JP2004169656A - アクセルペダル装置 - Google Patents

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満 関谷
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Abstract

【課題】アクセルペダル装置において、踏力に所望のヒステリシス荷重を容易にを設定できるようにする。
【解決手段】ペダルアーム30、支軸11、捩り式のリターンスプリング40を備え、ペダルアームの移動に伴なって踏力にヒステリシス荷重を生じさせるヒステリシス発生機構として、ペダルアームを一体的に保持して支軸回りに回動し得ると共に支軸と同軸に中心をもつ円弧状の摺動面23aを有するロータ20と、摺動面23aよりも支軸11寄りに揺動中心S2をもち摺動面に接触するように配置される摩擦部材50とを設け、リターンスプリング40の一端41を摩擦部材50の自由端側52に係止し、他端42をロータ20の側壁23bに係止する。これにより、所望のヒステリシス荷重が得られる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドライブバイワイヤシステムを採用した車両等に適用されるアクセルペダル装置に関し、特にアクセルペダルの動作に要する踏力にヒステリシスを発生させる機構を備えたアクセルペダル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ドライブバイワイヤシステムに適用される従来のアクセルペダル装置においては、運転者の操作性等を考慮して、アクセルペダルの動作に要する踏力(ペダル荷重)にヒステリシスを発生させる機構が採用されている。
例えば、従来のアクセルペダル装置におけるヒステリシス発生機構としては、アクセルペダルの枢軸に支持された領域に円筒状の摺動面としてのライナを設け、このライナに接触すると同時にその接触圧力が踏力に応じて変化するリターンスプリングの付勢力により弾性変形させられる可撓性のヒステリシスレバーを設け、ヒステリシスレバーの被摺動部とライナとの摩擦力によりヒステリシス荷重を発生させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、他のアクセルペダル装置におけるヒステリシス発生機構としては、アクセルペダルの一端側に傾斜面を設け、この傾斜面に接触するようにスプリングにより付勢された円錐状の面をもつ摩擦部材を設け、アクセルペダルの踏み込みに伴なって摩擦部材がケースの内面との間に生じる摩擦力によりヒステリシス荷重を発生させるものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
また、他のアクセルペダル装置におけるヒステリシス発生機構としては、アクセルペダルの枢軸としての支承ピン(支軸)とこの支承ピンの外周面を覆うように接触して配置される支承シェルとにより軸受部を形成し、支承シェルの周りにアクセルペダルの踏み込みに伴なって付勢力を増すU字状の板バネを配置し、板バネが発生するバネ力にて軸受部を片寄せすることで軸受界面に生じる摩擦力によりヒステリシス荷重を発生させるものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
さらに、他のアクセルペダル装置におけるヒステリシス発生機構としては、ペダルアームと一体的に回転するロータを設け、ロータの側面に接触する軸受板を設け、ロータと軸受板との間に生じる摩擦力によりヒステリシス荷重を発生させるものが知られている(例えば、特許文献4参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−283872号公報
【特許文献2】
独国特許第195 21 821 C1号明細書
【特許文献3】
特表平10−510499号公報
【特許文献4】
特開2001−180326号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のヒステリシス発生機構においては、摩擦力を発生させる可撓性の部材の経時的な変化、アクセルペダルの一端部により摩擦部材を直接押圧するが故の挙動の変化、軸受部を片寄せする際の接触部の変化、ロータと軸受板との接触部の変化等の不確定要素が多くて、安定した摩擦力を発生させるのは困難である。また、構造的にヒステリシス荷重の設定が容易ではなく、摺動界面での摩擦力が増加した場合、アクセルペダルが戻り難くなるという問題がある。さらに、上記従来のアクセルペダル装置においては、ペダルアームを戻すリターンスプリングの配置にスペースを要し、装置の大型化を招いていた。
