JP2003256044A - 誘導式車両 - Google Patents

誘導式車両

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JP2003256044A
JP2003256044A JP2002054535A JP2002054535A JP2003256044A JP 2003256044 A JP2003256044 A JP 2003256044A JP 2002054535 A JP2002054535 A JP 2002054535A JP 2002054535 A JP2002054535 A JP 2002054535A JP 2003256044 A JP2003256044 A JP 2003256044A
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distance
traveling
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signal
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Application number
JP2002054535A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Uenishi
智明 上西
Takeya Matsushita
丈也 松下
Toshihiro Matsumoto
敏宏 松本
Masataka Inui
乾  誠貴
Kazushi Kanjo
一志 勘場
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】積載量や走行路の状態等が変わっても、乗り心
地を損なうことなく、略目標停止距離で停止させる。 【解決手段】誘導線49に沿って自動走行可能で、停止
信号を検知する検知手段としてのカートガード34を有
し、このカートガード34で停止信号を検知した際に停
止される誘導式車両において、走行速度を検知する速度
検知手段としてのエンコーダ36と、停止信号を検知し
た場合に、予め設定された略目標停止距離で停止するよ
うに減速度を順次変更する変更手段としてのメインCP
U14とを備える。メインCPU14は、エンコーダ3
6で順次検知される現状の走行速度V1と前記停止信号
を検知してからの走行距離Lとに応じて減速度aを順次
変更する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動走行可能で、
使用者が乗車した状態で停止信号を検知して停止される
ゴルフカート等の誘導式車両に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の誘導式車両は、使用者が
乗車したりゴルフバッグ等の積載物を搭載した状態で、
走行路に埋設した走行標識に基づいて走行速度が設定さ
れ、この設定された走行速度で走行路を誘導線に沿って
走行される自動運転と、使用者の操縦によりアクセルや
ブレーキ等を制御して走行される手動運転を切り替えら
れるようにしたものが知られている。
【0003】このような誘導車両は自動走行時に、前記
走行標識に基づいて停止信号と目標停止距離が検知さ
れ、この停止信号を検知してから前記目標停止距離で通
常停止が行われる。更に、前方のゴルフカートのカート
ガードから発信される電磁波をカートガードで受信し、
受信した信号が所定の信号レベル以上の場合に、予め設
定した距離で停止するように制御し、前方のゴルフカー
トとの衝突を防止する緊急停止が行われる。
【0004】このような、誘導車両を自動運転中に停止
させる場合、使用者の乗車の有無や積載量、走行路の状
態が上り坂か下り坂か等により、目標停止距離では停止
できないという問題が生じる。
【0005】特に、前記カートガードで停止信号を検知
して緊急停止する場合に、積載量が多かったり、下り坂
であったりすると目標停止距離より長い停止距離で停止
し、極端な場合、前方のカートに衝突する恐れがある。
この停止距離が長くなることを考慮して目標停止距離を
予め短く変更しておくと、衝突の心配はなくなるが、積
載物が少ない場合や上り坂に等においては、急な減速で
