JP2004128899A - 監視カメラシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】異常に対処するための情報量を充分に確保する。
【解決手段】ホストコンピュータ13は、監視カメラから送信された画像データと、前回撮影された画像データとの差分の絶対値を全画素について求め、この値が予め設定された閾値以上である場合に異常が発生したと判断する。第2監視カメラ11で異常を検出した場合は、第1監視カメラ10、第3監視カメラ12に撮影を行わせる撮影指示信号を送信する。第1、第3監視カメラ10、12は、監視対象を撮影してホストコンピュータ13に画像データを送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】ホストコンピュータ13は、監視カメラから送信された画像データと、前回撮影された画像データとの差分の絶対値を全画素について求め、この値が予め設定された閾値以上である場合に異常が発生したと判断する。第2監視カメラ11で異常を検出した場合は、第1監視カメラ10、第3監視カメラ12に撮影を行わせる撮影指示信号を送信する。第1、第3監視カメラ10、12は、監視対象を撮影してホストコンピュータ13に画像データを送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視対象を撮影する複数台の監視カメラと、各監視カメラの動作を制御する主制御部とから構成される監視カメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、監視カメラは、金融機関、コンビニエンスストアなどに設置される防犯を目的としたものだけでなく、老人介護や工場の自動生産管理などにも広く利用されている。このような監視カメラで異常を検出する方法としては、通常時の基準画像データ、または前回撮影した画像データと、現在撮影している画像データとの差分を求め、この差分が予め設定された閾値以上である場合に異常が発生したと判断する方法が提案されている(特許文献1および2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−116894号公報
【特許文献2】
特開平11−177974号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1および2に記載される監視カメラシステムは、いずれも1台の監視カメラから構成されているため、複数台の監視カメラからシステムを構成した場合、各監視カメラの動作を連動させることができないという欠点がある。したがって、ある監視カメラで異常を検出した場合に、他の監視カメラでは検出することができずに異常を検出した監視カメラのみで撮影が行われ、他の監視カメラでは撮影されないという不都合が生じる。このため、異常に対処するための情報量が不足して、迅速に対処することが困難になる。
【0005】
本発明は、異常に対処するための情報量を充分に確保することができる監視カメラシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、監視対象を撮影する複数台の監視カメラと、各監視カメラの動作を制御し、監視カメラの画像をもとに監視対象の異常を検出する主制御部とから構成される監視カメラシステムにおいて、前記主制御部で異常を検出した際に、前記主制御部から全ての監視カメラ、または異常を検出した監視カメラの近傍に設置された監視カメラに、撮影を行わせる撮影指示信号を送信することを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、監視対象を撮影し、撮影した画像をもとに監視対象の異常を検出する複数台の監視カメラと、各監視カメラの動作を制御する主制御部とから構成される監視カメラシステムにおいて、前記監視カメラに、他の監視カメラと直接相互通信することが可能な通信手段を設けるとともに、前記監視カメラで異常を検出した際に、異常を検出した監視カメラから全ての監視カメラ、または異常を検出した監視カメラの近傍に設置された監視カメラに、撮影を行わせる撮影指示信号を送信することを特徴とする。なお、前記撮影の指示は、ブロードキャスト形式で行うことが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態を示す図1において、監視カメラシステム2は、第1〜第3監視カメラ10〜12と、ホストコンピュータ13とから構成される。第1〜第3監視カメラ10〜12には、無線通信用のアンテナ14が設けられており、ホストコンピュータ13に接続されたアンテナ15を介してホストコンピュータ13により動作制御される。このようにすると、電気配線で接続する場合と比較して、監視カメラの設置場所の自由度が大幅に向上する。第1〜第3監視カメラ10〜12で撮影された画像は、ホストコンピュータ13のモニタ16に表示される。
【0009】
