JP2004139278A - 生活者支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】バーコード情報を用いてコンテンツ提供を行い、生活者の利便性を高める。
【課題手段】所定のネットワークアドレス情報を有し、生活者100がバーコードに対応するコンテンツの提供を受けることを支援するコンテンツ提供支援システム200と、携帯電話端末11と、支援システム200のURLを記憶しており、読み取ったバーコード情報を携帯電話端末を介して支援システム200に送信するバーコードリーダ10と、コンテンツ提供サーバ300とからなる。支援システム200は、コンテンツ提供先記憶DB203と、コンテンツ提供先決定部203を備え、携帯電話端末11からバーコード情報を受け取ったときに、コンテンツ提供先記憶DBを検索して、バーコード情報に対応するネットワークアドレス情報を有するコンテンツ提供サーバ300をコンテンツ提供先として決定し、携帯電話端末11にコンテンツ提供先にアクセスするための情報を送信する。
【選択図】図1
【課題手段】所定のネットワークアドレス情報を有し、生活者100がバーコードに対応するコンテンツの提供を受けることを支援するコンテンツ提供支援システム200と、携帯電話端末11と、支援システム200のURLを記憶しており、読み取ったバーコード情報を携帯電話端末を介して支援システム200に送信するバーコードリーダ10と、コンテンツ提供サーバ300とからなる。支援システム200は、コンテンツ提供先記憶DB203と、コンテンツ提供先決定部203を備え、携帯電話端末11からバーコード情報を受け取ったときに、コンテンツ提供先記憶DBを検索して、バーコード情報に対応するネットワークアドレス情報を有するコンテンツ提供サーバ300をコンテンツ提供先として決定し、携帯電話端末11にコンテンツ提供先にアクセスするための情報を送信する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バーコードを用いた情報システム技術に属し、より詳細には、バーコードで読み取ったバーコードの情報を用いて、生活者に適切な情報を提供することを支援する情報システム技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、消費者の購買を支援するシステムとして、商品に付されたバーコードの情報をバーコードリーダで読取ってネットワークに送信し、バーコードの情報をキーとしてデータベースを検索して得られる購買喚起情報を提示するシステムが提案されている(以下の特許文献を参照)。しかしながら、従来のバーコードを用いた生活者支援システムは、生活者の利便性を十分に高めるものではなかった。
【特許文献】
特開2001−273319号公報
したがって、本発明の目的は、生活者の利便性を高める生活者支援システム、コンテンツ提供支援システム、及びバーコードリーダを提供することである。
【0003】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明は、バーコードを利用して生活者を支援する生活者支援システムであって、所定のネットワークアドレス情報を有し、生活者がコンテンツを提供するサーバからバーコードに対応するコンテンツの提供を受けることを支援するコンテンツ提供支援システムと、ネットワークへのアクセス機能を有する通信端末手段と、通信端末手段に接続可能であり、読み取ったバーコードの情報を、通信端末手段を介してコンテンツ提供支援システムに送信するバーコードリーダと、バーコードリーダによって読み取られるバーコードの情報に対応するコンテンツを提供する、ネットワーク上の複数のコンテンツ提供サーバとからなり、コンテンツ提供支援システムは、バーコードの情報とコンテンツ提供サーバのネットワークアドレス情報とを対応づけて記憶するコンテンツ提供先記憶手段と、情報通信端末手段からバーコードの情報を受け取ったときに、コンテンツ提供先記憶手段を検索して該バーコードの情報に対応するネットワークアドレス情報を有するコンテンツ提供サーバをコンテンツ提供先として決定し、該通信端末手段に、コンテンツ提供先にアクセスするための情報を送信するコンテンツ提供先決定手段とを備えていることを特徴とする生活者支援システムを提供する。
【0004】
本発明は、また、バーコードリーダであって、バーコードと該バーコードがコンテンツ提供支援システムにおけるコンテンツ提供支援の対象となることを生活者が視認するための識別マークとを読み取り可能に構成されており、ネットワーク上へのアクセス機能を有する通信端末手段に接続可能であり、コンテンツ提供支援システムのネットワークアドレス情報を記憶する記憶手段を有し、識別マークを画像認識する識別マーク認識手段を有し、通信端末手段に接続された状態でバーコードを読み取ったときに、前記記憶しているコンテンツ提供支援システムのネットワークアドレス情報を用いて通信端末手段をコンテンツ提供支援システムに自動的にアクセスさせ、かつ読み取ったバーコードの情報をコンテンツ提供支援システムに送信させる制御手段を有することを特徴とするバーコードリーダを提供する。
【0005】
本発明は、さらに、所定のネットワークアドレス情報を有し、生活者がコンテンツを提供するサーバからバーコードに対応するコンテンツの提供を受けることを支援するコンテンツ提供支援システムであって、バーコードの情報とコンテンツ提供サーバのネットワークアドレス情報とを対応づけて記憶するコンテンツ提供先記憶手段と、コンテンツ提供支援システムのネットワークアドレス情報を記憶しているバーコードリーダが、読み取ったバーコードの情報を、通信端末手段を介して送信してきた場合に、コンテンツ提供先記憶手段を検索して該バーコードの情報に対応するネットワークアドレス情報をコンテンツ提供先として決定し、該通信端末手段に、コンテンツ提供先にアクセスするための情報を送信するコンテンツ提供先決定手段とを備えることを特徴とするコンテンツ提供支援システムを提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の生活者支援システムの一実施形態として、生活者に適切な情報を提供する生活者支援システムを例に挙げて説明する。
図1は、本発明の生活者支援システムの概略を示すブロック図である。図1を参照して、システムの概略について以下に説明する。本明細書における生活者とは、バーコードの付された新聞を購読したり、商品の購入などを行なう消費者を典型的には意味するが、消費を直接行なわなくとも生活(趣味や仕事を含む)の過程でバーコードを利用する者を含む概念である。典型的には個人であるが、法人等の団体であってもよい。
【0007】
生活者100は、コンテンツ提供支援システムを利用するために、予めコンテンツ提供支援システム200に会員登録をし、会員IDとパスワードを付与される。なお、生活者100は、複数存在する。
会員登録に際して、生活者100は、使用するバーコードリーダ10の認証シリアル番号や、使用する携帯電話端末の電話番号などの情報を、予めコンテンツ提供支援システム200に登録する。本明細書におけるバーコードリーダの認証シリアルデータとは、バーコードリーダにコンテンツ提供支援システムによって一意的に付加され記憶されているデータである。特に、データがシリアル番号である場合、認証シリアル番号という。認証シリアル番号は、例えば、コンテンツ提供支援システムが直接ないしOEMにより販売するバーコードリーダに付加することができる。
【0008】
本明細書におけるバーコードリーダとは、生活者がバーコードを読むための装置を言う。バーコードリーダとしては、一般のバーコードリーダを用いてもよいが、本実施形態におけるバーコードリーダ10は、以下のような特徴を有し、コンテンツ提供支援システム200の運営主体により仕様の定められたバーコードリーダを用いている。バーコードリーダは、読み取ったバーコードに関する情報を、通信端末手段を介して、インターネット等のネットワークに送信する機能を有している。
【0009】
本明細書における通信端末手段とは、入力機能と、画像の出力機能を有し、通信をする端末として機能する一切の装置ないし装置の一部分を言い、携帯電話端末、パソコン、インターネット接続機能を有するファックス、携帯情報端末等の装置のほか、バーコードリーダ自体に内蔵される電子回路ないし装置の一部分を含む。本明細書においては、バーコードリーダ自体が通信端末手段を内蔵することによって直接インターネット等にアクセスする機能を有する場合においても、バーコードリーダと通信端末手段が接続され、バーコードリーダが通信端末手段を介して情報を送信するということにする。本実施形態では、バーコードリーダ10と携帯電話端末11とが別体である例を示しており、バーコードリーダ10が携帯電話端末11に接続される。
【0010】
バーコードリーダ10は、RAM、ROMなどのメモリーを有し、コンテンツ提供支援システム200のサーバに接続するためのURLを記憶している。本明細書におけるネットワークアドレス情報とは、ネットワーク上のコンテンツにアクセスするための情報を言い、URLはその一例である。
バーコードリーダ10を各社の携帯電話端末、パソコン、ファクス、携帯通信端末等に接続した場合、表示の設定がそれぞれ異なるため、異なるサーバに接続することが望ましい。そこで、サーバに接続するためのURL情報は、携帯電話端末11からソフトウェア的に、あるいはバーコードリーダ10にディップスイッチ等を設けることにより、適宜変更できることが望ましい。
【0011】
バーコードリーダ10は、バーコードリーダ10を特定する情報として、認証シリアル番号をメモリーに記憶している。バーコードリーダ10が読み込むバーコードとしては、1次元バーコードの他、2次元バーコードなど様々な種類のバーコードを用いることができるが、本実施形態では、1次元のバーコードを用いている。また、本実施形態では、バーコードリーダ10が読み込むバーコードに、識別マークを付している。この識別マークは、2次元画像を用いているので、バーコードリーダ10として、2次元画像の読取能力を有し、識別マークを認識できるバーコードリーダを用いている。
すなわち、バーコードリーダ10は、正しい識別マークの情報をメモリーに記憶しており、スキャン部によって新聞、雑誌、商品等のバーコード部分をスキャンすることによって、バーコードと識別マークの含まれる2次元画像情報を取得し、スキャン部によってスキャンされた2次元画像情報に、識別マークが含まれているかどうかを、スキャンされた画像情報と、記憶された正しい識別マークの情報とを照合することにより、画像認識を行なって、識別マークを認識する。
【0012】
図2は、バーコードに付される識別マークとして、図形や、文字を組み合わせた識別マークの例を9つ示している。識別マークは、コンテンツ提供支援システム200の運営主体の許可により、コンテンツ提供支援の対象となるバーコードに付される。これにより、コンテンツ提供支援システム200に登録されていない企業等が作った一般のバーコードを、コンテンツ提供支援の対象から外すことができる。識別マークとしては、生活者100が目で見て、コンテンツ提供支援の対象となるバーコードであることが識別できるマークであれば、様々なものを用いることができる。例えば、識別マークとして、コンテンツ提供支援システムの運営会社の有する商標やサービスマークを用いてもよい。
【0013】
識別マークを、紙面媒体や商品・製品等に簡単に貼り付けることができるようにするために、識別マークの印刷された認証シールを用いることができる。認証シールには、バーコードを一緒に印刷することも可能である。また、認証シールを別途印刷されたバーコードの脇などに貼ることにより、当該バーコードが、コンテンツ提供支援の対象となることを、生活者が認識できるようになる。なお、バーコードと識別マークとの対応が分かるように識別マークをバーコードの付近に配置することを、本明細書では、「バーコードに識別マークを付す」ということにする。
【0014】
識別マークを付したバーコードをバーコードリーダ10で読み取ると、バーコードリーダ10は、識別マークの部分を、バーコードリーダ10のメモリーに記憶された識別マークのパターンと照合することによって画像認識を行ない、コンテンツ提供支援の対象となるバーコードか否かを認識する。なお、生活者100は、バーコードと識別マークを同時にバーコードリーダ10のスキャン部で読み込んでもよいし、識別マークをまず読み込んで、次にバーコードを読み込むなど別々に読み込んでもよい。いずれの場合においても、バーコードリーダ10のメモリーに記憶された識別マークのパターンと照合することにより、画像認識が行なわれる。別々に読み込む場合には、読み込んだ識別マークと、バーコードとの対応関係は、何秒以内に両者を読み込んだかなど、時間によって規定することもできるし、携帯電話端末11のボタンを生活者100が押すことによって行なうこともできる。
【0015】
生活者100は、コンテンツ提供支援システム200に会員登録をするときに、バーコードリーダ10のメモリーに、コンテンツ提供支援システム200が定めた識別マークのパターンを予め記憶させる。
画像認識の方法については、テンプレートマッチングなど周知のものを用いることができる。なお、本実施形態では、識別マークの画像認識は、バーコードリーダ10が行なっているが、コンテンツ提供支援システム200のサーバ上で行なうことも可能であり、また、バーコードリーダに接続される携帯電話端末11により行なうことも可能である。
【0016】
画像認識の結果、記憶された識別マークが認識されなかった場合には、コンテンツ提供支援の対象とならないバーコードとして、処理を終了する。この場合、バーコードリーダ10が、識別マークを認識できない旨を、LEDの発光や音声等で知らせる。画像認識の結果、記憶された識別マークが認識された場合、コンテンツ提供支援の対象となるバーコードであるものとして、バーコードリーダ10は、読み取ったバーコードの情報を、携帯電話端末11に送る。
【0017】
携帯電話端末11は、バーコードリーダ10に接続可能な携帯電話端末である。接続の方法としては、接続ケーブルを用いるほか、無線等により接続することも可能である。携帯電話端末11は、電話通信網を介して携帯電話端末用のサーバに接続され、そこからインターネットに接続されている。よって、携帯電話端末11は、URL情報を指定することにより、インターネット上のサーバに接続する機能を有する。また、携帯電話端末11は、液晶ディスプレイ等の画面を有しており、サーバから送信された携帯電話端末用のHTMLファイルを画面に表示する機能を有する。さらに、携帯電話端末11は、インターネット上のホームページを見たり、音声ファイル、動画ファイル等を受信して音声を発生する機能を有する。さらにまた、携帯電話端末11は、ボタンを有しており、数字や文字等を入力したり、ホームページ上で選択ボタンを押したり、注文フォーム等に記入することができる機能を有している。
【0018】
生活者100が、バーコードリーダ10を携帯電話端末11に接続すると、バーコードリーダ10で読み取られたバーコードは、逐次、携帯電話端末11に送られる。これについては、バーコードリーダ10に、読み取ったバーコードの情報を一時的に記憶するメモリー等を設け、生活者100が、バーコードリーダ10を携帯電話端末11に接続しない状態で、バーコードを複数まとめて読み取り、その後、携帯電話端末11に接続して、一括してバーコードの情報を携帯電話端末11に送るようにすることもできる。
