JP2004163592A - 地図情報提供システム - Google Patents
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Abstract
【課題】アイコンが重なり合ったりして地図の視認性や使い勝手が低下しないように、表示するアイコン数を適切に制御すること。
【解決手段】地図情報提供システム10のアイコン制御テーブル17には、メッシュファイルの各表示レベル(縮尺レベル)毎にどのジャンルに属するアイコンを表示し、どのジャンルに属するアイコンを非表示とするかを規定する表示制御テーブル18及び表示制御レコード19が予め記憶されている。これにより、地図画像の表示レベルに応じて、表示するジャンルのアイコンが定まり、アイコン総数を制限して地図の視認性を確保する。
【選択図】 図1
【解決手段】地図情報提供システム10のアイコン制御テーブル17には、メッシュファイルの各表示レベル(縮尺レベル)毎にどのジャンルに属するアイコンを表示し、どのジャンルに属するアイコンを非表示とするかを規定する表示制御テーブル18及び表示制御レコード19が予め記憶されている。これにより、地図画像の表示レベルに応じて、表示するジャンルのアイコンが定まり、アイコン総数を制限して地図の視認性を確保する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、地図上に店舗や施設等を示すアイコンを重ね合わせて表示する地図情報提供システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、インターネット等の通信ネットワークを介して、ユーザの情報端末(パーソナルコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話等)に地図画像を送信するサービスは従来より知られている。
【0003】
このような地図情報提供サービスでは、ユーザが情報端末を介して地図情報サービスサーバにアクセスして、例えば、住所や電話番号あるいはランドマーク等の検索条件を入力すると、所定範囲の地図画像が生成されて、ユーザの情報端末に送信され、情報端末の画面に表示される。
【0004】
ここで、地図画像には、山や河川、道路、住所表記等の基本的な表示要素だけでなく、周辺情報や拠点案内情報がアイコン等の画像データや文字データとして重ね合わされて表示される。拠点案内情報としては、例えば、銀行、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、病院、寺社、駐車場等の店舗や施設を案内するアイコンを挙げることができる。
【0005】
地図上にアイコンが重ねて表示されることにより、ユーザは、地図上の目印や生活情報として活用することができ、一方、店舗や施設側では広告効果を狙うことができる。特に、アイコンは地図上の大きさと無関係に表示されるため、小規模の店舗や施設ほど広告的に有利となる。
【0006】
また、単にアイコンを表示させるだけでなく、アイコンにその店舗や施設の詳細情報を関連づけておき、例えば、アイコンを選択等することにより、そのアイコンに関連づけられた詳細情報を表示させる技術も知られている。
【0007】
なお、地図を拡大表示させる場合と縮小表示させる場合とで、表示させるアイコンの数を変化させる技術は知られている(例えば、特許文献1参照)。また、縮尺の異なる複数の地図データを保持し、縮尺に応じた地図を表示させる技術は知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0008】
【特許文献1】
特許第2999166号公報
【0009】
【特許文献2】
特許第2671393号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように、地図画像に表示されるアイコンは有用なものであるが、場合によっては、アイコンが重なり合って見えにくくなったり、アイコンの下に道路や河川等が隠れてしまい、地図としての機能を部分的に失う可能性がある。
【0011】
例えば、「25万分の1」等のように縮尺サイズを小さくすると、広範囲を表示することになるが、表示範囲内に多数のアイコンを有する市街地が含まれる場合、アイコンが市街地に集中してしまい、見栄えや視認性が低下する。
【0012】
そこで、多種類のアイコンの中から数種類のアイコンに絞って選択的に表示させる方法を考えることができる。例えば、ユーザ主体で考えた場合は、ユーザが希望する特定種類のアイコンのみを選択させて表示させることが可能である。一方、店舗や施設側から考えた場合は、例えば、宣伝広告に力を入れている特定の店舗等を示すアイコンのみを選択して表示させることも考えられる。
【0013】
また、アイコンの重なりは許容しておき、アイコンが重なりあった箇所では、重なっているアイコンが示す店舗や施設の名称をリスト表示させ、ユーザの選択を待つという方法も考えられる。
【0014】
しかし、単にユーザ等の希望に応じて表示させるアイコンの種類を選択する場合は、地図画像中に含まれるアイコン数を少なくすることはできるが、アイコンの特性によって特定地域に密集する場合があるため、問題の解決にならないことがある。例えば、仏壇仏具、業務用厨房機器、電気製品、飲食店等のように、特定地域に同種の店舗や施設が密集している場合もあるためである。
【0015】
また、地図の使用目的(用途)が所定の地域の概要把握にあるような場合は、なるべく多種類のアイコンが表示されている方が好ましい。この場合に、特定種類のアイコンを切り替えながら地図画像を閲覧して概要を把握するのは煩雑であり、使い勝手が悪い。
【0016】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、その目的は、縮尺サイズを考慮してアイコンの表示を適切に制御することにより、視認性や使い勝手を向上できるようにした地図情報提供システムを提供することにある。本発明の更なる目的は、後述する実施の形態から明らかになるであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明に係る地図情報提供システムでは、地図情報を記憶して管理する地図情報管理手段と、入力された位置と縮尺サイズによって地図情報を参照し、所定範囲の地図画像を描画する描画制御手段と、地図上の店舗・施設の位置と種類及びアイコンデータを記憶して管理するアイコン情報管理手段と、表示する地図画像の縮尺サイズ毎に表示させるアイコンの種類をそれぞれ予め設定してなるアイコン表示制御情報を記憶して管理するアイコン表示制御情報管理手段と、アイコン表示制御情報を参照して、描画制御手段により描画された地図画像に表示させるアイコンを前記入力された位置と縮尺サイズに応じて決定し、該決定したアイコンのアイコンデータをアイコン情報管理手段から読み出して前記地図画像の所定位置に重ね合わせて表示させるアイコン制御手段と、を備えている。
【0018】
ユーザが住所や座標等の位置情報と縮尺サイズを入力すると、この入力された位置と縮尺サイズに基づいて所定範囲の地図情報が読み出され、地図画像が描画される。この地図画像上には、アイコンが所定位置に配置される。
【0019】
ここで、「店舗・施設のアイコン」とは、地理上の目標物を小さな画像で視覚的に象徴化して表現したものであり、具体的には、例えば、役所、郵便局、病院、警察署、消防署、図書館、学校、銀行、水族館、公園、動物園、植物園、駅、空港、駐車場、遊園地、テーマパーク、史跡、パーキングエリア、ガソリンスタンド、映画館、劇場、レストラン、デパート、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、競馬場、パチンコ店等の各種の店舗や施設をそれぞれ象徴する小さな絵柄である。各アイコンが示す店舗や施設の位置(座標)と種別及び画像データは、アイコン情報管理手段により管理されている。
