JP2004121331A - ゴルフカート - Google Patents

ゴルフカート Download PDF

Info

Publication number
JP2004121331A
JP2004121331A JP2002286536A JP2002286536A JP2004121331A JP 2004121331 A JP2004121331 A JP 2004121331A JP 2002286536 A JP2002286536 A JP 2002286536A JP 2002286536 A JP2002286536 A JP 2002286536A JP 2004121331 A JP2004121331 A JP 2004121331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
error information
golf cart
tag
signal
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002286536A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Nomura
野村 好弘
Akira Matsumoto
松本 明
Kazushi Kanjo
勘場 一志
Kazuhisa Matsumoto
松本 和久
Shoichi Terashi
赫 正一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2002286536A priority Critical patent/JP2004121331A/ja
Publication of JP2004121331A publication Critical patent/JP2004121331A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

【課題】エラー情報を容易に得るようにする。
【解決手段】所定の走行路50に沿って自動走行可能なゴルフカートにおいて、走行時のエラー情報を記憶する記憶手段としての記憶部153と、この記憶部153に記憶されたエラー情報を外部に送信する送信手段としての送信回路156を具えたものである。前記送信回路156は、外部の送信機としてのライター58からの送信信号に基づいて前記エラー情報を送信する。
【効果】エラー情報を取り出すのに本体のカバーや制御ボックス等を開けたり、エラー情報が記憶された箇所に電気的に接続する必要がなく、作業性を向上できる。送信手段から常時エラー情報を送信しなくても、必要な時期にエラー情報を送信することができる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴルフ場内をゴルフバッグを搭載して走行するゴルフカートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のゴルフカートは、搭乗者の操縦に基づいて走行される手動モードと、走行路の誘導線に沿って誘導され、マグネット情報やリモコン信号に基づいて走行される自動モードとを、切り換えスイッチにて切り換えるようになっている。自動モードで走行した場合、走行路に設けられた一対のマグネットの極性とマグネット間の距離を検出し、この検出したマグネットからの制御情報に基づいて、内部に設けられた制御回路にて、走行速度が高速、中速、低速に設定されて走行されたり、減速されたり、停止されたりしていた(例えば、特許文献1)。
【0003】
このゴルフカートは、走行中に異常が生じて脱輪を起こして停止したり、バッテリ残量が少なくなって停止したりする場合がある。この場合、ゴルフカートにおいては、どのような状態で停止したかをエラー情報として前記制御基板に設けられた記憶回路へ記憶し、電源からの電力の供給が断たれても異常の原因がわかるようにしている。
【0004】
しかしながら、故障の原因を探るために前記エラー情報を引き出そうとする際には、本体カバーや制御ボックスを開けて前記制御基板に設けた端子にLCD等の機器を接続して確認する必要があり、作業が煩雑となるものであった。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−281751号公報(6頁の段落番号44から同頁段落番号48)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、エラー情報を容易に得ることができるゴルフカートを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段は、ゴルフ場内を走行可能なゴルフカートにおいて、走行時のエラー情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたエラー情報を外部に送信する送信手段とを具えたものである。
【0008】
上記構成において、前記送信手段は、外部の送信機からの送信信号に基づいて前記エラー情報を送信するものである。
【0009】
