JP2004133676A - 紙幣処理装置 - Google Patents
紙幣処理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004133676A JP2004133676A JP2002297405A JP2002297405A JP2004133676A JP 2004133676 A JP2004133676 A JP 2004133676A JP 2002297405 A JP2002297405 A JP 2002297405A JP 2002297405 A JP2002297405 A JP 2002297405A JP 2004133676 A JP2004133676 A JP 2004133676A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bill
- guide passage
- stacker
- bills
- genuine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
- Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)
Abstract
【課題】可及的に小型化を図った紙幣処理装置を提供する。
【解決手段】投入紙幣の真偽を判別するとともに、真券と見做された紙幣Bをスタッカ40内に積載収容するようにした紙幣処理装置1において、真券と見做された紙幣Bを二つ折りに折り曲げてスタッカ40内に収容する紙幣二つ折り曲げ収容手段50を配設するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】投入紙幣の真偽を判別するとともに、真券と見做された紙幣Bをスタッカ40内に積載収容するようにした紙幣処理装置1において、真券と見做された紙幣Bを二つ折りに折り曲げてスタッカ40内に収容する紙幣二つ折り曲げ収容手段50を配設するようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、投入紙幣の真偽を判別するとともに、真券をスタッカ内に収容するようにした紙幣処理装置に関し、特に形状の小型化を図った紙幣処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、自動販売機、ゲーム機等の機器内には、投入紙幣の真偽を判別し、偽券を返却するとともに、真券をスタッカ内に収容するようにした紙幣処理装置が配設されている。
【0003】
この従来の紙幣処理装置としては、本願出願人が先に提出した特開平6−150106号等がある。
【0004】
一方、このような従来の紙幣処理装置のスタッカでは、真券と見做された紙幣をその長手方向に沿って引き伸ばした状態でスタッカ内に積載収容するため、その長さは少なくとも取り扱う紙幣の長さよりも若干長い長さに設定せざるを得なかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の紙幣処理装置によると、真券を収容するスタッカの長さは紙幣をその長手方向に沿って引き伸ばした状態で積載収容するため、少なくとも収容する紙幣の長さよりも長く設定しなければならず、このため紙幣処理装置の小型化を図る上で障害となっていた。
【0006】
この発明は、上述した事情に鑑み、可及的に小型化を図った紙幣処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、この発明では、投入紙幣の真偽を判別するとともに、真券と見做された紙幣をスタッカ内に積載収容するようにした紙幣処理装置において、前記真券と見做された紙幣を二つ折りに折り曲げて前記スタッカ内に収容する紙幣二つ折り曲げ収容手段を配設するようにしている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係わる紙幣処理装置の一実施例を詳述する。
【0009】
図1はこの発明に係わる紙幣処理装置1の概念断面図である。
【0010】
この紙幣処理装置1は断面が矩形状の筐体2からなり、その正面2aには紙幣投入口3が形成され、この紙幣投入口3には投入紙幣をガイドするガイド板4が配設されている。