【0020】
アイコン表示制御情報は、地図画像の各縮尺サイズ毎に、どの種類のアイコンを表示させるかを規定したものである。例えば、アイコンの種類をJ1〜J5の5個とした場合、縮尺サイズが1万分の1のときは、J1,J2のアイコンを表示させ、縮尺サイズが2万5千分の1のときはJ1,J3を表示させ、縮尺サイズが5万分の1のときは、J4,J5を表示させる等のように、各縮尺サイズ毎に表示させるアイコンの種類を適宜設定できるようになっている。
【0021】
そして、アイコン制御手段は、地図画像の縮尺サイズに基づいてアイコン表示制御情報を参照することにより、予め表示が決定されている特定種類のアイコンのデータを読み出して、地図画像上の所定位置に配置する。これにより、縮尺サイズに合わせて、表示されるアイコンの総数を調節することができ、視認性を確保して使い勝手を改善することができる。
【0022】
本発明の一態様では、アイコン表示制御情報は、地図情報の特性に応じて予め複数パターンに分類されている。
【0023】
「地図情報の特性」とは、その地図情報が含む地域の地理的な特徴を意味し、具体的には例えば、店舗や施設等の多い都市部を含む地図情報であるか、都市部を含まない郊外や山海の地図情報であるか等を挙げることができる。あるいは、例えば、東京の秋葉原や大阪の日本橋等のように、特定種類のアイコンが過度に集中する地域か否か等である。換言すれば、アイコン総数の多い地図情報であるかアイコン総数の少ない地図情報であるか等のように、その地図情報に含まれる全種類又は特定種類でのアイコン総数の多寡、アイコン密度、で特性を示すこともできる。これにより、例えば、都市部の地図情報ではアイコン種類を制限するようなパターンでアイコン表示制御情報が生成され、郊外の地図情報では多くのアイコン種類を含むようなパターンでアイコン表示制御情報が生成される。
【0024】
そして、例えば、1つの地図画像が4つの地図情報(図葉)の一部から構成されている場合を考えると、元の各地図情報の特性に応じて、それぞれ表示されるアイコン数が制御されているため、地図画像中の都市部ではアイコン種類が抑制されてアイコンが表示され、同一地図画像中の郊外部分では多種類のアイコンが表示されることになる。これにより、同一の地図画像中において、都市部では視認性を維持し、郊外では多種類のアイコンを表示させて地域の様子を詳細に把握することができる。
【0025】
本発明の他の態様では、アイコン表示制御情報は、地図画像の特性及び用途に応じて予め複数パターンに分類されている。
【0026】
「地図画像の用途」とは、ユーザが地図画像を使用する目的を意味し、例えば、旅行計画の一環として旅先の観光スポットを調べるために使用する、ドライブ経路上の給油地点や休憩地点の調査に使用する、その地域の発展具合等を把握するために使用する、等々を挙げることができる。このように、地図画像の用途と特性(アイコンの粗密)の視点からアイコン表示制御情報を複数のパターンで生成することにより、使用目的に応じてより適切なアイコン表示制御を行うことができる。
【0027】
さらに、本発明の一態様では、アイコン表示制御情報は、縮尺サイズ毎にいずれの種類のアイコンを表示させるかを規定する基本方針情報を備えており、複数パターンのいずれにも分類されていない地図情報は基本方針情報から動的に生成される表示制御情報に基づいて処理するようになっている。
【0028】
アイコン表示制御情報は、予め複数パターン用意することができるが、そのいずれのパターンにも分類されていない地図情報を使用する場合は、基本方針情報に基づいて表示制御情報を動的に生成する。いったん生成した表示制御情報は、保存して再使用することができる。このように、未分類の地図情報を表示する場合でも、基本方針情報に基づいて表示制御情報を動的に生成することにより、表示されるアイコンの数を適切に調節できる。また、これにより、多数の地図情報の全てについて、その特性や用途に基づいたアイコン表示制御情報を予め生成しておく手間を省くことができ、さらに、新たに作成された地図情報から地図画像を生成する場合も、表示されるアイコンの数を調節することができる。地図情報は次々に変化していく特性を有するが、表示制御情報を動的に生成することで、地図情報の変化に対応できる。
【0029】
他の観点に従う本発明は、地図情報を記憶して管理する地図情報管理手段と、入力された位置と縮尺サイズによって地図情報を参照し、所定範囲の地図画像を描画する描画制御手段と、地図上の店舗・施設の位置と種類及びアイコンデータを記憶して管理するアイコン情報管理手段と、表示するアイコンの種類の優先度に関するアイコン種類別優先度テーブルを記憶して管理するアイコン種類別優先度テーブル管理手段と、ユーザから位置と縮尺サイズが入力されたとき、アイコン種類別優先度テーブルを参照し、表示されるアイコン数が所定値となるよう表示制御情報を動的に生成する表示制御情報生成手段と、生成された表示制御情報に基づいて、アイコン情報管理手段からアイコンデータを読み出して、地図画像の所定位置にアイコンを重ね合わせて表示するアイコン制御手段と、を備えたことを特徴とする地図情報提供システムである。
【0030】
本発明では、予め地図情報を分類してアイコンの表示を制御する情報を作成しておくのではなく、ユーザが位置及び縮尺サイズを入力するたびに、アイコン種類別優先度テーブルを参照し、表示されるアイコン数を所定値となるように表示制御情報を動的に生成させる。この表示制御情報に基づいてアイコンを表示させることにより、適切なアイコン表示制御を行うことができ、様々な地図情報に対応することができる。
【0031】
本発明は、さらに、コンピュータプログラムとして捉えることもできる。プログラムは、例えば、CD−ROM、DVD−ROM、HDD、メモリ等の記録媒体に固定して配布することもできるし、通信ネットワークを介して配信することもできる。
【0032】
【発明の実施の形態】
図1〜図7に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。まず、図1〜図6は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は、地図情報提供システムの全体概要を示す構成説明図である。
【0033】
地図情報提供システム(以下、システムとも呼ぶ)10は、例えば、ユーザインターフェース層、ロジック層及びデータベース層を備えた3層構造として形成され、インターネット等の通信ネットワークCNを介して多数の情報端末30と双方向通信可能に接続されている。システム10は、それぞれ後述のように、検索部11,描画制御部12,アイコン制御部13,地図データベース14,アイコンファイル15,店舗・施設ファイル16及びアイコン制御テーブル17を備えている。なお、システム10を構成する各部11〜17は、物理的に同一のコンピュータ上に実現される必要はなく、分散した複数のコンピュータの協働作業によってシステム10を構成することができる。
【0034】
検索部11は、ユーザが所望の地図画像を得るために検索条件を入力するためのものである。検索方法としては、例えば、郵便番号、電話番号、住所、ランドマーク、地理上の行政区分等を挙げることができる。これら住所や行政区分等によって地図画像の中心座標が決定される。
【0035】
描画制御部12は、ユーザに提供する地図画像を描画生成するものである。描画制御部12は、ユーザの指定した縮尺サイズと中心座標に基づいて、地図画像を生成するのに必要なメッシュファイル(図葉)を地図情報データベース14から検出し、所定サイズ(例えば、500ドット×500ドット等)の地図画像を生成する。
【0036】
アイコン制御部13は、アイコン制御テーブル17に格納された表示制御テーブル18,表示制御レコード19,優先度テーブル20,基本方針テーブル21を参照することにより、表示させるアイコンを特定して所定位置に配置し、地図画像上に重ね合わせて表示させる。
