JP2004109416A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】多色トナー像を担持する第1中間転写ベルト8から転写紙Pへの多色トナー像の加熱転写が行われる2次転写ニップ(第1中間転写ベルト8と第2中間転写ベルト16との当接部)における第1中間転写ベルト8表面の単位面積あたりのトナー付着量を2.0[mg/cm2]以下にするように、各単色トナー像中のトナー量を調整させるようにした。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、中間転写体等の多色像担持体に対して互いに異なる色の単色トナー像を重ね合わせて多色トナー像を得た後、これを加熱して記録体に転写せしめる画像形成方法及び画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、単色のトナー像を重ね合わせてフルカラートナー像などの多色トナー像を形成する画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1等)。また、中間転写体等の転写元のトナー像を記録体等の転写先に転写せしめる方式として、静電転写方式や加熱転写定着方式が知られている。静電転写方式は、転写元と転写先とが密着する転写ニップに転写電界を作用させて、転写元のトナー像を転写先に静電的に移動させる方式である。これに対し、加熱転写方式は、転写ニップにて転写元のトナー像を加熱して軟化せしめてから両者を引き離すことで、転写先に転写せしめるとともに定着せしめる方式である。加熱転写定着方式は、転写チリによる画像劣化を解消し得るという点で、静電転写方式よりも優れている。具体的には、静電転写方式では、上記転写ニップだけに転写電界を作用させることが極めて困難で、転写元と転写先とが離間しているニップ前後にまでどうしても転写電界が及んでしまう。そして、このニップ前後で転写電界の影響を受けたトナーが転写元から飛翔し、転写先の本来転写されるべき箇所とは異なる箇所に付着して転写チリとなってしまう。かかる転写チリが起こると、転写後のトナー像の周囲に黒点状の汚れが生じたり、トナー像のエッジを滲ませたりといった画像劣化を生ずることになる。これに対し、加熱転写定着方式では、転写電界によらずにトナー像を転写することが可能なので、転写チリを解消することができるのである。特に、多色トナー像は単色トナー像に比べてトナー量が多くなり易いことから、加熱転写定着方式は多色トナー像を形成する画像形成装置に有効である(例えば、特許文献2や特許文献3等)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−258518号公報
【特許文献2】
特開2000−250272号公報
【特許文献3】
特開2000−293065号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、加熱転写定着方式によって多色トナー像を形成する画像形成装置においては、多色像担持体を高温に加熱してしまうことに起因して画像劣化などといった新たな不具合を引き起こしてしまうことがある。かかる不具合を抑えるべく、多色像担持体を冷却する冷却手段を設けることが考えられる。しかし、トナーの定着に必要な温度まで加熱された多色像担持体を冷却するのは容易ではなく、かなり大型のものを設ける必要があるため、コスト面やレイアウトを考慮すると実用的でなくなってしまう。
【0005】
本発明者らは、これらの不具合を抑えるべく鋭意検討を重ねてみたところ、次のようなことがわかってきた。即ち、従来の加熱転写定着方式では、トナー像を記録体に転写せしめるだけでなく、定着まで至らしめていた。トナー像を加熱によって記録体に定着せしめるためには、それを軟化温度以上に加熱する必要がある。軟化温度未満では、トナーを記録体の表面形状にならわせて十分に変形させることができず、所望の定着性が得られなくなるからである。ところが、定着のために軟化温度以上の加熱が必要であるからといって、それが転写にも必須の条件になるとは限らない。転写だけなら、軟化温度未満の加熱でも実現し得るかもしれない。従来は、このことについて十分な検討がなされていなかった。
【0006】
そこで、本発明者らは、軟化温度未満での加熱による転写性を試験してみた。すると、驚いたことに、軟化温度未満でも、ガラス転移点以上まで昇温せしめれば、トナー像を転写紙等の記録体に良好に転写することができた。このようにトナー像が転写された記録体を、加熱転写手段とは別に設けた定着手段に通せば、像担持体を過剰に加熱することなく、トナー像を記録体に定着させることができる。
【0007】
但し、単色トナー像ではなく、多色トナー像を軟化温度未満で加熱転写しようとする場合には、次に説明する理由によって転写不良を引き起こし易くなることもわかった。即ち、上述のように、トナー像を加熱転写せしめるためには、それをガラス転移点以上まで昇温せしめる必要がある。よって、ガラス転移点以上にはするものの、軟化温度以上にしてはならないという狭い温度域の加熱条件が必要になってくる。多色トナー像よりもトナー量の少ない単色トナー像についてはかかる加熱条件での加熱が比較的容易であるが、トナー量の多い多色トナー像ではより多くの熱量を吸収してしまうために加熱転写手段の温度が不安定になってしまう。このことにより、ガラス転移点未満で加熱されてしまう像部分が生じて転写不良となるのである。
【0008】
このように、軟化温度未満での加熱転写では多色トナー像に転写不良が生じ易くなるが、多色トナー像を形成する上記特許文献2や特許文献3に記載の画像形成装置では、更に、次のような理由によっても転写不良が生じ易くなっている。即ち、いわゆるワンパス方式によって記録体の両面に多色トナー像を形成するからである。具体的には、記録体の両面に画像を形成する方式としては、いわゆるスイッチバック方式と、ワンパス方式とが知られている。スイッチバック方式では、まず、記録体を転写手段と定着手段とに通してその一方の面に画像を形成した後、記録体を反転させてスイッチバックさせる。そして、転写手段と定着手段とに再び通してそのもう一方の面にも画像を形成する。これに対し、ワンパス方式は、両面転写手段によってトナー像が両面に転写せしめられた記録体を定着手段に1度だけ通すことで、記録体をスイッチバックさせることなくその両面に画像を形成する。ワンパス方式は、次の点でスイッチバック方式よりも優れている。即ち、スイッチバック用の複雑な機構を設けることによるコストアップ、スイッチバックによる画像形成時間の長期化、定着手段による加熱でカールさせた記録体をスイッチバックさせることによるジャムを、何れも回避し得る点である。ところが、加熱転写定着方式とワンパス方式とを併用する上記特許文献2や特許文献3に記載の画像形成装置では、トナー量のより多い多色トナー像を記録体の両面にそれぞれ密着させながら加熱することになる。よって、片面だけの場合に比べてトナー量が更に多くなっている。このことにより、転写不良が更に生じ易くなるのである。