【0011】
一方、前記筐体2内には、後述する紙幣二つ折り曲げ収容手段の一部を構成する略J字形状の紙幣案内通路5が形成されている。そして、その上流端5aは前記紙幣投入口3に連通している。
【0012】
上述した紙幣案内通路5は、その上流端5aから中流の折れ曲り域5bに渡り直線状に形成され、かつその直線部分5dの長さLが取り扱う紙幣の長さL´よりも短く設定されている。また、中流の折れ曲り域5bから下流端5cへ向けU字形状に湾曲形成され、これにより全体として紙幣案内通路5は略J字形状に形成されている。
【0013】
一方、上述した紙幣案内通路5には、紙幣投入口3から投入された紙幣を当該紙幣案内通路5に沿って搬送する紙幣搬送手段10が配設されている。
【0014】
この紙幣搬送手段10は図1のAA要部概念断面図で示す図2のように、投入紙幣の幅方向両端部に接触する一対の紙幣搬送ベルト11と、この一対の紙幣搬送ベルト11を巻回する3対のプーリ12(図1)、13、14とから構成されている。なお、この各プーリ12、13、14は対応する各軸15(図1)、16、17にそれぞれ回転自在に支承されている。
【0015】
従って、上述した各プーリ12、13、14の一つが図示せぬモータ等の駆動装置により一方向へ回転駆動されると、それに従動して各プーリ12、13、14に巻回された一対の紙幣搬送ベルト11が回転し、投入紙幣を紙幣案内通路5に沿って、その下流に搬送することとなる。なお、各プーリ12、13、14と対向する位置には、図1に示すように投入紙幣を一対の紙幣搬送ベルト11に押し付ける各一対のプレッシャーローラ20、21、22、23、24が配設されている。
【0016】
なお、図2で、符号52は後述する紙幣押圧手段51の押圧板52であり、またこの紙幣案内通路5には、当該押圧板52の上下動(図2の紙面垂直方向への移動)を許容する紙幣押出し孔80が形成されている。
【0017】
一方、図1に示すように、上述した紙幣案内通路5の上流部分には、磁気センサー30及び図示せぬ光センサー等からなる紙幣識別手段31が配設され、また、磁気センサー30と対向する位置には当該磁気センサー30に投入紙幣を押し付けるプレッシャーローラ32が配設されている。
【0018】
また、紙幣案内通路5を挟み筐体2の下方には投入された紙幣のうち真券と見做された紙幣を収容するスタッカ40が形成されている。
【0019】
そして、このスタッカ40内には、紙幣を支えるスタックテーブル41とこのスタックテーブル41を下方から押圧するプレススプリング42とからなるスタッカ手段43が配設されている。
【0020】
一方、上述した筐体2内には、紙幣案内通路5内に投入された真券と見做された紙幣を二つ折りに折り曲げてスタッカ40内に収容する紙幣二つ折り曲げ収容手段50が配設されている。
【0021】
この紙幣二つ折り曲げ収容手段50は、前述した略J字形状の紙幣案内通路5と、前記スタッカ40と対向する位置であって、しかも前記紙幣案内通路5の上流端5aから中流の折れ曲り域5bに至る直線部分5d配設された紙幣押圧手段51とから構成されている。
【0022】
このうち、紙幣押圧手段51は、紙幣案内通路5の上面シュートの一部を構成するとともに、当該紙幣案内通路5の直線部分5dに位置決めされ、真券と見做された紙幣を下方へ押圧するす押圧板52と、この押圧板52を上下に往復移動させるパンタグラフ構造のリンク式アーム手段53と、このリンク式アーム手段53を駆動する駆動手段54とから構成されている。
【0023】
このうち、リンク式アーム手段53は軸60を中心に互いに回動自在に支承された一対のリフトアーム61、62からなり、このうち一方のリフトアーム61の後端は、筐体2等に支承された軸52cに回動自在に支承されている。またリフトアーム61の先端にはガイド孔61aが形成され、このガイド孔61には押圧板52のガイドピン52aが嵌挿している。さらにこの一方のリフトアーム61の後端側には前記駆動手段54の駆動ピン55が嵌挿するガイド孔61bが形成されている。
【0024】
また一対のリフトアーム61、62のうち、他方のリフトアーム62の先端は押圧板52の軸52bに回動自在に支承されている。
【0025】
一方、リンク式アーム手段53を駆動する駆動手段54は、モータ70と、このモータ70の駆動力を駆動ピン55に伝達するウォーム式歯車伝動手段71とから構成されている。
