JP2004093627A - 表示モジュール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】搭載した電子部品を、一端に形成された導通端子5に電気的に接続する配線を備えた可撓性の接続部材2と、この接続部材2に設けられた複数の表示素子3,4とを有する表示モジュール1において、接続部材2は、各表示素子3,4の表示部の基板8,9を一体的に構成していることを特徴とする表示モジュール1としたものであり、基板8,9と接続部材2を兼用するので、複数の表示素子3,4をフレキシブル基板7を用いずに接続できるという作用を有する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の表示素子を備えた表示モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話等の小型機器の表示部には、小型で消費電力も小さい液晶ディスプレイが広く利用されている。この液晶ディスプレイは、機器の本体に組み込まれる液晶パネルとそのセグメントコモン配線に導通させる配線パターンを形成したフレキシブル基板とから構成される液晶モジュールとしたものが一般的である。
【0003】
携帯電話の中には、液晶の表示部分と操作盤およびレシーバとマイクロホンを配列したタイプのものと、より小型化するために折り畳み式にしたものとがある。この折り畳み式の携帯電話は、液晶画面とレシーバを含む表示部と、操作スイッチとマイクロホンを備えた操作部とをヒンジで開閉できるように連結したものである。ところが、このような折り畳み式の携帯電話では、畳んだときに液晶表示部が見えないので、着信やそのほかの情報を知るためには、表示部をいちいち開いてから確認する必要がある。そこで、最近では、表示部を折り畳んだまま情報を得られるようにするため、表示部の両面に液晶画面を配置したものが利用されるようになった。
【0004】
図4は、従来例に係る表示モジュールの側断面図である。
【0005】
図4に示すように、表示部に内蔵されている従来例に係る表示モジュール70は、ハウジング71に固定された第1の液晶表示パネル72と、別のハウジング73に固定された第2の液晶表示パネル74が両ハウジング71,73の背面を当接させた状態で重合して配置されている。第1,第2の液晶表示パネル72,74には、それぞれ配線パターンが形成されたフレキシブル基板75,76が導通接続され、それぞれドライバIC77,78によって駆動される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の表示モジュール70は、ハウジング71,73が別に設けられているので厚みが厚くなり、近年における薄型化および軽量化の要求に応えることができないという問題がある。
【0007】
また、第1,第2の液晶表示パネル72,74は、別々のドライバIC77,78によって駆動されるので、部品が多くなり、スペース的な余裕がなくなるという問題もある。
【0008】
さらに、第1,第2の液晶表示パネル72,74は、フレキシブル基板75,76によって接続されるので、作業状態によっては接続が不安定になり、また、接続部を屈曲させると無理な応力が加わって断線の原因となることもある。
【0009】
そこで本発明は、部材の数を減らして薄型、軽量に形成できる表示モジュールを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の表示モジュールにおいては、可撓性の接続部材が、各表示素子の表示部の基板を一体的に構成している表示モジュールとしたものである。
【0011】
この発明によれば、部材の数を減らして薄型、軽量に形成できる表示モジュールが得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、搭載した電子部品を、一端に形成された導通端子に電気的に接続する配線を備えた可撓性の接続部材と、この接続部材に設けられた複数の表示素子とを有する表示モジュールにおいて、前記接続部材は、各前記表示素子の表示部の基板を一体的に構成していることを特徴とする表示モジュールとしたものであり、基板と接続部材を兼用するので、複数の表示素子をフレキシブル基板を用いずに接続できるという作用を有する。
【0013】
請求項2に記載の発明は、前記複数の表示素子は、前記接続部材または外部に設けられた1つのドライバICで駆動されることを特徴とする請求項1に記載の表示モジュールとしたものであり、ドライバICを省略して、部品を減らしてコストが削減されるという作用を有する。
【0014】
請求項3に記載の発明は、前記接続部材の基材は透明であることを特徴とする請求項1または2に記載の表示モジュールとしたものであり、透明であるため光を透過でき、孔部を形成しなくても表示素子を構成できるという作用を有する。
【0015】
請求項4に記載の発明は、前記表示素子は前記接続部材の2箇所に配置され、前記接続部材に形成された一方の前記表示素子の配線は、他方の前記表示素子の両側を通過して導通端子に接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載の表示モジュールとしたものであり、一方の表示素子から他方の表示素子の両側部までの間に形成される配線パターンを太くできるという作用を有する。
【0016】
請求項5に記載の発明は、前記表示素子は前記接続部材の2箇所に配置され、前記接続部材に形成された一方の前記表示素子の配線は、他方の前記表示素子の片側を通過して導通端子に接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載の表示モジュールとしたものであり、配線が片側を通過するので、その反対側にスペースを開けることができ、ドライバICの配置が容易になるという作用を有する。
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図2を用いて説明する。
【0018】
(第1の実施の形態)
図1(A)は本発明の第1の実施の形態に係る表示モジュールの正面図、(B)は同表示モジュールの側面図、(C)は同表示モジュールを途中で屈曲させたときの側面図、図2は同表示モジュールの接続部材に形成された配線パターンの説明図である。
【0019】
