JP2004112503A - Pcr検出回路及びpcr検出方法とマルチメディア受信端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成でかつ比較的短時間でPCR値を抽出する。
【解決手段】MPEG2システムズ方式によるTSP系列について、全てのTSPについてヘッダ中のアダプテーションフィールドフラグを参照してアダプテーションフィールドの有無を判定し、そのフィールドが存在するTSPを抽出し(21)、このTSPのアダプテーションフィールドにあるPCRフラグを参照して当該フィールドにPCR値が記述があるか判定し、その記述のあるTSPを抽出し(22)、このTSPのアダプテーションフィールドからPCR値を抽出する(23)。これにより、PCR_PIDを持つPMTを待たなくてもPCR値を取得することができるようになる。
【選択図】 図2
【解決手段】MPEG2システムズ方式によるTSP系列について、全てのTSPについてヘッダ中のアダプテーションフィールドフラグを参照してアダプテーションフィールドの有無を判定し、そのフィールドが存在するTSPを抽出し(21)、このTSPのアダプテーションフィールドにあるPCRフラグを参照して当該フィールドにPCR値が記述があるか判定し、その記述のあるTSPを抽出し(22)、このTSPのアダプテーションフィールドからPCR値を抽出する(23)。これにより、PCR_PIDを持つPMTを待たなくてもPCR値を取得することができるようになる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば移動体向けデータ放送等のマルチメディア受像端末装置に係り、特にMPEG2システムズによる多重方式で用いられるPCR(プログラムクロックリファレンス)値を受信側で検出するためのPCR検出回路及びPCR検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、実用化に向けて開発されているSバンドを用いた移動体向けデータ放送システムでは、伝送方式にCDM(Code Division Multiplex:符号分割多重)方式を採用し、マルチメディア多重方式としてMPEG2(Moving Picture Experts Group phase 2)システムズ方式の採用を予定している。このMPEG2システムズ方式では、音声/映像の同期をとるために、送信側で多重伝送信号中にPCR(プログラムクロックリファレンス)値を定期的(100msec以内)に挿入しておき、受信側で受信信号からPCR値を抽出し、このPCR値に基づいて27MHzのSTC(システムタイムクロック)をPLL制御している。このPCR値はTSP(トランスポートストリームパケット)のアダプテーションフィールド内に記述される42bitのデータである。
【0003】
従来のMPEG2システムズ方式による多重伝送システムにおけるPCR値の検出は、まず複数種類のTSPから各番組情報を含んでいるPMT(プログラムマップテーブル)パケットを抽出し、そのPMTパケットからPCR値が記述されているTSPのID(以下、PCR_PID)を抽出する。そして、このPCR_PIDを持つTSPを抽出し、その中のアダプテーションフィールド内にあるPCR値を抽出するといったプロセスをとる。但し、PMT内のデータは更新されるため、常時バージョン情報を監視する必要がある。
【0004】
しかしながら、上記のような従来のPCR検出プロセスでは、いったんPMTを抽出してPCR_PIDを見つけ、このPCR_PIDに基づいてPCR値が記述されているTSPを探しにいくために時間がかかる。PMTを頻繁に送られていればPCR値が記述されているTSPを抽出する時間が短くなるが、その分伝送帯域を占有することになり、他のデータ伝送帯域を圧迫してしまう。
【0005】
また、PCR値の取得に時間が多くかかることは、チャンネル切り替え時間が多くかかることになり、受信機の性能において容認することはできない。この問題は、移動体向けデータ放送のような比較的低レート(例えば256kbps)の伝送システムにおいてPMTを頻繁に送ることはできないため、重要な課題となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情によりなされたもので、その目的とするところは、簡易な構成でかつ比較的短時間でPCR値を抽出することのできるPCR検出回路及びPCR検出方法と、PCR検出の高速化によりチャンネル切り替え時間の短縮を実現するマルチメディア受信端末装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、複数種類のトランスポートストリームパケット(以下TSP)が配列され、一定期間内のいずれかのTSPのアダプテーションフィールドにプログラムクロックリファレンス(以下PCR)値が記述され、各TSPのヘッダには前記アダプテーションフィールドの有無を示すアダプテーションフィールドフラグが配置され、前記アダプテーションフィールドには前記PCR記述の有無を示すPCRフラグが配置されたTSP系列を入力し、この入力TSP系列から前記PCR値を抽出するPCR検出回路及びPCR検出方法において、
前記入力TSP系列の各TSPについてヘッダ中のアダプテーションフィールドフラグを参照し、このフラグがアダプテーションフィールドの存在を示す場合に当該TSPを抽出し、このTSPのアダプテーションフィールドを解析してPCRフラグを参照し、このPCRフラグがPCR値の記述があることを示す場合に当該TSPを抽出し、このTSPのアダプテーションフィールドからPCR値を抽出することを特徴とする。
【0008】
特に、1論理チャンネルを構成する複数種類のトランスポートストリームパケット(以下TSP)が配列され、一定期間内のいずれかのTSPのアダプテーションフィールドにプログラムクロックリファレンス(以下PCR)値が記述され、各TSPのヘッダには前記アダプテーションフィールドの有無を示すアダプテーションフィールドフラグが配置され、前記アダプテーションフィールドには前記PCR記述の有無を示すPCRフラグが配置されたTSP系列を入力し、この入力TSP系列から前記PCR値を抽出するPCR検出回路及びその検出方法にあっては、前記入力TSP系列の各TSPについてヘッダ中のアダプテーションフィールドフラグを参照し、このフラグがアダプテーションフィールドの存在を示す場合に当該TSPを抽出する第1のTSP抽出手段と、この手段で抽出されたTSPのアダプテーションフィールドを解析してPCRフラグを参照し、このPCRフラグがPCR値の記述があることを示す場合に当該TSPを抽出する第2のTSP抽出手段と、この手段で抽出されたTSPのアダプテーションフィールドからPCR値を抽出するPCR値抽出手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
