JP2004112718A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】省エネルギモードに移行可能な画像処理装置において、装置全体の統括制御を行うCPU201と、省エネルギモードから通常動作モードに復帰させる機能を有し、CPU201よりも消費電力の小さい省エネ制御部103と、省エネルギモードからの復帰トリガを検出する検出手段とを設け、省エネルギモードに移行した場合には、省エネ制御部103と上記検出手段のみに給電するようにする。さらに、省エネルギモードからの復帰に必要なデータの少なくとも一部を標準RAM210に記憶させて省電力モードにおいてここにも給電するようにし、省エネルギモードからの復帰処理は、標準RAM210に記憶させたデータを利用して行うようにするとよい。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像データの処理を行う複写機,プリンタ,スキャナ,ファクシミリ装置,デジタル複合機等の画像処理装置に関し、特に、省電力モードに関する制御に特徴を有する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
以前から、プリンタ,スキャナ,ファクシミリ装置,デジタル複合機等の画像処理装置において、消費電力低減の要求が大きく、特に、操作やジョブの実行がない待機時の消費電力の低減が要求されていた。そこで、従来から、エンジン等の消費電力の大きい部分への給電を停止する省電力モードを設け、待機時にはこの省電力モードに移行することによって消費電力を低減することが行われている。
そして、近年では、省電力モードにおける消費電力の低減要求はますます強くなり、特許文献1に記載のように、コントローラ部においても給電ラインを複数の系統に分け、これらを独立にON/OFFすることにより、省電力モードではコントローラ部でも動作に不要な部分への給電を停止し、さらなる低省電化を図ることが行われている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−328313号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、コントローラ上で装置の統括制御を行うCPUには常時給電が行われており、近年ますます厳しくなっている消費電力の目標値をこのような構成で達成することは困難になっている。
一方で、単にCPUへの給電を停止するのみでは、通常動作モードへの復帰に電源投入時と同等な長い時間を要することになり、操作性が低下してしまうという問題があった。
この発明は、このような問題を解決し、省電力モードでの消費電力を低減し、また省電力モードから通常動作モードへの復帰も短時間で行うことができるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、画像データの処理を行う画像処理装置において、装置全体の統括制御を行う第1の制御手段と、省エネルギモードに移行させる省エネルギモード移行手段と、その省エネルギモードから通常動作モードに復帰させる機能を有し、上記第1の制御手段よりも消費電力の小さい第2の制御手段と、上記省エネルギモードからの復帰トリガを検出する検出手段とを設け、上記省エネルギモードに移行した場合には、上記第2の制御手段と上記検出手段のみに給電するようにしたものである。
【0006】
あるいは、画像データの処理を行う画像処理装置において、装置全体の統括制御を行う第1の制御手段と、省エネルギモードに移行させる省エネルギモード移行手段と、その省エネルギモードから通常動作モードに復帰させる機能を有し、上記第1の制御手段よりも消費電力の小さい第2の制御手段と、上記省エネルギモードからの復帰トリガを検出する検出手段と、上記第1の制御手段の動作に必要なデータを記憶する第1の記憶手段と、上記第1の記憶手段よりも高速にアクセス可能な第2の記憶手段と、上記省エネルギモードからの復帰に必要なデータの少なくとも一部を上記第2の記憶手段に記憶させる手段とを設け、上記省エネルギモードに移行した場合には、上記第2の制御手段と上記検出手段と上記第2の記憶手段のみに給電し、省エネルギモードからの復帰処理は、上記第2の記憶手段に記憶させたデータを利用して行うようにするとよい。
このような画像処理装置において、上記省エネルギモードからの復帰処理を行う場合、上記第2の記憶手段に記憶させたデータを利用する際にその正誤を確認する手段を設けるとよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、この発明の画像処理装置の実施形態であるデジタル複合機の構成について、コントローラ及びソフトウェアの構成を中心に、図3乃至図7を用いて説明する。図3はそのデジタル複合機の構成をコントローラを中心に示すブロック図、図4はそのデジタル複合機に備えるソフトウェアの構成を示すソフトウェア構成図、図5は図3に示したASICの内部構成を示すブロック図、図6はそのASICのメモリマップを示す図、図7はそのデジタル複合機の構成をエンジン側についても示したブロック図である。
【0008】
このデジタル複合機は、図3に示すようにコントローラ200及びその付属ユユニットと、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス217によってコントローラ200に接続されたエンジン部300とによって構成されている。
そして、コントローラ200は、CPU201,操作部I/F203,IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1284インタフェース(I/F)204,ネットワークI/F205,ROM206〜208,NVRAM(不揮発性RAM)209,標準RAM210,オプションRAM211,ハードディスクドライブ(HDD)I/F212,オプションI/F213,FAXユニットI/F214,メモリカードI/F218を備えており、これらがASIC100を介して接続され、互いにデータの授受が可能になっている。
【0009】
CPU201はこのデジタル複合機を統括制御する第1の制御手段であり、ROMやRAM等の記憶手段からプログラムやデータを読み出して必要な処理を実行することにより、その制御動作を行う。
操作部I/F203はユーザがこのデジタル複合機を操作するための操作部230をコントローラ200と接続するためのインタフェースである。そして、操作部230は各種のキーやタッチパネルを積層した液晶ディスプレイ等によって構成されている。
IEEE1284I/F204は、このデジタル複合機をプリンタとして使用する際にホストとなるパーソナルコンピュータ(PC)等を接続するためのインタフェースである。
ネットワークI/F205はこのデジタル複合機をローカルエリアネットワーク(LAN)等のネットワーク215に接続するためのインタフェースである。
【0010】
