JP2004088866A - 電圧変換装置、判定方法、電圧変換における異常原因の判定をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents

電圧変換装置、判定方法、電圧変換における異常原因の判定をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 Download PDF

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尾崎 真仁
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Abstract

【課題】直流電源からの直流電圧を出力電圧に変換する電圧変換器における故障原因を判定可能な電圧変換装置を提供する。
【解決手段】制御装置30は、電流センサー11から直流電流IBを受け、その受けた直流電流IBに基づいてリアクトルL1が異常原因か否かを判定する。また、制御装置30は、リアクトルL1が異常原因でないとき、システムリレーSR1,SR2をオフし、昇圧コンバータ12を停止した状態でコンデンサC2に蓄積された直流電力を放電してNPNトランジスタQ1,Q2および電圧センサー13のいずれが異常原因か否かを判定する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、直流電源からの直流電圧を出力電圧に変換する電圧変換における異常原因を判定する電圧変換装置、電圧変換における異常原因を判定する判定方法、および電圧変換における異常原因の判定をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、環境に配慮した自動車としてハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)および電気自動車(Electric Vehicle)が大きな注目を集めている。そして、ハイブリッド自動車は、一部、実用化されている。
【0003】
このハイブリッド自動車は、従来のエンジンに加え、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とする自動車である。つまり、エンジンを駆動することにより動力源を得るとともに、直流電源からの直流電圧をインバータによって交流電圧に変換し、その変換した交流電圧によりモータを回転することによって動力源を得るものである。また、電気自動車は、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とする自動車である。
【0004】
このようなハイブリッド自動車または電気自動車においては、直流電源からの直流電圧が昇圧コンバータによって昇圧され、その昇圧された直流電圧がモータを駆動するインバータに供給されるようにすることも考えられている。
【0005】
すなわち、ハイブリッド自動車または電気自動車は、たとえば、図10に示すモータ駆動装置を搭載している。図10を参照して、モータ駆動装置300は、直流電源Bと、システムリレーSR1,SR2と、コンデンサC1,C2と、双方向コンバータ310と、電圧センサー320と、インバータ330とを備える。
【0006】
直流電源Bは、直流電圧を出力する。システムリレーSR1,SR2は、制御装置(図示せず)によってオンされると、直流電源Bからの直流電圧をコンデンサC1に供給する。コンデンサC1は、直流電源BからシステムリレーSR1,SR2を介して供給された直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧を双方向コンバータ310へ供給する。
【0007】
双方向コンバータ310は、リアクトル311と、NPNトランジスタ312,313と、ダイオード314,315とを含む。リアクトル311の一方端は直流電源Bの電源ラインに接続され、他方端はNPNトランジスタ312とNPNトランジスタ313との中間点、すなわち、NPNトランジスタ312のエミッタとNPNトランジスタ313のコレクタとの間に接続される。NPNトランジスタ312,313は、電源ラインとアースラインとの間に直列に接続される。そして、NPNトランジスタ312のコレクタは電源ラインに接続され、NPNトランジスタ313のエミッタはアースラインに接続される。また、各NPNトランジスタ312,313のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオード314,315が接続されている。
【0008】
双方向コンバータ310は、制御装置(図示せず)によってNPNトランジスタ312,313がオン/オフされ、コンデンサC1から供給された直流電圧を昇圧して出力電圧をコンデンサC2に供給する。また、双方向コンバータ310は、モータ駆動装置300が搭載されたハイブリッド自動車または電気自動車の回生制動時、交流モータM1によって発電され、インバータ330によって変換された直流電圧を降圧してコンデンサC1へ供給する。
【0009】
コンデンサC2は、双方向コンバータ310から供給された直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧をインバータ330へ供給する。電圧センサー320は、コンデンサC2の両側の電圧、すなわち、双方向コンバータ310の出力電圧VHを検出する。
【0010】
インバータ330は、コンデンサC2から直流電圧が供給されると制御装置(図示せず)からの制御に基づいて直流電圧を交流電圧に変換して交流モータM1を駆動する。これにより、交流モータM1は、トルク指令値によって指定されたトルクを発生するように駆動される。また、インバータ330は、モータ駆動装置300が搭載されたハイブリッド自動車または電気自動車の回生制動時、交流モータM1が発電した交流電圧を制御装置からの制御に基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧をコンデンサC2を介して双方向コンバータ310へ供給する。
【0011】
このように、モータ駆動装置300においては、交流モータM1が指令されたトルクを出力可能なように、双方向コンバータ310が直流電源Bからの直流電圧を出力電圧VHに昇圧し、その昇圧した出力電圧VHをインバータ330に供給する。したがって、双方向コンバータ310が正確に昇圧動作を行なうことができない場合、交流モータM1は、指令されたトルク値を出力できない。
【0012】
そこで、特開平2−308935号公報には、直流電源からの直流電圧を昇圧する昇圧チョッパの故障の有無を検出し、昇圧チョッパの故障を検出したとき、昇圧チョッパをバイパスして直流電源からの直流電圧を電気駆動手段へ直接供給する技術が開示されている。そして、昇圧チョッパの故障の有無は、出力電圧VHを検出し、その検出した出力電圧VHが所定値以下であるか否かにより検出される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平2−308935号公報に開示された技術では、昇圧チョッパが故障であるか否かを検出するだけであり、昇圧チョッパのうち、どの部分が故障原因であるかを検出することができないという問題がある。
【0014】
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、直流電源からの直流電圧を出力電圧に変換する電圧変換における故障原因を判定可能な電圧変換装置を提供することである。
【0015】
また、この発明の別の目的は、直流電源からの直流電圧を出力電圧に変換する電圧変換における故障原因を判定する判定方法を提供することである。
【0016】
さらに、この発明の別の目的は、直流電源からの直流電圧を出力電圧に変換する電圧変換における故障原因の判定をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
この発明によれば、電圧変換装置は、電圧変換器と、電流センサーと、判定手段とを備える。電圧変換器は、直流電源からの第1の電圧レベルを有する第1の直流電圧を第1の電圧レベルよりも高い第2の電圧レベルを有する第2の直流電圧に変換し、および/または第2の直流電圧を第1の直流電圧に変換する。電流センサーは、電圧変換器における電圧変換の動作中に電圧変換器と直流電源との間に流れる直流電流を検出する。判定手段は、電流センサーによって検出された直流電流に基づいて、電圧変換における異常原因を判定する。
【0018】
好ましくは、電圧変換器は、2つのスイッチング素子と、リアクトルとを含む。2つのスイッチング素子は、上アームおよび下アームを形成する。リアクトルは、一方端が2つのスイッチング素子の間に接続され、他方端が直流電源側に接続される。そして、判定手段は、第1の直流電圧から第2の直流電圧への昇圧動作が異常であり、かつ、直流電流が所定値よりも大きいとき、リアクトルが異常原因であると判定する。
【0019】
好ましくは、電圧変換装置は、コンデンサと、制御手段とをさらに備える。コンデンサは、第2の直流電圧によって駆動される負荷の入力側に、負荷に対して並列に接続される。制御手段は、昇圧動作が異常であり、かつ、直流電流が所定値以下であるとき、コンデンサの放電制御を行なう。
【0020】
好ましくは、電圧変換装置は、電圧センサーをさらに備える。電圧センサーは、コンデンサの放電制御中における負荷の入力側の電圧値を検出する。そして、判定手段は、さらに、電圧センサーが検出した電圧値に基づいて電圧センサーが異常か否かを判定する。
【0021】
好ましくは、判定手段は、コンデンサにおける放電の進行に伴い電圧値が所定の範囲内の値を保持するとき、電圧センサーが異常原因であると判定する。
【0022】
好ましくは、判定手段は、コンデンサにおける放電の進行に伴い電圧値が低下するとき、第1の直流電圧から第2の直流電圧への昇圧を制御するためのスイッチング素子が異常原因であると判定する。
【0023】
好ましくは、電圧変換装置は、コンデンサと、電圧センサーと、制御手段とをさらに備える。コンデンサは、第2の直流電圧によって駆動される負荷の入力側に、負荷に対して並列に接続される。電圧センサーは、コンデンサの放電制御中における負荷の入力側の電圧値を検出する。制御手段は、第2の直流電圧が指令電圧に不一致であるとき、コンデンサの放電制御を行なう。
【0024】
また、電圧変換器は、2つのスイッチング素子と、リアクトルとを含む。2つのスイッチング素子は、上アームおよび下アームを形成する。リアクトルは、一方端が2つのスイッチング素子の間に接続され、他方端が直流電源側に接続される。
【0025】
そして、判定手段は、第1の直流電圧から第2の直流電圧への昇圧が可能であり、かつ、コンデンサの放電の進行に伴い電圧値が低下するとき、第2の直流電圧から第1の直流電圧への降圧を制御するためのスイッチング素子が異常であると判定する。
【0026】
