JP2004154446A - 防音カーペット - Google Patents
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Abstract
【課題】防音性能に優れた防音カーペットを提供すること。
【解決手段】表側繊維基材11裏面に内側繊維基材13およびまたはバッキング層15を透孔性接着シート14を介して接着したことを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】表側繊維基材11裏面に内側繊維基材13およびまたはバッキング層15を透孔性接着シート14を介して接着したことを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば自動車や列車、航空機などの乗り物の床面に敷設されるカーペットやマット、建物の室内や廊下の床面に敷設されるカーペットやマット、コンピュータのオペレーション用チェアマット、部屋の出入口に敷設される床面用マット、エレベータ内やエレベータホールの開閉扉前に敷設される床面用マット、玄関マットなどに適用される防音カーペットに関し、詳細には優れた吸音効果を有する防音カーペットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば自動車床面上には、フェルト層や不織布層を有して吸音性能に優れる床カーペットが敷かれている。
【0003】
一方、この床カーペット上に載置される自動車用マットは、一般に不織基布にパイルを打ち込んだ繊維基材と、この繊維基材裏面に形成したバッキング層とから構成されていた。
【0004】
ところが、自動車用マットにおけるバッキング層は、塩化ビニル樹脂などの合成樹脂からなり、遮音層として機能するようになっていたので、この自動車用マットを床カーペット上に載置した場合、風切り音などの車外からの騒音は、自動車用マットのバッキング層によって跳ね返されてしまい、車外からの騒音についての十分な対策がなされていなかった。
【0005】
また、建物の室内や廊下の床面に敷設されるカーペットやマットについても同様に、繊維基材裏面のバッキング層が遮音層となっていて、カーペット上面から伝播する騒音については、これを跳ね返してしまい、十分な吸音対策がなされていなかった。
【0006】
本発明者は、このような事情に鑑み鋭意研究の結果、さらに優れた吸音性能を有する防音カーペットを提供している(特許文献1参照)。
【0007】
この防音カーペットは、「繊維基材の裏面側にバッキング層を形成した防音カーペットであって、当該防音カーペットに、その表裏を貫通する多数の貫通孔を形成したことを特徴とする防音カーペット」を要旨とするものである。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−238730号公報(1〜3頁、図1〜3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、上記防音カーペットに関し、さらに防音性能に優れたカーペットについて、鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成させるに至ったのである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、
「表側繊維基材裏面に内側繊維基材およびまたはバッキング層を透孔性接着シートを介して接着したことを特徴とする防音カーペット」をその要旨とするものである。
【0011】
本発明の防音カーペットにおけ表側繊維基材としては、例えば不織布、織物、編物、紙、あるいはこれらの1種若しくは2種以上を組み合わせた複合体を挙げることができる。また、表側繊維基材にはパイル糸を打ち込んで意匠性を高めることもできる。図示の例では表側繊維基材11にパイル糸12を所定のボリュームとなるように打ち込んで意匠性を高めている。
【0012】
この表側繊維基材は、上記のごとき多孔質な素材を使用しているので、この表側繊維基材の中を音が通過する過程で摩擦熱として減衰し、吸音されるようになっている。
【0013】
本発明の防音カーペットにおけ内側繊維基材としては、例えば不織布、織物、編物、紙、あるいはこれらの1種若しくは2種以上を組み合わせた複合体を挙げることができる。図示の例ではパイル糸12を打ち込んだ表側繊維基材11の裏面に後述の透孔性接着シート14を介して内側繊維基材13が接着されている。この内側繊維基材についても、表側繊維基材と同じく多孔質な素材を使用しているので、この表側繊維基材の中を音が通過する過程で摩擦熱として減衰し、吸音されるようになっている。
【0014】
本発明の防音カーペットにおける透孔性接着シートには、蜘蛛の巣状接着剤からなり、接着時の熱およびまたは圧力で薄膜化されて成るもの、ホットメルト樹脂などの接着樹脂中に発泡剤を入れて混練、シート化したものなどを挙げることができる。図示の例では、パイル糸12を打ち込んだ表側繊維基材11と、内側繊維基材13との間に蜘蛛の巣状接着剤14を挟み込んで熱プレスすることで、表側繊維基材11と内側繊維基材13とを接着すると共に、その接着時の熱およびまたは圧力で蜘蛛の巣状接着剤14は薄膜(フィルム)状となっている。
