JP2004103851A - スタティック型半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】微細化した場合においても、高性能かつ信頼性の高いSRAMを提供する。
【解決手段】SRAMは、第1と第2アクセスnMOSトランジスタQ5,Q6と、第1と第2ドライバnMOSトランジスタQ1,Q2と、第1と第2ロードpMOSトランジスタQ3,Q4とを含むメモリセル1と、第1と第2アクセスnMOSトランジスタQ5,Q6のゲートを形成するポリシリコン配線3a,3dと、ポリシリコン配線3a,3dと同じ方向に延在し、第1と第2ドライバnMOSトランジスタQ1,Q2のゲートと第1と第2ロードpMOSトランジスタQ3,Q4のゲートとを形成するポリシリコン配線3b,3cとを備える。そして、第1と第2アクセスnMOSトランジスタQ5,Q6のゲート幅WAと、第1と第2ドライバnMOSトランジスタQ1,Q2のゲート幅WDとを等しくする。
【選択図】 図1
【解決手段】SRAMは、第1と第2アクセスnMOSトランジスタQ5,Q6と、第1と第2ドライバnMOSトランジスタQ1,Q2と、第1と第2ロードpMOSトランジスタQ3,Q4とを含むメモリセル1と、第1と第2アクセスnMOSトランジスタQ5,Q6のゲートを形成するポリシリコン配線3a,3dと、ポリシリコン配線3a,3dと同じ方向に延在し、第1と第2ドライバnMOSトランジスタQ1,Q2のゲートと第1と第2ロードpMOSトランジスタQ3,Q4のゲートとを形成するポリシリコン配線3b,3cとを備える。そして、第1と第2アクセスnMOSトランジスタQ5,Q6のゲート幅WAと、第1と第2ドライバnMOSトランジスタQ1,Q2のゲート幅WDとを等しくする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スタティック型半導体記憶装置に関し、特に、6つのMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを含むメモリセル(以下「フルCMOSセル」と称する)を備えたスタティック型半導体記憶装置(SRAM:Static Random Access Memory)のメモリセルの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11に、従来のSRAMのメモリセル1の構造例を示す。なお図11では、説明の便宜上、各MOSトランジスタのゲートを形成するポリシリコン配線3a〜3eまでを図示し、このポリシリコン配線3a〜3eよりも上層の配線の図示は省略している。
【0003】
図11に示すように、メモリセル1は、6つのMOSトランジスタを含む。より詳しくは、メモリセル1は、第1と第2ドライバnMOSトランジスタQ1,Q2と、第1と第2ロードpMOSトランジスタQ3,Q4と、第1と第2アクセスnMOSトランジスタQ5,Q6とを含む。
【0004】
第1ドライバnMOSトランジスタQ1は、活性領域2aとポリシリコン配線3bとの交差部に形成され、第2ドライバnMOSトランジスタQ2は、活性領域2dとポリシリコン配線3cとの交差部に形成され、第1ロードpMOSトランジスタQ3は、活性領域2bとポリシリコン配線3bとの交差部に形成され、第2ロードpMOSトランジスタQ4は、活性領域2cとポリシリコン配線3cとの交差部に形成され、第1アクセスnMOSトランジスタQ5は、活性領域2aとポリシリコン配線3aとの交差部に形成され、第2アクセスnMOSトランジスタQ6は、活性領域2dとポリシリコン配線3dとの交差部に形成される。
【0005】
上記の構成を有するメモリセル1を多数配列することにより、図12に示すように、メモリセルアレイ4が構成されることなる。なお、図11において、活性領域2f,2eおよびポリシリコン配線3eは、それぞれ隣接する他のメモリセルの活性領域およびポリシリコン配線である。
【0006】
ところで、電源電圧が高くなるとメモリセル電流が増加し、それに伴いメモリセルの接地電位(GND電位)が上昇する。そのため、SRAMの動作マージンが低下してしまう。
【0007】
そこで、かかる不具合を防止するために、アクセスnMOSトランジスタのゲート幅をドライバnMOSトランジスタのゲート幅よりも狭くすることで、電流を減少させるという対策が採られてきた。具体的には、図11に示す例では、活性領域2a,2d,2eに細幅部16a〜16cを設け、メモリセル1内においては、第1と第2アクセスnMOSトランジスタQ5,Q6のゲート幅WAを、第1と第2ドライバnMOSトランジスタQ1,Q2のゲート幅WDよりも狭くしている。
【0008】
これに対し、たとえば特開昭63−100771号公報には、トランスファトランジスタとドライバトランジスタが、ともにほぼ同一のゲート幅を有するスタティックメモリが記載されている。しかし、該公報記載のスタティックメモリでは、拡散層自体の形状が複雑な形状である。
【0009】
【特許文献1】
特開昭63−100771号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように活性領域2a,2d,2eに細幅部16a〜16cを設けることにより、活性領域2a,2d,2eの形状が複雑となる。そのため、次のような問題が生じることとなる。
【0011】
活性領域2a〜2fの形成の際には、通常、写真製版を行なって活性領域2a〜2fの形状に対応した形状のレジストパターンを形成し、該レジストパターンを用いて所定の処理を行う。このレジストパターンの形成時に、活性領域2a,2d,2eが上記のような複雑な形状を有していると、光の干渉等によりパターン形成時の解像度が低下し、所望の形状のレジストパターンを得ることが困難となる。このレジストパターンを用いて活性領域2a,2d,2e等を形成するため、活性領域2a,2d,2e等の形状にもばらつきが生じることとなる。その結果、所望のデバイス特性が得られず、ひいてはSRAMの信頼性低下を招来するという問題が生じる。
【0012】
特に、細幅部16a〜16cの幅は、活性領域2a,2d,2eの他の部分よりも狭いので、幅の変動による影響が大きくなる。そのため、アクセスnMOSトランジスタのゲート幅WAの変動量が大きくなり、アクセスnMOSトランジスタの特性のばらつきも大きくなる。このことより、SRAMの性能が低下するという問題も生じる。
【0013】
上記の問題は、SRAMのメモリセルの微細化に伴い、さらに顕著となるものと考えられる。また、図11に示すように、活性領域2a〜2fが直線形状等の単純な形状の場合には、上記のような細幅部16a〜16c以外の活性領域2a〜2fの幅の変動量が小さくなると考えられるので、細幅部16a〜16cにおける幅の変動がデバイス特性に与える影響は大きくなるものと考えられる。
【0014】
そこで本発明は、微細化した場合においても、高性能かつ信頼性の高いスタティック型半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るスタティック型半導体記憶装置は、アクセスMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタと、ドライバMOSトランジスタと、ロードMOSトランジスタとを含むメモリセルと、アクセスMOSトランジスタのゲートを形成する第1配線と、第1配線と同じ方向に延在し、ドライバMOSトランジスタのゲートとロードMOSトランジスタのゲートとを形成する第2配線とを備える。そして、アクセスMOSトランジスタのゲート幅と、ドライバMOSトランジスタのゲート幅とを等しくする。
【0016】
このようにアクセスMOSトランジスタのゲート幅と、ドライバMOSトランジスタのゲート幅とを等しくすることにより、アクセスMOSトランジスタとドライバMOSトランジスタのソース領域およびドレイン領域を含む活性領域に細幅部を設ける必要がなくなる。それにより、当該活性領域を単純な直線形状とすることができ、当該活性領域以外の活性領域も含む全ての活性領域の形状を単純な直線形状とすることができる。
【0017】
上記ロードMOSトランジスタのゲート幅を、アクセスMOSトランジスタのゲート幅およびドライバMOSトランジスタのゲート幅よりも狭くしてもよく、アクセスMOSトランジスタのゲート幅およびドライバMOSトランジスタのゲート幅よりも広くしてもよく、アクセスMOSトランジスタのゲート幅およびドライバMOSトランジスタのゲート幅と等しくしてもよい。
【0018】
上記アクセスMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うアクセスMOSトランジスタ間の第1分離幅(図1の例では分離幅SAに対応)と、ドライバMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うドライバMOSトランジスタ間の第2分離幅(図1の例では分離幅SDに対応)と、ロードMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うロードMOSトランジスタ間の第3分離幅(図1の例では分離幅SL1に対応)とを等しくしてもよい。
【0019】
また、ロードMOSトランジスタのゲート長方向に隣り合うロードMOSトランジスタ間の第4分離幅(図1の例では分離幅SL2に対応)と、上記第1、第2および第3分離幅を等しくしてもよい。
【0020】
上記ロードMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うロードMOSトランジスタとドライバMOSトランジスタ間の第5分離幅(図1の例では分離幅SLDに対応)と、アクセスMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うロードMOSトランジスタとアクセスMOSトランジスタとの間の第6分離幅(図1の例では分離幅SALに対応)と、上記第1、第2および第3分離幅とを等しくしてもよい。
【0021】
上記スタティック型半導体記憶装置は、ロードMOSトランジスタのソース領域およびドレイン領域を含む活性領域を備える。この場合、ロードMOSトランジスタのゲート長方向に隣り合うロードMOSトランジスタ間で活性領域を連続的に形成し、当該ロードMOSトランジスタ間に位置する活性領域に素子分離用素子を形成することが好ましい。該素子分離用素子は、ロードMOSトランジスタよりも閾値電圧の高いMOSトランジスタを含むものであってもよい。
【0022】
