JP2004131009A - 可動ホーム柵装置 - Google Patents

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Haruhiko Takayama
高山 晴彦
Hidenobu Mizumoto
水本 英伸
Iku Ohashi
大橋 郁
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Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】プラットホームを車両編成の異なる列車であっても相乗り入れ可能なものにすることができる可動ホーム柵装置を提供する。
【解決手段】2つの可動柵40、40を襖状に配し、プラットホーム10上の側縁11に沿って移動することで、列車Tへ乗降するための乗降口31を開閉するようにし、プラットホーム10脇に停止する列車Tとの間に壁を形成するとともに、列車Tの乗客ドアD1に乗降口31を対応させ、その乗降口31を開閉し、列車への乗降を可能にした。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラットホーム上の側縁に沿って立設され、プラットホーム脇に停止する列車との間に壁を形成するようにした可動ホーム柵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の可動ホーム柵装置としては、例えば、列車に乗降するための乗降口が車両ドアに対応して設けられ、乗降口の両側に一対の戸袋スクリーンが配され、各戸袋スクリーンからドアをそれぞれ出没させて、乗降口を開閉するようにしている(特許文献1参照。)。
【0003】
また、乗降口の両側の一方にスクリーンパネルが配され、乗降口の両側の他方に非常脱出パネルが配され、スクリーンパネルからドアパネルを出没させるとともに、非常脱出パネルからドアパネルを出没させて、乗降口を開閉するようにしているものもある(特許文献2参照。)。
【0004】
さらに、列車の中には、車両側壁に4つのドアを備えた4ドア車両あるいは、車両側壁に6つのドアを備えた6ドア車両がある。4ドア車両および6ドア車両を編成した列車がプラットホーム脇に停止したとき、4ドア車両が停止した場所には、車両の4つのドアに対応して、4つの乗降口を設ける必要があり、6ドア車両が停止した場所には、車両の6つのドアに対応して、6つの乗降口を設ける必要がある。
【0005】
4ドア車両および6ドア車両の車両編成は、路線毎に異なる場合がある。例えば、一つの路線に属するプラットホームに設けられる乗降口は、その一つの路線を走る列車の乗客ドアに対応している。そのため、一つの路線を走る列車は、車両編成の異なる列車の走る他の路線に属するプラットホームに乗り入れることができない。
【0006】
例えば、駅の工事により、一つの路線に属するプラットホームが使用できない場合に、車両編成の同じ列車の走る他の路線に属するプラットホームがその駅の中にないとき、駅の工事は、列車の運行しない時間帯に限られる。
【0007】
工事の期間を短縮するために、列車の運行時に工事を行うことが考えられるが、そのためには、各路線に属するプラットホームを車両編成の異なる列車であっても相乗り入れ可能なものにする必要がある。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−16765号公報
【特許文献2】
特開2001−311351号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の可動ホーム柵装置では、特許文献1の技術においては、プラットホームに戸袋スクリーンが固定され、その戸袋スクリーンからドアが単に出没するだけの構成であるため、ドアによって開閉される乗降口の位置が一定であり、プラットホームに乗り入れできる列車の4ドア車両と6ドア車両との編成も一定になり、車両編成の異なる列車をそのプラットホームに乗り入れることができない。また、乗降口の両側には戸袋スクリーンが配され、その戸袋スクリーンがプラットホームに固定されているから、乗降口の両側の少なくとも一方に列車の乗客ドアが対応するような異なる車両編成の列車をプラットホームに乗り入れることができないという問題点があった。
【0010】
さらに、特許文献2の技術においては、プラットホームにスクリーンパネルおよび非常脱出パネルが配され、スクリーンパネルからドアパネルが単に出没し、また、非常脱出パネルからドアパネルが単に出没するだけの構成であるため、ドアパネルによって開閉される乗降口の位置が一定であり、特許文献1の技術と同じように、車両編成の異なる列車をそのプラットホームに乗り入れることができない。また、乗降口の両側にはスクリーンパネルおよび非常脱出パネルが配され、そのスクリーンパネルおよび非常脱出パネルがプラットホームに固定されているから、乗降口の両側の少なくとも一方に列車の乗客ドアが対応するような異なる車両編成の列車をプラットホームに乗り入れることができないという問題点があった。
【0011】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、2つの可動柵を襖状に配し、プラットホーム上の側縁に沿ってそれぞれ移動し、2つの可動柵によって開閉される乗降口の位置を変えるようにし、プラットホームを車両編成の異なる列車であっても相乗り入れ可能なものにすることができる可動ホーム柵装置を提供することを目的としている。
【0012】
また、各々の可動柵を所定の速度で、所定の方向に所定の時間内にそれぞれの任意の位置に移動することができる可動ホーム柵装置を提供することを目的としている。
【0013】
さらに、上部案内部材によって各可動柵を吊るすようにして、可動柵を円滑に案内することができる可動ホーム柵装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]プラットホーム(10)上の側縁(11)に沿って立設され、プラットホーム(10)脇に停止する列車(T)との間に壁を形成するようにした可動ホーム柵装置(20)において、
前記プラットホーム(10)上の側縁(11)に配された2つの可動柵(40)を備え、
前記2つの可動柵(40)は、襖状に配され、前記プラットホーム(10)上の側縁(11)に沿って移動することで、列車(T)へ乗降するための乗降口(31)を開閉するように構成されている
ことを特徴とする可動ホーム柵装置(20)。
【0015】
[2]前記2つの可動柵(40)は、前記プラットホーム(10)上の側縁(11)に沿って互いに平行な方向に移動するようにそれぞれ配されている
ことを特徴とする[1]に記載の可動ホーム柵装置(20)。
【0016】
[3]前記2つの可動柵(40)は、前記プラットホーム(10)上の側縁(11)に沿う方向へ互いに連続した状態と、前記プラットホーム(10)上の側縁(11)に沿う方向線上の所定位置に集合した状態とに保持され、
さらに、前記2つの可動柵(40)は、2以上の所定位置で前記集合した状態に保持され、前記集合した状態で、前記2つの可動柵(40)を全体的あるいは部分的に重ねた状態になる
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の可動ホーム柵装置(20)。
【0017】
[4]前記2つの可動柵(40)は、前記プラットホーム(10)上の側縁(11)に沿う方向において互いに反対の方向にそれぞれ移動することで、前記連続した状態と前記集合した状態とに変位するように配されている
ことを特徴とする[1]、[2]または[3]に記載の可動ホーム柵装置(20)。
