JP2004141060A - 魚釣用両軸受型リ−ル - Google Patents
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Abstract
【課題】押圧操作部に釣人の押圧操作力付与時のみクラッチ機構の誤復帰防止動作が作動し、押圧操作力解除と同時に非作動となる魚釣用両軸受型リ−ルを提供することである。
【解決手段】クラッチ機構の切換操作具Cの回動操作板4に操作レバ−4eと屈曲部4hが形成されて屈曲部4hはスプ−ル軸14と平行に配置されている。押圧操作部5は中央部5aの中に屈曲部4hの長さが納まる変形台形の穴5bが形成されて屈曲部4hと発条23が挿入され、中央部5aの後面には指載せ部5cが、一側右側枠1b側に上下に長い鍔部5dが形成され、鍔部5dの上部には鈎部5eが、鍔部5dの下部にはクラッチ誤復帰防止機構の凸状の係止部5fが形成され、右側枠1bの内側の円弧部1eには係止部5fが挿入可能のクラッチ誤復帰防止機構の凹状の係止受け部1gが形成されている。
【選択図】 図3
【解決手段】クラッチ機構の切換操作具Cの回動操作板4に操作レバ−4eと屈曲部4hが形成されて屈曲部4hはスプ−ル軸14と平行に配置されている。押圧操作部5は中央部5aの中に屈曲部4hの長さが納まる変形台形の穴5bが形成されて屈曲部4hと発条23が挿入され、中央部5aの後面には指載せ部5cが、一側右側枠1b側に上下に長い鍔部5dが形成され、鍔部5dの上部には鈎部5eが、鍔部5dの下部にはクラッチ誤復帰防止機構の凸状の係止部5fが形成され、右側枠1bの内側の円弧部1eには係止部5fが挿入可能のクラッチ誤復帰防止機構の凹状の係止受け部1gが形成されている。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣糸投擲時におけるクラッチ機構の誤復帰を防止した魚釣用両軸受型リ−ルの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、魚釣用両軸受型リ−ルはスプ−ルをリ−ル本体の両側板間に支持しており、リ−ル本体に回転可能に支持されたハンドルの回転で巻取り駆動機構を介して該スプ−ルを駆動する構成であり、該スプ−ルを巻取り駆動機構から切り離した釣糸投擲可能状態(クラッチOFF状態)と釣糸巻取り状態(クラッチON)とに切換えるクラッチ機構を備えているのが一般的である。
前記の両軸受型リ−ルにおいて、クラッチ機構の復帰手段としてハンドルの巻取り回転操作に連動することでクラッチON状態に復帰させる復帰機構を備えた構成は公知であるが、クラッチOFF状態時に仕掛け投擲操作を行う際、竿を振り込む動作時に誤ってハンドルが回転してしまい、クラッチ機構が誤作動して仕掛け投擲中に復帰してしまう不具合を生じることがある。
【0003】
前記クラッチ機構の誤復帰を防ぐ為にクラッチ機構の振り分けバネのバネ力を高めると、今度はハンドル回転復帰の際にバネ力に抗して復帰させる必要がある為、クラッチ復帰時にハンドルの回転が重くなるので操作し難い不具合が指摘されていた。
前記不具合を改善するべく構成されたものとして下記特許文献等が多数存在している。
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第2563861号公報
【特許文献2】特開平7−135877号公報
【特許文献3】特開2001−95442号公報
【0005】
【特許文献1】の構成は、リ−ル本体内部にあるクラッチの切換板に制動力を付与させることで、切換板の動きを抑制する構成であるが、切換板の制動力が常時作用しているのでクラッチON操作時においても制動力が付与されているのでクラッチON時にハンドル回転が重くなる不具合は解消されない。
又、制動力を解除するには制動力調節部分を操作する必要があり、投擲のたびに制動力を解除することが困難である。
また、制動力を摩擦にて付与しているので長期の使用で摩耗してしまうので耐久性に難がある。
【0006】
【特許文献2】の構成は、クラッチ切換板に形成した制動部をハンドル軸に押付けることで、ハンドル軸の回転に制動力が付与する構成であるが、ハンドル回転復帰時に制動力がハンドル軸に加わる為回転復帰力が重く、クラッチ操作具の操作力は軽くなるが根本的な解決手段とはなり得ない。
また、摩擦による制動力付与の構成なので耐久性に難がある。
【特許文献3】の構成は、クラッチ切換板に形成した係合部に、バネ付勢したピンを当接させて、クラッチ切換板のクラッチOFF状態位置での付勢力を向上させる構成であるが、クラッチON状態への復帰の際に切換板に係合してピンを乗り越えるだけの力を余分に必要とし、ハンドル回転復帰が重くなる不具合があまり改善されない。
また、長期の使用でピン先端の摩耗が生じると付勢力が弱まりクラッチ切換板を充分に抑えることが困難となるのでやはり耐久性に難がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、何れも、摩擦による制動力付与の構成なので、クラッチON状態への復帰の際にハンドル回転が重くなる不具合があまり改善されないことと、耐久性に難がある。
ことである。
【0008】
本発明の目的は前記欠点に鑑み、押圧操作部に釣人の押圧操作力付与時のみクラッチ機構の誤復帰防止動作が作動し、押圧操作力解除と同時に非作動となる魚釣用両軸受型リ−ルを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、
請求項1に係わる本発明は、リ−ル本体の両側板間に、釣糸を巻回保持するスプ−ルを回転可能に支持し、該スプ−ルを釣糸巻取り駆動するハンドルをリ−ル本体の一方側に回転可能に取付けると共に、該スプ−ルを釣糸巻取り状態と釣糸放出状態とに切換可能なクラッチ機構を備えた魚釣用両軸受型リ−ルにおいて、前記リ−ル本体に押圧操作部を設け、前記クラッチ機構の釣糸放出状態時において、前記押圧操作部に釣人の押圧操作力付与時のみ作動し、押圧操作力解除と同時に非作動となるクラッチ誤復帰防止機構を備えたことを要旨とするものである。
【0010】
請求項2に係わる本発明は、前記押圧操作部をクラッチ機構の切換操作具に設け、前記クラッチ誤復帰防止機構は、押圧操作部とリ−ル本体の何れか一方に係止部を、他方に係止受け部を設け、該切換操作具の釣糸放出状態への押圧操作力付与時のみ該係止部と係止受け部とを係合させて該切換操作具を一時的に係止することで、釣糸投擲時におけるクラッチ機構の誤復帰を防止し、押圧操作力を解除することで前記クラッチ誤復帰防止機構の係合状態を解除したことを要旨とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
請求項1の本発明により、押圧操作部5、5′、5″の操作時のみクラッチ誤復帰防止機構が作動し、押圧操作力を解除することでクラッチ誤復帰防止機構が非作動状態となるので、クラッチ機構のON/OFF切換操作時に不要な力が作用することが無く、ハンドル回転復帰を軽快に行うことが出来る。
【0012】
請求項2の本発明により、仕掛け投擲時(クラッチOFF時)に押圧操作部5、5′、5″に押圧操作力を付与することで、押圧操作部5、5′、5″のクラッチ誤復帰防止機構の係止部5f、7cがリ−ル本体A側のクラッチ誤復帰防止機構の係止受け部1g、8jに一時的に係合され、クラッチ復帰方向への動きを一時的に規制するので、仕掛け投擲の際に、竿の振込動作を行う際の勢いでクラッチ機構が誤って復帰することを防止する。