第1監視カメラ10の電気的構成を示す図2において、CPU20は、データバス21を介して第1監視カメラ10の各部を制御する。撮像部22は、図示しない撮像レンズおよびCCDイメージセンサなどからなり、撮像レンズからの光学的な被写体画像をCCDイメージセンサで電気的な撮像信号に変換する。撮像部22からの撮像信号は、信号処理部23により輪郭強調、ガンマ補正、ホワイトバランス調整などの各種信号処理を施され、A/D変換器24でデジタルの画像データに変換される。
【0010】
システムメモリ25は、撮影シーケンスを行うための各種プログラムが記憶されるROMや、プログラムの実行に必要な各種データが一時記憶されるRAMから構成される。CPU20は、データバス21を介してシステムメモリ25に記憶されたプログラムやデータを読み出し、これらに基づいて第1監視カメラ10の各部を制御する。
【0011】
不揮発性メモリ26は、EEPROMなどの書き換え可能な記憶媒体からなり、第1監視カメラ10を動作させるために必要な各種設定情報が記憶される。この各種設定情報は、新機能を追加する際などに新しい情報に書き換えられる。フレームメモリ27には、画像処理が施された1フレーム分の画像データが書き込まれる。フレームメモリ27に書き込まれた画像データは、次回の撮影を実行するまで保存される。画像圧縮・伸張回路28は、フレームメモリ27に書き込まれた画像データに対して、画像データの送信時間を短縮させるためにJPEG形式で圧縮処理を施す。
【0012】
無線通信I/F29は、ホストコンピュータ13からの制御信号をアンテナ14を介して受信するとともに、画像圧縮・伸張回路28で圧縮されたJPEG形式の画像データをホストコンピュータ13へ送信する。第1監視カメラ10では、監視対象をメガピクセルサイズ(画素数1280×960)で撮影し、通常はVGA(Video Graphics Array)サイズ(画素数640×480)、異常発生時にはメガピクセルサイズの画像データをホストコンピュータ13に送信する。
【0013】
ストロボ装置30は、ストロボ制御回路31により動作制御される。このストロボ装置30は、夜間撮影時などストロボ撮影を必要とする場合に用いられる。第1監視カメラ10には、上記の他にも、タイマー32、撮影日時を記録するためのカレンダー・時計機能33、各種スイッチやLEDなどの表示器からなる操作・表示部34と入出力信号の授受を行うI/Oポート35、各部に電源を供給する電源供給部36などが設けられている。なお、第2、第3監視カメラ11、12についても、第1監視カメラ10と同様の構成を有している。
【0014】
次に、上記構成による作用について、図3および図4を参照して説明する。ここで、C1〜C3は第1〜第3監視カメラ10〜12、PCはホストコンピュータ13を表す。ホストコンピュータ13は、第1監視カメラ10→第2監視カメラ11→第3監視カメラ12の順に一定間隔で巡回的に撮影を指示する。撮影指示された監視カメラは監視対象を撮影し、この撮影画像をVGAサイズでホストコンピュータ13に送信する。このようにすると、画像データの送信時間や処理時間を短縮させることが可能である。
【0015】
ホストコンピュータ13は、監視カメラから送信された画像データをモニタ16に表示する。ホストコンピュータ13では、監視カメラから送信された画像データと、図示しない内蔵メモリに保存された前回撮影された画像データとの差分の絶対値を全画素について求め、この値が予め設定された閾値以上である場合に異常が発生したと判断する。異常が発生していない場合は、次の監視カメラに撮影を指示し、上記の処理を繰り返し行う。なお、異常発生を判断する閾値は、JPEG形式の画像圧縮による誤差で検出されない程度の値とすることが好ましい。
【0016】
図4に示すように、第2監視カメラ11で異常を検出した際には、ホストコンピュータ13は警報を鳴らして監視者に異常の発生を報知した後、第1監視カメラ10、第3監視カメラ12に撮影を行わせる撮影指示信号を送信する。第1、第3監視カメラ10、12は、監視対象を撮影してホストコンピュータ13にVGAサイズで画像データを送信する。各監視カメラ10〜12から送信された画像データは、モニタ16に並べて表示される。
【0017】
第1、第3監視カメラ10、12から画像データが送信された後、ホストコンピュータ13は、各監視カメラ10〜12に詳細な画像を要求する信号を送信する。各監視カメラ10〜12では、メガピクセルサイズの詳細な画像を順次ホストコンピュータ13に送信する。ホストコンピュータ13では、各監視カメラ10〜12から送信された詳細な画像を、モニタ16に並べて表示し、図示しない内蔵メモリに保存する。このようにすると、他の監視カメラで異常が検出されなかった場合でも、異常時に撮影をし損なう確率を低減させることができる。
【0018】
本発明の第2の実施形態を示す図5において、監視カメラシステム40は、第1〜第3監視カメラ41〜43と、ホストコンピュータ44とから構成される。第1〜第3監視カメラ41〜43には、無線通信用のアンテナ45が設けられており、ホストコンピュータ44に接続されたアンテナ46を介してホストコンピュータ44により動作制御される。第1〜第3監視カメラ41〜43は、アンテナ14を介して直接相互通信することが可能となっている。第1〜第3監視カメラ41〜43で撮影された画像は、ホストコンピュータ44のモニタ47に表示される。
