JP2004168205A - モータ支持固定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゴムパッキン4の第1、第2環状弾性体11、12の弾性力を用いて駆動モータ1を駆動装置ケース2内において支持固定することで、作動音を小さくすることのできる自動車等の車両用ドアロック駆動装置を提供する。
【解決手段】駆動モータ1の軸方向の両端面と駆動装置ケース2との間にそれぞれ介在するゴムパッキン4の第1、第2環状弾性体11、12の弾性力を用いて駆動装置ケース2内部に駆動モータ1を軸方向および周方向に支持固定している。これにより、駆動モータ1の作動時に、駆動モータ1の振動が駆動装置ケース2を介して外部に伝わり難くなるので、駆動装置ケース2を支持固定するドアパネル等のケース固定部材が共振することはない。したがって、駆動モータ1等の作動音が小さくなるので、駆動モータ1の作動時に生じる騒音を軽減することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータケース内に複数の弾性体の弾性力を用いて駆動モータを支持固定するモータ支持固定装置に関するもので、特に動力伝達機構を含む動力ユニットを内蔵するアクチュエータケース内に1個のゴムパッキンの弾性力を用いて駆動モータを支持固定することが可能なドアロック駆動装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば自動車等の車両のドアを閉鎖状態に保つためのドアロックを駆動する車両用ドアロック駆動装置は、駆動モータおよび歯車減速装置を含んで構成される動力ユニットを、ユニットケース内に収容している。具体的には、駆動モータのモータフレームに一体的に形成された円環形状のベアリングホルダ、およびこのベアリングホルダの一端面より軸方向外方に突出するモータシャフトが共に貫通する貫通穴が形成された取付板を、ユニットケースの内壁面より内側に突出した取付フランジにスクリュー等の締結具を用いて締め付け固定することで、ユニットケース内に駆動モータを支持固定しているモータ支持固定構造(例えば、特許文献1参照)が提案されている。
【0003】
また、例えば駆動モータの軸方向の一端側に設けられるフロントフレーム(ベアリングホルダ)をモータケースにスクリュー等の締結具を用いて締め付け固定しておき、駆動モータの軸方向の他端側に設けられるエンドフレーム(ベアリングホルダ)とモータケースとの間に皿ばね等の弾性体を介在させて、その皿ばね等の弾性体によって駆動モータをフロントフレーム側に付勢することで、モータケース内に駆動モータを支持固定しているモータ支持固定構造(例えば、特許文献2参照)も提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特公平6−81966号公報(第1−3頁、第1図−第2図)
【特許文献2】
特開平10−131772号公報(第1−6頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の前者のモータ支持固定構造においては、駆動モータが取付板のような剛性の有る部品を介してユニットケースに保持される構造であるために、駆動モータの作動時に、駆動モータの振動がユニットケースを介してドアパネルに伝わり易くなる。そのため、ドアパネルが共振して作動音が大きくなる。また、スクリュー等の締結具を用いて駆動モータを取付板を介してユニットケースに締め付け固定する必要があるので、部品点数および組付け工数が多くなり、コストアップとなるという問題が生じる。
【0006】
また、従来の後者のモータ支持固定構造においては、駆動モータの軸方向の他端側のみに皿ばね等の弾性体を備え、駆動モータの軸方向の一端側はモータケースに直接当接しており、駆動モータの振動がモータケースに直接伝わるため、作動音が大きくなる。また、スクリュー等の締結具を用いて駆動モータをモータケースに締め付け固定する必要があるので、部品点数および組付け工数が多くなり、コストアップとなるという問題が生じている。
【0007】
【発明の目的】
本発明の目的は、複数の弾性体の弾性力を用いて駆動モータをモータケース内において支持固定することで、作動音を小さくすることのできるモータ支持固定装置を提供することにある。また、スクリュー等の締結具や取付板のような剛性の有る部品を廃止することで、部品点数および組付け工数を少なくして、コストダウンを図ることのできるモータ支持固定装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、少なくとも駆動モータの軸方向の両端面とモータケースとの間にそれぞれ介在する複数の弾性体の弾性力を用いてモータケース内に駆動モータを支持固定したことにより、駆動モータの作動時に、駆動モータの振動がモータケースを介して外部に伝わり難くなる。それによって、駆動モータ等の作動音が小さくなるので、駆動モータの作動時に生じる騒音を軽減することができる。また、スクリュー等の締結具や取付板のような剛性の有る部品を廃止しながらも、モータケース内に駆動モータを簡単に支持固定することができる。したがって、部品点数および組付け工数を削減できるので、低コスト化を図ることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、複数の弾性体の弾性力のみで駆動モータの軸方向に位置決めされた状態で、モータケース内で駆動モータを支持固定したことにより、駆動モータの振動を複数の弾性体で吸収、減衰することができるので、駆動モータの振動がモータケースを介して外部に伝わり難くなる。それによって、請求項1に記載の発明と同様な効果を達成できる。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、モータケースの第1支持部に、複数の弾性体のうちの一方の弾性体の回転方向の移動を規制する第1位置決め部を設けたことにより、駆動モータから複数の弾性体のうちの一方の弾性体が脱落することはない。それによって、請求項1に記載の発明の効果を確実に達成できる。また、請求項4に記載の発明によれば、モータケースの第2支持部に、複数の弾性体のうちの他方の弾性体の回転方向の移動を規制する第2位置決め部を設けたことにより、駆動モータから複数の弾性体のうちの他方の弾性体が脱落することはない。それによって、請求項1に記載の発明の効果を確実に達成できる。
【0011】
請求項5に記載の発明によれば、複数の弾性体のうちの一方の弾性体として、駆動モータの軸方向の一端側に設けられる第1軸受保持部の外周に嵌め合わされると共に、軸方向に凸状または凹状とされた環状の第1嵌合部を有する第1環状弾性体を採用したことにより、第1環状弾性体の環状の第1嵌合部によって駆動モータの回転軸の駆動トルクを吸収、減衰することができる。それによって、請求項1に記載の発明の効果を更に向上することができる。
【0012】
請求項6に記載の発明によれば、複数の弾性体のうちの他方の弾性体として、駆動モータの軸方向の他端側に設けられる第2軸受保持部の外周に嵌め合わされると共に、軸方向に凸状または凹状とされた環状の第2嵌合部を有する第2環状弾性体を採用したことにより、第2環状弾性体の環状の第2嵌合部によって駆動モータの回転軸の駆動トルクを吸収、減衰することができる。それによって、請求項1に記載の発明の効果を更に向上することができる。