また、前記ゴルフカートの走行制御を行う制御手段と前記記憶手段とを電気的に接続し、前記制御手段は前記記憶手段にエラー情報を書き込むものである。
【0010】
また、前記記憶手段は、所定の記憶容量で、順次新しい情報を記憶するものである。
【0011】
また、前記記憶手段は、前記エラー情報をコードとして記憶する。
【0012】
また、前記制御手段に電力を供給する電源とは別に、前記記憶手段と送信手段に電力を供給する電源を設ける。
【0013】
また、前記記憶手段と送信手段とを有する非接触ICタグを設ける。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態におけるゴルフカートを図1乃至図11に基づいて説明する。
【0015】
まず、ゴルフカートにおける制御回路のブロック図を図1に、ゴルフカート本体の全体斜視図を図2に示し、全体の構成について図面に基づいて説明をする。
【0016】
1は、使用者が運転して手動走行することのできる手動モードと、使用者が乗車可能で後述する走行路50に埋設した誘導線49に沿って自動走行することができる自動モードとを備え、ゴルフバッグを搭載して走行するゴルフカート本体で、このゴルフカート本体1は、走行モータ17を駆動源として走行する。
【0017】
2は、メインフレーム(図示せず)に設けられ、前記本体1の前後方向に設けられた基台で、この基台2には、使用者が乗車するための座席3、操舵を行うための操舵輪となる前輪4、駆動輪となる後輪5が設けられている。
【0018】
6は、手動モード選択時に使用者が前記座席3に座って操作可能な位置に設けられ、操作によって前記前輪4を操舵するためのハンドルである。
【0019】
7は、ゴルフカート本体1の後部に斜め後方が上部に延びるように設けられゴルフバッグを搭載するための荷台である。
【0020】
8は、前記ハンドル6と前記前輪4との連結部分を覆う樹脂製のフロントカウルで、このフロントカウル8は、その中央に蓋部9を設け、この蓋部9を開口するとゴルフボールやグローブなどを入れるための小物入れになっている。
【0021】
10は、前記本体1の前部で前記フロントカウル8の上部に設けられた透明な樹脂製のフロントシールドで、このフロントシールド10上部より後方にかけて、前記座席3上部を覆う樹脂製のルーフ11が設けられている。また、前記ルーフ11の後部は前記荷台7近傍より上方に向けて設けられた2本の支柱12によって支えられている。
【0022】
次に制御回路のブロック図(図1)について説明する。
【0023】
13は、ゴルフカート本体1の走行を制御する制御回路で、この制御回路13は、マイクロコンピュータであるメインCPU14、誘導センサ処理CPU15、非接触ICタグ情報処理CPU16からなっており、メインCPU14は走行のための制御や操舵のための制御、また制動のための制御等を行うために信号を生成して出力している。誘導センサ処理CPU15は、後述する誘導センサ33からの信号を処理する為のマイクロコンピュータであり、また非接触ICタグ情報処理CPU16は、後述する非接触ICタグ51から送信された制御情報を処理する為のマイクロコンピュータである。また、メインCPU14は、誘導センサ処理CPU15、及び非接触ICタグ情報処理CPU16とシリアル通信によって接続されている。そして、このように制御回路13を複数のマイクロコンピュータから構成することにより、演算の処理速度が速くなるほか、部分的に破損等が生じた場合においても破損したマイクロコンピュータのみを交換するだけで良く、修理が簡単になるという効果がある。
【0024】
17は、後輪5を回転駆動する為の駆動源となる走行モータで、この走行モータ17は、駆動用の前記メインCPU14からの信号に基づいてモータコントローラ19にて制御される。
【0025】
18は充電器20によって一ラウンドが終了したときなどに適宜充電されるバッテリで、モータコントローラ19、走行モータ17、後述するブレーキモータ23、ハンドルモータ26、パーキングブレーキ24及びステアリングモータ25へ電力を供給すると同時に、これら以外(前記制御回路13、後述する表示部45や超音波センサ35等の検出手段)に、降圧回路(図示せず)を介して電力を供給する。このバッテリ18の電力の残量は残量センサ21で検出され、検出された検出値がメインCPU14へ出力される。
【0026】
22は、前記座席3の前面に設けられ使用者のスイッチ51の切り換えによる走行モードの切換を検出する自動/手動検出手段で、この自動/手動検出手段22は、使用者によって選択された走行モードをメインCPU14に入力するようになっている。
【0027】
23は、前記前輪4及び後輪5に設けられた油圧の力によって動作する図示しないブレーキ(ここではディスクブレーキ)の制動力を調整する為のブレーキモータであり、このブレーキモータ23はメインCPU14からの信号によりPWM制御されることになる。
【0028】
24は、本体1を停車させる為の電磁ブレーキからなるパーキングブレーキで、このパーキングブレーキ24は、通電した時に制動力が解除され、非通電時にはバネの力によって制動力が付与されることになる。そして、非通電時には走行モータ17近傍の駆動系の途中に制動力が与えられ、後輪5を固定するように動作する。
