JP2004152057A - ビデオチャット等の課金システム - Google Patents
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Abstract
【課題】イベントごとに、主催、参加、見物の区別に応じたユーザーのアクセス権限の制御と課金処理とが行われるビデオチャットの課金システムの提供。
【解決手段】サーバーを仲介して送受信されるデータにより実施されるイベントの主催者、参加者、見物人のユーザー情報を記憶するユーザー情報記憶手段と、動画像データ・音声データの送受信によりネットワーク上において実施されるイベントごとに、イベントに関する情報を記憶するイベント情報記憶手段と、ユーザー情報を参照してユーザー認証を行う認証手段と、ユーザー端末間においてサーバーを介して動画像データおよび/または音声データを送受信する処理を行うビデオチャット制御手段と、イベントごとに課金される課金情報をユーザー情報に関連付けて記憶する課金情報記憶手段とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】サーバーを仲介して送受信されるデータにより実施されるイベントの主催者、参加者、見物人のユーザー情報を記憶するユーザー情報記憶手段と、動画像データ・音声データの送受信によりネットワーク上において実施されるイベントごとに、イベントに関する情報を記憶するイベント情報記憶手段と、ユーザー情報を参照してユーザー認証を行う認証手段と、ユーザー端末間においてサーバーを介して動画像データおよび/または音声データを送受信する処理を行うビデオチャット制御手段と、イベントごとに課金される課金情報をユーザー情報に関連付けて記憶する課金情報記憶手段とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオチャットの課金システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ブロードバンドインターネットに接続した利用者同士が、双方向で、リアルタイムのビデオ映像や会話音声、文字チャットでコミュニケーションをとることが可能なビデオチャットが普及しつつある。
たとえば、家族や会社、友人同士などにおいての話し合いや打ち合わせ、または、初めて出会う人同士のコミュニケーションなどをはじめ、様々な利用方法が想定されている。
ビデオチャットでは、複数の人数の参加により同時にビデオチャットができたり、人数を制限して1対1でのビデオチャットなども可能である。
また、ブロードバンドに代表される通信環境の向上により、従来のテレビ番組や講演・会議などのイベント、商談や交渉、教育や学術、さらには音楽・映像・スポーツなどのエンターテイメント等の様々な分野においても利用されることが考えられる。
【0003】
ところで、インターネットを利用した各種のコミュニケーション・システムの提供に際しては、有料・無料で提供をすることができ、有料で提供する場合には様々な課金方法を採用することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
たとえば、特開2002−199107「複数人同時参加型通信システム及びその制御方法」では、複数人同時参加型通信システムについて、多数の参加者が同時に1つのゲームに参加し、参加者間の情報伝送を高速に処理することができるシステムにおいて、制御装置が、端末を操作する参加者毎に課金する方法が提案されている。また、参加者毎に予め指定された接続回数又は接続料金を越える接続を拒絶するコールカウントチェックを行う方法が提案されている。
【0005】
また同様に、参加者ごとに課金する方法としては、特開平9−64870「ネットワークシステムとその運用処理方法および使用アクセス方法」において、パソコン等を端末にして画像、音声でサービスを提供するオンラインネットワークサービスに供されるネットワークシステムに関し、サービス利用者は、利用に際し登録された利用者であることをサービス提供者から認証を受け、利用者証明書を発行通知して利用後に課金処理することにより、サービス提供者が利用者を特定して課金する方法が提案されている。
【0006】
しかしながら、上記の課金方法は、参加者・利用者ごとに認証を行うなどして課金をするということが提案されているのみで、利用者ごとに課金を行うこと自体は通常様々な通信サービスで実現されていることである。
認証処理方法や、課金金額の算出方法などは様々なものを通常、採用することができるが、上記の技術で提案されている課金処理は、利用者に対して利用に応じた金額が平等に課金されるものであり、利用者にも様々な形態・種類が設定されることは想定されていない。
【0007】
一方、インターネットを利用したビデオチャットでの課金システムにあっては、ビデオチャットを利用して、参加者同士の対話や、講演・教育・各種の中継などのように、様々な内容の動画像や音声を含むデータが収録されるものである。
こうしたビデオチャットを行う際に、ビデオチャットを利用した対話や、講演・教育・各種の中継などを企画・発案するイベント主催者がいて、たとえば教育を例に取れば、インターネット上で開催される英会話教室の先生が初めにこれを実現するために主催し、英会話教室に参加する生徒がイベント参加者となることにより、主催者と参加者を中継するサーバーを利用して、主催者と参加者との双方向の通信が実現される。
したがって、イベントの主催者と、参加者といった区別がユーザーに生じるので、一律に同じような課金方法をとることは妥当ではない。
【0008】
特開2002−209197「多地点テレビ会議システム」においては、リアルタイムに会議機能を変更することのできる多地点テレビ会議システムを利用する課金方法において、あらかじめ登録されている前記利用者の操作権限に基づき、前記操作端末からの操作を受け付け、登録した操作権限に基づき前記利用者へ課金することが提案されている。
ここで想定されている操作権限は、複数の地点にそれぞれ設けられた利用者の有するテレビ会議端末間でテレビ会議を行なう多地点テレビ会議システムにおいて、複数の地点のうち少なくとも1つの地点に設置された操作端末が、多地点制御装置の遠隔操作を行うことができる権限である。
したがって、操作権限の有無によって、ユーザーに対する課金をするか否かなどの制御を行うことはできる。しかしながら、あらかじめ参加者が限定されたクローズドなテレビ会議システムにおいて実現されるものであり、以下の点でビデオチャットシステムとは異なるため、その課金方法も自ずと異なるものである。
【0009】
たとえば、ビデオチャットシステムにおいては、主催者がビデオチャットを利用したネットワーク上のイベントを主催し、それに参加する不特定多数の参加者を募集することができる。またネットワーク上で初対面の参加者が参加をすることもできる。
一方、こうしたシステムを実現するために設置されるサーバーは、各種のイベントを主催する人を集めることにより、イベント主催者が発案し主催する各種の動画像・音声データを中継するとともに、ネットワーク上で開催された各種イベントのコンテンツを記憶し集積することができる。
このようなビデオチャットによるイベントは、主催者の意向によって有料にすることもでき、無料にすることもでき、様々な料金設定をすることができれば好ましい。課金される料金設定は、多数の主催者がそれぞれ自分でまちまちに設定をすることができれば好ましい。たとえば、主催者は自分のイベントが一回または時間当たりいくらの参加料を参加者から徴収するかを設定するような形態である。
【0010】
また、従来の技術においては、ユーザーに課金される課金金額は、あくまでもシステム利用料という性格のものである。
ビデオチャットのシステムにおいても、システム利用料をサーバーの運営者が徴収することは可能である。
しかしながら、サーバーはイベントを分野ごとに分類して案内を掲示してイベント参加者を募り、主催者と参加者にはネットワーク上で開催されるイベント用にビデオチャット用ソフトをダウンロードで配布するなどして、主催者・参加者を集め、その結果多数の様々なジャンルのコンテンツを収集し、参加や閲覧を希望するユーザーに対し提供することができる。
したがって、単にシステム利用料を徴収するのではなく、イベント主催者に対し課金された金額を還元するようにすれば、イベント主催者が様々なネットワーク上のイベントを企画し、コンテンツの質の向上や、コンテンツの収集数の増加に貢献することができる。
【0011】
そこで本発明においては、上記の様々な課題を解決し、主催者がビデオチャットを利用したネットワーク上のイベントを主催し、それに参加する不特定多数の参加者を募集することができるシステムにおいて、主催者の意向によって有料にすることもでき、無料にすることもでき、様々な料金設定をすることが可能な課金システムを提供することを目的とする。課金される料金設定は、多数の主催者がそれぞれ自分でまちまちに設定をすることが可能なシステムを提供することを目的とする。
さらに本発明においては、単にシステム利用料を徴収するのではなく、イベント主催者に対し課金された金額を還元するようにすれば、イベント主催者が様々なネットワーク上のイベントを企画し、コンテンツの質の向上や、コンテンツの収集数の増加に貢献することができる課金システムを実現することを目的とする。
【0012】
さらに、多数のネットワーク上のイベントが開催され、コンテンツの収集と公開が可能なシステムにおいては、イベントの主催者と、これに参加する参加者以外にも、参加はしないもののリアルタイムで見物し、あるいはイベント終了後に記憶されたデータを閲覧するユーザーも想定される。
そこで本発明においては、閲覧やダウンロードも含めたイベントの見物人に対しても、適切な課金処理を行うことの可能なシステムを提供することをも目的とする。
さらに本発明においては、イベントの内容を見物して課金処理がされる場合において、試しに見物をした上で課金処理がされるかどうかを見物人に選択可能な、試用が可能な課金システムを提供することをも目的とする。
これにより、参加者は前もって前払い又は料金の支払方法を決めてユーザー登録をすれば、様々なビデオチャットによるイベントを企画して主催することにより料金の還元を受けたり、あるいは様々なイベントの中から興味のあるイベントに参加して参加料を支払ったり、主催者・参加者・見物人などの参加形態に応じた適切な課金処理を受けることができる。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明においては、
入力手段、制御手段、表示手段、出力手段、記憶手段等を備えるコンピュータ等のユーザー端末からアクセスが行われ、操作により情報処理が行われるサーバーにおいて実現されるシステムであって、
サーバーを仲介して送受信されるデータにより実施されるイベントの主催者、参加者、見物人のいずれかとなるユーザーに関する情報を記憶するユーザー情報記憶手段と、
動画像データおよび/または音声データの送受信によりネットワーク上において実施されるイベントごとに、イベントに関する情報を記憶するイベント情報記憶手段と、
前記のイベント情報および前記のユーザー情報を参照して、ユーザーがイベントごとに設定する、主催者、参加者、見物人を少なくとも含む権限情報に従いユーザー認証を行う認証手段と、
ユーザー端末間においてサーバーを介して動画像データおよび/または音声データを送受信する処理を行うビデオチャット制御手段と、
前記のユーザーの権限情報の種別に応じ、イベントごとに課金される課金情報を、前記のユーザー情報に関連付けて記憶する課金情報記憶手段とを少なくとも備え、
前記のイベントデータ記憶手段には、複数のイベントの中からイベントを識別するためイベント識別データと、動画像データおよび/または音声データによるビデオチャットを利用したイベントを主催する主催者ユーザーを識別する主催者ユーザー識別データと、イベントに参加する参加者ユーザーを識別する参加者ユーザー識別データと、見物人ユーザーを識別する見物人ユーザー識別データと、動画像データおよび/または音声データと、動画像データおよび/または音声データにアクセスするためのコンテンツ所在を識別するコンテンツ識別データとが少なくとも記憶可能にされており、
イベントごとに、主催、参加、見物の区別に応じたユーザーのアクセス権限の制御と課金処理とが行われる、ビデオチャットの課金システムであることを特徴としている。
【0014】
また、上記課題を解決するため、請求項2に記載の発明においては、
請求項1に記載の発明において、
前記のイベント情報記憶手段には、動画像データおよび/または音声データの送受信によりネットワーク上において実施されるイベントごとに、イベントの主催者となることを希望するユーザーがイベント情報を設定することにより記憶領域が設けられ、イベント識別データと、主催者ユーザー識別データとが少なくとも記憶される、ビデオチャットの課金システムであることを特徴としている。
【0015】
また、上記課題を解決するため、請求項3に記載の発明においては、
請求項1または2のいずれかに記載の発明において、
前記のイベント情報記憶手段には、動画像データおよび/または音声データの送受信によりネットワーク上において実施されるイベントごとに、イベントの参加者ユーザーおよび/または主催者ユーザーが、動画像データおよび/または音声データの公開・一部非公開・非公開の別を設定し記憶することにより、アクセス権限の管理を可能にされた、ビデオチャットの課金システムであることを特徴としている。
【0016】
また、上記課題を解決するため、請求項4に記載の発明においては、
請求項2または3に記載の発明において、
前記のイベント情報記憶手段には、イベントの参加者または見物人となることを希望するユーザーが、イベントを指定して参加者または見物人の権限種別を設定することにより、参加者ユーザー識別データまたは見物人ユーザー識別データが記憶される、ビデオチャットの課金システムであることを特徴としている。
【0017】
また、上記課題を解決するため、請求項5に記載の発明においては、
請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、