【0015】
この透孔性接着シートは、多孔質な表側繊維基材、または表側繊維基材と内側繊維基材とに支持されて自由振動可能な状態に置かれる。このため、表側繊維基材を透過した音が、この透孔性接着シートに当たり、透孔を通して通過する過程で、該透孔性接着シートが自由振動し、音の減衰、吸音がなされるようになっている。またこの透孔性接着シートは、上述の接着、吸音という機能の他に、パイルを打ち込んだ表側繊維基材を使用する場合には、パイルの抜け止め材としても機能するようになっている。
【0016】
バッキング層は、該カーペットの補強および保形、すべり止めを行う目的で、表側繊維基材または内側繊維基材裏面に形成されるものである。図示のバッキング層15は独立気泡構造の発泡樹脂からなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の防音カーペットを図面に示した実施の形態に従って説明する。図1および図2に示した防音カーペット10は、家屋の室内や自動車の車室内の床面上に敷設するものである。
【0018】
この防音カーペット10は、目付300g/m2のポリエステル不織布12にパイルを打ち込んだ表側繊維基材11と、目付300g/m2のポリエステル不織布12からなる内側繊維基材13とを用い、これら表側繊維基材11または内側繊維基材12との間に、蜘蛛の巣状のウレタン系湿気硬化型接着剤14を挟み込んでプレスすることで、表側繊維基材11と内側繊維基材13とを接着すると共に、接着時の圧力で蜘蛛の巣状接着剤14を薄膜化させたものである。
【0019】
また、防音カーペット10にあっては、内側繊維基材13の裏側にバッキング層15が形成されている。バッキング層15は、スチレンブタジエンゴム(SBS)よりなる独立気泡型の発泡樹脂層であり、このバッキング層15の裏面にはズレ止め用の突起15aが多数設けられている。
【0020】
また、この防音カーペット10は、直径が1.5mm程度の多数の貫通孔16が該防音カーペット10の表裏を貫通するように形成されている。
【0021】
このように多数の貫通孔16を形成した防音カーペット10にあっては、例えばこれを自動車の車室内に載置したとき、室内の音がまず、表側繊維基材11を通過する過程で吸音されることになる。
【0022】
次いで、表側繊維基材11を通過した音は透孔性接着シート14に当たり、該透孔性接着シート14が自由振動し、これによって吸音される。透孔性接着シート14を透過した音は、内側繊維基材13を通過する過程で吸音される。
【0023】
この後、内側繊維基材13を通過した音は、バッキング層15に至る。バッキング層15では貫通孔16を形成したことにより、図3に示すように、各貫通孔16内面に吸音穴16aが無数に形成されている。バッキング層15はSBS樹脂を発泡させたものであるから、各発泡部分が貫通孔16を形成することにより破壊され、貫通孔16に開口するようになるのである。このため、貫通孔16内に開口(露出)している無数の吸音穴16aでは、貫通孔16の開口部から浸入してきた音が反射し、より効果的な吸音が行われることになる。
【0024】
以上述べたとおり、本発明の防音カーペット10では、表側繊維基材11、透孔性接着シート14、内側繊維基材13、並びにバッキング層15の4つの層を経過する過程で効果的な吸音がなされ、その後、貫通孔16を通して該防音カーペット10の裏側へと抜け出るようになっている。
【0025】
図4に示す防音カーペット20は、目付の異なる2枚の内側繊維基材、すなわち目付200g/m2のポリエステル不織布からなる第1の内側繊維基材13aと、目付350g/m2のポリエステル不織布からなる第2の内側繊維基材13bとを、前記透孔性接着シート14とバッキング層15との間に配置したものである。この防音カーペット20の場合には、透孔性接着シート14を透過した音が、まず粗い目付の第1の内側繊維基材13aを通過し、その後、密な目付の第2の内側繊維基材13bを通過することで、2つの段階で吸音されるようになっており、より効果的な吸音が実現されるようになっている。
【0026】
尚、図4に示す形態の場合、目付が異なるだけではなく、例えば第2の内側繊維基材13bの構成繊維の繊維径や繊維長を、第1の内側繊維基材13aの構成繊維よりも細く、短くするなど、第1の内側繊維基材13aおよび第2の内側繊維基材13bの密度勾配の大小を用途や使用状態、要求される吸音性能に合わせて適宜調整することもできる。
【0027】
尚、本発明の範囲は、「請求の範囲」に定義されたとおりのものであり、例えば内側繊維基材を用いず、表側繊維基材に透孔性接着シートを介して直接バッキング層を接着してカーペットを構成したり、バッキング層を設けず、表側繊維基材に透孔性接着シートを介して内側繊維基材を接着してカーペットを構成したりするなど、その範囲に含まれる全ての変更、形態を採ることができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明の防音カーペットにあっては、表側繊維基材裏面に内側繊維基材およびまたはバッキング層を透孔性接着シートを介して接着したことから、前記接着剤としての透孔性接着シートが吸音材としても機能して、より効果的な吸音が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防音カーペットの要部拡大組み立て斜視図。
