JP2004130372A - 取付孔が形成された鋳造品の鋳造方法及び鋳造装置 - Google Patents

取付孔が形成された鋳造品の鋳造方法及び鋳造装置 Download PDF

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藤井 正孝
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Abstract

【課題】ダイカストによって取付孔を形成するときに、取付孔を画成する鋳造品の内周面たるテーパ面の一部に、あたかも抜きテーパのない形状をなす突出端を有するリブを、テーパ面と一体に設けることができる取付孔が形成された鋳造品の鋳造方法及び鋳造装置の提供。
【解決手段】1°30′のテーパをなす取付孔が形成された鋳造品の鋳造装置の中子110には、溝110bが形成されている。溝110bの底面110cは、中子110の中心軸110Hに平行である。また、製造装置は中子移動手段を備えており、ダイカストによりキャビティに溶湯を充填し固化させた後、型開きを行う前に、中子移動手段は、中子110をその中心軸110Hに対して略1°ほど傾けた方向に引抜く。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、取付孔が形成された鋳造品の鋳造方法及び鋳造装置に関し、特に、棒状をした支柱が取付孔に挿入され当該支柱によって支持される形態の、取付孔が形成された鋳造品の鋳造方法及び当該方法に用いられる鋳造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりダイカストにおいては、固定型及び可動型からなる金型のキャビティ内にアルミ等の金属溶湯が射出充填され、溶湯が凝固した後に型開きが行なわれて鋳造品が取出されるという一連の工程が行われている。
【0003】
ダイカストによって製造される鋳造品に、棒状の支柱が挿入されるための取付孔(又は取付穴)を形成する必要のある場合には、鋳造前に予め固定型に中子をセットしておき、可動型を移動させて型を閉めた後に金属溶湯を射出充填する。中子は、溶湯の凝固後、型開きを行う前に引抜かれる。この中子の引抜きをスムーズ行うために、中子の外周面には中子の軸心方向に沿って徐々に中子の中心軸から離間する形状のテーパ面が設けられている。従って、中子によって形成される取付孔は、その軸心方向に沿って軸心から離間するテーパ形状をなす。
【0004】
テーパ状の取付孔には、取付孔と略同一形状をした棒状の支柱の先端部が挿入されるのであるが、棒状の支柱の先端部の外周面は、一般にはテーパ形状にはなっておらず、軸心に沿って同一円形断面形状をなす。従って、そのまま取付孔に支柱を挿入してしまうと、内周面と支柱の先端部外周面との間に隙間ができてしまい、孔に支柱の先端部をしっかりと嵌合させることができない。このため、取付孔を画成する鋳造品の内周面の一部には、支柱の先端部外周面に平行に当接可能なリブが設けられている。
【0005】
リブは、鋳造後に別途後加工されることにより設けられ、テーパ面からテーパ面の半径方向内方に突出しており、テーパ面の軸心方向に延びている。リブの突出端はテーパ軸心と平行な線部又は面部をなしており、リブの設けられた製品を見た限りにおいては、リブの突出端は取付孔を形成するための中子に対して、あたかも抜きテーパのない形状となっている。
【0006】
なお、上述のような、取付孔を画成する内周面に後加工によりリブが設けられる鋳造物の鋳造方法及び鋳造装置に関する先行技術文献情報は、特に見つからない。本発明の技術的背景となる一般的技術水準を示す特開平9−277012号公報、特開平7−276027号公報には、金型内にセットされた中子を、鋳造後に中子の中心軸方向へ引抜く技術が記載されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−277012号公報(第2頁、図1、図2)
【特許文献2】
特開平7−276027号公報(第2〜3頁、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の取付孔が形成された鋳造品の鋳造方法では、上述のように、ダイカストによってテーパ形状をなす取付孔を形成した後に、別途後加工によってテーパ面にリブを設けているため、製造が非常に面倒であり、コストもかかっていた。
【0009】