また、この発明によれば、直流電源からの第1の電圧レベルを有する第1の直流電圧を第1の電圧レベルよりも高い第2の電圧レベルを有する第2の直流電圧に変換し、および/または第2の直流電圧を第1の直流電圧に変換するときの電圧変換における異常原因を判定する判定方法は、第2の直流電圧が指令電圧に一致するか否かを検出する第1のステップと、電圧変換の動作中に、電圧変換を行なう電圧変換器と直流電源との間に流れる直流電流を検出する第2のステップと、第2の直流電圧が指令電圧に不一致であるとき、検出された直流電流に基づいて電圧変換における異常原因を判定する第3のステップとを備える。
【0027】
好ましくは、判定方法は、第1の直流電圧から第2の直流電圧への昇圧動作が異常であるか否かを判定する第4のステップをさらに備え、第3のステップは、さらに第4のステップにおいて昇圧動作が異常であると判定されたとき、異常原因を判定する。
【0028】
好ましくは、第3のステップは、直流電流が所定値よりも大きいか否かを判定する第1のサブステップと、直流電流が所定値よりも大きいとき、電圧変換器に含まれるリアクトルが異常原因であると判定する第2のサブステップとを含む。
【0029】
好ましくは、判定方法は、第2の直流電圧によって駆動される負荷の入力側に負荷に並列に接続されたコンデンサの放電制御を行なう第5のステップと、コンデンサの放電制御中における負荷の入力側の電圧値を検出する第6のステップとをさらに備え、第3のステップは、直流電流および電圧値に基づいて異常原因を判定する。
【0030】
好ましくは、第3のステップは、直流電流が所定値以下であるか否かを判定する第1のサブステップと、コンデンサの放電の進行に伴い、電圧値が所定の範囲内の値を保持するか否かを判定する第2のサブステップと、直流電流が所定値以下であり、かつ、電圧値が所定の範囲内の値を保持するとき、電圧センサーが異常原因であると判定する第3のサブステップとを含む。
【0031】
好ましくは、第3のステップは、直流電流が所定値以下であるか否かを判定する第1のサブステップと、コンデンサの放電の進行に伴い、電圧値が低下するか否かを判定する第2のサブステップと、直流電流が所定値以下であり、かつ、電圧値が低下するとき、第1の直流電圧から第2の直流電圧への昇圧を制御するためのスイッチング素子が異常原因であると判定する第3のサブステップとを含む。
【0032】
好ましくは、判定方法は、第1の直流電圧から第2の直流電圧への昇圧動作が正常であるか否かを検出する第4のステップと、第2の直流電圧によって駆動される負荷の入力側に負荷に並列に接続されたコンデンサの放電制御を行なう第5のステップと、コンデンサの放電制御中における負荷の入力側の電圧値を検出する第6のステップとをさらに備え、第3のステップは、コンデンサの放電の進行に伴い、電圧値が低下するか否かを判定する第1のサブステップと、昇圧動作が正常であり、直流電流が所定値以下であり、さらに、電圧値が低下するとき、第2の直流電圧から第1の直流電圧への降圧を制御するためのスイッチング素子が異常原因であると判定する第2のサブステップとを含む。
【0033】
さらに、この発明によれば、直流電源からの第1の電圧レベルを有する第1の直流電圧を第1の電圧レベルよりも高い第2の電圧レベルを有する第2の直流電圧に変換し、および/または第2の直流電圧を第1の直流電圧に変換するときの電圧変換における異常原因の判定をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体は、第2の直流電圧が指令電圧に一致するか否かを検出する第1のステップと、電圧変換の動作中に、電圧変換を行なう電圧変換器と直流電源との間に流れる直流電流を検出する第2のステップと、第2の直流電圧が指令電圧に不一致であるとき、検出された直流電流に基づいて電圧変換における異常原因を判定する第3のステップとをコンピュータを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【0034】
好ましくは、第1の直流電圧から第2の直流電圧への昇圧動作が異常であるか否かを判定する第4のステップをさらにコンピュータに実行させ、第3のステップは、さらに第4のステップにおいて昇圧動作が異常である判定されたとき、異常原因を判定する。
【0035】
好ましくは、第3のステップは、直流電流が所定値よりも大きいか否かを判定する第1のサブステップと、直流電流が所定値よりも大きいとき、電圧変換器に含まれるリアクトルが異常原因であると判定する第2のサブステップとを含む。
【0036】
好ましくは、第2の直流電圧によって駆動される負荷の入力側に負荷に並列に接続されたコンデンサの放電制御を行なう第5のステップと、コンデンサの放電制御中における負荷の入力側の電圧値を検出する第6のステップとをさらにコンピュータに実行させ、第3のステップは、直流電流および電圧値に基づいて異常原因を判定する。
【0037】
好ましくは、第3のステップは、直流電流が所定値以下であるか否かを判定する第1のサブステップと、コンデンサの放電の進行に伴い、電圧値が所定の範囲内の値を保持するか否かを判定する第2のサブステップと、直流電流が所定値以下であり、かつ、電圧値が所定の範囲内の値を保持するとき、電圧センサーが異常原因であると判定する第3のサブステップとを含む。
【0038】
好ましくは、第3のステップは、直流電流が所定値以下であるか否かを判定する第1のサブステップと、コンデンサの放電の進行に伴い、電圧値が低下するか否かを判定する第2のサブステップと、直流電流が所定値以下であり、かつ、電圧値が低下するとき、第1の直流電圧から第2の直流電圧への昇圧を制御するためのスイッチング素子が異常原因であると判定する第3のサブステップとを含む。
【0039】
好ましくは、第1の直流電圧から第2の直流電圧への昇圧動作が正常であるか否かを検出する第4のステップと、第2の直流電圧によって駆動される負荷の入力側に負荷に並列に接続されたコンデンサの放電制御を行なう第5のステップと、コンデンサの放電制御中における負荷の入力側の電圧値を検出する第6のステップとをさらにコンピュータに実行させ、第3のステップは、コンデンサの放電の進行に伴い、電圧値が低下するか否かを判定する第1のサブステップと、昇圧動作が正常であり、直流電流が所定値以下であり、さらに、電圧値が低下するとき、第2の直流電圧から第1の直流電圧への降圧を制御するためのスイッチング素子が異常原因であると判定する第2のサブステップとを含む。
【0040】
この発明によれば、直流電源と電圧変換器との間に流れる直流電流が検出される。この直流電流は、電圧変換器の性能を反映した電流である。
【0041】
したがって、検出された直流電流に基づいて、電圧変換装置の各部の異常原因を判定できる。
【0042】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0043】
図1を参照して、この発明の実施の形態による電圧変換装置を備えたモータ駆動装置100は、直流電源Bと、電圧センサー10と、システムリレーSR1,SR2と、コンデンサC1と、電圧変換器20と、インバータ14と、電流センサー24と、制御装置30とを備える。
【0044】
交流モータM1は、ハイブリッド自動車または電気自動車の駆動輪を駆動するためのトルクを発生するための駆動モータである。あるいは、このモータはエンジンにて駆動される発電機の機能を持つように、そして、エンジンに対して電動機として動作し、たとえば、エンジン始動を行ない得るようなものとしてハイブリッド自動車に組み込まれるようにしてもよい。
【0045】
電圧変換器20は、電流センサー11と、昇圧コンバータ12と、コンデンサC2と、電圧センサー13とを含む。
【0046】
昇圧コンバータ12は、リアクトルL1と、NPNトランジスタQ1,Q2と、ダイオードD1,D2とを含む。リアクトルL1の一方端は直流電源Bの電源ラインに接続され、他方端はNPNトランジスタQ1とNPNトランジスタQ2との中間点、すなわち、NPNトランジスタQ1のエミッタとNPNトランジスタQ2のコレクタとの間に接続される。NPNトランジスタQ1,Q2は、電源ラインとアースラインとの間に直列に接続される。そして、NPNトランジスタQ1のコレクタは電源ラインに接続され、NPNトランジスタQ2のエミッタはアースラインに接続される。また、各NPNトランジスタQ1,Q2のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD1,D2が接続されている。
【0047】
コンデンサC2は、昇圧コンバータ12の出力側、つまり、インバータ14の入力側に、インバータ14に対して並列に接続される。
【0048】
インバータ14は、U相アーム15と、V相アーム16と、W相アーム17とから成る。U相アーム15、V相アーム16、およびW相アーム17は、電源ラインとアースラインとの間に並列に設けられる。
【0049】
U相アーム15は、直列接続されたNPNトランジスタQ3,Q4から成り、V相アーム16は、直列接続されたNPNトランジスタQ5,Q6から成り、W相アーム17は、直列接続されたNPNトランジスタQ7,Q8から成る。また、各NPNトランジスタQ3〜Q8のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD3〜D8がそれぞれ接続されている。
【0050】
各相アームの中間点は、交流モータM1の各相コイルの各相端に接続されている。すなわち、交流モータM1は、3相の永久磁石モータであり、U,V,W相の3つのコイルの一端が中点に共通接続されて構成され、U相コイルの他端がNPNトランジスタQ3,Q4の中間点に、V相コイルの他端がNPNトランジスタQ5,Q6の中間点に、W相コイルの他端がNPNトランジスタQ7,Q8の中間点にそれぞれ接続されている。
【0051】
直流電源Bは、ニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池から成る。電圧センサー10は、直流電源Bから出力される直流電圧VBを検出し、その検出した直流電圧VBを制御装置30へ出力する。システムリレーSR1,SR2は、制御装置30からの信号SEによりオン/オフされる。より具体的には、システムリレーSR1,SR2は、H(論理ハイ)レベルの信号SEによりオンされ、L(論理ロー)レベルの信号SEによりオフされる。
【0052】
コンデンサC1は、直流電源Bから供給された直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧を昇圧コンバータ12へ供給する。
【0053】
電流センサー11は、直流電源Bと昇圧コンバータ12との間に流れる直流電流IBを検出し、その検出した直流電流IBを制御装置30へ出力する。
【0054】
昇圧コンバータ12は、コンデンサC1から供給された直流電圧を昇圧してコンデンサC2へ供給する。より具体的には、昇圧コンバータ12は、制御装置30から信号PWUを受けると、信号PWUによってNPNトランジスタQ2がオンされた期間に応じて直流電圧を昇圧してコンデンサC2に供給する。