【0009】
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、次のような画像形成方法及び画像形成装置を提供することである。即ち、転写チリによる画像劣化と、多色像担持体を加熱することによる種々の不具合とを抑え、しかも、ワンパス方式を採用する場合でも加熱不足による多色トナー像の転写不良とを抑えることができる画像形成方法等である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の単色トナー像をワンパス方式によって記録体の両面に加熱転写する画像形成装置の試作機を作成した。この試作機は、各単色トナー像を第1中間転写ベルトに重ね合わせて静電転写して4色トナー像を2つ順に形成する。そして、第2中間転写ベルトを介して一方の4色トナー像を記録体の第1面に加熱転写すると同時に、もう一方の4色トナー像を第1中間転写ベルトから記録体の第2面に直線加熱転写するものである。加熱転写の温度については、トナーのガラス転移点以上で軟化温度未満とした。かかる構成の試作機を用いて、多色像担持体たる第1中間転写ベルト表面の単位面積あたりにおけるトナー付着量と、転写性との関係を試験してみた。すると、トナー付着量を2.0[mg/cm2]以下に留めれば、4色トナー像を記録体の片面(第2面)だけに加熱転写する場合でも、両面に加熱転写する場合でも、加熱不足による転写不良を有効に抑え得ることがわかった。一方、本発明者らは、従来の多色トナー像について、ドット毎の重ね合わせによる色調表現を行うことでトナー量を多くしていることに着目した。具体的には、例えば紫色の文字画像を得たい場合には、その文字画像の各ドットについて、マゼンタドットとシアンドットとを重ね合わせることで、単色ドットの約2倍トナー付着量の紫ドットを得ていた。ところが、かかる紫ドットを得なくても、マゼンタドットとシアンドットとを適切な密度で隣接させれば、人間の目には全体として紫色の文字画像を視認させることができる。そして、こうすることで、より少ないトナー付着量で多色トナー像を形成することができる。
【0011】
そこで、上記第1の目的を達成するために、請求項1の発明は、複数色のトナーを含む多色トナー像を担持する多色像担持体に対し、互いに異なる色の単色トナー像を重ね合わせる重ね合わせ工程と、これによって得られた多色トナー像を加熱して記録体に転写せしめる加熱転写工程とを実施する画像形成方法において、記録体に転写された多色トナー像を上記加熱転写手段による加熱温度よりも高い温度で加熱して記録体に定着せしめる定着工程と、上記多色像担持体から記録体への多色トナー像の転写が行われる加熱転写位置における該多色像担持体表面の単位面積あたりのトナー付着量を2.0[mg/cm2]以下にするように、トナー像中のトナー量を調整するトナー量調整工程とを実施することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、複数色のトナーを含む多色トナー像を担持する多色像担持体に対し、互いに異なる色の単色トナー像を重ね合わせる重ね合わせ工程と、これによって得られた多色トナー像を加熱して記録体に転写せしめる加熱転写工程とを実施する画像形成方法において、記録体に転写された多色トナー像を上記加熱転写手段による加熱温度よりも高い温度で加熱して記録体に定着せしめる定着工程と、複数のドットの集合からなる各単色トナー像を互いのドットの中央部が重ならないような画素構成で形成する単色トナー像形成工程とを実施することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、複数色のトナーを含む多色トナー像を担持する多色像担持体と、該多色像担持体に対して互いに異なる色の単色トナー像を重ね合わせる重ね合わせ手段と、この重ね合わせによって得られた多色トナー像を加熱して記録体に転写せしめる加熱転写手段とを備える画像形成装置において、記録体に転写された多色トナー像を上記加熱転写手段による加熱温度よりも高い温度で加熱して記録体に定着せしめる定着手段と、上記多色像担持体から記録体への多色トナー像の転写が行われる加熱転写位置における該多色像担持体表面の単位面積あたりのトナー付着量を2.0[mg/cm2]以下にするように、トナー像中のトナー量を調整するトナー量調整手段とを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、複数色のトナーを含む多色トナー像を担持する多色像担持体と、該多色像担持体に対して互いに異なる色の単色トナー像を重ね合わせる重ね合わせ手段と、この重ね合わせによって得られた多色トナー像を加熱して記録体に転写せしめる加熱転写手段とを備える画像形成装置において、記録体に転写された多色トナー像を上記加熱転写手段による加熱温度よりも高い温度で加熱して記録体に定着せしめる定着手段を設け、且つ、複数のドットの集合からなる各単色トナー像を互いのドットの中央部が重ならないような画素構成で形成することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項3又は4の画像形成装置であって、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像して上記単色トナー像を得る現像手段とを有するトナー像形成ユニットを複数備え、且つ、上記重ね合わせ手段が、各トナー像形成ユニットの潜像担持体上で現像された上記単色トナー像を、それぞれ上記多色像担持体に重ね合わせて転写する重ね合わせ転写手段であることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項3、4又は5の画像形成装置において、上記加熱転写手段が、記録体の両面のそれぞれに上記多色トナー像を加熱転写する両面転写手段であり、上記多色像担持体上で得られた第1多色トナー像を加熱して該多色像担持体から中間転写体に中間転写せしめた後、該多色像担持体上で得られた別の第2多色トナー像を加熱して該多色像担持体から記録体の第2面に転写せしめながら、該中間転写体上の該第1多色トナー像を加熱して記録体の第1面に転写せしめることを特徴とするものである。
【0012】
これらの発明において、請求項1又は3の構成を備えるものでは、たとえ単色トナー像の重ね合わせのために静電転写方式を採用したとしても、それによって得た多色トナー像に対しては静電転写によらない加熱転写を行う。よって、静電転写に起因する転写チリによる画像劣化を抑えることができる。更に、加熱転写とは別に、後にそれよりも高い温度で多色トナー像を加熱して記録体に定着せしめることで、加熱転写時の温度を従来の加熱転写定着方式よりも低くすることができる。よって、多色像担持体を加熱することによる画像劣化、コストアップ、レイアウト自由度の悪化などといった種々の不具合を抑えることができる。また更に、加熱転写位置における多色像担持体表面の単位面積あたりのトナー付着量を2.0[mg/cm2]以下にすることで、ワンパス方式を採用する場合でも加熱不足による多色トナー像の転写不良を抑えることができる。
