JP2004135204A - デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影した画像データを簡単な操作で送信することが可能な、デジタルカメラを提供する。
【解決手段】サーバとの回線を接続してサーバに対して接続通知(プロトコル)を行い(S1)、リストの要求を送信する。デジタルカメラからリストの要求があるか否かを判断し(S11)、要求が無ければステップS13に進み、要求があれば要求されたリストを応答する(S12)。デジタルカメラはそのリストを取得して(S2)、更新データがあるか否かを判断し(S3)、無ければステップS6に進み、更新データがあればデータの要求を送信する。サーバはデータ要求があるか否かを判断し(S13)、要求が無ければステップS15に進み、要求があればそのデータを送信する(S14)。デジタルカメラはそのデータを取得し(S4)、データが終了するまで動作を継続する(S5)データの取得が終了すると、回線を切断して(S6)取得したデータをメモリに記憶する(S7)。サーバはデジタルカメラから切断通知を受信するとステップS15により終了を判断して動作を終了する。
【選択図】 図2
【解決手段】サーバとの回線を接続してサーバに対して接続通知(プロトコル)を行い(S1)、リストの要求を送信する。デジタルカメラからリストの要求があるか否かを判断し(S11)、要求が無ければステップS13に進み、要求があれば要求されたリストを応答する(S12)。デジタルカメラはそのリストを取得して(S2)、更新データがあるか否かを判断し(S3)、無ければステップS6に進み、更新データがあればデータの要求を送信する。サーバはデータ要求があるか否かを判断し(S13)、要求が無ければステップS15に進み、要求があればそのデータを送信する(S14)。デジタルカメラはそのデータを取得し(S4)、データが終了するまで動作を継続する(S5)データの取得が終了すると、回線を切断して(S6)取得したデータをメモリに記憶する(S7)。サーバはデジタルカメラから切断通知を受信するとステップS15により終了を判断して動作を終了する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラに関し、さらに詳しくは、通信手段を有するデジタルカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年パーソナルコンピュータの発達に伴って、その画像入力装置としてのデジタルカメラの利用が広まってきた。特に、新聞社や放送メディア等のマスコミ機関では、報道の即時性から野外で撮影した画像データを通信手段を利用して遠隔地に即座に送信することが要求されている。しかし、現在の方法では、デジタルカメラで撮影した画像データは一旦PCに記憶され、そのデータをPCで編集してメール或いはインターネット等の通信手段を利用して送信している。
このようなところから、通信機能をカメラ側に備えたデジタルカメラが提案されている。このような従来技術として特開2002−33992公報には、画像形成装置が作成した画像レイアウトなどの表示画像情報を画像形成情報提供装置に表示することができる画像形成システムについて開示されている。これによると、デジタルカメラから画像のサイズ情報が印刷装置に送信されると、印刷装置側では画像レイアウトを作成し、レイアウト画面表示情報としてデジタルカメラに送信する。デジタルカメラではレイアウト画面として表示され、操作者が次の画像レイアウトの表示を要求すると、印刷装置の印刷ジョブ処理ソフトウェアでは、次の画像レイアウトを作成し、次のレイアウト画面としてデジタルカメラに表示させる。操作者がデジタルカメラにおいて画像データ送信の入力操作を行った場合、印刷画像データが印刷装置に送信され、印刷装置は、印刷画像データを受信した際に表示中の画像レイアウトで印刷処理を実行する。
また、撮影画像にテキストや音声を関係付けして保存する機能や、撮影画像をEメールやFTP(File Transfer Protocol)することができる機能を持つ製品としてRDC−iシリーズがある。
【特許文献1】特開2002−33992公報
【非特許文献1】RDC−iシリーズ取扱説明書
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のデジタルカメラは、カメラ自体に通信機能を備えていないため、一旦PC等のメモリに記憶してから送信していたので、操作が煩わしく、しかもカメラ以外にPC等の通信機能を備えた機器が必要であり、コスト的にも不利である。
また、特許文献1は、カメラに通信機能を備えているが、印刷装置との間で画面のサイズ情報により印刷のレイアウトを決定する技術であり、発明の使用目的が印刷に限定されている。
また、RDC−i700ではデータを入力するために3.5インチの大型カラーLCDとタッチパネルを備えているため大型で高コストになっている。一般にデジタルカメラではユーザインターフェイスとして1.5〜2インチ程度のカラーLCDと数個のスイッチを備えているが、小型化、低コスト化のために多くの入力手段を持つことができない。そのため、テキスト情報やEメールやFTPサーバの通信設定などのデータを入力する操作が煩雑となり大変不便である。
本発明は、かかる課題に鑑み、撮影した画像データを簡単な操作で送信することが可能な、デジタルカメラを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、通信機能を有するデジタルカメラであって、通信回線を介してデジタルデータを送信あるいは受信する通信手段と、モニタ画像、再生画像、及びカメラの状態表示を行う表示手段と、機能選択、撮影指示、及び各種設定を行う操作手段と、通信内容を記憶する記憶手段と、前記全ての手段の制御を司る制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記通信手段によりサーバとの通信によって得られたデータを撮影した画像と関係付けして前記記憶手段に保存することを特徴とする。
