JP2004105356A - 医用画像処理装置及び医用画像処理方法 - Google Patents

医用画像処理装置及び医用画像処理方法 Download PDF

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臼井 哲也
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Abstract

【課題】同一被写体を分割撮影した1組の輝尽性蛍光体シートより得られる画像の合成に必要な画像データが揃うと、自動的に合成を開始する医用画像処理装置及び画像処理方法を提供する。
【解決手段】同一被写体を分割撮影する際に、分割画像の撮影枚数を直接的又は間接的に指定するために用いられる入力手段39と、入力手段を用いて指定された撮影枚数を表す情報を記憶する記憶手段35と、同一被写体を分割撮影することにより得られた複数の分割画像を表す分割画像データを合成して合成画像データを生成する画像合成手段33と、指定された撮影枚数の分割画像を表す分割画像データが入力されたときに、画像合成手段に分割画像データの合成を開始させる制御手段38とを具備する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、同一被写体を分割撮影して得られた複数の分割画像を合成することにより合成画像を得る医用画像処理装置及び医用画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等)を用いた撮影方法は様々な分野で利用されており、特に医療分野においては、診断のための最も重要な手段の一つとなっている。最初のX線写真が実現されてから、X線写真法は数々の改良を重ねられ、現在では蛍光スクリーンとX線フィルムを組み合わせた方法が主流となっている。一方、近年においては、医療用画像診断に用いられる装置として、X線CTや超音波、MRI等の様々なディジタル化された装置が実用化されており、病院内での診断情報処理システム等の構築が進められようとしている。X線画像についても、ディジタル化するための多くの研究がなされてきたが、輝尽性蛍光体を用いた放射線撮影方法が確立され、従来のX線写真法に置き換わるものとして注目されている。
【0003】
輝尽性蛍光体(蓄積性蛍光体)とは、放射線を照射するとその放射線エネルギの一部が蓄積され、その後、可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネルギに応じて輝尽発光する物質であり、その存在は従来から知られていた。これを用いた放射線撮影方法とは、輝尽性蛍光体を塗布したシートに人体等の被写体の放射線画像を撮影記録し、この輝尽性蛍光体シートをレーザ光等の励起光で走査すると輝尽発光光が生じるので、医用画像読取り装置を用いて輝尽発光光を光電的に読み取ることにより画像データを得るものである。医用画像読取り装置に接続された医用画像処理装置において、この画像データを適切に処理した後、CRT等のディスプレイに出力したり、レーザプリンタ等によりフィルムに印刷して、放射線画像を可視画像として表示することができる。
【0004】
このような放射線撮影方法は、撮影感度や画質の面で、従来のX線写真法に匹敵する性能を持っている。例えば、従来のX線写真法と比較して、露光域が極めて広く、また、露光量に対する輝尽発光光の応答が露光域全域に渡ってほぼ比例している。このため、被写体をどのような放射線量で撮影しても、画像の存在する発光域をとらえ、過不足なく正規化してディジタル信号化することができる。また、このようにして得た信号を適切な画像処理方法と組み合わせることにより、様々な撮影条件の下でも定常的に良質な画像を提供することが可能である。さらに、直接、ディジタル化された画像情報を得ているので、画像の劣化を招くことなく、大量のデータを長期保存することが可能になるばかりか、医療診断情報システムへの発展等も可能になる。
【0005】
ところで、放射線撮影においては、多くの場合、被写体のごく一部分のみが撮影される。このため、全脊柱や全下肢等のように被写体が大きい場合には、被写体の放射線画像が1枚の輝尽性蛍光体シートに入り切らないため、複数の輝尽性蛍光体シートを用いて分割画像を撮影している。
【0006】
下記の特許文献1には、これらの輝尽性蛍光体シートから読み取られる複数の分割画像を合成するために、複数の分割画像データ及びこれらの分割画像データが一連の関連する画像を表すことを示す情報を含む画像付帯情報を入力する入力手段と、前記画像付帯情報に基づいて前記複数の分割画像データを合成して合成画像データを得る合成手段と、前記合成画像データを出力する出力手段とを備えた画像合成システムが開示されている。
【0007】
