JP2004169726A

JP2004169726A - Boot for constant velocity joint, and mounting device

Info

Publication number: JP2004169726A
Application number: JP2002332948A
Authority: JP
Inventors: Eiichi Imazu; 栄一今津; Takenori Oshita; 武範大下; Takeshi Ueda; 健上田; Hiroshi Ono; 宏大野
Original assignee: Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Current assignee: Toyo Tire Corp
Priority date: 2002-11-15
Filing date: 2002-11-15
Publication date: 2004-06-17

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To prevent deterioration of partial seal performance, and stably secure favorable seal performance along the whole circumference for a large diameter side mounting part of a boot for a constant velocity joint to an outer circumference of an outer case of an irregular form in the constant velocity joint having the outer case of a non-circular form. <P>SOLUTION: The inner circumferential side of the large diameter side mounting part 26 is formed non-circular to correspond to the outer circumference of the outer case 14, and thick parts 31 protruded inward and thin parts 32 are alternately formed in this boot for a constant velocity joint. At a boundary part between the thick part 31 and the thin part 32, a thick part 33 formed thicker is axially provided on the outer side of a circumcircle of the thin part 32. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、等速ジョイントに用いられる樹脂製及びゴム製ブーツ、及びこのブーツを等速ジョイントに取り付けるために用いられる取付具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
車輌のドライブシャフト等に用いられる等速ジョイントの１つとして、トリポートタイプのジョイントがあり、例えば前輪駆動自動車の駆動用に使用されている。この等速ジョイントにおいても、ジョイント内部への塵埃や異物の侵入防止、及びジョイント内部のグリス等の漏出防止のためのカバーとして樹脂製やゴム製のブーツが設けられている。
【０００３】
図１０は、上記トリポートタイプの等速ジョイント１０に従来の樹脂製ブーツ３０を取り付けた状態の縦断面図、図１１は、図１０におけるＡ−Ａ線断面図である。
【０００４】
図に示すように、等速ジョイント１０は、シャフト１６にローラ１１を持つ３本のトラニオン１２を軸直角方向に突設して構成したトリポート１３と、他方のシャフト２０の端部に設けたアウターケース１４とからなり、アウターケース１４はその内周にトリポート１３と対応する軸方向の３本の摺動溝１５を形成するための凹部１７を有し、ローラ１１がこの溝１５に嵌め合わされ、軸方向の摺動および両シャフトの角度付けを可能にし、エンジンの回転を伝達するように構成されている。
【０００５】
従来の樹脂製ブーツ３０は、上記等速ジョイント１０の一方のシャフト２０に有するアウターケース１４に取り付けられる一端側の径大側取付部２１と、トリポート１３側のシャフト１６に取り付けられる径小側取付部２２と、これら両取付部を連接するテーパ状の蛇腹部２３とからなり、これらがポリエステル系等の熱可塑性エラストマーによりプレスブロー成形等によって一体成形されたカバー体であり、アウターケース１４及びシャフト１６の外周にクランプリング２８、２９により締め付け取り付けられている。
【０００６】
上記アウターケース１４は、摺動溝１５の配置に対応して、外周形状が周方向に凹凸形状をなすため、これに固定される樹脂製ブーツ３０の径大側取付部２１は、装着安定性やシール性を確保するために、その内周をアウターケース１４の外周形状に対応させて締め付け固定する必要がある。
【０００７】
そこで、上記樹脂製ブーツ３０は、径大側取付部２１がその外周が略円形をなすとともに、内周がアウターケース１４の外周形状に対応した非円形断面をなし、周方向の所要間隔にアウターケース１４外周の凹部１７に対応する内側への凸状をなす厚肉部２４が形成されている。これにより、径大側取付部２１の内周には、厚肉部２４と薄肉部２５とが交互に形成されている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００８】
ところで、従来の樹脂製ブーツ３０では、図に示すように樹脂製ブーツ３０内周及びアウターケース１４の外周とが互いに密接して嵌合するために、径大側取付部２１の厚肉部２４と薄肉部２５との境界部及びアウターケース１４外周の凹凸形状境界部１８において共に小さな曲率で形成され、また、樹脂製ブーツ３０は剛性の高い樹脂材料からなり締め付け具で締め付けても変形し難いことから、両者間の接触圧が十分に得られず、またその面圧にもバラツキが生じやすく密着性が不足し、他の径大側取付部周上よりも部分的にシール性が低下するという問題があり、ジョイント内部のグリス等の液漏れの原因になっている。
【０００９】
上記樹脂製ブーツの径大側取付部の部分的なシール性低下の問題は、ゴム製ブーツにおいても同様に問題となっている。
【００１０】
【特許文献１】
特開２００２−１３５４６号公報（第３頁、第１図）
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、トリポートタイプ等の非円形形状をなすアウターケースを有する等速ジョイントにおいて、樹脂製やゴム製ブーツの径大側取付部を非円形のアウターケース外周に対して、部分的なシール性の低下を防ぎ全周にわたり安定して良好なシール性を確保して取り付けることができる等速ジョイント用ブーツとブーツを取り付けるための取付具を提供することを目的とするものである。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明は、周方向に凹部と凸部を交互に有するアウターケースに取り付けられる軸方向一端側の径大側取付部と、シャフトに取り付けられる径小側取付部と、前記両取付部間の蛇腹部とが樹脂材料により一体成形されてなり、前記径大側取付部の内周側が前記アウターケース外周形状に対応する非円形形状をなし、内側への凸状をなす厚肉部と薄肉部とが交互に形成されてなる等速ジョイント用ブーツにおいて、前記厚肉部と前記薄肉部との境界部に、前記薄肉部外接円に対して外側に増厚した肉厚部を軸方向に設けたことを特徴とする等速ジョイント用ブーツである。
【００１３】
この樹脂製ブーツは、トリポートタイプ等の等速ジョイントに使用するもので、凹凸形状をなす非円形なアウターケース外周に対して、これに対応する形状を有する径大側取付部の内周を嵌合し、締め付け具により締め付け固定することで、径大側取付部の外周を締め付け具内周に沿う円形に形成し取り付けることができる。特に、径大側取付部の厚肉部と薄肉部との境界部にて軸方向に設けられた外側に増厚する肉厚部が、締め付け具によりアウターケース外周に対して圧迫されることにより部分的に高い接触圧が発生し、アウターケースの凹凸部境界でのアウターケースと径大側取付部との接触圧を上げその密着性を向上し、シール性を高めることができ、これによりアウターケース全周にわたりシール性を確保することができる。
【００１４】
請求項２の発明は、周方向に凹部と凸部を交互に有するアウターケースに取り付けられる軸方向一端側の径大側取付部と、シャフトに取り付けられる径小側取付部と、前記両取付部間の蛇腹部とが樹脂材料により一体成形されてなり、前記径大側取付部が前記アウターケースの外周に対応する非円形形状をなし、かつ、その肉厚が全周にわたって略一定の薄肉に形成された等速ジョイント用ブーツに用いられ、前記等速ジョイント用ブーツを等速ジョイントに取り付けるため、前記径大側取付部の凹部と締め付け具の間に配される取付具であって、前記取付具における前記径大側取付部の凹部の両端部に配される部分に、外側に増厚した肉厚部を軸方向に設けたことを特徴とする等速ジョイント用ブーツの取付具である。
【００１５】
また、前記取付具は、請求項３に記載のように、外周側が略円形をなし、かつ内周側が前記アウターケース外周に対応する非円形形状をなして内側への凸状をなす厚肉部と薄肉部とを交互に有するリング状に一体成形され、前記厚肉部と前記薄肉部との境界部に、前記薄肉部外接円に対して外側に増厚した前記肉厚部を設けたものとすることができる。
【００１６】
この樹脂製ブーツの取付具は、トリポートタイプ等の等速ジョイントに使用するもので、アウターケース外周に対応する非円形形状をなす薄肉の径大側取付部を取り付けるためのものであり、取付具を径大側取付部と締め付け具の間に配して共にアウターケースに嵌合し締め付け具により締め付け固定することで、取付具の外周を締め付け具内周に沿う円形状に取り付けることができる。これにより、取付具に設けられた外側に増厚する肉厚部が、締め付け具により径大側取付部とアウターケースとの間を圧迫することにより、部分的に高い接触圧が発生し、アウターケースの凹凸部境界でのアウターケースと径大側取付部との接触圧を上げその密着性を向上し、シール性を高めることができ、これによりアウターケース全周にわたりシール性を確保することができる。
【００１７】
また、前記取付具は、外周側が略円形をなし、かつ内周側が前記アウターケース外周に対応する厚肉部と薄肉部とを交互に有するリング状に一体成形することにより、等速ジョイントへの組み付け性や装着安定性を向上することができる。
【００１８】
請求項４の発明は、周方向に凹部と凸部を交互に有する非円形なアウターケースに取り付けられる軸方向一端側の円形断面の径大側取付部と、シャフトに取り付けられる径小側取付部と、前記両取付部間の蛇腹部とが樹脂材料により一体成形されてなる等速ジョイント用ブーツに用いられ、前記等速ジョイント用ブーツを等速ジョイントに取り付けるため、前記径大側取付部と前記アウターケースの凹部の間に配される取付具であって、前記取付具における前記アウターケースの凹部の両端部に配される部分に、外側に増厚した肉厚部を軸方向に設けたことを特徴とする等速ジョイント用ブーツの取付具である。
【００１９】
また、前記肉厚部は、請求項５に記載のように、前記取付具をアウターケース外周に取り付けた時の前記アウターケースの凸部の外接円に対して外側に増厚して設けることができる。
【００２０】
この樹脂製ブーツの取付具は、トリポートタイプ等の等速ジョイントに使用するもので、非円形形状のアウターケース外周に円形断面かつ薄肉の径大側取付部を取り付けるためのものであり、径大側取付部とアウターケースの凹部の間に配されるスペーサーとして用いられ、アウターケースに嵌合された径大側取付部と共に締め付け具により締め付け固定することで、径大側取付部外周を締め付け具内周に沿う円形状に取り付けることができる。これにより、取付具両端部に設けられた外側に増厚する肉厚部はアウターケースの凹凸境界部において径大側取付部とアウターケースの間で圧迫されて、部分的に高い接触圧を発生し、アウターケースと取付具の肉厚部と径大側取付部との３者の間で接触圧を上げその密着性を向上し、シール性を高めることができ、これによりアウターケース全周にわたりシール性を確保することができる。
【００２１】
請求項６の発明は、周方向に凹部と凸部を交互に有するアウターケースに取り付けられる軸方向一端側の径大側取付部と、シャフトに取り付けられる径小側取付部と、前記両取付部間の蛇腹部とがゴム材料により一体成形されてなり、前記径大側取付部の内周側が前記アウターケース外周形状に対応する非円形形状をなし、内側への凸状をなす厚肉部と薄肉部とが交互に形成されてなる等速ジョイント用ブーツにおいて、前記厚肉部と前記薄肉部との境界部に、前記薄肉部外接円に対して外側に増厚した肉厚部を軸方向に設けたことを特徴とする等速ジョイント用ブーツである。
【００２２】
この発明は、上記の樹脂製ブーツの場合の樹脂材料に代えて、クロロプレンゴム等のゴム材料により一体成形されたゴム製ブーツである。従って、上記樹脂製ブーツの場合と同様に、ゴム製ブーツの径大側取付部の外周を締め付け具内周に沿う円形に形成し取り付けることができ、アウターケースの凹凸部境界部でのアウターケースと径大側取付部との接触圧を上げその密着性を向上しアウターケース全周にわたる良好なシール性を確保することができる。
【００２３】
請求項７の発明は、周方向に凹部と凸部を交互に有するアウターケースに取り付けられる軸方向一端側の径大側取付部と、シャフトに取り付けられる径小側取付部と、前記両取付部間の蛇腹部とがゴム材料により一体成形されてなり、前記径大側取付部が前記アウターケースの外周に対応する非円形形状をなし、かつ、その肉厚が全周にわたって略一定の薄肉に形成された等速ジョイント用ブーツに用いられ、前記等速ジョイント用ブーツを等速ジョイントに取り付けるため、前記径大側取付部の凹部と締め付け具の間に配される取付具であって、前記取付具における前記径大側取付部の凹部の両端部に配される部分に、外側に増厚した肉厚部を軸方向に設けたことを特徴とする等速ジョイント用ブーツの取付具である。
【００２４】
また、前記取付具は、請求項８に記載のように、外周側が略円形をなし、かつ内周側が前記アウターケース外周に対応する非円形形状をなして内側への凸状をなす厚肉部と薄肉部とを交互に有するリング状に一体成形され、前記厚肉部と前記薄肉部との境界部に、前記薄肉部外接円に対して外側に増厚した前記肉厚部を設けたものとすることができる。
【００２５】
この取付具は、上記請求項２又は３に記載の樹脂製ブーツを取り付ける場合とそのブーツ材料の異なるブーツに使用するもので、即ち、クロロプレンゴム等のゴム材料により一体成形され、外周が非円形形状かつ薄肉である径大側取付部を有するゴム製ブーツを等速ジョイントに取り付けるために使用するものである。
【００２６】
この取付具によれば、取付具を径大側取付部と締め付け具の間に配して共に締め付け固定することで、取付具の外周を円形状に形成し、アウターケースの凹凸部境界でのアウターケースと径大側取付部との接触圧を上げその密着性を向上し、アウターケース全周にわたりシール性を確保することができる。また、取付具をリング状に一体成形することにより、等速ジョイントへの組み付け性や装着安定性を向上することができる。
【００２７】
請求項９の発明は、周方向に凹部と凸部を交互に有する非円形なアウターケースに取り付けられる軸方向一端側の円形断面の径大側取付部と、シャフトに取り付けられる径小側取付部と、前記両取付部間の蛇腹部とがゴム材料により一体成形されてなる等速ジョイント用ブーツに用いられ、前記等速ジョイント用ブーツを等速ジョイントに取り付けるため、前記径大側取付部と前記アウターケースの凹部の間に配される取付具であって、前記取付具における前記アウターケースの凹部の両端部に配される部分に、外側に増厚した肉厚部を軸方向に設けたことを特徴とする等速ジョイント用ブーツの取付具である。
【００２８】
また、前記肉厚部は、請求項１０に記載のように、前記取付具をアウターケース外周に取り付けた時の前記アウターケースの凸部の外接円に対して外側に増厚して設けることができる。
【００２９】
この取付具は、クロロプレンゴム等のゴム材料により一体成形された円形断面の径大側取付部を有するゴム製ブーツを等速ジョイントに取り付けるために使用するものであり、上記請求項４又は５に記載の樹脂製ブーツの場合とブーツの材料のみが異なっている。
【００３０】
従って、この取付具によれば、径大側取付部とアウターケースの凹部の間に配され共に締め付け固定することで、径大側取付部外周を締め付け具内周に沿う円形状に取り付けることができ、これによりアウターケースの凹凸境界部においてアウターケースと取付具の肉厚部と径大側取付部との３者間の接触圧を上げその密着性を向上し、アウターケース全周にわたるシール性を確保することができるようになる。
【００３１】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に示す樹脂製ブーツの実施例に基づいて説明する。
【００３２】
（第１の実施形態）図１は、実施形態の等速ジョイント用の樹脂製ブーツ１（以下、ブーツという）をトリポートタイプの等速ジョイント１０に取り付けた状態の縦断面図、図２は図１のＸ−Ｘ線断面におけるブーツ１の径大側取付部２６の横断面図、図３は径大側取付部２６の断面図である。
【００３３】
この等速ジョイント１０は、従来と同様のものであり、入力側と出力側の一方のシャフト１６に、ローラ１１を持つ３本のトラニオン１２を軸直角方向に突設して構成したトリポート１３と、他方のシャフト２０の端部に設けたアウターケース１４とからなっている。
【００３４】
アウターケース１４はその内周に前記トリポート１３と対応する軸方向の３本の摺動溝１５を有し、この摺動溝１５を形成するための凹部１７がアウターケース１４の外周において摺動溝１５の凸部と周方向に交互に形成されている。
【００３５】
そして、トリポート１３のローラ１１がこの摺動溝１５に嵌め合わされて、軸方向の摺動および両シャフトの角度付けを可能にしながら、回転トルクを伝達できるように構成されている。
【００３６】
等速ジョイント１０には、ジョイント内部への塵埃や異物の侵入防止、及びジョイント内のグリス等の漏出防止のために、アウターケース１４からトリポート１３側のシャフト１６の部分を覆うように適度に伸縮や曲げ変形が可能な蛇腹状をなすブーツ１が設けられ、アウターケース１４及びシャフト１６にクランプリング２８、２９により締め付けられ取り付けられている。
【００３７】
このブーツ１は、等速ジョイント１０のアウターケース１４に取り付けられるその外周が略円形をなすとともに、内周がアウターケース１４の外周形状に対応した非円形断面をなし、周方向の所要間隔にアウターケース１４外周の凹部１７と摺動溝１５の凸部に対応する厚肉部３１と薄肉部３２とが交互に形成されている径大側取付部２６と、トリポート１３側のシャフト１６に取り付けられる径小側取付部３５と、これら両取付部２６、３５を連接するテーパ状の蛇腹部３４とからなり、これらがポリエステル系熱可塑性エラストマー（ＴＰＥ）によりインジェクションブロー成形によって一体に成形されたものである。
【００３８】
径大側取付部２６の周上に交互に形成された厚肉部３１と薄肉部３２との６箇所の境界部には、薄肉部３２の外接円に対して外側に向かい増厚した肉厚部３３がアウターケース１４の軸方向に設けられている。
【００３９】
この肉厚部３３は、アウターケース側シャフト２０の軸心を中心（Ｏ）とし、径大側取付部２６をアウターケース１４外周に取り付けた時のこの中心（Ｏ）と薄肉部３２外周（Ｐ１）との距離を半径とする円弧に対して、径方向外方に突出して軸方向に延びる蒲鉾形状に形成されている。
【００４０】
すなわち、この肉厚部３３は、アウターケース１４の外周に径大側取付部２６を嵌合しクランプリング２８で締め付けた際、径大側取付部２６の外周が円形になるように肉厚部３３を内側に押し込み、肉厚部３３がアウターケース１４の凹凸形状境界部１８を圧迫するように形成されている。
【００４１】