減速され、乗り心地を損なうという問題が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】積載量や走行路の状態
等が変わっても、乗り心地を損なうことなく、略目標停
止距離で停止できる誘導式車両を提供することを課題と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の手段は、誘導線に沿って自動走行可能で、停止
信号を検知する検知手段を有し、この検知手段で停止信
号を検知した際に停止される誘導式車両において、走行
速度を検知する速度検知手段と、前記停止信号を検知し
た場合に、予め設定された略目標停止距離で停止するよ
うに減速度を順次変更する変更手段とを備えたものであ
る。
【0008】上記構成において、前記変更手段は、前記
速度検知手段で順次検知される現状の走行速度と前記停
止信号を受けてからの走行距離とに応じて減速度を順次
変更するものである。
【0009】また、前記検知手段は、前方の誘導式車両
との間隔が所定の間隔以下であることを検知するもので
ある。
【0010】また、前記検知手段は、前記停止信号と目
標停止距離を識別させた走行標識である。
【0011】また、前記検知手段の検知感度を複数変更
可能とし、この検知感度に応じて前記目標停止距離を変
更する。
【0012】また、走行速度を減速する制動手段を備
え、この制動手段は前記変更手段で変更される減速度に
基づいて制御するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の誘導式車両
を、ゴルフカートを一例として図1乃至図5に基づき説
明する。
【0014】まず、ゴルフカートにおける制御回路のブ
ロック図を図1に、ゴルフカート本体の全体斜視図を図
2に示し、全体の構成について図面に基づいて説明をす
る。
【0015】1は、使用者が乗車して運転して走行する
ことのできる手動モードと、後述する路面に埋設した誘
導線49に沿って走行することができる自動モードとを
備え、ゴルフバッグを搭載して走行するゴルフカート本
体で、このゴルフカート本体1は、走行モータ17を駆
動源として走行する。
【0016】2は、メインフレーム(図示せず)に設け
られ、前記本体1の前後方向に設けられた基台で、この
基台2には、使用者が乗車するための座席3、操舵を行
うための操舵輪となる前輪4、駆動輪となる後輪5が設
けられている。
【0017】6は、手動モード選択時に使用者が前記座
席3に座って操作可能な位置に設けられ、操作によって
前記前輪4を操舵するためのハンドルである。
【0018】7は、ゴルフカート本体1の後部に斜め後
方が上部に延びるように設けられゴルフバッグを搭載す
るための荷台である。
【0019】8は、前記ハンドル6と前記前輪4との連
結部分を覆う樹脂製のフロントカウルで、このフロント
カウル8は、その中央に蓋部9を設け、この蓋部9を開
口するとゴルフボールやグローブなどを入れるための小
物入れになっている。
【0020】10は、前記本体1の前部で前記フロント
カウル8の上部に設けられた透明な樹脂製のフロントシ
ールドで、このフロントシールド10上部より後方にか
けて、前記座席3上部を覆う樹脂製のルーフ11が設け
られている。また、前記ルーフ11の後部は前記荷台7
近傍より上方に向けて設けられた2本の支柱12によっ
て支えられている。
【0021】次に制御回路のブロック図(図2)につい
て説明する。
【0022】13は、ゴルフカート本体1の走行を制御
する制御回路で、この制御回路13は、マイクロコンピ
ュータであるメインCPU14、誘導センサ処理CPU
15、マグネットセンサ処理CPU16からなってお
り、前記メインCPU14は走行のための制御や操舵の
ための制御、また制動のための制御等を行うために信号
を生成して出力している。前記誘導センサ処理CPU1
5は、後述する誘導センサ33からの信号を処理する為
のマイクロコンピュータであり、またマグネットセンサ
処理CPU16は、後述するマグネットセンサ32から
の信号を処理する為のマイクロコンピュータである。ま
た、前記メインCPU14は、前記誘導センサ処理CP
U15、及び前記マグネットセンサ処理CPU16とシ
リアル通信によって接続されている。そして、このよう
に前記制御回路13を複数のマイクロコンピュータから
構成することにより、演算の処理速度が速くなるほか、
