JP2004100139A - 少なくとも1つの移動可能糸ガイドを備えた丸編み機 - Google Patents

少なくとも1つの移動可能糸ガイドを備えた丸編み機 Download PDF

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Abstract

【課題】 ニードルシリンダ(1)、少なくとも1つのシリンダカムセグメント(6)、ダイヤル(10)と少なくとも1つのダイヤルカムセグメント(11)を備えたダイヤル構成(9)、ニードルシリンダ(1)およびダイヤル構成(10)と同軸の回転軸(7)、および糸(20)を案内することを目的とした少なくとも1つのガイド要素(25)を備えた丸編み機が開示されている。
【解決手段】 シリンダカムセグメント(6)は糸ガイド要素(25)およびダイヤルカムセグメント(11)と一緒に、相互に対して回転軸(7)を中心に回転可能になっている。さらに、ニードルシリンダ(1)とダイヤル構成(9)は糸ガイド(25)と一緒に、相互に対して回転軸(7)に平行に移動可能に配置されている。本発明によれば、糸ガイド要素(25)は、シリンダカムセグメント(6)上に移動可能に装着されている。
【選択図】 図2

Description

 本発明は、ダイヤル10および少なくとも1つのダイヤルカムセグメント11を有するダイヤル構成9と、ニードルシリンダ1と、少なくとも1つのシリンダカムセグメント6と、糸20を供給することを目的とした少なくとも1つの糸ガイド要素25とを備え、前記ニードルシリンダ1とダイヤル構成9とは回転軸7を中心として相対的に回転可能に構成されている丸編み機に関する。特に本発明は、前記の丸編み機において、シリンダカムセグメント6は糸ガイド要素25およびダイヤルカムセグメント11と一緒に相互に対して回転軸7を中心に回転可能であると共に、ニードルシリンダ1とダイヤル構成9は糸ガイド要素25と一緒に相互に対して回転軸7に平行に変位可能に配置されている丸編み機に関する。
 上記に引用したタイプの公知丸編み機(ドイツ国特許第DE 19 44 454 A1号明細書参照)では、シリンダカムとダイヤルカム、またはシリンダカムとダイヤルカムをそれぞれ形成するセグメントは、相互に対して回転可能になるように回転軸の周りに配置されている。
 このようにしたのは、ダイヤルカムを同期ドラフト (synchronous draft) または同期タイミング (synchronous timing) および後ドラフト (after draft) または遅延タイミング (delayed timing) に任意に調整することにより、ダイヤルニードルをシリンダニードルと同時に、あるいはニードルシリンダの円周方向から見たとき、ニードルシリンダよりも遅いタイミングで完全に引き込まれた位置(クリア(couriering)位置)に引き込むことを目的としているからである。
 さらに、上記に引用したタイプの公知丸編み機では、ダイヤル構成全体は、ニードルシリンダより上のダイヤル構成の高さが変更されるように回転軸に平行に変位可能に装着されているため、丸編み機で製造される編み製品の編目 (stitch) 長さを調整できるようにしている。
 上記タイプの丸編み機には、まだ十分に解決されていない課題がある。
 その課題は、糸を個別的編成個所またはシステムに供給することを目的とした糸ガイド要素が装着されている仕方にある。
 ダイヤル構成の高さ調整が行われると、糸ガイド要素、つまり、糸ガイド全体の高さをそれに応じて調整し、糸ガイドの導糸口 (eye) がダイヤルニードルに対して相対位置をほぼ保つようにする必要がある。
 他方、ダイヤルカムをダイヤルニードルに対して回転させ、例えば、同期タイミングから遅延タイミングに移動した場合には、糸ガイドも回転することがあってはならず、シリンダカムに対して相対位置をほぼ保っている必要がある。
 このことは、丸編み機が回転可能ニードルシリンダとダイヤルおよび固定シリンダとダイヤルカムを装備しているか、あるいは固定ニードルシリンダとダイヤルおよび回転可能シリンダとダイヤルカムを装備しているかとは無関係である。
 冒頭に引用したタイプの公知丸編み機では、糸ガイドとその全部品は、上記目的のために、ダイヤル構成の上方に配置されたキャリア上に回転軸に平行に配置されたキャリアロッドによって固定された共通押さえリングに固定されている。
 このキャリアは、ダイヤル構成と一緒に上下に移動可能になっているが、ダイヤルカムがシリンダカムに対して回転運動しているとき、シリンダカムセグメントに対して相対位置を保っている。
 糸ガイドの望ましい位置は上記のように自動的に得られている。しかし、これには、ダイヤルカムを取り巻く糸ガイドリングが必要になり、そのリングを吊るし下げるために必要なキャリアロッドは、例えば、ヤーンストライパ (yarn striper) などの、追加構造構成部品の配置をほとんど不可能にし、糸ガイドリングとキャリアロッドの両方が、ダイヤルカムに自由にアクセスするのを妨げているという欠点がある。
 現時点では、糸ガイドを固定するための他の公知固定手段(例えば、ドイツ国特許第DE 29 34 694 A1号明細書、ドイツ国特許第DE 39 20 408 A1号明細書参照)が冒頭に引用したタイプの丸編み機では使用不能であるか、他の重大な欠点の原因となるため、上記欠点は受容せざるを得なくなっている。
 このような欠点は、基本的には、ダイヤル構成を高さ調整し、および/またはダイヤルカムをシリンダカムに対して相対的に回転させた後、糸ガイドを個別的に調整する必要があり、これは複雑で、時間のかかる作業であることによるものである。