【0018】
[5]前記2つの可動柵(40)は、前記プラットホーム(10)上の側縁(11)に沿う方向において互いに同一の方向にそれぞれ移動することで、前記連続した状態と前記集合した状態とに変位するように配されている
ことを特徴とする[1]、[2]または[3]に記載の可動ホーム柵装置(20)。
【0019】
[6]前記2つの可動柵(40)を前記プラットホーム(10)上の側縁(11)に沿う方向に互いに独立して移動するための駆動手段(60)と、前記2つの可動柵(40)を互いに平行な方向にそれぞれ案内するための案内手段(70)とを備え、
前記案内手段(70)は、前記可動柵(40)の上部を案内するための上部案内部材(70a)と、前記可動柵(40)の下部を案内するための下部案内部材(70b)とを備え、
前記上部案内部材(70a)は、前記2つの可動柵(40)を吊るしている
ことを特徴とする[1]、[2]、[3]、[4]または[5]に記載の可動ホーム柵装置(20)。
【0020】
[7]前記2つの可動柵(40)は、前記停止する列車(T)の乗客ドア(D1)の両側の少なくとも一方に対応する位置に配されている
ことを特徴とする[1]〜[6]の何れかに記載の可動ホーム柵装置(20)。
【0021】
[8]前記停止する列車(T)には、車両側壁(W1)に4つの乗客ドア(D1)を備えた4ドア車両(T1)と、車両側壁(W1)に6つの乗客ドア(D1)を備えた6ドア車両(T2)とがあり、
前記2つの可動柵(40)は、前記4ドア車両(T1)の隣接する乗客ドア(D1)と乗客ドア(D1)との間の車両側壁(W1)に対応する位置であって、前記6ドア車両(T2)の乗客ドア(D1)に対応する位置に配されている
ことを特徴とする[1]〜[6]の何れかに記載の可動ホーム柵装置(20)。
【0022】
[9]前記停止する列車(T)には、車両側壁(W1)に4つの乗客ドア(D1)を備えた4ドア車両(T1)と、車両側壁(W1)に6つの乗客ドア(D1)を備えた6ドア車両(T2)とがあり、
前記2つの可動柵(40)を一対備え、
前記2つの可動柵(40)の一対は、前記4ドア車両(T1)の先頭側および後尾側から1番目の乗客ドア(D1)と2番目の乗客ドア(D1)との間の車両側壁(W1)に対応する位置であって、前記6ドア車両(T2)の先頭側および後尾側から2番目の乗客ドア(D1)に対応する位置に配されている
ことを特徴とする[1]〜[6]の何れかに記載の可動ホーム柵装置(20)。
【0023】
[10]前記停止する列車(T)には、車両側壁(W1)に4つの乗客ドア(D1)を備えた4ドア車両(T1)と、車両側壁(W1)に6つの乗客ドア(D1)を備えた6ドア車両(T2)とがあり、
前記2つの可動柵(40)は、前記4ドア車両(T1)および6ドア車両(T2)の先頭側あるいは後尾側に対応する位置に配されている
ことを特徴とする[1]〜[6]の何れかに記載の可動ホーム柵装置(20)。
【0024】
[11]プラットホーム(10)上の側縁(11)に沿って立設され、プラットホーム(10)脇に停止する列車(T)との間に壁を形成するようにした可動ホーム柵装置(20)において、
前記プラットホーム(10)上の側縁(11)に配された3以上の可動柵(40)を備え、
前記3以上の可動柵(40)は、襖状に配され、前記プラットホーム(10)上の側縁(11)に沿う方向へ互いに連なるように構成され、
前記3以上の可動柵(40)の各々は、前記互いに連なるときの位置を含み、前記プラットホーム(10)上の側縁(11)に沿う方向線上の3以上の所定位置に保持される
ことを特徴とする可動ホーム柵装置(20)。
【0025】
[12]前記3以上の可動柵(40)において、
1または2以上の可動柵(40)と、該1または2以上の可動柵(40)以外の可動柵(40)とは相互に平行な方向に移動するように配されている
ことを特徴とする[11]に記載の可動ホーム柵装置(20)。
【0026】
次に、前記各項に記載された発明の作用について説明する。
可動ホーム柵装置(20)は、プラットホーム(10)上の側縁(11)に沿って立設されている。可動ホーム柵装置(20)は2つの可動柵(40)を備えていて、2つの可動柵(40)は襖状に配され、プラットホーム(10)上の側縁(11)に沿って移動することで、列車(T)へ乗降するための乗降口(31)を開閉するようになっている。
【0027】
2つの可動柵(40)を襖のように移動させて互いに展開するようにして、プラットホーム(10)脇に停止する列車(T)との間に壁を形成するとともに、2つの可動柵(40)を襖のように移動させて互いに重ねるようにして、重ねられた2つの可動柵(40)の脇が列車(T)の乗客ドア(D1)に対応する乗降口(31)になり、その乗降口(31)が開いて、列車(T)への乗降を可能にする。それにより、プラットホーム(10)を車両編成の異なる列車(T)であっても相乗り入れ可能なものにすることができる。
【0028】
この2つの可動柵(40)は、プラットホーム(10)上の側縁(11)に沿って互いに平行な方向に移動するようになっている。それにより、2つの可動柵(40)をその両側方向で互いに同一の方向に移動したり、2つの可動柵(40)をその両側方向で互いに反対の方向に移動したりすることで、2つの可動柵(40)を各任意の位置にそれぞれ移動し、かつ、各任意の位置に保持することができる。
【0029】
このように、2つの可動柵(40)を各任意の位置にそれぞれ移動し、かつ、各任意の位置に保持することにより、プラットホーム(10)脇に停止する列車(T)との間に壁を形成することができ、また、プラットホーム(10)脇に停止する列車(T)の乗客ドア(D1)に応じて、2つの可動柵(40)を移動し、乗客ドア(D1)の前に乗降口(31)を位置するようにし、かつ、その乗降口(31)を開閉するようにし、列車(T)への乗降を可能にする。
【0030】
車両編成の異なる列車(T)がプラットホーム(10)脇に停止するとき、同じように、2つの可動柵(40)を各任意の位置にそれぞれ移動し、かつ、各任意の位置に保持することで、車両編成の異なる列車(T)への乗降を可能にする。それによって、プラットホーム(10)を車両編成の異なる列車(T)であっても相乗り入れ可能なものにすることができる。
【0031】
このように、2つの可動柵(40)は、プラットホーム(10)上の側縁(11)に沿う方向へ互いに並行して移動し、各任意の位置にそれぞれ移動し、かつ、各任意の位置に保持される。
【0032】
例えば、列車(T)への乗降時でないとき、2つの可動柵(40)は、プラットホーム(10)上の側縁(11)に沿う方向へ互いに連続した状態に変位し、プラットホーム(10)脇に停止する列車(T)との間に壁を形成するようになり、列車(T)への乗降を不能にしている。
【0033】
例えば、列車(T)への乗降時に、プラットホーム(10)脇に停止した列車(T)の乗客ドア(D1)の前で連続した状態になっている2つの可動柵(40)を、列車(T)の乗客ドア(D1)の前から移動し、プラットホーム(10)上の側縁(11)に沿う方向線上の所定位置に集合した状態に変位させて、乗客ドア(D1)の前の乗降口(31)を開き、列車(T)への乗降を可能にする。
【0034】
このとき、2つの可動柵(40)を所定位置のスペースに集めることができる。2つの可動柵(40)に対して1つのスペースを設ければよいので、例えば、連続した状態にある2つの可動柵(40)の両側の一方にスペースのない制限された場所であっても、2つの可動柵(40)の両側の他方にスペースがあれば、その他方のスペースに2つの可動柵(40)を集めることができ、その制限された場所にも2つの可動柵(40)を配置することができる。