また、ロードMOSトランジスタのゲート長方向に隣り合うロードMOSトランジスタ間に位置する活性領域を分割するようにトレンチ分離領域を設けてもよい。このトレンチ分離領域は、たとえば単純なラインアンドスペースパターンよりなる活性領域形成用のベースパターンの形成後に、該ベースパターンの所定位置にトレンチ形成用のホールパターンを形成して得られた活性領域形成用パターンを用いて製造することが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図10を用いて、本発明の実施の形態について説明する。
【0024】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるSRAM(スタティック型半導体記憶装置)のメモリセル1の平面図である。図2は、本実施の形態1のSRAMにおけるメモリセルアレイ4を示す平面図である。なお、説明の便宜上、図1,2では、ポリシリコン配線と活性領域のみを示し、ポリシリコン配線よりも上層の配線やコンタクトホールの図示は省略する。
【0025】
SRAMは、図1に示すメモリセル1が形成されるメモリセルアレイ領域と、メモリセル1の動作制御を行なう周辺回路が形成される周辺回路領域とを備える。
【0026】
メモリセル1は、フルCMOSセル構造を有し、第1と第2インバータと、2つのアクセスMOSトランジスタとを有する。第1インバータは、第1ドライバnMOSトランジスタQ1と第1ロードpMOSトランジスタQ3とを含み、第2インバータは、第2ドライバnMOSトランジスタQ2と第2ロードpMOSトランジスタQ4とを含む。
【0027】
第1インバータと第2インバータは互いの入力と出力とを接続したフリップフロップを形成し、フリップフロップの第1の記憶ノードに第1アクセスnMOSトランジスタQ5のソースが接続され、フリップフロップの第2の記憶ノードに第2アクセスnMOSトランジスタQ6のソースが接続される。
【0028】
メモリセル1は、図1の縦方向(ポリシリコン配線3a〜3eの延在方向)に並ぶpウェル領域、nウェル領域およびpウェル領域を備える。一方のpウェル領域上に、第1ドライバnMOSトランジスタQ1と第1アクセスnMOSトランジスタQ5とを形成し、中央に位置するnウェル領域に、第1と第2ロードpMOSトランジスタQ3,Q4を形成し、他方のpウェル領域に、第2ドライバnMOSトランジスタQ2と第2アクセスnMOSトランジスタQ6とを形成する。
【0029】
また、pウェル領域およびnウェル領域内に、図1の横方向に延びる複数の活性領域2a〜2fを選択的に形成し、活性領域2a〜2f上に延在するように図1の縦方向に延びるポリシリコン配線(ポリサイド配線も使用可能)3a,3b,3c,3d,3eを形成する。
【0030】
図1に示すように、活性領域2a〜2fとポリシリコン配線3a〜3eは直線状の単純な形状を有する。このように活性領域2a〜2fやポリシリコン配線3a〜3eの形状を単純な形状とすることにより、活性領域2a〜2fやポリシリコン配線3a〜3eのパターニングの際のマスクパターン(たとえばレジストパターン)を高精度に形成することができ、活性領域2a〜2fやポリシリコン配線3a〜3eの位置ずれや形状のばらつきを抑制することができる。したがって、活性領域2a〜2f間やポリシリコン配線3a〜3e間に必要なマージンを小さくすることができ、結果的にメモリセル1の面積を縮小することができる。
【0031】
活性領域2aは、第1アクセスnMOSトランジスタQ5のソース領域およびドレイン領域となるn型不純物領域と、第1ドライバnMOSトランジスタQ1のソース領域およびドレイン領域となるn型不純物領域とを含み、活性領域2dは、第2アクセスnMOSトランジスタQ6のソース領域およびドレイン領域となるn型不純物領域と、第1ドライバnMOSトランジスタQ2のソース領域およびドレイン領域となるn型不純物領域とを含む。なお、活性領域2eは、下側のメモリセルの活性領域であり、n型不純物領域を含む。
【0032】
活性領域2bは、第1ロードpMOSトランジスタQ3のソース領域およびドレイン領域となるp型不純物領域を含み、活性領域2cは、第2ロードpMOSトランジスタQ4のソース領域およびドレイン領域となるp型不純物領域を含む。なお、活性領域2fは、左側のメモリセルの活性領域であり、p型不純物領域を含む。
【0033】
活性領域2aとポリシリコン配線3bとの交差部に第1ドライバnMOSトランジスタQ1が形成され、活性領域2dとポリシリコン配線3cとの交差部に第2ドライバnMOSトランジスタQ2が形成される。活性領域2bとポリシリコン配線3bとの交差部に第1ロードpMOSトランジスタQ3が形成され、活性領域2cとポリシリコン配線3cとの交差部に第2ロードpMOSトランジスタQ4が形成される。活性領域2aとポリシリコン配線3aとの交差部に第1アクセスnMOSトランジスタQ5が形成され、活性領域2dとポリシリコン配線3dとの交差部に第2アクセスnMOSトランジスタQ6が形成される。
【0034】
ポリシリコン配線3bは、第1ドライバnMOSトランジスタQ1と第1ロードpMOSトランジスタQ3のゲートとなり、ポリシリコン配線3cは、第2ドライバnMOSトランジスタQ2と第2ロードpMOSトランジスタQ4のゲートとなる。ポリシリコン配線3a,3dは、第1および第2アクセスnMOSトランジスタQ5,Q6のゲートとなる。第1および第2アクセスnMOSトランジスタQ5,Q6のゲートは、図示しないワード線に接続される。
【0035】
本発明では、図1に示すように、第1アクセスnMOSトランジスタQ5のゲート幅WAと、第1ドライバnMOSトランジスタQ1のゲート幅WDとを等しくし、第2アクセスnMOSトランジスタQ6のゲート幅WAと、第2ドライバnMOSトランジスタQ2のゲート幅WDとを等しくしている。それにより、第1と第2アクセスnMOSトランジスタQ5,Q6の形成部に細幅部を形成する必要がなくなり、活性領域2a,2dの形状を実質的に均一の幅を有する直線形状(ストレート形状)とすることができる。
【0036】
このように細幅部を省略することができるので、第1と第2アクセスnMOSトランジスタQ5,Q6の形成部における活性領域2a,2dの幅の変動量を従来例よりも格段に低減することができる。それにより、SRAMの信頼性や性能の低下を効果的に抑制することができる。
【0037】
なお、上記のように第1アクセスnMOSトランジスタQ5のゲート幅WAと、第1ドライバnMOSトランジスタQ1のゲート幅WDとを等しくしても、電源電圧を低く(たとえば1.2V〜1.5V程度以下)とすることにより、SRAMの動作マージンを確保することは可能である。
【0038】
以下、本実施の形態1のSRAMのメモリセル1の構造についてより詳しく説明する。
【0039】
図1に示すように、第1ロードpMOSトランジスタQ3のゲート幅WLを、第1アクセスnMOSトランジスタQ5のゲート幅WAおよび第1ドライバnMOSトランジスタQ3のゲート幅WDよりも狭くし、第2ロードpMOSトランジスタQ4のゲート幅WLを、第2アクセスnMOSトランジスタQ6のゲート幅WAおよび第2ドライバnMOSトランジスタQ2のゲート幅WDより狭くしてもよい。
【0040】
すなわち、ロードMOSトランジスタのソース領域およびドレイン領域を含む活性領域の幅を、アクセスMOSトランジスタとドライバMOSトランジスタのソース領域およびドレイン領域を含む活性領域の幅より狭くする。それにより、ロードMOSトランジスタの電流駆動能力よりもドライバMOSトランジスタの電流駆動能力が大きく上回るので、SRAMの記憶ノードを強制的にLowにする(書込動作)ことが容易となり、SRAMの書込動作の安定化を図ることができる。
【0041】
また、第1ロードpMOSトランジスタQ3のゲート幅WLを、第1アクセスnMOSトランジスタQ5のゲート幅WAおよび第1ドライバnMOSトランジスタQ3のゲート幅WDよりも広くし、第2ロードpMOSトランジスタQ4のゲート幅WLを、第2アクセスnMOSトランジスタQ6のゲート幅WAおよび第2ドライバnMOSトランジスタQ2のゲート幅WDより広くしてもよい。
【0042】
すなわち、ロードMOSトランジスタのソース領域およびドレイン領域を含む活性領域の幅を、アクセスMOSトランジスタとドライバMOSトランジスタのソース領域およびドレイン領域を含む活性領域の幅より広くする。この場合には、ロードMOSトランジスタの電流駆動能力が向上するので、記憶ノードのHighデータをVccに保持することが容易となり、読出し動作後のHigh側記憶ノードの電位低下によるデータ破壊を防止でき、SRAMの読出動作の安定化を図ることができる。
【0043】
また、第1ロードpMOSトランジスタQ3のゲート幅WLを、第1アクセスnMOSトランジスタQ5のゲート幅WAおよび第1ドライバnMOSトランジスタQ1のゲート幅WDと等しくし、第2ロードpMOSトランジスタQ4のゲート幅WLを、第2アクセスnMOSトランジスタQ6のゲート幅WAおよび第2ドライバnMOSトランジスタQ2のゲート幅WDと等しくしてもよい。
【0044】
すなわち、ロードMOSトランジスタのソース領域およびドレイン領域を含む活性領域の幅を、アクセスMOSトランジスタとドライバMOSトランジスタのソース領域およびドレイン領域を含む活性領域の幅と等しくする。それにより、全ての活性領域を実質的に均一な幅とすることができ、活性領域形成後の幅のばらつきをさらに抑制することができる。その結果、活性領域間のマージンを少なくすることができ、メモリセル1の面積をさらに縮小することができる。
【0045】
また、図1に示すように、アクセスMOSトランジスタ間の分離幅である第1分離幅SAと、ドライバMOSトランジスタ間の分離幅である第2分離幅SDと、ロードMOSトランジスタ間の分離幅である第3分離幅SL1とを等しくすることが好ましい。それにより、図1の上下方向(ポリシリコン配線3a〜3eの延在方向)に規則的に活性領域を配置することができ、活性領域パターンをさらに高精度に形成することができる。このことも、メモリセル1の面積のさらなる縮小に寄与し得る。
【0046】
ここで、第1分離幅SAは、たとえば第2アクセスnMOSトランジスタQ6のゲート幅(WA)方向に該第2アクセスnMOSトランジスタQ6と隣り合うアクセスnMOSトランジスタ(第2アクセスMOSトランジスタQ6の下側に位置する他のメモリセル内のアクセスnMOSトランジスタ)と、第2アクセスnMOSトランジスタQ6との間の分離幅である。
【0047】