また、請求項2又は4の構成を備えるものでも、請求項1又は3の構成を備えるものと同様の作用により、転写チリによる画像劣化と、多色像担持体を加熱することによる種々の不具合とを抑えることができる。更に、これらにおいては、各単色トナー像を互いのドットの中央部が重ならないような画素構成で形成することで、多色トナー像についてドット毎に色調表現するのではなく、複数のドット毎に色調表現する。こうすることで、より少ないトナー付着量で多色トナー像を形成して、ワンパス方式を採用する場合でも加熱不足による多色トナー像の転写不良を抑えることができる。
なお、請求項2や3の発明において、「ドット」とは画像の最小記録単位のことを示し、その平面形状は丸に限られない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した画像形成装置の第1実施形態として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)について説明する。
まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本プリンタの概略構成図である。図において、このプリンタ100Aは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、Kと記す)のトナー像を生成するための4つのプロセスカートリッジ6Y,M,C,Kを備えている。これらは、互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。Yトナー像を生成するためのプロセスカートリッジ6Yを例にすると、図2に示すように、ドラム状の感光体1Y、ドラムクリーニング装置2Y、除電手段3Y、帯電装置4Y、現像手段5Y等を備えている。感光体1Yは、直径30〜100[mm]のアルミ製円筒に、光導電性物質である有機半導体の表面層が被覆されている。アモルファスシリコン性の表面層が被覆されたものであってもよい。また、ドラム状ではなく、ベルト状のものであってもよい。帯電装置4Yは、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転せしめられる感光体1Yの表面を一様帯電せしめる。一様帯電せしめられた感光体1Yの表面は、レーザ光Lによって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。このYの静電潜像は、Yトナーを用いる現像手段5YによってYトナー像に現像される。そして、後述の第1中間転写ベルト8上に静電的に中間転写される。ドラムクリーニング装置2Yは、中間転写工程を経た後の感光体1Y表面に残留したトナーを除去する。また、除電手段3Yは、クリーニング後の感光体1Yの残留電荷を除電する。この除電により、感光体1Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。他のプロセスカートリッジ6M,C,Kにおいても、同様にして感光体1M,C,K上にM,C,Kトナー像が形成され、第1中間転写ベルト8上に中間転写される。
【0014】
先に示した図1において、プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kの図中下方には、露光装置7が配設されている。潜像形成手段たる露光装置7は、画像情報に基づいて発したレーザ光Lを、プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kにおけるそれぞれの感光体に照射して露光する。この露光により、感光体1Y,M,C,K上にY,M,C,K用の静電潜像が形成される。なお、露光装置7は、光源から発したレーザ光(L)を、モータによって回転駆動したポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体に照射するものである。かかる構成の露光装置7に代えて、LEDアレイからのLED光を照射する露光手段を採用しても良い。
【0015】
露光装置7の図中下側には、2つの紙収容カセット26a,b、これらに個々に組み込まれた給紙ローラ27a,b、レジストローラ対28など有する給紙手段が配設されている。レジストローラ対28は、第1レジストローラ28aと第2レジストローラ28bとを有している。2つの紙収容カセット26a,bは、それぞれ記録体たる転写紙Pを複数枚重ねて収納しており、一番上の転写紙Pにはそれぞれ給紙ローラ27a,bが当接している。給紙ローラ27a,bが図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転せしめられると、一番上の転写紙Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給紙される。レジストローラ対28は、転写紙Pを挟み込むべく両ローラを回転駆動するが、挟み込んですぐに回転を一旦停止させる。そして、転写紙Pを適切なタイミングで後述の2次転写ニップに向けて送り出す。
【0016】
プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kの図中上方には、第1中間転写ベルト8を張架しながら無端移動せしめる第1転写ユニット15が配設されている。この第1転写ユニット15は、第1中間転写ベルト8の他、4つの1次転写バイアスローラ9Y,M,C,K、第1クリーニング装置10、ヒートパイプ11などを備えている。また、第1加熱ローラ12、第1クリーニングバックアップローラ13、テンションローラ14なども備えている。第1中間転写ベルト8は、これら3つのローラに張架されながら、少なくとも何れか1つのローラの回転駆動によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。1次転写バイアスローラ9Y,M,C,Kは、このように無端移動せしめられる第1中間転写ベルト8を感光体1Y,M,C,Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。これらローラは、第1中間転写ベルト8の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する方式のものであるが、電極から放電するチャージャ方式のものであってもよい。1次転写バイアスローラ9Y,M,C,Kを除くローラは、全て電気的に接地されている。第1中間転写ベルト8は、その無端移動に伴ってY,M,C,K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、感光体1Y,M,C,K上のY,M,C,Kトナー像が重ね合わせて静電的に1次転写される。これにより、第1中間転写ベルト8上に多色トナー像たる4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。かかる構成では、各感光体1Y,M,C,Kや各1次転写バイアスローラ9Y,M,C,Kなどの組合せによって重ね合わせ手段が形成され、これによって重ね合わせ工程が実施されている。そして、各感光体1Y,M,C,K上の単色トナー像たるY,M,C,Kトナー像が、多色像担持体たる第1中間転写ベルト8上に重ね合わされて多色トナー像たる4色トナー像となる。
