JP2011077678A - データストリーム処理装置、映像装置、およびデータストリーム処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】1以上のAV情報用デコーダを用いる場合に、このデコーダからPCRが得られなくても、データ放送や字幕などの提示タイミングを決定できるようにする。
【解決手段】この発明の一実施の形態に係るデータストリーム処理装置は、AV情報、PCR、データ放送などを含むデータストリームDSからAV情報をデコードできる1以上のデコーダ221〜22nと併用される。このデータストリーム処理装置は、1以上のデコーダの動作に関わらず、データストリームDSからPCRを取り出すPCR情報分離モジュール12と、データストリームDSからデータ放送などの内容を取り出すサービス情報モジュール16を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】この発明の一実施の形態に係るデータストリーム処理装置は、AV情報、PCR、データ放送などを含むデータストリームDSからAV情報をデコードできる1以上のデコーダ221〜22nと併用される。このデータストリーム処理装置は、1以上のデコーダの動作に関わらず、データストリームDSからPCRを取り出すPCR情報分離モジュール12と、データストリームDSからデータ放送などの内容を取り出すサービス情報モジュール16を備えている。
【選択図】図1
Description
この発明は、基準クロック情報等を含むデータストリームの処理装置、映像装置、および処理方法に関する。
日本国内の地上デジタル放送あるいはBS/CSデジタル放送のサービスの1つに、データ放送や字幕サービスがある。これらのサービスは、その提示タイミングを決めるのに、ストリーム中に含まれるPCR(Program Clock Reference)といわれる基準クロック情報を使用する。このPCRは、映像や音声などのAV情報をデコードするタイミングの決定にも使用される。そのため、通常は、AV情報用デコーダを動作させ、AV情報のデコードの際に、そのデコーダから同時に、データ放送や字幕などの提示の為にPCR情報を提供している(特許文献1参照)。
一方、デジタル放送は多チャンネル時代になり、複数のデコーダを内包する機器も多くなってきた。それらの機器では、上記の様なデータ放送や字幕機能などを含まない、AV情報のデコード機能に特化したデコーダが、システム全体の合理化および製品コストなどの観点から望まれている。
AV情報のデコード機能に特化したデコーダのみでシステムを構築しようとする場合、データ放送や字幕などに対してはそれ専用の単独モジュールを搭載しデコーダ出力と組み合わせて使用する事になるが、この場合はPCR情報が取得できず、デコードされたAV情報に対してデータ放送や字幕などの提示タイミングを正確に決定できないと言う問題が生じる。
この発明の課題の1つは、AV情報のデコード機能に特化した1以上のデコーダを用いる場合に、このデコーダからPCR情報が得られなくても、データ放送や字幕などの提示タイミングを決定できるようにすることである。
この発明の一実施の形態に係るデータストリーム処理装置は、映像情報および/または音声情報(AV情報)と基準クロック情報(PCR)とサービス情報(データ放送など)を含むデータストリーム(DS:デジタル放送のMPEG−2ストリームなど)から前記映像情報および/または前記音声情報をデコードできる1以上のデコーダ(22)と併用される装置(12、16、30など)である。(この装置とデコーダの接続には、装置内部の配線あるいはHDMIなどのデジタルインターフェースが用いられる。)
このデータストリーム処理装置は、前記1以上のデコーダの動作に関わらず(同時デコードをしなくても)、前記データストリームから前記基準クロック情報(PCR)を取り出す基準クロック情報分離モジュール(12)と、前記データストリームから前記サービス情報の内容(データ放送の文字、映像、音声;あるいは字幕放送の字幕など)を取り出すサービス情報モジュール(16)を備えている。
このデータストリーム処理装置は、前記1以上のデコーダの動作に関わらず(同時デコードをしなくても)、前記データストリームから前記基準クロック情報(PCR)を取り出す基準クロック情報分離モジュール(12)と、前記データストリームから前記サービス情報の内容(データ放送の文字、映像、音声;あるいは字幕放送の字幕など)を取り出すサービス情報モジュール(16)を備えている。