【0013】
請求項7に記載の発明によれば、複数の弾性体のうちの一方の弾性体または他方の弾性体に、駆動モータを通電するモータ通電回路に電気的に接続するためのモータ接続端子が貫通する貫通穴が形成された突起部を設けたことにより、駆動モータのモータ接続端子を貫通穴を通して簡単に取り出すことができる。それによって、駆動モータのモータ接続端子と例えばモータ通電回路側の外部接続端子とを容易に接続することができるので、駆動モータの性能の低下を防止することができる。
【0014】
請求項8に記載の発明によれば、スクリュー等の締結具や取付板のような剛性の有る部品を廃止することで、部品点数および組付け工数を削減できるので、低コスト化を図ることができる。その上、複数の弾性体として、駆動モータの外周面に沿うように軸方向に対して平行な方向に延長された連結部によって連結されて、複数の弾性体および連結部が一体化された1個のゴムパッキンを採用したことにより、部品点数および組付け工数を更に削減できるので、更に低コスト化を図ることができる。
【0015】
請求項9に記載の発明によれば、駆動モータを含んで構成される動力ユニットを内蔵するアクチュエータケースにおいて、駆動モータの周囲を取り囲むように設けられる筒状の側方部の内側面と駆動モータの外周面との間に、周方向または筒方向の隙間または空間を設けたことにより、複数の弾性体の弾性力のみで駆動モータの軸方向に位置決めされた状態で、モータケース内に駆動モータが支持固定されることになる。これにより、駆動モータの作動時に、駆動モータの振動がモータケースを介して外部に伝わり難くなる。それによって、請求項1に記載の発明の効果を更に向上することができる。
【0016】
請求項10に記載の発明によれば、アクチュエータケースに、アクチュエータケース内部への水の浸入を防止するための防水構造、あるいはアクチュエータケース内部に水が溜まるのを防止するための水抜き呼吸構造を施すことにより、アクチュエータケースの防水性を向上できる。これにより、アクチュエータケース内部に水が溜まるのを防止できるので、駆動モータを含んで構成される動力ユニットの作動不良や、例えば駆動モータのモータ接続端子とモータ通電回路側の外部接続端子との絶縁不良を抑えることができる。したがって、アクチュエータケース内部に構成される動力ユニットおよび電気部品の品質、安全性および信頼性を向上することができる。
【0017】
請求項11に記載の発明によれば、モータケースは、車両のドアを閉鎖状態に保つためのドアロックを、アンラッチ作動方向に駆動するアンラッチ機能、あるいはクローザ作動方向に駆動するオートクローザ機能、あるいはクローザ作動中にクローザ作動を解除する非常時クローザ作動解除機能のうちのいずれか1つ以上の機能を備えたドアロック駆動装置を構成するアクチュエータを収容するアクチュエータケースに一体的に設けられている。そして、駆動モータは、ドアロック駆動装置を構成するアクチュエータを動力伝達機構を介して駆動する駆動源であることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
[実施形態の構成]
図1ないし図5は本発明の実施形態を示したもので、図1はアクチュエータケース内にゴムパッキンの弾性力のみで支持固定された駆動モータを示した図で、図2は自動車等の車両用ドアロック駆動装置の全体構成を示した図で、図3は車両用ドアロック駆動装置の主要構成を示した図である。
【0019】
本実施形態の自動車等の車両用ドアロック駆動装置(以下ドアロック駆動装置と略す)は、自動車等の車両のドアの閉鎖状態を保つためのドアロックを、ドアが完全に閉じているフルラッチ状態からドアを開けることが可能なアンラッチ状態へのアンラッチ(オープナ)作動方向に駆動するアンラッチ機能と、そのドアロックを、ドアが完全に閉鎖していないハーフラッチ状態(半ドア状態)からドアを完全に閉鎖するフルラッチ状態へのクローザ作動方向に駆動するオートクローザ機能と、クローザ作動中に、ドアに手や指等の乗員の身体を挟んだり、物や乗員の衣服を挟んだりする等の非常事態が発生した場合にクローザ作動を解除する非常時クローザ作動解除機能とを備えたドアロック・アクチュエータである。
【0020】
ドアロックは、車両の車体のドア受けに固着されたストライカ(図示せず)との係合および離脱を行う噛合い機構を有し、開いているドアを閉じる時には、ドア開状態からハーフラッチ状態またはフルラッチ状態を経てドア閉状態となり、閉じているドアを開ける時には、ドア閉状態からアンラッチ状態を経てドア開状態となる。そして、ドアロックの噛合い機構は、半ドア状態の時にストライカを拘止するハーフラッチ状態(ドアを完全に閉鎖していない状態)、ドア閉状態の時にストライカを拘止するフルラッチ状態(ドアを完全に閉じている状態)、およびストライカを解放することが可能なアンラッチ状態(ドアを開くことが可能な状態)のいずれかの状態を形成することが可能なラッチ(図示せず)と、このラッチと係脱自在に噛み合うラチェット(図示せず)とからなる係脱機構である。
【0021】
ラッチは、ドアロックの噛合い機構をドアに取り付けるための取付ステー上においてラッチ用支軸を中心にして回動可能に設けられている。このラッチは、ストライカを受け入れることが可能な略U字状の嵌合溝(U字溝)、車両のドアが完全に閉まりきっていない半ドア状態の時にラチェットの係合爪と係合するハーフラッチ用係合爪(第1係合部)、フルラッチ状態およびドア閉状態の時にラチェットの被係合爪と係合するフルラッチ用係合爪(第2係合部)、およびドアロック駆動装置のクローザ出力レバー35の出力を受けるレシーブ部(いずれも図示せず)を有している。なお、ラッチは、ラッチスプリング(図示せず)によって初期位置(ドアが開いている時に嵌合溝がストライカを受け入れることが可能な方向に向く位置)方向に付勢されている。
【0022】
ラチェットは、取付ステー(図示せず)上においてラチェット用支軸(図示せず)を中心にして回動可能に設けられている。このラチェットは、ラッチのハーフラッチ用係合爪、フルラッチ用係合爪に係合する係合爪、およびドアロック駆動装置のアンラッチ出力レバー25の出力を受けるレシーブ部(いずれも図示せず)を有している。なお、ラチェットは、ラチェットスプリング(図示せず)によって係合爪がラッチに当接する方向に付勢されている。また、ラチェットは、アンラッチ作動方向に所定の回転角度だけ回転するとストッパ(図示せず)によってそれ以上の回転が規制されるように構成されている。
【0023】
本実施形態のドアロック駆動装置は、1個の駆動モータ1および歯車減速装置を含んで構成される動力ユニットと、この動力ユニットを収容するアクチュエータケースとを備えている。ここで、本実施形態のアクチュエータケースは、駆動モータ1および歯車減速装置を含んで構成される動力ユニットを支持固定する容器形状の駆動装置ケース(ケース本体)2と、この駆動装置ケース2の開口側を閉塞するケースカバー3と、駆動モータ1を複数の第1、第2環状弾性体11、12の弾性力のみを用いて駆動装置ケース2とケースカバー3との間に支持固定するためのゴムパッキン4とから構成されている。
【0024】