しかしながら、従来の画像合成システムにおいては、医用画像読取り装置において生成された複数の分割画像データを合成する際に、複数の分割画像の中から、合成に用いる分割画像を手動で選択する必要があった。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−232976号公報 (第5−6頁、第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、同一被写体を分割撮影した1組の輝尽性蛍光体シートより得られる画像の合成に必要な画像データが揃うと、自動的に合成を開始する医用画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本発明に係る医用画像処理装置は、同一被写体を分割撮影する際に、分割画像の撮影枚数を直接的又は間接的に指定するために用いられる入力手段と、入力手段を用いて指定された撮影枚数を表す情報を記憶する記憶手段と、同一被写体を分割撮影することにより得られた複数の分割画像を表す分割画像データを合成して合成画像データを生成する画像合成手段と、指定された撮影枚数の分割画像を表す分割画像データが入力されたときに、画像合成手段に分割画像データの合成を開始させる制御手段とを具備する。
【0012】
また、本発明に係る医用画像処理方法は、同一被写体を分割撮影する際に、分割画像の撮影枚数を直接的又は間接的にオペレータに指定させるステップ(a)と、ステップ(a)において指定された撮影枚数を表す情報を記憶するステップ(b)と、指定された撮影枚数の分割画像を表す分割画像データが入力されたときに、同一被写体を分割撮影することにより得られた複数の分割画像を表す分割画像データの合成を開始して合成画像データを生成するステップ(c)とを具備する。
【0013】
本発明によれば、同一被写体を分割撮影するための撮影枚数を予め指定することにしたので、同一被写体を分割撮影した1組の輝尽性蛍光体シートより得られる画像の合成に必要な画像データが揃うと、自動的に合成を開始することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1に、本発明の一実施形態に係る医用画像処理装置を含む医用画像処理システムの構成を示す。
【0015】
図1に示すように、この医用画像処理システムは、被写体に放射線を照射して分割撮影を行うことにより長尺カセッテ16に格納された複数の記録シート(輝尽性蛍光体シート)18に同一被写体を分割した放射線画像等の情報を記録する医用画像撮影装置1と、長尺カセッテ16に格納された記録シート18を所定の方法でセットすることにより、記録シート18に記録されている放射線画像等の情報を光電的に読み取って画像データ及び画像付帯情報を生成する医用画像読取り装置2と、医用画像読取り装置2から画像データ及び画像付帯情報を入力して合成処理を含む各種の処理を行い、医療用診断画像を表示又は出力する医用画像処理装置3とによって構成される。医用画像撮影装置1と医用画像読取り装置2と医用画像処理装置3とは、ネットワークN1を介して接続されている。さらに、必要に応じてサーバ等の外部装置4が、ネットワークN1に接続される。なお、記録シートは、イメージング・プレート(Imaging Plate:IP)とも呼ばれる。
【0016】
医用画像撮影装置1は、複数の記録シートを収納した長尺カセッテ16の位置を上下させることにより、被検者における撮影位置を昇降させる撮影位置昇降機構11と、被検者の足の位置を決める撮影台12と、被検者に放射線を照射する放射線発生部13と、与えられた撮影条件に従って放射線発生部13等を制御する撮影制御部14と、各種の命令や撮影条件等を入力するために用いられる入力部15とを含んでいる。本実施形態においては、撮影メニューに基づく撮影条件の設定を、ネットワークN1を介して医用画像処理装置3において行っている。
【0017】
医用画像撮影装置1における放射線撮影により記録シートに記録された医用画像は、医用画像読取り装置2において読み取られ、画像データ及び画像付帯情報が生成される。医用画像読取り装置2において生成された画像データ及び画像付帯情報は、ネットワークN1を介して医用画像処理装置3に入力される。
【0018】
医用画像処理装置3は、ネットワークインタフェース31と、画像判別部32と、画像合成部33と、出力部34と、画像データ及び画像付帯情報を一時的に記憶するメモリ35と、データベース等を記録するハードディスク36と、ハードディスク36を制御するハードディスク制御部37と、各部を制御する制御部38と、各種の命令や情報を入力するために用いられる入力部39と、インタフェース40と、表示部41と、プリンタ42とを含んでいる。
【0019】
