JP2004117382A - 読取ユニット、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光線が透過する透過面を有するレンズ3,6と、レンズ3,6に対して所定位置にあり取付面を有するCCDセンサ画素チップ7と、CCDセンサ画素チップ7の電気入出力信号を制御する回路と、CCDセンサ画素チップ7と前記回路とを電気的に接続する接続部材と、CCDセンサ画素チップ7の取付面に対向する第1の取付面と該第1の取付面とは異なる角度を有する第2の取付面とを有する中間保持部材8と、レンズ3,6を固定し前記第2の取付面に対向する取付面2dを有するベース部材2とを備える読取ユニットに関する。前記回路を形成する基板を前記ベース側で保持するとともに、前記接続部材が可撓性を有している。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光電変換部材を用いて光学像を読取る読取ユニット、該読取ユニットを備えたスキャナ等の画像読取装置、読取ユニット又は画像読取装置を備えた、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、固体撮像素子を用いて光学像を読み取る読取ユニットとして、特開2002−6188号公報を開示した。この読取ユニットでは、固体撮像素子の入出力信号を制御するための基板と固体撮像素子とが固定されていた。
この読取ユニットによれば、結像レンズ側で偏心調整できるので、固体撮像素子の位置調整が簡単化し、ねじ止めや無調整で取り付けることができるとともに、光学エレメントを高精度に取り付けることができるので、高精度な読み取りを行うことができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−6188号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この読取ユニットは、固体撮像素子の入出力信号を制御するための基板と固体撮像素子とが直接固定されているため、基板の重量を含めて中間保持部材で支持する必要があり、強度的にも、耐振動的にも中間保持部材を含めて接着固定部に大きな負荷がかかってしまうという欠点がある。
【0005】
そこで、本発明は、中間保持部材を含めた接着固定部に回路基板からかかる負荷を低減することができる読取ユニット、画像読取装置及び画像形成装置を提供することをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、光線が透過する透過面を有する光学エレメントと、前記光学エレメントに対して所定位置にあり取付面を有する光電変換部材と、該光電変換部材の電気入出力信号を制御する回路と、前記光電変換部材と前記回路とを電気的に接続する接続部材と、前記光電変換部材の取付面に対向する第1の取付面と該第1の取付面とは異なる角度を有する第2の取付面とを有する中間保持部材と、前記光学エレメントを固定し前記第2の取付面に対向する取付面を有するベース部材とを備える読取ユニットにおいて、前記回路を形成する基板を前記ベース側で保持するとともに、前記接続部材が可撓性を有していることを特徴とする読取ユニット。
【0007】
また、請求項2の発明は、前記回路と前記接続部材との接合部が、着脱可能な接合部材から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の読取ユニットである。
【0008】
また、請求項3の発明は、前記接続部材が前記光学エレメントを透過する光線の航路中心に対して略左右対称に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の読取ユニットである。
【0009】
また、請求項4の発明は、前記回路が基板に構成されていて、該基板が前記ベース部材に固定された前記光学エレメントの上方に固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の読取ユニットである。
【0010】
また、請求項5の発明は、前記回路が基板に構成されていて、該基板が前記ベース部材側面に固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の読取ユニットである。
【0011】
また、請求項6の発明は、前記基板が2枚に分割されて前記ベース部材の両側面にそれぞれ配置され、前記接続部材が初期形状への復元力を有し前記光電変換部材の左右外向きに曲げられて接続されていることを特徴とする請求項3に記載の読取ユニットである。
【0012】
また、請求項7の発明は、前記回路が基板に構成されていて、該基板が前記ベース部材底面に固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の読取ユニットである。
