JP2004174943A - 捺染プリンタ装置、及び捺染プリンタシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】使用する布種およびインク種に応じた各駆動ユニットの制御に関し、ユーザが特に詳しい知識を持たなくとも、適切な設定を容易かつ確実に行うことができるようにする。
【解決手段】複数の駆動ユニット2,3,4と、この駆動ユニット2,3,4に接続された単一のメインユニット1を備え、所定の外部機器5にて設定されたプリンタ設定情報を通信手段6を介して取得し、前記プリンタ設定情報に基づいて駆動ユニット2の制御内容を表すプリンタ制御情報を制御手段201によって発生させるようにすると共に、前記プリンタ制御情報を前記外部機器5へと前記通信手段6を介して伝送し、前記外部機器5へと登録させるようにする。また、前記外部機器5に登録されたプリンタ登録制御情報は複数の捺染プリンタPのメインユニット1によって取得可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】複数の駆動ユニット2,3,4と、この駆動ユニット2,3,4に接続された単一のメインユニット1を備え、所定の外部機器5にて設定されたプリンタ設定情報を通信手段6を介して取得し、前記プリンタ設定情報に基づいて駆動ユニット2の制御内容を表すプリンタ制御情報を制御手段201によって発生させるようにすると共に、前記プリンタ制御情報を前記外部機器5へと前記通信手段6を介して伝送し、前記外部機器5へと登録させるようにする。また、前記外部機器5に登録されたプリンタ登録制御情報は複数の捺染プリンタPのメインユニット1によって取得可能となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、布に対してインクを吐出して印刷を行うインクジェット方式の捺染プリンタ装置及び捺染プリンタシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にこの種の捺染プリンタ装置は、外部機器との通信やプリンタ全体の制御を行うメインユニットと、単独設定/単独動作を可能とするユニットとから構成されており、単独設定/単独動作を可能とするユニットとしては、布の搬送動作を制御する搬送部ユニット、ヘッドからのインク吐出を制御するヘッドユニット、およびインクをヘッド部に供給するインク供給タンクユニット等から構成されている。
【0003】
また、インクジェット捺染プリンタ装置は生産財であるため、様々な布種に対して印刷でき、かつさまざまな種類のインクを使用可能とする必要がある。
ところが、インクジェット捺染プリンタ装置において、布やインクの種類は、プリンタの駆動制御において重要な設定要素となっており、各々の種類に応じて駆動制御を行う必要があった。
【0004】
すなわち、布は種類によって伸縮性が異なり、使用する布の伸縮性が変化した場合には、布搬送動作時に巻き取りローラに張架される布のテンションも異なるものとなり、搬送部ユニットの駆動源に係る負荷が変化するため、一定の布搬送動作が行われるよう駆動源を制御する必要がある。
また、インクは、種類により染料の浸透状態が異なるため、インクタンクにおける吐出ユニットの駆動制御も変更する必要がある。さらに、記録ヘッドがヒータの熱によってインクを吐出させる方式を採る場合には、インクを吐出させるヒータの熱によりインクの成分が破壊されないようヘッドの吐出条件も制御する必要がある。
【0005】
そのため、従来のインクジェット捺染プリンタでは、プリンタ全体を制御するメインユニットに対して印刷に使用する布種やインク種毎に専用のファームウエアを作成すると共に、搬送部ユニット、インクタンク供給ユニット、およびヘッドユニット等の単独設定/単独動作するユニットにおいても、各ユニットに対して印字する布種やインク種毎にファームウェアを作成し、メインユニットの搬送部ユニットの制御、インクタンク供給ユニットの制御、ヘッドユニットの吐出制御等を各ユニット毎に独立に設定する必要があった。
【0006】
【特許文献1】
特開昭62−53492号公報
【0007】
【特許文献2】
特公平3−46589号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来は、使用する布種とインク種との組み合わせに応じたファームウェアを各ユニット毎に適用させるようになっているが、オペレータは、布種、インク種についての詳細な知識及び情報がないと適正な設定を行うことが困難であり、設定操作に熟練を要するという問題があった。
【0009】
すなわち、各ユニットは動作が独立なため、ユニット間での適正な連動関係が得られるように各ユニットに対して適切な設定を行うことが必要であり、仮に設定内容が不適切なものであった場合には、誤動作が発生する虞がある。
【0010】
本発明は上記従来技術の課題に着目してなされたもので、使用する布種およびインク種に応じた各ユニットの制御に関し、ユーザが格別に詳しい知識を持たない場合にも、容易かつ確実に適切な制御を各ユニットに対して設定することができる駆動ユニットの提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を備えるものとなっている。
すなわち、本願の第1の発明は、外部機器と所定の通信手段を介して通信可能に接続されるメインユニットと、このメインユニットに接続される複数の駆動ユニットを備えた捺染プリンタ装置であって、前記外部機器にて設定されたプリンタ設定情報を前記通信手段を介して取得する設定情報取得手段と、前記設定情報に基づいて前記各駆動ユニットの制御内容を表すプリンタ制御情報を発生させる制御手段と、を備える。
【0012】
また、本願の第2の発明は、外部機器と所定の通信手段を介して通信可能に接続されるメインユニットと、このメインユニットに接続される複数の駆動ユニットとを備えた捺染プリンタ装置であって、前記外部機器にて設定されたプリンタ設定情報を前記通信手段を介して取得する設定情報取得手段と、前記プリンタ設定情報に基づいて前記駆動ユニットの制御内容を表すプリンタ制御情報を発生させる制御手段と、前記プリンタ制御情報を前記外部機器へと前記通信手段を介して伝送し、前記外部機器へと登録させる制御情報登録手段と、前記外部機器に登録されたプリンタ登録制御情報を取得する登録制御情報取得手段とを備える。
【0013】
また、上記発明において、前記プリンタ設定情報は、使用する布種とインク種の少なくとも一方を表す設定情報を含むものとすることが考えられる。
【0014】
また、前記各駆動ユニットは、印刷に関する動作を行う駆動部と、前記制御手段とを備え、前記メインユニットは、前記設定情報取得手段と制御情報登録手段を備えることを特徴とするものとすることが考えられる。
【0015】
さらに、前記駆動ユニットとしては、例えば、布搬送を制御する搬送部ユニット、ヘッドのインク吐出を制御するヘッドユニット、インクをヘッド部に供給するインクタンク供給ユニットなどが適用可能である。
【0016】
