JP2004116901A - 吸収式冷凍装置の高温再生器 - Google Patents

吸収式冷凍装置の高温再生器 Download PDF

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Abstract

【課題】多管貫流式の高温再生器において、下部管寄せでの溶液の混合撹拌を促進して温度差及び濃度差を可及的に解消することで伝熱管等の腐食を抑制し、耐久性あるいは信頼性を高める。
【解決手段】希溶液入口管22と降液管28とを、高温再生器1の下部管寄せ41の周方向に離間した二位置に、且つその流れ方向を下部管寄せ41の同一周回方向における接線方向に略合致させた状態でそれぞれ接続する。かかる構成とすることで、下部管寄せ41内には、希溶液入口管22からの希溶液と降液管28からの戻り溶液とによって溶液の旋回流れが生じ、温度及び濃度が異なる希溶液と戻り溶液との混合撹拌が十分に行われ、下部管寄せ41内における溶液の温度差及び濃度差が可及的に均一化され、その結果、下部管寄せ41及び伝熱管43の腐食作用が可及的に防止され、高温再生器の耐久性及び信頼性が向上する。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、吸収式冷凍装置の高温再生器の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
吸収式冷凍装置に用いられる高温再生器としては従来より種々の構造のものが提案されており、その中の一つに円筒型多管貫流式の高温再生器がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この円筒型多管貫流式高温再生器は、環状形態をもつ上下一対の管寄せを、該各管寄せの周方向に沿って並設された複数の伝熱管によって接続し、該各伝熱管の内側空間をバーナ等によって加熱される加熱室とする一方、上記各管寄せのうち、下部管寄せには、吸収器から流出する臭化リチウム等の吸収液の希溶液の入口通路となる希溶液入口管と、気液分離器から流出する戻り溶液の入口通路となる降液管とが接続され、該下部管寄せには上記希溶液入口管と降液管とを通して希溶液と戻り溶液とがそれぞれ流入される。そして、上記下部管寄せに流入した希溶液と戻り溶液とは、該下部管寄せから上記各伝熱管にそれぞれ分流され、上部管寄せに流れる間に上記加熱室の熱によって加熱され、沸騰して気液混合状態で上記上部管寄せに流入し、ここから揚液管を通って気液分離器側に流れ、該気液分離器において気液分離されることで吸収液の濃縮(再生)が行われるようになっている。
【0004】
ところで、このような円筒型多管貫流式高温再生器においては、降液管を希溶液入口管の途中に接続し、降液管からの戻り溶液を希溶液入口管からの希溶液に合流させ、混合状態で上記下部管寄せ側へ流入させるように構成しているので、例えば起動時のような希溶液の加熱沸騰の立ち上がり時期には、上記希溶液入口管側から降液管側への溶液逆流現象が発生し上記下部管寄せ側への希溶液の流入作用が損なわれることが懸念される。このような事情から、上記降液管にオリフィス又は絞り弁で構成される「絞り部」を備えることが提案されている。
【0005】
【特許文献1】
Figure 2004116901
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような構成とした場合には、絞り弁等の専用部材の付設によって高温再生器の製造コストが高くつくという問題があった。
【0009】
このような問題を解決する手段として、下部管寄せに対して希溶液入口管と降液管とをそれぞれ別個に取付け、上記希溶液入口管からの希溶液と上記降液管からの戻り溶液とをそれぞれ下部管寄せに流入させることが考えられる。
【0010】
この場合、通常考えられる構造としては、例えば製作の容易さとか製作コストの低廉さ等の観点から、図5に示すように、高温再生器の環状形態をもつ下部管寄せ50に対して、吸収器からの希溶液の入口となる希溶液入口管51と気液分離器からの戻り溶液の入口となる降液管52とを、該下部管寄せ50の中心を挟んで径方向に対向する二位置に、しかもこれらの流れ方向を上記中心に指向させた状態で接続する構造が考えられる。
