JP2004090457A - キャリブレーション方法および印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷装置において、その省電力モードから復帰する際のキャリブレーション実行に要する時間によって印刷開始までの時間が長くなることを防止する。
【解決手段】省電力モードにあるとき、ホストから印刷に係るデータを受信して印刷が指示される前に、キャリブレーションを実行する否かをチェックし(S501)、それに応じてキャリブレーションが実行される(S1007)。これにより、印刷の指示(S1001)があってから印刷(S1008)が開始されるまでの間にキャリブレーションを実行しなくて済み、データ受信(S1001)から印刷可能(S1008)になるまでの時間Tを短縮することができる。
【選択図】    図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャリブレーション方法および印刷装置に関し、詳しくは、省電力モードを有した印刷装置におけるキャリブレーションの実行に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、複写機等の印刷装置には、ユーザが装置を使用しない期間の消費電力を抑えるための省電力モード(あるいはスリープモード)を有しているものが多い。この省電力機能は、定着器における加熱や、ファンの回転、あるいはCPUや各種センサの動作を停止または抑制することにより、これらのユニットに必要な電力供給を停止するか、部分的に少なくするものである。
【0003】
ところが、このような省電力状態が一定時間続くと、環境条件(温度、湿度等)の変化や、省電力モードに伴なう、プリンタエンジンが持つ定着器の降温、帯電器の帯電状態変化等の影響で、プリンタエンジンの印刷特性が変化することがある。そして、この特性が変化した状態で印刷を行なうと、印刷画像における階調性や色味が原画像のものを再現していないなど、所望のものと異なる結果となる。このため、省電力モードを終了して印刷を実行する前には、色調整処理(キャリブレーション)を行なうことが多い。詳細には、キャリブレーションは、省電力モードから印刷のスタンバイ状態に移行してから実行することが一般的である。
【0004】
省電力モードに伴うキャリブレーション実行の一従来例について、図10、図11、図12を参照して説明する。
【0005】
図10は、従来例における、スリープモードにおいて印刷データを受信してから印刷を完了するまでの処理の手順を示す図、図11は、図10に示す処理のうちビデオコントローラとプリンタエンジン間で行なわれるキャリブレーション処理の詳細を示す図、図12は、同様に図10に示す処理のうちビデオコントローラとプリンタエンジン間で行なわれる印刷制御処理の詳細を示す図である。なお、これら図を用いた説明では、省電力指示および省電力状態をそれぞれスリープ指示およびスリープ状態と呼び、また、省電力解除指示をスリープ解除指示と呼ぶ。
【0006】
図10に示すように、プリンタでスタンバイ状態が所定時間続くと、そのビデオコントローラは、パネル表示を消し、プリンタエンジンにスリープ指示を行い、これにより、プリンタエンジンはスリープ状態に入る(S1000)。
【0007】
このスリープ状態でホストからデータを受信すると(S1001)、プリンタエンジンに対してスリープ解除指示を行うとともに(S1002)、パネルのLCD、LED表示や、CPUフル稼動等のビデオコントローラのスリープ解除を行う(S1003)。一方、スリープ解除指示を受けたプリンタエンジンは、定着器、帯電器、ファン等の制御を行って印刷を開始するためのウオーミングアップ処理を行う(S1004)。この間、ビデオコントローラはホストから送られたデータを解析し、画像処理を行ってプリンタエンジンの印刷に用いるイメージデータを生成する(S1005)。
【0008】
プリンタエンジンはウォーミングアップが完了した時点でキャリブレーション要求をビデオコントローラに出し(S1006)、これにより、S1007で、ビデオコントローラとプリンタエンジン間でキャリブレーション処理が実行される。そして、このキャリブレーション処理が終了すると印刷可能状態になる。すなわち、ステップS1001のデータ受信から印刷可能になるまで時間Tを要することになる。次に、ステップS1008において、ステップS1005で生成したイメージデータに基いてビデオコントローラとプリンタエンジン間で印刷制御処理を行ない(S1008)、この処理の中で印刷動作が行われる。
【0009】
次に、図11を参照し、上記ステップS1007のキャリブレーション処理の詳細を説明する。ビデオコントローラは、プリンタエンジンからのキャリブレーション要求をトリガとして、濃度制御実行指示(S1101)、および濃度制御用データ転送(S1102)を行い、プリンタエンジンはこれに応じて濃度制御処理を実行し各色について最大濃度の基準値を決定する(S1103)。この基準値の決定は、プリンタエンジンにおける、C、M、Y、K各色について実現できる最大濃度の調整に関するものである。通常、プリンタエンジンでは設計時の目標最大濃度が定められているが、経年変化等によってその濃度が変動する。このため、本ステップでは、各色についてビデオコントローラから転送された最大濃度の階調値データに基いてドラム上にパッチのトナー像を形成し、それらをセンサによって測定することによりそのときのC、M、Y、K各色の最大濃度値を得る。そして、この最大濃度値が基準値から変化している場合はドラムの現像バイアス値等を制御することにより、適正な最大濃度を得るベく調整を行う。この基準値が決定すると、ビデオコントローラに対して濃度制御完了通知を行って(S1104)、濃度制御処理を完了する。
【0010】
濃度制御完了を受けてビデオコントローラは、濃度測定実行指示(S1105)、および濃度測定用データ転送(S1106)を行って、濃度測定処理を開始する。これに応じて、プリンタエンジンはビデオコントローラから転送された所定数の階調値データに基いて、上記と同様、ドラム上に各色について所定数の階調値ごとのパッチのトナー像を形成し、これらパッチの濃度をセンサを用いて測定する(S1107)。そして、測定を完了すると、濃度測定完了通知を行う(S1108)。ビデオコントローラは、この完了通知を受けとると、プリンタエンジンが測定した測定結果を取得し(S1109)、測定結果である各色の印刷濃度特性に基づいて、この特性が階調値データに対してリニアな関係となるよう階調値データを補正する変換関係(例えば、γテーブル)を算出し、その結果を実際に印刷するときの画像処理で用いるべく、所定のメモリに格納し、キャリブレーション処理を終了する。