この径大側取付部２６を等速ジョイント１０の凹凸形状をなすアウターケース１４外周に取り付ける際は、径大側取付部２６の厚肉部３１と薄肉部３２とがアウターケース１４の凹凸形状に対応して嵌合するので、径大側取付部２６の外側に設けられた６箇所の肉厚部３３はアウターケース１４の凹凸形状境界部１８の曲率の小さい部分に対応するように配される。
【００４２】
この径大側取付部２６の外周をクランプリング２８により締め付けることで、径大側取付部２６の外周はクランプリング２８の内周に沿って略円形に形成され、これにより肉厚部３３は径大側取付部２６の内側に押し込まれることで、前記アウターケース１４の凹凸形状境界部１８を部分的に高圧にし、径大側取付部２６とアウターケース１４との密着性を高めることができる。
【００４３】
この肉厚部３３が内側に向かって形成されると、金属製のアウターケース１４と直に接触してその変形が偏りやすくなり、接触圧が局部的に偏って密着不良の原因となる。これにより、肉厚部３３はクランプリング２８と接する径大側取付部２６の外側に向けて形成することが重要である。
【００４４】
また、径大側取付部２６の厚肉部３１と薄肉部３２は、アウターケース１４の凹凸形状に対応し締め付けられるので、上記肉厚部３３以外の部分でのシール性は従来通り確保されている。
【００４５】
これによって、ブーツ１とアウターケース１４の凹凸形状境界部１８での部分的な密着性の低下を改善し、アウターケース１４全周にわたり安定して良好なシール性を確保し、等速ジョイント１０内への塵埃侵入やグリス等の漏出を確実に防ぐことができる。
【００４６】
（第２の実施形態）
図４は、第２の実施形態の取付具５０をブーツ２と共にトリポートタイプの等速ジョイント１０に取り付けた状態の縦断面図、図５は図４のＹ−Ｙ線断面における横断面図、図６は取付具５０の断面図である。等速ジョイント１０は、上記第１の実施形態と同様のものであり、同一部材には同一符号を付し、その説明を省略する。
【００４７】
本実施形態においても、ブーツ２が等速ジョイント１０のアウターケース１４からトリポート１３側のシャフト１６の部分を覆うように、アウターケース１４及びシャフト１６にクランプリング２８、２９により締め付けられ取り付けられている。
【００４８】
このブーツ２は、等速ジョイント１０のアウターケース１４に取り付けられる径大側取付部５２と、トリポート１３側のシャフト１６に取り付けられる径小側取付部５３と、これら両取付部５２、５３を連接するテーパ状の蛇腹部５４とからなり、これらがＴＰＥによりプレスブロー成形によって一体に成形されたものである。
【００４９】
ブーツ２の径大側取付部５２は、アウターケース１４外周の凹部１７に対応する３箇所の凹部５７と摺動溝１５の凸部に対応する３箇所の凸部５８とを周上に交互に有する非円形断面をなしている。かつ、その肉厚は全周にわたって略一定の厚さを有する薄肉に形成されている。
【００５０】
このブーツ２に用いられる取付具５０は、径大側取付部５２とクランプリング２８の間に配されるリング状に一体成形された取付具であり、その外周をクランプリング２８で締め付け固定される。
【００５１】
取付具５０は、その外周側が略円形をなし、内周側はブーツ２の径大側取付部５２の外周形状に対応した非円形断面をなし、周方向の所要間隔に径大側取付部５２外周の凹凸部５７、５８に対応する厚肉部５５と薄肉部５６とが交互に配されリング状に形成されたものである。
【００５２】
この取付具５０の厚肉部５５と薄肉部５６との６箇所の境界部には、薄肉部５６の外接円に対して外側に向かい増厚した肉厚部５１がアウターケース１４の軸方向に設けられている。
【００５３】
この肉厚部５１は、アウターケース側シャフト２０の軸心を中心（Ｏ）とし、径大側取付部５２を取付具５０と共にアウターケース１４外周に取り付けた時のこの中心（Ｏ）と薄肉部５６外周（Ｐ２）との距離を半径とする円弧に対して、径方向外方に突出してアウターケース１４の軸方向に延びる蒲鉾形状に形成されている。
【００５４】
すなわち、この肉厚部５１は、アウターケース１４の外周に径大側取付部５２を嵌合し、その外周に取付具５０を配してクランプリング２８で締め付けた際、取付具５０の外周が円形になるように肉厚部５１を内側に押し込み、肉厚部５１が径大側取付部５２とアウターケース１４の凹凸形状境界部１８を圧迫するように形成されている。
【００５５】
ブーツ２の径大側取付部５２を等速ジョイント１０の凹凸形状をなすアウターケース１４外周に取り付ける際は、アウターケース１４と径大側取付部５２の凹凸形状が互いに嵌合し、さらに径大側取付部５２の凹凸に対応して取付具５０の厚肉部５５と薄肉部５６とが配されるので、取付具５０の外側に設けられた６箇所の肉厚部５１はアウターケース１４の凹凸形状境界部１８の曲率の小さい部分に対応するように配されている。
【００５６】
この取付具５０の外周をクランプリング２８により締め付けることで、取付具５０の外周はクランプリング２８の内周に沿って略円形に形成され、これにより肉厚部５１は径大側取付部５２側に押し込まれ、アウターケース１４の凹凸形状境界部１８を径大側取付部５２と共に部分的に高圧にし、径大側取付部５２とアウターケース１４との密着性を高めることができる。
【００５７】
この肉厚部５１が、内側に向かって形成されていると、径大側取付部５２との界面に凸部が形成されることになり、取付具５０と径大側取付部５２との密着不良の原因となる。
【００５８】
また、径大側取付部５２の凹部５７と凸部５８はアウターケース１４の凹凸形状に対応し形成されており、取付具５０の厚肉部５５と薄肉部５６と共にアウターケース１４に対して締め付けられ、シール性は確保されている。
【００５９】
これによって、ブーツ２とアウターケース１４の凹凸形状境界部１８での部分的な密着性の低下を改善し、アウターケース１４全周にわたり安定して良好なシール性を確保し、等速ジョイント１０内への塵埃に侵入やグリス等の漏出を確実に防ぐことができる。
【００６０】
なお、取付具５０の材料としては、ブーツ２と同様のポリエステル系、オレフィン系、ウレタン系等の熱可塑性エラストマーが好適に用いられる。また、ゴム材料を用いたものでもよい。
【００６１】
なお、本実施形態では、厚肉部５５と薄肉部５６とが交互に配されリング状に一体成形された取付具５０により本発明を説明したが、厚肉部のみからなりその両端部に増厚した肉厚部を設けたものを径大側取付部５２の凹部５７とクランプリング２８の間にスペーサーとして配して本発明を実施することもできる。
【００６２】
（第３の実施形態）
図７は、第３の実施形態の取付具７０をブーツ３と共にトリポートタイプの等速ジョイント１０に取り付けた状態の縦断面図、図８は図７のＺ−Ｚ線断面における横断面図、図９は取付具７０の断面図である。等速ジョイント１０は、上記第１、２の実施形態と同様のものであり、同一部材には同一符号を付し、その説明を省略する。
【００６３】
本実施形態においても、ブーツ３が等速ジョイント１０のアウターケース１４からトリポート１３側のシャフト１６の部分を覆うように、アウターケース１４及びシャフト１６にクランプリング２８、２９により締め付けられ取り付けられている。
【００６４】
このブーツ３は、アウターケース１４の摺動溝１５の凸部外周に対応する円形断面をなし、アウターケース１４に取り付けられる径大側取付部７２と、トリポート１３側のシャフト１６に取り付けられる径小側取付部７３と、これら両取付部７２、７３を連接するテーパ状の蛇腹部７４とからなり、これらがＴＰＥによりプレスブロー成形によって全体に円形断面かつ薄肉に一体成形されたものである。
【００６５】
この実施形態のブーツ３に用いられる取付具７０は、アウターケース１４の凹部１７と円形断面の径大側取付部７２との間に配される略楕円断面のスペーサーであり、径大側取付部７２外周をクランプリング２８で締め付けることで取り付けられる。
【００６６】
この取付具７０の周方向における両端部分には、取付具７０をアウターケース１４外周に取り付けた時のアウターケース１４の凸部の外接円に対して外側に増厚した肉厚部７１が設けられている。
【００６７】
この肉厚部７１は、アウターケース側シャフト２０の軸心（Ｏ）を中心として、前記中心（Ｏ）とアウターケース１４の摺動溝１５の凸部外周（Ｐ３）との距離を半径とする円弧に対して、径方向外方に突出してアウターケース１４の軸方向に延びる蒲鉾形状に形成されている。
【００６８】
すなわち、この肉厚部７１は、アウターケース１４の外周と径大側取付部７２との空間に配されクランプリング２８で締め付けた際、径大側取付部７２の外周が略円形となるように肉厚部７１を圧縮変形させることで、アウターケース１４の凹凸形状境界部１８での径大側取付部７２との接触圧を高めるように形成されている。
【００６９】
図に示すように、取付具７０はスペーサーとしてアウターケース１４の３箇所の凹部１７と円形断面の径大側取付部７２の空間内に肉厚部７１を外側に向けて配され、径大側取付部７２の外周をクランプリング２８で固定されている。
【００７０】
これにより、取付具７０両端の肉厚部７１は、アウターケース１４の６箇所の凹凸形状境界部１８の曲率の小さい部分に対応するように配される。
【００７１】
径大側取付部７２の外周をクランプリング２８で円形状に締め付けることで、肉厚部７１は径大側取付部７２とアウターケース１４の間で圧迫され、径大側取付部７２と肉厚部７１とが互いに変形しながら部分的に高い接触圧を発生し、アウターケース１４の凹凸形状境界部１８での密着性を向上し、シール性を高めることができ、これによりアウターケース１４の全周にわたりシール性を確保することができる。
【００７２】
この肉厚部７１は、径大側取付部７２と接するように外側に向けて配される。肉厚部７１がアウターケース１４側に配されると、アウターケース１４凹凸形状境界部１８との間に凸部が形成されることになり密着不良の原因となる。
【００７３】
この取付具７０の略楕円形の両側面は、アウターケース１４の凹部１７外周及び径大側取付部７２の内周面に対応するよう形成され、そのシール性が確保されていることはもちろんのことである。
【００７４】
これによって、ブーツ３とアウターケース１４の凹凸形状境界部１８での部分的な密着性の低下を改善し、アウターケース１４全周にわたり安定して良好なシール性を確保し、等速ジョイント１０内への塵埃に侵入やグリス等の漏出を確実に防ぐことができる。
【００７５】
なお、取付具７０の材料としては、ブーツ３と同様のポリエステル系、オレフィン系、ウレタン系等の熱可塑性エラストマーが好適に用いることができる。また、ゴム材料を用いたものでもよい。
【００７６】
また、本実施形態では取付具を周方向に３個の別体のもので構成したが、第２の実施形態で説明したように、厚肉部と薄肉部とを交互に配したリング状に一体成形されたものでもよい。
【００７７】
上記の各実施形態では、樹脂材料により一体成形された樹脂製ブーツ及びその取付具に基づいて本発明を説明したが、請求項６〜１０に記載のゴム材料により一体成形されたゴム製ブーツとそれに用いる取付具においても上記実施形態と同様にアウターケース全周にわたり安定して良好なシール性を確保し、本発明を実施することができる。
【００７８】
なお、このゴム製ブーツのゴム材料としては、クロロプレンゴムを始めとする各種合成ゴムや天然ゴムの単独、或いはそれらのブレンドをゴム成分として用いることができる。
【００７９】
また、この場合の取付具の材料としては、ゴム製ブーツと同様のクロロプレンゴム等のゴム材料、或いはポリエステル系、オレフィン系、ウレタン系等の熱可塑性エラストマー等の樹脂材料を適宜用いることができる。
【００８０】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の等速ジョイント用ブーツによれば、等速ジョイントの非円形形状をなすアウターケースに対して、樹脂製及びゴム製ブーツの径大側取付部を部分的なシール性の低下を防ぎ、アウターケースの全周にわたり安定して良好なシール性を確保し取り付けることができる。
【００８１】
また、本発明の等速ジョイント用ブーツの取付具によれば、各種形状の径大側取付部を有する樹脂製及びゴム製ブーツを、等速ジョイントの非円形形状をなすアウターケースに対して、部分的なシール性の低下を防ぎアウターケースの全周にわたり安定して良好なシール性を確保し取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１の実施形態の縦断面図である。
【図２】図１のＸ−Ｘ線断面図である。
【図３】第１の実施形態の径大側取付部の断面図である。
【図４】第２の実施形態の縦断面図である。
【図５】図４のＹ−Ｙ線断面図である。
【図６】第２の実施形態の取付具の断面図である。
【図７】第３の実施形態の縦断面図である。
【図８】図７のＺ−Ｚ線断面図である。
【図９】第３の実施形態の取付具の断面図である。
【図１０】従来例の縦断面図である。
【図１１】図１０のＡ−Ａ線断面図である。
【符号の説明】
１，２，３……等速ジョイント用ブーツ
２６，５２，７２……径大側取付部
３５，５３，７３……径小側取付部
３４，５４，７４……蛇腹部
３３，５１，７１……肉厚部
１０……等速ジョイント
１４……アウターケース
５０，７０……取付具[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a resin and rubber boot used for a constant velocity joint, and to a fixture used for attaching the boot to the constant velocity joint.
[0002]
[Prior art]
As one of constant velocity joints used for a drive shaft or the like of a vehicle, there is a tripod type joint, which is used, for example, for driving a front wheel drive automobile. Also in this constant velocity joint, a resin or rubber boot is provided as a cover for preventing dust or foreign matter from entering the inside of the joint and preventing leakage of grease or the like inside the joint.
[0003]
FIG. 10 is a longitudinal sectional view showing a state where a conventional resin boot 30 is attached to the tripod type constant velocity joint 10, and FIG. 11 is a sectional view taken along line AA in FIG.
[0004]
As shown in the figure, a constant velocity joint 10 is composed of a tripod 13 formed by protruding three trunnions 12 each having a roller 11 on a shaft 16 in a direction perpendicular to the axis, and an outer provided at an end of the other shaft 20. The outer case 14 has a concave portion 17 on its inner periphery for forming three sliding grooves 15 in the axial direction corresponding to the tripod 13, and the roller 11 is fitted into the groove 15. It is configured to allow axial sliding and angulation of both shafts and to transmit engine rotation.
[0005]
The conventional resin boot 30 includes a large-diameter mounting portion 21 attached to an outer case 14 provided on one shaft 20 of the constant velocity joint 10 and a small-diameter mounting portion attached to the shaft 16 on the tripod 13 side. And a cover body integrally formed by press-blow molding or the like with a thermoplastic elastomer such as polyester, and the outer case 14 and the shaft. It is fastened to the outer periphery of the clamp 16 by clamp rings 28 and 29.
[0006]
Since the outer case 14 has an irregular outer circumferential shape corresponding to the arrangement of the sliding grooves 15, the large-diameter mounting portion 21 of the resin boot 30 fixed to the outer case 14 has mounting stability. It is necessary to secure the inner periphery of the outer case 14 in accordance with the outer peripheral shape of the outer case 14 in order to secure the sealing performance.
[0007]
Therefore, in the resin boot 30, the large-diameter mounting portion 21 has a substantially circular outer periphery and a non-circular cross-section whose inner periphery corresponds to the outer peripheral shape of the outer case 14. A thick portion 24 having an inward convex shape corresponding to the concave portion 17 on the outer periphery of the case 14 is formed. Thus, thick portions 24 and thin portions 25 are alternately formed on the inner periphery of the large-diameter side mounting portion 21 (for example, see Patent Document 1).
[0008]