また、本願の第3の発明は、印刷に使用するインク種と布種の少なくとも一方をプリンタ設定情報として設定可能な外部機器に対し、少なくとも1個のインクジェット捺染プリンタ装置を所定の通信手段を介して通信可能に接続してなる捺染プリンタシステムであって、前記捺染プリンタ装置は、外部機器と所定の通信手段を介して通信可能に接続されるメインユニットと、このメインユニットに接続される複数の駆動ユニットとを備え、前記外部機器にて設定されたプリンタ設定情報を前記通信手段を介して取得する設定情報取得手段と、前記プリンタ設定情報に基づいて前記駆動ユニットの制御内容を表すプリンタ制御情報を発生させる制御手段と、前記プリンタ制御情報を前記外部機器へと前記通信手段を介して伝送し、前記外部機器へと登録させる制御情報登録手段と、前記外部機器に登録されたプリンタ制御情報を取得する登録制御情報取得手段と、前記制御情報に基づき駆動する駆動部とを備える。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の捺染プリンタシステムの構成を概念的に示す図であり、図示のように、このシステムでは、単一のホストコンピュータに対し、複数個のインクジェット捺染プリンタP1〜Pnを接続したシステムが構成されている。
また、図2は、本発明の実施形態における捺染プリンタ装置の構成を概念的に示すブロック図である。図において、1はプリンタ全体の制御およびインターフェース機能を有するプリンタメインユニット、2はインクを供給するためのインク供給ユニット、3はインクを吐出するヘッドユニット、4は布を搬送する布搬送部ユニット、5は外部機器としてのホストコンピュータ、6はホストコンピュータ5とプリンタメインユニット間でデータの授受を行う通信回線(通信手段)である。
【0018】
また、図3は前記プリンタメインユニット1を概念的に示すブロック図であり、101はCPU、102はCPU101を動作させるための制御プログラムやデータを格納したROM、103はプリンタ情報の登録や制御プログラムの駆動などを行うためのデータを格納するRAM、104はホストコンピュータ5と通信を行うための通信IF(インターフェース)回路、105はインクタンクユニット2と通信を行うためのIF回路、106はヘッドユニット3と通信を行うためのIF回路、107は布搬送部ユニット4と通信を行うためのIF回路である。なお、上記構成において、前記6,101,103および104によって特許請求の範囲に記載の設定情報取得手段、制御情報登録手段、および登録制御情報取得手段が構成されている。
【0019】
以下に、本発明の実施形態によるプリンタ情報の授受について説明する。
まず、ホストコンピュータ5によりプリンタ設定情報としてインク種が設定された場合を例に採り説明する。
この場合、ホストコンピュータ5では、まず、複数の捺染プリンタP1〜Pnの中からプリンタ情報を伝送すべき捺染プリンタ(ここでは仮にP1とする)を選択し、その選択した捺染プリンタP1のプリンタメインユニット1とホストコンピュータ5との間で通信回線を開き、両者の接続を行う。
次に、ホストコンピュータ5は、その記憶媒体に記憶されているプリンタ設定情報を、通信回線6を経由して捺染プリンタP1のプリンタメインユニット1ヘと伝送する。捺染プリンタP1のプリンタメインユニット1では、伝送されて来たプリンタ設定情報を通信回線IFによって受け、受信したプリンタ設定情報をプリンタメインユニット1のRAM103へと記憶させる。
【0020】
この後、CPU101は、RAM103に記憶したホストコンピュータ5から取得したプリンタ設定情報を基に、ROM102に格納されているプログラムに従って各駆動ユニット2,3,4毎に独立にインク種に応じたパラメータ(プリンタ制御情報)の設定を実行させる。
【0021】
すなわち、駆動ユニットの1つであるインク供給ユニット2に対しては、図4に示すように、ホストコンピュータ5より取得したプリンタ情報を、プリンタメインユニット1のRAM103に記憶させた後、RAM103から読み出したプリンタ情報をインク供給ユニット2の撹拌コントローラ201へと送る。この撹拌コントローラ201は、プリンタ情報に基づき、インク供給ユニット105のインクタンクに設けられるインク撹拌機構(駆動部)における撹拌モータ202の作動周期および回転数等の制御内容を表すパラメータ(プリンタ制御情報)を設定し、印刷時には設定したパラメータを基に撹枠モータ202を駆動させる。
【0022】
また、駆動ユニットの1つであるヘッドユニット3に対しては、図5に示すように、ホストコンピュータ5より取得したプリンタ情報をヘッドユニットIF106を介してプリンタメインユニット1のRAM103に記憶させ、さらに、ここから読み出したプリンタ情報をヘッドユニット3のコントローラ301へと送出する。コントローラ301は、受信したプリンタ情報に基づき熱を加えるタイミング等、インクの吐出動作を決定するパラメータを設定し、印刷時には設定したパラメータ(プリンタ制御情報)を基にヒーター(駆動部)302にて熱エネルギーを発生させ、その熱エネルギーによって記録ヘッド303よりインクを吐出させる。
【0023】
また、プリンタ本体に対しては捺染プリンタP1が印刷動作を開始してから回復動作に至るまでのヘッドユニット3によるスキャン数をプリンタ制御情報として設定する。そして、印刷時には設定された規定のスキャン数だけ印刷を実行し、その時点で回復動作を行う。
【0024】
さらにこの実施形態においては、上述のように捺染プリンタP1にて設定された各ユニットにおけるパラメータ等のプリンタ情報が通信回線6を介してホストコンピュータへと伝達されるようになっている。すなわち、捺染プリンタのプリンタメインユニット1は、そのRAM103に記憶されているプリンタ情報を、通信回線6を経由してホストコンピュータ5ヘと伝送する。ホストコンピュータ5では、捺染プリンタP1から伝送されて来たパラメータなどのプリンタ情報をRAM(図示せず)などの記憶媒体へと登録させる。そして、登録されたプリンタ制御情報を別のインクジェット捺染プリンタP2〜Pnに伝送して取得させれば、複数のインクジェット捺染プリンタにおいて同一内容の印刷を容易に実行させることができ、ユーザによる設定作業をより簡略化することができる。
【0025】
次に、この実施形態において、布の種類がホストコンピュータ5によって設定された場合の制御について説明する。
この場合、まず、上述のインク種の設定時と同様に、プリンタメインユニット1はプリンタ情報をホストコンピュータ5から取得し、RAM103へと記憶させる。次に、RAM103のプリンタ情報を基にCPU101はROMl02に記載されているプログラムに従って、各ユニットに対しそれぞれ独立に布種に応じたパラメータの設定を行う。
【0026】
すなわち、CPU101は、図5に示すようにホストコンピュータ5より取得したプリンタ情報(布種情報)をプリンタメインユニット1のRAM103に記憶させた後、RAM103から読み出したプリンタ情報を布搬送部ユニットIF107を介して駆動ユニットの1つである布搬送部ユニット4へと送出する。この布搬送部ユニット4は、図6に示すように、布を搬送する布搬送機構(駆動部)406と、種々の演算、設定処理およびこの布搬送機構406の制御を行う搬送コントローラ401とからなる。この搬送コントローラ401は、入力されたプリンタ情報(布種情報)に応じて、布搬送機構に対する制御内容を表すパラメータとして、布送り長、巻き取りローラ403による布のテンション、および布搬送部ユニット4における印刷ヘッドと布との間隔(ヘッドギャップ)などの設定を行う。
【0027】
次に、ヘッドユニット2が布搬送方向と直交する方向に移動しつつインクの吐出を行って1バンド分の画像データを形成すると、布搬送部ユニット4では、巻き出しローラ405に捲装された布を、搬送コントローラ401によって設定された長さだけ布搬送ベルト402が搬送を行うと共に、搬送コントローラ401によって設定されたテンションで巻き取りローラ403が布の巻き取り動作を行い、その布に再び印刷動作を行う。