【0055】
また、昇圧コンバータ12は、制御装置30から信号PWDを受けると、コンデンサC2を介してインバータ14から供給された直流電圧を降圧して直流電源Bを充電する。
【0056】
さらに、昇圧コンバータ12は、制御装置30から信号STPを受けると、その動作を停止する。
【0057】
コンデンサC2は、昇圧コンバータ12からの直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧をインバータ14へ供給する。電圧センサー13は、コンデンサC2の両端の電圧、すなわち、昇圧コンバータ12の出力電圧VH(インバータ14への入力電圧に相当する。以下同じ。)を検出し、その検出した出力電圧VHを制御装置30へ出力する。
【0058】
インバータ14は、コンデンサC2から直流電圧が供給されると制御装置30からの信号PWMIに基づいて直流電圧を交流電圧に変換して交流モータM1を駆動する。これにより、交流モータM1は、トルク指令値TRによって指定されたトルクを発生するように駆動される。
【0059】
また、インバータ14は、モータ駆動装置100が搭載されたハイブリッド自動車または電気自動車の回生制動時、交流モータM1が発電した交流電圧を制御装置30からの信号PWMCに基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧をコンデンサC2を介して昇圧コンバータ12へ供給する。なお、ここで言う回生制動とは、ハイブリッド自動車または電気自動車を運転するドライバーによるフットブレーキ操作があった場合の回生発電を伴う制動や、フットブレーキを操作しないものの、走行中にアクセルペダルをオフすることで回生発電をさせながら車両を減速(または加速の中止)させることを含む。
【0060】
さらに、インバータ14は、制御装置30からの信号PWDCに基づいて、コンデンサC2に蓄積された直流電圧を交流電圧に変換し、その変換した交流電圧を交流モータM1へ供給する。つまり、インバータ14は、制御装置30から信号PWDCを受けると、コンデンサC2に蓄積された直流電力を放電するための動作を行なう。
【0061】
電流センサー24は、交流モータM1に流れるモータ電流MCRTを検出し、その検出したモータ電流MCRTを制御装置30へ出力する。
【0062】
制御装置30は、外部に設けられたECU(Electrical Control Unit)から入力されたトルク指令値TRおよびモータ回転数MRN、電圧センサー10からの直流電圧VB、電圧センサー13からの出力電圧VH、および電流センサー24からのモータ電流MCRTに基づいて、後述する方法により昇圧コンバータ12を駆動するための信号PWUとインバータ14を駆動するための信号PWMIとを生成し、その生成した信号PWUおよび信号PWMIをそれぞれ昇圧コンバータ12およびインバータ14へ出力する。
【0063】
信号PWUは、昇圧コンバータ12がコンデンサC1からの直流電圧を出力電圧VHに変換する場合に昇圧コンバータ12を駆動するための信号である。そして、制御装置30は、昇圧コンバータ12が直流電圧VBを出力電圧VHに変換する場合に、出力電圧VHをフィードバック制御し、出力電圧VHが制御電圧VHctlになるように昇圧コンバータ12を駆動するための信号PWUを生成する。信号PWUの生成方法については後述する。
【0064】
また、制御装置30は、ハイブリッド自動車または電気自動車が回生制動モードに入ったことを示す信号を外部のECUから受けると、交流モータM1で発電された交流電圧を直流電圧に変換するための信号PWMCを生成してインバータ14へ出力する。この場合、インバータ14のNPNトランジスタQ3〜Q8は信号PWMCによってスイッチング制御される。これにより、インバータ14は、交流モータM1で発電された交流電圧を直流電圧に変換して昇圧コンバータ12へ供給する。
【0065】
さらに、制御装置30は、ハイブリッド自動車または電気自動車が回生制動モードに入ったことを示す信号を外部のECUから受けると、インバータ14から供給された直流電圧を降圧するための信号PWDを生成し、その生成した信号PWDを昇圧コンバータ12へ出力する。これにより、交流モータM1が発電した交流電圧は、直流電圧に変換され、降圧されて直流電源Bに供給される。
【0066】
さらに、制御装置30は、電圧センサー10からの直流電圧VB、電圧センサー13からの出力電圧VH、電流センサー11からの直流電流IBおよび電流センサー24からのモータ電流MCRTに基づいて、後述する方法によって、電圧変換器20における故障原因を判定する。この場合、制御装置30は、その故障原因の判定動作において、信号STPおよび信号PWDCを生成し、その生成した信号STPおよび信号PWDCをそれぞれ昇圧コンバータ12およびインバータ14へ出力する。そして、制御装置30は、故障原因の判定動作を終了すると、その判定結果を示す信号RESをモータ駆動装置100の外部に設けられた表示装置35へ出力する。表示装置35は、判定結果を表示する。
【0067】
さらに、制御装置30は、システムリレーSR1,SR2をオン/オフするための信号SEを生成してシステムリレーSR1,SR2へ出力する。
【0068】
図2は、制御装置30の機能ブロック図である。図2を参照して、制御装置30は、モータトルク制御手段301と、判定手段302と、電圧変換制御手段303とを含む。
【0069】
モータトルク制御手段301は、トルク指令値TR、直流電源Bから出力された直流電圧VB、モータ電流MCRT、モータ回転数MRNおよび昇圧コンバータ12の出力電圧VHに基づいて、交流モータM1の駆動時、後述する方法により昇圧コンバータ12のNPNトランジスタQ1,Q2をオン/オフするための信号PWUと、インバータ14のNPNトランジスタQ3〜Q8をオン/オフするための信号PWMIとを生成し、その生成した信号PWUおよび信号PWMIをそれぞれ昇圧コンバータ12およびインバータ14へ出力する。
【0070】
また、モータトルク制御手段301は、信号PWUおよび信号PWMIを生成する過程において演算した制御電圧VHctlを判定手段302へ出力する。この制御電圧VHctlは、昇圧コンバータ12の出力電圧VHをフィードバック制御するための制御電圧である。
【0071】
さらに、モータトルク制御手段301は、判定手段302から信号DTEを受けると、昇圧コンバータ12の動作を停止するための信号STPと、コンデンサC2に蓄積された直流電力を放電するための信号PWDCとを生成し、その生成した信号STPおよび信号PWDCをそれぞれ昇圧コンバータ12およびインバータ14へ出力する。
【0072】
判定手段302は、電圧センサー10からの直流電圧VB、電流センサー11からの直流電流IB、電圧センサー13からの出力電圧VH、電流センサー24からのモータ電流MCRTおよびモータトルク制御手段301からの制御電圧VHctlに基づいて、後述する方法によって、電圧変換器20による直流電圧VBから出力電圧VHへの電圧変換における異常原因を判定する。そして、判定手段302は、その判定過程において、昇圧コンバータ12のリアクトルL1以外が異常原因であると判定した場合、昇圧コンバータ12を停止し、かつ、コンデンサC2に蓄積された直流電力を放電するための信号DTEを生成し、その生成した信号DTEをモータトルク制御手段301へ出力する。また、判定手段302は、判定結果を示す信号RESを生成し、その生成した信号RESを表示装置35へ出力する。
【0073】
電圧変換制御手段303は、回生制動時、ハイブリッド自動車または電気自動車が回生制動モードに入ったことを示す信号RGEを外部のECUから受けると、交流モータM1が発電した交流電圧を直流電圧に変換するための信号PWMCを生成してインバータ14へ出力する。
【0074】
また、電圧変換制御手段302は、回生制動時、信号RGEを外部のECUから受けると、インバータ14から供給された直流電圧を降圧するための信号PWDを生成して昇圧コンバータ12へ出力する。このように、昇圧コンバータ12は、直流電圧を降圧するための信号PWDにより直流電圧を降下させることもできるので、双方向コンバータの機能を有するものである。
【0075】
図3は、モータトルク制御手段301の機能ブロック図である。図3を参照して、モータトルク制御手段301は、モータ制御用相電圧演算部40と、インバータ用PWM信号変換部42と、インバータ入力電圧指令演算部50と、フィードバック電圧指令演算部52と、デューティー比変換部54とを含む。
【0076】
モータ制御用相電圧演算部40は、昇圧コンバータ12の出力電圧VH、すなわち、インバータ14への入力電圧を電圧センサー13から受け、交流モータM1の各相に流れるモータ電流MCRTを電流センサー24から受け、トルク指令値TRを外部ECUから受ける。そして、モータ制御用相電圧演算部40は、これらの入力される信号に基づいて、交流モータM1の各相のコイルに印加する電圧を計算し、その計算した結果をインバータ用PWM信号変換部42へ供給する。
【0077】
インバータ用PWM信号変換部42は、モータ制御用相電圧演算部40から受けた計算結果に基づいて、実際にインバータ14の各NPNトランジスタQ3〜Q8をオン/オフするための信号PWMIを生成し、その生成した信号PWMIをインバータ14の各NPNトランジスタQ3〜Q8へ出力する。
【0078】
これにより、各NPNトランジスタQ3〜Q8は、スイッチング制御され、交流モータM1が指令されたトルクを出すように交流モータM1の各相に流す電流を制御する。このようにして、モータ駆動電流が制御され、トルク指令値TRに応じたモータトルクが出力される。
【0079】
また、インバータ用PWM信号変換部42は、判定手段302から信号DTEを受けると、モータ制御用相電圧演算部40からの計算結果に拘わらず、コンデンサC2に蓄積された直流電力を放電するようにインバータ14を駆動するための信号PWDCを生成し、その生成した信号PWDCをインバータ14のNPNトランジスタQ3〜Q8へ出力する。
【0080】
一方、インバータ入力電圧指令演算部50は、トルク指令値TRおよびモータ回転数MRNに基づいてインバータ入力電圧の制御値(目標値)、すなわち、制御電圧VHctlを演算し、その演算した制御電圧VHctlをフィードバック電圧指令演算部52および判定手段302へ出力する。
【0081】
フィードバック電圧指令演算部52は、電圧センサー13からの昇圧コンバータ12の出力電圧VHと、インバータ入力電圧指令演算部50からの制御電圧VHctlとに基づいて、フィードバック電圧指令Vdccom_fbを演算し、その演算したフィードバック電圧指令Vdccom_fbをデューティー比変換部54へ出力する。
【0082】