【図2】同防音カーペットの要部拡大断面図。
【図3】図2に示す防音カーペットのバッキング層を示す要部拡大断面図。
【図4】本発明の防音カーペットの別例を示す要部拡大断面図。
【符号の説明】
10・・・防音カーペット
11・・・表側繊維基材
13・・・内側繊維基材
14・・・透孔性接着シート
15・・・バッキング層
16・・・貫通孔
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば自動車や列車、航空機などの乗り物の床面に敷設されるカーペットやマット、建物の室内や廊下の床面に敷設されるカーペットやマット、コンピュータのオペレーション用チェアマット、部屋の出入口に敷設される床面用マット、エレベータ内やエレベータホールの開閉扉前に敷設される床面用マット、玄関マットなどに適用される防音カーペットに関し、詳細には優れた吸音効果を有する防音カーペットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば自動車床面上には、フェルト層や不織布層を有して吸音性能に優れる床カーペットが敷かれている。
【0003】
一方、この床カーペット上に載置される自動車用マットは、一般に不織基布にパイルを打ち込んだ繊維基材と、この繊維基材裏面に形成したバッキング層とから構成されていた。
【0004】
ところが、自動車用マットにおけるバッキング層は、塩化ビニル樹脂などの合成樹脂からなり、遮音層として機能するようになっていたので、この自動車用マットを床カーペット上に載置した場合、風切り音などの車外からの騒音は、自動車用マットのバッキング層によって跳ね返されてしまい、車外からの騒音についての十分な対策がなされていなかった。
【0005】
また、建物の室内や廊下の床面に敷設されるカーペットやマットについても同様に、繊維基材裏面のバッキング層が遮音層となっていて、カーペット上面から伝播する騒音については、これを跳ね返してしまい、十分な吸音対策がなされていなかった。
【0006】
本発明者は、このような事情に鑑み鋭意研究の結果、さらに優れた吸音性能を有する防音カーペットを提供している(特許文献1参照)。
【0007】
この防音カーペットは、「繊維基材の裏面側にバッキング層を形成した防音カーペットであって、当該防音カーペットに、その表裏を貫通する多数の貫通孔を形成したことを特徴とする防音カーペット」を要旨とするものである。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−238730号公報(1〜3頁、図1〜3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、上記防音カーペットに関し、さらに防音性能に優れたカーペットについて、鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成させるに至ったのである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、
「表側繊維基材裏面に内側繊維基材およびまたはバッキング層を透孔性接着シートを介して接着したことを特徴とする防音カーペット」をその要旨とするものである。
【0011】
本発明の防音カーペットにおけ表側繊維基材としては、例えば不織布、織物、編物、紙、あるいはこれらの1種若しくは2種以上を組み合わせた複合体を挙げることができる。また、表側繊維基材にはパイル糸を打ち込んで意匠性を高めることもできる。図示の例では表側繊維基材11にパイル糸12を所定のボリュームとなるように打ち込んで意匠性を高めている。
【0012】
この表側繊維基材は、上記のごとき多孔質な素材を使用しているので、この表側繊維基材の中を音が通過する過程で摩擦熱として減衰し、吸音されるようになっている。
【0013】
本発明の防音カーペットにおけ内側繊維基材としては、例えば不織布、織物、編物、紙、あるいはこれらの1種若しくは2種以上を組み合わせた複合体を挙げることができる。図示の例ではパイル糸12を打ち込んだ表側繊維基材11の裏面に後述の透孔性接着シート14を介して内側繊維基材13が接着されている。この内側繊維基材についても、表側繊維基材と同じく多孔質な素材を使用しているので、この表側繊維基材の中を音が通過する過程で摩擦熱として減衰し、吸音されるようになっている。
【0014】
本発明の防音カーペットにおける透孔性接着シートには、蜘蛛の巣状接着剤からなり、接着時の熱およびまたは圧力で薄膜化されて成るもの、ホットメルト樹脂などの接着樹脂中に発泡剤を入れて混練、シート化したものなどを挙げることができる。図示の例では、パイル糸12を打ち込んだ表側繊維基材11と、内側繊維基材13との間に蜘蛛の巣状接着剤14を挟み込んで熱プレスすることで、表側繊維基材11と内側繊維基材13とを接着すると共に、その接着時の熱およびまたは圧力で蜘蛛の巣状接着剤14は薄膜(フィルム)状となっている。
【0015】