【0013】
また、請求項8の発明は、前記回路が基板に構成されていて、前記接続部材が初期形状への復元力を有し前記光電変換部材の上向き方向に曲げられて接続されていることを特徴とする請求項7に記載の読取ユニットである。
【0014】
また、請求項9の発明は、前記回路が前記ベース部材表面に構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の読取ユニットである。
【0015】
また、請求項10の発明は、前記回路が前記中間保持部材表面に構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の読取ユニットである。
【0016】
また、請求項11の発明は、原稿台のコンタクトガラス上に載置された原稿をスリット露光し、該スリットと直交方向に移動して原稿を走査し、原稿からの反射光による像がスキャナ光学系を介して請求項1又は2に記載の読取ユニットで原稿情報を読取る画像読取装置において、前記回路が基板に構成されていて、該基板がスキャナフレームに固定されていることを特徴とする画像読取装置である。
【0017】
また、請求項12の発明は、前記接続部材が初期形状への復元力を有するとともに、少なくとも4つに分割されていて、該分割された接続部材が前記光学エレメントを透過する光線の光路中心に対して略上下左右対称に配置され、この上下左右対称に配置された接続部材がそれぞれ前記光電変換部材及び前記基板に曲げられて接続されていて、該基板が光電変換部材と略平行なスキャナフレーム側面に固定されていることを特徴とする請求項11に記載の画像読取装置である。
【0018】
また、請求項13の発明は、前記基板がスキャナ制御用基板であることを特徴とする請求項11又は12に記載の画像読取装置である。
【0019】
また、請求項14の発明は、請求項1〜10の何れかに記載の読取ユニットを搭載した画像形成装置である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る第1実施形態の読取ユニットの斜視図、図2は図1の読取ユニットの断面図である。
【0021】
図1に示すように、読取ユニット1は、原稿面からの画像光としての光線が透過する透過面の周囲に側面であるコバ面3aを有する、光学エレメントであるレンズ3と、コバ面3aに対向する第1の取付面5aと第1の取付面5aとは異なる角度、本実施形態では第1の取付面5aに対して90度に形成されている第2の取付面5bとを有し、レンズ3とベース部材2とを接合する中間保持部材5と、第2の取付面5bに対向する取付面2cを有するベース部材2とを備えている。なお、中間保持部材5を透明部材とした場合には、両接着面間に透光性のリブ5cを設けることによって、光硬化型接着剤を硬化させるときの光のロスを増加することなく、中間保持部材5の強度を高めることができる。前記光学エレメントとしては、レンズ3以外にも、例えば赤外線カットフィルター等のフィルター類など他のものでもよい。
【0022】
この読取ユニット1では、ベース部材2とベース部材2に対して位置調整されたレンズ3とが中間保持部材5を介して接着固定されている。
前記レンズ3は、そのコバ面3aに同一直径上に配置される平坦面3bを備えている。この平坦面3bは切削、研削等により形成され、必要に応じて研磨されている。
【0023】
前記ベース部材2は、レンズ3と光電変換部材であるCCDセンサ画素チップ7とを調整後に調整された配置関係で固定する。このベース部材2は、円弧状溝部2bと、円弧状溝部2bに隣接する平面状の取付面2cと、CCDセンサ画素チップ7を取り付ける取付面2dと、レンズ3,6等から構成される結像レンズ系とCCDセンサ画素チップ7との間を遮光する遮光用カバー2aとを備えている。この遮光用カバー2aを設けることによって、外乱光等の影響を防ぐことができ良好な画像を得られる。このベース部材2は後述する複写機等の画像形成装置の所定位置にねじ締め、カシメ、接着、溶着等の固定手段により固定される。なお、本実施形態ではベース部材2に形成する溝部の形状を円弧状としたが、この形状は任意である。なお、符号2eは無調整レンズ6をベース部材2に設けるための無調整レンズ固定部である。光電変換部材としては、CCDセンサ画素チップ7以外にもCMOSセンサ画素チップ部などの固体撮像素子等であってもよい。
【0024】
CCDセンサ画素チップ7はベース部材2の取付面にL字状の中間保持部材8を介して調整自在に取り付けられる。この場合にはベース部材2に対してCCDセンサ画素チップ7の位置調整も行うことができる。中間保持部材8はCCDセンサ画素チップ7の取付面7aに対向する第1の取付面8aと第1の取付面8aとは異なる角度、本実施形態では第1の取付面8aに対して90度に形成されている第2の取付面8bとを有し、CCDセンサ画素チップ7とベース部材2の取付面2dとを接合する。