【0029】
25は、前記メインCPU14に接続され、前記メインCPU14からの制御信号に基づいて動作するステアリングモータで、このステアリングモータ25は、自動モード選択時にはステアリングモータ25だけの駆動力で前記前輪4を操舵し、手動モード選択時にはハンドル6を操作する人的な力に加えてステアリングモータ25の力が補助的に動作する。
【0030】
26は、ハンドル6軸の途中に設けられ自動モード選択時と手動モード選択時とでハンドル6と前輪4との機械的連結を電気的に断続する為のハンドルモータで、このハンドルモータ26によって自動モードに切り替えられたときにはハンドル6が操作できないように固定され、手動モードに切り替えられたときはハンドル6の操作に伴って前輪4が操舵されるように連結するように電気的に操作される。
【0031】
27は、使用者がブレーキペダル(図示せず)を操作した時に信号が出力するように構成されるブレーキスイッチで、自動モード選択時にブレーキスイッチ27からの信号が出力すると前記メインCPU14よりブレーキモータ23が動作するよう信号が出力し、所定時間経過後にパーキングブレーキ24が動作するようになっている。
【0032】
28は、ブレーキモータ27の動作量の動作初期を検出する為のブレーキホームスイッチであり、このスイッチ28が入っているときはブレーキは動作していない状態であることを検出する。
【0033】
29は、ブレーキモータ27の動作量の動作終了を検出する為のブレーキリミットスイッチであり、このブレーキリミットスイッチ29が動作しているときはブレーキの制動量がフルに動作していることを検出する。
【0034】
30は、ブレーキの油圧が適量であるかどうかを検出する為のブレーキオイル検出手段である。
【0035】
31は、ゴルフカート本体1に設けられゴルフカート本体1の傾斜角度を検出する傾斜センサで、この傾斜センサ31は、検出した傾斜角度を電圧値に変換しメインCPU14に入力する。そして、この値に基づいて発進時や停止時の制御を行うようになっている。
【0036】
32aはゴルフカート本体1に設けられた受信回路で、アンテナ32bを介して後述する非接触ICタグ51の制御情報を受信し、受信した制御情報を非接触ICタグ情報処理CPU16に出力する。
【0037】
非接触ICタグ情報処理CPU16は前記制御情報に基づいて速度指示信号(高速H=10km/h、中速M=6km/h、低速L=3km/h)を検出してメインCPU14に出力したり、通常停止信号を検出してメインCPU14に出力する。更に、前方のゴルフカート本体1との距離が所定の距離以下であることを検知して停止した後、前方のゴルフカート本体1との距離が再び所定の距離以上になった時に、自動的に本ゴルフカート本体1を発進させるための追従設定の信号を検出してメインCPU14に出力したり、自動的には発進しない追従解除信号等を検出してメインCPU14へ出力したりする。
【0038】
32cはゴルフカート本体1に設けられた送信回路で、非接触ICタグ情報CPU16にて制御され、図6に示すように制御情報を送信させるためのゴルフカート送信信号を所定の時間間隔で複数回(ここでは2回)送信する。
【0039】
33は、前記ゴルフカート本体1に設けられ、操舵される前輪4の操舵と共に左右に回動する一対の誘導センサで、この誘導センサ33は、誘導線49から発生する電磁波を検出し、互いの誘導センサ33の検出レベルが同じになるように前輪4を操舵する。従って、前輪4が操舵されると誘導センサ33も左右に回動されるため、誘導線49が一対の誘導センサ33の中央に位置するように操舵されることになる。
【0040】
34は、ゴルフカート本体1の前部に設けられた受信機と、後部に設けられた送信機とからなる衝突防止手段としてのカートガードで、受信機にて前方にあるゴルフカート本体1の送信機からの電磁波を受信し、受信機にて受信した信号が所定の信号レベルになったときに緊急停止信号をメインCPU14へ出力する。また、送信機からは後方のゴルフカート本体1へ電磁波が送信される。
【0041】
35は、前方の障害物を超音波の反射によって検出する超音波センサであり、この超音波センサ35も障害物との距離が所定の距離になったときに緊急停止信号をメインCPU14に出力する。
【0042】
メインCPU14は、非接触ICタグ情報処理CPU16で検知された通常停止信号や、カートガード34又は超音波センサ35で検知される緊急停止信号に基づいてブレーキモータ23による制動と走行モータ27の発電、回生制動を行う。
【0043】
36は、後輪5の回転数を検出するエンコーダであり、このエンコーダ36によって検出される信号はメインCPU14に入力され、メインCPU14にて走行速度と走行距離等が算出されるようになっている。また、前記エンコーダ36とは別に後輪5の回転数を検出するサブエンコーダ37も設けられており、このサブエンコーダ37の信号も前記メインCPU14に入力され、この信号に基づいて、エンコーダ36が正常に動作しているかどうかを判断したり、エンコーダ36が異常になったときにメインのエンコーダとして使用したりするために設けられている。
【0044】