押圧操作部5、5′から押圧操作力を解除することでクラッチ誤復帰防止機構の係止状態を解除して非作動状態となるので、ハンドル18回転によるクラッチ復帰操作力を軽くすることが可能となる。
押圧操作部5、5′、5″の押圧操作時のみ係止動作が作動してクラッチ誤復帰防止機構の係止状態となり、通常時及びクラッチ復帰時に係止動作が非作動状態となるので、摩耗が無くなり、耐久性が飛躍的に向上する。
【0013】
【実施例】
以下、図示の実施例によって本発明を説明すると、図1から図5は第1実施例で、図1は魚釣用両軸受型リ−ルの背面図、図2はクラッチON状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図、図3はクラッチON状態の両側枠間の要部断面側面図と要部拡大断面側面図、図4はクラッチOFF状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図、図5はクラッチOFF状態の両側枠間の要部拡大断面側面図である。
【0014】
魚釣用両軸受型リ−ルは、リ−ル本体Aが側枠1と側枠1の左右両側枠1a、1bに取り付けられた左側側板10と右側側板11で構成されている。
側枠1は左右両側枠1a、1bと左右両側枠1a、1b間の上部を覆うカバ−部1cとリ−ル脚12の固定板1dが一体的に、かつ左右両側枠1a、1bが平行に保持されている。
右側枠1bの内側に外径より小径の円弧部1eが突出形成されている。
両側枠1a、1b間にはスプ−ル13が回転可能に支持され、スプ−ル13が固定されたスプ−ル軸14は側枠1a側に取り付けられた図示しない一方の軸受と側枠1b側に取り付けられた図示しない他方の軸受で回転可能に軸承されている。
【0015】
スプ−ル軸14にピニオン2の中心孔2aが嵌合されると共に軸方向に移動可能に軸承されている。
ピニオン2の外周には図2のように周溝2bが形成されて周溝2bにクラッチ板3のU字状の凹部3aが嵌合されている。
クラッチ板3の両端は右側枠1bに植設された支柱15、15に軸方向に移動可能に軸承されて図示しない発条で右側枠1b側に付勢されている。
図2のようにピニオン2には駆動歯車16が噛合されている。
駆動歯車16はハンドル軸17に摩擦結合され、右側側板11から突出したハンドル軸17にハンドル18が取り付けられている。
スプ−ル軸14とピニオン2には図示しなしクラッチ機構の係合凹部と係合凸部が設けられている。
左右両側枠1a、1b間のスプ−ル13より釣糸繰出し方向側に図3のように釣糸案内装置Bが設けられている。
【0016】
右側枠1bとクラッチ板3の間には図2のようにクラッチ機構の切換操作具Cの回動操作板4が回動自在に設けられている。
回動操作板4は円板4a上に操作カム4b、4bが形成されると共に2組の円弧状の長孔4c、4dと操作レバ−4eとバネ掛け部4fと係止爪19との係合部4gが形成され、操作レバ−4eに屈曲部4hが形成されている。
操作カム4b、4bがクラッチ板3の下側に回動された時前記クラッチ機構の係合凹部と係合凸部の係合が離脱されてクラッチON状態からクラッチOFF状態に切換えられる。
回動操作板4の操作レバ−4eは屈曲されて右側枠1bの透孔1fを挿通されて左側枠1a側に突出されている。
操作レバ−4eの屈曲部4hはスプ−ル軸14と平行に配置され、屈曲部4hには左右両側枠1a、1b間に設けられた押圧操作部5が外装されている。
【0017】
バネ掛け部4fと右側枠1bの間にデットポイントバネ20が張設されている。
係止爪19はリング部19aの長孔19bで一方の支柱15に揺動自在に保持され、リング部19aに爪部19cとバネ掛け部19dと係止部19eが形成されている。
爪部19cは発条21で爪車22の爪先方向に付勢されて臨まされ、係止部19eは係合部4gに係合されている。
爪車22はハンドル軸17に回り止め嵌合されている。
【0018】
押圧操作部5は横幅が図1のように左右両側枠1a、1bの間隔と同長で中央部5aの中に屈曲部4hの長さが納まる変形台形の穴5bが形成され、図3のように中央部5aの後面には指載せ部5cが、一側右側枠1b側に上下に長い鍔部5dが形成されている。
上下に長い鍔部は中央部5aの両端に形成してもよい。
鍔部5dの上部には鈎部5eが、鍔部5dの下部には凸状の係止部5fが形成されている。
変形台形の穴5bの中には屈曲部4hと発条23が挿入される。
右側枠1bの内側の円弧部1eには凸状の係止部5fが挿入可能の凹状の係止受け部1gが形成されている。
クラッチ機構の切換操作具Cは回動操作板4と押圧操作部5で構成されている。
押圧操作部5の係止部5fとリ−ル本体A側の係止受け部1gでクラッチ誤復帰防止機構が構成されている。
【0019】
魚釣用両軸受型リ−ルの動作は、図2、図3のクラッチON状態の釣糸巻取り状態でハンドル18が回転されると、駆動歯車16でピニオン2とスプ−ル軸14が回転されてスプ−ル13に釣糸24が巻き取られる。
図4、図5のようにクラッチ機構の切換操作具Cの押圧操作部5が手の指で押し下げられると、屈曲部4hと操作レバ−4eで回動操作板4が回動されて操作カム4b、4bがクラッチ板3の下側に回動された時、前記クラッチ機構の係合凹部と係合凸部の係合が離脱されてクラッチON状態からクラッチOFF状態に切換えられる。
【0020】
クラッチOFF状態への切換時に押圧操作部5が押し下げられた時、クラッチの回動操作板4はデットポイントバネ20のデットポイント作用でクラッチOFF状態に維持され、クラッチ誤復帰防止機構の凸状の係止部5fが凹状の係止受け部1gと対向する位置に移動される。
クラッチ機構がクラッチOFF状態に切換えられると、係止爪19の係止部19eと係合したクラッチの回動操作板4の係合部4gの係止力が解除され、発条21の付勢力によって係止爪19の爪部19cが爪車22に係合される。
【0021】
クラッチ誤復帰防止機構は、クラッチOFF状態にある押圧操作部5を更に押圧操作すると、切換操作具Cの押圧操作部5における穴5b内の壁部と回動操作板4の屈曲部4hとの間に介在された付勢バネ23のバネ力に抗して押圧操作部5を移動させ、対向する位置にあるクラッチ誤復帰防止機構の凸状の係止部5fと凹状の係止受け部1gとが係合することで作動する。
【0022】
クラッチON状態への切換えは、押圧操作部5への押圧操作力解除でクラッチ誤復帰防止機構の凸状の係止部5fと凹状の係止受け部1gの係合状態が解除されたクラッチOFF状態時に、ハンドル18を回転させることで爪車22を回転させ、係止爪19を介して回動操作板4をデットポイントバネ20のデットポイントを超えるまで回動し、回動操作板4をクラッチON方向へデットポイントバネ20が付勢することで、操作カム4b、4bがクラッチ板3の下側から離脱されてクラッチON状態に切換えられる。
【0023】
前記のように魚釣用両軸受型リ−ルが構成されると、クラッチOFF状態にある押圧操作部5を更に押圧操作した場合のみ、クラッチ誤復帰防止機構の凸状の係止部5fが凹状の係止受け部1gに挿入された係合状態となるので、安定した状態でクラッチOFF状態が維持されたクラッチ誤復帰防止機構作動状態となり、
押圧操作力を解除することでクラッチ誤復帰防止機構が非作動状態となるので、クラッチON、OFF切換操作時に不要な力が作用すること無くハンドル回転復帰を軽快に行うことが出来る。
【0024】