【0028】
ところで、以上の説明では、インク種に応じて変更すべきプリンタ制御情報として、インク供給ユニット2の撹拌頻度、ヘッドユニット3の吐出条件、及び回復動作の頻度などを示す情報(パラメータ)を例に挙げたが、本発明に適用し得るプリント情報はこれらに限定されるものではなく、さらに、布種に応じて変更すべきプリンタ制御情報として、布送り長、巻き取りローラ403のテンション、およびヘッドギャップなどを示す情報(パラメータ)を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記以外のプリンタ制御情報を設定するようにすることも可能である。
【0029】
また、本実施形態では、布種が設定された場合とインク種が設定された場合とを個々に説明したが、布種とインク種とが同時に設定された場合にも、前記各動作は順次同様に実行される。
【0030】
次に、インクジェット捺染記録の工程全体を説明する。上述のインクジェット捺染装置を用いて、インクジェット印捺工程を経た後、布帛を乾燥(自然乾燥を含む)させる。そして、引き続き布帛繊維上の染料を拡散させ、かつ繊維への染料を反応定着させる工程を施す。この工程により、充分な発色性と染料の固着による堅牢性を得ることができる。
【0031】
この拡散、反応定着工程は従来公知の方法でよく、例えば、スチーミング法が挙げられる。なお、この場合、印捺工程の前に、予め布帛にアルカリ処理を施してもよい。
【0032】
その後、後処理工程において、未反応の染料の除去および前処理に用いた物質の除去が行われる。最後に、欠陥補正、アイロン仕上げ等の整理仕上げ工程を経て記録が完成する。
【0033】
特に、インクジェット捺染用布帛としては、
(1)インクを十分な濃度に発色させ得ること、
(2)インクの染着率が高いこと、
(3)インクが布帛上で速やかに乾燥すること、
(4)布帛上での不規則なインクの滲みの発生が少ないこと、
(5)装置内での搬送性に優れていること、
等の性能が要求される。これらの要求性能を満足させるために、本発明において、必要に応じて布帛に対し、あらかじめ前処理を施しておくことができる。例えば、特許文献1においてはインク受容層を有する布帛類が開示され、また、特許文献2においては還元防止剤やアルカリ性物質を含有させた布帛の提案がなされている。このような前処理の例としては、布帛に、アルカリ性物質、水溶性高分子、合成高分子、水溶性金属塩、尿素およびチオ尿素から選ばれる物質を含有させる処理を挙げることができる。
【0034】
アルカリ性物質としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、モノ,ジ,トリエタノールアミン等のアミン類、炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,重炭酸ナトリウム等の炭酸もしくは重炭酸アルカリ金属塩等が挙げられる。さらに酢酸カルシウム、酢酸バリウム等の有機酸金属塩やアンモニアおよびアンモニア化合物等がある。また、スチーミングおよび乾熱下でアルカリ物質となるトリクロロ酢酸ナトリウム等も用い得る。特に好ましいアルカリ性物質としては、反応性染料の染色に用いられる炭酸ナトリウムおよび重炭酸ナトリウムがある。
【0035】
水溶性高分子としては、トウモロコシ,小麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロース,メチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース系物質、アルギン酸ナトリウム,アラビアゴム,ローカスイトビーンガム,トラガントガム,グアガム,タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン,カゼイン等の蛋白質物質、タンニン系物質,リグニン系物質等の天然水溶性高分子が挙げられる。
【0036】
また、合成高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール系化合物,ポリエチレンオキサイド系化合物,アクリル酸系水溶性高分子,無水マレイン酸系水溶性高分子等が挙げられる。これらの中でも多糖類系高分子やセルロース系高分子が好ましい。
【0037】
水溶性金属塩としては、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物のように、典型的なイオン結晶を作るものであって、pH4〜10である化合物が挙げられる。かかる化合物の代表的な例としては、例えば、アルカリ金属では、NaCl,Na2 SO4 ,KClおよびCH3 COONa等が挙げられ、また、アルカリ土類金属としては、CaCl2 およびMgCl2 等が挙げられる。中でもNa,KおよびCaの塩類が好ましい。
【0038】
前処理において上記物質等を布帛に含有させる方法は、特に制限されないが、通常行われる浸漬法、パッド法、コーティング法、スプレー法などを挙げることができる。
【0039】
さらに、インクジェット捺染用布帛に付与される捺染インクは、布帛上に付与した状態では単に付着しているに過ぎないので、引き続き繊維への染料等インク中の色素の定着工程を施すのが好ましい。このような定着工程は、従来公知の方法でよく、例えば、スチーミング法、HTスチーミング法、サーモフィックス法、あらかじめアルカリ処理した布帛を用いない場合は、アルカリパッドスチーム法、アルカリブロッチスチーム法、アルカリショック法、アルカリコールドフィックス法等が挙げられる。また、定着工程は、染料によって反応過程を含むものと含まないものとがあり、後者の例としては繊維に含浸させて物理的に離脱しないようなものがある。また、インクとしては所要の色素を有するものであれば適宜のものを用いることができ、染料に限られず顔料を含むものでもよい。
【0040】
さらに未反応の染料の除去および前処理に用いた物質の除去は、上記反応定着工程の後に従来公知の方法に準じ、洗浄により行うことができる。なお、この洗浄の際に従来のフィックス処理を併用することが好ましい。
【0041】
以上述べた後処理工程が施されたプリント物は、その後所望の大きさに切り離され、切り離された片は、縫着,接着,溶着等、最終的な加工品を得るための工程が施され、ワンピース,ドレス,ネクタイ,水着等の衣類や布団カバー,ソファカバー,ハンカチ,カーテン等が得られる。布帛を縫製等により加工して衣類やその他の日用品とする方法は、従来より公知の技術である。
【0042】
なお、プリント用媒体としては、布帛,壁布,刺しゅうに用いられる糸、壁紙、紙、OHP用フィルム、アルマイト等の板状物その他インクジェット技術を用いて所定の液体を付与可能な種々のものが挙げられ、布帛とは、素材,織り方,編み方を問わず、あらゆる織物,不織布およびその他の布地を含む。
【0043】
本発明は、上述したインクジェットプリント方式に限らず種々のプリント方式を採用できるが、インクジェットプリント方式を採用する場合には、その中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段を備え、前記熱エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式、すなわちキヤノン株式会社が提唱するバブルジェット(登録商標)方式のプリントヘッド、プリント装置を用いることで優れた効果をもたらすものである。かかる方式によればプリントの高密度化,高精細化が達成できるからである。