図1(A),(B)に示すように、表示モジュール1は、可撓性のプラスチックフィルムからなる矩形の接続部材2に設けられた2つの表示素子の一例である液晶表示パネル3,4を、接続部材2に形成された配線に接続している。また、図2に示すように、接続部材2に形成された一方の液晶表示パネル3の配線は、他方の表示素子の両側を通過して、接続部材2の他端に設けられた導通端子5に接続されている。
【0020】
表示モジュール1の導通端子5には、液晶表示パネル3,4を駆動する1つのドライバIC6を搭載したフレキシブル基板7が設けられている。
【0021】
液晶表示パネル3,4は、2枚の基板8,9の間に液晶を封入し、表側に偏光板10、裏側に反射板11を有している。そして、接続部材2の一部は、両液晶表示パネル3,4の表示部を構成する裏側の基板9を兼用して、一体的に形成されている。
【0022】
接続部材2の基材はポリカーボネート等の透明のプラスチック基板に図示しない透明のITO(インジウム・チタン酸化物)を形成した構成となっており、液晶表示パネル3,4の表示部として、光を透過させることができる。
【0023】
図1(C)に示すように、接続部材2は可撓性であるので、液晶表示パネル3,4の間で180°屈曲させて使用することができる。このとき、両反射板11の間には、図示しない板状のバックライトを配置することができる。
【0024】
なお、接続部材2は可撓性部材からなって液晶表示パネル3,4に一体的に接続しているので、屈曲時の応力集中がなく、断線しにくい。また、液晶表示パネル3,4を任意の角度に配置して設置することも可能である。この場合においても、接続部材2の曲げ角度を調整することによってその配置位置を決めることができるので、例えば、ケーシングのデザインが異なる複数種類の携帯電話に共通の表示モジュール1で対応でき、汎用性が高い。
【0025】
図2に示すように、表示モジュール1の液晶表示パネル3の配線は、液晶表示パネル4の両側を通過しているので、両液晶表示パネル3,4の間にある屈曲部12における配線の太さを太くでき、屈曲による配線パターンの断線を防止できる。
【0026】
(第2の実施の形態)
図3は、第2の実施の形態に係る表示モジュールの接続部材に形成された配線パターンの説明図である。
【0027】
接続部材13に形成された一方の液晶表示パネル3の配線パターンは、他方の液晶表示パネル4の片側を通過して導通端子5に接続されている。
【0028】
かかる構成によって、液晶表示パネル3の配線パターンの逆側には、配線がない広いスペース14が形成されるので、フレキシブル基板7に設けられているドライバIC6をこのスペース14に配置して、フレキシブル基板を省略することも可能である。
【0029】
なお、以上の説明では、表示素子は、液晶パネルとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、有機EL(Electro Luminescence:電界発光)ディスプレイや電子インク等を用いたディスプレイ装置についても同様に実施可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、接続部材が、表示素子の基板を一体的に構成するので、複数の表示素子をフレキシブル基板を用いずに接続でき、部品を減らして組み立ての手間を少なくし、製品の信頼性を向上させることができる。
【0031】
また、複数の表示素子を、1つのドライバICで駆動する構成にすると、部品を減らしてコストが削減されると共に製品をコンパクトに形成できる。
【0032】
基板の基材を透明にすると、光を透過でき、孔部を形成しなくても表示素子を形成できるので、製造が容易でかつ強度も増加する。
【0033】
一方の表示素子の配線を、他方の表示素子の両側を通過させて導通端子に接続すると、配線パターンを太くでき、断線を防止して製品の信頼性を向上させることができる。
【0034】
一方の表示素子の配線を、他方の表示素子の片側を通過させて導通端子に接続すると、配線が片側を通過するので、その反対側にスペースを開けることができ、ドライバICの配置が容易になり、製品をコンパクトに形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態に係る表示モジュールの正面図
(B)は同表示モジュールの側面図
(C)は同表示モジュールを途中で屈曲させたときの側面図
【図2】同表示モジュールの接続部材に形成された配線パターンの説明図
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る表示モジュールの接続部材に形成された配線パターンの説明図
【図4】従来例に係る表示モジュールの側断面図
【符号の説明】
1 表示モジュール
2 接続部材
3,4 液晶表示パネル(表示素子)
5 導通端子
6 ドライバIC
7 フレキシブル基板
8,9 基板
10 偏光板
11 反射板
12 屈曲部
13 接続部材
14 スペース
Claims (5)
- 搭載した電子部品を、一端に形成された導通端子に電気的に接続する配線を備えた可撓性の接続部材と、この接続部材に設けられた複数の表示素子とを有する表示モジュールにおいて、
前記接続部材は、各前記表示素子の表示部の基板を一体的に構成していることを特徴とする表示モジュール。 - 前記複数の表示素子は、前記接続部材または外部に設けられた1つのドライバICで駆動されることを特徴とする請求項1に記載の表示モジュール。
- 前記接続部材の基材は透明であることを特徴とする請求項1または2に記載の表示モジュール。
- 前記表示素子は前記接続部材の2箇所に配置され、前記接続部材に形成された一方の前記表示素子の配線は、他方の前記表示素子の両側を通過して導通端子に接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載の表示モジュール。
- 前記表示素子は前記接続部材の2箇所に配置され、前記接続部材に形成された一方の前記表示素子の配線は、他方の前記表示素子の片側を通過して導通端子に接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載の表示モジュール。
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2002
- 2002-08-29 JP JP2002250882A patent/JP2004093627A/ja active Pending
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