仕掛投擲の際は、クラッチOFF状態へ操作した後、更にクラッチ機構の切換操作具Cの押圧操作部5に押圧操作力を付与することで、クラッチ機構の切換操作具Cの押圧操作部5に形成されたクラッチ誤復帰防止機構の係止部5fがリ−ル本体A側のクラッチ誤復帰防止機構の凹状の係止受け部1gに一時的に係合され、クラッチ復帰方向への動きを一時的に規制する。
【0025】
具体的には、仕掛投擲時に竿を振り込む際、振り込み時の慣性力がハンドルを回転させようとするが、クラッチOFF状態の切換操作具Cの押圧操作部5に押圧操作力を付与することで、クラッチ誤復帰防止機構の係止部5fと係止受け部1gとが係合した状態のまま、ハンドルの回転力が回動操作板4を介して切換操作具Cに伝達されクラッチ切換操作具Cを押し上げようとする力が係合状態にある係止部5fと係止受け部1gとの引っ掛かり状態を維持し、スプ−ル上の釣糸及び押圧操作部5から親指を離して釣糸放出状態としても、押圧操作部5をクラッチOFF状態に維持し続けることが出来、クラッチ誤復帰防止機構が作動した状態となる。
【0026】
振り込み操作によるハンドル18への慣性力の作用が無くなると、ハンドル回転力が押圧操作部5に作用しなくなり、係合状態にある係止部5fと係止受け部1gとの引っ掛かり状態を解消し、切換操作具Cの押圧操作部5における穴5b内の壁部と回動操作板4の屈曲部4hとの間に介在された付勢バネ23のバネ力で、係止部5fと係止受け部1gを離間させ、クラッチOFF状態を維持したままクラッチ誤復帰防止機構が非作動状態となる。
【0027】
前記のようにクラッチ誤復帰防止機構が構成されると、切換操作具Cが押圧操作されたまま行われる仕掛投擲の際にのみ誤復帰防止機構が作動し、ハンドル回転による復帰の際に非作動状態となるので、クラッチ機構の回動操作板4に作用するデットポイントバネ20のバネ力を弱めて反転復帰力を軽くしてもクラッチ機構の誤復帰が効果的に防止される。
又摩擦部材を用いること無く誤復帰を防止できるので、摩耗による誤復帰防止性能の低下や摩擦による反転復帰力の増加が無くなり、反転復帰力が軽快で、且つ耐久性が飛躍的に向上する。
【0028】
図6から図8は第2実施例で、図6は魚釣用両軸受型リ−ルのクラッチON状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図と要部拡大断面側面図、図7は魚釣用両軸受型リ−ルの背面図、図8は魚釣用両軸受型リ−ルのクラッチOFF状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図と要部拡大断面側面図である。
【0029】
第2実施例では、ハンドル18側の左側枠1a上側が水平に形成されて上部1h上にクラッチ機構の切換操作具Cの押圧操作部5′が載せられている。
上部1hには凹状の係止受け部1gが形成されている。
クラッチ機構の切換操作具Cの回動操作板4′が回動自在に設けられている。回動操作板4′は円板4a上に操作カム4b、4bが形成されると共に操作レバ−4eとバネ掛け部4fが形成され、操作レバ−4eの上端にピン24が固定されている。
円板4aの中心には透孔4iが形成されてピニオン2より外径の大きい台部1i外周に嵌合されている。
【0030】
操作レバ−4eの基部にピン25が植設されてキックレバ−26の一端が回動自在に保持されている。
キックレバ−26の他端にピン27が固定され、他端の両側には案内ピン28、29が左側枠1aに取り付けられてキックレバ−26のピン27はキック歯車30に臨まされている。
ハンドル軸17に駆動歯車16が摩擦結合されていると共に、爪車22とキック歯車30が回り止め嵌合されている。
キック歯車30の外周には複数個のキック突起が突出形成されている。
爪車22の外側にはバネ板31、31で挟まれた逆転防止爪32が軸33で回動自在に軸承され、バネ板31、31は爪車22の両側面を挟み込み、逆転防止爪32の先端は爪車22の外周に形成された係止歯に係合自在に臨まされている。
【0031】
押圧操作部5′は全体が長方形で長手方向の中央に変形台形の穴5bが形成され、変形台形の穴5bの中にL字形の金具6の屈曲部6aと発条23が納められている。
変形台形の穴5bのL字形金具6挿入側は適宜閉塞されている。
金具6の他端6bには長孔6cが穿設されて前記操作レバ−4eの上端のピン24が挿入されている。
押圧操作部5′の前側の下側には鈎部5eが、後側の下側には凸状の係止部5fが形成されている。
クラッチ機構の切換操作具Cは回動操作板4′と押圧操作部5′で構成されている。
押圧操作部5′の係止部5fとリ−ル本体A側の係止受け部1gでクラッチ誤復帰防止機構が構成されている。
他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【0032】
第2実施例で押圧操作部5′が図6から図8のように右方向に引かれると、クラッチ機構の切換操作具Cの回動操作板4′が回動されて回動操作板4′の操作カム4b、4bがクラッチ板3の下側に回動された時クラッチ機構の係合凹部と係合凸部の係合が離脱されてクラッチON状態からクラッチOFF状態に切換えられる。
押圧操作部5′が右方向に引かれた状態で図で右側が押し下げられると、クラッチ誤復帰防止機構の凸状の係止部5fが凹状の係止受け部1gに挿入される。
【0033】
クラッチ機構がクラッチOFF状態からクラッチON状態に切換えられる時は、押圧操作部5′の押し下げが解除されてハンドル18がスプ−ル13に釣糸24が巻き取られる方向に回転されると、キック歯車30が回転されてキック歯車30のキック突起にキックレバ−26のピン27が当接されてキックレバ−26が左方向に後退され、回動操作板4′が反時計方向に回動されてクラッチON状態となる。
【0034】
図9から図13は第3実施例で、図9は魚釣用両軸受型リ−ルのクラッチOFF状態の要部断面背面図と要部拡大断面背面図、図10は魚釣用両軸受型リ−ルのクラッチOFF状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図、図11は図10の要部拡大断面側面図、図12はクラッチOFF状態の両側枠間の要部断面側面図と要部拡大断面側面図、図13は魚釣用両軸受型リ−ルのクラッチON状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図である。
【0035】
第3実施例では、左右両側枠1a、1b間の背面に指載せ部1jが左右両側枠1a、1bと一体に形成されている。
指載せ部1jに押圧操作部5″が落し込み可能な凹部1kと指載せ部1jの長手方向の図9で右側に角孔1mと角孔1mより小径の透孔1nが形成されている。
押圧操作部5″は長方形の本体5gの下側に台形の突出部5hが一体に形成され、本体5gと突出部5hに縦方向の長孔5iが穿設され、台形の突出部5hの右側に傾斜面5jが形成されている。
長孔5iには前側から抜け止めピン34が挿入されている。
角孔1mと透孔1nにはクラッチ誤復帰防止機構の係止部材7と発条35が挿入されている。
係止部材7は角形の本体7aと本体7aの一端の傾斜面7bと他端の軸状の係止部7cで形成されている。
傾斜面5jに傾斜面7bが発条35で付勢当接されている。
【0036】
クラッチ機構の切換操作具Cは摺動板8で構成されている。
摺動板8は摺動部8aと摺動部8aの上端の押圧部8bと操作カム8c、8cと二股の延長片8d、8eと屈曲係合部8fと一方の延長片8dに長孔8gと延長片8dの一側に屈曲部8hが形成されている。