ROM206〜208はそれぞれCPU201が実行するための各種プログラムやデータを記憶した第1の記憶手段であり、そのプログラムやデータには、制御動作用のもの、起動時や省エネルギモードからの復帰時に使用するもの等が含まれる。なお、ROM206はオペレーティングシステム(OS)及び基本アプリケーションプログラム(アプリ)を記憶し、ROM207,208はオプションアプリを記憶している。NVRAM209はバックアップ可能なRAMであり、システムの設定等を記憶する記憶手段である。
標準RAM210は、標準実装されたレジデントRAMで、ROM206〜208よりも高速にアクセス可能な第2の記憶手段であり、セルフリフレッシュを行うことによりその記憶内容を保持しておくことができる。オプションRAM211は、ユーザの要求に応じてオプションとして実装されるメモリであり、ここではDIMM(Dual Inline Memory Module)を用いている。なお、これらのRAMは図7においては区別せずにメモリ225として示す。
【0011】
HDDI/F212は、エンジン部300のスキャナで読み取った画像データや、各種インタフェースによって接続された外部装置やユニットから受信したデータを蓄積するための記憶手段であるHDD231をコントローラ200に接続するためのインタフェースである。
オプションI/F213はプリンタアプリケーション等のオプション機能を提供するユニットを接続するためのインタフェースである。FAXユニットI/F214は、同じくオプションとして提供されるFAXユニットを接続するためのインタフェースである。これらのインタフェースはPCIバス217に接続されている。
メモリカードI/F218は、SDカード(Secure Digital memory card)等のメモリカードを接続するためのインタフェースである。
【0012】
エンジン部300は、図7に示すように、エンジンASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向けIC)301,エンジンCPU302,ROM303,RAM304,画像処理部305,308,プロッタ306,スキャナ307を備えている。
エンジンASIC301は、PCIバス217を介するものを含め、エンジン部300の各部のデータ授受を仲介するユニットであり、エンジンCPU302はROM303に格納された制御プログラムを実行してエンジン部300の制御を行う制御手段である。ROM303はその制御プログラムを記憶するメモリであり、RAM304はエンジンCPU302のワークメモリとして使用するメモリである。
【0013】
また、画像処理部305はガンマ補正等を行う出力用画像処理部であり、プロッタ306はその処理後の画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成手段である。スキャナ307は原稿の画像を読み取る画像読取手段であり、画像処理部308はスキャナ307によって画像を読み取って得た画像データに対してシェーディング補正やガンマ補正等を行う入力用画像処理部である。
なお、図7に示すオプションユニット410及びFAXユニット420は、それぞれ図3に示したオプションI/F213及びFAXユニットI/F214に接続されるユニットである。
コントローラ200によってエンジン部300のプロッタ306,スキャナ307及びオプションの各ユニットを複写機,プリンタ,スキャナ等のアプリケーションに割り振ることにより、このデジタル複合機をこれらの装置として機能させることができる。
【0014】
コントローラ200を動作させるためのプログラムの構成は図4に示すとおりである。
まず、最上位にはプリンタ,複写機等の各機能を提供するためのアプリケーションとして、プリンタアプリ11,コピーアプリ12,FAXアプリ13,スキャナアプリ14,ネットワークアプリ15を備えている。
そして、これらのアプリがデジタル複合機の各部を動作させる場合、サービス層アプリケーションプログラミングインタフェース(API)16を介して次のサービス層に要求を送る。このサービス層としては、エンジンコントロールサービス(ECS)17,メモリコントロールサービス(MCS)18,オペレーションコントロールサービス(OCS)19,ファクシミリコントロールサービス(FCS)20,ネットワークコントロールサービス(NCS)21を備えている。
【0015】
これらのサービス層による動作要求は、システムコントロールサービス(SCS)22を備えたシステムリソースマネージャ(SRM)23によって調整され、汎用のOS24を介してコントローラ200のハードウェアリソース27に伝達される。また、エンジン26にはさらにエンジンコマンドI/F25も介して伝達される。
このような構成の各種プログラムによってハードウェアを制御することにより、このデジタル複合機をユーザからの指示に応じてプリンタ,複写機等として機能させることができる。また、プログラムは、CPU201やASIC100に依存する部分はサービス層で吸収することで、異なるCPU201や異なるASIC100でも移植が容易になるように構成されている。
【0016】
次に、コントローラ200に備えたASIC100の構成は図5に示すものである。なお、この図においては後述する省エネ制御部については図示を省略している。
ASIC100には、まず、CPU201を接続するためのCPUI/F107を設け、このCPUI/F107によってCPU201に合わせて内部レジスタ108やメモリのアクセスを行うためのCPUバスプロトコルの解釈を行っている。また、内部レジスタ108はPCIマスタ152に接続され、CPU201はこのPCIマスタ152によってPCIバス154のマスタとして各ユニットにアクセスすることができる。この際のアービトレーションを行うのがPCIアービタ151であり、コンフィグレジスタとなるのがPCI−CONFIG153である。
【0017】
また、CPUI/F107は、ROM206等を接続したローカルバスを制御するローカルバスコントローラ109とも接続し、ROM206等からCPU201へデータを読み出すことができる。また、ローカルバスは16ビット幅でアドレスの一部とマルチプレクスされるデータバス110と、マルチプレクスされていない下位のアドレスとアドレスをデコードして作られたチップセレクト信号とリード信号,ライト信号等の信号線を含む制御線111とを含んでいる。
【0018】
CPUI/F107はセレクタ113を介してメモリカードコントローラ114にも接続されている。メモリカードコントローラ114は外部に接続されたメモリカードにメモリカードI/F218とメモリカード用信号線115とによって接続され、所定のプロトコルに従ってメモリカードにアクセスするユニットである。また、セレクタ113はメモリカードからのCPUブートとダイレクトメモリアクセスコントローラ(DMAC)112を利用したメモリカードアクセスを切り換えるためのセレクタである。そして、メモリカードからのCPUブートが選択された場合、後述するCPU201のリセット後の最初の命令フェッチはメモリカードから行われる。