【0011】
ステップS1008の印刷制御処理の詳細は図12に示される。同図に示すように、まず、ビデオコントローラはプリンタエンジンに対して、用紙サイズ、印刷モード(印刷速度、色等)、給紙口、排紙口等の各種設定を行い(S1201)、ページID等を指定して印刷(プリント)の予約を行う(S1202)。これは、プリンタエンジンが高速印刷を行なうものである場合、1ページ毎の制御処理では間に合わなくなるため、先行して複数ページ分の予約が必要となるからである。予約指示を受けたプリンタエンジンは、スキャナモータの駆動、定着器の昇温等の制御を行い、印刷可能な状態へ遷移する(S1203)。上記プリンタエンジンの準備ができると、プリンタエンジンは紙搬送を開始し、印刷紙の搬送の基準位置であるレジ調整位置まで用紙を給紙する(S1204)。なお、この用紙の給紙タイミングはエンジンにおける印刷方式の違いや給紙口の仕様により異なり、例えば、プリント開始後に給紙が行われる場合もある。
【0012】
ビデオコントローラは印刷開始指示を出し(S1205)、各種信号に同期してデータ転送を行い(S1206)、印刷を実行する(S1207)。プリンタエンジンは印刷が完了し用紙が排出口に到達すると、排紙完了通知を行いそのページの処理を終了する(S1208)。なお、これら排紙完了制御は、排紙センサで紙の排紙を確認して行う場合や、紙サイズと搬送速度からタイマーにより排紙完了タイミングを予測して行う場合がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように、従来の省電力モードからの復帰では、印刷指令があってから印刷が開始されるまでにウォーミングアップ処理とキャリブレーション処理が行われ(図10参照)、電源ON時の動作と同等の処理を行うことになる。このため、省電力モードから復帰して印刷を行なうまでに、スタンバイ状態から印刷を開始するよりもより多くの時間(図10におけるТ)を要し、全体として印刷に関する時間が長くなるとともに、例えば、ユーザは、この時間がプリンタにおける待ち時間の中で特に長く感じられることにもなる。
【0014】
また、省電力モードから印刷可能状態への復帰は、一般にユーザのパネル操作やデータ受信などをトリガとして行なわれるが、プリンタの場合、印刷データ受信によるトリガで省電力モードから復帰する場合が多く、この場合には、キャリブレーションを完了する前に印刷で用いられるイメージデータの生成が行われる(図10参照)。このため、生成されるイメージデータは、キャリブレーションが実行される直前の、そのときの印刷特性に対応していない可能性のある古い変換テーブルを用いた画像処理によって生成されたデータとなり、結果として、印刷画像において所望の階調性や色味得ることができないおそれがある。
【0015】
本発明は、上述した従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、印刷装置において、その省電力モードから復帰する際のキャリブレーション実行に要する時間によって印刷開始までの時間が長くなることを防止することができるキャリブレーション方法および印刷装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明では、入力される印刷データに基いて印刷を行なう印刷装置の印刷特性を所定のものとするためのキャリブレーション方法であって、印刷データの入力を待機する間に、キャリブレーションを実行するか否かを判断し、該判断でキャリブーションを実行すると判断したとき、印刷データが入力される前にキャリブレーションを実行する、ステップを有したことを特徴とする。
【0017】
また、入力される印刷データに基いて印刷を行なう印刷装置で、当該印刷特性を所定のものとするためのキャリブレーションを実行する印刷装置であって、印刷データの入力を待機する間に、キャリブレーションを実行するか否かを判断する判断手段と、該判断手段がキャリブーションを実行すると判断したとき、印刷データが入力される前にキャリブレーションを実行する実行手段と、を具えたことを特徴とする。
【0018】
以上の構成によれば、印刷装置おいて、印刷データの入力を待機する間に、キャリブレーションを実行するか否かを判断し、その判断でキャリブーションを実行すると判断したとき、印刷データが入力される前にキャリブレーションを実行するので、例えば、印刷装置が省電力モードにあるときにホスト装置から印刷データが転送されて印刷データが入力され印刷動作を開始しようとするとき、既にキャリブレーションは実行されていることになる。これにより、印刷データの入力があって省電力モードから復帰して印刷を開始しようとする時、印刷開始前にキャリブレーションを実行せずに済み、実際の印刷開始を早めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。
【0020】
図に示すように、本実施形態の印刷システムは、データ処理装置101と印刷装置としてのプリンタ102とを有して構成される。ホスト装置としてのデータ処理装置101は、例えば、パーソナルコンピュータであり、印刷装置で用いる画像情報の供給源、あるいは印刷装置の制御装置として機能する。また、プリンタ102はレーザービームを用いた電子写真方式のものである。なお、本発明の適用において印刷装置は、上述の形態に限らずキャリブレーションを実行できる装置であれば、プリンタに限られるものではなく、コピー機、FAX、あるいはこれらの機能を複数持つ複合機であってもよく、また、印刷方式としては、インクジェット方式等、他の印刷方式のものでもよいことは言うまでもない。なお、コピー機の場合、データ処理装置は、原稿の読取りを行ない、その読取りデータをコピー機のビデオコントローラへ出力するリーダ部とすることができ、また、FAXの場合、データ処理装置は、データを受信してそれをFAXのビデオコントローラもしくはそれに相当する部分とすることができる。また、プリンタなどにおいて、外部から印刷データを入力する場合だけでなく、それ自身にメモリカード等、メモリデバイスを装着して印刷データを入力し、これにより印刷を行なう形態についても、本発明を適用することができる。