デューティー比変換部54は、電圧センサー10からのバッテリ電圧VBと、フィードバック電圧指令演算部52からのフィードバック電圧指令Vdccom_fbと、電圧センサー13からの出力電圧VHとに基づいて、電圧センサー13からの出力電圧VHを、フィードバック電圧指令演算部52からのフィードバック電圧指令Vdccom_fbに設定するためのデューティー比を演算し、その演算したデューティー比に基づいて昇圧コンバータ12のNPNトランジスタQ1,Q2をオン/オフするための信号PWUを生成する。そして、デューティー比変換部54は、生成した信号PWUを昇圧コンバータ12のNPNトランジスタQ1,Q2へ出力する。
【0083】
なお、昇圧コンバータ12の下側のNPNトランジスタQ2のオンデューティーを大きくすることによりリアクトルL1における電力蓄積が大きくなるため、より高電圧の出力を得ることができる。一方、上側のNPNトランジスタQ1のオンデューティーを大きくすることにより電源ラインの電圧が下がる。そこで、NPNトランジスタQ1,Q2のデューティー比を制御することで、電源ラインの電圧を直流電源Bの出力電圧以上の任意の電圧に制御可能である。
【0084】
また、デューティー比変換部54は、判定手段302から信号DTEを受けると、フィードバック電圧指令演算部52からのフィードバック電圧指令Vdccom_fbに拘わらず、昇圧コンバータ12を停止するための信号STPを生成し、その生成した信号STPを昇圧コンバータ12のNPNトランジスタQ1,Q2へ出力する。
【0085】
図4を参照して、判定手段302は、メモリ3021と、演算部3022と、判定部3023とを含む。
【0086】
メモリ3021は、直流電源Bと昇圧コンバータ12との間の配線抵抗Rと、昇圧コンバータ12とインバータ14との間に流れる直流電流のリプル成分Irと、昇圧コンバータ12が停止したときの出力電圧VH0と、昇圧不能フラグFGBと、降圧不能フラグFGDと、所定値Kとを記憶する。
【0087】
演算部3022は、モータトルク制御手段301のインバータ入力電圧指令演算部50からの制御電圧VHctl、電圧センサー10からの直流電圧VB、電流センサー24からのモータ電流MCRTおよび電圧センサー13からの出力電圧VHを受ける。そして、演算部3022は、メモリ3021から配線抵抗Rを読出し、直流電圧VBを配線抵抗Rによって除算して、リアクトルL1が短絡したときの直流電流IBsを演算する。そして、演算部3022は、演算した直流電流IBsを判定部3023へ出力する。
【0088】
また、演算部3022は、モータ電流MCRTおよび出力電圧VHに基づいて、インバータ14および交流モータM1で消費される負荷消費電力を演算する。そして、演算部3022は、演算した負荷消費電力を直流電圧VBによって除算して電圧変換器20の出力側に流れる直流電流IL0を演算する。また、演算部3022は、メモリ3021からリプル成分Irを読出し、その読出したリプル成分Irを、演算した直流電流IL0に加えて電圧変換器20の出力側で消費されるべき直流電流IL(=IL0+Ir)を演算する。そして、演算部3022は、直流電流ILを判定部3023へ出力する。
【0089】
さらに、演算部3022は、制御電圧VHctlと出力電圧VHとの差ΔVHを演算し、さらに、差ΔVHの絶対値|ΔVH|を演算する。そして、演算部3022は、絶対値|ΔVH|を判定部3023へ出力する。
【0090】
判定部3023は、インバータ入力電圧指令演算部50からの制御電圧VHctl、電圧センサー13からの出力電圧VH、電流センサー11からの直流電流IB、演算部3022からの直流電流IBs,IL、および演算部3022からの絶対値|ΔVH|を受ける。
【0091】
判定部3023は、メモリ3021から所定値Kを読出し、絶対値|ΔVH|が所定値Kよりも大きいか否かを判定する。そして、判定部3023は、絶対値|ΔVH|が所定値Kよりも大きくないとき、出力電圧VHが制御電圧VHctlに一致すると判定する。一方、判定部3023は、絶対値|ΔVH|が所定値Kよりも大きいとき、出力電圧VHが制御電圧VHctlに一致しないと判定する。
【0092】
また、判定部3023は、制御電圧VHctlが出力電圧VHよりも大きいか否かを判定する。そして、判定部3023は、制御電圧VHctlが出力電圧VHよりも大きくないとき、電圧変換器20における昇圧動作が正常であると判定し、制御電圧VHctlが出力電圧VHよりも大きいとき、電圧変換器20における昇圧動作が異常であると判定する。そして、判定部3023は、昇圧動作が正常であるとき、降圧不能フラグFGDを「1」に設定し、昇圧動作が異常であるとき、昇圧不能フラグFGBを「1」に設定する。判定部3023は、設定した降圧不能フラグFGDまたは昇圧不能フラグFGBをメモリ3021へ記憶する。
【0093】
さらに、判定部3023は、電流センサー11から受けた直流電流IBが演算部3022から受けた直流電流IBsと殆ど同じであるか否かを確認する。この直流電流IBが直流電流IBsと殆ど同じであることは、直流電流IBのオーダーが直流電流IBsのオーダーと一致することを意味する。
【0094】
これは、次の理由による。直流電流IBsは、直流電源Bから出力される直流電圧VBを、直流電源Bと昇圧コンバータ12との間の配線抵抗Rで除算することにより得られるので、昇圧コンバータ12において短絡が生じた場合の電流となる。したがって、電流センサー11によって実測された直流電流IBが、昇圧コンバータ12において短絡が生じた場合に理論的に得られる直流電流IBsにオーダー的に一致すれば、直流電流IBに基づいて昇圧コンバータ12において短絡が生じていると判定できるからである。
【0095】
そして、判定部3023は、直流電流IB(≒IBs)が直流電流ILよりも大きいか否かを判定する。直流電流IB(≒IBs)が直流電流ILよりも大きいとき、判定部3023は、昇圧コンバータ12のリアクトルL1が短絡したと判定する。また、直流電流IB(≒IBs)が直流電流IL以下であるとき、判定部3023は、リアクトルL1は短絡していないと判定する。
【0096】
この場合、電流センサー11によって実測された直流電流IBが、昇圧コンバータ12において短絡が生じたときの理論的な直流電流IBsに一致すれば、リアクトルL1において短絡が生じていると判定可能であるが、その判定の信頼性を高くするために、直流電流IB(≒IBs)が、リアクトルL1において短絡が生じていない場合のインバータ14側の直流電流ILよりも大きいことを確認することとしたものである。
【0097】
また、直流電流IB(≒IBs)が直流電流ILよりも大きいと判定した場合に、短絡の原因が昇圧コンバータ12のリアクトルL1であるとしたのは、昇圧コンバータ12においては、NPNトランジスタQ1,Q2およびダイオードD1,D2が短絡することは想定し難いからである。
【0098】
このように、判定部3023は、電流センサー11から受けた直流電流IBに基づいて昇圧コンバータ12のリアクトルL1が短絡したか否かを判定する。
【0099】
さらに、判定部3023は、リアクトルL1が短絡したと判定したとき、リアクトルL1が短絡したことを示す信号RES1、Lレベルの信号SE、および信号DTEを生成する。そして、判定部3023は、生成した信号RES1を表示装置35へ出力し、生成したLレベルの信号SEをシステムリレーSR1,SR2へ出力し、生成した信号DTEをモータトルク制御手段301のデューティー比変換部54のみへ出力する。すなわち、判定部3023は、リアクトルL1が短絡したと判定したとき、異常原因を表示し、かつ、昇圧コンバータ12を停止し、システムリレーSR1,SR2をオフするように昇圧コンバータ12およびシステムリレーSR1,SR2を制御する。
【0100】
さらに、判定部3023は、直流電流IB(≒IBs)が直流電流ILよりも大きくないとき、つまり、リアクトルL1が短絡していないとき、または降圧不能フラグFGDを「1」に設定したとき、Lレベルの信号SEおよび信号DTEを生成する。そして、判定部3023は、生成したLレベルの信号SEをシステムリレーSR1,SR2へ出力し、生成した信号DTEをモータトルク制御手段301のインバータ用PWM信号変換部42およびデューティー比変換部54へ出力する。また、判定部3023は、リアクトルL1が短絡していないと判定したとき、または降圧不能フラグFGDを「1」に設定したときに電圧センサー13から受けた出力電圧VHを保持値VH0としてメモリ3021に記憶する。
【0101】
なお、信号DTEをモータトルク制御手段301のインバータ用PWM信号変換部42およびデューティー比変換部54へ出力することによって、インバータ用PWM信号変換部42は、信号PWDCを生成してインバータ14へ出力し、デューティー比変換部54は、信号STPを生成して昇圧コンバータ12へ出力する。したがって、判定部3023が信号DTEをモータトルク制御手段301へ出力することは、昇圧コンバータ12を停止し、かつ、コンデンサC2に蓄積された直流電力の放電制御を行なうことに相当する。
【0102】
このように、判定部3023は、リアクトルL1が短絡していないとき、または降圧不能フラグFGDを「1」に設定したとき、システムリレーSR1,SR2をオフし、昇圧コンバータ12を停止し、コンデンサC2に蓄積された直流電力を放電するようにシステムリレーSR1,SR2、昇圧コンバータ12およびインバータ14を制御する。
【0103】
さらに、判定部3023は、メモリ3021から保持値VH0を読出し、昇圧コンバータ12を停止した状態でコンデンサC2に蓄積された直流電力の放電制御中に電圧センサー13から出力電圧VHを受ける。そして、判定部3023は、出力電圧VHが保持値VH0と一致するか否かを判定する。この場合、判定部3023は、出力電圧VHと保持値VH0との差が電圧センサー13の検出誤差範囲内であれば、出力電圧VHは保持値VH0に一致すると判定する。すなわち、コンデンサC2の放電制御中に、出力電圧VHが、保持値VH0に電圧センサー13の検出誤差を加えた値の範囲内で変化しているとき、判定部3023は、出力電圧VHが保持値VH0に一致すると判定する。
【0104】
判定部3023は、出力電圧VHが保持値VH0に一致するとき、電圧センサー13が故障していると判定する。そして、判定部3023は、電圧センサー13が故障していることを示す信号RES2を生成して表示装置35へ出力する。また、判定部3023は、出力電圧VHが保持値VH0に不一致であるとき、電圧センサー13は正常であると判定する。
【0105】
なお、出力電圧VHが保持値VH0に一致する場合、電圧センサー13が故障していると判定することにしたのは、次の理由による。昇圧コンバータ12を停止した状態でコンデンサC2に蓄積された直流電力をインバータ14側に放電すれば、電圧センサー13からの出力電圧VHは、通常、低下する。この場合、昇圧コンバータ12は停止されているので、出力電圧VHが保持値VH0に一致するということは、電圧センサー13が故障していることしか想定できないからである。
【0106】