【0019】
図6に示すように、第1監視カメラ41には、第1、第2フレームメモリ57、58が設けられている。これらのフレームメモリ57、58には、前回撮影した画像データ、あるいは現在撮影している画像データが交互に保存される。また、無線通信I/F60は、ブロードキャスト形式を採用しており、通信相手のアドレスを指定せずに1回の送信で複数台の監視カメラに無線通信を行うことができる。なお、第2、第3監視カメラ42、43についても、第1監視カメラ41と同様の構成を有している。また、フレームメモリが2個設けられ、無線通信I/F60がブロードキャスト形式を採用している他は、図2に示す第1監視カメラ10の構成と同様であるので説明を省略する。
【0020】
CPU50では、第1、第2フレームメモリ57、58に保存された現在の画像データと、前回撮影した画像データとの差分の絶対値を全画素について求め、この値が予め設定された閾値以上である場合に異常が発生したと判断する。あるいは、特許文献1および2に開示される方法を用いて異常を検出する。
【0021】
次に、上記構成による作用について、図7および図8を参照して説明する。ここで、C1〜C3は第1〜第3監視カメラ41〜43、PCはホストコンピュータ44を表す。各監視カメラ41〜43は、それぞれ独立に監視対象の撮影を行い、その都度CPU50で異常の有無を検出する。各監視カメラ41〜43は、監視対象をメガピクセルサイズで撮影し、通常はVGAサイズ、異常発生時にはメガピクセルサイズの画像データをホストコンピュータ44に送信する。ホストコンピュータ44には、各監視カメラ41〜43から独立に画像が送信されるため、それぞれの画像データは非同期でモニタ47に表示される。
【0022】
各監視カメラ41〜43は、異常が発生していない場合は撮影画像をVGAサイズでホストコンピュータ44に送信する。送信された画像データは、モニタ47に表示される。上記の処理は、異常を検出しない限り各監視カメラ41〜43で繰り返し独立して行われる。
【0023】
図8に示すように、第2監視カメラ42で異常を検出した場合は、第2監視カメラ42は、ブロードキャスト形式で第1監視カメラ41、第3監視カメラ43に撮影指示信号を送信するとともに、メガピクセルサイズの詳細な画像をホストコンピュータ44に送信する。第1監視カメラ41、第3監視カメラ43は、監視対象を撮影してメガピクセルサイズの詳細な画像をホストコンピュータ44に送信する。ホストコンピュータ44では、警報を鳴らして監視者に異常の発生を報知し、各監視カメラ41〜43から送信された詳細な画像を、モニタ47に並べて表示し、図示しない内蔵メモリに保存する。
【0024】
上記2つの実施形態では、3台の監視カメラから構成されるシステムについて説明したが、2台の監視カメラから構成されていてもよく、もちろん3台以上でもよい。また、メガピクセルサイズで監視カメラの撮影を行っているが、通常はVGAサイズで撮影を行い、異常発生時に詳細な画像が必要な場合のみ、メガピクセルサイズで撮影を行うようにしてもよい。さらに、異常発生後、全ての監視カメラに対して撮影指示信号を送信しているが、例えば監視対象が複数あり、それぞれの監視対象に複数台の監視カメラを設置したシステムに本発明を適用する場合は、異常を検出した監視カメラの近傍の監視カメラに撮影指示信号を送信するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、本発明の監視カメラシステムによれば、異常を検出した際に、全ての監視カメラ、または異常を検出した監視カメラの近傍に設置された監視カメラに撮影を行わせる撮影指示信号を送信するので、異常に対処するための情報量を充分に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の監視カメラシステムの第1の実施形態を示す概略図である。
【図2】図1に示す監視カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す監視カメラシステムの動作を示すフローチャートである。
【図4】異常発生時の監視カメラシステムの動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の監視カメラシステムの第2の実施形態を示す概略図である。
【図6】図5に示す監視カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図7】図5に示す監視カメラシステムの動作を示すフローチャートである。
【図8】異常発生時の監視カメラシステムの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2、40 監視カメラシステム
10〜12、41〜43 第1〜第3監視カメラ
13、44 ホストコンピュータ
14、15、45、46 アンテナ
20、50 CPU
27、57、58 フレームメモリ
29、60 無線通信I/F