By the way, in the conventional resin boot 30, since the inner periphery of the resin boot 30 and the outer periphery of the outer case 14 are closely fitted to each other as shown in FIG. Are formed with a small curvature at the boundary between the outer case 14 and the thin portion 25 and the uneven boundary 18 at the outer periphery of the outer case 14, and the resin boot 30 is made of a highly rigid resin material and is not easily deformed even when tightened with a fastener. As a result, the contact pressure between the two cannot be sufficiently obtained, and the surface pressure tends to vary, so that the adhesion is insufficient, and the sealing performance is partially lower than on the periphery of the other large-diameter mounting portion. This causes liquid leakage such as grease inside the joint.
[0009]
The problem of the partial decrease in the sealing performance of the large-diameter side mounting portion of the resin boot is also a problem in the rubber boot.
[0010]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-13546 (page 3, FIG. 1)
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above, and in a constant velocity joint having a non-circular outer case such as a tripod type, a large-diameter side mounting portion of a resin or rubber boot has a non-circular outer. Provided are a constant velocity joint boot and a mounting device for mounting the boot, which can be attached to the outer periphery of the case while preventing a partial decrease in sealing performance and ensuring stable and good sealing performance over the entire circumference. The purpose is.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 is characterized in that a large-diameter mounting portion at one axial end attached to an outer case having alternately concave portions and convex portions in the circumferential direction, a small-diameter mounting portion attached to a shaft, and the two mounting portions. The bellows portion between them is integrally formed of a resin material, the inner peripheral side of the large-diameter mounting portion forms a non-circular shape corresponding to the outer shape of the outer case, and a thick-walled portion that is convex inward. In a constant velocity joint boot in which thin portions are alternately formed, a thick portion which is increased outwardly with respect to the thin portion circumcircle at a boundary portion between the thick portion and the thin portion in the axial direction. And a constant velocity joint boot.
[0013]
This resin boot is used for a constant velocity joint such as a tripod type, and the outer periphery of a non-circular outer case having an uneven shape is formed on the inner periphery of a large-diameter side mounting portion having a shape corresponding to the outer case. By fitting and fastening with a fastener, the outer periphery of the large-diameter mounting portion can be formed and attached in a circular shape along the inner periphery of the fastener. In particular, the thickened portion that is provided in the axial direction and is increased in the axial direction at the boundary between the thick portion and the thin portion of the large-diameter mounting portion is pressed against the outer case outer periphery by the fastener. Partially high contact pressure is generated, increasing the contact pressure between the outer case and the large-diameter mounting part at the boundary of the uneven part of the outer case, improving its adhesion, and improving the sealing performance, thereby improving the outer performance. Sealability can be ensured over the entire circumference of the case.
[0014]
The invention according to claim 2 is characterized in that a large-diameter mounting portion at one axial end attached to an outer case having alternately concave portions and convex portions in the circumferential direction, a small-diameter mounting portion attached to a shaft, and the two mounting portions. The bellows portion between them is integrally formed of a resin material, the large-diameter mounting portion has a non-circular shape corresponding to the outer periphery of the outer case, and has a substantially constant thickness over the entire circumference. Used for the formed constant velocity joint boots, for mounting the constant velocity joint boots to the constant velocity joint, a mounting tool disposed between the concave portion of the large diameter side mounting portion and the fastening tool, wherein A mounting tool for a constant velocity joint boot, characterized in that thicker portions that are increased outward are provided in the axial direction at portions arranged at both ends of the concave portion of the large-diameter mounting portion of the mounting tool. .
[0015]
In addition, as described in claim 3, the attachment is a thick portion in which an outer peripheral side has a substantially circular shape and an inner peripheral side has a non-circular shape corresponding to the outer case outer periphery and has an inward convex shape. And a thin portion formed integrally with each other in a ring shape, and provided with the thick portion which is increased outwardly with respect to the thin portion circumcircle at a boundary portion between the thick portion and the thin portion. It can be.
[0016]
The mounting bracket for this resin boot is used for a constant velocity joint such as a tripod type, and is used to mount a thin-walled large-diameter mounting portion that has a non-circular shape corresponding to the outer case outer periphery. By disposing the tool between the large-diameter side mounting portion and the fastening tool, the fitting is fitted to the outer case together and fastened and fixed by the fastening tool, so that the outer periphery of the mounting tool can be attached in a circular shape along the inner circumference of the fastening tool. . As a result, the thickened portion provided on the outer side of the mounting member presses the space between the large-diameter side mounting portion and the outer case with the fastener, thereby generating a partially high contact pressure. By increasing the contact pressure between the outer case and the large-diameter mounting part at the boundary of the uneven part of the case, the adhesion can be improved, and the sealing performance can be improved, thereby ensuring the sealing performance over the entire outer case circumference. it can.
[0017]
Further, the mounting tool is formed into a ring shape having an outer peripheral side having a substantially circular shape and an inner peripheral side alternately having a thick portion and a thin portion corresponding to the outer case outer periphery, so that the fitting to the constant velocity joint is formed. Assemblability and mounting stability can be improved.
[0018]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a large-diameter mounting portion having a circular cross section at one axial end attached to a non-circular outer case having concave portions and convex portions alternately arranged in the circumferential direction, and a small-diameter mounting portion attached to a shaft. And, the bellows portion between the two mounting portions is used for a constant velocity joint boot formed integrally with a resin material, and for attaching the constant velocity joint boot to a constant velocity joint, the large diameter side mounting portion and A mounting tool disposed between the concave portions of the outer case, wherein thickened portions that are increased outward are provided in the axial direction at portions of the mounting device that are disposed at both ends of the concave portion of the outer case. A mounting tool for a boot for a constant velocity joint, characterized in that:
[0019]
Further, the thick portion may be provided so as to be thicker outward with respect to a circumscribed circle of a convex portion of the outer case when the mounting tool is attached to an outer case outer periphery, as described in claim 5. it can.
[0020]
The mounting device of this resin boot is used for a constant velocity joint of a tripod type or the like, and is used for mounting a circular cross-section and a thin large-diameter mounting portion on the outer periphery of a non-circular outer case. Used as a spacer arranged between the large side mounting part and the concave part of the outer case, and tightened and fixed with a fastener together with the large diameter mounting part fitted to the outer case to tighten the outer periphery of the large diameter mounting part It can be mounted in a circular shape along the inner circumference of the tool. As a result, the thicker portions provided on both ends of the mounting fixture that increase in thickness are pressed between the large-diameter mounting portion and the outer case at the uneven boundary of the outer case, and a partially high contact pressure is generated. Then, the contact pressure is increased between the outer case, the thick portion of the mounting fixture, and the large-diameter side mounting portion, thereby improving the adhesion and the sealing performance. Sealability can be ensured.
[0021]