【0011】
ところが、このような溶液流入構造を採用した場合、以下のような問題が生じることになる。即ち、下部管寄せ50に対してその径方向において対向する二位置からその中心側に向けて希溶液と戻り溶液とをそれぞれ流入させる場合、これら各流入溶液は共に流線q01,q02で示すように、その流入位置から左右両側にそれぞれ分流し、二つの流入位置を結ぶ直線に直交する直線Lに対応する部位の近傍領域において衝突するような流れ状態となり、これら両溶液はほとんど混合することがない。
【0012】
この場合、吸収器からの希溶液は温度及び濃度が共に低いのに対して、気液分離器からの戻り溶液は上記希溶液よりも温度及び濃度が高くなっている。このため、上記下部管寄せ50内には上記直線Lを境として、希溶液入口管51側に位置する低温度・低濃度領域と、戻り溶液流入側に位置する高温度・高濃度領域とに二分される。しかも、これら両領域にそれぞれ存在する溶液は、該各領域のそれぞれに対応して設けられた伝熱管にそのまま流入し上部管寄せ側に流れることになる。この結果、上記各伝熱管相互間においても、上記両領域の一方側に対応する各伝熱管と他方側に対応する各伝熱管との間において大きな温度差及び濃度差が生じることになる。そして、このような温度差及び濃度差に起因して高温・高濃度部位と低温・低濃度部位との間に電位差が生じ、上記下部管寄せ50及び各伝熱管には腐食(電解腐食)が発生し、延いては高温再生器の耐久性あるいは信頼性が損なわれることになるものである。
【0013】
そこで本願発明では、多管貫流式の高温再生器において、吸収器からの希溶液と気液分離器からの戻り溶液との混合撹拌を促進して各伝熱管相互間の温度差及び濃度差を可及的に解消することで該伝熱管等の腐食を抑制し、以て耐久性あるいは信頼性を高めることを目的としてなされたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、上記目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0015】
第1の課題解決手段
先ず本願発明は、基本となる第1の課題解決手段として、環状形態を有し且つ上下方向に離間して対向配置された下部管寄せ41と上部管寄せ42との間に複数の伝熱管43,43,・・を該各管寄せ41,42の周方向に所定間隔で並設し該各伝熱管43,43,・・の内側空間を加熱室46とする一方、上記下部管寄せ41には吸収器6からの希溶液入口管22と気液分離器2からの降液管28とをそれぞれ接続するとともに、上記上部管寄せ42には揚液管24を介して上記気液分離器2を接続してなる吸収式冷凍装置の高温再生器において、上記希溶液入口管22と上記降液管28とを、上記下部管寄せ41の周方向に離間した二位置に、且つその流れ方向を上記下部管寄せ41の同一周回方向における接線方向に略合致させた状態でそれぞれ接続したことを特徴としている。
【0016】
第2の課題解決手段
次に本願発明は、第2の課題解決手段として、上記第1の課題解決手段を前提として採用し、当該構成において、上記第1希溶液入口管22と降液管28とを上記下部管寄せ41の略同一高さ位置に接続したことを特徴としている。
【0017】
【発明の効果】
本願発明の各課題解決手段によれば次のような効果が得られる。
【0018】
▲1▼ 本願発明の第1の課題解決手段の構成によれば、上記希溶液入口管22と上記降液管28とを、上記下部管寄せ41の周方向に離間した二位置に、且つその流れ方向を上記下部管寄せ41の同一周回方向における接線方向に略合致させた状態でそれぞれ接続しているので、上記下部管寄せ41内には、上記希溶液入口管22から流入する希溶液のもつ速度エネルギーと上記降液管28から流入する戻り溶液のもつ速度エネルギーとの相乗作用によって該下部管寄せ41内を同一周回方向に向けて流れる溶液の旋回流れが生じ、低温且つ低濃度の希溶液と高温且つ高濃度の戻り溶液との混合撹拌が十分に行われ、これによって上記下部管寄せ41内における溶液温度及び溶液濃度の均一化が図られることになる。