なお、DMAC112はメモリカードからデータを読み書きするためのDMACで、リードあるいはライトの動作が可能な1次元DMACである。
【0019】
また、ASIC100はRAMコントローラ106を備えており、RAM210,211にアクセスすることができる。そして、RAMコントローラ106は各DMACのアービトレーションを行うアービタ105に接続され、各ユニットからRAM210,211へのダイレクトメモリアクセス(DMA)を可能にしている。
DMACに接続されたユニットとしては、まずATA(AT Attachment)100規格に対応したHDD231を制御するハードディスクコントローラ116を設けている。そして、このハードディスクコントローラ116には、HDD231のデータを転送するための、1次元転送と2次元転送が可能なデータDMAC117と、HDD231のコマンドを転送するためのコマンドDMAC118とが接続している。
【0020】
また、画像データの圧縮と伸長を行う圧縮伸長器119,122には、画像入出力用で圧縮伸長器において圧縮を行う場合には入力、伸長を行う場合には出力で動作するDMAC120,123と、符号入出力用で圧縮伸長器において圧縮を行う場合には出力、伸長を行う場合には入力で動作するDMAC121,124とが接続している。また、圧縮伸長器119,122には、これらのいずれかの出力を選択してハードディスクコントローラ116に出力するセレクタと、いずれの伸長出力をビデオ画像出力用のDMAC130の入力に接続するかを選択するためのビデオセレクタ126とに接続している。
【0021】
符号130と132で示すのは、それぞれビデオ画像出力用とスタンプ出力用のDMACであり、これらは出力時に画像とスタンプの合成を行うための合成器129に接続している。なお、合成を行わないことも可能であり、この場合には画像とスタンプは別々に出力される。
合成器129は画像のシフトを行うシフタ128を介してビデオ画像出力用のFIFO(ファーストイン・ファーストアウト)メモリ127に接続し、またシフタは介さずにスタンプ画像出力用のFIFOメモリ131に接続している。そして、これらのFIFOメモリ127,131は、PCIターゲットとしてアクセスされた場合に応答するPCIターゲット159に接続している。また、DMAC130,132を含め、これらの要素が図7に示すビデオ出力部172を構成する。
【0022】
PCIターゲット159には、画像入力用のFIFOメモリ133も接続し、FIFOメモリ133には画像入力用のDMAC134が接続している。そして、これらの要素が図7に示すビデオ入力部171を構成する。さらに、PCIターゲット159にはPCIバス154側からメモリにアクセスする場合のデータパスとなるダイレクトパス135も接続している。
さらに、IEEE1284I/F信号線155に接続されたIEEE1284コントローラ137を設けており、これはIEEE1284のデータを入力するためのDMAC136に接続されている。また、操作部I/F送信用信号線156と操作部I/F用受信用信号線157とに接続された操作部コントローラ138も設けており、これは操作部230へのデータ出力用のDMAC139と操作部からのデータ入力用のDMAC140に接続されている。メディア・インディペンデント・インタフェース(MII)158によってネットワークI/F(PHY)205と接続されるメディアアクセスコントローラ(MAC)143も設けており、これはネットワーク送信用のDMAC141とネットワーク受信用のDMAC142とに接続されている。
【0023】
さらに、ASIC100には画像の合成あるいは回転を行う編集器147も設けており、これは入力用のDMAC144,145及び出力用のDMAC146と接続している。また、設定したデータで領域をフィルするクリアコントローラ148も設け、2次元あるいは1次元のメモリフィルが可能なDMAC149に接続している。
以上のようなASIC100において、各ユニットの物理アドレスは図6に示すようなメモリマップにマッピングされる。
【0024】
次に、以上説明した構成のデジタル複合機における電源投入時の動作について説明する。
エンジン部300においては、電源が投入されるとエンジンCPU302によって各機能が初期化され、コントローラ200の初期化が終わってコマンドを送信してくるまで待機状態になる。
一方、コントローラ200側では、電源が投入されるとASIC100にリセット信号が入力され、ASIC100はそれぞれリセットが必要なデバイスにリセット信号を分配する。CPU201はリセット信号がアサートされ、ネゲートされると、CPU201のリセットベクタの命令をフェッチしようとする。ASIC100はCPU201のフェッチ信号を受け取るとアドレスをデコードして、初期化プログラムの格納されているROM206のCS信号をアサートし、CPU201が要求したアドレスの内容(命令コードあるいはデータ)を読み出して、CPU201へ渡す。
【0025】
CPU201はASIC100に命令の読み出しを繰り返し要求し、ASIC100はそのアドレスに応じてROM206に記憶している命令コードあるいはデータをCPU201へ渡す。このようにしてCPU201は初期化プログラムを実行して初期化処理を行うことができる。
この初期化プログラムでは、CPU201の初期化,ASIC100に接続される標準RAM210とオプションRAM211の初期化,PCIバス217の初期化,エンジン部300の初期化,操作部230の初期化,HDD231の初期化,ホストと接続されるIEEE1284I/F204の初期化,ネットワークI/F205の初期化を行い、また必要に応じてオプションユニット410及びFAXユニット420の初期化を行う。
【0026】
CPU201の初期化においては、CPU(MIPS系)は、ブートコンフィグデータをASIC100から読み取り、リセット解除後、命令のフェッチを開始し、コールドリセットかそれ以外によるリセット例外かどうかの判定,ASIC100のローカルバスのアクセスタイミングの初期化,CPU201内のキャッシュの初期化,TLB(Translation Look−aside Buffer)の初期化,例外ベクタの設定,コプロセッサの初期化を行う。
【0027】
標準RAM210とオプションRAM211の初期化においては、標準RAM210のタイミングに関わるパラメータを決定する前に、オプションRAM211が存在するか否かを確認し、もし存在すればオプションRAM211の情報を格納してあるNVRAM209をアクセスして、オプションRAM211の容量,速度,構成を読み出し、標準RAM210とタイミングを比較し、遅いほうのタイミングを使用してASIC100に設定を行い、各RAMの初期化を行う。
その後、割り込みベクタの設定、各RAMのデータ領域への初期値の設定などを行う。
【0028】
