltungs-GmbH Regelbarer Breitbandverstärker
ES2153849T3 (es) * 1994-11-07 2001-03-16 Cit Alcatel Mezclador de transmision con entrada en modo de corriente.
KR100204591B1 (ko) * 1996-11-18 1999-06-15 정선종 복제 전압-전류 변환기를 사용한 혼합기
US6029060A (en) * 1997-07-16 2000-02-22 Lucent Technologies Inc. Mixer with current mirror load
US6084466A (en) * 1998-10-22 2000-07-04 National Semiconductor Corporation Variable gain current summing circuit with mutually independent gain and biasing
EP0998025B1 (en) * 1998-10-30 2004-03-31 SGS-THOMSON MICROELECTRONICS S.r.l. Low noise I-Q Mixer
GB2345600B (en) * 1999-01-09 2003-07-30 Mitel Semiconductor Ltd Voltage to current converter
EP1184971A1 (en) * 2000-08-17 2002-03-06 Motorola, Inc. Switching mixer
EP1438789A1 (en) * 2001-10-11 2004-07-21 Koninklijke Philips Electronics N.V. Direct conversion receiver
JP2004180281A (ja) * 2002-11-13 2004-06-24 Renesas Technology Corp 直交ミキサ回路及びそれを用いた携帯端末
JP4524460B2 (ja) * 2005-12-27 2010-08-18 ルネサスエレクトロニクス株式会社 Rf通信用半導体集積回路

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007180634A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Renesas Technology Corp 直交ミキサ回路およびrf通信用半導体集積回路
US7511557B2 (en) 2005-12-27 2009-03-31 Renesas Technology Corp. Quadrature mixer circuit and RF communication semiconductor integrated circuit
JP4524460B2 (ja) * 2005-12-27 2010-08-18 ルネサスエレクトロニクス株式会社 Rf通信用半導体集積回路
WO2009101993A1 (ja) * 2008-02-14 2009-08-20 Nec Corporation 移相器及びその制御方法、アレイアンテナを備える無線通信装置
JP5347976B2 (ja) * 2008-02-14 2013-11-20 日本電気株式会社 移相器及びその制御方法、アレイアンテナを備える無線通信装置
US8862080B2 (en) 2008-02-14 2014-10-14 Nec Corporation Phase shifter and method for controlling same, and radio communication device with array antenna

Also Published As

Publication number Publication date
US20040147240A1 (en) 2004-07-29
US7184739B2 (en) 2007-02-27
US7418250B2 (en) 2008-08-26
US20070135074A1 (en) 2007-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004180281A (ja) 直交ミキサ回路及びそれを用いた携帯端末
KR101066054B1 (ko) 주파수 변환을 위한 시스템, 방법 및 장치
KR100539978B1 (ko) 주파수 혼합 회로 및 방법과 고주파 수신회로 및 방법
US7242918B2 (en) Current driven polyphase filters and method of operation
US7449934B2 (en) CMOS mixer for use in direct conversion receiver
US7792215B2 (en) Direct-conversion receiver and sub-harmonic frequency mixer thereof
US8299865B2 (en) Quadrature modulator and semiconductor integrated circuit with it built-in
US8478219B2 (en) Heterodyne receiver
EP1679789A1 (en) Mixer circuit with gain control
JP2004159342A (ja) 平衡分数調波ミクサ
US20060091944A1 (en) I/Q quadrature demodulator
US7340232B2 (en) Receiving system and semiconductor integrated circuit device for processing wireless communication signal
US7511557B2 (en) Quadrature mixer circuit and RF communication semiconductor integrated circuit
US6819913B2 (en) Low-noise frequency converter with strong rejection of image frequency
Meng et al. 2.4/5.7-GHz CMOS dual-band low-IF architecture using Weaver–Hartley image-rejection techniques
EP2054999B1 (en) Signal processor comprising a frequency converter
US7424281B1 (en) Image-rejection mixers having high linearity and high gain and RF circuits using the same
JP2001044858A (ja) 送信ミキサおよび2帯域出力切り替え高周波送信回路
JP2007506326A (ja) 高性能低雑音増幅器
JP5344890B2 (ja) 周波数変換器
Lindberg et al. A SiGe HBT 24 GHz sub-harmonic direct-conversion IQ-demodulator
JP2005184409A (ja) 通信用半導体集積回路およびそれを搭載した電子部品
JP3560774B2 (ja) 偶高調波ミクサ、直交ミクサ、イメージリジェクションミクサ、受信装置及び位相同期発振器
JP2004336706A (ja) 受信装置および無線信号処理用半導体集積回路
Bashir et al. A current driven wideband low noise 2x subharmonic mixer in 0.18-µm CMOS technology

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051221

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051221

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20051221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080819

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090324

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090522

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090825