【0026】
なお、このウォーム式歯車伝動手段71は、モータ70の駆動軸に固着されたピニオンギャ72、このピニオンギャ72に歯合するアイドルギャ73、このアイドルギャ73に歯合するウォームホイール74、およびこのウォームホイール74に歯合するウォームギャ75とからなり、このウォームギャ75にはリンクアーム76が固着され、その先端に駆動ピン55が固着されている。
【0027】
次に、上述した紙幣処理装置1の作用を説明し、併せて構成をより詳細に説明する。
【0028】
図3に示すように、ガイド板4を介して紙幣Bを紙幣投入口3内に投入すると、その投入紙幣Bが図示せぬ紙幣検出センサーにより検出される。
【0029】
そして、この紙幣検出センサーの検出信号に基づき図示せぬ制御装置は図示せぬ紙幣搬送用の駆動モータを駆動し、これにより紙幣搬送手段10の各プーリ12、13、14の一つを時計方向へ回転させる。
【0030】
このように各プーリ12、13、14の一つが時計方向へ回転すると、それに連動して一対の紙幣搬送ベルト11が時計方向へ回転し、投入紙幣Bを紙幣案内通路5に沿ってその下流へ搬送する。
【0031】
一方、投入紙幣Bが紙幣案内通路5の上流域5aを通過すると、当該投入紙幣Bは磁気センサー30及び図示せぬ光センサー等からなる紙幣識別手段31に検出され、その検出信号に基づき図示せぬ制御装置は投入紙幣Bの真偽を判別する。
【0032】
そして、この制御装置により投入紙幣Bが偽券と判断されると、当該制御装置は図示せぬ紙幣搬送用の駆動モータを逆転駆動し、これにより一対の紙幣搬送ベルト11を逆転(反時計方向へ回転)させて、投入紙幣Bを紙幣投入口3から返却する。
【0033】
一方、上述した図示せぬ制御装置は投入紙幣Bを真券と判断すると、当該制御装置は図示せぬ紙幣搬送用の駆動モータの正転を維持し、これにより一対の紙幣搬送ベルト11をさらに正転させて、図4で示すように、投入紙幣Bの先端Cを略J字形状の紙幣案内通路5の下流端5cに至らせる。なお、投入紙幣Bの先端Cが紙幣案内通路5の下流端5cに至ると、それを検出する図示せぬセンサーの紙幣検出信号に基づき図示せぬ制御装置は紙幣搬送用の駆動モータの正転を停止し、それにより投入紙幣Bの搬送が停止される。
【0034】
なお、図4で示すように、投入紙幣Bが真券と見做され、その投入紙幣Bの先端Cが略J字形状の紙幣案内通路5の下流端5cに至った時点で、その搬送が停止された状態、いわゆる紙幣のエスクロ(一時保留)状態に至ると、投入紙幣Bの先端Cと後端Dとは、上下に重なった状態、即ち紙幣案内通路5の中流の折れ曲り域5bを中心として二つ折り曲げ状態に位置決めされることとなる。
【0035】
そして、この投入紙幣Bのエスクロ状態において、商品の払い出しが完了すると、その完了信号に基づき、図示せぬ制御装置は紙幣二つ折り曲げ収容手段50を構成する紙幣押圧手段51の駆動手段54に駆動信号を送出し、これにより駆動手段54のモータ70が一方向へ回転する。
【0036】
このように紙幣二つ折り曲げ収容手段50のモータ70が一方向へ回転すると、ウォーム式歯車伝動手段71を介して駆動ピン55が時計方向への回転を開始する。
【0037】
そして、駆動ピン55が時計方向への回転を開始すると、リンク式アーム手段53の一方のリフトアーム61が軸52cを中心に反時計方向へ回転を開始し、これに連動して他方のリフトアーム62が軸60を中心に時計方向へ回転を開始するので、紙幣押圧手段51の押圧板52が図5の矢印で示すように下降を開始する。
【0038】
このように、紙幣押圧手段51の押圧板52が下降を開始すると、図4に示すように、先端Cと後端Dとが上下に重なった状態、即ち紙幣案内通路5の中流の折れ曲り域5bを中心として二つ折り曲げ状態に位置決めされ投入紙幣Bは、図6で示すように、押圧板52の押圧力により、二つ折り曲げ状態のまま、紙幣案内通路5の一対の搬送ベルト11、およびこれに圧接するプレッシャーローラ21、22、23、24(図5)間から脱落し、図5で示すように、二つ折り曲げ状態のままスタッカ手段43のスタックテーブル41と押圧板52との間に押圧挟持されることとなる。
【0039】