読み込まれたバーコードの情報は、携帯電話端末11を通じて、コンテンツ提供支援システム200に送信される。送信については、読み込んだバーコードの情報自体がトリガーとなって、携帯電話端末11に情報を送信する指令を与えるようしてもよい。たとえば、生活者100の会員証やクレジットカードに、トリガーとなるバーコードを設けてもよい。あるいは、トリガーのためのボタンをバーコードリーダ10に設けたり、携帯電話端末11のメニューにトリガーボタンを設けるなどして、生活者100が手動で送信を開始するようにしてもよい。なお、携帯電話端末11は、バーコードの情報を1つのバーコードごとに送信することもできるが、複数のバーコードを一括して送信することもできる。
【0019】
コンテンツ提供支援システム200は、バーコードリーダ10により読み取られたバーコードの情報を受け取り、生活者100にコンテンツの提供を行なうコンテンツ提供先のサーバを決定することにより、生活者100に対してバーコードに対応するコンテンツを提供することを支援するシステムである。コンテンツ提供支援システム200は、インターネット上のウェッブサーバとして構成されているが、インターネット以外のネットワークにおいて用いることも可能であるし、ウェッブサーバ以外のサーバを用いることも可能である。コンテンツ提供支援システム200は、生活者100の認証を行なう認証部201と、生活者の認証を行なうための情報を記憶した認証データベース202と、認証部201で認証に成功した場合に、バーコードリーダ10の読み取ったバーコードの情報を用いて生活者100にコンテンツの提供を行なうサーバを決定するコンテンツ提供先決定部203と、コンテンツの提供を行なうサーバを決定するための情報を記憶したコンテンツ提供先データベース204と、履歴情報を記憶した履歴データベース205とからなる。
【0020】
認証部201は、会員登録をしている生活者100の認証を行なうシステムである。認証部201は、認証データベース202に記憶されている情報の照合を行なうサーバコンピュータのCPU、メモリー、及びインターネットへの通信手段により構成される。認証部201は、生活者100が携帯電話端末11を通じてコンテンツ提供支援システム200のサーバに接続すると、「会員IDとパスワードを入力してください」という内容が記載された携帯電話端末用のHTMLファイルを携帯電話端末11に送信し、生活者100に対し、会員IDとパスワードの入力を促す。生活者100が、会員IDとパスワードを入力すると、会員IDとパスワードの情報は、インターネットを通じて、認証部201に送信される。
【0021】
認証部201は、認証データベース202にアクセスし、受信した会員IDとパスワードの組と、認証データベース202に記憶された会員IDとパスワードの組に、同一のものがあるかどうかを照合する。認証部201は、会員IDとパスワードの組に同一のものがあった場合、生活者100が当該会員IDを有する正当な会員であることを認証する。正当な会員であることが認証できない場合には、エラーメッセージを生活者100に送信して、会員IDとパスワードの再入力を促す。正当な会員であることが認証された場合には、生活者100がバーコードリーダ10により読み取ったバーコードの情報は、携帯電話端末11を通じてコンテンツ提供支援システム200のコンテンツ提供先決定部203に送られる。
【0022】
認証データベース202は、認証を行なうための情報を記憶したデータベースであり、例えば、会員IDとパスワードの組が記憶されたハードディスクにより構成されている。
【0023】
コンテンツ提供先決定部203は、認証部201で認証に成功した場合に、バーコードリーダ10の読み取ったバーコードの情報から、生活者100にコンテンツの提供を行なうコンテンツ提供先のサーバを決定するシステムである。なお、本明細書において、コンテンツ提供先のサーバとは、生活者にコンテンツを提供するサーバとしてコンテンツ提供支援システムによって指定される指定先のサーバをいう。コンテンツ提供先決定部203は、コンテンツ提供先データベース204に記憶されている情報の照合を行なうサーバコンピュータのCPU、メモリー、及びインターネットへの通信手段により構成される。認証部201とコンテンツ提供先決定部203は、同じコンピュータ上に設けられてCPU、メモリ等を共用してもよいし、別個のコンピュータに設けられてもよい。
【0024】
コンテンツ提供先決定部203は、コンテンツ提供先データベース204にアクセスし、生活者100から送られてきたバーコードに対応するコンテンツ提供先のサーバのURL情報がコンテンツ提供先データベース204に記憶されているかどうかを検索する。コンテンツ提供先決定部203は、コンテンツを表示すべきバーコードに対応するコンテンツ提供先のサーバのURL情報が見つかった場合、コンテンツ提供先のサーバのURLへのリンクを含んだ携帯電話端末用のHTMLファイルを携帯電話端末11に送信する。そして、コンテンツを表示するバーコードの情報、コンテンツ提供先のサーバのURL情報、及びコンテンツ提供先のサーバのURL情報を生活者100に提供した日時を、履歴データベース205に書き込む。一方、コンテンツ提供先決定部203は、コンテンツ提供先データベース204を検索しても生活者100から送られてきたバーコードに対応するコンテンツ提供先のサーバのURL情報が見つからなかった場合には、当該バーコードについてコンテンツを表示することができない旨のエラーメッセージを記載した携帯電話端末用のHTMLファイルを、生活者100の携帯電話端末11に送信する。
【0025】
携帯電話端末11の画面に、コンテンツを表示すべきバーコードに対応するコンテンツ提供先のサーバのURLへのリンクが表示され、生活者100が、そのリンクを選択することにより、読み込んだバーコードに対応するコンテンツの提供を受けることができる。なお、コンテンツ提供先のサーバのURLへのリンク情報を送る代わりに、コンテンツ提供先決定部203から、携帯電話端末11が自動的にコンテンツ提供先のサーバのURLにアクセスするための情報を送信し、生活者100が自動的にコンテンツ提供先のサーバのURLにアクセスできるようにしてもよい。これは、自動リンクを含むHTMLファイルを送信したり、アクセスするための情報を携帯電話端末11内でソフトウェア的に処理するなどの方法で実現できる。
【0026】
コンテンツ提供先データベース204は、バーコードの情報と、そのバーコードについてコンテンツを提供するコンテンツ提供先のURL情報とを対応づけて記憶したデータベースである。コンテンツ提供先データベース204は、ハードディスクにより構成され、バーコードの情報と、そのバーコードについてコンテンツを提供するコンテンツ提供先のURL情報の組を記憶している。両者の組を記憶することで、コンテンツ提供先のサーバのURL情報が、バーコードの情報に対応づけられる。
【0027】
バーコードの情報の表現や、コンテンツ提供先サーバのURL情報の表現は任意である。たとえば、バーコードの情報を数字以外の形式で記憶していてもよいし、URL情報を文字以外の形式で記憶してもよい。なお、バーコードの情報とURL情報とを対応づけて記憶することについては、両者の組を記憶する以外にも、両者を別々に記憶するとともに両者を対応づける関連づけ情報を記憶するとか、対照テーブルを設けるなど、様々なものが考えられる。
【0028】
履歴データベース205は、会員のコンテンツ提供支援システムの利用状況を記憶するデータベースである。履歴データベース205は、ハードディスクにより構成され、会員IDごとに、当該会員の利用したバーコードの情報と、そのバーコードに対応するコンテンツを提供するコンテンツ提供先のサーバのURL情報、及びコンテンツ提供先のサーバのURL情報を会員に提供した日時を記憶する。これにより、会員がどのようなバーコードについて興味を持ち、コンテンツの提供をいつ要求したかを記憶することができ、コンテンツ提供支援システム200の運営主体や参加会員企業の営業上有用な情報を得ることができる。
なお、認証データベース202、コンテンツ提供先データベース204、履歴データベース205は、同一のハードディスク等の記憶装置を共用してもよいし、別々の記憶装置によって構成されてもよい。
【0029】
コンテンツ提供サーバ300は、バーコードに対応したコンテンツを提供するネットワーク上のサーバである。なお、本明細書において、コンテンツ提供サーバとは、生活者がバーコードリーダによって読み取ったバーコードの情報に対応するコンテンツを提供するサーバである。また、コンテンツとは、実社会で提供される商品やサービスを電子的に表現した情報をいい、文字情報、画像情報、音声情報、それらが複合した動画のマルチメディア情報など五感により感知できる情報であって、インターネットやその他のネットワーク上で提供されうる情報をいう。
【0030】
コンテンツ提供サーバ300は、典型的には、参加会員企業の運営するサーバであるが、コンテンツ提供サーバ300は、コンテンツ提供支援システムの運営主体自体が運営するサーバであってもよい。本明細書において参加会員企業とは、コンテンツ提供支援システムの運営主体に対し、バーコードに対応したコンテンツの提供を行なう者として参加を申し込んで、コンテンツ提供支援システムの運営主体の定めるバーコードを使用することの許可を得た者をいう。
【0031】
参加会員企業は、典型的にはコンテンツ提供支援システムの運営主体とは別個独立の法人であるが、コンテンツ提供支援システムの運営主体の子会社や関連会社であってもよい。さらに、コンテンツ提供支援システムの運営主体が、参加会員企業の1つであってもよい。たとえば、コンテンツ提供支援システムの運営主体が電機メーカーであり、新聞社、雑誌社、商店、物流会社などを参加会員企業とするとともに、コンテンツ提供支援システムの運営主体が当該電機メーカーのコンテンツを提供する参加会員企業の1つとなることも可能である。また、コンテンツ提供支援システムの運営主体が、A会社のシステム事業部であり、参加会員企業が同じA会社のコンテンツ提供事業部であるというように、同一の法人の中で事業部や担当部を分けて運営してもよいし、同一の部が両者の運営を兼ねることもできる。参加会員企業は、典型的には法人であるが、個人企業や、法人格を持たない団体であってもよい。参加会員企業の例としては、物流会社、クレジット会社、小売・流通会社、旅行会社、メーカー、食材生産・流通会社、新聞社・出版社など広範な業種の企業が挙げられる。
【0032】
参加会員企業は、コンテンツ提供支援システムの運営主体に対し、参加会員企業としての会員登録をして、バーコードに付される識別マークの使用の許可を受けるとともに、バーコードの情報と会員企業の提供するURL情報の組を、コンテンツ提供先データベース204に登録する。なお、コンテンツ提供先データベース204に記憶されたバーコードの情報と参加会員企業の提供するURL情報の組は、適宜更新することができる。適宜更新することによって、時事的なコンテンツをリアルタイムに提供することができる。
【0033】
コンテンツ提供サーバ300で提供されるコンテンツは、文字情報、画像情報、音声情報、それらが複合した動画のマルチメディア情報など、インターネットで提供されうる様々な情報を含み、生活者100が、バーコードをバーコードリーダ10で読み取ったときに、携帯電話端末11において様々なコンテンツの提供を受けることができる。
参加会員企業は、バーコードに様々な意味付けを与えることができ、また、バーコードを付す対象も、新聞、雑誌、チラシ、広告、カタログなどの紙面媒体や、たばこ、お酒、本、食品、肉類、野菜等の商品、製品をはじめとして、様々なものが可能である。
【0034】
以下、バーコードの利用例をいくつか挙げる。
新聞に付されたバーコードにおいて、記事にバーコードが付されており、生活者100は、バーコードリーダ10でバーコードを読み取ると、新聞社等のサーバにおいて、より詳しいニュース解説を文字や音声で得たり、インタビューの音声や動画を得たり、記事の写真を得たり、記事についての最新の更新情報を得たり、テレビ欄にあるテレビ番組の情報を音声や映像で得ることなどができる。
雑誌に付されたバーコードにおいて、記事にバーコードが付されており、生活者100は、バーコードリーダ10でバーコードを読み取ると、雑誌社等のサーバにおいて、記事の関連情報を得たり、写真撮影のエピソード・女優へのインタビュー内容を聞いたり、商品や宿などの画像を得たり、記事についての意見を投稿するウェッブページに接続したり、懸賞等に応募するページに接続することなどができる。
チラシ・広告に付されたバーコードにおいて、商品の広告にバーコードが付されており、生活者100は、バーコードリーダ10でバーコードを読み取ると、広告主等のサーバにおいて、その商品の詳細についての情報が得られたり、その商品を購入・予約するウェッブページに接続したり、広告のイメージソングを聞くことなどができる。
カタログに付されたバーコードにおいて、商品にバーコードが付されており、生活者100は、バーコードリーダ10でバーコードを読み取ると、販売店等のサーバ上のホームページに接続する。ホームページに接続した後、商品の色、商品の個数、支払方法などは、携帯電話端末からキー入力することもできるが、ホームページ上のサーバで処理を行なうことにより、バーコードによる注文も可能である。
たとえば、カタログには、商品の色として、赤、青、白などの選択し得る項目にそれぞれバーコードが付されており、赤を選択したい場合には、赤という項目に付されたバーコードを読むことで、商品の色を選択できる。また、商品の個数についても、1個、2個、3個など選択しうる項目についてバーコードを付すこともできる。同様に、商品の支払方法(代金引換、銀行振込、クレジットカードによる支払いなど)についても、選択しうる項目にバーコードが付されている。生活者100が、ある商品を、色を青で、2個購入し、代金引換で送ってもらうときには、順番に商品のバーコード、色のバーコード、個数のバーコード、支払方法のバーコードを読み取ればよい。なお、順番が前後してもバーコードの情報により対応できるようにすることもできる。入力が終わると、最終的に購入意思を確認する画面が表示され、キー入力により確認する。なお、確認のバーコードをカタログに設けて、最終の確認もバーコードで行なうようにすれば、キー入力をしなくても、すべてバーコードだけで注文を行なうことができる。
たばこ、お酒、本、食品等に付されたバーコードにおいて、商品自体や、商品の包装や、商品の陳列される棚などにバーコードが付されており、生活者100は、バーコードリーダ10でバーコードを読み取ると、製造元等のサーバにおいて、その商品の説明や、商品の宣伝の動画、商品の生産地情報、原料情報、品種情報、加工方法情報などを得ることや、特売品を使ったレシピ情報を得ることや、商品を予約・購入するウェッブページに接続することや、地域・イベント情報を得ることや、商品を提供する会社の情報を得ることなどができる。
新曲のCDに付されたバーコードにおいて、CDの包装にバーコードが付されており、生活者100は、バーコードリーダ10でバーコードを読み取ると、その新曲のサビの部分を聞くことなどができる。
【0035】
図3は、バーコードリーダ10の構成例を詳細に説明する図である。以下、図3について説明する。