そこで、本発明は、ダイカストによって取付孔を形成するときに、取付孔を画成する鋳造品の内周面たるテーパ面の一部に、あたかも抜きテーパのない形状をなす突出端を有するリブを、テーパ面と一体に設けることができる取付孔が形成された鋳造品の鋳造方法及び鋳造装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、本体10と、棒状の支柱2が挿入されるための取付孔20aが形成され該本体10に一体の取付部20とを備え、該取付孔20は該支柱2と平行なテーパ軸心を中心とするテーパ面をなすと共に少なくとも1個のリブ20Dが該テーパ面から該テーパ面の半径方向内方に突出してかつ該テーパ軸心方向に延び、該少なくとも1個のリブ20Dの突出端20Eが該テーパ軸心と平行な鋳造品1を鋳造するための鋳造方法であって、鋳造に際して該取付孔20aの該テーパ面形状並びにリブ形状に合致する形状を備えた中子110を金型120、130内にセットする工程と、鋳造後に、該リブ20Dの該突出端20Eから該中子面が徐々に離間するように該中子110の中心軸110Hに対して該テーパ面の勾配より小さい角度で傾斜させた方向に中子110を引抜く工程とを備えた、取付孔が形成された鋳造品の鋳造方法を提供している。
【0011】
また、本発明は、本体10と、棒状の支柱2が挿入されるための取付孔20aが形成され該本体10に一体の取付部20とを備え、該取付孔20aは該支柱2と平行なテーパ軸心を中心とするテーパ面をなすと共に少なくとも1個のリブ20Dが該テーパ面から該テーパ面の半径方向内方に突出してかつ該テーパ軸心方向に延び、該少なくとも1個のリブ20Dの突出端20Eが該テーパ軸心と平行な鋳造品1を鋳造するための取付孔が形成された鋳造品の鋳造装置100であって、該本体10と該取付部20を一体に鋳造するための金型120、130と、該金型120、130に対して移動可能に設けられ、該取付孔20aの該テーパ面形状並びにリブ形状に合致する形状を備えた中子110と、該中子110を移動するための中子移動手段とを備え、該中子移動手段は、該中子110の抜取り時に該リブ20Dの該突出端20Eから該中子面が徐々に離間するように該中子110の中心軸110Hに対して該テーパ面の勾配より小さい角度で傾斜させた方向に引抜く、取付孔が形成された鋳造品の鋳造装置100を提供している。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態による取付孔が形成された鋳造品の鋳造方法及び鋳造装置について図1乃至図6に基づき説明する。先ず、本実施の形態による鋳造方法及び鋳造装置によって鋳造される、取付孔が形成された鋳造品について説明する。取付孔が形成された鋳造品1は、図1に示されるように、道路灯を構成する部品であり、円柱形状をした支柱2とは別個に製造され支柱2の先端部に取付けられた傘の部分である。
【0013】
取付孔が形成された鋳造品1は、図1乃至図3に示されるように、本体10と取付部20とを有しており、これらは鋳造により一体成形される。本体10は、略球面の一部をなす曲面をなしており、内周面の所定の位置には照明のための図示せぬ発光部が取付けられる。取付部20は、その一端20Aが本体10の一端に一体に接続されている。本体10に接続されている取付部20の一端20Aに対する他端20B近傍の位置には、取付孔20aが形成されている。
【0014】
道路灯が設置された状態では取付孔20aは、図3に示されるように、その軸心20cの方向は、取付部20の一端20Aから他端20Bへと向かう方向に対して垂直である。取付孔20aは、一端が当接部を有し、他端が開口端20bをなす貫通孔である。取付孔20aの軸方向に垂直に切った断面は、略円形状をしている。
【0015】
取付孔20aの内周面20Cは、一部を除き、軸方向に沿って一端から他端に向かって、取付孔20aの軸心20cから徐々に離間するテーパ面20dをなす。従って、取付孔20aの周面を画成する取付部20の内周面20Cは、一部を除いて下方へ向かって徐々に拡径するテーパ形状をなす。取付孔20aの軸心20cの位置は、取付孔20aに挿入される円柱形状をした支柱2の軸心の位置に一致する。また、取付孔20aの軸心20cの位置は、取付孔20aが形成された鋳造品1が鋳造されたときに、後述の中子110が未だ金型内にセットされている状態のときの中子110の中心軸110H(図5)の位置にも一致する。取付孔20aの軸心20cに対するテーパ面20dの角度は、1°30′である。
【0016】
図2に示されるように、テーパ面をなす内周面20Cには2つのリブ20Dが設けられている。2つのリブ20Dは、それぞれ内周面20Cをなすテーパ面上であって取付部20の一端20A寄りの位置に、所定の距離を隔てて設けられており、これらは、鋳造によって内周面20Cと一体に設けられる。2つのリブ20Dは同一形状をなしており、テーパ面の半径方向内方に向かってテーパ面から突出し、図3に示されるように、テーパ面の軸心方向に沿って、取付孔20aの軸心20c方向の一端相当位置から他端相当位置に至るまで延びている。
【0017】