そして、動力ユニットを収容するアクチュエータケース内部には、駆動モータ1の回転動力をアンラッチ機構に伝達する動力伝達レバーとしての駆動レバー5、駆動モータ1の回転動力をクローザ機構に伝達する動力伝達レバーとしての伝達レバー6、先端部が駆動装置ケース2の底壁部より外部に突出したアンラッチ出力軸7を含んで構成されるアンラッチ機構、先端部が駆動装置ケース2の底壁部より外部に突出したクローザ出力軸8を含んで構成されるオートクローザ機構、および非常時クローザ作動解除機構を構成するキャンセルレバー9が回転自在または作動自在(移動自在)に収容されている。
【0025】
駆動レバー5は、例えば金属材料によって一体的に形成されており、一端部が後記するアンラッチ機構のアンラッチ出力軸7の外周に揺動自在に保持されている。この駆動レバー5の先端部(他端部)には、後記する歯車減速装置の出力カム10のオープナカム面またはクローザカム面に係脱自在に係合される略円柱形状の係合ピン21が固定されている。また、駆動レバー5には、後記するアンラッチ機構のアンラッチ作動レバー22に係脱自在に係合する第1係合部が外部に突出するように一体形成されている。また、駆動レバー5には、第1リターンスプリング29の一端側を駆動レバー5の回転方向に摺動可能に保持する円弧形状の保持孔(長穴)23が設けられている。
【0026】
この駆動レバー5は、この駆動レバー5に一体的に設けられた係合ピン21に後記する歯車減速装置の出力カム10のオープナカム面から第2減速ギヤ46の正転方向の回転出力を受けると、第1係合部がアンラッチ作動レバー22に係合して、アンラッチ作動レバー22がアンラッチ出力軸7(軸心)を中心にしてアンラッチ作動方向に駆動する。なお、駆動レバー5の一端部に形成される環状部の内周面とアンラッチ出力軸7の外周面との間には、駆動レバー5とアンラッチ出力軸7との相対回転が可能なように所定のクリアランスが設けられている。
【0027】
伝達レバー6は、駆動モータ1のモータシャフト41の回転動力を後記するクローザ機構のクローザ作動レバー32に伝達するもので、一端部が上記の駆動レバー5の係合ピン21の外周に揺動自在に保持されている。この伝達レバー6の先端部(他端部)には、クローザ作動レバー7に係脱自在に係合する第2係合部、後記するキャンセルレバー9に係脱自在に係合される略円柱形状の係合ピン24、および第1リターンスプリング29の一端を係止するレバー側スプリングフック部(図示せず)が設けられている。この伝達レバー6は、駆動レバー5の係合ピン21に出力カム10のクローザカム面から後記する第2減速ギヤ46の逆転方向の回転出力を受けると、駆動レバー5の図示左回転方向への回転に伴って図示左斜め下方向に移動して、第2係合部がクローザ作動レバー7に係合して、クローザ作動レバー7およびクローザ出力軸8を軸心を中心にしてクローザ作動方向に駆動する。
【0028】
アンラッチ機構は、上記のアンラッチ出力軸7、アンラッチ作動レバー22、アンラッチ出力レバー25および第1リターンスプリング29等によって構成されている。これらのアンラッチ機構の各構成部品、特にアンラッチ出力軸7およびアンラッチ出力レバー25は、ドアが完全に閉じているフルラッチ状態の時に、出力カム10のオープナカム面から後記する第2減速ギヤ46の正転方向の回転出力を駆動レバー5が受けると、駆動レバー5の動作に伴ってアンラッチ作動方向に回転し、ドアロックのラチェットをアンラッチ作動方向に駆動して、ドアを開けることが可能なアンラッチ状態にするアンラッチ機能部品である。アンラッチ出力軸7は、一端部が駆動装置ケース2の第1軸受けに回転自在に支持され、他端部が駆動装置ケース2より外側に突出している。このアンラッチ出力軸7は、駆動装置ケース2内において駆動レバー5の一端部を揺動自在に保持すると共に、駆動装置ケース2内においてアンラッチ作動レバー22の環状部を保持固定している。
【0029】
アンラッチ作動レバー22は、例えば金属材料によって一体的に形成されており、出力カム10のオープナカム面から駆動レバー5の係合ピン21に第2減速ギヤ46の正転方向の回転出力を受けると、駆動レバー5の回転に伴ってアンラッチ出力軸7(軸心)を中心にしてアンラッチ作動方向に回転する。このアンラッチ作動レバー22の環状部より一方側に延長された腕状の一端部には、駆動レバー5の第1係合部に係脱自在に係合される第1被係合部が一体形成されている。また、アンラッチ作動レバー22の環状部より他方側に延長された腕状の他端部には、後記するキャンセルレバー9の係合ピン26に係合する係合孔27、および第1リターンスプリング29の他端を係止する丸穴形状の保持孔(レバー側スプリングフック部)28が形成されている。なお、アンラッチ作動レバー22は、出力カム10の表面と干渉しない高さに位置するようにアンラッチ出力軸7の外周に固定されている。
【0030】
アンラッチ出力レバー25は、アンラッチ出力軸7の他端部、つまり駆動装置ケース2より外側に突出している端部の外周に保持固定されている。このアンラッチ出力レバー25には、ドアロックのラチェットをアンラッチ作動方向に駆動する際に、ドアロックのラチェットのレシーブ部に係合する第1係合部、および手動操作手段にワイヤーを介して接続されるレシーブ部(いずれも図示せず)が設けられている。なお、手動操作手段は、アンラッチ作動レバー22、アンラッチ出力軸7およびアンラッチ出力レバー25をアンラッチ作動方向に回転させる手動操作力を発生するための例えばアウターハンドルまたはインナーハンドル等の手動操作部である。
【0031】
第1リターンスプリング29は、アンラッチ作動時に、アンラッチ作動レバー22をアンラッチ位置から中立位置側に戻す方向に付勢するアンラッチリターンスプリング機能と、フルラッチ作動時に、駆動レバー5をフルラッチ位置から中立位置側に戻す方向に付勢するフルラッチリターンスプリング機能と、クローザ作動解除時に、駆動レバー5をクローザ作動解除位置から中立位置側に戻す方向に付勢するクローザ作動解除リターンスプリング機能とを備えた1本のコイルスプリングである。この第1リターンスプリング29の一端は、伝達レバー6のレバー側スプリングフック部(図示せず)に係止され、他端はアンラッチ作動レバー22の保持孔28に係止されている。
【0032】
オートクローザ機構は、上記のクローザ出力軸8、クローザ作動レバー32、クローザ出力レバー35および第2リターンスプリング39等によって構成されている。これらのオートクローザ機構の各構成部品、特にクローザ出力軸8およびクローザ出力レバー35は、ドアが完全に閉じていないハーフラッチ状態(半ドア状態)の時に、出力カム10のクローザカム面から後記する第2減速ギヤ46の逆転方向の回転出力を伝達レバー6が受けると、伝達レバー6の動作に伴ってクローザ作動方向に回転し、ドアロックのラッチをクローザ作動方向に動かして、ドアを完全に閉じるフルラッチ状態にするオートクローザ機能部品である。
【0033】
クローザ出力軸8は、一端部が駆動装置ケース2の第2軸受けに回転自在に支持され、他端部が駆動装置ケース2より外側に突出している。このクローザ出力軸8は、駆動装置ケース2内においてクローザ作動レバー32の環状部を保持固定している。そして、クローザ出力レバー35は、クローザ出力軸8の他端部、つまり駆動装置ケース2より外側に突出している端部の外周に保持固定されている。このクローザ出力レバー35には、ドアロックのラッチをクローザ作動方向に駆動する際に、ドアロックのラッチのレシーブ部に係合する第2係合部が設けられている。
【0034】