第2分離幅SDは、たとえば第2ドライバnMOSトランジスタQ2のゲート幅(WD)方向に該第2ドライバnMOSトランジスタQ2と隣り合うドライバnMOSトランジスタ(第2ドライバnMOSトランジスタQ2の下側に位置する他のメモリセル内のアクセスnMOSトランジスタ)と、第2ドライバnMOSトランジスタQ2との間の分離幅である。
【0048】
第3分離幅SL1は、第1と第2ロードpMOSトランジスタQ3,Q4のゲート幅(WL)方向の分離幅である。
【0049】
また、上述のように第1分離幅SA、第2分離幅SDおよび第3分離幅SL1を等しくするとともに、これらの分離幅と下記の第4分離幅SL2とを等しくすることが好ましい。この場合には、活性領域の配置がさらに規則的となり、メモリセル1の面積のさらなる縮小が可能となる。
【0050】
ここで、第4分離幅SL2とは、ロードpMOSトランジスタのゲート長方向に隣り合うロードpMOSトランジスタ間の分離幅であり、図1の例では、第2ロードpMOSトランジスタQ4のゲート長方向に活性領域2cと隣り合う活性領域2fと、活性領域2c間の間隔である。
【0051】
さらに、上記の第1〜第3分離幅SA,SD,SL1と、ロードMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うロードMOSトランジスタとドライバMOSトランジスタ間の第5分離幅SLDと、アクセスMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うロードMOSトランジスタとアクセスMOSトランジスタとの間の第6分離幅SALとを等しくしてもよい。
【0052】
この場合には、図1に示す活性領域2a〜2e間の間隔を均一にすることができ、活性領域2a〜2eをさらに精度良く形成することができる。それにより、メモリセル1の面積のさらなる縮小が可能となる。
【0053】
ここで、第5分離幅SLDとは、図1の例では、たとえば第2ロードpMOSトランジスタQ4のゲート幅(WL)方向に隣り合う第2ドライバnMOSトランジスタQ2と第2ロードpMOSトランジスタQ4間の分離幅である。
【0054】
第6分離幅SALとは、図1の例では、第2アクセスnMOSトランジスタQ6のゲート幅(WA)方向に隣り合う第2ロードpMOSトランジスタQ4と第2アクセスnMOSトランジスタQ6との間の分離幅である。
【0055】
上述のポリシリコン配線3a〜3e上に層間絶縁層を介して複数の金属配線を形成する。この金属配線により、ワード線、電源(VDD)線、接地(GND)線、ビット線をそれぞれ形成する。
【0056】
(実施の形態2)
次に、図3と図4を用いて、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2では、図3に示すように、ロードMOSトランジスタのゲート長方向(ゲート幅WL方向と直交する方向:図1の横方向)に隣り合うロードMOSトランジスタ間で活性領域を連続的に形成し、当該ロードMOSトランジスタ間に位置する活性領域に素子分離用素子を形成している。
【0057】
図3の例では、p型不純物領域を含む活性領域2bを第1ロードpMOSトランジスタQ3のゲート長方向に延長して当該ゲート長方向に隣接する他のメモリセル1の活性領域と接続し、活性領域2bの所定位置に高閾値電圧(Vth)領域5を形成し、p型不純物領域を含む活性領域2cを第2ロードpMOSトランジスタQ4のゲート長方向に延長して当該ゲート長方向に隣接する他のメモリセル1の活性領域(図1の例では活性領域2f)と接続し、活性領域2cの所定位置に高閾値電圧(Vth)領域5を形成している。それ以外の構成については、実施の形態1と同様である。
【0058】
上記のように高閾値電圧(Vth)領域5を形成することにより、高閾値電圧(Vth)領域5の両側に位置するロードpMOSトランジスタ間を電気的に絶縁分離することができる。
【0059】
また、活性領域パターンと素子分離領域パターンとで構成されるフィールドパターンが、図3の縦方向(ポリシリコン配線3a〜3eの延在方向)に並ぶ単純なラインアンドスペースパターンとなる。それにより、フィールドパターン形成用のレジストパターン等のマスクパターン形成時に高い光学的解像度を実現することができ、フィールドパターンを容易かつ高精度に形成するとともにパターン間の間隔も縮小することができる。このことも、メモリセル1の面積の縮小に寄与し得る。
【0060】
次に、高閾値電圧(Vth)領域5の断面構造例について、図4を用いて説明する。図4は、図3におけるIV−IV線に沿う断面図である。
【0061】
図4に示すように、本実施の形態2では、素子分離用素子としてMOSトランジスタを採用している。MOSトランジスタによって素子分離を行なう際には、素子分離用MOSトランジスタの閾値電圧を1.6V程度にまで高め、素子間を電気的に分離する。しかし、この素子分離用トランジスタの閾値電圧の上限は通常1.6V程度であるので、電源電圧が1.6V以上の場合にはトランジスタ分離を採用することはできない。
【0062】
ところが、0.15μmルール下では電源電圧を1.5V、0.13μmルール下では電源電圧を1.2V程度に下げることができる。このように電源電圧が1.5V以下程度にまで低くなった場合には、トランジスタ分離を採用することが可能となる。
【0063】
高閾値電圧(Vth)領域5は、図4に示すように、pMOSトランジスタを有する。該pMOSトランジスタは、p型シリコン基板(半導体基板)10の主表面に形成されたp+不純物領域7b,7cと、このp+不純物領域7b,7c間に形成されるn−不純物領域8bと、n−不純物領域8b上にゲート絶縁膜6bを介して形成されたゲート電極(ポリシリコン配線3c)とを有する。
【0064】
この高閾値電圧(Vth)領域5と隣接して第1ロードpMOSトランジスタQ3が形成される。この第1ロードpMOSトランジスタQ3は、p+不純物領域7a,7bと、チャネル領域に相当するn−不純物領域8aと、ゲート絶縁膜6bと、ゲート電極(ポリシリコン配線3b)とを有する。
【0065】
そして、上記のpMOSトランジスタのn−不純物領域8bに含まれるn型不純物濃度を、たとえば5×1018/cm3〜5×1020/cm3程度(好ましくは、1×1019/cm3程度)とし、高閾値電圧(Vth)領域5内に形成される素子分離用のpMOSトランジスタの閾値電圧を1.6V程度とする。
【0066】
このとき、第1ロードpMOSトランジスタQ3のn−不純物領域8aに含まれるn型不純物濃度と、第2ロードpMOSトランジスタQ4のn−不純物領域に含まれるn型不純物濃度とを、n−不純物領域8bに含まれるn型不純物濃度よりも低くする。それにより、第1と第2ロードpMOSトランジスタQ3,Q4の閾値電圧を、素子分離用のpMOSトランジスタの閾値電圧よりも低くすることができ、該pMOSトランジスタによるロードMOSトランジスタ間の分離が可能となる。
【0067】
このようにn−不純物領域8bに含まれるn型不純物濃度をn−不純物領域8a等に含まれるn型不純物濃度よりも高くするには、たとえばn−不純物領域8a形成用のn型不純物(たとえば砒素)をn−不純物領域8a等の形成時にn−不純物領域8b形成領域にも導入し、さらに別工程で所定量のn型不純物をn−不純物領域8b形成領域に導入すればよい。
【0068】
なお、本実施の形態においても、アクセスMOSトランジスタ間の分離幅である第1分離幅SAと、ドライバMOSトランジスタ間の分離幅である第2分離幅SDと、ロードMOSトランジスタ間の分離幅である第3分離幅SL1とを等しくすることが好ましい。
【0069】
さらに好ましくは、上記の第1〜第3分離幅と、ロードpMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うロードpMOSトランジスタとドライバnMOSトランジスタ間の分離幅である第5分離幅SLDと、アクセスMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うロードMOSトランジスタとアクセスMOSトランジスタとの分離幅である第6分離幅SALとを等しくする。
【0070】
(実施の形態3)
次に、図5〜図10を用いて、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態3では、図5に示すように、ロードMOSトランジスタのゲート長方向に隣り合うロードMOSトランジスタ間に位置する活性領域を上記ゲート長方向に分割する素子分離領域9を形成している。
【0071】
この素子分離領域9は、予め該素子分離領域9のパターンを除いた活性領域パターンのベース形状(図3の活性領域パターンの形状と同形状)に対応したベースマスクパターンを形成し、そのベースマスクパターンを加工して該ベースマスクパターンに素子分離領域9の形成用のホールパターンを後工程で追加したマスクパターンを用いて形成される。
【0072】
図6の例では、素子分離領域9としてトレンチ分離領域を採用している。具体的には、活性領域2b内の所定の領域を貫通するようにトレンチ11を形成し、該トレンチ11内にシリコン酸化膜(絶縁膜)12を埋め込むことで素子分離領域9を形成している。
【0073】
上記のようにベースマスクパターンの形成後に、さらに素子分離領域9に対応するパターンをベースマスクパターンに付加することにより、ベースマスクパターンを単純なラインアンドスペースパターンとすることができる。それにより、ベースマスクパターン形成時に高い光学的解像度を実現することができ、活性領域間のマージンを小さくすることができる。したがって、実施の形態2の場合と同様にメモリセル1の面積を縮小することができる。
【0074】
次に、本実施の形態3における素子分離領域9の形成方法について図6〜図10を用いて説明する。
【0075】
図7に示すように、シリコン基板10の主表面上に、熱酸化法やCVD(Chemical Vapor Deposition)法等により30nm程度の厚みのシリコン酸化膜13を形成する。このシリコン酸化膜13上に、たとえばCVD等により150nm程度の厚みのシリコン窒化膜14を形成する。
【0076】
次に、シリコン窒化膜14上に、写真製版により、図3の活性領域2a〜2eと同形状のフォトレジスト膜(マスク膜)を形成する。このとき、フォトレジスト膜は、図3の活性領域2a〜2eのように縦方向に間隔をあけて並ぶ複数の直線形状のパターン、すなわち単純なラインアンドスペースパターン形状となるように形成すればよいので、高い光学的解像度を実現することができる。したがって、所望形状のフォトレジストパターンが得られる。