摺動板8は発条36で図110で左斜め上方に付勢されている。
長孔8gには右側枠1bに固定されたピン37が嵌められ、延長片8d上に解除片9が重ねられて解除片9に穿設された長孔9aにピン37が嵌められている。
摺動部8aの下辺に突出板8iが形成されている。
突出板8iはa部とb部で構成されてa部に透孔からなる係止受け部8jが穿設されている。
クラッチ誤復帰防止機構は押圧操作部5″で操作される係止部材7の軸状の係止部7cと摺動板8の突出板8iに穿設された透孔からなる係止受け部8jで構成されている。
【0037】
解除片9には切欠部9bとバネ掛け部9cが形成されてバネ掛け部9cにバネ38の一端が係合され、バネ38の他端は側枠1bに固定されたピン39に係合されている。
延長片8dと解除片9の他側の側枠1bに係止ピン40が固定されている。
爪車22の外側にはバネ板31、31で挟まれた逆転防止爪32が軸33で回動自在に軸承され、バネ板31、31は爪車22の両側面を挟み込み、逆転防止爪32の先端は爪車22の外周に形成された係止歯に係合自在に臨まされている。
逆転係止爪32の外側には逆転係止爪32の回動を度当りするピン41が設けられている。
爪車22には複数個のキックピン42が固定されている。
他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【0038】
図9から図12ではクラッチ機構の切換操作具Cの摺動板8の押圧部8bが押し込まれて操作カム8c、8cでクラッチ板3が押し上げられると、図示のクラッチOFF状態となり、釣糸24が引出し可能なスプ−ル13のフリ−回転状態になる。
前記のように摺動板8の押圧部8bが押し込まれると、延長片8dも図10で右下方向に摺動されるので、係止ピン40と屈曲部8hで回動が係止されていた解除片9がバネ38で反時計方向に回動され、解除片9の切欠部9bはキックピン42に当接可能位置に臨まされる。
クラッチOFF状態で押圧操作部5″が押し込まれると、係止部材7が傾斜面5jと傾斜面7bで図9で右側に押し出されて軸状の係止部7cが摺動板8の突出板8iに穿設された透孔からなる係止受け部8jに係止される。
押圧操作部5″が押し込まれた状態ではクラッチ誤復帰防止機構の係止部7cと係止受け部8jが係止されているので摺動板8がクラッチON状態になることはない。
【0039】
クラッチOFF状態で押圧操作部5″の押し込みが解除されてハンドル18がスプ−ル13に釣糸24が巻回される方向に回転されると、駆動歯車16と爪車22が図10で時計方向に回転され、キックピン42が解除片9の切欠部9bに当接されて解除片9が左方向に押し戻され、解除片9の左端が摺動板8の屈曲係合部8fを押し上げて摺動板8が後退され、操作カム8c、8cとクラッチ板3の係合が解除されてピニオン2の係合凹部とスプ−ル軸14の係合突起が係合されてクラッチON状態の釣糸巻取り状態となる。
クラッチON状態の釣糸巻取り状態でハンドル18が回転されると、ピニオン2とスプ−ル軸14が回転されてスプ−ル13が回転され、スプ−ル13に釣糸24が巻き取られる。
【0040】
図13のクラッチON状態で押圧操作部5″が押し込まれようとすると、係止部材7が右方向に押圧されるが、係止部7cの前進する前方に摺動板8の突出板8iのb部が位置されるので押圧操作部5″を押し込むことは出来ない。
b部を切り欠いて押圧操作部5″が押し込み可能としてもよいが、クラッチ機構のON状態/OFF状態に作動されない。
さらに突出板8iに穿設された透孔からなる係止受け部8jとa部を省略して突出板8iのb部部分の端を係止受け部としてもよい。
【0041】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0042】
請求項1により、押圧操作部の操作時のみクラッチ誤復帰防止機構が作動し、押圧操作力を解除することでクラッチ誤復帰防止機構が非作動状態となるので、クラッチ機構のON/OFF切換操作時に不要な力が作用することが無く、ハンドル回転復帰を軽快に行うことが出来る。
【0043】
請求項2により、仕掛け投擲時(クラッチOFF時)に押圧操作部に押圧操作力を付与することで、押圧操作部のクラッチ誤復帰防止機構の係止部がリ−ル本体A側のクラッチ誤復帰防止機構の係止受け部に一時的に係合され、クラッチ復帰方向への動きを一時的に規制するので、仕掛け投擲の際に、竿の振込動作を行う際の勢いでクラッチ機構が誤って復帰することを防止する。
押圧操作部から押圧操作力を解除することでクラッチ誤復帰防止機構の係止状態を解除して非作動状態となるので、ハンドル回転によるクラッチ復帰操作力を軽くすることが可能となる。
押圧操作部の押圧操作時のみ係止動作が作動してクラッチ誤復帰防止機構の係止状態となり、通常時及びクラッチ復帰時に係止動作が非作動状態となるので、摩耗が無くなり、耐久性が飛躍的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例で、魚釣用両軸受型リ−ルの背面図である。
【図2】同クラッチON状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図である。
【図3】同クラッチON状態の両側枠間の要部断面側面図と要部拡大断面側面図である。
【図4】同クラッチOFF状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図である。
【図5】同クラッチOFF状態の両側枠間の要部拡大断面側面図である。
【図6】第2実施例で、魚釣用両軸受型リ−ルのクラッチON状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図と要部拡大断面側面図である。
【図7】同魚釣用両軸受型リ−ルの背面図である。
【図8】同魚釣用両軸受型リ−ルのクラッチOFF状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図と要部拡大断面側面図である。
【図9】第3実施例で、魚釣用両軸受型リ−ルのクラッチOFF状態の要部断面背面図と要部拡大断面背面図である。
【図10】同魚釣用両軸受型リ−ルのクラッチOFF状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図である。
【図11】同図10の要部拡大断面側面図である。
【図12】同クラッチOFF状態の両側枠間の要部断面側面図と要部拡大断面側面図である。
【図13】同魚釣用両軸受型リ−ルのクラッチON状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図である。
【符号の説明】
A リ−ル本体
C クラッチ機構の切換操作具
1g、8j 係止受け部
1g、5f、7c、8j クラッチ誤復帰防止機構構成部品
5、5′、5″ 押圧操作部
5f、7c 係止部
10、11 側板
13 スプ−ル
14 スプ−ル軸
18 ハンドル
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣糸投擲時におけるクラッチ機構の誤復帰を防止した魚釣用両軸受型リ−ルの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、魚釣用両軸受型リ−ルはスプ−ルをリ−ル本体の両側板間に支持しており、リ−ル本体に回転可能に支持されたハンドルの回転で巻取り駆動機構を介して該スプ−ルを駆動する構成であり、該スプ−ルを巻取り駆動機構から切り離した釣糸投擲可能状態(クラッチOFF状態)と釣糸巻取り状態(クラッチON)とに切換えるクラッチ機構を備えているのが一般的である。