リブ20Dの突出端20Eは、図3に示されるように、内周面20Cをなすテーパ面の軸心と平行であり、同時に、取付孔20aが形成された鋳造品1が鋳造されたときに、金型に未だセットされている中子110の中心軸110H(図5)にも平行である。従って、リブ20Dの突出端20Eは、中子110をその中心軸110Hの方向に引抜くと仮定した場合に、あたかも抜け勾配のない線部又は面部をなしている。このため、円柱形状をした支柱2の先端部が取付孔20aに挿入されたときには、図3に示されるよう、支柱2の先端部の外周面2Aがリブ20Dの突出端20Eに当接したとき、支柱2は軸心20c方向に延びるように構成されている。
【0018】
支柱2が取付孔20aに挿入された後には、取付部20の他端20B側に形成された2つのネジ孔20e、20fに2本のネジ21、22が挿入され螺合され、ネジ21、22の先端が支柱2の外周面2Aに当接して支柱2がリブ20Dの方向へ押しつけられることによって、支柱2と軸心20cとは互いに平行になり、取付部20が支柱2の先端部に対して移動不能に取付けられる。また、取付部20の他端20B側に形成されたネジ孔20gにネジ23が挿入され螺合され、支柱2の周面2A上であってネジ孔20gに対向する位置に形成された図示せぬネジ穴に、ネジ23が挿嵌されることによって、取付部20が支柱2に対して回転不能となる。
【0019】
次に、本実施の形態による取付孔が形成された鋳造品の鋳造装置について図4に基づき説明する。鋳造装置100は、固定型120と、固定型120に対向する可動型130と、取付孔形成用の中子110と、中子110を保持する図示せぬ中子移動手段が設けられる。固定型120と可動型130との分割面には鋳造品1の外形形状に合致するキャビティ100aが画成される。中子110は取付孔20aを形成するために固定型120に対して移動可能に設けられる。また図示せぬ中子移動手段は、後述の中子110の先端部110Aにおける中心軸110Hを常に取付孔の軸心と平行に保った状態で、中子110全体を中子の中心軸に対して略1°取付部の他端20B側に傾斜させた角度で、中子110を固定型120にセットされた状態から10mm程度引抜くように構成されている。この引抜き角は、取付孔20aのテーパ角度よりも小さく設定されている。
【0020】
中子110は、図4乃至図6に示されるように、略円柱形状をしており、先端部110Aと中間部110Bと基端部110Cとがこの順に一体に構成されている。基端部110Cは、縮径部110Dと拡径部110Eとが同軸的に接続されており、縮径部110Dは中子110の一端をなす。拡径部110Eには凹部110aが形成されており、凹部110aに図示せぬ中子移動手段の一部が嵌合した状態で、中子110が中子移動手段によって引抜かれる。縮径部110Dが接続されていない拡径部110Eの一端には、拡径部110Eよりも若干径の小さい中間部110Bが、拡径部110Eと同軸的に接続されている。中間部110Bは先端部110Aより若干大きな径を有する円柱形状をなし、型閉め時に固定型120内に位置する。
【0021】
拡径部110Eに接続されていない側の中間部110Bの一端は、先細りのテーパ形状をした先端部110Aに接続されている。先端部110Aの周面110Fの形状は、取付孔20aの形状に合致している。即ち、先端部110Aの周面110Fの大部分は、先端部110Aの先端110Gから中間部110Bの方向へ向かって徐々に拡径するテーパ面となっており、この先端部110Aによって、取付孔20aのテーパ面20dの部分が形成される。中子110の中心軸110Hに対する周面110F(テーパ面)の角度は、1°30′である。
【0022】
先端部の周面110F(テーパ面)には、リブ20Dを形成するための2本の溝110bが形成されている。溝110bは、図5に示されるように、先端部110Aの先端110Gから中間部110Bの方向へ向かって中間部110Bに至るまで延びている。溝110bの底部110cは、中子110の中心軸110Hに平行である。
【0023】
以上の構成の中子110においては、上述のように中間部110Bと基端部110Cとは同軸的に接続されているが、中間部110Bと先端部110Aとは、これらの接続位置においては軸心の位置は一致しているが、先端部110Aの中心軸110Hと、中間部110B及び基端部110Cの中心軸110Jとは、図5に示されるように、当該接続位置における中心軸の位置110Iを原点として、略1°の角度をなす。即ち、中子110の中心軸は、当該接続位置における中心軸の位置110Iにおいて、図5の右側の方向へ折れ曲がった形状となっている。従って、中子110の中間部110Bがセットされる固定型120の部分は、図4に示されるように、セットされた中子110の先端部110Aの中心軸とは略1°の角度をなし中間部110Bの形状に倣った斜めの貫通孔120aとなっている。中子110の先端部110Aの中心軸110Hは、中子の中心軸に相当する。