【0019】
この結果、上記下部管寄せ41に接続された上記各伝熱管43,43,・・内を流れる溶液の伝熱管相互間における温度差及び濃度差がほぼ解消され、上記下部管寄せ41及び上記各伝熱管43,43,・・における腐食作用が可及的に防止され、高温再生器の耐久性及び信頼性が向上することになる。かかる効果は、希溶液と戻り溶液との間における温度差及び濃度差が最も大きくなる起動時のみならず、溶液温度が最も高くなり腐食という点において最も条件の厳しい定格運転時においても同様に得られるものである。
【0020】
▲2▼ 本願発明の第2の課題解決手段の構成によれば、上記第1希溶液入口管22と降液管28とを上記下部管寄せ41の略同一高さ位置に接続したことで、上記下部管寄せ41の高さ寸法をより低く設定してそのコンパクト化を図ることができ、延いては該下部管寄せ41を備えて構成される高温再生器全体としてのコンパクト化を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1には本願発明に係る高温再生器1を備えて構成される吸収式冷凍装置のシステム図を、また図2及び図3には上記高温再生器1の具体的構成を、それぞれ示している。
【0022】
この吸収式冷凍装置は、空冷式吸収式冷凍装置であって、吸収液として例えば臭化リチウム水溶液(LiBr水溶液)を、冷媒(被吸収液)として水(HO)を採用している。
【0023】
先ず、図1を参照して、吸収式冷凍装置の全体的なシステム構成を説明する。図1において、符号1は本願発明の要旨である高温再生器であり、その具体的構成については後述する。また、上記高温再生器1の上方には、揚液管24を介して連通された気液分離器3が設けられている。
【0024】
上記高温再生器1に供給される臭化リチウム希溶液は、空冷吸収器6において吸収液である臭化リチウム濃溶液に冷媒蒸気である水蒸気を吸収させることによって得られ、上記吸収器6から溶液ポンプ7及び逆止弁8を備えた希溶液入口管21側に流出される。
【0025】
上記希溶液入口管21は、低温側溶液熱交換器9を通過した後に、第1希溶液入口管22と第2希溶液入口管23とに分岐されている。そして、上記第1希溶液入口管22は、さらに高温側溶液熱交換器10を通過した後、上記高温再生器1に接続されている(この第1希溶液入口管22が特許請求の範囲中の「希溶液入口管」に該当する)。また、上記第2希溶液入口管23は、低温再生器3に接続されている。
【0026】
従って、上記吸収器6から上記希溶液入口管21側に流出する臭化リチウム希溶液は、先ずその全量が上記低温側溶液熱交換器9での熱交換により一次余熱されるとともに、この一次余熱された臭化リチウム希溶液のうち、その一部はさらに上記高温側溶液熱交換器10での熱交換により二次余熱された後に上記高温再生器1に供給され、該高温再生器1において再生作用を受けて第1の臭化リチウム濃溶液とされる。
【0027】
これに対して、一次余熱された臭化リチウム希溶液の他の一部は上記第1希溶液入口管22を介して直接上記低温再生器3に供給され、該低温再生器3において再生作用を受けて第2の臭化リチウム濃溶液とされる。
【0028】
即ち、上記高温再生器1においては、上記第1希溶液入口管22を通って供給される臭化リチウム希溶液をバーナ44(図2参照)の熱によって加熱沸騰させ、気液混合状態で上記揚液管2を介して上記気液分離器3に供給し、ここで冷媒蒸気である水蒸気と吸収液である第1の臭化リチウム濃溶液とに分離再生する。上記気液分離器2において気液分離された第1の臭化リチウム濃溶液は、第1濃溶液出口管25を通って高温側溶液熱交換器10に供給され、ここで上記第1希溶液入口管22を流れる臭化リチウム希溶液との間で熱交換を行うとともに、上記低温再生器3から第2濃溶液出口管26を通って流出する第2の臭化リチウム濃溶液と合流し、混合濃溶液として低温側溶液熱交換器9において希溶液入口管21を流れる臭化リチウム希溶液と熱交換した後、濃溶液出口管27を通って吸収器6の散布器14側へ供給される。
【0029】