同一被写体を分割撮影する際には、入力部39が、分割画像の撮影枚数を直接的又は間接的に指定するために用いられる。入力部39を用いて指定された撮影枚数を表す情報は、メモリ35又はハードディスク36等の記憶手段に記憶される。
【0020】
画像判別部32は、ネットワークインタフェース31を介して入力された画像付帯情報に基づいて、入力された画像データが同一被写体を分割撮影することにより得られた分割画像を表す分割画像データであるか否かを判別する。画像合成部33は、複数の分割画像を表す分割画像データを合成して合成画像データを生成する。制御部38は、指定された撮影枚数の分割画像を表す分割画像データが入力されたときに、画像合成部33に分割画像データの合成を開始させる。
【0021】
出力部34は、画像合成部33から入力した通常の画像データ又は合成画像データを、インタフェース40を介して表示部41やプリンタ42に出力する。CRT等のディスプレイを含む表示部41は、これらの画像データに基づいて医療用診断画像を表示し、プリンタ42は、これらの画像データに基づいて医療用診断画像をフィルム等に印刷する。
【0022】
以上において、画像判別部32、画像合成部33、出力部34及び制御部38は、ディジタル回路やアナログ回路で構成しても良いし、CPUとソフトウェア(プログラム)で構成しても良い。後者の場合には、CPUに動作を行わせるためのプログラムを、記録媒体としてのハードディスク36等に記録する。ここで、記録媒体としては、内蔵のハードディスクの他に、外付けハードディスク、フレキシブルディスク、MO、MT、RAM、CD−ROM、DVD−ROM等を用いることもできる。
【0023】
次に、図1に示す医用画像処理システムの分割撮影における動作について説明する。まず、オペレータは、医用画像撮影装置3の入力部39を用いて、表示されたメニューの中から分割撮影される部位を選択する。ここで、分割画像の撮影枚数は、ダイアログ等を表示することにより、オペレータが直接的に指定するようにしても良いし、以下に説明するように、撮影部位に対応してデフォルト値を予め設定しておき、撮影部位を選択することにより間接的に指定されるようにしても良い。
【0024】
例えば、オペレータは、撮影メニューにおいて全脊柱を選択する。分割画像の撮影枚数、即ち、撮影に必要な記録シートの枚数は、デフォルト値として予めハードディスク36又は外部装置4等に記録されており、入力部39を用いて選択された撮影部位に対応して、制御部38がこれを読み出して表示部に表示する。オペレータは、このデフォルト値を変更することも可能である。制御部38は、このようにして指定された撮影枚数に基づいて、各記録シートに記録される分割画像が一連の関連する画像の内の1つであることを表す組情報と、各記録シートの相対位置を表す位置情報とを含む画像付帯情報を、メモリ35又はハードディスク36等に記憶すると共に、医用画像撮影装置1に出力する。
【0025】
また、オペレータは、医用画像撮影装置3の入力部39を用いて長尺カセッテの種類も選択する。図2に、本実施形態に用いられるカセッテの種類及び分割画像を示す。図2(a)及び(b)に示すように、医用画像読取り装置2に記録シート18をセットする方法が異なる2つのタイプの長尺カセッテが存在している。図2(a)に示す長尺カセッテは、長尺カセッテの上下に開閉部を有しており、長尺カセッテの向きを変え、医用画像読取り装置2によって、それぞれの開閉部から記録シートが取り出される。図2(b)に示す長尺カセッテは、光を遮断した暗室内で、1枚のシートサイズの標準カセッテに入れ替えられて、それぞれの標準カセッテから同じ向きで記録シートが取り出される。そのため、取り出された記録シートに記録された分割画像2の画像情報の向きが異なるため、標準カセッテを使用しないタイプの長尺カセッテを用いた場合には、合成画像を生成する時に分割画像2の画像情報を180°回転させる必要がある。そのため、オペレータは、入力部39を用いて長尺カセッテの種類を選択し、各記録シートに記録される分割画像の回転の有無を表す情報を付帯情報の位置情報に付する。なお、本実施形態においては、標準カセッテ使用型長尺カセッテを用いることとする。
【0026】
ここで、同一被写体を分割撮影して分割画像を複数の記録シートに記録する場合について、全脊柱を2分割して撮影する例を用いて説明する。図3に、複数の記録シートを収納した長尺カセッテを用いた撮影の様子を示す。全脊柱を撮影する場合には、長尺カセッテ16に2枚の記録シートIP1及びIP2を収納し、この長尺カセッテ16を医用画像撮影装置1の所定の位置にセットして撮影を行う。図3においては、第1の記録シートIP1の下端部と第2の記録シートIP2の上端部とが互いに重複するように、記録シートIP1及びIP2を配置している。