PCIバス217の初期化においては、ASIC100の内部レジスタ108のコンフィグ用レジスタを使用して、PCIバス217に存在する全デバイスのサーチを行う。そしてデバイスのタイプを判断し、バスブリッジがあれば、その先のバスのデバイスをサーチする。すべてのデバイスの列挙が完了したら、PCIバス217のアドレス空間にマッピングを行う。ASIC100管理下のメモリの先頭アドレスを0x0000.0000としてマッピングを行い、その他のデバイスは、ASIC100のレジスタ空間に用意されたPCIメモリ空間アクセスウインドウあるいはPCII/O空間アクセスウインドウ内にマッピングする。マッピングが完了したら、それぞれのデバイスのコマンドレジスタのバスマスタイネーブル,メモリイネーブル,IOイネーブルビットに1を設定して、デバイスが動作する状態にする。
【0029】
エンジン部300の初期化においては、エンジン部300とコントローラ200の通信は、エンジン側PCIデバイスが持つ送信バッファ/受信バッファを介して行う。
操作部230の初期化においては、操作部230とコントローラ200との間でのデータの送信と受信は全二重で行われる。あらかじめ決められているパケットサイズで、パケット通信を行い、操作部230にシステムが初期化中であることを表示させる。
【0030】
HDD231の初期化においては、HDD231がHDDI/F212に接続されているかどうか否かの確認を行い、HDD231が接続されている場合には、HDD231の情報を読み出し、あとで利用するために管理情報をメモリに格納する。
各種デバイスの初期化が完了すると、OS24は、システムのコンフィグ情報にもとづいてアプリケーションを起動する。ただし、FAXユニット420が存在しない場合は、FAXアプリ13は起動しない。そして、アプリケーションが起動すると操作部230には、デフォルトでコピーアプリの操作画面が表示され、ユーザの指示待ちになるが、このデフォルトの画面は変更することが可能である。
【0031】
なお、CPU201はASIC100を経由して、メモリカードコントローラ114の先のメモリカードI/F218に接続されたメモリカードから直接命令をフェッチして実行することができる。また、RAMコントローラ106は、省エネルギモード時にセルフリフレッシュになるように設定するレジスタがあり、一定時間アクセスがなければ、自動的に標準RAM210をセルフリフレッシュモードに設定する。また、その後、標準RAM210に対してアクセスが発生すると自動的に標準RAM210をセルフリフレッシュモードから解除して、CPU201などからのアクセスを継続する。
【0032】
このような初期化処理において、ASIC100のROM206へのアクセス時間は、データバス幅に依存するが、ASIC100の外部端子数を少なく抑えるために、16bitや8bitなどのようにCPU201のデータバス幅よりも少ないbit数で構成されることが多い。従って、標準RAM210やオプションRAM211よりもアクセス速度が遅くなる。また、SEEPROM(Serial Electrically Erasable Programmable ROM)、SDカード、メモリスティックのようなbit数が4bitや1bitのシリアルデバイスを使用した場合には特に遅くなる。
初期化プログラムを含め、プログラムの実行速度はプログラムやデータの読み出し速度に依存するので、このようにアクセス速度の遅いメモリから読み出しを行わざるを得ない電源投入時の初期化は、さほど高速に行うことはできない。
【0033】
なお、上記のような低速のメモリに格納されたプログラムのコードは、処理の実行中に適宜RAMにコピーし、コピー後はRAMからそのコードを読み出して実行するようにしており、コピー後は高速な実行が可能になる。RAMの容量が十分であれば低速のメモリに格納された全てのメモリをRAMにコピーするとよいが、十分でない場合には、どうしても高速に実行しなければならない部分のみをコピーするようにする。
【0034】
次に、図8乃至図10も用いて、以上説明した構成のデジタル複合機におけるコピー動作について説明する。図8は、そのコピー動作時のデータの流れを図7のブロック図に重ねて示す図、図9はこのコピー動作における画像データの入力タイミングを示す図、図10は同じく画像データの転送タイミングと動作を示す図である。なお、図8において、図7に示したほとんどの符号は図示を省略しており、以下の対応する図面においても同様である。
このデジタル複合機は、ユーザの指定によって様々なモードでコピー動作を行うことができ、その一例は表1に示す通りである。
【0035】
【表1】
【0036】
他にもモードはあるが省略し、ここでは単純コピーのN=1の場合を代表として説明する。
ユーザが上記のモードを設定すると共に図示しない自動原稿搬送装置(ADF)に原稿501をセットし、操作部230にあるスタートキーを押下すると、外部イベントを監視している図4に示したSCS22がスタートキーの押下を検知し、現在操作部230でアクティブになっているアプリケーションであるコピーアプリ12に、スタートキーが押されたことを通知する。
【0037】
すると、コピーアプリ12は、現在の操作部230で選択されているモードから、単純に原稿をスキャンして、1枚原稿を読み取り、1枚出力することが要求されていること検知する。そこでコピーアプリ12は、原稿を1枚読み取って1枚出力するために必要なシステムリソースを確保するようにSCS22に要求し、システムリソースを確保できる場合には、MCS18に、原稿を1枚読んでその原稿と等しいサイズで1枚原稿を出力するように要求を出す。MCS18は、必要なメモリをSRM23に要求し、確保してから、ECS17に原稿を1枚読んでその原稿と等しいサイズで1枚原稿を出力するように要求を出す。
【0038】
するとECS17は、OS24へコマンドを発行するように要求する。OS24はデバイスドライバを呼び出して、エンジンコマンドI/F25を経由して、エンジン26にコマンドを発行する。エンジンASIC301の通信バッファ経由でエンジンCPU302がコマンドを受け取ると、ADF上の原稿501を読み取るために、スキャナ307の制御を行う。
すると、原稿501はADFによりプラテンガラス上に搬送され、スキャナ307のキャリッジがこれを走査することで原稿501の画像データがCCD(電荷結合素子)経由で読み取られる。
【0039】
読み取られた画像データは、矢印Aで示すように画像処理部308により量子化され、画像補正されて、エンジンASIC301へ転送される。それに先立ってコントローラ200では、ビデオ入力部171の設定を完了しており、エンジンASIC301から画像データを転送してメモリ225上に入力画像データ502として格納する。
【0040】
エンジンASIC301とASIC100との接続は、PCIバス217を介して行われ、エンジンASIC100がマスタとなってライト動作をし、ASIC100のビデオ入力部171の入力がターゲットとして動作する。画像データの転送は、読み取り時に作る擬似ラインシンク信号LSYNCに同期して、ライン単位で転送のタイミングが取られ、ライン内ではあらかじめ決められたバースト長に従って、バースト転送が繰り返される。画像データの入力タイミングを図9に、画像データの転送タイミングと動作を図10に示す。