【0077】
上記フォトレジストパターンをマスクとしてシリコン窒化膜14をエッチングすることにより、該フォトレジストパターンと同形状となるようにシリコン窒化膜14をパターニングする。それにより、ベースマスクパターンが得られる。その後、フォトレジスト膜を除去する。
【0078】
次に、図8に示すように、素子分離領域9の形成領域上に開口部を有するフォトレジストパターン15を形成する。このフォトレジストパターン15をマスクとしてシリコン窒化膜14をエッチングすることにより、シリコン窒化膜14において素子分離領域9の形成領域上に位置する部分を除去する。その後、フォトレジストパターン15を除去する。
【0079】
次に、シリコン窒化膜14をマスクとしてシリコン酸化膜13をエッチング除去した後、さらにシリコン基板10を300nm程度エッチングする。それにより、図9に示すようにトレンチ11を形成する。
【0080】
次に、シリコン基板10の主表面全面上に、CVD法等により500nm程度の厚みのシリコン酸化膜12を堆積し、該シリコン酸化膜12にCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理を施して平坦化する。それにより、トレンチ11内にシリコン酸化膜12を埋め込むとともにシリコン窒化膜14を露出させることができる。
【0081】
その後、たとえば熱リン酸を用いてシリコン窒化膜14を除去し、さらにたとえばフッ酸(HF)を用いてシリコン酸化膜13を除去する。それにより、図10に示すように、素子分離領域(トレンチ分離領域)9を形成する。
【0082】
続いて、シリコン基板10の主表面に所定の不純物を注入してウェル等を形成する。その後、熱酸化法等によりシリコン酸化膜を形成し、該シリコン酸化膜上に不純物をドープしたポリシリコン膜を形成する。このポリシリコン膜とシリコン酸化膜とをパターニングすることにより、図6に示すように、ゲート絶縁膜6a,6bとポリシリコン配線(ゲート電極)3b,3cとを形成する。
【0083】
次に、各活性領域に所定の不純物を注入することにより、各MOSトランジスタのソース領域あるいはドレイン領域となる不純物領域を形成する。図6の断面では、ボロン等のp型不純物を活性領域2bに注入することにより、p+不純物領域7a,7bを形成する。以上の工程を経て図6に示す構造が得られる。
【0084】
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0085】
【発明の効果】
本発明によれば、アクセスMOSトランジスタのゲート幅と、ドライバMOSトランジスタのゲート幅とを等しくすることにより、全ての活性領域を単純な直線形状とすることができる。活性領域を形成する際には、通常、レジストパターン等の活性領域形成用のマスクパターンを用いるが、上記のように活性領域を単純な直線形状とすることにより、マスクパターン形成時における光学的解像度を向上することができる。それにより、高精度かつ安定して該マスクパターンを形成することができる。かかるマスクパターンを用いて活性領域(活性領域パターン)を形成することができるので、微細化した場合においても活性領域の幅の変動量を低減することができ、結果としてスタティック型半導体記憶装置の信頼性のみならず性能の低下をも抑制することができる。
【0086】
ロードMOSトランジスタのゲート幅を、アクセスMOSトランジスタのゲート幅およびドライバMOSトランジスタのゲート幅よりも狭くした場合には、スタティック型半導体記憶装置の書込み動作を安定化することができる。
【0087】
ロードMOSトランジスタのゲート幅を、アクセスMOSトランジスタのゲート幅およびドライバMOSトランジスタのゲート幅よりも広くした場合には、スタティック型半導体記憶装置の読出し動作を安定化することができる。
【0088】
ロードMOSトランジスタのゲート幅を、アクセスMOSトランジスタのゲート幅およびドライバMOSトランジスタのゲート幅と等しくした場合には、全ての活性領域の幅を等しくすることができ、さらに高精度に活性領域を形成することができる。その結果、活性領域形成の際のマージンを小さくすることができ、スタティック型半導体記憶装置のメモリセルの微細化が可能となる。
【0089】
アクセスMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うアクセスMOSトランジスタ間の第1分離幅と、ドライバMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うドライバMOSトランジスタ間の第2分離幅と、ロードMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うロードMOSトランジスタ間の第3分離幅とを等しくした場合には、所定の活性領域間の分離幅を等しくすることができる。このこともスタティック型半導体記憶装置のメモリセルの微細化に寄与し得る。
【0090】
また、ロードMOSトランジスタのゲート長方向に隣り合うロードMOSトランジスタ間の第4分離幅と、上記第1、第2および第3分離幅を等しくした場合には、活性領域パターンの配置をさらに規則的なものとすることができる。このこともスタティック型半導体記憶装置のメモリセルを微細化に寄与し得る。
【0091】
ロードMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うロードMOSトランジスタとドライバMOSトランジスタ間の第5分離幅と、アクセスMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うロードMOSトランジスタとアクセスMOSトランジスタとの間の第6分離幅と、上記第1、第2および第3分離幅とを等しくした場合には、全ての活性領域間の分離幅を等しくすることができる。それにより、さらにスタティック型半導体記憶装置のメモリセルを微細化することができる。
【0092】
ロードMOSトランジスタのゲート長方向に隣り合うロードMOSトランジスタ間で活性領域を連続的に形成し、当該ロードMOSトランジスタ間に位置する活性領域に素子分離用素子を形成した場合には、活性領域形成用のマスクパターンを、単純なラインアンドスペースパターンで構成することができる。それにより、さらに高精度に活性領域を形成することができ、スタティック型半導体記憶装置のメモリセルの微細化が可能となる。
【0093】
ロードMOSトランジスタのゲート長方向に隣り合うロードMOSトランジスタ間に位置する活性領域を分割するようにトレンチ分離領域を設ける場合には、たとえば単純なラインアンドスペースパターンよりなる活性領域形成用のベースパターンの形成後に、該ベースパターンの所定位置に上記トレンチ分離領域形成用のパターンを形成して得られた活性領域形成用のマスクパターンを用いて活性領域(活性領域パターン)を形成することができる。この場合にも、ベースパターンを高精度に形成できるので活性領域間のマージンを小さくすることができ、スタティック型半導体記憶装置のメモリセルの微細化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるSRAMのメモリセルにおけるポリシリコン配線と活性領域のレイアウトを示す平面図である。
【図2】本発明のSRAMのメモリセルアレイにおけるポリシリコン配線と活性領域のレイアウトを示す平面図である。
【図3】本発明の実施の形態2におけるSRAMのメモリセルにおけるポリシリコン配線と活性領域のレイアウトを示す平面図である。
【図4】図3におけるIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】本発明の実施の形態3におけるSRAMのメモリセルにおけるポリシリコン配線と活性領域のレイアウトを示す平面図である。
【図6】図5におけるVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】本発明の実施の形態3におけるSRAMのメモリセルの製造工程の第1工程を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態3におけるSRAMのメモリセルの製造工程の第2工程を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態3におけるSRAMのメモリセルの製造工程の第3工程を示す断面図である。
【図10】本発明の実施の形態3におけるSRAMのメモリセルの製造工程の第4工程を示す断面図である。
【図11】従来のSRAMのメモリセルにおけるポリシリコン配線と活性領域のレイアウトを示す平面図である。
【図12】従来のSRAMのメモリセルアレイにおけるポリシリコン配線と活性領域のレイアウトを示す平面図である。
【符号の説明】
1 メモリセル、2a〜2f 活性領域、3a〜3e ポリシリコン配線、4メモリセルアレイ、5 高閾値電圧領域、6a,6b ゲート絶縁膜、7a〜7c p+不純物領域、8a,8b n−不純物領域、9 素子分離領域、10 シリコン基板、11 トレンチ、12,13 シリコン酸化膜、14 シリコン窒化膜、15 フォトレジストパターン、16a〜16c 細幅部、Q1 第1ドライバnMOSトランジスタ、Q2 第2ドライバnMOSトランジスタ、Q3 第1ロードpMOSトランジスタ、Q4 第2ロードpMOSトランジスタ、Q5 第1アクセスnMOSトランジスタ、Q6 第2アクセスnMOSトランジスタ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、スタティック型半導体記憶装置に関し、特に、6つのMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを含むメモリセル(以下「フルCMOSセル」と称する)を備えたスタティック型半導体記憶装置(SRAM:Static Random Access Memory)のメモリセルの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11に、従来のSRAMのメモリセル1の構造例を示す。なお図11では、説明の便宜上、各MOSトランジスタのゲートを形成するポリシリコン配線3a〜3eまでを図示し、このポリシリコン配線3a〜3eよりも上層の配線の図示は省略している。
【0003】