そして、このデータストリーム処理装置は、取り出された前記基準クロック情報(PCRまたはPCR−S)に基づいて、前記1以上のデコーダ(22)によりデコードされる前記映像情報および/または前記音声情報のタイミングと、前記サービス情報モジュール(16)により取り出される前記サービス情報の内容のタイミングを合わせるように構成される(大まかなタイミング合わせにはPCR、精密なタイミング合わせにはPCR−Sを用いることができる)。
この発明によれば、AV情報のデコード機能に特化した1以上のデコーダを用いる場合に、このデコーダからPCR情報が得られなくても、データ放送や字幕などの提示タイミングを決定できる。
以下、図面を参照してこの発明の種々な実施の形態を説明する。なお、以下の説明で用いる「サービス情報」という用語は、一般的な意味で用いられており、MPEG−2 TSのサービス情報として用いられる番組配列情報(電子番組表の情報)に限定されない。ここで用いる「サービス情報」には、種々な情報が含まれる。具体的には、テキストデータ/静止画データ群(テキスト、ロゴ、メニューなど)、および、テキスト/静止画の配置や動作などを制御するBML(Broadcast Markup Language)文書を含んだデータ放送も、ここで用いる「サービス情報」に含まれるものとする。また、ここで用いる「サービス情報」は、オーディオ情報、ビデオ(動画)情報、コンピュータソフトウエアなどを含むこともできる。デジタル放送のMPEG−2 TSを扱う場合は、以下で説明に用いる「サービス情報」は、大筋、データ放送と読み替えてもよい。
図1は、この発明の一実施の形態に係るデータストリーム処理装置を説明する図である。この装置構成は、デジタルTV受像機、STB(Set Top Box)、デジタルビデオレコーダ、AVパソコンなどの映像機器の一機能として、具現できる。この装置構成で扱われるデータストリームDSは、主にデジタル放送のMPEG−2 TSを想定しているが、このストリームDSは、インターネット放送のストリーム、あるいは、デジタルレコーダ/プレーヤの再生ストリームでもよい。
図1の装置は、1以上のデジタル放送を受信するチューナ(シングルチューナあるいはマルチチューナ)10、チューナ10で受信した放送局のデータストリームDS(MPEG−2 TS)からPCR情報を分離するPCR情報分離モジュール12、PCR情報分離モジュール12で分離したPCR値に適宜オフセットを加えて第2のPCR情報(PCR−S)を出力するPCRオフセットモジュール14、PCR情報分離モジュール12から出力されるPCRまたはPCRオフセットモジュール14から出力されるPCR−Sに基づいて、チューナ10で受信した放送局のデータストリームDSからサービス情報(データ放送、字幕など)を取り出すサービス情報モジュール(あるいはデータ放送モジュール)16、および、サービス情報モジュール(データ放送モジュール)16により取り出されたサービス情報(例えばデータ放送の音声情報)の属性(例えばサンプリング周波数)を適宜変換する属性情報変換モジュール(例えばサンプリングレートコンバータSCR)18を備えている。
ここで、PCRオフセットモジュール14は、後述するデコーダ22でデコードされたAV情報がミキサ30に転送されてくるまでのタイムラグをキャンセルするようなオフセット値を、PCR情報分離モジュール12からのPCRに加えて、PCR−Sを生成する。例えば、PCRに基づきデコーダ22でデコードされたAV情報がミキサ30に転送されてくるまでにt秒かかるとすれば、PCRにt秒相当の数値を加えたものを、PCR−Sとすることができる。(t秒相当の数値としては、例えばMPEG−2の基準クロック(27MHz)をt秒間カウントした数値とすることができる。)
図1の装置はさらに、1以上のデコーダ部221〜22nを含むデコーダ22を備えている。1以上のデコーダ部221〜22nは、チューナ10で受信した1以上のデータストリームDS(MPEG−2 TS)に含まれる1以上のAV情報をデコードする機能を持つ。あるいは、1つのデータストリームDSに含まれる可能性がある複数種類のデータフォーマットのいずれでもデコードが可能となるように、フォーマットの種類数に応じた数のデコーダ部221〜22nを設けるようにすることもできる。
図1の装置はさらに、1以上のデコーダ部221〜22nを含むデコーダ22を備えている。1以上のデコーダ部221〜22nは、チューナ10で受信した1以上のデータストリームDS(MPEG−2 TS)に含まれる1以上のAV情報をデコードする機能を持つ。あるいは、1つのデータストリームDSに含まれる可能性がある複数種類のデータフォーマットのいずれでもデコードが可能となるように、フォーマットの種類数に応じた数のデコーダ部221〜22nを設けるようにすることもできる。