【0025】
前記読取ユニット1は、レンズ3を中間保持部材5を用いてベース部材2に接着固定している形態を示す。回路9は基板10上に構成されている。CCDセンサ画素チップ7は中間保持部材8を用いてベース部材2に接着固定されている。回路9とCCDセンサ画素チップ7は、フレキシブルケーブル11などの可撓性を有した接続部材で電気的に接続されている。このため、回路9の位置が変動してもフレキシブルケーブル11が変形するため、光電変換部材7には回路9に発生した外力は加わらない。
【0026】
図3は、第1実施形態の読取ユニットの変形例を示す断面図である。
図3に示すように、この変形例ではフレキシブルケーブル11と回路9(この変形例では、回路9は基板10上に構成している)との接合部に、着脱可能な接合部材であるコネクタ12が設けられている。この構成によれば、CCDセンサ画素チップ7と回路9との接続を着脱可能とする為に設けたコネクタ12の重量が、CCDセンサ画素チップ7にかからないという効果がある。
【0027】
図4は、本発明に係る第2実施形態の読取ユニットの斜視図である。
図4に示す矢印4は、光学エレメントの光路中心(本実施形態のように光学エレメントがレンズ3の場合は光軸)を意味する。フレキシブルケーブル11は、光路中心4に対してほぼ左右対称の位置に配置されている。フレキシブルケーブル11には重力などの力がかかるが、フレキシブルケーブル11の配置が左右対称であるため、CCDセンサ画素チップ7をβ方向回転やγ方向回転させる力はフレキシブルケーブル11から働かない。
【0028】
図5は、本発明に係る第3実施形態の読取ユニットの断面図である。
図5に示すように、回路9は基板10上に構成されている。基板10は光学エレメント3の上部を覆うように固定されている。
【0029】
図6は本発明に係る第4実施形態の読取ユニットの斜視図である。
図6に示すように、回路9は基板10上に構成されている。本実施例では、ベース部材2の奥側の側面に基板10を固定しているが、手前側の側面2fに基板10を固定しても良い。また、本実施例では、コネクタ12が設けられている。読取ユニットの横幅より画像読取装置の幅のほうが十分大きい為、ベース部材2の側面はスペース的に余裕が有る。
【0030】
図7は、本発明に係る第5実施形態の読取ユニットの斜視図である。
図7に示すように、基板10は左右に分割してベース部材2の両側面2e,2fに配置されている。フレキシブルケーブル11は初期形状は平面形状をしていて、図7では、左右対称に配置されたフレキシブルケーブル11が、それぞれ外向きに曲げられて接続されている。これにより、フレキシブルケーブル11が平面形状に戻ろうとする復元力は、X軸方向に左右それぞれ外向きに働く。フレキシブルケーブル11が左右とも対称形状で、対称に配置されている為、左右の復元力が打ち消し合う。
【0031】
図8は、本発明に係る第6実施形態の読取ユニットの断面図である。
図8に示すように、回路9は基板10上に構成されていて、ベース部材2の底面2gに固定されている。ベース部材2の底面2gは、上面や側面と異なり光学エレメントのセット性などといった制約を受け難く、他の面に比べて大きい同一平面を形成できる面である。
【0032】
また、フレキシブルケーブル11は初期形状が平面形状をしていて、光電変換部材7との接続部は上向き方向に曲げられて接続されている。これにより、フレキシブルケーブル11が平面形状に戻ろうとする復元力は上向きに働き、フレキシブルケーブル11に働く重力とは逆向きの力となる。このため、2つの力は互いに打ち消し合う方向に働く。
【0033】
図9は本発明に係る第7実施形態の読取ユニットの斜視図である。
図9に示すように、回路9はベース部材2の上面に形成されている例である。図示しないが、回路9をベース部材2の側面や底面に形成することもできる。このように、回路9が直接ベース部材2の表面に構成されている読取ユニットであることにより、回路9を基板に構成する場合に比べて、部品点数が少ない構成なっている。
【0034】
図10(A)は本発明に係る第8実施形態の読取ユニットの斜視図、(B)は中間保持部材を示す斜視図である。
図10(A)に示すように、回路9は中間保持部材8上に構成されている。これにより、回路9を基板に構成する場合に比べて、部品点数が少ない構成なっている。なお、中間保持部材8の形状は図10(B)では、光学エレメント3からCCDセンサ画素チップ7に入射する光の光路を中間保持部材8で遮らない様に矩形状の貫通孔8cを設けているが、中間保持部材8の形状はこの限りではない。
【0035】
図11は本発明の読取ユニットを備え、画像読取装置の一例としての、コンタクトガラスを外した状態を示すスキャナの斜視図、図12(A)は図11に示したスキャナの光学レイアウトの要部を示す図、(B)は図11のスキャナのフレームを示す斜視図である。
【0036】