バーコード読取・記憶・認識部101は、バーコードや識別マークを読み取るCCDと、読み取った情報を記憶するメモリーと、読み取った識別マークを画像認識により、バーコードがコンテンツ提供支援システムにおけるコンテンツ提供支援の対象となることを生活者が視認するための識別マークであるか否かを認識する画像認識回路とを備えている。本実施例では、メモリーとしてRAMを用いている。本実施例では、読み取りには、CCDを用いている。これについては、レーザなど他の読取方法を用いてもよい。
【0036】
バーコード読取・記憶・認識部101は、読み取ったCCDから得られる2次元画像に、コンテンツ提供支援システムにおけるコンテンツ提供支援の対象となることを生活者が視認するための正しい識別マークが含まれているかどうかを、記憶されたテンプレートと照合して画像認識を行なうことによって判定する。この際に、多少の汚れや、画像の傾き等があっても、周知の画像認識の技術に従い、識別マークを認識できる。正しい識別マークが認識された場合、当該読み取ったCCDから得られる2次元画像に含まれるバーコードについて、バーコードの情報を解読する。バーコードが複数含まれる場合には、たとえば、識別マークに最も位置が近いものを選択するなどして、識別マークが付されているバーコードを1つ選択する。
【0037】
解読については、既知のバーコードリーダと同様である。たとえば、1次元のバーコードの場合、線の並びのパターンが、数値データに置き換えられる。なお、2次元画像をCCDで読み取るバーコードリーダは、1次元の線の並びについても、解読することができる。本明細書においては、解読前のバーコードの情報と、解読後に数値データ等に置き換えられた情報のいずれも、「バーコードの情報」と呼ぶ。
このように、本実施形態では、読み取ったCCDから得られる2次元画像に、識別マークとバーコードの両方が入っている場合に、バーコードに識別マークが付されていると判定している。これは、バーコードリーダが識別マークとバーコードの両方を一度に読み取る場合の一例である。これについては、変更例として、読み取ったCCDから得られる2次元画像に、識別マークとバーコードの片方しか入っていない場合でも、両者を順番に規定の秒数以内に読み取ったときには、バーコードに識別マークが付されていると判定するようにしてもよい。
【0038】
なお、本実施形態では、識別マークが付されたバーコードであるか否かの画像認識は、バーコードリーダ10で行なっているが、バーコードリーダ10は、識別マークとバーコードの両方が含まれている読み取ったCCDから得られる2次元画像の情報を、携帯電話端末11に送り、携帯電話端末11に別途インストールされたプログラムで画像認識処理を行なってもよい。また、携帯電話端末11が、さらに、識別マークとバーコードの両方が含まれているCCDから得られる2次元画像の情報を、コンテンツ提供支援システム200に送り、画像認識処理はコンテンツ提供支援システム200のサーバにおいて行なってもよい。
【0039】
本実施形態において、バーコードリーダによって、読み取ったバーコードが、識別マークの付されたバーコードであると判定された場合、当該バーコードを解読して得られた数値データは、メモリーに記憶される。バーコードには、メモリーに記憶された情報を出力するための送信ボタンが設けられ、生活者100が送信ボタンを押すと、記憶された情報は順次出力される。このように、バーコードリーダ10は、複数のバーコードを連続して読み込んでメモリーにバッファリングすることができ、携帯電話端末11にまとめて情報を送り出すことができる。なお、メモリーに記憶しないで、1つのバーコードを読んだら、1つずつ携帯電話端末11に送られるようにすることもできる。また、生活者100が、ディップスイッチなどにより上記のバッファリングモードと、逐次送信モードとを選択できるようにしてもよい。また、バッファリングモードにおいても、送信ボタンを設けないで、メモリーに一定個数のバーコードの情報が溜まるごとに送信するようにしてもよい。
【0040】
記憶部102は、携帯電話端末11の制御プログラムと、コンテンツ提供支援システム200のURLと、バーコードリーダのシリアル番号を記憶するメモリーである。本実施例では、メモリーとしてROMを用いている。
記憶部102には、制御部のCPUが実行するプログラムコードが記憶されている。プログラムコードは、携帯電話端末用、パソコン用などいくつか格納してもよい。プログラムコードは、バーコードリーダ10と携帯電話端末11との情報のやり取りの手順を規定するものである。
また、記憶部102には、URLとバーコードシリアル番号が記憶されている。なお、本実施例では、メモリーとしてROMを用いているが、RAMカード等を用いて、制御プログラム等を書き換えられるようにしてもよい。
【0041】
制御部103は、バーコード読取・記憶・認識部101から、バーコードの情報を受け取り、記憶部102に記憶されたプログラムコードを実行するCPUを有し、携帯電話端末11の制御を行なうために、インターフェース104を介して携帯電話端末11と信号をやり取りする電子回路である。
制御部103は、識別コードが付されたバーコードについて、バーコードの情報を受け取ると、携帯電話端末11のプログラムを起動する信号を送る。携帯電話端末11には、バーコードリーダ用の通信制御プログラムが別途組み込まれている。上記の起動信号が携帯電話端末11に送られると、携帯電話端末11においてバーコードリーダ用のプログラムが起動され、携帯電話端末11のプログラムは、バーコードリーダ10の制御部103に、URLとバーコードシリアル番号の送信を要求する。制御部103は、送信の要求を受けると、記憶部102に蓄えられたURLとバーコードシリアル番号を、インターフェース104を介して、携帯電話端末11に送信する。
【0042】
携帯電話端末11のプログラムは、制御部103から、記憶部102に蓄えられたURLとバーコードシリアル番号を受信し、URLを用いてコンテンツ提供支援システム200のサーバに接続し、バーコードシリアル番号を用いて認証部201で認証を受ける。さらに、生活者100が携帯電話端末11のキー入力によってID、パスワードを入力してもよい。コンテンツ提供支援システム200のサーバが、生活者100の認証に成功したら、携帯電話端末11のプログラムは、制御部103にバーコードの情報を送信するよう要求する。制御部103は、上記の送信要求を受け取ると、バーコードの情報を、インターフェース104を介して、携帯電話端末11に送信する。この際に、複数のバーコードの情報をバッファリングして記憶している場合には、複数のバーコードの情報を送信することができる。
【0043】
バーコードの情報が送信されると、携帯電話端末11は、バーコードの情報をコンテンツ提供支援システム200に送信する。すると、コンテンツ提供支援システム200は、適切なコンテンツ提供サーバのURLが記載された携帯電話端末用のHTMLファイルを携帯電話端末11に送る。携帯電話端末11は、送られて来た携帯電話端末用のHTMLファイルを用いて、携帯電話端末11の画面に適切なコンテンツ提供サーバのコンテンツを表示する。
このようにして、生活者100は、バーコードを読み取っただけで、当該バーコードに関する適切なコンテンツ提供支援を受けることができる。
【0044】
インターフェース104は、通信端末手段との接続部である。携帯電話端末11との接続には、例えばシリアル接続を用いることができる。通信端末手段として、パソコンや携帯情報端末等を用いた場合には、シリアル接続のほか、USB等を用いてもよい。
【0045】
以上のように、本発明の実施形態について述べてきたが、以下、実施形態のいくつかの変更例について述べる。
上記した実施形態では、コンテンツ提供支援の対象となるかどうかを識別するための識別マークとして、識別マークをバーコードに付したものを用いているが、変更例として、バーコードが、同時に識別マークを兼ねるようにしてもよい。例えば、バーコードの体系を、日本において一般に用いられているJANコードなど一般のバーコードのコード体系から外れたものにして、コンテンツ提供支援の対象とならない一般のバーコードと区別するようする。それとともに、バーコードの形状を特殊なものにし、そのバーコードを生活者100が見たときに、コンテンツ提供支援の対象となるか否かを目で見て判別できるようにするようにすることができる。
【0046】
上記実施形態では、生活者100の認証のために、会員IDとパスワードの入力を要求しているが、変更例として、携帯電話端末11から、バーコードリーダ10の認証シリアル番号や、携帯電話端末11の電話番号が送信されるようにし、認証データベース202に、会員の有するバーコードリーダの認証シリアル番号や会員の有する携帯電話端末の電話番号を記憶し、両者を照合することによって会員の認証を行なうことができる。これにより、生活者100が会員IDとパスワードを入力する手間を減少させることができ、利便性が向上する。
【0047】
また、会員IDとパスワードの入力の他に、バーコードリーダ10の認証シリアル番号や、携帯電話端末11の電話番号をコンテンツ提供支援システム200に送信し、認証データベース202に会員ID、パスワード、認証シリアル番号、電話番号の4者の組を記憶させ、送信された4者と記憶された4者がすべて一致した場合に、正当な会員と認証するようにすることもできる。このように、会員IDとパスワード以外に、バーコードリーダ10の認証シリアル番号と携帯電話端末11の電話番号の照合を行なうことにより、他人のバーコードリーダを使用したり、他人の携帯電話端末を使用した者に対して、コンテンツ提供支援システムの利用を拒否することができる。
【0048】
本実施例においては、コンテンツ提供先決定部203は、コンテンツを表示すべき1つのバーコードの情報を用いて、コンテンツ提供先のサーバのURL情報を選び出すが、変更例において、複数のバーコードの情報を用いて、コンテンツ提供先を選び出すようにしてもよい。これは、例えば、コンテンツ提供先データベース204に、複数のバーコードの組と、コンテンツ提供先のサーバのURL情報とを対応させて記憶させることで実現できる。
【0049】
前記のカタログに付されたバーコードの例においては、生活者100は、商品のバーコードと、商品の色のバーコードと、商品の個数のバーコードと、商品の支払方法のバーコードを一括してバーコードリーダ10で読んで、4つのバーコードの情報を、コンテンツ提供先決定部203に送る。コンテンツ提供先決定部203は、4つのバーコードの組が、コンテンツ提供先データベース204にあるかどうか検索し、見つかれば、それに対応するものとして予め記憶されたコンテンツ提供先のサーバのURL情報を取得する。見つからなければ、コンテンツの提供を支援できない旨のエラーメッセージを表示する。4つのバーコードの組が、コンテンツ提供先データベース204にあった場合、コンテンツ提供先のサーバのURL情報が携帯電話端末11に送られ、コンテンツ提供先のサーバのURLにおいて、特定の色の商品を特定の支払方法で特定の個数購入した場合の注文確認ページや、画像や音声等の提供ページが表示される。
これにより、生活者100は、複数のバーコードを次々に読み取るだけで、手軽に電子商取引をしたり、情報の提供を受けることができる。
【0050】
上記実施例においては、コンテンツ提供先決定部203は、コンテンツ提供先のサーバのURL情報を出力し、コンテンツ提供先のホームページ等に接続した後は、会員がコンテンツ提供先のホームページの入力フォームにおいて入力した情報や、コンテンツ提供先のホームページが会員に提供した情報は、コンテンツ提供支援システム200を経由しないが、変更例として、コンテンツ提供先のホームページへの接続が、コンテンツ提供支援システム200のサーバを経由しての接続となるようにし、会員がコンテンツ提供先のホームページの入力フォームにおいて入力した情報や、コンテンツ提供先のホームページが会員に提供した情報が、コンテンツ提供支援システム200を経由するようにすることができる。コンテンツ提供支援システム200のサーバを経由する際には、コンテンツ提供先のホームページが提供するHTMLファイルを携帯電話端末用のHTMLファイルに変換して転送したり、コンテンツ提供先のホームページが提供するHTMLファイルにコンテンツ提供支援システム200の宣伝を付するなど、経由する情報を、必要に応じて変換、加工することもできる。経由するサーバとしては、様々な種類のものを用いることができる。例えば、セキュリティサーバ、ゲーティングサーバ、マスターサーバ、プロキシサーバなどを用いることができる。
【0051】
なお、本明細書にいう「コンテンツ提供先にアクセスするための情報」には、コンテンツ提供先にコンテンツ提供支援システム200のサーバを経由してアクセスするための情報を含む。
【0052】
携帯電話端末11が、コンテンツ提供支援システム200を経由して、コンテンツ提供先のホームページにアクセスする場合、履歴データベース205に、コンテンツ提供支援システム200を経由した情報を記録することができる。たとえば、携帯電話端末11から入力された情報が、コンテンツ提供支援システム200を経由する場合、これを記録することにより、生活者がコンテンツ提供先のホームページ上でどのような行動をしたかの履歴情報を記録することができ、生活者のニーズをより詳細に知ることができ、マーケッティング上有用な情報をより多く取得することができる。
【0053】
また、上記実施形態においては、コンテンツ提供先で商品を購入した場合の決済や配送は、コンテンツ提供先のホームページで個別に対応しているが、上記のようにコンテンツ提供先のホームページが会員に提供した情報がコンテンツ提供支援システム200を経由するようにし、経由した情報を記録し、処理することにより、コンテンツ提供支援システム200が、決済や配送を一元的に管理することができる。
【0054】
決済の一元的管理の例を示すと、まず、コンテンツ提供支援システム200が、生活者100のクレジットカードの番号や有効期限等、クレジットカードに関する情報を予め会員に登録させ、履歴データベース205に会員IDとともに記憶しておく。次に、生活者100が、コンテンツ提供先のホームページにおいてクレジットカードでの支払を選択した場合、コンテンツ提供支援システム200は、経由した情報から、生活者100がクレジットカードでの支払を選択したことを検知する。そして、コンテンツ提供先のホームページないしはコンテンツ提供支援システム200の運営主体が提携をしているカード会社に対して、会員のクレジットカードに関する情報を送信する。
これにより、生活者100がクレジットカードの番号等をコンテンツ提供先のホームページに入力する手間が減り、生活者100の利便性が向上する。
【0055】
また、配送についても、コンテンツ提供支援システム200が会員の住所などの配送先に関する情報を予め会員に登録させ、履歴データベース205に会員IDとともに記憶しておくことにより、生活者が、コンテンツ提供先のホームページにおいて配送を選択した場合に、コンテンツ提供支援システム200が、コンテンツ提供先のホームページないしはコンテンツ提供支援システム200の運営主体が提携している配送会社に対して、配送先に関する情報を送信するようにすることができる。
これにより、生活者が配送先の情報をコンテンツ提供先のホームページに入力する手間が減り、生活者の利便性が向上する。
【0056】