【0037】
地図情報データベース14は、全国図、都道府県図、市区町村図、市街図等のように、縮尺サイズを変えた多数のメッシュデータを階層化して構成されており、緯度及び経度や図番等の情報によってメッシュファイルが特定される。
【0038】
アイコンファイル15は、各アイコンの画像データを記憶するものである。また、店舗・施設ファイル16は、店舗等(以下、店舗及び施設を「店舗等」と呼ぶ場合がある)を分類した種別(以下、「ジャンル」とも呼ぶ)、各店舗等の所在地(アイコンを設置すべき位置情報)、各店舗等を象徴するアイコンファイル等を関連付けて記憶するものである。なお、アイコンファイル15と店舗・施設ファイル16とは一体化することもできる。
【0039】
アイコン制御テーブル17は、地図画像に重ね合わせるアイコンを絞り込むための情報から構成されている。アイコン制御テーブル17の詳細は、図2及び図3と共に後述する。
【0040】
ユーザの情報端末30は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話等として実現されるもので、地図画像を閲覧するための表示部31と検索条件等を入力するための入力部32とを備えている。
【0041】
図2は、表示制御テーブル18及び表示制御レコード19の構成を示す説明図である。図2(a)に示すように、表示制御テーブル18には、各メッシュファイルをそれぞれ特定するための図番号x,y毎に、表示グループ番号が対応付けられている。
【0042】
次に、図2(b)に示すように、表示制御レコード19は、各表示グループ番号毎に、それぞれどのジャンルのアイコンをどの表示レベル(縮尺レベル)で表示させ、どの表示レベルで非表示とするかを規定したものである。図中に示す符号J001〜Jnは、アイコンのジャンルを示す。表示レベルLは添え字の数字が大きくなるほど大縮尺になる。例えば、表示グループ番号001に着目すると、アイコンジャンルJ002に属するアイコンは、表示レベルL1,L2では表示されず、表示レベルL3,L4・・・で表示されるようになっている。具体的には、例えば、「コンビニエンスストア」というジャンルに属する各アイコンは、ある表示レベルでは表示され、他の表示レベルでは表示されないように表示レベル毎に規定することができ、表示・非表示のパターン毎にグループ分けされて表示グループ番号がそれぞれ設定されている。
【0043】
従って、図2(a)に示す表示制御テーブル18に記述された表示グループ番号を参照することにより、そのメッシュファイル内に含まれるアイコンのうちいずれのジャンルのアイコンを表示し、いずれのジャンルのアイコンを非表示とするかを容易に知ることができる。即ち、各メッシュファイルに割り当てられた表示グループ番号は、そのメッシュファイルにおけるアイコン表示パターンを示すものである。
【0044】
なお、図2(b)に示す表示制御レコード19をそのまま記憶させてもよいが、その場合は多くの記憶領域を消費する。そこで、各アイコンジャンル毎の各表示レベルにおける表示・非表示の設定パターンを調べ、各設定パターンにパターン番号を割り当て、同一パターンの箇所にはパターン番号だけを記述するようにする。これにより、記憶量を低減させることができる。
【0045】
次に、図3(a)に示すように、優先度テーブル20は、アイコンジャンル別に表示の優先度を予め規定したものである。図中では、優先度の高いジャンルはテーブルの上側に位置し、下に向かうにつれて優先度が低下するようになっている。
【0046】
図3(b)は、基本方針テーブル21の構成を示す。基本方針テーブル21は、アイコン表示の初期設定を示すもので、表示グループ番号が関連づけられていないメッシュファイルは、基本方針テーブル21を参照することにより、アイコンの表示・非表示が決定される。各表示グループのパターンは、基本方針テーブル21を基礎としてアイコンジャンルの追加又は削除を行うことにより生成されるようになっている。なお、基本方針テーブル21は、表示制御レコード19内に設けることもできる。例えば、表示グループ番号「000」を初期設定の基本グループ番号とし、別の表示グループ番号が割り当てられない限りは、全メッシュファイルに基本グループ番号を関連づける構成としてもよい。
【0047】
図4は、表示制御テーブル及び表示制御レコードの生成処理の概要を示すフローチャートである。以下、ステップを「S」と略記する。
【0048】
本処理は、所定の図葉(メッシュファイル)毎に行われるものであり(S1)、設定されたメッシュファイル中に含まれる全てのアイコンに関する情報を検出する(S2)。
【0049】
次に、各表示レベル毎に、表示可能な基本アイコン数を検出する(S3)。基本アイコン数とは、各表示レベル毎に予め定められているものであり、その表示レベルで適切に表示可能なアイコン数の上限値を示す。例えば、仮に、表示レベルL5では500ドット×500ドットの地図画像を生成するのにメッシュファイルの1/4を使用し、同サイズの地図画像を生成するのに表示レベルL6ではメッシュファイルの1/8を使用するとした場合を想定する。もしも、500ドット×500ドットの地図画像あたり表示するアイコンの総数を100個に制限するとしたならば、表示レベルL5の基本アイコン数は4倍の400個となり、表示レベルL6の基本アイコン数は8倍の800個となる。縮尺が大きくなるほど基本アイコン数は増大し、表示可能なアイコンの総数が大きくなる。
【0050】
次に、各表示レベルの基本アイコン数とメッシュファイル中に含まれる全種類のアイコンのうち基本方針テーブル21に定められた表示対象となるアイコンの総数とを比較する(S4)。上述のように、基本方針テーブル21には、各表示レベルにおいて、どのジャンルのアイコンを表示し、どのジャンルのアイコンを非表示とするかを規定している。従って、「表示」と設定されたジャンルのアイコンが表示対象アイコンであり、その表示対象となっているアイコンの総数と上限値である基本アイコン数とを比較する。
【0051】
もしも、表示対象のアイコン総数と基本アイコン数とがほぼ一致した場合は、そのメッシュファイルに含まれる全ジャンルのアイコンを表示するように表示制御レコード19を記述し、その表示グループ番号を表示制御テーブル18に登録する。
【0052】
一方、メッシュファイルに含まれる表示対象のアイコンの総数が基本アイコン数に満たない場合は、優先度テーブル20を参照し、基本方針テーブル21では非表示に設定されているジャンルの中から最も優先度の高いジャンルのアイコンを「表示」に追加する。このジャンルの追加作業は、表示されるアイコンの総数が基本アイコン数に略一致するまで繰り返し行われ、表示制御レコードが作成される(S6)。
【0053】
メッシュファイルに含まれる表示対象のアイコン総数が基本アイコン数を上回っている場合、基本方針テーブル21の初期設定では「表示する」と設定されているジャンルのうち、最も優先度の低いジャンルを「非表示」に設定する。このジャンルの削減作業は、表示対象のアイコン総数が基本アイコン数に略一致するまで繰り返し行われる。そして、前記同様に、表示制御レコードが作成され、その表示グループ番号がメッシュファイルに関連付けられる(S7)。
【0054】
以上の処理を、所定のメッシュファイルについて行うことにより、各メッシュファイルの各表示レベル毎に、それぞれの表示レベルで表示するアイコンのジャンルを予め規定することができる。
【0055】
なお、全てのメッシュファイルについて、上述したグループ分けをする必要はない。多数のジャンルを有しアイコンが密集しやすい都市部や表示すべきアイコンが少ない郊外など、アイコン表示を調節すべき地域を含む特定のメッシュファイルについてだけ上記処理を行えばよい。
【0056】
このようにして、所定のメッシュファイルについて各表示レベル毎に表示すべきアイコンのジャンルを決定した後で、ユーザからの地図情報提供要求があった場合の処理を、図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0057】