図11に示すように、メモリセル1は、6つのMOSトランジスタを含む。より詳しくは、メモリセル1は、第1と第2ドライバnMOSトランジスタQ1,Q2と、第1と第2ロードpMOSトランジスタQ3,Q4と、第1と第2アクセスnMOSトランジスタQ5,Q6とを含む。
【0004】
第1ドライバnMOSトランジスタQ1は、活性領域2aとポリシリコン配線3bとの交差部に形成され、第2ドライバnMOSトランジスタQ2は、活性領域2dとポリシリコン配線3cとの交差部に形成され、第1ロードpMOSトランジスタQ3は、活性領域2bとポリシリコン配線3bとの交差部に形成され、第2ロードpMOSトランジスタQ4は、活性領域2cとポリシリコン配線3cとの交差部に形成され、第1アクセスnMOSトランジスタQ5は、活性領域2aとポリシリコン配線3aとの交差部に形成され、第2アクセスnMOSトランジスタQ6は、活性領域2dとポリシリコン配線3dとの交差部に形成される。
【0005】
上記の構成を有するメモリセル1を多数配列することにより、図12に示すように、メモリセルアレイ4が構成されることなる。なお、図11において、活性領域2f,2eおよびポリシリコン配線3eは、それぞれ隣接する他のメモリセルの活性領域およびポリシリコン配線である。
【0006】
ところで、電源電圧が高くなるとメモリセル電流が増加し、それに伴いメモリセルの接地電位(GND電位)が上昇する。そのため、SRAMの動作マージンが低下してしまう。
【0007】
そこで、かかる不具合を防止するために、アクセスnMOSトランジスタのゲート幅をドライバnMOSトランジスタのゲート幅よりも狭くすることで、電流を減少させるという対策が採られてきた。具体的には、図11に示す例では、活性領域2a,2d,2eに細幅部16a〜16cを設け、メモリセル1内においては、第1と第2アクセスnMOSトランジスタQ5,Q6のゲート幅WAを、第1と第2ドライバnMOSトランジスタQ1,Q2のゲート幅WDよりも狭くしている。
【0008】
これに対し、たとえば特開昭63−100771号公報には、トランスファトランジスタとドライバトランジスタが、ともにほぼ同一のゲート幅を有するスタティックメモリが記載されている。しかし、該公報記載のスタティックメモリでは、拡散層自体の形状が複雑な形状である。
【0009】
【特許文献1】
特開昭63−100771号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように活性領域2a,2d,2eに細幅部16a〜16cを設けることにより、活性領域2a,2d,2eの形状が複雑となる。そのため、次のような問題が生じることとなる。
【0011】
活性領域2a〜2fの形成の際には、通常、写真製版を行なって活性領域2a〜2fの形状に対応した形状のレジストパターンを形成し、該レジストパターンを用いて所定の処理を行う。このレジストパターンの形成時に、活性領域2a,2d,2eが上記のような複雑な形状を有していると、光の干渉等によりパターン形成時の解像度が低下し、所望の形状のレジストパターンを得ることが困難となる。このレジストパターンを用いて活性領域2a,2d,2e等を形成するため、活性領域2a,2d,2e等の形状にもばらつきが生じることとなる。その結果、所望のデバイス特性が得られず、ひいてはSRAMの信頼性低下を招来するという問題が生じる。
【0012】
特に、細幅部16a〜16cの幅は、活性領域2a,2d,2eの他の部分よりも狭いので、幅の変動による影響が大きくなる。そのため、アクセスnMOSトランジスタのゲート幅WAの変動量が大きくなり、アクセスnMOSトランジスタの特性のばらつきも大きくなる。このことより、SRAMの性能が低下するという問題も生じる。
【0013】
上記の問題は、SRAMのメモリセルの微細化に伴い、さらに顕著となるものと考えられる。また、図11に示すように、活性領域2a〜2fが直線形状等の単純な形状の場合には、上記のような細幅部16a〜16c以外の活性領域2a〜2fの幅の変動量が小さくなると考えられるので、細幅部16a〜16cにおける幅の変動がデバイス特性に与える影響は大きくなるものと考えられる。
【0014】
そこで本発明は、微細化した場合においても、高性能かつ信頼性の高いスタティック型半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るスタティック型半導体記憶装置は、アクセスMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタと、ドライバMOSトランジスタと、ロードMOSトランジスタとを含むメモリセルと、アクセスMOSトランジスタのゲートを形成する第1配線と、第1配線と同じ方向に延在し、ドライバMOSトランジスタのゲートとロードMOSトランジスタのゲートとを形成する第2配線とを備える。そして、アクセスMOSトランジスタのゲート幅と、ドライバMOSトランジスタのゲート幅とを等しくする。
【0016】
このようにアクセスMOSトランジスタのゲート幅と、ドライバMOSトランジスタのゲート幅とを等しくすることにより、アクセスMOSトランジスタとドライバMOSトランジスタのソース領域およびドレイン領域を含む活性領域に細幅部を設ける必要がなくなる。それにより、当該活性領域を単純な直線形状とすることができ、当該活性領域以外の活性領域も含む全ての活性領域の形状を単純な直線形状とすることができる。
【0017】
上記ロードMOSトランジスタのゲート幅を、アクセスMOSトランジスタのゲート幅およびドライバMOSトランジスタのゲート幅よりも狭くしてもよく、アクセスMOSトランジスタのゲート幅およびドライバMOSトランジスタのゲート幅よりも広くしてもよく、アクセスMOSトランジスタのゲート幅およびドライバMOSトランジスタのゲート幅と等しくしてもよい。
【0018】
上記アクセスMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うアクセスMOSトランジスタ間の第1分離幅(図1の例では分離幅SAに対応)と、ドライバMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うドライバMOSトランジスタ間の第2分離幅(図1の例では分離幅SDに対応)と、ロードMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うロードMOSトランジスタ間の第3分離幅(図1の例では分離幅SL1に対応)とを等しくしてもよい。
【0019】
また、ロードMOSトランジスタのゲート長方向に隣り合うロードMOSトランジスタ間の第4分離幅(図1の例では分離幅SL2に対応)と、上記第1、第2および第3分離幅を等しくしてもよい。
【0020】
上記ロードMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うロードMOSトランジスタとドライバMOSトランジスタ間の第5分離幅(図1の例では分離幅SLDに対応)と、アクセスMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うロードMOSトランジスタとアクセスMOSトランジスタとの間の第6分離幅(図1の例では分離幅SALに対応)と、上記第1、第2および第3分離幅とを等しくしてもよい。
【0021】
上記スタティック型半導体記憶装置は、ロードMOSトランジスタのソース領域およびドレイン領域を含む活性領域を備える。この場合、ロードMOSトランジスタのゲート長方向に隣り合うロードMOSトランジスタ間で活性領域を連続的に形成し、当該ロードMOSトランジスタ間に位置する活性領域に素子分離用素子を形成することが好ましい。該素子分離用素子は、ロードMOSトランジスタよりも閾値電圧の高いMOSトランジスタを含むものであってもよい。
【0022】
また、ロードMOSトランジスタのゲート長方向に隣り合うロードMOSトランジスタ間に位置する活性領域を分割するようにトレンチ分離領域を設けてもよい。このトレンチ分離領域は、たとえば単純なラインアンドスペースパターンよりなる活性領域形成用のベースパターンの形成後に、該ベースパターンの所定位置にトレンチ形成用のホールパターンを形成して得られた活性領域形成用パターンを用いて製造することが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図10を用いて、本発明の実施の形態について説明する。
【0024】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるSRAM(スタティック型半導体記憶装置)のメモリセル1の平面図である。図2は、本実施の形態1のSRAMにおけるメモリセルアレイ4を示す平面図である。なお、説明の便宜上、図1,2では、ポリシリコン配線と活性領域のみを示し、ポリシリコン配線よりも上層の配線やコンタクトホールの図示は省略する。
【0025】
SRAMは、図1に示すメモリセル1が形成されるメモリセルアレイ領域と、メモリセル1の動作制御を行なう周辺回路が形成される周辺回路領域とを備える。
【0026】
メモリセル1は、フルCMOSセル構造を有し、第1と第2インバータと、2つのアクセスMOSトランジスタとを有する。第1インバータは、第1ドライバnMOSトランジスタQ1と第1ロードpMOSトランジスタQ3とを含み、第2インバータは、第2ドライバnMOSトランジスタQ2と第2ロードpMOSトランジスタQ4とを含む。
【0027】
第1インバータと第2インバータは互いの入力と出力とを接続したフリップフロップを形成し、フリップフロップの第1の記憶ノードに第1アクセスnMOSトランジスタQ5のソースが接続され、フリップフロップの第2の記憶ノードに第2アクセスnMOSトランジスタQ6のソースが接続される。
【0028】
メモリセル1は、図1の縦方向(ポリシリコン配線3a〜3eの延在方向)に並ぶpウェル領域、nウェル領域およびpウェル領域を備える。一方のpウェル領域上に、第1ドライバnMOSトランジスタQ1と第1アクセスnMOSトランジスタQ5とを形成し、中央に位置するnウェル領域に、第1と第2ロードpMOSトランジスタQ3,Q4を形成し、他方のpウェル領域に、第2ドライバnMOSトランジスタQ2と第2アクセスnMOSトランジスタQ6とを形成する。
【0029】
また、pウェル領域およびnウェル領域内に、図1の横方向に延びる複数の活性領域2a〜2fを選択的に形成し、活性領域2a〜2f上に延在するように図1の縦方向に延びるポリシリコン配線(ポリサイド配線も使用可能)3a,3b,3c,3d,3eを形成する。
【0030】