【0044】
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書,同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、プリント情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せしめ、プリントヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書,同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。
なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優れたプリントを行うことができる。
【0045】
プリントヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第4558333号明細書,米国特許第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基いた構成としても本発明の効果は有効である。すなわち、プリントヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明によればプリントを確実に効率よく行うことができるようになるからである。
【0046】
加えて、プリントヘッドは、プリント装置の形態に対応して構成できるのは勿論であり、所謂ラインプリンタ形態のものに対してはプリント媒体の幅に対応した範囲にわたって吐出口を配列したものとすればよい。また、上例のようなシリアルタイプのプリントヘッドとしては、装置本体に固定されたプリントヘッド、あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプのプリントヘッド、あるいはプリントヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプのプリントヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0047】
また、本発明のプリント装置の構成として、プリントヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できるので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、プリントヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手段、プリントとは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げることができる。
【0048】
さらに加えて、以上説明した本発明実施例においては、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もしくは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、使用プリント信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよい。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せしめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギのプリント信号に応じた付与によってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、プリント用媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は適用可能である。このような場合のインクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明においては、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0049】
さらに加えて、本発明の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば使用する布種やインク種、および各ユニットの制御方法などに関する詳細な知識、情報などを持たないユーザであっても、容易かつ確実に適正な設定を行うことができる。このため、各ユニットでの誤設定に起因する印刷ミスなどを未然に防ぐことができる。また、プリンタ情報の書き換え作業により、ユーザは使用環境に応じてインクジェット捺染プリンタ装置のカスタマイズを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における捺染プリンタシステムの構成を概念的に示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態における捺染プリンタ装置の構成を概念的に示すブロック図である。
【図3】図2に示したプリンタメインユニットの構成を概念的に示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態における捺染プリンタ装置のインク供給ユニットなどを概念的に示すブロック図である。
【図5】本発明の実施形態おける捺染プリンタ装置のヘッドユニットなどを概念的に示すブロック図である。
【図6】本発明の実施形態における布搬送部ユニットなどの構成を概念的に示すブロック図である。
【符号の説明】
1 プリンタメインユニット
101 プリンタメインユニットのCPU
102 プリンタメインユニットのROM
103 プリンタメインユニットのRAM
104 通信IF
105 インクタンクユニットIF
106 ヘッドユニットIF
107 布搬送部ユニットIF
2 インクタンクユニット
201 インクタンクユニットコントローラー
202 撹拝モーター
203 インクタンク
3 ヘッドユニット
301 ヘッドユニットコントローラー
302 ヒーター
303 ヘツド
4 布搬送部ユニット
401 布搬送部ユニットコントローラー
402 布搬送ベルト
403 巻き取りローラ
404 巻き出しローラ
405 布
5 ホストコンピュータ
6 通信回線
【発明の属する技術分野】
本発明は、布に対してインクを吐出して印刷を行うインクジェット方式の捺染プリンタ装置及び捺染プリンタシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にこの種の捺染プリンタ装置は、外部機器との通信やプリンタ全体の制御を行うメインユニットと、単独設定/単独動作を可能とするユニットとから構成されており、単独設定/単独動作を可能とするユニットとしては、布の搬送動作を制御する搬送部ユニット、ヘッドからのインク吐出を制御するヘッドユニット、およびインクをヘッド部に供給するインク供給タンクユニット等から構成されている。
【0003】
また、インクジェット捺染プリンタ装置は生産財であるため、様々な布種に対して印刷でき、かつさまざまな種類のインクを使用可能とする必要がある。
ところが、インクジェット捺染プリンタ装置において、布やインクの種類は、プリンタの駆動制御において重要な設定要素となっており、各々の種類に応じて駆動制御を行う必要があった。