これらのデコーダ部221〜22nの一部もしくは全ては、入力されたデータストリームDSからPCRを分離抽出する機能を持ってもよいが、そのPCRをデコーダ22の外部に出力する必要はない。デコーダ部221〜22nのいずれもPCR分離抽出機能を持たないときは、その機能をデコーダ22の外部機器(例えばチューナ10)に持たせることができる。PCR分離抽出機能をチューナ10に持たせた場合は、このチューナ10が、PCR情報をデコーダ部221〜22nに送る。
デコーダ22を構成するデコーダ部221〜22nのデコード機能は、1以上のハードウエアデコーダで具現することも、高速MPUあるいは高速DSPを用いたソフトウエアデコーダにより具現することもできる。セレクタ24の選択機能なども、高速MPUあるいは高速DSPを用いて具現できる。デコーダ部221〜22nを高速MPUあるいは高速DSPを用いたソフトウエアで具現する場合、そのソフトウエアは、例えば放送局から送信される新バージョンのソフトウエアにより、適宜アップデートできる。アップデートされたソフトウエアは、図示しない不揮発性メモリに格納され、以後、高速MPUあるいは高速DSPの動作制御に用いられるようになる。このアップデートにあたっては、各デコーダ部のPCR分離抽出機能を考えなくてもよい。
このように、アップデート可能なソフトウエアデコーダでデコーダ22を構成すると、例えば図1の構成を含む製品の出荷当初はフォーマットABCのデコードにしか対応していなくても、アップデート後にはフォーマットABCDのデコードに対応できるようになる(フォーマットDは新たに追加されたデコード機能)。あるいは、例えば製品出荷当初は3つのソフトウエアデコーダ部しか装備していなくても、アップデート後には4つ以上のソフトウエアデコーダ部を装備できるようになる。
1以上のデコーダ部221〜22nでデコードされた1以上のAV情報は、セレクタ24に入力される。セレクタ24は、ユーザからの選択指示などにより、デコードされた1以上のAV情報のうちの1つまたは複数を選択し、選択されたAV情報を転送処理部26に供給する。転送処理部26は、装置内の配線あるいはHDMI(High-Definition Multimedia Interface)やIEEE802.3標準などの伝送路を介して、選択されたAV情報を属性変換モジュール28に送出する。属性変換モジュール28は、送られてきたAV情報の属性(例えばサンプリング周波数)を適宜変換して、ミキサ30へ出力する。
ミキサ30では、属性変換モジュール28で適宜属性が変換されたAV情報に、属性変換モジュール18で適宜属性が変換されたサービス情報(データ放送)が、合成あるいは混合される。その際、属性変換モジュール18および/または属性変換モジュール28の働きにより、デコーダ22からのAV情報の属性(例えば音声のサンプリング周波数や量子化ビット数)と、サービス情報モジュール(データ放送モジュール)16からの情報の属性(例えば音声のサンプリング周波数や量子化ビット数)は、同じものに変換されている。
ミキサ30で合成あるいは混合が行われた情報に関して、デコーダ22でデコードされたAV情報に対してどのようなタイミングでサービス情報(データ放送)の内容が提示されるのかは、PCR情報分離モジュール12から出力されるPCRまたはPCRオフセットモジュール14から出力されるPCR−Sに基づいて、決定される。
ミキサ30で合成あるいは混合されたAV情報は、AVキャプチャモジュール32に取り込まれる。AVキャプチャモジュール32に取り込まれたAV情報のうち、映像情報部分(デコーダ22でデコードされたAV情報の映像に、PCRまたはPCR−Sに基づいてサービス情報/データ放送の画像や字幕が適宜加わったもの)は、ビデオ処理部34に送られる。ビデオ処理部34は、送られてきた映像情報に適宜画像処理(ノイズ低減処理、画像鮮鋭化処理など)を施して、ハイビジョン対応の平面表示パネルなどを用いた表示部36に送る。
一方、AVキャプチャモジュール32は、取り込んだAV情報のうち、音声情報部分(デコーダ22でデコードされたAV情報の音声に、PCRまたはPCR−Sに基づいてサービス情報/データ放送の音声が適宜加わったもの)を、オーディオ処理部38に送る。オーディオ処理部38は、送られてきた音声情報を増幅してスピーカ40を駆動する。