前記の両軸受型リ−ルにおいて、クラッチ機構の復帰手段としてハンドルの巻取り回転操作に連動することでクラッチON状態に復帰させる復帰機構を備えた構成は公知であるが、クラッチOFF状態時に仕掛け投擲操作を行う際、竿を振り込む動作時に誤ってハンドルが回転してしまい、クラッチ機構が誤作動して仕掛け投擲中に復帰してしまう不具合を生じることがある。
【0003】
前記クラッチ機構の誤復帰を防ぐ為にクラッチ機構の振り分けバネのバネ力を高めると、今度はハンドル回転復帰の際にバネ力に抗して復帰させる必要がある為、クラッチ復帰時にハンドルの回転が重くなるので操作し難い不具合が指摘されていた。
前記不具合を改善するべく構成されたものとして下記特許文献等が多数存在している。
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第2563861号公報
【特許文献2】特開平7−135877号公報
【特許文献3】特開2001−95442号公報
【0005】
【特許文献1】の構成は、リ−ル本体内部にあるクラッチの切換板に制動力を付与させることで、切換板の動きを抑制する構成であるが、切換板の制動力が常時作用しているのでクラッチON操作時においても制動力が付与されているのでクラッチON時にハンドル回転が重くなる不具合は解消されない。
又、制動力を解除するには制動力調節部分を操作する必要があり、投擲のたびに制動力を解除することが困難である。
また、制動力を摩擦にて付与しているので長期の使用で摩耗してしまうので耐久性に難がある。
【0006】
【特許文献2】の構成は、クラッチ切換板に形成した制動部をハンドル軸に押付けることで、ハンドル軸の回転に制動力が付与する構成であるが、ハンドル回転復帰時に制動力がハンドル軸に加わる為回転復帰力が重く、クラッチ操作具の操作力は軽くなるが根本的な解決手段とはなり得ない。
また、摩擦による制動力付与の構成なので耐久性に難がある。
【特許文献3】の構成は、クラッチ切換板に形成した係合部に、バネ付勢したピンを当接させて、クラッチ切換板のクラッチOFF状態位置での付勢力を向上させる構成であるが、クラッチON状態への復帰の際に切換板に係合してピンを乗り越えるだけの力を余分に必要とし、ハンドル回転復帰が重くなる不具合があまり改善されない。
また、長期の使用でピン先端の摩耗が生じると付勢力が弱まりクラッチ切換板を充分に抑えることが困難となるのでやはり耐久性に難がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、何れも、摩擦による制動力付与の構成なので、クラッチON状態への復帰の際にハンドル回転が重くなる不具合があまり改善されないことと、耐久性に難がある。
ことである。
【0008】
本発明の目的は前記欠点に鑑み、押圧操作部に釣人の押圧操作力付与時のみクラッチ機構の誤復帰防止動作が作動し、押圧操作力解除と同時に非作動となる魚釣用両軸受型リ−ルを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、
請求項1に係わる本発明は、リ−ル本体の両側板間に、釣糸を巻回保持するスプ−ルを回転可能に支持し、該スプ−ルを釣糸巻取り駆動するハンドルをリ−ル本体の一方側に回転可能に取付けると共に、該スプ−ルを釣糸巻取り状態と釣糸放出状態とに切換可能なクラッチ機構を備えた魚釣用両軸受型リ−ルにおいて、前記リ−ル本体に押圧操作部を設け、前記クラッチ機構の釣糸放出状態時において、前記押圧操作部に釣人の押圧操作力付与時のみ作動し、押圧操作力解除と同時に非作動となるクラッチ誤復帰防止機構を備えたことを要旨とするものである。
【0010】
請求項2に係わる本発明は、前記押圧操作部をクラッチ機構の切換操作具に設け、前記クラッチ誤復帰防止機構は、押圧操作部とリ−ル本体の何れか一方に係止部を、他方に係止受け部を設け、該切換操作具の釣糸放出状態への押圧操作力付与時のみ該係止部と係止受け部とを係合させて該切換操作具を一時的に係止することで、釣糸投擲時におけるクラッチ機構の誤復帰を防止し、押圧操作力を解除することで前記クラッチ誤復帰防止機構の係合状態を解除したことを要旨とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
請求項1の本発明により、押圧操作部5、5′、5″の操作時のみクラッチ誤復帰防止機構が作動し、押圧操作力を解除することでクラッチ誤復帰防止機構が非作動状態となるので、クラッチ機構のON/OFF切換操作時に不要な力が作用することが無く、ハンドル回転復帰を軽快に行うことが出来る。
【0012】
請求項2の本発明により、仕掛け投擲時(クラッチOFF時)に押圧操作部5、5′、5″に押圧操作力を付与することで、押圧操作部5、5′、5″のクラッチ誤復帰防止機構の係止部5f、7cがリ−ル本体A側のクラッチ誤復帰防止機構の係止受け部1g、8jに一時的に係合され、クラッチ復帰方向への動きを一時的に規制するので、仕掛け投擲の際に、竿の振込動作を行う際の勢いでクラッチ機構が誤って復帰することを防止する。
押圧操作部5、5′から押圧操作力を解除することでクラッチ誤復帰防止機構の係止状態を解除して非作動状態となるので、ハンドル18回転によるクラッチ復帰操作力を軽くすることが可能となる。
押圧操作部5、5′、5″の押圧操作時のみ係止動作が作動してクラッチ誤復帰防止機構の係止状態となり、通常時及びクラッチ復帰時に係止動作が非作動状態となるので、摩耗が無くなり、耐久性が飛躍的に向上する。
【0013】
【実施例】
以下、図示の実施例によって本発明を説明すると、図1から図5は第1実施例で、図1は魚釣用両軸受型リ−ルの背面図、図2はクラッチON状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図、図3はクラッチON状態の両側枠間の要部断面側面図と要部拡大断面側面図、図4はクラッチOFF状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図、図5はクラッチOFF状態の両側枠間の要部拡大断面側面図である。
【0014】
魚釣用両軸受型リ−ルは、リ−ル本体Aが側枠1と側枠1の左右両側枠1a、1bに取り付けられた左側側板10と右側側板11で構成されている。
側枠1は左右両側枠1a、1bと左右両側枠1a、1b間の上部を覆うカバ−部1cとリ−ル脚12の固定板1dが一体的に、かつ左右両側枠1a、1bが平行に保持されている。
右側枠1bの内側に外径より小径の円弧部1eが突出形成されている。
両側枠1a、1b間にはスプ−ル13が回転可能に支持され、スプ−ル13が固定されたスプ−ル軸14は側枠1a側に取り付けられた図示しない一方の軸受と側枠1b側に取り付けられた図示しない他方の軸受で回転可能に軸承されている。
【0015】
スプ−ル軸14にピニオン2の中心孔2aが嵌合されると共に軸方向に移動可能に軸承されている。
ピニオン2の外周には図2のように周溝2bが形成されて周溝2bにクラッチ板3のU字状の凹部3aが嵌合されている。
クラッチ板3の両端は右側枠1bに植設された支柱15、15に軸方向に移動可能に軸承されて図示しない発条で右側枠1b側に付勢されている。
