JP2004176415A - ドアラッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インサイドハンドルの開操作を軽快にしつつ、装置の小型化を図る。
【解決手段】インサイドハンドルレバー41は、インサイドハンドルの開操作で揺動するようにインサイドハンドルレバー軸42を介して支承してあり、その揺動で前記開操作をラッチ機構に伝達する。レバー41には、支持軸42と平行な支軸47を介して基端46aを支承した押圧部材46が設けてある。押圧部材46の自由端46bは、支持軸42に近接する方向に揺動可能である。そして、インサイドハンドルの開操作によるレバー41の揺動で押圧部材46の自由端46bがロック操作レバー37をロック位置からアンロック位置に押圧する。また、開ドアの状態であってインサイドハンドルの開操作に伴いレバー41が揺動した位置にて押圧部材46の自由端46bがロック操作レバー37のアンロック位置からロック位置となる押圧作動によって揺動待避する。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両本体に対してドアを閉ドアに保持し、かつ、この閉ドアを施錠するロック機構を有したドアラッチ装置に関し、特に、開ドアのときにシルノブの操作によってロック機構をロック状態にしてから閉ドアしてドアを施錠するキーレスロック機能と、閉ドアでロック機構がロック状態にあるときにインサイドハンドルの開操作でアンロック状態にするとともに開ドアするワンモーション開ドア機能とを有したドアラッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ドアラッチ装置は、閉ドアを保持するものであり、かつ、閉ドアを施錠するロック機構を有している。このドアラッチ装置は、閉ドアのときにロック機構をロック状態にしてアウトサイドハンドルの開操作をしてもドアが開かないように施錠する。そして、ロック機構をアンロック状態とすればアウトサイドハンドルまたはインサイドハンドルの開操作でドアを開けることができるようになる。ロック機構のロック状態やアンロック状態は、ドアの室外側からのキー操作あるいはドアの室内側からのシルノブの操作によって行われる。
【0003】
一般のドアラッチ装置では、開ドアのときにシルノブの操作によってロック機構をロック状態とし、そのまま閉ドアするとドアを施錠できるキーレスロック機能がある。このキーレスロック機能は、開ドアのときにシルノブの操作でロック状態にする際、アウトサイドハンドルまたはインサイドハンドルを開操作しなければシルノブの操作ができないようにして、意識的なシルノブの操作を実施できるようにしている。また、一般のドアラッチ装置では、上述のキーレスロック機能に加え、閉ドアでロック状態のときにインサイドハンドルの開操作でロック機構をアンロック状態にするとともに車両本体側に係合するラッチ装置を解除して開ドアするワンモーション開ドア機能がある。
【0004】
上記のごとくキーレスロック機能とワンモーション開ドア機能とを共に有する一般のドアラッチ装置では、インサイドハンドルの開操作が、一方ではロック機構をアンロック状態にし、逆に他方ではロック機構がロック状態となれるようにインサイドハンドル側とロック機構側との間の作用の干渉を防止する必要がある。
【0005】
このため、従来のドアラッチ装置では、図10(a)に示すように、インサイドハンドル(図示せず)の開操作で揺動するインサイドレバー101の先端に押圧体102が揺動可能に支承してある。押圧体102には、固定の取付金具103に形成した穴縁103aに摺接するピン102aが設けてある。押圧体102は、インサイドレバー101の揺動によって、ロックレバー104をアンロック状態の位置に押した作動の後にピン102aが穴縁103aに摺接して揺動しロックレバー104より外れて遠ざかる。すなわち、図10(b)に示すように、ワンモーション開ドア機能に係りインサイドハンドル(図示せず)を開操作したとき、押圧体102がロックレバー104を押してアンロック状態の位置にする。さらに、図10(c)に示すように、キーレスロック機能に係りインサイドハンドル(図示せず)を開操作したとき、押圧体102がロックレバー104より遠ざかるので、図10(c)中の一点鎖線で示すようにロック状態になるロックレバー104に干渉することがない(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
また、別の従来のドアラッチ装置では、図11(a)に示すように、インサイドハンドル(図示せず)の開操作でラッチ機構のピン111を押して当該ラッチ機構を解除するリンク112の端部に、ロック機構のロックレバー113をアンロック状態の位置に押す係合部112aが設けてある。ロックレバー113は、その揺動中心の近傍に、リンク112の係合部112aが当接するカム面113aを有している。また、リンク112は、インサイドハンドル(図示せず)の開操作を中間レバー(図示せず)およびインナーオープンレバー(図示せず)を介して伝達されるものであり、ロックレバー113をアンロック状態の位置に押した作動の後に係合部112aがカム面113aから外れるようにインナーオープンレバー(図示せず)に揺動可能に支承してある。すなわち、図11(b)に示すように、ワンモーション開ドア機能に係りインサイドハンドル(図示せず)を開操作したとき、リンク112の係合部112aがロックレバー113のカム面113aを押してアンロック状態の位置にする。さらに、図11(c)に示すように、キーレスロック機能に係りインサイドハンドル(図示せず)を開操作したとき、係合部112aがロックレバー113のカム面113aから外れるので、図11(c)中の一点鎖線で示すようにロック状態になるロックレバー113に干渉することがない(例えば、特許文献2参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開昭62−253886号公報
【特許文献2】
特開平4−216787号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のドアラッチ装置(特許文献1)では、インサイドハンドルを開操作すると、押圧体102に設けたピン102aが固定の取付金具103に形成した穴縁103aに摺接して揺動する。このため、ワンモーション開ドア機能およびキーレスロック機能にかかわらずインサイドハンドルを開操作する際に、常にピン102aと穴縁103aとの摺接抵抗がインサイドハンドルに伝わるのでインサイドハンドルの開操作が重たくなるという課題がある。