【0017】
図示しないヒータ等の熱源を内包する上記第1加熱ローラ12は、後述の第2加熱ローラ19との間に第1中間転写ベルト8及び第2中間転写ベルト16(後述する)を挟み込んで2次転写ニップを形成している。第1中間転写ベルト8上に形成された4色トナー像は、この2次転写ニップで第2中間転写ベルト16あるいは転写紙Pに加熱転写される。2次転写ニップを通過した後の第1中間転写ベルト8には、第2中間転写ベルト16あるいは転写紙Pに加熱転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、第1クリーニング装置10によってクリーニングされる。具体的には、第1中間転写ベルト8は、そのループ外面(おもて面)側に配設された第1クリーニング装置10のクリーニングローラ10aと、そのループ内面側に配設された第1クリーニングバックアップローラ13との間に挟まれる。そして、おもて面上の転写残トナーがクリーニングローラ10a上に転移することでクリーニングされる。クリーニングローラ10a上に転移した転写残トナーは、第1クリーニング装置10内部の掻き取りブレード10bによって掻き取られた後、搬送スクリュウ10cによって図示しない回収部に搬送される。クリーニング後の第1中間転写ベルト8は、ヒートパイプ11によって冷却されて次の1次転写に備えられる。なお、第1クリーニングローラ10aは、その表面粗さが第1中間転写ベルト8よりも粗くなっているローラである。転写残トナーのローラ表面への転移が困難である場合には、内部に熱源を設けてもよく、この場合、熱伝導率の良好な銅やアルミをローラ素材として用いることが可能である。
【0018】
上記第1転写ユニット15の図中左側方には、中間転写体たる第2中間転写ベルト16を張架しながら無端移動せしめる第2転写ユニット23が配設されている。この第2転写ユニット23は、第2中間転写ベルト16の他、第2クリーニング装置18などを備えている。また、ニップ拡張ローラ17、テンションローラ20、分離ローラ21、第2クリーニングバックアップローラ22、図示しない熱源を内包する第2加熱ローラ19なども備えている。第1中間転写ベルト16は、これら5つのローラに張架されながら、少なくとも何れか1つのローラの回転駆動によって図中時計回りに無端移動せしめられる。第2加熱ローラ19は、このように無端移動せしめられる第2中間転写ベルト16と、第1転写ユニット15で無端移動せしめられる第1中間転写ベルト8とを、上記第1加熱ローラ12との間に挟み込んで2次転写ニップを形成している。
【0019】
先に説明したレジストローラ対28は、転写紙Pを第1中間転写ベルト8上の4色トナー像に密着させ得るタイミングで上記2次転写ニップに向けて送り出す。但し、この4色トナー像が、転写紙Pの第1面(スタック部40上で上を向く面)に転写される第1トナー像である場合には、転写紙Pを送り出さない。よって、第1トナー像は2次転写ニップでまず第2中間転写ベルト16上に加熱転写される。これに対し、第1中間転写ベルト8上の4色トナー像が転写紙Pの第2面(スタック部40上で下を向く面)に転写される第2トナー像は、2次転写ニップに向けてタイミングを合わせて搬送されてくる転写紙Pの第2面に直接的に加熱転写される。この際、先に第2中間転写ベルト16上に2次転写された第1トナー像がベルトとともに一周して2次転写ニップに戻ってくる。そして、転写紙Pの第1面に加熱転写される。このことにより、転写紙Pの両面に画像が転写される。転写紙Pの第1面、第2面に転写された第1トナー像、第2トナー像は、それぞれ転写紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。
【0020】
上記2次転写ニップを通過した後の第2中間転写ベルト16は、分離ローラ21による張架位置を経た後、第2クリーニングバックアップローラ22と第2クリーニング装置18の間に挟み込まれるクリーニング位置に至る。そして、第2クリーニング装置18のクリーニングローラ18bによって転写残トナーがクリーニングされる。クリーニングされた転写残トナーは、第2クリーニング装置18内部で、掻き取りブレード18cによって掻き取られた後、搬送スクリュウ10dによって図示しない回収部に搬送される。第2クリーニング装置18のクリーニングローラ18bが第2中間転写ベルト16に常に当接していると、第2中間転写ベルト16上に加熱転写された第1トナー像もクリーニングしてしまうことになる。そこで、第2クリーニング装置18は、図示しない揺動機構によって揺動軸18aを中心に図中矢印方向に揺動することで、そのクリーニングローラ18bを第2中間転写ベルト16に接離させるように構成されている。そして、少なくとも上記クリーニング位置を第1トナー像が通過する間は、クリーニングローラ18aを第2中間転写ベルト16から離間させることで、第1トナー像のクリーニングを回避する。なお、第2クリーニングローラ18bは、その表面粗さが第2中間転写ベルト16よりも粗くなっているローラである。転写残トナーのローラ表面への転移が困難である場合には、内部に熱源を設けてもよく、この場合、熱伝導率の良好な銅やアルミをローラ素材として用いることが可能である。
【0021】
図3は、上記2次転写ニップとその周囲構成を示す拡大構成図である。図において、第1転写ユニット15の第1加熱ローラ12は、その周面の一部に第1中間転写ベルト8を巻き掛けている。また、第2転写ユニット23の第2中間転写ベルト16は、ニップ拡張ローラ17、第2加熱ローラ19、図示しない他のローラによって張架されている。第1加熱ローラ12は、第1中間転写ベルト8の巻き掛け部分を、第2中間転写ベルト8におけるニップ拡張ローラ17から第2加熱ローラ19に至るまでの展張部分に食い込ませるように配設されている。このような食い込み配設により、第2中間転写ベルト8は第1中間転写ベルト8を介して、上記展張部分の一部を第1加熱ローラに巻き掛ける形状になっており、その長さ方向において第1中間転写ベルト8に広く接触している。このように第2中間転写ベルト16が第1中間転写ベルト8に対して接触している部分が2次転写ニップであり、ここで両面加熱転写が行われる。なお、2次転写ニップのベルト周長方向の長さとしては、5〜10[mm]程度がよい。第2加熱ローラ19としては、外径40〜60[mm]のもので、表面にゴム層を設けたものを用いている。