さらに、判定部3023は、電圧センサー13が正常であると判定したとき、メモリ3021から昇圧不能フラグFGBを読出し、その読出した昇圧不能フラグFGBが「1」に設定されているか否かを判定する。そして、判定部3023は、昇圧不能フラグFGBが「1」に設定されているとき、NPNトランジスタQ2が故障していると判定する。昇圧不能フラグFGBが「1」に設定されていることは、電圧変換器20における昇圧動作が異常であることを意味し、電圧センサー13は正常であるので、直流電圧VBの昇圧動作に最も寄与するNPNトランジスタQ2が故障していると判定することにしたものである。
【0107】
そして、判定部3023は、NPNトランジスタQ2が故障したことを示す信号RES3を生成して表示装置35へ出力する。
【0108】
一方、判定部3023は、昇圧不能フラグFGBが「1」に設定されていないとき、NPNトランジスタQ2は正常であると判定する。
【0109】
さらに、判定部3023は、NPNトランジスタQ2が正常であるとき、メモリ3021から降圧不能フラグFGDを読出し、その読出した降圧不能フラグFGDが「1」に設定されているか否かを判定する。そして、判定部3023は、降圧不能フラグFGDが「1」に設定されているとき、NPNトランジスタQ1が故障していると判定する。降圧不能フラグFGDが「1」に設定されていることは、電圧変換器20における降圧動作が異常であることを意味し、電圧センサー13およびNPNトランジスタQ2は正常であるので、降圧動作に最も寄与するNPNトランジスタQ1が故障していると判定することにしたものである。
【0110】
そして、判定部3023は、NPNトランジスタQ1が故障したことを示す信号RES4を生成して表示装置35へ出力する。
【0111】
一方、判定部3023は、降圧不能フラグFGDが「1」に設定されていないとき、NPNトランジスタQ1は故障していないと判定し、異常原因の判定動作を初期化する。
【0112】
図5を参照して、電圧変換器20における電圧変換の異常原因を判定する動作について説明する。
【0113】
異常原因の判定動作が開始されると、判定部3023は、メモリ3021から所定値Kを読出し、演算部3021から受けた絶対値|ΔVH|(=|VHctl−VH|)が所定値Kよりも大きいか否かを判定する(ステップS1)。そして、絶対値|ΔVH|が所定値Kよりも大きくないと判定されたとき、判定動作は初期化される(ステップS2)。
【0114】
一方、ステップS1において、絶対値|ΔVH|が所定値Kよりも大きいと判定されたとき、判定部3023は、昇圧コンバータ12の出力電圧VHが制御電圧VHctlになるようにフィードバック制御されていないと判定し、次に、制御電圧VHctlが出力電圧VHよりも大きいか否かを判定する(ステップS3)。
【0115】
ステップS3において、制御電圧VHctlが出力電圧VHよりも大きくないと判定されたとき、つまり、制御電圧VHctlが出力電圧VH以下であるとき、判定部3023は、メモリ3021から降圧不能フラグFGDを読出し、その読出した降圧不能フラグFGDを「1」に設定してメモリ3021に記憶する(ステップS4)。その後、ステップS9へ移行する。
【0116】
一方、ステップS3において、制御電圧VHctlが出力電圧VHよりも大きいと判定されたとき、判定部3023は、電圧変換器20における昇圧動作が異常であると判定する。そして、判定部3023は、メモリ3021から昇圧不能フラグFGBを読出し、その読出した昇圧不能フラグFGBを「1」に設定してメモリ3021に記憶する(ステップS5)。
【0117】
その後、判定部3023は、電流センサー11から受けた直流電流IBが演算部3021から受けた直流電流IBsに一致するか否かを判定し、さらに、直流電流IBが演算部3021から受けた直流電流ILよりも大きいか否かを判定する(ステップS6)。
【0118】
ステップS6において、直流電流IBが直流電流IBsに一致し、かつ、直流電流IBが直流電流ILよりも大きいとき、判定部3023は、昇圧コンバータ12のリアクトルL1が短絡していると判定する(ステップS7)。そして、判定部3023は、リアクトルL1が短絡していることを示す信号RES1、Lレベルの信号SE、および信号DTEを生成し、その生成した信号RES1を表示装置35へ出力し、生成したLレベルの信号SEをシステムリレーSR1,SR2へ出力し、生成した信号DTEをモータトルク制御手段301のデューティー比変換部54のみへ出力する。これにより、リアクトルL1が短絡しているという異常が表示装置35に表示され、システムリレーSR1,SR2がオフされ、昇圧コンバータ12が停止される(ステップS8)。
【0119】
一方、ステップS6において、直流電流IB(≒IBs)が直流電流IL以下であるとき、判定部3023は、リアクトルL1は短絡していないと判定し、判定動作はステップS9へ移行する。
【0120】
ステップS4の後、または、リアクトルL1が短絡していないとき、判定部3023は、Lレベルの信号SEおよび信号DTEを生成し、その生成したLレベルの信号SEをシステムリレーSR1,SR2へ出力し、生成した信号DTEをモータトルク制御手段301のインバータ用PWM信号変換部42およびデューティー比変換部54へ出力する。これによって、システムリレーSR1,SR2がオフされ、昇圧コンバータ12が停止され、コンデンサC2に蓄積された直流電力がインバータ14側へ放電される。また、判定部3023は、リアクトルL1が短絡していないと判定したとき、または降圧不能フラグFGDを「1」に設定したときに電圧センサー13から受けた出力電圧VHを保持値VH0としてメモリ3021に記憶する(ステップS9)。
【0121】
ステップS8またはステップS9の後、判定部3023は、リアクトルL1が短絡していると判定したか否かを判定し(ステップS10)、リアクトルL1が短絡していると判定しているとき、異常原因の判定動作は初期化される(ステップS11)。
【0122】
一方、ステップS10において、リアクトルL1が短絡していると判定していないとき、判定部3023は、メモリ3021から保持値VH0を読出し、昇圧コンバータ12を停止した状態でコンデンサC2の放電動作を行なっているときの出力電圧VHが保持値VH0に一致するか否かを判定する(ステップS12)。
【0123】
ステップS12において、出力電圧VHが保持値VH0に一致すると判定されたとき、判定部3023は、電圧センサー13が故障していると判定し(ステップS13)、電圧センサー13が故障していることを示す信号RES2を生成して表示装置35へ出力する。そして、電圧センサー13が故障していることが表示装置35に表示される(ステップS14)。
【0124】
一方、ステップS12において、出力電圧VHが保持値VH0に不一致であると判定されたとき、判定部3023は、メモリ3021から昇圧不能フラグFGBを読出し、その読出した昇圧不能フラグFGBが「1」に設定されているか否かを判定する(ステップS15)。ステップS15において、昇圧不能フラグFGBが「1」に設定されていると判定されたとき、判定部3023は、昇圧コンバータ12のNPNトランジスタQ2が故障していると判定する(ステップS16)。そして、判定部3023は、NPNトランジスタQ2が故障していることを示す信号RES3を生成して表示装置35へ出力し、NPNトランジスタQ2が故障していることが表示装置35に表示される(ステップS17)。
【0125】
なお、ステップS12において、出力電圧VHが保持値VH0に不一致であると判定されることは、電圧センサー13から受けた出力電圧VHが低下していると判定されることに相当する。なぜなら、ステップS12における出力電圧VHが保持値VH0に一致するか否かの判定は、昇圧コンバータ12を停止し、かつ、コンデンサC2の放電動作を行なっている状態で行なわれるので、出力電圧VHが保持値VH0に不一致であることは、出力電圧VHが低下していることを意味するからである。したがって、ステップS12,S15における判定は、昇圧動作が異常であり、電圧センサー13からの出力電圧VHが低下しているとき、昇圧制御用のNPNトランジスタQ2が故障していると判定することに相当する。
【0126】
一方、ステップS15において、昇圧不能フラグFGBが「1」に設定されていないと判定されたとき、判定部3023は、メモリ3021から降圧不能フラグFGDを読出し、その読出した降圧不能フラグFGDが「1」に設定されているか否かを判定する(ステップS18)。
【0127】
ステップS18において、降圧不能フラグFGDが「1」に設定されているとき、判定部3023は、NPNトランジスタQ1が故障していると判定し(ステップS19)、NPNトランジスタQ1が故障していることを示す信号RES4を生成して表示装置35へ出力する。そして、NPNトランジスタQ1が故障していることが表示装置35に表示される(ステップS20)。
【0128】
一方、ステップS18において、降圧不能フラグFGDが「1」に設定されていないとき、判定部3023は、NPNトランジスタQ1は故障していないと判定し、判定動作が初期化される(ステップS21)。
【0129】
これによって、異常原因の判定動作が終了する。
図5に示すフローチャートにおいて、ステップS5,S6,S7,S8のフロー、およびステップS5,S6,S9のフローは、直流電圧VBから出力電圧VHへの昇圧動作が異常である場合において、電流センサー11によって検出された直流電流IBに基づいて、昇圧動作の異常原因を判定するフローである。すなわち、ステップS5,S6,S7,S8のフローは、直流電流IBに基づいて昇圧コンバータ12のリアクトルL1が故障していると判定し、ステップS5,S6,S9のフローは、直流電流IBに基づいて、リアクトルL1が正常であると判定する。
【0130】
そして、ステップS8からステップS10へ移行した場合、ステップS10において、必ず、リアクトルL1が短絡していると判定されるため、ステップS12以降の各ステップが実行されるのは、ステップS9からステップS10へ移行した場合である。つまり、リアクトルL1が故障していないと判定された場合に、ステップS12以降の各ステップが実行され、電圧センサー13からの出力電圧VHを用いて、電圧センサー13、NPNトランジスタQ2,およびNPNトランジスタQ1の各々が異常か否かが判定される。
【0131】
また、ステップS3,S4,S9のフローは、直流電圧VBから出力電圧VHへの昇圧動作が正常であるが、出力電圧VHが制御電圧VHctlに一致しない場合のフローである。この場合にも、ステップS9において、昇圧コンバータ12の停止、およびコンデンサC2に蓄積された直流電力の放電が行なわれる。
【0132】