前記のイベント情報記憶手段に、イベントの参加者または見物人となることを希望するユーザーが、イベントを指定して参加者または見物人の権限種別を設定することにより、参加者ユーザー識別データまたは見物人ユーザー識別データを記憶した場合には、イベントの参加者ユーザーおよび/または主催者ユーザーが、権限の設定の承認または非承認を行う承認手段がさらに備えられた、ビデオチャットの課金システムであることを特徴としている。
【0018】
また、上記課題を解決するため、請求項6に記載の発明においては、
請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、
ユーザー端末間においてサーバーを介して動画像データおよび/または音声データを送受信する処理を行うビデオチャット制御手段が、ユーザー端末において撮影された動画像データおよび/または音声データを受信して所定の記憶領域に記憶することにより、URLその他のコンテンツ識別データを指定してユーザー端末からアクセスしたユーザーが動画像データおよび/または音声データを受信可能にされる、ビデオチャットの課金システムであることを特徴としている。
【0019】
また、上記課題を解決するため、請求項7に記載の発明においては、
請求項6に記載の発明において、
URLその他のコンテンツ識別データを指定してユーザー端末からアクセスしたユーザーがストリーミング配信により動画像データおよび/または音声データを受信可能にされた、ビデオチャットの課金システムであることを特徴としている。
【0020】
また、上記課題を解決するため、請求項8に記載の発明においては、
請求項1〜7に記載の発明において、
前記の認証手段は、イベント識別データと、主催・参加・見物の区別とを少なくとも指定してユーザー端末からユーザーがアクセスした際に、前記のイベント情報記憶手段に記憶された主催者ユーザー識別データまたは参加者ユーザー識別データまたは見物人ユーザー識別データを参照し、前記の権限情報に関連付けられて記憶されたユーザー情報を参照してユーザー認証を行い、権限種別に応じて動画像データおよび/または音声データにアクセス可能にされる、ビデオチャットの課金システムであることを特徴としている。
【0021】
また、上記課題を解決するため、請求項9に記載の発明においては、
請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、
前記のイベントデータ記憶手段にはさらに、イベントを所定の制限条件において試用見物するユーザーを識別する試用ユーザー識別データが記憶可能にされており、
前記の認証手段がユーザー認証を行い、所定の制限条件内において試用見物権限が認められた場合には課金処理を行うことなく動画像データおよび/または音声データにアクセス可能にする、ビデオチャットの課金システムであることを特徴としている。
【0022】
また、上記課題を解決するため、請求項10に記載の発明においては、
請求項9に記載の発明において、
前記の課金処理は、所定の条件に従い、参加者ユーザーまたは見物人ユーザーの内の少なくともいずれかから主催者ユーザーに対し、課金金額の一部または全部が支払われる処理である、ビデオチャットの課金システムであることを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本発明のシステムは、入力手段、制御手段、表示手段、出力手段、記憶手段等を備えるコンピュータ等のユーザー端末からアクセスが行われ、操作により情報処理が行われるサーバーにおいて実現されるシステムである。
図1は、本発明の基本的な構成の一例を示すシステム構成図である。
【0024】
サーバーシステムに接続してビデオチャットを利用するためのユーザー端末としては、通常、パーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータ端末が用いられる。この他、利用者端末には、インターネット等に接続可能なブラウザ機能を搭載した携帯電話をはじめとする無線通信端末、携帯情報端末や、インターネットTV、ゲーム機器、テレビ会議システム、その他のネットワーク接続機能を備えた家電製品などの機器を広く含む。
コンピュータ端末は、制御手段、記憶手段、入力手段、出力手段、表示手段などを備える。またインターネットに代表されるコンピュータネットワークに接続詞、データの送受信を行う機能を備え、ブラウザや電子メールソフトウェア、ワードプロセッサなどのアプリケーションプログラムや、オペレーティングシステム(OS)を備えることが通常の形態である。
【0025】
サーバーシステムは、インターネットに代表されるネットワークに接続されて備えられ、コンピュータネットワークに接続する一般事業者端末からアクセスされる。
ここでネットワークには、インターネットをはじめとして、専用線により接続されたネットワーク形態や、企業内LAN、企業間LAN、WANなどの形態を広く含む。またここで用いられる通信回線の形態には、有線通信、無線通信の形態を広く含み、衛星通信や、Bluetoothなどを用いた形態を含む。
【0026】
サーバーシステムは、一般的には、アプリケーションサーバー、データベースサーバー、認証サーバー、WEBサーバー、その他必要に応じメールサーバー、その他の各種装置により構成することができる。
これらの各サーバーは、物理的に同一の装置に設けられる形態や、物理的に複数の装置からなる形態、あるいはネットワークを介して接続される物理的に複数の装置からなる形態などを含み、機能的に同様の機能が実現されるならば、様々な形態を含む。
【0027】
本発明のシステムにおいては、通常、ユーザー端末からアクセスするためのコンテンツデータ及びプログラムを記憶するWEBサーバーを備えている。具体的には、ビデオチャットを提供するWEBサイトなどであり、ウェブサイトのコンテンツと、ビデオチャットなどの動画像データを含むコンテンツと、これらを実現するためのプログラムとが記憶される。
コンテンツデータには、HTMLファイル、XMLファイルなどのWEB上に表示されるデータファイルや、C−HTMLファイルなどのWEBサイトにアクセス可能な携帯電話等に表示されるデータファイルなどが含まれる。
また、これらのファイルに挿入されるなどして表示又は出力される、文字データファイル、音声データファイル、画像データファイル、動画像データおよび/または音声データファイル、アニメーションデータファイル,その他の様々なコンテンツデータを記憶することができる。
プログラムは、ユーザー端末からの検索要求に応答してコンテンツ記憶手段等に記憶された動画コンテンツデータを検索・抽出するプログラムや、抽出された動画コンテンツを配信するプログラム、その他のプログラムを含むことができる。
【0028】
本発明のシステムは、サーバーを仲介して送受信されるデータにより実施されるイベントの主催者、参加者、見物人のいずれかとなるユーザーに関する情報を記憶するユーザー情報記憶手段を備えている。
ここで、イベントとは、ビデオチャットを利用して、ネットワーク上で複数のユーザー端末同士での双方向通信により実施、開催されるものであり、そのコンテンツの内容には限定されない。具体的な一例としては、複数のユーザーが参加する講演、講義、対談、セミナー、教育、その他の様々な形態である。また、複数のユーザー端末が参加して双方向にデータの送受信がされる形態であれば、放送番組に類似するような様々な内容のイベントを実施することができる。たとえば、オンラインの教育や各種の教室、各種の実演や中継、音楽・演劇・スポーツ・イベント会場・会議・展示・その他の各種の実況や実演などである。
【0029】
ユーザーの参加形態としては、イベントを発案・企画するなどして本発明のWEBサイト等を介してサーバーシステムに登録する主催者と、主催者ではないがユーザー端末同士で双方向に参加する参加者とが含まれる。イベントの主催者は、本発明のサーバーシステム管理者・運営者であってもよい。
参加者は、あらかじめ当初から限定していてもよく、これによりたとえば商談などの交渉や、プライベートな対話・連絡、組織やグループ・サークル内などでの対話・連絡、その他の用途に利用することもできる。
一方、主催者がイベントの企画をWEBサイトに登録し、不特定多数の参加者を募集する形態を採用することもできる。
これらは、イベントごとに様々な設定をすることができる。
また、主催者は一人でもよいが複数でもよい。またある組織やグループなどが代表で主催者として登録することにより、一つの主催者の登録により組織内・グループ内のユーザーが主催者としての権限で利用可能にしてもよい。
【0030】
さらに、双方向での動画像や音声の送受信(ビデオチャット)には参加しないものの、その内容を閲覧する見物人としての参加をすることができる。
たとえば、ビデオチャットを利用した英会話教室の例で言えば、英会話教室で先生と生徒のやり取りのビデオチャットの映像と音声を第三者が見物できるようにするものである。
また、本発明においては後述する課金処理により、参加形態に応じた課金処理をユーザーに対して行うようにしているが、所定の条件においては課金処理がなされないようにすることができる。たとえば、一定時間は課金処理がされないといったような試用ユーザーとしての登録をすることが可能である。
なお、主催者ユーザー、参加者ユーザー、見物人ユーザーという3段階の権限に応じたユーザーの種別について説明したが、これは一例であって、参加形態にも様々な形態や、ユーザー種別の違いによる参加権限・閲覧権限等の各種の権限を設けることができる。したがって権限等の違いによるユーザー種別は、2段階であっても5段階であってもよい。
【0031】
前述のような各種のユーザーに関する情報を、ユーザー情報記憶手段に記憶する。
ユーザー登録される情報としては、代表的な一例をあげれば、氏名、住所や電話番号などの連絡先、電子メールアドレス、決済方法に関する情報などのユーザーに関する情報である。
また、ユーザー情報を利用、参照するために、ユーザー識別データとして、ユーザーIDなどを設けて記憶することが望ましい。
さらに、ユーザーのアクセス権限の認証や、課金処理などに利用するために、パスワードなどの認証情報を記憶することが望ましい。
図2は、サーバー装置などの記憶手段に記憶されるデータの構成の代表的な一例を示す図である。
【0032】
次に、本発明のシステムは、動画像データおよび/または音声データの送受信によりネットワーク上において実施されるイベントごとに、イベントに関する情報を記憶するイベント情報記憶手段を備えている。
前記のイベントデータ記憶手段には、図2に代表的な一例を示すように、下記のようなデータが記憶される。
なお図2において、ユーザー情報記憶手段、イベント情報記憶手段、課金情報記憶手段としての構成を示し、その代表的なデータの一例を示したが、これらは必ずしも同様の構成とはしなくてもよい。関係データベースその他のデータベース構成により、データの構成とデータ同士の関連付けとは様々な構成をとることができるからである。
【0033】
イベント情報記憶手段には、複数のイベントの中からイベントを識別するためイベント識別データが記憶される。たとえばイベントIDなどであり、イベント主催者などが登録する様々なイベントを一意に識別するためのデータである。
次に、イベントごとに、その主催者、参加者、見物人などの前述したユーザー種別ごとのユーザーを識別するデータが記憶される。
動画像データおよび/または音声データによるビデオチャットを利用したイベントを主催する主催者ユーザーを識別する主催者ユーザー識別データは、主催者のユーザーIDなどである。イベントに参加する参加者ユーザーを識別する参加者ユーザー識別データは、参加者のユーザーIDなどである。見物人ユーザーを識別する見物人ユーザー識別データは、見物人のユーザーIDなどである。
図3は、ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザー情報の一例を示すデータ模式図である。
【0034】
さらにイベント情報記憶手段には、動画像データおよび/または音声データとが記憶され、一時記憶によりストリーミング配信のみに対応可能にすることもできるが、これらのデータは記憶・蓄積することが望ましく、イベント終了後にも閲覧をしたり、あるいはダウンロード可能にしたりすることができる。
一例としては、過去のイベントの見物であり、たとえば評判の高い主催者のイベントはサーバーに収録してバックナンバーとして見物できるような形態である。
さらにイベント情報記憶手段には、動画像データおよび/または音声データにアクセスするためのコンテンツ所在を識別するコンテンツ識別データが記憶されている。代表的な一例としては動画像データ、音声データの所在を示すURLである。
また、見物人ユーザーは携帯電話でも携帯音声を聞くだけの参加や、携帯電話の画像処理により静止画の写真を閲覧できるようにしてもよい。
【0035】
イベント情報記憶手段には、動画像データおよび/または音声データの送受信によりネットワーク上において実施されるイベントごとに、イベントの主催者となることを希望するユーザーがイベント情報を設定することにより記憶領域が設けられ、イベント識別データと、主催者ユーザー識別データとが少なくとも記憶される。記憶領域は、物理的にイベントごとに分離されていなくても、イベントIDを用いて、イベントごとの各種データを関連付けて記憶すればよい。またWEBサイトにも、イベントごとのWEBページが設けられ、そのURLなどが設定されることが望ましい。
またこれらの処理は、自動的にページを設け、ファイル名やURL、イベントIDなどが割り振られるようにできれば望ましい。
【0036】
イベントの主催者となることを希望するユーザーがイベント情報を設定する際には、インターネット等の通信手段を介してユーザー端末からデータを入力・送信し記憶するようにしてもよく、サーバーシステム管理者が入力して記憶するようにしてもよい。
ここで入力されるデータは、主催者ユーザーのIDと、イベントのタイトル、内容、ユーザー参加条件(参加、見物等)、課金金額などの課金情報などが一例としてあげられる。またイベントのジャンルや、キーワード、その他のデータを記憶することにより、WEBサイトを閲覧するユーザーが、複数のイベントの中から検索・抽出をすることが可能になる。