従来のデジタルカメラは、撮影した画像データをメモリに記憶することが目的であったため、カメラ自体に通信機能を持っていなかった。そのため、画像データを遠隔地に送信する場合は、外部メモリに蓄積したデータをメディアごと郵送するか、外部メモリのデータを一旦通信機能を備えたPCに記憶して、そのPCから送信する方法であった。そこで、本発明ではカメラ自体に通信機能を備え、カメラから直接ネットワーク等の回線を介して遠隔地に画像データを送信するものである。そのとき、送信する画像を通信によって得られたデータと関連付けて記録手段に保存しておくものである。
かかる発明によれば、カメラ自体に通信手段を備え、送信する画像を通信によって得られたデータと関連付けて記録手段に保存しておくので、PCやサーバにおいて検索や分類、文書作成などを自動化することができる。
請求項2は、前記制御手段は、前記記憶手段に保存された複数の関連付けデータを前記表示手段に表示し、該表示画面に基づいて前記操作手段により前記関連付けデータを選択可能とすることを特徴とする。
カメラに保存された関連付けデータは、同じような関連付けデータを毎回通信によって得る場合、通信の手間とコストがかかってしまい、通信量が多くなると選び終わるまでに時間を要してしまう。そこで本発明では、保存済みの関連付けデータを表示部に表示させ、その中から操作手段のキー操作により選択するようにすれば、操作性が向上する。
かかる発明によれば、関連付けデータを操作部により選択可能としたので、必要なデータを選択する時間が短縮でき、操作性を向上することができる。
【0005】
請求項3は、前記制御手段は、前記表示手段に表示する関連付けデータをカテゴリにより階層構造が可能なリストとして表示することを特徴とする。
表示部に表示された関連付けデータを表示して、操作部により選択することで操作性は格段に向上するが、関連付けデータの並べ方を更に工夫すれば更に操作性が向上する。そこで本発明では、データをカテゴリ毎に階層構造にすることにより、まずカテゴリで大きく選択し、次に階層の上位から順に階層を下げて最終的なデータを選択するようにする。
かかる発明によれば、関連付けデータをカテゴリにより階層構造が可能なリストとして表示するので、データの選択が確実にしかも迅速に行うことができる。
請求項4は、前記制御手段は、前記撮影した画像をEメールに添付して前記通信手段により送信する場合、前記サーバから前記撮影した画像を通信するための情報を取得し、該取得情報に基づいて前記撮影した画像を前記サーバに送信することを特徴とする。
カメラにより撮像された画像をEメールに添付して送信したい場合がある。そのような場合、メールの宛先、題名、及び本文に使用する入力データが必要である。そこで本発明では、カメラからサーバに対してこれらの情報を要求して、サーバから送信してもらい、それらのデータに撮像画像を添付して送信するようにする。
かかる発明によれば、Eメール情報をサーバから送信してもらうので、そのデータに撮像画像を添付してEメールとしてカメラから送信することができる。
【0006】
請求項5は、前記制御手段は、前記撮影した画像をEメールに添付して前記通信手段により送信する場合、前記撮影した画像に関連付けデータがあるか否かを判断して前記関連付けデータがある場合は、前記撮影した画像に前記関連付けデータを添付して前記通信手段により前記サーバに送信することを特徴とする。
また、Eメールに添付して撮像画像を送信する場合、カメラ内の記憶手段に関連付けデータが格納されている。従って、その関連付けデータをまず検索して、そのデータがあれば、関連付けデータも添付して送信する。なお、関連付けデータがテキストデータである場合、関連付けデータをEメール本文や題名、宛先として利用することもできる。
かかる発明によれば、Eメールに撮像画像を添付して送信する場合に、さらに関連付けデータがあればそのデータも添付、或いはEメール本文やヘッダ等に利用するので、サーバや送り先のメールプログラムにおいて自動で分類等の処理を行う際に、メール本文や題名や宛先を利用することにより、添付された画像データを処理することを行わずに容易に処理することができる。
請求項6は、前記制御手段は、前記通信手段を交換可能な構成にすることにより、複数の異なるサーバ若しくは通信方法と切替えて通信することを特徴とする。
通信方式には各種の方式がある。そこで、複数の通信カードを切り替えて使う際に、カードの情報を得たり使用者が指定することにより接続先のサーバや通信方法を切り替えることができる。例えば通信事業者により接続先のサーバが異なり、取り出せるデータの内容やデータ量が異なる場合に、各々の設定を記憶しておき、選択された接続先の設定に従ってデータの送受信を行うものである。
かかる発明によれば、通信手段を交換可能な構成にするので、関連付けされたデータを取得するための通信手段を複数持つことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明の実施形態のデジタルカメラのブロック図である。このデジタルカメラは、被写体の光学画像を集光するレンズ1と、レンズ1により集光された光束を集束する絞り部2と、図示しない複数のレンズを移動させて合焦したり、絞り部2を駆動するモータドライバ11と、レンズ1と絞り部2を通過した光学画像を光電変換するCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)3と、CCD3に含まれる雑音を低減するCDS(Correlated Double Sampling)4と、CCD3からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器5と、前記CCD3、CDS4、A/D変換器5のタイミングを発生するタイミング発生器13と、画像処理パラメータに従って画像処理を行うデジタル信号処理回路7と、撮像画素の記録と画像処理された画像を記憶するフレームメモリ6と、液晶(LCD:Liquid Crystal Display)により撮像画像を表示する表示部8と、デジタル信号処理回路7で処理された画像データを圧縮あるいは原画像データに伸張する画像圧縮伸張回路9と、画像圧縮伸張回路9により圧縮された画像データを格納するメモリカード10と、制御プログラムに基づいて所定の制御を実行するCPU14と、操作者がカメラ本体を操作するためのレリーズボタン等を備えたカメラ操作部17と、例えばモデムモジュールとするにより電話回線を接続することによりサーバに接続される通信I/F12と、CPU14の制御プログラムを格納するROM16と、フレームメモリ6と表示部8の制御を司る画像表示制御部15と、ワークメモリとしての役割を持つRAM18により構成される。