38は、前記ハンドル6軸に設けられハンドル6の操作による操作トルクを検出するトルクセンサで、このトルクセンサ38はメインCPU14に接続されており、操作トルクが電気信号として入力され、このトルクの大きさに応じてステアリングモータ25が動作するようになっている。
【0045】
39は、前記ゴルフカート本体1の前部に設けられたバンパー40に取り付けられ、障害物等がバンパー40に当接したときに動作するバンパースイッチで、バンパースイッチ39からの信号が入力されるとメインCPU14に非常停止信号が入力されるようになっている。そして、メインCPU14は、前記非常停止信号が入力された際に、走行モータ17の回生制動とブレーキモータ23による制動を最も強く行って停止させる。
【0046】
41は、アクセル近傍に設けられ使用者のアクセルの操作がなされているときにメインCPU14に信号出力するアクセルスイッチで、このアクセルスイッチ41は、自動走行モード選択時にアクセルスイッチ41からの信号入力によって発進するようになっている。
【0047】
42は、使用者の操作可能な位置に設けられ使用者によって進行方向を指示する前後進スイッチで、この前後進スイッチ42は、メインCPU14に接続され、前進及び後進のいずれに切り替えられているかの信号が入力されて指示された向きに走行するように走行モータ17が駆動するようになっている。
【0048】
43は、使用者の操作可能な位置に設けられ、自動モードが選択されている時に、ゴルフカート本体1の発進停止を指示するためのスタートストップスイッチで、このスタートストップスイッチ43は、操作されたときに発進信号と通常停止信号が交互にメインCPU14に入力されるようになっており、この信号入力に基づいて走行モータ17が駆動開始、駆動停止するようになっている。
【0049】
44は、ゴルフカート本体1の発進停止を遠隔操作するためのリモコンからの信号を受信するためのリモコン受信機で、このリモコン受信機44もメインCPU14に接続され、受信した信号によって走行制御されるようになっている。また、前記リモコンには、一つの操作ボタンが設けられ、操作ボタンを押圧したときに信号が出力されるようになっており、ゴルフカート本体1が走行中に信号が入力されると通常停止信号がメインCPU14に入力されて停止の制御がなされ、停止中に信号が入力されると発進の制御がなされるようになっている。
【0050】
45は、使用者が座席3に乗車したときに正面にくるような位置に設けられた表示部で、この表示部45は、バッテリ残量や選択された走行モードの表示などが表示されるようになっている。
【0051】
次に上述する構成における動作について説明する。
【0052】
前記自動手動検出手段22によって手動モードの選択が検出され、走行を開始する場合、アクセルを操作したときにアクセルからの指示値に応じた駆動力で走行モータ17が駆動する。これによって後輪5が回転して走行を始め、走行開始と同時に、パーキングブレーキ24は解除される。
【0053】
また、停止をする場合、ブレーキの操作量に応じた制動量でブレーキモータ23が動作し、エンコーダ36によって車速がゼロであることを検出したときにパーキングブレーキ24が動作するようになっている。
【0054】
走行中の操舵については、ハンドル6の操作に応じて前輪4が操舵され、その時に同時にトルクセンサ38によってハンドル6の操作トルクが検出される。このトルクに応じて、ステアリングモータ25が駆動し、ハンドル6の操作力を補助するように駆動力が与えられる。
【0055】
次に自動モードが選択されている場合について説明をする。
【0056】
停止中にスタートストップスイッチ43が押されると、パーキングブレーキ24が解除されると共に走行モータ17が駆動を開始する。この時の走行速度は、後述する非接触ICタグ51からの速度指示信号に基づいて高速Hの場合10km/h、中速Mの場合6km/h、低速Lの場合3km/hに設定され、エンコーダ36にて走行速度を検知しながら走行モータ17の駆動とブレーキモータ23の駆動により設定速度となるように速度が調整されて走行される。そして、後述する誘導センサ33の動作によって、走行路50に埋設した誘導線49に沿って前輪4が操舵されて走行する。
【0057】
次に、自動モード時のステアリング部分の動作について、図3に基づき説明をする。
【0058】
46は、先端部に前記誘導センサ33を取り付けた誘導センサアームで、このアーム46は、前輪4の左右の操舵と共に回動するように連結されている。また、前記アーム46の途中にはギヤ47が設けられており、このギヤ47は、前記ステアリングモータ25の出力軸に設けられたギヤ48と結合するようになっている。
【0059】
ゴルフカート本体1の操舵においては、自動モード選択時、走行しながら一対の誘導センサ33によって走行路50に埋設された誘導線49からの電磁波を検出し、2つの誘導センサ33の信号のレベルが同じになるように前輪4を操舵する。具体的な信号の流れについて説明すると、誘導線49から生じる電磁波は、それぞれの誘導センサ33によって受信され、誘導センサ処理CPU15に入力される。そして、2つの誘導センサ33の信号レベルを比較して、左右どちらにずれているかが演算され、一対の誘導センサ33の中心が誘導線49上にくるように、メインCPU14からステアリングモータ25に信号が出力され、ステアリングモータ25の駆動によって前輪4を操舵する。前輪4を操舵することによって2つの誘導センサ33の中心に誘導線49が位置するように制御されることになる。