図4は、イベント情報記憶手段に記憶されるデータの一例を示すデータ模式図である。
【0037】
また、ユーザー参加条件の別の形態の一例として、動画像データおよび/または音声データの送受信によりネットワーク上において実施されるイベントごとに、イベントの参加者ユーザーおよび/または主催者ユーザーが、動画像データおよび/または音声データの公開・一部非公開・非公開の別を設定し記憶することにより、アクセス権限の管理を可能にすることができる。
この場合には、第一に、イベント全体を公開・一部非公開・非公開などにすることができ、アクセス権限をユーザーの種別ごとに設定すればよい。
また、イベントの中でも、参加者ユーザーごとに、公開・一部非公開・非公開などにすることができる。この場合にも、該当する参加者ユーザーのユーザー端末から送信されるデータごとに、アクセス権限を設定すればよい。たとえば動画像データを公開したくない(静止画や音声に限定するなど)、あるいはその一定時間だけを閲覧可能にして、他を公開したくないという設定をすることができる。また、参加者ユーザーには公開するが、見物人ユーザーには一部非公開・非公開などにすることができ、アクセス権限をユーザーの種別ごとに設定すればよい。
【0038】
次に、イベント情報記憶手段には、イベントの参加者または見物人となることを希望するユーザーが、イベントを指定して参加者または見物人の権限種別を設定することにより、参加者ユーザー識別データまたは見物人ユーザー識別データが記憶される。これらはイベントごとに記憶される。
イベントの主催者が、イベントのタイトル、内容、ユーザー参加条件(参加、見物等)、課金金額などの課金情報、イベントのジャンルや、キーワード、その他のデータを記憶することにより、WEBサイトを閲覧するユーザーが、複数のイベントの中から検索・抽出をするなどして、参加することを希望するユーザーが、ユーザー端末から必要なデータを入力、送信して記憶させるような形態である。なお、イベントの参加者を主催者ユーザーがあらかじめ設定して記憶させたり、本発明のサーバーシステム管理者が設定して記憶させることも可能である。これらの方法はイベントごとに様々であってもよい。
【0039】
さらに、本発明の望ましい形態の別の一例としては、イベントの参加者または見物人となることを希望するユーザーは、自分でユーザー端末においてデータを入力し送信して記憶させるが、その承認・非承認の決定を主催者ユーザーが行う形態を採用することができる。また既に参加している参加者ユーザーが承認・非承認を行えるようにしてもよい。たとえばいずれかの参加者ユーザーが非承認とすれば参加が認められない形態や、あるいは参加者ユーザーの多数決などによることもできる。
こうした場合には、イベント情報記憶手段に、イベントの参加者または見物人となることを希望するユーザーが、イベントを指定して参加者または見物人の権限種別を設定することにより、参加者ユーザー識別データまたは見物人ユーザー識別データを記憶した場合には、イベントの参加者ユーザーおよび/または主催者ユーザーが、権限の設定の承認または非承認を行う承認手段がさらに備えられている。承認手段は、参加希望ユーザーのリストなどのデータに承認・非承認のフラグを付与するような形態が一例としてあげられるが、WEB上で主催者などが参加希望ユーザーのリストを閲覧でき、それにチェックを入れるなどしてサーバーに送信し、イベント情報記憶手段に記憶することにより、承認・非承認ができる形態などが好ましい。
【0040】
以上のような様々な形態により、無料で公開されるイベントや、有料で公開されるイベントなどの様々な形態を主催者が採用することができる。
さらに、制限なく公開される場合と、主催者、または主催者と参加者両者の見物承認が必要な設定などをすることができる。たとえば、主催者が全部公開と決めたイベントへの参加者は公開を承認したものとみなされる。また、主催者が部分公開と決めたイベントへの参加者は各々自分の映像と音声を公開するかどうかをそのイベントに参加する際に選択することが可能になる。
また、有料の全部または部分公開のイベントの場合は参加者の通常の参加料よりはるかに安い見物料が設定され、見物料はサーバー側の収入になる場合と主催者や参加者にも分配される場合といった形態をとることができる。
またユーザー種別は、前記のように2段階であっても5段階であってもよく、一例としては見物人には特定会員(たとえば成人向けイベント参加可)、不特定会員(前記不可)などの区別を設定することができる。
【0041】
次に、本発明のシステムは、前記のイベント情報および前記のユーザー情報を参照して、ユーザーがイベントごとに設定する、主催者、参加者、見物人を少なくとも含む権限情報に従いユーザー認証を行う認証手段を備えている。
ユーザー認証には様々な認証方法を利用することができるが、代表的な方式としては、ユーザー端末からユーザー登録を行い、前記のユーザー情報記憶手段に記憶することにより、配信を受けるためのユーザーIDやパスワードなどが発行される形態が一般的には用いられる。
したがって、いずれかのイベントの主催者、または参加者、または見物人になるためにはあらかじめユーザー登録が必要であり、ユーザー登録をしていなかった場合には主催者、または参加者、または見物人になる際に行う必要がある。
認証手段は、イベント識別データと、主催・参加・見物の区別とを少なくとも指定してユーザー端末からユーザーがアクセスした際に、前記のイベント情報記憶手段に記憶された主催者ユーザー識別データまたは参加者ユーザー識別データまたは見物人ユーザー識別データを参照し、前記の権限情報に関連付けられて記憶されたユーザー情報を参照してユーザー認証を行い、権限種別に応じて動画像データおよび/または音声データにアクセス可能にされる。
【0042】
また、イベントを所定の制限条件において試用見物する試用ユーザーを認める形態の場合には、試用ユーザーを識別する前記のイベントデータ記憶手段にはさらに、試用ユーザー識別データが記憶可能にされている。所定の制限条件はたとえば、あらかじめ定める所定時間、あるいは所定回数、あるいは一部に制限を設けて見物(閲覧)を許可するなどの例である。一部に制限を設ける例としては、音声のみを聞かせることや、動画像の一部を隠して見物させる、複数の内の一部の参加者の動画像のみを見物させる、といった形態などである。
試用が認められる制限条件も、イベント主催者が設定することもでき、制限条件をイベント情報記憶手段に記憶しておくことにより、たとえば主催者が決めた時間分を無料で見物人に許可し、その時間が経過した後はその会員は同じイベントを無料では見物できないといった形態をとることができる。
前記の認証手段がユーザー認証を行い、所定の制限条件内において試用見物権限が認められた場合には課金処理を行うことなく動画像データおよび/または音声データにアクセス可能にする。
【0043】
次に、本発明のシステムは、ユーザー端末間においてサーバーを介して動画像データおよび/または音声データを送受信する処理を行うビデオチャット制御手段を備えている。
ユーザー端末間においてサーバーを介して動画像データおよび/または音声データを送受信する処理を行うビデオチャット制御手段が、ユーザー端末において撮影された動画像データおよび/または音声データを受信して所定の記憶領域に記憶することにより、URLその他のコンテンツ識別データを指定してユーザー端末からアクセスしたユーザーが動画像データおよび/または音声データを受信可能にされている。
認証されたユーザーの処理によりユーザー端末から要求された動画像データおよび/または音声データをユーザー端末に配信する処理を行う。
一方のユーザー端末において、端末装置に接続された撮影手段、録音手段により動画像データとこれに対応する音声データとをサーバーシステムに送信し、ビデオチャット制御手段が受信する。
また他のユーザー端末において、端末装置に接続された撮影手段、録音手段により動画像データとこれに対応する音声データとをサーバーシステムに送信し、ビデオチャット制御手段が受信して、前記の一方のユーザー端末に送信し、ユーザー端末が備える再生プログラムを用いて再生する。
【0044】
さらに双方のユーザー端末から送信され受信した動画像データと音声データとを、イベント情報記憶手段に、イベントIDに関連付けて記憶する。記憶場所の所在のURLなどを設定することにより、記憶された動画像データ・音声データにアクセスすることが可能になる。
URLその他のコンテンツ識別データを指定してユーザー端末からアクセスしたユーザーがストリーミング配信により動画像データおよび/または音声データを受信可能にされていることが望ましい。
さらに、三者以上のユーザー端末同士でのビデオチャットを行う場合には、それぞれのユーザー端末から送信された動画像データ・音声データを受信して記憶するとともに、それぞれのユーザー端末に対し送信を行う。
【0045】
ユーザー端末に備えられる再生プログラム、録画・録音プログラムは、規制の様々なプログラムを利用してもよい。
しかしながら望ましくは、専用プログラムを用いることにより、本発明のサーバーシステムの機能に合致した機能を備えることができ、操作メニューなどを簡単にすることもできる。
たとえば、イベント主催者が入力するデータ入力画面や、サーバーシステムの所定の記憶場所に送信するための送信機能などを備えることが望ましい。
また、イベント主催者により送信されたデータに基づき、サーバーシステム側で付与したイベントID、イベント情報の各種データの所在を示すURLなどを記憶保持できる機能や、さらにはイベント情報記憶手段に記憶される参加者ユーザー、見物人ユーザーなどのリストデータ等を記憶保持できるようにすれば、データの保守管理や、サーバーシステムへのアクセスなどが容易になる。
また、動画像データを表示するウィンドウを、参加者ユーザーの数だけ表示させるなどのウィンドウ操作ができることが望ましい。
さらにデータの公開・非公開、参加者の承認・非承認、動画像データなどのダウンロード、課金金額データの管理やダウンロード、その他の各種機能を設けることができる。
【0046】
次に、本発明のシステムは、前記のユーザーの権限情報の種別に応じ、イベントごとに課金される課金情報を、前記のユーザー情報に関連付けて記憶する課金情報記憶手段を備えている。
図5は、課金情報記憶手段に記憶されるデータの一例を示すデータ模式図である。データは簡略化して示しているが、この他にも課金情報のイベントごとの課金明細、前払いの場合の金額残高、その他のデータを含めることができる。
課金処理は、イベントごとに、主催、参加、見物の区別に応じたユーザーのアクセス権限の制御と課金処理とが行われる。
【0047】
また、課金処理は、主催者ユーザー、参加者ユーザー、見物人ユーザーのそれぞれに対して行われる形態であってもよいが、主催者ユーザーが課金条件などを設定することができる。
たとえば、参加者ユーザーは無料にする、その他の主催者ユーザーが設定する条件である。
また、所定の条件に従い、参加者ユーザーまたは見物人ユーザーの内の少なくともいずれかから主催者ユーザーに対し、課金金額の一部または全部が支払われる処理を行うようにすることもできる。主催者ユーザーは動画像データのコンテンツを提供する対価として、課金金額の一部又は全部を得られるようにした形態である。参加者ユーザーにも課金金額の一部または全部が還元されるようにしてもよい。
いずれの課金処理の場合においても、本発明のサーバーシステム管理者・運営者側に課金金額の一部または全部が支払われるようにすることもできる。
【0048】
以下、本発明の基本的な処理の流れについて説明する。
図6から図14は、本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、ここに示す処理の流れは一例であって、これらに限定されるものではなく、様々な応用や変形が可能である。
【0049】
初めに、図6および図7を参照して、イベント主催者となるユーザーがイベント情報記憶手段にデータを登録する処理について説明する。
なお、ユーザーはあらかじめユーザー情報を登録してユーザー情報記憶手段に記憶することにより、ユーザーIDやパスワードなどの発行を受ける必要がある。ユーザー登録していない場合には、イベント情報の登録の際にユーザー登録を行ってもよい。
また、動画像データおよび音声データの収録とサーバーシステムへの送信、他の参加者ユーザーからの動画像データおよび音声データの受信・再生を行うためには、あらかじめ撮影・録音プログラムおよび再生プログラムをユーザー端末に備えることが必要であり、望ましくは専用のプログラムを本発明のサーバーシステムからダウンロードしてインストールしておく。
【0050】
イベント情報の登録処理は、ユーザー端末からインターネットに接続し(S100)、サーバーシステム(WEBサーバー)にアクセスする(S101)。ユーザーIDやパスワードによるユーザー認証処理を経て(S102)、メニュー選択画面等がユーザー端末に送信され表示される(S103)。
イベントの主催を希望するユーザーは、イベント主催メニューを選択することにより(S104)、イベント情報入力画面がユーザー端末に送信され表示される(S105)。
イベント情報入力画面において、ユーザーは主催者ユーザーのID、イベントのタイトル、内容、ジャンル、キーワード等を入力する(S106)。
また参加者を特定のユーザーに限定するか、あるいは不特定多数のユーザーに認めるか等の参加条件を設定する場合には(S107)、これらの参加条件を入力する(S108)。
さらに、動画像データや音声データの公開・一部非公開・非公開などの公開条件を設定する場合には(S109)、公開・非公開等の条件を入力する(S110)。
次に、参加や見物は他のユーザーに無料で提供することもできるが、有料で提供する場合には課金情報を設定する必要があり(S111)、参加料金や見物料金などの課金情報を入力する(S112)。
【0051】
以上により入力したデータをユーザー端末において確認し、サーバーシステムに送信する(S113)。送信されたデータはサーバーシステムにおいて受信され(S114)、イベント情報記憶手段に記憶される(S115)。