 さらに、糸ガイドを固定する上記タイプの固定手段では、ダイヤルカムおよび/またはダイヤル構成の自動調整をステップモータなどで行うことができないため、編成が進行中のときこれらの調整を可能にするような、複雑な丸編み機を実現することができない。
ドイツ国特許第DE 19 44 454 A1号明細書 ドイツ国特許第DE 29 34 694 A1号明細書 ドイツ国特許第DE 39 20 408 A1号明細書 ドイツ国特許第DE 197 43 814 A号明細書 ドイツ国特許第DE 195 11 949 A1号明細書
 本発明は、上述した調整の可能性があるにもかかわらず、カムへの自由アクセス、特にダイヤルカムへの自由アクセスを可能にし、ヤーンストライパなどの、付加的構造構成部品用の十分なスペースが確保され、糸ガイドのための付加的キャリアリングを不要とするように、冒頭に引用したタイプの丸編み機を構成することを技術的課題としている。
 すなわち、本発明は、ダイヤルおよび少なくとも1つのダイヤルカムセグメントを有するダイヤル構成と、ニードルシリンダと、少なくとも1つのシリンダカムセグメントと、糸を供給することを目的とした少なくとも1つの糸ガイド要素とを備え、前記ニードルシリンダとダイヤル構成とは回転軸を中心として相対的に回転可能に構成されている丸編み機であって、シリンダカムセグメントは糸ガイド要素およびダイヤルカムセグメントと一緒に相互に対して回転軸を中心に回転可能であると共に、ニードルシリンダとダイヤル構成は糸ガイド要素と一緒に相互に対して回転軸に平行に変位可能に配置されている丸編み機において、ダイヤルカムの上方に十分な空きスペースを確保し、修理と保守作業時の丸編み機へのアクセスが改善されている丸編み機を提供することを目的としている。
 前記課題を解決するため、本発明が提案する丸編み機は、ダイヤル10および少なくとも1つのダイヤルカムセグメント11を有するダイヤル構成9と、ニードルシリンダ1と、少なくとも1つのシリンダカムセグメント6と、糸20を供給することを目的とした少なくとも1つの糸ガイド要素25とを備え、前記ニードルシリンダ1とダイヤル構成9とは回転軸7を中心として相対的に回転可能に構成されている丸編み機であって、シリンダカムセグメント6は糸ガイド要素25およびダイヤルカムセグメント11と一緒に相互に対して回転軸7を中心に回転可能であると共に、ニードルシリンダ1とダイヤル構成9は糸ガイド要素25と一緒に相互に対して回転軸7に平行に変位可能に配置されている丸編み機において、糸ガイド要素25は、シリンダカムセグメント6上に移動可能に装着されていることを特徴とするものである(請求項1)。
 本発明が提案する他の丸編み機は、前記の請求項1に記載の丸編み機において、ダイヤルカムセグメント11はガイド部分46を有し、糸ガイド要素25は前記ガイド部分46上に支持された支持部材48を有し、ニードルシリンダ1に対しニードルシリンダ1の円周方向に変位可能であることを特徴とするものである(請求項2)。
 本発明が提案する他の丸編み機は、前記の請求項2に記載の丸編み機において、ガイド部分46はガイド溝47を含み、支持部材48は前記ガイド溝47内に置かれたスライド部材49を含んでいることを特徴とするものである(請求項3)。
 本発明が提案する他の丸編み機は、前記の請求項3に記載の丸編み機において、ガイド溝47はV形状に形成され、スライド部材49は円錐形状に形成されていることを特徴とするものである(請求項4)。
 本発明が提案する他の丸編み機は、前記の請求項2乃至4のいずれかに記載の丸編み機において、支持部材48はスプリング51の作用によってガイド部分46に結合されていることを特徴とするものである(請求項5)。
 本発明が提案する他の丸編み機は、前記の請求項1乃至5のいずれかに記載の丸編み機において、糸ガイド要素25はシリンダカムセグメント6上にピボット回転可能に装着されていることを特徴とするものである(請求項6)。
 本発明が提案する他の丸編み機は、前記の請求項6に記載の丸編み機において、糸ガイド要素25および糸ガイド要素25に接続されたレバー機構24は、糸ガイド19の構成部品であって、糸ガイド19はシリンダカムセグメント6に固定されたホルダ23上にピボット回転可能に装着されていることを特徴とするものである(請求項7)。
 本発明が提案する他の丸編み機は、前記の請求項7に記載の丸編み機において、レバー機構24は、関節式にホルダ23に接続された第1のレバー30と、糸ガイド要素25に接続された第2のレバー33とを備えていることを特徴とするものである(請求項8)。
 本発明が提案する他の丸編み機は、前記の請求項8に記載の丸編み機において、2つのレバー30、33は、相互に固定的に接続されていることを特徴とするものである(請求項9)。
 本発明が提案する他の丸編み機は、前記の請求項8に記載の丸編み機において、2つのレバー30、33は、相互に関節式に接続されていることを特徴とするものである(請求項10)。
 本発明が提案する他の丸編み機は、前記の請求項6乃至10のいずれかに記載の丸編み機において、糸ガイド19は、動作位置から半径方向外側に向かって非作用位置までピボット回転可能であることを特徴とするものである(請求項11)。
 本発明が提案する他の丸編み機は、前記の請求項8乃至11のいずれかに記載の丸編み機において、第1のレバー30は、円盤形状の端部30aによってホルダ23にピボット回転可能に装着され、ホルダ23と円盤形状の端部30aは相互に関連付けられ、少なくとも動作状態にあるとき協働するロッキング手段たるロッキングボール52とくぼみ53とを備えていることを特徴とするものである(請求項12)。