【0021】
プリンタ102において、ビデオコントローラ103は、データ処理装置101から供給される画像情報(例えば、ESCコード、ページ記述言語等)に基づいて、ページ毎にラスタデータを生成し、プリンタエンジン105に送出する。ビデオコントローラ103は、また、後述されるように、キャリブレーションに際して、パッチデータをプリンタエンジン105に転送するとともに、プリンタエンジン105から転送されるパッチの濃度測定データに基きγ補正テーブルの内容を更新する処理を行なう。
【0022】
プリンタエンジン105は、ビデオコントローラ103から供給されるラスタデータに基づき、レーザビームにより感光ドラム上に潜像を形成し、それを、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)それぞれのトナーによって現像し、さらにそのトナー像を印刷媒体上に転写、定着することにより画像等の印刷を行なう。また、プリンタエンジン105は、後述のキャリブレーション処理に際して、ビデオコントローラ103から転送されるパッチデータに基き所定のパッチを感光ドラム上にトナー像として形成するとともに、そのパッチの濃度を感光ドラムの周囲に設けた光学センサによって測定する動作を行なう。
【0023】
パネル部104は、ユーザインタフェースとして使用される。ユーザは、パネル部104のキー等を操作することにより、所望の動作を指示することができる。また、パネル部104には、プリンタ102の処理内容や、ユーザへの警告内容が表示され、省電力モードのときは表示が消えた状態になる。
【0024】
図2は、上述したプリンタ102の主にプリンタエンジン105の具体的な機構を示す断面図である。
【0025】
図において、201はプリンタのケースを構成する筐体を示す。104は、図1にて上述した、ユーザが各種指示を与えるためのスイッチ、メッセージやプリンタの設定内容等を表示するためのLED表示器やLCD表示器等が配された操作パネルを示す。ボード収容部203は、ビデオコントローラ103やプリンタエンジン105の電子回路部分を構成するボードを収容する。
【0026】
用紙カセット220は、用紙(印刷媒体)Sを保持し、不図示の仕切り板によって電気的に用紙サイズを検知する機構を有する。は、カムを有して用紙カセット220上に載置された用紙Sの最上位の一枚を取り出し、取り出した用紙Sを不図示の駆動手段から伝達される駆動力によって給紙ローラ222まで搬送する。カセットクラッチ221のカムは、給紙の度に間欠的に回転し、1回転に対応して1枚の用紙Sを給紙する。用紙検知センサ223は、それぞれ用紙カセット220に保持されている用紙Sの量を検知する。
給紙ローラ222は、用紙Sの先端部をレジストシャッタ224まで搬送するローラである。レジストシャッタ224は、用紙Sを押圧することにより給紙を停止することができる。
【0027】
230は手差しトレイを示し、また、231は手差し給紙クラッチを示す。手差し給紙クラッチ231は、用紙Sの先端を手差し給紙ローラ232まで搬送するために使用され、手差し給紙ローラ232は、用紙Sの先端をレジストシャッタ224まで搬送するために使用される。画像印刷に供する用紙Sは、用紙カセット220および手差しトレイ230のいずれかの給紙手段を選択して給紙される。すなわち、プリンタエンジン105は、ビデオコントローラ103と所定の通信プロトコルにしたがって通信を行い、ビデオコントローラ部103からの指示にしたがって用紙カセット220または手差しトレイ230のいずれかの給紙手段を選択し、印刷の開始指示に応じて選択された給紙手段よりレジストシャッタ224まで用紙Sを搬送する。
【0028】
204a、204b、204c、204dは、感光ドラム205a、205b、205c、205dやトナー現像器等を有するC、M、Y、K各色それぞれの印刷部を示し、電子写真プロセスにより、用紙S上にトナー像を形成する。一方、206a、206b、206c、206dは、上記の印刷部に対応したレーザスキャナ部を示し、対応する印刷部の感光ドラムにレーザビームを照射して潜像を形成する。
【0029】
印刷部204a、204b、204c、204dには、用紙Sを搬送する用紙搬送ベルト250が複数の回転ローラ251〜254によって用紙搬送方向(図の下から上方向)に扁平に張設され、その最上流部では、バイアスを印加した吸着ローラ225によって、用紙を用紙搬送ベルト250に静電吸着させる。またこのベルト搬送面に対向して4個の感光ドラム205a、205b、205c、205dが直線状に配設される。そして、印刷部204a、204b、204c、204dのそれぞれには、感光ドラムの周辺近傍を順次取り囲んで、帯電器、トナーによる現像器および濃度測定用のセンサが配置されている。
【0030】
レーザスキャナ部206a、206b、206c、206dにおいて、207a、207b、207c、207dはレーザユニットを示し、ビデオコントローラ103から送出される印刷信号(/VIDEO信号)に基いて、内蔵の半導体レーザを駆動しレーザビームを発射する。レーザユニット207a、207b、207c、207dから発せられたレーザビームは、ポリゴンミラー(回転多面鏡)208a、208b、208c、208dにより感光ドラム205a、205b、205c、205d上において走査され、順次潜像が形成される。
【0031】
以上のとおり、レーザスキャナ部206a、206b、206c、206dによって、印刷部204a、204b、204c、204dの感光ドラム205a、205b、205c、205dに形成されたC、M、Y、Kそれぞれの潜像は、トナーにより現像される。そして、搬送ベルト250によって搬送される用紙Sに順次転写されてカラー画像等が印刷される。
【0032】
定着器260は、印刷部204a、204b、204c、204dにより用紙Sに形成されたカラー画像の熱定着を行なう。搬送ローラ261は、この定着された用紙Sを排紙するための搬送を行なう。排紙センサ262は、この用紙Sの排紙状態を検知する。排紙ローラ兼両面印刷用搬送路切替えローラ263は、用紙Sを排紙方向へ搬送し、用紙Sの搬送指示が排紙の場合はそのまま排紙トレイ264に排紙し、搬送指示が両面搬送の場合は、用紙Sの後端が排紙センサ262を通過した直後に回転方向を逆向きに変え、スイッチバックすることにより用紙Sを両面印刷用搬送路270へ搬送する。排紙積載量検知センサ265は、排紙トレイ264上に積載された用紙Sの積載量を検知する。