図1の装置において、デコーダ22でデコードしたAV情報(映像や音声)に、データ放送のグラフィックや操作音などを重畳する場合は、例えば以下のような処理が行われる。まず、チューナ10で取得した映像、音声、PCRデータはそれぞれ分離され、デコードに必要な情報としてデコーダ22のデコーダ部221〜22nに渡される。一方、サービス情報モジュール(データ放送モジュール)16は、PCRオフセットモジュール14よりPCR値(PCRまたはPCR−S)を取得してサービス情報(データ放送)の内容の提示タイミングを決定し、その内容をデコーダ22のデコード結果である映像や音声に重畳するために送出する。
図1の構成では、PCRのみを分離抽出するPCR情報分離モジュール12に繋がったサービス情報モジュール(データ放送モジュール)16を、デコーダ22から独立して設けている。そのため、デコーダ22の動作とは独立して(デコーダが動作しているか否かに関わらず)、サービス情報モジュール(データ放送モジュール)16は、PCRに基づく適正な提示タイミングを取得できる。
図2は、この発明の一実施の形態に係るデータストリーム処理装置の動作例を説明するフローチャートである。図1の構成において、チューナ10により、AV情報、基準クロック情報(PCR情報)、およびサービス情報(データ放送など)を適宜含む、データストリームDSが受信される(ST10)。このデータストリームDSは、デコーダ22と、デコーダ22から分離されたPCR情報分離モジュール12およびサービス情報モジュール(データ放送モジュール)16に渡される。
PCR情報分離モジュール12は、デコーダ22(221〜22n)の動作に関わらず(例えばAV情報とデータ放送の同時デコードをしないときでも)、PCR情報を分離する(ST12)。分離されたPCR情報の値には、ミキサ30で合成または混合される情報の提示タイミングをより正確なものとするために、適宜、オフセットが付与される(ST14)。このオフセット付与により、PCR情報分離モジュール12からのPCR情報(PCR)は第2のPCR情報(PCR−S)に変換される。このオフセットを付与しなくてもタイミング上の問題が出ないときは、PCR−S=PCRとすることができる。また、PCRで大まかなタイミング合わせをしておき、さらに精密なタイミング合わせが必要となる場合にPCR−Sを用いるように構成することもできる。
サービス情報モジュール(データ放送モジュール)16では、データストリームDSからサービス情報(データ放送)に関連するBMLなどの情報が取得されるとともに、PCR値(PCRまたはPCR−S)が取得される。図1の構成では、このPCR値を、サービス情報モジュール(データ放送モジュール)16の外部に設けたPCR情報分離モジュール12またはPCRオフセットモジュール14から得ている。しかし、モジュール16の外部にモジュール12および14を設ける代わりに、モジュール16内部に、モジュール12+14相当のPCR情報分離供給モジュール(図示せず)を内装するように構成してもよい。
サービス情報モジュール(データ放送モジュール)16では、PCR値のみを映像機器(TVなど)内の図示しない基準クロックSTC(System Time Clock)に反映させる。STCにPCR値が反映されることから、映像機器内におけるサービス情報(データ放送)の内容取り出しは、PCR値(PCRまたはPCR−S)を用いて行われることになる(ST16)。別の言い方をすると、モジュール12から取り出された基準クロック情報(PCR)に対応する第2の基準クロック(PCR−S:ここではPCR=PCR−Sの場合も対応関係の1つとして含まれる)に基づいて、前記データストリームから前記サービス情報の内容(データ放送の文字、映像、音声など)が取り出される(ST16)。取り出された情報は、その属性(サンプリングレートなど)が適宜変換されて(ST18)、ミキサ30へ送られる。
一方、サービス情報(データ放送)処理(ST12〜ST16)とは別に、AV情報のデコード処理も行われる。すなわち、デコーダ221〜22nのうちの1つ以上において、PCRを用いたAV情報のデコードが個別に行われる(ST22)。(なお、ST22では、複数のデコーダが協同して同じAV情報のデコードを行ってもよい。例えば2k*4kクラスの超高解像度次世代ハイビジョン映像をデコードする場合において、1つのデコーダでは対応できないときは、複数のデコーダを並列動作させてその映像デコードに対処するようにしてもよい。)デコードされた1以上のAV情報のうちの少なくとも1つが選択されると(ST24)、選択されたAV情報がミキサ30側へ転送される(ST26)。その際、デコーダ22側で転送されたAV情報の属性(サンプリングレートなど)は、適宜変換される(ST28)。