イベントIDなどのイベント識別データを発行し(S116)、イベントごとの記憶領域を設定し、動画像データ・音声データを記憶する記憶場所を設定してコンテンツ所在識別データ(URL等)を設定する(S117)。イベント情報記憶手段には、図5に一例を示したようなデータが記憶される。またイベント識別データやコンテンツ所在識別データなどは、ユーザー端末に送信し通知される(S118)。
以上により主催者ユーザーによるイベント情報の登録が完了する。
【0052】
次に、図8および図9を参照して、参加者または見物人になることを希望するユーザーの登録処理について説明する。
この場合にもユーザーは、あらかじめユーザー情報を登録してユーザー情報記憶手段に記憶することにより、ユーザーIDやパスワードなどの発行を受ける必要がある。ユーザー登録していない場合には、イベント情報の登録の際にユーザー登録を行ってもよい。
また、動画像データおよび音声データの収録とサーバーシステムへの送信、他の参加者ユーザーからの動画像データおよび音声データの受信・再生を行うためには、あらかじめ撮影・録音プログラムおよび再生プログラムをユーザー端末に備えることが必要であり、望ましくは専用のプログラムを本発明のサーバーシステムからダウンロードしてインストールしておくことは主催者の場合と同様である。
【0053】
ユーザー端末からインターネットに接続し(S200)、サーバーシステム(WEBサーバー)にアクセスする(S201)。ユーザーIDやパスワード等を用いてユーザー認証処理を行い(S202)、メニュー選択画面等がユーザー端末に送信されて表示される(S203)。
動画像データ・音声データなどのイベントメニューは一覧表示されてもよく、あるいはキーワードやジャンルなどを利用した検索により、ユーザー好みのイベントを抽出できるようにしてもよい。
また、放送番組の番組表のように、ジャンルごと・曜日や時間帯ごとの一覧表や、過去に実施・開催された結果記憶されている動画像データ・音声データの一覧あるいは検索メニューなどが用意されることが望ましい一例である。
検索を例に説明すると、イベント検索メニューを選択し(S204)、イベント情報の検索条件や一覧表示指示などを指定する画面がユーザー端末に送信されて表示される(S205)。ユーザー端末において、入力画面を用いてイベントのタイトル、内容、ジャンル、キーワード等を入力し、サーバーシステムに送信する(S206)。サーバーシステムにおいては受信したデータに基づき、イベント情報記憶手段を参照し、条件に合致したイベント情報を検索・抽出して抽出結果を含むデータをユーザー端末に送信し表示させる(S207)。
【0054】
次に、ユーザー端末に表示されたイベント情報を閲覧し、その内容や参加条件、課金情報などを確認するなどして、任意のイベントに参加登録をする場合には(S208)、ユーザーIDなどのユーザー識別データを入力する(S209)。
また、見物人登録する場合には(S210)、参加条件や課金情報などを確認し、また試用登録によりたとえば一定時間などの試用が可能な場合にはその登録が可能にされており(S211)、いずれの場合にもユーザーIDなどのユーザー識別データを入力する(S212)。
課金情報などを課金処理を行う確認のため表示させ(S213)、入力したデータを確認しユーザー端末から送信し(S214)、サーバーシステムにおいて受信する(S215)。
サーバーシステムにおいては、図5に一例を示す参加者ユーザー識別データまたは見物人ユーザー識別データ、あるいは試用ユーザー識別データとしてユーザーIDをイベント情報記憶手段に記憶する(S216)。
また、記憶課金情報記憶手段に、ユーザー種別に応じた課金情報を記憶する(S217)。
課金処理は、参加者登録、見物人登録の時点で行ってもよい。また見物時間などの時間や受信データ量などに応じて従量制課金を行うなどしてもよい。課金金額の設定や、課金方法などは様々な方法を使用することができる。また決済方法も、前払い方式や、クレジットカード方式、その他の様々な決済方法を利用することができる。なお、無料で提供するイベント、コンテンツがあってもよい。
【0055】
なお試用ユーザーは、一定期間の経過時など、所定の制限条件により試用可能な状態が終了する場合には、自動的に試用ユーザー識別データが削除されるなどして試用不可能にすることもできる。好ましくは、試用不可能になる前などにユーザー端末にその旨を通知する。試用の結果、ユーザー端末に見物継続をするか否かを選択させるデータ(入力フォームなどを含むコンテンツ等)を送信して表示させ、見物継続をユーザーが選択した場合には、前記のS210以降の処理と同様に、課金情報などを確認して見物人登録を行う。
【0056】
また、前記したように、参加または見物を希望するユーザー登録に対して、主催者または参加者がその承認・非承認を可能にすることもできる。
承認・非承認の処理の一例を図10に示す。
主催者ユーザーまたは参加者ユーザーのユーザー端末からサーバーシステムにアクセスし(S300)、ユーザー認証処理を行う(S301)。イベントID等を指定して、イベント情報記憶手段に記憶されたデータを参照する(S302)。
参加登録、見物登録により図5に一例を示すようなデータが参照され、参加者ユーザー、見物人ユーザーのリストを含むデータを主催者または参加者のユーザー端末に送信し表示させる(S303)。表示されるデータには、承認または非承認を指定するためのチェックボックスなどを含む入力フォーム等が設けられることが好ましい。承認をする場合には(S304)、登録されている参加者ユーザー、見物人ユーザーのリストに承認フラグを付加し送信する(S305)。また承認をしない場合には、参加者ユーザー、見物人ユーザーのリストに非承認フラグを付加し送信する(S306)。
承認または非承認を示すデータは、参加者ユーザーID、見物人ユーザーIDに関連付けられてイベント情報記憶手段に記憶される(S307)。
承認・非承認の条件は様々に設定しておくことができ、たとえばいずれかの参加者ユーザーが非承認とすれば参加が認められない形態や、あるいは参加者ユーザーの多数決などによることもできる。これらの条件を満たした場合には(S308)、承認または非承認が決定され、その決定を示すデータが参加者ユーザーID、見物人ユーザーIDに関連付けられてイベント情報記憶手段に記憶される(S309)。
【0057】
次に、図11および図12を参照して、主催者ユーザー、参加者ユーザーによるイベント実施処理について説明する。
主催者または参加者のユーザー端末からインターネットに接続し(S400)、サーバーシステム(WEBサーバー)にアクセスする(S401)。ユーザー認証処理を経て(S402)、メニュー選択画面等がユーザー端末に送信され表示される(S403)。
ユーザー端末において、イベントIDを指定してイベント実行メニューを選択し(S404)、またユーザー端末においてあらかじめインストールされている撮影・録音プログラム、再生プログラムを起動する(S405)。
また、他の参加者のユーザー端末も同様に準備完了することが必要となる(S406)。
イベントの開始に際し、各ユーザー端末と、データ送受信の制御を行うビデオチャット制御手段とが接続し(S407)、各ユーザー端末において、撮影手段による動画像データの撮影、録音手段による録音を開始する(S408)。
イベント収録の終了まで、各ユーザー端末から動画像データ及び音声データをサーバーシステムに送信する(S409)。サーバーシステムにおいては、各ユーザー端末から送信された動画像データ及び音声データを受信して(S410)、イベント情報記憶手段に、イベントIDに関連付けて記憶する(S411)。記憶されたデータは、記憶場所の所在のURLなどが設定されて、アクセス可能に記憶され(S412)、見物人ユーザーはイベント実施中にアクセスを行えばストリーミング配信を受けることができる。またイベント終了後にアクセスを行い、再生を行うことができ、さらにダウンロードをしてから再生をするようにすることもできる。
一方、イベント実施中には、サーバーシステムにおいては、各ユーザー端末から送信された動画像データ及び音声データを受信して(S410)、動画像データ及び音声データを他の主催者・参加者ユーザー端末に送信する(S413)。各ユーザー端末においては、他の参加者ユーザーから送信されたデータを受信してユーザー端末に記憶し、同時に再生を行う。
【0058】
次に、図13および図14を参照して、見物人ユーザーによるイベント見物処理について説明する。
見物人ユーザー端末からインターネットに接続し(S500)、サーバーシステム(WEBサーバー)にアクセスする(S501)。ユーザー認証処理を経て(S502)、メニュー選択画面等をユーザー端末に送信し表示させる(S503)。
ユーザー端末においては、イベントIDを指定してイベント見物メニューを選択する(S504)。課金処理は済んでいるかをサーバーシステムにおいて確認するが(S505)、利用に応じた従量制課金などの形態を採用する場合には、この際に課金処理を行うようにしてもよい。
ユーザー端末において再生プログラムを起動し(S505)、見物を行う各ユーザー端末とビデオチャット制御手段との接続が行われる(S506)。
記憶場所の所在のURLにアクセスし(S507)、該当するイベントのコンテンツ送信要求を行い、これに応答して動画像データ及び音声データイベント収録の終了まで、動画像データ及び音声データをユーザー端末に送信する(S508)。なお既に終了したイベントの動画像データおよび音声データの送信要求と、それに応答したデータ受信・ダウンロードであってもよい。
ユーザー端末において受信した動画像データおよび音声データを、再生プログラムにより再生する(S509)。
【0059】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、主催者がビデオチャットを利用したネットワーク上のイベントを主催し、それに参加する不特定多数の参加者を募集することができるシステムにおいて、主催者の意向によって有料にすることもでき、無料にすることもでき、様々な料金設定をすることが可能な課金システムを提供することを目的とする。課金される料金設定は、多数の主催者がそれぞれ自分でまちまちに設定をすることが可能なシステムを提供することができる。さらに本発明によれば、単にシステム利用料を徴収するのではなく、イベント主催者に対し課金された金額を還元することにより、イベント主催者が様々なネットワーク上のイベントを企画し、コンテンツの質の向上や、コンテンツの収集数の増加に貢献することができる課金システムを実現することができる。
さらに、イベントの主催者と、これに参加する参加者以外にも、参加はしないもののリアルタイムで見物し、あるいはイベント終了後に記憶されたデータを閲覧するユーザーに対しても、適切な課金処理を行うことの可能なシステムを提供することができる。
さらに本発明によれば、イベントの内容を見物して課金処理がされる場合において、試しに見物をした上で課金処理がされるかどうかを見物人に選択可能な、試用が可能な課金システムを提供することができる。
これにより、参加者は前もって前払い又は料金の支払方法を決めてユーザー登録をすれば、様々なビデオチャットによるイベントを企画して主催することにより料金の還元を受けたり、あるいは様々なイベントの中から興味のあるイベントに参加して参加料を支払ったり、主催者・参加者・見物人などの参加形態に応じた適切な課金処理を受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムの基本的な構成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】サーバー装置などの記憶手段に記憶されるデータの構成の代表的な一例を示す図である。
【図3】ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザー情報の一例を示すデータ模式図である。
【図4】イベント情報記憶手段に記憶されるデータの一例を示すデータ模式図である。
【図5】課金情報記憶手段に記憶されるデータの一例を示すデータ模式図である。
【図6】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオチャットの課金システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ブロードバンドインターネットに接続した利用者同士が、双方向で、リアルタイムのビデオ映像や会話音声、文字チャットでコミュニケーションをとることが可能なビデオチャットが普及しつつある。
たとえば、家族や会社、友人同士などにおいての話し合いや打ち合わせ、または、初めて出会う人同士のコミュニケーションなどをはじめ、様々な利用方法が想定されている。
ビデオチャットでは、複数の人数の参加により同時にビデオチャットができたり、人数を制限して1対1でのビデオチャットなども可能である。
また、ブロードバンドに代表される通信環境の向上により、従来のテレビ番組や講演・会議などのイベント、商談や交渉、教育や学術、さらには音楽・映像・スポーツなどのエンターテイメント等の様々な分野においても利用されることが考えられる。
【0003】
ところで、インターネットを利用した各種のコミュニケーション・システムの提供に際しては、有料・無料で提供をすることができ、有料で提供する場合には様々な課金方法を採用することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
たとえば、特開2002−199107「複数人同時参加型通信システム及びその制御方法」では、複数人同時参加型通信システムについて、多数の参加者が同時に1つのゲームに参加し、参加者間の情報伝送を高速に処理することができるシステムにおいて、制御装置が、端末を操作する参加者毎に課金する方法が提案されている。また、参加者毎に予め指定された接続回数又は接続料金を越える接続を拒絶するコールカウントチェックを行う方法が提案されている。
【0005】
また同様に、参加者ごとに課金する方法としては、特開平9−64870「ネットワークシステムとその運用処理方法および使用アクセス方法」において、パソコン等を端末にして画像、音声でサービスを提供するオンラインネットワークサービスに供されるネットワークシステムに関し、サービス利用者は、利用に際し登録された利用者であることをサービス提供者から認証を受け、利用者証明書を発行通知して利用後に課金処理することにより、サービス提供者が利用者を特定して課金する方法が提案されている。