【0022】
上記2次転写ニップにおいては、転写紙Pが互いに順方向に表面移動する第1中間転写ベルト8と第2中間転写ベルト16との間に挟まれて、上記レジストローラ対28側とは反対方向に搬送される。そして、2次転写ニップから送り出された後、分離ローラ21によるベルト張架位置で第2中間転写ベルト16から曲率分離される。分離された転写紙Pは、内部に図示しない熱源を有する定着ローラ対30aを備える定着装置30を経た後、排紙ローラ対31によって機外に排出される。プリンタ本体の上面には、スタック部40が形成されており、上記排紙ローラ対31によって機外に排出された転写紙Pは、このスタック部40に順次スタックされる。
【0023】
加熱転写方式におけるトナー像の転写方向は、転写ニップでトナー像を挟み込んでいる2つの部材間における表面性の差に依存する。具体的には、例えば転写ニップにおいて2つの部材A,Bが互いに接触しながら順方向に表面移動していると仮定する。これら部材A,B間に挟み込まれながら加熱されてガラス転移点以上まで昇温せしめられたトナー像は、部材A,Bが離間する転写ニップ出口で、表面粗さの大きい方の部材に転移する。表面粗さの大きい方の部材がその表面の凹凸によってトナー像との接触面積をより広くして、トナー離型性を発揮し難くなるからである。よって、表面粗さが「部材A>部材B」という関係であれば、トナー像は部材Aの方に転写される。なお、転写紙Pの表面粗さ(Rz)は20〜40[μm]程度である。
【0024】
このような加熱転写方式において、転写紙Pや第2中間転写ベルト16への4色トナー像の転写元となる第1中間転写ベルト8に求められる条件は、次に列記する通りである。
・熱による伸縮率が極めて低い
・感光体からのトナー像の静電的な1次転写を実現するのに適した抵抗値(表面抵抗値及び体積抵抗値)である
・トナーとの接触角が110[度]程度である
・表面粗さが転写紙Pや第2中間転写ベルトよりも小さい
本プリンタでは、これらの条件を具備させるべく、第1中間転写ベルト8として次に説明するものを用いた。即ち、厚み20〜50[μm]のシームレスポリイミドベルトのおもて面(ループ外側面)に、厚み20〜30[μm]のPFAチューブを張り合わせて表面層を形成したものである。なお、このPFAチューブの表面粗さ(RZ)は1〜4[μm]である。
【0025】
また、第1中間転写ベルト8上からの4色トナー像の転写先となる一方で、転写紙Pへの4色トナー像の転写元となる第2中間転写ベルト16に求められる条件は、次に列記する通りである。
・4色トナー像との接触角が90[度]程度である
・表面粗さが第1中間転写ベルト8よりも大きく、且つ転写紙Pよりも小さい
本プリンタでは、これらの条件を具備させるべく、第2中間転写ベルト16として次に説明するものを用いた。即ち、厚み20〜50[μm]のシームレスポリイミドベルトのおもて面に、ETFE(エチレン・四フッ化エチレン共重合体)を厚み20〜100[μm]の表面層をコーティングしたものである。なお、このETFEからなる表面層の表面粗さ(RZ)は5〜10[μm]である。
【0026】
先に示した図1において、第1転写ユニット15と、これよりも上方にあるスタック部40との間には、ボトル収容部32が配設されている。このボトル収容部32は、Y,M,C,Kトナーを内包するトナーボトルBY,BM,BC,BKを収容している。ボトルBY,BM,BC,BK内のY,M,C,Kトナーは、それぞれ図示しない粉体ポンプ等の補給手段により、プロセスカートリッジ6Y,M,C,K内の現像手段に適宜補給される。ボトル収容部32と第1転写ユニット15との間には、図示しない断熱手段が配設されている。この断熱手段により、第1転写ユニット15からの熱伝搬によって各トナーボトル内のトナーを溶融、固着させるといった事態が回避される。断熱手段としては、植毛された樹脂等で形成された断熱部材や、内部に空気層が設けられた断熱部材などが挙げられる。なお、ボトル収容部32の筺体を断熱部材で構成してもよい。また、ボトル収容部32と第1転写ユニットとの間に断熱手段を配設するのではなく、プリンタ本体からの排気ファンを配設してもよい。
【0027】
上述したように、上記第1トナー像は2次転写ニップで第1中間転写ベルト8から第2中間転写ベルト16に加熱転写された後、再び2次転写ニップに戻ってきて転写紙の第1面(スタック部40で上を向く面)加熱転写される。このように加熱転写が2度施される第1トナー像は、2次転写ニップにて加熱転写が1度だけ施されて転写紙Pの第2面(スタック部40で下を向く面)に転写される第1トナー像に先行して形成される。よって、スタック部40にスタックされた転写紙Pは、先行して形成された第1トナー像を上に向け、且つその後に形成された第2トナー像を下に向けた状態で順次スタックされていく。本プリンタは、このようにスタックされていく転写紙Pの頁番号を小さい方から順に揃えるべく、奇数、偶数と連続する2つの頁番号の画像について、頁番号の大きい方を先に上記第1トナー像として形成する。例えば1頁目の画像に先行して2頁目の画像を形成するのである。そうすると、数頁にわたる原稿を連続して出力しても、スタック部40において、頁番号を下から順に揃えることが可能になる。但し、転写紙Pの第2面だけに画像を形成する片面プリントモードを実行する際には、頁番号の小さい画像から順にそれぞれ第2トナー像として形成していく。このことにより、片面プリントモードにおいても、スタック部40で頁番号を下から順に揃えることができる。
【0028】
本プリンタ100の4つの感光体1Y,M,C,K上において、第2トナー像用の単色トナー像は、それぞれ非鏡像(以下、正像という)として形成される。これは、形成された単色トナー像が、1次転写、加熱転写という2回の転写工程を経て転写紙Pに至る過程で鏡像、正像と変化するからである。各感光体ドラム上で正像として形成されることで、転写紙P上においても正像になるのである。これに対し、第1トナー像用の単色トナー像は、加熱転写工程を2回経るため、第2トナー像のものよりも転写工程が1回多くなる。よって、各感光体ドラム上で鏡像として形成される。このことにより、第1トナー像も、転写紙P上において正像となることができる。
【0029】
以上の基本的な構成を備える本プリンタ100では、第1転写ユニット15や第2転写ユニット23などの組合せにより、記録体たる転写紙Pの両面に可視像たる4色トナー像を加熱転写する両面転写手段が構成されている。また、潜像担持体たる感光体(1)と現像手段たる現像手段(5)とを有する4つのプロセスカートリッジ6Y,M,C,K、潜像形成手段たる露光装置7などによってトナー像形成手段が構成されている。