また、上記実施形態のコンテンツ提供支援システム200に、さらに商品等の注文に関する情報を記憶する受注データベースと、商品等の在庫に関する情報を記憶する在庫データベースを設け、コンテンツ提供先の参加会員企業がインターネット上の電子商取引サイトとして通常行なっている受注と在庫の管理を、コンテンツ提供支援システム200が、コンテンツ提供先の参加会員企業に代わって、ないしはこれと並行して行なうようにすることも可能である。
【0057】
上記実施形態では、生活者は、会員IDとパスワードを手で入力しているが、変更例として、バーコードが付された会員証を発行して、バーコードリーダ10で会員証に付されたバーコードを読み取ることによって、会員ID等の入力に代えることができる。
また、会員証の代わりに、生活者100のクレジットカードにバーコードを付すこともできる。この場合、生活者100が自己のクレジットカードのバーコードをバーコードリーダ10で読むことにより、バーコードの情報がコンテンツ提供支援システム200に送信され、会員IDの入力に代えることができる。これにより、生活者が会員IDを入力する手間が減り、生活者の利便性が向上する。
【0058】
上記実施形態では、生活者が、バーコードリーダ10と携帯電話端末11を操作してバーコードを読み取っているが、変更例として、訪問販売員等の販売員が、顧客である生活者100を訪問して、その注文や要望を聞きながら、販売員のバーコードリーダ10と携帯電話端末11で、商品等に付されたバーコードを読み取って、商品の販売等を行なうこともできる。この場合、販売員等は、コンテンツ提供支援システム200に会員として登録し、自己の会員IDを用いて、コンテンツ提供支援システム200を利用してもよい。また、顧客である生活者100の会員IDを借用して、コンテンツ提供支援システム200を利用してもよい。いずれにせよ、販売員等も、仕事の過程でバーコードを利用する者であるから、本明細書にいう生活者に該当する。
【0059】
上記実施形態では、新聞・雑誌などの紙面媒体や、商品・製品などにバーコードを付す例を挙げたが、バーコードを付す対象はこれに限られるものではない。例えば、振込用紙にバーコードを付すこともできる。振込用紙に住所・氏名を記載して、郵便局やコンビニエンスストアに持っていく代わりに、生活者は、振込用紙のバーコードをバーコードリーダ10で読み取り、クレジット決済を選択することにより、クレジットカードから支払いを行なうこともできる。このことにより、生活者100は、郵便局やコンビニエンスストアに行く手間が減少し、利便性が向上する。
また、県庁・市役所・区役所などの自治体や団体や私企業等が提供するサービスメニューをバーコードで提供することも可能である。たとえば、最寄りの救急病院に連絡したいときのバーコード、介護の依頼をするときのバーコード、粗大ゴミを捨てたいときのバーコード、災害が起こったときに情報を確認したいときのバーコードなどを記載したメニューを配布し、生活者100がメニューにある特定のバーコードをバーコードリーダ10で読み取ることにより、特定のサービスが受けられるようにすることができる。これにより、行政の住民サービス等の充実が実現でき、生活者の利便性が向上する。
【0060】
さらに、ファックス・電話等による通知と組み合わせることにより、高齢者や目や耳の不自由な人にとっても、バーコードを読み取るだけで様々なサービスを簡単に受けられるようになり、生活者の利便性が一層向上する。
さらにまた、電話番号のリストにバーコードを付すことにより、電話番号を逐一入力しなくても、バーコードをスキャンするだけで電話発信を行なうようにすることもできる。
【0061】
以下、上記実施形態または変更例の1つの使用例を説明する。
生活者100は、バーコードリーダ10と携帯電話端末11を、スーパーなどの買物先や、出先、旅行先などに、いつも持ち歩く。あるいは、バーコードリーダ10には、読み取ったバーコードを記憶するメモリーが設けられており、生活者100は、バーコードリーダ10だけをいつも持ち歩く。そして、出先、買物先や旅行先などで、興味を引いたバーコードをすぐに読み取って、携帯電話端末、携帯端末によりその場で送信し、あるいは自宅や職場にあるインターネット接続機能を有するファックス、パソコン等から送信し、コンテンツ提供支援システム200を利用する。このようにして、生活者100にとって、いつでも、どこでも、簡単快適に普段使いをすることができる電子商取引環境が実現する。
【0062】
このような電子商取引環境は、広告主等のコンテンツの提供者にとっても、詳細な情報を適切な生活者にタイムリーに提供できることにより、広告価値が増大し、広告が販売に結びつく度合いが高まるなどのメリットがある。
さらに、このような電子商取引環境において、履歴データベース205に、生活者がコンテンツ提供先のホームページ上でどのような行動をしたかの履歴に関する情報を記録することで、生活者のニーズを、よりよく知ることができ、個々の生活者に適したサービスを提供したり、同じようなニーズを有する顧客のコミュニティ作りをしたり、将来の顧客づくりに役立てることができる。
また、発注内容をファックスで確認するとか、顧客情報に基づいてダイレクトメールを送るなど、従来のファックス、電話、電子メールなどの手段と組み合わせることにより、従来のメディアとの相乗効果によって電子商取引環境の利便性をより促進することができる。
【0063】
以下、本実施例または変更例の1つの運用例について説明する。
コンテンツ提供支援システム200の運営主体は、バーコードリーダ10で読み取ることのできるバーコードであることを示す識別マークを決定し、その識別マークの記載された識別シールを発行する。それとともに、当該識別マークを画像認識により認識できる機能を有するバーコードリーダ10を自社で製造しないしは他社に製造委託する。
当該バーコードリーダ10には、コンテンツ提供支援システム200のサーバのURLアドレスを記憶させ、当該識別マークの付されたバーコードを認識すると、それがトリガーになって自動的に該URLの情報が携帯電話端末11に送信され、コンテンツ提供支援システム200のサーバにアクセスするようにする。また、当該バーコードリーダ10には、認証シリアル番号を付して、コンテンツ提供支援システム200のサーバにアクセスした際に、認証シリアル番号がサーバに送信されるようにする。認証シリアル番号は、生活者100の認証に用いられる。
【0064】
また、コンテンツ提供支援システム200の運営主体は、クレジットカードを発行し、クレジットカードに当該識別マークの付されたバーコードを付して、生活者100にクレジットカードを発行する。生活者100は、会員登録をする際に、クレジットカードの登録をする。このクレジットカードにより、コンテンツ提供支援システム200を通じた電子商取引の決済を行なうことができる。
生活者100は、住所、氏名等の情報を申込み用紙に記入して、会員登録を行なう。生活者100は、コンテンツ提供支援の対象となるバーコードの識別マークを教えられる。また、当該バーコードリーダ10を渡され、使用方法の説明を受ける。また、クレジットカードのバーコードを読み取った場合、クレジットカードによる決済がなされることを説明される。
【0065】
さらに、コンテンツ提供支援システム200の運営主体は、参加会員企業を募集する。参加会員企業は、コンテンツ提供支援システム200から、コンテンツ提供支援の対象となるバーコードの規格と識別マークの情報を受け取り、自社の発行する新聞、雑誌、商品等に、識別マークのあるバーコードを印刷する。あるいは、識別マークの印刷された識別シールを、コンテンツ提供支援システム200の運営主体から、1枚10円などの値段で購入して、自社の新聞、雑誌、商品等に貼付する。識別シールには、識別マークの他に、バーコードが印刷されていてもよいし、識別シールを購入して、印刷したバーコードの付近に貼付してもよい。
このように、認証シールを用いることにより、コンテンツ提供支援システム200の運営主体が、コンテンツ提供支援についての対価を、参加会員企業から容易に徴収できるという効果がある。
【0066】
参加会員企業は、コンテンツ提供支援システム200の運営主体が運営するコンテンツ提供支援システム200のコンテンツ提供先データベース204に、当該バーコードを読み取った場合に提供するコンテンツにアクセスするためのURL情報を登録する。
生活者100は、識別マークのあるバーコードを、毎日楽しみにして探す。識別マークのあるバーコードは、スーパーの商品や、新聞や、雑誌、駅の広告など至るところに設けることができ、生活者は、バーコードリーダ10と携帯電話端末11を持ち歩いて、目に付いた識別マークが見つかり、その識別マークが付されたバーコードについてコンテンツの提供を受けたいと考えた場合、すぐにコンテンツの提供を受けることができる。
【0067】
生活者100がどのようなコンテンツに興味を持っているかなどの情報は、履歴データベース205に蓄えられる。コンテンツ提供支援システム200の運営主体は、履歴データベース205に蓄えられた情報は、個人のプライバシー等を侵害しない範囲で、営業のために用いられることの了承を、生活者100から会員登録の時点で取り付けておく。このような生活者100の個別のニーズを把握することにより、生活者100の一人一人に最も適切な特売情報などを送ることもできる。
【0068】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、生活者の利便性を高める生活者支援システム、コンテンツ提供支援システム及びバーコードリーダを提供することができるという効果がある。
また、生活者支援システムに複数のコンテンツ提供サーバが存在し、コンテンツ提供支援システムがコンテンツ提供サーバをコンテンツ提供先として決定するようにすることにより、コンテンツ提供サーバの運営主体として、複数の参加会員企業として募ることが可能になり、参加会員企業にとってもメリットのある組織的なバーコードを用いた生活者支援システムを提供できるという効果がある。さらに、バーコードリーダが、バーコードの情報を読み取ったときに記憶しているコンテンツ提供支援システムのネットワークアドレス情報を用いて通信端末手段をコンテンツ提供支援システムに自動的にアクセスさせ、かつ読み取ったバーコードの情報をコンテンツ提供支援システムに送信させる制御手段を有することにより、コンテンツ提供支援システムを利用する際の利便性が高まるという効果がある。
さらにまた、識別マークを用いることにより、本来処理すべきバーコード以外のバーコードについて処理を行なうことを防止できるという効果がある。また、本来処理すべきバーコードであるか否かが、生活者に容易に分かるという効果がある。
また、認証部が、バーコードリーダを特定する情報を生活者の認証に用いることにより、バーコードリーダの不正使用を防止できるという効果がある。
さらに、認証を受けた生活者のコンテンツ提供支援システムの利用状況を記憶する履歴データベースを設けることにより、会員登録を受けた生活者の利用状況に関する情報を蓄積できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である生活者に適切な情報を提供する生活者支援システムの概略を示すシステムブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態である生活者に適切な情報を提供する生活者支援システムで用いられるバーコードに付される識別マークを例示する図である。
【図3】本発明の一実施形態である生活者に適切な情報を提供する生活者支援システムで用いられるバーコードリーダの構成例を詳細に説明する図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、バーコードを用いた情報システム技術に属し、より詳細には、バーコードで読み取ったバーコードの情報を用いて、生活者に適切な情報を提供することを支援する情報システム技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、消費者の購買を支援するシステムとして、商品に付されたバーコードの情報をバーコードリーダで読取ってネットワークに送信し、バーコードの情報をキーとしてデータベースを検索して得られる購買喚起情報を提示するシステムが提案されている(以下の特許文献を参照)。しかしながら、従来のバーコードを用いた生活者支援システムは、生活者の利便性を十分に高めるものではなかった。
【特許文献】
特開2001−273319号公報
したがって、本発明の目的は、生活者の利便性を高める生活者支援システム、コンテンツ提供支援システム、及びバーコードリーダを提供することである。
【0003】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明は、バーコードを利用して生活者を支援する生活者支援システムであって、所定のネットワークアドレス情報を有し、生活者がコンテンツを提供するサーバからバーコードに対応するコンテンツの提供を受けることを支援するコンテンツ提供支援システムと、ネットワークへのアクセス機能を有する通信端末手段と、通信端末手段に接続可能であり、読み取ったバーコードの情報を、通信端末手段を介してコンテンツ提供支援システムに送信するバーコードリーダと、バーコードリーダによって読み取られるバーコードの情報に対応するコンテンツを提供する、ネットワーク上の複数のコンテンツ提供サーバとからなり、コンテンツ提供支援システムは、バーコードの情報とコンテンツ提供サーバのネットワークアドレス情報とを対応づけて記憶するコンテンツ提供先記憶手段と、情報通信端末手段からバーコードの情報を受け取ったときに、コンテンツ提供先記憶手段を検索して該バーコードの情報に対応するネットワークアドレス情報を有するコンテンツ提供サーバをコンテンツ提供先として決定し、該通信端末手段に、コンテンツ提供先にアクセスするための情報を送信するコンテンツ提供先決定手段とを備えていることを特徴とする生活者支援システムを提供する。
【0004】
本発明は、また、バーコードリーダであって、バーコードと該バーコードがコンテンツ提供支援システムにおけるコンテンツ提供支援の対象となることを生活者が視認するための識別マークとを読み取り可能に構成されており、ネットワーク上へのアクセス機能を有する通信端末手段に接続可能であり、コンテンツ提供支援システムのネットワークアドレス情報を記憶する記憶手段を有し、識別マークを画像認識する識別マーク認識手段を有し、通信端末手段に接続された状態でバーコードを読み取ったときに、前記記憶しているコンテンツ提供支援システムのネットワークアドレス情報を用いて通信端末手段をコンテンツ提供支援システムに自動的にアクセスさせ、かつ読み取ったバーコードの情報をコンテンツ提供支援システムに送信させる制御手段を有することを特徴とするバーコードリーダを提供する。
【0005】