まず、ユーザが所望する地図画像の中心座標及び表示サイズから、地図画像生成に用いるメッシュファイルの図番を特定する(S11)。
【0058】
次に、図番から表示制御テーブル18を参照し(S12)、メッシュファイルに表示グループ番号が設定されているか否か、即ち、メッシュファイル用に調整された表示制御レコードが生成されているか否かを判定する(S13)。
【0059】
メッシュファイルに表示制御レコードが設定されている場合は、その表示制御レコードの設定内容に従って、表示すべきアイコンを選択して読出し、地図画像の上に重ねて描画する(S14)。
【0060】
一方、メッシュファイルに表示制御レコードが設定されていない場合は、指定された表示レベルで基本方針テーブル21を参照し、図4と共に上述したフローチャートに従って、表示制御未設定用の表示制御テーブルを動的に生成する。そして、この動的に生成した表示制御テーブルに基づいて、(S15)、メッシュファイルに関連付けられている全ジャンルのアイコンのうち、その表示レベルで「表示」すると設定されているジャンルのアイコンを読み出して、地図画像に重ね合わせて表示させる(S16)。
【0061】
これにより、例えば、図6に示すような地図画像を得ることができる。図6(a)に示すように、4枚のメッシュファイルMF1〜MF4の各部分から1枚の地図画像を生成する場合を考える。メッシュファイルMF1はジャンル数も多く、かつ、各ジャンルに属するアイコン数も多い特性を有する「都市部」を含んだ地図データであり、メッシュファイルMF2はジャンル数は多いが各ジャンルでのアイコン数は少ないという特性を有する「郊外」を含んだ地図データであるとする。
【0062】
都市部を含むメッシュファイルMF1の表示制御レコードは、アイコンが密集して視認性を損ねないようにジャンル数を絞って設定され、郊外を含むメッシュファイルMF2の表示制御レコードは、その地域の様子を把握し易いように、より多くのジャンルのアイコンを表示するように設定される。
【0063】
従って、図6(b)に示すように、同一の地図画像において、メッシュファイルMF1に由来する部分A1では、表示されるアイコンのジャンル数が少なく、メッシュファイルMF2に由来する部分A2では、表示されるアイコンの総数にあまり差がないものの、そのジャンル数はA1よりも多くなる。なお、メッシュファイルMF3,MF4は、特徴のない地域であると仮定し、基本方針テーブル21に従ってアイコン表示が制御されるものとする。
【0064】
このように、本実施の形態によれば、各メッシュファイルの各表示レベル毎に表示すべきアイコンのジャンルを予め設定し、表示されるアイコンの総数を調節しているため、関連づけられているアイコンの多い地域の表示ジャンル数を制限し、アイコンの少ない地域では表示するジャンル数を多くして、より使い勝手の良い地図画像をユーザに提供することができる。
【0065】
また、表示制御レコード19は、メッシュファイルの特性に応じて生成されるため、より適切にアイコン数を制限して表示させることが可能となる。例えば、電機店が集中する「秋葉原」のように、特定ジャンルに属するアイコンの数が多い特徴的な地域のメッシュファイルでは、その特定ジャンルを非表示に設定しておくことで、基本的な地理構造(道路や公共施設の位置等)を容易に把握することができる。逆に、その特定ジャンルを表示するように設定しておけば、道路の配置等はわかりにくくなる可能性はあるが、その地域の特徴を明確に表現することができる。
【0066】
次に、図7は、本発明の第2の実施の形態において採用される優先度テーブル20及び表示制御レコード19の構成を示す。本実施の形態の特徴は、地域の特性のみならず、ユーザの使用目的(地図画像の用途)を考慮して、表示するアイコン数を制御する点にある。
【0067】
図7(a)に示すように、優先度テーブル20は、例えば、「旅行」、「ショッピング」、「学習」等のような各用途別に用意されており、各用途毎に優先して表示されるアイコンのジャンルが設定されている。例えば、「旅行」の優先度テーブルでは、駅、空港、フェリー乗り場、ホテル等のように、旅行に関連の深いアイコンが優先して表示されるように、高い優先度が与えられる。また、「ショッピング」の優先度テーブルでは、例えば、デパートや銀行等のように、買い物に関連の深いアイコンに高い優先度が設定されている。さらに、「学習」の優先度テーブルでは、例えば、「史跡」や「図書館」等のような学習に関連するアイコンに高い優先度が与えられている。
【0068】
図7(b)に示すように、表示制御レコード19も各用途別にそれぞれ生成されている。
【0069】
これにより、ユーザが使用目的を指定して地図画像を要求した場合は、その用途及び表示レベルに応じて、表示するアイコンのジャンルを制御することができ、より一層使い勝手を高めることができる。
【0070】
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではない。当業者であれば、各実施の形態の構成に新たな追加や変更を加える等のように、種々の変形を行うことができる。また、図中に示すアイコンジャンルの表示・非表示等は説明のための一例に過ぎず、本発明はこれに限定されない。
【0071】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明によれば、縮尺サイズに応じて表示するアイコンの種類を調整し、アイコン数を制限して視認性を維持しつつ使い勝手を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る地図情報提供システムの全体概要を示すブロック図である。
【図2】表示制御テーブル及び表示制御レコードの構成を示す説明図である。
【図3】優先度テーブル及び基本方針テーブルの構成を示す説明図である。
【図4】表示制御テーブル及び表示制御レコードの生成処理を示すフローチャートである。
【図5】アイコン表示制御処理を示すフローチャートである。
【図6】複数のメッシュファイルから地図画像を生成する様子を模式的に示す説明図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態で用いられる用途別の優先度テーブル及び表示制御レコードの構成を示す説明図である。
【符号の説明】
10 地図情報提供システム
11 検索部
12 描画制御部
13 アイコン制御部
14 地図データベース
15 アイコンファイル
16 店舗・施設ファイル
17 アイコン制御テーブル
18 表示制御テーブル
19 表示制御レコード
20 優先度テーブル
21 基本方針テーブル
30 情報端末
【発明が属する技術分野】
本発明は、地図上に店舗や施設等を示すアイコンを重ね合わせて表示する地図情報提供システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、インターネット等の通信ネットワークを介して、ユーザの情報端末(パーソナルコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話等)に地図画像を送信するサービスは従来より知られている。
【0003】
このような地図情報提供サービスでは、ユーザが情報端末を介して地図情報サービスサーバにアクセスして、例えば、住所や電話番号あるいはランドマーク等の検索条件を入力すると、所定範囲の地図画像が生成されて、ユーザの情報端末に送信され、情報端末の画面に表示される。
【0004】
ここで、地図画像には、山や河川、道路、住所表記等の基本的な表示要素だけでなく、周辺情報や拠点案内情報がアイコン等の画像データや文字データとして重ね合わされて表示される。拠点案内情報としては、例えば、銀行、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、病院、寺社、駐車場等の店舗や施設を案内するアイコンを挙げることができる。