図11に示すように、便宜上、コンタクトガラス21はスキャナ上方にはずしてある。読取ユニット1は読取ユニット1を支持するステー22上に固定されている。スキャナ光学系(第1走査体24a、第2走査体24b)はコンタクトガラス21上に配置された原稿を走査しながら読取る。また、図12(B)では画像読取装置のスキャナフレーム23のみを示す。
【0037】
図13は本発明に係る第9実施形態の読取ユニットの斜視図である。
図13に示すように、回路9は基板10上に構成されている。本実施例では基板10はスキャナフレーム23の側面23aに固定されている。これによると、基板の質量は読取ユニットにかからない。なお、本実施形態ではスキャナフレーム23の1つの側面23aに固定しているが、他のスキャナフレーム面や、図11では図示していないスキャナ外装カバーに固定しても、同様の効果が得られる。
【0038】
図14は本発明に係る第10実施形態の読取ユニットの斜視図である。
図14に示すように、フレキシブルケーブル11は上下左右対称に4つ配置されている。フレキシブルケーブル11の初期形状は平面形状をしているが、本実施形態の状態では、それぞれ上下左右対称な方向に曲げられて接続されている。そのため、それぞれのフレキシブルケーブルには平面形状の戻ろうとする復元力が働くが、上下左右対称であるため、各フレキシブルケーブルの復元力はお互いを打ち消し合う方向に力が働く。
【0039】
図15は本発明に係る第11実施形態の読取ユニットの斜視図である。
図15に示すように、回路9はスキャナ制御用基板10aと一体となってスキャナフレーム23の中の底面23cに取付けられている。これによると、画像読取装置の基板点数を削減でき、基板間を接続するハーネスなどの接続部材を削減できる構成になっている。
図15ではスキャナ制御用基板10aはスキャナフレーム23の底面23cの表面に取付けられているが、裏面に取付けることもできる。この時スキャナフレーム23の底面23cには、フレキシブルケーブル11を通す為の穴があいている。
【0040】
図16は本発明に係る画像形成装置の一例としての複写機の概略構成を示す図である。図16では複写機の一例として多機能型デジタル画像形成装置の場合を示す。なお、以下の説明において、前記CCDセンサ画素チップ7がCCDセンサ画素チップ154に、第1走査体24aが第1ミラー152に、第2走査体24bが第2ミラー155および第3ミラー156に、レンズ3,6がレンズ153にそれぞれ対応している。
【0041】
図16に示すように、この画像形成装置は、自動原稿送り装置101、スキャナユニット150、書込ユニット157、給紙ユニット130及び後処理ユニット140とを備えて構成されている。自動原稿送り装置101は、原稿をスキャナユニット150のコンタクトガラス106上に自動的に給送し、読み取りが終了した原稿を自動的に排出する。スキャナユニット150はコンタクトガラス106上にセットされた原稿を照明して光電変換部材であるCCD154によって読み取り、書込ユニット157は読み取られた原稿の画像信号に応じて感光体115上に画像を形成し、給紙ユニット130から給紙された転写紙上に画像を転写して定着する。定着が完了した転写紙は後処理ユニット140に排紙され、ソートやステープルなどの所望の後処理が行われる。
【0042】
まず、読取ユニット150は、原稿を載置するコンタクトガラス106と光学走査系で構成され、光学走査系は露光ランプ151、第1ミラー152、レンズ153、CCDセンサ画素チップ154、第2ミラー155および第3ミラー156などからなっている。露光ランプ151および第1ミラー152は図示しない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー155および第3ミラー156は図示しない第2キャリッジ上に固定されている。原稿を読み取る際には、光路長が変化しないように第1キャリッジと第2キャリッジとは2対1の相対速度で機械的に走査される。この光学走査系は図示しないスキャナ駆動モータによって駆動される。
【0043】
原稿画像はCCDセンサ画素チップ154によって読み取られ、光信号から電気信号に変換されて処理される。レンズ153およびCCDセンサ画素チップ154を図16において左右方向に移動させると画像倍率を変化させることができる。すなわち、指定された倍率に対応してレンズ153およびCCDセンサ画素チップ154の図において左右方向の位置が設定される。
【0044】
書き込みユニット157はレーザ出力ユニット158、結像レンズ159およびミラー160によって構成され、レーザ出力ユニット158の内部には、レーザ光源であるレーザダイオードおよびモータによって高速で定速回転するポリゴンミラーが設けられている。
【0045】