本発明は、さらに、所定のネットワークアドレス情報を有し、生活者がコンテンツを提供するサーバからバーコードに対応するコンテンツの提供を受けることを支援するコンテンツ提供支援システムであって、バーコードの情報とコンテンツ提供サーバのネットワークアドレス情報とを対応づけて記憶するコンテンツ提供先記憶手段と、コンテンツ提供支援システムのネットワークアドレス情報を記憶しているバーコードリーダが、読み取ったバーコードの情報を、通信端末手段を介して送信してきた場合に、コンテンツ提供先記憶手段を検索して該バーコードの情報に対応するネットワークアドレス情報をコンテンツ提供先として決定し、該通信端末手段に、コンテンツ提供先にアクセスするための情報を送信するコンテンツ提供先決定手段とを備えることを特徴とするコンテンツ提供支援システムを提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の生活者支援システムの一実施形態として、生活者に適切な情報を提供する生活者支援システムを例に挙げて説明する。
図1は、本発明の生活者支援システムの概略を示すブロック図である。図1を参照して、システムの概略について以下に説明する。本明細書における生活者とは、バーコードの付された新聞を購読したり、商品の購入などを行なう消費者を典型的には意味するが、消費を直接行なわなくとも生活(趣味や仕事を含む)の過程でバーコードを利用する者を含む概念である。典型的には個人であるが、法人等の団体であってもよい。
【0007】
生活者100は、コンテンツ提供支援システムを利用するために、予めコンテンツ提供支援システム200に会員登録をし、会員IDとパスワードを付与される。なお、生活者100は、複数存在する。
会員登録に際して、生活者100は、使用するバーコードリーダ10の認証シリアル番号や、使用する携帯電話端末の電話番号などの情報を、予めコンテンツ提供支援システム200に登録する。本明細書におけるバーコードリーダの認証シリアルデータとは、バーコードリーダにコンテンツ提供支援システムによって一意的に付加され記憶されているデータである。特に、データがシリアル番号である場合、認証シリアル番号という。認証シリアル番号は、例えば、コンテンツ提供支援システムが直接ないしOEMにより販売するバーコードリーダに付加することができる。
【0008】
本明細書におけるバーコードリーダとは、生活者がバーコードを読むための装置を言う。バーコードリーダとしては、一般のバーコードリーダを用いてもよいが、本実施形態におけるバーコードリーダ10は、以下のような特徴を有し、コンテンツ提供支援システム200の運営主体により仕様の定められたバーコードリーダを用いている。バーコードリーダは、読み取ったバーコードに関する情報を、通信端末手段を介して、インターネット等のネットワークに送信する機能を有している。
【0009】
本明細書における通信端末手段とは、入力機能と、画像の出力機能を有し、通信をする端末として機能する一切の装置ないし装置の一部分を言い、携帯電話端末、パソコン、インターネット接続機能を有するファックス、携帯情報端末等の装置のほか、バーコードリーダ自体に内蔵される電子回路ないし装置の一部分を含む。本明細書においては、バーコードリーダ自体が通信端末手段を内蔵することによって直接インターネット等にアクセスする機能を有する場合においても、バーコードリーダと通信端末手段が接続され、バーコードリーダが通信端末手段を介して情報を送信するということにする。本実施形態では、バーコードリーダ10と携帯電話端末11とが別体である例を示しており、バーコードリーダ10が携帯電話端末11に接続される。
【0010】
バーコードリーダ10は、RAM、ROMなどのメモリーを有し、コンテンツ提供支援システム200のサーバに接続するためのURLを記憶している。本明細書におけるネットワークアドレス情報とは、ネットワーク上のコンテンツにアクセスするための情報を言い、URLはその一例である。
バーコードリーダ10を各社の携帯電話端末、パソコン、ファクス、携帯通信端末等に接続した場合、表示の設定がそれぞれ異なるため、異なるサーバに接続することが望ましい。そこで、サーバに接続するためのURL情報は、携帯電話端末11からソフトウェア的に、あるいはバーコードリーダ10にディップスイッチ等を設けることにより、適宜変更できることが望ましい。
【0011】
バーコードリーダ10は、バーコードリーダ10を特定する情報として、認証シリアル番号をメモリーに記憶している。バーコードリーダ10が読み込むバーコードとしては、1次元バーコードの他、2次元バーコードなど様々な種類のバーコードを用いることができるが、本実施形態では、1次元のバーコードを用いている。また、本実施形態では、バーコードリーダ10が読み込むバーコードに、識別マークを付している。この識別マークは、2次元画像を用いているので、バーコードリーダ10として、2次元画像の読取能力を有し、識別マークを認識できるバーコードリーダを用いている。
すなわち、バーコードリーダ10は、正しい識別マークの情報をメモリーに記憶しており、スキャン部によって新聞、雑誌、商品等のバーコード部分をスキャンすることによって、バーコードと識別マークの含まれる2次元画像情報を取得し、スキャン部によってスキャンされた2次元画像情報に、識別マークが含まれているかどうかを、スキャンされた画像情報と、記憶された正しい識別マークの情報とを照合することにより、画像認識を行なって、識別マークを認識する。
【0012】
図2は、バーコードに付される識別マークとして、図形や、文字を組み合わせた識別マークの例を9つ示している。識別マークは、コンテンツ提供支援システム200の運営主体の許可により、コンテンツ提供支援の対象となるバーコードに付される。これにより、コンテンツ提供支援システム200に登録されていない企業等が作った一般のバーコードを、コンテンツ提供支援の対象から外すことができる。識別マークとしては、生活者100が目で見て、コンテンツ提供支援の対象となるバーコードであることが識別できるマークであれば、様々なものを用いることができる。例えば、識別マークとして、コンテンツ提供支援システムの運営会社の有する商標やサービスマークを用いてもよい。
【0013】
識別マークを、紙面媒体や商品・製品等に簡単に貼り付けることができるようにするために、識別マークの印刷された認証シールを用いることができる。認証シールには、バーコードを一緒に印刷することも可能である。また、認証シールを別途印刷されたバーコードの脇などに貼ることにより、当該バーコードが、コンテンツ提供支援の対象となることを、生活者が認識できるようになる。なお、バーコードと識別マークとの対応が分かるように識別マークをバーコードの付近に配置することを、本明細書では、「バーコードに識別マークを付す」ということにする。
【0014】
識別マークを付したバーコードをバーコードリーダ10で読み取ると、バーコードリーダ10は、識別マークの部分を、バーコードリーダ10のメモリーに記憶された識別マークのパターンと照合することによって画像認識を行ない、コンテンツ提供支援の対象となるバーコードか否かを認識する。なお、生活者100は、バーコードと識別マークを同時にバーコードリーダ10のスキャン部で読み込んでもよいし、識別マークをまず読み込んで、次にバーコードを読み込むなど別々に読み込んでもよい。いずれの場合においても、バーコードリーダ10のメモリーに記憶された識別マークのパターンと照合することにより、画像認識が行なわれる。別々に読み込む場合には、読み込んだ識別マークと、バーコードとの対応関係は、何秒以内に両者を読み込んだかなど、時間によって規定することもできるし、携帯電話端末11のボタンを生活者100が押すことによって行なうこともできる。
【0015】
生活者100は、コンテンツ提供支援システム200に会員登録をするときに、バーコードリーダ10のメモリーに、コンテンツ提供支援システム200が定めた識別マークのパターンを予め記憶させる。
画像認識の方法については、テンプレートマッチングなど周知のものを用いることができる。なお、本実施形態では、識別マークの画像認識は、バーコードリーダ10が行なっているが、コンテンツ提供支援システム200のサーバ上で行なうことも可能であり、また、バーコードリーダに接続される携帯電話端末11により行なうことも可能である。
【0016】
画像認識の結果、記憶された識別マークが認識されなかった場合には、コンテンツ提供支援の対象とならないバーコードとして、処理を終了する。この場合、バーコードリーダ10が、識別マークを認識できない旨を、LEDの発光や音声等で知らせる。画像認識の結果、記憶された識別マークが認識された場合、コンテンツ提供支援の対象となるバーコードであるものとして、バーコードリーダ10は、読み取ったバーコードの情報を、携帯電話端末11に送る。
【0017】
携帯電話端末11は、バーコードリーダ10に接続可能な携帯電話端末である。接続の方法としては、接続ケーブルを用いるほか、無線等により接続することも可能である。携帯電話端末11は、電話通信網を介して携帯電話端末用のサーバに接続され、そこからインターネットに接続されている。よって、携帯電話端末11は、URL情報を指定することにより、インターネット上のサーバに接続する機能を有する。また、携帯電話端末11は、液晶ディスプレイ等の画面を有しており、サーバから送信された携帯電話端末用のHTMLファイルを画面に表示する機能を有する。さらに、携帯電話端末11は、インターネット上のホームページを見たり、音声ファイル、動画ファイル等を受信して音声を発生する機能を有する。さらにまた、携帯電話端末11は、ボタンを有しており、数字や文字等を入力したり、ホームページ上で選択ボタンを押したり、注文フォーム等に記入することができる機能を有している。
【0018】
生活者100が、バーコードリーダ10を携帯電話端末11に接続すると、バーコードリーダ10で読み取られたバーコードは、逐次、携帯電話端末11に送られる。これについては、バーコードリーダ10に、読み取ったバーコードの情報を一時的に記憶するメモリー等を設け、生活者100が、バーコードリーダ10を携帯電話端末11に接続しない状態で、バーコードを複数まとめて読み取り、その後、携帯電話端末11に接続して、一括してバーコードの情報を携帯電話端末11に送るようにすることもできる。
読み込まれたバーコードの情報は、携帯電話端末11を通じて、コンテンツ提供支援システム200に送信される。送信については、読み込んだバーコードの情報自体がトリガーとなって、携帯電話端末11に情報を送信する指令を与えるようしてもよい。たとえば、生活者100の会員証やクレジットカードに、トリガーとなるバーコードを設けてもよい。あるいは、トリガーのためのボタンをバーコードリーダ10に設けたり、携帯電話端末11のメニューにトリガーボタンを設けるなどして、生活者100が手動で送信を開始するようにしてもよい。なお、携帯電話端末11は、バーコードの情報を1つのバーコードごとに送信することもできるが、複数のバーコードを一括して送信することもできる。
【0019】
コンテンツ提供支援システム200は、バーコードリーダ10により読み取られたバーコードの情報を受け取り、生活者100にコンテンツの提供を行なうコンテンツ提供先のサーバを決定することにより、生活者100に対してバーコードに対応するコンテンツを提供することを支援するシステムである。コンテンツ提供支援システム200は、インターネット上のウェッブサーバとして構成されているが、インターネット以外のネットワークにおいて用いることも可能であるし、ウェッブサーバ以外のサーバを用いることも可能である。コンテンツ提供支援システム200は、生活者100の認証を行なう認証部201と、生活者の認証を行なうための情報を記憶した認証データベース202と、認証部201で認証に成功した場合に、バーコードリーダ10の読み取ったバーコードの情報を用いて生活者100にコンテンツの提供を行なうサーバを決定するコンテンツ提供先決定部203と、コンテンツの提供を行なうサーバを決定するための情報を記憶したコンテンツ提供先データベース204と、履歴情報を記憶した履歴データベース205とからなる。
【0020】
認証部201は、会員登録をしている生活者100の認証を行なうシステムである。認証部201は、認証データベース202に記憶されている情報の照合を行なうサーバコンピュータのCPU、メモリー、及びインターネットへの通信手段により構成される。認証部201は、生活者100が携帯電話端末11を通じてコンテンツ提供支援システム200のサーバに接続すると、「会員IDとパスワードを入力してください」という内容が記載された携帯電話端末用のHTMLファイルを携帯電話端末11に送信し、生活者100に対し、会員IDとパスワードの入力を促す。生活者100が、会員IDとパスワードを入力すると、会員IDとパスワードの情報は、インターネットを通じて、認証部201に送信される。
【0021】
認証部201は、認証データベース202にアクセスし、受信した会員IDとパスワードの組と、認証データベース202に記憶された会員IDとパスワードの組に、同一のものがあるかどうかを照合する。認証部201は、会員IDとパスワードの組に同一のものがあった場合、生活者100が当該会員IDを有する正当な会員であることを認証する。正当な会員であることが認証できない場合には、エラーメッセージを生活者100に送信して、会員IDとパスワードの再入力を促す。正当な会員であることが認証された場合には、生活者100がバーコードリーダ10により読み取ったバーコードの情報は、携帯電話端末11を通じてコンテンツ提供支援システム200のコンテンツ提供先決定部203に送られる。
【0022】
認証データベース202は、認証を行なうための情報を記憶したデータベースであり、例えば、会員IDとパスワードの組が記憶されたハードディスクにより構成されている。
【0023】
コンテンツ提供先決定部203は、認証部201で認証に成功した場合に、バーコードリーダ10の読み取ったバーコードの情報から、生活者100にコンテンツの提供を行なうコンテンツ提供先のサーバを決定するシステムである。なお、本明細書において、コンテンツ提供先のサーバとは、生活者にコンテンツを提供するサーバとしてコンテンツ提供支援システムによって指定される指定先のサーバをいう。コンテンツ提供先決定部203は、コンテンツ提供先データベース204に記憶されている情報の照合を行なうサーバコンピュータのCPU、メモリー、及びインターネットへの通信手段により構成される。認証部201とコンテンツ提供先決定部203は、同じコンピュータ上に設けられてCPU、メモリ等を共用してもよいし、別個のコンピュータに設けられてもよい。
【0024】
コンテンツ提供先決定部203は、コンテンツ提供先データベース204にアクセスし、生活者100から送られてきたバーコードに対応するコンテンツ提供先のサーバのURL情報がコンテンツ提供先データベース204に記憶されているかどうかを検索する。コンテンツ提供先決定部203は、コンテンツを表示すべきバーコードに対応するコンテンツ提供先のサーバのURL情報が見つかった場合、コンテンツ提供先のサーバのURLへのリンクを含んだ携帯電話端末用のHTMLファイルを携帯電話端末11に送信する。そして、コンテンツを表示するバーコードの情報、コンテンツ提供先のサーバのURL情報、及びコンテンツ提供先のサーバのURL情報を生活者100に提供した日時を、履歴データベース205に書き込む。一方、コンテンツ提供先決定部203は、コンテンツ提供先データベース204を検索しても生活者100から送られてきたバーコードに対応するコンテンツ提供先のサーバのURL情報が見つからなかった場合には、当該バーコードについてコンテンツを表示することができない旨のエラーメッセージを記載した携帯電話端末用のHTMLファイルを、生活者100の携帯電話端末11に送信する。
【0025】