同様に、画像出力時は、ポリゴンの回転周期などから作成されるラインシンク信号LSYNCに同期して、ライン単位で転送のタイミングが取られ、ライン内ではあらかじめ決められたバースト長に従って、バースト転送が繰り返される。
【0041】
メモリ225上に格納された入力画像データ502は、ジャム時のリカバリのため、あるいはあとで電子文書としてネットワークなどから利用するために、HDD231に蓄積する。HDD231への蓄積は、圧縮データで行ったり非圧縮データで行ったりする。圧縮した結果が圧縮前よりもデータ量が多い場合などは、非圧縮データで蓄積する。画像データの圧縮は、矢印Bで示すように、圧縮伸長器122を用いて行い、入力画像データ502を圧縮して符号データ503をメモリ225上に格納する。
【0042】
そして、メモリ225上に格納された1ページ分の符号データ503を複数のブロックに分割し、複数回のディスクアクセスに分解してHDD231へ蓄積する。1ページ分のHDDアクセスを連続で行うと、ネットワークからの電子文書アクセス要求が来た場合に1ページ分の符号データ蓄積完了まで応答が遅れてしまうので、ディスクアクセスは分割して行っている。
また、HDD231への符号データ503の蓄積と並行して、入力画像データ502を矢印Dで示すようにプロッタ306に向けて出力する。このため、MCS18は、画像の入力が始まると画像出力の要求をECS17に出す。すると、ECS17はOS24へ画像出力コマンドを発行するように要求する。これに対しOS24は、デバイスドライバを呼び出し、エンジンコマンドI/F25を経由してエンジン26にコマンドを発行する。
【0043】
エンジンASIC301の通信バッファ経由でエンジンCPU302がこのコマンドを受け取ると、用紙トレイから指定されたサイズの用紙を搬送するようにプロッタ306の制御をする。そして、エンジン部300側のタイミングで、ビデオ出力部172のFIFOメモリ127,131から入力画像データ502を読み出して、その画像データに基づいて用紙に画像504をプロットする。それに先立って、MCS18はビデオ出力部172のDMAC130,132の設定をして、起動しておく。
このデジタル複合機は、このように動作することで単純コピー(1toN:N=1)を行うことができる。
【0044】
次に、図11も用いて、このデジタル複合機におけるプリント動作について説明する。図11は、そのプリント動作時のデータの流れを図7のブロック図に重ねて示す図である。この図面において、一部の矢印を破線で示しているが、これは図面を見易くするためのものであり、実線の矢印で示した流れと対比するためのものではない。以下の対応する図面においても同様である。
このデジタル複合機において、IEEE1284I/F204に接続されたホストから印刷命令を含むデータが転送されてくると、図4に示すSCS22は、印刷命令データ505を受信して、プリンタアプリ11に通知する。
【0045】
すると、プリンタアプリ11は印刷命令データ505を解釈し、矢印Fで示すようにCPU201が画像の描画を開始する。また、プリンタアプリ11は、それと並行してMCS18に画像出力を要求する。すると、MCS18はSCS22に画像出力のためのリソースを要求する。SCS22は、要求されたリソースが使用可能になると使用可能であることをMCS18に通知し、出力の準備が整う。
この後、プリンタアプリ11は描画の完了した画像データ506をMCS18に渡す。そして、MCS18は、矢印Gで示すように画像データ506を圧縮伸長器119を使って圧縮する。圧縮された符号データ507は、ジャム時のリカバリで使うため、あるいはネットワークなどから電子文書として利用するために、矢印Iで示すようにHDD231に蓄積される。なお、描画と圧縮は、画像出力よりも高速に行われるため、画像データ506を圧縮した符号データ507は複数ページ分メモリ225上とHDD231にたまっていく。
【0046】
MCS18は、エンジン部300側の出力の準備が整うと、印刷順に符号データ507を圧縮伸長器122を使って伸長し、メモリ225上に出力用画像データ508として格納する。また、MCS18は、ビデオ出力部172のDMAC130,132を出力用に設定して起動をかけ、ECS17に画像出力を指示する。
するとECS17は、OS24へ画像出力コマンドを発行するように要求する。OS24はこれに応じ、デバイスドライバを呼び出し、エンジンコマンドI/F25を経由して、エンジン26にコマンドを発行する。
【0047】
エンジンASIC301の通信バッファ経由で、エンジンCPU302がこのコマンドを受け取ると、用紙トレイから指定されたサイズの用紙を搬送するようにプロッタ306の制御をする。そして、矢印Dで示すようにエンジン部300側のタイミングでビデオ出力部172のFIFO127,131から出力用画像データ508を読み出して、その画像データに基づいて用紙に画像509をプロットする。
このデジタル複合機は、このように動作することでプリント動作を行うことができる。
【0048】
次に、図12も用いて、このデジタル複合機におけるスキャナ動作について説明する。図12は、そのスキャナ動作時のデータの流れを図7のブロック図に重ねて示す図である。
このデジタル複合機において、ユーザが操作部230のデフォルトのコピーメニュー画面でスキャナ機能選択ボタンを押下すると、スキャナメニュー画面に移動することができる。
図4に示すSCS22は、操作部230でスキャナ機能が選択されたことを検知すると、それをスキャナアプリ14に通知する。この通知を受けると、スキャナアプリ14は操作部230にメニュー画面を表示するようにOCS19に指示を出す。
【0049】
その後、ユーザが原稿501を図示しないADFに置いて、読み取りのモードを設定し、スタートキーを押下すると、スキャナ動作が開始される。
SCS22は、スタートキーが押下されたことを検知すると、スキャナアプリ14にスタートキーが押されたことを通知する。すると、スキャナアプリ14は、現在選択されているモードを使って原稿501をスキャンするようにMCS18に指示を出す。
この指示を受けると、MCS18は、原稿をスキャンするのに必要なリソースをSCS22に要求する。そして、SCS22は、要求されたリソースが使える状態になるとそのことをMCS18に通知する。
【0050】
この通知を受けると、MCS18は、ECS17に原稿を1枚読むように要求を出す。すると、ECS17はOS24へコマンドを発行するように要求する。OS24はこの要求に応じ、デバイスドライバを呼び出し、エンジンコマンドI/F25を経由して、エンジン26にコマンドを発行する。
エンジンASIC301の通信バッファ経由でエンジンCPU302がこのコマンドを受け取ると、ADF上の原稿501を読み取るために、スキャナ307の制御をする。
【0051】
一方MCS18は、読み取りに先立ってビデオ入力部171のDMAC134に設定をし、起動をかけておく。そして、エンジンCPU302はスキャナ307を制御して原稿501の画像データを読み取り、画像入力に必要な画像処理を行う画像処理部308を経由してエンジンASIC302にその画像データを送る。