図2のようにピニオン2には駆動歯車16が噛合されている。
駆動歯車16はハンドル軸17に摩擦結合され、右側側板11から突出したハンドル軸17にハンドル18が取り付けられている。
スプ−ル軸14とピニオン2には図示しなしクラッチ機構の係合凹部と係合凸部が設けられている。
左右両側枠1a、1b間のスプ−ル13より釣糸繰出し方向側に図3のように釣糸案内装置Bが設けられている。
【0016】
右側枠1bとクラッチ板3の間には図2のようにクラッチ機構の切換操作具Cの回動操作板4が回動自在に設けられている。
回動操作板4は円板4a上に操作カム4b、4bが形成されると共に2組の円弧状の長孔4c、4dと操作レバ−4eとバネ掛け部4fと係止爪19との係合部4gが形成され、操作レバ−4eに屈曲部4hが形成されている。
操作カム4b、4bがクラッチ板3の下側に回動された時前記クラッチ機構の係合凹部と係合凸部の係合が離脱されてクラッチON状態からクラッチOFF状態に切換えられる。
回動操作板4の操作レバ−4eは屈曲されて右側枠1bの透孔1fを挿通されて左側枠1a側に突出されている。
操作レバ−4eの屈曲部4hはスプ−ル軸14と平行に配置され、屈曲部4hには左右両側枠1a、1b間に設けられた押圧操作部5が外装されている。
【0017】
バネ掛け部4fと右側枠1bの間にデットポイントバネ20が張設されている。
係止爪19はリング部19aの長孔19bで一方の支柱15に揺動自在に保持され、リング部19aに爪部19cとバネ掛け部19dと係止部19eが形成されている。
爪部19cは発条21で爪車22の爪先方向に付勢されて臨まされ、係止部19eは係合部4gに係合されている。
爪車22はハンドル軸17に回り止め嵌合されている。
【0018】
押圧操作部5は横幅が図1のように左右両側枠1a、1bの間隔と同長で中央部5aの中に屈曲部4hの長さが納まる変形台形の穴5bが形成され、図3のように中央部5aの後面には指載せ部5cが、一側右側枠1b側に上下に長い鍔部5dが形成されている。
上下に長い鍔部は中央部5aの両端に形成してもよい。
鍔部5dの上部には鈎部5eが、鍔部5dの下部には凸状の係止部5fが形成されている。
変形台形の穴5bの中には屈曲部4hと発条23が挿入される。
右側枠1bの内側の円弧部1eには凸状の係止部5fが挿入可能の凹状の係止受け部1gが形成されている。
クラッチ機構の切換操作具Cは回動操作板4と押圧操作部5で構成されている。
押圧操作部5の係止部5fとリ−ル本体A側の係止受け部1gでクラッチ誤復帰防止機構が構成されている。
【0019】
魚釣用両軸受型リ−ルの動作は、図2、図3のクラッチON状態の釣糸巻取り状態でハンドル18が回転されると、駆動歯車16でピニオン2とスプ−ル軸14が回転されてスプ−ル13に釣糸24が巻き取られる。
図4、図5のようにクラッチ機構の切換操作具Cの押圧操作部5が手の指で押し下げられると、屈曲部4hと操作レバ−4eで回動操作板4が回動されて操作カム4b、4bがクラッチ板3の下側に回動された時、前記クラッチ機構の係合凹部と係合凸部の係合が離脱されてクラッチON状態からクラッチOFF状態に切換えられる。
【0020】
クラッチOFF状態への切換時に押圧操作部5が押し下げられた時、クラッチの回動操作板4はデットポイントバネ20のデットポイント作用でクラッチOFF状態に維持され、クラッチ誤復帰防止機構の凸状の係止部5fが凹状の係止受け部1gと対向する位置に移動される。
クラッチ機構がクラッチOFF状態に切換えられると、係止爪19の係止部19eと係合したクラッチの回動操作板4の係合部4gの係止力が解除され、発条21の付勢力によって係止爪19の爪部19cが爪車22に係合される。
【0021】
クラッチ誤復帰防止機構は、クラッチOFF状態にある押圧操作部5を更に押圧操作すると、切換操作具Cの押圧操作部5における穴5b内の壁部と回動操作板4の屈曲部4hとの間に介在された付勢バネ23のバネ力に抗して押圧操作部5を移動させ、対向する位置にあるクラッチ誤復帰防止機構の凸状の係止部5fと凹状の係止受け部1gとが係合することで作動する。
【0022】
クラッチON状態への切換えは、押圧操作部5への押圧操作力解除でクラッチ誤復帰防止機構の凸状の係止部5fと凹状の係止受け部1gの係合状態が解除されたクラッチOFF状態時に、ハンドル18を回転させることで爪車22を回転させ、係止爪19を介して回動操作板4をデットポイントバネ20のデットポイントを超えるまで回動し、回動操作板4をクラッチON方向へデットポイントバネ20が付勢することで、操作カム4b、4bがクラッチ板3の下側から離脱されてクラッチON状態に切換えられる。
【0023】
前記のように魚釣用両軸受型リ−ルが構成されると、クラッチOFF状態にある押圧操作部5を更に押圧操作した場合のみ、クラッチ誤復帰防止機構の凸状の係止部5fが凹状の係止受け部1gに挿入された係合状態となるので、安定した状態でクラッチOFF状態が維持されたクラッチ誤復帰防止機構作動状態となり、
押圧操作力を解除することでクラッチ誤復帰防止機構が非作動状態となるので、クラッチON、OFF切換操作時に不要な力が作用すること無くハンドル回転復帰を軽快に行うことが出来る。
【0024】
仕掛投擲の際は、クラッチOFF状態へ操作した後、更にクラッチ機構の切換操作具Cの押圧操作部5に押圧操作力を付与することで、クラッチ機構の切換操作具Cの押圧操作部5に形成されたクラッチ誤復帰防止機構の係止部5fがリ−ル本体A側のクラッチ誤復帰防止機構の凹状の係止受け部1gに一時的に係合され、クラッチ復帰方向への動きを一時的に規制する。
【0025】
具体的には、仕掛投擲時に竿を振り込む際、振り込み時の慣性力がハンドルを回転させようとするが、クラッチOFF状態の切換操作具Cの押圧操作部5に押圧操作力を付与することで、クラッチ誤復帰防止機構の係止部5fと係止受け部1gとが係合した状態のまま、ハンドルの回転力が回動操作板4を介して切換操作具Cに伝達されクラッチ切換操作具Cを押し上げようとする力が係合状態にある係止部5fと係止受け部1gとの引っ掛かり状態を維持し、スプ−ル上の釣糸及び押圧操作部5から親指を離して釣糸放出状態としても、押圧操作部5をクラッチOFF状態に維持し続けることが出来、クラッチ誤復帰防止機構が作動した状態となる。
【0026】
振り込み操作によるハンドル18への慣性力の作用が無くなると、ハンドル回転力が押圧操作部5に作用しなくなり、係合状態にある係止部5fと係止受け部1gとの引っ掛かり状態を解消し、切換操作具Cの押圧操作部5における穴5b内の壁部と回動操作板4の屈曲部4hとの間に介在された付勢バネ23のバネ力で、係止部5fと係止受け部1gを離間させ、クラッチOFF状態を維持したままクラッチ誤復帰防止機構が非作動状態となる。
【0027】
前記のようにクラッチ誤復帰防止機構が構成されると、切換操作具Cが押圧操作されたまま行われる仕掛投擲の際にのみ誤復帰防止機構が作動し、ハンドル回転による復帰の際に非作動状態となるので、クラッチ機構の回動操作板4に作用するデットポイントバネ20のバネ力を弱めて反転復帰力を軽くしてもクラッチ機構の誤復帰が効果的に防止される。
又摩擦部材を用いること無く誤復帰を防止できるので、摩耗による誤復帰防止性能の低下や摩擦による反転復帰力の増加が無くなり、反転復帰力が軽快で、且つ耐久性が飛躍的に向上する。
【0028】