The invention according to claim 6 is characterized in that the large-diameter mounting portion at one axial end attached to the outer case having alternately concave and convex portions in the circumferential direction, the small-diameter mounting portion attached to the shaft, and the two mounting portions. The bellows portion between them is integrally formed of a rubber material, the inner peripheral side of the large-diameter mounting portion forms a non-circular shape corresponding to the outer shape of the outer case, and a thick-walled portion that is convex inward. In a constant velocity joint boot in which thin portions are alternately formed, a thick portion which is increased outwardly with respect to the thin portion circumcircle at a boundary portion between the thick portion and the thin portion in the axial direction. And a constant velocity joint boot.
[0022]
The present invention is a rubber boot integrally formed of a rubber material such as chloroprene rubber instead of the resin material in the case of the above-mentioned resin boot. Therefore, as in the case of the resin boot described above, the outer periphery of the large-diameter mounting portion of the rubber boot can be formed and mounted in a circular shape along the inner periphery of the fastener, and the outer case can be attached at the boundary of the uneven portion of the outer case. The contact pressure between the outer case and the large-diameter mounting portion is increased to improve the adhesion, and good sealing performance over the entire outer case can be ensured.
[0023]
The invention according to claim 7 is characterized in that a large-diameter mounting portion at one axial end attached to an outer case having a concave portion and a convex portion alternately in the circumferential direction, a small-diameter mounting portion attached to a shaft, and the two mounting portions. The bellows portion is integrally formed of a rubber material, the large-diameter mounting portion has a non-circular shape corresponding to the outer periphery of the outer case, and has a substantially constant thickness over the entire circumference. Used for the formed constant velocity joint boots, for mounting the constant velocity joint boots to the constant velocity joint, a mounting tool disposed between the concave portion of the large diameter side mounting portion and the fastening tool, wherein A mounting tool for a constant velocity joint boot, characterized in that thicker portions that are increased outward are provided in the axial direction at portions arranged at both ends of the concave portion of the large-diameter mounting portion of the mounting tool. .
[0024]
In addition, as described in claim 8, the mounting part has a thick part in which an outer peripheral side has a substantially circular shape, and an inner peripheral side has a non-circular shape corresponding to the outer case outer periphery and has an inward convex shape. And a thin portion formed integrally with each other in a ring shape, and provided with the thick portion which is increased outwardly with respect to the thin portion circumcircle at a boundary portion between the thick portion and the thin portion. It can be.
[0025]
This mounting tool is used for a boot made of a different material from the case of mounting the resin boot according to claim 2 or 3, that is, integrally formed of a rubber material such as chloroprene rubber and has a non-circular outer periphery. It is used to attach a rubber boot having a large-diameter attachment portion that is shaped and thin to a constant velocity joint.
[0026]
According to this attachment, the outer periphery of the attachment is formed in a circular shape by arranging the attachment between the large-diameter side attachment portion and the fastener and tightening and fixing them together. The contact pressure between the outer case and the large-diameter mounting portion is increased to improve the adhesion, and the sealing performance can be ensured over the entire circumference of the outer case. In addition, by integrally forming the attachment into a ring shape, the assembling property to the constant velocity joint and the mounting stability can be improved.
[0027]
According to a ninth aspect of the present invention, a large-diameter mounting portion having a circular cross-section at one axial end attached to a non-circular outer case having alternately concave and convex portions in the circumferential direction, and a small-diameter mounting portion attached to a shaft. And, the bellows portion between the two mounting portions is used for a constant velocity joint boot formed integrally with a rubber material, and for attaching the constant velocity joint boot to a constant velocity joint, the large diameter side mounting portion and A mounting tool disposed between the concave portions of the outer case, wherein thickened portions that are increased outward are provided in the axial direction at portions of the mounting device that are disposed at both ends of the concave portion of the outer case. A mounting tool for a boot for a constant velocity joint, characterized in that:
[0028]
The thick portion may be provided so as to be thicker outward with respect to a circumcircle of a convex portion of the outer case when the mounting tool is attached to an outer case outer periphery, as described in claim 10. it can.
[0029]
This mounting tool is used for mounting a rubber boot having a large-diameter mounting portion having a circular cross section integrally formed of a rubber material such as chloroprene rubber to a constant velocity joint. Only the material of the boot is different from that of the resin boot described.
[0030]
Therefore, according to this attachment, the outer periphery of the large-diameter attachment portion can be attached in a circular shape along the inner periphery of the fastener by being arranged between the large-diameter attachment portion and the recess of the outer case and fixed together. By this, the contact pressure between the outer case and the thick part of the mounting fixture and the large-diameter side mounting part is increased at the irregularity boundary portion of the outer case to improve the adhesion, and the sealing property over the entire outer case circumference. Can be secured.
[0031]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described based on an example of a resin boot shown in the drawings.
[0032]
First Embodiment FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing a state in which a resin boot 1 (hereinafter, referred to as a boot) for a constant velocity joint according to an embodiment is attached to a tripod type constant velocity joint 10, and FIG. FIG. 3 is a cross-sectional view of the large-diameter side mounting portion 26 of the boot 1 in a cross section taken along line XX of FIG. 1, and FIG.
[0033]
The constant velocity joint 10 is the same as the conventional one, and includes a tripport 13 having three trunnions 12 having rollers 11 protruding in a direction perpendicular to the axis on one shaft 16 on the input side and the output side. And an outer case 14 provided at the end of the other shaft 20.
[0034]
The outer case 14 has, on its inner periphery, three axial sliding grooves 15 corresponding to the tripod 13, and a recess 17 for forming the sliding grooves 15 is provided on the outer periphery of the outer case 14. Fifteen convex portions are formed alternately in the circumferential direction.
[0035]
The roller 11 of the tripod 13 is fitted in the sliding groove 15 so as to transmit the rotational torque while enabling the sliding in the axial direction and the angle setting of both shafts.
[0036]
The constant velocity joint 10 is appropriately expanded and contracted so as to cover the portion of the shaft 16 on the tripport 13 side from the outer case 14 in order to prevent dust and foreign matter from entering the inside of the joint and prevent leakage of grease and the like in the joint. A bellows-shaped boot 1 that can be bent or deformed is provided, and is fastened to the outer case 14 and the shaft 16 by clamping rings 28 and 29.
[0037]
The boot 1 has a substantially circular outer periphery attached to the outer case 14 of the constant velocity joint 10 and an inner periphery having a non-circular cross section corresponding to the outer peripheral shape of the outer case 14. It is attached to the large-diameter mounting portion 26 in which the thick portion 31 and the thin portion 32 corresponding to the concave portion 17 on the outer periphery of the case 14 and the convex portion of the sliding groove 15 are formed alternately, and the shaft 16 on the tripport 13 side. It is composed of a small-diameter mounting portion 35 and a tapered bellows portion 34 connecting these mounting portions 26 and 35, which are integrally formed by injection blow molding with a polyester-based thermoplastic elastomer (TPE). is there.
[0038]
At six boundaries between the thick portion 31 and the thin portion 32 alternately formed on the circumference of the large-diameter mounting portion 26, the thickness increased outward toward the circumscribed circle of the thin portion 32 The portion 33 is provided in the axial direction of the outer case 14.