【0009】
さらに、従来のドアラッチ装置(特許文献1)では、押圧体102は、インサイドレバー101の揺動によって、インサイドレバー101の揺動軌道の外側、すなわち装置の外側に飛び出すように揺動してロックレバー104から外れる。このため、ドアラッチ装置の外周に押圧体の揺動を許容する領域を用意しなければならず、装置が大型化することとなる。
【0010】
また、上述した別の従来のドアラッチ装置(特許文献2)では、リンク112先端の係合部112aで、ロック機構のロックレバー113の揺動中心近傍にあるカム面113aを押す構成である。このリンク112は、ラッチ機構を解除するための構成でもあって、インサイドハンドルの開操作を複数の部品(中間レバーおよびインナーオープンレバー)を介してロック機構およびラッチ機構に伝える。このため、ロック機構のロックレバー113を押す作動が複数の部品を介して行われ、かつ、ロックレバー113の揺動中心近傍を係合部112aが押すのでインサイドハンドルの開操作が重たくなるという課題がある。
【0011】
本発明は、上記実情に鑑みて、ワンモーション開ドア機能と、インサイドハンドルまたはアウトサイドハンドルの開操作を含むキーレスロック機能とを共に有した上で、インサイドハンドルの開操作を軽快に行うとともに、装置の小型化を図ることができるドアラッチ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係るドアラッチ装置は、インサイドハンドルが開操作された場合にハンドルレバーをロック操作レバーに係合させるように揺動させて該ロック操作レバーをロック位置からアンロック位置に変位させ、かつ、当該インサイドハンドルの開操作がラッチ機構に伝達してラッチとラチェットの係合を解除させて開ドアとするドアラッチ装置において、前記ハンドルレバーに該ハンドルレバーの揺動軸に揺動可能となる押圧部材を設け、前記インサイドハンドルが開操作された場合に前記押圧部材を前記ロック操作レバーに係合させることによって該ロック操作レバーをロック位置からアンロック位置に変位させる一方、前記インサイドハンドルが開操作されて前記ロック操作レバーと前記押圧部材とが係合した状態において該ロック操作レバーがロック位置へ向けて操作された場合にその移動を許容するべく前記押圧部材を揺動させるようにしたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項2に係るドアラッチ装置は、上記請求項1において、前記押圧部材が前記ハンドルレバーの揺動軸に近接する方向に揺動可能としてあることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明に係るドアラッチ装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態であるドアラッチ装置を示す前面図、図2はドアラッチ装置を示す左側面図、図3(a)〜(c)はラッチ機構の動作を示す概念図である。
【0015】
本実施の形態にて例示するドアラッチ装置は、自動車の運転座席に配置された前方ヒンジのサイドドア(図示せず)に設けたものである。このドアラッチ装置は、ラッチ機構1およびラッチ機構1に一体としたラッチフレーム2に設けてある。ラッチフレーム2は、例えば板金を折り曲げや穿孔して形成したものであり、ラッチ機構1の前側(車両本体の前側)に対面して固定した基板部2Aと、この基板部2Aの右側部から前側に突出するように折り曲げた側板部2Bとからなり、上方から見た場合に略L字状をなしている。
【0016】
図3に示すように、ラッチ機構1は、主に合成樹脂によって成形したラッチボディ3に収容してある。ラッチボディ3は、その高さ方向の略中央となる位置に、略水平方向に延在して自動車の室内側に向けて開口する水平切欠溝3aを有している。ラッチ機構1は、水平切欠溝3a内に車両本体側に設けたストライカSを噛合保持するためのもので、ラッチ4とラチェット5とを備えて構成してある。
【0017】
ラッチ4は、ラッチボディ3の水平切欠溝3aよりも上方となる位置に、ラッチ軸6を介して揺動可能に設けたもので略C字状をなし、噛合溝4a、フック部4b、第1係止部4cおよび第2係止部4dを有している。
【0018】
噛合溝4aは、ラッチ4の外周面からラッチ軸6に向けて切欠形成したもので、ストライカSを収容することのできる幅に形成してある。フック部4bは、前記噛合溝4aを形成した略C字状の一端側であり、ラッチ軸6を中心にしてラッチ4を揺動させ、噛合溝4aを下方に向けて開口させた場合に、当該噛合溝4aよりも室内側に位置する部分である。第1係止部4cは、前記噛合溝4aを形成した略C字状の一端側であり、ラッチ軸6を中心にしてラッチ4を揺動させ、噛合溝4aを下方に向けて開口させた場合に当該噛合溝4aよりも室外側に位置する部分である。第2係止部4dは、第1係止部4c側のラッチ4の外周部に膨出形成してあり、ラッチ軸6を中心にしてラッチ4を揺動させ、噛合溝4aを下方に向けて開口させた場合に、第1係止部4cよりも室外側に位置する部分である。なお、図には明示していないが、ラッチ4とラッチボディ3との間には、図3においてラッチ4を常時反時計回りに向けて付勢するラッチバネが設けてある。
【0019】
ラチェット5は、ラッチボディ3の水平切欠溝3aよりも下方となる位置に、ラチェット軸7を介して揺動可能に設けたもので、係合部5aおよび作用ピン5bを有している。
【0020】
係合部5aは、ラチェット軸7から室外側に向けて径外方向に延在する部分である。作用ピン5bは、係合部5aの先端よりも下方となる位置に、車両本体の前方向に延在したものである。この係合部5aは、ラチェット5が図3において時計回りに揺動した場合にその先端をラッチ4の第1係止部4cおよび第2係止部4dに係合することが可能である。作用ピン5bは、ラッチボディ3に設けた円弧状穴3bを介してラッチボディ3の前側に突出している。円弧状穴3bは、ラチェット5の揺動に際してラチェット軸7の軸心回りに揺動する作用ピン5bを阻害しないように形成してある。なお、図には明示していないが、ラチェット5とラッチボディ3との間には、図3においてラチェット5を常時時計回りに向けて付勢するラチェットバネが設けてある。