【0060】
151はゴルフカート本体1に設けられた非接触ICタグで、非接触ICタグ情報処理CPU16に接続されている。この非接触ICタグ151は、図4に示すように、記憶手段としての記憶部153を有する制御部154に受信手段としての受信回路155と送信手段としての送信回路156とが接続され、受信回路155と送信回路156にアンテナ157を接続した構成となっており、内蔵する電池152を電源として動作する。
【0061】
記憶部153には、誘導線49から所定以上外れて誘導線49を検知できなくなって脱輪したことを示すエラー情報や、予め設定された停止距離以上で停止した停止異常を示すエラー情報等が、これらの異常が生じた際の総走行距離等の走行情報と共にエラー情報としてコード化されて所定の容量まで書き込み可能となっており、順次新しいエラー情報を記憶するようになっている。具体的なエラー情報のコードは、図11に示すようにエラー情報であることを示すC部(ここでは111)とエラーの種類を示すD部(例えば、脱輪エラーの情報は000101)とで構成される。
【0062】
受信回路156は後述するライター58からのゴルフカート送信信号を受信した際にのみ、制御部154へゴルフカート送信信号を出力する。そして、ゴルフカート送信信号が入力される毎に、制御部154は、記憶部153に記憶されたエラー情報を新しく記憶されたものから順次読み出し、コードに対応したパルス波形の信号(例えば、図11)として送信回路155からアンテナ157を介して順次送信する。
【0063】
次に、走行路50に埋設される走行標識としての非接触ICタグ51と遮蔽手段としての遮蔽板65と非接触ICタグ51に制御情報を書き込むためのライター58について説明する。
【0064】
51はゴルフカート本体1へ制御情報を送信する非接触ICタグで、図3及び図10に示すように走行路50の誘導線49近傍に埋設されている。この非接触ICタグ51は、ゴルフカート本体1に埋設された非接触ICタグと同様に図4に示すように、記憶部53を有する制御部54に、受信回路55と送信回路56とが接続され、受信回路55と送信回路56にアンテナ57を接続した構成となっており、内蔵する電池52を電源として動作する。
【0065】
記憶部53には主として図9に示すような制御情報がコード化されて書き換え可能に記憶され、受信回路55はゴルフカート本体1からゴルフカート送信信号(図6)を受信すると共に、後述するライター58からの書き込み指示信号(図8)を受信し、制御部54へ出力する。
【0066】
受信回路55からのゴルフカート送信信号が制御部54へ出力された場合には、制御部54は、記憶部53に記憶されたコード化した制御情報を図7に示す非接触ICタグ送信信号(ここでは、一例として走行速度3kmを指示する信号を示す)として送信回路56からアンテナ57を介して複数回(ここでは2回)送信する。
【0067】
また、受信回路55からの書き込み指示信号(書き込み指示信号であることを示すA部と制御情報を示すB部から構成)が制御部54へ出力された場合には、制御部54は、書き込み指示信号の内のB部を記憶部53に書き込む。
【0068】
この非接触ICタグ51は図10に示すように走行路50の各所に埋設されており、具体的には、以下に示すような制御情報が記憶されている。ここで、図中のTGはティーグランドで、Gはグリーンである。
【0069】
各ホールのティーグランドTG近傍に埋設された非接触ICタグ51bには、停止信号と速度指示信号(ここでは中速M)とからなる制御情報が記憶され、各ホールの中間位置に設けられた非接触ICタグ51cには、停止信号と速度指示信号(ここでは、平坦な直線区間が続くことからここでは高速Hが設定されている)とからなる制御情報が記憶されている。
【0070】
そして、グリーンG近傍に設けられた非接触ICタグ51dには、停止信号と速度指示信号(ここでは中速M)とからなる制御情報が記憶されている。
【0071】
また、見通しが良く長い直線が始まる箇所に埋設された非接触ICタグ51eには、高速Hの速度指示信号が制御情報として記憶される一方、急なカーブや急な下り坂の手前に設けられた非接触ICタグ51fには、低速Lの速度指示信号が制御情報として記憶されている。
【0072】
非接触ICタグ51gは通常の走行速度としての中速Hを指示する速度指示信号が制御情報として記憶されている。
【0073】
58は制御情報を非接触ICタグ51に書き込むためのライターで、図5に示すように電源としての電池59を内蔵し、持ち運び可能となっている。このライター58は、制御部60に入力回路61と送信スイッチ62と表示部65と送信回路53と受信回路66とが接続され、送信回路63及び受信回路66にアンテナ64が接続された構成となっている。
【0074】