【0035】
2つの可動柵(40)が2以上の所定位置で集合した状態に保持される。したがって、プラットホーム(10)脇に停止する列車(T)の乗客ドア(D1)の前に2つの可動柵(40)が連続した状態にあるときに、2つの可動柵(40)をその列車(T)の乗客ドア(D1)の前から2以上の所定位置に集合した状態で保持することが可能になる。しかしながら、2つの可動柵(40)が変位する先の所定位置は、可動柵(40)と他の部材とを干渉させない位置でなければならず、また、乗客ドア(D1)の前からできるだけ近い位置であることが望ましい。所定位置がそれらの条件を満たせば、2つの可動柵(40)を迅速かつ確実に変位させることができる。
【0036】
2つの可動柵(40)は所定位置に集合した状態に保持される。2つの可動柵(40)の集合した状態には、2つの可動柵(40)を全体的あるいは部分的に重ねた状態が含まれている。プラットホーム(10)脇に列車(T)が停止するとき、その列車(T)が例えば4ドア車両(T1)であって、隣接する乗客ドア(D1)と乗客ドア(D1)との間の間隔が広めであれば、乗客ドア(D1)の前から所定位置に変位する2つの可動柵(40)を部分的に重ねた状態にすればよい。
【0037】
一方、その列車(T)が例えば6ドア車両(T2)であって、隣接する乗客ドア(D1)と乗客ドア(D1)との間の間隔が狭ければ、乗客ドア(D1)の前から所定位置に変位する2つの可動柵(40)を全体的に重ねた状態にすればよい。すなわち、集合した状態にある2つの可動柵(40)の両側方向の幅で広くしたり、狭くしたりすることで、プラットホーム(10)脇に停止する列車(T)の乗客ドア(D1)の間隔や位置に応じて変えることができる。
【0038】
2つの可動柵(40)は、連続した状態と集合した状態とに変位する。2つの可動柵(40)が連続した状態にあるとき、2つの可動柵(40)の両側方向の幅は最大になっている。2つの可動柵(40)を連続した状態から集合した状態にするには、2つの可動柵(40)をプラットホーム(10)上の側縁(11)に沿う方向において互いに反対の方向、すなわち、2つの可動柵(40)を互いに近づける方向にそれぞれ移動する。それにより、連続した状態にある2つの可動柵(40)の両側方向の幅の範囲内の所定位置に2つの可動柵(40)を集合させることができ、その範囲内で2つの可動柵(40)の両側方向の幅を狭めることができる。
【0039】
2つの可動柵(40)を集合した状態から連続した状態にするには、2つの可動柵(40)をプラットホーム(10)上の側縁(11)に沿う方向において互いに反対の方向、すなわち、2つの可動柵(40)を互いに離す方向にそれぞれ移動する。それにより、2つの可動柵(40)の両側方向の幅が徐々に広がり、ついには、2つの可動柵(40)の両側方向の幅が最大になる。
【0040】
その最大幅の範囲内で、所定位置を大きく移動しないで、2つの可動柵(40)の両側方向の幅を広げたり狭めたりすることで、停止する列車(T)の乗客ドア(D1)の間隔や位置に対応させることができる。
【0041】
2つの可動柵(40)を連続した状態と集合した状態とに変位するとき、2つの可動柵(40)をプラットホーム(10)上の側縁(11)に沿う方向において互いに同一の方向に移動するようにしてもよい。2つの可動柵(40)を連続した状態から集合した状態にするには、2つの可動柵(40)をプラットホーム(10)上の側縁(11)に沿う方向において互いに同一の方向に移動する。それにより、2つの可動柵(40)は連続した状態の姿勢を維持しながら、所定位置に移動するようになり、2つの可動柵(40)は所定位置で集合した状態になる。したがって、所定位置に変位した2つの可動柵(40)は、連続した状態とほぼ同じ状態の集合した状態になる場合もあり、また、全体的にあるいは部分的に重ねた状態になる場合もある。2つの可動柵(40)の集合した状態は、停止する列車(T)の乗客ドア(D1)の間隔や位置に応じて変えることができる。
【0042】
2つの可動柵(40)を集合した状態から連続した状態にするには、2つの可動柵(40)を前記移動方向とは反対の方向にそれぞれ移動すればよい。
【0043】
2つの可動柵(40)は連続した状態と集合した状態とに駆動手段(60)によって移動する。その駆動手段(60)は2つ設けられ、各駆動手段(60)は、2つの可動柵(40)をプラットホーム(10)上の側縁(11)に沿う方向に互いに独立して移動する。各駆動手段(60)によって、各可動柵(40)を、各任意の位置に所定の速度で、所定の方向に所定の時間内にそれぞれ移動することができる。
【0044】
2つの可動柵(40)はプラットホーム(10)上の側縁(11)に沿って互いに平行な方向にそれぞれ移動し、連続した状態と集合した状態とに保持される。このとき、2つの可動柵(40)は各案内手段(70)によって案内される。それにより、2つの可動柵(40)は、各々の案内手段(70)によって連続した状態と集合した状態とに確実に移動することができる。
【0045】
この案内手段(70)は上部案内部材(70a)と下部案内部材(70b)とを備えていて、上部案内部材(70a)によって可動柵(40)の上部が案内され、下部案内部材(70b)によって可動柵(40)の下部が案内される。可動柵(40)の上部および下部がそれぞれ案内されることによって、各可動柵(40)は、案内方向に対して直交する方向に大きく振動させることなく円滑に変位する。
【0046】
各可動柵(40)は上部案内部材(70a)あるいは下部案内部材(70b)によって支持されるようにしてもよい。また、可動柵(40)を他の部材で支持するようにしてもよい。可動柵(40)を上部案内部材(70a)によって支持する場合には、各可動柵(40)を上部案内部材(70a)に吊るすようにすればよい。
【0047】
上部案内部材(70a)によって各可動柵(40)を吊るすようにしたので、下部案内部材(70b)によって可動柵(40)を支持する必要がなく、下部案内部材(70b)はプラットホーム(10)上に案内溝を設けるだけの構成になり、案内溝に塵埃などが多少進入した状態であっても、案内溝が埋まるような状態でなければ、その案内溝である下部案内部材(70b)は、可動柵(40)の下部を案内可能であり、可動柵(40)を円滑に案内することができる。
【0048】
2つの可動柵(40)は、停止する列車(T)の乗客ドア(D1)の両側の少なくとも一方に対応する位置に配されている。列車(T)への乗降時であるとき、2つの可動柵(40)は乗客ドア(D1)の両側の一方に集合した状態にある。列車(T)への乗降時でないとき、この2つの可動柵(40)を集合した状態から連続した状態へ変位するには、各可動柵(40)をそれぞれプラットホーム(10)上の側縁(11)に沿って、列車(T)の乗客ドア(D1)の前に変位させればよい。それにより、2つの可動柵(40)は、列車(T)の乗客ドア(D1)の前で連続した状態になる。
【0049】
2つの可動柵(40)は、停止する列車(T)の乗客ドア(D1)の両側に対応する位置にそれぞれ配されるようにしてもよい。
【0050】
プラットホーム(10)脇に停止する列車(T)には、車両側壁(W1)に4つの乗客ドア(D1)を備えた4ドア車両(T1)と、車両側壁(W1)に6つの乗客ドア(D1)を備えた6ドア車両(T2)とがある。4ドア車両(T1)および6ドア車両(T2)を編成した列車(T)がプラットホーム(10)脇に停止したとき、4ドア車両(T1)が停止した場所には、車両の4つの乗客ドア(D1)に対応して、4つの乗降口(31)を設ける必要があり、6ドア車両(T2)が停止した場所には、車両の6つの乗客ドア(D1)に対応して、6つの乗降口(31)を設ける必要がある。