【0021】
上記のように構成したラッチ機構1では、ドア(図示せず)が車両本体に対して開ドアの状態にある場合、図3(a)に示すように、ラッチ4が開放位置に配置されることになる。開放位置は、ラッチ4を反時計回りに揺動させた場合に、フック部4bが水平切欠溝3aを開放し、第1係止部4cが水平切欠溝3aを横切るようにある位置である。この状態からドア(図示せず)を閉動作させると、車両本体側に設けたストライカSがラッチ4の第1係止部4cに当接する。この結果、ラッチ4がラッチバネ(図示せず)の弾性力に抗して図3において時計回りに揺動する。この間、ラチェット5は、ラチェットバネ(図示せず)の弾性力によって係合部5aの先端がラッチ4の外周面に摺接することになり、当該ラッチ4の外周面形状に応じて適宜ラチェット軸7の軸心回りに揺動する。
【0022】
そして、上述した状態からさらにドア(図示せず)を閉動作すると、水平切欠溝3aに対するストライカSの進入量が漸次増大するため、ストライカSに押されたラッチ4が時計回りにさらに揺動する。やがて、図3(b)に示すように、ラッチ4の第2係止部4dがラチェット5の係合部5aに至る。ラチェット5は、第2係止部4dが通過した時点でラチェットバネ(図示せず)の弾性復元力により時計回りに揺動する。この結果、図3(b)に示すように、ラッチ4の第2係止部4dがラチェット5の係合部5aの先端に当接し、ラッチバネ(図示せず)の弾性復元力に抗して当該ラッチ4の反時計回りの揺動が阻止される。しかも、ラッチ4のフック部4bが水平切欠溝3aを横切るため、当該フック部4bによってストライカSが水平切欠溝3aから離脱する方向に移動する事態、つまりドア(図示せず)の車両本体に対する開動作が阻止される(ハーフラッチ状態)。
【0023】
続いて、ハーフラッチ状態からドア(図示せず)をさらに閉動作させると、水平切欠溝3aを進入するストライカSにより、第1係止部4cを介してラッチ4が時計回りにさらに揺動する。やがて、図3(c)に示すように、ストライカSが水平切欠溝の奥方(室外側)3aに至り、かつ、ラッチ4の第1係止部4dがラチェット5の係合部5aに至る。ラチェット5は、第2係止部4dが通過した時点でラチェットバネ(図示せず)の弾性復元力により時計回りに揺動する。この結果、図3(c)に示すように、ラッチ4の第1係止部4dがラチェット5の係合部5aの先端に当接し、ラッチバネ(図示せず)の弾性復元力に抗して当該ラッチ4の反時計回りの揺動が阻止される。この状態においても、ラッチ4のフック部4bが水平切欠溝3aを横切るため、当該フック部4bによってストライカSが水平切欠溝3aの奥方(室外側)から離脱する方向に移動する事態が阻止され、結局、ドア(図示せず)が車両本体に対して閉ドアの状態に保持される(フルラッチ状態)。
【0024】
さらに、上述したフルラッチ状態からラチェットバネ(図示せず)の弾性力に抗してラチェット軸7を軸心にした反時計回りにラチェット5の作用ピン5bを揺動させる。これにより、ラッチ4の第2係止部4dとラチェット5の係合部5aとの当接係合状態が解除され、ラッチ4がラッチバネ(図示せず)の弾性復元力により図3において反時計回りに揺動する。この結果、図3(a)に示すように、水平切欠溝3aが開放され、ストライカSが水平切欠溝3aから離脱する方向に移動可能となり、ドア(図示せず)を車両本体に対して開動作させることができる。
【0025】
図1および図2に示すように、ラッチボディ3の前側(車両本体の前側)には、第1ラッチ解除手段11、第2ラッチ解除手段21およびロック機構31が設けてある。
【0026】
図4(a)および図4(b)は第1ラッチ解除手段を示す前面図である。第1ラッチ解除手段11は、ドア(図示せず)の室内側に設けてあるインサイドハンドル(図示せず)の開操作に応じて、上述したラチェット5を反時計回りに揺動させてラッチ機構1のフルラッチ状態あるいはハーフラッチ状態を解除し、ドア(図示せず)を車両本体に対して開動作できるようにするものである。第1ラッチ解除手段11は、インサイドオープンレバー12およびインサイドリンク13を有している。
【0027】
図4(a)に示すように、インサイドオープンレバー12は、ラッチボディ3の前側上方において、ラッチ軸6を介して揺動可能に設けてある。インサイドオープンレバー12は、ラッチ軸6の径外方向である図4(a)中の右方に一端12aを延在し、相反する図4(a)中の左方に他端12bを延在してある。インサイドオープンレバー12の一端12aには、前側に延在する係合片12cが折り曲げ形成してある。この係合片12cは、図1および図2に示すように、ラッチボディ3の前側に固定したラッチフレーム2における基板部2Aの遊穴部2Aaから前側に突出し、インサイドハンドル(図示せず)の開操作によって作動する後述のインサイドハンドルレバー41に当接する。インサイドオープンレバー12の他端12bには、前側に延在する当接片12dが折り曲げ形成してある。当接片12dは、ラッチボディ3の前側に突出形成した当接部3cに当接してインサイドオープンレバー12の時計回りの揺動を規制する。
【0028】
図4(a)に示すように、インサイドリンク13は、ラッチボディ3の前側左方に設けてある。インサイドリンク13は、上下方向に長手状に形成してあり、その上端13aをインサイドオープンレバー12の他端12bに対して支軸14を介して揺動可能に設けてある。インサイドリンク13の下端13bは、ラッチボディ3の円弧状穴3bから突出したラチェット5の作用ピン5bに対峙している。また、インサイドオープンレバー12の中程には、その長手方向に沿って長穴13cが形成してある。長穴13cは、ラッチボディ3から突出した係止突起3dに係止している。
【0029】
このように構成した第1ラッチ解除手段11は、図4(b)に示すように、インサイドオープンレバー12がラッチ軸6を軸心にして反時計回りに揺動すると、その他端12bに設けたインサイドリンク13が下動する。インサイドリンク13は、上端13aがインサイドオープンレバー12の他端12bに対して揺動しつつ、長穴13cが係止突起3dに案内されて下動する。インサイドリンク13は、自身の下動に伴って下端13bで作用ピン5bを下方に押してラチェット5を反時計回りに揺動させる。これにより、ラッチ機構1がフルラッチ状態(ハーフラッチ状態)から解除される。
【0030】