クローザ作動レバー32は、例えば金属材料によって一体的に形成されており、出力カム10のクローザカム面から駆動レバー5の係合ピン21に後記する第2減速ギヤ46の逆転方向の回転出力を受けると、駆動レバー5の係合ピン21に揺動自在に保持された伝達レバー6の動作に伴ってクローザ出力軸8(軸心)を中心にしてクローザ作動方向に回転する。このクローザ作動レバー32の環状部より延長された腕状の一端部には、伝達レバー6の第2係合部に係脱自在に係合される第2被係合部が一体形成されている。なお、クローザ作動レバー32のレバー本体は、キャンセルレバー9の表面と干渉しない高さに位置するようにクローザ出力軸8の外周に固定されている。そして、クローザ作動レバー32の環状部の外周には、第2リターンスプリング39が取り付けられている。
【0035】
第2リターンスプリング39は、フルラッチ作動時に、クローザ作動レバー32、クローザ出力軸8およびクローザ出力レバー35をフルラッチ位置から中立位置側に戻す方向に付勢するフルラッチリターンスプリング機能を備えた1本のコイルスプリングである。この第2リターンスプリング39は、そのコイル部がクローザ出力軸8の外周に保持され、その一端は、クローザ作動レバー32のレバー側スプリングフック部(図示せず)に係止され、他端は駆動装置ケース2のカバー側スプリングフック部(図示せず)に係止されている。
【0036】
キャンセルレバー9は、一端部に設けられた被軸支部31が駆動装置ケース2の内壁面に形成された略凹形状の軸支部33に揺動自在に保持されている。そして、クローザ作動を解除する時以外は、キャンセルレバー9の図示下端側の側壁面が、クローザ作動レバー32の環状部の外周面に当接した位置で係止されている。このキャンセルレバー9の先端部(他端部)には、アンラッチ作動レバー22の係合孔27に駆動連結する略円柱形状の係合ピン26が固定されている。また、キャンセルレバー9の図示上側の側壁面には、手動操作力を受けて、アンラッチ作動レバー22がアンラッチ作動方向に回転すると、伝達レバー6の係合ピン24を係脱自在に押圧するための押圧部が設けられている。
【0037】
そして、キャンセルレバー9は、アンラッチ作動レバー22が手動操作力を受けて軸心を中心にしてアンラッチ作動方向に回転すると、被軸支部31を中心にして図示左回転することにより、押圧部が伝達レバー6の係合ピン24に係合して伝達レバー6をクローザ作動レバー32の回動範囲外まで押し出して伝達レバー6の第2係合部とクローザ作動レバー32の第2被係合部との駆動連結を解除する。なお、キャンセルレバー9の押圧部と駆動装置ケース2の軸支部33に保持される被軸支部31との間には、クローザ作動時に、伝達レバー6の係合ピン24がキャンセルレバー9の側壁面に干渉することなくクローザ作動方向に伝達レバー6が移動できるような形状の切欠き部34が形成されている。
【0038】
そして、本実施形態の動力ユニットは、正転方向または逆転方向に回転可能なモータシャフト(回転軸)41を有する1個の駆動モータ1、この駆動モータ1のモータシャフト41の回転速度を所定の減速比となるように減速する歯車減速装置、およびこの歯車減速装置の回転出力を受けて正転方向および逆転方向に回転する出力カム10等によって構成されている。なお、駆動モータ1のモータシャフト41の外周には、カラー42が圧入により固定されている。
【0039】
歯車減速装置は、駆動モータ1のモータシャフト41の回転速度を所定の減速比となるように減速するもので、駆動モータ1のモータシャフト41の外周に嵌め合わされたモータ側ギヤ(ピニオンギヤ)44、このピニオンギヤ44に噛み合う第1減速ギヤ45、およびこの第1減速ギヤ45に噛み合う第2減速ギヤ46等から構成されている。また、第1減速ギヤ45は、例えば樹脂材料で一体成形されており、駆動装置ケース2の天壁部および底壁部に両端が固定された第1中心軸を中心にして回転する。また、第2減速ギヤ46は、例えば金属材料によって一体的に形成されており、駆動装置ケース2の天壁部および底壁部に両端が固定された第2中心軸を中心にして回転する。
【0040】
なお、金属材料よりなる略円環形状のカラー42と樹脂材料よりなる略円筒形状のピニオンギヤ44との間には、駆動モータ1のモータシャフト41が高速回転することにより発生する高振動を吸収、減衰してピニオンギヤ44へ伝達するのを軽減するように円筒形状の弾性体43が介在している。この弾性体43は、歯車減速装置から駆動モータ1のモータシャフト41に伝わる衝撃や振動を吸収、減衰するゴムダンパでもある。
【0041】
出力カム10は、第2減速ギヤ46の一端面(表面)のみに金属材料によって一体的に形成された略半月形状の凸状部であり、駆動モータ1のモータシャフト41の回転動力によって正転方向に回転した際に、駆動レバー5を介してアンラッチ機構をアンラッチ作動方向に動かすことが可能な第1カム面(オープナカム面)、および駆動モータ1のモータシャフト41の回転動力によって逆転方向に回転した際に、伝達レバー6を介してオートクローザ機構をクローザ作動方向に動かすことが可能な第2カム面(クローザカム面)を有している。
【0042】
ここで、本実施形態の駆動モータ1は、ゴムパッキン4の複数個(本例では2個)の第1、第2環状弾性体の弾性力のみで駆動モータ1の軸方向に位置決めされた状態で、アクチュエータケース内部で支持固定されている。そして、駆動モータ1は、導電性金属薄板よりなる一対のモータ用通電端子(ターミナル、モータ通電回路側の外部接続端子)57および一対のリード線58に一体的に接続される一対のモータ給電端子(モータ接続端子)49が後端面より取り出されている。この駆動モータ1は、アンラッチ作動時に図示しないドアロック制御回路より制御信号を受けて正転方向の回転出力を歯車減速装置に発生する。また、駆動モータ1は、クローザ作動時にドアロック制御回路より制御信号を受けて逆転方向の回転出力を歯車減速装置に発生する。
【0043】
駆動モータ1は、内周面に複数の永久磁石を保持した鉄系の金属材料(磁性材料)製の円筒状ヨーク等よりなるフィールドと、ヨークの軸方向の一端部(図示右端部)にかしめ等の固定手段を用いて固定されたフロントフレームと、ヨークの軸方向の他端部(図示右端部)にかしめ等の固定手段を用いて固定されたエンドフレームと、これらに回転自在に支持されるアーマチャと、このアーマチャに電流を供給するブラシとから構成されている。
【0044】
アーマチャは、上記のモータシャフト41、このモータシャフト41の外周に固定されたアーマチャコア、このアーマチャコアに巻回されたアーマチャコイル、このアーマチャコイルに電気的に接続されたコンミテータ等からなるロータ(固定子)である。そして、モータシャフト41の一端部は、フロントフレームの先端面より所定の突出量だけ突出している。そして、モータシャフト41の前端部(一端部)は、フロントフレームの円筒形状の第1軸受保持部を貫通した状態で、フロントフレームの軸受保持部の内周にボールベアリング等の第1軸受けを介して回転自在に支持されている。また、モータシャフト41の後端部(他端部)は、エンドフレームの円筒形状の第2軸受保持部を貫通した状態で、エンドフレームの第2軸受保持部の内周にスラストベアリング等の第2軸受けを介して回転自在に支持されている。
【0045】