携帯電話端末11の画面に、コンテンツを表示すべきバーコードに対応するコンテンツ提供先のサーバのURLへのリンクが表示され、生活者100が、そのリンクを選択することにより、読み込んだバーコードに対応するコンテンツの提供を受けることができる。なお、コンテンツ提供先のサーバのURLへのリンク情報を送る代わりに、コンテンツ提供先決定部203から、携帯電話端末11が自動的にコンテンツ提供先のサーバのURLにアクセスするための情報を送信し、生活者100が自動的にコンテンツ提供先のサーバのURLにアクセスできるようにしてもよい。これは、自動リンクを含むHTMLファイルを送信したり、アクセスするための情報を携帯電話端末11内でソフトウェア的に処理するなどの方法で実現できる。
【0026】
コンテンツ提供先データベース204は、バーコードの情報と、そのバーコードについてコンテンツを提供するコンテンツ提供先のURL情報とを対応づけて記憶したデータベースである。コンテンツ提供先データベース204は、ハードディスクにより構成され、バーコードの情報と、そのバーコードについてコンテンツを提供するコンテンツ提供先のURL情報の組を記憶している。両者の組を記憶することで、コンテンツ提供先のサーバのURL情報が、バーコードの情報に対応づけられる。
【0027】
バーコードの情報の表現や、コンテンツ提供先サーバのURL情報の表現は任意である。たとえば、バーコードの情報を数字以外の形式で記憶していてもよいし、URL情報を文字以外の形式で記憶してもよい。なお、バーコードの情報とURL情報とを対応づけて記憶することについては、両者の組を記憶する以外にも、両者を別々に記憶するとともに両者を対応づける関連づけ情報を記憶するとか、対照テーブルを設けるなど、様々なものが考えられる。
【0028】
履歴データベース205は、会員のコンテンツ提供支援システムの利用状況を記憶するデータベースである。履歴データベース205は、ハードディスクにより構成され、会員IDごとに、当該会員の利用したバーコードの情報と、そのバーコードに対応するコンテンツを提供するコンテンツ提供先のサーバのURL情報、及びコンテンツ提供先のサーバのURL情報を会員に提供した日時を記憶する。これにより、会員がどのようなバーコードについて興味を持ち、コンテンツの提供をいつ要求したかを記憶することができ、コンテンツ提供支援システム200の運営主体や参加会員企業の営業上有用な情報を得ることができる。
なお、認証データベース202、コンテンツ提供先データベース204、履歴データベース205は、同一のハードディスク等の記憶装置を共用してもよいし、別々の記憶装置によって構成されてもよい。
【0029】
コンテンツ提供サーバ300は、バーコードに対応したコンテンツを提供するネットワーク上のサーバである。なお、本明細書において、コンテンツ提供サーバとは、生活者がバーコードリーダによって読み取ったバーコードの情報に対応するコンテンツを提供するサーバである。また、コンテンツとは、実社会で提供される商品やサービスを電子的に表現した情報をいい、文字情報、画像情報、音声情報、それらが複合した動画のマルチメディア情報など五感により感知できる情報であって、インターネットやその他のネットワーク上で提供されうる情報をいう。
【0030】
コンテンツ提供サーバ300は、典型的には、参加会員企業の運営するサーバであるが、コンテンツ提供サーバ300は、コンテンツ提供支援システムの運営主体自体が運営するサーバであってもよい。本明細書において参加会員企業とは、コンテンツ提供支援システムの運営主体に対し、バーコードに対応したコンテンツの提供を行なう者として参加を申し込んで、コンテンツ提供支援システムの運営主体の定めるバーコードを使用することの許可を得た者をいう。
【0031】
参加会員企業は、典型的にはコンテンツ提供支援システムの運営主体とは別個独立の法人であるが、コンテンツ提供支援システムの運営主体の子会社や関連会社であってもよい。さらに、コンテンツ提供支援システムの運営主体が、参加会員企業の1つであってもよい。たとえば、コンテンツ提供支援システムの運営主体が電機メーカーであり、新聞社、雑誌社、商店、物流会社などを参加会員企業とするとともに、コンテンツ提供支援システムの運営主体が当該電機メーカーのコンテンツを提供する参加会員企業の1つとなることも可能である。また、コンテンツ提供支援システムの運営主体が、A会社のシステム事業部であり、参加会員企業が同じA会社のコンテンツ提供事業部であるというように、同一の法人の中で事業部や担当部を分けて運営してもよいし、同一の部が両者の運営を兼ねることもできる。参加会員企業は、典型的には法人であるが、個人企業や、法人格を持たない団体であってもよい。参加会員企業の例としては、物流会社、クレジット会社、小売・流通会社、旅行会社、メーカー、食材生産・流通会社、新聞社・出版社など広範な業種の企業が挙げられる。
【0032】
参加会員企業は、コンテンツ提供支援システムの運営主体に対し、参加会員企業としての会員登録をして、バーコードに付される識別マークの使用の許可を受けるとともに、バーコードの情報と会員企業の提供するURL情報の組を、コンテンツ提供先データベース204に登録する。なお、コンテンツ提供先データベース204に記憶されたバーコードの情報と参加会員企業の提供するURL情報の組は、適宜更新することができる。適宜更新することによって、時事的なコンテンツをリアルタイムに提供することができる。
【0033】
コンテンツ提供サーバ300で提供されるコンテンツは、文字情報、画像情報、音声情報、それらが複合した動画のマルチメディア情報など、インターネットで提供されうる様々な情報を含み、生活者100が、バーコードをバーコードリーダ10で読み取ったときに、携帯電話端末11において様々なコンテンツの提供を受けることができる。
参加会員企業は、バーコードに様々な意味付けを与えることができ、また、バーコードを付す対象も、新聞、雑誌、チラシ、広告、カタログなどの紙面媒体や、たばこ、お酒、本、食品、肉類、野菜等の商品、製品をはじめとして、様々なものが可能である。
【0034】
以下、バーコードの利用例をいくつか挙げる。
新聞に付されたバーコードにおいて、記事にバーコードが付されており、生活者100は、バーコードリーダ10でバーコードを読み取ると、新聞社等のサーバにおいて、より詳しいニュース解説を文字や音声で得たり、インタビューの音声や動画を得たり、記事の写真を得たり、記事についての最新の更新情報を得たり、テレビ欄にあるテレビ番組の情報を音声や映像で得ることなどができる。
雑誌に付されたバーコードにおいて、記事にバーコードが付されており、生活者100は、バーコードリーダ10でバーコードを読み取ると、雑誌社等のサーバにおいて、記事の関連情報を得たり、写真撮影のエピソード・女優へのインタビュー内容を聞いたり、商品や宿などの画像を得たり、記事についての意見を投稿するウェッブページに接続したり、懸賞等に応募するページに接続することなどができる。
チラシ・広告に付されたバーコードにおいて、商品の広告にバーコードが付されており、生活者100は、バーコードリーダ10でバーコードを読み取ると、広告主等のサーバにおいて、その商品の詳細についての情報が得られたり、その商品を購入・予約するウェッブページに接続したり、広告のイメージソングを聞くことなどができる。
カタログに付されたバーコードにおいて、商品にバーコードが付されており、生活者100は、バーコードリーダ10でバーコードを読み取ると、販売店等のサーバ上のホームページに接続する。ホームページに接続した後、商品の色、商品の個数、支払方法などは、携帯電話端末からキー入力することもできるが、ホームページ上のサーバで処理を行なうことにより、バーコードによる注文も可能である。
たとえば、カタログには、商品の色として、赤、青、白などの選択し得る項目にそれぞれバーコードが付されており、赤を選択したい場合には、赤という項目に付されたバーコードを読むことで、商品の色を選択できる。また、商品の個数についても、1個、2個、3個など選択しうる項目についてバーコードを付すこともできる。同様に、商品の支払方法(代金引換、銀行振込、クレジットカードによる支払いなど)についても、選択しうる項目にバーコードが付されている。生活者100が、ある商品を、色を青で、2個購入し、代金引換で送ってもらうときには、順番に商品のバーコード、色のバーコード、個数のバーコード、支払方法のバーコードを読み取ればよい。なお、順番が前後してもバーコードの情報により対応できるようにすることもできる。入力が終わると、最終的に購入意思を確認する画面が表示され、キー入力により確認する。なお、確認のバーコードをカタログに設けて、最終の確認もバーコードで行なうようにすれば、キー入力をしなくても、すべてバーコードだけで注文を行なうことができる。
たばこ、お酒、本、食品等に付されたバーコードにおいて、商品自体や、商品の包装や、商品の陳列される棚などにバーコードが付されており、生活者100は、バーコードリーダ10でバーコードを読み取ると、製造元等のサーバにおいて、その商品の説明や、商品の宣伝の動画、商品の生産地情報、原料情報、品種情報、加工方法情報などを得ることや、特売品を使ったレシピ情報を得ることや、商品を予約・購入するウェッブページに接続することや、地域・イベント情報を得ることや、商品を提供する会社の情報を得ることなどができる。
新曲のCDに付されたバーコードにおいて、CDの包装にバーコードが付されており、生活者100は、バーコードリーダ10でバーコードを読み取ると、その新曲のサビの部分を聞くことなどができる。
【0035】
図3は、バーコードリーダ10の構成例を詳細に説明する図である。以下、図3について説明する。
バーコード読取・記憶・認識部101は、バーコードや識別マークを読み取るCCDと、読み取った情報を記憶するメモリーと、読み取った識別マークを画像認識により、バーコードがコンテンツ提供支援システムにおけるコンテンツ提供支援の対象となることを生活者が視認するための識別マークであるか否かを認識する画像認識回路とを備えている。本実施例では、メモリーとしてRAMを用いている。本実施例では、読み取りには、CCDを用いている。これについては、レーザなど他の読取方法を用いてもよい。
【0036】
バーコード読取・記憶・認識部101は、読み取ったCCDから得られる2次元画像に、コンテンツ提供支援システムにおけるコンテンツ提供支援の対象となることを生活者が視認するための正しい識別マークが含まれているかどうかを、記憶されたテンプレートと照合して画像認識を行なうことによって判定する。この際に、多少の汚れや、画像の傾き等があっても、周知の画像認識の技術に従い、識別マークを認識できる。正しい識別マークが認識された場合、当該読み取ったCCDから得られる2次元画像に含まれるバーコードについて、バーコードの情報を解読する。バーコードが複数含まれる場合には、たとえば、識別マークに最も位置が近いものを選択するなどして、識別マークが付されているバーコードを1つ選択する。
【0037】
解読については、既知のバーコードリーダと同様である。たとえば、1次元のバーコードの場合、線の並びのパターンが、数値データに置き換えられる。なお、2次元画像をCCDで読み取るバーコードリーダは、1次元の線の並びについても、解読することができる。本明細書においては、解読前のバーコードの情報と、解読後に数値データ等に置き換えられた情報のいずれも、「バーコードの情報」と呼ぶ。
このように、本実施形態では、読み取ったCCDから得られる2次元画像に、識別マークとバーコードの両方が入っている場合に、バーコードに識別マークが付されていると判定している。これは、バーコードリーダが識別マークとバーコードの両方を一度に読み取る場合の一例である。これについては、変更例として、読み取ったCCDから得られる2次元画像に、識別マークとバーコードの片方しか入っていない場合でも、両者を順番に規定の秒数以内に読み取ったときには、バーコードに識別マークが付されていると判定するようにしてもよい。
【0038】
なお、本実施形態では、識別マークが付されたバーコードであるか否かの画像認識は、バーコードリーダ10で行なっているが、バーコードリーダ10は、識別マークとバーコードの両方が含まれている読み取ったCCDから得られる2次元画像の情報を、携帯電話端末11に送り、携帯電話端末11に別途インストールされたプログラムで画像認識処理を行なってもよい。また、携帯電話端末11が、さらに、識別マークとバーコードの両方が含まれているCCDから得られる2次元画像の情報を、コンテンツ提供支援システム200に送り、画像認識処理はコンテンツ提供支援システム200のサーバにおいて行なってもよい。
【0039】
本実施形態において、バーコードリーダによって、読み取ったバーコードが、識別マークの付されたバーコードであると判定された場合、当該バーコードを解読して得られた数値データは、メモリーに記憶される。バーコードには、メモリーに記憶された情報を出力するための送信ボタンが設けられ、生活者100が送信ボタンを押すと、記憶された情報は順次出力される。このように、バーコードリーダ10は、複数のバーコードを連続して読み込んでメモリーにバッファリングすることができ、携帯電話端末11にまとめて情報を送り出すことができる。なお、メモリーに記憶しないで、1つのバーコードを読んだら、1つずつ携帯電話端末11に送られるようにすることもできる。また、生活者100が、ディップスイッチなどにより上記のバッファリングモードと、逐次送信モードとを選択できるようにしてもよい。また、バッファリングモードにおいても、送信ボタンを設けないで、メモリーに一定個数のバーコードの情報が溜まるごとに送信するようにしてもよい。
【0040】
記憶部102は、携帯電話端末11の制御プログラムと、コンテンツ提供支援システム200のURLと、バーコードリーダのシリアル番号を記憶するメモリーである。本実施例では、メモリーとしてROMを用いている。
記憶部102には、制御部のCPUが実行するプログラムコードが記憶されている。プログラムコードは、携帯電話端末用、パソコン用などいくつか格納してもよい。プログラムコードは、バーコードリーダ10と携帯電話端末11との情報のやり取りの手順を規定するものである。
また、記憶部102には、URLとバーコードシリアル番号が記憶されている。なお、本実施例では、メモリーとしてROMを用いているが、RAMカード等を用いて、制御プログラム等を書き換えられるようにしてもよい。
【0041】
制御部103は、バーコード読取・記憶・認識部101から、バーコードの情報を受け取り、記憶部102に記憶されたプログラムコードを実行するCPUを有し、携帯電話端末11の制御を行なうために、インターフェース104を介して携帯電話端末11と信号をやり取りする電子回路である。
制御部103は、識別コードが付されたバーコードについて、バーコードの情報を受け取ると、携帯電話端末11のプログラムを起動する信号を送る。携帯電話端末11には、バーコードリーダ用の通信制御プログラムが別途組み込まれている。上記の起動信号が携帯電話端末11に送られると、携帯電話端末11においてバーコードリーダ用のプログラムが起動され、携帯電話端末11のプログラムは、バーコードリーダ10の制御部103に、URLとバーコードシリアル番号の送信を要求する。制御部103は、送信の要求を受けると、記憶部102に蓄えられたURLとバーコードシリアル番号を、インターフェース104を介して、携帯電話端末11に送信する。