【0004】
すなわち、布は種類によって伸縮性が異なり、使用する布の伸縮性が変化した場合には、布搬送動作時に巻き取りローラに張架される布のテンションも異なるものとなり、搬送部ユニットの駆動源に係る負荷が変化するため、一定の布搬送動作が行われるよう駆動源を制御する必要がある。
また、インクは、種類により染料の浸透状態が異なるため、インクタンクにおける吐出ユニットの駆動制御も変更する必要がある。さらに、記録ヘッドがヒータの熱によってインクを吐出させる方式を採る場合には、インクを吐出させるヒータの熱によりインクの成分が破壊されないようヘッドの吐出条件も制御する必要がある。
【0005】
そのため、従来のインクジェット捺染プリンタでは、プリンタ全体を制御するメインユニットに対して印刷に使用する布種やインク種毎に専用のファームウエアを作成すると共に、搬送部ユニット、インクタンク供給ユニット、およびヘッドユニット等の単独設定/単独動作するユニットにおいても、各ユニットに対して印字する布種やインク種毎にファームウェアを作成し、メインユニットの搬送部ユニットの制御、インクタンク供給ユニットの制御、ヘッドユニットの吐出制御等を各ユニット毎に独立に設定する必要があった。
【0006】
【特許文献1】
特開昭62−53492号公報
【0007】
【特許文献2】
特公平3−46589号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来は、使用する布種とインク種との組み合わせに応じたファームウェアを各ユニット毎に適用させるようになっているが、オペレータは、布種、インク種についての詳細な知識及び情報がないと適正な設定を行うことが困難であり、設定操作に熟練を要するという問題があった。
【0009】
すなわち、各ユニットは動作が独立なため、ユニット間での適正な連動関係が得られるように各ユニットに対して適切な設定を行うことが必要であり、仮に設定内容が不適切なものであった場合には、誤動作が発生する虞がある。
【0010】
本発明は上記従来技術の課題に着目してなされたもので、使用する布種およびインク種に応じた各ユニットの制御に関し、ユーザが格別に詳しい知識を持たない場合にも、容易かつ確実に適切な制御を各ユニットに対して設定することができる駆動ユニットの提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を備えるものとなっている。
すなわち、本願の第1の発明は、外部機器と所定の通信手段を介して通信可能に接続されるメインユニットと、このメインユニットに接続される複数の駆動ユニットを備えた捺染プリンタ装置であって、前記外部機器にて設定されたプリンタ設定情報を前記通信手段を介して取得する設定情報取得手段と、前記設定情報に基づいて前記各駆動ユニットの制御内容を表すプリンタ制御情報を発生させる制御手段と、を備える。
【0012】
また、本願の第2の発明は、外部機器と所定の通信手段を介して通信可能に接続されるメインユニットと、このメインユニットに接続される複数の駆動ユニットとを備えた捺染プリンタ装置であって、前記外部機器にて設定されたプリンタ設定情報を前記通信手段を介して取得する設定情報取得手段と、前記プリンタ設定情報に基づいて前記駆動ユニットの制御内容を表すプリンタ制御情報を発生させる制御手段と、前記プリンタ制御情報を前記外部機器へと前記通信手段を介して伝送し、前記外部機器へと登録させる制御情報登録手段と、前記外部機器に登録されたプリンタ登録制御情報を取得する登録制御情報取得手段とを備える。
【0013】
また、上記発明において、前記プリンタ設定情報は、使用する布種とインク種の少なくとも一方を表す設定情報を含むものとすることが考えられる。
【0014】
また、前記各駆動ユニットは、印刷に関する動作を行う駆動部と、前記制御手段とを備え、前記メインユニットは、前記設定情報取得手段と制御情報登録手段を備えることを特徴とするものとすることが考えられる。
【0015】
さらに、前記駆動ユニットとしては、例えば、布搬送を制御する搬送部ユニット、ヘッドのインク吐出を制御するヘッドユニット、インクをヘッド部に供給するインクタンク供給ユニットなどが適用可能である。
【0016】
また、本願の第3の発明は、印刷に使用するインク種と布種の少なくとも一方をプリンタ設定情報として設定可能な外部機器に対し、少なくとも1個のインクジェット捺染プリンタ装置を所定の通信手段を介して通信可能に接続してなる捺染プリンタシステムであって、前記捺染プリンタ装置は、外部機器と所定の通信手段を介して通信可能に接続されるメインユニットと、このメインユニットに接続される複数の駆動ユニットとを備え、前記外部機器にて設定されたプリンタ設定情報を前記通信手段を介して取得する設定情報取得手段と、前記プリンタ設定情報に基づいて前記駆動ユニットの制御内容を表すプリンタ制御情報を発生させる制御手段と、前記プリンタ制御情報を前記外部機器へと前記通信手段を介して伝送し、前記外部機器へと登録させる制御情報登録手段と、前記外部機器に登録されたプリンタ制御情報を取得する登録制御情報取得手段と、前記制御情報に基づき駆動する駆動部とを備える。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の捺染プリンタシステムの構成を概念的に示す図であり、図示のように、このシステムでは、単一のホストコンピュータに対し、複数個のインクジェット捺染プリンタP1〜Pnを接続したシステムが構成されている。
また、図2は、本発明の実施形態における捺染プリンタ装置の構成を概念的に示すブロック図である。図において、1はプリンタ全体の制御およびインターフェース機能を有するプリンタメインユニット、2はインクを供給するためのインク供給ユニット、3はインクを吐出するヘッドユニット、4は布を搬送する布搬送部ユニット、5は外部機器としてのホストコンピュータ、6はホストコンピュータ5とプリンタメインユニット間でデータの授受を行う通信回線(通信手段)である。
【0018】
また、図3は前記プリンタメインユニット1を概念的に示すブロック図であり、101はCPU、102はCPU101を動作させるための制御プログラムやデータを格納したROM、103はプリンタ情報の登録や制御プログラムの駆動などを行うためのデータを格納するRAM、104はホストコンピュータ5と通信を行うための通信IF(インターフェース)回路、105はインクタンクユニット2と通信を行うためのIF回路、106はヘッドユニット3と通信を行うためのIF回路、107は布搬送部ユニット4と通信を行うためのIF回路である。なお、上記構成において、前記6,101,103および104によって特許請求の範囲に記載の設定情報取得手段、制御情報登録手段、および登録制御情報取得手段が構成されている。
【0019】
以下に、本発明の実施形態によるプリンタ情報の授受について説明する。
まず、ホストコンピュータ5によりプリンタ設定情報としてインク種が設定された場合を例に採り説明する。
この場合、ホストコンピュータ5では、まず、複数の捺染プリンタP1〜Pnの中からプリンタ情報を伝送すべき捺染プリンタ(ここでは仮にP1とする)を選択し、その選択した捺染プリンタP1のプリンタメインユニット1とホストコンピュータ5との間で通信回線を開き、両者の接続を行う。