図5(a)および図5(b)は第2ラッチ解除手段を示す前面図である。第2ラッチ解除手段21は、ドア(図示せず)の室外側に設けてあるアウトサイドハンドル(図示せず)の開操作に応じて、上述したラチェット5を反時計回りに揺動させてラッチ機構1のフルラッチ状態あるいはハーフラッチ状態を解除し、ドア(図示せず)を車両本体に対して開動作できるようにするものである。第2ラッチ解除手段21は、アウトサイドオープンレバー22およびアウトサイドリンク23を有している。
【0031】
図5(a)に示すように、アウトサイドオープンレバー22は、ラッチボディ3の前側上方において、ラッチ軸6を介して揺動可能に設けてある。ラッチ軸6には、オープンレバーバネ24が巻装してある。オープンレバーバネ24は、一端24aがラッチボディ3側(当接部3c)に係合してあり、他端24bがアウトサイドオープンレバー22側に係合している。これにより、オープンレバーバネ24は、アウトサイドオープンレバー22を図5においてラッチ軸6を軸心として常時時計回りに向けて付勢する。
【0032】
アウトサイドオープンレバー22は、ラッチ軸6の径外方向である図5(a)中の左方に腕部22aを延在してある。腕部22aの先端には、ラッチ軸6を中心にして上下方向に円弧をなす長穴22bが設けてある。この長穴22bには、アウトサイドハンドル(図示せず)側に繋がる連結ロッドなどの連結手段(図示せず)が係合する。
【0033】
図5(a)に示すように、アウトサイドリンク23は、ラッチボディ3の前側左方に設けてある。アウトサイドリンク23は、上下方向に長手状に形成してあり、その上端23aをアウトサイドオープンレバー22の腕部22aに対して支軸25を介して揺動可能に設けてある。アウトサイドリンク23の下端23bの後面には、アウトサイドリンク23の長手方向に沿って上方に延在する通し溝23cが形成してある。通し溝23cは、ラッチボディ3の円弧状穴3bから突出したラチェット5の作用ピン5bを挿通できる溝幅を有している。アウトサイドリンク23の中程には、右方に突出した押圧部23dが形成してある。この押圧部23dは、ラッチボディ3の円弧状穴3bから突出したラチェット5の作用ピン5bに対峙している。また、押圧部23dが作用ピン5bに対峙する面の左側には、通し溝23cと連通する切欠部23eが形成してある。アウトサイドリンク23の下端23bの前面には、アウトサイドリンク23の長手方向に沿って上方に延在する案内溝23fが形成してある。案内溝23fは、ロック機構31の後述する係合ピン35bに係合する。
【0034】
このように構成した第2ラッチ解除手段21は、図5(b)に示すように、アウトサイドオープンレバー22がラッチ軸6を軸心にして反時計回りに揺動すると、その腕部22aに設けたアウトサイドリンク23が下動する。アウトサイドリンク23は、上端23aがアウトサイドオープンレバー22の腕部22aに対して揺動しつつ、案内溝23fがロック機構31の係合ピン35bに案内されて下動する。アウトサイドリンク23は、自身の下動に伴って押圧部23dで作用ピン5bを下方に押してラチェット5を反時計回りに揺動させる。これにより、ラッチ機構1がフルラッチ状態(ハーフラッチ状態)から解除される。
【0035】
なお、図1に示すように、アウトサイドオープンレバー22は、インサイドオープンレバー12とは別体であり、インサイドオープンレバー12の前側に重合して設けてある。そして、アウトサイドオープンレバー22の腕部22aは、オープンレバーバネ24によって時計回りに付勢されつつ、インサイドオープンレバー12の当接片12dに当接する。これにより、時計回りに付勢されたアウトサイドオープンレバー22の揺動が規制される。すなわち、アウトサイドオープンレバー22は、オープンレバーバネ24の弾性力をインサイドオープンレバー12にも供与していることになる。したがって、インサイドオープンレバー12は、その揺動に際してアウトサイドオープンレバー22を介したオープンレバーバネ24の弾性力に抗して常にアウトサイドオープンレバー22を共に反時計回りに揺動する。これに対し、アウトサイドオープンレバー22は、インサイドオープンレバー12とは別に単独でオープンレバーバネ24の弾性力に抗して反時計回りに揺動する。
【0036】
また、図1に示すように、アウトサイドリンク23は、インサイドリンク13の前側に重合して設けてある。アウトサイドリンク23は、アウトサイドオープンレバー22が単独で揺動する際にラッチ機構1を解除するように作動する。インサイドリンク13は、インサイドオープンレバー12がアウトサイドオープンレバー22を共に揺動する際にラッチ機構1を解除するように作動する。
【0037】
図6(a)〜(c)はロック機構を示す前面図である。ロック機構31は、上述した第2ラッチ解除手段21の解除作動をラチェット5に伝達不能としてラッチ機構1のフルラッチ状態を保持できるようにするものであり、ロックレバー32を有している。
【0038】
ロックレバー32は、図1に示すように、ラッチフレーム2の基板部2Aの下方に設けてある。ロックレバー32は、基板部2Aに対してロックレバー軸33を介して揺動可能に設けてある。ロックレバー32は、ロックレバー軸33の径外方向である図6(a)中の右方に一端32aを延在し、相反する図6(a)中の左方に他端32bを延在してある。ロックレバー32の一端32aには、係合穴32cが形成してある。また、ロックレバー32の他端32bには、ロックレバー軸33を中心にして上下方向に円弧をなす長穴32dが設けてある。この長穴32dには、ドア(図示せず)の室外側に設けたキーシリンダ(図示せず)側に繋がる連結ロッドなどの連結手段(図示せず)が係合する。
【0039】
ロックレバー32の一端32a側には、ロックレバーバネ34が設けてある。ロックレバーバネ34は、いわゆる捻りコイルバネをなし、その一端34aが基板部2A側に係合し、他端34bがロックレバー32の一端32a側に係合している。このロックレバーバネ34は、ロックレバー32が図6(a)に示すように反時計回りに揺動した際にその状態を維持するように付勢し、かつ、ロックレバー32が図6(b)に示すように時計回りに揺動した際にその状態を維持するように付勢する。
【0040】
また、ロックレバー軸33には、ロック案内レバー35が揺動可能に設けてある。ロック案内レバー35は、ロックレバー軸33の径外方向である図6(a)中の略左方に腕部35aを延在している。腕部35aの先端の後方には、係合ピン35bが形成してある。この係合ピン35bは、第2ラッチ解除手段21におけるアウトサイドリンク23の案内溝23fに挿通係合している。