そして、図5の状態から駆動ピン55が時計方向への一回転を終了すると、紙幣押圧手段51の押圧板52が図1の初期位置に復帰し、二つ折り曲げ状態に折り曲げられた投入紙幣Bは、スタッカ40内において、スタックテーブル41と紙幣搬送路5の両側方に配設された一対のスタックガイド板90との間に挟持された状態で収容されることとなる。
【0040】
以後、同様にして真券と見做された投入紙幣Bは紙幣二つ折り曲げ収容手段50により二つ折り曲げ状態に折り曲げられたまま、スタッカ40内に積載収容されることとなる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の紙幣処理装置では、紙幣を二つ折りに折り曲げてスタッカ内に収容する紙幣二つ折り曲げ収容手段を配設するようにしたから、紙幣搬送路およびスタッカの長さを、従来のものと比較して著しく短く設定することができ、これにより紙幣処理装置の可及的な小型化を図り、小型の自動販売機、ゲーム機等の機器内にも紙幣処理装置を配設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明に係わる紙幣処理装置の概念断面図。
【図2】図2は図1のAA概念断面図。
【図3】図3はこの発明に係わる紙幣手処理装置の作用を示す概念断面図。
【図4】図4はこの発明に係わる紙幣手処理装置の作用を示す概念断面図。
【図5】図5はこの発明に係わる紙幣手処理装置の作用を示す概念断面図。
【図6】図6はこの発明に係わる紙幣手処理装置の作用を示す要部破断概念断面図。
【符号の説明】
1…紙幣処理装置
5…紙幣案内通路
5a…上流端
5b…中流の折れ曲り域
5d…直線部分
40…スタッカ
50…紙幣二つ折り曲げ収容手段
51…紙幣押圧手段
52…押圧板
53…リンク式アーム手段
54…駆動手段
B…投入紙幣
【発明の属する技術分野】
この発明は、投入紙幣の真偽を判別するとともに、真券をスタッカ内に収容するようにした紙幣処理装置に関し、特に形状の小型化を図った紙幣処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、自動販売機、ゲーム機等の機器内には、投入紙幣の真偽を判別し、偽券を返却するとともに、真券をスタッカ内に収容するようにした紙幣処理装置が配設されている。
【0003】
この従来の紙幣処理装置としては、本願出願人が先に提出した特開平6−150106号等がある。
【0004】
一方、このような従来の紙幣処理装置のスタッカでは、真券と見做された紙幣をその長手方向に沿って引き伸ばした状態でスタッカ内に積載収容するため、その長さは少なくとも取り扱う紙幣の長さよりも若干長い長さに設定せざるを得なかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の紙幣処理装置によると、真券を収容するスタッカの長さは紙幣をその長手方向に沿って引き伸ばした状態で積載収容するため、少なくとも収容する紙幣の長さよりも長く設定しなければならず、このため紙幣処理装置の小型化を図る上で障害となっていた。
【0006】
この発明は、上述した事情に鑑み、可及的に小型化を図った紙幣処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、この発明では、投入紙幣の真偽を判別するとともに、真券と見做された紙幣をスタッカ内に積載収容するようにした紙幣処理装置において、前記真券と見做された紙幣を二つ折りに折り曲げて前記スタッカ内に収容する紙幣二つ折り曲げ収容手段を配設するようにしている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係わる紙幣処理装置の一実施例を詳述する。
【0009】
図1はこの発明に係わる紙幣処理装置1の概念断面図である。
【0010】
この紙幣処理装置1は断面が矩形状の筐体2からなり、その正面2aには紙幣投入口3が形成され、この紙幣投入口3には投入紙幣をガイドするガイド板4が配設されている。
【0011】
一方、前記筐体2内には、後述する紙幣二つ折り曲げ収容手段の一部を構成する略J字形状の紙幣案内通路5が形成されている。そして、その上流端5aは前記紙幣投入口3に連通している。
【0012】