これは、次の理由による。直流電圧VBから出力電圧VHへの昇圧動作に重要な役割を果たすのは、リアクトルL1およびNPNトランジスタQ2であり、この昇圧動作が正常であるので、ステップS3,S4,S9のフローにおいては、リアクトルL1およびNPNトランジスタQ2は故障原因ではない。また、電圧センサー13が故障原因であるならば、ステップS3において昇圧動作が正常であると判定されないので、電圧センサー13も故障原因ではない。そうすると、NPNトランジスタQ1が故障原因である可能性が最も高いので、NPNトランジスタQ1が実際に故障しているか否かを判定するために、ステップS9において、その判定の前提となる昇圧コンバータ12を停止した状態でのコンデンサC2に蓄積された直流電力の放電を行なうことにしたものである。そして、NPNトランジスタQ1が実際に故障原因であるか否かは、ステップS12以降のフローにおいて判定することにしたものである。また、NPNトランジスタQ1は、昇圧コンバータ12の出力側の直流電圧を入力側の直流電圧に降圧する際に、最も重要な役割を果たすので、ステップS4において、降圧不能フラグFGDを「1」に設定することにしたものである。
【0133】
なお、図5に示すフローチャートに従って行なわれる異常原因の判定動作は、昇圧コンバータ12の停止、およびコンデンサC2のインバータ14側への放電動作を含むものであり、通常は、モータ駆動装置100が搭載されるハイブリッド自動車または電気自動車の停車中に行なわれるものである。
【0134】
しかし、昇圧コンバータ12の停止、およびコンデンサC2のインバータ14側への放電は、交流モータM1がトルクを出力しなければ、走行中に行なわれてもよい。また、エンジン単独で走行するモードを有するハイブリッド自動車においては、、昇圧コンバータ12の停止、およびコンデンサC2のインバータ14側への放電は、ハイブリッド自動車の走行中に行なわれてもよい。
【0135】
したがって、この発明においては、上述した異常原因の判定動作は、ハイブリッド自動車または電気自動車の停車中に限らず、走行中に行なわれてもよい。
【0136】
また、コンデンサC2の放電は、インバータ14を駆動することにより行なうと説明したが、この発明においては、これに限らず、コンデンサC2に並列に放電抵抗を接続しておき、その放電抵抗を用いてコンデンサC2の放電を行なってもよい。
【0137】
さらに、この発明による判定方法は、図5に示すフローチャートに従って電圧変換の異常原因を判定する判定方法である。
【0138】
さらに、判定手段301における電圧変換の異常原因の判定は、実際にはCPU(Central Processing Unit)によって行なわれ、CPUは、図5に示すフローチャートの各ステップを備えるプログラムをROM(Read Only Memory)から読出し、その読出したプログラムを実行して図5に示すフローチャートに従って電圧変換の異常原因を判定する。したがって、ROMは、図5に示すフローチャートの各ステップを備えるプログラムを記録したコンピュータ(CPU)読取り可能な記録媒体に相当する。
【0139】
再び、図1を参照して、モータ駆動装置100における動作について説明する。制御装置30は、外部のECUからトルク指令値TRが入力されると、システムリレーSR1,SR2をオンするためのHレベルの信号SEを生成してシステムリレーSR1,SR2へ出力するとともに、交流モータM1がトルク指令値TRによって指定されたトルクを発生するように昇圧コンバータ12およびインバータ14を制御するための信号PWUおよび信号PWMIを生成してそれぞれ昇圧コンバータ12およびインバータ14へ出力する。
【0140】
そして、直流電源Bは直流電圧VBを出力し、システムリレーSR1,SR2は直流電圧VBをコンデンサC1へ供給する。コンデンサC1は、供給された直流電圧VBを平滑化し、その平滑化した直流電圧VBを昇圧コンバータ12へ供給する。
【0141】
そうすると、昇圧コンバータ12のNPNトランジスタQ1,Q2は、制御装置30からの信号PWUに応じてオン/オフされ、直流電圧VBを出力電圧VHに昇圧してコンデンサC2に供給する。電圧センサー13は、コンデンサC2の両端の電圧である出力電圧VHを検出し、その検出した出力電圧VHを制御装置30へ出力する。
【0142】
コンデンサC2は、昇圧コンバータ12から供給された直流電圧を平滑化してインバータ14へ供給する。インバータ14のNPNトランジスタQ3〜Q8は、制御装置30からの信号PWMIに従ってオン/オフされ、インバータ14は、直流電圧を交流電圧に変換し、トルク指令値TRによって指定されたトルクを交流モータM1が発生するように交流モータM1のU相、V相、W相の各相に所定の交流電流を流す。これにより、交流モータM1は、トルク指令値TRによって指定されたトルクを発生する。
【0143】
また、制御装置30は、昇圧コンバータ12が直流電圧VBを出力電圧VHに昇圧中に、上述した方法によって電圧変換器20における電圧変換の異常原因を判定し、その判定結果を表示装置35に表示する。この電圧変換の異常原因の判定動作は、モータ駆動装置100が搭載されたハイブリッド自動車または電気自動車の走行中または停車中に行なわれる。
【0144】
さらに、モータ駆動装置100が搭載されたハイブリッド自動車または電気自動車が回生制動モードになった場合、制御装置30は、回生制動モードになったことを示す信号を外部のECUから受け、信号PWMCおよび信号PWDを生成してそれぞれインバータ14および昇圧コンバータ12へ出力する。
【0145】
交流モータM1は、交流電圧を発電し、その発電した交流電圧をインバータ14へ供給する。そして、インバータ14は、制御装置30からの信号PWMCに従って、交流電圧を直流電圧に変換し、その変換した直流電圧をコンデンサC2を介して昇圧コンバータ12へ供給する。
【0146】
昇圧コンバータ12は、制御装置30からの信号PWDに従って直流電圧を降圧して直流電源Bに供給し、直流電源Bを充電する。
【0147】
この発明による電圧変換装置を備えるモータ駆動装置は、図6に示すモータ駆動装置100Aであってもよい。図6を参照して、モータ駆動装置100Aは、電流センサー28およびインバータ31をモータ駆動装置100に追加し、モータ駆動装置100の制御装置30を制御装置30Aに代えたものであり、その他は、モータ駆動装置100と同じである。
【0148】
なお、コンデンサC2は、昇圧コンバータ12からの出力電圧VHを平滑化し、その平滑化した出力電圧VHをノードN1,N2を介してインバータ14のみならずインバータ31にも供給する。また、電流センサー24は、モータ電流MCRT1を検出して制御装置30Aへ出力する。
【0149】
インバータ14は、制御装置30Aからの信号PWMI1に基づいてコンデンサC2からの直流電圧を交流電圧に変換して交流モータM1を駆動し、信号PWMC1に基づいて交流モータM1が発電した交流電圧を直流電圧に変換する。また、インバータ14は、制御装置30Aからの信号PWDC1によってコンデンサC2に蓄積された直流電力を放電する。
【0150】
インバータ31は、インバータ14と同じ構成から成る。そして、インバータ31は、制御装置30Aからの信号PWMI2に基づいて、コンデンサC2からの直流電圧を交流電圧に変換して交流モータM2を駆動し、信号PWMC2に基づいて交流モータM2が発電した交流電圧を直流電圧に変換する。また、インバータ31は、制御装置30Aからの信号PWDC2によってコンデンサC2に蓄積された直流電力を放電する。
【0151】
電流センサー28は、交流モータM2の各相に流れるモータ電流MCRT2を検出して制御装置30Aへ出力する。
【0152】
制御装置30Aは、直流電源Bから出力された直流電圧VBを電圧センサー10から受け、モータ電流MCRT1,MCRT2をそれぞれ電流センサー24,28から受け、昇圧コンバータ12の出力電圧VH(すなわち、インバータ14,31への入力電圧)を電圧センサー13から受け、トルク指令値TR1,TR2およびモータ回転数MRN1,MRN2を外部ECUから受ける。そして、制御装置30Aは、直流電圧VB、出力電圧VH、モータ電流MCRT1、トルク指令値TR1およびモータ回転数MRN1に基づいて、上述した方法によりインバータ14が交流モータM1を駆動するときにインバータ14のNPNトランジスタQ3〜Q8をスイッチング制御するための信号PWMI1を生成し、その生成した信号PWMI1をインバータ14へ出力する。
【0153】
また、制御装置30Aは、直流電圧VB、出力電圧VH、モータ電流MCRT2、トルク指令値TR2およびモータ回転数MRN2に基づいて、上述した方法によりインバータ31が交流モータM2を駆動するときにインバータ31のNPNトランジスタQ3〜Q8をスイッチング制御するための信号PWMI2を生成し、その生成した信号PWMI2をインバータ31へ出力する。
【0154】
さらに、制御装置30Aは、インバータ14(または31)が交流モータM1(またはM2)を駆動するとき、直流電圧VB、出力電圧VH、モータ電流MCRT1(またはMCRT2)、トルク指令値TR1(またはTR2)およびモータ回転数MRN1(またはMRN2)に基づいて、昇圧コンバータ12のNPNトランジスタQ1,Q2をスイッチング制御するための信号PWUを生成して昇圧コンバータ12へ出力する。
【0155】
さらに、制御装置30Aは、回生制動時に交流モータM1が発電した交流電圧を直流電圧に変換するための信号PWMC1、または交流モータM2が発電した交流電圧を直流電圧に変換するための信号PWMC2を生成し、その生成した信号PWMC1または信号PWMC2をそれぞれインバータ14またはインバータ31へ出力する。この場合、制御装置30Aは、インバータ14または31からの直流電圧を降圧して直流電源Bを充電するように昇圧コンバータ12を制御する信号PWDを生成して昇圧コンバータ12へ出力する。
【0156】
さらに、制御装置30Aは、電圧センサー10からの直流電圧VB、電圧センサー13からの出力電圧VH、電流センサー11からの直流電流IBおよび電流センサー24,28からのモータ電流MCRT1,2に基づいて、後述する方法によって、電圧変換器20における故障原因を判定する。この場合、制御装置30Aは、その故障原因の判定動作において、信号STPおよび信号PWDC1,2を生成し、その生成した信号STPを昇圧コンバータ12へ出力し、生成した信号PWDC1,2をそれぞれインバータ14,31へ出力する。そして、制御装置30Aは、故障原因の判定動作を終了すると、その判定結果を示す信号RES(信号RES1〜RES4からなる。以下同じ。)をモータ駆動装置100の外部に設けられた表示装置35へ出力する。
【0157】
さらに、制御装置30Aは、システムリレーSR1,SR2をオン/オフするための信号SEを生成してシステムリレーSR1,SR2へ出力する。
【0158】
図7を参照して、制御装置30Aは、モータトルク制御手段301A、判定手段302Aおよび電圧変換制御手段303Aを含む。モータトルク制御手段301Aは、モータ電流MCRT1,2、トルク指令値TR1,2、モータ回転数MRN1,2、直流電圧VBおよび出力電圧VHに基づいて信号PWMI1,2を生成し、その生成した信号PWMI1,2を、それぞれ、インバータ14,31へ出力する。また、モータトルク制御手段301Aは、直流電圧VB、出力電圧VH、モータ電流MCRT1(またはMCRT2)、トルク指令値TR1(またはTR2)およびモータ回転数MRN1(またはMRN2)に基づいて、信号PWUを生成し、その生成した信号PWUを昇圧コンバータ12へ出力する。