レーザ出力ユニット158から照射されるレーザ光は、前記定速回転するポリゴンミラーによって偏向され、結像レンズ159を通ってミラー160で折り返され、感光体面上に集光されて結像する。偏向されたレーザ光は感光体115が回転する方向と直交する所謂主走査方向に露光走査され、画像処理部によって出力された画像信号のライン単位の記録を行う。そして、感光体115の回転速度と記録密度に対応した所定の周期で主走査を繰り返すことによって感光体面上に画像、すなわち静電潜像が形成される。
【0046】
このように書き込みユニット157から出力されるレーザ光が、画像作像系の感光体115に照射されるが、感光体115の一端近傍のレーザ光の照射位置に主走査同期信号を発生する図示しないビームセンサが配されている。このビームセンサから出力される主走査同期信号に基づいて主走査方向の画像記録タイミングの制御、および後述する画像信号の入出力用の制御信号の生成が行われる。
以上の画像形成装置としての多機能型デジタル画像形成装置によれば、CCDセンサ画素チップ7にかかる重力を含めた外力が減少する為、振動などに対する強度が強くなる構成になっている。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の本発明によれば、光電変換部材と回路とが可撓性を有した接続部材で接続されているので、回路に加わる振動や組立作業時の力といった外力が光電変換部材に伝わらない為、光電変換部材を固定する中間保持部材にかかる負荷を低減できる。
【0048】
請求項2の発明によれば、請求項1の効果に加えて、光電変換部材と回路との接続を着脱可能とする為に設けたコネクタの重量が、光電変換部材にかからないという効果がある。
【0049】
請求項3の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、接続部材にかかる重力などの力が左右とも同様にかかるため、光電変換部材の取付位置がβ軸方向やγ軸方向に変位させるような力が加わらないという効果がある。
【0050】
請求項4の発明によれば、請求項1〜3の何れかの効果に加えて、光学エレメント上部から光やゴミが進入するのを防ぐという効果がある。
【0051】
請求項5の発明によれば、請求項1〜3の何れかの効果に加えて、スキャナ光学系が読取ユニット上部を走査するためにスキャナフレームの高さを高くすること無く、基板を配置することができるという効果がある。
【0052】
請求項6の発明によれば、請求項3の効果に加えて、接続部材の復元力を光電変換部材の伸長方向に力が加わる為、接続部材の復元力によって光電変換部材が反ったりする力が加わらず、また左右の復元力がお互いに打ち消し合うように働くという効果がある。
【0053】
請求項7の発明によれば、請求項1〜3の何れかの効果に加えて、基板の大きさを大きくできるという効果がある。
【0054】
請求項8の発明によれば、請求項7の効果に加えて、接続部材の質量に働く重力が光電変換部材に加わることを低減できる効果がある。
【0055】
請求項9又は10の発明によれば、請求項1〜3の何れかの効果に加えて、部品点数を削減できる効果がある。
【0056】
請求項11の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、読取ユニット全体の質量を低減できる効果がある。
【0057】
請求項12の発明によれば、請求項11の効果に加えて、接続部材から光電変換部材に加わる力を低減できる効果がある。
【0058】
請求項13の発明によれば、請求項11又は12の効果に加えて、光電変換部材を制御する回路をスキャナ制御用基板に構成する為、基板と配線の為のハーネスを削減できる効果がある。
【0059】
請求項14の発明によれば、画像形成装置の各部から発生する振動に対し、耐振動性に優れた画像読み取りが行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の読取ユニットの斜視図である。
【図2】図1の読取ユニットの断面図である。
【図3】第1実施形態の読取ユニットの変形例を示す断面図である。
【図4】本発明に係る第2実施形態の読取ユニットの斜視図である。
【図5】本発明に係る第3実施形態の読取ユニットの断面図である。
【図6】本発明に係る第4実施形態の読取ユニットの斜視図である。
【図7】本発明に係る第5実施形態の読取ユニットの斜視図である。
【図8】本発明に係る第6実施形態の読取ユニットの断面図である。
【図9】本発明に係る第7実施形態の読取ユニットの斜視図である。
【図10】(A)は本発明に係る第8実施形態の読取ユニットの斜視図、(B)は中間保持部材を示す斜視図である。
【図11】本発明の読取ユニットを備え、コンタクトガラスを外した状態を示すスキャナの斜視図である。
【図12】(A)は図11に示したスキャナの光学レイアウトの要部を示す図、(B)は図11のスキャナのフレームを示す斜視図である。
【図13】本発明に係る第9実施形態の読取ユニットの斜視図である。