【0033】
270は両面印刷用搬送路を示し、排紙ローラ兼両面印刷用搬送路切替えローラ263により両面印刷用に搬送された用紙Sは、両面搬送ローラ271〜274によって再びレジストシャッタ224まで搬送されて画像印刷部204a、204b、204c、204dへの搬送指示を待つ。
【0034】
なお、プリンタ102には、以上説明した要素の他,さらにオプションカセットや封筒フィーダ等のオプションユニットを装備することができる。
【0035】
図3は、ビデオコントローラ103とプリンタエンジン105とを接続するビデオインタフェースの構成およびプリンタエンジン105の詳細構成を示す図である。
【0036】
図において、ビデオコントローラ103は、複数のデータ処理装置101との通信(画像情報の受信を含む)が可能であり、また、上述したように受信した画像情報に基づくラスタデータの生成(展開)、プリンタエンジン105の制御を実行する。
【0037】
すなわち、プリンタエンジン105のエンジン制御部150は、ビデオコントローラ103から供給される制御信号に基づいて、プリンタエンジン105内のユニット151〜158それぞれを制御する。ユニット151〜158のうち、用紙サイズ検出部151は、用紙カセット220およびその他オプションカセット(不図示)内に載置された用紙のサイズを検出してエンジン制御部150に通知する。給紙口検出部152は、用紙カセット220および手差し用トレイ231、オプションカセット(不図示)、封筒フィーダ(不図示)それぞれの給紙口の有無を検出してエンジン制御部150に通知する。オプション調査部153は、オプションカセット、封筒フィーダ等のオプションの接続状況を確認する。搬送制御部154は、用紙の搬送を制御する。光学系制御部155は、ポリゴンミラー208a、208b、208c、208dの駆動モータ、レーザユニット207a、207b、207c、207d等の光学系を制御する。定着温度制御部156は、定着器260の温度制御の他、定着器260における異常検出等をも行う。オプション制御部157は、オプションカセットや封筒フィーダ等のオプションを制御する。センサ部158は、レジスト、排紙、両面、反転など搬送路内の用紙の有無、外気温、印刷ページ数、トナー残量等の環境の変化(状況変化)を検出する。
【0038】
また、エンジン制御部150は、キャリブレーションにおけるパッチの形成およびその測定を制御する。
【0039】
ビデオコントローラ103とプリンタエンジンのエンジン制御部150とを接続するビデオインタフェースは次のとおりである。
【0040】
図3において、170は、ビデオコントローラ103がエンジン制御部150と通信可能な状態にあることを示す/CPRDY信号、171は、エンジン制御部150がビデオコントローラ部103と通信可能な状態にあることを示す/PPRDY信号、172は、エンジン制御部150がプリント可能な状態にあることを示す/RDY信号、173は、ビデオコントローラ103がエンジン制御部150に印刷要求を発行するための/PRNT信号、174は、エンジン制御部150がビデオコントローラ103に対して出力する垂直同期信号としての/TOP信号、176は、エンジン制御部150がビデオコントローラ部103に出力する水平同期信号としての/BD信号、178は、シリアル通信のための同期クロック信号としての/SCLK信号、179は、ビデオコントローラ103がエンジン制御部150に対してコマンドを送信するためのコマンド信号としての/CMD信号、180は、コマンドを送信するためのストローブ信号としての/CBSY信号、181は、ビデオコントローラ103から送信されたコマンドに対して応答(プリンタエンジン105内部のステータスを含む)を返すための/STS信号、182は、ステータス等の応答を返すためのストローブ信号としての/SBSY信号、183は、ラスタデータとしての/VIDEO信号である。177は、プリンタエンジン105のステータスのうち、/RDY信号に直接関与しない状態、すなわち印刷の可否に直接関与しない状態変化が発生した場合(例えば、気温、印刷ページ数、トナー残量等が基準値を超えた場合)に”TRUE”となる/CCRT信号である。
【0041】
図4は、ビデオコントローラ103の詳細な構成を示すブロック図である。
【0042】
図において、パネルインタフェース部301は、パネル部104とのデータ通信を行う。CPU309は、このパネルインタフェース部301を介して、ユーザがパネル部104において設定、指示した内容を確認することができる。一方、ホストインタフェース部302は、ネットワークを介してホストコンピュータ等のデータ処理装置101と双方向に通信接続するためのインターフェースである。また、エンジンインタフェース部306は、プリンタエンジン105と通信接続するためのインターフェースである。CPU309は、このエンジンインタフェース部306を介して、図3に示した各信号の状態を知り、プリンタエンジン105の状態を認識することができる。
【0043】
CPU309は、ROM304に保持された制御プログラムコードに基づいて、上述の各インターフェース部を始めとして、CPUバス320に接続された以下に示す各部の制御を実行する。この制御処理には、図5〜図7にて後述されるキャリブレーションに関するプリンタエンジン105の制御やパッチデータ転送、また、プリンタエンジンから転送される測定データに基くγ補正テーブルの更新の処理、制御が含まれる。
【0044】
すなわち、画像データ発生部303は、データ処理装置101より供給された画像情報に基づいて、プリンタエンジン105に供給するラスタデータを生成(ラスタライズ)する。画像メモリ305は、この生成されたラスタデータを一時的に保持するために用いられる。RAM307は、CPU309による上述の各制御で一時記憶用メモリとして使用されるものであり、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張できるように構成されている。RAM307は、また、描画オブジェクトを格納する描画オブジェクト格納部や、CPU309の制御プログラム実行におけるワークメモリ等としても用いられる。さらに、EEPROM310は、例えば、上述のγ補正テーブル等の画像処理情報を保持するために用いられ、不揮発性メモリで構成される。