【0006】
しかしながら、上記の課金方法は、参加者・利用者ごとに認証を行うなどして課金をするということが提案されているのみで、利用者ごとに課金を行うこと自体は通常様々な通信サービスで実現されていることである。
認証処理方法や、課金金額の算出方法などは様々なものを通常、採用することができるが、上記の技術で提案されている課金処理は、利用者に対して利用に応じた金額が平等に課金されるものであり、利用者にも様々な形態・種類が設定されることは想定されていない。
【0007】
一方、インターネットを利用したビデオチャットでの課金システムにあっては、ビデオチャットを利用して、参加者同士の対話や、講演・教育・各種の中継などのように、様々な内容の動画像や音声を含むデータが収録されるものである。
こうしたビデオチャットを行う際に、ビデオチャットを利用した対話や、講演・教育・各種の中継などを企画・発案するイベント主催者がいて、たとえば教育を例に取れば、インターネット上で開催される英会話教室の先生が初めにこれを実現するために主催し、英会話教室に参加する生徒がイベント参加者となることにより、主催者と参加者を中継するサーバーを利用して、主催者と参加者との双方向の通信が実現される。
したがって、イベントの主催者と、参加者といった区別がユーザーに生じるので、一律に同じような課金方法をとることは妥当ではない。
【0008】
特開2002−209197「多地点テレビ会議システム」においては、リアルタイムに会議機能を変更することのできる多地点テレビ会議システムを利用する課金方法において、あらかじめ登録されている前記利用者の操作権限に基づき、前記操作端末からの操作を受け付け、登録した操作権限に基づき前記利用者へ課金することが提案されている。
ここで想定されている操作権限は、複数の地点にそれぞれ設けられた利用者の有するテレビ会議端末間でテレビ会議を行なう多地点テレビ会議システムにおいて、複数の地点のうち少なくとも1つの地点に設置された操作端末が、多地点制御装置の遠隔操作を行うことができる権限である。
したがって、操作権限の有無によって、ユーザーに対する課金をするか否かなどの制御を行うことはできる。しかしながら、あらかじめ参加者が限定されたクローズドなテレビ会議システムにおいて実現されるものであり、以下の点でビデオチャットシステムとは異なるため、その課金方法も自ずと異なるものである。
【0009】
たとえば、ビデオチャットシステムにおいては、主催者がビデオチャットを利用したネットワーク上のイベントを主催し、それに参加する不特定多数の参加者を募集することができる。またネットワーク上で初対面の参加者が参加をすることもできる。
一方、こうしたシステムを実現するために設置されるサーバーは、各種のイベントを主催する人を集めることにより、イベント主催者が発案し主催する各種の動画像・音声データを中継するとともに、ネットワーク上で開催された各種イベントのコンテンツを記憶し集積することができる。
このようなビデオチャットによるイベントは、主催者の意向によって有料にすることもでき、無料にすることもでき、様々な料金設定をすることができれば好ましい。課金される料金設定は、多数の主催者がそれぞれ自分でまちまちに設定をすることができれば好ましい。たとえば、主催者は自分のイベントが一回または時間当たりいくらの参加料を参加者から徴収するかを設定するような形態である。
【0010】
また、従来の技術においては、ユーザーに課金される課金金額は、あくまでもシステム利用料という性格のものである。
ビデオチャットのシステムにおいても、システム利用料をサーバーの運営者が徴収することは可能である。
しかしながら、サーバーはイベントを分野ごとに分類して案内を掲示してイベント参加者を募り、主催者と参加者にはネットワーク上で開催されるイベント用にビデオチャット用ソフトをダウンロードで配布するなどして、主催者・参加者を集め、その結果多数の様々なジャンルのコンテンツを収集し、参加や閲覧を希望するユーザーに対し提供することができる。
したがって、単にシステム利用料を徴収するのではなく、イベント主催者に対し課金された金額を還元するようにすれば、イベント主催者が様々なネットワーク上のイベントを企画し、コンテンツの質の向上や、コンテンツの収集数の増加に貢献することができる。
【0011】
そこで本発明においては、上記の様々な課題を解決し、主催者がビデオチャットを利用したネットワーク上のイベントを主催し、それに参加する不特定多数の参加者を募集することができるシステムにおいて、主催者の意向によって有料にすることもでき、無料にすることもでき、様々な料金設定をすることが可能な課金システムを提供することを目的とする。課金される料金設定は、多数の主催者がそれぞれ自分でまちまちに設定をすることが可能なシステムを提供することを目的とする。
さらに本発明においては、単にシステム利用料を徴収するのではなく、イベント主催者に対し課金された金額を還元するようにすれば、イベント主催者が様々なネットワーク上のイベントを企画し、コンテンツの質の向上や、コンテンツの収集数の増加に貢献することができる課金システムを実現することを目的とする。
【0012】
さらに、多数のネットワーク上のイベントが開催され、コンテンツの収集と公開が可能なシステムにおいては、イベントの主催者と、これに参加する参加者以外にも、参加はしないもののリアルタイムで見物し、あるいはイベント終了後に記憶されたデータを閲覧するユーザーも想定される。
そこで本発明においては、閲覧やダウンロードも含めたイベントの見物人に対しても、適切な課金処理を行うことの可能なシステムを提供することをも目的とする。
さらに本発明においては、イベントの内容を見物して課金処理がされる場合において、試しに見物をした上で課金処理がされるかどうかを見物人に選択可能な、試用が可能な課金システムを提供することをも目的とする。
これにより、参加者は前もって前払い又は料金の支払方法を決めてユーザー登録をすれば、様々なビデオチャットによるイベントを企画して主催することにより料金の還元を受けたり、あるいは様々なイベントの中から興味のあるイベントに参加して参加料を支払ったり、主催者・参加者・見物人などの参加形態に応じた適切な課金処理を受けることができる。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明においては、
入力手段、制御手段、表示手段、出力手段、記憶手段等を備えるコンピュータ等のユーザー端末からアクセスが行われ、操作により情報処理が行われるサーバーにおいて実現されるシステムであって、
サーバーを仲介して送受信されるデータにより実施されるイベントの主催者、参加者、見物人のいずれかとなるユーザーに関する情報を記憶するユーザー情報記憶手段と、
動画像データおよび/または音声データの送受信によりネットワーク上において実施されるイベントごとに、イベントに関する情報を記憶するイベント情報記憶手段と、
前記のイベント情報および前記のユーザー情報を参照して、ユーザーがイベントごとに設定する、主催者、参加者、見物人を少なくとも含む権限情報に従いユーザー認証を行う認証手段と、
ユーザー端末間においてサーバーを介して動画像データおよび/または音声データを送受信する処理を行うビデオチャット制御手段と、
前記のユーザーの権限情報の種別に応じ、イベントごとに課金される課金情報を、前記のユーザー情報に関連付けて記憶する課金情報記憶手段とを少なくとも備え、
前記のイベントデータ記憶手段には、複数のイベントの中からイベントを識別するためイベント識別データと、動画像データおよび/または音声データによるビデオチャットを利用したイベントを主催する主催者ユーザーを識別する主催者ユーザー識別データと、イベントに参加する参加者ユーザーを識別する参加者ユーザー識別データと、見物人ユーザーを識別する見物人ユーザー識別データと、動画像データおよび/または音声データと、動画像データおよび/または音声データにアクセスするためのコンテンツ所在を識別するコンテンツ識別データとが少なくとも記憶可能にされており、
イベントごとに、主催、参加、見物の区別に応じたユーザーのアクセス権限の制御と課金処理とが行われる、ビデオチャットの課金システムであることを特徴としている。
【0014】
また、上記課題を解決するため、請求項2に記載の発明においては、
請求項1に記載の発明において、
前記のイベント情報記憶手段には、動画像データおよび/または音声データの送受信によりネットワーク上において実施されるイベントごとに、イベントの主催者となることを希望するユーザーがイベント情報を設定することにより記憶領域が設けられ、イベント識別データと、主催者ユーザー識別データとが少なくとも記憶される、ビデオチャットの課金システムであることを特徴としている。
【0015】
また、上記課題を解決するため、請求項3に記載の発明においては、
請求項1または2のいずれかに記載の発明において、
前記のイベント情報記憶手段には、動画像データおよび/または音声データの送受信によりネットワーク上において実施されるイベントごとに、イベントの参加者ユーザーおよび/または主催者ユーザーが、動画像データおよび/または音声データの公開・一部非公開・非公開の別を設定し記憶することにより、アクセス権限の管理を可能にされた、ビデオチャットの課金システムであることを特徴としている。
【0016】
また、上記課題を解決するため、請求項4に記載の発明においては、
請求項2または3に記載の発明において、
前記のイベント情報記憶手段には、イベントの参加者または見物人となることを希望するユーザーが、イベントを指定して参加者または見物人の権限種別を設定することにより、参加者ユーザー識別データまたは見物人ユーザー識別データが記憶される、ビデオチャットの課金システムであることを特徴としている。
【0017】
また、上記課題を解決するため、請求項5に記載の発明においては、
請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、
前記のイベント情報記憶手段に、イベントの参加者または見物人となることを希望するユーザーが、イベントを指定して参加者または見物人の権限種別を設定することにより、参加者ユーザー識別データまたは見物人ユーザー識別データを記憶した場合には、イベントの参加者ユーザーおよび/または主催者ユーザーが、権限の設定の承認または非承認を行う承認手段がさらに備えられた、ビデオチャットの課金システムであることを特徴としている。
【0018】
また、上記課題を解決するため、請求項6に記載の発明においては、
請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、
ユーザー端末間においてサーバーを介して動画像データおよび/または音声データを送受信する処理を行うビデオチャット制御手段が、ユーザー端末において撮影された動画像データおよび/または音声データを受信して所定の記憶領域に記憶することにより、URLその他のコンテンツ識別データを指定してユーザー端末からアクセスしたユーザーが動画像データおよび/または音声データを受信可能にされる、ビデオチャットの課金システムであることを特徴としている。
【0019】
また、上記課題を解決するため、請求項7に記載の発明においては、
請求項6に記載の発明において、
URLその他のコンテンツ識別データを指定してユーザー端末からアクセスしたユーザーがストリーミング配信により動画像データおよび/または音声データを受信可能にされた、ビデオチャットの課金システムであることを特徴としている。
【0020】
また、上記課題を解決するため、請求項8に記載の発明においては、
請求項1〜7に記載の発明において、
前記の認証手段は、イベント識別データと、主催・参加・見物の区別とを少なくとも指定してユーザー端末からユーザーがアクセスした際に、前記のイベント情報記憶手段に記憶された主催者ユーザー識別データまたは参加者ユーザー識別データまたは見物人ユーザー識別データを参照し、前記の権限情報に関連付けられて記憶されたユーザー情報を参照してユーザー認証を行い、権限種別に応じて動画像データおよび/または音声データにアクセス可能にされる、ビデオチャットの課金システムであることを特徴としている。
【0021】
また、上記課題を解決するため、請求項9に記載の発明においては、
請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、
前記のイベントデータ記憶手段にはさらに、イベントを所定の制限条件において試用見物するユーザーを識別する試用ユーザー識別データが記憶可能にされており、
前記の認証手段がユーザー認証を行い、所定の制限条件内において試用見物権限が認められた場合には課金処理を行うことなく動画像データおよび/または音声データにアクセス可能にする、ビデオチャットの課金システムであることを特徴としている。
【0022】
また、上記課題を解決するため、請求項10に記載の発明においては、
請求項9に記載の発明において、
前記の課金処理は、所定の条件に従い、参加者ユーザーまたは見物人ユーザーの内の少なくともいずれかから主催者ユーザーに対し、課金金額の一部または全部が支払われる処理である、ビデオチャットの課金システムであることを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本発明のシステムは、入力手段、制御手段、表示手段、出力手段、記憶手段等を備えるコンピュータ等のユーザー端末からアクセスが行われ、操作により情報処理が行われるサーバーにおいて実現されるシステムである。
図1は、本発明の基本的な構成の一例を示すシステム構成図である。
【0024】
サーバーシステムに接続してビデオチャットを利用するためのユーザー端末としては、通常、パーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータ端末が用いられる。この他、利用者端末には、インターネット等に接続可能なブラウザ機能を搭載した携帯電話をはじめとする無線通信端末、携帯情報端末や、インターネットTV、ゲーム機器、テレビ会議システム、その他のネットワーク接続機能を備えた家電製品などの機器を広く含む。