【0159】
また、モータトルク制御手段301Aは、信号PWUおよび信号PWMI1,2を生成する過程において演算した制御電圧VHctlを判定手段302Aへ出力する。
【0160】
さらに、モータトルク制御手段301Aは、判定手段302Aから信号DTEを受けると、昇圧コンバータ12の動作を停止するための信号STPと、コンデンサC2に蓄積された直流電力を放電するための信号PWDC1,2とを生成し、その生成した信号STPを昇圧コンバータ12へ出力し、生成した信号PWDC1,2をそれぞれインバータ14,31へ出力する。
【0161】
判定手段302Aは、電圧センサー10からの直流電圧VB、電流センサー11からの直流電流IB、電圧センサー13からの出力電圧VH、電流センサー24からのモータ電流MCRT1、電流センサー28からのモータ電流MCRT2およびモータトルク制御手段301Aからの制御電圧VHctlに基づいて、後述する方法によって、電圧変換器20による直流電圧VBから出力電圧VHへの電圧変換における異常原因を判定する。そして、判定手段302Aは、その判定過程において、昇圧コンバータ12のリアクトルL1以外が異常原因であると判定した場合、昇圧コンバータ12を停止し、かつ、コンデンサC2に蓄積された直流電力を放電するための信号DTEを生成し、その生成した信号DTEをモータトルク制御手段301Aへ出力する。また、判定手段302Aは、判定結果を示す信号RESを生成し、その生成した信号RESを表示装置35へ出力する。
【0162】
電圧変換制御手段303Aは、モータ駆動装置100Aが搭載されたハイブリッド自動車または電気自動車が回生制動モードに入ったことを示す信号RGEを外部ECUから受けると、信号PWMC1,2および信号PWDを生成し、その生成した信号PWMC1,2をそれぞれインバータ14,31へ出力し、信号PWDを昇圧コンバータ12へ出力する。
【0163】
図8を参照して、モータトルク制御手段301Aは、モータトルク制御手段301と同じ構成からなる(図3参照)。ただし、モータトルク制御手段301Aは、2つのトルク指令値TR1,2、2つのモータ電流MCT1,2および2つのモータ回転数MRN1,2に基づいて、信号PWMI1,2および信号PWUを生成し、その生成した信号PWMI1,2および信号PWUに基づいてそれぞれインバータ14,31および昇圧コンバータ12を制御する点がモータトルク制御手段301と異なる。
【0164】
また、モータトルク制御手段301Aは、判定手段302Aから信号DTEを受けると、信号PWDC1,2を生成し、その生成した信号PWDC1,2に基づいてコンデンサC2の放電動作を制御する点が、モータトルク制御手段301と異なる。
【0165】
モータ制御用相電圧演算部40は、昇圧コンバータ12の出力電圧VH、モータ電流MCRT1、およびトルク指令値TR1に基づいて交流モータM1の各相に印加する電圧を演算し、出力電圧VH、モータ電流MCRT2、およびトルク指令値TR2に基づいて交流モータM2の各相に印加する電圧を演算する。そして、モータ制御用相電圧演算部40は、演算した交流モータM1またはM2用の電圧をインバータ用PWM信号変換部42へ出力する。
【0166】
インバータ用PWM信号変換部42は、モータ制御用相電圧演算部40から交流モータM1用の電圧を受けると、その受けた電圧に基づいて信号PWMI1を生成してインバータ14へ出力する。また、インバータ用PWM信号変換部42は、モータ制御用相電圧演算部40から交流モータM2用の電圧を受けると、その受けた電圧に基づいて信号PWMI2を生成してインバータ31へ出力する。さらに、インバータ用PWM信号変換部42は、判定手段302Aから信号DTEを受けると、モータ制御用相電圧演算部40からの計算結果に拘わらず、信号PWDC1,2を生成し、その生成した信号PWDC1,2をそれぞれインバータ14,31へ出力する。
【0167】
インバータ入力電圧指令演算部50は、トルク指令値TR1およびモータ回転数MRN1(またはトルク指令値TR2およびモータ回転数MRN2)に基づいて制御電圧VHctlを演算し、その演算した制御電圧VHctlをフィードバック電圧指令演算部52および判定手段302Aへ出力する。
【0168】
フィードバック電圧指令演算部52は、上述した動作と同じ動作によってフィードバック電圧指令Vdccom_fbを演算し、その演算したフィードバック電圧指令Vdccom_fbをデューティー比変換部54へ出力する。
【0169】
その他は、上述したとおりである。
図9を参照して、判定手段302Aは、判定手段302の演算部3022を演算部3022Aに代えたものであり、その他は、判定手段302と同じである。演算部3022Aは、モータトルク制御手段301Aのインバータ入力電圧指令演算部50からの制御電圧VHctl、電圧センサー10からの直流電圧VB、電流センサー24からのモータ電流MCRT1、電流センサー28からのモータ電流MCRT2および電圧センサー13からの出力電圧VHを受ける。
【0170】
そして、演算部3022Aは、モータ電流MCRT1,2および出力電圧VHに基づいて、インバータ14,31および交流モータM1,M2で消費される負荷消費電力を演算する。つまり、演算部3022Aは、負荷に流れる電流として、交流モータM1に流れるモータ電流MCRT1と交流モータM2に流れるモータ電流MCRT2とを用いて負荷で消費される電力を演算する。そして、演算部3022Aは、演算した負荷消費電力を直流電圧VBによって除算して電圧変換器20の出力側に流れる直流電流IL0を演算する。
【0171】
また、演算部3022Aは、メモリ3021からリプル成分Irを読出し、その読出したリプル成分Irを、演算した直流電流IL0に加えて電圧変換器20の出力側で消費されるべき直流電流IL(=IL0+Ir)を演算する。そして、演算部3022Aは、直流電流ILを判定部3023へ出力する。
【0172】
その他の演算部3022Aの機能は、演算部3022の機能と同じである。
モータ駆動装置100Aにおいて、電圧変換の異常原因を判定する動作は、図5に示すフローチャートに従って行なわれる。
【0173】
したがって、駆動すべきモータが2個であるモータ駆動装置においても、電圧変換の異常原因がリアクトルL1、電圧センサー13、およびNPNトランジスタQ1,Q2のいずれであるかが判定され、かつ、表示装置35に表示される。
【0174】
なお、モータ駆動装置100Aにおいては、駆動すべきモータは2個に限らず、3個以上であってもよい。
【0175】
再び、図6を参照して、モータ駆動装置100Aにおける全体動作について説明する。
【0176】
全体の動作が開始されると、制御装置30Aは、Hレベルの信号SEを生成してシステムリレーSR1,SR2へ出力し、システムリレーSR1,SR2がオンされる。直流電源Bは直流電圧をシステムリレーSR1,SR2を介して昇圧コンバータ12へ出力する。
【0177】
電圧センサー10は、直流電源Bから出力される直流電圧VBを検出し、その検出した直流電圧VBを制御装置30Aへ出力する。また、電圧センサー13は、昇圧コンバータ12の出力電圧VHを検出し、その検出した出力電圧VHを制御装置30Aへ出力する。さらに、電流センサー24は、交流モータM1に流れるモータ電流MCRT1を検出して制御装置30Aへ出力し、電流センサー28は、交流モータM2に流れるモータ電流MCRT2を検出して制御装置30Aへ出力する。そして、制御装置30Aは、外部ECUからトルク指令値TR1,2、およびモータ回転数MRN1,2を受ける。
【0178】
そうすると、制御装置30Aは、直流電圧VB、出力電圧VH、モータ電流MCRT1、トルク指令値TR1およびモータ回転数MRN1に基づいて、上述した方法により信号PWMI1を生成し、その生成した信号PWMI1をインバータ14へ出力する。また、制御装置30Aは、直流電圧VB、出力電圧VH、モータ電流MCRT2、トルク指令値TR2およびモータ回転数MRN2に基づいて、上述した方法により信号PWMI2を生成し、その生成した信号PWMI2をインバータ31へ出力する。
【0179】
さらに、制御装置30Aは、インバータ14(または31)が交流モータM1(またはM2)を駆動するとき、直流電圧VB、出力電圧VH、モータ電流MCRT1(またはMCRT2)、トルク指令値TR1(またはTR2)、およびモータ回転数MRN1(またはMRN2)に基づいて、上述した方法により昇圧コンバータ12のNPNトランジスタQ1,Q2をスイッチング制御するための信号PWUを生成し、その生成した信号PWUを昇圧コンバータ12へ出力する。
【0180】
そうすると、昇圧コンバータ12は、信号PWUに応じて、直流電源Bからの直流電圧VBを出力電圧VHに昇圧し、その昇圧した出力電圧VHをコンデンサC2に供給する。そして、コンデンサC2は、出力電圧VHを平滑化し、その平滑化した出力電圧VHをノードN1,N2を介してインバータ14,31へ供給する。
【0181】
インバータ14は、コンデンサC2によって平滑化された直流電圧を制御装置30Aからの信号PWMI1によって交流電圧に変換して交流モータM1を駆動する。また、インバータ31は、コンデンサC2によって平滑化された直流電圧を制御装置30Aからの信号PWMI2によって交流電圧に変換して交流モータM2を駆動する。これによって、交流モータM1は、トルク指令値TR1によって指定されたトルクを発生し、交流モータM2は、トルク指令値TR2によって指定されたトルクを発生する。
【0182】
また、制御装置30Aは、昇圧コンバータ12が直流電圧VBを出力電圧VHに昇圧中に、上述した方法によって電圧変換器20における電圧変換の異常原因を判定し、その判定結果を表示装置35に表示する。この電圧変換の異常原因の判定動作は、モータ駆動装置100Aが搭載されたハイブリッド自動車または電気自動車の走行中または停車中に行なわれる。
【0183】
さらに、モータ駆動装置100Aが搭載されたハイブリッド自動車または電気自動車の回生制動時、制御装置30Aは、外部ECUから信号RGEを受け、その受けた信号RGEに応じて、信号PWMC1,2を生成してそれぞれインバータ14,31へ出力し、信号PWDを生成して昇圧コンバータ12へ出力する。
【0184】
そうすると、インバータ14は、交流モータM1が発電した交流電圧を信号PWMC1に応じて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧をコンデンサC2を介して昇圧コンバータ12へ供給する。また、インバータ31は、交流モータM2が発電した交流電圧を信号PWMC2に応じて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧をコンデンサC2を介して昇圧コンバータ12へ供給する。そして、昇圧コンバータ12は、コンデンサC2からの直流電圧を信号PWDによって降圧し、その降圧した直流電圧を直流電源Bに供給する。これにより、交流モータM1またはM2によって発電された電力が直流電源Bに充電される。