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、構造の簡略化、小型化を図りつつ、アクセルペダルの操作に最適な踏力特性(ヒステリシス特性)を容易に設定あるいは適宜変更できると共に、経時変化を抑制でき安定した操作性を確保できるアクセルペダル装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のアクセルペダル装置は、踏力を加えるペダルアームと、ペダルアームを揺動自在に支持する支軸と、ペダルアームを休止位置に戻すように付勢するリターンスプリングと、ペダルアームの移動に伴なって踏力にヒステリシス荷重を生じさせるヒステリシス発生機構とを備えたアクセルペダル装置であって、上記ヒステリシス発生機構は、ペダルアームを一体的に保持して支軸回りに回動し得ると共に支軸と同軸に中心をもつ円弧状の摺動面を有する回動部材と、摺動面よりも支軸寄りに揺動中心をもち摺動面に接触するように配置される摩擦部材と、ペダルアームの踏み込みに伴なって付勢力が増加するように形成されかつ摩擦部材を摺動面に押し付けるように付勢力を及ぼす付勢スプリングと、を含む構成となっている。
【0010】
この構成によれば、ペダルアームが踏み込まれると、付勢スプリングが摩擦部材を回動部材の摺動面に押圧して摩擦力を生じさせる。この摩擦力は摺動荷重としてヒステリシス荷重を発生させる。
すなわち、踏み込み方向では、摩擦力が倍力荷重として作用するためヒステリシス荷重が増加してペダルアームの踏み込みに必要な踏力を増加させ、一方、戻り方向では、摩擦力が軽減荷重として作用するためヒステリシス荷重が減少してペダルアームの戻りに要する戻し力がリターンスプリングの及ぼす付勢力に近づけられる。
これにより、踏み込み時には、所望のヒステリシス荷重が得られて最適な踏力特性が得られ、戻り時には、リターンスプリングの付勢力に近い戻し力により円滑な戻し動作が行なわれ、その結果、安定した操作性が確保される。
【0011】
上記構成において、摩擦部材は、摺動面と円弧状に接触するように形成され、付勢スプリングは、摩擦部材の自由端側に付勢力を及ぼすように形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、回動部材の摺動面に対して摩擦部材が円弧状に接触するため挙動が安定して所望の摩擦力が得られ、再現性のある安定したヒステリシス荷重を設定することができる。
【0012】
上記構成において、付勢スプリングは、支軸周りに配置された捩りスプリングであり、この捩りスプリングの一端が摩擦部材の自由端側に係止され、その他端が回動部材の一部に係止されている、構成を採用できる。
この構成によれば、付勢スプリングを支軸周りに配置した捩りスプリングとすることで、装置を集約化して小型化することができ、又、摩擦部材に係止される捩りスプリングの一端の向き及び当たり角度を適宜選定することで、発生するヒステリシス荷重の大きさを、所望の値に容易に設定ないし変更することができる。
【0013】
上記構成において、リターンスプリングは、支軸周りに配置された捩りスプリングである、構成を採用できる。
この構成によれば、リターンスプリングを支軸周りに配置した捩りスプリングとすることで、装置を集約化して小型化することができる。
【0014】
上記構成において、リターンスプリングは付勢スプリングを兼ねる、構成を採用できる。
この構成によれば、一つの捩りスプリングで、ペダルアームの戻し作用と、ヒステリシス荷重の発生作用とを得ることができるため、部品点数の削減により、装置の小型化、簡略化、コスト低減等が達成される。
【0015】
上記構成において、回動部材は、摩擦部材、付勢スプリング及びリターンスプリングを囲繞するように形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、回動部材の内部空間に摩擦部材、付勢スプリング、リターンスプリングを収容して露出しないようにすることで、他の部品等と衝突あるいは干渉するのを回避でき、機能上の信頼性を確保することができる。また、これらの部品を回動部材で覆うことにより、装置全体をコンパクトでスムーズな表面に仕上げることができ、取り扱い性が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図9は、本発明に係るアクセルペダル装置の一実施形態を示すものである。このアクセルペダル装置は、図1ないし図3に示すように、自動車等の車体に固定される本体10、本体10に設けられた支軸11回りに回動自在に支持された回動部材としてのロータ20、ロータ20に保持されて踏力が及ぼされるアクセルペダル31を一体的にもつペダルアーム30、支軸11の周りに配置されたリターンスプリング及び付勢スプリングとしての捩りスプリング40、ペダルアーム30の移動に伴なって踏力にヒステリシス荷重を生じさせるヒステリシス発生機構の一部をなす摩擦部材50、アクセルペダル31(ペダルアーム30)の踏み込み量を検出する検出センサ60等を備えている。