図1に示すように、活性領域2a〜2fとポリシリコン配線3a〜3eは直線状の単純な形状を有する。このように活性領域2a〜2fやポリシリコン配線3a〜3eの形状を単純な形状とすることにより、活性領域2a〜2fやポリシリコン配線3a〜3eのパターニングの際のマスクパターン(たとえばレジストパターン)を高精度に形成することができ、活性領域2a〜2fやポリシリコン配線3a〜3eの位置ずれや形状のばらつきを抑制することができる。したがって、活性領域2a〜2f間やポリシリコン配線3a〜3e間に必要なマージンを小さくすることができ、結果的にメモリセル1の面積を縮小することができる。
【0031】
活性領域2aは、第1アクセスnMOSトランジスタQ5のソース領域およびドレイン領域となるn型不純物領域と、第1ドライバnMOSトランジスタQ1のソース領域およびドレイン領域となるn型不純物領域とを含み、活性領域2dは、第2アクセスnMOSトランジスタQ6のソース領域およびドレイン領域となるn型不純物領域と、第1ドライバnMOSトランジスタQ2のソース領域およびドレイン領域となるn型不純物領域とを含む。なお、活性領域2eは、下側のメモリセルの活性領域であり、n型不純物領域を含む。
【0032】
活性領域2bは、第1ロードpMOSトランジスタQ3のソース領域およびドレイン領域となるp型不純物領域を含み、活性領域2cは、第2ロードpMOSトランジスタQ4のソース領域およびドレイン領域となるp型不純物領域を含む。なお、活性領域2fは、左側のメモリセルの活性領域であり、p型不純物領域を含む。
【0033】
活性領域2aとポリシリコン配線3bとの交差部に第1ドライバnMOSトランジスタQ1が形成され、活性領域2dとポリシリコン配線3cとの交差部に第2ドライバnMOSトランジスタQ2が形成される。活性領域2bとポリシリコン配線3bとの交差部に第1ロードpMOSトランジスタQ3が形成され、活性領域2cとポリシリコン配線3cとの交差部に第2ロードpMOSトランジスタQ4が形成される。活性領域2aとポリシリコン配線3aとの交差部に第1アクセスnMOSトランジスタQ5が形成され、活性領域2dとポリシリコン配線3dとの交差部に第2アクセスnMOSトランジスタQ6が形成される。
【0034】
ポリシリコン配線3bは、第1ドライバnMOSトランジスタQ1と第1ロードpMOSトランジスタQ3のゲートとなり、ポリシリコン配線3cは、第2ドライバnMOSトランジスタQ2と第2ロードpMOSトランジスタQ4のゲートとなる。ポリシリコン配線3a,3dは、第1および第2アクセスnMOSトランジスタQ5,Q6のゲートとなる。第1および第2アクセスnMOSトランジスタQ5,Q6のゲートは、図示しないワード線に接続される。
【0035】
本発明では、図1に示すように、第1アクセスnMOSトランジスタQ5のゲート幅WAと、第1ドライバnMOSトランジスタQ1のゲート幅WDとを等しくし、第2アクセスnMOSトランジスタQ6のゲート幅WAと、第2ドライバnMOSトランジスタQ2のゲート幅WDとを等しくしている。それにより、第1と第2アクセスnMOSトランジスタQ5,Q6の形成部に細幅部を形成する必要がなくなり、活性領域2a,2dの形状を実質的に均一の幅を有する直線形状(ストレート形状)とすることができる。
【0036】
このように細幅部を省略することができるので、第1と第2アクセスnMOSトランジスタQ5,Q6の形成部における活性領域2a,2dの幅の変動量を従来例よりも格段に低減することができる。それにより、SRAMの信頼性や性能の低下を効果的に抑制することができる。
【0037】
なお、上記のように第1アクセスnMOSトランジスタQ5のゲート幅WAと、第1ドライバnMOSトランジスタQ1のゲート幅WDとを等しくしても、電源電圧を低く(たとえば1.2V〜1.5V程度以下)とすることにより、SRAMの動作マージンを確保することは可能である。
【0038】
以下、本実施の形態1のSRAMのメモリセル1の構造についてより詳しく説明する。
【0039】
図1に示すように、第1ロードpMOSトランジスタQ3のゲート幅WLを、第1アクセスnMOSトランジスタQ5のゲート幅WAおよび第1ドライバnMOSトランジスタQ3のゲート幅WDよりも狭くし、第2ロードpMOSトランジスタQ4のゲート幅WLを、第2アクセスnMOSトランジスタQ6のゲート幅WAおよび第2ドライバnMOSトランジスタQ2のゲート幅WDより狭くしてもよい。
【0040】
すなわち、ロードMOSトランジスタのソース領域およびドレイン領域を含む活性領域の幅を、アクセスMOSトランジスタとドライバMOSトランジスタのソース領域およびドレイン領域を含む活性領域の幅より狭くする。それにより、ロードMOSトランジスタの電流駆動能力よりもドライバMOSトランジスタの電流駆動能力が大きく上回るので、SRAMの記憶ノードを強制的にLowにする(書込動作)ことが容易となり、SRAMの書込動作の安定化を図ることができる。
【0041】
また、第1ロードpMOSトランジスタQ3のゲート幅WLを、第1アクセスnMOSトランジスタQ5のゲート幅WAおよび第1ドライバnMOSトランジスタQ3のゲート幅WDよりも広くし、第2ロードpMOSトランジスタQ4のゲート幅WLを、第2アクセスnMOSトランジスタQ6のゲート幅WAおよび第2ドライバnMOSトランジスタQ2のゲート幅WDより広くしてもよい。
【0042】
すなわち、ロードMOSトランジスタのソース領域およびドレイン領域を含む活性領域の幅を、アクセスMOSトランジスタとドライバMOSトランジスタのソース領域およびドレイン領域を含む活性領域の幅より広くする。この場合には、ロードMOSトランジスタの電流駆動能力が向上するので、記憶ノードのHighデータをVccに保持することが容易となり、読出し動作後のHigh側記憶ノードの電位低下によるデータ破壊を防止でき、SRAMの読出動作の安定化を図ることができる。
【0043】
また、第1ロードpMOSトランジスタQ3のゲート幅WLを、第1アクセスnMOSトランジスタQ5のゲート幅WAおよび第1ドライバnMOSトランジスタQ1のゲート幅WDと等しくし、第2ロードpMOSトランジスタQ4のゲート幅WLを、第2アクセスnMOSトランジスタQ6のゲート幅WAおよび第2ドライバnMOSトランジスタQ2のゲート幅WDと等しくしてもよい。
【0044】
すなわち、ロードMOSトランジスタのソース領域およびドレイン領域を含む活性領域の幅を、アクセスMOSトランジスタとドライバMOSトランジスタのソース領域およびドレイン領域を含む活性領域の幅と等しくする。それにより、全ての活性領域を実質的に均一な幅とすることができ、活性領域形成後の幅のばらつきをさらに抑制することができる。その結果、活性領域間のマージンを少なくすることができ、メモリセル1の面積をさらに縮小することができる。
【0045】
また、図1に示すように、アクセスMOSトランジスタ間の分離幅である第1分離幅SAと、ドライバMOSトランジスタ間の分離幅である第2分離幅SDと、ロードMOSトランジスタ間の分離幅である第3分離幅SL1とを等しくすることが好ましい。それにより、図1の上下方向(ポリシリコン配線3a〜3eの延在方向)に規則的に活性領域を配置することができ、活性領域パターンをさらに高精度に形成することができる。このことも、メモリセル1の面積のさらなる縮小に寄与し得る。
【0046】
ここで、第1分離幅SAは、たとえば第2アクセスnMOSトランジスタQ6のゲート幅(WA)方向に該第2アクセスnMOSトランジスタQ6と隣り合うアクセスnMOSトランジスタ(第2アクセスMOSトランジスタQ6の下側に位置する他のメモリセル内のアクセスnMOSトランジスタ)と、第2アクセスnMOSトランジスタQ6との間の分離幅である。
【0047】
第2分離幅SDは、たとえば第2ドライバnMOSトランジスタQ2のゲート幅(WD)方向に該第2ドライバnMOSトランジスタQ2と隣り合うドライバnMOSトランジスタ(第2ドライバnMOSトランジスタQ2の下側に位置する他のメモリセル内のアクセスnMOSトランジスタ)と、第2ドライバnMOSトランジスタQ2との間の分離幅である。
【0048】
第3分離幅SL1は、第1と第2ロードpMOSトランジスタQ3,Q4のゲート幅(WL)方向の分離幅である。
【0049】
また、上述のように第1分離幅SA、第2分離幅SDおよび第3分離幅SL1を等しくするとともに、これらの分離幅と下記の第4分離幅SL2とを等しくすることが好ましい。この場合には、活性領域の配置がさらに規則的となり、メモリセル1の面積のさらなる縮小が可能となる。
【0050】
ここで、第4分離幅SL2とは、ロードpMOSトランジスタのゲート長方向に隣り合うロードpMOSトランジスタ間の分離幅であり、図1の例では、第2ロードpMOSトランジスタQ4のゲート長方向に活性領域2cと隣り合う活性領域2fと、活性領域2c間の間隔である。
【0051】
さらに、上記の第1〜第3分離幅SA,SD,SL1と、ロードMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うロードMOSトランジスタとドライバMOSトランジスタ間の第5分離幅SLDと、アクセスMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うロードMOSトランジスタとアクセスMOSトランジスタとの間の第6分離幅SALとを等しくしてもよい。
【0052】
この場合には、図1に示す活性領域2a〜2e間の間隔を均一にすることができ、活性領域2a〜2eをさらに精度良く形成することができる。それにより、メモリセル1の面積のさらなる縮小が可能となる。
【0053】
ここで、第5分離幅SLDとは、図1の例では、たとえば第2ロードpMOSトランジスタQ4のゲート幅(WL)方向に隣り合う第2ドライバnMOSトランジスタQ2と第2ロードpMOSトランジスタQ4間の分離幅である。
【0054】
第6分離幅SALとは、図1の例では、第2アクセスnMOSトランジスタQ6のゲート幅(WA)方向に隣り合う第2ロードpMOSトランジスタQ4と第2アクセスnMOSトランジスタQ6との間の分離幅である。
【0055】
上述のポリシリコン配線3a〜3e上に層間絶縁層を介して複数の金属配線を形成する。この金属配線により、ワード線、電源(VDD)線、接地(GND)線、ビット線をそれぞれ形成する。
【0056】
(実施の形態2)