コンピュータ端末は、制御手段、記憶手段、入力手段、出力手段、表示手段などを備える。またインターネットに代表されるコンピュータネットワークに接続詞、データの送受信を行う機能を備え、ブラウザや電子メールソフトウェア、ワードプロセッサなどのアプリケーションプログラムや、オペレーティングシステム(OS)を備えることが通常の形態である。
【0025】
サーバーシステムは、インターネットに代表されるネットワークに接続されて備えられ、コンピュータネットワークに接続する一般事業者端末からアクセスされる。
ここでネットワークには、インターネットをはじめとして、専用線により接続されたネットワーク形態や、企業内LAN、企業間LAN、WANなどの形態を広く含む。またここで用いられる通信回線の形態には、有線通信、無線通信の形態を広く含み、衛星通信や、Bluetoothなどを用いた形態を含む。
【0026】
サーバーシステムは、一般的には、アプリケーションサーバー、データベースサーバー、認証サーバー、WEBサーバー、その他必要に応じメールサーバー、その他の各種装置により構成することができる。
これらの各サーバーは、物理的に同一の装置に設けられる形態や、物理的に複数の装置からなる形態、あるいはネットワークを介して接続される物理的に複数の装置からなる形態などを含み、機能的に同様の機能が実現されるならば、様々な形態を含む。
【0027】
本発明のシステムにおいては、通常、ユーザー端末からアクセスするためのコンテンツデータ及びプログラムを記憶するWEBサーバーを備えている。具体的には、ビデオチャットを提供するWEBサイトなどであり、ウェブサイトのコンテンツと、ビデオチャットなどの動画像データを含むコンテンツと、これらを実現するためのプログラムとが記憶される。
コンテンツデータには、HTMLファイル、XMLファイルなどのWEB上に表示されるデータファイルや、C−HTMLファイルなどのWEBサイトにアクセス可能な携帯電話等に表示されるデータファイルなどが含まれる。
また、これらのファイルに挿入されるなどして表示又は出力される、文字データファイル、音声データファイル、画像データファイル、動画像データおよび/または音声データファイル、アニメーションデータファイル,その他の様々なコンテンツデータを記憶することができる。
プログラムは、ユーザー端末からの検索要求に応答してコンテンツ記憶手段等に記憶された動画コンテンツデータを検索・抽出するプログラムや、抽出された動画コンテンツを配信するプログラム、その他のプログラムを含むことができる。
【0028】
本発明のシステムは、サーバーを仲介して送受信されるデータにより実施されるイベントの主催者、参加者、見物人のいずれかとなるユーザーに関する情報を記憶するユーザー情報記憶手段を備えている。
ここで、イベントとは、ビデオチャットを利用して、ネットワーク上で複数のユーザー端末同士での双方向通信により実施、開催されるものであり、そのコンテンツの内容には限定されない。具体的な一例としては、複数のユーザーが参加する講演、講義、対談、セミナー、教育、その他の様々な形態である。また、複数のユーザー端末が参加して双方向にデータの送受信がされる形態であれば、放送番組に類似するような様々な内容のイベントを実施することができる。たとえば、オンラインの教育や各種の教室、各種の実演や中継、音楽・演劇・スポーツ・イベント会場・会議・展示・その他の各種の実況や実演などである。
【0029】
ユーザーの参加形態としては、イベントを発案・企画するなどして本発明のWEBサイト等を介してサーバーシステムに登録する主催者と、主催者ではないがユーザー端末同士で双方向に参加する参加者とが含まれる。イベントの主催者は、本発明のサーバーシステム管理者・運営者であってもよい。
参加者は、あらかじめ当初から限定していてもよく、これによりたとえば商談などの交渉や、プライベートな対話・連絡、組織やグループ・サークル内などでの対話・連絡、その他の用途に利用することもできる。
一方、主催者がイベントの企画をWEBサイトに登録し、不特定多数の参加者を募集する形態を採用することもできる。
これらは、イベントごとに様々な設定をすることができる。
また、主催者は一人でもよいが複数でもよい。またある組織やグループなどが代表で主催者として登録することにより、一つの主催者の登録により組織内・グループ内のユーザーが主催者としての権限で利用可能にしてもよい。
【0030】
さらに、双方向での動画像や音声の送受信(ビデオチャット)には参加しないものの、その内容を閲覧する見物人としての参加をすることができる。
たとえば、ビデオチャットを利用した英会話教室の例で言えば、英会話教室で先生と生徒のやり取りのビデオチャットの映像と音声を第三者が見物できるようにするものである。
また、本発明においては後述する課金処理により、参加形態に応じた課金処理をユーザーに対して行うようにしているが、所定の条件においては課金処理がなされないようにすることができる。たとえば、一定時間は課金処理がされないといったような試用ユーザーとしての登録をすることが可能である。
なお、主催者ユーザー、参加者ユーザー、見物人ユーザーという3段階の権限に応じたユーザーの種別について説明したが、これは一例であって、参加形態にも様々な形態や、ユーザー種別の違いによる参加権限・閲覧権限等の各種の権限を設けることができる。したがって権限等の違いによるユーザー種別は、2段階であっても5段階であってもよい。
【0031】
前述のような各種のユーザーに関する情報を、ユーザー情報記憶手段に記憶する。
ユーザー登録される情報としては、代表的な一例をあげれば、氏名、住所や電話番号などの連絡先、電子メールアドレス、決済方法に関する情報などのユーザーに関する情報である。
また、ユーザー情報を利用、参照するために、ユーザー識別データとして、ユーザーIDなどを設けて記憶することが望ましい。
さらに、ユーザーのアクセス権限の認証や、課金処理などに利用するために、パスワードなどの認証情報を記憶することが望ましい。
図2は、サーバー装置などの記憶手段に記憶されるデータの構成の代表的な一例を示す図である。
【0032】
次に、本発明のシステムは、動画像データおよび/または音声データの送受信によりネットワーク上において実施されるイベントごとに、イベントに関する情報を記憶するイベント情報記憶手段を備えている。
前記のイベントデータ記憶手段には、図2に代表的な一例を示すように、下記のようなデータが記憶される。
なお図2において、ユーザー情報記憶手段、イベント情報記憶手段、課金情報記憶手段としての構成を示し、その代表的なデータの一例を示したが、これらは必ずしも同様の構成とはしなくてもよい。関係データベースその他のデータベース構成により、データの構成とデータ同士の関連付けとは様々な構成をとることができるからである。
【0033】
イベント情報記憶手段には、複数のイベントの中からイベントを識別するためイベント識別データが記憶される。たとえばイベントIDなどであり、イベント主催者などが登録する様々なイベントを一意に識別するためのデータである。
次に、イベントごとに、その主催者、参加者、見物人などの前述したユーザー種別ごとのユーザーを識別するデータが記憶される。
動画像データおよび/または音声データによるビデオチャットを利用したイベントを主催する主催者ユーザーを識別する主催者ユーザー識別データは、主催者のユーザーIDなどである。イベントに参加する参加者ユーザーを識別する参加者ユーザー識別データは、参加者のユーザーIDなどである。見物人ユーザーを識別する見物人ユーザー識別データは、見物人のユーザーIDなどである。
図3は、ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザー情報の一例を示すデータ模式図である。
【0034】
さらにイベント情報記憶手段には、動画像データおよび/または音声データとが記憶され、一時記憶によりストリーミング配信のみに対応可能にすることもできるが、これらのデータは記憶・蓄積することが望ましく、イベント終了後にも閲覧をしたり、あるいはダウンロード可能にしたりすることができる。
一例としては、過去のイベントの見物であり、たとえば評判の高い主催者のイベントはサーバーに収録してバックナンバーとして見物できるような形態である。
さらにイベント情報記憶手段には、動画像データおよび/または音声データにアクセスするためのコンテンツ所在を識別するコンテンツ識別データが記憶されている。代表的な一例としては動画像データ、音声データの所在を示すURLである。
また、見物人ユーザーは携帯電話でも携帯音声を聞くだけの参加や、携帯電話の画像処理により静止画の写真を閲覧できるようにしてもよい。
【0035】
イベント情報記憶手段には、動画像データおよび/または音声データの送受信によりネットワーク上において実施されるイベントごとに、イベントの主催者となることを希望するユーザーがイベント情報を設定することにより記憶領域が設けられ、イベント識別データと、主催者ユーザー識別データとが少なくとも記憶される。記憶領域は、物理的にイベントごとに分離されていなくても、イベントIDを用いて、イベントごとの各種データを関連付けて記憶すればよい。またWEBサイトにも、イベントごとのWEBページが設けられ、そのURLなどが設定されることが望ましい。
またこれらの処理は、自動的にページを設け、ファイル名やURL、イベントIDなどが割り振られるようにできれば望ましい。
【0036】
イベントの主催者となることを希望するユーザーがイベント情報を設定する際には、インターネット等の通信手段を介してユーザー端末からデータを入力・送信し記憶するようにしてもよく、サーバーシステム管理者が入力して記憶するようにしてもよい。
ここで入力されるデータは、主催者ユーザーのIDと、イベントのタイトル、内容、ユーザー参加条件(参加、見物等)、課金金額などの課金情報などが一例としてあげられる。またイベントのジャンルや、キーワード、その他のデータを記憶することにより、WEBサイトを閲覧するユーザーが、複数のイベントの中から検索・抽出をすることが可能になる。
図4は、イベント情報記憶手段に記憶されるデータの一例を示すデータ模式図である。
【0037】
また、ユーザー参加条件の別の形態の一例として、動画像データおよび/または音声データの送受信によりネットワーク上において実施されるイベントごとに、イベントの参加者ユーザーおよび/または主催者ユーザーが、動画像データおよび/または音声データの公開・一部非公開・非公開の別を設定し記憶することにより、アクセス権限の管理を可能にすることができる。
この場合には、第一に、イベント全体を公開・一部非公開・非公開などにすることができ、アクセス権限をユーザーの種別ごとに設定すればよい。
また、イベントの中でも、参加者ユーザーごとに、公開・一部非公開・非公開などにすることができる。この場合にも、該当する参加者ユーザーのユーザー端末から送信されるデータごとに、アクセス権限を設定すればよい。たとえば動画像データを公開したくない(静止画や音声に限定するなど)、あるいはその一定時間だけを閲覧可能にして、他を公開したくないという設定をすることができる。また、参加者ユーザーには公開するが、見物人ユーザーには一部非公開・非公開などにすることができ、アクセス権限をユーザーの種別ごとに設定すればよい。
【0038】
次に、イベント情報記憶手段には、イベントの参加者または見物人となることを希望するユーザーが、イベントを指定して参加者または見物人の権限種別を設定することにより、参加者ユーザー識別データまたは見物人ユーザー識別データが記憶される。これらはイベントごとに記憶される。
イベントの主催者が、イベントのタイトル、内容、ユーザー参加条件(参加、見物等)、課金金額などの課金情報、イベントのジャンルや、キーワード、その他のデータを記憶することにより、WEBサイトを閲覧するユーザーが、複数のイベントの中から検索・抽出をするなどして、参加することを希望するユーザーが、ユーザー端末から必要なデータを入力、送信して記憶させるような形態である。なお、イベントの参加者を主催者ユーザーがあらかじめ設定して記憶させたり、本発明のサーバーシステム管理者が設定して記憶させることも可能である。これらの方法はイベントごとに様々であってもよい。
【0039】
さらに、本発明の望ましい形態の別の一例としては、イベントの参加者または見物人となることを希望するユーザーは、自分でユーザー端末においてデータを入力し送信して記憶させるが、その承認・非承認の決定を主催者ユーザーが行う形態を採用することができる。また既に参加している参加者ユーザーが承認・非承認を行えるようにしてもよい。たとえばいずれかの参加者ユーザーが非承認とすれば参加が認められない形態や、あるいは参加者ユーザーの多数決などによることもできる。
こうした場合には、イベント情報記憶手段に、イベントの参加者または見物人となることを希望するユーザーが、イベントを指定して参加者または見物人の権限種別を設定することにより、参加者ユーザー識別データまたは見物人ユーザー識別データを記憶した場合には、イベントの参加者ユーザーおよび/または主催者ユーザーが、権限の設定の承認または非承認を行う承認手段がさらに備えられている。承認手段は、参加希望ユーザーのリストなどのデータに承認・非承認のフラグを付与するような形態が一例としてあげられるが、WEB上で主催者などが参加希望ユーザーのリストを閲覧でき、それにチェックを入れるなどしてサーバーに送信し、イベント情報記憶手段に記憶することにより、承認・非承認ができる形態などが好ましい。
【0040】
以上のような様々な形態により、無料で公開されるイベントや、有料で公開されるイベントなどの様々な形態を主催者が採用することができる。
さらに、制限なく公開される場合と、主催者、または主催者と参加者両者の見物承認が必要な設定などをすることができる。たとえば、主催者が全部公開と決めたイベントへの参加者は公開を承認したものとみなされる。また、主催者が部分公開と決めたイベントへの参加者は各々自分の映像と音声を公開するかどうかをそのイベントに参加する際に選択することが可能になる。