この透孔性接着シートは、多孔質な表側繊維基材、または表側繊維基材と内側繊維基材とに支持されて自由振動可能な状態に置かれる。このため、表側繊維基材を透過した音が、この透孔性接着シートに当たり、透孔を通して通過する過程で、該透孔性接着シートが自由振動し、音の減衰、吸音がなされるようになっている。またこの透孔性接着シートは、上述の接着、吸音という機能の他に、パイルを打ち込んだ表側繊維基材を使用する場合には、パイルの抜け止め材としても機能するようになっている。
【0016】
バッキング層は、該カーペットの補強および保形、すべり止めを行う目的で、表側繊維基材または内側繊維基材裏面に形成されるものである。図示のバッキング層15は独立気泡構造の発泡樹脂からなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の防音カーペットを図面に示した実施の形態に従って説明する。図1および図2に示した防音カーペット10は、家屋の室内や自動車の車室内の床面上に敷設するものである。
【0018】
この防音カーペット10は、目付300g/m2のポリエステル不織布12にパイルを打ち込んだ表側繊維基材11と、目付300g/m2のポリエステル不織布12からなる内側繊維基材13とを用い、これら表側繊維基材11または内側繊維基材12との間に、蜘蛛の巣状のウレタン系湿気硬化型接着剤14を挟み込んでプレスすることで、表側繊維基材11と内側繊維基材13とを接着すると共に、接着時の圧力で蜘蛛の巣状接着剤14を薄膜化させたものである。
【0019】
また、防音カーペット10にあっては、内側繊維基材13の裏側にバッキング層15が形成されている。バッキング層15は、スチレンブタジエンゴム(SBS)よりなる独立気泡型の発泡樹脂層であり、このバッキング層15の裏面にはズレ止め用の突起15aが多数設けられている。
【0020】
また、この防音カーペット10は、直径が1.5mm程度の多数の貫通孔16が該防音カーペット10の表裏を貫通するように形成されている。
【0021】
このように多数の貫通孔16を形成した防音カーペット10にあっては、例えばこれを自動車の車室内に載置したとき、室内の音がまず、表側繊維基材11を通過する過程で吸音されることになる。
【0022】
次いで、表側繊維基材11を通過した音は透孔性接着シート14に当たり、該透孔性接着シート14が自由振動し、これによって吸音される。透孔性接着シート14を透過した音は、内側繊維基材13を通過する過程で吸音される。
【0023】
この後、内側繊維基材13を通過した音は、バッキング層15に至る。バッキング層15では貫通孔16を形成したことにより、図3に示すように、各貫通孔16内面に吸音穴16aが無数に形成されている。バッキング層15はSBS樹脂を発泡させたものであるから、各発泡部分が貫通孔16を形成することにより破壊され、貫通孔16に開口するようになるのである。このため、貫通孔16内に開口(露出)している無数の吸音穴16aでは、貫通孔16の開口部から浸入してきた音が反射し、より効果的な吸音が行われることになる。
【0024】
以上述べたとおり、本発明の防音カーペット10では、表側繊維基材11、透孔性接着シート14、内側繊維基材13、並びにバッキング層15の4つの層を経過する過程で効果的な吸音がなされ、その後、貫通孔16を通して該防音カーペット10の裏側へと抜け出るようになっている。
【0025】
図4に示す防音カーペット20は、目付の異なる2枚の内側繊維基材、すなわち目付200g/m2のポリエステル不織布からなる第1の内側繊維基材13aと、目付350g/m2のポリエステル不織布からなる第2の内側繊維基材13bとを、前記透孔性接着シート14とバッキング層15との間に配置したものである。この防音カーペット20の場合には、透孔性接着シート14を透過した音が、まず粗い目付の第1の内側繊維基材13aを通過し、その後、密な目付の第2の内側繊維基材13bを通過することで、2つの段階で吸音されるようになっており、より効果的な吸音が実現されるようになっている。
【0026】
尚、図4に示す形態の場合、目付が異なるだけではなく、例えば第2の内側繊維基材13bの構成繊維の繊維径や繊維長を、第1の内側繊維基材13aの構成繊維よりも細く、短くするなど、第1の内側繊維基材13aおよび第2の内側繊維基材13bの密度勾配の大小を用途や使用状態、要求される吸音性能に合わせて適宜調整することもできる。
【0027】
尚、本発明の範囲は、「請求の範囲」に定義されたとおりのものであり、例えば内側繊維基材を用いず、表側繊維基材に透孔性接着シートを介して直接バッキング層を接着してカーペットを構成したり、バッキング層を設けず、表側繊維基材に透孔性接着シートを介して内側繊維基材を接着してカーペットを構成したりするなど、その範囲に含まれる全ての変更、形態を採ることができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明の防音カーペットにあっては、表側繊維基材裏面に内側繊維基材およびまたはバッキング層を透孔性接着シートを介して接着したことから、前記接着剤としての透孔性接着シートが吸音材としても機能して、より効果的な吸音が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防音カーペットの要部拡大組み立て斜視図。
【図2】同防音カーペットの要部拡大断面図。