また、複数論理チャンネルを構成する複数種類のトランスポートストリームパケット(以下TSP)が配列され、一定期間内のいずれかのTSPのアダプテーションフィールドにプログラムクロックリファレンス(以下PCR)値が記述され、各TSPのヘッダには前記アダプテーションフィールドの有無を示すアダプテーションフィールドフラグが配置され、前記アダプテーションフィールドには前記PCR記述の有無を示すPCRフラグが配置され、前記複数の論理チャネルのテーブル構成を示すプログラムアソシエーションテーブル(以下PAT)と、このPATによって定義され、前記複数の論理チャネルそれぞれに対応するプログラムマップテーブル(以下PMT)パケットが適宜配置され、前記PATにはPMTパケットIDが記述され、各PMTパケットにはPCR値記述先パケットを示すPCRパケットIDが記述されるTSP系列を入力し、この入力TSP系列から前記複数の論理チャネルそれぞれのPCR値を抽出するPCR検出回路及びその検出方法にあっては、前記入力TSP系列の各TSPについてヘッダ中のアダプテーションフィールドフラグを参照し、このフラグがアダプテーションフィールドの存在を示す場合に当該TSPを抽出する第1のTSP抽出手段と、この手段で抽出されたTSPのアダプテーションフィールドを解析してPCRフラグを参照し、このPCRフラグがPCR値の記述があることを示す場合に当該TSPを抽出する第2のTSP抽出手段と、この手段で抽出されたTSPのアダプテーションフィールドからPCR値を抽出するPCR値抽出手段と、この手段で抽出されるPCR値を抽出元のパケットIDに対応付けて格納するPCR値格納手段と、前記入力TSP系列からPMTパケットを抽出するPMT抽出手段と、この手段で抽出されたPMTパケットから前記PCRパケットIDを抽出するパケットID抽出手段と、この手段で抽出されたPCRパケットIDを前記PATから得られるPMTパケットIDと対応付けて格納するPMT/PCRパケットID格納手段と、前記論理チャンネル切り替え時にそのチャネルに該当するPMTパケットIDが与えられ、このPMTパケットIDに対応するPCRパケットIDを前記PMT/PCRパケットID格納手段から読み出し、読み出したPCRパケットIDに対応するPCR値を前記PCR格納手段から読み出して、選択論理チャンネルに対応するPCR値として出力するPCR値読み出し手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
また、番組を構成する複数のメディアのビットストリームをMPEG2システムズ規格で多重したTSP系列によるマルチメディアデータ信号を受信して前記TSP系列を復調し、前記TSP系列中のPCR値に基づいてSTCの位相を制御し、このSTCに基づいて受信されたTSP系列から前記複数のメディアのビットストリームを分離して個別に復号した後、前記STCに基づいて各復号信号の再生出力を同期させるマルチメディア受信端末装置においては、上記のいずれか記載のPCR検出回路を備えるものとし、前記PCR検出回路により前記受信TSP系列から前記PCR値を検出し、前記STCの位相制御に供するようにしたことを特徴とする。
【0011】
上記構成によるPCR検出回路では、全てのTSPについて、ヘッダ中のアダプテーションフィールドフラグからアダプテーションフィールドを備えるTSPを抽出し、このTSPのアダプテーションフィールド内のPCRフラグがPCR値の存在を示していれば、そのアダプテーションフィールド内のPCR値を抽出するようにしているので、PMTを検索してPCR_PIDを抽出する必要がなくなり、比較的短時間でPCR値を検出することが可能となる。また、常に全てのTSPを監視しているので、最新のPCR値を抽出することができる。
【0012】
具体的には、1TSP系列内に1論理チャンネルが存在する場合には、入力された全てのTSP内のヘッダからアダプテーションフィールドフラグを抽出及び解析し、そのフラグがアダプテーションフィールドの存在を示すTSPを抽出してアダプテーションフィールド内のPCRフラグを抽出及び解析し、そのフラグがPCR値の存在を示すTSPを抽出してそのアダプテーションフィールド内に記述されるPCR値を抽出することを特徴とする。
【0013】
また、1TSP系列内に複数の論理チャンネルが存在する場合には、入力された全てのTSP内のヘッダからアダプテーションフィールドフラグを抽出及び解析し、そのフラグがアダプテーションフィールドの存在を示すTSPを抽出してアダプテーションフィールド内のPCRフラグを抽出及び解析し、そのフラグがPCR値の存在を示すTSPを抽出してそのアダプテーションフィールド内に記述されるPCR値を抽出して、PCR値が存在するPIDとPCR値を対応させてテーブル化しておき、一方で、入力された全てのTSPからPMTパケットを抽出し、このPMTパケットからPCRパケットIDを抽出し、このPCRパケットIDを別途PATから得られるPMTパケットIDと対応させてテーブル化しておき、論理チャンネル選択時にそのチャネルのPMTパケットIDを与えることで、上記テーブルを参照して指定PMTパケットIDに対応するPCRパケットIDを求め、このPCRパケットIDから対応するPCR値を読み出し出力することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明に係るPCR検出回路の説明に先立ち、このPCR検出回路を適用する移動体向けデータ放送用のマルチメディア受信端末装置の構成について、図1を参照して説明する。尚、上記データ放送は、伝送方式としてCDM方式を採用し、MPEG2システムズ規格に基づいて番組を構成する映像、音声、データの各ビットストリームをTSPに変換し、シリアルに多重して放送するものとする。
【0015】
図1において、アンテナ11はCDM方式によるデータ放送信号を受信するもので、その受信出力はチューナ12によって選局された後、CDM復調部13でCDM復調され、FEC(Forward Error Correction:順方向誤り訂正)処理部14でエラー訂正が施されてTSPが再生される。
【0016】
このようにして受信再生されたTSP系列はデコード分離部(DEMUX)15に供給される。このデコード分離部15では、各TSPを解析してそれぞれの種類を判別し、ビデオ(V)、オーディオ(A)、データ(D)に振り分けて、それぞれのビットストリームを個別に設けられた復号部161〜163に出力する。この際、TSP解析結果からPCR値を検出し、PLL(位相同期ループ)によるSTC生成部17に送り、PCR値に基づいて27MHzのSTCをPLL制御する。このSTCは、各メディアにおけるサンプリングの基準となっており、復号再生処理の基準となると共に、各メディア間の同期制御に供される。 以下、上記デコーダ15内に設けられるPCR検出回路の実施形態について説明する。
【0017】
(第1の実施形態)
図2は1CDM内に1番組(論理チャンネル)のPMTが存在する場合のPCR検出回路の構成を示すブロック図である。
図2において、入力TSP系列は、図3(a)に示すように、番組を構成する複数種類(PMT、オーディオ、ビデオ等)のTSPをシリアルに配列したものであり、所定期間内(100msec)のいずれかのTSPのアダプテーションフィールドにPCR値が記述される。TSPフォーマットは、図3(b)に示すように、ヘッダ領域にはアダプテーションフィールドの有無を示すアダプテーションフィールドフラグがあり、アダプテーションフィールドにはPCR値記述の有無を示すPCRフラグがある。すなわち、PCR値の記述の有無は、TSPのアダプテーションフィールドにおけるPCRフラグを参照することで判別可能である。また、PMTには、PCR_PID等が書き込まれている。尚、ここでは説明を簡単にするため、すでにPATからPMT_PIDが得られているものとする。
【0018】
このTSP系列は順次アダプテーションフィールドフラグ抽出/解析部21に供給される。このアダプテーションフィールドフラグ抽出/解析部21は、TSP系列の全てのTSPにおけるヘッダからアダプテーションフィールドフラグを抽出し、そのフラグの内容を解析してアダプテーションフィールドの存在を判別する。このアダプテーションフィールドフラグがアダプテーションフィールドが存在することを示している場合には、スイッチSW1により該当するTSPをPCRフラグ抽出/解析部22に導く。
【0019】
このPCRフラグ抽出/解析部22は、入力TSPからアダプテーションフィールドからPCRフラグを抽出し、このPCRフラグの内容を解析してPCR値記述の有無を判別する。PCRフラグがPCR値の記述があることを示している場合には、スイッチSW2により該当するTSPをPCR抽出部23に導く。