駆動装置ケース2は、導電性金属薄板よりなる一対のモータ用通電端子(ターミナル)57を保持すると共に、各モータ用通電端子57間を電気的に絶縁する熱可塑性樹脂等の樹脂材料によって所定の形状に一体成形されている。この駆動装置ケース2の鍔状の接合端面(取付部)51には、固定用ねじや固定用ボルト等のスクリュー(図示せず)が捩じ込まれる複数のネジ孔52、アクチュエータケース内部への異物の侵入を防止するためのゴム製の環状シール部材(ガスケット、ゴムパッキン:図示せず)が装着される環状溝53、およびラビリンス構造の通気孔または水抜き孔54が形成されている。すなわち、アクチュエータケースは、アクチュエータケース内部への水の浸入を防止するための防水構造、あるいはアクチュエータケース内部に水が溜まるのを防止するための水抜き呼吸構造が施されている。
【0046】
駆動装置ケース2には、駆動モータ1を支持固定すると共に、駆動モータ1のモータシャフト41を回転自在に支持するためのモータ収容部と、カラー42、弾性体43およびピニオンギヤ44を回転自在に支持するためのギヤ収容部とを備えている。そのギヤ収容部には、カラー42、弾性体43およびピニオンギヤ44の周囲を囲む側壁部55と、ピニオンギヤ44を回転自在に支持するための半円形状の凹状部(溝部)56aを有する前壁部56とが駆動装置ケース2の底壁部64に一体成形されている。
【0047】
モータ収容部には、駆動モータ1の軸方向の一端面に一体的に形成された第1軸受保持部を第1環状弾性体11の弾性力を用いて支持固定する第1支持板(本発明の第1支持部に相当する)61、および駆動モータ1の軸方向の他端面に一体的に形成された第2軸受保持部を第2環状弾性体12の弾性力を用いて支持固定する第2支持板(本発明の第2支持部に相当する)62が駆動装置ケース2の底壁部64に一体成形されている。また、モータ収容部には、駆動モータ1の周囲を取り囲むように部分筒状の側方部63が駆動装置ケース2の底壁部64に一体成形されている。
【0048】
なお、第1支持板61には、図1および図3に示したように、第1環状弾性体11を介して駆動モータ1の第1軸受保持部を保持する半円形状の凹状部(溝部)61aが形成されている。また、第2支持板62には、図1および図3に示したように、第2環状弾性体12を介して駆動モータ1の第2軸受保持部を保持する矩形状の凹状部(溝部)62aが形成されている。なお、凹状部62aは、図4に示したように、軸方向の一端側の開口部が第2支持板62の側壁部62bによって閉塞されていても良い。そして、第2支持板62の凹状部62aの底壁部側には、第2環状弾性体12の回転方向の移動を規制する矩形形状の係止溝(本発明の第2位置決め部に相当する)65が形成されている。
【0049】
ケースカバー3は、熱可塑性樹脂等の樹脂材料によって所定の形状に一体成形され、駆動装置ケース2の開口側に設けられた接合端面51に、固定用ねじや固定用ボルト等のスクリューを用いて締め付け固定される鍔状の接合端面(被取付部:図示せず)を有している。このケースカバー3の接合端面には、スクリューが挿通する複数の挿通孔(図示せず)が形成されている。また、ケースカバー3の内壁面には、駆動モータ1を支持固定すると共に、駆動モータ1のモータシャフト41を回転自在に支持するためのモータ収容部と、カラー42、弾性体43およびピニオンギヤ44を回転自在に支持するためのギヤ収容部とを備えている。
【0050】
モータ収容部には、駆動モータ1の第1軸受保持部を第1環状弾性体11の弾性力を用いて支持固定する第1支持板(本発明の第1支持部に相当する)71、および駆動モータ1の第2軸受保持部を第2環状弾性体12の弾性力を用いて支持固定する第2支持板(本発明の第2支持部に相当する)72がケースカバー3の天壁部74に一体成形されている。また、モータ収容部には、駆動モータ1の周囲を取り囲むように部分筒状の側方部73がケースカバー3の天壁部74に一体成形されている。この側方部73は、駆動モータ1の外周形状に沿うように円弧形状の断面を有している。また、第2支持板72には、第2環状弾性体12の回転方向の移動を規制する矩形形状の係止溝(本発明の第2位置決め部に相当する)75が形成されている。
【0051】
本実施形態のゴムパッキン4は、図5(a)〜図5(d)にも示したように、駆動モータ1のフロントフレームの一端面に密着する略円板形状の第1環状弾性体11、駆動モータ1のエンドフレームの他端面に密着する略円板形状の第2環状弾性体12、および第1環状弾性体11の図示下端部と第2環状弾性体12の図示下端部とを連結する帯板形状の連結部13等をゴム材料によって一体成形している。
【0052】
第1環状弾性体11の中央には、駆動モータ1の第1軸受保持部の外周を被覆する円筒形状の第1嵌合部14が表面側に所定の突出量だけ突出するように一体的に設けられており、その第1嵌合部14内には、駆動モータ1の第1軸受保持部が嵌め込まれる第1嵌合孔14aが形成されている。なお、第1環状弾性体11の裏面側には、駆動モータ1のフロントフレームの一端面に密着させるための円環形状のシール用第1突起部14bが設けられている。
【0053】
第2環状弾性体12の中央には、駆動モータ1の第2軸受保持部の外周を被覆する円筒形状の第2嵌合部15が表面側に所定の突出量だけ突出するように一体的に設けられており、その第2嵌合部15内には、駆動モータ1の第2軸受保持部が嵌め込まれる第2嵌合孔15aが形成されている。なお、第2環状弾性体12の裏面側には、駆動モータ1のエンドフレームの他端面に密着させるための円環形状のシール用第2突起部15bが二重に設けられている。そして、第2環状弾性体12の板厚は、第1環状弾性体11の板厚よりも厚い。
【0054】
また、第2嵌合部15の表面側には、駆動モータ1の第2軸受保持部の他端面を被覆すると共に、駆動モータ1のモータシャフト41の後端部と干渉しないように円形状の貫通孔16aを有する円環形状の蓋状部16が一体的に形成されている。また、第2環状弾性体12の表面側には、駆動モータ1の一対のモータ給電端子49が貫通する貫通穴17aを有し、一対のモータ給電端子49を保持するための一対の突起部17が一体的に形成されている。また、第2環状弾性体12の表面側には、第2嵌合部15の外周から直径方向に延びるように一対の被嵌合部18、19が一体的に形成されている。これらの被嵌合部18、19は、駆動装置ケース2の第2支持板62に形成された係止溝65、および第2支持板72に形成された係止溝75にそれぞれ係止されることで、第2支持板62、72に対するゴムパッキン4の第2環状弾性体12の回転方向の移動が規制される。
【0055】
ここで、ドアロック制御回路は、CPU、ROM、RAMを持つマイクロコンピュータで構成されており、乗員に手動操作されるドア開スイッチ、第2減速ギヤ46および出力カム10の中立位置を検出する中立スイッチ、ハーフラッチ状態(半ドア状態)を検出するハーフラッチスイッチ、フルラッチ状態を検出するフルラッチスイッチ、アンラッチ状態を検出するアンラッチスイッチ(いずれも図示せず)等の各種スイッチのON/OFF信号に基づいて、駆動モータ1のモータシャフト41を正転方向または逆転方向に通電する。なお、駆動モータ1の一対のモータ給電端子49は、駆動モータ1を通電するモータ通電回路を構成する一対のリード線58および一対のモータ用通電端子(ターミナル)57を介してドアロック制御回路に電気的に接続されている。
【0056】
[実施形態の組付方法]
次に、本実施形態のアクチュエータケース内への駆動モータ1の組付方法を図1ないし図5に基づいて簡単に説明する。