[0039]
The thick portion 33 is centered on the axis of the outer case side shaft 20 (O), and the center (O) when the large-diameter mounting portion 26 is mounted on the outer periphery of the outer case 14 and the outer periphery of the thin portion 32 (P1). ) Is formed in a semicylindrical shape that protrudes radially outward and extends in the axial direction with respect to an arc whose radius is the distance to ()).
[0040]
That is, the thick portion 33 is formed such that when the large-diameter mounting portion 26 is fitted to the outer periphery of the outer case 14 and tightened by the clamp ring 28, the outer periphery of the large-diameter mounting portion 26 becomes circular. 33 is pressed inward, and the thick portion 33 is formed so as to press against the uneven boundary portion 18 of the outer case 14.
[0041]
When attaching the large-diameter side mounting portion 26 to the outer periphery of the outer case 14 having the uneven shape of the constant velocity joint 10, the thick portion 31 and the thin portion 32 of the large-diameter side mounting portion 26 are formed into the uneven shape of the outer case 14. Since the fitting is performed correspondingly, the six thick portions 33 provided on the outer side of the large-diameter mounting portion 26 are arranged so as to correspond to the portions of the outer case 14 where the curvature 18 of the uneven shape boundary portion 18 is small. .
[0042]
By tightening the outer periphery of the large-diameter mounting portion 26 with the clamp ring 28, the outer periphery of the large-diameter mounting portion 26 is formed in a substantially circular shape along the inner circumference of the clamp ring 28, whereby the thick portion 33 is reduced in diameter. By being pushed into the inside of the large-side mounting portion 26, the uneven boundary portion 18 of the outer case 14 is partially made to have a high pressure, and the adhesion between the large-diameter side mounting portion 26 and the outer case 14 can be enhanced.
[0043]
When the thick portion 33 is formed inward, it is in direct contact with the metal outer case 14 and its deformation tends to be biased, and the contact pressure is locally biased to cause poor adhesion. Therefore, it is important that the thick portion 33 is formed toward the outside of the large-diameter side attachment portion 26 that is in contact with the clamp ring 28.
[0044]
In addition, the thick portion 31 and the thin portion 32 of the large-diameter side mounting portion 26 are tightened in accordance with the uneven shape of the outer case 14, so that the sealing performance at portions other than the thick portion 33 is maintained as before. I have.
[0045]
As a result, it is possible to improve a partial decrease in adhesion at the uneven boundary portion 18 between the boot 1 and the outer case 14, secure a stable good seal over the entire circumference of the outer case 14, and It is possible to reliably prevent dust from entering the device and leakage of grease and the like.
[0046]
(Second embodiment)
FIG. 4 is a longitudinal sectional view showing a state in which the attachment 50 of the second embodiment is attached to the tripod type constant velocity joint 10 together with the boot 2, FIG. 5 is a transverse sectional view taken along the line YY of FIG. FIG. 6 is a sectional view of the fixture 50. The constant velocity joint 10 is the same as that of the first embodiment, and the same members are denoted by the same reference numerals and description thereof will be omitted.
[0047]
Also in the present embodiment, the boot 2 is fastened and attached to the outer case 14 and the shaft 16 by the clamp rings 28 and 29 so that the boot 2 covers the portion of the shaft 16 from the outer case 14 to the tripod 13 side of the constant velocity joint 10. .
[0048]
The boot 2 has a large-diameter mounting portion 52 that is mounted on the outer case 14 of the constant velocity joint 10, a small-diameter mounting portion 53 that is mounted on the shaft 16 on the tripod 13 side, and connects these two mounting portions 52 and 53. Tapered bellows 54, which are integrally formed by press blow molding with TPE.
[0049]
The large-diameter side mounting portion 52 of the boot 2 alternately has three concave portions 57 corresponding to the concave portions 17 on the outer periphery of the outer case 14 and three convex portions 58 corresponding to the convex portions of the sliding groove 15 on the periphery. Has a non-circular cross-section. Further, the wall thickness is formed to be thin having a substantially constant thickness over the entire circumference.
[0050]
The mounting tool 50 used for the boot 2 is a ring-shaped mounting tool disposed between the large-diameter mounting portion 52 and the clamp ring 28, and the outer periphery thereof is fixed by the clamp ring 28. .
[0051]
The mounting tool 50 has a substantially circular outer peripheral side, a non-circular cross section corresponding to the outer peripheral shape of the large-diameter mounting section 52 of the boot 2, and a large-diameter mounting section 52 at a required circumferential interval. The thick portions 55 and the thin portions 56 corresponding to the concave and convex portions 57 and 58 on the outer periphery are alternately arranged and formed in a ring shape.
[0052]
At the six boundaries between the thick portion 55 and the thin portion 56 of the attachment 50, a thick portion 51 which is increased outwardly with respect to the circumscribed circle of the thin portion 56 extends in the axial direction of the outer case 14. Is provided.
[0053]
The thick portion 51 is centered on the axis of the outer case-side shaft 20 (O), and the center (O) when the large-diameter mounting portion 52 is mounted on the outer periphery of the outer case 14 together with the mounting tool 50, and the thin portion. The outer case 14 is formed in a semi-cylindrical shape that protrudes radially outward and extends in the axial direction of the outer case 14 with respect to an arc whose radius is the distance from the outer periphery (P2).
[0054]
That is, when the large-diameter mounting portion 52 is fitted to the outer periphery of the outer case 14, the mounting device 50 is arranged on the outer periphery thereof, and the outer periphery of the mounting device 50 is The thick portion 51 is pressed inward so as to be circular, and the thick portion 51 is formed so as to press the large-diameter side mounting portion 52 and the uneven boundary portion 18 of the outer case 14.
[0055]
When the large-diameter mounting portion 52 of the boot 2 is mounted on the outer periphery of the outer case 14 having the concavo-convex shape of the constant velocity joint 10, the outer case 14 and the large-diameter mounting portion 52 are fitted with each other to form a larger diameter. Since the thick portion 55 and the thin portion 56 of the fixture 50 are arranged corresponding to the unevenness of the side attachment portion 52, the six thick portions 51 provided outside the fixture 50 are provided on the outer case 14. It is arranged so as to correspond to a portion of the uneven shape boundary portion 18 having a small curvature.
[0056]
By tightening the outer periphery of the attachment 50 with the clamp ring 28, the outer periphery of the attachment 50 is formed in a substantially circular shape along the inner periphery of the clamp ring 28, whereby the thick portion 51 is closer to the large-diameter attachment portion 52. And the boundary 18 of the uneven shape of the outer case 14 is partially increased in pressure together with the large-diameter mounting portion 52, so that the adhesion between the large-diameter mounting portion 52 and the outer case 14 can be improved.
[0057]
When the thick portion 51 is formed inward, a convex portion is formed at the interface with the large-diameter mounting portion 52, and the close contact between the mounting fixture 50 and the large-diameter mounting portion 52 is achieved. It causes a defect.
[0058]
The concave portion 57 and the convex portion 58 of the large-diameter mounting portion 52 are formed so as to correspond to the concave-convex shape of the outer case 14, and are fastened to the outer case 14 together with the thick portion 55 and the thin portion 56 of the fixture 50. Therefore, the sealing property is secured.
[0059]
As a result, the lowering of the partial adhesion at the uneven boundary portion 18 between the boot 2 and the outer case 14 is improved, and a good sealing property is stably secured over the entire outer case 14. It is possible to reliably prevent intrusion of dust and leakage of grease and the like.
[0060]
In addition, as the material of the attachment 50, a thermoplastic elastomer such as a polyester-based, olefin-based, or urethane-based material similar to that of the boot 2 is preferably used. Further, a rubber material may be used.