【0024】
以上の構成の中子110は、中子移動手段によって中子110の略中心軸110H方向に進退させられることによって、図4に示されるように、固定型120にセットされ、また、金型内のキャビティに金属溶湯が充填固化された後に、固定型120から引抜かれる。固定型120からの引抜きの際には、中子110は、リブ20Dの突出端20Eから中子110の周面110Fが徐々に離間するように、中子110の中心軸110Hに対して周面110F(テーパ面)の勾配より小さい角度で傾斜させた方向に引抜かれる。具体的には、図5に示されるように、中子110の中心軸110Hに対して略1°ほど、取付部20の他端20B側に傾斜させた角度で引抜かれる。中子110が引抜かれているときには、前述のように、中子110の先端部110Aにおける中心軸110Hは、常に取付孔20aの軸心20cと平行である。
【0025】
次に、本実施の形態による取付孔20aが形成された鋳造品1の鋳造方法について説明する。先ず、固定型120の所定位置に中子110をセットする。中子110のセットは、固定型120に設けられている図示せぬ中子移動手段が、中子110を固定型120の所定位置に移動させることによって行う。次に、可動型130を移動させてゆき、図4に示されるように、型閉めを行い、金型内にキャビティ100aを画成する。次に、図示せぬ溶湯射出手段によりキャビティ内に金属溶湯を充填させる。そして、溶湯が固化した後に、中子110を図示せぬ中子移動手段によって引抜く。
【0026】
中子移動手段によって中子110を引抜く方向は、前述のように、リブ20Dの突出端20Eから中子110の周面110Fが徐々に離間するように、中子110の中心軸110Hに対して周面110F(テーパ面)の勾配より小さい角度で傾斜させた方向であり、その角度は略1°である。そして、型開きを行い、可動型130に保持されている状態の、取付孔が形成された鋳造品1を可動型130から取外して、取付孔20aが形成された鋳造品1の製造工程が終了する。
【0027】
中子110が、リブ20Dの突出端20Eから中子面が徐々に離間するように、中子110の中心軸110Hに対してテーパ面の勾配より小さい角度で傾斜させた方向に引抜かれるため、中子110の中心軸110Hに対してあたかも抜きテーパのないように設けられたリブ20Dの部分においても、中子110をスムーズに引抜くことができる。
【0028】
また、ダイカストの際にリブ20Dを鋳造品1と一体に設けることができるので、ダイカストを行った後に、後加工たる機械加工を別途行ってリブ20Dを仕上げる必要がなく、製造工程を簡単にすることができ、取付孔20aが形成された鋳造品1の製造コストの低減を図ることができる。
【0029】
本発明による取付孔が形成された鋳造品の鋳造方法及び鋳造装置は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、リブを、図7に示されるような中子210を用いて1つ設けるようにしてもよい。
【0030】
即ち、中子210の先端部の周面の一部に凹部210bを形成し、凹部210bの底面210cを、中子210の中心軸210Hからの距離が一定の面として、この面の部分においては、あたかも中子210の中心軸210Hに対して抜きテーパのないようにする。従って、この中子210によって設けられるリブは、その突出端は、取付孔の軸からの距離が等しく取付孔の軸心に平行で周方向に所定の幅を有する面をなし、あたかも取付孔の軸心に対して抜き勾配のない形状となっており、リブの個数は1つである。
【0031】
中子210が引抜かれる際には、中子210は、図7の矢印の方向に、中子210の中心軸210Hに対して略1°傾斜させた方向に引抜かれる。この場合も、本実施の形態と同様に、中子210の中心軸は、取付孔の軸心に平行な状態を保ったまま引抜かれる。
【0032】
また、本実施の形態では、取付孔が形成された鋳造品を道路灯の取付部に適用したが、他のものに適用してもよい。例えば、支柱に取付けられる看板等に適用してもよい。
【0033】
また、図示せぬ中子移動手段は、中子110が固定型120にセットされた状態から10mm程度引抜くように構成されていたが、中子110を取付孔20aから完全に抜取るように構成してもよい。
【0034】
また、本実施の形態では取付孔20aは貫通孔であったが、一端が塞がれた形状でもよい。
【0035】
【発明の効果】
請求項1記載の取付孔が形成された鋳造品の鋳造方法によれば、リブの突出端から中子面が徐々に離間するように中子の中心軸に対してテーパ面の勾配より小さい角度で傾斜させた方向に中子を引抜く工程を行うようにしたため、中子の中心軸に対してあたかも抜きテーパのないように設けられたリブの部分においても、中子をスムーズに引抜くことができる。