【0041】
ロックレバー軸33には、ロック案内レバーバネ36が巻装してある。ロック案内レバーバネ36は、一端36aがロック案内レバー35側に係合してあり、他端36bがロックレバー32の他端32b側に係合している。これにより、ロック案内レバーバネ36は、ロック案内レバー35を図6においてロックレバー軸33を軸心として常時反時計回りに向けて付勢する。なお、ロックレバー32の他端32b側には、ロック案内レバー35の腕部35aに当接する当接片32eが設けてある。そして、ロック案内レバー35の腕部35aは、ロック案内レバーバネ36によって反時計回りに付勢されつつ、ロックレバー32の当接片32eに当接する。これにより、反時計回りに付勢されたロック案内レバー35の揺動が規制される。したがって、ロック案内レバー35は、ロックレバー軸33を軸心としたロックレバー32の揺動に伴い当該ロックレバー軸33を軸心として共に揺動することになる。
【0042】
上記のように構成したロック機構31は、図6(a)に示すように、ドア(図示せず)が車両本体に対して閉ドアの状態にあるとき、ロックレバー32がロックレバー軸33を軸心として反時計回りに揺動している場合では、アウトサイドハンドル(図示せず)の開操作がラッチ機構1に対して伝達可能なアンロック状態にある。この状態において、上述のごとく第2ラッチ解除手段21を動作させると、図5(b)に示すように、下動したアウトサイドリンク23の押圧部23dで作用ピン5bを下方に押してラッチ機構1を解除し、ドア(図示せず)を車両本体に対して開動作させることができる。
【0043】
そして、図6(b)に示すように、図6(a)に示すアンロック状態からロックレバー軸33を軸心としてロックレバー32を時計回りに揺動させる。すると、ロックレバー32の揺動に伴ってロック案内レバー35もロックレバー軸33を軸心として共に時計回りに揺動する。これにより、ロック案内レバー35の係合ピン35bが時計回りに移動して、アウトサイドリンク23が支軸25を軸心として反時計回りに揺動する。その結果、アウトサイドリンク23の押圧部23dがラチェット5の作用ピン5bとの対峙から外れるように移動し、当該作用ピン5bを切欠部23eに通して通し溝23c内に入れる。
【0044】
このとき、図6(c)に示すように、第2ラッチ解除手段21を動作させると、アウトサイドリンク23が下動するが、押圧部23dが作用ピン5bを押すことなく、通し溝23c内が当該作用ピン5bに対して接触せずに通過する。すなわち、アウトサイドハンドル(図示せず)の開操作が無効となりラッチ機構1に対して伝達不能で当該ラッチ機構1を解除することができず、ドア(図示せず)が車両本体に対して施錠されるロック状態となる。また、図6(a)に示すように、図6(b)に示すロック状態からロックレバー軸33を軸心としてロックレバー32を反時計回りに揺動させるとアンロック状態に戻る。
【0045】
また、図2に示すように、ラッチフレーム2の側板部2Bには、ロックレバー32の一端32aにかかわるロック操作レバー37およびロック作動レバー38が設けてある。
【0046】
ロック操作レバー37は、図2に示すように、ラッチフレーム2の側板部2Bの下方に設けてある。ロック操作レバー37は、側板部2Bの面に対して揺動可能に軸支してある。ロック操作レバー37は、ドア(図示せず)の室内側に設けたシルノブ(図示せず)に繋がる連結ロッドなどの連結手段(図示せず)に連結する一端37aと、ロック作動レバー38にかかわる他端37bとを延在して略L字状に形成してある。なお、ロック操作レバー37には、後述するインサイドハンドルレバー41における押圧部材46の自由端46bが当接するレバー片37dが設けてある。
【0047】
ロック作動レバー38は、図2に示すように、ラッチフレーム2の側板部2Bの下方に取り付けた電動ユニット39に設けてある。ロック作動レバー38は、略L字状をなしており、その一端38aが上方に延在し、他端38bがラッチフレーム2の基板部2A方向に延在してある。ロック作動レバー38の一端38aは、ロック操作レバー37の他端37bに係合している。ロック操作レバー37の他端37bには、略U字状の係合溝37cが設けてあり、ロック作動レバー38の一端38aには係合ピン38cが設けてある。そして、係合溝37cへの係合ピン38cの挿入によって、ロック操作レバー37の他端37bと、ロック作動レバー38の一端38aとの係合がなされている。また、ロック作動レバー38の他端38bは、棒状に形成してあり、ロックレバー32の一端32aに設けた係合穴32cに挿入係合してある。
【0048】
上述したロック操作レバー37およびロック作動レバー38は、図2に実線で示す態様では、ドア(図示せず)が車両本体に対して閉ドアの状態であり、ロックレバー32が図6(a)のごとくロックレバー軸33を軸心として反時計回りに揺動しているアンロック状態となっている。この状態において、図2に二点鎖線で示すように、ロック操作レバー37を時計回りに揺動すると、ロック作動レバー38も追従して時計回りに揺動する。これにより、ロックレバー32が図6(b)のごとくロックレバー軸33を軸心として時計回りに揺動してロック状態とする。また、ロック状態からロック操作レバー37を図2に実線で示す態様に戻すとアンロック状態となる。このロック操作レバー37およびロック作動レバー38は、ロックレバー32の揺動に際して追従して揺動することが可能である。
【0049】
なお、図には明示しないが、電動ユニット39には、モータおよび該モータによって駆動するギアなどが内装してある。そして、モータの駆動によってロック作動レバー38を上述したロック状態あるいはアンロック状態の位置に揺動させることが可能となっている。すなわち、電動ユニット39によりロック状態あるいはアンロック状態とすることが可能である。また、ロック操作レバー37からの操作によるロック状態を電動ユニット39によってアンロック状態としたり、ロック操作レバー37からの操作によるアンロック状態を電動ユニット39によってロック状態とすることが可能であり、かつ、これらの逆の動作も可能である。
【0050】