【0005】
地図上にアイコンが重ねて表示されることにより、ユーザは、地図上の目印や生活情報として活用することができ、一方、店舗や施設側では広告効果を狙うことができる。特に、アイコンは地図上の大きさと無関係に表示されるため、小規模の店舗や施設ほど広告的に有利となる。
【0006】
また、単にアイコンを表示させるだけでなく、アイコンにその店舗や施設の詳細情報を関連づけておき、例えば、アイコンを選択等することにより、そのアイコンに関連づけられた詳細情報を表示させる技術も知られている。
【0007】
なお、地図を拡大表示させる場合と縮小表示させる場合とで、表示させるアイコンの数を変化させる技術は知られている(例えば、特許文献1参照)。また、縮尺の異なる複数の地図データを保持し、縮尺に応じた地図を表示させる技術は知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0008】
【特許文献1】
特許第2999166号公報
【0009】
【特許文献2】
特許第2671393号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように、地図画像に表示されるアイコンは有用なものであるが、場合によっては、アイコンが重なり合って見えにくくなったり、アイコンの下に道路や河川等が隠れてしまい、地図としての機能を部分的に失う可能性がある。
【0011】
例えば、「25万分の1」等のように縮尺サイズを小さくすると、広範囲を表示することになるが、表示範囲内に多数のアイコンを有する市街地が含まれる場合、アイコンが市街地に集中してしまい、見栄えや視認性が低下する。
【0012】
そこで、多種類のアイコンの中から数種類のアイコンに絞って選択的に表示させる方法を考えることができる。例えば、ユーザ主体で考えた場合は、ユーザが希望する特定種類のアイコンのみを選択させて表示させることが可能である。一方、店舗や施設側から考えた場合は、例えば、宣伝広告に力を入れている特定の店舗等を示すアイコンのみを選択して表示させることも考えられる。
【0013】
また、アイコンの重なりは許容しておき、アイコンが重なりあった箇所では、重なっているアイコンが示す店舗や施設の名称をリスト表示させ、ユーザの選択を待つという方法も考えられる。
【0014】
しかし、単にユーザ等の希望に応じて表示させるアイコンの種類を選択する場合は、地図画像中に含まれるアイコン数を少なくすることはできるが、アイコンの特性によって特定地域に密集する場合があるため、問題の解決にならないことがある。例えば、仏壇仏具、業務用厨房機器、電気製品、飲食店等のように、特定地域に同種の店舗や施設が密集している場合もあるためである。
【0015】
また、地図の使用目的(用途)が所定の地域の概要把握にあるような場合は、なるべく多種類のアイコンが表示されている方が好ましい。この場合に、特定種類のアイコンを切り替えながら地図画像を閲覧して概要を把握するのは煩雑であり、使い勝手が悪い。
【0016】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、その目的は、縮尺サイズを考慮してアイコンの表示を適切に制御することにより、視認性や使い勝手を向上できるようにした地図情報提供システムを提供することにある。本発明の更なる目的は、後述する実施の形態から明らかになるであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明に係る地図情報提供システムでは、地図情報を記憶して管理する地図情報管理手段と、入力された位置と縮尺サイズによって地図情報を参照し、所定範囲の地図画像を描画する描画制御手段と、地図上の店舗・施設の位置と種類及びアイコンデータを記憶して管理するアイコン情報管理手段と、表示する地図画像の縮尺サイズ毎に表示させるアイコンの種類をそれぞれ予め設定してなるアイコン表示制御情報を記憶して管理するアイコン表示制御情報管理手段と、アイコン表示制御情報を参照して、描画制御手段により描画された地図画像に表示させるアイコンを前記入力された位置と縮尺サイズに応じて決定し、該決定したアイコンのアイコンデータをアイコン情報管理手段から読み出して前記地図画像の所定位置に重ね合わせて表示させるアイコン制御手段と、を備えている。
【0018】
ユーザが住所や座標等の位置情報と縮尺サイズを入力すると、この入力された位置と縮尺サイズに基づいて所定範囲の地図情報が読み出され、地図画像が描画される。この地図画像上には、アイコンが所定位置に配置される。
【0019】
ここで、「店舗・施設のアイコン」とは、地理上の目標物を小さな画像で視覚的に象徴化して表現したものであり、具体的には、例えば、役所、郵便局、病院、警察署、消防署、図書館、学校、銀行、水族館、公園、動物園、植物園、駅、空港、駐車場、遊園地、テーマパーク、史跡、パーキングエリア、ガソリンスタンド、映画館、劇場、レストラン、デパート、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、競馬場、パチンコ店等の各種の店舗や施設をそれぞれ象徴する小さな絵柄である。各アイコンが示す店舗や施設の位置(座標)と種別及び画像データは、アイコン情報管理手段により管理されている。
【0020】
アイコン表示制御情報は、地図画像の各縮尺サイズ毎に、どの種類のアイコンを表示させるかを規定したものである。例えば、アイコンの種類をJ1〜J5の5個とした場合、縮尺サイズが1万分の1のときは、J1,J2のアイコンを表示させ、縮尺サイズが2万5千分の1のときはJ1,J3を表示させ、縮尺サイズが5万分の1のときは、J4,J5を表示させる等のように、各縮尺サイズ毎に表示させるアイコンの種類を適宜設定できるようになっている。
【0021】
そして、アイコン制御手段は、地図画像の縮尺サイズに基づいてアイコン表示制御情報を参照することにより、予め表示が決定されている特定種類のアイコンのデータを読み出して、地図画像上の所定位置に配置する。これにより、縮尺サイズに合わせて、表示されるアイコンの総数を調節することができ、視認性を確保して使い勝手を改善することができる。
【0022】
本発明の一態様では、アイコン表示制御情報は、地図情報の特性に応じて予め複数パターンに分類されている。
【0023】
「地図情報の特性」とは、その地図情報が含む地域の地理的な特徴を意味し、具体的には例えば、店舗や施設等の多い都市部を含む地図情報であるか、都市部を含まない郊外や山海の地図情報であるか等を挙げることができる。あるいは、例えば、東京の秋葉原や大阪の日本橋等のように、特定種類のアイコンが過度に集中する地域か否か等である。換言すれば、アイコン総数の多い地図情報であるかアイコン総数の少ない地図情報であるか等のように、その地図情報に含まれる全種類又は特定種類でのアイコン総数の多寡、アイコン密度、で特性を示すこともできる。これにより、例えば、都市部の地図情報ではアイコン種類を制限するようなパターンでアイコン表示制御情報が生成され、郊外の地図情報では多くのアイコン種類を含むようなパターンでアイコン表示制御情報が生成される。
【0024】
そして、例えば、1つの地図画像が4つの地図情報(図葉)の一部から構成されている場合を考えると、元の各地図情報の特性に応じて、それぞれ表示されるアイコン数が制御されているため、地図画像中の都市部ではアイコン種類が抑制されてアイコンが表示され、同一地図画像中の郊外部分では多種類のアイコンが表示されることになる。これにより、同一の地図画像中において、都市部では視認性を維持し、郊外では多種類のアイコンを表示させて地域の様子を詳細に把握することができる。
【0025】
本発明の他の態様では、アイコン表示制御情報は、地図画像の特性及び用途に応じて予め複数パターンに分類されている。
【0026】