また、有料の全部または部分公開のイベントの場合は参加者の通常の参加料よりはるかに安い見物料が設定され、見物料はサーバー側の収入になる場合と主催者や参加者にも分配される場合といった形態をとることができる。
またユーザー種別は、前記のように2段階であっても5段階であってもよく、一例としては見物人には特定会員(たとえば成人向けイベント参加可)、不特定会員(前記不可)などの区別を設定することができる。
【0041】
次に、本発明のシステムは、前記のイベント情報および前記のユーザー情報を参照して、ユーザーがイベントごとに設定する、主催者、参加者、見物人を少なくとも含む権限情報に従いユーザー認証を行う認証手段を備えている。
ユーザー認証には様々な認証方法を利用することができるが、代表的な方式としては、ユーザー端末からユーザー登録を行い、前記のユーザー情報記憶手段に記憶することにより、配信を受けるためのユーザーIDやパスワードなどが発行される形態が一般的には用いられる。
したがって、いずれかのイベントの主催者、または参加者、または見物人になるためにはあらかじめユーザー登録が必要であり、ユーザー登録をしていなかった場合には主催者、または参加者、または見物人になる際に行う必要がある。
認証手段は、イベント識別データと、主催・参加・見物の区別とを少なくとも指定してユーザー端末からユーザーがアクセスした際に、前記のイベント情報記憶手段に記憶された主催者ユーザー識別データまたは参加者ユーザー識別データまたは見物人ユーザー識別データを参照し、前記の権限情報に関連付けられて記憶されたユーザー情報を参照してユーザー認証を行い、権限種別に応じて動画像データおよび/または音声データにアクセス可能にされる。
【0042】
また、イベントを所定の制限条件において試用見物する試用ユーザーを認める形態の場合には、試用ユーザーを識別する前記のイベントデータ記憶手段にはさらに、試用ユーザー識別データが記憶可能にされている。所定の制限条件はたとえば、あらかじめ定める所定時間、あるいは所定回数、あるいは一部に制限を設けて見物(閲覧)を許可するなどの例である。一部に制限を設ける例としては、音声のみを聞かせることや、動画像の一部を隠して見物させる、複数の内の一部の参加者の動画像のみを見物させる、といった形態などである。
試用が認められる制限条件も、イベント主催者が設定することもでき、制限条件をイベント情報記憶手段に記憶しておくことにより、たとえば主催者が決めた時間分を無料で見物人に許可し、その時間が経過した後はその会員は同じイベントを無料では見物できないといった形態をとることができる。
前記の認証手段がユーザー認証を行い、所定の制限条件内において試用見物権限が認められた場合には課金処理を行うことなく動画像データおよび/または音声データにアクセス可能にする。
【0043】
次に、本発明のシステムは、ユーザー端末間においてサーバーを介して動画像データおよび/または音声データを送受信する処理を行うビデオチャット制御手段を備えている。
ユーザー端末間においてサーバーを介して動画像データおよび/または音声データを送受信する処理を行うビデオチャット制御手段が、ユーザー端末において撮影された動画像データおよび/または音声データを受信して所定の記憶領域に記憶することにより、URLその他のコンテンツ識別データを指定してユーザー端末からアクセスしたユーザーが動画像データおよび/または音声データを受信可能にされている。
認証されたユーザーの処理によりユーザー端末から要求された動画像データおよび/または音声データをユーザー端末に配信する処理を行う。
一方のユーザー端末において、端末装置に接続された撮影手段、録音手段により動画像データとこれに対応する音声データとをサーバーシステムに送信し、ビデオチャット制御手段が受信する。
また他のユーザー端末において、端末装置に接続された撮影手段、録音手段により動画像データとこれに対応する音声データとをサーバーシステムに送信し、ビデオチャット制御手段が受信して、前記の一方のユーザー端末に送信し、ユーザー端末が備える再生プログラムを用いて再生する。
【0044】
さらに双方のユーザー端末から送信され受信した動画像データと音声データとを、イベント情報記憶手段に、イベントIDに関連付けて記憶する。記憶場所の所在のURLなどを設定することにより、記憶された動画像データ・音声データにアクセスすることが可能になる。
URLその他のコンテンツ識別データを指定してユーザー端末からアクセスしたユーザーがストリーミング配信により動画像データおよび/または音声データを受信可能にされていることが望ましい。
さらに、三者以上のユーザー端末同士でのビデオチャットを行う場合には、それぞれのユーザー端末から送信された動画像データ・音声データを受信して記憶するとともに、それぞれのユーザー端末に対し送信を行う。
【0045】
ユーザー端末に備えられる再生プログラム、録画・録音プログラムは、規制の様々なプログラムを利用してもよい。
しかしながら望ましくは、専用プログラムを用いることにより、本発明のサーバーシステムの機能に合致した機能を備えることができ、操作メニューなどを簡単にすることもできる。
たとえば、イベント主催者が入力するデータ入力画面や、サーバーシステムの所定の記憶場所に送信するための送信機能などを備えることが望ましい。
また、イベント主催者により送信されたデータに基づき、サーバーシステム側で付与したイベントID、イベント情報の各種データの所在を示すURLなどを記憶保持できる機能や、さらにはイベント情報記憶手段に記憶される参加者ユーザー、見物人ユーザーなどのリストデータ等を記憶保持できるようにすれば、データの保守管理や、サーバーシステムへのアクセスなどが容易になる。
また、動画像データを表示するウィンドウを、参加者ユーザーの数だけ表示させるなどのウィンドウ操作ができることが望ましい。
さらにデータの公開・非公開、参加者の承認・非承認、動画像データなどのダウンロード、課金金額データの管理やダウンロード、その他の各種機能を設けることができる。
【0046】
次に、本発明のシステムは、前記のユーザーの権限情報の種別に応じ、イベントごとに課金される課金情報を、前記のユーザー情報に関連付けて記憶する課金情報記憶手段を備えている。
図5は、課金情報記憶手段に記憶されるデータの一例を示すデータ模式図である。データは簡略化して示しているが、この他にも課金情報のイベントごとの課金明細、前払いの場合の金額残高、その他のデータを含めることができる。
課金処理は、イベントごとに、主催、参加、見物の区別に応じたユーザーのアクセス権限の制御と課金処理とが行われる。
【0047】
また、課金処理は、主催者ユーザー、参加者ユーザー、見物人ユーザーのそれぞれに対して行われる形態であってもよいが、主催者ユーザーが課金条件などを設定することができる。
たとえば、参加者ユーザーは無料にする、その他の主催者ユーザーが設定する条件である。
また、所定の条件に従い、参加者ユーザーまたは見物人ユーザーの内の少なくともいずれかから主催者ユーザーに対し、課金金額の一部または全部が支払われる処理を行うようにすることもできる。主催者ユーザーは動画像データのコンテンツを提供する対価として、課金金額の一部又は全部を得られるようにした形態である。参加者ユーザーにも課金金額の一部または全部が還元されるようにしてもよい。
いずれの課金処理の場合においても、本発明のサーバーシステム管理者・運営者側に課金金額の一部または全部が支払われるようにすることもできる。
【0048】
以下、本発明の基本的な処理の流れについて説明する。
図6から図14は、本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、ここに示す処理の流れは一例であって、これらに限定されるものではなく、様々な応用や変形が可能である。
【0049】
初めに、図6および図7を参照して、イベント主催者となるユーザーがイベント情報記憶手段にデータを登録する処理について説明する。
なお、ユーザーはあらかじめユーザー情報を登録してユーザー情報記憶手段に記憶することにより、ユーザーIDやパスワードなどの発行を受ける必要がある。ユーザー登録していない場合には、イベント情報の登録の際にユーザー登録を行ってもよい。
また、動画像データおよび音声データの収録とサーバーシステムへの送信、他の参加者ユーザーからの動画像データおよび音声データの受信・再生を行うためには、あらかじめ撮影・録音プログラムおよび再生プログラムをユーザー端末に備えることが必要であり、望ましくは専用のプログラムを本発明のサーバーシステムからダウンロードしてインストールしておく。
【0050】
イベント情報の登録処理は、ユーザー端末からインターネットに接続し(S100)、サーバーシステム(WEBサーバー)にアクセスする(S101)。ユーザーIDやパスワードによるユーザー認証処理を経て(S102)、メニュー選択画面等がユーザー端末に送信され表示される(S103)。
イベントの主催を希望するユーザーは、イベント主催メニューを選択することにより(S104)、イベント情報入力画面がユーザー端末に送信され表示される(S105)。
イベント情報入力画面において、ユーザーは主催者ユーザーのID、イベントのタイトル、内容、ジャンル、キーワード等を入力する(S106)。
また参加者を特定のユーザーに限定するか、あるいは不特定多数のユーザーに認めるか等の参加条件を設定する場合には(S107)、これらの参加条件を入力する(S108)。
さらに、動画像データや音声データの公開・一部非公開・非公開などの公開条件を設定する場合には(S109)、公開・非公開等の条件を入力する(S110)。
次に、参加や見物は他のユーザーに無料で提供することもできるが、有料で提供する場合には課金情報を設定する必要があり(S111)、参加料金や見物料金などの課金情報を入力する(S112)。
【0051】
以上により入力したデータをユーザー端末において確認し、サーバーシステムに送信する(S113)。送信されたデータはサーバーシステムにおいて受信され(S114)、イベント情報記憶手段に記憶される(S115)。
イベントIDなどのイベント識別データを発行し(S116)、イベントごとの記憶領域を設定し、動画像データ・音声データを記憶する記憶場所を設定してコンテンツ所在識別データ(URL等)を設定する(S117)。イベント情報記憶手段には、図5に一例を示したようなデータが記憶される。またイベント識別データやコンテンツ所在識別データなどは、ユーザー端末に送信し通知される(S118)。
以上により主催者ユーザーによるイベント情報の登録が完了する。
【0052】
次に、図8および図9を参照して、参加者または見物人になることを希望するユーザーの登録処理について説明する。
この場合にもユーザーは、あらかじめユーザー情報を登録してユーザー情報記憶手段に記憶することにより、ユーザーIDやパスワードなどの発行を受ける必要がある。ユーザー登録していない場合には、イベント情報の登録の際にユーザー登録を行ってもよい。
また、動画像データおよび音声データの収録とサーバーシステムへの送信、他の参加者ユーザーからの動画像データおよび音声データの受信・再生を行うためには、あらかじめ撮影・録音プログラムおよび再生プログラムをユーザー端末に備えることが必要であり、望ましくは専用のプログラムを本発明のサーバーシステムからダウンロードしてインストールしておくことは主催者の場合と同様である。
【0053】
ユーザー端末からインターネットに接続し(S200)、サーバーシステム(WEBサーバー)にアクセスする(S201)。ユーザーIDやパスワード等を用いてユーザー認証処理を行い(S202)、メニュー選択画面等がユーザー端末に送信されて表示される(S203)。
動画像データ・音声データなどのイベントメニューは一覧表示されてもよく、あるいはキーワードやジャンルなどを利用した検索により、ユーザー好みのイベントを抽出できるようにしてもよい。
また、放送番組の番組表のように、ジャンルごと・曜日や時間帯ごとの一覧表や、過去に実施・開催された結果記憶されている動画像データ・音声データの一覧あるいは検索メニューなどが用意されることが望ましい一例である。
検索を例に説明すると、イベント検索メニューを選択し(S204)、イベント情報の検索条件や一覧表示指示などを指定する画面がユーザー端末に送信されて表示される(S205)。ユーザー端末において、入力画面を用いてイベントのタイトル、内容、ジャンル、キーワード等を入力し、サーバーシステムに送信する(S206)。サーバーシステムにおいては受信したデータに基づき、イベント情報記憶手段を参照し、条件に合致したイベント情報を検索・抽出して抽出結果を含むデータをユーザー端末に送信し表示させる(S207)。
【0054】
次に、ユーザー端末に表示されたイベント情報を閲覧し、その内容や参加条件、課金情報などを確認するなどして、任意のイベントに参加登録をする場合には(S208)、ユーザーIDなどのユーザー識別データを入力する(S209)。
また、見物人登録する場合には(S210)、参加条件や課金情報などを確認し、また試用登録によりたとえば一定時間などの試用が可能な場合にはその登録が可能にされており(S211)、いずれの場合にもユーザーIDなどのユーザー識別データを入力する(S212)。
課金情報などを課金処理を行う確認のため表示させ(S213)、入力したデータを確認しユーザー端末から送信し(S214)、サーバーシステムにおいて受信する(S215)。
サーバーシステムにおいては、図5に一例を示す参加者ユーザー識別データまたは見物人ユーザー識別データ、あるいは試用ユーザー識別データとしてユーザーIDをイベント情報記憶手段に記憶する(S216)。
また、記憶課金情報記憶手段に、ユーザー種別に応じた課金情報を記憶する(S217)。
課金処理は、参加者登録、見物人登録の時点で行ってもよい。また見物時間などの時間や受信データ量などに応じて従量制課金を行うなどしてもよい。課金金額の設定や、課金方法などは様々な方法を使用することができる。また決済方法も、前払い方式や、クレジットカード方式、その他の様々な決済方法を利用することができる。なお、無料で提供するイベント、コンテンツがあってもよい。
【0055】