ところで、図2に示すように、ラッチフレーム2の側板部2Bには、インサイドハンドルレバー(ハンドルレバー)41が設けてある。インサイドハンドルレバー41は、支持軸としてのインサイドハンドルレバー軸42を介して側板部2Bに対して揺動可能に支承してある。このインサイドハンドルレバー41は、連結片43、ラッチ作動片44およびロック作動片45を有している。
【0051】
連結片43は、インサイドハンドルレバー軸42の径外方向である図2中の略上方に延在してある。この連結片43には、インサイドハンドル(図示せず)側に繋がる連結ケーブルなどの連結手段(図示せず)が取り付けられる。
【0052】
ラッチ作動片44は、インサイドハンドルレバー軸42の径外方向である図2中の略後方(基板部2A方向)に延在してある。このラッチ作動片44は、インサイドオープンレバー12の係合片12cに当接する。
【0053】
ロック作動片45は、インサイドハンドルレバー軸42の径外方向である図2中の略上方に延在してある。ロック作動片45には、押圧部材46が設けてある。押圧部材46は、ロック作動片45に対してインサイドハンドルレバー軸42と平行な支軸47を介して基端46aを揺動可能に支承してある。支軸47には、押圧部材バネ48が巻装してある。押圧部材バネ48は、一端48aをロック作動片45側に係合し、他端48bを押圧部材46側に係合してある。押圧部材46は、自由端46bがインサイドハンドルレバー軸42から離間する方向(図2中の反時計回り方向)に常に付勢されることになる。また、ロック作動片45には、押圧部材46に当接する規制片45aが設けてある。これにより、押圧部材バネ48の弾性力によって付勢された押圧部材46は、規制片45aに当接した位置で揺動が規制される。この押圧部材46の揺動が規制された位置は、図2に示す態様において、インサイドハンドルレバー軸42を中心として支軸47を通過する円の軌跡上に自由端46bが存在する位置であって、自由端46bが図2中の略下方に延在する位置であり、当該自由端46bが上述したロック操作レバー37のレバー片37dに対峙し得る位置である。
【0054】
このように構成したインサイドハンドルレバー41は、ドア(図示せず)が車両本体に対して閉ドアの状態であり、図2に示すようにロック操作レバー37およびロック作動レバー38が実線で示す態様であるアンロック状態において、その揺動によってラッチ機構1を解除する。具体的には、インサイドハンドルレバー41がインサイドハンドルレバー軸42を軸心として時計回りに揺動すると、ラッチ作動片44がインサイドオープンレバー12の係合片12cを上方に押し上げる。これにより、図4(b)に示すように、インサイドオープンレバー12がラッチ軸6を軸心にして反時計回りに揺動するので、インサイドリンク13の下動によってラッチ機構1がフルラッチ状態(ハーフラッチ状態)から解除される。その結果、ドア(図示せず)を車両本体に対して開動作させることができる。
【0055】
以下、上述した構成のドアラッチ装置におけるワンモーション開ドア機能と、キーレスロック機能に係る動作を説明する。図7(a)〜(c)はワンモーション開ドア機能を示す動作図、図8(a)〜(c)はアウトサイドハンドルによるキーレスロック機能を示す動作図、図9(a)〜(c)はインサイドハンドルによるキーレスロック機能を示す動作図である。
【0056】
まず、ワンモーション開ドア機能は、ドア(図示せず)が車両本体に対して閉ドアの状態であり、ロック機構31がロック状態としてあるとき、インサイドハンドル(図示せず)の開操作でロック機構31をアンロック状態にするとともにラッチ機構1を解除して開ドアする機能である。
【0057】
図7(a)はドア(図示せず)が車両本体に対して閉ドアの状態であり、ロック機構31がロック状態としてあるとき、ロック操作レバー37およびロック作動レバー38と、インサイドハンドルレバー41との状態を示す。この状態において、ロック操作レバー37はロック位置にあり、当該ロック操作レバー37のレバー片37dと、インサイドハンドルレバー41の押圧部材46の自由端46bとは、互いに対峙した関係となっている。
【0058】
そして、インサイドハンドル(図示せず)を開操作すると、図7(b)に示すように、インサイドハンドルレバー41がインサイドハンドルレバー軸42を軸心として時計回りに揺動する。これにより、ラッチ作動片44がインサイドオープンレバー12の係合片12cを上方に押し上げるとともに、ロック作動片45の押圧部材46の自由端46bがロック操作レバー37のレバー片37dに当接係合する。
【0059】
さらに、インサイドハンドル(図示せず)を開操作すると、図7(c)に示すように、インサイドハンドルレバー41がインサイドハンドルレバー軸42を軸心として時計回りにさらに揺動する。これにより、ラッチ作動片44がインサイドオープンレバー12の係合片12cを上方にさらに押し上げてラッチ機構1を解除して、ドア(図示せず)を車両本体に対して開動作させることができるようになる。かつ、ロック作動片45の押圧部材46の自由端46bがロック操作レバー37のレバー片37dを押圧してロック操作レバー37を時計回りに揺動させるので、ロック操作レバー37がアンロック位置となってロック機構31をアンロック状態とする。押圧部材46の自由端46bは、インサイドハンドルレバー軸42を中心として支軸47を通過する円の軌跡上に存在するので、押圧部材46が揺動することなくロック操作レバー37のレバー片37dを押圧作動することができる。この結果、ロック操作レバー37が連結するシルノ部(図示せず)がアンロック状態の態様となる。このようにワンモーション開ドア機能が作動する。
【0060】
なお、ロック機構31がアンロック状態となるとき、ロックレバー32が図6(a)に示すように反時計回りに揺動することとなる。このとき、ロックレバー32の他端32bの長穴32dによって当該長穴32dに繋がるキーシリンダ(図示せず)には作用が伝達されず、キーシリンダ(図示せず)側への影響がない。
【0061】
次に、キーレスロック機能は、ドア(図示せず)が車両本体に対して開ドアの状態のときに、シルノブ(図示せず)の操作でロック状態にする際、アウトサイドハンドル(図示せず)またはインサイドハンドル(図示せず)を開操作しなければシルノブ(図示せず)の操作ができないようにして、意識的なシルノブ(図示せず)の操作を実施する機能である。
【0062】