【0008】
次に、図1を参照しながら、本構成のデジタルカメラ100の動作概要について説明する。操作者は図示しないファインダから被写体を覗き、カメラ操作部17のレリーズボタンを押すと、CPU14はその信号を検出してモータドライバ11に対してレンズ1と絞り2を駆動して、被写体の画像をCCD3に合焦させる。これらの一連の動作は、自動的にCPU14が図示しないセンサの情報に基づいて行われる。CCD3に合焦された画像は、タイミング発生器13から発生されるクロックにより順次取り出され、CDS4によりデータに含まれる雑音を低減する。ここで、CCD3の出力信号に含まれる雑音は、リセット雑音が支配的である。この雑音を低減するために信号期間に含まれる映像信号とリセット雑音及び、フィールドスルー期間のみに含まれるリセット雑音から両者を引き算することによりリセット雑音をキャンセルしている。そして、そのアナログ信号をA/D変換器5により10ビットのデジタル信号に変換して、デジタル信号処理回路7に入力され、フレームメモリ6に一時保管される。そして、図示しないメモリに格納されたパラメータにより、CPU14からの指示によりフレームメモリ6に一時保管されたデータを処理し、その処理された画像をフレームメモリ6に再び格納する。さらに、フレームメモリ6に書き込まれたデータを表示部8の制御部に送り、LCDにその内容を表示する。フレームメモリ6は、少なくとも撮像画素の1画面以上の画像データを蓄積することができる画像メモリであり、例えば、VRAM(Video Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、あるいはSDRAM(Synchronous DRAM)などの一般に用いられているメモリを用いる。
ここで、操作者の意思により、その画像をメモリカード10に記録しておきたい場合、カメラ操作部17から指示をすると、CPU14はそれに従って、デジタル信号処理回路7に対して画像をメモリカード10に転送する制御を実行する。つまり、画像処理された画像をフレームメモリ6から読み出し、画像圧縮伸張回路9に送る。ここで、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で画像を圧縮し、メモリカード10に記憶する。この符号化アルゴリズムにはADCT(適応離散コサイン)を用い、最初に解像度の低い画像を符号化し、次第に解像度が高くなるような階層符号化も取り入れられる。このようにメモリカード10は、フレームメモリ6に格納されたデータを圧縮し、その圧縮データを格納しておくためのものである。この他に、例えば8MB程度の内部メモリあるいはスマートメディア・コンパクトフラッシュ(登録商標)などに記録する構成であってもよい。
【0009】
また、逆にメモリカード10の内容を表示部8に表示する場合や、外部端子により他のPCと接続して画像データを転送したい場合は、所望のメモリカードをカメラ本体の図示しないコネクタに挿入して、カメラ操作部17から指示すると、CPU14はデジタル信号処理回路7に指示してメモリカードの圧縮された画像データを読み出し、画像圧縮伸張回路9に入力して、圧縮のアルゴリズムに従ってデータを伸張して元に戻し、表示部8に画像を表示する。
また、通信I/F12は、例えばCFカードスロットを用いて、各種の通信カードを装着できるようにする。携帯電話やPHSなどのインターフェイスカードとして通信機器を接続することによりサーバとなるコンピュータに接続してデータの送受信を行うことができる。また無線LANやBluetoothを装着しても良い。また同時にUSBポートを設けてPCと直接接続するようにしてもよく、通信手段は複数持つことができる。
【0010】
図2は、本発明の第1の実施形態に係るデジタルカメラの動作フローチャートである。右側はサーバの動作フローチャートを表し、左側はデジタルカメラの動作フローチャートを表す。まず、デジタルカメラから回線接続のための動作を行い、サーバとの回線を接続してサーバに対して接続通知(プロトコル)を行い(S1)、リストの要求を送信する。サーバは接続が完了するとデジタルカメラからリストの要求があるか否かを判断し(S11)、要求が無ければ(S11でNOのルート)ステップS13に進み、要求があれば(S11でYESのルート)要求されたリストを応答する(S12)。デジタルカメラはそのリストを取得して(S2)、更新データがあるか否かを判断し(S3)、無ければ(S3でNOのルート)ステップS6に進み、更新データがあれば(S3でYESのルート)データの要求を送信する。サーバはデータ要求があるか否かを判断し(S13)、要求が無ければ(S13でNOのルート)ステップS15に進み、要求があれば(S13でYESのルート)そのデータを送信する(S14)。デジタルカメラはそのデータを取得し(S4)、データが終了するまで動作を継続する(S5)データの取得が終了すると(S5でYESのルート)、回線を切断して(S6)取得したデータをメモリに記憶する(S7)。サーバはデジタルカメラから切断通知を受信するとステップS15により終了を判断して動作を終了する。
このように、関係付けデータの取得を行うためサーバに対してデータの要求を行う。サーバは要求に従ってデータを送信し、デジタルカメラはデータを受信してRAM上に記憶しておく。また、使用者が撮影を行うと、撮影された画像ファイルを作成するときに先の関係付けデータをファイルに追加する。このファイルは画像ファイルでも良いし、別ファイルであっても良い。また、すでに撮影済みのファイルに関係付けデータを追加したり置換しても良い。
【0011】