 本発明が提案する他の丸編み機は、前記の請求項12に記載の丸編み機において、第1のレバー30の円盤形状の端部30aはその周辺に少なくとも1つのくぼみ53を備え、ホルダ23はスプリング51によってプリテンションが与えられたロッキング手段たるロッキングボール52を備え、ロッキング手段たるロッキングボール52は、糸ガイド19が動作位置にあるとき、くぼみ53内に置かれていることを特徴とするものである(請求項13)。
 本発明が提案する他の丸編み機は、前記の請求項13に記載の丸編み機において、くぼみ53は少なくとも1つのガイド面53aによって制限され、ガイド面53aは、糸ガイド19が動作位置にあるとき、スプリング51がスライド要素49を、少なくともダイヤル構成9の事前に選択した軸方向の調整範囲内でガイド溝47内に保持するように形成されていることを特徴とするものである(請求項14)。
 本発明が提案する他の丸編み機は、前記の請求項7乃至14のいずれかに記載の丸編み機において、レバー機構24とホルダ23は、ピボット回転運動を制限するストローク制限手段たる終端ストッパ54と(第2のレバー33に接続された)延長部55を備えていることを特徴とするものである(請求項15)。
 本発明が提案する他の丸編み機は、前記の請求項8乃至15のいずれかに記載の丸編み機において、第2のレバー33はスライダ38に接続され、スライダ38は糸ガイド要素25に接続されていて、第2のレバー33に装着されたスライダ38およびスライダ38に装着された糸ガイド要素25は、相互に対して異なる方向に変位可能になっており、糸ガイド要素25を定位置に固定するために取り付けねじ40、43によって事前に選択した位置に固定可能であることを特徴とするものである(請求項16)。
 本発明が提案する他の丸編み機は、前記の請求項2乃至16のいずれかに記載の丸編み機において、ガイド部分46は、ダイヤルカムセグメント11から半径方向外側に突出していることを特徴とするものである(請求項17)。
 本発明が提案する他の丸編み機は、前記の請求項3乃至17のいずれかに記載の丸編み機において、ガイド溝47は、回転軸7に同軸の円形通路に沿って延設されていることを特徴とするものである(請求項18)。
 本発明によれば、糸ガイド要素は、糸ガイド要素に関連付けられたシリンダカムセグメント上に変位可能に装着されているので、ダイヤルカムの上方に十分な空きスペースが残されている。糸ガイド要素が半径方向外側にピボット回転して非作用位置になるように、糸ガイド要素がシリンダカムセグメントにピボット回転可能に接続されている場合には、修理と保守作業時の丸編み機へのアクセスがさらに改善されることになる。
 以下では、添付図面を参照して本発明の実施形態に関して詳しく説明する。
 図1を参照して説明すると、丸編み機は、好ましくは回転可能に装着されたニードルシリンダ1を装備し、ニードルシリンダ1は外側に歯3を持つキャリアリング2上に取り付けられている。外側の歯3は、駆動歯付きホイールと公知のようにかみ合い、駆動歯付きホイールは、図示していないギア部品を介して、同じく図示していない駆動モータによって駆動されるようになっている。キャリアリング2は、固定のキャリアリング5を支持する固定環状ベースプレート4に回転可能に取り付けられ、キャリアリング5には、複数のシリンダカムセグメント6からなるシリンダカムが固定されており、シリンダカムセグメント6は、ニードルシリンダ1の円周方向に分布して、ニードルシリンダと同軸の回転軸7の周りに配置されている。このタイプのシリンダカムセグメント6は、例えば、丸編み機の編成システム (knitting system) ごとに1つが存在している。
 ニードルシリンダ1の上方には、ダイヤル構成9が設けられており、ダイヤル構成9はダイヤル10とダイヤルカムを装備し、ダイヤルカムは、シリンダカムと同じように、複数のダイヤルカムセグメント11から構成され、ダイヤルカムセグメント11は、ニードルシリンダ1の円周方向に分布して配置されている。ダイヤル10はダイヤルキャリア12上に装着され、ダイヤルキャリア12は、詳細には図示されていない機械フレームに回転可能に取り付けられており、他方、ダイヤルカムセグメント11は、ダイヤルカムキャリア14に固定的に取り付けられ、ダイヤルカムキャリア14は機械フレームに固定的に接続されている。以上から理解されるように、丸編み機の周囲には、少なくとも1つのシリンダカムセグメント6と1つのダイヤルカムセグメント11を配置することが可能になっているが、好ましくは、複数のシリンダカムセグメント6と複数のダイヤルカムセグメント11を配置することが可能になっている。ニードルシリンダ1には、シリンダニードル15および制御要素16が公知のように装着され、例えば、電磁石のような選択デバイス17によって、シリンダニードル15がパターンに従って選択されることが可能になっている。同じように、ダイヤル10にもダイヤルニードル18が装着されており、ダイヤルニードル18も、好ましくは、図示していない手段を使用してパターンに従って選択されることが可能になっている。その他については、シリンダニードル15とダイヤルニードル18は、公知のように、シリンダカムセグメント6、ダイヤルカムセグメント11に固定されたカム部分によって、あらかじめ選択した経路上を案内される脚を備えている。
 さらに、丸編み機は、図示していない第1の手段を備え、ダイヤル構成9の位置を、この第1の手段によって回転軸7に平行におよびニードルシリンダ1に対して調整し、シリンダニードル15とダイヤルニードル18の軸方向間隔、従って、製造される編み製品のサイズを変更できるようにしている。