入力回路61からは制御情報が図9に示すコードで入力可能となっており、入力された制御情報が制御部60に出力され、制御情報が表示部65に表示される。そして、送信スイッチ62を押すと、制御部60は図8に示すように書き込み指示信号であることを認識させるA部と制御部60に出力された制御情報としてのB部(ここでは、走行速度3kmの場合を示す)とから書き込み指示信号を構成し、この書き込み指示信号を送信回路63からアンテナ64を介して送信する。
【0075】
また、入力回路61からはゴルフカート送信信号を入力可能となっている。この信号を入力すると表示部65にゴルフカート送信信号であることが表示され、この状態で送信スイッチ62を押すと、送信回路63からゴルフカート送信信号が送信される。
【0076】
このゴルフカート送信信号が非接触ICタグ51の受信回路55で受信されると、この信号が制御部54に出力され、制御部54は記憶部53に記憶された制御情報を発信回路56からアンテナ57を介して送信する。
【0077】
そして、この送信された制御情報をライター58の受信回路66で受信すると、受信した制御情報が制御部60に出力され、表示部65に制御情報が表示される。これにより、非接触ICタグ51に書き込まれている制御情報を容易に確認することができ、非接触ICタグ51の制御情報の書き換えを確実に行うことができる。
【0078】
65は遮蔽手段としての鉄製の遮蔽板で、平板状に形成されて誘導線49と非接触ICタグ51との間に誘導線49に平行な状態で走行路50に埋設される。
【0079】
上記構成のゴルフカート本体1は、自動モード時、図6に示すようなゴルフカート送信信号を所定の時間間隔で送信しながら、誘導線49からの電磁波を検知して誘導線49に沿って走行される。
【0080】
ゴルフカート本体1が走行路50の各所に埋設された非接触ICタグ51近傍に到達すると、ゴルフカート本体1の送信回路32cからのゴルフカート送信信号が非接触ICタグ51の受信回路55にて受信されるようになる。受信回路55にてゴルフカート送信信号を受信すると、非接触ICタグ51の制御部54は記憶部53に記憶された制御情報を図7に示すような非接触ICタグ送信信号として送信回路56からアンテナ57を介して送信する。この非接触ICタグ送信信号はゴルフカート本体1の受信回路32aにて受信され、この非接触ICタグ送信信号から制御情報が検知される。そして、この検知された制御情報に基づいて走行速度などが設定され、走行される。
【0081】
この走行中、誘導センサ33等に異常が生じた場合には脱輪エラーが起こり、また、ブレーキパットの磨耗等が進むと所定の停止距離で停止できずに停止異常が生じる。このような異常が生じるとその都度、制御回路13からゴルフカート本体1に設けられた非接触ICタグ151にエラー情報として出力され、記憶部153に順次記憶される。
【0082】
このような異常が頻繁に起こる等、ゴルフカートの走行に支障をきたすような場合には、メンテナンス会社等に連絡してメンテナンスが行われる。
【0083】
先ず、ライター58の入力回路61にゴルフカート送信信号のコードを入力し、送信スイッチ62を押すと、送信回路63からゴルフカート送信信号が送信される。送信された信号はゴルフカート本体1に設けられた非接触ICタグ151の受信回路155で受信され、制御部154に出力される。制御部154では記憶部153に記憶されたエラー情報を新しいものから読み出し、送信回路156からアンテナ157を介して送信する。
【0084】
送信したエラー情報はライター58の受信回路66で順次受信され、制御部60に出力される。制御部60では受信したエラー情報を新しいものから表示部65に順次表示し、この表示を基に、故障の原因を調べることができる。
【0085】
この際、従来のゴルフカートのような本体カバーや制御ボックスを開けて前記制御基板に設けた端子にLCD等の機器を接続するといった作業が不要であり、非接触でエラー情報を読み出すことができ、作業性を向上できる。
【0086】
そして、上述の如く、非接触ICタグ151は、ライター58からのゴルフカート送信信号を受信した際に記憶部153に記憶したエラー情報を送信するようにしたことで、常時エラー情報を送信する必要がなく、消費電力を抑制することができる。これにより、電池152の長寿命化を図ることができる。
【0087】
また、非接触ICタグ151は制御部154を有することから、制御回路13が故障するなどして使えなくなった状態でも、エラー情報を非接触ICタグ151から読み出すことができる。
【0088】
また、非接触ICタグ151を走行モータ17等を制御する制御回路13に接続したことで、制御回路13で検知されたエラー情報を非接触ICタグに容易に出力できる。
【0089】
また、非接触ICタグ151を、ゴルフカート本体1の制御回路13や走行モータ17等を駆動させるバッテリ18とは別の電源である電池152にて動作するようにしたことで、故障や残量不足等によりバッテリ18が使えない状態であっても非接触ICタグ151を動作させてエラー情報を読み出すことができる。
【0090】