基本的な動作はコピー動作時の画像入力と同じであり、読み取られた画像データは、矢印Aで示すスキャナ307からメモリ225までの入力画像の流れを通って、入力画像データ502としてメモリ225上に格納される。なお、スキャナ動作で扱われる画像データのデータフォーマットは、白黒では8bit多値あるいは1bit2値、カラーではRGB各8bit多値のデータである。
【0052】
その後、入力画像データ502は、矢印Jで示すようにCPU201でのソフト処理によって出力先に応じて外部のホストPCやHDD231に適した画像フォーマットの符号データ210に変換する。変換後の符号データ210は、メモリ225に格納される。場合によっては、変換しない場合もある。
そして、その符号データ210は、スキャナアプリ14のモードに応じて、矢印Iで示すようにHDD231に格納したり、矢印Kで示すようにMIC143とIEEE1284I/F204を経由して、ホストに転送する。
このデジタル複合機は、このように動作することでスキャナ動作を行うことができる。
【0053】
次に、図13も用いて、このデジタル複合機におけるネットワークアプリケーション動作について説明する。図13は、そのネットワークアプリケーション動作時のデータの流れを図7のブロック図に重ねて示す図である。
このデジタル複合機において、ネットワークアプリ15とは、ネットワークからHDD231に蓄積された文書を扱うアプリケーションで、ホストからの要求に応じてサムネールを作成したり、データをホストに転送したり、印刷したり、別の複合機に転送したり、サーバに転送したりするアプリケーションである。
ネットワーク215に接続されたホストから、HDD231に蓄積された文書の一覧要求が来ると、SCS22はネットワークアプリ15に一覧要求が来たことを通知する。すると、ネットワークアプリ15は必要なリソースをSCS22に要求する。
【0054】
SCS22は、要求されたリソースが利用可能になるとその旨をネットワークアプリ15に通知し、ネットワークアプリ15は、HDD231に蓄積されている文書のサムネールをMCS18に要求する。
するとMCS18は、HDD231に蓄積されている文書に対してデータフォーマットに従った処理をしてサムネールデータ511を作成し、ネットワークアプリ15に渡す。このサムネールデータ511は、矢印Lで示すようにHDD231に蓄積された文書をメモリ225に読み出し、圧縮や変換のされていない画像データ513は矢印Nで示すようにCPU201により処理し、圧縮や変換されている符号データ512は矢印Mで示すようにCPU201によりいったん元の画像に戻してから処理することにより作成することができる。
【0055】
そして、作成したサムネールデータ511は矢印Pで示すようにホストに転送する。なお、この転送は、ネットワークアプリ15によってサムネールデータ511をホストの解釈できるファイルフォーマット、例えばホストがブラウザで閲覧しているのであればhtml形式、専用アプリケーションで閲覧しているのであればそのアプリケーションに適した専用の形式に変換してから行う。
ホストはサムネールデータ511を受け取るとユーザの処理待ちになり、たとえば、ユーザがある文書を選択してホスト側に転送するように要求を出すと、ホスト側のブラウザあるいは専用アプリケーションによる閲覧アプリは指定された文書をホストに転送するようにデジタル複合機に指示を出す。
【0056】
ホストからの転送要求を受け取ると、SCS22はネットワークアプリ15に文書転送の要求がきたことを通知する。すると、ネットワークアプリ15は必要なリソースをSCS22に要求する。
SCS22は、要求されたリソースが利用可能になるとそのことをネットワークアプリ15に通知し、ネットワークアプリ15はHDD231に蓄積されている文書データをMCS18に要求する。するとMCS18は、要求された文書データをネットワークアプリ15に渡す。なお、この文書データは矢印Lで示すようにHDD231から読み出された画像データ513や符号データ512であったり、その他の形式のデータであったりする。そして、ネットワークアプリ15は、受け取った文書データを必要であれば形式を変換してから矢印O,Qで示すようにホストに転送する。
【0057】
その後、ホストの閲覧アプリで閲覧しているユーザが文書を選択して印刷を指示すると、その閲覧アプリは指定された文書を印刷するようにデジタル複合機に指示を出す。
ホストからの印刷要求を受け取るとSCS22は、ネットワークアプリ15に文書印刷の要求がきたことを通知する。すると、ネットワークアプリ15は必要なリソースをSCS22に要求する。
SCS22は、要求されたリソースが利用可能になるとそのことをネットワークアプリ15に通知し、ネットワークアプリ15は、指定された文書を印刷するようにMCS18に要求する。
すると、MCS18は、印刷に必要なリソースをSCS22に要求し、出力用画像データ513を用意して、以後コピーの場合の動作と同様に文書を印刷する。
このデジタル複合機は、このように動作することでネットワークアプリケーション動作を行うことができる。
【0058】
次に、図1,図2及び図14も用いて、このデジタル複合機における省エネルギに関する状態遷移及び、この発明の特徴である省エネルギモードでの動作及び省エネルギモードから通常動作モードへの復帰時の動作について説明する。図1は、このデジタル複合機のコントローラ中で省エネルギモード及び復帰時の動作に関連する部分の構成を示すブロック図、図2は図1で示した部分の省エネルギモードにおける給電状態を示す図、図14はこのデジタル複合機における状態の遷移に伴う消費電力の遷移を示す図である。
【0059】
このデジタル複合機は、主電源をオンすると、上述したように、コントローラ200においてCPU201の初期化やASIC100の初期化を含む初期化プロセスを行い、エンジン部300のレディ待ちとなる。一方エンジン部300では、エンジンCPU302の初期化やエンジンASIC301の初期化を含む初期化プロセスを経て、プロッタ306の定着部のウォームアップを行い、コントローラ200と通信して定着部のウォームアップ中であることを知らせる。このときエンジン部300では、定着部が一定温度になるまでは、図14に示すように通常よりも電力を多めに使ってできるだけ高速に立ち上げようとする。
【0060】
定着部が目標温度になると制御を変更し、通常の電力を使って定着部の温度を一定に保つ。そして、エンジン部300がレディになり、ユーザの指示があると、コピー動作(画像形成動作)を開始し、このコピー動作中は一定の電力を消費する。
コピーが終了すると、コピー可能な状態で待機し、ある一定時間操作もジョブの実行もなければ、省エネルギモード移行の監視タイマのタイムアウトが発生し、CPU201の制御によって省エネルギーモードに遷移する。ここではCPU201が省エネルギモード移行手段として機能する。
【0061】