 さらに、丸編み機には、図示していない第2の手段が設けられ、ダイヤルカムセグメント11(または同時に存在する全てのダイヤルカムセグメント11)とシリンダカムセグメント6を、この第2の手段によって回転軸7を中心におよび相互に対して回転させて、必要とする編みのタイプに応じてダイヤルカムを同期ドラフトまたは後ドラフトに調整できるようにしている。
 さらに、丸編み機は、各編成システム上に少なくとも1つの糸ガイド19を備えており、供給ボビンから送り出された少なくとも一本の糸20は、糸ガイド19によってシリンダニードル15とダイヤルニードル18に供給されるようにしている。
 最後に、丸編み機は、さらに調整部材21(例えば、図4に図示)と調整部材22(例えば、図1と図4に図示)を備えることが可能であり、各編成システム上のシリンダニードル15またはダイヤルニードル18のテークダウン深さを個別的に調整することを可能にしている。
 上述してきたタイプの丸編み機は一般的に公知であり、この分野の精通者には自明であるので、これ以上詳しく説明することは省略する。この点に関しては、詳しく説明した公知文献があるが(例えば、ドイツ国特許第DE 19 44 454 A1号明細書、ドイツ国特許第DE 197 43 814 A号明細書参照)、これらの文献は、重複を避けるために引用によって本発明の主題として本明細書の一部になっている。
 現時点では最良と考えられている本発明の実施形態によれば、糸ガイド19は、移動可能に、すなわち、シリンダカムセグメント6の1つを取り上げて図2乃至図4を参照して以下に詳しく説明されているように、シリンダカムセグメント6上で変位可能に、好ましくはピボット回転可能に装着されている。
 丸編み機中に存在する他の糸ガイド19も、同じように形成され、装着されていると好都合である。
 図2乃至図4に示す実施形態では、糸ガイド19は、シリンダカムセグメント6上でピボット回転可能になるようにホルダ23によって装着されている。糸ガイド19は、レバー機構24と糸ガイド要素25から構成されている。
 ホルダ23は、シリンダカムセグメント6の上端に、および半径方向の外側に位置する側に固定的に取り付けられている。
 ホルダ23は中央部に貫通孔26(図4、5、および7)を有し、そこから調整部材21に対してアクセス可能になっている。
 特に図5乃至8に示すように、ホルダ23は、貫通孔26を取り巻くエッジ部分に、ねじ28を取り付けるための穴27が設けられており、その穴27を通してホルダ23をシリンダカムセグメント6に固定することが可能になっている。
 ホルダ23の上部はフォーク状に形成され、2つの平行フォーク部材29を備え、この2つの平行フォーク部材29は、レバー機構24の第1のレバー30の円盤形状の端部30aを受け入れるようにU字状に形成されている。
 円盤形状の端部30aと2つの平行フォーク部材24の同軸穴から突出しているピボット31は、第1のレバー30をホルダ23にピボット回転可能に装着する働きをする。
 ここでホルダ23の仮想上の長軸は、第1のレバー30の仮想上の長軸にほぼ直交しており、他方、ピボット31のピボット軸32(図5)は、これらの2つの軸にほぼ直交している。
 従って、糸ガイド19が装着された状態にあるとき、ピボット31のピボット軸32は、例えば、図1と図9に示すように、一方では回転軸7に直交し、他方ではニードルシリンダ1またはダイヤル10の仮想上の半径にほぼ直交しており、この半径は回転軸7から出て、ピボット31の中心点を通るようになっている。
 図7と図8に示すように、第1のレバー30は、円盤形状の端部30aから離れた端部に、フォーク状に形成されている2つの平行フォーク部材30bを備え、この2つの平行フォーク部材30bは、レバー機構24の第2のレバー33の下方の端部33aを受け入れるようにU字状に形成されている。
 レバー機構24の第2のレバー33の下方の端部33aと2つの平行フォーク部材30bから突出しているピボット34は、第1のレバー30と第2のレバー33トをピボット回転可能に接続する働きをし、ピボット34のピボット軸35はピボット31のピボット軸32に平行に配置されている。
 ピボット31によって行われる第1のレバー30とホルダ23との接続は、さらに、レバー機構24全体をホルダ23上にピボット回転可能に装着する働きをする。
 第2のレバー33の仮想上の長軸は、装着状態にあって、糸ガイド19が動作位置にあるとき、第1のレバー30の長軸にほぼ直交し、ホルダ23の長軸に平行に配置されている。
 さらに、第2のレバー33は、図7に示すように、好ましくは第1のレバー30とホルダ23の上方に突出している。
 例えば、図1、図7および図9に示すように、糸ガイド19が装着状態にあるとき、第1のレバー30は、ほぼ半径方向内側に延びており、第2のレバー33は丸編み機の回転軸7にほぼ平行に配置されている。
 従って、第1のレバー30は、半径方向接続ロッド(radial connecting rod) と言うこともでき、そこではピボット31は半径方向外側に、ピボット34は半径内側に配置されている。
 これと対照的に、第2のレバー33は垂直接続ロッド (vertical connecting rod) と言うこともでき、そこでは下方の端部33aはピボット34が軸方向で下になるように配置され、上方の端部33b(図2)は軸方向で上になるように配置されている。
 また、図5乃至8に示すように、第2のレバー33の上方の端部33bには溝37が設けられ、その溝37には、スライダ38の一方の端が変位可能に、具体的には、ピボット軸32、ピボット軸35に平行する方向に変位可能になるように装着されている。