【0030】
図4は、本プリンタ100における電気回路の一部を示すブロック図である。図において、制御部50は、プリンタ内の各機器を制御するためのものである。この制御部50には、第1ベルト温度検知手段51、第2ベルト温度検知手段52、第1定着温度検知手段53、第2定着温度検知手段54、現像バイアス電源56などが接続されている。また、Yトナー量検知手段55Y、Mトナー量検知手段55M、Cトナー量検知手段55C、Kトナー量検知手段55Kなども接続されている。更に、第1ローラ熱源スイッチ57、第2ローラ熱源スイッチ58、第1定着熱源スイッチ59、第2定着ローラ熱源スイッチ60なども接続されている。
【0031】
上記第1ベルト温度検知手段51、第2ベルト温度検知手段52は、それぞれ上記2次転写ニップの近傍に配設されている。第1ベルト温度検知手段51は、ニップ下流側における上記第1中間転写ベルト(8)の表面温度を検知して、検知結果を温度信号として制御部50に送信する。また、上記第2ベルト温度検知手段52は、ニップ下流側における上記第2中間転写ベルト(16)の表面温度を検知して、検知結果を温度信号として制御部50に送信する。また、上記第1ローラ熱源スイッチ57は、2次転写ニップを第1中間転写ベルト(8)の裏面側から加熱する上記第1加熱ローラ12内に配設されているハロゲンランプ等の熱源に対する電源供給をON/OFFするためのものである。また、上記第2ローラ熱源スイッチ58は、2次転写ニップを第2中間転写ベルト(16)の裏面側から加熱する第2加熱ローラ(19)内に配設されている熱源に対する電源供給をON/OFFするためのものである。
【0032】
上記第1定着温度検知手段53、第2定着温度検知手段54は、それぞれ定着装置(30)内の一方の定着ローラ、もう一方の定着ローラの表面温度を検知して、検知結果を温度信号として制御部50に送信する。また、上記第1定着熱源スイッチ59、第2定着熱源スイッチ60は、それぞれ一方の定着ローラ、もう一方の定着ローラ内に配設されている熱源に対する電源供給をON/OFFするためのものである。
【0033】
上記現像バイアス電源56は、それぞれ各プロセスユニット(6Y,M,C,K)内の現像手段に配設された図示しない現像ローラに対して現像バイアスを供給するための電源である。本プリンタ100では、現像手段内でトナーを担持する現像ローラと、感光体との間の電位差によって形成される現像ポテンシャルによってトナーを現像ローラ側から感光体上の静電潜像に移動させる現像方式を採用している。なお、静電潜像に付着するトナーの量は、現像バイアスの値によって異なってくる。
【0034】
上記Y,M,C,Kトナー量検知手段55Y,M,C,Kは、それぞれ対応するプロセスユニット(6Y,M,C,K)内の感光体上で現像された基準トナー像に対するトナー付着量を検知する。具体的には、本プリンタ100は、各プロセスユニット(6Y,M,C,K)内において、予め定められたY,M,C,K基準トナー像を所定のタイミングで感光体上に形成する。これらY,M,C,K基準トナー像に対するY,M,C,Kトナー付着量がトナー量検知手段55Y,M,C,Kによってそれぞれ検知されるのである。かかるトナー量検知手段としては、感光体の光反射率に応じた電圧を出力する反射型フォトセンサなどが挙げられる。感光体はそれに対するトナー付着量に応じて光反射率を異ならせるため、感光体の光反射率に応じた電圧を出力することは、トナー付着量に応じた電圧を出力することになるからである。
【0035】
次に、本プリンタ100の特徴的な構成について説明する。
上記制御部50は、上記第1ベルト温度検知手段51からの温度信号に基づいて第1ローラ熱源スイッチ57の接点を入り切りする。この入り切りにより、第1中間転写ベルト(8)の表面温度が、トナーのガラス転移点以上且つ軟化温度未満に制御される。また、上記制御部50は、上記第2ベルト温度検知手段52からの温度信号に基づいて第2ローラ熱源スイッチ58の接点を入り切りする。この入り切りにより、第2中間転写ベルト(16)の表面温度が、トナーのガラス転移点以上且つ軟化温度未満に制御される。そして、2次転写ニップ内の加熱温度も、トナーのガラス転移点以上且つ軟化温度未満に制御される。このような制御により、2次転写ニップ内で、転写紙Pの第1面、第2面に密着せしめられた第1トナー像、第2トナー像がガラス転移点以上且つ軟化温度未満まで昇温せしめられて、それぞれ第1面、第2面に加熱転写される。
【0036】
また、上記制御部50は、上記第1定着温度検知手段53、第2定着温度検知手段54からの温度信号に基づいて第1定着熱源スイッチ59、第2定着熱源スイッチ60の接点を入り切りする。これらの入り切りにより、一方の定着ローラ、もう一方の定着ローラの表面温度が、トナーの軟化温度以上に制御される。具体的には、本プリンタ100では、160〜200[℃]に制御される。これにより、定着装置(30)内において、転写紙P上の両面の4色トナー像が、それぞれ軟化温度以上まで確実に昇温せしめられて軟化する。そして、転写紙P表面の微妙な凹凸に十分に馴染んだ後、自然放熱によって冷めて固着することで、転写紙Pに定着する。なお、定着ローラとしては、ステンレス等の芯金上に2〜5[mm]シリコーンゴム層を設けたものを用いることができる。また、定着ローラへのトナー像のいわゆるホットオフセットを抑える目的で、ローラ表面にテフロン(登録商標)など離型性の良好な材料からなる離型促進層を形成してもよい。
【0037】
かかる構成では、2次転写ニップで静電転写によらない加熱転写を行うことで、静電転写に起因する転写チリによる画像劣化を抑えることができる。更に、2次転写ニップにおける加熱転写とは別に、定着装置(30)内で加熱転写よりも高い温度で4色トナー像を加熱して転写紙Pに定着せしめることで、2次転写ニップでの加熱温度を従来の加熱転写定着方式よりも低くしている。そして、このことにより、多色像担持体たる第1中間転写ベルト(8)を加熱することによる画像劣化、コストアップ、レイアウト自由度の悪化などといった種々の不具合を抑えている。なお、本プリンタ100では、第1中間転写ベルト(8)を冷却するためのヒートパイプ(11)を設けているが、第1中間転写ベルト(8)の温度を従来よりも低く抑えていることでこのヒートパイプ(11)の規模を小さくしている。また、2次転写ニップにおいては、熱に加えて適度な圧力を付与することで、4色トナー像をより良好に転写することが可能になる。本発明者らの試験によれば、2〜10[N/cm2]のニップ圧が良好であった。
【0038】