属性が適宜変換されたAV情報と、属性が適宜変換されたサービス情報(データ放送など)の内容は、ミキサ30において、タイミングを合わせて合成(重畳または混合)される(ST30)。このタイミング合わせは、前述したPCRまたはPCR−Sに基づいて行うことができる。こうしてタイミングが合わされたAV情報+サービス情報(データ放送など)は、AVキャプチャ機器(デジタルTV、デジタルレコーダ、AVパソコンなど)へ出力される(ST32)。
ここで、データ放送の操作音(効果音)には圧縮音声が使われている事から、その操作音(効果音)のデコードには、通常はデコーダ22側の音声デコード機能が使用される。その際、サービス情報モジュール(データ放送モジュール)16からデコーダ22側へ操作音(効果音)の重畳(合成または混合)タイミングを指示するために、モジュール16側に操作音専用のデコーダを設ける実施形態が考えられる。また、モジュール16からデコーダ22へ重畳(合成または混合)タイミングをフィードバックし、デコーダ22からの音声にサービス放送の操作音(効果音)が適正なタイミングで重畳された音声情報を、モジュール16側へ操作音専用に渡す実施形態も考えられる。
音声の重畳(合成または混合)をサービス情報モジュール(データ放送モジュール)16で行なう場合、デコーダ22からの出力はPCM音声が考えられ、その伝送にはHDMI伝送、あるいは通常のPCMキャプチャなどが考えられる。その場合、HDMI経由で入って来たPCM音声に効果音を重畳(合成または混合)するシステム構成が必要となる。HDMI経由のPCM音声は入力ソースによってサンプリング周波数が異なる事が考えられるため、操作音、あるいは入力PCM音声、もしくはその双方にSRC(Sampling Rate Converter)を実装する形態が考えられる。図1の構成では、属性変換モジュール18および28が、このSRCの機能を担っている。
また、音声や映像を転送するタイムラグを考えてPCR値にオフセットを持たせて提示する事も有効である。図1の構成では、PCRオフセットモジュール14が、このPCRオフセットの機能を担っている。
以上のような構成を採用することにより、多数のデコーダ機能を内包し得るデコーダ22からサービス情報モジュール(データ放送モジュール)16の処理機能を分離する事が出来、システム構成の自由度が増す。
<実施の形態のまとめ>
1.PCRなどの基準クロックを使用するシステム(モジュール12〜16を含むシステム)において、同時にAV情報のデコードを行なわなくても、PCRの値を取得する。
1.PCRなどの基準クロックを使用するシステム(モジュール12〜16を含むシステム)において、同時にAV情報のデコードを行なわなくても、PCRの値を取得する。
2.取得したPCRを使用し動作させたシステム(12〜16)の動作結果(テキスト、画像/映像、音声など)を、他のデコーダ22でデコードした音声や映像に重畳(合成または混合)する。
3.上記を実現するため、デコーダ22とは別に、PCRを使用するモジュール(12、16)にもデータストリームDSを供給する構成を取る。
<変形例>
この発明の実施形態は、デコーダ22から分離されたシステム(PCRなど通常はデコーダ22が生成・供給する基準クロックに依存しないシステム)で利用できる。例えば、AV情報のデコーダ22の動作から独立して基準クロック(PCR)を用いる字幕放送の処理装置などでも利用できる。
この発明の実施形態は、デコーダ22から分離されたシステム(PCRなど通常はデコーダ22が生成・供給する基準クロックに依存しないシステム)で利用できる。例えば、AV情報のデコーダ22の動作から独立して基準クロック(PCR)を用いる字幕放送の処理装置などでも利用できる。
<実施の形態の効果>
a.AV情報のデコード機能に特化した1以上のAVデコーダ(221〜22n)を用いる場合に、これらのデコーダからPCR情報が得られなくても、あるいはこれらのデコーダの動作に関わりなく、データ放送や字幕などの提示タイミングを決定できる。
a.AV情報のデコード機能に特化した1以上のAVデコーダ(221〜22n)を用いる場合に、これらのデコーダからPCR情報が得られなくても、あるいはこれらのデコーダの動作に関わりなく、データ放送や字幕などの提示タイミングを決定できる。
b.AVデコーダのデコード結果とデータ放送などを合成する場合において、その合成タイミングがPCRだけでは正確に合わせられないときでも、PCRに適切なオフセットを持たせたPCR−Sを用いることにより、AVデコーダのデコード結果とデータ放送などの合成タイミングを、正確に合わせることができる。
c.データ放送などのサービス機能が1以上のAVデコーダ(221〜22n)から分離されるため、各デコーダの構成は簡素化され、AVデコーダの増設が容易となる。特に、複数のAVデコーダを高速MPUあるいは高速DSPによるソフトウエアで実現する場合では、ソフトウエアのアップデートによりAVデコーダの機能変更および/またはAVデコーダの数の増減が容易となる。