図6から図8は第2実施例で、図6は魚釣用両軸受型リ−ルのクラッチON状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図と要部拡大断面側面図、図7は魚釣用両軸受型リ−ルの背面図、図8は魚釣用両軸受型リ−ルのクラッチOFF状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図と要部拡大断面側面図である。
【0029】
第2実施例では、ハンドル18側の左側枠1a上側が水平に形成されて上部1h上にクラッチ機構の切換操作具Cの押圧操作部5′が載せられている。
上部1hには凹状の係止受け部1gが形成されている。
クラッチ機構の切換操作具Cの回動操作板4′が回動自在に設けられている。回動操作板4′は円板4a上に操作カム4b、4bが形成されると共に操作レバ−4eとバネ掛け部4fが形成され、操作レバ−4eの上端にピン24が固定されている。
円板4aの中心には透孔4iが形成されてピニオン2より外径の大きい台部1i外周に嵌合されている。
【0030】
操作レバ−4eの基部にピン25が植設されてキックレバ−26の一端が回動自在に保持されている。
キックレバ−26の他端にピン27が固定され、他端の両側には案内ピン28、29が左側枠1aに取り付けられてキックレバ−26のピン27はキック歯車30に臨まされている。
ハンドル軸17に駆動歯車16が摩擦結合されていると共に、爪車22とキック歯車30が回り止め嵌合されている。
キック歯車30の外周には複数個のキック突起が突出形成されている。
爪車22の外側にはバネ板31、31で挟まれた逆転防止爪32が軸33で回動自在に軸承され、バネ板31、31は爪車22の両側面を挟み込み、逆転防止爪32の先端は爪車22の外周に形成された係止歯に係合自在に臨まされている。
【0031】
押圧操作部5′は全体が長方形で長手方向の中央に変形台形の穴5bが形成され、変形台形の穴5bの中にL字形の金具6の屈曲部6aと発条23が納められている。
変形台形の穴5bのL字形金具6挿入側は適宜閉塞されている。
金具6の他端6bには長孔6cが穿設されて前記操作レバ−4eの上端のピン24が挿入されている。
押圧操作部5′の前側の下側には鈎部5eが、後側の下側には凸状の係止部5fが形成されている。
クラッチ機構の切換操作具Cは回動操作板4′と押圧操作部5′で構成されている。
押圧操作部5′の係止部5fとリ−ル本体A側の係止受け部1gでクラッチ誤復帰防止機構が構成されている。
他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【0032】
第2実施例で押圧操作部5′が図6から図8のように右方向に引かれると、クラッチ機構の切換操作具Cの回動操作板4′が回動されて回動操作板4′の操作カム4b、4bがクラッチ板3の下側に回動された時クラッチ機構の係合凹部と係合凸部の係合が離脱されてクラッチON状態からクラッチOFF状態に切換えられる。
押圧操作部5′が右方向に引かれた状態で図で右側が押し下げられると、クラッチ誤復帰防止機構の凸状の係止部5fが凹状の係止受け部1gに挿入される。
【0033】
クラッチ機構がクラッチOFF状態からクラッチON状態に切換えられる時は、押圧操作部5′の押し下げが解除されてハンドル18がスプ−ル13に釣糸24が巻き取られる方向に回転されると、キック歯車30が回転されてキック歯車30のキック突起にキックレバ−26のピン27が当接されてキックレバ−26が左方向に後退され、回動操作板4′が反時計方向に回動されてクラッチON状態となる。
【0034】
図9から図13は第3実施例で、図9は魚釣用両軸受型リ−ルのクラッチOFF状態の要部断面背面図と要部拡大断面背面図、図10は魚釣用両軸受型リ−ルのクラッチOFF状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図、図11は図10の要部拡大断面側面図、図12はクラッチOFF状態の両側枠間の要部断面側面図と要部拡大断面側面図、図13は魚釣用両軸受型リ−ルのクラッチON状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図である。
【0035】
第3実施例では、左右両側枠1a、1b間の背面に指載せ部1jが左右両側枠1a、1bと一体に形成されている。
指載せ部1jに押圧操作部5″が落し込み可能な凹部1kと指載せ部1jの長手方向の図9で右側に角孔1mと角孔1mより小径の透孔1nが形成されている。
押圧操作部5″は長方形の本体5gの下側に台形の突出部5hが一体に形成され、本体5gと突出部5hに縦方向の長孔5iが穿設され、台形の突出部5hの右側に傾斜面5jが形成されている。
長孔5iには前側から抜け止めピン34が挿入されている。
角孔1mと透孔1nにはクラッチ誤復帰防止機構の係止部材7と発条35が挿入されている。
係止部材7は角形の本体7aと本体7aの一端の傾斜面7bと他端の軸状の係止部7cで形成されている。
傾斜面5jに傾斜面7bが発条35で付勢当接されている。
【0036】
クラッチ機構の切換操作具Cは摺動板8で構成されている。
摺動板8は摺動部8aと摺動部8aの上端の押圧部8bと操作カム8c、8cと二股の延長片8d、8eと屈曲係合部8fと一方の延長片8dに長孔8gと延長片8dの一側に屈曲部8hが形成されている。
摺動板8は発条36で図110で左斜め上方に付勢されている。
長孔8gには右側枠1bに固定されたピン37が嵌められ、延長片8d上に解除片9が重ねられて解除片9に穿設された長孔9aにピン37が嵌められている。
摺動部8aの下辺に突出板8iが形成されている。
突出板8iはa部とb部で構成されてa部に透孔からなる係止受け部8jが穿設されている。
クラッチ誤復帰防止機構は押圧操作部5″で操作される係止部材7の軸状の係止部7cと摺動板8の突出板8iに穿設された透孔からなる係止受け部8jで構成されている。
【0037】
解除片9には切欠部9bとバネ掛け部9cが形成されてバネ掛け部9cにバネ38の一端が係合され、バネ38の他端は側枠1bに固定されたピン39に係合されている。
延長片8dと解除片9の他側の側枠1bに係止ピン40が固定されている。
爪車22の外側にはバネ板31、31で挟まれた逆転防止爪32が軸33で回動自在に軸承され、バネ板31、31は爪車22の両側面を挟み込み、逆転防止爪32の先端は爪車22の外周に形成された係止歯に係合自在に臨まされている。
逆転係止爪32の外側には逆転係止爪32の回動を度当りするピン41が設けられている。
爪車22には複数個のキックピン42が固定されている。
他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【0038】
図9から図12ではクラッチ機構の切換操作具Cの摺動板8の押圧部8bが押し込まれて操作カム8c、8cでクラッチ板3が押し上げられると、図示のクラッチOFF状態となり、釣糸24が引出し可能なスプ−ル13のフリ−回転状態になる。
前記のように摺動板8の押圧部8bが押し込まれると、延長片8dも図10で右下方向に摺動されるので、係止ピン40と屈曲部8hで回動が係止されていた解除片9がバネ38で反時計方向に回動され、解除片9の切欠部9bはキックピン42に当接可能位置に臨まされる。
クラッチOFF状態で押圧操作部5″が押し込まれると、係止部材7が傾斜面5jと傾斜面7bで図9で右側に押し出されて軸状の係止部7cが摺動板8の突出板8iに穿設された透孔からなる係止受け部8jに係止される。