部分的に破損等が生じた場合においても破損したマイク
ロコンピュータのみを交換するだけで良く、修理が簡単
になるという効果がある。
【0023】17は、前記後輪5を回転駆動する為の駆
動源となる走行モータで、この走行モータ17は、前記
メインCPU14からの信号に基づいてモータコントロ
ーラ19を介してPWM制御によって駆動する。
【0024】18は充電器20によって一ラウンドが終
了したときなどに適宜充電されるバッテリで、モータコ
ントローラ19、走行モータ17、後述するブレーキモ
ータ23、ハンドルモータ26、パーキングブレーキ2
4及びステアリングモータ25へ電力を供給すると同時
に、これら以外(前記制御回路13、後述する表示部4
5や超音波センサ35等の検出手段)に、降圧回路21
を介して電力を供給する。このバッテリ18の電力の残
量は残量センサ21で検出され、検出された検出値がメ
インCPU14へ出力される。
【0025】22は、前記座席3の前面に設けられ使用
者のスイッチ等の切り換えによる走行モードの切換を検
出する自動/手動検出手段で、この自動/手動検出手段
22は、使用者によって選択された走行モードをメイン
CPU14に入力するようになっている。
【0026】23は、前記前輪4及び後輪5に設けられ
た油圧の力によって動作するディスクブレーキ(図示せ
ず)の制動力を調整する為のブレーキモータであり、こ
のブレーキモータ23はメインCPU14からの信号に
よりPWM制御されることになる。
【0027】24は、本体1を停車させる為の電磁ブレ
ーキからなるパーキングブレーキで、このパーキングブ
レーキ24は、通電した時に制動力が解除され、非通電
時にはバネの力によって制動力が付与されることにな
る。そして、非通電時には走行モータ17近傍の駆動系
の途中に制動力が与えられ、前記後輪5を固定するよう
に動作する。
【0028】25は、前記メインCPU14に接続さ
れ、前記メインCPU14からの制御信号に基づいて動
作するステアリングモータで、このステアリングモータ
25は、自動モード選択時にはステアリングモータ25
だけの駆動力で前記前輪4を操舵し、手動モード選択時
にはハンドル6を操作する人的な力に加えてステアリン
グモータ25の力が補助的に動作する。
【0029】26は、ハンドル6軸の途中に設けられ自
動モード選択時と手動モード選択時とでハンドル6と前
輪4との連結を電気的に断続する為のハンドルモータ
で、このハンドルモータ26によって自動モードに切り
替えられたときにはハンドル6が操作できないように固
定され、手動モードに切り替えられたときはハンドル6
の操作に伴って前輪4が操舵されるように連結するよう
に電気的に操作される。
【0030】27は、使用者がブレーキペダル(図示せ
ず)を操作した時に信号が出力するように構成されるブ
レーキスイッチで、自動モード選択時にブレーキスイッ
チ27からの信号が出力すると前記メインCPU14よ
りブレーキモータ23が動作するよう信号が出力し、所
定時間経過後にパーキングブレーキ24が動作するよう
になっている。
【0031】28は、ブレーキモータ27の動作量の動
作初期を検出する為のブレーキホームスイッチであり、
このスイッチ28が入っているときはディスクブレーキ
は動作していない状態であることを検出する。
【0032】29は、ブレーキモータ27の動作量の動
作終了を検出する為のブレーキリミットスイッチであ
り、このブレーキリミットスイッチ29が動作している
ときはディスクブレーキの制動量がフルに動作している
ことを検出する。
【0033】30は、ブレーキの油圧が適量であるかど
うかを検出する為のブレーキオイル検出手段である。
【0034】31は、ゴルフカート本体1に設けられゴ
ルフカート本体1の傾斜角度を検出する傾斜センサで、
この傾斜センサ31は、検出した傾斜角度を電圧値に変
換しメインCPU14に入力する。そして、この値に基
づいて発進時や停止時の制御を行うようになっている。
【0035】32は、誘導線49近傍に埋設したマグネ
ットの磁界を検出する走行標識としてのマグネットセン
サで、このマグネットセンサ32は、マグネットの磁極
がS極であるかN極であるか等を検出し、この検出結果
がマグネットセンサ処理CPU16に出力され、マグネ
ットセンサ処理CPU16にて指示速度(高速H=8k