<実施の形態と発明との対応例>
<1>この発明の一実施の形態に係るデータストリーム処理装置は、AV情報と基準クロック情報(PCR)とサービス情報(データ放送など)を含むデータストリーム(DS)からAV情報をデコードできる1以上のデコーダ(221〜22n)と併用される装置(またはシステム)である。この装置は、1以上のデコーダの動作に関わらず(同時デコードをしなくても)、前記データストリームから前記基準クロック情報(PCR)を取り出す基準クロック情報分離モジュール(12)と、前記データストリームから前記サービス情報の内容(データ放送の文字、映像、音声;あるいは字幕放送の字幕など)を取り出すサービス情報モジュール(16)を備えている。そして、取り出された前記基準クロック情報(PCRまたはPCR−S)に基づいて、前記1以上のデコーダによりデコードされる前記AV情報のタイミングと、前記サービス情報モジュール(16)により取り出される前記サービス情報の内容のタイミングを合わせるように構成される(大まかなタイミング合わせはPCR、精密なタイミング合わせはPCR−Sで可能)。
<1>この発明の一実施の形態に係るデータストリーム処理装置は、AV情報と基準クロック情報(PCR)とサービス情報(データ放送など)を含むデータストリーム(DS)からAV情報をデコードできる1以上のデコーダ(221〜22n)と併用される装置(またはシステム)である。この装置は、1以上のデコーダの動作に関わらず(同時デコードをしなくても)、前記データストリームから前記基準クロック情報(PCR)を取り出す基準クロック情報分離モジュール(12)と、前記データストリームから前記サービス情報の内容(データ放送の文字、映像、音声;あるいは字幕放送の字幕など)を取り出すサービス情報モジュール(16)を備えている。そして、取り出された前記基準クロック情報(PCRまたはPCR−S)に基づいて、前記1以上のデコーダによりデコードされる前記AV情報のタイミングと、前記サービス情報モジュール(16)により取り出される前記サービス情報の内容のタイミングを合わせるように構成される(大まかなタイミング合わせはPCR、精密なタイミング合わせはPCR−Sで可能)。
<2>この発明の一実施の形態に係る映像装置は、AV情報と基準クロック情報(PCR)とサービス情報(データ放送など)を含むデジタルストリーム(DS)を受信する受信モジュール(10)と、前記デジタルストリームからAV情報をデコードする1以上のデコーダ(221〜22n)を備えている。この映像装置はさらに、前記1以上のデコーダの動作に関わらず(同時デコードをしなくても)、前記デジタルストリームから前記基準クロック情報(PCR)を取り出す基準クロック情報分離モジュール(12)と、前記デジタルストリームから前記サービス情報の内容(文字、映像、音声など)を取り出すサービス情報モジュール(16)と、前記基準クロック情報(PCRまたはPCR−S)に基づいてタイミングが合わされた、前記AV情報と前記サービス情報の内容を合成するミキサ(30)と、前記ミキサで合成された前記AV情報と前記サービス情報の内容を取り込んで利用する映像音声キャプチャモジュール(32)を備える。
<3>この発明の一実施の形態に係るデータストリーム処理方法は、AV情報と基準クロック情報(PCR)とサービス情報(データ放送など)を含むデータストリーム(DS)からAV情報をデコードできる1以上のデコーダ(221〜22n)を用いる方法である。この方法では、1以上のデコーダの動作に関わらず(同時デコードをしなくても)、前記データストリームから前記基準クロック情報(PCR)を取り出し(ST12)、取り出された前記基準クロック情報(PCR)に対応する基準クロック(PCR−S)に基づいて、前記データストリームから前記サービス情報の内容(データ放送の文字、映像、音声など)を取り出す(ST16)。そして、前記1以上のデコーダによりデコードされるAV情報のタイミングと、前記サービス情報の内容のタイミングを、前記基準クロック(PCR−S)に基づいて合わせる(ST30)。
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
10…チューナ(受信モジュール)、12…PCR情報分離モジュール(基準クロック情報分離モジュール)、14…PCRオフセットモジュール、16…サービス情報モジュール(データ放送モジュール)、18…属性変換モジュール、22…デコーダ、24セレクタ、26…転送処理部(内部配線またはHDMI等の外部配線)、28…属性変換モジュール、30…ミキサ、32…AVキャプチャモジュール(映像音声キャプチャモジュール)、34…ビデオ処理部、36…表示部、38…オーディオ処理部、40…スピーカ。