上記制御部50は、図示しないRAMやROM等の記憶手段を有しており、これに上述の基準トナー像に対するトナー付着量と、現像バイアスシフト量とを関連付けるデータベースを記憶している。この現像バイアスシフト量とは、基準トナー像のトナー付着量を検知したときの現像バイアス値を、どれだけシフトさせたら、その後における感応体に対する単位面積あたりのトナー付着量を予め定められた基準付着量に留めることができるかを示す値である。例えば、基準付着量が1.0[mg/cm2]に設定されている場合に、基準トナー像に対するトナー付着量が1.2[mg/cm2]であったとする。そして、上記データベースにより、1.2[mg/cm2]が+50[V]に関連付けられていたとする。そうすると、基準トナー像を形成したときの現像バイアス値をプラス側に50[V]シフトさせれば、感光体に対する単色ベタ部の単位面積あたりのトナー付着量を1.0[mg/cm2]以内に留めることができるといった仕組みである。
【0039】
上記制御部50は、例えば所定の枚数の転写紙Pをプリントアウトする毎、所定時間経過毎、図示しない主電源の投入直後など、所定のタイミングで次のような制御を行う。即ち、まず、各プロセスユニット(6Y,M,C,K)内の各感応体にY,M,C,Kの基準トナー像を形成させ、そのトナー付着量を上記トナー量検知手段によって検知させる。そして、検知結果に基づいて、Y,M,C,Kのベタトナー像に対するトナー付着量をそれぞれ算出する。次に、この算出結果が、予め定められた基準付着量を上回る場合には、上述のデータベースに基づいて現像バイアスシフト量を特定し、以降の画像形成プロセスにおいて、そのシフト量だけシフトさせた現像バイアス値を用いる。これにより、各感光体上における単色ベタ部に対するトナー付着量が基準付着量以下に制御される。このような制御では、制御部50、各トナー量検知手段、各プロセスユニット(6Y,M,C,K)などにより、トナー像中のトナー量を調整するトナー量調整手段が構成されている。
【0040】
本発明者らは、以上の構成を備えるプリンタを試作し、上記基準付着量を0.5[mg/cm2]に設定して、片面モード(転写紙Pの第2面だけに出力するモード)にて4色ベタ画像を実際に出力してみた。すると、2次転写ニップにて4色ベタ画像を転写紙Pの第2面に良好に転写することができた。2次転写ニップ通過後の第1中間転写ベルト(8)上の転写残トナーを観察したが、ほとんど残留していなかった。得られた4色ベタ画像にムラもなく、4色ライン画像を出力した場合にはその細線を忠実に再現した高品質のものを得ることができた。なお、重ね合わせ転写後の第1中間転写ベルト(8)上における4色ベタ画像に対するトナー付着量を測定したところ、1.6[mg/cm2]であった。
【0041】
次に、本発明者らは、両面モードである他は同様の条件にて4色ベタ画像を出力してみた。すると、2次転写ニップにて4色ベタ画像を転写紙Pの第1面、第2面にそれぞれ良好に転写することができた。2次転写ニップ通過後の第1中間転写ベルト(8)上の転写残トナーを観察したが、ほとんど残留していなかった。得られた4色ベタ画像にムラもなく、4色ライン画像を出力した場合にはその細線を忠実に再現した高品質のものを得ることができた。また、第1面、第2面にて画質の差は殆ど認められなかった。
【0042】
更に、本発明者らは、上記基準付着量を徐々に上げながら、両面モードにおける第1面、第2面に対する加熱転写性を試験してみた。すると、重ね合わせ転写後の第1中間転写ベルト(8)上における4色ベタ画像に対するトナー付着量が2.0[mg/cm2]以下であれば、同様に良好な加熱転写を行い得ることがわかった。
【0043】
次に、本発明を適用した第2実施形態のプリンタについて説明する。なお、このプリンタの基本的な構成については、第1実施形態のものと同様であるので説明を省略する。また、定着温度や2次転写ニップにおける加熱温度の制御についても、第1実施形態のものと同様であるので説明を省略する。
【0044】
本第2実施形態に係るプリンタは、感光体1Y,M,C,K上における各色トナー像を、それぞれ、互いのドットの中央部が重ならないような画素構成で形成するようになっている。具体的には、例えば、7個のドットを直線状に連ねた紫ライン画像Lpを形成する場合、従来では図6に示すように、画素領域毎にマゼンタドットDmとシアンドットDcを重ねて紫ドットDPを形成し、これを7個直線状に繋げていた。一方、本プリンタでは、例えば、互いに1画素の間隔をおいた3個のマゼンタドットDmからなるMトナー像をM用の感光体1Mに形成する。また、C用の感光体1C上には、このMトナー像の各ドット間を埋める2つのシアンドットDcと、ラインの両端を埋める2つのシアンドットDcとからなるCトナー像を形成する。そして、両トナー像を重ね合わせ転写して、全体として紫に視認される紫ライン画像Lp’を得るのである。かかる構成では、より少ないトナー付着量で4色トナー像を形成して、加熱不足による多色トナー像の転写不良を抑えることができる。
【0045】
本発明者らは、このような画素構成で4色トナー像を形成するプリンタを試作し、片面モードにて4色ベタ画像を実際に出力してみた。すると、複数の画素で従来の1画素を表現させるようにしたことに起因して若干ながら解像度を低下させたものの、2次転写ニップにて4色ベタ画像を転写紙Pの第2面に良好に転写することができた。2次転写ニップ通過後の第1中間転写ベルト(8)上の転写残トナーを観察したが、ほとんど残留していなかった。得られた4色ベタ画像にムラもなく、4色ライン画像を出力した場合にはその細線を忠実に再現した高品質のものを得ることができた。なお、重ね合わせ転写後の第1中間転写ベルト(8)上における4色ベタ画像に対するトナー付着量を測定したところ、0.9[mg/cm2]であった。
【0046】
次に、本発明者らは、両面モードである他は同様の条件にて4色ベタ画像を出力してみた。すると、2次転写ニップにて4色ベタ画像を転写紙Pの第1面、第2面にそれぞれ良好に転写することができた。2次転写ニップ通過後の第1中間転写ベルト(8)上の転写残トナーを観察したが、ほとんど残留していなかった。得られた4色ベタ画像にムラもなく、4色ライン画像を出力した場合にはその細線を忠実に再現した高品質のものを得ることができた。また、第1面、第2面にて画質の差は殆ど認められなかった。
【0047】
これまで、各実施形態において、潜像担持体としてドラム状の感光体を用いた例について説明したが、ベルト上の感光体など、他の方式のものを用いてもよい。また、中間転写体については、ベルト方式のものに限られず、ローラ方式などでも良い。また、粉体トナーではなく、トナーと液体キャリアとを含有する液体現像剤を用いる画像形成装置にも本発明の適用が可能である。また、電子写真方式のプリンタについて説明したが、直接記録方式の画像形成装置にも本発明の適用が可能である。この直接記録方式とは、潜像担持体によらず、トナー飛翔装置からドット状に飛翔させたトナー群を中間転写体や記録体に直接付着させてドットを形成することで、画像を直接形成する方式である。この方式では、トナー飛翔装置が重ね合わせ手段として機能し、且つドット状に飛翔したトナー群を付着せしめる被付着体が多色像担持体として機能する。