図3は本発明の第2の実施形態に係るデジタルカメラの表示部の表示例を示す図である。複数の関係付けデータをユーザーがLCDを見てキースイッチを操作することにより選択することができる。例えば、図3(a)の表示部20に表示された関連付けデータカテゴリをカーソルにより選択する。この例では、会員番号21にカーソルがあり、それを選択するのであれば図示しないREL釦を押すことにより、図3(b)のように関連付けデータとして会員番号「A103−33333」22が選択される。このようにして必要なデータを表示部から選択することができる。また、データはカテゴリなどにより階層構造をとることができリストを表示してズームキーやレリーズキーにより操作する。そして、データはメモリカードにファイルとして記憶すれば、電源がオフ・オンした後にも利用することができる。図2の実施形態ではカメラからサーバに要求を行っているが、サーバから定期的にデータを送信するようにしてもよい。
【0012】
図4は本発明の第3の実施形態に係るデジタルカメラの表示部の表示例を示す図である。使用者が撮影画像をEメールに添付して送ろうとするとき、サーバに対して宛先や題名や本文に使用する入力データを要求して、サーバは要求に従ってデータを送信し、カメラはデータを受信して以降の処理に使用する。例えば、図4(a)の表示部20に表示されたメール宛先選択をカーソルにより選択する。この例では、「NAKANISHI」23にカーソルがあり、それを選択するのであれば図示しないREL釦を押すことにより選択される。また、図4(b)のようにメール題名選択をカーソルによりする。この例では、連絡24がREL釦を押すことにより選択される。図4(c)はFTPサーバを選択する場合の表示画面である。この例ではサーバとして「SENDAI」25にカーソルがあり、それを選択するのであれば図示しないREL釦を押すことにより選択される。図4(d)はFTP転送先を選択する場合の表示画面である。この例では転送先として「GYOUMU」26にカーソルがあり、それを選択するのであれば図示しないREL釦を押すことにより選択される。
【0013】
図5は、本発明の第4の実施形態に係るデジタルカメラの動作フローチャートである。このフローは撮影済みの画像をEメールで送る際に撮影時に関係付けしたデータを自動的にEメールに利用するものである。まず、表示部に通信画像を表示させてその中から通信画像を選択する(S21)。次にその選択された通信画像の関連付けデータが存在するか否かを調べ(S22)、無ければ(S22でNOのルート)ステップS26に進んでメール送信して終了する。ステップS22で関連付けデータがあれば(S22でYESのルート)そのデータが宛先データか否かを判断し(S23)、宛先データであれば(S23でYESのルート)宛先を設定し(S27)ステップS24に進む。宛先データでなければ(S22でNOのルート)次に、そのデータが題名データか否かを判断し(S24)、題名データであれば(S24でYESのルート)題名を設定し(S28)ステップS25に進む。題名データでなければ(S24でNOのルート)次に、そのデータが本文データか否かを判断し(S25)、本文データであれば(S25でYESのルート)本文を設定し(S29)ステップS26に進んで、それらのデータを送信する(S26)。宛先データでなければ(S25でNOのルート)ステップS26に進んで、それらのデータを送信する(S26)。
このように、サーバや送り先のメールプログラムにおいて自動で分類等の処理を行う際に、メール本文や題名や宛先を利用することにより添付された画像データを処理することを行わずに容易に処理ができる。
また、本発明の第5の実施形態として、複数の通信カードを切り替えて使う際に、カードの情報を得たり使用者が指定することにより、接続先のサーバや通信方法を切り替えることができる。例えば、通信事業者により接続先のサーバが異なり、取り出せるデータの内容やデータ量が異なる場合に、各々の設定を記憶しておき、選択された接続先の設定に従ってデータの送受信を行うものである。
【0014】
【発明の効果】
以上記載のごとく請求項1の発明によれば、カメラ自体に通信手段を備え、送信する画像を通信によって得られたデータと関連付けて記録手段に保存しておくので、PCやサーバにおいて検索や分類、文書作成などを自動化することができる。
また請求項2では、関連付けデータを操作部により選択可能としたので、必要なデータを選択する時間が短縮でき、操作性を向上することができる。
また請求項3では、関連付けデータをカテゴリにより階層構造が可能なリストとして表示するので、データの選択が確実にしかも迅速に行うことができる。
また請求項4では、Eメール情報をサーバから送信してもらうので、そのデータに撮像画像を添付してEメールとしてカメラから送信することができる。
また請求項5では、Eメールに撮像画像を添付して送信する場合に、さらに関連付けデータがあればそのデータも添付、或いはEメール本文やヘッド等に利用するので、サーバや送り先のメールプログラムにおいて自動で分類等の処理を行う際に、メール本文や題名や宛先を利用することにより、添付された画像データを処理することを行わずに容易に処理することができる。
また請求項6では、通信手段を交換可能な構成にするので、関連付けされたデータを取得するための通信手段を複数持つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のデジタルカメラのブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るデジタルカメラの動作フローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るデジタルカメラの表示部の表示例を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係るデジタルカメラの表示部の表示例を示す図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係るデジタルカメラの動作フローチャートである。
【符号の説明】
3 CCD、4 CDS、5 A/D変換器、7 デジタル信号処理回路、8表示部、12 通信I/F、14 CPU、15 画像表示制御部、17 操作部
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラに関し、さらに詳しくは、通信手段を有するデジタルカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年パーソナルコンピュータの発達に伴って、その画像入力装置としてのデジタルカメラの利用が広まってきた。特に、新聞社や放送メディア等のマスコミ機関では、報道の即時性から野外で撮影した画像データを通信手段を利用して遠隔地に即座に送信することが要求されている。しかし、現在の方法では、デジタルカメラで撮影した画像データは一旦PCに記憶され、そのデータをPCで編集してメール或いはインターネット等の通信手段を利用して送信している。