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視対象を撮影する複数台の監視カメラと、各監視カメラの動作を制御する主制御部とから構成される監視カメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、監視カメラは、金融機関、コンビニエンスストアなどに設置される防犯を目的としたものだけでなく、老人介護や工場の自動生産管理などにも広く利用されている。このような監視カメラで異常を検出する方法としては、通常時の基準画像データ、または前回撮影した画像データと、現在撮影している画像データとの差分を求め、この差分が予め設定された閾値以上である場合に異常が発生したと判断する方法が提案されている(特許文献1および2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−116894号公報
【特許文献2】
特開平11−177974号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1および2に記載される監視カメラシステムは、いずれも1台の監視カメラから構成されているため、複数台の監視カメラからシステムを構成した場合、各監視カメラの動作を連動させることができないという欠点がある。したがって、ある監視カメラで異常を検出した場合に、他の監視カメラでは検出することができずに異常を検出した監視カメラのみで撮影が行われ、他の監視カメラでは撮影されないという不都合が生じる。このため、異常に対処するための情報量が不足して、迅速に対処することが困難になる。
【0005】
本発明は、異常に対処するための情報量を充分に確保することができる監視カメラシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、監視対象を撮影する複数台の監視カメラと、各監視カメラの動作を制御し、監視カメラの画像をもとに監視対象の異常を検出する主制御部とから構成される監視カメラシステムにおいて、前記主制御部で異常を検出した際に、前記主制御部から全ての監視カメラ、または異常を検出した監視カメラの近傍に設置された監視カメラに、撮影を行わせる撮影指示信号を送信することを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、監視対象を撮影し、撮影した画像をもとに監視対象の異常を検出する複数台の監視カメラと、各監視カメラの動作を制御する主制御部とから構成される監視カメラシステムにおいて、前記監視カメラに、他の監視カメラと直接相互通信することが可能な通信手段を設けるとともに、前記監視カメラで異常を検出した際に、異常を検出した監視カメラから全ての監視カメラ、または異常を検出した監視カメラの近傍に設置された監視カメラに、撮影を行わせる撮影指示信号を送信することを特徴とする。なお、前記撮影の指示は、ブロードキャスト形式で行うことが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態を示す図1において、監視カメラシステム2は、第1〜第3監視カメラ10〜12と、ホストコンピュータ13とから構成される。第1〜第3監視カメラ10〜12には、無線通信用のアンテナ14が設けられており、ホストコンピュータ13に接続されたアンテナ15を介してホストコンピュータ13により動作制御される。このようにすると、電気配線で接続する場合と比較して、監視カメラの設置場所の自由度が大幅に向上する。第1〜第3監視カメラ10〜12で撮影された画像は、ホストコンピュータ13のモニタ16に表示される。
【0009】
第1監視カメラ10の電気的構成を示す図2において、CPU20は、データバス21を介して第1監視カメラ10の各部を制御する。撮像部22は、図示しない撮像レンズおよびCCDイメージセンサなどからなり、撮像レンズからの光学的な被写体画像をCCDイメージセンサで電気的な撮像信号に変換する。撮像部22からの撮像信号は、信号処理部23により輪郭強調、ガンマ補正、ホワイトバランス調整などの各種信号処理を施され、A/D変換器24でデジタルの画像データに変換される。
【0010】
システムメモリ25は、撮影シーケンスを行うための各種プログラムが記憶されるROMや、プログラムの実行に必要な各種データが一時記憶されるRAMから構成される。CPU20は、データバス21を介してシステムメモリ25に記憶されたプログラムやデータを読み出し、これらに基づいて第1監視カメラ10の各部を制御する。
【0011】
不揮発性メモリ26は、EEPROMなどの書き換え可能な記憶媒体からなり、第1監視カメラ10を動作させるために必要な各種設定情報が記憶される。この各種設定情報は、新機能を追加する際などに新しい情報に書き換えられる。フレームメモリ27には、画像処理が施された1フレーム分の画像データが書き込まれる。フレームメモリ27に書き込まれた画像データは、次回の撮影を実行するまで保存される。画像圧縮・伸張回路28は、フレームメモリ27に書き込まれた画像データに対して、画像データの送信時間を短縮させるためにJPEG形式で圧縮処理を施す。
【0012】
