JP2004106360A - スリット入りウェーハ支持部材およびウェーハ洗浄装置 - Google Patents

スリット入りウェーハ支持部材およびウェーハ洗浄装置 Download PDF

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Yoshihiro Eto
衛藤 義博
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Abstract

【課題】ワイヤソーによりウェーハを切断した後に、ウェーハに付着しているオイルや切削粉,砥粒等を効率的に取り除くことができ、ウェーハの生産にかかる時間とコストを削減することが出来るウェーハ製造方法を提供する。
【解決手段】半導体インゴットを接着するカーボンスライス台101に、溝103を設けてワイヤソーにより切断することにより、溝103の底面に複数のスリット109を形成する。切断され、カーボンスライス台101に柵状に連なって吊り下げられたウェーハ44をウェーハ洗浄装置に装着し、溝103の上方に設けたノズルから洗浄液を噴射する。これにより、従来困難であったウェーハ上部の洗浄を効率的に行うことができ、後工程を省略することが可能となるため、ウェーハの製造にかかる時間とコストを低減させることが出来る。
【選択図】   図13

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウェーハの製造に係り、特に、ワイヤソーにおいてウェーハを保持するためのスライス台とスライスベースの形状、ならびに、切断後のウェーハの表裏面を洗浄するウェーハ洗浄装置及びその洗浄方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1は、一般的な鏡面ウェーハの製造工程を示すフロー図である。同図に基づいて、半導体デバイスを作製するための原料ウェーハとして用いられる鏡面ウェーハの一般的な製造方法の概略を説明する。
【0003】
まず、周知のチョクラルスキー法(CZ法)や浮遊帯域溶融法(FZ法)等により単結晶の半導体インゴットを成長させる(STEP1)。成長した半導体インゴットは外周形状が歪(いびつ)であるため、次に外形研削工程(STEP2)において半導体インゴットの外周を円筒研削盤等により研削し、半導体インゴットの外周形状を整える。これをスライス工程(STEP3)でワイヤソーによりスライスして厚さ300〜1000μm程度の円板状のウェーハに加工する。
【0004】
このスライス工程(STEP3)でワイヤソーにより半導体インゴットをスライスする場合、スライス台に半導体インゴットを接着し、このスライス台をスライスベースに装着して、複数枚のウェーハ状にスライスする。このスライス台の材質には、通常、カーボンやセラミックス等が用いられる。スライスしたウェーハの表面には、スライス時に使用したオイルや切削粉,砥粒等が付着しているため、これを取り除く洗浄を行う。
【0005】
通常、スライス台にウェーハが接着された状態(以下、「ハガシ前」と記す)でハガシ前洗浄工程(STEP4)を行い、更にスライス台からウェーハを一枚一枚剥がした後(以下、「ハガシ後」と記す)にハガシ後洗浄工程(STEP5)を行う。
【0006】
このハガシ前洗浄工程(STEP4)の方法として、例えば特開平10―22238号公報や特開2002―110591号公報に開示されているように、スライスベースとスライス台ごとウェーハをウェーハ洗浄装置に装着し、ウェーハ洗浄装置でウェーハの側面上方および/または下方からエアーブローまたはシャワーノズルにより洗浄液を吹きつける等して洗浄する。
【0007】
しかし、このハガシ前洗浄工程(STEP4)のみではウェーハの洗浄が不充分であるため、例えば特開平9―45640号公報に開示されているように、ハガシ前洗浄工程(STEP4)の後にハガシ後洗浄工程(STEP5)を行う。すなわち、スライス台からウェーハを一枚ずつ分離し、ウェーハの表裏面に付着したオイルや切削粉,砥粒等をゴム製のブレードやブラシ等により掻き落とす。また、必要に応じて複数の洗浄槽を用意し、その洗浄槽に浸漬させて段階的に洗浄度を高めていくことにより、ウェーハを洗浄する。
【0008】
その後、面取り工程(STEP6)でウェーハ外周の面取り加工を行う。続いて、平面研削および/またはラッピング(以下、「平面研削・ラッピング」と記す)により平坦化加工を行い(STEP7)、エッチング処理工程(STEP8)において化学研磨処理を施す。更に、ウェーハ表面を鏡面研磨(STEP9)した後、ウェーハ表面にエピタキシャル成長処理(STEP10)を施して鏡面ウェーハとする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ハガシ前洗浄工程(STEP4)における従来の洗浄方法は、図12に示すようにウェーハの側面上方から2本のノズルにより洗浄液を噴射していたため、ウェーハ上部の洗浄効率が悪く、洗浄に長い時間がかかっていた。また、未洗浄部分に切削粉,オイル,砥粒等が残り、ハガシ後のウェーハ洗浄能力不足によるシミ不良が発生するという問題があった。
【0010】
すなわち、図12に示すウェーハ上部の洗浄を十分に行うためにはエアーブローするか、ウェーハの下方から上方に向けて洗浄液を噴射することが必要である。しかし、ウェーハの切断厚みが350μm以下である場合には、エアーブローをするとウェーハが暴れ、ウェーハにダメージを与えたり、ウェーハが割れてしまったりするという問題があった。
【0011】