【0042】
携帯電話端末11のプログラムは、制御部103から、記憶部102に蓄えられたURLとバーコードシリアル番号を受信し、URLを用いてコンテンツ提供支援システム200のサーバに接続し、バーコードシリアル番号を用いて認証部201で認証を受ける。さらに、生活者100が携帯電話端末11のキー入力によってID、パスワードを入力してもよい。コンテンツ提供支援システム200のサーバが、生活者100の認証に成功したら、携帯電話端末11のプログラムは、制御部103にバーコードの情報を送信するよう要求する。制御部103は、上記の送信要求を受け取ると、バーコードの情報を、インターフェース104を介して、携帯電話端末11に送信する。この際に、複数のバーコードの情報をバッファリングして記憶している場合には、複数のバーコードの情報を送信することができる。
【0043】
バーコードの情報が送信されると、携帯電話端末11は、バーコードの情報をコンテンツ提供支援システム200に送信する。すると、コンテンツ提供支援システム200は、適切なコンテンツ提供サーバのURLが記載された携帯電話端末用のHTMLファイルを携帯電話端末11に送る。携帯電話端末11は、送られて来た携帯電話端末用のHTMLファイルを用いて、携帯電話端末11の画面に適切なコンテンツ提供サーバのコンテンツを表示する。
このようにして、生活者100は、バーコードを読み取っただけで、当該バーコードに関する適切なコンテンツ提供支援を受けることができる。
【0044】
インターフェース104は、通信端末手段との接続部である。携帯電話端末11との接続には、例えばシリアル接続を用いることができる。通信端末手段として、パソコンや携帯情報端末等を用いた場合には、シリアル接続のほか、USB等を用いてもよい。
【0045】
以上のように、本発明の実施形態について述べてきたが、以下、実施形態のいくつかの変更例について述べる。
上記した実施形態では、コンテンツ提供支援の対象となるかどうかを識別するための識別マークとして、識別マークをバーコードに付したものを用いているが、変更例として、バーコードが、同時に識別マークを兼ねるようにしてもよい。例えば、バーコードの体系を、日本において一般に用いられているJANコードなど一般のバーコードのコード体系から外れたものにして、コンテンツ提供支援の対象とならない一般のバーコードと区別するようする。それとともに、バーコードの形状を特殊なものにし、そのバーコードを生活者100が見たときに、コンテンツ提供支援の対象となるか否かを目で見て判別できるようにするようにすることができる。
【0046】
上記実施形態では、生活者100の認証のために、会員IDとパスワードの入力を要求しているが、変更例として、携帯電話端末11から、バーコードリーダ10の認証シリアル番号や、携帯電話端末11の電話番号が送信されるようにし、認証データベース202に、会員の有するバーコードリーダの認証シリアル番号や会員の有する携帯電話端末の電話番号を記憶し、両者を照合することによって会員の認証を行なうことができる。これにより、生活者100が会員IDとパスワードを入力する手間を減少させることができ、利便性が向上する。
【0047】
また、会員IDとパスワードの入力の他に、バーコードリーダ10の認証シリアル番号や、携帯電話端末11の電話番号をコンテンツ提供支援システム200に送信し、認証データベース202に会員ID、パスワード、認証シリアル番号、電話番号の4者の組を記憶させ、送信された4者と記憶された4者がすべて一致した場合に、正当な会員と認証するようにすることもできる。このように、会員IDとパスワード以外に、バーコードリーダ10の認証シリアル番号と携帯電話端末11の電話番号の照合を行なうことにより、他人のバーコードリーダを使用したり、他人の携帯電話端末を使用した者に対して、コンテンツ提供支援システムの利用を拒否することができる。
【0048】
本実施例においては、コンテンツ提供先決定部203は、コンテンツを表示すべき1つのバーコードの情報を用いて、コンテンツ提供先のサーバのURL情報を選び出すが、変更例において、複数のバーコードの情報を用いて、コンテンツ提供先を選び出すようにしてもよい。これは、例えば、コンテンツ提供先データベース204に、複数のバーコードの組と、コンテンツ提供先のサーバのURL情報とを対応させて記憶させることで実現できる。
【0049】
前記のカタログに付されたバーコードの例においては、生活者100は、商品のバーコードと、商品の色のバーコードと、商品の個数のバーコードと、商品の支払方法のバーコードを一括してバーコードリーダ10で読んで、4つのバーコードの情報を、コンテンツ提供先決定部203に送る。コンテンツ提供先決定部203は、4つのバーコードの組が、コンテンツ提供先データベース204にあるかどうか検索し、見つかれば、それに対応するものとして予め記憶されたコンテンツ提供先のサーバのURL情報を取得する。見つからなければ、コンテンツの提供を支援できない旨のエラーメッセージを表示する。4つのバーコードの組が、コンテンツ提供先データベース204にあった場合、コンテンツ提供先のサーバのURL情報が携帯電話端末11に送られ、コンテンツ提供先のサーバのURLにおいて、特定の色の商品を特定の支払方法で特定の個数購入した場合の注文確認ページや、画像や音声等の提供ページが表示される。
これにより、生活者100は、複数のバーコードを次々に読み取るだけで、手軽に電子商取引をしたり、情報の提供を受けることができる。
【0050】
上記実施例においては、コンテンツ提供先決定部203は、コンテンツ提供先のサーバのURL情報を出力し、コンテンツ提供先のホームページ等に接続した後は、会員がコンテンツ提供先のホームページの入力フォームにおいて入力した情報や、コンテンツ提供先のホームページが会員に提供した情報は、コンテンツ提供支援システム200を経由しないが、変更例として、コンテンツ提供先のホームページへの接続が、コンテンツ提供支援システム200のサーバを経由しての接続となるようにし、会員がコンテンツ提供先のホームページの入力フォームにおいて入力した情報や、コンテンツ提供先のホームページが会員に提供した情報が、コンテンツ提供支援システム200を経由するようにすることができる。コンテンツ提供支援システム200のサーバを経由する際には、コンテンツ提供先のホームページが提供するHTMLファイルを携帯電話端末用のHTMLファイルに変換して転送したり、コンテンツ提供先のホームページが提供するHTMLファイルにコンテンツ提供支援システム200の宣伝を付するなど、経由する情報を、必要に応じて変換、加工することもできる。経由するサーバとしては、様々な種類のものを用いることができる。例えば、セキュリティサーバ、ゲーティングサーバ、マスターサーバ、プロキシサーバなどを用いることができる。
【0051】
なお、本明細書にいう「コンテンツ提供先にアクセスするための情報」には、コンテンツ提供先にコンテンツ提供支援システム200のサーバを経由してアクセスするための情報を含む。
【0052】
携帯電話端末11が、コンテンツ提供支援システム200を経由して、コンテンツ提供先のホームページにアクセスする場合、履歴データベース205に、コンテンツ提供支援システム200を経由した情報を記録することができる。たとえば、携帯電話端末11から入力された情報が、コンテンツ提供支援システム200を経由する場合、これを記録することにより、生活者がコンテンツ提供先のホームページ上でどのような行動をしたかの履歴情報を記録することができ、生活者のニーズをより詳細に知ることができ、マーケッティング上有用な情報をより多く取得することができる。
【0053】
また、上記実施形態においては、コンテンツ提供先で商品を購入した場合の決済や配送は、コンテンツ提供先のホームページで個別に対応しているが、上記のようにコンテンツ提供先のホームページが会員に提供した情報がコンテンツ提供支援システム200を経由するようにし、経由した情報を記録し、処理することにより、コンテンツ提供支援システム200が、決済や配送を一元的に管理することができる。
【0054】
決済の一元的管理の例を示すと、まず、コンテンツ提供支援システム200が、生活者100のクレジットカードの番号や有効期限等、クレジットカードに関する情報を予め会員に登録させ、履歴データベース205に会員IDとともに記憶しておく。次に、生活者100が、コンテンツ提供先のホームページにおいてクレジットカードでの支払を選択した場合、コンテンツ提供支援システム200は、経由した情報から、生活者100がクレジットカードでの支払を選択したことを検知する。そして、コンテンツ提供先のホームページないしはコンテンツ提供支援システム200の運営主体が提携をしているカード会社に対して、会員のクレジットカードに関する情報を送信する。
これにより、生活者100がクレジットカードの番号等をコンテンツ提供先のホームページに入力する手間が減り、生活者100の利便性が向上する。
【0055】
また、配送についても、コンテンツ提供支援システム200が会員の住所などの配送先に関する情報を予め会員に登録させ、履歴データベース205に会員IDとともに記憶しておくことにより、生活者が、コンテンツ提供先のホームページにおいて配送を選択した場合に、コンテンツ提供支援システム200が、コンテンツ提供先のホームページないしはコンテンツ提供支援システム200の運営主体が提携している配送会社に対して、配送先に関する情報を送信するようにすることができる。
これにより、生活者が配送先の情報をコンテンツ提供先のホームページに入力する手間が減り、生活者の利便性が向上する。
【0056】
また、上記実施形態のコンテンツ提供支援システム200に、さらに商品等の注文に関する情報を記憶する受注データベースと、商品等の在庫に関する情報を記憶する在庫データベースを設け、コンテンツ提供先の参加会員企業がインターネット上の電子商取引サイトとして通常行なっている受注と在庫の管理を、コンテンツ提供支援システム200が、コンテンツ提供先の参加会員企業に代わって、ないしはこれと並行して行なうようにすることも可能である。
【0057】
上記実施形態では、生活者は、会員IDとパスワードを手で入力しているが、変更例として、バーコードが付された会員証を発行して、バーコードリーダ10で会員証に付されたバーコードを読み取ることによって、会員ID等の入力に代えることができる。
また、会員証の代わりに、生活者100のクレジットカードにバーコードを付すこともできる。この場合、生活者100が自己のクレジットカードのバーコードをバーコードリーダ10で読むことにより、バーコードの情報がコンテンツ提供支援システム200に送信され、会員IDの入力に代えることができる。これにより、生活者が会員IDを入力する手間が減り、生活者の利便性が向上する。
【0058】
上記実施形態では、生活者が、バーコードリーダ10と携帯電話端末11を操作してバーコードを読み取っているが、変更例として、訪問販売員等の販売員が、顧客である生活者100を訪問して、その注文や要望を聞きながら、販売員のバーコードリーダ10と携帯電話端末11で、商品等に付されたバーコードを読み取って、商品の販売等を行なうこともできる。この場合、販売員等は、コンテンツ提供支援システム200に会員として登録し、自己の会員IDを用いて、コンテンツ提供支援システム200を利用してもよい。また、顧客である生活者100の会員IDを借用して、コンテンツ提供支援システム200を利用してもよい。いずれにせよ、販売員等も、仕事の過程でバーコードを利用する者であるから、本明細書にいう生活者に該当する。
【0059】
上記実施形態では、新聞・雑誌などの紙面媒体や、商品・製品などにバーコードを付す例を挙げたが、バーコードを付す対象はこれに限られるものではない。例えば、振込用紙にバーコードを付すこともできる。振込用紙に住所・氏名を記載して、郵便局やコンビニエンスストアに持っていく代わりに、生活者は、振込用紙のバーコードをバーコードリーダ10で読み取り、クレジット決済を選択することにより、クレジットカードから支払いを行なうこともできる。このことにより、生活者100は、郵便局やコンビニエンスストアに行く手間が減少し、利便性が向上する。
また、県庁・市役所・区役所などの自治体や団体や私企業等が提供するサービスメニューをバーコードで提供することも可能である。たとえば、最寄りの救急病院に連絡したいときのバーコード、介護の依頼をするときのバーコード、粗大ゴミを捨てたいときのバーコード、災害が起こったときに情報を確認したいときのバーコードなどを記載したメニューを配布し、生活者100がメニューにある特定のバーコードをバーコードリーダ10で読み取ることにより、特定のサービスが受けられるようにすることができる。これにより、行政の住民サービス等の充実が実現でき、生活者の利便性が向上する。
【0060】
さらに、ファックス・電話等による通知と組み合わせることにより、高齢者や目や耳の不自由な人にとっても、バーコードを読み取るだけで様々なサービスを簡単に受けられるようになり、生活者の利便性が一層向上する。
さらにまた、電話番号のリストにバーコードを付すことにより、電話番号を逐一入力しなくても、バーコードをスキャンするだけで電話発信を行なうようにすることもできる。
【0061】
以下、上記実施形態または変更例の1つの使用例を説明する。
生活者100は、バーコードリーダ10と携帯電話端末11を、スーパーなどの買物先や、出先、旅行先などに、いつも持ち歩く。あるいは、バーコードリーダ10には、読み取ったバーコードを記憶するメモリーが設けられており、生活者100は、バーコードリーダ10だけをいつも持ち歩く。そして、出先、買物先や旅行先などで、興味を引いたバーコードをすぐに読み取って、携帯電話端末、携帯端末によりその場で送信し、あるいは自宅や職場にあるインターネット接続機能を有するファックス、パソコン等から送信し、コンテンツ提供支援システム200を利用する。このようにして、生活者100にとって、いつでも、どこでも、簡単快適に普段使いをすることができる電子商取引環境が実現する。
【0062】
このような電子商取引環境は、広告主等のコンテンツの提供者にとっても、詳細な情報を適切な生活者にタイムリーに提供できることにより、広告価値が増大し、広告が販売に結びつく度合いが高まるなどのメリットがある。
さらに、このような電子商取引環境において、履歴データベース205に、生活者がコンテンツ提供先のホームページ上でどのような行動をしたかの履歴に関する情報を記録することで、生活者のニーズを、よりよく知ることができ、個々の生活者に適したサービスを提供したり、同じようなニーズを有する顧客のコミュニティ作りをしたり、将来の顧客づくりに役立てることができる。
また、発注内容をファックスで確認するとか、顧客情報に基づいてダイレクトメールを送るなど、従来のファックス、電話、電子メールなどの手段と組み合わせることにより、従来のメディアとの相乗効果によって電子商取引環境の利便性をより促進することができる。
【0063】
以下、本実施例または変更例の1つの運用例について説明する。
コンテンツ提供支援システム200の運営主体は、バーコードリーダ10で読み取ることのできるバーコードであることを示す識別マークを決定し、その識別マークの記載された識別シールを発行する。それとともに、当該識別マークを画像認識により認識できる機能を有するバーコードリーダ10を自社で製造しないしは他社に製造委託する。