また、上記気液分離器2に供給され、水蒸気と分離された溶液の一部は降液管28を通って上記高温再生器1側に還流される。さらに、上記気液分離器2において気液分離された水蒸気は、第1蒸気管31を通って上記低温再生器3に供給され、該低温再生器3において加熱熱源として利用されることで凝縮し、ドレン管33を通って凝縮器4側に供給される。
【0030】
ここで、上記高温再生器1の具体的構造を図2〜図4を参照して説明する。
【0031】
上記高温再生器1は、円筒型の多管貫流式の再生器であって、環状形態をもつ上下一対の菅寄せ、即ち、下部管寄せ41と上部管寄せ42と、該各管寄せ41,42の間にその周方向に所定間隔で並設された複数本の伝熱管43,43,・・とを備え、該伝熱管43,43,・・の内側空間を加熱室46としている。そして、上記上部管寄せ42側には、ブロア45を付設したバーナ44が上方から上記加熱室46に臨んで配置されており、該バーナ44の燃焼によって上記加熱室46の周囲を囲繞するように配置された上記伝熱管43,43,・・内を流れる希溶液を加熱沸騰させるようになっている。
【0032】
上記上部管寄せ42には、上記揚液管24が接続され、該上部管寄せ42はこの該揚液管24を介して上記気液分離器2に接続されている。
【0033】
上記下部管寄せ41には、上記第1希溶液入口管22の一端と上記降液管28の一端とがそれぞれ接続され、該第1希溶液入口管22からは吸収器6からの臭化リチウム希溶液が、また上記降液管28からは上記気液分離器2からの戻り溶液が、それぞれ流入されるようになっている。そして、この実施形態においては、上記下部管寄せ41に対する上記第1希溶液入口管22と降液管28の接続構造に本願発明を適用している。
【0034】
即ち、この実施形態においては、図3に示すように、上記降液管28と降液管28とを、上記下部管寄せ41の外周壁を通してその内部に臨ませた状態でそれぞれ接続するに際して、これら両管22,28を上記下部管寄せ41の周方向に離間した二位置において、且つその流れ方向を該下部管寄せ41の同一周回方向における接線方向に略合致させた状態でそれぞれ接続している。尚、この実施形態においては、上記第1希溶液入口管22と降液管28とが平面視において鋭角の交差角をもつように周方向に比較的接近させて配置している。さらに、側面視においては、図2に示すように上記第1希溶液入口管22と上記降液管28とが共に略水平に延出し、且つ上記下部管寄せ41に対する上記第1希溶液入口管22の接続位置と上記降液管28の接続位置とが略同一高さとなるようにそれぞれ設定している。
【0035】
このような接続構造を採用することで以下のような作用効果が得られる。
【0036】
即ち、上記第1希溶液入口管22と上記降液管28とを、上記下部管寄せ41の周方向に離間した二位置に、且つその流れ方向を上記下部管寄せ41の同一周回方向における接線方向に略合致させた状態でそれぞれ接続することで、図4に簡略図示するように、上記下部管寄せ41内には、上記第1希溶液入口管22から流入する臭化リチウム希溶液のもつ速度エネルギーと上記降液管28から流入する戻り溶液のもつ速度エネルギーとの相乗作用によって該下部管寄せ41内を同一周回方向に向けて流れる溶液の旋回流れ(流線qを参照)が生じ、低温且つ低濃度の希溶液と高温且つ高濃度の戻り溶液との混合撹拌が十分に行われ、これによって上記下部管寄せ41内における溶液の温度及び濃度の均一化が図られることになる。
【0037】
この結果、上記下部管寄せ41に接続された上記各伝熱管43,43,・・内を流れる溶液(即ち、臭化リチウム希溶液と戻り溶液の混合溶液)の伝熱管相互間における温度差及び濃度差がほぼ解消され、上記下部管寄せ41及び上記各伝熱管43,43,・・における腐食作用が可及的に防止され、高温再生器1の耐久性及び信頼性が向上することになる。
【0038】
尚、かかる効果は、臭化リチウム希溶液と戻り溶液との間における温度差及び濃度差が最も大きくなる起動時のみならず、溶液温度が最も高くなり腐食という点において最も条件の厳しい定格運転時においても同様に得られるものである。
【0039】