このようなところから、通信機能をカメラ側に備えたデジタルカメラが提案されている。このような従来技術として特開2002−33992公報には、画像形成装置が作成した画像レイアウトなどの表示画像情報を画像形成情報提供装置に表示することができる画像形成システムについて開示されている。これによると、デジタルカメラから画像のサイズ情報が印刷装置に送信されると、印刷装置側では画像レイアウトを作成し、レイアウト画面表示情報としてデジタルカメラに送信する。デジタルカメラではレイアウト画面として表示され、操作者が次の画像レイアウトの表示を要求すると、印刷装置の印刷ジョブ処理ソフトウェアでは、次の画像レイアウトを作成し、次のレイアウト画面としてデジタルカメラに表示させる。操作者がデジタルカメラにおいて画像データ送信の入力操作を行った場合、印刷画像データが印刷装置に送信され、印刷装置は、印刷画像データを受信した際に表示中の画像レイアウトで印刷処理を実行する。
また、撮影画像にテキストや音声を関係付けして保存する機能や、撮影画像をEメールやFTP(File Transfer Protocol)することができる機能を持つ製品としてRDC−iシリーズがある。
【特許文献1】特開2002−33992公報
【非特許文献1】RDC−iシリーズ取扱説明書
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のデジタルカメラは、カメラ自体に通信機能を備えていないため、一旦PC等のメモリに記憶してから送信していたので、操作が煩わしく、しかもカメラ以外にPC等の通信機能を備えた機器が必要であり、コスト的にも不利である。
また、特許文献1は、カメラに通信機能を備えているが、印刷装置との間で画面のサイズ情報により印刷のレイアウトを決定する技術であり、発明の使用目的が印刷に限定されている。
また、RDC−i700ではデータを入力するために3.5インチの大型カラーLCDとタッチパネルを備えているため大型で高コストになっている。一般にデジタルカメラではユーザインターフェイスとして1.5〜2インチ程度のカラーLCDと数個のスイッチを備えているが、小型化、低コスト化のために多くの入力手段を持つことができない。そのため、テキスト情報やEメールやFTPサーバの通信設定などのデータを入力する操作が煩雑となり大変不便である。
本発明は、かかる課題に鑑み、撮影した画像データを簡単な操作で送信することが可能な、デジタルカメラを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、通信機能を有するデジタルカメラであって、通信回線を介してデジタルデータを送信あるいは受信する通信手段と、モニタ画像、再生画像、及びカメラの状態表示を行う表示手段と、機能選択、撮影指示、及び各種設定を行う操作手段と、通信内容を記憶する記憶手段と、前記全ての手段の制御を司る制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記通信手段によりサーバとの通信によって得られたデータを撮影した画像と関係付けして前記記憶手段に保存することを特徴とする。
従来のデジタルカメラは、撮影した画像データをメモリに記憶することが目的であったため、カメラ自体に通信機能を持っていなかった。そのため、画像データを遠隔地に送信する場合は、外部メモリに蓄積したデータをメディアごと郵送するか、外部メモリのデータを一旦通信機能を備えたPCに記憶して、そのPCから送信する方法であった。そこで、本発明ではカメラ自体に通信機能を備え、カメラから直接ネットワーク等の回線を介して遠隔地に画像データを送信するものである。そのとき、送信する画像を通信によって得られたデータと関連付けて記録手段に保存しておくものである。
かかる発明によれば、カメラ自体に通信手段を備え、送信する画像を通信によって得られたデータと関連付けて記録手段に保存しておくので、PCやサーバにおいて検索や分類、文書作成などを自動化することができる。
請求項2は、前記制御手段は、前記記憶手段に保存された複数の関連付けデータを前記表示手段に表示し、該表示画面に基づいて前記操作手段により前記関連付けデータを選択可能とすることを特徴とする。
カメラに保存された関連付けデータは、同じような関連付けデータを毎回通信によって得る場合、通信の手間とコストがかかってしまい、通信量が多くなると選び終わるまでに時間を要してしまう。そこで本発明では、保存済みの関連付けデータを表示部に表示させ、その中から操作手段のキー操作により選択するようにすれば、操作性が向上する。
かかる発明によれば、関連付けデータを操作部により選択可能としたので、必要なデータを選択する時間が短縮でき、操作性を向上することができる。
【0005】
請求項3は、前記制御手段は、前記表示手段に表示する関連付けデータをカテゴリにより階層構造が可能なリストとして表示することを特徴とする。
表示部に表示された関連付けデータを表示して、操作部により選択することで操作性は格段に向上するが、関連付けデータの並べ方を更に工夫すれば更に操作性が向上する。そこで本発明では、データをカテゴリ毎に階層構造にすることにより、まずカテゴリで大きく選択し、次に階層の上位から順に階層を下げて最終的なデータを選択するようにする。
かかる発明によれば、関連付けデータをカテゴリにより階層構造が可能なリストとして表示するので、データの選択が確実にしかも迅速に行うことができる。
請求項4は、前記制御手段は、前記撮影した画像をEメールに添付して前記通信手段により送信する場合、前記サーバから前記撮影した画像を通信するための情報を取得し、該取得情報に基づいて前記撮影した画像を前記サーバに送信することを特徴とする。
カメラにより撮像された画像をEメールに添付して送信したい場合がある。そのような場合、メールの宛先、題名、及び本文に使用する入力データが必要である。そこで本発明では、カメラからサーバに対してこれらの情報を要求して、サーバから送信してもらい、それらのデータに撮像画像を添付して送信するようにする。