 さらに、上方の端部33bには細長穴39(図5)が設けられていて、その長側はピボット31に平行に配置され、他方、溝37内に置かれているスライダ38の端には、ねじ付き穴が設けられており、その穴には、同じく細長穴39から突出している取り付けねじ40が挿入されている。
 従って、スライダ38は、細長穴39のエッジで決まる制限内で前後に移動可能になっており、取り付けねじ40によってあらかじめ決めた位置に固定することが可能になっている。
 スライダ38の他方の端には、糸ガイド要素25の上端が固定されている。この目的のために、スライダ38の他端には溝41(図5)が設けられ、基端にはねじ付き穴が設けられ、その穴は糸ガイド要素25の上端にある細長穴42(図6)と中心合わせされ、その細長穴42から突出した取り付けねじ43が挿入されている。
 溝41と細長穴42の仮想上の長軸は、第2のレバー33とホルダ23の仮想上の長軸にほぼ平行になっており、図5に示す糸ガイド要素25が第2のレバー33の横に置かれている個所まで延びている。
 取り付けねじ43により、糸ガイド要素25は、細長穴42で決まる制限内で仮想上の長軸にほぼ平行に上下に移動して、あらかじめ選択した位置に固定することができる。
 糸ガイド要素25自体は、どのように構成することもできる。しかし、細長接続ウェブに沿った下端(図5、6および9)をほぼ90度の角度にし、ピボット軸32にほぼ平行に配置されたウェブ44を設け、ウェブ44が糸ガイド要素25の、ウェブ44にほぼ直交して配置された部分と共に、細長ガイドスロット45を形成し、そこに糸20が挿入され、シリンダニードル15、ダイヤルニードル18に糸20が供給されるようにすると、特に利点がある。
 シリンダニードル15がラッチニードルの形で使用されるときは、ウェブ44は、シリンダニードル15のラッチ用のラッチオープナ (latch opener) またはオープン保持デバイス (holding-open device) として構成すると、矢印v(図9)の方向に近づけられたシリンダニードル15のラッチが、糸ガイド19に到達する前にオープンされるか、あるいはオープンされたままになることが保証されるので好都合である。
 糸ガイド要素25をこのように設計すると特に好都合であるのは、糸ガイド要素が装着されている丸編み機が、自動糸変更デバイスを装備しているときである(例えば、ドイツ国特許第DE 195 11 949 A1号明細書参照)。
 例えば、図2と図7に示すように、各糸ガイド19には、ダイヤルカムに接続されたガイド部分46が関連付けられており、前記ガイド部分46は、好ましくは関連するダイヤルカムセグメント11に固定され、そのダイヤルカムセグメント11から外側に向かって半径方向に突出している。
 ガイド部分46はガイド溝47を備え、このガイド溝47は図2と図3では破線で示され、図4では連続線で示されている。
 なお、ガイド溝47は、この例では、上方に開いたV形状溝として形成されている。ガイド部分46は、第2のレバー33の上方の端部33bで、半径方向内側に突出し、スライダ38上にある部分に形成された支持部材48を受けて、支える働きをしている。
 支持部材48は、好ましくは、突出したスライド要素49を備え、このスライド要素49はガイド溝47内に挿入可能で、例えば、下方に向かって円錐状にテ−パになった端を持つボルトで構成され、このボルトは上方の端部33または支持部材48の穴に接着または圧入されており、その穴から第2のレバー33に平行に下方に、つまり、下方の端部33aの方向に突出している。
 ガイド溝47は、例えば、図9と図10から明らかであるように、回転軸7にほぼ直交し、半径方向に直交して、つまり、ニードルシリンダ1のニードルの円との接線にほぼ平行して延びている。
 特に好ましくは、ガイド溝47は、この例では、回転軸7(図11)と同軸の円形通路セグメントに沿って延びており、その半径は、ガイド溝47と回転軸7(図1)との間隔に一致している。なお、図11では、ガイド溝47の曲率は、不釣合いに大きく示されている。
 好適実施形態では、図2、図3および図5に示すように、ホルダ23は、その上方に盲孔 (blind hole)50が設けられており、この盲孔50はその長軸に平行し、第1のレバー30の円盤形状の端部30aを受け入れるために2つの平行フォーク部材29によって形成された個所まで開いている。
 盲孔50の底には、この例では、ヘリカルスプリングとして形成されているスプリング51が支えられており、このスプリングは、その自由端側に置かれているロッキングボール (locking ball)52を受けて、そのロッキングボール52を第1のレバー30の円盤形状の端部30aの受け入れ個所に押し込むようにしている。
 第1のレバー30の円盤形状の端部30aは、この例では、フラットディスク (flat disc) として形成され、これは、その円周の大部分にわたって円筒状に設計され、少なくとも2つのくぼみ53を備え、端部30aが該当回転位置にあるときロッキングボール52がそこに入るようになっている。
 くぼみ53は、好ましくは、ガイド面53a(図3)によって制限され、これらのガイド面53aは、ロッキングボール52がくぼみ53の1つにスナップインした後、スプリング51が端部30aの好ましい回転位置を保ち、そこでロッキングボール52がそのくぼみ53内の中心位置に置かれるようにするか、あるいはそれた後、再びその位置が得られるように構成され、例えば、V形状に配置されている。
 以下では、上述した糸ガイド19の作用について説明する。