さらに、上記第1希溶液入口管22と降液管28とを上記下部管寄せ41の周方向に離間した二位置にそれぞれ接続する構成とし、さらに上記第1希溶液入口管22と降液管28とを上記下部管寄せ41の同一高さ位置に接続することで、上記下部管寄せ41の高さ寸法をより低く設定してそのコンパクト化を図ることができ、延いては該下部管寄せ41を備えて構成される高温再生器1全体としてのコンパクト化をも図ることができることになる。
【0040】
以上が上記高温再生器1の具体的構成の説明である。
【0041】
図1に戻って、上記低温再生器3においては、上述のように上記上記気液分離器2からの水蒸気を熱源として上記第1希溶液入口管22を通って供給される臭化リチウム希溶液を加熱沸騰させてこれを第2の臭化リチウム濃溶液として再生させる。この第2の臭化リチウム濃溶液は、第2濃溶液出口管26を通って流出し、上記第1濃溶液出口管25側の第1の臭化リチウム濃溶液と合流混合して混合臭化リチウム濃溶液(以下、単に「臭化リチウム濃溶液」という)とされる。また、上記低温再生器3において気液分離された水蒸気は、オリフィス30を備えたドレン管33を通って供給される水蒸気混合状態の凝縮水とともに空冷式の凝縮器4に供給され、ここで確実に凝縮液化されて凝縮水となり、液冷媒管34を通って蒸発器5内の上方に配置された凝縮水散布装置部分へ供給される。
【0042】
上記蒸発器5は、蒸発器伝熱管11を含む二次側冷媒サイクルを循環する冷媒(例えば、R407Cなど)と上記凝縮器4から液冷媒管34を介して送られてくる凝縮水とを相互に熱交換させるものであり、例えば冷房運転時の冷熱源となる。上記蒸発器5の容器内は、次述する吸収器6の吸収液分配ヘッダ12の吸収液分配室12aに連通している。尚、上記蒸発器5部分では、上記冷媒(R407Cなど)に代えて、例えばチラーシステムにおける冷水と熱交換するようにしてもよい。
【0043】
上記吸収器4は、空冷式の吸収器であって、その内周面に吸収液が上方から下方に垂直に流される複数本の吸収伝熱管6a,6a,・・と、該各吸収伝熱管6a,6a,・・の各々の外周面に設けられた多数枚の放熱フィン6b,6b,・・と、上記各吸収伝熱管6a,6a,・・の上部に設けられて該各吸収伝熱管6a,6a,・・の各々に対して吸収液を均等に分配する吸収液分配ヘッダ12と、上記各吸収伝熱管6a,6a,・・の下部に設けられた希溶液貯留ヘッダ13と上記各吸収伝熱管6a,6a,・・部分に発生する吸収熱を除去するファン15とを備えて構成されている。
【0044】
また、上記吸収液分配室12a内には、散布器14が上記各吸収伝熱管6a,6a,・・の上端に対応するようにして配置されている。上記各吸収伝熱管6a,6a,・・・内には、上記濃溶液出口管27を通して供給され且つ上記各散布器14,14,・・から散布される臭化リチウム濃溶液が流される。そして、この臭化リチウム濃溶液は、上記蒸発器5で蒸発した水蒸気を吸収熱を放熱しながら効率良く吸収することで臭化リチウム希溶液とされ、該臭化リチウム希溶液は上述のように、一旦、上記希溶液貯留ヘッダ13内に留められた後、溶液ポンプ7により逆止弁8を介して上記希溶液入口管21側に流出され、その一部は上記低温溶液熱交換器9及び高温溶液熱交換器10をそれぞれ経て上記高温再生器1に還流され、ここで高温再生される。また、他の一部は、上記低温側溶液熱交換器9を経て上記低温再生器3に還流され、ここで低温再生される。
【0045】
一方、上記第1濃溶液出口管25の上記第2濃溶液出口管26との合流部より上記高温側溶液熱交換器10寄り位置と、上記吸収器6の希溶液貯留ヘッダ13との間は、開閉弁16を備えたバイパス管29によって接続されている。
【0046】
ここで、吸収式冷凍装置の起動時の作動制御を、上記高温再生器1側の作動を中心に説明する。
【0047】
起動時には、先ず、上記開閉弁16を開弁させた状態で上記溶液ポンプ7をON作動させる。すると、上記吸収器6の希溶液貯留ヘッダ13側から臭化リチウム希溶液が上記希溶液入口管21を通り、その一部は上記第1希溶液入口管22を通って上記高温再生器1の下部管寄せ41に供給される。
【0048】