かかる発明によれば、Eメール情報をサーバから送信してもらうので、そのデータに撮像画像を添付してEメールとしてカメラから送信することができる。
【0006】
請求項5は、前記制御手段は、前記撮影した画像をEメールに添付して前記通信手段により送信する場合、前記撮影した画像に関連付けデータがあるか否かを判断して前記関連付けデータがある場合は、前記撮影した画像に前記関連付けデータを添付して前記通信手段により前記サーバに送信することを特徴とする。
また、Eメールに添付して撮像画像を送信する場合、カメラ内の記憶手段に関連付けデータが格納されている。従って、その関連付けデータをまず検索して、そのデータがあれば、関連付けデータも添付して送信する。なお、関連付けデータがテキストデータである場合、関連付けデータをEメール本文や題名、宛先として利用することもできる。
かかる発明によれば、Eメールに撮像画像を添付して送信する場合に、さらに関連付けデータがあればそのデータも添付、或いはEメール本文やヘッダ等に利用するので、サーバや送り先のメールプログラムにおいて自動で分類等の処理を行う際に、メール本文や題名や宛先を利用することにより、添付された画像データを処理することを行わずに容易に処理することができる。
請求項6は、前記制御手段は、前記通信手段を交換可能な構成にすることにより、複数の異なるサーバ若しくは通信方法と切替えて通信することを特徴とする。
通信方式には各種の方式がある。そこで、複数の通信カードを切り替えて使う際に、カードの情報を得たり使用者が指定することにより接続先のサーバや通信方法を切り替えることができる。例えば通信事業者により接続先のサーバが異なり、取り出せるデータの内容やデータ量が異なる場合に、各々の設定を記憶しておき、選択された接続先の設定に従ってデータの送受信を行うものである。
かかる発明によれば、通信手段を交換可能な構成にするので、関連付けされたデータを取得するための通信手段を複数持つことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明の実施形態のデジタルカメラのブロック図である。このデジタルカメラは、被写体の光学画像を集光するレンズ1と、レンズ1により集光された光束を集束する絞り部2と、図示しない複数のレンズを移動させて合焦したり、絞り部2を駆動するモータドライバ11と、レンズ1と絞り部2を通過した光学画像を光電変換するCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)3と、CCD3に含まれる雑音を低減するCDS(Correlated Double Sampling)4と、CCD3からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器5と、前記CCD3、CDS4、A/D変換器5のタイミングを発生するタイミング発生器13と、画像処理パラメータに従って画像処理を行うデジタル信号処理回路7と、撮像画素の記録と画像処理された画像を記憶するフレームメモリ6と、液晶(LCD:Liquid Crystal Display)により撮像画像を表示する表示部8と、デジタル信号処理回路7で処理された画像データを圧縮あるいは原画像データに伸張する画像圧縮伸張回路9と、画像圧縮伸張回路9により圧縮された画像データを格納するメモリカード10と、制御プログラムに基づいて所定の制御を実行するCPU14と、操作者がカメラ本体を操作するためのレリーズボタン等を備えたカメラ操作部17と、例えばモデムモジュールとするにより電話回線を接続することによりサーバに接続される通信I/F12と、CPU14の制御プログラムを格納するROM16と、フレームメモリ6と表示部8の制御を司る画像表示制御部15と、ワークメモリとしての役割を持つRAM18により構成される。
【0008】
次に、図1を参照しながら、本構成のデジタルカメラ100の動作概要について説明する。操作者は図示しないファインダから被写体を覗き、カメラ操作部17のレリーズボタンを押すと、CPU14はその信号を検出してモータドライバ11に対してレンズ1と絞り2を駆動して、被写体の画像をCCD3に合焦させる。これらの一連の動作は、自動的にCPU14が図示しないセンサの情報に基づいて行われる。CCD3に合焦された画像は、タイミング発生器13から発生されるクロックにより順次取り出され、CDS4によりデータに含まれる雑音を低減する。ここで、CCD3の出力信号に含まれる雑音は、リセット雑音が支配的である。この雑音を低減するために信号期間に含まれる映像信号とリセット雑音及び、フィールドスルー期間のみに含まれるリセット雑音から両者を引き算することによりリセット雑音をキャンセルしている。そして、そのアナログ信号をA/D変換器5により10ビットのデジタル信号に変換して、デジタル信号処理回路7に入力され、フレームメモリ6に一時保管される。そして、図示しないメモリに格納されたパラメータにより、CPU14からの指示によりフレームメモリ6に一時保管されたデータを処理し、その処理された画像をフレームメモリ6に再び格納する。さらに、フレームメモリ6に書き込まれたデータを表示部8の制御部に送り、LCDにその内容を表示する。フレームメモリ6は、少なくとも撮像画素の1画面以上の画像データを蓄積することができる画像メモリであり、例えば、VRAM(Video Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、あるいはSDRAM(Synchronous DRAM)などの一般に用いられているメモリを用いる。
ここで、操作者の意思により、その画像をメモリカード10に記録しておきたい場合、カメラ操作部17から指示をすると、CPU14はそれに従って、デジタル信号処理回路7に対して画像をメモリカード10に転送する制御を実行する。つまり、画像処理された画像をフレームメモリ6から読み出し、画像圧縮伸張回路9に送る。ここで、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で画像を圧縮し、メモリカード10に記憶する。この符号化アルゴリズムにはADCT(適応離散コサイン)を用い、最初に解像度の低い画像を符号化し、次第に解像度が高くなるような階層符号化も取り入れられる。このようにメモリカード10は、フレームメモリ6に格納されたデータを圧縮し、その圧縮データを格納しておくためのものである。この他に、例えば8MB程度の内部メモリあるいはスマートメディア・コンパクトフラッシュ(登録商標)などに記録する構成であってもよい。