一方、ウェーハは上方をスライス台に接着されているのみであるため、ウェーハの下方から上方に向けて洗浄液を噴射すると、この洗浄液の力で接着部分が変形したり、ウェーハがスライス台から脱落したりするという問題があった。そのため、図12に示すウェーハ上部の洗浄を十分に行うことが出来ないという問題があった。
【0012】
また、従来のハガシ前洗浄方法ではウェーハの洗浄が不充分であるため、後工程においてハガシ後洗浄工程(STEP5)を行わなくてはならず、手間とコストがかかっていた。特に、複数のウェーハ洗浄装置を用いた場合は、コストのみならず、ウェーハ洗浄装置及びウェーハ洗浄装置間のウェーハ搬送装置により装置全体が大型化するという問題もあった。
【0013】
本出願に係る発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、その第1の目的とするところは、ワイヤソーによりスライスされたウェーハのスライス台に接する部分を十分に洗浄することができ、ハガシ前の切削粉,オイル,砥粒除去能力を向上させることができるウェーハ洗浄装置及びその洗浄方法を提供することにある。
【0014】
また、本出願に係る発明の第2の目的は、ワイヤソーによりスライスされたウェーハのハガシ前洗浄効率を高め、洗浄時間を短縮させると共に、洗浄時の洗浄液使用量を低減させ、洗浄液にかかるコストを抑えることができるウェーハ洗浄装置及びその洗浄方法を提供することにある。
【0015】
更に、本出願に係る発明の第3の目的は、ウェーハの洗浄を充分に行うことにより、従来行われていたハガシ後洗浄工程を省略又は簡略化し、作業効率を高めると共に、該工程にかかっていた時間とコストを無くすことができるウェーハ洗浄装置及びその洗浄方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本出願に係る第1の発明は、半導体インゴットを支持する支持部材と、複数本のローラを渡って所定ピッチで螺旋状に巻き付けられたワイヤと、前記ワイヤを線方向に移動させる駆動機構と、前記支持部材を保持し前記ワイヤに向かって前記半導体インゴットを接近させるヘッドと、を有するワイヤソーにおける前記支持部材であって、前記支持部材は略直方体形状をなし、1面に前記半導体インゴットに接触する曲面を有し、前記1面に対向する他面に、凹状の溝を有する、ことを特徴とする支持部材である。
【0017】
また、本出願に係る第2の発明は、半導体インゴットを支持する支持部材と、複数本のローラを渡って所定ピッチで螺旋状に巻き付けられたワイヤと、前記ワイヤを線方向に移動させる駆動機構と、前記支持部材を保持し、前記ワイヤに向かって前記半導体インゴットを接近させるヘッドと、を有するワイヤソーにおいて、前記支持部材は略直方体形状をなし、1面に前記半導体インゴットに接触する曲面を有し、前記1面に対向する他面に、凹状の溝を有する、ことを特徴とするワイヤソーである。
【0018】
更に、本出願に係る第3の発明は、半導体インゴットをワイヤソーにより切断した後に、切断された複数枚のウェーハを支持し、前記ウェーハ相互間の間隙にその外周方向から洗浄液又は洗浄ガスを噴射するウェーハ洗浄装置において、前記ウェーハを支持する支持部材に複数本のスリットを設け、該スリットから前記ウェーハに向けて、前記洗浄液又は洗浄ガスを噴射するノズルを設ける、ことを特徴とするウェーハ洗浄装置である。
【0019】
また、本出願に係る第4の発明は、前記複数本のスリットのピッチは、前記ウェーハ相互間の間隙のピッチに等しい、ことを特徴とする上記第3の発明に記載のウェーハ洗浄装置である。
【0020】
更に、本出願に係る第5の発明は、ウェーハが収容される洗浄槽と、ウェーハを吊り下げて支持する支持部材と、前記洗浄槽内に収容されたウェーハの軸線方向に沿って相対移動自在に支持され、前記洗浄槽内に収容されたウェーハに向けて洗浄液又は洗浄ガスを噴射するノズルと、前記ノズルとウェーハを相対移動させる駆動手段と、を有し、前記ノズルを前記支持部材の上方に配置し、前記支持部材に、前記支持部材の上方から下方に向けて貫通するスリットを設ける、ことを特徴とするウェーハ洗浄装置である。
【0021】
また、本出願に係る第6の発明は、ワイヤソーでウェーハをスライスする際に、ウェーハを支持するスライス台であって、ウェーハに接触する面と対向する面に、凹状の溝を有することを特徴とするスライス台である。
【0022】
更に、本出願に係る第7の発明は、ワイヤソーでウェーハをスライスする際に、ウェーハを支持するスライス台を接着固定するスライスベースであって、前記スライス台を固定する接着面から該接着面に対抗する面に貫通する穴を有することを特徴とするスライスベースである。
【0023】
また、本出願に係る第8の発明は、半導体インゴットをワイヤソーにより切断し、切断されたウェーハを洗浄して半導体ウェーハを製造する方法において、前記洗浄時のウェーハを支持する部材にスリットを設け、前記ウェーハの上部から洗浄液又は洗浄ガスを噴射して前記ウェーハを洗浄する、ことを特徴とする半導体ウェーハの製造方法である。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本出願に係る半導体ウェーハの製造方法について、図面に基づいて詳細に説明する。
【0025】
[実施の形態1]
まず、第1の実施の形態について図1〜図9を用いて説明する。図1は、第1の実施の形態における半導体ウェーハの製造方法の概略を示すフロー図である。フローに示された工程は、半導体ウェーハを製造する際の工程を簡易に示したものである。本願の製造方法は以下に説明するようにスライス工程(STEP3)及びハガシ前洗浄工程(STEP4)を図1に示すフローの順に備えていることが必須の要件であり、他の工程の種類や工程の数は、ウェーハの仕様や各製造業者によって種々の態様が考えられる。ここでは、直径125mmの半導体ウェーハを製造する際の工程について説明する。