上述した紙幣案内通路5は、その上流端5aから中流の折れ曲り域5bに渡り直線状に形成され、かつその直線部分5dの長さLが取り扱う紙幣の長さL´よりも短く設定されている。また、中流の折れ曲り域5bから下流端5cへ向けU字形状に湾曲形成され、これにより全体として紙幣案内通路5は略J字形状に形成されている。
【0013】
一方、上述した紙幣案内通路5には、紙幣投入口3から投入された紙幣を当該紙幣案内通路5に沿って搬送する紙幣搬送手段10が配設されている。
【0014】
この紙幣搬送手段10は図1のAA要部概念断面図で示す図2のように、投入紙幣の幅方向両端部に接触する一対の紙幣搬送ベルト11と、この一対の紙幣搬送ベルト11を巻回する3対のプーリ12(図1)、13、14とから構成されている。なお、この各プーリ12、13、14は対応する各軸15(図1)、16、17にそれぞれ回転自在に支承されている。
【0015】
従って、上述した各プーリ12、13、14の一つが図示せぬモータ等の駆動装置により一方向へ回転駆動されると、それに従動して各プーリ12、13、14に巻回された一対の紙幣搬送ベルト11が回転し、投入紙幣を紙幣案内通路5に沿って、その下流に搬送することとなる。なお、各プーリ12、13、14と対向する位置には、図1に示すように投入紙幣を一対の紙幣搬送ベルト11に押し付ける各一対のプレッシャーローラ20、21、22、23、24が配設されている。
【0016】
なお、図2で、符号52は後述する紙幣押圧手段51の押圧板52であり、またこの紙幣案内通路5には、当該押圧板52の上下動(図2の紙面垂直方向への移動)を許容する紙幣押出し孔80が形成されている。
【0017】
一方、図1に示すように、上述した紙幣案内通路5の上流部分には、磁気センサー30及び図示せぬ光センサー等からなる紙幣識別手段31が配設され、また、磁気センサー30と対向する位置には当該磁気センサー30に投入紙幣を押し付けるプレッシャーローラ32が配設されている。
【0018】
また、紙幣案内通路5を挟み筐体2の下方には投入された紙幣のうち真券と見做された紙幣を収容するスタッカ40が形成されている。
【0019】
そして、このスタッカ40内には、紙幣を支えるスタックテーブル41とこのスタックテーブル41を下方から押圧するプレススプリング42とからなるスタッカ手段43が配設されている。
【0020】
一方、上述した筐体2内には、紙幣案内通路5内に投入された真券と見做された紙幣を二つ折りに折り曲げてスタッカ40内に収容する紙幣二つ折り曲げ収容手段50が配設されている。
【0021】
この紙幣二つ折り曲げ収容手段50は、前述した略J字形状の紙幣案内通路5と、前記スタッカ40と対向する位置であって、しかも前記紙幣案内通路5の上流端5aから中流の折れ曲り域5bに至る直線部分5d配設された紙幣押圧手段51とから構成されている。
【0022】
このうち、紙幣押圧手段51は、紙幣案内通路5の上面シュートの一部を構成するとともに、当該紙幣案内通路5の直線部分5dに位置決めされ、真券と見做された紙幣を下方へ押圧するす押圧板52と、この押圧板52を上下に往復移動させるパンタグラフ構造のリンク式アーム手段53と、このリンク式アーム手段53を駆動する駆動手段54とから構成されている。
【0023】
このうち、リンク式アーム手段53は軸60を中心に互いに回動自在に支承された一対のリフトアーム61、62からなり、このうち一方のリフトアーム61の後端は、筐体2等に支承された軸52cに回動自在に支承されている。またリフトアーム61の先端にはガイド孔61aが形成され、このガイド孔61には押圧板52のガイドピン52aが嵌挿している。さらにこの一方のリフトアーム61の後端側には前記駆動手段54の駆動ピン55が嵌挿するガイド孔61bが形成されている。
【0024】
また一対のリフトアーム61、62のうち、他方のリフトアーム62の先端は押圧板52の軸52bに回動自在に支承されている。
【0025】
一方、リンク式アーム手段53を駆動する駆動手段54は、モータ70と、このモータ70の駆動力を駆動ピン55に伝達するウォーム式歯車伝動手段71とから構成されている。
【0026】
なお、このウォーム式歯車伝動手段71は、モータ70の駆動軸に固着されたピニオンギャ72、このピニオンギャ72に歯合するアイドルギャ73、このアイドルギャ73に歯合するウォームホイール74、およびこのウォームホイール74に歯合するウォームギャ75とからなり、このウォームギャ75にはリンクアーム76が固着され、その先端に駆動ピン55が固着されている。