 糸ガイド19が図面に示すように上述した方法でシリンダカムセグメント6に装着された後、第2のレバー33は、回転軸7にほぼ平行に配置されている。次に、糸20を案内するガイドスロット45の端がシリンダニードル15、ダイヤルニードル18に対して、糸20を挿入するための最適位置を占めるように糸ガイド要素25を初期調整することができる。
 この例では、ニードルシリンダ1の上端からのダイヤル構成9の軸方向間隔が最小になっている、図2に図示の配置から進めることが可能になっている。
 この例では、支持部材48は、ガイド部分46上に支持された位置にあり、その位置では、スライド部材49はガイド溝47内に置かれている。
 ガイドスロット45は、取り付けねじ40、43を緩め、スライダ38をニードルの円と接線をなして変位し、および/または糸ガイド要素25を回転軸7にほぼ平行に変位させ、あらかじめ選択した位置が得られた後、取り付けねじ40、43を再び締め付けることによって、シリンダニードル15、ダイヤルニードル18に対して調整することができる。
 さらに、回転軸7に対する糸ガイド要素25の半径方向位置も、別の調整方法を可能にするか、あるいは適当なワッシャをスライダ38と糸ガイド要素25の間に置くことによって、調整可能にすることができる。以上により、丸編み機は動作準備状態に置かれることになる。
 ニードルシリンダ1の上方のダイヤル構成9の高さを変更する必要があるときは、この目的のために通常の調整機構を作動させるだけで済むことになる(例えば、ドイツ国特許第DE 19 44 454 A1号明細書参照)。
 糸ガイド要素25とガイドスロット45が、矢印w(図2)の方向に自動的に同じ動きをするのは、ダイヤル構成9が上方に向かって軸方向に移動するとき、ガイド部分46が支持部材48の下でグリップするので、糸ガイド19がインターロック式にダイヤル構成9に接続されているからである。
 このように軸方向に移動すると、レバー機構24は、例えば、図2に示す位置から図3に示す位置までピボット回転する。第1のレバー30と第2のレバー33の長さ、糸ガイド19上の糸ガイド要素25の構成の長さ、およびピボット31の位置の長さを適当に選択すると、第2のレバー33が半径方向に若干だけピボット回転し、従って、ガイドスロット45がシリンダニードル15(図2と図3参照)に対する相対位置をほぼ保つことが達成されることになる。
 このようにすると、糸20は、引き出されるときシリンダニードル15のフックに確実に挿入されることが保証される。さらに、ダイヤル構成9(図3)が軸方向に変位した後、ガイドスロット45は、ダイヤルニードル18に対して図2に示すのとほぼ同じ軸方向位置を占めるので、糸20がダイヤルニードル18にも確実に供給されることになる。
 ダイヤル構成9とニードルシリンダ1との間隔を小さくするために、ダイヤル構成9を再び下げると、糸ガイド19も図2の矢印wとは反対方向にこの動きを行う。
 これは、最初は、重力の結果であり、第二は、スプリング51によるものである。ダイヤル構成9が矢印wの方向に移動するとき第一のレバー30の円盤形状の端部30aは、ピボット31を中心に時計回り方向に回転するので、ロッキングボール52は、この例では、図3に示すように、くぼみのガイド面53aの1つの上を走行し、その結果としてスプリング51はより強く緊張することになる。
 ダイヤル構成9が下げられると、スプリング51はガイド面53aを押し付けるので、第一のレバー30の円盤形状の端部30a上を反時計回り方向に回転運動をするので、糸ガイド19は、その運動中に摩擦結合によってガイド部分46に結合され、ガイド部分46と一緒に移動することになる。
 当然のことであるが、他のタイプの結合も可能である。
 ウェブ44またはウェブ44上に形成されたラッチオープナの作用については、ダイヤル構成9が矢印wに平行に移動することは重要でない。必要なことは、ニードルラッチを開き、または開いたままにすることを目的とした部分を高く形成し、ダイヤル構成9が軸方向の位置にあるときその部分が効果的になるようにすることだけである。
 上述し、現時点では最良と考えられている実施形態の本質的利点は、糸ガイド19を図2と図3に示す動作位置から半径方向外側にピボット回転させて、図4に示す非作用位置にすることができる点にある。
 この目的のために、必要なことは、スライド要素49がガイド溝47から現れるまで糸ガイド19を矢印w(図2)の方向に手で持ち上げて、その全体をピボット31中心に時計回り方向にピボット回転させることだけである。
 所望の非作用位置になると、ロッキングボール52は、第一のレバー30の円盤形状の端部30a(図4)の周囲に形成された別のくぼみ53に入ってロックすることになる。
 このように糸ガイド19を前後にピボット回転させることは、ダイヤル構成9が置かれている高さや、ダイヤルカムセグメント11がシリンダカムセグメント6に対して占めている相対回転位置とは無関係に行うことができる。
 さらに、特に図9と図10に示すように、シリンダカムセグメント6に対して円周方向にダイヤルカムセグメント11を回転軸7中心に回転させることが可能である。この目的のために、この場合も、それ自体公知である手段を使用することが可能である(例えば、ドイツ国特許第DE 19 44 454 A1号明細書参照)。
 図9は、例えば、ニードルシリンダ1とダイヤル10が同期ドラフトで動作する位置、すなわち、シリンダカムセグメント6とダイヤルカムセグメント11のニードル通路の最奥個所が垂直方向に相互の上に置かれている位置を示している。