「地図画像の用途」とは、ユーザが地図画像を使用する目的を意味し、例えば、旅行計画の一環として旅先の観光スポットを調べるために使用する、ドライブ経路上の給油地点や休憩地点の調査に使用する、その地域の発展具合等を把握するために使用する、等々を挙げることができる。このように、地図画像の用途と特性(アイコンの粗密)の視点からアイコン表示制御情報を複数のパターンで生成することにより、使用目的に応じてより適切なアイコン表示制御を行うことができる。
【0027】
さらに、本発明の一態様では、アイコン表示制御情報は、縮尺サイズ毎にいずれの種類のアイコンを表示させるかを規定する基本方針情報を備えており、複数パターンのいずれにも分類されていない地図情報は基本方針情報から動的に生成される表示制御情報に基づいて処理するようになっている。
【0028】
アイコン表示制御情報は、予め複数パターン用意することができるが、そのいずれのパターンにも分類されていない地図情報を使用する場合は、基本方針情報に基づいて表示制御情報を動的に生成する。いったん生成した表示制御情報は、保存して再使用することができる。このように、未分類の地図情報を表示する場合でも、基本方針情報に基づいて表示制御情報を動的に生成することにより、表示されるアイコンの数を適切に調節できる。また、これにより、多数の地図情報の全てについて、その特性や用途に基づいたアイコン表示制御情報を予め生成しておく手間を省くことができ、さらに、新たに作成された地図情報から地図画像を生成する場合も、表示されるアイコンの数を調節することができる。地図情報は次々に変化していく特性を有するが、表示制御情報を動的に生成することで、地図情報の変化に対応できる。
【0029】
他の観点に従う本発明は、地図情報を記憶して管理する地図情報管理手段と、入力された位置と縮尺サイズによって地図情報を参照し、所定範囲の地図画像を描画する描画制御手段と、地図上の店舗・施設の位置と種類及びアイコンデータを記憶して管理するアイコン情報管理手段と、表示するアイコンの種類の優先度に関するアイコン種類別優先度テーブルを記憶して管理するアイコン種類別優先度テーブル管理手段と、ユーザから位置と縮尺サイズが入力されたとき、アイコン種類別優先度テーブルを参照し、表示されるアイコン数が所定値となるよう表示制御情報を動的に生成する表示制御情報生成手段と、生成された表示制御情報に基づいて、アイコン情報管理手段からアイコンデータを読み出して、地図画像の所定位置にアイコンを重ね合わせて表示するアイコン制御手段と、を備えたことを特徴とする地図情報提供システムである。
【0030】
本発明では、予め地図情報を分類してアイコンの表示を制御する情報を作成しておくのではなく、ユーザが位置及び縮尺サイズを入力するたびに、アイコン種類別優先度テーブルを参照し、表示されるアイコン数を所定値となるように表示制御情報を動的に生成させる。この表示制御情報に基づいてアイコンを表示させることにより、適切なアイコン表示制御を行うことができ、様々な地図情報に対応することができる。
【0031】
本発明は、さらに、コンピュータプログラムとして捉えることもできる。プログラムは、例えば、CD−ROM、DVD−ROM、HDD、メモリ等の記録媒体に固定して配布することもできるし、通信ネットワークを介して配信することもできる。
【0032】
【発明の実施の形態】
図1〜図7に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。まず、図1〜図6は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は、地図情報提供システムの全体概要を示す構成説明図である。
【0033】
地図情報提供システム(以下、システムとも呼ぶ)10は、例えば、ユーザインターフェース層、ロジック層及びデータベース層を備えた3層構造として形成され、インターネット等の通信ネットワークCNを介して多数の情報端末30と双方向通信可能に接続されている。システム10は、それぞれ後述のように、検索部11,描画制御部12,アイコン制御部13,地図データベース14,アイコンファイル15,店舗・施設ファイル16及びアイコン制御テーブル17を備えている。なお、システム10を構成する各部11〜17は、物理的に同一のコンピュータ上に実現される必要はなく、分散した複数のコンピュータの協働作業によってシステム10を構成することができる。
【0034】
検索部11は、ユーザが所望の地図画像を得るために検索条件を入力するためのものである。検索方法としては、例えば、郵便番号、電話番号、住所、ランドマーク、地理上の行政区分等を挙げることができる。これら住所や行政区分等によって地図画像の中心座標が決定される。
【0035】
描画制御部12は、ユーザに提供する地図画像を描画生成するものである。描画制御部12は、ユーザの指定した縮尺サイズと中心座標に基づいて、地図画像を生成するのに必要なメッシュファイル(図葉)を地図情報データベース14から検出し、所定サイズ(例えば、500ドット×500ドット等)の地図画像を生成する。
【0036】
アイコン制御部13は、アイコン制御テーブル17に格納された表示制御テーブル18,表示制御レコード19,優先度テーブル20,基本方針テーブル21を参照することにより、表示させるアイコンを特定して所定位置に配置し、地図画像上に重ね合わせて表示させる。
【0037】
地図情報データベース14は、全国図、都道府県図、市区町村図、市街図等のように、縮尺サイズを変えた多数のメッシュデータを階層化して構成されており、緯度及び経度や図番等の情報によってメッシュファイルが特定される。
【0038】
アイコンファイル15は、各アイコンの画像データを記憶するものである。また、店舗・施設ファイル16は、店舗等(以下、店舗及び施設を「店舗等」と呼ぶ場合がある)を分類した種別(以下、「ジャンル」とも呼ぶ)、各店舗等の所在地(アイコンを設置すべき位置情報)、各店舗等を象徴するアイコンファイル等を関連付けて記憶するものである。なお、アイコンファイル15と店舗・施設ファイル16とは一体化することもできる。
【0039】
アイコン制御テーブル17は、地図画像に重ね合わせるアイコンを絞り込むための情報から構成されている。アイコン制御テーブル17の詳細は、図2及び図3と共に後述する。
【0040】
ユーザの情報端末30は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話等として実現されるもので、地図画像を閲覧するための表示部31と検索条件等を入力するための入力部32とを備えている。
【0041】
図2は、表示制御テーブル18及び表示制御レコード19の構成を示す説明図である。図2(a)に示すように、表示制御テーブル18には、各メッシュファイルをそれぞれ特定するための図番号x,y毎に、表示グループ番号が対応付けられている。
【0042】
次に、図2(b)に示すように、表示制御レコード19は、各表示グループ番号毎に、それぞれどのジャンルのアイコンをどの表示レベル(縮尺レベル)で表示させ、どの表示レベルで非表示とするかを規定したものである。図中に示す符号J001〜Jnは、アイコンのジャンルを示す。表示レベルLは添え字の数字が大きくなるほど大縮尺になる。例えば、表示グループ番号001に着目すると、アイコンジャンルJ002に属するアイコンは、表示レベルL1,L2では表示されず、表示レベルL3,L4・・・で表示されるようになっている。具体的には、例えば、「コンビニエンスストア」というジャンルに属する各アイコンは、ある表示レベルでは表示され、他の表示レベルでは表示されないように表示レベル毎に規定することができ、表示・非表示のパターン毎にグループ分けされて表示グループ番号がそれぞれ設定されている。
【0043】