【0027】
次に、上述した紙幣処理装置1の作用を説明し、併せて構成をより詳細に説明する。
【0028】
図3に示すように、ガイド板4を介して紙幣Bを紙幣投入口3内に投入すると、その投入紙幣Bが図示せぬ紙幣検出センサーにより検出される。
【0029】
そして、この紙幣検出センサーの検出信号に基づき図示せぬ制御装置は図示せぬ紙幣搬送用の駆動モータを駆動し、これにより紙幣搬送手段10の各プーリ12、13、14の一つを時計方向へ回転させる。
【0030】
このように各プーリ12、13、14の一つが時計方向へ回転すると、それに連動して一対の紙幣搬送ベルト11が時計方向へ回転し、投入紙幣Bを紙幣案内通路5に沿ってその下流へ搬送する。
【0031】
一方、投入紙幣Bが紙幣案内通路5の上流域5aを通過すると、当該投入紙幣Bは磁気センサー30及び図示せぬ光センサー等からなる紙幣識別手段31に検出され、その検出信号に基づき図示せぬ制御装置は投入紙幣Bの真偽を判別する。
【0032】
そして、この制御装置により投入紙幣Bが偽券と判断されると、当該制御装置は図示せぬ紙幣搬送用の駆動モータを逆転駆動し、これにより一対の紙幣搬送ベルト11を逆転(反時計方向へ回転)させて、投入紙幣Bを紙幣投入口3から返却する。
【0033】
一方、上述した図示せぬ制御装置は投入紙幣Bを真券と判断すると、当該制御装置は図示せぬ紙幣搬送用の駆動モータの正転を維持し、これにより一対の紙幣搬送ベルト11をさらに正転させて、図4で示すように、投入紙幣Bの先端Cを略J字形状の紙幣案内通路5の下流端5cに至らせる。なお、投入紙幣Bの先端Cが紙幣案内通路5の下流端5cに至ると、それを検出する図示せぬセンサーの紙幣検出信号に基づき図示せぬ制御装置は紙幣搬送用の駆動モータの正転を停止し、それにより投入紙幣Bの搬送が停止される。
【0034】
なお、図4で示すように、投入紙幣Bが真券と見做され、その投入紙幣Bの先端Cが略J字形状の紙幣案内通路5の下流端5cに至った時点で、その搬送が停止された状態、いわゆる紙幣のエスクロ(一時保留)状態に至ると、投入紙幣Bの先端Cと後端Dとは、上下に重なった状態、即ち紙幣案内通路5の中流の折れ曲り域5bを中心として二つ折り曲げ状態に位置決めされることとなる。
【0035】
そして、この投入紙幣Bのエスクロ状態において、商品の払い出しが完了すると、その完了信号に基づき、図示せぬ制御装置は紙幣二つ折り曲げ収容手段50を構成する紙幣押圧手段51の駆動手段54に駆動信号を送出し、これにより駆動手段54のモータ70が一方向へ回転する。
【0036】
このように紙幣二つ折り曲げ収容手段50のモータ70が一方向へ回転すると、ウォーム式歯車伝動手段71を介して駆動ピン55が時計方向への回転を開始する。
【0037】
そして、駆動ピン55が時計方向への回転を開始すると、リンク式アーム手段53の一方のリフトアーム61が軸52cを中心に反時計方向へ回転を開始し、これに連動して他方のリフトアーム62が軸60を中心に時計方向へ回転を開始するので、紙幣押圧手段51の押圧板52が図5の矢印で示すように下降を開始する。
【0038】
このように、紙幣押圧手段51の押圧板52が下降を開始すると、図4に示すように、先端Cと後端Dとが上下に重なった状態、即ち紙幣案内通路5の中流の折れ曲り域5bを中心として二つ折り曲げ状態に位置決めされ投入紙幣Bは、図6で示すように、押圧板52の押圧力により、二つ折り曲げ状態のまま、紙幣案内通路5の一対の搬送ベルト11、およびこれに圧接するプレッシャーローラ21、22、23、24(図5)間から脱落し、図5で示すように、二つ折り曲げ状態のままスタッカ手段43のスタックテーブル41と押圧板52との間に押圧挟持されることとなる。
【0039】
そして、図5の状態から駆動ピン55が時計方向への一回転を終了すると、紙幣押圧手段51の押圧板52が図1の初期位置に復帰し、二つ折り曲げ状態に折り曲げられた投入紙幣Bは、スタッカ40内において、スタックテーブル41と紙幣搬送路5の両側方に配設された一対のスタックガイド板90との間に挟持された状態で収容されることとなる。
【0040】