【0020】
このPCR抽出部23は、入力TSPのアダプテーションフィールドからPCR値を抽出する。このようにして抽出されたPCRは前述のSTC生成部17に送られる。
上記構成によれば、従来のようなPMTパケットの抽出、PCR_PIDの抽出、PCR_PIDを持つTSPの抽出とした処理が不要となり、構成が簡単になる。また、入力TSP系列中の全てのTSPについてアダプテーションフィールドを解析し、その解析結果からPCRフラグのあるTSPを検索して、そのTSPのアダプテーションフィールドに示されているPCR値を抽出するため、PCR_PIDを持つPMTを待たなくてもPCR値を取得することができ、従来のプロセスに比して短時間にPCR値を取得することが可能となる。この場合、全てのTSPからPCR値を検索しているので、そのバージョンは常に最新であり、改めてバージョンのチェックをする必要はない。
【0021】
図4は上記ハードウェア構成をソフトウェアで実現するためのフローチャートを示している。
まず、入力TSP系列について、ステップS1でTSP毎にヘッダ中のアダプテーションフィールドフラグを参照してアダプテーションフィールドがあるか判断し、アダプテーションフィールドを持つTSPが見つかるまでその判断を繰り返す。ステップS1でアダプテーションフィールドが検出された場合には、ステップS2で該当するTSPのアダプテーションフィールドにあるPCRフラグを参照し、このPCRフラグによりPCR値記述の有無を判断し、PCR値の記述なしと判断された場合には、ステップS1に戻って次のSTPについてアダプテーションフィールドの検索を行う。ステップS2でPCR値の記述有りと判断された場合には、ステップS3で、そのフラグを持つSTPからPCR値を抽出し、一連の処理を終了する。
以上の処理によって、ソフトウェアによってもPCR値を短時間に検出することが可能となる。
【0022】
(第2の実施形態)
図5は1CDM内に複数の番組(論理チャンネル)が存在する場合のPCR抽出回路の構成を示すブロック図である。尚、図5において、図2と同一部分には同一符号を付して示し、ここでは簡単に説明する。
【0023】
図5において、入力TSP系列は、図6の例(この例では、論理チャンネルCH1〜CH3にそれぞれオーディオA1〜A3を割り当て、それぞれのPCR_PIDをPCR_PID1,PCR_PID2,PCR_PID3で区別し、論理チャンネル毎にPCRを特定できるようにしている)に示すようなパケット構造を有している。
【0024】
この入力TSP系列は、順次アダプテーションフィールドフラグ抽出/解析部21に供給され、TSP系列の全てのTSPについて、ヘッダ中のアダプテーションフィールドフラグが抽出/解析され、そのフラグがアダプテーションフィールドの存在を示している場合には、スイッチSW1により該当するTSPがPCRフラグ抽出/解析部22に導かれ、そのアダプテーションフィールド内のPCRフラグが抽出/解析され、PCR値記述の有無が判断される。PCRフラグがPCR値記述ありと判断された場合には、スイッチSW2により該当するTSPがPCR抽出部24に導かれる。
【0025】
このPCR抽出部24は、入力TSPのアダプテーションフィールド内に記述されているPCR値を抽出すると共に、その記述のあるパケットID、すなわちPCR_PIDの情報も同時に取得する。このようにして抽出されたPCR値はPCR_PIDと対応付けられてPCR値格納テーブル25に格納される。
【0026】
一方、入力TSP系列は、順次PMTパケット判定部26に供給される。このPMTパケット判定部26は、TSP系列の全てのTSPについてPMTパケットか判定するもので、PMTパケットと判定された場合には、スイッチSW3により該当するTSPをPCR_PID抽出部27に導く。このPCR_PID抽出部27は、入力PMTパケットに記述されているPCR_PIDを抽出するもので、ここで得られたPCR_PIDは別途PATから得られるPMT_PIDに対応付けられてPCR_PID格納テーブル28に格納される。
【0027】
PCR値読み出し出力部29は、番組選択時(論理チャンネル切り替え時)に選択先のPMT_PIDが与えられ、このPMT_PIDに対応するPCR_PIDをPCR_PID格納テーブル28から読み出し、読み出したPCR_PIDに対応するPCR値をPCR値格納テーブル25から読み出して、選択番組に対応するPCR値をSTC生成部17に送出する。
【0028】
すなわち、上記構成によるPCR検出回路では、全てのTSPについてアダプテーションフィールドの存在を判断し、存在しているTSPのアダプテーションフィールド内のPCRフラグからPCR値記述の有無を判断し、記述有りと判断されたTSPのアダプテーションフィールドからPCR値を抽出して、同時に得られるPCR_PIDに対応付けて格納しておく。一方で、TSPの中からPMTのパケットを抽出し、このPMTパケットに記述されているPCR_PIDを抽出して、PMT_PIDに対応付けてPCR_PIDを格納しておく。そして、番組選択時に、該当するPMT_PIDから予め対応付けられているPCR_PIDを読み出し、このPCR_PIDに対応付けられているPCR値を読み出すようにしている。
【0029】
したがって、上記構成によれば、1CDM内に複数の番組が存在する場合でも、PCR値がPCR_PIDに対応付けられて保存され、一方で各PMT_PIDに対応付けられてPCR_PIDが保存されているので、番組切り替え時にPCR値が存在するパケットを検出することなく、直ちに該当するPCR値を検出することが可能となる。この場合も、全てのTSPのアダプテーションフィールドを解析してPCR_PID毎に常に最新のPCR値を保存するようにしているので、PCR値のバージョンを確認する必要はない。また、PMT_PIDに対応するPCR_PIDもPMTパケットが抽出される毎に更新されているので、番組毎に最新のPCR値が得られる。この結果、上記構成によるPCR検出回路をマルチメディア受信端末装置のデコード分離部15に組み込むことによって、短時間に番組切り替えることが可能となり、視聴者に対して番組切替毎に与える待ち時間を少なくすることができる。
【0030】
図7は上記ハードウェア構成をソフトウェアで実現するためのフローチャートを示している。
まず、入力TSP系列について、ステップS11でTSP毎にヘッダのアダプテーションフィールドフラグを参照し、このフラグからアダプテーションフィールドがあるか判断し、アダプテーションフィールドを持つTSPが見つかるまでその判断を繰り返す。ステップS11でアダプテーションフィールドを持つTSPが検出された場合には、ステップS12で該当するTSPのアダプテーションフィールドにあるPCRフラグを参照し、このPCRフラグから当該アダプテーションフィールド内にPCR値の記述があるか判断し、なければステップS11に戻って次のSTPについてアダプテーションフィールドの有無を判断する。ステップS12でPCRフラグによりPCR値の記述ありと判断された場合には、ステップS13でそのSTPからPCR値をPCR_PIDと共に抽出し、ステップS14でPCR_PIDに対応付けてPCR値をテーブルに格納しておく。このステップS14において、格納済みのPCR_PIDに対応するPCR値が新たに得られた場合には、最新のPCR値に更新する。
【0031】
一方、入力TSP系列について、ステップS15でTSP毎にPMTのパケットか判断し、PMTパケットが検出するまでその判断を繰り返す。ステップS15でPMTパケットが検出された場合には、ステップS16で該当するTSPからPCR_PIDを抽出し、ステップS17で別途得られているPMT_PIDと対応付けてPCR_PIDをテーブルに格納しておく。このステップS17において、格納済みのPMT_PIDに対応するPCR_PIDが新たに得られた場合には、最新のPCR_PIDに更新する。