また、エラー情報が記憶される記憶部153には、所定の容量のエラー情報が新しいものから記憶されるようにしたことで、所定の容量以上の情報が記憶部153へ記憶されることがない。したがって、記憶部153の容量が少なくて済み、電池152の消費を抑制することができる。
【0091】
そして、エラー情報をコード化して記憶部153に記憶することで、記憶容量が少なくて済み、電池152の消費を抑制できる。
【0092】
尚、上記実施の形態では、家電等のリサイクルのための識別番号等の情報を記憶する非接触ICタグ151を利用して、エラー情報を記憶すると共に、このエラー情報を外部に送信するようにしたが、これに限定されるものではなく、ゴルフカート本体1に設けられてエラー情報を記憶すると共に、このエラー情報を外部に送信可能なものであればよい。
【0093】
また、非接触ICタグ51は電池152を電源として制御情報を送信する等の動作を行うようにしたが、ゴルフカート送信信号を電力に変換し、変換した電力により制御情報を送信するようにしても良い。
【0094】
また、エラー情報を読み出すための外部の送信機として、走行標識である非接触ICタグ51に制御情報を書きこんだり確認するライター58を利用するのが望ましいが、別途外部の送信機を設けても良い。
【0095】
また、エラー情報を外部の送信機であるライター58で読み取り、読み取ったエラー情報をライター58の表示部65に表示し、この表示により故障の原因等を調べるようにしたが、外部の送信機からのエラー情報をマスター室、或いはメンテナンス会社に設けられた受信機に送信するようにしても良い。
【0096】
この場合、マスター室にいる人がエラー情報をメンテナンス会社に電話したり、メンテナンス会社へエラー情報を送信する等することで、前もって故障の原因を知らせることができ、迅速に対応することができる。
【0097】
また、記憶部153に書き込まれるエラー情報の例として自動走行時のものを示したが、これに限定されるものではなく、手動走行時のエラー情報、例えば、アクセルの踏み量に対する走行モータ17の駆動量が少なくなったり、走行モータ17にアクセルの踏み量に対する所定の電流より多い電流が流れる等の異常が生じたことを示すエラー情報も記憶部153に書き込まれるようになっている。
【0098】
また、走行標識として非接触ICタグ51を使用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、マグネット等を使用しても良い。
【0099】
また、バッテリ18を電源とした走行モータ17にて走行するゴルフカートを示したが、エンジンにて走行するゴルフカートでも良い。更に、誘導線や磁気テープ上を走行する搬送車に使用してもかまわない。
【0100】
【発明の効果】
本発明の請求項1によれば、エラー情報を外部に送信することで、エラー情報を読み出すのに本体のカバーや制御ボックス等を開けたり、エラー情報が記憶された箇所に電気的に接続する必要がなく、非接触でエラー情報を取り出すことができるので、作業性を向上できると共に、容易にエラーが生じた状況を把握することができ、エラーに対する対処を迅速に行うことができる。
【0101】
本発明の請求項2によれば、送信手段から常時エラー情報を送信しなくても、必要な時期にエラー情報を送信することができ、消費電力を抑制することができる。
【0102】
本発明の請求項3によれば、制御手段にて検知されたエラー情報を非接触ICタグに容易に出力できる。
【0103】
本発明の請求項4によれば、所定の容量以上の情報が記憶手段へ記憶されることがないので、記憶手段の容量が少なくて済み、電力の消費を抑制することができる。
【0104】
本発明の請求項5によれば、エラー情報をコード化して記憶することで記憶手段の容量を小さくすることができ、電力の消費を抑制することができる。
【0105】
本発明の請求項6によれば、別電源で記憶手段と送信手段に電力を供給するようにしたことで、制御手段側の電源を切った状態や制御手段が使用できない状態でも、記憶手段に記憶した制御情報を読み出すことができる。
【0106】
本発明の請求項7によれば、家電等のリサイクルに使用される非接触ICタグを利用してエラー情報の記憶を行うことができると共に、記憶したエラー情報を外部に送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す制御ブロック図である。
【図2】同ゴルフカート本体の全体斜視図である。
【図3】同ゴルフカート本体の要部概略図である。
【図4】同ゴルフカートの走行標識としての非接触ICタグのブロック回路図である。
【図5】同4の非接触ICタグへの書き込みを行うライターのブロック回路図である。
【図6】同ゴルフカートから送信されるゴルフカート送信信号を示す図である。
【図7】同ゴルフカートの走行標識としての非接触ICタグから送信される非接触ICタグ送信信号の一例を示す図である。
【図8】同ゴルフカートの走行標識としての非接触ICタグへの書き込み指示信号の一例を示す図である。
【図9】同ゴルフカートのコード化された制御情報を示す図である。
【図10】同ゴルフカートが走行される走行路を示す図である。
【図11】同ゴルフカートに設けられた非接触ICタグから送信されるコード化されたエラー情報の信号の一例を示す図である。