【0017】
本体10は、樹脂材料により成形され、図3ないし図5に示すように、軸心(中心)S1をもつ支軸11、摩擦部材50を揺動自在に支持する支持部12、ペダルアーム30の揺動を許容する長孔13等により形成され、又、上方領域にはペダルアーム30を休止位置に停止させるストッパラバー14が固定されている。
【0018】
ロータ20は、樹脂材料により成形され、図1ないし図4に示すように、本体10の支軸11に回動自在に支持されるための軸受穴21、軸受穴21を画定する円筒部22、円筒部22の周りに形成された空間部23、空間部23の内壁面により画定される円弧状の摺動面23a、ペダルアーム30を嵌合させて保持する嵌合孔24及び嵌合溝25等により形成されている。
ここで、摺動面23aは、支軸11の軸心S1と同軸に中心をもつ曲率半径Rの円弧面(円筒面の一部)となるように形成されている。
【0019】
ペダルアーム30は、断面が略円形の金属棒を屈曲して成形され、図1ないし図3に示すように、ロータ20の連結孔24及び連結溝25に連結されて保持される略L字状の連結部30a、連結部30aから下方に屈曲して伸長し下端部にてアクセルペダル31を保持する保持部30b等により形成されている。
【0020】
捩りスプリング40は、捩り変形により付勢力を発生するものであり、図3及び図4に示すように、支軸11の周りでかつロータ20の空間部23に配置され、その一端41が摩擦部材50の自由端側52に係止され、その他端42が空間部23を画定するロータ20の側壁(一部)23bに係止されている。
【0021】
摩擦部材50は、含油ポリアセタール等の高摺動性樹脂材料により、図3に示すように円弧状に成形されて、ロータ20の空間部23内に配置され、一端51が支持部12に嵌合されて揺動自在に支持され、自由端側52が鉛直方向の略下方に位置するように配置され、この自由端側52に捩りスプリング40の一端41が係止されている。
すなわち、摩擦部材50の揺動中心S2は、摺動面23aよりも支軸11寄りに配置されている。また、摩擦部材50の外側面50aは、摺動面23aと同一の曲率半径Rをなす円弧面に形成されている。
尚、摩擦部材50は、材料を適宜選択することにより、摺動面23aとの間での動摩擦係数μを最適な値に設定することができる。
【0022】
上記構成において、捩りスプリング40は、摩擦部材50(外側面50a)をロータ20の摺動面23aに押し付けると同時に、ロータ20を図3において時計回りに回転させるように付勢力を及ぼしている。そして、捩りスプリング40は、ロータ20が図3において反時計回りに回転するとすなわちアクセルペダル31(ペダルアーム30)が踏み込まれると、その踏み込み量に伴なって付勢力が増加するように形成されている。
すなわち、捩りスプリング40は、ペダルアーム30を休止位置に戻すリターンスプリングの役割をなすと同時に、摩擦部材50を摺動面23aに押し付ける付勢スプリングの役割をなしている。
【0023】
上記構成において、摺動面23aをもつロータ20、摺動面23aに接触する摩擦部材50、摩擦部材50を摺動面23aに押し付ける付勢スプリングとしての捩りスプリング40により、ペダルアーム30の移動(揺動)に伴なって踏力にヒステリシス荷重を生じさせるヒステリシス発生機構が構成されている。
【0024】
ここで、ヒステリシス発生機構の作用について、図6、図7、図8を参照しつつ説明する。先ず、ペダルアーム30(アクセルペダル31)を踏み込むと、図6に示すように、捩りスプリング40の反力F1が摩擦部材50を中心S1回りに回転させるように作用し、その分力F2が摩擦部材50を中心S2回りに回転させるように作用する。
【0025】
このとき、図7(a)に示すように、摺動面23aと垂直な方向におけるF2の分力F3が、摩擦部材50を摺動面23aに垂直に押し付ける力として作用する。力F3に動摩擦係数μを乗じた力F4(=F3×μ)が動摩擦力すなわち摺動荷重として作用する。したがって、ペダルアーム30を踏み込んで移動させるには、力F4を打ち消すための力F4´を生じるように、余分な踏み込み荷重を踏力に加える必要がある。
【0026】
力F4´は、図7(b)に示すように、摩擦部材50を中心S2回りに回転させるように作用する分力F5を生じる。そして、力F5は、摺動面23aと垂直な方向における分力F6を生じ、力F6は摩擦部材50を摺動面23aに垂直に押し付ける力として作用する。力F6に動摩擦係数μを乗じた動摩擦力F6×μが、摺動荷重を増加させる、すなわち、踏力においてヒステリシス荷重を増加させる。