【0036】
また、取付孔のテーパ面形状並びにリブ形状に合致する形状を備えた中子を用いるため、ダイカストの際にリブを鋳造品と一体に設けることができ、ダイカストを行った後に、別途機械加工してリブを仕上げる必要がなく、製造工程を簡単にすることができ、取付孔が形成された鋳造品の製造コストの低減を図ることができる。
【0037】
請求項2記載の取付孔が形成された鋳造品の鋳造装置によれば、取付孔のテーパ面形状並びにリブ形状に合致する形状を備えた中子を用いるため、ダイカストの際にリブを鋳造品と一体に設けることができ、ダイカストを行った後に、別途機械加工してリブを仕上げる必要がなく、製造工程を簡単にすることができ、取付孔が形成された鋳造品の製造コストの低減を図ることができる。
【0038】
また、中子移動手段は、中子の抜取り時にリブの突出端から中子面が徐々に離間するように中子の中心軸に対してテーパ面の勾配より小さい角度で傾斜させた方向に引抜くため、中子の中心軸に対してあたかも抜きテーパのないように設けられたリブの部分においても、中子をスムーズに引抜くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による鋳造方法及び鋳造装置によって製造された、取付孔が形成された鋳造品が支柱に取付けられている状態を示す斜視図。
【図2】本発明の実施の形態による鋳造方法及び鋳造装置によって製造された、取付孔が形成された鋳造品を示す要部平面図。
【図3】図2のIII−IIIに沿った断面図。
【図4】本発明の実施の形態による取付孔が形成された鋳造品の鋳造装置において、型閉めが行われた状態を示す断面図。
【図5】本発明の実施の形態による取付孔が形成された鋳造品の鋳造装置の中子を示す側面図。
【図6】図5のVI−VI線に沿った断面図。
【図7】本発明の実施の形態による取付孔が形成された鋳造品の鋳造装置の中子の変形例を示す断面図。
【符号の説明】
2    支柱
10   本体
20   取付部
20a  取付孔
20c  軸心
20d  テーパ面
20D  リブ
20E  突出端
110  中子
110H 中心軸
120  固定型
130  可動型

Claims (2)

  1. 本体と、棒状の支柱が挿入されるための取付孔が形成され該本体に一体の取付部とを備え、該取付孔は該支柱と平行なテーパ軸心を中心とするテーパ面をなすと共に少なくとも1個のリブが該テーパ面から該テーパ面の半径方向内方に突出してかつ該テーパ軸心方向に延び、該少なくとも1個のリブの突出端が該テーパ軸心と平行な鋳造品を鋳造するための鋳造方法であって、
    鋳造に際して該取付孔の該テーパ面形状並びにリブ形状に合致する形状を備えた中子を金型内にセットする工程と、
    鋳造後に、該リブの該突出端から該中子面が徐々に離間するように該中子の中心軸に対して該テーパ面の勾配より小さい角度で傾斜させた方向に中子を引抜く工程とを備えたことを特徴とする取付孔が形成された鋳造品の鋳造方法。
  2. 本体と、棒状の支柱が挿入されるための取付孔が形成され該本体に一体の取付部とを備え、該取付孔は該支柱と平行なテーパ軸心を中心とするテーパ面をなすと共に少なくとも1個のリブが該テーパ面から該テーパ面の半径方向内方に突出してかつ該テーパ軸心方向に延び、該少なくとも1個のリブの突出端が該テーパ軸心と平行な鋳造品を鋳造するための取付孔が形成された鋳造品の鋳造装置であって、
    該本体と該取付部を一体に鋳造するための金型と、
    該金型に対して移動可能に設けられ、該取付孔の該テーパ面形状並びにリブ形状に合致する形状を備えた中子と、
    該中子を移動するための中子移動手段とを備え、
    該中子移動手段は、該中子の抜取り時に該リブの該突出端から該中子面が徐々に離間するように該中子の中心軸に対して該テーパ面の勾配より小さい角度で傾斜させた方向に引抜くことを特徴とする取付孔が形成された鋳造品の鋳造装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103100689A (zh) * 2013-01-29 2013-05-15 宁波辉旺机械有限公司 一种灯罩的型芯先脱模顶部进料的模具结构
CN104550758A (zh) * 2015-01-08 2015-04-29 贵州红林机械有限公司 一种金属型浇注模中的砂芯定位结构
CN106825493A (zh) * 2017-03-15 2017-06-13 广州金邦液态模锻技术有限公司 一种用于挤压铸造模具推杆间隙排气的结构

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