【図14】本発明に係る第10実施形態の読取ユニットの斜視図である。
【図15】本発明に係る第11実施形態の読取ユニットの斜視図である。
【図16】本発明に係る画像形成装置の一例としての複写機の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 読取ユニット
2 ベース部材
2a 遮光用カバー(ベース部材表面)
2d ベース部材の取付面
2e 側面
2f 側面
2g 底面
3 レンズ(光学エレメント)
4 光路中心
7 CCDセンサ画素チップ7(光電変換部材)
7a CCDセンサ画素チップの取付面(光電変換部材の取付面)
8 中間保持部材
8a 第1の取付面
8b 第2の取付面
8c 貫通孔
9 回路
10 基板
10a スキャナ制御用基板
11 フレキシブルケーブル(接続部材)
12 コネクタ(着脱可能な接合部材)
21 コンタクトガラス
23 スキャナフレーム
23a 側面
23c 底面
24a 第1走査体(スキャナ光学系)
24b 第2走査体(スキャナ光学系)
Claims (14)
- 光線が透過する透過面を有する光学エレメントと、前記光学エレメントに対して所定位置にあり取付面を有する光電変換部材と、該光電変換部材の電気入出力信号を制御する回路と、前記光電変換部材と前記回路とを電気的に接続する接続部材と、前記光電変換部材の取付面に対向する第1の取付面と該第1の取付面とは異なる角度を有する第2の取付面とを有する中間保持部材と、前記光学エレメントを固定し前記第2の取付面に対向する取付面を有するベース部材とを備える読取ユニットにおいて、前記回路を形成する基板を前記ベース側で保持するとともに、前記接続部材が可撓性を有していることを特徴とする読取ユニット。
- 前記回路と前記接続部材との接合部が、着脱可能な接合部材から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の読取ユニット。
- 前記接続部材が前記光学エレメントを透過する光線の航路中心に対して略左右対称に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の読取ユニット。
- 前記回路が基板に構成されていて、該基板が前記ベース部材に固定された前記光学エレメントの上方に固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の読取ユニット。
- 前記回路が基板に構成されていて、該基板が前記ベース部材側面に固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の読取ユニット。
- 前記基板が2枚に分割されて前記ベース部材の両側面にそれぞれ配置され、前記接続部材が初期形状への復元力を有し前記光電変換部材の左右外向きに曲げられて接続されていることを特徴とする請求項3に記載の読取ユニット。
- 前記回路が基板に構成されていて、該基板が前記ベース部材底面に固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の読取ユニット。
- 前記回路が基板に構成されていて、前記接続部材が初期形状への復元力を有し前記光電変換部材の上向き方向に曲げられて接続されていることを特徴とする請求項7に記載の読取ユニット。
- 前記回路が前記ベース部材表面に構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の読取ユニット。
- 前記回路が前記中間保持部材表面に構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の読取ユニット。
- 原稿台のコンタクトガラス上に載置された原稿をスリット露光し、該スリットと直交方向に移動して原稿を走査し、原稿からの反射光による像がスキャナ光学系を介して請求項1又は2に記載の読取ユニットで原稿情報を読取る画像読取装置において、前記回路が基板に構成されていて、該基板がスキャナフレームに固定されていることを特徴とする画像読取装置。
- 前記接続部材が初期形状への復元力を有するとともに、少なくとも4つに分割されていて、該分割された接続部材が前記光学エレメントを透過する光線の光路中心に対して略上下左右対称に配置され、この上下左右対称に配置された接続部材がそれぞれ前記光電変換部材及び前記基板に曲げられて接続されていて、該基板が光電変換部材と略平行なスキャナフレーム側面に固定されていることを特徴とする請求項11に記載の画像読取装置。
- 前記基板がスキャナ制御用基板であることを特徴とする請求項11又は12に記載の画像読取装置。
- 請求項1〜10の何れかに記載の読取ユニットを搭載した画像形成装置。
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