図8(a)はドア(図示せず)が車両本体に対して開ドアの状態であり、ロック機構31がアンロック状態としてあるとき、第2ラッチ解除手段21とロックレバー32との状態を示す。この状態において、ラチェット5の作用ピン5bは、アウトサイドリンク23に対して押圧部23dと対峙し、かつ、通し溝23cの外側で切欠部23eの下方の位置にある。そして、この状態でロック機構31をロック状態とすべくシルノブ(図示せず)を操作してロックレバー32を時計回りに揺動する。すると、共に時計回りに揺動するアウトサイドリンク23の外側壁に作用ピン5bが当接して邪魔するため、ロックレバー32を時計回りに揺動することができず、結局、シルノブ(図示せず)が操作できずロック機構31をロック状態にすることができない。
【0063】
そこで、図8(b)に示すように、アウトサイドハンドル(図示せず)を開操作し、アウトサイドオープンレバー22を反時計回りに揺動する。すると、アウトサイドリンク23の押圧部23dがラチェット5の作用ピン5bを押圧するので、当該作用ピン5bが押圧部23dに当接しつつ切欠部23eの側部に位置する。
【0064】
このとき、図8(c)に示すように、ロック機構31をロック状態とすべくシルノブ(図示せず)を操作してロックレバー32を時計回りに揺動する。すると、共に時計回りに揺動するアウトサイドリンク23の切欠部23eに作用ピン5bを通し、通し溝23c内に入れる。この結果、シルノブ(図示せず)が操作できロック機構31をロック状態にすることができる。その後、ドア(図示せず)を車両本体に対して閉ドアの状態とすれば、ラッチ機構1が閉ドアを保持し、かつ、ロック機構31がロック状態となる。このように、アウトサイドハンドル(図示せず)の開操作によるキーレスロック機能が作動する。
【0065】
一方、図9(a)はドア(図示せず)が車両本体に対して開ドアの状態であり、ロック機構31がアンロック状態としてあるとき、ロック操作レバー37およびロック作動レバー38と、インサイドハンドルレバー41との状態を示す。この状態において、ロック操作レバー37はアンロック位置にあり、当該ロック操作レバー37のレバー片37dと、インサイドハンドルレバー41の押圧部材46の自由端46bとは、互いに離れた関係となっている。このとき、上述のごとく図8(a)に示すように、ラチェット5の作用ピン5bが、アウトサイドリンク23の外側壁に作用ピン5bが当接して邪魔するため、ロックレバー32を時計回りに揺動することができず、シルノブ(図示せず)が操作できずロック機構31をロック状態にすることができない状態である。
【0066】
そこで、インサイドハンドル(図示せず)を開操作し、インサイドハンドルレバー41を反時計回りに揺動する。すると、図7(c)に示すように、押圧部材46がロック操作レバー37のレバー片37dとは接触しない状態でレバー片37dの前を通過する。この際、インサイドハンドルレバー41は、ラッチ作動片44でインサイドオープンレバー12を図4(b)に示すように反時計回りに揺動する。上述のごとくインサイドオープンレバー12は、アウトサイドオープンレバー22を共に揺動する。このため、図8(b)に示すように、アウトサイドリンク23の押圧部23dがラチェット5の作用ピン5bを押圧するので、当該作用ピン5bが押圧部23dに当接しつつ切欠部23eの側部に位置する。
【0067】
このとき、図9(b)に示すように、ロック機構31をロック状態とすべくシルノブ(図示せず)を操作してロック操作レバー37を時計回りに揺動する。すると、ロック操作レバー37のレバー片37dがインサイドハンドルレバー41の押圧部材46の中程であって、インサイドハンドルレバー軸42を中心として支軸47を通過する円の軌跡の外側に当接係合する。
【0068】
さらに、図9(c)に示すように、ロック機構31をロック状態とすべくシルノブ(図示せず)を操作してロック操作レバー37を時計回りに揺動してロック位置にする。すると、ロック操作レバー37のレバー片37dがインサイドハンドルレバー41にある押圧部材46を押圧する。これにより、ロック操作レバー37の揺動を許容するように、押圧部材46が押圧部材バネ48の弾性力に抗しながら支軸47を軸心として時計回りに揺動する。すると、押圧部材46が自由端46bをインサイドハンドルレバー軸42に近接する方向に内折れになる態様となって揺動待避する。これとともに、上述のごとくロックレバー32が時計回りに揺動し、共に時計回りに揺動するアウトサイドリンク23の切欠部23eに作用ピン5bを通し、通し溝23c内に入れる。この結果、シルノブ(図示せず)が操作できロック機構31をロック状態にすることができる。その後、ドア(図示せず)を車両本体に対して閉ドアの状態とすれば、ラッチ機構1が閉ドアを保持し、かつ、ロック機構31がロック状態となる。このように、インサイドハンドル(図示せず)の開操作によるキーレスロック機能が作動する。
【0069】
なお、インサイドハンドル(図示せず)の開操作により、インサイドハンドルレバー41を介してインサイドオープンレバー12が揺動し、これと共にアウトサイドオープンレバー22も揺動することとなる。このとき、アウトサイドオープンレバー22の長穴22bによって当該長穴22bに繋がるアウトサイドハンドル(図示せず)には作用が伝達されず、アウトサイドハンドル(図示せず)側への影響がない。
【0070】
したがって、上述したドアラッチ装置は、ワンモーション開ドア機能と、アウトサイドハンドル(図示せず)またはインサイドハンドル(図示せず)の開操作を含むキーレスロック機能とを共に有している。そして、インサイドハンドル(図示せず)の開操作が、一方ではロック機構31をアンロック状態にし、逆に他方ではロック機構31がロック状態となれるようにインサイドハンドル(図示せず)側とロック機構31側との間の作用の干渉を防止している。この干渉を防止する構成としては、インサイドハンドルレバー41に押圧部材46を設け、当該押圧部材46がロック機構31をアンロック状態にするときにロック操作レバー37を押圧し、かつ、ロック機構31がロック状態となるときにロック操作レバー37に押圧されて揺動待避するように構成してある。すなわち、押圧部材46自身がロック操作レバー37とは別の抵抗によって揺動待避する構成でない。したがって、インサイドハンドルレバー41には、インサイドハンドル(図示せず)の開操作の伝達を阻害するような抵抗がないため、ワンモーション開ドア機能およびキーレスロック機能にかかわらずインサイドハンドル(図示せず)の開操作の伝達を軽快に行うことができる。
【0071】