【0051】
プラットホーム(10)を車両編成の異なる列車(T)であっても相互に乗り入れることができるようにするためには、一つの手段として、2つの可動柵(40)を4ドア車両(T1)の隣接する乗客ドア(D1)と乗客ドア(D1)との間の車両側壁(W1)に対応する位置であって、6ドア車両(T2)の乗客ドア(D1)に対応する位置に配すればよい。それにより、4ドア車両(T1)が停止したとき、2つの可動柵(40)を連続した状態にすることで、4ドア車両(T1)との間に壁を形成し、6ドア車両(T2)が停止したとき、2つの可動柵(40)を乗客ドア(D1)の前から変位させ集合した状態にして、6ドア車両(T2)の乗客ドア(D1)に通じる乗降口(31)を開くことができる。
【0052】
また、プラットホーム(10)を車両編成の異なる列車(T)であっても相互に乗り入れることができるようにするための他の手段として、2つの可動柵(40)の一対を4ドア車両(T1)の先頭側および後尾側から1番目の乗客ドア(D1)と2番目の乗客ドア(D1)との間の車両側壁(W1)に対応する位置であって、6ドア車両(T2)の先頭側および後尾側から2番目の乗客ドア(D1)に対応する位置に配すればよい。それにより、プラットホーム(10)脇に4ドア車両(T1)が停止したとき、2つの可動柵(40)の一対をそれぞれ連続した状態にして壁を形成する。また、プラットホーム(10)脇に6ドア車両(T2)が停止したとき、2つの可動柵(40)の一対を2番目の乗客ドア(D1)の両側にそれぞれ変位させ集合した状態にして、2番目の乗客ドア(D1)に通じる乗降口(31)を開くことができる。
【0053】
さらに、プラットホーム(10)を車両編成の異なる列車(T)であっても相互に乗り入れることができるようにするための他の手段として、2つの可動柵(40)を4ドア車両(T1)および6ドア車両(T2)の先頭側あるいは後尾側に対応する位置に配すればよい。それにより、車両の先頭側あるいは後尾側の所定位置に集合した状態に変位している2つの可動柵(40)を、車両の先頭側あるいは後尾側から1番目の乗客ドア(D1)の前で連続した状態にすることができる。
【0054】
2つの可動柵(40)の作用について説明したが、3以上の可動柵(40)の作用についても同じように、3以上の可動柵(40)も襖状に配されることで、プラットホーム(10)上の側縁(11)に沿う方向へ互いに連なるようになっている。また、3以上の可動柵(40)の各可動柵(40)は、プラットホーム(10)上の側縁(11)に沿う方向線上の3以上の所定位置に保持される。このとき、3以上の所定位置の中に、互いに連なるときの位置が含まれている。
【0055】
さらに、3以上の可動柵(40)の中の1または2以上の可動柵(40)と、その1または2以上の可動柵(40)以外の可動柵(40)とは相互に平行な方向に移動するようになっており、各駆動手段(60)によって、各可動柵(40)は互いに独立して移動するようになっている。
【0056】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。各図は本発明の一実施の形態を示している。
【0057】
図4は本発明の一実施の形態に係る可動ホーム柵装置をプラットホームに設置した状態の図であって、2つの可動柵が連続した状態に変位したときの正面図(a)および平面図(b)、図5は同じく、プラットホーム脇に4ドア車両が停止して、2つの可動柵が集合した状態に変位したときの正面図(a)および平面図(b)、図6は同じく、プラットホーム脇に6ドア車両が停止して、2つの可動柵が集合した状態に変位したときの正面図(a)および平面図(b)である。
【0058】
図4〜図6に示すように、プラットホーム10脇に停止する列車Tには、車両側壁W1に4つの乗客ドアD1を備えた4ドア車両T1と、車両側壁W1に6つの乗客ドアD1を備えた6ドア車両T2との2種類の車両がある。列車Tはこの2種類の車両を適宜編成したものである。可動ホーム柵装置20は、開閉すべき乗降口31を、車両編成の異なる列車Tであってもその列車Tの乗客ドアD1に合わせるように配されている。
【0059】
すなわち、可動ホーム柵装置20の一対が、4ドア車両T1の先頭側および後尾側から1番目の乗客ドアD1と2番目の乗客ドアD1との間の車両側壁W1に対応する位置であって、6ドア車両T2の先頭側および後尾側から2番目の乗客ドアD1に対応する位置に配されている。
【0060】
また、可動ホーム柵装置20は、4ドア車両T1および6ドア車両T2の先頭側および後尾側に対応する位置にそれぞれ配されている。
【0061】
プラットホーム10の側縁11に沿って鴨居部材32が延設されている。プラットホーム10には3本の柱部材35が立設され、3本の柱部材35によって、鴨居部材32の両端部および中央部が支持されている。両端の柱部材35は、車両と車両との間の連結位置に対応するように配されている。中央の柱部材35は、4ドア車両T1の先頭側から2番目の乗客ドアD1と3番目の乗客ドアD1との間の車両側壁W1に対応する位置であって、6ドア車両T2の先頭側から3番目の乗客ドアD1と4番目の乗客ドアD1との間の車両側壁W1に対応するように配されている。
【0062】
各可動ホーム柵装置の可動柵40と同一形状の可動柵40が、中央の柱部材35から4ドア車両T1の先頭側から2番目の乗客ドアD1と3番目の乗客ドアD1(6ドア車両T2においてはその先頭側から3番目の乗客ドアD1と4番目の乗客ドアD1)側に出没するように配されている。この可動柵40を含め、全部で14枚の可動柵40が1車両分の可動柵40として用いられる。各可動柵40の両側方向の幅は約1210mmである。
【0063】
図1は本発明の一実施の形態に係る可動ホーム柵装置をプラットホーム10に設置した状態の部分斜視図であって、2つの可動柵40が連続した状態に変位したときの図であり、図7は可動ホーム柵装置をプラットホーム10に設置した状態の正面図であって、可動柵40および鴨居部材32の内部を示す図である。
【0064】
図1、図4および図7に示すように、本実施の形態に係る可動ホーム柵装置20は、プラットホーム10上の側縁11に沿って立設され、プラットホーム10脇に停止する列車Tとの間に壁を形成するものである。可動ホーム柵装置20は、プラットホーム10上の側縁11に沿って互いに平行な方向に移動するようにそれぞれ配された2つの可動柵40を備えている。
【0065】
2つの可動柵40は、前記プラットホーム10上の側縁11に沿う方向へ互いに連続した状態と、プラットホーム10上の側縁11に沿う方向線上の所定位置に集合した状態とに変位するようにそれぞれ配されている。
【0066】
2つの可動柵40は、2以上の所定位置で互いに集合した状態になるように配されている。2つの可動柵40は、互いに集合した状態において、前記2つの可動柵40を全体的あるいは部分的に重ねた状態になるように配されている。
【0067】
前述したように、可動ホーム柵装置20の一対が4ドア車両T1の先頭側および後尾側から1番目の乗客ドアD1と2番目の乗客ドアD1との間の車両側壁W1に対応する位置であって、6ドア車両T2の先頭側および後尾側から2番目の乗客ドアD1に対応する位置に配されている。その可動ホーム柵装置20の2つの可動柵40は、プラットホーム10上の側縁11に沿う方向において互いに反対の方向にそれぞれ移動することで、互いに連続した状態と互いに集合した状態とに変位するように配されている。
【0068】