Claims (9)
- 映像情報および/または音声情報と基準クロック情報とサービス情報を含むデータストリームから前記映像情報および/または前記音声情報をデコードできる1以上のデコーダと併用される装置であって、
前記1以上のデコーダの動作に関わらず、前記データストリームから前記基準クロック情報を取り出す基準クロック情報分離モジュールと、
前記データストリームから前記サービス情報の内容を取り出すサービス情報モジュールを備え、
取り出された前記基準クロック情報に基づいて、前記1以上のデコーダによりデコードされる前記映像情報および/または前記音声情報のタイミングと、前記サービス情報モジュールにより取り出される前記サービス情報の内容のタイミングを合わせるように構成したデータストリーム処理装置。 - 前記サービス情報はデータ放送に対応し、前記基準クロック情報に基づいてタイミングが合わされた前記サービス情報の内容と前記映像情報および/または前記音声情報を合成するミキサを備えた請求項1に記載の装置。
- 前記1以上のデコーダは、前記サービス情報の内容を取り出さない1以上のデコーダを含み、これらのデコーダの1つがデコードする前記映像情報および/または前記音声情報と、前記サービス情報の内容が、前記ミキサにより合成される請求項2に記載の装置。
- 前記基準クロック情報の内容にオフセットを持たせた値を生成するように構成した請求項1に記載の装置。
- 前記1以上のデコーダでデコードされる情報の属性を変えるデコーダ側属性変換モジュール、および、前記サービス情報モジュールから取り出されるサービス情報の属性を変えるサービス情報処理側属性変換モジュールのうち、少なくとも1つの属性変換モジュールを備えた請求項1に記載の装置。
- 映像情報および/または音声情報と基準クロック情報とサービス情報を含むデジタルストリームを受信する受信モジュールと、
前記デジタルストリームから前記映像情報および/または前記音声情報をデコードする1以上のデコーダと、
前記1以上のデコーダの動作に関わらず、前記デジタルストリームから前記基準クロック情報を取り出す基準クロック情報分離モジュールと、
前記デジタルストリームから前記サービス情報の内容を取り出すサービス情報モジュールと、
前記基準クロック情報に基づいてタイミングが合わされた、前記映像情報および/または前記音声情報と前記サービス情報の内容を合成するミキサと、
前記ミキサで合成された前記映像情報および/または前記音声情報と前記サービス情報の内容を取り込んで利用する映像音声キャプチャモジュールを具備した映像装置。 - 前記映像音声キャプチャモジュールが、前記映像情報および、前記サービス情報に含まれる文字および/または映像を表示するビデオ処理部に接続される請求項6に記載の映像装置。
- 前記映像音声キャプチャモジュールが、前記音声情報および、前記サービス情報に含まれる音を提示するオーディオ処理部に接続される請求項6に記載の映像装置。
- 映像情報および/または音声情報と基準クロック情報とサービス情報を含むデータストリームから前記映像情報および/または前記音声情報をデコードできる1以上のデコーダを用いる方法であって、
前記1以上のデコーダの動作に関わらず、前記データストリームから前記基準クロック情報を取り出し、
取り出された前記基準クロック情報に対応する基準クロックに基づいて、前記データストリームから前記サービス情報の内容を取り出し、
前記1以上のデコーダによりデコードされる前記映像情報および/または前記音声情報のタイミングと、前記サービス情報の内容のタイミングを、前記基準クロックに基づいて合わせるデータストリーム処理方法。
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JP2009225030A JP2011077678A (ja) | 2009-09-29 | 2009-09-29 | データストリーム処理装置、映像装置、およびデータストリーム処理方法 |
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2009
- 2009-09-29 JP JP2009225030A patent/JP2011077678A/ja active Pending
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