【0045】
DMA制御部308は、CPU309からの指示により画像メモリ305内のラスタデータをエンジンインタフェース部306に転送する。これにより、ラスターデータをプリンタエンジン105へ転送することができる。CPUバス320は、アドレスバス、データバス、コントロールバスを含み、パネルインタフェース部301、ホストインタフェース部302、画像データ発生部303、ROM304、画像メモリ305、エンジンインタフェース部306、RAM307、DMA制御部308、CPU309およびEEPROM310を、それぞれ接続する。これにより、接続された各部相互のアクセス可能となる。
【0046】
次に、以上説明したプリンタ102およびデータ処理装置101における、主に省電力状態からの復帰に伴うキャリブレーションの実行について説明する。
【0047】
図5は、本実施形態による省電力モード時にデータ受信して印刷が終了するまでの処理の手順を示す図である。同図は、省電力状態が一定時間続いており、ステップS501においてキャリブレーションを実行する必要があるか否かをビデオコントローラ103において監視している状態からの手順を示している。
【0048】
このステップS501で、キャリブレーションが必要であると判断すると、プリンタエンジンに105対してスリープ解除を行う(S1002)。スリープ解除指示を受けたプリンタエンジン105は定着器、帯電器、ファン等の制御を行って印刷を開始するための準備、すなわちウォーミングアップ処理を開始する(S1004)。
【0049】
次に、プリンタエンジンのウォーミングアップ処理を終了すると、ステップS1007においてビデオコントローラ103とプリンタエンジン間105との間でキャリブレーション処理を行い、キャリブレーション処理が終了すると、プリンタエンジン105に対してスリープ指示し(S1000)、最初の状態に戻る。このスリープ状態が所定時間続き、ステップS501においてキャリブレーションが必要であると判断すると、以上のステップS1002〜S1000までの処理が繰り返されることになる。
【0050】
上述の省電力モードでのキャリブレーション実行の間、パネル104のLCD、LED表示は消灯または省電力をあらわす状態のままであり、ホストコンピュータへのプリンタ状態通知も同様に省電力状態のままである。これにより、ユーザは、キャリブレーション処理が実行されているにもかかわらず、省電力の状態が続いているとだけ認識することになる。
【0051】
次に、省電力モードの状態で印刷データを受信すると(S1001)、ビデオコントローラ103はプリンタエンジン105にスリープ解除指示を出して(S1002)、ビデオコントローラ103自身のスリープ状態も解除する(S1003)。そして、ビデオコントローラ103は入力データを解析し、画像処理を行ってプリンタエンジンに転送するイメージデータを生成し(S1005)、この間、プリンタエンジン105はウォーミングアップ処理を並行して行う(S1004)。これらステップS1004、S1005の処理が両方とも終了すると、印刷制御処理を開始し、この処理の中でプリンタエンジン105による印刷動作が行われる(S1008)。
【0052】
図6は、上述したステップS1007のキャリブレーション処理の手順を示す図である。同図に示す処理は、図10にて説明した処理と実質的に同様の処理であり、同一のステップには同一の符号を付してその説明は省略する。
【0053】
異なる点は、本実施形態の処理が、図5に示したステップS501のキャリブレーションの実行タイミングを調べる処理で用いるキャリブレーション実行時刻を記憶する処理を実行する点である。すなわち、処理手順の最後のステップS601で、それまでのステップS1101〜S1109で実行したキャリブレーションの実行時刻を不揮発性メモリに記憶する。そしてこの時刻は、次回のキャリブレーション実行タイミングを判断する情報として利用される。なお、図5のステップS1008の印字制御処理については、図12で説明した内容と全く同じ処理であるのでここではその説明を省略する。
【0054】
図7は、図5のステップS501の処理、すなわち、ビデオコントローラ103がキャリブレーション実行の必要性を判断する処理の詳細を示すフローチャートである。この処理は、以下に示すキャリブレーション実行判断の基準となる閾値が表す時間より極短い間隔の所定時間ごとに起動される処理である。
【0055】
この処理が起動されると、ステップS701で、タイマーをチェックし現在の時刻を知るとともに、この現在の時刻とステップS601で格納した前回のキャリブレーション実行時刻からの経過時間を求める。そして、ステップS702で、この求めた経過時間と所定の閾値とを比較し、経過時間が閾値を超えたか否かを判断する。ここで、経過時間が所定の閾値を超えていないときは本処理を終了し、経過時間が所定の閾値を超えたと判断したときは、スリープ解除指示を出す(S703、図5のS1002)。これにより、図5で説明した処理に入ることになる。なお、上記の所定の閾値は、プリンタエンジンにおける感光ドラムやトナーなど印刷部の要素それぞれの特性の変化が印刷結果に及ぼす影響が、どの程度の経過時間で印刷品位の劣化として認識されるかなどの条件によって定めることができる。
【0056】
以上のように、本実施形態によれば、スリープ状態にあるとき、ホストから印刷に係るデータを受信して印刷が指示される前にキャリブレーションが実行され得るので、印刷の指示があってから印刷が開始されるまでの間にキャリブレーションを実行しなくて済み、これにより、図5において、ステップS1001のデータ受信から印刷可能になるまでの時間Tは、従来例の時間T(図10参照)よりも短縮することができる。また、キャリブレーションは、印刷が指示される前の、比較的近い過去に行われているので、その結果であるγ補正テーブルの内容は印刷を実行するときのプリンタエンジンの印刷特性をほぼ反映したものとなる。すなわち、イメージデータ生成のための画像処理はそのγ補正テーブルを用いて行なわれることになる。
【0057】