次に、ホストコンピュータ5は、その記憶媒体に記憶されているプリンタ設定情報を、通信回線6を経由して捺染プリンタP1のプリンタメインユニット1ヘと伝送する。捺染プリンタP1のプリンタメインユニット1では、伝送されて来たプリンタ設定情報を通信回線IFによって受け、受信したプリンタ設定情報をプリンタメインユニット1のRAM103へと記憶させる。
【0020】
この後、CPU101は、RAM103に記憶したホストコンピュータ5から取得したプリンタ設定情報を基に、ROM102に格納されているプログラムに従って各駆動ユニット2,3,4毎に独立にインク種に応じたパラメータ(プリンタ制御情報)の設定を実行させる。
【0021】
すなわち、駆動ユニットの1つであるインク供給ユニット2に対しては、図4に示すように、ホストコンピュータ5より取得したプリンタ情報を、プリンタメインユニット1のRAM103に記憶させた後、RAM103から読み出したプリンタ情報をインク供給ユニット2の撹拌コントローラ201へと送る。この撹拌コントローラ201は、プリンタ情報に基づき、インク供給ユニット105のインクタンクに設けられるインク撹拌機構(駆動部)における撹拌モータ202の作動周期および回転数等の制御内容を表すパラメータ(プリンタ制御情報)を設定し、印刷時には設定したパラメータを基に撹枠モータ202を駆動させる。
【0022】
また、駆動ユニットの1つであるヘッドユニット3に対しては、図5に示すように、ホストコンピュータ5より取得したプリンタ情報をヘッドユニットIF106を介してプリンタメインユニット1のRAM103に記憶させ、さらに、ここから読み出したプリンタ情報をヘッドユニット3のコントローラ301へと送出する。コントローラ301は、受信したプリンタ情報に基づき熱を加えるタイミング等、インクの吐出動作を決定するパラメータを設定し、印刷時には設定したパラメータ(プリンタ制御情報)を基にヒーター(駆動部)302にて熱エネルギーを発生させ、その熱エネルギーによって記録ヘッド303よりインクを吐出させる。
【0023】
また、プリンタ本体に対しては捺染プリンタP1が印刷動作を開始してから回復動作に至るまでのヘッドユニット3によるスキャン数をプリンタ制御情報として設定する。そして、印刷時には設定された規定のスキャン数だけ印刷を実行し、その時点で回復動作を行う。
【0024】
さらにこの実施形態においては、上述のように捺染プリンタP1にて設定された各ユニットにおけるパラメータ等のプリンタ情報が通信回線6を介してホストコンピュータへと伝達されるようになっている。すなわち、捺染プリンタのプリンタメインユニット1は、そのRAM103に記憶されているプリンタ情報を、通信回線6を経由してホストコンピュータ5ヘと伝送する。ホストコンピュータ5では、捺染プリンタP1から伝送されて来たパラメータなどのプリンタ情報をRAM(図示せず)などの記憶媒体へと登録させる。そして、登録されたプリンタ制御情報を別のインクジェット捺染プリンタP2〜Pnに伝送して取得させれば、複数のインクジェット捺染プリンタにおいて同一内容の印刷を容易に実行させることができ、ユーザによる設定作業をより簡略化することができる。
【0025】
次に、この実施形態において、布の種類がホストコンピュータ5によって設定された場合の制御について説明する。
この場合、まず、上述のインク種の設定時と同様に、プリンタメインユニット1はプリンタ情報をホストコンピュータ5から取得し、RAM103へと記憶させる。次に、RAM103のプリンタ情報を基にCPU101はROMl02に記載されているプログラムに従って、各ユニットに対しそれぞれ独立に布種に応じたパラメータの設定を行う。
【0026】
すなわち、CPU101は、図5に示すようにホストコンピュータ5より取得したプリンタ情報(布種情報)をプリンタメインユニット1のRAM103に記憶させた後、RAM103から読み出したプリンタ情報を布搬送部ユニットIF107を介して駆動ユニットの1つである布搬送部ユニット4へと送出する。この布搬送部ユニット4は、図6に示すように、布を搬送する布搬送機構(駆動部)406と、種々の演算、設定処理およびこの布搬送機構406の制御を行う搬送コントローラ401とからなる。この搬送コントローラ401は、入力されたプリンタ情報(布種情報)に応じて、布搬送機構に対する制御内容を表すパラメータとして、布送り長、巻き取りローラ403による布のテンション、および布搬送部ユニット4における印刷ヘッドと布との間隔(ヘッドギャップ)などの設定を行う。
【0027】
次に、ヘッドユニット2が布搬送方向と直交する方向に移動しつつインクの吐出を行って1バンド分の画像データを形成すると、布搬送部ユニット4では、巻き出しローラ405に捲装された布を、搬送コントローラ401によって設定された長さだけ布搬送ベルト402が搬送を行うと共に、搬送コントローラ401によって設定されたテンションで巻き取りローラ403が布の巻き取り動作を行い、その布に再び印刷動作を行う。
【0028】
ところで、以上の説明では、インク種に応じて変更すべきプリンタ制御情報として、インク供給ユニット2の撹拌頻度、ヘッドユニット3の吐出条件、及び回復動作の頻度などを示す情報(パラメータ)を例に挙げたが、本発明に適用し得るプリント情報はこれらに限定されるものではなく、さらに、布種に応じて変更すべきプリンタ制御情報として、布送り長、巻き取りローラ403のテンション、およびヘッドギャップなどを示す情報(パラメータ)を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記以外のプリンタ制御情報を設定するようにすることも可能である。
【0029】
また、本実施形態では、布種が設定された場合とインク種が設定された場合とを個々に説明したが、布種とインク種とが同時に設定された場合にも、前記各動作は順次同様に実行される。
【0030】
次に、インクジェット捺染記録の工程全体を説明する。上述のインクジェット捺染装置を用いて、インクジェット印捺工程を経た後、布帛を乾燥(自然乾燥を含む)させる。そして、引き続き布帛繊維上の染料を拡散させ、かつ繊維への染料を反応定着させる工程を施す。この工程により、充分な発色性と染料の固着による堅牢性を得ることができる。
【0031】
この拡散、反応定着工程は従来公知の方法でよく、例えば、スチーミング法が挙げられる。なお、この場合、印捺工程の前に、予め布帛にアルカリ処理を施してもよい。
【0032】
その後、後処理工程において、未反応の染料の除去および前処理に用いた物質の除去が行われる。最後に、欠陥補正、アイロン仕上げ等の整理仕上げ工程を経て記録が完成する。
【0033】
特に、インクジェット捺染用布帛としては、
(1)インクを十分な濃度に発色させ得ること、
(2)インクの染着率が高いこと、
(3)インクが布帛上で速やかに乾燥すること、
(4)布帛上での不規則なインクの滲みの発生が少ないこと、
(5)装置内での搬送性に優れていること、
等の性能が要求される。これらの要求性能を満足させるために、本発明において、必要に応じて布帛に対し、あらかじめ前処理を施しておくことができる。例えば、特許文献1においてはインク受容層を有する布帛類が開示され、また、特許文献2においては還元防止剤やアルカリ性物質を含有させた布帛の提案がなされている。このような前処理の例としては、布帛に、アルカリ性物質、水溶性高分子、合成高分子、水溶性金属塩、尿素およびチオ尿素から選ばれる物質を含有させる処理を挙げることができる。
【0034】