従って、図2(a)に示す表示制御テーブル18に記述された表示グループ番号を参照することにより、そのメッシュファイル内に含まれるアイコンのうちいずれのジャンルのアイコンを表示し、いずれのジャンルのアイコンを非表示とするかを容易に知ることができる。即ち、各メッシュファイルに割り当てられた表示グループ番号は、そのメッシュファイルにおけるアイコン表示パターンを示すものである。
【0044】
なお、図2(b)に示す表示制御レコード19をそのまま記憶させてもよいが、その場合は多くの記憶領域を消費する。そこで、各アイコンジャンル毎の各表示レベルにおける表示・非表示の設定パターンを調べ、各設定パターンにパターン番号を割り当て、同一パターンの箇所にはパターン番号だけを記述するようにする。これにより、記憶量を低減させることができる。
【0045】
次に、図3(a)に示すように、優先度テーブル20は、アイコンジャンル別に表示の優先度を予め規定したものである。図中では、優先度の高いジャンルはテーブルの上側に位置し、下に向かうにつれて優先度が低下するようになっている。
【0046】
図3(b)は、基本方針テーブル21の構成を示す。基本方針テーブル21は、アイコン表示の初期設定を示すもので、表示グループ番号が関連づけられていないメッシュファイルは、基本方針テーブル21を参照することにより、アイコンの表示・非表示が決定される。各表示グループのパターンは、基本方針テーブル21を基礎としてアイコンジャンルの追加又は削除を行うことにより生成されるようになっている。なお、基本方針テーブル21は、表示制御レコード19内に設けることもできる。例えば、表示グループ番号「000」を初期設定の基本グループ番号とし、別の表示グループ番号が割り当てられない限りは、全メッシュファイルに基本グループ番号を関連づける構成としてもよい。
【0047】
図4は、表示制御テーブル及び表示制御レコードの生成処理の概要を示すフローチャートである。以下、ステップを「S」と略記する。
【0048】
本処理は、所定の図葉(メッシュファイル)毎に行われるものであり(S1)、設定されたメッシュファイル中に含まれる全てのアイコンに関する情報を検出する(S2)。
【0049】
次に、各表示レベル毎に、表示可能な基本アイコン数を検出する(S3)。基本アイコン数とは、各表示レベル毎に予め定められているものであり、その表示レベルで適切に表示可能なアイコン数の上限値を示す。例えば、仮に、表示レベルL5では500ドット×500ドットの地図画像を生成するのにメッシュファイルの1/4を使用し、同サイズの地図画像を生成するのに表示レベルL6ではメッシュファイルの1/8を使用するとした場合を想定する。もしも、500ドット×500ドットの地図画像あたり表示するアイコンの総数を100個に制限するとしたならば、表示レベルL5の基本アイコン数は4倍の400個となり、表示レベルL6の基本アイコン数は8倍の800個となる。縮尺が大きくなるほど基本アイコン数は増大し、表示可能なアイコンの総数が大きくなる。
【0050】
次に、各表示レベルの基本アイコン数とメッシュファイル中に含まれる全種類のアイコンのうち基本方針テーブル21に定められた表示対象となるアイコンの総数とを比較する(S4)。上述のように、基本方針テーブル21には、各表示レベルにおいて、どのジャンルのアイコンを表示し、どのジャンルのアイコンを非表示とするかを規定している。従って、「表示」と設定されたジャンルのアイコンが表示対象アイコンであり、その表示対象となっているアイコンの総数と上限値である基本アイコン数とを比較する。
【0051】
もしも、表示対象のアイコン総数と基本アイコン数とがほぼ一致した場合は、そのメッシュファイルに含まれる全ジャンルのアイコンを表示するように表示制御レコード19を記述し、その表示グループ番号を表示制御テーブル18に登録する。
【0052】
一方、メッシュファイルに含まれる表示対象のアイコンの総数が基本アイコン数に満たない場合は、優先度テーブル20を参照し、基本方針テーブル21では非表示に設定されているジャンルの中から最も優先度の高いジャンルのアイコンを「表示」に追加する。このジャンルの追加作業は、表示されるアイコンの総数が基本アイコン数に略一致するまで繰り返し行われ、表示制御レコードが作成される(S6)。
【0053】
メッシュファイルに含まれる表示対象のアイコン総数が基本アイコン数を上回っている場合、基本方針テーブル21の初期設定では「表示する」と設定されているジャンルのうち、最も優先度の低いジャンルを「非表示」に設定する。このジャンルの削減作業は、表示対象のアイコン総数が基本アイコン数に略一致するまで繰り返し行われる。そして、前記同様に、表示制御レコードが作成され、その表示グループ番号がメッシュファイルに関連付けられる(S7)。
【0054】
以上の処理を、所定のメッシュファイルについて行うことにより、各メッシュファイルの各表示レベル毎に、それぞれの表示レベルで表示するアイコンのジャンルを予め規定することができる。
【0055】
なお、全てのメッシュファイルについて、上述したグループ分けをする必要はない。多数のジャンルを有しアイコンが密集しやすい都市部や表示すべきアイコンが少ない郊外など、アイコン表示を調節すべき地域を含む特定のメッシュファイルについてだけ上記処理を行えばよい。
【0056】
このようにして、所定のメッシュファイルについて各表示レベル毎に表示すべきアイコンのジャンルを決定した後で、ユーザからの地図情報提供要求があった場合の処理を、図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0057】
まず、ユーザが所望する地図画像の中心座標及び表示サイズから、地図画像生成に用いるメッシュファイルの図番を特定する(S11)。
【0058】
次に、図番から表示制御テーブル18を参照し(S12)、メッシュファイルに表示グループ番号が設定されているか否か、即ち、メッシュファイル用に調整された表示制御レコードが生成されているか否かを判定する(S13)。
【0059】
メッシュファイルに表示制御レコードが設定されている場合は、その表示制御レコードの設定内容に従って、表示すべきアイコンを選択して読出し、地図画像の上に重ねて描画する(S14)。
【0060】
一方、メッシュファイルに表示制御レコードが設定されていない場合は、指定された表示レベルで基本方針テーブル21を参照し、図4と共に上述したフローチャートに従って、表示制御未設定用の表示制御テーブルを動的に生成する。そして、この動的に生成した表示制御テーブルに基づいて、(S15)、メッシュファイルに関連付けられている全ジャンルのアイコンのうち、その表示レベルで「表示」すると設定されているジャンルのアイコンを読み出して、地図画像に重ね合わせて表示させる(S16)。
【0061】
これにより、例えば、図6に示すような地図画像を得ることができる。図6(a)に示すように、4枚のメッシュファイルMF1〜MF4の各部分から1枚の地図画像を生成する場合を考える。メッシュファイルMF1はジャンル数も多く、かつ、各ジャンルに属するアイコン数も多い特性を有する「都市部」を含んだ地図データであり、メッシュファイルMF2はジャンル数は多いが各ジャンルでのアイコン数は少ないという特性を有する「郊外」を含んだ地図データであるとする。
【0062】
都市部を含むメッシュファイルMF1の表示制御レコードは、アイコンが密集して視認性を損ねないようにジャンル数を絞って設定され、郊外を含むメッシュファイルMF2の表示制御レコードは、その地域の様子を把握し易いように、より多くのジャンルのアイコンを表示するように設定される。
【0063】
従って、図6(b)に示すように、同一の地図画像において、メッシュファイルMF1に由来する部分A1では、表示されるアイコンのジャンル数が少なく、メッシュファイルMF2に由来する部分A2では、表示されるアイコンの総数にあまり差がないものの、そのジャンル数はA1よりも多くなる。なお、メッシュファイルMF3,MF4は、特徴のない地域であると仮定し、基本方針テーブル21に従ってアイコン表示が制御されるものとする。