当該バーコードリーダ10には、コンテンツ提供支援システム200のサーバのURLアドレスを記憶させ、当該識別マークの付されたバーコードを認識すると、それがトリガーになって自動的に該URLの情報が携帯電話端末11に送信され、コンテンツ提供支援システム200のサーバにアクセスするようにする。また、当該バーコードリーダ10には、認証シリアル番号を付して、コンテンツ提供支援システム200のサーバにアクセスした際に、認証シリアル番号がサーバに送信されるようにする。認証シリアル番号は、生活者100の認証に用いられる。
【0064】
また、コンテンツ提供支援システム200の運営主体は、クレジットカードを発行し、クレジットカードに当該識別マークの付されたバーコードを付して、生活者100にクレジットカードを発行する。生活者100は、会員登録をする際に、クレジットカードの登録をする。このクレジットカードにより、コンテンツ提供支援システム200を通じた電子商取引の決済を行なうことができる。
生活者100は、住所、氏名等の情報を申込み用紙に記入して、会員登録を行なう。生活者100は、コンテンツ提供支援の対象となるバーコードの識別マークを教えられる。また、当該バーコードリーダ10を渡され、使用方法の説明を受ける。また、クレジットカードのバーコードを読み取った場合、クレジットカードによる決済がなされることを説明される。
【0065】
さらに、コンテンツ提供支援システム200の運営主体は、参加会員企業を募集する。参加会員企業は、コンテンツ提供支援システム200から、コンテンツ提供支援の対象となるバーコードの規格と識別マークの情報を受け取り、自社の発行する新聞、雑誌、商品等に、識別マークのあるバーコードを印刷する。あるいは、識別マークの印刷された識別シールを、コンテンツ提供支援システム200の運営主体から、1枚10円などの値段で購入して、自社の新聞、雑誌、商品等に貼付する。識別シールには、識別マークの他に、バーコードが印刷されていてもよいし、識別シールを購入して、印刷したバーコードの付近に貼付してもよい。
このように、認証シールを用いることにより、コンテンツ提供支援システム200の運営主体が、コンテンツ提供支援についての対価を、参加会員企業から容易に徴収できるという効果がある。
【0066】
参加会員企業は、コンテンツ提供支援システム200の運営主体が運営するコンテンツ提供支援システム200のコンテンツ提供先データベース204に、当該バーコードを読み取った場合に提供するコンテンツにアクセスするためのURL情報を登録する。
生活者100は、識別マークのあるバーコードを、毎日楽しみにして探す。識別マークのあるバーコードは、スーパーの商品や、新聞や、雑誌、駅の広告など至るところに設けることができ、生活者は、バーコードリーダ10と携帯電話端末11を持ち歩いて、目に付いた識別マークが見つかり、その識別マークが付されたバーコードについてコンテンツの提供を受けたいと考えた場合、すぐにコンテンツの提供を受けることができる。
【0067】
生活者100がどのようなコンテンツに興味を持っているかなどの情報は、履歴データベース205に蓄えられる。コンテンツ提供支援システム200の運営主体は、履歴データベース205に蓄えられた情報は、個人のプライバシー等を侵害しない範囲で、営業のために用いられることの了承を、生活者100から会員登録の時点で取り付けておく。このような生活者100の個別のニーズを把握することにより、生活者100の一人一人に最も適切な特売情報などを送ることもできる。
【0068】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、生活者の利便性を高める生活者支援システム、コンテンツ提供支援システム及びバーコードリーダを提供することができるという効果がある。
また、生活者支援システムに複数のコンテンツ提供サーバが存在し、コンテンツ提供支援システムがコンテンツ提供サーバをコンテンツ提供先として決定するようにすることにより、コンテンツ提供サーバの運営主体として、複数の参加会員企業として募ることが可能になり、参加会員企業にとってもメリットのある組織的なバーコードを用いた生活者支援システムを提供できるという効果がある。さらに、バーコードリーダが、バーコードの情報を読み取ったときに記憶しているコンテンツ提供支援システムのネットワークアドレス情報を用いて通信端末手段をコンテンツ提供支援システムに自動的にアクセスさせ、かつ読み取ったバーコードの情報をコンテンツ提供支援システムに送信させる制御手段を有することにより、コンテンツ提供支援システムを利用する際の利便性が高まるという効果がある。
さらにまた、識別マークを用いることにより、本来処理すべきバーコード以外のバーコードについて処理を行なうことを防止できるという効果がある。また、本来処理すべきバーコードであるか否かが、生活者に容易に分かるという効果がある。
また、認証部が、バーコードリーダを特定する情報を生活者の認証に用いることにより、バーコードリーダの不正使用を防止できるという効果がある。
さらに、認証を受けた生活者のコンテンツ提供支援システムの利用状況を記憶する履歴データベースを設けることにより、会員登録を受けた生活者の利用状況に関する情報を蓄積できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である生活者に適切な情報を提供する生活者支援システムの概略を示すシステムブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態である生活者に適切な情報を提供する生活者支援システムで用いられるバーコードに付される識別マークを例示する図である。
【図3】本発明の一実施形態である生活者に適切な情報を提供する生活者支援システムで用いられるバーコードリーダの構成例を詳細に説明する図である。
Claims (21)
- バーコードを利用して生活者を支援する生活者支援システムであって、
所定のネットワークアドレス情報を有し、生活者がコンテンツを提供するサーバからバーコードに対応するコンテンツの提供を受けることを支援するコンテンツ提供支援システムと、
ネットワークへのアクセス機能を有する通信端末手段と、
通信端末手段に接続可能であり、読み取ったバーコードの情報を、通信端末手段を介してコンテンツ提供支援システムに送信するバーコードリーダと、
バーコードリーダによって読み取られるバーコードの情報に対応するコンテンツを提供する、ネットワーク上の複数のコンテンツ提供サーバと
からなり、
コンテンツ提供支援システムは、
バーコードの情報とコンテンツ提供サーバのネットワークアドレス情報とを対応づけて記憶するコンテンツ提供先記憶手段と、
情報通信端末手段からバーコードの情報を受け取ったときに、コンテンツ提供先記憶手段を検索して該バーコードの情報に対応するネットワークアドレス情報を有するコンテンツ提供サーバをコンテンツ提供先として決定し、該通信端末手段に、コンテンツ提供先にアクセスするための情報を送信するコンテンツ提供先決定手段と
を備えていることを特徴とする生活者支援システム。 - 請求項1記載の生活者支援システムにおいて、
バーコードリーダが、コンテンツ提供支援システムのネットワークアドレス情報を記憶する記憶手段と、バーコードの情報を読み取ったときに前記記憶しているコンテンツ提供支援システムのネットワークアドレス情報を用いて通信端末手段をコンテンツ提供支援システムに自動的にアクセスさせ、かつ読み取ったバーコードの情報をコンテンツ提供支援システムに送信させる制御手段を有することを特徴とする生活者支援システム。 - 請求項1又は2記載の生活者支援システムにおいて、
バーコードリーダは、バーコードと該バーコードがコンテンツ提供支援システムにおけるコンテンツ提供支援の対象となることを生活者が視認するための識別マークとを読み取り可能に構成されており、該識別マークを読み取った場合に、通信端末手段のネットワークアクセス機能を起動させるよう構成されていることを特徴とする生活者支援システム。 - 請求項1又は2記載の生活者支援システムにおいて、
バーコードリーダは、バーコードと該バーコードがコンテンツ提供支援システムにおけるコンテンツ提供支援の対象となることを生活者が視認するための識別マークとを読み取り可能に構成されており、情報端末手段は、該識別マークがバーコードの情報とともに送られてきた場合にのみ、バーコードの情報をコンテンツ提供支援システムに送信するよう構成されていることを特徴とする生活者支援システム。 - 請求項1又は2記載の生活者支援システムにおいて、
バーコードリーダは、バーコードと該バーコードがコンテンツ提供支援システムにおけるコンテンツ提供支援の対象となることを生活者が視認するための識別マークとを読み取り可能に構成されており、コンテンツ提供先決定手段は、該識別マークがバーコードの情報とともに送られてきた場合にのみ、コンテンツ提供先の決定を行なうよう構成されていることを特徴とする生活者支援システム。 - 請求項3〜5いずれかに記載の生活者支援システムにおいて、識別マークは、バーコードに付された二次元画像情報であることを特徴とする生活者支援システム。
- 請求項1〜6いずれかに記載の生活者支援システムにおいて、コンテンツ提供支援システムはさらに、
バーコードを送信してきた通信端末手段のユーザが登録会員であるか否かを判定し、登録会員である場合にのみ、コンテンツ提供先決定手段を起動させる認証手段
を備えていることを特徴とする生活者支援システム。 - 請求項7記載の生活者支援システムにおいて、認証手段は、通信端末手段に対して、ユーザID及びパスワードの少なくとも一方を入力させるための情報を通信端末手段に提供するよう構成されていることを特徴とする生活者支援システム。
- 請求項7又は8記載の生活者支援システムにおいて、
バーコードリーダは、該バーコードリーダにコンテンツ提供支援システムによって一意的に付加され記憶されている認証シリアルデータを、通信端末手段を介してコンテンツ提供支援システムに送信するよう構成されており、
認証手段は、認証シリアルデータを受け取ったとき、当該バーコードリーダを有するユーザが登録会員であると判定するよう構成されている
ことを特徴とする生活者支援システム。 - 請求項7〜9いずれかに記載の生活者支援システムにおいて、通信端末手段が、電話回線への接続機能を有し、通信端末手段を特定しうる電話番号を、コンテンツ提供支援システムに送信し、
認証手段は、電話番号を受け取ったとき、該電話番号が予め登録されている場合に、当該端末のユーザが登録会員であると判定するよう構成されている
ことを特徴とする生活者支援システム。 - 請求項7記載の生活者支援システムにおいて、該システムはさらに、
認証を受けた会員について、コンテンツ提供先決定手段が決定したコンテンツ提供先の履歴情報を蓄積するコンテンツ提供履歴記憶手段
を備えていることを特徴とする生活者支援システム。 - バーコードリーダであって、
バーコードと該バーコードがコンテンツ提供支援システムにおけるコンテンツ提供支援の対象となることを生活者が視認するための識別マークとを読み取り可能に構成されており、
ネットワーク上へのアクセス機能を有する通信端末手段に接続可能であり、
コンテンツ提供支援システムのネットワークアドレス情報を記憶する記憶手段を有し、
識別マークを画像認識する識別マーク認識手段を有し、
通信端末手段に接続された状態でバーコードを読み取ったときに、前記記憶しているコンテンツ提供支援システムのネットワークアドレス情報を用いて通信端末手段をコンテンツ提供支援システムに自動的にアクセスさせ、かつ読み取ったバーコードの情報をコンテンツ提供支援システムに送信させる制御手段を有することを特徴とするバーコードリーダ。 - 請求項12記載のバーコードリーダにおいて、識別マークは、二次元画像であることを特徴とする生活者支援システム。
- 所定のネットワークアドレス情報を有し、生活者がコンテンツを提供するサーバからバーコードに対応するコンテンツの提供を受けることを支援するコンテンツ提供支援システムであって、
バーコードの情報とコンテンツ提供サーバのネットワークアドレス情報とを対応づけて記憶するコンテンツ提供先記憶手段と、
コンテンツ提供支援システムのネットワークアドレス情報を記憶しているバーコードリーダが、読み取ったバーコードの情報を、通信端末手段を介して送信してきた場合に、コンテンツ提供先記憶手段を検索して該バーコードの情報に対応するネットワークアドレス情報を有するコンテンツ提供サーバをコンテンツ提供先として決定し、該通信端末手段に、コンテンツ提供先にアクセスするための情報を送信するコンテンツ提供先決定手段と
を備えることを特徴とするコンテンツ提供支援システム。 - 請求項14記載のコンテンツ提供支援システムにおいて、
バーコードリーダは、該バーコードがコンテンツ提供支援システムにおけるコンテンツ提供支援の対象となることを生活者が視認するための識別マークとを読み取り可能に構成されており、コンテンツ提供先決定手段は、該識別マークがバーコードの情報とともに送られてきた場合にのみ、コンテンツ提供先の決定を行なうよう構成されていることを特徴とするコンテンツ提供支援システム。 - 請求項15記載のコンテンツ提供支援システムにおいて、識別マークは、バーコードに付された二次元画像情報であることを特徴とするコンテンツ提供支援システム。
- 請求項14〜16いずれかに記載のコンテンツ提供支援システムにおいて、コンテンツ提供支援システムはさらに、
バーコードを送信してきた通信端末手段のユーザが登録会員であるか否かを判定し、登録会員である場合にのみ、コンテンツ提供先決定手段を起動させる認証手段
を備えていることを特徴とするコンテンツ提供支援システム。 - 請求項17記載のコンテンツ提供支援システムにおいて、認証手段は、通信端末手段に対して、ユーザID及びパスワードの少なくとも一方を入力させるための情報を通信端末手段に提供するよう構成されていることを特徴とするコンテンツ提供支援システム。
- 請求項17又は18記載のコンテンツ提供支援システムにおいて、
バーコードリーダは、該バーコードリーダにコンテンツ提供支援システムによって一意的に付加され記憶されている認証シリアルデータを、通信端末手段を介してコンテンツ提供支援システムに送信するよう構成されており、
認証手段は、認証シリアルデータを受け取ったとき、当該バーコードリーダを有するユーザが登録会員であると判定するよう構成されている
ことを特徴とするコンテンツ提供支援システム。 - 請求項17〜19いずれかに記載のコンテンツ提供支援システムにおいて、
通信端末手段が、電話回線への接続機能を有し、通信端末手段を特定しうる電話番号を、コンテンツ提供支援システムに送信し、
認証手段は、電話番号を受け取ったとき、該電話番号が予め登録されている場合に、当該端末のユーザが登録会員であると判定するよう構成されている
ことを特徴とするコンテンツ提供支援システム。 - 請求項17記載の生活者支援システムにおいて、該システムはさらに、
認証を受けた会員について、コンテンツ提供先決定手段が決定したコンテンツ提供先の履歴情報を蓄積するコンテンツ提供履歴記憶手段
を備えていることを特徴とするコンテンツ提供支援システム。
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