アルカリ性物質としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、モノ,ジ,トリエタノールアミン等のアミン類、炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,重炭酸ナトリウム等の炭酸もしくは重炭酸アルカリ金属塩等が挙げられる。さらに酢酸カルシウム、酢酸バリウム等の有機酸金属塩やアンモニアおよびアンモニア化合物等がある。また、スチーミングおよび乾熱下でアルカリ物質となるトリクロロ酢酸ナトリウム等も用い得る。特に好ましいアルカリ性物質としては、反応性染料の染色に用いられる炭酸ナトリウムおよび重炭酸ナトリウムがある。
【0035】
水溶性高分子としては、トウモロコシ,小麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロース,メチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース系物質、アルギン酸ナトリウム,アラビアゴム,ローカスイトビーンガム,トラガントガム,グアガム,タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン,カゼイン等の蛋白質物質、タンニン系物質,リグニン系物質等の天然水溶性高分子が挙げられる。
【0036】
また、合成高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール系化合物,ポリエチレンオキサイド系化合物,アクリル酸系水溶性高分子,無水マレイン酸系水溶性高分子等が挙げられる。これらの中でも多糖類系高分子やセルロース系高分子が好ましい。
【0037】
水溶性金属塩としては、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物のように、典型的なイオン結晶を作るものであって、pH4〜10である化合物が挙げられる。かかる化合物の代表的な例としては、例えば、アルカリ金属では、NaCl,Na2 SO4 ,KClおよびCH3 COONa等が挙げられ、また、アルカリ土類金属としては、CaCl2 およびMgCl2 等が挙げられる。中でもNa,KおよびCaの塩類が好ましい。
【0038】
前処理において上記物質等を布帛に含有させる方法は、特に制限されないが、通常行われる浸漬法、パッド法、コーティング法、スプレー法などを挙げることができる。
【0039】
さらに、インクジェット捺染用布帛に付与される捺染インクは、布帛上に付与した状態では単に付着しているに過ぎないので、引き続き繊維への染料等インク中の色素の定着工程を施すのが好ましい。このような定着工程は、従来公知の方法でよく、例えば、スチーミング法、HTスチーミング法、サーモフィックス法、あらかじめアルカリ処理した布帛を用いない場合は、アルカリパッドスチーム法、アルカリブロッチスチーム法、アルカリショック法、アルカリコールドフィックス法等が挙げられる。また、定着工程は、染料によって反応過程を含むものと含まないものとがあり、後者の例としては繊維に含浸させて物理的に離脱しないようなものがある。また、インクとしては所要の色素を有するものであれば適宜のものを用いることができ、染料に限られず顔料を含むものでもよい。
【0040】
さらに未反応の染料の除去および前処理に用いた物質の除去は、上記反応定着工程の後に従来公知の方法に準じ、洗浄により行うことができる。なお、この洗浄の際に従来のフィックス処理を併用することが好ましい。
【0041】
以上述べた後処理工程が施されたプリント物は、その後所望の大きさに切り離され、切り離された片は、縫着,接着,溶着等、最終的な加工品を得るための工程が施され、ワンピース,ドレス,ネクタイ,水着等の衣類や布団カバー,ソファカバー,ハンカチ,カーテン等が得られる。布帛を縫製等により加工して衣類やその他の日用品とする方法は、従来より公知の技術である。
【0042】
なお、プリント用媒体としては、布帛,壁布,刺しゅうに用いられる糸、壁紙、紙、OHP用フィルム、アルマイト等の板状物その他インクジェット技術を用いて所定の液体を付与可能な種々のものが挙げられ、布帛とは、素材,織り方,編み方を問わず、あらゆる織物,不織布およびその他の布地を含む。
【0043】
本発明は、上述したインクジェットプリント方式に限らず種々のプリント方式を採用できるが、インクジェットプリント方式を採用する場合には、その中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段を備え、前記熱エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式、すなわちキヤノン株式会社が提唱するバブルジェット(登録商標)方式のプリントヘッド、プリント装置を用いることで優れた効果をもたらすものである。かかる方式によればプリントの高密度化,高精細化が達成できるからである。
【0044】
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書,同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、プリント情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せしめ、プリントヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書,同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。
なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優れたプリントを行うことができる。
【0045】
プリントヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第4558333号明細書,米国特許第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基いた構成としても本発明の効果は有効である。すなわち、プリントヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明によればプリントを確実に効率よく行うことができるようになるからである。
【0046】
加えて、プリントヘッドは、プリント装置の形態に対応して構成できるのは勿論であり、所謂ラインプリンタ形態のものに対してはプリント媒体の幅に対応した範囲にわたって吐出口を配列したものとすればよい。また、上例のようなシリアルタイプのプリントヘッドとしては、装置本体に固定されたプリントヘッド、あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプのプリントヘッド、あるいはプリントヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプのプリントヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0047】
また、本発明のプリント装置の構成として、プリントヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できるので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、プリントヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手段、プリントとは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げることができる。