次に、図3と図4を用いて、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2では、図3に示すように、ロードMOSトランジスタのゲート長方向(ゲート幅WL方向と直交する方向:図1の横方向)に隣り合うロードMOSトランジスタ間で活性領域を連続的に形成し、当該ロードMOSトランジスタ間に位置する活性領域に素子分離用素子を形成している。
【0057】
図3の例では、p型不純物領域を含む活性領域2bを第1ロードpMOSトランジスタQ3のゲート長方向に延長して当該ゲート長方向に隣接する他のメモリセル1の活性領域と接続し、活性領域2bの所定位置に高閾値電圧(Vth)領域5を形成し、p型不純物領域を含む活性領域2cを第2ロードpMOSトランジスタQ4のゲート長方向に延長して当該ゲート長方向に隣接する他のメモリセル1の活性領域(図1の例では活性領域2f)と接続し、活性領域2cの所定位置に高閾値電圧(Vth)領域5を形成している。それ以外の構成については、実施の形態1と同様である。
【0058】
上記のように高閾値電圧(Vth)領域5を形成することにより、高閾値電圧(Vth)領域5の両側に位置するロードpMOSトランジスタ間を電気的に絶縁分離することができる。
【0059】
また、活性領域パターンと素子分離領域パターンとで構成されるフィールドパターンが、図3の縦方向(ポリシリコン配線3a〜3eの延在方向)に並ぶ単純なラインアンドスペースパターンとなる。それにより、フィールドパターン形成用のレジストパターン等のマスクパターン形成時に高い光学的解像度を実現することができ、フィールドパターンを容易かつ高精度に形成するとともにパターン間の間隔も縮小することができる。このことも、メモリセル1の面積の縮小に寄与し得る。
【0060】
次に、高閾値電圧(Vth)領域5の断面構造例について、図4を用いて説明する。図4は、図3におけるIV−IV線に沿う断面図である。
【0061】
図4に示すように、本実施の形態2では、素子分離用素子としてMOSトランジスタを採用している。MOSトランジスタによって素子分離を行なう際には、素子分離用MOSトランジスタの閾値電圧を1.6V程度にまで高め、素子間を電気的に分離する。しかし、この素子分離用トランジスタの閾値電圧の上限は通常1.6V程度であるので、電源電圧が1.6V以上の場合にはトランジスタ分離を採用することはできない。
【0062】
ところが、0.15μmルール下では電源電圧を1.5V、0.13μmルール下では電源電圧を1.2V程度に下げることができる。このように電源電圧が1.5V以下程度にまで低くなった場合には、トランジスタ分離を採用することが可能となる。
【0063】
高閾値電圧(Vth)領域5は、図4に示すように、pMOSトランジスタを有する。該pMOSトランジスタは、p型シリコン基板(半導体基板)10の主表面に形成されたp+不純物領域7b,7cと、このp+不純物領域7b,7c間に形成されるn−不純物領域8bと、n−不純物領域8b上にゲート絶縁膜6bを介して形成されたゲート電極(ポリシリコン配線3c)とを有する。
【0064】
この高閾値電圧(Vth)領域5と隣接して第1ロードpMOSトランジスタQ3が形成される。この第1ロードpMOSトランジスタQ3は、p+不純物領域7a,7bと、チャネル領域に相当するn−不純物領域8aと、ゲート絶縁膜6bと、ゲート電極(ポリシリコン配線3b)とを有する。
【0065】
そして、上記のpMOSトランジスタのn−不純物領域8bに含まれるn型不純物濃度を、たとえば5×1018/cm3〜5×1020/cm3程度(好ましくは、1×1019/cm3程度)とし、高閾値電圧(Vth)領域5内に形成される素子分離用のpMOSトランジスタの閾値電圧を1.6V程度とする。
【0066】
このとき、第1ロードpMOSトランジスタQ3のn−不純物領域8aに含まれるn型不純物濃度と、第2ロードpMOSトランジスタQ4のn−不純物領域に含まれるn型不純物濃度とを、n−不純物領域8bに含まれるn型不純物濃度よりも低くする。それにより、第1と第2ロードpMOSトランジスタQ3,Q4の閾値電圧を、素子分離用のpMOSトランジスタの閾値電圧よりも低くすることができ、該pMOSトランジスタによるロードMOSトランジスタ間の分離が可能となる。
【0067】
このようにn−不純物領域8bに含まれるn型不純物濃度をn−不純物領域8a等に含まれるn型不純物濃度よりも高くするには、たとえばn−不純物領域8a形成用のn型不純物(たとえば砒素)をn−不純物領域8a等の形成時にn−不純物領域8b形成領域にも導入し、さらに別工程で所定量のn型不純物をn−不純物領域8b形成領域に導入すればよい。
【0068】
なお、本実施の形態においても、アクセスMOSトランジスタ間の分離幅である第1分離幅SAと、ドライバMOSトランジスタ間の分離幅である第2分離幅SDと、ロードMOSトランジスタ間の分離幅である第3分離幅SL1とを等しくすることが好ましい。
【0069】
さらに好ましくは、上記の第1〜第3分離幅と、ロードpMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うロードpMOSトランジスタとドライバnMOSトランジスタ間の分離幅である第5分離幅SLDと、アクセスMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うロードMOSトランジスタとアクセスMOSトランジスタとの分離幅である第6分離幅SALとを等しくする。
【0070】
(実施の形態3)
次に、図5〜図10を用いて、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態3では、図5に示すように、ロードMOSトランジスタのゲート長方向に隣り合うロードMOSトランジスタ間に位置する活性領域を上記ゲート長方向に分割する素子分離領域9を形成している。
【0071】
この素子分離領域9は、予め該素子分離領域9のパターンを除いた活性領域パターンのベース形状(図3の活性領域パターンの形状と同形状)に対応したベースマスクパターンを形成し、そのベースマスクパターンを加工して該ベースマスクパターンに素子分離領域9の形成用のホールパターンを後工程で追加したマスクパターンを用いて形成される。
【0072】
図6の例では、素子分離領域9としてトレンチ分離領域を採用している。具体的には、活性領域2b内の所定の領域を貫通するようにトレンチ11を形成し、該トレンチ11内にシリコン酸化膜(絶縁膜)12を埋め込むことで素子分離領域9を形成している。
【0073】
上記のようにベースマスクパターンの形成後に、さらに素子分離領域9に対応するパターンをベースマスクパターンに付加することにより、ベースマスクパターンを単純なラインアンドスペースパターンとすることができる。それにより、ベースマスクパターン形成時に高い光学的解像度を実現することができ、活性領域間のマージンを小さくすることができる。したがって、実施の形態2の場合と同様にメモリセル1の面積を縮小することができる。
【0074】
次に、本実施の形態3における素子分離領域9の形成方法について図6〜図10を用いて説明する。
【0075】
図7に示すように、シリコン基板10の主表面上に、熱酸化法やCVD(Chemical Vapor Deposition)法等により30nm程度の厚みのシリコン酸化膜13を形成する。このシリコン酸化膜13上に、たとえばCVD等により150nm程度の厚みのシリコン窒化膜14を形成する。
【0076】
次に、シリコン窒化膜14上に、写真製版により、図3の活性領域2a〜2eと同形状のフォトレジスト膜(マスク膜)を形成する。このとき、フォトレジスト膜は、図3の活性領域2a〜2eのように縦方向に間隔をあけて並ぶ複数の直線形状のパターン、すなわち単純なラインアンドスペースパターン形状となるように形成すればよいので、高い光学的解像度を実現することができる。したがって、所望形状のフォトレジストパターンが得られる。
【0077】
上記フォトレジストパターンをマスクとしてシリコン窒化膜14をエッチングすることにより、該フォトレジストパターンと同形状となるようにシリコン窒化膜14をパターニングする。それにより、ベースマスクパターンが得られる。その後、フォトレジスト膜を除去する。
【0078】
次に、図8に示すように、素子分離領域9の形成領域上に開口部を有するフォトレジストパターン15を形成する。このフォトレジストパターン15をマスクとしてシリコン窒化膜14をエッチングすることにより、シリコン窒化膜14において素子分離領域9の形成領域上に位置する部分を除去する。その後、フォトレジストパターン15を除去する。
【0079】
次に、シリコン窒化膜14をマスクとしてシリコン酸化膜13をエッチング除去した後、さらにシリコン基板10を300nm程度エッチングする。それにより、図9に示すようにトレンチ11を形成する。
【0080】
次に、シリコン基板10の主表面全面上に、CVD法等により500nm程度の厚みのシリコン酸化膜12を堆積し、該シリコン酸化膜12にCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理を施して平坦化する。それにより、トレンチ11内にシリコン酸化膜12を埋め込むとともにシリコン窒化膜14を露出させることができる。
【0081】
その後、たとえば熱リン酸を用いてシリコン窒化膜14を除去し、さらにたとえばフッ酸(HF)を用いてシリコン酸化膜13を除去する。それにより、図10に示すように、素子分離領域(トレンチ分離領域)9を形成する。
【0082】
続いて、シリコン基板10の主表面に所定の不純物を注入してウェル等を形成する。その後、熱酸化法等によりシリコン酸化膜を形成し、該シリコン酸化膜上に不純物をドープしたポリシリコン膜を形成する。このポリシリコン膜とシリコン酸化膜とをパターニングすることにより、図6に示すように、ゲート絶縁膜6a,6bとポリシリコン配線(ゲート電極)3b,3cとを形成する。
【0083】
次に、各活性領域に所定の不純物を注入することにより、各MOSトランジスタのソース領域あるいはドレイン領域となる不純物領域を形成する。図6の断面では、ボロン等のp型不純物を活性領域2bに注入することにより、p+不純物領域7a,7bを形成する。以上の工程を経て図6に示す構造が得られる。
【0084】
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0085】
【発明の効果】