同じく前述したように、可動ホーム柵装置20は、4ドア車両T1および6ドア車両T2の先頭側および後尾側に対応する位置にそれぞれ配されている。その可動ホーム柵装置20の2つの可動柵40は、プラットホーム10上の側縁11に沿う方向において互いに同一の方向にそれぞれ移動することで、互いに連続した状態と互いに集合した状態とに変位するように配されている。
【0069】
2つの可動柵40を前記プラットホーム10上の側縁11に沿う方向に互いに独立して移動するための駆動手段60をそれぞれ備えている。また、2つの可動柵40を互いに平行な方向にそれぞれ案内するための案内手段70をそれぞれ備えている。
【0070】
案内手段70は、各可動柵40の上部を案内するための上部案内部材70aと、各可動柵40の下部を案内するための下部案内部材70bとを備えている。上部案内部材70aは、各可動柵40を吊るすようにして支持している。
【0071】
本実施の形態では、駆動手段60は駆動モータ61、ピニオン62およびラック部材63を備えている。
【0072】
駆動手段60は鴨居部材32の内部に設けられている。各可動柵40の上部には、駆動モータ61およびピニオン62が設けられている。ラック部材63は、鴨居部材32に沿って設けられている。ラック部材63にはピニオン62が噛み合っている。
【0073】
電源コードC1が鴨居部材32に沿って設けられ、駆動モータ61へ延ばされている。鴨居部材32側に、駆動モータ61およびピニオン62を配し、可動柵40側にラック部材63を設けてもよい。
【0074】
上部案内部材70aはガイドレールであり、下部案内部材70bは案内溝部材である。上部案内部材70aは鴨居部材32の内部にあって、鴨居部材32に沿って延設されている。下部案内部材70bは、プラットホーム10に設けられている。可動柵40の上部の両端には一対のローラ部材45が回転可能に支持され、一対のローラ部材45が上部案内部材70aに転動可能に嵌合している。また、可動柵40は、一対のローラ部材45を介して上部案内部材70aに吊られている。案内溝部材である下部案内部材70bには可動柵40の下端部が移動可能に嵌合している。
【0075】
本実施の形態では、上部案内部材70aおよび下部案内部材70bの組み合わせである案内手段70が2つ設けられている。2つの上部案内部材70aは互いに平行な方向に延設されている。また、2つの下部案内部材70bも互いに平行な方向に延設されている。14枚の可動柵40はこの2つの案内手段70のいずれかによって、プラットホーム10上の側縁11に沿って互いに平行な方向にそれぞれ案内される。
【0076】
次に、可動ホーム柵装置20の動作について説明する。
プラットホーム10脇に停止する列車Tには、車両側壁W1に4つの乗客ドアD1を備えた4ドア車両T1と、車両側壁W1に6つの乗客ドアD1を備えた6ドア車両T2とがある。4ドア車両T1および6ドア車両T2を編成した列車Tがプラットホーム10脇に停止したとき、4ドア車両T1が停止した場所には、その車両の4つの乗客ドアD1に対応して、4つの乗降口31を設ける必要があり、6ドア車両T2が停止した場所には、その車両の6つの乗客ドアD1に対応して、6つの乗降口31を設ける必要がある。
【0077】
図1および図4に示すように、列車Tへの乗降時でないとき、プラットホーム10脇に停止する列車Tとの間に壁を形成する。この壁は14枚の可動柵40および3本の柱部材35によって形成されている。
【0078】
このとき、各可動ホーム柵装置20の2つの可動柵40をプラットホーム10上の側縁11に沿う方向へ互いに連続した状態にする。また、隣接する可動ホーム柵装置20の各可動柵40同士もプラットホーム10上の側縁11に沿う方向へ連続した状態にする。さらに、3本の各柱部材35と可動柵40とも連続した状態にする。
【0079】
図2および図5に示すように、プラットホーム10脇に4ドア車両T1が停止したとき、4ドア車両T1の先頭側および後尾側から1番目の乗客ドアD1と2番目の乗客ドアD1との間の車両側壁W1に対応する位置に配された可動ホーム柵装置20の一対は、各可動ホーム柵装置20の2つの可動柵40を1番目の乗客ドアD1と2番目の乗客ドアD1との間の車両側壁W1に対応する位置に集合した状態に変位させて、4ドア車両T1の先頭側および後尾側から2番目の乗客ドアD1に対応する乗降口31を開くことができる。
【0080】
同じく、プラットホーム10脇に4ドア車両T1が停止したとき、4ドア車両T1の先頭側および後尾側に対応する位置に配された可動ホーム柵装置20は、2つの可動柵40を、4ドア車両T1の先頭側および後尾側の所定位置に集合した状態に変位させて、車両の先頭側および後尾側から1番目の乗客ドアD1を開くことができる。以上により、4ドア車両T1の4つの乗客ドアD1を開くことができる。
【0081】
図3および図6に示すように、プラットホーム10脇に6ドア車両T2が停止したとき、6ドア車両T2の先頭側および後尾側から2番目の乗客ドアD1に対応する位置に配された可動ホーム柵装置20の一対は、一方の可動ホーム柵装置20の2つの可動柵40を先頭側および後尾側から1番目の乗客ドアD1と2番目の乗客ドアD1との間の所定位置に集合した状態に変位させ、かつ、他方の可動ホーム柵装置20の2つの可動柵40を先頭側および後尾側から2番目の乗客ドアD1と3番目の乗客ドアD1との間の所定位置に集合した状態に変位させる。
【0082】
また、プラットホーム10脇に6ドア車両T2が停止したとき、6ドア車両T2の先頭側および後尾側に対応する位置に配された可動ホーム柵装置20は、2つの可動柵40を、6ドア車両T2の先頭側および後尾側の所定位置に集合した状態に変位させる。
【0083】
さらに、プラットホーム10脇に6ドア車両T2が停止したとき、可動柵40を中央の柱部材35に没入させる。以上により、6ドア車両T2の6つの乗客ドアD1に対応する乗降口31を開くことができる。
【0084】
このように、プラットホーム10に可動ホーム柵装置20を設置し、可動ホーム柵装置20の2つの可動柵40を適宜移動させることで、プラットホーム10を車両編成の異なる列車Tであっても相乗り入れ可能なものにすることができる。
【0085】
さらに、可動ホーム柵装置20の動作を詳細に説明する。
可動ホーム柵装置20の2つの可動柵40は、プラットホーム10上の側縁11に沿って互いに平行な方向に移動するようになっている。それにより、2つの可動柵40を互いに同一の方向に共に移動させたり、2つの可動柵40を互いに反対の方向に移動させたりすることができる。また、2つの可動柵40を各所定量移動させることができる。それにより、2つの可動柵40を各任意の位置にそれぞれ移動し、かつ、その位置に保持することができる。
【0086】
それにより、例えば、列車Tへの乗降時でないとき、2つの可動柵40は、プラットホーム10上の側縁11に沿う方向へ互いに連続した状態に変位し、プラットホーム10脇に停止する列車Tとの間に壁を形成することができる。形成した壁によって列車Tへの乗降を不能にする。
【0087】
また、例えば、列車Tへの乗降時に、プラットホーム10脇に停止した列車Tの乗客ドアD1の前で連続した状態になっている2つの可動柵40を、列車Tの乗客ドアD1の前から移動し、プラットホーム10上の側縁11に沿う方向線上の所定位置に集合した状態に変位させて、乗客ドアD1の前の乗降口31を開き、列車Tへの乗降を可能にする。
【0088】
このとき、2つの可動柵40をプラットホーム10脇に停止する列車Tの乗客ドアD1に応じて移動し、乗客ドアD1に乗降口31を対応させ、その乗降口31を開閉することができる。この場合、4ドア車両T1、6ドア車両T2などの車両の種類に関わらず、列車Tの乗客ドアD1に乗降口31を対応させることができる。
【0089】