【0032】
上記ステップS14及びS17の処理が完了した後、ステップS18で番組選局によりPMT_PIDの指定入力があるか判断し、PMT_PIDの指定入力があるまでその判断を繰り返す。PMT_PIDの指定入力があった場合には、ステップS19でテーブルに格納されているPMT_PIDに対応するPCR_PIDを読み出し、このPCR_PIDに対応するPCR値をテーブルから読み出してSTC生成部17に出力する。
【0033】
以上の処理によって、ソフトウェアによっても番組選択毎にPCRを短時間に抽出することが可能となる。
尚、上記実施形態では、伝送方式としてCDMを採用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の伝送方式であっても同様に実施可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、簡易な構成でかつ比較的短時間でPCR値を抽出することのできるPCR検出回路及びPCR検出方法と、PCR検出の高速化によりチャンネル切り替え時間の短縮を実現するマルチメディア受信端末装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るPCR検出回路が適用されるマルチメディア受信端末装置の構成を示すブロック図。
【図2】本発明に係るPCR検出回路の第1の実施形態として、1CDM内に1番組存在する場合の構成を示すブロック図。
【図3】上記第1の実施形態において、入力TSP系列のフォーマット構造の一例と、TSPフォーマットの構造を示す図。
【図4】上記第1の実施形態において、ソフトウェアで実現するための処理の流れを示すフローチャート。
【図5】本発明に係るPCR検出回路の第2の実施形態として、1CDM内に複数番組存在する場合の構成を示すブロック図。
【図6】上記第2の実施形態において、入力TSP系列のフォーマット構造の一例を示す図。
【図7】上記第2の実施形態において、ソフトウェアで実現するための処理の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
11…アンテナ
12…チューナ
13…CDM復調部
14…FEC処理部
15…デコード分離部(DEMUX)
161〜163…復号部
17…STC生成部
21…アダプテーションフィールドフラグ抽出/解析部
22…PCRフラグ抽出/解析部
24…PCR値抽出部
25…PCR値格納テーブル
26…PMTパケット判定部
27…PCR_PID抽出部
28…PCR_PID格納テーブル
29…PCR値読み出し出力部
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば移動体向けデータ放送等のマルチメディア受像端末装置に係り、特にMPEG2システムズによる多重方式で用いられるPCR(プログラムクロックリファレンス)値を受信側で検出するためのPCR検出回路及びPCR検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、実用化に向けて開発されているSバンドを用いた移動体向けデータ放送システムでは、伝送方式にCDM(Code Division Multiplex:符号分割多重)方式を採用し、マルチメディア多重方式としてMPEG2(Moving Picture Experts Group phase 2)システムズ方式の採用を予定している。このMPEG2システムズ方式では、音声/映像の同期をとるために、送信側で多重伝送信号中にPCR(プログラムクロックリファレンス)値を定期的(100msec以内)に挿入しておき、受信側で受信信号からPCR値を抽出し、このPCR値に基づいて27MHzのSTC(システムタイムクロック)をPLL制御している。このPCR値はTSP(トランスポートストリームパケット)のアダプテーションフィールド内に記述される42bitのデータである。
【0003】
従来のMPEG2システムズ方式による多重伝送システムにおけるPCR値の検出は、まず複数種類のTSPから各番組情報を含んでいるPMT(プログラムマップテーブル)パケットを抽出し、そのPMTパケットからPCR値が記述されているTSPのID(以下、PCR_PID)を抽出する。そして、このPCR_PIDを持つTSPを抽出し、その中のアダプテーションフィールド内にあるPCR値を抽出するといったプロセスをとる。但し、PMT内のデータは更新されるため、常時バージョン情報を監視する必要がある。
【0004】
しかしながら、上記のような従来のPCR検出プロセスでは、いったんPMTを抽出してPCR_PIDを見つけ、このPCR_PIDに基づいてPCR値が記述されているTSPを探しにいくために時間がかかる。PMTを頻繁に送られていればPCR値が記述されているTSPを抽出する時間が短くなるが、その分伝送帯域を占有することになり、他のデータ伝送帯域を圧迫してしまう。
【0005】
また、PCR値の取得に時間が多くかかることは、チャンネル切り替え時間が多くかかることになり、受信機の性能において容認することはできない。この問題は、移動体向けデータ放送のような比較的低レート(例えば256kbps)の伝送システムにおいてPMTを頻繁に送ることはできないため、重要な課題となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情によりなされたもので、その目的とするところは、簡易な構成でかつ比較的短時間でPCR値を抽出することのできるPCR検出回路及びPCR検出方法と、PCR検出の高速化によりチャンネル切り替え時間の短縮を実現するマルチメディア受信端末装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、複数種類のトランスポートストリームパケット(以下TSP)が配列され、一定期間内のいずれかのTSPのアダプテーションフィールドにプログラムクロックリファレンス(以下PCR)値が記述され、各TSPのヘッダには前記アダプテーションフィールドの有無を示すアダプテーションフィールドフラグが配置され、前記アダプテーションフィールドには前記PCR記述の有無を示すPCRフラグが配置されたTSP系列を入力し、この入力TSP系列から前記PCR値を抽出するPCR検出回路及びPCR検出方法において、
前記入力TSP系列の各TSPについてヘッダ中のアダプテーションフィールドフラグを参照し、このフラグがアダプテーションフィールドの存在を示す場合に当該TSPを抽出し、このTSPのアダプテーションフィールドを解析してPCRフラグを参照し、このPCRフラグがPCR値の記述があることを示す場合に当該TSPを抽出し、このTSPのアダプテーションフィールドからPCR値を抽出することを特徴とする。
【0008】
特に、1論理チャンネルを構成する複数種類のトランスポートストリームパケット(以下TSP)が配列され、一定期間内のいずれかのTSPのアダプテーションフィールドにプログラムクロックリファレンス(以下PCR)値が記述され、各TSPのヘッダには前記アダプテーションフィールドの有無を示すアダプテーションフィールドフラグが配置され、前記アダプテーションフィールドには前記PCR記述の有無を示すPCRフラグが配置されたTSP系列を入力し、この入力TSP系列から前記PCR値を抽出するPCR検出回路及びその検出方法にあっては、前記入力TSP系列の各TSPについてヘッダ中のアダプテーションフィールドフラグを参照し、このフラグがアダプテーションフィールドの存在を示す場合に当該TSPを抽出する第1のTSP抽出手段と、この手段で抽出されたTSPのアダプテーションフィールドを解析してPCRフラグを参照し、このPCRフラグがPCR値の記述があることを示す場合に当該TSPを抽出する第2のTSP抽出手段と、この手段で抽出されたTSPのアダプテーションフィールドからPCR値を抽出するPCR値抽出手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