この省エネルギモードでは、省エネルギモードからの復帰トリガを検出する検出手段と省エネルギモードからの復帰に必要な部分を除いては給電を止め、消費電力を低く抑える。どの部分に給電するかについては後で述べる。
その後、省エネルギモードにおいて、ユーザがコピーをとるために省エネルギモードからの復帰キーを押下したり、ADFに原稿を載置したり、ADFを持ち上げたり、あるいはネットワーク215から復帰が指示されたりすると、これらが復帰トリガとなり、復帰動作を開始する。復帰動作中も、定着部の温度を上げるために通常よりも電力を多めに使って、できるだけ高速に立ち上げようとする。
【0062】
なお、復帰動作においては、コントローラ200においてCPU201の初期化やASIC100の初期化を含む初期化プロセスを行い、エンジン部300のレディ待ちとなる。一方エンジン部300では、エンジンCPU302の初期化やエンジンASIC301の初期化を含む初期化プロセスを経て、プロッタ306の定着部のウォームアップを行い。コントローラ200と通信して定着部のウォームアップ中であることを知らせる。エンジンがレディとなると、以後の動作は上述の場合と同じ通常モードとなる。
【0063】
ところで、このデジタル複合機は、図1に示すように、コントローラ200のASIC100に、省エネルギモード用の制御部として、CPU201よりも消費電力の小さい第2の制御手段である省エネ制御部103を設けている。そして、この省エネ制御部103は、省エネルギモードに遷移した後、外部からの復帰トリガを受けて、電源制御線(かつクロック出力制御線)であるPWRCTL1を制御して、画像処理装置のシステムを立ち上げ、通常動作モードへ復帰させる機能をもつ。このPWRCTL1は、イネーブル状態にするとクロックジェネレータ220に各部へのクロックの供給を停止させ、クロックジェネレータ220への電源供給も停止させる制御線である。
【0064】
このような省エネ制御部103を設けたので、このデジタル複合機においては、省エネルギモードでCPU201の電源を落としてしまっても通常動作モードへの復帰が可能となり、省エネルギモードにおいては、最低限省エネルギモードからの復帰トリガを検出する検出手段と省エネ制御部103に給電しておけばよいので、省エネルギモードにおける消費電力を低減することができる。また、省エネルギモードにおいては、不要な部分に対するクロックの供給も停止したり、不要な部分はリセットをかけた状態にしたりして、消費電力を低下させるようにしている。
【0065】
さらに、ASIC100に接続されるデバイスの電源を切るためには、ASIC100の電源がまわりこまないようにする必要があるため、その必要がある信号はHi−Z(ハイインピーダンス)状態に設定する。このため、ASIC100にはリセット入力信号をRESET信号とRESETE信号の2系統もち、パワーオン時は2系統ともリセットするが、省エネルギモード時は、RESET信号のみリセット状態とし、関連するIOバッファや端子をHi−Z状態とする。
また、省エネルギモードから復帰する条件としては、ネットワーク215からの復帰要求、ネットワークケーブルの抜き差し、ADFへの原稿セット、プラテンカバーの開け閉め、トナーボトルの交換、用紙トレイの出し入れなどが挙げられ、上述の検出手段としてはこれらの動作を検知するセンサを用いることができる。そして、このセンサの電源には、省エネルギモード時にも供給される系統を使用する。
【0066】
なお、検出手段はセンサのみではなく、例えばネットワーク215からの復帰指示を検出しこれに応答するためには、ネットワークI/F205が必要であり、ここに対しても電源とクロックを供給しなくてはならない。また、操作部230による操作を復帰トリガとするためには、その操作を検出するための操作部I/F203も検出手段となる。そして、このような検出手段は、検出の必要な復帰トリガに応じて設けたり定めたりすればよい。
また、検出手段としてASIC100上の多くのユニットの動作が必要になるのであれば、ASIC100全体に給電するようにしても構わない。ASIC100の消費電力はCPU201に比較して小さいし、この場合でもCPU201への給電を停止することによる消費電力低減効果は得られる。
【0067】
省エネルギモードからの復帰時には、省エネ制御部103がCPU201を始めとする各部にリセット信号を送信し、以後は上述した電源投入時の初期化の場合と同様な初期化処理を行って通常動作モードへ移行する。CPU201はリセット状態から開始し、前の状態が省エネルギモードであるかどうかはASIC100のレジスタを参照することで判断する。
【0068】
ところで、上記のように省電力モードで最低限の部分にしか給電しないようにした場合、CPU201は、電源投入時と同じようにROM206からコードを読み出し、それを実行して初期化処理を行うことになる。
初期化処理の説明で述べたように、ROM206に対するアクセス速度は遅いので、このようにした場合、プログラムROMへのアクセスタイムに依存する、コントローラ200のOS24を含むアプリケーションの立ち上がり時間は、電源投入時と比べてさほど高速化することができない。
【0069】
ここで、一応電源の入っている状態から立ち上げる省エネルギモードからの復帰時間は、電源の入っていない状態からの主電源オン時の立ち上げ時間よりも当然短くなくてはならい。そして、実際このようになっているが、どちらの時間も短いほうが良い。特に、省エネルギモードからの復帰時間は装置の操作性と直結するため、短縮の要求がより強い。
立ち上げ中にROM206から読み出した必要なプログラムやデータを標準RAM210にコピーし、コピー後はここから実行するようにすれば多少の高速化は図れるが、このコピーを行う時間が必要となる。
【0070】
そこで、通常モードでの動作中に予めROM206から省エネルギモードからの復帰に必要なデータの少なくとも一部(もちろん全部でもよい)を読み出し、標準RAM210にコピーして記憶させておくとよく、このデジタル複写機ではそのようにしている。この動作は、CPU201によって行うことができる。
このようにした上で、省エネルギモード時に標準RAM210にも給電し、標準RAM210をCKE信号によってセルフリフレッシュモードにしておくことで、省エネルギモードにおいても必要なデータの記憶を維持することができる。
この場合においては、標準RAM210の動作を制御するRAMコントローラ106も第2の制御手段に含めるものとする。この状態を示したのが図2であり、斜線部は省エネルギモードにおいて給電を行わない部分である。
そして、省電力モードからの復帰処理時において、CPU201から標準RAM210をアクセス可能になった時点からは標準RAM210にコピーしておいたコードやデータを読み出して実行するようにすれば、ROM206に記憶しているコードを実行するよりもはるかに高速にシステムを立ち上げ、装置を短時間で通常動作モードに復帰させることができる。
【0071】
なお、このデジタル複写機には、標準でコントローラに実装される標準RAM210とオプションで追加実装されるオプションRAM211の2種類のRAMを搭載している。