【0057】
先ず、ゴムパッキン4の第1環状弾性体11の円筒形状の第1嵌合部14を、駆動モータ1の軸方向の一端面に一体的に設けられたフロントフレームの第1軸受保持部の外周に嵌め合わせ、また、第1環状弾性体11に連結部13を介して一体成形された第2環状弾性体12の円筒形状の第2嵌合部15を、駆動モータ1の軸方向の他端面に一体的に設けられたエンドフレームの第2軸受保持部の外周に嵌め合わせる。このとき、駆動モータ1の他端面より軸方向の他端側に突出した一対のモータ給電端子49が第2環状弾性体12の貫通穴17aより突出するようにしておく。
【0058】
これにより、駆動モータ1の両端面にゴムパッキン4の第1、第2環状弾性体11、12が弾性力によって密着し、駆動モータ1の外周面にゴムパッキン4の連結部13が弾性力によって密着する。次に、駆動モータ1のモータシャフト41の外周にカラー42を固着することで、駆動装置ケース2内に収容する前に、駆動モータ1のモータシャフト41の外周に弾性体43およびピニオンギヤ44を組み付けておく。すなわち、図1(a)および図1(b)に示したような、駆動モータ1とゴムパッキン4とピニオンギヤ44とから構成されるサブアッセンブリが形成される。
【0059】
次に、サブアッセンブリのゴムパッキン4の第1、第2環状弾性体11、12の第1、第2嵌合部14、15を、駆動装置ケース2の底壁部64に一体的に形成された第1、第2支持板61、62の凹状部61a、62aに差し込み、更に、ゴムパッキン4の第2環状弾性体12の被嵌合部18を、駆動装置ケース2の第2支持板62に形成された係止溝65に差し込む。これにより、駆動装置ケース2の第2支持板62の係止溝65によって、駆動モータ1からゴムパッキン4の第2環状弾性体12が脱落することはない。
【0060】
次に、ケースカバー3の接合端面に形成された複数の挿通孔(図示せず)と、駆動装置ケース2の接合端面51に形成された複数のネジ孔52とが一致するように、ケースカバー3の接合端面と駆動装置ケース2の接合端面51とを張り合わせることにより、ケースカバー3の天壁部74に一体的に形成された第2支持板72の係止溝75に、ゴムパッキン4の第2環状弾性体12の被嵌合部19が差し込まれる。このとき、ケースカバー3の天壁部74に一体的に形成された第1、第2支持板71、72の対向面と駆動モータ1の両端面との間に、ゴムパッキン4の第1、第2環状弾性体11、12の略図示上半分が介在することになる。
【0061】
また、図3に示したように、駆動モータ1の外周面と駆動装置ケース2の底壁部64の側方部63およびケースカバー3の天壁部74の側方部73との間には、全周に渡って円筒形状の隙間Cが形成される。以上の駆動モータ1とゴムパッキン4よりなるサブアッセンブリの組付け作業を実施することで、サブアッセンブリを簡単な作業でアクチュエータケース内部に収容することができ、しかもゴムパッキン4の第1、第2環状弾性体11、12の弾性力のみで軸方向に位置決めされた状態で、アクチュエータケース内部で駆動モータ1を支持固定することができる。これにより、駆動モータ1の振動を複数の弾性体で吸収、減衰することができるので、駆動モータ1の振動がアクチュエータケースを介して外部に伝わり難くなる。
【0062】
[実施形態の作用]
次に、本実施形態のドアロック駆動装置の作動を図1ないし図5に基づいて簡単に説明する。
【0063】
イ)ドアロック駆動装置のアンラッチ機能
ドア閉状態(中立位置)から乗員がドアを開くためにドア開スイッチをONすると、モータ通電回路に電流が流れて(駆動モータ通電ON)、駆動モータ1のモータシャフト41が正転方向に回転する。そして、駆動モータ1のモータシャフト41の回転出力がピニオンギヤ44→第1減速ギヤ45→第2減速ギヤ46を経て出力カム10に伝達される。
【0064】
そして、出力カム10が正転方向へ回転すると、駆動レバー5の係合ピン21がオープナカム面に沿って外側へ動かされて駆動レバー5が正転方向に回転してアンラッチ作動レバー22に係合する。よって、アンラッチ作動レバー22がアンラッチ出力軸7を中心にして正転方向に回転する。そして、アンラッチ作動レバー22が回転すると、アンラッチ出力レバー25もアンラッチ出力軸7を中心にして正転方向に回転する。
【0065】
この結果、アンラッチ出力レバー25がドアロックのラチェットのレシーブ部を押圧して、ラチェットを支軸を中心にしてアンラッチ作動方向に動かす。これにより、ドアロックのラチェットの係合爪がラッチのフルラッチ用係合爪から外れることにより、ラッチスプリングに付勢されたラッチが初期位置へ戻ろうとし、ドアを開くことが可能なアンラッチ状態となる。
【0066】
ロ)ドアロック駆動装置のオートクローザ機能
図2に示したドア開状態(中立位置)から乗員がドアを閉じようとすると、ストライカがラッチの嵌合溝に進入してラッチが回転することにより、ラッチのハーフラッチ用係合爪がラチェットの係合爪と係合してハーフラッチ状態(ドアが完全に閉鎖していない半ドア状態)となる。このハーフラッチ状態となると、ハーフラッチスイッチがONすることで、モータ通電回路に電流が流れて(駆動モータ通電ON)、駆動モータ1が逆転方向に回転する。
【0067】
そして、駆動モータ1のモータシャフト41の回転出力がピニオンギヤ44→第1減速ギヤ45→第2減速ギヤ46を経て出力カム10に伝達される。そして、出力カム10が逆転方向へ回転すると、駆動レバー5の係合ピン21がクローザカム面に沿って外側へ動かされ、更に出力カム10のクローザカム面の外壁面に沿って動かされて、駆動レバー5が逆転方向にゆっくりと回転し、更にその駆動レバー5の係合ピン21に駆動連結された伝達レバー6が図示左側方向に移動する。
【0068】
ここで、ハーフラッチ状態の時には、伝達レバー6の側壁面とクローザ作動レバー32の側壁面とが係合しているので、伝達レバー6が図示左側方向に移動することにより、クローザ作動レバー32がクローザ出力軸8を中心にして逆転方向に回転する。そして、クローザ作動レバー32が回転すると、クローザ出力レバー35もクローザ出力軸8を中心にして逆転方向に回転する。
【0069】
この結果、クローザ出力レバー35がドアロックのラッチのレシーブ部を押圧して、ラッチを支軸を中心にしてクローザ作動方向に動かす。これにより、ドアロックのラチェットの係合爪がラッチのハーフラッチ用係合爪から外れてフルラッチ用係合爪に係合することにより、ドアを完全に閉鎖するフルラッチ状態となる。
【0070】
ハ)ドアロック駆動装置の非常時クローザ作動解除機能
上述したように、図2に示したドア開状態(中立位置)から乗員がドアを閉じようとして、半ドア状態(ハーフラッチ状態)となると、ハーフラッチスイッチがONすることで、モータ通電回路に電流が流れて(駆動モータ通電ON)、駆動モータ1のモータシャフト41が逆転方向に回転して、出力カム10が図示右回転方向(逆転方向)へ回転する途中で、すなわち、ドアロック駆動装置のクローザ作動途中に、ドアに手や指等の乗員の身体を挟んだり、物や乗員の衣服を挟んだりする等の非常事態が発生した場合には、乗員がクローザ作動を中止するためにアウターハンドルまたはインナーハンドル等の手動操作手段を手動操作する。すると、レシーブ部がその手動操作手段にワイヤーを介して接続されるアンラッチ出力レバー25がアンラッチ出力軸7を中心にして正転方向に回転する。そして、アンラッチ出力レバー25が回転すると、アンラッチ作動レバー22も正転方向に回転する。