【0048】
以上、第1実施形態や第2実施形態に係るプリンタにおいては、潜像担持体たる感光体や現像手段を有するトナー像形成ユニットたるプロセスユニットを複数備えている。そして、1次転写バイアスローラ等からなる重ね合わせ手段が、各感光体で現像された単色トナー像をそれぞれ多色像担持体たる第1中間転写ベルト(8)に重ね合わせて転写する。かかる構成では、電子写真プロセスによって4色トナー像を形成することができる。また、プロセスユニットを複数備えることで、各単色トナー像を極めて僅かな時間差で形成して第1中間転写ベルト(8)上に重ね合わせていくいわゆるタンデム方式を実現している。このことにより、1つのプロセスユニットによって各単色トナー像の形成と重ね合わせ転写とを交互に行う方式よりも、4色トナー像についての画像形成時間を大幅に短縮することができる。
また、これらのプリンタにおいては、第1転写ユニット(15)と第2転写ユニット(23)とからなる加熱転写手段が、転写紙Pの両面のそれぞれに4色トナー像を加熱転写する両面転写手段となっている。そして、この両面転写手段によって転写紙Pに対して4色トナー像を両面転写してから、定着装置(30)にて定着処理を施すことで、ワンパス方式の両面転写を実現することができる。
【0049】
【発明の効果】
請求項1、2、3、4、5又は6の発明によれば、転写チリによる画像劣化と、多色像担持体を加熱することによる種々の不具合とを抑え、しかも、ワンパス方式を採用する場合でも加熱不足による多色トナー像の転写不良とを抑えることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るプリンタの概略構成図。
【図2】同プリンタのY用のプロセスユニットを示す拡大構成図。
【図3】同プリンタにおける2次転写ニップとその周囲構成を示す拡大構成図。
【図4】同プリンタにおける電気回路の一部を示すブロック図。
【図5】第2実施形態に係るプリンタによって形成される紫ライン画像の一例を示す模式図。
【図6】従来の画像形成装置によって形成される紫ライン画像の一例を示す模式図。
【符号の説明】
1Y,M,C,K 感光体(潜像担持体、重ね合わせ手段の一部)
5Y Y用の現像手段
8 第1中間転写ベルト(多色像担持体)
16 第2中間転写ベルト(中間転写体)
9Y,M,C,K 1次転写バイアスローラ(重ね合わせ手段の一部)
15 第1転写ユニット(加熱転写手段や両面転写手段の一部)
23 第2転写ユニット(加熱転写手段や両面転写手段の一部)
30 定着装置(定着手段)
P 転写紙
Dp 紫ドット
Dm マゼンタドット
Dc シアンドット
Claims (6)
- 複数色のトナーを含む多色トナー像を担持する多色像担持体に対し、互いに異なる色の単色トナー像を重ね合わせる重ね合わせ工程と、これによって得られた多色トナー像を加熱して記録体に転写せしめる加熱転写工程とを実施する画像形成方法において、
記録体に転写された多色トナー像を上記加熱転写手段による加熱温度よりも高い温度で加熱して記録体に定着せしめる定着工程と、
上記多色像担持体から記録体への多色トナー像の転写が行われる加熱転写位置における該多色像担持体表面の単位面積あたりのトナー付着量を2.0[mg/cm2]以下にするように、トナー像中のトナー量を調整するトナー量調整工程とを実施することを特徴とする画像形成方法。 - 複数色のトナーを含む多色トナー像を担持する多色像担持体に対し、互いに異なる色の単色トナー像を重ね合わせる重ね合わせ工程と、これによって得られた多色トナー像を加熱して記録体に転写せしめる加熱転写工程とを実施する画像形成方法において、
記録体に転写された多色トナー像を上記加熱転写手段による加熱温度よりも高い温度で加熱して記録体に定着せしめる定着工程と、
複数のドットの集合からなる各単色トナー像を互いのドットの中央部が重ならないような画素構成で形成する単色トナー像形成工程とを実施することを特徴とする画像形成方法。 - 複数色のトナーを含む多色トナー像を担持する多色像担持体と、該多色像担持体に対して互いに異なる色の単色トナー像を重ね合わせる重ね合わせ手段と、この重ね合わせによって得られた多色トナー像を加熱して記録体に転写せしめる加熱転写手段とを備える画像形成装置において、
記録体に転写された多色トナー像を上記加熱転写手段による加熱温度よりも高い温度で加熱して記録体に定着せしめる定着手段と、
上記多色像担持体から記録体への多色トナー像の転写が行われる加熱転写位置における該多色像担持体表面の単位面積あたりのトナー付着量を2.0[mg/cm2]以下にするように、トナー像中のトナー量を調整するトナー量調整手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 複数色のトナーを含む多色トナー像を担持する多色像担持体と、該多色像担持体に対して互いに異なる色の単色トナー像を重ね合わせる重ね合わせ手段と、この重ね合わせによって得られた多色トナー像を加熱して記録体に転写せしめる加熱転写手段とを備える画像形成装置において、
記録体に転写された多色トナー像を上記加熱転写手段による加熱温度よりも高い温度で加熱して記録体に定着せしめる定着手段を設け、且つ、複数のドットの集合からなる各単色トナー像を互いのドットの中央部が重ならないような画素構成で形成することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3又は4の画像形成装置であって、
潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像して上記単色トナー像を得る現像手段とを有するトナー像形成ユニットを複数備え、
且つ、上記重ね合わせ手段が、各トナー像形成ユニットの潜像担持体上で現像された上記単色トナー像を、それぞれ上記多色像担持体に重ね合わせて転写する重ね合わせ転写手段であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3、4又は5の画像形成装置において、
上記加熱転写手段が、記録体の両面のそれぞれに上記多色トナー像を加熱転写する両面転写手段であり、上記多色像担持体上で得られた第1多色トナー像を加熱して該多色像担持体から中間転写体に中間転写せしめた後、該多色像担持体上で得られた別の第2多色トナー像を加熱して該多色像担持体から記録体の第2面に転写せしめながら、該中間転写体上の該第1多色トナー像を加熱して記録体の第1面に転写せしめることを特徴とする画像形成装置。
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