[0061]
In the present embodiment, the present invention has been described by using the mounting member 50 in which the thick portions 55 and the thin portions 56 are alternately arranged and are integrally formed in a ring shape. The present invention can also be implemented by disposing a thick-walled portion provided as a spacer between the concave portion 57 of the large-diameter mounting portion 52 and the clamp ring 28.
[0062]
(Third embodiment)
FIG. 7 is a longitudinal sectional view showing a state in which the attachment 70 of the third embodiment is attached to the tripod type constant velocity joint 10 together with the boot 3, FIG. 8 is a transverse sectional view taken along the line Z-Z in FIG. FIG. 9 is a sectional view of the fixture 70. The constant velocity joint 10 is the same as the first and second embodiments, and the same members are denoted by the same reference numerals and description thereof will be omitted.
[0063]
Also in the present embodiment, the boot 3 is fastened and attached to the outer case 14 and the shaft 16 by the clamp rings 28 and 29 so as to cover the portion of the shaft 16 from the outer case 14 of the constant velocity joint 10 to the tripod 13. .
[0064]
The boot 3 has a circular cross-section corresponding to the outer periphery of the convex portion of the sliding groove 15 of the outer case 14, and has a large-diameter mounting portion 72 mounted on the outer case 14 and a small-diameter mounting portion 72 mounted on the shaft 16 on the tripod 13 side. A side attachment portion 73 and a tapered bellows portion 74 connecting these two attachment portions 72, 73 are integrally formed to have a circular cross section and a thin wall by press blow molding using TPE.
[0065]
The mounting member 70 used for the boot 3 of this embodiment is a spacer having a substantially elliptical cross section disposed between the concave portion 17 of the outer case 14 and the large-diameter side mounting portion 72 having a circular cross section. The outer periphery 72 is attached by tightening with a clamp ring 28.
[0066]
At both ends in the circumferential direction of the mounting member 70, thick portions 71 are provided which are increased outwardly with respect to a circumscribed circle of a convex portion of the outer case 14 when the mounting member 70 is mounted on the outer periphery of the outer case 14. ing.
[0067]
The thickness of the thick portion 71 is defined by a distance between the center (O) of the outer case-side shaft 20 and the outer periphery (P3) of the convex portion of the sliding groove 15 of the outer case 14 as a radius. The outer case 14 is formed in a semicylindrical shape protruding radially outward with respect to the arc and extending in the axial direction of the outer case 14.
[0068]
That is, the thick portion 71 is arranged in a space between the outer periphery of the outer case 14 and the large-diameter mounting portion 72 so that when tightened by the clamp ring 28, the outer periphery of the large-diameter mounting portion 72 becomes substantially circular. The thick portion 71 is formed so as to increase the contact pressure with the large-diameter side mounting portion 72 at the uneven boundary portion 18 of the outer case 14 by compressively deforming the thick portion 71.
[0069]
As shown in the figure, the mounting member 70 is arranged as a spacer with the thick portion 71 facing outward in the space between the three concave portions 17 of the outer case 14 and the large-diameter mounting portion 72 having a circular cross section. The outer periphery of the mounting portion 72 is fixed by the clamp ring 28.
[0070]
Thereby, the thick portions 71 at both ends of the mounting fixture 70 are arranged so as to correspond to the portions of the outer case 14 where the curvatures of the six concavo-convex boundary portions 18 are small.
[0071]
By clamping the outer periphery of the large-diameter mounting portion 72 in a circular shape with the clamp ring 28, the thick portion 71 is pressed between the large-diameter mounting portion 72 and the outer case 14, and the thick-diameter mounting portion 72 and the thickness are reduced. The high contact pressure is generated partially while the portions 71 and 72 are deformed with each other, so that the adhesion at the uneven boundary portion 18 of the outer case 14 can be improved and the sealing property can be improved. Sealing properties can be ensured over the circumference.
[0072]
The thick portion 71 is disposed outward so as to be in contact with the large-diameter mounting portion 72. When the thick portion 71 is disposed on the outer case 14 side, a convex portion is formed between the thick portion 71 and the boundary 18 of the uneven shape of the outer case 14, which causes poor adhesion.
[0073]
Both sides of the substantially elliptical shape of the attachment 70 are formed so as to correspond to the outer periphery of the concave portion 17 of the outer case 14 and the inner periphery of the large-diameter attachment portion 72, so that the sealing property is naturally ensured. That is.
[0074]
As a result, it is possible to improve the partial decrease in the adhesiveness between the boot 3 and the outer case 14 at the uneven boundary portion 18, secure a good sealing performance stably over the entire circumference of the outer case 14, and maintain the inside of the constant velocity joint 10. It is possible to reliably prevent intrusion of dust and leakage of grease and the like.
[0075]
In addition, as the material of the attachment 70, a thermoplastic elastomer such as a polyester-based, olefin-based, or urethane-based elastomer similar to that of the boot 3 can be suitably used. Further, a rubber material may be used.
[0076]
Further, in the present embodiment, the attachment is constituted by three separate members in the circumferential direction. However, as described in the second embodiment, the attachment is formed in a ring shape in which thick portions and thin portions are alternately arranged. It may be integrally molded.
[0077]
In each of the above embodiments, the present invention has been described based on a resin boot integrally formed of a resin material and a fixture thereof, but a rubber boot integrally formed of a rubber material according to claims 6 to 10 and The mounting tool used for the same can stably secure good sealing properties over the entire circumference of the outer case as in the above embodiment, and can implement the present invention.
[0078]
As a rubber material of the rubber boot, various synthetic rubbers such as chloroprene rubber and natural rubber alone or a blend thereof can be used as a rubber component.
[0079]
In this case, as a material of the attachment, a rubber material such as chloroprene rubber similar to the rubber boot, or a resin material such as a thermoplastic elastomer such as polyester, olefin, or urethane can be used as appropriate.
[0080]
【The invention's effect】
As described above, according to the constant velocity joint boot of the present invention, the large-diameter side mounting portion of the resin and rubber boot is partially sealed with respect to the non-circular outer case of the constant velocity joint. In addition, it is possible to prevent the deterioration of the sealing property and to stably secure the good sealing performance over the entire circumference of the outer case and to mount the outer case.
[0081]
Further, according to the mounting tool of the constant velocity joint boot of the present invention, the resin and rubber boots having the large-diameter side mounting portion of various shapes, the outer case of the non-circular shape of the constant velocity joint, Partial deterioration of the sealing property is prevented, and good sealing property can be secured and attached stably over the entire circumference of the outer case.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a first embodiment.
FIG. 2 is a sectional view taken along line XX of FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view of a large-diameter mounting portion according to the first embodiment.
FIG. 4 is a longitudinal sectional view of a second embodiment.
FIG. 5 is a sectional view taken along line YY of FIG. 4;
FIG. 6 is a sectional view of a fixture according to a second embodiment.
FIG. 7 is a longitudinal sectional view of a third embodiment.
FIG. 8 is a sectional view taken along line ZZ of FIG. 7;
FIG. 9 is a sectional view of a fixture according to a third embodiment.
FIG. 10 is a longitudinal sectional view of a conventional example.
FIG. 11 is a sectional view taken along line AA of FIG. 10;
[Explanation of symbols]
1,2,3 ... Constant velocity joint boots
26, 52, 72 ... large diameter side mounting part
35, 53, 73 ... small diameter side mounting part
34, 54, 74 ... bellows
33, 51, 71 ... thick part
10 ... Constant velocity joint
14 ... Outer case
50, 70 ... Mounting fixture