【0009】
また、逆にメモリカード10の内容を表示部8に表示する場合や、外部端子により他のPCと接続して画像データを転送したい場合は、所望のメモリカードをカメラ本体の図示しないコネクタに挿入して、カメラ操作部17から指示すると、CPU14はデジタル信号処理回路7に指示してメモリカードの圧縮された画像データを読み出し、画像圧縮伸張回路9に入力して、圧縮のアルゴリズムに従ってデータを伸張して元に戻し、表示部8に画像を表示する。
また、通信I/F12は、例えばCFカードスロットを用いて、各種の通信カードを装着できるようにする。携帯電話やPHSなどのインターフェイスカードとして通信機器を接続することによりサーバとなるコンピュータに接続してデータの送受信を行うことができる。また無線LANやBluetoothを装着しても良い。また同時にUSBポートを設けてPCと直接接続するようにしてもよく、通信手段は複数持つことができる。
【0010】
図2は、本発明の第1の実施形態に係るデジタルカメラの動作フローチャートである。右側はサーバの動作フローチャートを表し、左側はデジタルカメラの動作フローチャートを表す。まず、デジタルカメラから回線接続のための動作を行い、サーバとの回線を接続してサーバに対して接続通知(プロトコル)を行い(S1)、リストの要求を送信する。サーバは接続が完了するとデジタルカメラからリストの要求があるか否かを判断し(S11)、要求が無ければ(S11でNOのルート)ステップS13に進み、要求があれば(S11でYESのルート)要求されたリストを応答する(S12)。デジタルカメラはそのリストを取得して(S2)、更新データがあるか否かを判断し(S3)、無ければ(S3でNOのルート)ステップS6に進み、更新データがあれば(S3でYESのルート)データの要求を送信する。サーバはデータ要求があるか否かを判断し(S13)、要求が無ければ(S13でNOのルート)ステップS15に進み、要求があれば(S13でYESのルート)そのデータを送信する(S14)。デジタルカメラはそのデータを取得し(S4)、データが終了するまで動作を継続する(S5)データの取得が終了すると(S5でYESのルート)、回線を切断して(S6)取得したデータをメモリに記憶する(S7)。サーバはデジタルカメラから切断通知を受信するとステップS15により終了を判断して動作を終了する。
このように、関係付けデータの取得を行うためサーバに対してデータの要求を行う。サーバは要求に従ってデータを送信し、デジタルカメラはデータを受信してRAM上に記憶しておく。また、使用者が撮影を行うと、撮影された画像ファイルを作成するときに先の関係付けデータをファイルに追加する。このファイルは画像ファイルでも良いし、別ファイルであっても良い。また、すでに撮影済みのファイルに関係付けデータを追加したり置換しても良い。
【0011】
図3は本発明の第2の実施形態に係るデジタルカメラの表示部の表示例を示す図である。複数の関係付けデータをユーザーがLCDを見てキースイッチを操作することにより選択することができる。例えば、図3(a)の表示部20に表示された関連付けデータカテゴリをカーソルにより選択する。この例では、会員番号21にカーソルがあり、それを選択するのであれば図示しないREL釦を押すことにより、図3(b)のように関連付けデータとして会員番号「A103−33333」22が選択される。このようにして必要なデータを表示部から選択することができる。また、データはカテゴリなどにより階層構造をとることができリストを表示してズームキーやレリーズキーにより操作する。そして、データはメモリカードにファイルとして記憶すれば、電源がオフ・オンした後にも利用することができる。図2の実施形態ではカメラからサーバに要求を行っているが、サーバから定期的にデータを送信するようにしてもよい。
【0012】
図4は本発明の第3の実施形態に係るデジタルカメラの表示部の表示例を示す図である。使用者が撮影画像をEメールに添付して送ろうとするとき、サーバに対して宛先や題名や本文に使用する入力データを要求して、サーバは要求に従ってデータを送信し、カメラはデータを受信して以降の処理に使用する。例えば、図4(a)の表示部20に表示されたメール宛先選択をカーソルにより選択する。この例では、「NAKANISHI」23にカーソルがあり、それを選択するのであれば図示しないREL釦を押すことにより選択される。また、図4(b)のようにメール題名選択をカーソルによりする。この例では、連絡24がREL釦を押すことにより選択される。図4(c)はFTPサーバを選択する場合の表示画面である。この例ではサーバとして「SENDAI」25にカーソルがあり、それを選択するのであれば図示しないREL釦を押すことにより選択される。図4(d)はFTP転送先を選択する場合の表示画面である。この例では転送先として「GYOUMU」26にカーソルがあり、それを選択するのであれば図示しないREL釦を押すことにより選択される。
【0013】
図5は、本発明の第4の実施形態に係るデジタルカメラの動作フローチャートである。このフローは撮影済みの画像をEメールで送る際に撮影時に関係付けしたデータを自動的にEメールに利用するものである。まず、表示部に通信画像を表示させてその中から通信画像を選択する(S21)。次にその選択された通信画像の関連付けデータが存在するか否かを調べ(S22)、無ければ(S22でNOのルート)ステップS26に進んでメール送信して終了する。ステップS22で関連付けデータがあれば(S22でYESのルート)そのデータが宛先データか否かを判断し(S23)、宛先データであれば(S23でYESのルート)宛先を設定し(S27)ステップS24に進む。宛先データでなければ(S22でNOのルート)次に、そのデータが題名データか否かを判断し(S24)、題名データであれば(S24でYESのルート)題名を設定し(S28)ステップS25に進む。題名データでなければ(S24でNOのルート)次に、そのデータが本文データか否かを判断し(S25)、本文データであれば(S25でYESのルート)本文を設定し(S29)ステップS26に進んで、それらのデータを送信する(S26)。宛先データでなければ(S25でNOのルート)ステップS26に進んで、それらのデータを送信する(S26)。