m/h、中速M=6km/h、低速L=3km/h)が
算出されると共に停止信号や目標とする停止距離や後述
するカートガード34の受信機の感度を指示する感度レ
ベル信号等が検知される。
【0036】33は、前記ゴルフカート本体1に設けら
れ、操舵される前輪4の操舵と共に左右に回動する一対
の誘導センサで、この誘導センサ33は、誘導線49か
らの磁界を検出し、互いの誘導センサ33の検出レベル
が同じになるように前輪4を操舵する。従って、前輪4
が操舵されると誘導センサ33も左右に回動されるた
め、誘導線49が一対の誘導センサ33の中央に位置す
るように操舵されることになる。
【0037】34は、ゴルフカート本体1の前部に設け
られた受信機と、後部に設けられた送信機とからなるカ
ートガードで、前方にあるゴルフカート本体1の送信機
からの電磁波を受信し、所定の信号レベルになったとき
に停止信号をメインCPU14へ出力する。メインCP
U14は停止信号が入力された際に、略予め設定された
目標停止距離で停止するように、後述する図4のフロー
チャートに示すように減速度を順次設定し、この設定さ
れた減速度に基づいてブレーキモータ23の動作や走行
モータ27の回生制動を行う。
【0038】また、このカートガード34の受信機の感
度は、マグネットセンサ処理CPU16にて検知された
感度レベル信号に応じて、感度の高い状態(Hi)と低
い状態(Lo)とに切り換えられ、感度が切り換えられ
ることによって、前方のゴルフカートとの検出距離が変
更される。
【0039】具体的には、感度を高くした状態では、す
れ違うゴルフカートからの発信信号の影響を受けて誤動
作を起こす恐れのあるため、たとえば、狭い橋の上等で
は感度が低い状態に設定される。このように感度を低く
設定される場所では、停止信号を検知した際の前方のゴ
ルフカートまでの距離が短くなることを考慮して、マグ
ネットにより同時に目標停止距離も短く変更される。
【0040】35は、前方の障害物を超音波の反射によ
って検出する超音波センサであり、この超音波センサ3
5も障害物との距離が所定の距離になったときにパーキ
ングブレーキ24が動作するようになっている。
【0041】36は、後輪5の回転数を検出する速度検
知手段としてのエンコーダであり、このエンコーダ36
によって検出される信号はメインCPU14に入力され
るようになっている。また、前記エンコーダ36とは別
に後輪5の回転数を検出するサブエンコーダ37も設け
られており、このサブエンコーダ37の信号も前記メイ
ンCPU14に入力され、この信号に基づいて、エンコ
ーダ36が正常に動作しているかどうかを判断したり、
エンコーダ36が異常になったときにメインのエンコー
ダとして使用したりするために設けられている。
【0042】38は、前記ハンドル6軸に設けられハン
ドル6の操作による操作トルクを検出するトルクセンサ
で、このトルクセンサ38はメインCPU14に接続さ
れており、操作トルクが電気信号として入力され、この
トルクの大きさに応じてステアリングモータ25が動作
するようになっている。
【0043】39は、前記ゴルフカート本体1前部に設
けられたバンパー40に取り付けられ、障害物等がバン
パー40に当接したときに動作するバンパースイッチ
で、バンパースイッチ39からの信号が入力されるとメ
インCPU14に信号が入力されるようになっている。
【0044】41は、アクセル近傍に設けられ使用者の
アクセルの操作がなされているときにメインCPU14
に信号出力するアクセルスイッチで、このアクセルスイ
ッチ41は、自動走行モード選択時にアクセルスイッチ
41からの信号入力によって発進するようになってい
る。
【0045】42は、使用者の操作可能な位置に設けら
れ使用者によって進行方向を指示する前後進スイッチ
で、該前後進スイッチ42は、メインCPU14に接続
され、前進及び後進のいずれに切り替えられているかの
信号が入力されて指示された向きに走行するように走行
モータ17が駆動するようになっている。
【0046】43は、使用者の操作可能な位置に設けら
れ、自動モードが選択されている時に、ゴルフカート本
体1の発進停止を指示するためのスタートストップスイ
ッチで、このスタートストップスイッチ43は、操作さ
れたときに信号がメインCPU14に入力されるように
なっており、この信号入力に基づいて走行モータ17が