無線通信I/F29は、ホストコンピュータ13からの制御信号をアンテナ14を介して受信するとともに、画像圧縮・伸張回路28で圧縮されたJPEG形式の画像データをホストコンピュータ13へ送信する。第1監視カメラ10では、監視対象をメガピクセルサイズ(画素数1280×960)で撮影し、通常はVGA(Video Graphics Array)サイズ(画素数640×480)、異常発生時にはメガピクセルサイズの画像データをホストコンピュータ13に送信する。
【0013】
ストロボ装置30は、ストロボ制御回路31により動作制御される。このストロボ装置30は、夜間撮影時などストロボ撮影を必要とする場合に用いられる。第1監視カメラ10には、上記の他にも、タイマー32、撮影日時を記録するためのカレンダー・時計機能33、各種スイッチやLEDなどの表示器からなる操作・表示部34と入出力信号の授受を行うI/Oポート35、各部に電源を供給する電源供給部36などが設けられている。なお、第2、第3監視カメラ11、12についても、第1監視カメラ10と同様の構成を有している。
【0014】
次に、上記構成による作用について、図3および図4を参照して説明する。ここで、C1〜C3は第1〜第3監視カメラ10〜12、PCはホストコンピュータ13を表す。ホストコンピュータ13は、第1監視カメラ10→第2監視カメラ11→第3監視カメラ12の順に一定間隔で巡回的に撮影を指示する。撮影指示された監視カメラは監視対象を撮影し、この撮影画像をVGAサイズでホストコンピュータ13に送信する。このようにすると、画像データの送信時間や処理時間を短縮させることが可能である。
【0015】
ホストコンピュータ13は、監視カメラから送信された画像データをモニタ16に表示する。ホストコンピュータ13では、監視カメラから送信された画像データと、図示しない内蔵メモリに保存された前回撮影された画像データとの差分の絶対値を全画素について求め、この値が予め設定された閾値以上である場合に異常が発生したと判断する。異常が発生していない場合は、次の監視カメラに撮影を指示し、上記の処理を繰り返し行う。なお、異常発生を判断する閾値は、JPEG形式の画像圧縮による誤差で検出されない程度の値とすることが好ましい。
【0016】
図4に示すように、第2監視カメラ11で異常を検出した際には、ホストコンピュータ13は警報を鳴らして監視者に異常の発生を報知した後、第1監視カメラ10、第3監視カメラ12に撮影を行わせる撮影指示信号を送信する。第1、第3監視カメラ10、12は、監視対象を撮影してホストコンピュータ13にVGAサイズで画像データを送信する。各監視カメラ10〜12から送信された画像データは、モニタ16に並べて表示される。
【0017】
第1、第3監視カメラ10、12から画像データが送信された後、ホストコンピュータ13は、各監視カメラ10〜12に詳細な画像を要求する信号を送信する。各監視カメラ10〜12では、メガピクセルサイズの詳細な画像を順次ホストコンピュータ13に送信する。ホストコンピュータ13では、各監視カメラ10〜12から送信された詳細な画像を、モニタ16に並べて表示し、図示しない内蔵メモリに保存する。このようにすると、他の監視カメラで異常が検出されなかった場合でも、異常時に撮影をし損なう確率を低減させることができる。
【0018】
本発明の第2の実施形態を示す図5において、監視カメラシステム40は、第1〜第3監視カメラ41〜43と、ホストコンピュータ44とから構成される。第1〜第3監視カメラ41〜43には、無線通信用のアンテナ45が設けられており、ホストコンピュータ44に接続されたアンテナ46を介してホストコンピュータ44により動作制御される。第1〜第3監視カメラ41〜43は、アンテナ14を介して直接相互通信することが可能となっている。第1〜第3監視カメラ41〜43で撮影された画像は、ホストコンピュータ44のモニタ47に表示される。
【0019】
図6に示すように、第1監視カメラ41には、第1、第2フレームメモリ57、58が設けられている。これらのフレームメモリ57、58には、前回撮影した画像データ、あるいは現在撮影している画像データが交互に保存される。また、無線通信I/F60は、ブロードキャスト形式を採用しており、通信相手のアドレスを指定せずに1回の送信で複数台の監視カメラに無線通信を行うことができる。なお、第2、第3監視カメラ42、43についても、第1監視カメラ41と同様の構成を有している。また、フレームメモリが2個設けられ、無線通信I/F60がブロードキャスト形式を採用している他は、図2に示す第1監視カメラ10の構成と同様であるので説明を省略する。
【0020】
CPU50では、第1、第2フレームメモリ57、58に保存された現在の画像データと、前回撮影した画像データとの差分の絶対値を全画素について求め、この値が予め設定された閾値以上である場合に異常が発生したと判断する。あるいは、特許文献1および2に開示される方法を用いて異常を検出する。
【0021】