【符号の説明】
1    ゴルフカート本体
13    制御回路(制御手段)
49    誘導線
50    走行路
51    非接触ICタグ(走行標識)
58    ライター(外部の送信機)
151    非接触ICタグ
152    電池(電源)
153    記憶部(記憶手段)
156    送信回路(送信手段)

Claims (7)

  1. ゴルフ場内を走行可能なゴルフカートにおいて、走行時のエラー情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたエラー情報を外部に送信する送信手段とを具えたことを特徴とするゴルフカート。
  2. 前記送信手段は、外部の送信機からの送信信号に基づいて前記エラー情報を送信することを特徴とする請求項1に記載のゴルフカート。
  3. 前記ゴルフカートの走行制御を行う制御手段と前記記憶手段とを電気的に接続し、前記制御手段は前記記憶手段にエラー情報を書き込むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のゴルフカート。
  4. 前記記憶手段は、所定の記憶容量で、順次新しい情報を記憶することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のゴルフカート。
  5. 前記記憶手段は、前記エラー情報をコードとして記憶することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のゴルフカート。
  6. 前記制御手段に電力を供給する電源とは別に、前記記憶手段と送信手段に電力を供給する電源を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のゴルフカート。
  7. 前記記憶手段と送信手段とを有する非接触ICタグを設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のゴルフカート。
JP2002286536A 2002-09-30 2002-09-30 ゴルフカート Pending JP2004121331A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002286536A JP2004121331A (ja) 2002-09-30 2002-09-30 ゴルフカート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002286536A JP2004121331A (ja) 2002-09-30 2002-09-30 ゴルフカート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004121331A true JP2004121331A (ja) 2004-04-22

Family

ID=32279564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002286536A Pending JP2004121331A (ja) 2002-09-30 2002-09-30 ゴルフカート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004121331A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5456654B2 (ja) 電動車
US6813548B2 (en) Self-traveling vehicle
JP2011078828A5 (ja)
JP2003111212A (ja) 電動車
KR100478595B1 (ko) 무인 반송차
JP2004121331A (ja) ゴルフカート
JP2004121330A (ja) ゴルフカートびゴルフカートの管理装置
JP3999982B2 (ja) 誘導式車両
JP2004126717A (ja) 誘導車両の誘導装置
JP2004126720A (ja) 誘導車両の走行路
JP2004126718A (ja) 誘導車両及び誘導車両の走行路
JP2004145726A (ja) 誘導車両
JP2004121333A (ja) ゴルフカート及びゴルフカートの運行管理装置
JP2004121332A (ja) ゴルフカート
JP2003256044A (ja) 誘導式車両
JP2003005832A (ja) 自動走行車
JP4017455B2 (ja) ゴルフカート
JP2004126719A (ja) 誘導車両
JP2004152117A (ja) 電磁誘導式ゴルフカートの障害物回避システム
JP4033621B2 (ja) 自走車両
JP2003306139A (ja) ゴルフカート
US20230045958A1 (en) Vehicle and mobile terminal utilized therefor
JP3960875B2 (ja) ゴルフカート
JP2003284798A (ja) ゴルフカート
JP2003084829A (ja) 運搬車