【0026】
従来技術で説明した通り、まず、周知のチョクラルスキー法(CZ法)や浮遊帯域溶融法(FZ法)等により単結晶の半導体インゴットを成長させる(STEP1)。次に外形研削工程(STEP2)において半導体インゴットの外周を円筒研削盤等により研削し、半導体インゴットの外周形状を整える。
【0027】
続いて、外形研削された半導体インゴットはスライス工程(STEP3)に移る。本実施例ではスライス工程においてワイヤソーを使用する。図2に、ワイヤソーの概略図を示す。ワイヤソー50は、左右のブラケット51a,51b(51bは、二点鎖線で一部のみを示す)間に3本のローラ55〜57を回転自在に備えている。本図に示したワイヤソー50においては、3本のローラ55〜57を備えた例を示しているが、ローラの数は2本でも良く、4本以上であっても良い。
【0028】
ローラ55〜57をわたって所定ピッチでワイヤ58を螺旋状に巻きつけて有しており、ローラ55〜57を往復回転させながらワイヤ58が線方向に往復動を行う。本体50には、外形研削後の半導体インゴット43を装着したワーク支持ヘッド53が上下方向に移動自在に備えられており、上部に設けたワーク昇降用モータ54の回転によりワーク支持ヘッド53が上下動を行う。また、スライス台の材質には、通常、カーボンやセラミックス等が用いられるが、本実施例では、スライス台の材質にカーボンを用いた。
【0029】
半導体インゴット43は、カーボンスライス台101及びスライスベース102を介してワーク支持ヘッド53に装着される。図3はスライスベース102に装着したカーボンスライス台101に、半導体インゴット43を貼り付けた状態を示す斜視図であり、図4(a)は平面図、図4(b)は正面図、図4(c)は側面図である。半導体インゴット43はエポキシ樹脂の接着剤によりカーボンスライス台101に固定され、カーボンスライス台101はエポキシ樹脂の接着剤によりスライスベース102に固定される。
【0030】
図5(a)はカーボンスライス台101の斜視図であり、図5(b)は平面図、図5(c)は正面図、図5(d)は側面図である。図5(a)に示すように、カーボンスライス台101は縦(y)260mm,横(x)55mm,高さ(z)20mmの略直方体状の形状をしており、下面に円柱状の半導体インゴット43を密着可能とすべく、下面を半導体インゴット43外周の曲率と同様の曲率を有する凹状の曲面105としている。
【0031】
更に、ワイヤソー切断後の洗浄工程でノズルにより上面から噴射する洗浄液の通り道を確保すべく、カーボンスライス台101の中央に、長手方向に沿って直方体状の溝103を形成している。この溝103はカーボンスライス台101中央に上面から設けられた縦260mm,横30mm,深さ11mmの溝である。図5(c)に示すように、スライス前の状態では、溝103は曲面105には貫通していない。したがって、従来と同じようにカーボンスライス台101の曲面105全面に接着剤を塗布して、半導体インゴット43を接着することができる。
【0032】
図6(a)はスライスベース102の斜視図であり、図6(b)は平面図、図6(c)は正面図、図6(d)は側面図である。図6(a)に示すようにスライスベース102は、縦(y)310mm,横(x)80mm,高さ(z)15mmの上部直方体102aの下に、縦(y)270mm,横(x)65mm,高さ(z)40mmの下部直方体102bを縦に重ねて結合させた形状をしている。スライスベース102は、独立の部材よりなる上部直方体102aと下部直方体102bを接着したものであっても、1部材から一体形成したものであっても良い。下部直方体102bに対して上部直方体102aが突出した部分がフランジを形成し、特に長手方向のフランジ部125a,125bが、ワイヤソーへの装着時及びウェーハ洗浄装置への装着時に利用される。
【0033】
このスライスベース102は、カーボンスライス台101と同様にノズルにより上面から噴射する洗浄液の通り道を確保すべく、スライスベース102中央に、スライスベース102の長手方向に長い直方体状のスリット104を形成している。図6(c)に示すように、このスリット104は縦(y)260mm,横(x)50mm,高さ(z)30mmの直方体状の上部穴104aと、縦(y)260mm,横(x)30mm,高さ(z)25mmの直方体状の下部穴104bからなり、スライスベース102を上面から下面に貫通している。図6(a)〜(d)に示した例では上部穴104aと下部穴104bの寸法を異ならせているが、上部穴104aと下部穴104bの縦(y),横(x)それぞれの寸法を同一として、スライスベース102の上面から下面に貫通する直穴としても良い。尚、スライスベース102の材質は、例えば、鉄又はSUS等を用いることが出来る。
【0034】
次に、ワイヤソーの動作について、図2を用いて説明する。スライスベース102,カーボンスライス台101,半導体インゴット43を互いに固定した状態でワイヤソー50のワーク支持ヘッド53に装着する。ワーク支持ヘッド53への装着は、半導体インゴット43を下向きに配置した状態で、スライスベース102のフランジ部125a,125bをワーク支持ヘッド53のフック53a,53bに係止させることにより行う。
【0035】
次に、ワイヤ58を線方向に往復動させた状態で砥粒等を含んだ加工液を供給し、半導体インゴット43をワイヤ58に押し付けることにより、ワイヤ58の巻き付けピッチに合わせて半導体インゴット43を複数枚の円板状のウェーハ44に切断する。
【0036】