上記高温再生器1の下部管寄せ41に供給された臭化リチウム希溶液は、該下部管寄せ41からさらに上記各伝熱管43,43,・・に分流して上記上部管寄せ42側に流入し、さらに該上部管寄せ42から上記揚液管24を通って上記気液分離器2に供給される。上記気液分離器2側に臭化リチウム希溶液が流入することで、該気液分離器2内の臭化リチウム希溶液の液面が次第に上昇するが、この臭化リチウム希溶液の液面、即ち、臭化リチウム希溶液の貯留量は上記気液分離器2に設けた液面センサ(図示省略)によって検知される。上記液面センサによって上記気液分離器2内に所定量の臭化リチウム希溶液が貯留されたことが検知されると、これを受けて、上記溶液ポンプ7をOFF作動させて臭化リチウム希溶液の供給を停止させ、この状態で、上記バーナ44を点火して高温再生作用を開始させる。このように液面センサによって上記気液分離器2内に希溶液が所定量貯留されたことを確認した後にバーナ44の点火を実行することで、空焚きが確実に防止される。
【0049】
上記バーナ44が点火され加熱作用が開始されると、その熱を受けて上記各伝熱管43,43,・・内の臭化リチウム希溶液が加熱され、次第にその温度が上昇する。そして、この臭化リチウム希溶液の温度が80〜100℃に達すると、該臭化リチウム希溶液が沸騰を開始し、上記伝熱管43,43,・・内には気泡が発生するが、該高温再生器1内の圧力が未だ低いことから、その気泡の体積も大きなものとなる。このような体積の大きい気泡の発生によって上記気液分離器2内の臭化リチウム希溶液の液面が上昇する。
【0050】
この実施形態のものでは、上記バイパス管29を設けるとともに、該バイパス管29に設けられた上記開閉弁16を開弁させているので、上記気液分離器2内の溶液は該気液分離器2と上記吸収器6の希溶液貯留ヘッダ13との間のヘッド差によって上記第1濃溶液出口管25から上記バイパス管29を通って低圧部側へ流出する。これによって上記気液分離器2の気液分離機能が確実となる。
【0051】
また、この場合、上記降液管28内は満液状態であることから、臭化リチウム希溶液の温度上昇に伴って密度差による液循環が開始され、臭化リチウム希溶液は「降液管28→下部管寄せ41→伝熱管43→揚液管24→気液分離器2」の経路内で循環し、上記各伝熱管43,43,・・における希溶液の偏流状態の発生が未然に防止される。
【0052】
さらに加熱が進行し、高温再生器1の温度が120℃程度に達すると、上記高温再生器1内の圧力が上昇し発生する気泡の体積が小さくなってくるので、上記気液分離器2内の溶液の液面が次第に低下してくる。
【0053】
この気液分離器2内の溶液液面の低下を上記気液分離器2に設けた液面センサ(図示省略)で検知すると、これを受けて上記溶液ポンプ7をON作動させて臭化リチウム希溶液の供給を再開する。また、この場合、上記気液分離器2の内圧は既に高くなっているので、上記開閉弁16を閉弁すると、上記気液分離器2内の溶液は、上記吸収器6側との圧力差によって該吸収器6の散布器4へ流れる。
【0054】
尚、万一、ポンプによる希溶液の供給が遅れた場合や、上記溶液ポンプ7か上記逆止弁8が故障した場合には、上記高温再生器1側への臭化リチウム希溶液の供給が停止され、該高温再生器1に空焚き状態が発生することも懸念されるが、かかる事態に対しては、例えば上記降液管28に液面センサ(図示省略)を取り付けて該降液管28内における溶液液面を検知可能とし、該液面センサによって液面低下が検知された場合にはこれを受けて上記バーナ44の燃焼を停止させるようにすることでこれに対処できる。
【0055】
この運転状態では、上記高温再生器1においては、上記気液分離器2から降液管28を介して上記下部管寄せ41側に流入する戻り溶液は温度120℃程度、濃度60〜61%程度であるのに対して、上記溶液ポンプ7によって上記吸収器6側から流入する臭化リチウム希溶液は温度は20〜30℃程度、濃度57%程度であることから、これら両者間には90〜100℃という大きな温度差と3〜4%という大きな濃度差とがあり、従ってこれら両溶液間の温度差と濃度差とが解消されないと上記下部管寄せ41内には高温・高濃度領域と低温・低濃度領域とに二分され、上記下部管寄せ41に接続された伝熱管43,43,・・相互間においても大きな温度差と濃度差が生じ、下部管寄せ41あるいは伝熱管43の腐食が懸念される状態となることは既述の通りである。