また、押圧部材46は、ロック機構31がロック状態となるときにロック操作レバー37に押されて揺動待避する揺動方向が、自由端46bをインサイドハンドルレバー軸42に近接する方向に内折れになる態様としてある。すなわち、押圧部材46は、インサイドハンドルレバー41の揺動軌道の内側であって、ドアラッチ装置の内側に折りたたまれるように揺動してロック操作レバー37から外れる。このため、ドアラッチ装置の外周に押圧部材46の揺動を許容する領域を用意することなく装置を小型化することが可能となる。
【0072】
また、ワンモーション開ドア機能でのインサイドハンドル(図示せず)の開操作に係り、インサイドハンドルレバー41がラッチ機構1の解除を行うための系統であるインサイドオープンレバー12およびインサイドリンク13を介さずロックレバー32の揺動を可能としている。また、インサイドハンドルレバー41がインサイドハンドル(図示せず)の開操作をロックレバー32の一端32aに伝達する。これにより、インサイドハンドル(図示せず)の開操作の伝達を軽快に行うことができる。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るドアラッチ装置によれば、開ドアとするようにラッチ機構の係合を解除するインサイドハンドルの開操作に伴うハンドルレバーの揺動によって、押圧部材がロック操作レバーをロック位置からアンロック位置に変位させてワンモーション開ドア機能を実施する。また、インサイドハンドルが開操作されてロック操作レバーと押圧部材とが係合した状態でロック操作レバーがロック位置へ向けて操作された場合にその移動を許容するべく押圧部材を揺動させてキーレスロック機能が実施される。このように本発明は、押圧部材自身がロック操作レバーとは別の抵抗によって揺動待避する構成でなく、ハンドルレバーにはインサイドハンドルの開操作の伝達を阻害するような抵抗がない。したがって、インサイドハンドルの開操作の伝達を軽快に行うことができる。
【0074】
また、押圧部材は、アンロック位置からロック位置となるロック操作レバーに押されて揺動待避する揺動方向が、支持軸に近接する方向である。すなわち、押圧部材は、ハンドルレバーの揺動軌道の内側に折りたたまれるように揺動する。このため、ドアラッチ装置の外周に押圧部材の揺動を許容する領域を用意することなくドアラッチ装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるドアラッチ装置を示す前面図である。
【図2】ドアラッチ装置を示す左側面図である。
【図3】(a)〜(c)はラッチ機構の動作を示す概念図である。
【図4】(a),(b)は第1ラッチ解除手段を示す前面図である。
【図5】(a),(b)は第2ラッチ解除手段を示す前面図である。
【図6】(a)〜(c)はロック機構を示す前面図である。
【図7】(a)〜(c)はワンモーション開ドア機能を示す動作図である。
【図8】(a)〜(c)はアウトサイドハンドルによるキーレスロック機能を示す動作図である。
【図9】(a)〜(c)はインサイドハンドルによるキーレスロック機能を示す動作図である。
【図10】(a)〜(c)は従来のドアラッチ装置のインサイドハンドルに係るワンモーション開ドア機能およびキーレスロック機能を示す動作図である。
【図11】(a)〜(c)は別の従来のドアラッチ装置のインサイドハンドルに係るワンモーション開ドア機能およびキーレスロック機能を示す動作図である。
【符号の説明】
1 ラッチ機構
2 ラッチフレーム
2A 基板部
2B 側板部
2Aa 遊穴部
3 ラッチボディ
3a 水平切欠溝
3b 円弧状穴
3c 当接部
3d 係止突起
4 ラッチ
4a 噛合溝
4b フック部
4c 第1係止部
4d 第2係止部
5 ラチェット
5a 係合部
5b 作用ピン
6 ラッチ軸
7 ラチェット軸
11 第1ラッチ解除手段
12 インサイドオープンレバー
12a 一端
12b 他端
12c 係合片
12d 当接片
13 インサイドリンク
13a 上端
13b 下端
13c 長穴
14 支軸
21 第2ラッチ解除手段
22 アウトサイドオープンレバー
22a 腕部
22b 長穴
23 アウトサイドリンク
23a 上端
23b 下端
23c 通し溝
23d 押圧部
23e 切欠部
23f 案内溝
24 オープンレバーバネ
24a 一端
24b 他端
25 支軸
31 ロック機構
32 ロックレバー
32a 一端
32b 他端
32c 係合穴
32d 長穴
32e 当接片
33 ロックレバー軸
34 ロックレバーバネ
34a 一端
34b 他端
35 ロック案内レバー
35a 腕部
35b 係合ピン
36 ロック案内レバーバネ
36a 一端
36b 他端
37 ロック操作レバー
37a 一端
37b 他端
37c 係合溝
37d レバー片
38 ロック作動レバー
38a 一端
38b 他端
38c 係合ピン
39 電動ユニット
41 インサイドハンドルレバー(ハンドルレバー)
42 インサイドハンドルレバー軸(支持軸)
43 連結片
44 ラッチ作動片
45 ロック作動片
45a 規制片
46 押圧部材
46a 基端
46b 自由端
47 支軸
48 押圧部材バネ
48a 一端
48b 他端
S ストライカ

Claims (2)

  1. インサイドハンドルが開操作された場合にハンドルレバーをロック操作レバーに係合させるように揺動させて該ロック操作レバーをロック位置からアンロック位置に変位させ、かつ、当該インサイドハンドルの開操作をラッチ機構に伝達してラッチとラチェットとの係合を解除させるドアラッチ装置において、
    前記ハンドルレバーに該ハンドルレバーの揺動軸に揺動可能となる押圧部材を設け、前記インサイドハンドルが開操作された場合に前記押圧部材を前記ロック操作レバーに係合させることによって該ロック操作レバーをロック位置からアンロック位置に変位させる一方、前記インサイドハンドルが開操作されて前記ロック操作レバーと前記押圧部材とが係合した状態において該ロック操作レバーがロック位置へ向けて操作された場合にその移動を許容するべく前記押圧部材を揺動させるようにしたことを特徴とするドアラッチ装置。
  2. 前記押圧部材が前記ハンドルレバーの揺動軸に近接する方向に揺動可能としてあることを特徴とする請求項1記載のドアラッチ装置。
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