駆動開始、駆動停止するようになっている。
【0047】44は、ゴルフカート本体1の発進停止を
遠隔操作するためのリモコンからの信号を受信するため
のリモコン受信機で、このリモコン受信機44もメイン
CPU14に接続され、受信した信号によって走行制御
されるようになっている。また、前記リモコンには、一
つの操作ボタンが設けられ、操作ボタンを押圧したとき
に信号が出力されるようになっており、前記ゴルフカー
ト本体1が走行中に信号が入力されると停止の制御がな
され、停止中に信号が入力されると発進の制御がなされ
るようになっている。
【0048】45は、使用者が前記座席3に乗車したと
きに正面にくるような位置に設けられた表示部で、この
表示部45は、バッテリ残量や選択された走行モードの
表示などが表示されるようになっている。
【0049】次に上述する構成における動作について説
明する。
【0050】前記自動手動検出手段22によって手動モ
ードの選択が検出され、走行を開始する場合、アクセル
を操作したときにアクセルからの指示値に応じた駆動力
で走行モータ17が駆動する。これによって後輪5が回
転して走行を始める。走行開始と同時に、パーキングブ
レーキ24は解除される。
【0051】また、停止をする場合、ブレーキの操作量
に応じた制動量でブレーキモータ23が動作し、エンコ
ーダ36によって車速がゼロであることを検出したとき
にパーキングブレーキ24が動作するようになってい
る。
【0052】走行中の操舵については、ハンドル6の操
作に応じて前輪4が操舵され、その時に同時にトルクセ
ンサ38によってハンドル6の操作トルクが検出され
る。このトルクに応じて、ステアリングモータ25が駆
動し、ハンドル6の操作力を補助するように駆動力が与
えられる。
【0053】次に自動モードが選択されている場合につ
いて説明をする。
【0054】停止中にスタートストップスイッチ43が
押されると、パーキングブレーキ24が解除されると共
に走行モータ17が駆動を開始する。この時の走行速度
は、路面に埋設されたマグネットからの速度指示信号に
基づいて高速Hの場合8km/h、中速Mの場合6km
/h、低速Lの場合3km/hに設定され、走行され
る。そして、後述する誘導センサ33の動作によって、
路面に埋設した誘導線49に沿って操舵されて走行す
る。走行中、マグネットセンサ32により停止信号と目
標停止距離が検知されると、ゴルフカート本体1は走行
モータ17の回生制動、ブレーキモータ23の動作、パ
ーキングブレーキ24の動作を行って停車する。
【0055】次に、自動モード時のステアリング部分の
動作について、図3に基づき説明をする。
【0056】46は、先端部に前記誘導センサ33を取
り付けた誘導センサアームで、このアーム46は、前輪
4の左右の操舵と共に回動するように連結されている。
また、前記アーム46の途中にはギヤ47が設けられて
おり、このギヤ47は、前記ステアリングモータ25の
出力軸に設けられたギヤ48と結合するようになってい
る。
【0057】ゴルフカート本体1の操舵においては、自
動モード選択時、走行しながら一対の誘導センサ33に
よって路面に埋設された誘導線49からの磁界を検出
し、2つの誘導センサ33の信号のレベルが同じになる
ように前輪4を操舵する。具体的な信号の流れについて
説明すると、誘導線49から生じる磁界は、それぞれの
誘導センサ33によって受信され、誘導センサ処理CP
U15に入力される。そして、2つの誘導センサ33の
信号レベルを比較して、左右どちらにずれているかが演
算され、一対の誘導センサ33の中心が誘導線49上に
くるように、メインCPU14からステアリングモータ
25に信号出力され、ステアリングモータ25の駆動に
よって前輪4を操舵する。前輪4を操舵することによっ
て2つの誘導センサ33の中心に誘導線49が位置する
ように制御されることになる。
【0058】次に、積載量や走行路の状態などに関係な
く、略目標停止距離で停止させる制御について、図4の
フローチャートに基づいて説明する。
【0059】ステップS1において、カートガード34
の受信機で緊急の停止信号が検知されたかどうかが判断
され、検知されていない場合にはステップS1に戻り、
検知された場合にはステップS2に移行する。
【0060】ステップS2において、エンコーダ36に
より後輪5の回転数が検出され、この検出された単位時