なお試用ユーザーは、一定期間の経過時など、所定の制限条件により試用可能な状態が終了する場合には、自動的に試用ユーザー識別データが削除されるなどして試用不可能にすることもできる。好ましくは、試用不可能になる前などにユーザー端末にその旨を通知する。試用の結果、ユーザー端末に見物継続をするか否かを選択させるデータ(入力フォームなどを含むコンテンツ等)を送信して表示させ、見物継続をユーザーが選択した場合には、前記のS210以降の処理と同様に、課金情報などを確認して見物人登録を行う。
【0056】
また、前記したように、参加または見物を希望するユーザー登録に対して、主催者または参加者がその承認・非承認を可能にすることもできる。
承認・非承認の処理の一例を図10に示す。
主催者ユーザーまたは参加者ユーザーのユーザー端末からサーバーシステムにアクセスし(S300)、ユーザー認証処理を行う(S301)。イベントID等を指定して、イベント情報記憶手段に記憶されたデータを参照する(S302)。
参加登録、見物登録により図5に一例を示すようなデータが参照され、参加者ユーザー、見物人ユーザーのリストを含むデータを主催者または参加者のユーザー端末に送信し表示させる(S303)。表示されるデータには、承認または非承認を指定するためのチェックボックスなどを含む入力フォーム等が設けられることが好ましい。承認をする場合には(S304)、登録されている参加者ユーザー、見物人ユーザーのリストに承認フラグを付加し送信する(S305)。また承認をしない場合には、参加者ユーザー、見物人ユーザーのリストに非承認フラグを付加し送信する(S306)。
承認または非承認を示すデータは、参加者ユーザーID、見物人ユーザーIDに関連付けられてイベント情報記憶手段に記憶される(S307)。
承認・非承認の条件は様々に設定しておくことができ、たとえばいずれかの参加者ユーザーが非承認とすれば参加が認められない形態や、あるいは参加者ユーザーの多数決などによることもできる。これらの条件を満たした場合には(S308)、承認または非承認が決定され、その決定を示すデータが参加者ユーザーID、見物人ユーザーIDに関連付けられてイベント情報記憶手段に記憶される(S309)。
【0057】
次に、図11および図12を参照して、主催者ユーザー、参加者ユーザーによるイベント実施処理について説明する。
主催者または参加者のユーザー端末からインターネットに接続し(S400)、サーバーシステム(WEBサーバー)にアクセスする(S401)。ユーザー認証処理を経て(S402)、メニュー選択画面等がユーザー端末に送信され表示される(S403)。
ユーザー端末において、イベントIDを指定してイベント実行メニューを選択し(S404)、またユーザー端末においてあらかじめインストールされている撮影・録音プログラム、再生プログラムを起動する(S405)。
また、他の参加者のユーザー端末も同様に準備完了することが必要となる(S406)。
イベントの開始に際し、各ユーザー端末と、データ送受信の制御を行うビデオチャット制御手段とが接続し(S407)、各ユーザー端末において、撮影手段による動画像データの撮影、録音手段による録音を開始する(S408)。
イベント収録の終了まで、各ユーザー端末から動画像データ及び音声データをサーバーシステムに送信する(S409)。サーバーシステムにおいては、各ユーザー端末から送信された動画像データ及び音声データを受信して(S410)、イベント情報記憶手段に、イベントIDに関連付けて記憶する(S411)。記憶されたデータは、記憶場所の所在のURLなどが設定されて、アクセス可能に記憶され(S412)、見物人ユーザーはイベント実施中にアクセスを行えばストリーミング配信を受けることができる。またイベント終了後にアクセスを行い、再生を行うことができ、さらにダウンロードをしてから再生をするようにすることもできる。
一方、イベント実施中には、サーバーシステムにおいては、各ユーザー端末から送信された動画像データ及び音声データを受信して(S410)、動画像データ及び音声データを他の主催者・参加者ユーザー端末に送信する(S413)。各ユーザー端末においては、他の参加者ユーザーから送信されたデータを受信してユーザー端末に記憶し、同時に再生を行う。
【0058】
次に、図13および図14を参照して、見物人ユーザーによるイベント見物処理について説明する。
見物人ユーザー端末からインターネットに接続し(S500)、サーバーシステム(WEBサーバー)にアクセスする(S501)。ユーザー認証処理を経て(S502)、メニュー選択画面等をユーザー端末に送信し表示させる(S503)。
ユーザー端末においては、イベントIDを指定してイベント見物メニューを選択する(S504)。課金処理は済んでいるかをサーバーシステムにおいて確認するが(S505)、利用に応じた従量制課金などの形態を採用する場合には、この際に課金処理を行うようにしてもよい。
ユーザー端末において再生プログラムを起動し(S505)、見物を行う各ユーザー端末とビデオチャット制御手段との接続が行われる(S506)。
記憶場所の所在のURLにアクセスし(S507)、該当するイベントのコンテンツ送信要求を行い、これに応答して動画像データ及び音声データイベント収録の終了まで、動画像データ及び音声データをユーザー端末に送信する(S508)。なお既に終了したイベントの動画像データおよび音声データの送信要求と、それに応答したデータ受信・ダウンロードであってもよい。
ユーザー端末において受信した動画像データおよび音声データを、再生プログラムにより再生する(S509)。
【0059】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、主催者がビデオチャットを利用したネットワーク上のイベントを主催し、それに参加する不特定多数の参加者を募集することができるシステムにおいて、主催者の意向によって有料にすることもでき、無料にすることもでき、様々な料金設定をすることが可能な課金システムを提供することを目的とする。課金される料金設定は、多数の主催者がそれぞれ自分でまちまちに設定をすることが可能なシステムを提供することができる。さらに本発明によれば、単にシステム利用料を徴収するのではなく、イベント主催者に対し課金された金額を還元することにより、イベント主催者が様々なネットワーク上のイベントを企画し、コンテンツの質の向上や、コンテンツの収集数の増加に貢献することができる課金システムを実現することができる。
さらに、イベントの主催者と、これに参加する参加者以外にも、参加はしないもののリアルタイムで見物し、あるいはイベント終了後に記憶されたデータを閲覧するユーザーに対しても、適切な課金処理を行うことの可能なシステムを提供することができる。
さらに本発明によれば、イベントの内容を見物して課金処理がされる場合において、試しに見物をした上で課金処理がされるかどうかを見物人に選択可能な、試用が可能な課金システムを提供することができる。
これにより、参加者は前もって前払い又は料金の支払方法を決めてユーザー登録をすれば、様々なビデオチャットによるイベントを企画して主催することにより料金の還元を受けたり、あるいは様々なイベントの中から興味のあるイベントに参加して参加料を支払ったり、主催者・参加者・見物人などの参加形態に応じた適切な課金処理を受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムの基本的な構成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】サーバー装置などの記憶手段に記憶されるデータの構成の代表的な一例を示す図である。
【図3】ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザー情報の一例を示すデータ模式図である。
【図4】イベント情報記憶手段に記憶されるデータの一例を示すデータ模式図である。
【図5】課金情報記憶手段に記憶されるデータの一例を示すデータ模式図である。
【図6】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
Claims (10)
- 入力手段、制御手段、表示手段、出力手段、記憶手段等を備えるコンピュータ等のユーザー端末からアクセスが行われ、操作により情報処理が行われるサーバーにおいて実現されるシステムであって、
サーバーを仲介して送受信されるデータにより実施されるイベントの主催者、参加者、見物人のいずれかとなるユーザーに関する情報を記憶するユーザー情報記憶手段と、
動画像データおよび/または音声データの送受信によりネットワーク上において実施されるイベントごとに、イベントに関する情報を記憶するイベント情報記憶手段と、
前記のイベント情報および前記のユーザー情報を参照して、ユーザーがイベントごとに設定する、主催者、参加者、見物人を少なくとも含む権限情報に従いユーザー認証を行う認証手段と、
ユーザー端末間においてサーバーを介して動画像データおよび/または音声データを送受信する処理を行うビデオチャット制御手段と、
前記のユーザーの権限情報の種別に応じ、イベントごとに課金される課金情報を、前記のユーザー情報に関連付けて記憶する課金情報記憶手段とを少なくとも備え、
前記のイベントデータ記憶手段には、複数のイベントの中からイベントを識別するためイベント識別データと、動画像データおよび/または音声データによるビデオチャットを利用したイベントを主催する主催者ユーザーを識別する主催者ユーザー識別データと、イベントに参加する参加者ユーザーを識別する参加者ユーザー識別データと、見物人ユーザーを識別する見物人ユーザー識別データと、動画像データおよび/または音声データと、動画像データおよび/または音声データにアクセスするためのコンテンツ所在を識別するコンテンツ識別データとが少なくとも記憶可能にされており、
イベントごとに、主催、参加、見物の区別に応じたユーザーのアクセス権限の制御と課金処理とが行われることを特徴とする、ビデオチャットの課金システム。 - 請求項1に記載の発明において、
前記のイベント情報記憶手段には、動画像データおよび/または音声データの送受信によりネットワーク上において実施されるイベントごとに、イベントの主催者となることを希望するユーザーがイベント情報を設定することにより記憶領域が設けられ、イベント識別データと、主催者ユーザー識別データとが少なくとも記憶されることを特徴とする、ビデオチャットの課金システム。 - 請求項1または2のいずれかに記載の発明において、
前記のイベント情報記憶手段には、動画像データおよび/または音声データの送受信によりネットワーク上において実施されるイベントごとに、イベントの参加者ユーザーおよび/または主催者ユーザーが、動画像データおよび/または音声データの公開・一部非公開・非公開の別を設定し記憶することにより、アクセス権限の管理を可能にされたことを特徴とする、ビデオチャットの課金システム。 - 請求項2または3に記載の発明において、
前記のイベント情報記憶手段には、イベントの参加者または見物人となることを希望するユーザーが、イベントを指定して参加者または見物人の権限種別を設定することにより、参加者ユーザー識別データまたは見物人ユーザー識別データが記憶されることを特徴とする、ビデオチャットの課金システム。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、
前記のイベント情報記憶手段に、イベントの参加者または見物人となることを希望するユーザーが、イベントを指定して参加者または見物人の権限種別を設定することにより、参加者ユーザー識別データまたは見物人ユーザー識別データを記憶した場合には、イベントの参加者ユーザーおよび/または主催者ユーザーが、権限の設定の承認または非承認を行う承認手段がさらに備えられたことを特徴とする、ビデオチャットの課金システム。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、
ユーザー端末間においてサーバーを介して動画像データおよび/または音声データを送受信する処理を行うビデオチャット制御手段が、ユーザー端末において撮影された動画像データおよび/または音声データを受信して所定の記憶領域に記憶することにより、URLその他のコンテンツ識別データを指定してユーザー端末からアクセスしたユーザーが動画像データおよび/または音声データを受信可能にされることを特徴とする、ビデオチャットの課金システム。 - 請求項6に記載の発明において、
URLその他のコンテンツ識別データを指定してユーザー端末からアクセスしたユーザーがストリーミング配信により動画像データおよび/または音声データを受信可能にされたことを特徴とする、ビデオチャットの課金システム。 - 請求項1〜7に記載の発明において、
前記の認証手段は、イベント識別データと、主催・参加・見物の区別とを少なくとも指定してユーザー端末からユーザーがアクセスした際に、前記のイベント情報記憶手段に記憶された主催者ユーザー識別データまたは参加者ユーザー識別データまたは見物人ユーザー識別データを参照し、前記の権限情報に関連付けられて記憶されたユーザー情報を参照してユーザー認証を行い、権限種別に応じて動画像データおよび/または音声データにアクセス可能にされることを特徴とする、ビデオチャットの課金システム。 - 請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、
前記のイベントデータ記憶手段にはさらに、イベントを所定の制限条件において試用見物するユーザーを識別する試用ユーザー識別データが記憶可能にされており、
前記の認証手段がユーザー認証を行い、所定の制限条件内において試用見物権限が認められた場合には課金処理を行うことなく動画像データおよび/または音声データにアクセス可能にすることを特徴とする、ビデオチャットの課金システム。 - 請求項9に記載の発明において、
前記の課金処理は、所定の条件に従い、参加者ユーザーまたは見物人ユーザーの内の少なくともいずれかから主催者ユーザーに対し、課金金額の一部または全部が支払われる処理であることを特徴とする、ビデオチャットの課金システム。
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