【0071】
一方、アンラッチ作動レバー22が正転方向に回転すると、アンラッチ作動レバー22の係合孔27とキャンセルレバー9の係合ピン26とが常時駆動連結されているため、キャンセルレバー9が回転する。すなわち、キャンセルレバー9が被軸支部31を中心にして図示左回転方向に回転する。これにより、キャンセルレバー9の押圧部が伝達レバー6の係合ピン24に係合するため、キャンセルレバー9の図示左回転方向の回転に伴って、つまり押圧部の図示左上方への移動に伴って伝達レバー6がクローザ作動レバー32の回動範囲(揺動範囲)外まで押し出され、伝達レバー6とクローザ作動レバー32との駆動連結が解除される。
【0072】
この結果、ドアロック駆動装置のクローザ作動途中に、ドアに手や指等の乗員の身体を挟んだり、物や乗員の衣服を挟んだりする等の非常事態が発生した場合には、アンラッチ作動方向(=クローザ作動解除方向)の手動操作力をアンラッチ出力レバー25に与えて、アンラッチ出力軸7、アンラッチ作動レバー22およびキャンセルレバー9に伝えることによって、ドアロックのラッチのクローザ作動を解除することができると共に、アンラッチ出力レバー25がドアロックのラチェットを支軸を中心にしてアンラッチ作動方向(=クローザ作動解除方向)に動かすことができる。これにより、ドアロックのラチェットの係合爪がラッチのフルラッチ用係合爪から外れ、ラッチスプリングに付勢されたラッチが初期位置へ戻ろうとし、ドアを開くことが可能なアンラッチ状態となる。
【0073】
[実施形態の効果]
本実施形態のドアロック駆動装置においては、駆動モータ1の軸方向の両端面とアクチュエータケースとの間にそれぞれ介在するゴムパッキン4の2個の第1、第2環状弾性体11、12の弾性力を用いてアクチュエータケース内部に駆動モータ1を軸方向および周方向に支持固定している。これにより、駆動モータ1の作動時に、駆動モータ1の振動がアクチュエータケースを介して外部に伝わり難くなるので、アクチュエータケースを支持固定するドアパネル等のケース固定部材が共振することはない。したがって、駆動モータ1等の作動音が小さくなるので、駆動モータ1の作動時に生じる騒音を軽減することができる。
【0074】
また、スクリュー等の締結具や取付板のような剛性の有る部品を廃止しながらも、アクチュエータケース内部に駆動モータ1を簡単に軸方向および周方向に支持固定することができる。したがって、部品点数および組付け工数を削減できるので、低コスト化を図ることができる。また、駆動装置ケース2の第2支持板62に、ゴムパッキン4の第2環状弾性体12の回転方向の移動を規制する係止溝65を設けているので、駆動モータ1の他端面から、更には駆動装置ケース2の第2支持板62からゴムパッキン4の第2環状弾性体12が脱落することはない。
【0075】
また、本実施形態のドアロック駆動装置においては、アクチュエータケース、特に駆動装置ケース2に、アクチュエータケース内部への水の浸入を防止するための防水構造、あるいはアクチュエータケース内部に水が溜まるのを防止するための水抜き呼吸構造を施しているので、アクチュエータケースの防水性を向上することができる。これにより、アクチュエータケース内部に水が溜まるのを防止できるので、駆動モータ1および歯車減速装置を含んで構成される動力ユニットの作動不良や、例えば駆動モータ1の一対のモータ給電端子49と一対のリード線58との絶縁不良、および一対のリード線58と一対のモータ用通電端子57との絶縁不良を抑えることができる。したがって、アクチュエータケース内部に構成される動力ユニットおよび電気部品の品質、安全性および信頼性を向上することができる。
【0076】
また、本実施形態のドアロック駆動装置においては、アクチュエータケース、特に駆動装置ケース2内部に、駆動モータ1および歯車減速装置により構成される動力ユニットの他に、アンラッチ機能、オートクローザ機能、非常時クローザ作動解除機能を実施するための各構成部品(リンク部品)を回転自在または作動自在(移動自在)に収容したことにより、駆動モータ1および歯車減速装置により構成される動力ユニットのみをアクチュエータケース内部に収容した従来装置と比較して、ドアロック駆動装置の体格を小さくすることができるので、ドアロック駆動装置の小型化(コンパクト化)を図ることができる。
【0077】
[他の実施形態]
また、モータケースを、内部を流体が流れる流体通路の開口面積を変更する例えば排気ガス再循環装置(EGR)用バルブ等の流量制御弁のバルブハウジングに隣接して設けても良い。この場合には、駆動モータは、流量制御弁を例えば歯車減速装置等の動力伝達機構を介して駆動する駆動源として使用される。さらに、モータケースを、内燃機関への吸入空気量を制御するスロットル制御装置のスロットルボディの外壁面に一体的に形成しても良い。この場合には、駆動モータは、スロットルボディに形成される吸気通路の開口面積を変更するスロットルバルブを例えば歯車減速装置等の動力伝達機構を介して駆動する駆動源として使用される。
【0078】
本実施形態では、アクチュエータケースの駆動装置ケース(ケース本体)2の第2支持板(第2支持部)62に、ゴムパッキン4の第2環状弾性体(複数の弾性体のうちの他方の弾性体)12の回転方向の移動を規制する係止溝(第2位置決め部)65を設けているが、駆動装置ケース2の第1支持板(第1支持部)61に、ゴムパッキン4の第1環状弾性体(複数の弾性体のうちの一方の弾性体)11の回転方向の移動を規制する係止溝(第1位置決め部)を設けても良い。
【0079】
さらに、アクチュエータケースのケースカバー3の第1支持板(第1支持部)71に、ゴムパッキン4の第1環状弾性体(複数の弾性体のうちの一方の弾性体)11の回転方向の移動を規制する係止溝(第1位置決め部)を設けても良く、また、ケースカバー3の第2支持板(第2支持部)72に、ゴムパッキン4の第2環状弾性体(複数の弾性体のうちの他方の弾性体)12の回転方向の移動を規制する係止溝(第2位置決め部)を設けても良い。
【0080】
また、複数の弾性体として、ゴムパッキン4の第1、第2環状弾性体11、12の他に、ウレタンフォームまたはウェーブワッシャ等のゴム以外の材質の弾性体を使用しても良い。また、アクチュエータケースと駆動モータ1とが接近する部位のみ弾性体が介在するように、矩形形状または多角形状または帯板形状または円弧形状または円形状または長円形状または楕円形状の弾性体を用いても良い。また、駆動モータ1の外周面とアクチュエータケースとの間に、ゴムパッキンまたはウレタンフォームまたはウェーブワッシャ等よりなる弾性体を介在させるようにしても良い。
【0081】
本実施形態では、モータケースとして、駆動モータ1および歯車減速装置よりなる動力ユニット、動力伝達レバーとしての駆動レバー5および伝達レバー6、アンラッチ出力軸7を含んで構成されるアンラッチ機構、クローザ出力軸8を含んで構成されるオートクローザ機構、およびキャンセルレバー9を含んで構成される非常時クローザ作動解除機構を収容するアクチュエータケースを使用したが、モータケースとして、少なくとも駆動モータ1および歯車減速装置よりなる動力ユニットのみを収容するアクチュエータケースを使用しても良く、また、駆動モータ1のみを収容するモータケースを使用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はアクチュエータケース内にゴムパッキンの弾性力のみで支持固定された駆動モータを示した平面図で、(b)はアクチュエータケース内にゴムパッキンの弾性力のみで支持固定された駆動モータを示した断面図である(実施形態)。