【0064】
このように、本実施の形態によれば、各メッシュファイルの各表示レベル毎に表示すべきアイコンのジャンルを予め設定し、表示されるアイコンの総数を調節しているため、関連づけられているアイコンの多い地域の表示ジャンル数を制限し、アイコンの少ない地域では表示するジャンル数を多くして、より使い勝手の良い地図画像をユーザに提供することができる。
【0065】
また、表示制御レコード19は、メッシュファイルの特性に応じて生成されるため、より適切にアイコン数を制限して表示させることが可能となる。例えば、電機店が集中する「秋葉原」のように、特定ジャンルに属するアイコンの数が多い特徴的な地域のメッシュファイルでは、その特定ジャンルを非表示に設定しておくことで、基本的な地理構造(道路や公共施設の位置等)を容易に把握することができる。逆に、その特定ジャンルを表示するように設定しておけば、道路の配置等はわかりにくくなる可能性はあるが、その地域の特徴を明確に表現することができる。
【0066】
次に、図7は、本発明の第2の実施の形態において採用される優先度テーブル20及び表示制御レコード19の構成を示す。本実施の形態の特徴は、地域の特性のみならず、ユーザの使用目的(地図画像の用途)を考慮して、表示するアイコン数を制御する点にある。
【0067】
図7(a)に示すように、優先度テーブル20は、例えば、「旅行」、「ショッピング」、「学習」等のような各用途別に用意されており、各用途毎に優先して表示されるアイコンのジャンルが設定されている。例えば、「旅行」の優先度テーブルでは、駅、空港、フェリー乗り場、ホテル等のように、旅行に関連の深いアイコンが優先して表示されるように、高い優先度が与えられる。また、「ショッピング」の優先度テーブルでは、例えば、デパートや銀行等のように、買い物に関連の深いアイコンに高い優先度が設定されている。さらに、「学習」の優先度テーブルでは、例えば、「史跡」や「図書館」等のような学習に関連するアイコンに高い優先度が与えられている。
【0068】
図7(b)に示すように、表示制御レコード19も各用途別にそれぞれ生成されている。
【0069】
これにより、ユーザが使用目的を指定して地図画像を要求した場合は、その用途及び表示レベルに応じて、表示するアイコンのジャンルを制御することができ、より一層使い勝手を高めることができる。
【0070】
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではない。当業者であれば、各実施の形態の構成に新たな追加や変更を加える等のように、種々の変形を行うことができる。また、図中に示すアイコンジャンルの表示・非表示等は説明のための一例に過ぎず、本発明はこれに限定されない。
【0071】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明によれば、縮尺サイズに応じて表示するアイコンの種類を調整し、アイコン数を制限して視認性を維持しつつ使い勝手を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る地図情報提供システムの全体概要を示すブロック図である。
【図2】表示制御テーブル及び表示制御レコードの構成を示す説明図である。
【図3】優先度テーブル及び基本方針テーブルの構成を示す説明図である。
【図4】表示制御テーブル及び表示制御レコードの生成処理を示すフローチャートである。
【図5】アイコン表示制御処理を示すフローチャートである。
【図6】複数のメッシュファイルから地図画像を生成する様子を模式的に示す説明図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態で用いられる用途別の優先度テーブル及び表示制御レコードの構成を示す説明図である。
【符号の説明】
10 地図情報提供システム
11 検索部
12 描画制御部
13 アイコン制御部
14 地図データベース
15 アイコンファイル
16 店舗・施設ファイル
17 アイコン制御テーブル
18 表示制御テーブル
19 表示制御レコード
20 優先度テーブル
21 基本方針テーブル
30 情報端末
Claims (7)
- 地図情報を記憶して管理する地図情報管理手段と、
入力された位置と縮尺サイズによって前記地図情報を参照し、所定範囲の地図画像を描画する描画制御手段と、
地図上の店舗・施設の位置と種類及びアイコンデータを記憶して管理するアイコン情報管理手段と、
表示する地図画像の縮尺サイズ毎に表示させるアイコンの種類をそれぞれ予め設定してなるアイコン表示制御情報を記憶して管理するアイコン表示制御情報管理手段と、
前記アイコン表示制御情報を参照して、前記描画制御手段により描画された地図画像に表示させるアイコンを前記入力された位置と縮尺サイズに応じて決定し、該決定したアイコンのアイコンデータをアイコン情報管理手段から読み出して前記地図画像の所定位置に重ね合わせて表示させるアイコン制御手段と、
を備えたことを特徴とする地図情報提供システム。 - 前記アイコン表示制御情報は、前記地図情報の特性に応じて予め複数パターンに分類されている請求項1に記載の地図情報提供システム。
- 前記アイコン表示制御情報は、前記地図画像の特性及び用途に応じて予め複数パターンに分類されている請求項1に記載の地図情報提供システム。
- 前記アイコン表示制御情報は、更に、縮尺サイズ毎にいずれの種類のアイコンを表示させるかを規定する基本方針情報を備えており、前記複数パターンのいずれにも分類されていない地図情報は、前記基本方針情報から動的に生成された表示制御情報に基づいて処理される請求項1又は請求項2のいずれかに記載の地図情報提供システム。
- 入力された位置と縮尺サイズによって地図情報管理手段により管理された地図情報を参照し、所定範囲の地図画像を描画させる機能と、
表示する地図画像の縮尺サイズ毎に表示させるアイコンの種類をそれぞれ予め設定してなるアイコン表示制御情報をアイコン表示制御情報管理手段に登録させる機能と、
前記アイコン表示制御情報を参照して、前記描画された地図画像に表示させるアイコンを前記入力された位置と縮尺サイズに応じて決定し、所定のアイコンデータを前記地図画像の所定位置に重ね合わせて表示させる機能と、
をコンピュータ上に実現させるためのプログラム。 - 地図情報を記憶して管理する地図情報管理手段と、
入力された位置と縮尺サイズによって前記地図情報を参照し、所定範囲の地図画像を描画する描画制御手段と、
地図上の店舗・施設の位置と種類及びアイコンデータを記憶して管理するアイコン情報管理手段と、
表示するアイコンの種類の優先度に関するアイコン種類別優先度テーブルを記憶して管理するアイコン種類別優先度テーブル管理手段と、
ユーザから位置と縮尺サイズが入力されたとき、前記アイコン種類別優先度テーブルを参照し、表示されるアイコン数が所定値となるよう表示制御情報を動的に生成する表示制御情報生成手段と、
前記生成された表示制御情報に基づいて、前記アイコン情報管理手段からアイコンデータを読み出して、前記地図画像の所定位置にアイコンを重ね合わせて表示するアイコン制御手段と、
を備えたことを特徴とする地図情報提供システム。 - 入力された位置と縮尺サイズによって地図情報管理手段により管理された地図情報を参照し、所定範囲の地図画像を描画させる機能と、
ユーザから位置と縮尺サイズが入力された場合は、表示するアイコンの種類の優先度を規定するアイコン種類別優先度テーブルを参照することにより、前記地図画像上に表示されるアイコン数が所定値となるように表示制御情報を動的に生成させる機能と、
前記生成された表示制御情報に基づいて、アイコン情報管理手段により管理されているアイコンデータを読み出し、前記地図画像の所定位置にアイコンを重ね合わせて表示させる機能と、
をコンピュータ上に実現させるためのプログラム。
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