Claims

周方向に凹部と凸部を交互に有するアウターケースに取り付けられる軸方向一端側の径大側取付部と、シャフトに取り付けられる径小側取付部と、前記両取付部間の蛇腹部とが樹脂材料により一体成形されてなり、
前記径大側取付部の内周側が前記アウターケース外周形状に対応する非円形形状をなし、内側への凸状をなす厚肉部と薄肉部とが交互に形成されてなる等速ジョイント用ブーツにおいて、
前記厚肉部と前記薄肉部との境界部に、前記薄肉部外接円に対して外側に増厚した肉厚部を軸方向に設けた
ことを特徴とする等速ジョイント用ブーツ。A large-diameter mounting portion at one axial end attached to an outer case having alternately concave and convex portions in the circumferential direction, a small-diameter mounting portion attached to a shaft, and a bellows portion between the two attaching portions are made of resin. It is integrally molded with the material,
A constant velocity joint boot in which the inner peripheral side of the large-diameter mounting portion has a non-circular shape corresponding to the outer shape of the outer case, and thick portions and thin portions forming an inward convex shape are alternately formed. At
A constant velocity joint boot characterized in that a thick portion which is increased outwardly with respect to the circumcircle of the thin portion is provided in an axial direction at a boundary between the thick portion and the thin portion.