【0027】
次に、医用画像撮影装置1において撮影が開始される。図3に示すように、放射線発生部13から発せられ被検体17を透過した放射線を、長尺カセッテ16に収納された各記録シートIP1及びIP2に照射することにより、被検体17の全脊柱の放射線画像が各記録シートIP1及びIP2に分割して記録される。撮影の終了後、長尺カセッテ16は、医用画像撮影装置1の所定の位置から取り出される。
【0028】
ここで、複数の記録シートに記録される被写体の分割画像は、互いに重複する部分を含むようにしても良いし、隣接する端縁同士を突き当てて連続するものであっても良いが、互いに重複する部分を含むことが望ましい。例えば、図4の(a)及び(b)にそれぞれ示すように、第1の記録シートIP1に記録された第1の分割画像と、第2の記録シートIP2に記録された第2の分割画像とには、図3に示す記録シートの重複領域に対応した重複画像がそれぞれ存在する。このように、合成しようとする2つの分割画像中に同一部分を表す重複画像が存在すると、これらの分割画像中に含まれている重複画像同士を一致させるように位置合わせを行うことができるので、合成処理する際の位置合わせが容易になる。なお、このような位置合わせは、双方の分割画像中に含まれている重複画像の間でのパターンマッチングをおこなうことにより実現することができる。
【0029】
また、医用画像撮影装置1において、分割画像と共に、バーコード等を用いて画像付帯情報がを記録シートに記録される。例えば、医用画像撮影装置1は、組情報としての組番号SNを用いて、図3において上側に示す記録シートIP1の組情報及び位置情報をSN1として記録シートIP1に記録し、図3において下側に示す記録シートIP2の組情報及び位置情報をSN2として記録シートIP2に記録する。ここで、SNは、組番号を表す数字である。
【0030】
医用画像処理装置3は、医用画像読取り装置2において読取りを行うべき記録シートを示す画像メニューを、表示部41に表示する。図5に、画像メニューの例を示す。図5に示すように、全脊柱の撮影に必要な記録シート2枚分の画像メニューには、組処理すべき分割画像であることを示す記号WSや、撮影した被写体の表裏(PA又はAP)や、露出補正の方法(AUTO等)や、フィルムに出力するときの表示方法(Single又はTwin)の情報が付されている。
【0031】
オペレータは、このような画像メニューに従って、記録シートに記録されている放射線画像を医用画像読取り装置2に読み取らせる。医用画像読取り装置2において、複数の記録シートに記録されている分割画像及び画像付帯情が読み取られ、画像データが生成される。
【0032】
ここで、医用画像読取り装置2における読取り動作について説明する。医用画像撮影装置1から取り出された長尺カセッテ16内の各シートIP1及びIP2は、光を遮断した暗室内で、1枚のシートサイズの標準カセッテに入れ替えられて、医用画像読取り装置2の所定の位置に挿入される。
【0033】
図6に、医用画像読取り装置の構成を示す。標準カセッテに挿入された記録シート18(IP1又はIP2)は、医用画像読取り装置2の所定位置にセットされる。記録シート18は、モータ21により駆動されるシート搬送手段22により、Y軸方向に搬送される。一方、レーザ光源23より出射したビームL1は、モータ24により駆動されて矢印方向に高速回転する回転多面鏡25により反射偏向され、収束レンズ26を通過する。その後、ビームL1は、ミラー27により光路を変えて、記録シート18をX軸方向に走査する。この走査により、励起光L2が記録シート18に照射され、照射された部分からは蓄積記録されている放射線画像情報に応じた光量の輝尽発光光L3が発散される。
【0034】
輝尽発光光L3は、光ガイド28により導かれ、フォトマルチプライヤ(光電子増倍管)29により光電的に検出される。フォトマルチプライヤ29から出力されたアナログ信号は、増幅器20により増幅され、A/D変換器30によりディジタル化される。A/D変換器30は、ディジタル化された画像データと共に記録シートに付したバーコードからバーコードリーダ(図示せず)を用いて読取られた画像付帯情報とを、ネットワークN1を介して医用画像処理装置3に出力する。
【0035】
医用画像読取り装置2において複数の記録シートから読み取られた画像データ及び画像付帯情報は、医用画像処理装置3に入力されてメモリ35に一旦記憶される。一方、画像判別部32は、画像付帯情報に基づいて、画像データが分割画像データであるか否かを判別する。
【0036】
制御部38は、画像データが分割画像データである場合には、画像付帯情報に基づいて、撮影時に指定された撮影枚数の分割画像を表す分割画像データが入力されたか否かを監視する。指定された撮影枚数の分割画像を表す分割画像データが入力されたときに、制御部38は、画像合成部33に分割画像データの合成を開始させる。