以後、同様にして真券と見做された投入紙幣Bは紙幣二つ折り曲げ収容手段50により二つ折り曲げ状態に折り曲げられたまま、スタッカ40内に積載収容されることとなる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の紙幣処理装置では、紙幣を二つ折りに折り曲げてスタッカ内に収容する紙幣二つ折り曲げ収容手段を配設するようにしたから、紙幣搬送路およびスタッカの長さを、従来のものと比較して著しく短く設定することができ、これにより紙幣処理装置の可及的な小型化を図り、小型の自動販売機、ゲーム機等の機器内にも紙幣処理装置を配設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明に係わる紙幣処理装置の概念断面図。
【図2】図2は図1のAA概念断面図。
【図3】図3はこの発明に係わる紙幣手処理装置の作用を示す概念断面図。
【図4】図4はこの発明に係わる紙幣手処理装置の作用を示す概念断面図。
【図5】図5はこの発明に係わる紙幣手処理装置の作用を示す概念断面図。
【図6】図6はこの発明に係わる紙幣手処理装置の作用を示す要部破断概念断面図。
【符号の説明】
1…紙幣処理装置
5…紙幣案内通路
5a…上流端
5b…中流の折れ曲り域
5d…直線部分
40…スタッカ
50…紙幣二つ折り曲げ収容手段
51…紙幣押圧手段
52…押圧板
53…リンク式アーム手段
54…駆動手段
B…投入紙幣
Claims (3)
- 投入紙幣の真偽を判別するとともに、真券と見做された紙幣をスタッカ内に積載収容するようにした紙幣処理装置において、
前記真券と見做された紙幣を二つ折りに折り曲げて前記スタッカ内に収容する紙幣二つ折り曲げ収容手段を配設するようにしたことを特徴とする紙幣処理装置。 - 前記紙幣二つ折り曲げ収容手段は、投入紙幣を案内する略J字形状の紙幣案内通路と、該紙幣案内通路の上流端から中流の折れ曲り域に至る直線部分に配設された紙幣押圧手段とからなることを特徴とする請求項1に記載の紙幣処理装置。
- 前記紙幣押圧手段は、前記紙幣案内通路を構成するシュートの一部を形成するとともに、該紙幣案内通路の前記直線部分に位置決めされ、真券と見做された紙幣を押圧する押圧板と、該押圧板を上下に往復移動させるリンク式アーム手段と、該リンク式アーム手段を駆動する駆動手段とからなることを特徴とする請求項2に記載の紙幣処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002297405A JP2004133676A (ja) | 2002-10-10 | 2002-10-10 | 紙幣処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002297405A JP2004133676A (ja) | 2002-10-10 | 2002-10-10 | 紙幣処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004133676A true JP2004133676A (ja) | 2004-04-30 |
Family
ID=32287113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002297405A Pending JP2004133676A (ja) | 2002-10-10 | 2002-10-10 | 紙幣処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004133676A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008191847A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Aruze Corp | 紙幣処理装置 |
JP2010211335A (ja) * | 2009-03-09 | 2010-09-24 | Silver Denken Kk | 紙幣識別装置 |
CN103979128A (zh) * | 2014-05-13 | 2014-08-13 | 深圳市中鑫创达科技有限公司 | 双码垛纸币捆包塑封机 |
