JP2004116669A - 鉄道車両車軸用軸受 - Google Patents

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Takehiko Jinno
神野 勇彦
Kazunari Murai
村井 一成
Tatsuo Nakanishi
中西 辰夫
Yutaka Terasawa
寺澤 豊
Masanori Ueno
上野 正典
Hideto Nakanishi
中西 英人
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NTN Corp
Central Japan Railway Co
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NTN Corp
Central Japan Railway Co
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

【課題】潤滑油中に混在する摩耗粉等の鉄粉によってシールリップが傷付けられないようにする。
【解決手段】鉄道車両の車軸10を回転自在に支持するための鉄道車両車軸用軸受1であって、車軸10に嵌合させた内輪2と、軸箱20に嵌合させた外輪4と、内輪2の軌道と外輪4の軌道との間に転動自在に介在する複数の転動体6と、転動体6を等間隔に保持するための保持器8とを具備し、軸箱20に取り付けた静止部材32にオイルシール38を取り付け、オイルシール38のシールリップ36を車軸10に取り付けた回転部材12に摺接させたものにおいて、仕切り板40の最下部に貫通穴46を設けて、仕切り板40とシールリップ36との間の空間に潤滑油が溜まらないようにした。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は鉄道車両車軸用軸受に関し、より詳しくは、鉄道車両車軸用軸受におけるシール構造を改良したものである。
【0002】
【従来の技術】
鉄道車両車軸用軸受は鉄道車両車軸用として設計・製作した軸受であって、複列円すいころ軸受や複列円筒ころ軸受が用いられる。
【0003】
図2および図3を参照して説明すると、軸箱20のシールは、オイルシール38と仕切り板40で構成されている。仕切り板40は、シールリップ部の潤滑のため、オイルシール38との間の空間に油を溜めるような構造になっている。このようにして軸受静止時にもシールリップの一部を潤滑油に浸漬させておくことにより、再始動時に油膜が形成されやすいようにするためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
仕切り板40が存在することによって、仕切り板40とオイルシール38との間の空間に潤滑油が溜まる。ところが、潤滑油中には摩耗粉等の鉄粉が混在している。特に摩耗粉等の鉄粉はだんだんと蓄積されるため、これらがシールリップに噛み込み傷(クラック)をつけるおそれがある。また、シールリップが傷付けられるとそこから潤滑油が漏れ出し、軸受短寿命にもつながる。
【0005】
本発明の目的は、潤滑油中に混在する摩耗粉等の鉄粉によってシールリップが傷付けられるのを防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、鉄道車両の車軸を回転自在に支持するための鉄道車両車軸用軸受であって、車軸に嵌合させた内輪と、軸箱に嵌合させた外輪と、内輪の軌道と外輪の軌道との間に転動自在に介在する転動体と、転動体を等間隔に保持するための保持器とを具備し、軸箱に取り付けた静止部材にオイルシールを取り付け、オイルシールのシールリップを車軸に取り付けた回転部材に摺接させたものにおいて、前記オイルシールに、最下部に貫通穴を有する仕切り板を装着したことを特徴とするものである。これにより、シールリップと仕切り板との間に摩耗粉等の鉄粉が溜まらないので、シールリップが傷付けられにくくなる。したがって、油漏れがなくなり、軸受寿命が延びる。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の鉄道車両車軸用軸受において、前記仕切り板が軸受とオイルシールとの間に位置することを特徴とするものである。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1または2の鉄道車両車軸用軸受において、前記仕切り板が断面L字形で、軸方向に延在する円筒部分と半径方向に延在する平板部分とからなり、円筒部分をオイルシールの金属環の内周面に嵌め込み、前記貫通穴を平板部分に設けたことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に従って本発明の実施の形態を説明する。
【0010】
まず、図2に従って複列円すいころ軸受を用いた鉄道車両車軸用軸受の構成を説明する。この鉄道車両車軸用軸受1は、軸方向に隣接した一対の内輪2、複列の軌道をもった複列外輪4、内輪2の軌道と外輪4の軌道との間に転動自在に介在する複列の転動体(ここでは円すいころ)6、各列の転動体3を円周方向で等間隔に保持する一対の保持器8を主要な構成要素としている。
【0011】
内輪2は車軸10の端部に嵌合させ、車軸10の肩部に当接したスリンガ12と、車軸10の端部に形成したねじ部14に締め込んだナット16で軸方向に位置決めをして固定してある。外輪4は軸箱20に嵌合させてあり、その軸箱20は台車(図示省略)に固定される。したがって、鉄道車両車軸用軸受1により車軸10が回転自在に支持されることとなる。