また、複数論理チャンネルを構成する複数種類のトランスポートストリームパケット(以下TSP)が配列され、一定期間内のいずれかのTSPのアダプテーションフィールドにプログラムクロックリファレンス(以下PCR)値が記述され、各TSPのヘッダには前記アダプテーションフィールドの有無を示すアダプテーションフィールドフラグが配置され、前記アダプテーションフィールドには前記PCR記述の有無を示すPCRフラグが配置され、前記複数の論理チャネルのテーブル構成を示すプログラムアソシエーションテーブル(以下PAT)と、このPATによって定義され、前記複数の論理チャネルそれぞれに対応するプログラムマップテーブル(以下PMT)パケットが適宜配置され、前記PATにはPMTパケットIDが記述され、各PMTパケットにはPCR値記述先パケットを示すPCRパケットIDが記述されるTSP系列を入力し、この入力TSP系列から前記複数の論理チャネルそれぞれのPCR値を抽出するPCR検出回路及びその検出方法にあっては、前記入力TSP系列の各TSPについてヘッダ中のアダプテーションフィールドフラグを参照し、このフラグがアダプテーションフィールドの存在を示す場合に当該TSPを抽出する第1のTSP抽出手段と、この手段で抽出されたTSPのアダプテーションフィールドを解析してPCRフラグを参照し、このPCRフラグがPCR値の記述があることを示す場合に当該TSPを抽出する第2のTSP抽出手段と、この手段で抽出されたTSPのアダプテーションフィールドからPCR値を抽出するPCR値抽出手段と、この手段で抽出されるPCR値を抽出元のパケットIDに対応付けて格納するPCR値格納手段と、前記入力TSP系列からPMTパケットを抽出するPMT抽出手段と、この手段で抽出されたPMTパケットから前記PCRパケットIDを抽出するパケットID抽出手段と、この手段で抽出されたPCRパケットIDを前記PATから得られるPMTパケットIDと対応付けて格納するPMT/PCRパケットID格納手段と、前記論理チャンネル切り替え時にそのチャネルに該当するPMTパケットIDが与えられ、このPMTパケットIDに対応するPCRパケットIDを前記PMT/PCRパケットID格納手段から読み出し、読み出したPCRパケットIDに対応するPCR値を前記PCR格納手段から読み出して、選択論理チャンネルに対応するPCR値として出力するPCR値読み出し手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
また、番組を構成する複数のメディアのビットストリームをMPEG2システムズ規格で多重したTSP系列によるマルチメディアデータ信号を受信して前記TSP系列を復調し、前記TSP系列中のPCR値に基づいてSTCの位相を制御し、このSTCに基づいて受信されたTSP系列から前記複数のメディアのビットストリームを分離して個別に復号した後、前記STCに基づいて各復号信号の再生出力を同期させるマルチメディア受信端末装置においては、上記のいずれか記載のPCR検出回路を備えるものとし、前記PCR検出回路により前記受信TSP系列から前記PCR値を検出し、前記STCの位相制御に供するようにしたことを特徴とする。
【0011】
上記構成によるPCR検出回路では、全てのTSPについて、ヘッダ中のアダプテーションフィールドフラグからアダプテーションフィールドを備えるTSPを抽出し、このTSPのアダプテーションフィールド内のPCRフラグがPCR値の存在を示していれば、そのアダプテーションフィールド内のPCR値を抽出するようにしているので、PMTを検索してPCR_PIDを抽出する必要がなくなり、比較的短時間でPCR値を検出することが可能となる。また、常に全てのTSPを監視しているので、最新のPCR値を抽出することができる。
【0012】
具体的には、1TSP系列内に1論理チャンネルが存在する場合には、入力された全てのTSP内のヘッダからアダプテーションフィールドフラグを抽出及び解析し、そのフラグがアダプテーションフィールドの存在を示すTSPを抽出してアダプテーションフィールド内のPCRフラグを抽出及び解析し、そのフラグがPCR値の存在を示すTSPを抽出してそのアダプテーションフィールド内に記述されるPCR値を抽出することを特徴とする。
【0013】
また、1TSP系列内に複数の論理チャンネルが存在する場合には、入力された全てのTSP内のヘッダからアダプテーションフィールドフラグを抽出及び解析し、そのフラグがアダプテーションフィールドの存在を示すTSPを抽出してアダプテーションフィールド内のPCRフラグを抽出及び解析し、そのフラグがPCR値の存在を示すTSPを抽出してそのアダプテーションフィールド内に記述されるPCR値を抽出して、PCR値が存在するPIDとPCR値を対応させてテーブル化しておき、一方で、入力された全てのTSPからPMTパケットを抽出し、このPMTパケットからPCRパケットIDを抽出し、このPCRパケットIDを別途PATから得られるPMTパケットIDと対応させてテーブル化しておき、論理チャンネル選択時にそのチャネルのPMTパケットIDを与えることで、上記テーブルを参照して指定PMTパケットIDに対応するPCRパケットIDを求め、このPCRパケットIDから対応するPCR値を読み出し出力することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明に係るPCR検出回路の説明に先立ち、このPCR検出回路を適用する移動体向けデータ放送用のマルチメディア受信端末装置の構成について、図1を参照して説明する。尚、上記データ放送は、伝送方式としてCDM方式を採用し、MPEG2システムズ規格に基づいて番組を構成する映像、音声、データの各ビットストリームをTSPに変換し、シリアルに多重して放送するものとする。
【0015】
図1において、アンテナ11はCDM方式によるデータ放送信号を受信するもので、その受信出力はチューナ12によって選局された後、CDM復調部13でCDM復調され、FEC(Forward Error Correction:順方向誤り訂正)処理部14でエラー訂正が施されてTSPが再生される。
【0016】
このようにして受信再生されたTSP系列はデコード分離部(DEMUX)15に供給される。このデコード分離部15では、各TSPを解析してそれぞれの種類を判別し、ビデオ(V)、オーディオ(A)、データ(D)に振り分けて、それぞれのビットストリームを個別に設けられた復号部161〜163に出力する。この際、TSP解析結果からPCR値を検出し、PLL(位相同期ループ)によるSTC生成部17に送り、PCR値に基づいて27MHzのSTCをPLL制御する。このSTCは、各メディアにおけるサンプリングの基準となっており、復号再生処理の基準となると共に、各メディア間の同期制御に供される。 以下、上記デコーダ15内に設けられるPCR検出回路の実施形態について説明する。
【0017】
(第1の実施形態)
図2は1CDM内に1番組(論理チャンネル)のPMTが存在する場合のPCR検出回路の構成を示すブロック図である。
図2において、入力TSP系列は、図3(a)に示すように、番組を構成する複数種類(PMT、オーディオ、ビデオ等)のTSPをシリアルに配列したものであり、所定期間内(100msec)のいずれかのTSPのアダプテーションフィールドにPCR値が記述される。TSPフォーマットは、図3(b)に示すように、ヘッダ領域にはアダプテーションフィールドの有無を示すアダプテーションフィールドフラグがあり、アダプテーションフィールドにはPCR値記述の有無を示すPCRフラグがある。すなわち、PCR値の記述の有無は、TSPのアダプテーションフィールドにおけるPCRフラグを参照することで判別可能である。また、PMTには、PCR_PID等が書き込まれている。尚、ここでは説明を簡単にするため、すでにPATからPMT_PIDが得られているものとする。