ワイヤソー50では、半導体インゴット43の切断に際して、その切り終わり部分の欠損を防止するため、前記のようにカーボンスライス台101に半導体インゴット43を接着剤により接着固定して切断する。このため、図13に示すように、スライスされたウェーハ44の全てはカーボンスライス台101に接着され、柵状に連なった状態で切り出される。尚、半導体インゴット43の上端まで完全に切断するために、半導体インゴット43の上端を超えてカーボンスライス台101までワイヤ58に押し付け、カーボンスライス台101ごと切断する。
【0037】
ことのとき、ワイヤ58がカーボンスライス台101の曲面105をやや越える位置まで切り込む。すると、図13に示すように、ワイヤ58のピッチに従って、カーボンスライス台101の溝103の底面に大量のスリット109が形成され、貫通する。その結果、カーボンスライス台101の上面から噴射する洗浄液の通り道が確保される。
【0038】
通常、半導体インゴット43は350μm以下の厚さに切断される。尚、ワイヤソーは80〜160μmの直径を有するピアノ線に12μm程度の砥粒等を含む加工液を供給してスライスするため、切り代は150μm程度である。このワイヤソーによるスライス工程によりウェーハ44は柵状に連なりスライスベース102に吊り下げられた状態となる。
【0039】
次に本実施例におけるハガシ前ウェーハ洗浄工程(STEP4)について説明する。通常、スライスしたウェーハ44の表面には、スライス時に使用したオイルや切削粉,砥粒等が付着しているため、これを取り除くための洗浄を行う。洗浄はウェーハ44及びカーボンスライス台101をスライスベース102に固定した状態のまま、ウェーハ洗浄装置に装着して行う。
【0040】
図7は実施例1のウェーハ洗浄装置であってウェーハ44を装着していない状態を示した平面図、図8は実施例1のウェーハ洗浄装置であってウェーハ44を装着した状態を示した平面図、図9は実施例1のウェーハ洗浄装置の縦断面図である。図7乃至図9に示すように本実施例のウェーハ洗浄装置は、ウェーハ44を装着可能なように、高さを560mm、短手方向の長さを550mmとし、長手方向の長さを800mmとする略直方体形状をしている。
【0041】
ウェーハ洗浄装置は略箱状のハウジング110から構成され、このハウジング110の上部に開閉可能な蓋124を枢着すると共に、ハウジング110内部に洗浄槽111を設けている。洗浄槽111は長手方向に沿って左右に側壁111a,111bを設けており、この側壁111a,111bの上端部前方及び後方にワーク44を支持するための断面U字状のワーク支持フレーム120を固定している。図7に示すように、ワーク支持フレーム120には、スライスベース102を固定するための、溝121が形成されている。
【0042】
この溝121にスライスベース102の両端のフランジ部125a,125bを嵌合させることにより、柵状に連なったウェーハ44は、カーボンスライス台101と共にスライスベース102に吊り下げられた状態で、ワーク支持フレーム120に図8のように装着される。
【0043】
一方、洗浄槽111の側壁111aの上端部後方には長手方向に向けてその回転軸を配置した状態で、ノズル送り用モータ117が固定されている。ノズル送り用モータ117はその回転軸の延長上にねじ送り機構用の雄ねじ116を形成している。雄ねじ116の先端は、側壁111aに外周が固定されたボールベアリング115の内周壁に嵌着し、側壁111aに対して滑らかに回転できるように支持されている。そして、ノズル送り用モータ117の回転によって回転軸上に設けられた雄ねじ116は、その場で回転する。
【0044】
雄ねじ116には、移動ベース112aの側部に回転不能に固定された雌ねじ113が螺合しており、雄ねじ116の回転によって雌ねじ113が前後に移動する。雌ねじ113は移動ベース112aに固定されているため、雄ねじ116の回転によって雌ねじ113と共に移動ベース112aがウェーハ洗浄装置の長手方向に移動する。また、図9に示すように、移動ベース112aの下面には前後動作時のガイドとなる凹状のアリ溝114aが設けてあり、側壁111aの上面に水平方向にわたって設けた凸状のガイドレール119aに嵌合している。そして、移動ベース112aは、ガイドレール119aに案内され、安定した状態で前記ねじ送り機構によって長手方向にねじ送りされる。
【0045】
側壁111bの上端部にも長手方向水平にわたって凸状のガイドレール119bを設けている。そして、前後動作時のガイドとなる凹状のアリ溝114bを下面に設けた移動ベース112bと嵌合している。この移動ベース112b及び移動ベース112aに略直方体状のノズル支持フレーム118を固定している。移動ベース112bはノズル支持フレーム118を介して移動ベース112aに固定されているため、移動ベース112aの前後動に同期して長手方向に前後動する。上記機構とすることで、ノズル支持フレーム118はねじ送り機構によりスライスベース102に柵状に連なったウェーハ44の長手方向に沿って移動可能としている。
【0046】
図9に示すように、このノズル支持フレーム118には2本のノズル106,107をウェーハ44の中心線を挟んでほぼ対象に固定し、その噴射口を斜め下向きとなるように設け、洗浄液をウェーハ44の左右側面上方から噴射できるように設けている。尚、ノズル106,107の噴射角度は調整可能に固定している。
【0047】
更に、このノズル支持フレーム118の中央には、洗浄液がウェーハ44の上方から噴射されるように、ノズル108がその噴射口を下向きにして設けられている。ノズル108から噴出された洗浄液は、スリット104及び溝103の底面に形成されたスリット109(図13参照)を通って、各ウェーハ44の間を流れウェーハ間の洗浄を行う。
【0048】