【図2】自動車等の車両用ドアロック駆動装置の全体構成を示した平面図である(実施形態)。
【図3】アクチュエータケース内にゴムパッキンの弾性力のみで支持固定された駆動モータを示した側面図である(実施形態)。
【図4】ゴムパッキンを保持した駆動モータと駆動装置ケースの第2支持板との関係を示した斜視図である(実施形態)。
【図5】(a)はゴムパッキンの表面側を示した平面図で、(b)は(a)のA−A断面図で、(c)はゴムパッキンを示した断面図で、(d)はゴムパッキンの裏面側を示した平面図である(実施形態)。
【符号の説明】
1 駆動モータ
2 駆動装置ケース(ケース本体)
3 ケースカバー
4 ゴムパッキン
11 第1環状弾性体(複数の弾性体のうちの一方の弾性体)
12 第2環状弾性体(複数の弾性体のうちの他方の弾性体)
13 連結部
14 第1嵌合部
15 第2嵌合部
41 モータシャフト(回転軸)
49 一対のモータ給電端子(モータ接続端子)
57 一対のモータ用通電端子(モータ通電回路側の外部接続端子)
61 第1支持板(第1支持部)
62 第2支持板(第2支持部)
63 側方部
65 係止溝(第2位置決め部)
71 第1支持板(第1支持部)
72 第2支持板(第2支持部)
73 側方部
75 係止溝(第2位置決め部)

Claims (11)

  1. (a)回転軸を有する駆動モータと、
    (b)少なくとも前記駆動モータの軸方向の両端面を支持するためのモータケースと、
    (c)少なくとも前記駆動モータの軸方向の両端面と前記モータケースとの間にそれぞれ介在して、前記駆動モータを弾性力を用いて前記モータケース内に支持固定するための複数の弾性体と
    を備えたモータ支持固定装置。
  2. 請求項1に記載のモータ支持固定装置において、
    前記駆動モータは、前記複数の弾性体の弾性力のみで前記駆動モータの軸方向に位置決めされた状態で、前記モータケース内で支持固定されていることを特徴とするモータ支持固定装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のモータ支持固定装置において、
    前記モータケースは、前記駆動モータの軸方向の一端面を前記複数の弾性体のうちの一方の弾性体の弾性力を用いて支持固定する第1支持部を有し、
    前記第1支持部は、前記複数の弾性体のうちの一方の弾性体の回転方向の移動を規制する第1位置決め部を有していることを特徴とするモータ支持固定装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載のモータ支持固定装置において、
    前記モータケースは、前記駆動モータの軸方向の他端面を前記複数の弾性体のうちの他方の弾性体の弾性力を用いて支持固定する第2支持部を有し、
    前記第2支持部は、前記複数の弾性体のうちの他方の弾性体の回転方向の移動を規制する第2位置決め部を有していることを特徴とするモータ支持固定装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載のモータ支持固定装置において、
    前記駆動モータは、前記回転軸の外周に固定されたロータコア、このロータコアの一端面より突出する前記回転軸の軸方向の一端側を回転自在に支持する第1軸受け、およびこの第1軸受けを保持する第1軸受保持部を有し、
    前記複数の弾性体のうちの一方の弾性体は、前記第1軸受保持部の外周に嵌め合わされると共に、軸方向に凸状または凹状とされた環状の第1嵌合部を有する第1環状弾性体であることを特徴とするモータ支持固定装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載のモータ支持固定装置において、
    前記駆動モータは、前記回転軸の外周に固定されたロータコア、このロータコアの他端面より突出する前記回転軸の軸方向の他端側を回転自在に支持する第2軸受け、およびこの第2軸受けを保持する第2軸受保持部を有し、
    前記複数の弾性体のうちの他方の弾性体は、前記第2軸受保持部の外周に嵌め合わされると共に、軸方向に凸状または凹状とされた環状の第2嵌合部を有する第2環状弾性体であることを特徴とするモータ支持固定装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載のモータ支持固定装置において、
    前記駆動モータの軸方向の一端面または他端面からは、前記駆動モータを通電するモータ通電回路に電気的に接続するためのモータ接続端子が突出しており、
    前記複数の弾性体のうちの一方の弾性体または他方の弾性体は、前記モータ接続端子が貫通する貫通穴が形成された突起部を有していることを特徴とするモータ支持固定装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載のモータ支持固定装置において、
    前記複数の弾性体は、前記駆動モータの外周面に沿うように軸方向に対して平行な方向に延長された連結部によって連結されており、前記複数の弾性体および前記連結部が一体化された1個のゴムパッキンであることを特徴とするモータ支持固定装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のうちのいずれか1つに記載のモータ支持固定装置において、
    前記モータケースは、前記駆動モータを含んで構成される動力ユニットを内蔵するアクチュエータケースであって、
    前記アクチュエータケースは、前記駆動モータの周囲を取り囲むように筒状の側方部を有しており、
    前記側方部の内側面と前記駆動モータの外周面との間には、周方向または筒方向の隙間または空間が形成されていることを特徴とするモータ支持固定装置。
  10. 請求項9に記載のモータ支持固定装置において、
    前記アクチュエータケースは、前記アクチュエータケース内部への水の浸入を防止するための防水構造、あるいは前記アクチュエータケース内部に水が溜まるのを防止するための水抜き呼吸構造が施されていることを特徴とするモータ支持固定装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のうちのいずれか1つに記載のモータ支持固定装置において、
    前記モータケースは、車両のドアを閉鎖状態に保つためのドアロックを、
    アンラッチ作動方向に駆動するアンラッチ機能、
    あるいはクローザ作動方向に駆動するオートクローザ機能、
    あるいはクローザ作動中にクローザ作動を解除する非常時クローザ作動解除機能のうちのいずれか1つ以上の機能を備えたドアロック駆動装置を構成するアクチュエータを収容するアクチュエータケースに一体的に設けられており、
    前記駆動モータは、前記ドアロック駆動装置を構成するアクチュエータを動力伝達機構を介して駆動する駆動源であることを特徴とするモータ支持固定装置。
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