間あたりの回転数から今回の走行速度V(ここでは図5
におけるAでの走行速度)が算出され、ステップS3に
移行する。
【0061】ステップS3においては、エンコーダ36
にて停止信号を検知してからの後輪5の回転数が検知さ
れ、この回転数に基づいて停止信号が検知されてから今
回の速度検知までの間に走行された走行距離Lが算出さ
れ、ステップS4に移行する。そして、ステップS4に
おいて予め設定された目標距離Ltが読み込まれ、ステ
ップS5に移行する。
【0062】ステップS5において、予め設定された目
標停止距離Ltで停止するように検知した走行速度Vと
残りの走行距離(Lt−L)から求められた減速度の式
a=V2/2/(Lt−L)で減速度aが算出される。
【0063】ここで、この式の算出について説明する。
まず、上記目標停止距離Ltから走行距離Lを引いた残
りの走行距離(Lt−L)が算出される。そして、今回
算出された速度Vから図5に示すように速度が直線的に
変化すると仮定した場合の平均速度はV/2となり、停
止までの時間が、残りの走行距離(Lt−L)を平均速
度V/2で割った2*(Lt−L)/Vで算出される。
そして、減速度aは今回の検知から停止までの間の傾き
で算出できるので、今回検知された速度Vを今回の検知
から停止までの時間2*(Lt−L)/Vで割ること
で、上記減速度aの算出式が導かれる。
【0064】ステップS6において、ステップS5に示
す式で算出された減速度aに基づいて、走行モータ17
の回生制動とブレーキモータ23の制動により減速さ
れ、ステップS7においてゴルフカートが停止したかど
うかが判断され、停止しない場合にはステップS2に戻
り、上述の減速度aが変更される処理が繰り返される。
【0065】このように、現状の走行速度Vと停止信号
を検知してからの走行距離Lを順次検知して、上記減速
度aを求める式で減速度を順次設定するようにしたこと
で、平坦路を標準積載量で走行する場合に比べ停止しに
くい状態、たとえば、下り坂を走行する場合や、積載量
が多い場合には、この影響を受けて目標とする減速度に
比べ小さな減速度になっても、順次大きな減速度に変更
されるので、略予め設定された目標停止距離で停止する
ことができる。これにより、停止距離が伸びて前のゴル
フカートに衝突するのを確実に防止することができる。
【0066】更に、平坦路を標準積載量で走行する場合
に比べ停止しやすい状態、たとえば、上り坂や積載量が
少ない場合においては、この影響を受けて目標とする減
速度より大きくなっても、順次減速度aが緩やかに変更
され、略予め設定された目標停止距離で停止することが
できる。これにより、ゆっくりとした減速により停止で
き、使用者が乗車した場合の乗り心地を改善することが
できる。
【0067】また、前記目標停止距離を、カートガード
34の受信感度に応じて変更するようにしたことで、す
れ違うゴルフカートのカートガード34から発信される
信号による誤動作を防止した個所においても、衝突を確
実に防止でき、安全に停止することができる。
【0068】尚、上記実施の形態においてカートガード
34で停止信号を検知した場合について示したが、走行
標識としてのマグネットから停止信号を検知した際に
も、図4に示すフローチャートに基づいて減速度aを変
更するようにしても勿論よい。
【0069】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、予め設定さ
れた目標停止距離で停止するように減速度を順次変更す
ることで、停止距離が長くなる状態の場合でも、短くな
る状態の場合でも、略所望とする停止位置で停止させる
ことができる。
【0070】本発明の請求項2によれば、検知された現
状の走行速度と停止信号を検知してからの走行距離によ
り、予め設定された目標停止距離で停止するように減速
度を容易に順次設定することができる。
【0071】本発明の請求項3によれば、停止距離が長
くなる状態の場合でも、短くなる状態の場合でも、略所
望とする停止位置で停止できることから、停止しにくい
場合でも前方の誘導車両との衝突を確実に防止できると
共に、停止しやすい場合には順次ゆっくりと減速するよ
うになり、使用者が乗車した際の乗り心地を改善でき
る。
【0072】本発明の請求項4によれば、検知手段の検
知感度に応じて目標停止距離を変更することで、検知感