ノズル106〜108は配管を介して図示しない洗浄液供給ポンプに接続されており、洗浄液供給ポンプにより界面活性剤を含む水等からなる洗浄液が供給される。ワイヤソーによるスライス工程(STEP3)において、水溶性の加工液を使用した場合には洗浄液はただ流すだけで良く、油性の加工液を使用した場合には洗浄液を勢い良く噴出させる。ウェーハ洗浄装置の底部には排出口122を設けており、排出口122は配管123を介して図示しない洗浄液再循環装置に接続される。更に、この洗浄液再循環装置は配管を介して洗浄液供給ポンプに接続され、洗浄液が再利用される。
【0049】
次に、上記のように構成されたウェーハ洗浄装置の動作について、図7乃至図9を用いて説明する。
ワイヤソーによる切断終了後、柵状に連なった状態のウェーハ44をカーボンスライス台101,スライスベース102と共にワイヤソー50から取り出し、ウェーハ洗浄装置まで搬送する。そして、このスライスベース102のフランジ部125a,125bを、ワーク支持フレーム120の溝121に嵌合させることにより、ウェーハ44をウェーハ洗浄装置に装着する。
【0050】
ウェーハ洗浄装置にウェーハ44を装着し、蓋124を閉めた後に、ウェーハ洗浄装置を稼働させる。ウェーハ洗浄装置が稼動をはじめると、図示しない洗浄液供給ポンプから配管を介してノズル106〜108に洗浄液が供給され、それぞれのノズルの先端から洗浄液が噴射される。
【0051】
ウェーハ洗浄装置内に収容されたウェーハ44は、このノズル106〜108から噴射される洗浄液によってシャワー洗浄される。具体的には、このノズル106,107から噴射された洗浄液は、ウェーハ44の左右側面上方から各切り代内に浸入して、これらの切り代内に詰まっている切削粉,オイル,砥粒等を洗い流す。一方、ノズル108から噴射された洗浄液は、スリット104及び溝103の底面に発生したスリット109を通り、ウェーハ44の上方から各切り代内に浸入して、これらの切り代内に詰まっている切削粉,オイル,砥粒等を洗い流す。特にウェーハ44上方の切り代内に詰まっている切削粉,オイル,砥粒等は、ノズル106,107によるウェーハ44の側面上方から噴射された洗浄液のみでは充分に洗浄することが困難であったが、ノズル108から噴射された洗浄液により、効果的に洗浄することが可能となる。
【0052】
また、洗浄がはじまるとノズル送り用モータ117の駆動によりノズル支持フレーム118を移動させ、ノズル106〜108をスライスベース102の長手方向に沿って片道または往復移動させる。これにより、ノズル106〜108が水平方向に移動するため、洗浄液が各ウェーハ44同士の全ての間隙に均一に噴射され、ウェーハ洗浄装置に載置された全てのウェーハ表面に付着していた切削粉,オイル,砥粒等を均一かつ充分に除去することが可能となる。
【0053】
このノズル106〜108によるウェーハ44の洗浄は、ノズル106〜108が所定回数往復するまで行うことが望ましい。ノズル106〜108が所定回数往復した後、図示しない洗浄液供給ポンプを停止しウェーハ44の洗浄作業を終了させる。なお、このウェーハ洗浄のために使用された洗浄液は、ウェーハ洗浄装置底部に設けられた排出口122から配管123を介して図示しない洗浄液再循環装置に回収され、所定の処理を施した後に洗浄液供給ポンプに供給され、再度ウェーハの洗浄に使用される。
【0054】
ウェーハ洗浄装置によるウェーハ44の洗浄作業終了後、ハウジング110の蓋124を開け、洗浄されたウェーハ44をウェーハ洗浄装置から取り出す。以上の一連の動作によりハガシ前洗浄工程が終了する。
【0055】
ハガシ前のウェーハ44を洗浄したら、通常はカーボンスライス台101からウェーハ44を一枚ずつ分離する。お湯やオイルまたは酢酸による剥離剤を用いて、ウェーハ44をカーボンスライス台101から剥離させる。
【0056】
その後、従来であればハガシ後洗浄工程(STEP5)により、ウェーハ44の表裏面に付着したオイルや切削粉,砥粒等をゴム製のブレードやブラシ等により掻き落とし、また、必要に応じて複数の洗浄槽を用意し、ウェーハ44をその洗浄槽に浸漬させて段階的に洗浄度を高めていくことにより洗浄する。
【0057】
しかし、本発明においてはこのハガシ後洗浄工程(STEP5)は必須の工程ではない。上述の通り、ハガシ前洗浄工程(STEP4)において効果的な洗浄を行い、未洗浄部分が発生しないため、本実施の形態においてはハガシ後の洗浄を行うことなく、次の面取り工程(STEP6)へと進むことが可能となる。このように製造工程を一部省略することができるため、従来に比して高歩留まりを達成することができる。もちろん、ハガシ前洗浄工程(STEP4)と次の面取り工程工程(STEP6)の間にハガシ後洗浄工程を行うことも可能である。
【0058】
その後、面取り工程(STEP6)に続いて、平面研削および/またはラッピング(以下、「平面研削・ラッピング」と記す)により平坦化加工を行い(STEP7)、エッチング処理工程(STEP8)において化学研磨処理を施す。更に、ウェーハ表面を鏡面研磨(STEP9)した後、ウェーハ表面にエピタキシャル成長処理(STEP10)を施して鏡面ウェーハとする。
【0059】
[実施の形態2]
次に、本願発明の第2の実施の形態について、図10及び図11を用いて説明する。本実施の形態におけるSTEP1乃至STEP4及びSTEP6乃至STEP9までの内容、及びカーボンスライス台101とスライスベース102の形状は、上記実施の形態1と同内容であるため説明を省略し、相違点であるウェーハ洗浄装置の構造及びその動作についてのみ説明する。
【0060】
図10は、実施例2のウェーハ洗浄装置であってウェーハ44を装着した状態を示した平面図、図11は実施例2のウェーハ洗浄装置の縦断面図である。