 これに対して、図10は後ドラフト(遅延タイミング)に対する調整を示し、そこではダイヤルカムセグメント11は、図9に示す位置に比べて、矢印vの方向に数ニードル分の間隔(ゲージ)だけ変位している。
 しかし、糸ガイド19は、図9に示す位置に未変更のままになっている。これは、ダイヤルカムセグメント11が回転し、ダイヤルカムセグメント11に固着されたガイド部分46も矢印vの方向に移動し、糸ガイド19の支持部材48(図7)またはスライド要素49上をスライド可能になっていて、糸ガイド19は、図10に破線47aで示すようにvの方向に変位不能になっているからである。
 本発明は、上述してきた実施形態に限定されるものではなく、かかる実施形態は種々態様に変更することが可能である。
 このことは、例えば、レバー機構24についても同様であり、第1のレバー30と第2のレバー33を相互に固定的に接続して一体部品にすることも可能である。
 この場合、第1のレバー30、第2のレバー33の長さとピボット31の位置を適当にすると、この場合も、ダイヤル構成9がそのために用意された全調整範囲にわたって矢印w方向に変位したとき、ガイドスロット45(または糸ガイド口など)の位置は若干変更されるだけであるので、その位置を訂正しないで済むことになる。
 さらに、糸ガイド19は、他の手段によって矢印w方向に(またはそれとは反対方向に)ダイヤルカムセグメント11に結合することも可能である。
 シリンダカムセグメント6がダイヤルカムセグメント11に対して相対回転する限り、あるいはニードルシリンダ1がダイヤル構成9に対して軸方向にシリンダカムセグメント6と一緒に移動する限り、その動きを逆転させることも可能である。
 このこととは別に、糸ガイド要素25は、半径方向にピボット回転可能にするのではなく、軸方向に変位可能にするためにシリンダカムセグメント6上を案内することも可能である。その場合には、ピボット機構24は省かれ、例えば、スリップインガイド (slip-in guide) に置き換えらえることになる。
 また、その変形として、ガイド部分46、ガイド溝47、支持部材48、スライド要素49によって、必要ならば別のスプリングなどによって軸方向結合を行うことも可能である。
 さらに、どちらの変形実施形態の場合も、かみ合い手段であるところのロッキングボール52と、くぼみ53とによるのではなく、操作が容易で、糸ガイド19を少なくとも動作位置に固定するのに役立つ他のロッキング手段によることが可能である。
 ここで、「ピボット回転可能(pivotable)」、「変位可能(displaceable)」、もっと一般的に「移動可能(moveable)」という用語は、必要とする上述した調整が、複雑な操作を必要としないで可能であること、少なくともロッキング手段をアンロック(ロック解除)したあと、好ましくはニードルシリンダ1とダイヤル構成9の間の距離または角度位置の中央調整も行うことができることを意味するものと解すべきである。
 さらに、糸ガイド19が半径方向内側または外側に不本意にピボット回転するのを防止するストローク制限手段を設けることも可能である。この目的は、例えば、第1のレバー30に接続された2つの終端ストッパ54(図2乃至図4)によって達成され、その終端ストッパ54の間には、第1のレバー33に接続された延長部55が設けられている。従って、2つの終端ストッパ54は、第1のレバー30の円盤形状の端部30aがロッキング位置にあるとき第2のレバー33の最大ピボット回転範囲を制限し、これは図4に示す非作用位置を得る上でも好都合になっている。
 最後に、当然のことであるが、上述した種々特徴は、図示し、上述してきた組み合わせとは別の組み合わせで応用することも可能である。
本発明による丸編み機を半径方向に断面した概略垂直断面図。 図1におけるダイヤル構成と糸ガイド部分とを拡大した概略図であって、ダイヤル構成と糸ガイドとの高さの状態を説明する概略図。 図1におけるダイヤル構成と糸ガイド部分とを図2と同じように拡大した概略図であって、ダイヤル構成と糸ガイドが図2図示の状態とは異なる高さに調整されている様子を示している概略図。 図1中、図2、図3で表した部分を図2、図3より詳細に表した概略図であって、糸ガイドがピボット回転されて非作用位置になっている様子を示している概略図。 ホルダとレバー機構を示す一部断面正面図であり、レバー機構が、糸ガイド要素用のホルダ上にピボット回転可能に装着されている様子を示している一部断面正面図。 図5のVI−VI線断面図。 図5のVII−VII線断面図。 図5のVIII−VIII線断面図。 本発明の丸編み機を図2、図3とほぼ同一スケールで示す一部断面正面図であって、ダイヤルカムとシリンダカムの相対回転位置を説明する一部断面正面図。 本発明の丸編み機を図2、図3とほぼ同一スケールで示す一部断面正面図であって、ダイヤルカムとシリンダカムの相対回転位置が図9図示の状態とは異なる位置にあるときを説明する一部断面正面図。 図9、図10図示の丸編み機のダイヤルカムセグメント上に形成されたガイド部分を説明する概略平面図。
符号の説明
 1 ニードルシリンダ
 6 シリンダカムセグメント
 7 回転軸
 9 ダイヤル構成
 10 ダイヤル
 11 ダイヤルカムセグメント
 19 糸ガイド
 20 糸
 23 ホルダ
 24 レバー機構
 25 糸ガイド要素
 30 第1のレバー
 33 第2のレバー
 38 スライダ
 40、43 取り付けねじ
 46 ガイド部分
 47 ガイド溝
 48 支持部材
 49 スライド部材
 51 スプリング
 52、53 ロッキング手段

Claims (18)