【0018】
このTSP系列は順次アダプテーションフィールドフラグ抽出/解析部21に供給される。このアダプテーションフィールドフラグ抽出/解析部21は、TSP系列の全てのTSPにおけるヘッダからアダプテーションフィールドフラグを抽出し、そのフラグの内容を解析してアダプテーションフィールドの存在を判別する。このアダプテーションフィールドフラグがアダプテーションフィールドが存在することを示している場合には、スイッチSW1により該当するTSPをPCRフラグ抽出/解析部22に導く。
【0019】
このPCRフラグ抽出/解析部22は、入力TSPからアダプテーションフィールドからPCRフラグを抽出し、このPCRフラグの内容を解析してPCR値記述の有無を判別する。PCRフラグがPCR値の記述があることを示している場合には、スイッチSW2により該当するTSPをPCR抽出部23に導く。
【0020】
このPCR抽出部23は、入力TSPのアダプテーションフィールドからPCR値を抽出する。このようにして抽出されたPCRは前述のSTC生成部17に送られる。
上記構成によれば、従来のようなPMTパケットの抽出、PCR_PIDの抽出、PCR_PIDを持つTSPの抽出とした処理が不要となり、構成が簡単になる。また、入力TSP系列中の全てのTSPについてアダプテーションフィールドを解析し、その解析結果からPCRフラグのあるTSPを検索して、そのTSPのアダプテーションフィールドに示されているPCR値を抽出するため、PCR_PIDを持つPMTを待たなくてもPCR値を取得することができ、従来のプロセスに比して短時間にPCR値を取得することが可能となる。この場合、全てのTSPからPCR値を検索しているので、そのバージョンは常に最新であり、改めてバージョンのチェックをする必要はない。
【0021】
図4は上記ハードウェア構成をソフトウェアで実現するためのフローチャートを示している。
まず、入力TSP系列について、ステップS1でTSP毎にヘッダ中のアダプテーションフィールドフラグを参照してアダプテーションフィールドがあるか判断し、アダプテーションフィールドを持つTSPが見つかるまでその判断を繰り返す。ステップS1でアダプテーションフィールドが検出された場合には、ステップS2で該当するTSPのアダプテーションフィールドにあるPCRフラグを参照し、このPCRフラグによりPCR値記述の有無を判断し、PCR値の記述なしと判断された場合には、ステップS1に戻って次のSTPについてアダプテーションフィールドの検索を行う。ステップS2でPCR値の記述有りと判断された場合には、ステップS3で、そのフラグを持つSTPからPCR値を抽出し、一連の処理を終了する。
以上の処理によって、ソフトウェアによってもPCR値を短時間に検出することが可能となる。
【0022】
(第2の実施形態)
図5は1CDM内に複数の番組(論理チャンネル)が存在する場合のPCR抽出回路の構成を示すブロック図である。尚、図5において、図2と同一部分には同一符号を付して示し、ここでは簡単に説明する。
【0023】
図5において、入力TSP系列は、図6の例(この例では、論理チャンネルCH1〜CH3にそれぞれオーディオA1〜A3を割り当て、それぞれのPCR_PIDをPCR_PID1,PCR_PID2,PCR_PID3で区別し、論理チャンネル毎にPCRを特定できるようにしている)に示すようなパケット構造を有している。
【0024】
この入力TSP系列は、順次アダプテーションフィールドフラグ抽出/解析部21に供給され、TSP系列の全てのTSPについて、ヘッダ中のアダプテーションフィールドフラグが抽出/解析され、そのフラグがアダプテーションフィールドの存在を示している場合には、スイッチSW1により該当するTSPがPCRフラグ抽出/解析部22に導かれ、そのアダプテーションフィールド内のPCRフラグが抽出/解析され、PCR値記述の有無が判断される。PCRフラグがPCR値記述ありと判断された場合には、スイッチSW2により該当するTSPがPCR抽出部24に導かれる。
【0025】
このPCR抽出部24は、入力TSPのアダプテーションフィールド内に記述されているPCR値を抽出すると共に、その記述のあるパケットID、すなわちPCR_PIDの情報も同時に取得する。このようにして抽出されたPCR値はPCR_PIDと対応付けられてPCR値格納テーブル25に格納される。
【0026】
一方、入力TSP系列は、順次PMTパケット判定部26に供給される。このPMTパケット判定部26は、TSP系列の全てのTSPについてPMTパケットか判定するもので、PMTパケットと判定された場合には、スイッチSW3により該当するTSPをPCR_PID抽出部27に導く。このPCR_PID抽出部27は、入力PMTパケットに記述されているPCR_PIDを抽出するもので、ここで得られたPCR_PIDは別途PATから得られるPMT_PIDに対応付けられてPCR_PID格納テーブル28に格納される。
【0027】
PCR値読み出し出力部29は、番組選択時(論理チャンネル切り替え時)に選択先のPMT_PIDが与えられ、このPMT_PIDに対応するPCR_PIDをPCR_PID格納テーブル28から読み出し、読み出したPCR_PIDに対応するPCR値をPCR値格納テーブル25から読み出して、選択番組に対応するPCR値をSTC生成部17に送出する。
【0028】
すなわち、上記構成によるPCR検出回路では、全てのTSPについてアダプテーションフィールドの存在を判断し、存在しているTSPのアダプテーションフィールド内のPCRフラグからPCR値記述の有無を判断し、記述有りと判断されたTSPのアダプテーションフィールドからPCR値を抽出して、同時に得られるPCR_PIDに対応付けて格納しておく。一方で、TSPの中からPMTのパケットを抽出し、このPMTパケットに記述されているPCR_PIDを抽出して、PMT_PIDに対応付けてPCR_PIDを格納しておく。そして、番組選択時に、該当するPMT_PIDから予め対応付けられているPCR_PIDを読み出し、このPCR_PIDに対応付けられているPCR値を読み出すようにしている。
【0029】
したがって、上記構成によれば、1CDM内に複数の番組が存在する場合でも、PCR値がPCR_PIDに対応付けられて保存され、一方で各PMT_PIDに対応付けられてPCR_PIDが保存されているので、番組切り替え時にPCR値が存在するパケットを検出することなく、直ちに該当するPCR値を検出することが可能となる。この場合も、全てのTSPのアダプテーションフィールドを解析してPCR_PID毎に常に最新のPCR値を保存するようにしているので、PCR値のバージョンを確認する必要はない。また、PMT_PIDに対応するPCR_PIDもPMTパケットが抽出される毎に更新されているので、番組毎に最新のPCR値が得られる。この結果、上記構成によるPCR検出回路をマルチメディア受信端末装置のデコード分離部15に組み込むことによって、短時間に番組切り替えることが可能となり、視聴者に対して番組切替毎に与える待ち時間を少なくすることができる。
【0030】
図7は上記ハードウェア構成をソフトウェアで実現するためのフローチャートを示している。