CN104691821A (zh) * | 2014-05-13 | 2015-06-10 | 深圳市中鑫创达科技有限公司 | 双码垛自动捆钞机 |
CN109969854A (zh) * | 2017-12-26 | 2019-07-05 | 航天信息股份有限公司 | 自动折票机构、方法及自动售票*** |
-
2002
- 2002-10-10 JP JP2002297405A patent/JP2004133676A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008191847A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Aruze Corp | 紙幣処理装置 |
US7686297B2 (en) | 2007-02-02 | 2010-03-30 | Universal Entertainment Corporation | Billing processing apparatus |
JP2010211335A (ja) * | 2009-03-09 | 2010-09-24 | Silver Denken Kk | 紙幣識別装置 |
CN103979128A (zh) * | 2014-05-13 | 2014-08-13 | 深圳市中鑫创达科技有限公司 | 双码垛纸币捆包塑封机 |
CN104691821A (zh) * | 2014-05-13 | 2015-06-10 | 深圳市中鑫创达科技有限公司 | 双码垛自动捆钞机 |
CN103979128B (zh) * | 2014-05-13 | 2016-04-20 | 深圳市中鑫创达科技有限公司 | 双码垛纸币捆包塑封机 |
CN109969854A (zh) * | 2017-12-26 | 2019-07-05 | 航天信息股份有限公司 | 自动折票机构、方法及自动售票*** |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8100395B2 (en) | Energy-efficient compact device for dispensing and accumulating banknotes | |
JP3336210B2 (ja) | 紙幣処理機 | |
JP5024949B2 (ja) | 紙葉類処理装置 | |
JP5388265B2 (ja) | 紙葉類処理装置 | |
JP2004133676A (ja) | 紙幣処理装置 | |
JP2012140222A (ja) | 紙葉類幅寄せ機構及び紙葉類幅寄せ方法 | |
JP3197810B2 (ja) | 紙幣処理機 | |
EP2053567B1 (en) | Paper sheet processsing apparatus | |
US10189670B2 (en) | Paper sheet handling machine and paper sheet handling method | |
US7575155B2 (en) | Rotating path switch | |
JP2929806B2 (ja) | 紙葉類分離繰出し装置、および、それを用いた現金自動取引装置 | |
KR20090012510U (ko) | 벨트형 지폐 계수기 | |
JPH08310672A (ja) | 媒体繰出し装置および媒体処理装置 | |
WO2023286769A1 (ja) | 紙葉類収納装置 | |
JPH0756278Y2 (ja) | 紙幣識別装置 | |
JP7240556B2 (ja) | センタリング機構、及び、紙葉類取扱装置 | |
JP2624530B2 (ja) | 紙葉類搬送装置 | |
JP2002163706A (ja) | 紙幣処理装置 | |
JPH01106293A (ja) | 紙幣収納・繰出装置 | |
JP2580750B2 (ja) | 紙葉類繰出機構 | |
JPS6312126Y2 (ja) | ||
JP2537167Y2 (ja) | 紙幣識別装置 | |
TW202342355A (zh) | 摩擦搬運裝置及紙張搬運裝置 | |
JP5325695B2 (ja) | 紙葉類集積繰出装置 | |
JP3545242B2 (ja) | 集積紙幣搬送装置 |