図10及び図11に示すように本実施例のウェーハ洗浄装置は、高さを560mm、短手方向の長さを550mmとし、長手方向の長さを1450mmとする略直方体形状をしている。ウェーハ洗浄装置は略箱状のハウジング130から構成され、ハウジング130上部を開閉可能な蓋144を枢軸固定すると共に、ハウジング130内部に洗浄槽131を設けている。洗浄槽131は長手方向に沿って左右に側壁131a,131bを設けており、この側壁131a,131bの上部にはノズル126,127,128を支持するためのノズル支持フレーム138を固定している。
【0061】
このノズル支持フレーム138には2本のノズル126,127をウェーハ44の中心線を挟んでほぼ対象に固定し、その噴射口を斜め下向きとなるように設け、洗浄液をウェーハ44の左右側面上方から噴射できるように設けている。尚、ノズル126,127の噴射角度は調整可能に固定している。更に、このノズル支持フレーム138の中央にはノズル128が、その噴射口が下向きになるように設けられ、洗浄液がウェーハ44の上方から噴射されるように設けられている。
【0062】
ノズル126〜128は配管を介して図示しない洗浄液供給ポンプに接続されており、洗浄液供給ポンプにより洗浄液が供給される。一方、ウェーハ洗浄装置の底部には排出口142を設けており、排出口142は配管143を介して図示しない洗浄液再循環装置に接続される。更に、この洗浄液再循環装置は配管を介して洗浄液供給ポンプに接続される。
【0063】
側壁131aの上端部後方には長手方向に向けてその回転軸を配置した状態で、ワーク送り用モータ137が固定されている。ワーク送り用モータ137はその回転軸の延長上にねじ送り機構用の雄ねじ136を形成している。雄ねじ136の先端は、側壁131aに外周が固定されたボールベアリング135の内周壁に嵌着し、側壁131aに対して滑らかに回転できるように支持されている。そして、ワーク送り用モータ137の回転によって回転軸上に設けられた雄ねじ136は、その場で回転する。
【0064】
雄ねじ136には、移動ベース132aの側部に回転不能に固定された雌ねじ133が嵌合しており、雄ねじ136の回転動によって雌ねじ133が前後に移動する。雌ねじ133は移動ベース132aに固定されているため、雄ねじ136の回転によって雌ねじ133と共に移動ベース132aが長手方向に移動する。また、図11に示すように、移動ベース132aの下面には前後動動作時のガイドとなる凹状のアリ溝134aが設けてあり、側壁131aに水平方向にわたって設けた凸状のガイドレール139aに嵌合している。そして、移動ベース132aは、ガイドレール139aに案内され、安定した状態で前記ねじ送り機構によって長手方向にねじ送りされる。
【0065】
一方、側壁131bの上端部には長手方向水平にわたって凸状のガイドレール139bを設けている。そして、前後動動作時のガイドとなる凹状のアリ溝134bを下面に設けた移動ベース132bと嵌合している。この移動ベース132a及び移動ベース132b上にウェーハ44を支持するためのU字状のワーク支持フレーム140を固定している。このように移動ベース132bはワーク支持フレーム140を介して移動ベース132aに固定されているため、移動ベース132aの前後動に同期して長手方向に前後動する。
【0066】
図11に示すように、ワーク支持フレーム140には、スライスベース102を保持するための溝141が形成されている。この溝141にスライスベース102の両端のフランジ部125a,125bを嵌合させることにより、柵状に連なったウェーハ44は、カーボンスライス台101と共にスライスベース102に吊り下げられた状態で、ワーク支持フレーム140に装着される。上記機構とすることで、ワーク支持フレーム140に吊り下げられたウェーハ44はねじ送り機構により洗浄槽131の長手方向に移動可能としている。
【0067】
次に、上記のように構成されたウェーハ洗浄装置の動作について、図10及び図11を用いて説明する。
ワイヤソーによる切断終了後、柵状に連なった状態のウェーハ44をカーボンスライス台101,スライスベース102と共にワイヤソーから取り出し、ウェーハ洗浄装置まで搬送する。そして、このスライスベース102両端のフランジ部125a,125bを、ウェーハ洗浄装置の溝141に嵌合させることにより、ウェーハ44をワーク支持フレーム140に装着する。
【0068】
ウェーハ洗浄装置にウェーハ44を装着し、蓋144を閉めた後に、ウェーハ洗浄装置を稼働させる。ウェーハ洗浄装置が稼動をはじめると、図示しない洗浄液供給ポンプから配管を介してノズル126〜128に洗浄液が供給され、ノズル126〜128から洗浄液が噴射される。ウェーハ洗浄装置内に収容されたウェーハ44は、実施例1の場合と同様に、このノズル126〜128から噴射される洗浄液によって洗浄される。
【0069】
この洗浄がはじまるとワーク送り用モータ137によりワーク支持フレーム140を駆動させ、ウェーハ44を洗浄槽131の長手方向に沿って片道または往復移動させる。これにより、ノズル126〜128に対してウェーハ44が水平方向に移動するため、洗浄液が各ウェーハ同士の全ての間隙に均一に噴射され、ウェーハ洗浄装置に載置された全てのウェーハ44の表面に付着していた切削粉,オイル,砥粒等を均一かつ充分に除去することが可能となる。
【0070】
このノズル126〜128によるウェーハ44の洗浄は、ウェーハ44が所定回数往復するまで行うことが望ましい。ウェーハ44が所定回数往復した後、図示しない洗浄液供給ポンプを停止しウェーハ44の洗浄作業を終了させる。なお、このウェーハ洗浄のために使用された洗浄液は、ウェーハ洗浄装置底部に設けられた排出口142から配管143を介して図示しない洗浄液再循環装置に回収され、所定の処理を施した後に洗浄液供給ポンプに供給され、再度ウェーハの洗浄に使用される。