  1. ダイヤル(10)および少なくとも1つのダイヤルカムセグメント(11)を有するダイヤル構成(9)と、ニードルシリンダ(1)と、少なくとも1つのシリンダカムセグメント(6)と、糸(20)を供給することを目的とした少なくとも1つの糸ガイド要素(25)とを備え、前記ニードルシリンダ(1)とダイヤル構成(9)とは回転軸(7)を中心として相対的に回転可能に構成されている丸編み機であって、
     シリンダカムセグメント(6)は糸ガイド要素(25)およびダイヤルカムセグメント(11)と一緒に相互に対して回転軸(7)を中心に回転可能であると共に、
     ニードルシリンダ(1)とダイヤル構成(9)は糸ガイド要素(25)と一緒に相互に対して回転軸(7)に平行に変位可能に配置されている丸編み機において、
     糸ガイド要素(25)は、シリンダカムセグメント(6)上に移動可能に装着されていることを特徴とする丸編み機。
  2. 請求項1に記載の丸編み機において、ダイヤルカムセグメント(11)はガイド部分(46)を有し、糸ガイド要素(25)は前記ガイド部分(46)上に支持された支持部材(48)を有し、ニードルシリンダ(1)に対しニードルシリンダ(1)の円周方向に変位可能であることを特徴とする丸編み機。
  3. 請求項2に記載の丸編み機において、ガイド部分(46)はガイド溝(47)を含み、支持部材(48)は前記ガイド溝(47)内に置かれたスライド部材(49)を含んでいることを特徴とする丸編み機。
  4. 請求項3に記載の丸編み機において、ガイド溝(47)はV形状に形成され、スライド部材(49)は円錐形状に形成されていることを特徴とする丸編み機。
  5. 請求項2乃至4のいずれかに記載の丸編み機において、支持部材(48)はスプリング(51)の作用によってガイド部分(46)に結合されていることを特徴とする丸編み機。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の丸編み機において、糸ガイド要素(25)はシリンダカムセグメント(6)上にピボット回転可能に装着されていることを特徴とする丸編み機。
  7. 請求項6に記載の丸編み機において、糸ガイド要素(25)および糸ガイド要素(25)に接続されたレバー機構(24)は、糸ガイド(19)の構成部品であって、糸ガイド(19)はシリンダカムセグメント(6)に固定されたホルダ(23)上にピボット回転可能に装着されていることを特徴とする丸編み機。
  8. 請求項7に記載の丸編み機において、レバー機構(24)は、関節式にホルダ(23)に接続された第1のレバー(30)と、糸ガイド要素(25)に接続された第2のレバー(33)とを備えていることを特徴とする丸編み機。
  9. 請求項8に記載の丸編み機において、2つのレバー(30、33)は、相互に固定的に接続されていることを特徴とする丸編み機。
  10. 請求項8に記載の丸編み機において、2つのレバー(30、33)は、相互に関節式に接続されていることを特徴とする丸編み機。
  11. 請求項6乃至10のいずれかに記載の丸編み機において、糸ガイド(19)は、動作位置から半径方向外側に向かって非作用位置までピボット回転可能であることを特徴とする丸編み機。
  12. 請求項8乃至11のいずれかに記載の丸編み機において、第1のレバー(30)は、円盤形状の端部(30a)によってホルダ(23)にピボット回転可能に装着され、ホルダ(23)と円盤形状の端部(30a)は相互に関連付けられ、少なくとも動作状態にあるとき協働するロッキング手段(52、53)を備えていることを特徴とする丸編み機。
  13. 請求項12に記載の丸編み機において、第1のレバー(30)の円盤形状の端部(30a)はその周辺に少なくとも1つのくぼみ(53)を備え、ホルダ(23)はスプリング(51)によってプリテンションが与えられたロッキング手段(52)を備え、ロッキング手段(52)は糸ガイド(19)が動作位置にあるとき、くぼみ(53)内に置かれていることを特徴とする丸編み機。
  14. 請求項13に記載の丸編み機において、くぼみ(53)は少なくとも1つのガイド面(53a)によって制限され、ガイド面(53a)は、糸ガイド(19)が動作位置にあるとき、スプリング(51)がスライド要素(49)を、少なくともダイヤル構成(9)の事前に選択した軸方向の調整範囲内でガイド溝(47)内に保持するように形成されていることを特徴とする丸編み機。
  15. 請求項7乃至14のいずれかに記載の丸編み機において、レバー機構(24)とホルダ(23)は、ピボット回転運動を制限するストローク制限手段(54、55)を備えていることを特徴とする丸編み機。
  16. 請求項8乃至15のいずれかに記載の丸編み機において、第2のレバー(33)はスライダ(38)に接続され、スライダ(38)は糸ガイド要素(25)に接続されていて、第2のレバー(33)に装着されたスライダ(38)およびスライダ(38)に装着された糸ガイド要素(25)は、相互に対して異なる方向に変位可能になっており、糸ガイド要素(25)を定位置に固定するために取り付けねじ(40、43)によって事前に選択した位置に固定可能であることを特徴とする丸編み機。
  17. 請求項2乃至16のいずれかに記載の丸編み機において、ガイド部分(46)は、ダイヤルカムセグメント(11)から半径方向外側に突出していることを特徴としている丸編み機。
  18. 請求項3乃至17のいずれかに記載の丸編み機において、ガイド溝(47)は、回転軸(7)に同軸の円形通路に沿って延設されていることを特徴とする丸編み機。
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