【0056】
ところが、この実施形態のものにおいては、上述のように上記下部管寄せ41に対して上記第1希溶液入口管22と降液管28とをその流れ方向を上記下部管寄せ41の接線方向に向けて接続し該第1希溶液入口管22から流入する臭化リチウム希溶液と上記降液管28から流入する戻り溶液とによって上記下部管寄せ41内に溶液の旋回流を発生させて両溶液の混合撹拌を促進させてその均一化を図るようにしているので、上記各伝熱管43,43,・・相互間には温度差及び濃度差が殆ど生じず、従って上記伝熱管43,43,・・等の腐食が可及的に防止され、延いては高温再生器1の耐久性あるいは信頼性が確保されることになる。
【0057】
運転の継続とともに、上記高温再生器1の温度がさらに上昇し、次第に定格運転状態に移行することになる。このように上記高温再生器1の温度が上昇すると、それに伴って上記気液分離器2から第1濃溶液出口管25を通って流出する第1の臭化リチウム濃溶液の温度も上昇し、上記高温側溶液熱交換器10における該第1の臭化リチウム濃溶液と上記吸収器6側からの臭化リチウム希溶液との熱交換量も増加し、上記下部管寄せ41側に流入する臭化リチウム希溶液の温度が上昇するため、該臭化リチウム希溶液と上記気液分離器2から上記降液管28を通って上記下部管寄せ41に流入する戻り溶液との温度差は次第に縮小変化するので、上記下部管寄せ41内での溶液温度差は起動時のそれよりも小さくなっていく。即ち、高温再生器1の温度が最も高くなる定格運転時においても上記下部管寄せ41における溶液の旋回流による混合撹拌作用によって温度差及び濃度差の均一化が促進されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る高温再生器を備えた吸収式冷凍装置のシステム図である。
【図2】同装置に備えられた高温再生器部分の具体的構成を示す拡大図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】上記高温再生器における希溶液の流れ状態説明図である。
【図5】従来の高温再生器における希溶液の流れ状態説明図である。
【符号の説明】
1は高温再生器、2は気液分離器、3は低温再生器、4は凝縮器、5は蒸発器、6は吸収器、7は溶液ポンプ、8は逆止弁、9は低温側溶液熱交換器、10は高温側溶液熱交換器、11は蒸発器伝熱管、12は吸収液分配ヘッダ、13は希溶液貯留ヘッダ、14は散布器、15はファン、16は開閉弁、21は希溶液入口管、22は第1希溶液入口管、23は第2希溶液入口管、24は揚液管、25は第1濃溶液出口管、26は第2濃溶液出口管、27は濃溶液出口管、28は降液管、29はバイパス管、31は第1蒸気管、32は第2蒸気管、33はドレン管、34は液冷媒管、41は下部管寄せ、42は上部管寄せ、43は伝熱管、44はバーナ、45はブロア、46は加熱室である。

Claims (2)

  1. 環状形態を有し且つ上下方向に離間して対向配置された下部管寄せ(41)と上部管寄せ(42)との間に複数の伝熱管(43),(43),・・を該各管寄せ(41),(42)の周方向に所定間隔で並設し該各伝熱管(43),(43),・・の内側空間を加熱室(46)とする一方、上記下部管寄せ(41)には吸収器(6)からの希溶液入口管(22)と気液分離器(2)からの降液管(28)とをそれぞれ接続するとともに、上記上部管寄せ(42)には揚液管(24)を介して上記気液分離器(2)を接続してなる吸収式冷凍装置の高温再生器であって、
    上記希溶液入口管(22)と上記降液管(28)とが、上記下部管寄せ(41)の周方向に離間した二位置に、且つその流れ方向を上記下部管寄せ(41)の同一周回方向における接線方向に略合致させた状態でそれぞれ接続されていることを特徴とする吸収式冷凍装置の高温再生器。
  2. 請求項1において、
    上記第1希溶液入口管(22)と降液管(28)とが上記下部管寄せ(41)の略同一高さ位置に接続されていることを特徴とする吸収式冷凍装置の高温再生器。
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