なお、前述した従来例は、前回のキャリブレーションからの経過時間にかかわらず、スリープ解除後にはキャリブレーションを行なう形態としたが、例えば、経過時間による判断を採り入れ、スリープ解除後に経過時間が所定の閾値を超えているか否かを判断し、閾値を超えているときはキャリブレーションを実行する形態としても、キャリブレーションが実行される場合には、前述の従来例と同様、印刷開始まで比較的長い時間を要することとなる。また、キャリブレーションを実行しないと判断した場合でも、上記経過時間の判断に関してスリープ時間の分だけ余計に経過時間がカウントされることになるから、印刷開始前を含め、印刷中にキャリブレーションを実行する可能性が高くなることにもなり、全体的な印刷時間が増す結果となる。
【0058】
(第2実施形態)
上記の第1実施形態においては、キャリブレーションを実行すべきか否かをビデオコントローラ103において判断したが、プリンタエンジン105が判断し、その結果に基づいてプリンタエンジン105からビデオコントローラ103に対してキャリブレーション要求を出力するようにしてもよい。
【0059】
図8は、第2実施形態による省電力モード時にデータ受信して印刷が終了するまでの処理の手順を示す図であり、第1実施形態の図5に示す処理と同様の処理を示す。
【0060】
異なる点は、省電力状態において、プリンタエンジン105が、ステップS801でキャリブレーションを実行する必要があるか否かを監視する点およびその監視の方法である。そして、このステップS801で、キャリブレーションが必要と判断すると、ビデオコントローラ103に対してキャリブレーション要求を出し(S1006)、要求を受けたビデオコントローラ103はプリンタエンジンに対してスリープ解除を指示する(S1002)。
【0061】
これらのステップ以降は図5に示す処理と同じなので、それらの説明は省略する。また、本処理も図5に示す処理と同様、所定時間ごとに起動される処理である。
【0062】
図9は、プリンタエンジン105が、上記ステップS801でキャリブレーション実行の必要性を判断する方法を説明するフローチャートである。
【0063】
本処理が起動されると、ステップS901では、図7のステップS701と同様、タイマーをチェックし現在の時刻を知るとともに、この現在の時刻とステップS601で格納した前回のキャリブレーション実行時刻からの経過時間を求める。そして、ステップS902で、この求めた経過時間と所定の閾値とを比較し、経過時間が閾値を超えたか否かを判断する。
【0064】
ここで、経過時間が所定の閾値を超えたと判断したときは、ビデオコントローラ103に対してキャリブレーション実行要求を通知する(S905)。一方、S902で、経過時間が所定の閾値を超えていないと判断したときは、ステップS903に移行し、温度、湿度、帯電状態を検知する環境センサのチェックを行い、ステップS904において、これらの環境センサのいずれかがプリンタエンジンの印刷特性の変化を示すそれぞれ所定の閾値を超える検知をしているときは、時刻チェックの場合と同様にステップS905で、キャリブレーション要求をビデオコントローラ103に対して通知する。
【0065】
以上のように、キャリブレーションを実行すべきか否かをプリンタエンジンが判断することにより、経過時間による判断だけでなく、各種環境センサによるより正確なキャリブレーション実行の判断を行うことができる。
【0066】
(第3実施形態)
上記の第1および第2実施形態では、省電力状態におけるプリンタエンジンの印刷特性の変化を、前回のキャリブレーション実行時刻からの経過時間が所定の閾値を超えるか否かによって判断したが、例えば、この閾値を、プリンタが用いられる国や地域などの場所、季節、気候、設置環境等の情報に応じて変更するようにしてもよい。これにより、プリンタの設置環境に応じたより正確なキャリブレーション実行の判断が可能となる。
【0067】
(第4実施形態)
第1および第2実施形態では、パネル表示やホストコンピュータへの状態通知はスリープ状態のまま、内部的に必要な部分のみをスリープ状態から復帰させてキャリブレーションを実行するものとしたが、通常のキャリブレーションと同様に、パネルの表示を行ない、また、ホストコンピュータに対してキャリブレーション状態を通知するようにしてもよい。
【0068】
このように、正確に状態を通知することにより、キャリブレーション実行タイミングについて、ユーザやホストアプリケーションは正確に判断でき、キャリブレーション処理と印刷指示がバッティングして印刷が遅れるなどの判断が容易になる。
【0069】
(第5実施形態)
上述した第1〜4の実施形態では、スリープ状態から復帰する際のキャリブレーション実行について説明したが、スリープ機能が無いか、またはスリープ状態に移行しない設定で動作する印刷装置について、ウォーミングアップなどの処理を完了し印刷データの転送があれば直ちに印刷動作に移ることができる、スタンバイ状態でもキャリブレーションに関して同様に動作するようにしてもよい。
【0070】
すなわち、経過時間に基いてキャリブレーション実行を判断する形態において、スタンバイ状態で経過時間が所定の閾値に達した場合、従来例では、スリープ時と同様に、印刷指示があってから印刷の直前にキャリブレーションを実行し、その結果、印刷開始が遅くなるという問題を生じるが、これを解決することができる。また、キャリブレーションがその後の印刷に反映されないという問題も同様に解決することができる。
【0071】
(第6実施形態)
上述の第1〜5の実施形態においては、キャリブレーション処理について全て印刷装置内の処理として説明したが、印刷装置とホストコンピュータ間で双方向通信行えるようにして、印刷装置がキャリブレーション要求をホストコンピュータ等のサーバに通知して、ホストコンピュータからキャリブレーション実行指示を出すようにしてもよい。
【0072】
また、プリンタ等の印刷装置においては、通常、印刷指示の契機となるのは、ホストコンピュータ上のアプリケーション操作である。この点から、経過時間等による判断の代りに、ユーザの印刷指示をホストコンピュータ上のアプリケーションの操作に基いて知り、これに応じてキャリブレーションを実行するようにしてもよい。例えば、アプリケーションにおける印刷設定画面の起動、コピー部数の設定、排紙先の設定などの操作を検知し、これをトリガとして、ホストコンピュータはキャリブレーション実行指示を印刷開始前に送信するようにする。この形態によっても、スリープ状態から復帰する際のキャリブレーションを、スリープからの復帰前に実行することができる。このように、印刷装置における閉じた制御でなくホストコンピュータ上のアプリケーションの対応によってもキャリブレーション制御が可能となる。