また、このとき、2つの可動柵40を所定位置のスペースに集めることができる。2つの可動柵40に対して1つのスペースを設ければよく、2つの可動柵40毎のスペースを設ける必要がなく、複数のスペースがとれない制限された場所にも2つの可動柵40を配置することができる。
【0090】
さらに、2つの可動柵40は2以上の所定位置で集合した状態に保持される。したがって、プラットホーム10脇に停止する列車Tの乗客ドアD1の前に2つの可動柵40が連続した状態にあるときに、2つの可動柵40をその列車Tの乗客ドアD1の前から2以上の所定位置に集合した状態で変位させることが可能になる。2つの可動柵40を2以上の所定位置の各々に集合させることで、4ドア車両T1や6ドア車両T2などの異なる車両の乗客ドアD1に乗降口31を対応させることができる。
【0091】
また、2つの可動柵40が変位する先の所定位置は、可動柵40と他の部材とを干渉させない位置でなければならず、かつ、乗客ドアD1の前からできるだけ近い位置であることが望ましい。2以上の所定位置の中でこれらの条件を満たす所定位置に2つの可動柵40を変位させれば、2つの可動柵40の移動を迅速かつ確実に行うことができる。
【0092】
2つの可動柵40が集合した状態にあるとき、2つの可動柵40は全体的あるいは部分的に重ねた状態になっている。プラットホーム10脇に列車Tが停止するとき、図2および図5に示すように、その列車Tが例えば4ドア車両T1であって、隣接する乗客ドアD1と乗客ドアD1との間の間隔が広めであれば、乗客ドアD1の前から所定位置に変位する2つの可動柵40は部分的に重ねた状態になっている。
【0093】
一方、図3および図6に示すように、その列車Tが例えば6ドア車両T2であって、隣接する乗客ドアD1と乗客ドアD1との間の間隔が狭ければ、乗客ドアD1の前から所定位置に変位する2つの可動柵40は全体的に重ねた状態になっている。すなわち、集合した状態にある2つの可動柵40の両側方向の幅で広くしたり、狭くしたりすることで、プラットホーム10脇に停止する列車Tの4ドア車両T1や6ドア車両T2などの種類の異なる車両の乗客ドアD1の間隔や位置に応じて、2つの可動柵40の重なり状態を変えることができる。
【0094】
2つの可動柵40を連続した状態から集合した状態にするとき、2つの可動柵40を互いに反対の方向、すなわち、2つの可動柵40を互いに近づける方向にそれぞれ移動する。それにより、連続した状態にある2つの可動柵40の両側方向の幅の範囲内の所定位置に2つの可動柵40を集合させることができ、その範囲内で2つの可動柵40の両側方向の幅を狭めることができる。この2つの可動柵40の動作は、4ドア車両T1の先頭側あるいは後尾側から1番目の乗客ドアD1の前に連続した状態にある2つの可動柵40が、図5において、先頭側あるいは後尾側から2番目の乗客ドアD1の方へ共に移動する動作として表すことができる。
【0095】
また、この2つの可動柵40の動作は、図4において、6ドア車両T2の先頭側あるいは後尾側から3番目の乗客ドアD1の前に連続した状態にある2つの可動柵40が、図6において、先頭側あるいは後尾側から2番目の乗客ドアD1と3番目の乗客ドアD1との間の車両側壁W1の前に共に移動する動作として表すことができる。
【0096】
2つの可動柵40を連続した状態から集合した状態にするとき、2つの可動柵40を互いに同一の方向に移動するようにしてもよい。それにより、2つの可動柵40は連続した状態の姿勢を維持しながら、所定位置に移動するようになり、2つの可動柵40は所定位置で集合した状態になる。あるいは、全体的にあるいは部分的に重ねた状態になる。この2つの可動柵40の動作は、4ドア車両T1の先頭側あるいは後尾側から1番目の乗客ドアD1の前に連続した状態にある2つの可動柵40が、図5において、先頭側あるいは後尾側の方へ共に移動する動作として表すことができる。
【0097】
また、この2つの可動柵40の動作は、図4において、6ドア車両T2の先頭側あるいは後尾側から1番目の乗客ドアD1の前に連続した状態にある2つの可動柵40が、図6において、先頭側あるいは後尾側の方へ共に移動する動作として表すことができる。
【0098】
次に、駆動手段60の動作および案内部材の作用について説明する。
各駆動手段60は、各可動柵40をプラットホーム10上の側縁11に沿う方向に互いに独立して移動する。駆動モータ61が始動すると、ピニオン62が回転し、ラック部材63を繰り込む。それにより、可動柵40がラック部材63の方向、すなわち、プラットホーム10上の側縁11に沿う方向に移動する。ピニオン62の回転速度、回転方向、回転時間によって、可動柵40は任意の位置に所定の速度で、所定の方向に所定の時間内に移動する。可動柵40は連続した状態と集合した状態とに変位する。
【0099】
2つの案内手段70によって、各可動柵40は互いに平行な方向に案内される。それによって、各可動柵40は連続した状態と集合した状態とに確実に移動することができる。このとき、上部案内部材70aおよび下部案内部材70bによって、可動柵40の上部および下部が案内されるので、可動柵40は、プラットホーム10の側縁11の方向や側縁11とは反対の方向に大きく振れることなく円滑に移動する。
【0100】
ピニオン62の回転によって、可動柵40側のピニオン62が鴨居部材32側のラック部材63を繰り込むと、ピニオンと共に可動柵40が任意の位置に移動する。ピニオン62が回転停止すると、ピニオン62が鴨居部材32側のラック部材63に噛み合っているから、可動柵40は任意の位置から移動不能になり、また、任意の位置に保持される。
【0101】
また、上部案内部材70aは、可動柵40を吊るすように支持している。一方、案内溝部材である下部案内部材70bは、可動柵40の下端部が嵌合していて、可動柵40を支持してはいない。すなわち、案内溝部材である下部案内部材70bに塵埃などが多少進入した状態であっても、その溝が埋まるような状態でなければ、下部案内部材70bは、可動柵40の下部を円滑に案内することができる。
【0102】
次に、可動ホーム柵装置20の外観について説明する。
可動ホーム柵装置20の本体を構成する鴨居部材32の内部に駆動手段60および案内部材を設けたので、駆動手段60や案内部材を外部から覆うことができて、可動ホーム柵装置20の外観品質を向上することができる。また、駆動手段60や案内部材を覆うためのカバー部材などを設ける必要がなく、部品点数を減らすことができる。
【0103】
また、3本の支持柱は980mm〜1260mmの十分な幅を有していて、可動ホーム柵装置20の本体の剛性を十分なものにしている。さらに、両端の支持柱は、他の車両用の可動ホーム柵装置20の本体として兼用することもできる。
【0104】
なお、前記実施の形態においては、鴨居部材32側に設けたガイドレールである上部案内部材70aによって、可動柵40を移動可能に案内するものを示したが、下部案内部材70bのみによって、可動柵40を案内するようにしてもよい。また、例えば、鴨居部材32側に設けた駆動手段60をプラットホーム10側に設けるようにすれば、鴨居部材32が不要になり、鴨居部材32の無い本体構造で、可動柵40を襖状に配することができる。さらに、上部案内部材70aのみによって、可動柵40を案内するように構成すれば、下部案内部材70bを不要にすることができる。
【0105】
また、実施の形態では、14枚の可動柵40を備え、14枚の可動柵40の中の1枚または2枚ずつの可動柵40を、停止する列車Tの乗客ドアD1の両側に対応して配した大規模なものを示したが、2つの可動柵40を備え、その2つの可動柵40を、停止する列車Tの乗客ドアD1の両側の少なくとも一方に対応する位置に配した小規模なものにしてもよい。