【0048】
さらに加えて、以上説明した本発明実施例においては、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もしくは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、使用プリント信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよい。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せしめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギのプリント信号に応じた付与によってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、プリント用媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は適用可能である。このような場合のインクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明においては、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0049】
さらに加えて、本発明の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば使用する布種やインク種、および各ユニットの制御方法などに関する詳細な知識、情報などを持たないユーザであっても、容易かつ確実に適正な設定を行うことができる。このため、各ユニットでの誤設定に起因する印刷ミスなどを未然に防ぐことができる。また、プリンタ情報の書き換え作業により、ユーザは使用環境に応じてインクジェット捺染プリンタ装置のカスタマイズを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における捺染プリンタシステムの構成を概念的に示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態における捺染プリンタ装置の構成を概念的に示すブロック図である。
【図3】図2に示したプリンタメインユニットの構成を概念的に示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態における捺染プリンタ装置のインク供給ユニットなどを概念的に示すブロック図である。
【図5】本発明の実施形態おける捺染プリンタ装置のヘッドユニットなどを概念的に示すブロック図である。
【図6】本発明の実施形態における布搬送部ユニットなどの構成を概念的に示すブロック図である。
【符号の説明】
1 プリンタメインユニット
101 プリンタメインユニットのCPU
102 プリンタメインユニットのROM
103 プリンタメインユニットのRAM
104 通信IF
105 インクタンクユニットIF
106 ヘッドユニットIF
107 布搬送部ユニットIF
2 インクタンクユニット
201 インクタンクユニットコントローラー
202 撹拝モーター
203 インクタンク
3 ヘッドユニット
301 ヘッドユニットコントローラー
302 ヒーター
303 ヘツド
4 布搬送部ユニット
401 布搬送部ユニットコントローラー
402 布搬送ベルト
403 巻き取りローラ
404 巻き出しローラ
405 布
5 ホストコンピュータ
6 通信回線
Claims (8)
- 外部機器と所定の通信手段を介して通信可能に接続されるメインユニットと、このメインユニットに接続される複数の駆動ユニットを備えた捺染プリンタ装置であって、
前記外部機器にて設定されたプリンタ設定情報を前記通信手段を介して取得する設定情報取得手段と、
前記設定情報に基づいて前記各駆動ユニットの制御内容を表すプリンタ制御情報を発生させる制御手段と、を備えたことを特徴とする捺染プリンタ装置。 - 外部機器と所定の通信手段を介して通信可能に接続されるメインユニットと、このメインユニットに接続される複数の駆動ユニットとを備えた捺染プリンタ装置であって、
前記外部機器にて設定されたプリンタ設定情報を前記通信手段を介して取得する設定情報取得手段と、
前記プリンタ設定情報に基づいて前記駆動ユニットの制御内容を表すプリンタ制御情報を発生させる制御手段と、
前記プリンタ制御情報を前記外部機器へと前記通信手段を介して伝送し、前記外部機器へと登録させる制御情報登録手段と、
前記外部機器に登録されたプリンタ登録制御情報を取得する登録制御情報取得手段とを備えたことを特徴とする捺染プリンタ装置。 - 前記プリンタ設定情報は、使用する布種とインク種の少なくとも一方を表す設定情報を含むことを特徴とする請求項1または2記載の捺染プリンタ装置。
- 前記各駆動ユニットは、印刷に関する動作を行う駆動部と、前記制御情報を発生させる制御手段とを備え、前記メインユニットは、前記設定情報取得手段と制御情報登録手段を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の捺染プリンタ装置。
- 前記駆動ユニットは、布搬送を制御する搬送部ユニット、ヘッドのインク吐出を制御するヘッドユニット、インクをヘッド部に供給するインクタンク供給ユニットからなることを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載の捺染プリンタ装置。
- ヘッドは、熱エネルギーによってインクに気泡を発生させ、その気泡の発生エネルギーによってインクを吐出させることを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載の捺染プリンタ装置。
- プリンタ設定情報を設定可能な外部機器に対し、少なくとも1個のインクジェット捺染プリンタ装置を所定の通信手段を介して通信可能に接続してなる捺染プリンタシステムであって、
前記捺染プリンタ装置は、
外部機器と所定の通信手段を介して通信可能に接続されるメインユニットと、このメインユニットに接続される複数の駆動ユニットとを備えると共に、
前記外部機器にて設定されたプリンタ設定情報を前記通信手段を介して取得する設定情報取得手段と、
前記プリンタ設定情報に基づいて前記駆動ユニットの制御内容を表すプリンタ制御情報を発生させる制御手段と、
前記プリンタ制御情報を前記外部機器へと前記通信手段を介して伝送し、前記外部機器へと登録させる制御情報登録手段と、
前記外部機器に登録されたプリンタ制御情報を取得する登録制御情報取得手段と、
前記制御情報に基づき駆動する駆動部とを備えたことを特徴とする捺染プリンタシステム。 - 前記プリンタ設定情報は、使用する布種とインク種の少なくとも一方を表す設定情報を含むことを特徴とする請求項7記載の捺染プリンタシステム。
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2002
- 2002-11-27 JP JP2002344503A patent/JP2004174943A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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