【0073】
(他の実施形態)
本発明は上述のように、複数の機器(たとえばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても一つの機器(たとえば複写機、ファクシミリ装置)からなる装置に適用してもよい。
【0074】
また、前述した実施形態の機能を実現するように各種のデバイスを動作させるように該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに、前記実施形態機能を実現するための図5〜図9などに示すソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)を格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも本発明の範疇に含まれる。
【0075】
またこの場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、およびそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発明を構成する。
【0076】
かかるプログラムコードを格納する記憶媒体としては例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0077】
またコンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
【0078】
さらに供給されたプログラムコードが、コンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も本発明に含まれることは言うまでもない。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、印刷装置おいて、印刷データの入力を待機する間に、キャリブレーションを実行するか否かを判断し、その判断でキャリブーションを実行すると判断したとき、印刷データが入力される前にキャリブレーションを実行するので、例えば、印刷装置が省電力モードにあるときにホスト装置から印刷データが転送されて印刷データが入力され印刷動作を開始しようとするとき、既にキャリブレーションは実行されていることになる。これにより、印刷データの入力があって省電力モードから復帰して印刷を開始しようとする時、印刷開始前にキャリブレーションを実行せずに済み、実際の印刷開始を早めることができる。
【0080】
この結果、その省電力モードなどの待機状態から印刷動作に復帰する際のキャリブレーション実行に要する時間によって印刷開始までの時間が長くなることを防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したプリンタ102の主にプリンタエンジン105の具体的な機構を示す断面図である。
【図3】図1に示したビデオコントローラ103とプリンタエンジン105とを接続するビデオインタフェースの構成およびプリンタエンジン105の詳細構成を示す図である。
【図4】上記ビデオコントローラ103の詳細な構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施形態による省電力モード時にデータ受信して印刷が終了するまでの処理の手順を示す図である。
【図6】図5に示すステップS1007のキャリブレーション処理の手順を示す図である。
【図7】図5に示すステップS501の処理、すなわち、ビデオコントローラ103がキャリブレーション実行の必要性を判断する処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態による省電力モード時にデータ受信して印刷が終了するまでの処理の手順を示す図である。
【図9】図8に示すステップS801のキャリブレーション実行の必要性を判断する処理を説明するフローチャートである。
【図10】従来例における、スリープモードにおいて印刷データを受信してから印刷を完了するまでの処理の手順を示す図である。
【図11】図10に示す処理のうちビデオコントローラとプリンタエンジン間で行なわれるキャリブレーション処理の詳細を示す図である。
【図12】図10に示す処理のうちビデオコントローラとプリンタエンジン間で行なわれる印刷制御処理の詳細を示す図である。
【符号の説明】
101 データ処理装置
102 プリンタ
103 ビデオコントローラ
104 パネル部
105 プリンタエンジン
150 エンジン制御部
151 用紙サイズ検出部
152 給紙口検出部
153 オプション調査部
154 搬送制御部
155 光学系制御部
156 定着器温度制御部
157 オプション制御部
158 センサ部
201 プリンタ筐体
202 操作パネル
203 ボード収納部
204a,204b,204c,204d 印刷部
205a,205b,205c,205d 感光ドラム
206a,206b,206c,206d レーザスキャナ部
207a,207b,207c,207d レーザユニット
208a,208b,208c,208d ポリゴンミラー(回転多面鏡)
220 用紙カセット
221 カセットクラッチ
222 給紙ローラ
223 用紙検知センサ
224 レジストシャッタ
225 吸着ローラ
230 手差しトレイ
231 手差し給紙クラッチ
322 手差し給紙ローラ
250 用紙搬送ベルト
251〜254 回転ローラ
260 定着器
261 搬送ローラ
262 排紙センサ
263 排紙ローラ兼両面印刷用搬送路切替えローラ
264 排紙トレイ
265 排紙積載量検知センサ
270 両面印刷用搬送路
271〜274 両面搬送ローラ
301 パネルI/F部
302 ホストI/F部
303 画像データ発生部
304 ROM
305 画像メモリ
306 エンジンI/F部
307 RAM
308 DMA制御部
309 CPU
310 EEPROM
320 CPUバス

Claims (19)

  1. 入力される印刷データに基いて印刷を行なう印刷装置の印刷特性を所定のものとするためのキャリブレーション方法であって、
    印刷データの入力を待機する間に、キャリブレーションを実行するか否かを判断し、
    該判断でキャリブレーションを実行すると判断したとき、印刷データが入力される前にキャリブレーションを実行する、