【0106】
この可動ホーム柵装置20では、列車Tへの乗降時であるとき、2つの可動柵40は乗客ドアD1の両側の一方に集合した状態にある。列車Tへの乗降時でないとき、この2つの可動柵40を集合した状態から連続した状態へ変位するには、各可動柵40をそれぞれプラットホーム10上の側縁11に沿って、列車Tの乗客ドアD1の前に変位させればよい。それにより、2つの可動柵40は、列車Tの乗客ドアD1の前で連続した状態になる。
【0107】
さらに、実施の形態においては、可動ホーム柵装置20の2つの可動柵40を、4ドア車両T1の先頭側および後尾側から1番目の乗客ドアD1と2番目の乗客ドアD1との間の車両側壁W1に対応する位置であって、6ドア車両T2の先頭側および後尾側から2番目の乗客ドアD1に対応する位置に配したものを示したが、2つの可動柵40の配置は、前記乗客ドアD1の番号に限定されるものではなく、4ドア車両T1や6ドア車両T2など車両の種類が異なることで、ある種の車両の乗客ドアD1の位置が他の種の車両の車両側壁W1の位置になる場合、あるいは、ある種の車両の乗客ドアD1の位置が他の種の乗客ドアD1の位置に対してずれた位置になる場合であっても、その位置に対応して2つの可動柵40を配置することができる。それにより、どのような種類の車両を編成した列車Tがプラットホーム10に乗り入れた場合でも、その列車Tの乗客ドアD1に乗降口31を対応させることができる。
【0108】
さらに、実施の形態においては、複数の可動柵40をプラットホーム10上の側縁11に沿って互いに平行な方向にそれぞれ案内するように、2つの案内手段70を設けたが、3つ以上の案内手段70を設けてもよい。3つ以上の案内手段70によって、複数の可動柵40をそれぞれ案内すれば、各可動柵40は連続した状態や集合した状態その他の多くの状態をとることができ、車両編成などの異なる多種類の列車Tをプラットホーム10に相互に乗り入れることができる。
【0109】
【発明の効果】
本発明に係る可動ホーム柵装置によれば、2つの可動柵を襖状に配し、プラットホーム上の側縁に沿って移動することで、列車へ乗降するための乗降口を開閉するようにしたので、それにより、プラットホーム脇に停止する列車との間に壁を形成するとともに、列車の乗客ドアに乗降口を対応させ、その乗降口を開閉し、列車への乗降を可能にすることができ、プラットホームを車両編成の異なる列車であっても相乗り入れ可能なものにすることができる。
【0110】
2つの可動柵をプラットホーム上の側縁に沿って互いに平行な方向に移動するようにしたので、2つの可動柵をその両側方向で互いに同一の方向に移動したり、2つの可動柵をその両側方向で互いに反対の方向に移動したりして、2つの可動柵を任意の位置にそれぞれ移動し、かつ、任意の位置に保持することができる。それにより、プラットホーム脇に停止する列車との間に壁を形成するとともに、列車の乗客ドアに応じて、2つの可動柵を各任意の位置に移動し、乗客ドアの前に乗降口を位置させ、乗降口を開閉し、列車への乗降を可能にすることができる。
【0111】
2つの可動柵をプラットホーム上の側縁に沿う方向へ互いに連続した状態とプラットホーム上の側縁に沿う方向線上の所定位置に集合した状態とに保持するようにしたので、2つの可動柵を所定位置のスペースに集めることができ、2つの可動柵に対して1つのスペースを設ければよく、例えば、連続した状態にある2つの可動柵の両側の一方にスペースのない制限された場所であっても、2つの可動柵の両側の他方のスペースがあれば、そのスペースに2つの可動柵を集めることができ、その制限された場所にも2つの可動柵を配置することができる。
【0112】
2つの可動柵を2以上の所定位置で集合した状態に保持するようにしたので、プラットホーム脇に停止する列車の乗客ドアの前に2つの可動柵が連続した状態にあるときに、その列車の乗客ドアの前から2つの可動柵を2以上の所定位置で集合した状態になるように変位させることができ、2つの可動柵を、例えば、可動柵と他の部材とを干渉させない、かつ、乗客ドアの前からできるだけ近い所定位置に変位させれば、2つの可動柵を迅速かつ確実に移動させることができる。
【0113】
2つの可動柵の集合した状態には、2つの可動柵を全体的に重ねた状態あるいは部分的に重ねた状態を含んでいるので、プラットホーム脇に停止する列車において、例えば4ドア車両のように、隣接する乗客ドアと乗客ドアとの間の間隔が広めであれば、2つの可動柵を部分的に重ねた状態に変位すればよく、例えば、6ドア車両のように、隣接する乗客ドアと乗客ドアとの間の間隔が狭ければ、2つの可動柵を全体的に重ねた状態に変位すればよく、集合した状態にある2つの可動柵の両側方向の幅を広くしたり、狭くしたりして、プラットホーム脇に停止する列車の乗客ドアの間隔や位置に応じて適宜変えることができる。
【0114】
2つの可動柵をプラットホーム上の側縁に沿う方向において互いに反対の方向にそれぞれ移動することで、連続した状態と集合した状態とに変位するようにしたので、連続した状態にある2つの可動柵の両側方向の幅の範囲内の所定位置に、2つの可動柵を集合させることができ、2つの可動柵の位置を大きく移動させることなく、2つの可動柵の両側方向の幅を広げたり狭めたりすることができる。
【0115】
2つの可動柵をプラットホーム上の側縁に沿う方向において互いに同一の方向に移動することで、連続した状態と集合した状態とに変位するようにしたので、連続した状態にある2つの可動柵の両側方向の幅の範囲外の所定位置に、2つの可動柵を集合させることができ、2つの可動柵を集合した状態にする場所と、連続した状態にする場所とを異ならせることができ、また、どの程度異ならせるか、その程度を適宜変えることができる。
【0116】
各駆動手段によって2つの可動柵をプラットホーム上の側縁に沿う方向に互いに独立して移動するようにしたので、各々の可動柵を各任意の位置に所定の速度で、所定の方向に所定の時間内にそれぞれ移動させることができる。
【0117】
各案内手段によって2つの可動柵をプラットホーム上の側縁に沿う方向にそれぞれ案内するようにしたので、各々の可動柵を連続した状態と集合した状態とに確実に変位させることができる。
【0118】
上部案内部材によって可動柵の上部を案内し、下部案内部材によって可動柵の下部を案内するようにしたので、各可動柵を案内方向に対して直交する方向に大きく振動させることなく円滑に変位させることができる。
【0119】
上部案内部材によって各可動柵を吊るすようにしたので、下部案内部材によって可動柵を支持する必要がなく、下部案内部材はプラットホーム上に案内溝を設けるだけの構成になり、案内溝に塵埃などが進入した状態であっても、可動柵を円滑に案内することができる。
【0120】
2つの可動柵を、停止する列車の乗客ドアの両側の少なくとも一方に対応する位置に配したので、乗客ドアの両側の一方に集合した状態にある2つの可動柵を列車の乗客ドアの前に変位させて連続した状態にすることができる。
【0121】
2つの可動柵を4ドア車両の隣接する乗客ドアと乗客ドアとの間の車両側壁に対応する位置であって、6ドア車両の乗客ドアに対応する位置に配したので、4ドア車両が停止したとき、2つの可動柵を連続した状態にして壁を形成し、6ドア車両が停止したとき、2つの可動柵を乗客ドアの前から変位させ集合した状態にして、乗客ドアに通じる乗降口を開くことができる。
【0122】
2つの可動柵の一対を4ドア車両の先頭側および後尾側から1番目の乗客ドアと2番目の乗客ドアとの間の車両側壁に対応する位置であって、6ドア車両の先頭側および後尾側から2番目の乗客ドアに対応する位置に配したので、4ドア車両が停止したとき、2つの可動柵の一対をそれぞれ連続した状態にして壁を形成し、6ドア車両が停止したとき、2つの可動柵の一対を2番目の乗客ドアの両側にそれぞれ変位させ集合した状態にして、2番目の乗客ドアに通じる乗降口を開くことができる。