オプションRAM211は、通常の使用では不要であるが、プリンタ機能の性能アップのためやコピー機能の電子ソート機能の枚数を増やすためなどに追加されるものである。そのため、システムの管理領域や命令コードなどは、基本的に標準RAM210上に格納される。そこで、省エネルギモードからの復帰に必要なデータについてもこの標準RAM210に記憶させるようにしている。
一方、オプションRAM211に格納されている内容は、復帰時にシステムアプリケーションが立ち上がるためには不要なので、省エネルギモード時はオプションRAM211には通電せず、SDRAMのCKE信号も制御せず、リフレッシュ無しで内容が自然に破壊されるにまかせる。そして、復帰時に内容を初期化してその後の動作に用いるようにしている。
【0072】
なお、標準RAM210について、セルフリフレッシュモードで内容がバックアップされている場合でも、ノイズ等の何らかの原因で内容が破壊される可能性がある。そのため、復帰処理時に標準RAM210に記憶させたデータを利用し、そのコードを実行する前に、標準RAM210上のコードのチェックサムの検査あるいは巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)などを行うようにするとよい。そして、検査の結果標準RAM210に記憶させたデータに問題がなければ、標準RAM210に記憶させたコードを実行し、問題があるときはROM206に記憶しているコードを実行するようにするとよい。このようにすれば、ノイズ等により標準RAM210の記憶内容が破壊された場合でも正常にアプリケーションを起動し、復帰動作を行うことができる。
上記の検査は、CPU201がROM206に記憶しているプログラム(コード)を実行することによって行うようにするとよく、また標準RAM210に記憶させた全てのデータに対して行ってもよいが、一部を検査して判定してもよい。
【0073】
ところで、以上説明した実施形態においては、第1の記憶手段をROM,第2の記憶手段をRAMによって構成する例について説明したが、これらの記憶手段を他のメモリによって構成してもよいことはもちろんである。上述した実施形態は一例に過ぎず、他の点についても適宜変更してよいことは言うまでもない。
また、この発明をデジタル複合機に適用した例について説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、複写機,プリンタ,スキャナ,FAX装置のような画像処理装置や、その他省エネルギモードへの移行が可能な一般の電子装置にも適用することができる。あるいは、省エネルギモードへの移行とそこからの復帰を制御するような組み込み型の制御装置にも適用することができる。
【0074】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の画像処理装置によれば、省電力モードでの消費電力を低減することができる。また、省エネルギモードからの復帰に必要なデータの少なくとも一部第2の記憶手段に記憶させておき、そのデータを利用して省エネルギモードからの復帰処理を行うようにすれば、省電力モードから通常動作モードへの復帰も短時間で行うことができるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像処理装置の実施形態であるデジタル複合機のコントローラ中で省エネルギモード及び復帰時の動作に関連する部分の構成を示すブロック図である。
【図2】図1で示した部分の省エネルギモードにおける給電状態を示す図である。
【図3】この発明の画像処理装置の実施形態であるデジタル複合機の構成をコントローラを中心に示すブロック図である。
【図4】そのデジタル複合機に備えるソフトウェアの構成を示すソフトウェア構成図である。
【図5】図3に示したASICの内部構成を示すブロック図である。
【図6】そのASICのメモリマップを示す図である。
【図7】図3に示したデジタル複合機の構成をエンジン側についても示したブロック図である。
【図8】そのデジタル複合機におけるコピー動作時のデータの流れを図7のブロック図に重ねて示す図である。
【図9】そのコピー動作における画像データの入力タイミングを示す図である。
【図10】同じく画像データの転送タイミングと動作を示す図である。
【図11】図7に示したデジタル複合機におけるプリント動作時のデータの流れを図7のブロック図に重ねて示す図である。
【図12】同じくスキャナ動作時のデータの流れを図7のブロック図に重ねて示す図である。
【図13】同じくネットワークアプリケーション動作時のデータの流れを図7のブロック図に重ねて示す図である。
【図14】同じく状態の遷移に伴う消費電力の遷移を示す図である。
【符号の説明】
100:ASIC 103:省エネ制御部
106:RAMコントローラ 200:コントローラ
201:CPU 205:ネットワークI/F
206〜208:ROM 210:標準RAM
211:オプションRAM 215:ネットワーク
220:クロックジェネレータ 300:エンジン部
Claims (3)
- 画像データの処理を行う画像処理装置であって、
装置全体の統括制御を行う第1の制御手段と、
省エネルギモードに移行させる省エネルギモード移行手段と、
該省エネルギモードから通常動作モードに復帰させる機能を有し、前記第1の制御手段よりも消費電力の小さい第2の制御手段と、
前記省エネルギモードからの復帰トリガを検出する検出手段とを備え、
前記省エネルギモードに移行した場合には、前記第2の制御手段と前記検出手段のみに給電するようにしたことを特徴とする画像処理装置。 - 画像データの処理を行う画像処理装置であって、
装置全体の統括制御を行う第1の制御手段と、
省エネルギモードに移行させる省エネルギモード移行手段と、
該省エネルギモードから通常動作モードに復帰させる機能を有し、前記第1の制御手段よりも消費電力の小さい第2の制御手段と、
前記省エネルギモードからの復帰トリガを検出する検出手段と、
前記第1の制御手段の動作に必要なデータを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段よりも高速にアクセス可能な第2の記憶手段と、
前記省エネルギモードからの復帰に必要なデータの少なくとも一部を前記第2の記憶手段に記憶させる手段とを備え、
前記省エネルギモードに移行した場合には、前記第2の制御手段と前記検出手段と前記第2の記憶手段のみに給電し、該省エネルギモードからの復帰処理は、前記第2の記憶手段に記憶させたデータを利用して行うようにしたことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項2記載の画像処理装置であって、
前記省エネルギモードからの復帰処理を行う場合、前記第2の記憶手段に記憶させたデータを利用する際にその正誤を確認する手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
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