度が低く前方の誘導車両との距離が短い状態で停止信号
を検知する場合には、目標設定距離を短く設定し、前方
の誘導車両との衝突を確実に防止できる。更に、検知手
段の検知感度が高く前方の誘導車両との距離が長い状態
で停止信号を検知する場合には、目標停止距離を長く変
更することで、ゆっくりとした減速でき、使用者が乗車
した場合の乗り心地を改善できる。
【0073】本発明の請求項5によれば、走行標識から
の停止信号と目標停止距離に基づいて略目標停止距離で
停止させることができる。
【0074】本発明の請求項6によれば、変更手段によ
り変更された減速度に基づいて制動手段で制動すること
で、略目標停止距離で停止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す制御ブロック図であ
る。
【図2】同ゴルフカート本体の全体斜視図である。
【図3】同ゴルフカート本体の要部概略図である。
【図4】同ゴルフカートの略目標停止距離で停止させる
制御を示すフローチャートである。
【図5】同ゴルフカートの減速度を変更する際の説明図
である。
【符号の説明】
14 メインCPU(変更手段) 17 走行モータ 23 ブレーキモータ 34 カートガード(検知手段) 36 エンコーダ(速度検知手段) 49 誘導線 Mg マグネット(走行標識)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 敏宏 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 乾 誠貴 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 勘場 一志 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3D044 AA04 AA27 AB00 AC26 AC55 AC56 AC59 AD21 AE03 3D046 AA09 BB18 BB19 CC02 CC06 EE01 EE02 EE03 HH20 HH22 HH49 KK12 5H301 AA01 AA09 BB13 CC03 CC06 CC08 DD11 EE05 EE06 EE12 FF03 FF04 FF08 FF11 FF16 GG10 GG12 HH01 HH16 JJ01 LL03 LL07 LL08 LL11 LL14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導線に沿って自動走行可能で、停止信
    号を検知する検知手段を有し、該検知手段で停止信号を
    検知した際に停止される誘導式車両において、走行速度
    を検知する速度検知手段と、前記停止信号を検知した場
    合に、予め設定された略目標停止距離で停止するように
    減速度を順次変更する変更手段とを備えたことを特徴と
    する誘導式車両。
  2. 【請求項2】 前記変更手段は、前記速度検知手段で順
    次検知される現状の走行速度と前記停止信号を受けてか
    らの走行距離とに応じて減速度を順次変更することを特
    徴とする請求項1に記載の誘導式車両。
  3. 【請求項3】 前記検知手段は、前方の誘導式車両との
    間隔が所定の間隔以下であることを検知することを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の誘導式車両。
  4. 【請求項4】 前記検知手段の検知感度を複数変更可能
    とし、該検知感度に応じて前記目標停止距離を変更する
    ことを特徴とする請求項3に記載の誘導式車両。
  5. 【請求項5】 前記検知手段は、前記停止信号と目標停
    止距離を識別させた走行標識であることを特徴とする請
    求項1乃至請求項4のいずれかに記載の誘導式車両。
  6. 【請求項6】 走行速度を減速する制動手段を備え、該
    制動手段は前記変更手段で変更される減速度に基づいて
    制御することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいず
    れかに記載の誘導式車両。
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