    ステップを有したことを特徴とするキャリブレーション方法。
  2. 前記印刷データの入力を待機する処理は、印刷装置において、当該印刷装置の電力源からの電力供給を停止または抑制する省電力状態とする処理であることを特徴とする請求項1に記載のキャリブレーション方法。
  3. 前記印刷データの入力を待機する処理は、印刷装置において、印刷データの入力が有り次第、当該印刷装置の印刷動作を実行可能なスタンバイ状態とする処理であることを特徴とする請求項1に記載のキャリブレーション方法。
  4. 前記キャリブレーションを実行するか否かを判断するステップは、前回のキャリブレーションの実行からの経過時間に基いて判断を行なうことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のキャリブレーション方法。
  5. 前記キャリブレーションを実行するか否かを判断するステップは、当該印刷装置の所定の印刷条件を検出するセンサを用い、該センサの検出結果に基いて判断を行なうことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のキャリブレーション方法。
  6. 前記印刷条件は、当該印刷装置環境の温度、湿度、または当該印刷装置で用いる感光ドラムの帯電状態であることを特徴とする請求項5に記載のキャリブレーション方法。
  7. 前記印刷データはホスト装置から転送されて当該印刷装置に入力される形態であり、前記キャリブレーションを実行するか否かを判断するステップは、前記ホスト装置から、該装置における印刷に係わる処理を検出して転送される指示に基づいて判断を行なうことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のキャリブレーション方法。
  8. 前記印刷データはホスト装置から転送されて当該印刷装置に入力される形態であり、前記キャリブレーションを実行するか否かを判断するステップがキャリブレーションを実行すべきと判断すると、当該印刷装置から前記ホスト装置に対しキャリブレーション要求を出力し、これに対し、当該ホスト装置から前記印刷装置にキャリブレーションの指示が出力されてキャリブレーションが実行されることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のキャリブレーション方法。
  9. 入力される印刷データに基いて印刷を行なう印刷装置で、当該印刷特性を所定のものとするためのキャリブレーションを実行する印刷装置であって、
    印刷データの入力を待機する間に、キャリブレーションを実行するか否かを判断する判断手段と、
    該判断手段がキャリブレーションを実行すると判断したとき、印刷データが入力される前にキャリブレーションを実行する実行手段と、
    を具えたことを特徴とする印刷装置。
  10. 前記印刷データの入力を待機する処理は、印刷装置において、当該印刷装置の電力源からの電力供給を停止または抑制する省電力状態とする処理であることを特徴とする請求項9に記載の印刷装置。
  11. 前記印刷データの入力を待機する処理は、印刷装置において、印刷データの入力が有り次第、当該印刷装置の印刷動作を実行可能なスタンバイ状態とする処理であることを特徴とする請求項9に記載の印刷装置。
  12. 前記判断手段は、前回のキャリブレーションの実行からの経過時間に基いて判断を行なうことを特徴とする請求項9ないし11のいずれかに記載の印刷装置。
  13. 前記判断手段は、当該印刷装置の所定の印刷条件を検出するセンサを用い、該センサの検出結果に基いて判断を行なうことを特徴とする請求項9ないし12のいずれかに記載の印刷装置。
  14. 前記印刷条件は、当該印刷装置環境の温度、湿度、または当該印刷装置で用いる感光ドラムの帯電状態であることを特徴とする請求項13に記載の印刷装置。
  15. 前記印刷データはホスト装置から転送されて当該印刷装置に入力される形態であり、前記判断手段は、前記ホスト装置から、該装置における印刷に係わる処理を検出して転送される指示に基づいて判断を行なうことを特徴とする請求項9ないし11のいずれかに記載の印刷装置。
  16. 前記印刷データはホスト装置から転送されて当該印刷装置に入力される形態であり、前記判断手段がキャリブレーションを実行すべきと判断すると、当該印刷装置から前記ホスト装置に対しキャリブレーション要求を出力し、これに対し、当該ホスト装置から前記印刷装置にキャリブレーションの指示が出力されてキャリブレーションが実行されることを特徴とする請求項9ないし15のいずれかに記載の印刷装置。
  17. 印刷データを供給するホスト装置と、該ホスト装置からの供給によって入力される印刷データに基いて印刷を行なう印刷装置で、当該印刷特性を所定のものとするためのキャリブレーションを実行する印刷装置と、を有して構成される印刷システムであって、
    印刷データの入力を待機する間に、キャリブレーションを実行するか否かを判断する判断手段と、
    該判断手段がキャリブレーションを実行すると判断したとき、印刷データが入力される前にキャリブレーションを実行する実行手段と、
    を具えたことを特徴とする印刷システム。
  18. コンピュータに、入力される印刷データに基いて印刷を行なう印刷装置の印刷特性を所定のものとするためのキャリブレーション処理を実行させるプログラムであって、前記処理は、
    印刷データの入力を待機する間に、キャリブレーションを実行するか否かを判断し、
    該判断でキャリブレーションを実行すると判断したとき、印刷データが入力される前にキャリブレーションを実行する、
    ステップを有したことを特徴とするプログラム。
  19. コンピュータに、入力される印刷データに基いて印刷を行なう印刷装置の印刷特性を所定のものとするためのキャリブレーション処理を実行させるプログラムを格納した記憶媒体であって、前記処理は、
    印刷データの入力を待機する間に、キャリブレーションを実行するか否かを判断し、
    該判断でキャリブレーションを実行すると判断したとき、印刷データが入力される前にキャリブレーションを実行する、
    ステップを有したことを特徴とする記憶媒体。
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