まず、入力TSP系列について、ステップS11でTSP毎にヘッダのアダプテーションフィールドフラグを参照し、このフラグからアダプテーションフィールドがあるか判断し、アダプテーションフィールドを持つTSPが見つかるまでその判断を繰り返す。ステップS11でアダプテーションフィールドを持つTSPが検出された場合には、ステップS12で該当するTSPのアダプテーションフィールドにあるPCRフラグを参照し、このPCRフラグから当該アダプテーションフィールド内にPCR値の記述があるか判断し、なければステップS11に戻って次のSTPについてアダプテーションフィールドの有無を判断する。ステップS12でPCRフラグによりPCR値の記述ありと判断された場合には、ステップS13でそのSTPからPCR値をPCR_PIDと共に抽出し、ステップS14でPCR_PIDに対応付けてPCR値をテーブルに格納しておく。このステップS14において、格納済みのPCR_PIDに対応するPCR値が新たに得られた場合には、最新のPCR値に更新する。
【0031】
一方、入力TSP系列について、ステップS15でTSP毎にPMTのパケットか判断し、PMTパケットが検出するまでその判断を繰り返す。ステップS15でPMTパケットが検出された場合には、ステップS16で該当するTSPからPCR_PIDを抽出し、ステップS17で別途得られているPMT_PIDと対応付けてPCR_PIDをテーブルに格納しておく。このステップS17において、格納済みのPMT_PIDに対応するPCR_PIDが新たに得られた場合には、最新のPCR_PIDに更新する。
【0032】
上記ステップS14及びS17の処理が完了した後、ステップS18で番組選局によりPMT_PIDの指定入力があるか判断し、PMT_PIDの指定入力があるまでその判断を繰り返す。PMT_PIDの指定入力があった場合には、ステップS19でテーブルに格納されているPMT_PIDに対応するPCR_PIDを読み出し、このPCR_PIDに対応するPCR値をテーブルから読み出してSTC生成部17に出力する。
【0033】
以上の処理によって、ソフトウェアによっても番組選択毎にPCRを短時間に抽出することが可能となる。
尚、上記実施形態では、伝送方式としてCDMを採用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の伝送方式であっても同様に実施可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、簡易な構成でかつ比較的短時間でPCR値を抽出することのできるPCR検出回路及びPCR検出方法と、PCR検出の高速化によりチャンネル切り替え時間の短縮を実現するマルチメディア受信端末装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るPCR検出回路が適用されるマルチメディア受信端末装置の構成を示すブロック図。
【図2】本発明に係るPCR検出回路の第1の実施形態として、1CDM内に1番組存在する場合の構成を示すブロック図。
【図3】上記第1の実施形態において、入力TSP系列のフォーマット構造の一例と、TSPフォーマットの構造を示す図。
【図4】上記第1の実施形態において、ソフトウェアで実現するための処理の流れを示すフローチャート。
【図5】本発明に係るPCR検出回路の第2の実施形態として、1CDM内に複数番組存在する場合の構成を示すブロック図。
【図6】上記第2の実施形態において、入力TSP系列のフォーマット構造の一例を示す図。
【図7】上記第2の実施形態において、ソフトウェアで実現するための処理の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
11…アンテナ
12…チューナ
13…CDM復調部
14…FEC処理部
15…デコード分離部(DEMUX)
161〜163…復号部
17…STC生成部
21…アダプテーションフィールドフラグ抽出/解析部
22…PCRフラグ抽出/解析部
24…PCR値抽出部
25…PCR値格納テーブル
26…PMTパケット判定部
27…PCR_PID抽出部
28…PCR_PID格納テーブル
29…PCR値読み出し出力部
Claims (7)
- 複数種類のトランスポートストリームパケット(以下TSP)が配列され、一定期間内のいずれかのTSPのアダプテーションフィールドにプログラムクロックリファレンス(以下PCR)値が記述され、各TSPのヘッダには前記アダプテーションフィールドの有無を示すアダプテーションフィールドフラグが配置され、前記アダプテーションフィールドには前記PCR記述の有無を示すPCRフラグが配置されたTSP系列を入力し、この入力TSP系列から前記PCR値を抽出するPCR検出回路において、
前記入力TSP系列の各TSPについてヘッダ中のアダプテーションフィールドフラグを参照し、このフラグがアダプテーションフィールドの存在を示す場合に当該TSPを抽出し、このTSPのアダプテーションフィールドを解析してPCRフラグを参照し、このPCRフラグがPCR値の記述があることを示す場合に当該TSPを抽出し、このTSPのアダプテーションフィールドからPCR値を抽出することを特徴とするPCR検出回路。 - 1論理チャンネルを構成する複数種類のトランスポートストリームパケット(以下TSP)が配列され、一定期間内のいずれかのTSPのアダプテーションフィールドにプログラムクロックリファレンス(以下PCR)値が記述され、各TSPのヘッダには前記アダプテーションフィールドの有無を示すアダプテーションフィールドフラグが配置され、前記アダプテーションフィールドには前記PCR記述の有無を示すPCRフラグが配置されたTSP系列を入力し、この入力TSP系列から前記PCR値を抽出するPCR検出回路において、
前記入力TSP系列の各TSPについてヘッダ中のアダプテーションフィールドフラグを参照し、このフラグがアダプテーションフィールドの存在を示す場合に当該TSPを抽出する第1のTSP抽出手段と、
この手段で抽出されたTSPのアダプテーションフィールドを解析してPCRフラグを参照し、このPCRフラグがPCR値の記述があることを示す場合に当該TSPを抽出する第2のTSP抽出手段と、
この手段で抽出されたTSPのアダプテーションフィールドからPCR値を抽出するPCR値抽出手段と、
を具備することを特徴とするPCR検出回路。 - 複数論理チャンネルを構成する複数種類のトランスポートストリームパケット(以下TSP)が配列され、一定期間内のいずれかのTSPのアダプテーションフィールドにプログラムクロックリファレンス(以下PCR)値が記述され、各TSPのヘッダには前記アダプテーションフィールドの有無を示すアダプテーションフィールドフラグが配置され、前記アダプテーションフィールドには前記PCR記述の有無を示すPCRフラグが配置され、前記複数の論理チャネルのテーブル構成を示すプログラムアソシエーションテーブル(以下PAT)と、このPATによって定義され、前記複数の論理チャネルそれぞれに対応するプログラムマップテーブル(以下PMT)パケットが適宜配置され、前記PATにはPMTパケットIDが記述され、各PMTパケットにはPCR値記述先パケットを示すPCRパケットIDが記述されるTSP系列を入力し、この入力TSP系列から前記複数の論理チャネルそれぞれのPCR値を抽出するPCR検出回路において、
前記入力TSP系列の各TSPについてヘッダ中のアダプテーションフィールドフラグを参照し、このフラグがアダプテーションフィールドの存在を示す場合に当該TSPを抽出する第1のTSP抽出手段と、
この手段で抽出されたTSPのアダプテーションフィールドを解析してPCRフラグを参照し、このPCRフラグがPCR値の記述があることを示す場合に当該TSPを抽出する第2のTSP抽出手段と、
この手段で抽出されたTSPのアダプテーションフィールドからPCR値を抽出するPCR値抽出手段と、
この手段で抽出されるPCR値を抽出元のパケットIDに対応付けて格納するPCR値格納手段と、