周方向に凹部と凸部を交互に有するアウターケースに取り付けられる軸方向一端側の径大側取付部と、シャフトに取り付けられる径小側取付部と、前記両取付部間の蛇腹部とが樹脂材料により一体成形されてなり、
前記径大側取付部が前記アウターケースの外周に対応する非円形形状をなし、かつ、その肉厚が全周にわたって略一定の薄肉に形成された等速ジョイント用ブーツに用いられ、
前記等速ジョイント用ブーツを等速ジョイントに取り付けるため、前記径大側取付部の凹部と締め付け具の間に配される取付具であって、
前記取付具における前記径大側取付部の凹部の両端部に配される部分に、外側に増厚した肉厚部を軸方向に設けた
ことを特徴とする等速ジョイント用ブーツの取付具。A large-diameter mounting portion at one axial end attached to an outer case having alternately concave and convex portions in the circumferential direction, a small-diameter mounting portion attached to a shaft, and a bellows portion between the two attaching portions are made of resin. It is integrally molded with the material,
The large-diameter side mounting portion has a non-circular shape corresponding to the outer periphery of the outer case, and is used for a constant velocity joint boot formed to have a substantially constant thickness over the entire circumference.
In order to attach the constant velocity joint boot to the constant velocity joint, a mounting tool disposed between the recess and the fastener of the large-diameter side mounting portion,
A mounting part for a constant velocity joint boot, characterized in that thicker parts which are increased outward are provided in the axial direction at portions arranged at both ends of a concave portion of the large diameter side mounting part in the mounting part.

前記取付具は、外周側が略円形をなし、かつ内周側が前記アウターケース外周に対応する非円形形状をなして内側への凸状をなす厚肉部と薄肉部とを交互に有するリング状に一体成形され、
前記厚肉部と前記薄肉部との境界部に、前記薄肉部外接円に対して外側に増厚した前記肉厚部を設けた
ことを特徴とする請求項２記載の等速ジョイント用ブーツの取付具。The mounting tool has a substantially circular shape on the outer peripheral side and a non-circular shape on the inner peripheral side corresponding to the outer periphery of the outer case. Integrally molded,
3. The constant velocity joint boot according to claim 2, wherein the thick portion which is increased outwardly with respect to the thin portion circumscribed circle is provided at a boundary portion between the thick portion and the thin portion. Fixture.

周方向に凹部と凸部を交互に有する非円形なアウターケースに取り付けられる軸方向一端側の円形断面の径大側取付部と、シャフトに取り付けられる径小側取付部と、前記両取付部間の蛇腹部とが樹脂材料により一体成形されてなる等速ジョイント用ブーツに用いられ、
前記等速ジョイント用ブーツを等速ジョイントに取り付けるため、前記径大側取付部と前記アウターケースの凹部の間に配される取付具であって、
前記取付具における前記アウターケースの凹部の両端部に配される部分に、外側に増厚した肉厚部を軸方向に設けた
ことを特徴とする等速ジョイント用ブーツの取付具。A large-diameter mounting portion having a circular cross-section at one axial end attached to a non-circular outer case having alternately concave and convex portions in the circumferential direction, a small-diameter mounting portion attached to a shaft, and the two mounting portions. Is used for constant velocity joint boots in which the bellows part is integrally molded with a resin material,
A mounting tool disposed between the large-diameter mounting portion and the recess of the outer case, for mounting the constant velocity joint boot to the constant velocity joint,
A mounting part for a constant velocity joint boot, characterized in that thicker parts which are increased outward are provided in the axial direction at portions arranged at both ends of the concave part of the outer case in the mounting part.

前記肉厚部が、前記取付具をアウターケース外周に取り付けた時の前記アウターケースの凸部の外接円に対して外側に増厚して設けられた
ことを特徴とする請求項４記載の等速ジョイント用ブーツの取付具。5. The method according to claim 4, wherein the thick portion is provided so as to increase in thickness outward with respect to a circumscribed circle of a convex portion of the outer case when the mounting tool is attached to an outer periphery of the outer case. 6. Bracket for speed joints.

周方向に凹部と凸部を交互に有するアウターケースに取り付けられる軸方向一端側の径大側取付部と、シャフトに取り付けられる径小側取付部と、前記両取付部間の蛇腹部とがゴム材料により一体成形されてなり、
前記径大側取付部の内周側が前記アウターケース外周形状に対応する非円形形状をなし、内側への凸状をなす厚肉部と薄肉部とが交互に形成されてなる等速ジョイント用ブーツにおいて、
前記厚肉部と前記薄肉部との境界部に、前記薄肉部外接円に対して外側に増厚した肉厚部を軸方向に設けた
ことを特徴とする等速ジョイント用ブーツ。A large-diameter mounting portion at one axial end attached to an outer case having alternately concave and convex portions in the circumferential direction, a small-diameter mounting portion attached to a shaft, and a bellows portion between the two attaching portions are rubber. It is integrally molded with the material,
A constant velocity joint boot in which the inner peripheral side of the large-diameter mounting portion has a non-circular shape corresponding to the outer shape of the outer case, and thick portions and thin portions forming an inward convex shape are alternately formed. At
A constant velocity joint boot characterized in that a thick portion which is increased outwardly with respect to the circumcircle of the thin portion is provided in an axial direction at a boundary between the thick portion and the thin portion.

周方向に凹部と凸部を交互に有するアウターケースに取り付けられる軸方向一端側の径大側取付部と、シャフトに取り付けられる径小側取付部と、前記両取付部間の蛇腹部とがゴム材料により一体成形されてなり、
前記径大側取付部が前記アウターケースの外周に対応する非円形形状をなし、かつ、その肉厚が全周にわたって略一定の薄肉に形成された等速ジョイント用ブーツに用いられ、
前記等速ジョイント用ブーツを等速ジョイントに取り付けるため、前記径大側取付部の凹部と締め付け具の間に配される取付具であって、
前記取付具における前記径大側取付部の凹部の両端部に配される部分に、外側に増厚した肉厚部を軸方向に設けた
ことを特徴とする等速ジョイント用ブーツの取付具。A large-diameter mounting portion at one axial end attached to an outer case having alternately concave and convex portions in the circumferential direction, a small-diameter mounting portion attached to a shaft, and a bellows portion between the two attaching portions are rubber. It is integrally molded with the material,
The large-diameter side mounting portion has a non-circular shape corresponding to the outer periphery of the outer case, and is used for a constant velocity joint boot formed to have a substantially constant thickness over the entire circumference.
In order to attach the constant velocity joint boot to the constant velocity joint, a mounting tool disposed between the recess and the fastener of the large-diameter side mounting portion,
A mounting part for a constant velocity joint boot, characterized in that thicker parts which are increased outward are provided in the axial direction at portions arranged at both ends of a concave portion of the large diameter side mounting part in the mounting part.

前記取付具は、外周側が略円形をなし、かつ内周側が前記アウターケース外周に対応する非円形形状をなして内側への凸状をなす厚肉部と薄肉部とを交互に有するリング状に一体成形され、
前記厚肉部と前記薄肉部との境界部に、前記薄肉部外接円に対して外側に増厚した前記肉厚部を設けた
ことを特徴とする請求項７記載の等速ジョイント用ブーツの取付具。The mounting tool has a substantially circular shape on the outer peripheral side and a non-circular shape on the inner peripheral side corresponding to the outer periphery of the outer case. Integrally molded,
The constant-velocity joint boot according to claim 7, wherein the thick portion which is increased outwardly with respect to the circumcircle of the thin portion is provided at a boundary between the thick portion and the thin portion. Fixture.

周方向に凹部と凸部を交互に有する非円形なアウターケースに取り付けられる軸方向一端側の円形断面の径大側取付部と、シャフトに取り付けられる径小側取付部と、前記両取付部間の蛇腹部とがゴム材料により一体成形されてなる等速ジョイント用ブーツに用いられ、
前記等速ジョイント用ブーツを等速ジョイントに取り付けるため、前記径大側取付部と前記アウターケースの凹部の間に配される取付具であって、
前記取付具における前記アウターケースの凹部の両端部に配される部分に、外側に増厚した肉厚部を軸方向に設けた
ことを特徴とする等速ジョイント用ブーツの取付具。A large-diameter mounting portion having a circular cross-section at one axial end attached to a non-circular outer case having alternately concave and convex portions in the circumferential direction, a small-diameter mounting portion attached to a shaft, and the two mounting portions. Is used for constant velocity joint boots in which the bellows and the
A mounting tool disposed between the large-diameter mounting portion and the recess of the outer case, for mounting the constant velocity joint boot to the constant velocity joint,
A mounting part for a constant velocity joint boot, characterized in that thicker parts which are increased outward are provided in the axial direction at portions arranged at both ends of the concave part of the outer case in the mounting part.

前記肉厚部が、前記取付具をアウターケース外周に取り付けた時の前記アウターケースの凸部の外接円に対して外側に増厚して設けられた
ことを特徴とする請求項９記載の等速ジョイント用ブーツの取付具。10. The method according to claim 9, wherein the thick portion is provided so as to increase in thickness outward with respect to a circumscribed circle of a convex portion of the outer case when the mounting tool is attached to an outer periphery of the outer case. Bracket for speed joints.