次に、上記構成による作用について、図7および図8を参照して説明する。ここで、C1〜C3は第1〜第3監視カメラ41〜43、PCはホストコンピュータ44を表す。各監視カメラ41〜43は、それぞれ独立に監視対象の撮影を行い、その都度CPU50で異常の有無を検出する。各監視カメラ41〜43は、監視対象をメガピクセルサイズで撮影し、通常はVGAサイズ、異常発生時にはメガピクセルサイズの画像データをホストコンピュータ44に送信する。ホストコンピュータ44には、各監視カメラ41〜43から独立に画像が送信されるため、それぞれの画像データは非同期でモニタ47に表示される。
【0022】
各監視カメラ41〜43は、異常が発生していない場合は撮影画像をVGAサイズでホストコンピュータ44に送信する。送信された画像データは、モニタ47に表示される。上記の処理は、異常を検出しない限り各監視カメラ41〜43で繰り返し独立して行われる。
【0023】
図8に示すように、第2監視カメラ42で異常を検出した場合は、第2監視カメラ42は、ブロードキャスト形式で第1監視カメラ41、第3監視カメラ43に撮影指示信号を送信するとともに、メガピクセルサイズの詳細な画像をホストコンピュータ44に送信する。第1監視カメラ41、第3監視カメラ43は、監視対象を撮影してメガピクセルサイズの詳細な画像をホストコンピュータ44に送信する。ホストコンピュータ44では、警報を鳴らして監視者に異常の発生を報知し、各監視カメラ41〜43から送信された詳細な画像を、モニタ47に並べて表示し、図示しない内蔵メモリに保存する。
【0024】
上記2つの実施形態では、3台の監視カメラから構成されるシステムについて説明したが、2台の監視カメラから構成されていてもよく、もちろん3台以上でもよい。また、メガピクセルサイズで監視カメラの撮影を行っているが、通常はVGAサイズで撮影を行い、異常発生時に詳細な画像が必要な場合のみ、メガピクセルサイズで撮影を行うようにしてもよい。さらに、異常発生後、全ての監視カメラに対して撮影指示信号を送信しているが、例えば監視対象が複数あり、それぞれの監視対象に複数台の監視カメラを設置したシステムに本発明を適用する場合は、異常を検出した監視カメラの近傍の監視カメラに撮影指示信号を送信するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、本発明の監視カメラシステムによれば、異常を検出した際に、全ての監視カメラ、または異常を検出した監視カメラの近傍に設置された監視カメラに撮影を行わせる撮影指示信号を送信するので、異常に対処するための情報量を充分に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の監視カメラシステムの第1の実施形態を示す概略図である。
【図2】図1に示す監視カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す監視カメラシステムの動作を示すフローチャートである。
【図4】異常発生時の監視カメラシステムの動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の監視カメラシステムの第2の実施形態を示す概略図である。
【図6】図5に示す監視カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図7】図5に示す監視カメラシステムの動作を示すフローチャートである。
【図8】異常発生時の監視カメラシステムの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2、40 監視カメラシステム
10〜12、41〜43 第1〜第3監視カメラ
13、44 ホストコンピュータ
14、15、45、46 アンテナ
20、50 CPU
27、57、58 フレームメモリ
29、60 無線通信I/F
Claims (3)
- 監視対象を撮影する複数台の監視カメラと、各監視カメラの動作を制御し、監視カメラの画像をもとに監視対象の異常を検出する主制御部とから構成される監視カメラシステムにおいて、
前記主制御部で異常を検出した際に、前記主制御部から全ての監視カメラ、または異常を検出した監視カメラの近傍に設置された監視カメラに、撮影を行わせる撮影指示信号を送信することを特徴とする監視カメラシステム。 - 監視対象を撮影し、撮影した画像をもとに監視対象の異常を検出する複数台の監視カメラと、各監視カメラの動作を制御する主制御部とから構成される監視カメラシステムにおいて、
前記監視カメラに、他の監視カメラと直接相互通信することが可能な通信手段を設けるとともに、
前記監視カメラで異常を検出した際に、異常を検出した監視カメラから全ての監視カメラ、または異常を検出した監視カメラの近傍に設置された監視カメラに、撮影を行わせる撮影指示信号を送信することを特徴とする監視カメラシステム。 - 前記撮影の指示は、ブロードキャスト形式で行うことを特徴とする請求項1または2に記載の監視カメラシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002290416A JP2004128899A (ja) | 2002-10-02 | 2002-10-02 | 監視カメラシステム |
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