【0071】
ウェーハ洗浄装置によるウェーハ44の洗浄作業終了後、ハウジング130の蓋144を開け、図示しない搬送装置で洗浄されたウェーハ44をウェーハ洗浄装置から取り出す。以上の一連の動作によりハガシ前洗浄工程(STEP4)が終了する。
【0072】
なお、上記の第1および第2の実施の形態の何れにおいても、外形研削工程(STEP2)を省略することができるし、平面研削・ラッピング工程(STEP7)やエッチング工程(STEP8)を省略することもできる。また、例えば、各実施の形態で説明した本発明に係るウエーハの製造工程は一例であって、各工程間で適宜洗浄を行うことができることは言うまでもない。特にSTEP1〜STEP10までの工程は、本願の要旨に反しな範囲で一部の工程の入れ替え、省略、追加をすることが可能である。
【0073】
また、ウェーハの材質及び大きさに関しては、本発明を実施するにあたり何ら制限は無く、現在製造されている口径のシリコン,GaAs,GaP,InP等の半導体ウェーハは勿論のこと、将来製造可能となる非常に大きなウェーハに対しても本発明を適用することができる。
【0074】
更に、上記実施の形態1及び実施の形態2においては、ノズルをウェーハ44の上方に一つ、左右側面上方にそれぞれ一つずつ固定した場合について説明しているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、ウェーハ44の上方にノズルを一つのみ設けたものでも良く、ウェーハ44の上方にノズルを二つ設けると共に、ウェーハ44の左右側面上方、左右側面、左右側面下方に一つずつ計八つ設け、ノズルを揺動してもよい。また、ノズルを洗浄槽の長手方向に複数設けることも可能である。
【0075】
また、上記実施の形態1及び実施の形態2においては、ノズルから洗浄液を噴射してウェーハ44を洗浄する場合について説明しているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、洗浄液の代わりにエアーをウェーハ44に吹きつけることにより洗浄することも可能である。
【0076】
更に、上記実施の形態1及び実施の形態2においては、ノズル又はワークを駆動するためにモータにより雄ねじを回転させ、この雄ねじに嵌合した雌ねじの前後動を利用する場合について説明しているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、リニアモータの固定部を側壁上に設け、移動ベースの下面にリニアモータの可動部を取り付けてノズル又はワークを駆動してもよい。
【0077】
このように本願発明は、上記実施例に限定されるものではなく、ノズル自体の構造や数、ウェーハ洗浄装置におけるウェーハ44の支持方法、ノズル又はワークの駆動方法などに関し、発明の要旨の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0078】
例えば、ワイヤソーによる切断精度が向上しているため、本願発明によりウェーハを充分に洗浄しておけば、平面研削・ラッピング工程やエッチング処理工程等を行わずに所定の平坦度及び清浄度を有するウェーハを製造可能となり、製造工程を大幅に合理化することも可能である。
【0079】
[実施データ]
従来の製造方法を用いてウェーハ44を洗浄した場合と、本発明の洗浄方法を用いてウェーハ44を洗浄した場合の効果について、以下に具体的に説明する。
【0080】
本発明によれば、従来の洗浄方法によって洗浄した場合に所定の清浄度を得るために必要とされるハガシ前洗浄時間は20分であった。これに対して、本発明の洗浄方法によって洗浄した場合に同様の清浄度を得るために必要とされるハガシ前洗浄時間は10分であり、洗浄効率の点からは2倍の向上が見られた。また、ハガシ前洗浄時の洗浄液使用量は従来200リットルであったのに対し、本願発明では100リットルとなり、洗浄液原単価も2分の1となった。
【0081】
【発明の効果】
本願発明によれば、ウェーハ上方からも洗浄液を噴射することが出来るため、ウェーハ上方の切削粉,オイル,砥粒等を容易に除去することができウェーハの全面を均一に洗浄することが可能となる。
【0082】
また、本願発明によれば、シャワーリング時間を大幅に短縮することが可能であり、作業の効率化を図ることが出来る。その結果、ウェーハの洗浄に用いる洗浄液の量を大幅に減らすことが可能である。
【0083】
本願発明によれば、ウェーハの洗浄効率が非常に高いため、洗浄液として水道水を使用してもウェーハを充分に洗浄することが出来る。
【0084】
更に、本願発明によれば、ハガシ後洗浄工程を省略することができるので、半導体ウェーハ製造時における製造工程を合理化して、生産性の向上を図ることができる。その結果、半導体ウェーハの製造時間を短縮すると共に、半導体ウェーハの製造コスト及びハガシ後ウェーハ洗浄装置スペースを削減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の半導体ウェーハの製造方法の概略を示すフロー図である。
【図2】ワイヤソーの外観を表す斜視図である。
【図3】本願発明のカーボンスライス台に半導体インゴットを接着した状態を示す斜視図である。
【図4】(a)〜(c)はそれぞれ、カーボンスライス台に半導体インゴットを接着した状態を示す、平面図、正面図、側面図である。
【図5】(a)〜(d)はそれぞれ、カーボンスライス台の斜視図、平面図、正面図、側面図である。