【0037】
ここで、合成する画像データが1組分に満たない場合には、制御部38は、入力部39における読込み終了ボタンの押下等のユーザからの指示に従って、蓄積された分割画像データの合成を画像合成部33に開始させても良いし、所定の時間経過後に、蓄積された分割画像データ及び画像付帯情報を画像合成部33に開始させても良い。
【0038】
画像合成部33は、入力された画像付帯情報に含まれている位置情報等に基づいて1組の分割画像データを合成することにより、合成画像データを生成する。即ち、画像合成部33は、第1の分割画像及び第2の分割画像の重なり部分又は接触部分における相関値を求め、この相関値が最大となるときの画像の平行移動量と回転量と拡大縮小量を位置ずれ量として求め、この位置ずれ量に基づいて、下記の式(1)によるアフィン変換の係数を決定し、この係数に基づいてアフィン変換を行う。
【数1】
Figure 2004105356
但し、(x1,y1)は第1の分割画像データの座標値であり、(x2,y2)は第2の分割画像データの座標値である。ここで、式(1)に基づく座標変換においては、第1の分割画像データによって表される分割画像を拡大もしくは縮小、回転又は平行移動することが行われる。
【0039】
式(1)に含まれる係数a、b、c及びdは、以下のようにして決定される。式(1)は、
x2=ax1+by1+c・・・・(2)
y2=−bx1+ay1+d・・・(3)
の2式に分けられる。ここで、第1の分割画像データにおいて第2の分割画像データとの相関値が高い2点の座標を(x11,y11)、(x12,y12)とし、これに対応する第2の分割画像データにおける2点の座標を(x21,y21)、(x22,y22)とすると、
x21=ax11+by11+c・・・・(4)
x22=ax12+by12+c・・・・(5)
y21=−bx11+ay11+d・・・(6)
y22=−bx12+ay12+d・・・(7)
となる。ここで、式(4)〜(7)を解くことにより、係数a、b、c及びdを求めることができる。
【0040】
次に、求められた係数に基づいて、第1の分割画像データをアフィン変換して第2の分割画像データとの位置合わせを行い、これらを加算することにより合成画像データが得られる。このようにして得られた合成画像データは、必要に応じて表示部41やプリンタ42に出力され、合成画像がディスプレイに表示されたりフィルムに印刷される。
【0041】
次に、本発明の一実施形態に係る医用画像処理方法について、図1及び図7を参照しながら説明する。図7は、本実施形態に係る医用画像処理方法を示すフローチャートである。
ステップS1において、オペレータは、医用画像処理装置3の入力部39を用いて、表示部41に表示されている撮影メニューから、全脊柱や全下肢等の撮影部位を選択する。これに応答して、医用画像処理装置3は、選択された撮影部位に対応する分割画像の撮影枚数のデフォルト値をハードディスク36等から読み出す(ステップS2)。なお、オペレータは、このデフォルト値を変更することもできる。
【0042】
ステップS3において、医用画像処理装置3は、各記録シートに記録される分割画像が一連の関連する画像の内の1つであることを表す組情報と、各記録シートの相対位置を表す位置情報とを含む画像付帯情報を生成する。次に、ステップS4において、医用画像処理装置3は、画像付帯情報をメモリ35又はハードディスク36等に記憶すると共に、医用画像撮影装置1に出力する。
【0043】
ステップS5において、医用画像撮影装置1は、被検体を分割撮影することにより、複数の放射線画像を複数の記録シートに分割して記録する。その際、医用画像撮影装置1は、バーコードを用いて画像付帯情報をそれぞれの記録シートに記録する。
【0044】
ステップS6において、医用画像読取り装置2は、複数の記録シートから分割画像を読み取ることにより、画像データを生成する。また、医用画像読取り装置2は、それぞれの記録シートに記録されているバーコードを読み取ることにより、組情報と位置情報とを含む画像付帯情報を読み出し、画像データと画像付帯情報とを対応させる。
【0045】
ステップS7において、医用画像処理装置3は、医用画像読取り装置2から画像データと画像付帯情報を入力する。ステップS8において、画像判別部32は、画像付帯情報に基づいて、画像データが合成する必要のある分割画像データであるか否かを判別する。ここで、画像データが分割画像データでない場合には、ステップS11に移行する。一方、画像データが分割画像データである場合には、ステップS9に移行する。
【0046】