【0027】
すなわち、踏み込み時のヒステリシス荷重Hgは、Hg=F3×μ+F6×μとなるため、捩りスプリング(リターンスプリング)40がペダルアーム30に及ぼす反力を踏み込み量Xの関数としてG(X)で表すと、踏力(ペダル荷重)Pgは、Pg=G(X)+Hg、すなわち、Pg=G(X)+(F3×μ+F6×μ)となり、一定の付勢力を生じるスプリングで摩擦部材を押し付ける場合に得られる踏力(ペダル荷重)よりも、F6×μの分だけ大きな踏力(ペダル荷重)が必要となる。
【0028】
一方、ペダルアーム30(アクセルペダル31)を休止位置に向けて戻す場合は、図8に示すように、力F3により生じる動摩擦力が逆向きのF4´´となるので、力F5も逆向きのF7となり、さらに、力F6も逆向きのF8となる。したがって、戻り時のヒステリシス荷重Hrは、Hr=F3×μ−F8×μとなり、戻し力Prは、Pr=G(X)−Hr、すなわち、Pr=G(X)−(F3×μ−F8×μ)となり、一定の付勢力を生じるスプリングで摩擦部材を押し付ける場合に得られる戻し力よりも、F8×μの分だけ大きな戻し力が得られることになる。以上のヒステリシス特性は、図9に示すようになる。
【0029】
すなわち、図9から理解されるように、このヒステリシス発生機構においては、踏力(ペダル荷重)Pgは、踏み込み方向において、Pg=G(X)+F3×μ+F6×μ、戻し力Prは、戻し方向において、Pr=G(X)−F3×μ+F8×μとなり、踏み込み時にヒステリシス荷重(Hg)が大きくなり、戻し時にヒステリシス荷重(Hr)が小さくなる。
したがって、踏み込み時には、所望の負荷が得られて操作性が向上する一方、戻り時には、図9において二点差線で示すように一定の付勢力を生じるスプリングで摩擦部材を押し付ける場合よりも大きい戻し力が得られることになり、ペダルアーム30(アクセルペダル31)の戻り不良が防止され、休止位置への復帰動作がより確実に行なわれることになる。
【0030】
上記のように、このヒステリシス発生機構によれば、相対的に移動するロータ20及び摩擦部材50とが円弧状の面にて生じる摩擦力によりヒステリシス荷重を発生させるため、安定した作動特性が得られ、経時変化等を抑制でき、再現性のある安定したヒステリシス荷重を設定することができる。また、ロータ20及び摩擦部材50並びに捩りスプリング40からなる少ない部品によりヒステリシス発生機構が形成されるため、機能上の信頼性が確保される。
【0031】
また、一つの捩りスプリング40で、リターンスプリングと付勢スプリングの役割を兼ねさせることにより、部品点数を削減でき、構造の簡略化、低コスト化を行なえる。さらに、リターンスプリング及び付勢スプリングを、支軸11の周りに配置した捩りスプリングとすることで、部品を支軸11周りに集約でき、装置を小型化することができる。
【0032】
検出センサ60は、非接触式の磁気式位置センサであり、図4及び図5に示すように、回動部材20の円筒部22に埋設された円弧状の永久磁石片61、永久磁石片61の外側において対向するように本体10に埋設された円弧状の第1ステータ62及び第2ステータ63、第1ステータ62と第2ステータ63との間に埋設されたホール素子64、永久磁石片61の内側において対向するように本体10の支軸11周りに固定された円弧状のアマチュア(ヨーク)65、コネクタ66等により形成されている。
【0033】
そして、ペダルアーム30が踏み込みにより揺動させられると、ロータ20と一体的に永久磁石片61が回動して、第1ステータ62と第2ステータ63との間を流れる磁束の変化がホール素子64により検出され、電圧信号に変換されて、アクセルペダル31(ペダルアーム30)の踏み込み量が検出される。
【0034】
上記実施形態においては、リターンスプリング及び付勢スプリングとして、両方の役割をなす一つの捩りスプリング40を採用したが、これに限定されるものではなく、リターンスプリングと付勢スプリングとを別々に設けても良い。
また、リターンスプリング及び付勢スプリングとして、捩りスプリング40を採用したが、これに限定されるものではなく、引っ張り式あるいは圧縮式のスプリングを採用してもよい。
【0035】
また、上記実施形態においては、摩擦部材50として円弧状に形成されたものを採用したが、これに限定されるものではなく、円弧状の摺動面23aの内側において揺動自在に配置され摺動面23aとの間において動摩擦力F3×μ、F6×μ、F8×μを生じるものであれば、その他の形状を採用してもよい。