本発明によれば、アクセスMOSトランジスタのゲート幅と、ドライバMOSトランジスタのゲート幅とを等しくすることにより、全ての活性領域を単純な直線形状とすることができる。活性領域を形成する際には、通常、レジストパターン等の活性領域形成用のマスクパターンを用いるが、上記のように活性領域を単純な直線形状とすることにより、マスクパターン形成時における光学的解像度を向上することができる。それにより、高精度かつ安定して該マスクパターンを形成することができる。かかるマスクパターンを用いて活性領域(活性領域パターン)を形成することができるので、微細化した場合においても活性領域の幅の変動量を低減することができ、結果としてスタティック型半導体記憶装置の信頼性のみならず性能の低下をも抑制することができる。
【0086】
ロードMOSトランジスタのゲート幅を、アクセスMOSトランジスタのゲート幅およびドライバMOSトランジスタのゲート幅よりも狭くした場合には、スタティック型半導体記憶装置の書込み動作を安定化することができる。
【0087】
ロードMOSトランジスタのゲート幅を、アクセスMOSトランジスタのゲート幅およびドライバMOSトランジスタのゲート幅よりも広くした場合には、スタティック型半導体記憶装置の読出し動作を安定化することができる。
【0088】
ロードMOSトランジスタのゲート幅を、アクセスMOSトランジスタのゲート幅およびドライバMOSトランジスタのゲート幅と等しくした場合には、全ての活性領域の幅を等しくすることができ、さらに高精度に活性領域を形成することができる。その結果、活性領域形成の際のマージンを小さくすることができ、スタティック型半導体記憶装置のメモリセルの微細化が可能となる。
【0089】
アクセスMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うアクセスMOSトランジスタ間の第1分離幅と、ドライバMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うドライバMOSトランジスタ間の第2分離幅と、ロードMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うロードMOSトランジスタ間の第3分離幅とを等しくした場合には、所定の活性領域間の分離幅を等しくすることができる。このこともスタティック型半導体記憶装置のメモリセルの微細化に寄与し得る。
【0090】
また、ロードMOSトランジスタのゲート長方向に隣り合うロードMOSトランジスタ間の第4分離幅と、上記第1、第2および第3分離幅を等しくした場合には、活性領域パターンの配置をさらに規則的なものとすることができる。このこともスタティック型半導体記憶装置のメモリセルを微細化に寄与し得る。
【0091】
ロードMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うロードMOSトランジスタとドライバMOSトランジスタ間の第5分離幅と、アクセスMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合うロードMOSトランジスタとアクセスMOSトランジスタとの間の第6分離幅と、上記第1、第2および第3分離幅とを等しくした場合には、全ての活性領域間の分離幅を等しくすることができる。それにより、さらにスタティック型半導体記憶装置のメモリセルを微細化することができる。
【0092】
ロードMOSトランジスタのゲート長方向に隣り合うロードMOSトランジスタ間で活性領域を連続的に形成し、当該ロードMOSトランジスタ間に位置する活性領域に素子分離用素子を形成した場合には、活性領域形成用のマスクパターンを、単純なラインアンドスペースパターンで構成することができる。それにより、さらに高精度に活性領域を形成することができ、スタティック型半導体記憶装置のメモリセルの微細化が可能となる。
【0093】
ロードMOSトランジスタのゲート長方向に隣り合うロードMOSトランジスタ間に位置する活性領域を分割するようにトレンチ分離領域を設ける場合には、たとえば単純なラインアンドスペースパターンよりなる活性領域形成用のベースパターンの形成後に、該ベースパターンの所定位置に上記トレンチ分離領域形成用のパターンを形成して得られた活性領域形成用のマスクパターンを用いて活性領域(活性領域パターン)を形成することができる。この場合にも、ベースパターンを高精度に形成できるので活性領域間のマージンを小さくすることができ、スタティック型半導体記憶装置のメモリセルの微細化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるSRAMのメモリセルにおけるポリシリコン配線と活性領域のレイアウトを示す平面図である。
【図2】本発明のSRAMのメモリセルアレイにおけるポリシリコン配線と活性領域のレイアウトを示す平面図である。
【図3】本発明の実施の形態2におけるSRAMのメモリセルにおけるポリシリコン配線と活性領域のレイアウトを示す平面図である。
【図4】図3におけるIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】本発明の実施の形態3におけるSRAMのメモリセルにおけるポリシリコン配線と活性領域のレイアウトを示す平面図である。
【図6】図5におけるVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】本発明の実施の形態3におけるSRAMのメモリセルの製造工程の第1工程を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態3におけるSRAMのメモリセルの製造工程の第2工程を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態3におけるSRAMのメモリセルの製造工程の第3工程を示す断面図である。
【図10】本発明の実施の形態3におけるSRAMのメモリセルの製造工程の第4工程を示す断面図である。
【図11】従来のSRAMのメモリセルにおけるポリシリコン配線と活性領域のレイアウトを示す平面図である。
【図12】従来のSRAMのメモリセルアレイにおけるポリシリコン配線と活性領域のレイアウトを示す平面図である。
【符号の説明】
1 メモリセル、2a〜2f 活性領域、3a〜3e ポリシリコン配線、4メモリセルアレイ、5 高閾値電圧領域、6a,6b ゲート絶縁膜、7a〜7c p+不純物領域、8a,8b n−不純物領域、9 素子分離領域、10 シリコン基板、11 トレンチ、12,13 シリコン酸化膜、14 シリコン窒化膜、15 フォトレジストパターン、16a〜16c 細幅部、Q1 第1ドライバnMOSトランジスタ、Q2 第2ドライバnMOSトランジスタ、Q3 第1ロードpMOSトランジスタ、Q4 第2ロードpMOSトランジスタ、Q5 第1アクセスnMOSトランジスタ、Q6 第2アクセスnMOSトランジスタ。
Claims (10)
- アクセスMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタと、ドライバMOSトランジスタと、ロードMOSトランジスタとを含むメモリセルと、
前記アクセスMOSトランジスタのゲートを形成する第1配線と、
前記第1配線と同じ方向に延在し、前記ドライバMOSトランジスタのゲートと前記ロードMOSトランジスタのゲートとを形成する第2配線とを備え、
前記アクセスMOSトランジスタのゲート幅と、前記ドライバMOSトランジスタのゲート幅とを等しくした、スタティック型半導体記憶装置。 - 前記ロードMOSトランジスタのゲート幅を、前記アクセスMOSトランジスタのゲート幅および前記ドライバMOSトランジスタのゲート幅よりも狭くした、請求項1に記載のスタティック型半導体記憶装置。
- 前記ロードMOSトランジスタのゲート幅を、前記アクセスMOSトランジスタのゲート幅および前記ドライバMOSトランジスタのゲート幅よりも広くした、請求項1に記載のスタティック型半導体記憶装置。
- 前記ロードMOSトランジスタのゲート幅を、前記アクセスMOSトランジスタのゲート幅および前記ドライバMOSトランジスタのゲート幅と等しくした、請求項1に記載のスタティック型半導体記憶装置。
- 前記アクセスMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合う前記アクセスMOSトランジスタ間の第1分離幅と、前記ドライバMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合う前記ドライバMOSトランジスタ間の第2分離幅と、前記ロードMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合う前記ロードMOSトランジスタ間の第3分離幅とを等しくした、請求項1から請求項4のいずれかに記載のスタティック型半導体記憶装置。
- 前記ロードMOSトランジスタのゲート長方向に隣り合う前記ロードMOSトランジスタ間の第4分離幅と、前記第1、第2および第3分離幅を等しくした、請求項5に記載のスタティック型半導体記憶装置。
- 前記ロードMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合う前記ロードMOSトランジスタと前記ドライバMOSトランジスタ間の第5分離幅と、前記アクセスMOSトランジスタのゲート幅方向に隣り合う前記ロードMOSトランジスタと前記アクセスMOSトランジスタとの間の第6分離幅と、前記第1、第2および第3分離幅とを等しくした、請求項5に記載のスタティック型半導体記憶装置。
- 前記ロードMOSトランジスタのソース領域およびドレイン領域を含む活性領域を備え、
前記ロードMOSトランジスタのゲート長方向に隣り合う前記ロードMOSトランジスタ間で前記活性領域を連続的に形成し、
当該ロードMOSトランジスタ間に位置する前記活性領域に素子分離用素子を形成した、請求項1から請求項7のいずれかに記載のスタティック型半導体記憶装置。 - 前記素子分離用素子は、前記ロードMOSトランジスタよりも閾値電圧の高いMOSトランジスタを含む、請求項8に記載のスタティック型半導体記憶装置。
- 前記ロードMOSトランジスタのソース領域およびドレイン領域を含む活性領域と、
前記ロードMOSトランジスタのゲート長方向に隣り合う前記ロードMOSトランジスタ間に位置する前記活性領域を分割するように設けられたトレンチ分離領域とを含む、請求項1から請求項7のいずれかに記載のスタティック型半導体記憶装置。
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