このように、サーバや送り先のメールプログラムにおいて自動で分類等の処理を行う際に、メール本文や題名や宛先を利用することにより添付された画像データを処理することを行わずに容易に処理ができる。
また、本発明の第5の実施形態として、複数の通信カードを切り替えて使う際に、カードの情報を得たり使用者が指定することにより、接続先のサーバや通信方法を切り替えることができる。例えば、通信事業者により接続先のサーバが異なり、取り出せるデータの内容やデータ量が異なる場合に、各々の設定を記憶しておき、選択された接続先の設定に従ってデータの送受信を行うものである。
【0014】
【発明の効果】
以上記載のごとく請求項1の発明によれば、カメラ自体に通信手段を備え、送信する画像を通信によって得られたデータと関連付けて記録手段に保存しておくので、PCやサーバにおいて検索や分類、文書作成などを自動化することができる。
また請求項2では、関連付けデータを操作部により選択可能としたので、必要なデータを選択する時間が短縮でき、操作性を向上することができる。
また請求項3では、関連付けデータをカテゴリにより階層構造が可能なリストとして表示するので、データの選択が確実にしかも迅速に行うことができる。
また請求項4では、Eメール情報をサーバから送信してもらうので、そのデータに撮像画像を添付してEメールとしてカメラから送信することができる。
また請求項5では、Eメールに撮像画像を添付して送信する場合に、さらに関連付けデータがあればそのデータも添付、或いはEメール本文やヘッド等に利用するので、サーバや送り先のメールプログラムにおいて自動で分類等の処理を行う際に、メール本文や題名や宛先を利用することにより、添付された画像データを処理することを行わずに容易に処理することができる。
また請求項6では、通信手段を交換可能な構成にするので、関連付けされたデータを取得するための通信手段を複数持つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のデジタルカメラのブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るデジタルカメラの動作フローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るデジタルカメラの表示部の表示例を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係るデジタルカメラの表示部の表示例を示す図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係るデジタルカメラの動作フローチャートである。
【符号の説明】
3 CCD、4 CDS、5 A/D変換器、7 デジタル信号処理回路、8表示部、12 通信I/F、14 CPU、15 画像表示制御部、17 操作部
Claims (6)
- 通信機能を有するデジタルカメラであって、
通信回線を介してデジタルデータを送信あるいは受信する通信手段と、モニタ画像、再生画像、及びカメラの状態表示を行う表示手段と、機能選択、撮影指示、及び各種設定を行う操作手段と、通信内容を記憶する記憶手段と、前記全ての手段の制御を司る制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記通信手段によりサーバとの通信によって得られたデータを撮影した画像と関係付けして前記記憶手段に保存することを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記制御手段は、前記記憶手段に保存された複数の関連付けデータを前記表示手段に表示し、該表示画面に基づいて前記操作手段により前記関連付けデータを選択可能とすることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
- 前記制御手段は、前記表示手段に表示する関連付けデータをカテゴリにより階層構造が可能なリストとして表示することを特徴とする請求項2に記載のデジタルカメラ。
- 前記制御手段は、前記撮影した画像をEメールに添付して前記通信手段により送信する場合、前記サーバから前記撮影した画像を通信するための情報を取得し、該取得情報に基づいて前記撮影した画像を前記サーバに送信することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
- 前記制御手段は、前記撮影した画像をEメールに添付して前記通信手段により送信する場合、前記撮影した画像に関連付けデータがあるか否かを判断して前記関連付けデータがある場合は、前記撮影した画像に前記関連付けデータを添付して前記通信手段により前記サーバに送信することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のデジタルカメラ。
- 前記制御手段は、前記通信手段を交換可能な構成にすることにより、複数の異なるサーバ若しくは通信方法と切替えて通信することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のデジタルカメラ。
Priority Applications (1)
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JP (1) | JP2004135204A (ja) |
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2002
- 2002-10-11 JP JP2002299719A patent/JP2004135204A/ja active Pending
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