前記入力TSP系列からPMTパケットを抽出するPMT抽出手段と、
この手段で抽出されたPMTパケットから前記PCRパケットIDを抽出するパケットID抽出手段と、
この手段で抽出されたPCRパケットIDを前記PATから得られるPMTパケットIDと対応付けて格納するPMT/PCRパケットID格納手段と、
前記論理チャンネル切り替え時にそのチャネルに該当するPMTパケットIDが与えられ、このPMTパケットIDに対応するPCRパケットIDを前記PMT/PCRパケットID格納手段から読み出し、読み出したPCRパケットIDに対応するPCR値を前記PCR格納手段から読み出して、選択論理チャンネルに対応するPCR値として出力するPCR値読み出し手段と、
を具備することを特徴とするPCR検出回路。 - 複数種類のトランスポートストリームパケット(以下TSP)が配列され、一定期間内のいずれかのTSPのアダプテーションフィールドにプログラムクロックリファレンス(以下PCR)値が記述され、各TSPのヘッダには前記アダプテーションフィールドの有無を示すアダプテーションフィールドフラグが配置され、前記アダプテーションフィールドには前記PCR記述の有無を示すPCRフラグが配置されたTSP系列を入力し、この入力TSP系列から前記PCR値を抽出するPCR検出方法において、
前記入力TSP系列の各TSPについてヘッダ中のアダプテーションフィールドフラグを参照し、このフラグがアダプテーションフィールドの存在を示す場合に当該TSPを抽出し、このTSPのアダプテーションフィールドを解析してPCRフラグを参照し、このPCRフラグがPCR値の記述があることを示す場合に当該TSPを抽出し、このTSPのアダプテーションフィールドからPCR値を抽出することを特徴とするPCR検出方法。 - 1論理チャンネルを構成する複数種類のトランスポートストリームパケット(以下TSP)が配列され、一定期間内のいずれかのTSPのアダプテーションフィールドにプログラムクロックリファレンス(以下PCR)値が記述され、各TSPのヘッダには前記アダプテーションフィールドの有無を示すアダプテーションフィールドフラグが配置され、前記アダプテーションフィールドには前記PCR記述の有無を示すPCRフラグが配置されたTSP系列を入力し、この入力TSP系列から前記PCR値を抽出するPCR検出方法において、
前記入力TSP系列の各TSPについてヘッダ中のアダプテーションフィールドフラグを参照し、このフラグがアダプテーションフィールドの存在を示す場合に当該TSPを抽出する第1のTSP抽出ステップと、
このステップで抽出されたTSPのアダプテーションフィールドを解析してPCRフラグを参照し、このPCRフラグがPCR値の記述があることを示す場合に当該TSPを抽出する第2のTSP抽出ステップと、
このステップで抽出されたTSPのアダプテーションフィールドからPCR値を抽出するPCR値抽出ステップと、
を具備することを特徴とするPCR検出方法。 - 複数論理チャンネルを構成する複数種類のトランスポートストリームパケット(以下TSP)が配列され、一定期間内のいずれかのTSPのアダプテーションフィールドにプログラムクロックリファレンス(以下PCR)値が記述され、各TSPのヘッダには前記アダプテーションフィールドの有無を示すアダプテーションフィールドフラグが配置され、前記アダプテーションフィールドには前記PCR記述の有無を示すPCRフラグが配置され、前記複数の論理チャネルのテーブル構成を示すプログラムアソシエーションテーブル(以下PAT)と、このPATによって定義され、前記複数の論理チャネルそれぞれに対応するプログラムマップテーブル(以下PMT)パケットが適宜配置され、前記PATにはPMTパケットIDが記述され、各PMTパケットにはPCR値記述先パケットを示すPCRパケットIDが記述されるTSP系列を入力し、この入力TSP系列から前記複数の論理チャネルそれぞれのPCR値を抽出するPCR検出方法において、
前記入力TSP系列の各TSPについてヘッダ中のアダプテーションフィールドフラグを参照し、このフラグがアダプテーションフィールドの存在を示す場合に当該TSPを抽出する第1のTSP抽出ステップと、
このステップで抽出されたTSPのアダプテーションフィールドを解析してPCRフラグを参照し、このPCRフラグがPCR値の記述があることを示す場合に当該TSPを抽出する第2のTSP抽出ステップと、
このステップで抽出されたTSPのアダプテーションフィールドからPCR値を抽出するPCR値抽出ステップと、
このステップで抽出されるPCR値を抽出元のパケットIDに対応付けて格納するPCR値格納ステップと、
前記入力TSP系列からPMTパケットを抽出するPMT抽出手段と、
このステップで抽出されたPMTパケットから前記PCRパケットIDを抽出するパケットID抽出ステップと、
このステップで抽出されたPCRパケットIDを前記PATから得られるPMTパケットIDと対応付けて格納するPMT/PCRパケットID格納ステップと、
前記論理チャンネル切り替え時にそのチャネルに該当するPMTパケットIDが与えられ、このPMTパケットIDに対応するPCRパケットIDを前記PMT/PCRパケットID格納手段から読み出し、読み出したPCRパケットIDに対応するPCR値を前記PCR格納手段から読み出して、選択論理チャンネルに対応するPCR値として出力するPCR値読み出しステップと、
を具備することを特徴とするPCR検出方法。 - 番組を構成する複数のメディアのビットストリームをMPEG2(Moving Picture Experts Group phase 2)システムズ規格で多重したトランスポートストリームパケット(以下TSP)系列によるマルチメディアデータ信号を受信して前記TSP系列を復調し、前記TSP系列中のプログラムクロックリファレンス(以下PCR)値に基づいてシステムタイムクロック(以下STC)の位相を制御し、このSTCに基づいて受信されたTSP系列から前記複数のメディアのビットストリームを分離して個別に復号した後、前記STCに基づいて各復号信号の再生出力を同期させるマルチメディア受信端末装置において、
請求項1乃至3いずれか記載のPCR検出回路を備え、
前記PCR検出回路により前記受信TSP系列から前記PCR値を検出し、前記STCの位相制御に供するようにしたことを特徴とするマルチメディア受信端末装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011077678A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-14 | Toshiba Corp | データストリーム処理装置、映像装置、およびデータストリーム処理方法 |
JP2019134489A (ja) * | 2013-07-22 | 2019-08-08 | パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America | 再生方法、コンテンツ送信方法、再生装置、およびコンテンツ送信装置 |
-
2002
- 2002-09-19 JP JP2002273863A patent/JP2004112503A/ja active Pending
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JP2019134489A (ja) * | 2013-07-22 | 2019-08-08 | パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America | 再生方法、コンテンツ送信方法、再生装置、およびコンテンツ送信装置 |
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