【図3】図2に示す防音カーペットのバッキング層を示す要部拡大断面図。
【図4】本発明の防音カーペットの別例を示す要部拡大断面図。
【符号の説明】
10・・・防音カーペット
11・・・表側繊維基材
13・・・内側繊維基材
14・・・透孔性接着シート
15・・・バッキング層
16・・・貫通孔
Claims (4)
- 表側繊維基材裏面に内側繊維基材およびまたはバッキング層を透孔性接着シートを介して接着したことを特徴とする防音カーペット。
- 透孔性接着シートが蜘蛛の巣状接着剤からなり、接着時の熱およびまたは圧力で薄膜化されて成ることを特徴とする請求項1記載の防音カーペット。
- 防音カーペットの表裏を貫通する多数の貫通孔を形成したことを特徴とする請求項1または2記載の防音カーペット。
- バッキング層が独立気泡構造の発泡樹脂からなると共に、前記発泡樹脂層中の独立気泡を貫通孔が貫通していて、前記独立気泡が貫通孔に開口していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防音カーペット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002324557A JP2004154446A (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | 防音カーペット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002324557A JP2004154446A (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | 防音カーペット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004154446A true JP2004154446A (ja) | 2004-06-03 |
Family
ID=32804062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002324557A Pending JP2004154446A (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | 防音カーペット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004154446A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008142442A (ja) * | 2006-12-13 | 2008-06-26 | Daiwa:Kk | 防音カーペット |
US7658984B2 (en) * | 2001-11-26 | 2010-02-09 | International Automotive Components Group North America, Inc. | Lightweight acoustic automotive carpet |
US20100055382A1 (en) * | 2008-09-04 | 2010-03-04 | Toshie Hatta | Floor mat |
US7682681B2 (en) * | 2001-11-26 | 2010-03-23 | International Automotive Components Group North America, Inc. | Sound absorbing/sound blocking automotive trim products |
-
2002
- 2002-11-08 JP JP2002324557A patent/JP2004154446A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7658984B2 (en) * | 2001-11-26 | 2010-02-09 | International Automotive Components Group North America, Inc. | Lightweight acoustic automotive carpet |
US7682681B2 (en) * | 2001-11-26 | 2010-03-23 | International Automotive Components Group North America, Inc. | Sound absorbing/sound blocking automotive trim products |
JP2008142442A (ja) * | 2006-12-13 | 2008-06-26 | Daiwa:Kk | 防音カーペット |
US20100055382A1 (en) * | 2008-09-04 | 2010-03-04 | Toshie Hatta | Floor mat |
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A02 | Decision of refusal |
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