【0123】
2つの可動柵を4ドア車両および6ドア車両の先頭側あるいは後尾側に対応する位置に配したので、車両の両端部にあって、集合した状態にある2つの可動柵を、車両の先頭側あるいは後尾側から1番目の乗客ドアの前で連続した状態にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る可動ホーム柵装置をプラットホームに設置した状態の部分斜視図であって、2つの可動柵が連続した状態に変位したときの図である。
【図2】同じく、可動ホーム柵装置をプラットホームに設置した状態の部分斜視図であって、プラットホーム脇に4ドア車両が停止して、2つの可動柵が集合した状態に変位したときの図である。
【図3】同じく、可動ホーム柵装置をプラットホームに設置した状態の部分斜視図であって、プラットホーム脇に6ドア車両が停止して、2つの可動柵が集合した状態に変位したときの図である。
【図4】同じく、可動ホーム柵装置をプラットホームに設置した状態の図であって、2つの可動柵が連続した状態に変位したときの正面図(a)および平面図(b)である。
【図5】同じく、可動ホーム柵装置をプラットホームに設置した状態の図であって、プラットホーム脇に4ドア車両が停止して、2つの可動柵が集合した状態に変位したときの正面図(a)および平面図(b)である。
【図6】同じく、可動ホーム柵装置をプラットホームに設置した状態の図であって、プラットホーム脇に6ドア車両が停止して、2つの可動柵が集合した状態に変位したときの正面図(a)および平面図(b)である。
【図7】同じく、可動ホーム柵装置をプラットホームに設置した状態の正面図であって、可動柵および鴨居部材の内部を示す図である。
【符号の説明】
C1…電源コード
D1…乗客ドア
T…列車
T1…4ドア車両
T2…6ドア車両
W1…車両側壁
10…プラットホーム
20…可動ホーム柵装置
31…乗降口
32…鴨居部材
35…柱部材
40…可動柵
45…ローラ部材
60…駆動手段
61…駆動モータ
62…ピニオン
63…ラック部材
70…案内手段
70a…上部案内部材
70b…下部案内部材

Claims (12)

  1. プラットホーム上の側縁に沿って立設され、プラットホーム脇に停止する列車との間に壁を形成するようにした可動ホーム柵装置において、
    前記プラットホーム上の側縁に配された2つの可動柵を備え、
    前記2つの可動柵は、襖状に配され、前記プラットホーム上の側縁に沿って移動することで、列車へ乗降するための乗降口を開閉するように構成されている
    ことを特徴とする可動ホーム柵装置。
  2. 前記2つの可動柵は、前記プラットホーム上の側縁に沿って互いに平行な方向に移動するようにそれぞれ配されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の可動ホーム柵装置。
  3. 前記2つの可動柵は、前記プラットホーム上の側縁に沿う方向へ互いに連続した状態と、前記プラットホーム上の側縁に沿う方向線上の所定位置に集合した状態とに保持され、
    さらに、前記2つの可動柵は、2以上の所定位置で前記集合した状態に保持され、前記集合した状態で、前記2つの可動柵を全体的あるいは部分的に重ねた状態になる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の可動ホーム柵装置。
  4. 前記2つの可動柵は、前記プラットホーム上の側縁に沿う方向において互いに反対の方向にそれぞれ移動することで、前記連続した状態と前記集合した状態とに変位するように配されている
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の可動ホーム柵装置。
  5. 前記2つの可動柵は、前記プラットホーム上の側縁に沿う方向において互いに同一の方向にそれぞれ移動することで、前記連続した状態と前記集合した状態とに変位するように配されている
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の可動ホーム柵装置。
  6. 前記2つの可動柵を前記プラットホーム上の側縁に沿う方向に互いに独立して移動するための駆動手段と、前記2つの可動柵を互いに平行な方向にそれぞれ案内するための案内手段とを備え、
    前記案内手段は、前記可動柵の上部を案内するための上部案内部材と、前記可動柵の下部を案内するための下部案内部材とを備え、
    前記上部案内部材は、前記2つの可動柵を吊るしている
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5に記載の可動ホーム柵装置。
  7. 前記2つの可動柵は、前記停止する列車の乗客ドアの両側の少なくとも一方に対応する位置に配されている
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の可動ホーム柵装置。
  8. 前記停止する列車には、車両側壁に4つの乗客ドアを備えた4ドア車両と、車両側壁に6つの乗客ドアを備えた6ドア車両とがあり、
    前記2つの可動柵は、前記4ドア車両の隣接する乗客ドアと乗客ドアとの間の車両側壁に対応する位置であって、前記6ドア車両の乗客ドアに対応する位置に配されている
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の可動ホーム柵装置。
  9. 前記停止する列車には、車両側壁に4つの乗客ドアを備えた4ドア車両と、車両側壁に6つの乗客ドアを備えた6ドア車両とがあり、
    前記2つの可動柵を一対備え、
    前記2つの可動柵の一対は、前記4ドア車両の先頭側および後尾側から1番目の乗客ドアと2番目の乗客ドアとの間の車両側壁に対応する位置であって、前記6ドア車両の先頭側および後尾側から2番目の乗客ドアに対応する位置に配されている
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の可動ホーム柵装置。
  10. 前記停止する列車には、車両側壁に4つの乗客ドアを備えた4ドア車両と、車両側壁に6つの乗客ドアを備えた6ドア車両とがあり、
    前記2つの可動柵は、前記4ドア車両および6ドア車両の先頭側あるいは後尾側に対応する位置に配されている
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の可動ホーム柵装置。
  11. プラットホーム上の側縁に沿って立設され、プラットホーム脇に停止する列車との間に壁を形成するようにした可動ホーム柵装置において、
    前記プラットホーム上の側縁に配された3以上の可動柵を備え、
    前記3以上の可動柵は、襖状に配され、前記プラットホーム上の側縁に沿う方向へ互いに連なるように構成され、
    前記3以上の可動柵の各々は、前記互いに連なるときの位置を含み、前記プラットホーム上の側縁に沿う方向線上の3以上の所定位置に保持される
    ことを特徴とする可動ホーム柵装置。
  12. 前記3以上の可動柵において、
    1または2以上の可動柵と、該1または2以上の可動柵以外の可動柵とは相互に平行な方向に移動するように配されている
    ことを特徴とする請求項11に記載の可動ホーム柵装置。
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