【0012】
軸箱20の内部には油溜り22を設けてあり、通常、転動体6のピッチ円直径付近に油面が位置するようにして潤滑油を溜めてある。運転時には、軸受の回転に伴って潤滑油がはねかけられて油潤滑がなされる。油溜り22と連通する貫通穴24を設け、その貫通穴24に磁気栓26を取り付けてある。油溜り部22内の潤滑油中に混在する摩耗粉等を磁気的に吸着するためである。
【0013】
軸箱20の車両外側(図1の左側)の端部には前蓋30が取り付けられ、車両内側(図1の右側)の端部には後蓋36を取り付けてある。図示するように、前蓋30は軸箱20の開口端部とそこから露出した車軸10の端部とを覆っている。前蓋30の内周には環状の仕切り壁32を形成してある。仕切り壁32は下部で部分的に切り欠いてあり、油溜り部22と連通して潤滑油を溜める予備室34が形成されている。
【0014】
後蓋36とスリンガ12との間にラビリンスシール18が形成されている。また、後蓋36の内周面にオイルシール38を嵌合させ、そのシールリップをスリンガ12の外周面に摺接させてある。オイルシール38は、たとえば、ばねを使用したシールリップ38’と金属環39とからなり、外周面がゴムで覆われている形式のものなど、JIS B 2402に規定されている種類ならばいずれも使用可能である。
【0015】
オイルシール38には仕切り板40を装着してある。仕切り板40は、前蓋30における仕切り壁32に相当し、オイルシール38との間に空間(シール室)を画成して、潤滑油の循環流がオイルシール38のとりわけシールリップ38’に直接当たらないようにする一種の緩衝部材としての役割を果たす。シールリップ部分に潤滑油の循環流が直接当たると潤滑油の漏れが生ずるおそれがあるからである。
【0016】
図1において、仕切り板40はたとえば鉄板製の、断面L字形の環状部材であって、軸方向に延在する円筒部分42を金属環39の内周面に嵌め込み、半径方向に延びる平板部分44にこの実施の形態では貫通穴46を設けてある。貫通穴46は最下部に位置しており、仕切り板40とオイルシール38との間の空間(シール室)を外部と連通させる。したがって、軸受の回転に伴って潤滑油が循環しているときは、上記シール室内にも潤滑油が流入するが、軸受が静止すると、シール室内にあった潤滑油は貫通穴46から流出する。
【0017】
貫通穴46はシール室から潤滑油を流出させることができればよいので、図1に示したような丸穴に限らず、スリットや切欠きその他の種々の形態を取り得る。
【0018】
このように、貫通穴46を設けることにより、摩耗粉等の混在した潤滑油がシールリップ38’付近に滞留しないので、シールリップ38’が摩耗粉等によって傷付けられるおそれがなくなる。なお、シールリップ38’付近に潤滑油を滞留させないという観点からすれば、仕切り板40自体を廃止することも考えられるが、仕切り板40は、潤滑油の循環流がオイルシール38のとりわけシールリップ38’に直接当たらないようにする一種の緩衝部材としての役割を果たすのである。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、オイルシールのシールリップと仕切り板との間に摩耗粉等が溜まりにくいため、摩耗粉等によってシールリップが傷付けられることがなくなり、あるいは少なくとも減少し、軸受の潤滑寿命が延びる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はオイルシール付き仕切り板の正面図、
(b)は断面図である。
【図2】複列円すいころ軸受を用いた鉄道車両車軸用軸受の縦断面図である。
【図3】(a)はオイルシール付き仕切り板の正面図、
(b)は断面図である。
【符号の説明】
1 鉄道車両車軸用軸受
2 内輪
4 外輪
6 転動体
8 保持器
10 車軸
12 スリンガ(回転部材)
14 ねじ部
16 ナット
18 ラビリンスシール
20 軸箱
22 油溜り
24 貫通穴
26 磁気栓
30 前蓋
32 仕切り壁
34 シール室
36 後蓋
38 オイルシール
38’ シールリップ
39 金属環
40 仕切り板
42 円筒部分
44 平板部分
46 貫通穴

Claims (3)

  1. 鉄道車両の車軸を回転自在に支持するための鉄道車両車軸用軸受であって、車軸に嵌合させた内輪と、軸箱に嵌合させた外輪と、内輪の軌道と外輪の軌道との間に転動自在に介在する転動体と、転動体を等間隔に保持するための保持器とを具備し、軸箱に取り付けた静止部材にオイルシールを取り付け、オイルシールのシールリップを車軸に取り付けた回転部材に摺接させたものにおいて、前記オイルシールに、最下部に貫通穴を有する仕切り板を装着したことを特徴とする鉄道車両車軸用軸受。
  2. 前記仕切り板が軸受とオイルシールとの間に位置することを特徴とする請求項1の鉄道車両車軸用軸受。
  3. 前記仕切り板が断面L字形で、軸方向に延在する円筒部分と半径方向に延在する平板部分とからなり、円筒部分をオイルシールの金属環の内周面に嵌め込み、前記貫通穴を平板部分に設けたことを特徴とする請求項1または2の鉄道車両車軸用軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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