ステップS9において、制御部38が、画像付帯情報に基づいて、撮影時に指定された撮影枚数の分割画像を表す分割画像データが入力されたか否かを監視する。指定された撮影枚数の分割画像を表す分割画像データが揃うと、ステップS10において、制御部38は、画像合成部33に分割画像データの合成を開始させ、合成画像データを生成する。
その後、必要に応じて、合成画像データに基づく合成画像をディスプレイに表示したり(ステップS11)、フィルムに印刷する(ステップS12)。
【0047】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、同一被写体を分割撮影するための撮影枚数を予め指定することにしたので、同一被写体を分割撮影した1組の輝尽性蛍光体シートより得られる画像の合成に必要な画像データが揃うと、自動的に合成を開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る医用画像処理装置を含む医用画像処理システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に用いられるカセッテの種類及び分割画像を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態における撮影の様子を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態において撮影された2つの分割画像を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態において表示される画像メニューの例を示す図である。
【図6】図1に示す医用画像読取り装置の構成を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る医用画像処理方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 医用画像撮影装置
2 医用画像読取り装置
3 医用画像処理装置
4 外部装置
11 撮影位置昇降機構
12 撮影台
13 放射線発生部
14 撮影制御部
15 入力部
16 長尺カセッテ
17 被検体
18 記録シート
20 増幅器
21 モータ
22 シート搬送手段
23 レーザ光源
24 モータ
25 回転多面鏡
26 収束レンズ
27 ミラー
28 光ガイド
29 フォトマルチプライヤ(光電子増倍管)
30 A/D変換器
31 ネットワークインタフェース
32 画像判別部
33 画像合成部
34 出力部
35 メモリ
36 ハードディスク
37 ディスク制御部
38 制御部
39 入力部
40 インタフェース
41 表示部
42 プリンタ

Claims (6)

  1. 同一被写体を分割撮影する際に、分割画像の撮影枚数を直接的又は間接的に指定するために用いられる入力手段と、
    前記入力手段を用いて指定された撮影枚数を表す情報を記憶する記憶手段と、同一被写体を分割撮影することにより得られた複数の分割画像を表す分割画像データを合成して合成画像データを生成する画像合成手段と、
    指定された撮影枚数の分割画像を表す分割画像データが入力されたときに、前記画像合成手段に分割画像データの合成を開始させる制御手段と、
    を具備する医用画像処理装置。
  2. 前記制御手段が、前記入力手段を用いて撮影メニューの中から分割撮影すべき部位が選択されたときに、分割画像の撮影枚数としてデフォルト値を用いる、請求項1記載の医用画像処理装置。
  3. 前記制御手段が、前記入力手段を用いて撮影メニューの中から分割撮影すべき部位が選択されたときに、分割画像の撮影枚数を入力するための画面を表示手段に表示させる、請求項1記載の医用画像処理装置。
  4. 同一被写体を分割撮影する際に、分割画像の撮影枚数を直接的又は間接的にオペレータに指定させるステップ(a)と、
    ステップ(a)において指定された撮影枚数を表す情報を記憶するステップ(b)と、
    指定された撮影枚数の分割画像を表す分割画像データが入力されたときに、同一被写体を分割撮影することにより得られた複数の分割画像を表す分割画像データの合成を開始して合成画像データを生成するステップ(c)と、
    を具備する医用画像処理方法。
  5. ステップ(a)が、撮影メニューの中から分割撮影すべき部位が選択されたときに、分割画像の撮影枚数としてデフォルト値を用いることを含む、請求項4記載の医用画像処理方法。
  6. ステップ(a)が、撮影メニューの中から分割撮影すべき部位が選択されたときに、分割画像の撮影枚数を入力するための画面を表示することを含む、請求項4記載の医用画像処理方法。
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