押圧操作部5″が押し込まれた状態ではクラッチ誤復帰防止機構の係止部7cと係止受け部8jが係止されているので摺動板8がクラッチON状態になることはない。
【0039】
クラッチOFF状態で押圧操作部5″の押し込みが解除されてハンドル18がスプ−ル13に釣糸24が巻回される方向に回転されると、駆動歯車16と爪車22が図10で時計方向に回転され、キックピン42が解除片9の切欠部9bに当接されて解除片9が左方向に押し戻され、解除片9の左端が摺動板8の屈曲係合部8fを押し上げて摺動板8が後退され、操作カム8c、8cとクラッチ板3の係合が解除されてピニオン2の係合凹部とスプ−ル軸14の係合突起が係合されてクラッチON状態の釣糸巻取り状態となる。
クラッチON状態の釣糸巻取り状態でハンドル18が回転されると、ピニオン2とスプ−ル軸14が回転されてスプ−ル13が回転され、スプ−ル13に釣糸24が巻き取られる。
【0040】
図13のクラッチON状態で押圧操作部5″が押し込まれようとすると、係止部材7が右方向に押圧されるが、係止部7cの前進する前方に摺動板8の突出板8iのb部が位置されるので押圧操作部5″を押し込むことは出来ない。
b部を切り欠いて押圧操作部5″が押し込み可能としてもよいが、クラッチ機構のON状態/OFF状態に作動されない。
さらに突出板8iに穿設された透孔からなる係止受け部8jとa部を省略して突出板8iのb部部分の端を係止受け部としてもよい。
【0041】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0042】
請求項1により、押圧操作部の操作時のみクラッチ誤復帰防止機構が作動し、押圧操作力を解除することでクラッチ誤復帰防止機構が非作動状態となるので、クラッチ機構のON/OFF切換操作時に不要な力が作用することが無く、ハンドル回転復帰を軽快に行うことが出来る。
【0043】
請求項2により、仕掛け投擲時(クラッチOFF時)に押圧操作部に押圧操作力を付与することで、押圧操作部のクラッチ誤復帰防止機構の係止部がリ−ル本体A側のクラッチ誤復帰防止機構の係止受け部に一時的に係合され、クラッチ復帰方向への動きを一時的に規制するので、仕掛け投擲の際に、竿の振込動作を行う際の勢いでクラッチ機構が誤って復帰することを防止する。
押圧操作部から押圧操作力を解除することでクラッチ誤復帰防止機構の係止状態を解除して非作動状態となるので、ハンドル回転によるクラッチ復帰操作力を軽くすることが可能となる。
押圧操作部の押圧操作時のみ係止動作が作動してクラッチ誤復帰防止機構の係止状態となり、通常時及びクラッチ復帰時に係止動作が非作動状態となるので、摩耗が無くなり、耐久性が飛躍的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例で、魚釣用両軸受型リ−ルの背面図である。
【図2】同クラッチON状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図である。
【図3】同クラッチON状態の両側枠間の要部断面側面図と要部拡大断面側面図である。
【図4】同クラッチOFF状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図である。
【図5】同クラッチOFF状態の両側枠間の要部拡大断面側面図である。
【図6】第2実施例で、魚釣用両軸受型リ−ルのクラッチON状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図と要部拡大断面側面図である。
【図7】同魚釣用両軸受型リ−ルの背面図である。
【図8】同魚釣用両軸受型リ−ルのクラッチOFF状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図と要部拡大断面側面図である。
【図9】第3実施例で、魚釣用両軸受型リ−ルのクラッチOFF状態の要部断面背面図と要部拡大断面背面図である。
【図10】同魚釣用両軸受型リ−ルのクラッチOFF状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図である。
【図11】同図10の要部拡大断面側面図である。
【図12】同クラッチOFF状態の両側枠間の要部断面側面図と要部拡大断面側面図である。
【図13】同魚釣用両軸受型リ−ルのクラッチON状態のハンドル側の側板内の要部断面側面図である。
【符号の説明】
A リ−ル本体
C クラッチ機構の切換操作具
1g、8j 係止受け部
1g、5f、7c、8j クラッチ誤復帰防止機構構成部品
5、5′、5″ 押圧操作部
5f、7c 係止部
10、11 側板
13 スプ−ル
14 スプ−ル軸
18 ハンドル
Claims (2)
- リ−ル本体の両側板間に、釣糸を巻回保持するスプ−ルを回転可能に支持し、該スプ−ルを釣糸巻取り駆動するハンドルをリ−ル本体の一方側に回転可能に取付けると共に、該スプ−ルを釣糸巻取り状態と釣糸放出状態とに切換可能なクラッチ機構を備えた魚釣用両軸受型リ−ルにおいて、前記リ−ル本体に押圧操作部を設け、前記クラッチ機構の釣糸放出状態時において、前記押圧操作部に釣人の押圧操作力付与時のみ作動し、押圧操作力解除と同時に非作動となるクラッチ誤復帰防止機構を備えたことを特徴とする魚釣用両軸受型リ−ル。
- 前記押圧操作部をクラッチ機構の切換操作具に設け、前記クラッチ誤復帰防止機構は、押圧操作部とリ−ル本体の何れか一方に係止部を、他方に係止受け部を設け、該切換操作具の釣糸放出状態への押圧操作力付与時のみ該係止部と係止受け部とを係合させて該切換操作具を一時的に係止することで、釣糸投擲時におけるクラッチ機構の誤復帰を防止し、押圧操作力を解除することで前記クラッチ誤復帰防止機構の係合状態を解除したことを特徴とする請求項1記載の魚釣用両軸受型リ−ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002309647A JP2004141060A (ja) | 2002-10-24 | 2002-10-24 | 魚釣用両軸受型リ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002309647A JP2004141060A (ja) | 2002-10-24 | 2002-10-24 | 魚釣用両軸受型リ−ル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004141060A true JP2004141060A (ja) | 2004-05-20 |
Family
ID=32455395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002309647A Pending JP2004141060A (ja) | 2002-10-24 | 2002-10-24 | 魚釣用両軸受型リ−ル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004141060A (ja) |
-
2002
- 2002-10-24 JP JP2002309647A patent/JP2004141060A/ja active Pending
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