さらに、上記実施形態においては、ペダルアーム30として、略L字状に屈曲されたものを示したが、これに限定されるものではなく、連結部30aが略直線状でかつ断面が扁平に形成されて、ロータ20に形成された異形状の連結孔に挿入されて連結されるペダルアームを採用してもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のアクセルペダル装置によれば、ペダルアームの移動に伴なって踏力にヒステリシス荷重を生じさせるヒステリシス発生機構として、ペダルアームと一体的に回動し得ると共に円弧状の摺動面を有する回動部材、摺動面に接触する摩擦部材、ペダルアームの踏み込みに伴なって付勢力が増加するように形成されて摩擦部材を摺動面に押し付ける付勢スプリングを採用したことにより、踏み込み時には所望のヒステリシス荷重が得られて最適な踏力特性が得られ、戻り時にはリターンスプリングの付勢力に近い戻し力により円滑な戻し動作が行なわれて、戻り不良等を防止でき、信頼性の高い作動特性が得られる。また、装置全体として、従来に比べて部品点数の削減、部品の集約化等がなされて、構造の簡略化、小型化、低コスト化等が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアクセルペダル装置の一実施形態を示す側面図である。
【図2】図1に示すアクセルペダル装置の正面図である。
【図3】アクセルペダル装置の一部をなすヒステリシス発生機構及び関連構造を示す断面図である。
【図4】アクセルペダル装置の一部をなすヒステリシス発生機構及び関連構造を示す断面図である。
【図5】アクセルペダルの踏み込み量を検出する検出センサの構造を示す断面図である。
【図6】ヒステリシス発生機構の作用を説明する断面図である。
【図7】(a),(b)は、ヒステリシス発生機構の作用を説明する図である。
【図8】ヒステリシス発生機構の作用を説明する図である。
【図9】アクセルペダル装置における踏力(ペダル荷重)特性を示すグラフである。
【符号の説明】
10 本体
11 支軸
12 支持部
13 長孔
14 ストッパラバー
20 ロータ(回動部材、ヒステリシス発生機構)
21 軸受穴
22 円筒部
23 空間部
23a 円弧状の摺動面
23b 側壁(回動部材の一部)
24 連結孔
25 連結溝
30 ペダルアーム
31 アクセルペダル
40 捩りスプリング(リターンスプリング、付勢スプリング、ヒステリシス発生機構)
41 一端
42 他端
50 摩擦部材(ヒステリシス発生機構)
51 一端
52 自由端側
60 検出センサ
61 永久磁石片
62 第1ステータ
63 第2ステータ
64 ホール素子
65 アマチュア
66 コネクタ

Claims (6)

  1. 踏力を加えるペダルアームと、前記ペダルアームを揺動自在に支持する支軸と、前記ペダルアームを休止位置に戻すように付勢するリターンスプリングと、前記ペダルアームの移動に伴なって踏力にヒステリシス荷重を生じさせるヒステリシス発生機構と、を備えたアクセルペダル装置であって、
    前記ヒステリシス発生機構は、前記ペダルアームを一体的に保持して前記支軸回りに回動し得ると共に前記支軸と同軸に中心をもつ円弧状の摺動面を有する回動部材と、前記摺動面よりも前記支軸寄りに揺動中心をもち前記摺動面に接触するように配置される摩擦部材と、前記ペダルアームの踏み込みに伴なって付勢力が増加するように形成されかつ前記摩擦部材を前記摺動面に押し付けるように付勢力を及ぼす付勢スプリングと、を含む、
    ことを特徴とするアクセルペダル装置。
  2. 前記摩擦部材は、前記摺動面と円弧状に接触するように形成され、
    前記付勢スプリングは、前記摩擦部材の自由端側に付勢力を及ぼすように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のアクセルペダル装置。
  3. 前記付勢スプリングは、前記支軸周りに配置された捩りスプリングであり、前記捩りスプリングの一端が前記摩擦部材の自由端側に係止され、その他端が前記回動部材の一部に係止されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のアクセルペダル装置。
  4. 前記リターンスプリングは、前記支軸周りに配置された捩りスプリングである、
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載のアクセルペダル装置。
  5. 前記リターンスプリングは、前記付勢スプリングを兼ねる、ことを特徴とする請求項4記載のアクセルペダル装置。
  6. 前記回動部材は、前記摩擦部材、前記付勢スプリング及び前記リターンスプリングを囲繞するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし5いずれかに記載のアクセルペダル装置。
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