【図6】(a)〜(d)はそれぞれ、スライスベースの斜視図、平面図、正面図、側面図である。
【図7】本願の第1の実施の形態におけるウェーハ洗浄装置の、ワークを装着していない状態を示した平面図である。
【図8】本願の第1の実施の形態におけるウェーハ洗浄装置の、ワークを装着した状態を示した平面図である。
【図9】本願の第1の実施の形態におけるウェーハ洗浄装置の縦断面図である。
【図10】本願の第2の実施の形態におけるウェーハ洗浄装置の、ワークを装着した状態を示した平面図である。
【図11】本願の第2の実施の形態におけるウェーハ洗浄装置の縦断面図である。
【図12】従来技術の半導体ウェーハ洗浄方法を示す概念図である。
【図13】カーボンスライス台に接着した半導体インゴットをスライスした状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
43…半導体インゴット
44…ウェーハ
50…ワイヤソー
51a…ブラケット 51b…ブラケット
53…ワーク支持ヘッド
54…ワーク昇降用モータ
55…ローラ
56…ローラ
57…ローラ
58…ワイヤ
101…カーボンスライス台
102…スライスベース 102a…上部直方体 102b…下部直方体
103…溝
104…スリット 104a…上部穴 104b…下部穴
105…曲面
106…ノズル
107…ノズル
108…ノズル
109…スリット
110…ハウジング
111…洗浄槽 111a…側壁 111b…側壁
112a…移動ベース 112b…移動ベース
113…雌ねじ
114a…アリ溝 114b…アリ溝
115…ボールベアリング
116…雄ねじ
117…ノズル送り用モータ
118…ノズル支持フレーム
119a…ガイドレール 119b…ガイドレール
120…ワーク支持フレーム
121…溝
122…排出口
123…配管
124…蓋
125a…フランジ部 125b…フランジ部
126…ノズル
127…ノズル
128…ノズル
130…ハウジング
131…洗浄槽 131a…側壁 131b…側壁
132a…移動ベース 132b…移動ベース
133…雌ねじ
134a…アリ溝 134b…アリ溝
135…ボールベアリング
136…雄ねじ
137…ワーク送り用モータ
138…ノズル支持フレーム
139a…ガイドレール 139b…ガイドレール
140…ワーク支持フレーム
141…溝
142…排出口
143…配管
144…蓋。

Claims (8)

  1. 半導体インゴットを支持する支持部材と、複数本のローラを渡って所定ピッチで螺旋状に巻き付けられたワイヤと、前記ワイヤを線方向に移動させる駆動機構と、前記支持部材を保持し前記ワイヤに向かって前記半導体インゴットを接近させるヘッドと、を有するワイヤソーにおける前記支持部材であって、
    前記支持部材は略直方体形状をなし、1面に前記半導体インゴットに接触する曲面を有し、
    前記1面に対向する他面に、凹状の溝を有する、
    ことを特徴とする支持部材。
  2. 半導体インゴットを支持する支持部材と、
    複数本のローラを渡って所定ピッチで螺旋状に巻き付けられたワイヤと、
    前記ワイヤを線方向に移動させる駆動機構と、
    前記支持部材を保持し、前記ワイヤに向かって前記半導体インゴットを接近させるヘッドと、
    を有するワイヤソーにおいて、
    前記支持部材は略直方体形状をなし、1面に前記半導体インゴットに接触する曲面を有し、
    前記1面に対向する他面に、凹状の溝を有する、
    ことを特徴とするワイヤソー。
  3. 半導体インゴットをワイヤソーにより切断した後に、切断された複数枚のウェーハを支持し、前記ウェーハ相互間の間隙にその外周方向から洗浄液又は洗浄ガスを噴射するウェーハ洗浄装置において、
    前記ウェーハを支持する支持部材に複数本のスリットを設け、
    該スリットから前記ウェーハに向けて、前記洗浄液又は洗浄ガスを噴射するノズルを設ける、
    ことを特徴とするウェーハ洗浄装置。
  4. 前記複数本のスリットのピッチは、
    前記ウェーハ相互間の間隙のピッチに等しい、
    ことを特徴とする請求項3に記載のウェーハ洗浄装置。
  5. ウェーハが収容される洗浄槽と、
    ウェーハを吊り下げて支持する支持部材と、
    前記洗浄槽内に収容されたウェーハの軸線方向に沿って相対移動自在に支持され、前記洗浄槽内に収容されたウェーハに向けて洗浄液又は洗浄ガスを噴射するノズルと、
    前記ノズルとウェーハを相対移動させる駆動手段と、を有し、
    前記ノズルを前記支持部材の上方に配置し、
    前記支持部材に、前記支持部材の上方から下方に向けて貫通するスリットを設ける、
    ことを特徴とするウェーハ洗浄装置。
  6. ワイヤソーでウェーハをスライスする際に、ウェーハを支持するスライス台であって、
    ウェーハに接触する面と対向する面に、凹状の溝を有することを特徴とするスライス台。
  7. ワイヤソーでウェーハをスライスする際に、ウェーハを支持するスライス台を接着固定するスライスベースであって、
    前記スライス台を固定する接着面から該接着面に対抗する面に貫通する穴を有することを特徴とするスライスベース。
  8. 半導体インゴットをワイヤソーにより切断し、切断されたウェーハを洗浄して半導体ウェーハを製造する方法において、
    前記洗浄時のウェーハを支持する部材にスリットを設け、
    前記ウェーハの上部から洗浄液又は洗浄ガスを噴射して前記ウェーハを洗浄する、
    ことを特徴とする半導体ウェーハの製造方法。
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