【0185】
なお、この発明においては、電圧変換器20、モータトルク制御手段301および判定手段302は、「電圧変換装置」を構成する。また、この発明においては、電圧変換器20、モータトルク制御手段301Aおよび判定手段302Aも、「電圧変換装置」を構成する。
【0186】
また、判定手段302(または302A)およびインバータ用PWM信号変換部42は、昇圧コンバータ12における昇圧動作が異常であり、かつ、直流電流IBが所定値以下であるとき、コンデンサC2の放電制御を行なう「制御手段」を構成する。
【0187】
さらに、判定手段302(または302A)およびインバータ用PWM信号変換部42は、昇圧コンバータ12の出力電圧VHが指令電圧VHctlに不一致であるとき、コンデンサC2の放電制御を行なう「制御手段」を構成する。
【0188】
さらに、上記においては、直流電源Bからの直流電圧VBを出力電圧VHに昇圧し、交流モータM1(または交流モータM2)が発電した交流電圧を変換した直流電圧を降圧する電圧変換器20を備える電圧変換装置について説明したが、この発明による電圧変換装置は、これに限らず、直流電圧VBを出力電圧VHに昇圧する機能のみを有する電圧変換器を備え、上述した電圧変換の異常原因を判定する電圧変換装置であればよい。
【0189】
この発明の実施の形態によれば、電圧変換装置は、直流電源と昇圧コンバータとの間に流れる直流電流に基づいて、直流電源からの直流電圧を出力電圧に変換する電圧変換の異常原因を判定する判定手段を備えるので、電圧変換の異常原因を具体的に特定できる。
【0190】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態による電圧変換装置を備えたモータ駆動装置の概略ブロック図である。
【図2】図1に示す制御装置の機能ブロック図である。
【図3】図2に示すモータトルク制御手段の機能を説明するための機能ブロック図である。
【図4】図2に示す判定手段の機能を説明するための機能ブロック図である。
【図5】電圧変換の異常原因を判定する動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】この発明の実施の形態による電圧変換装置を備えたモータ駆動装置の他の概略ブロック図である。
【図7】図6に示す制御装置の機能ブロック図である。
【図8】図7に示すモータトルク制御手段の機能を説明するための機能ブロック図である。
【図9】図7に示す判定手段の機能を説明するための機能ブロック図である。
【図10】従来のモータ駆動装置の概略ブロック図である。
【符号の説明】
10,13,320 電圧センサー、12 昇圧コンバータ、14,31,330 インバータ、15 U相アーム、16 V相アーム、17 W相アーム、11,24,28 電流センサー、30,30A 制御装置、40 モータ制御用相電圧演算部、42 インバータ用PWM信号変換部、50 インバータ入力電圧指令演算部、52 フィードバック電圧指令演算部、54 デューティー比変換部、100,100A,300 モータ駆動装置、301,301A モータトルク制御手段、302,302A 判定手段、303,303A 電圧変換制御手段、310 双方向コンバータ、B 直流電源、SR1,SR2 システムリレー、C1,C2 コンデンサ、L1,311 リアクトル、Q1〜Q8,312,313 NPNトランジスタ、D1〜D8,314,315 ダイオード、M1,M2 交流モータ。

Claims (21)

  1. 直流電源からの第1の電圧レベルを有する第1の直流電圧を前記第1の電圧レベルよりも高い第2の電圧レベルを有する第2の直流電圧に変換し、および/または前記第2の直流電圧を前記第1の直流電圧に変換する電圧変換器と、
    前記電圧変換器における前記電圧変換の動作中に前記電圧変換器と前記直流電源との間に流れる直流電流を検出する電流センサーと、
    前記検出された直流電流に基づいて、前記電圧変換における異常原因を判定する判定手段とを備える電圧変換装置。
  2. 前記電圧変換器は、
    上アームおよび下アームを形成する2つのスイッチング素子と、
    一方端が前記2つのスイッチング素子の間に接続され、他方端が前記直流電源側に接続されたリアクトルとを含み、
    前記判定手段は、前記第1の直流電圧から前記第2の直流電圧への昇圧動作が異常であり、かつ、前記直流電流が所定値よりも大きいとき、前記リアクトルが異常原因であると判定する、請求項1に記載の電圧変換装置。
  3. 前記第2の直流電圧によって駆動される負荷の入力側に、前記負荷に対して並列に接続されたコンデンサと、
    前記昇圧動作が異常であり、かつ、前記直流電流が前記所定値以下であるとき、前記コンデンサの放電制御を行なう制御手段とをさらに備える、請求項1または請求項2に記載の電圧変換装置。
  4. 前記コンデンサの放電制御中における前記負荷の入力側の電圧値を検出する電圧センサーをさらに備え、
    前記判定手段は、さらに、前記電圧値に基づいて前記電圧センサーが異常か否かを判定する、請求項3に記載の電圧変換装置。
  5. 前記判定手段は、前記コンデンサにおける放電の進行に伴い前記電圧値が所定の範囲内の値を保持するとき、前記電圧センサーが異常原因であると判定する、請求項4に記載の電圧変換装置。
  6. 前記判定手段は、前記コンデンサにおける放電の進行に伴い前記電圧値が低下するとき、前記第1の直流電圧から前記第2の直流電圧への昇圧を制御するためのスイッチング素子が異常原因であると判定する、請求項4に記載の電圧変換装置。
  7. 前記第2の直流電圧によって駆動される負荷の入力側に、前記負荷に対して並列に接続されたコンデンサと、
    前記コンデンサの放電制御中における前記負荷の入力側の電圧値を検出する電圧センサーと、
    前記第2の直流電圧が指令電圧に不一致であるとき、前記コンデンサの放電制御を行なう制御手段をさらに備え、
    前記電圧変換器は、
    上アームおよび下アームを形成する2つのスイッチング素子と、
    一方端が前記2つのスイッチング素子の間に接続され、他方端が前記直流電源側に接続されたリアクトルとを含み、
    前記判定手段は、前記第1の直流電圧から前記第2の直流電圧への昇圧が可能であり、かつ、前記コンデンサの放電の進行に伴い前記電圧値が低下するとき、前記第2の直流電圧から前記第1の直流電圧への降圧を制御するためのスイッチング素子が異常であると判定する、請求項2に記載の電圧変換装置。
  8. 直流電源からの第1の電圧レベルを有する第1の直流電圧を前記第1の電圧レベルよりも高い第2の電圧レベルを有する第2の直流電圧に変換し、および/または前記第2の直流電圧を前記第1の直流電圧に変換するときの電圧変換における異常原因を判定する判定方法であって、
    前記第2の直流電圧が指令電圧に一致するか否かを検出する第1のステップと、
    前記電圧変換の動作中に、前記電圧変換を行なう電圧変換器と前記直流電源との間に流れる直流電流を検出する第2のステップと、
    前記第2の直流電圧が前記指令電圧に不一致であるとき、前記検出された直流電流に基づいて前記電圧変換における異常原因を判定する第3のステップとを備える判定方法。
  9. 前記第1の直流電圧から前記第2の直流電圧への昇圧動作が異常であるか否かを判定する第4のステップをさらに備え、
    前記第3のステップは、さらに前記第4のステップにおいて前記昇圧動作が異常であると判定されたとき、前記異常原因を判定する、請求項8に記載の判定方法。
  10. 前記第3のステップは、
    前記直流電流が所定値よりも大きいか否かを判定する第1のサブステップと、
    前記直流電流が前記所定値よりも大きいとき、前記電圧変換器に含まれるリアクトルが異常原因であると判定する第2のサブステップとを含む、請求項9に記載の判定方法。
  11. 前記第2の直流電圧によって駆動される負荷の入力側に前記負荷に並列に接続されたコンデンサの放電制御を行なう第5のステップと、
    前記コンデンサの放電制御中における前記負荷の入力側の電圧値を検出する第6のステップとをさらに備え、
    前記第3のステップは、前記直流電流および前記電圧値に基づいて前記異常原因を判定する、請求項9に記載の判定方法。
  12. 前記第3のステップは、
    前記直流電流が所定値以下であるか否かを判定する第1のサブステップと、
    前記コンデンサの放電の進行に伴い、前記電圧値が所定の範囲内の値を保持するか否かを判定する第2のサブステップと、
    前記直流電流が前記所定値以下であり、かつ、前記電圧値が前記所定の範囲内の値を保持するとき、前記電圧センサーが異常原因であると判定する第3のサブステップとを含む、請求項11に記載の判定方法。
  13. 前記第3のステップは、
    前記直流電流が所定値以下であるか否かを判定する第1のサブステップと、
    前記コンデンサの放電の進行に伴い、前記電圧値が低下するか否かを判定する第2のサブステップと、
    前記直流電流が前記所定値以下であり、かつ、前記電圧値が低下するとき、前記第1の直流電圧から前記第2の直流電圧への昇圧を制御するためのスイッチング素子が異常原因であると判定する第3のサブステップとを含む、請求項11に記載の判定方法。
  14. 前記第1の直流電圧から前記第2の直流電圧への昇圧動作が正常であるか否かを検出する第4のステップと、
    前記第2の直流電圧によって駆動される負荷の入力側に前記負荷に並列に接続されたコンデンサの放電制御を行なう第5のステップと、
    前記コンデンサの放電制御中における前記負荷の入力側の電圧値を検出する第6のステップとをさらに備え、
    前記第3のステップは、
    前記コンデンサの放電の進行に伴い、前記電圧値が低下するか否かを判定する第1のサブステップと、
    前記昇圧動作が正常であり、前記直流電流が前記所定値以下であり、さらに、前記電圧値が低下するとき、前記第2の直流電圧から前記第1の直流電圧への降圧を制御するためのスイッチング素子が異常原因であると判定する第2のサブステップとを含む、請求項8に記載の判定方法。
  15. 直流電源からの第1の電圧レベルを有する第1の直流電圧を前記第1の電圧レベルよりも高い第2の電圧レベルを有する第2の直流電圧に変換し、および/または前記第2の直流電圧を前記第1の直流電圧に変換するときの電圧変換における異常原因の判定をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、
    前記第2の直流電圧が指令電圧に一致するか否かを検出する第1のステップと、
    前記電圧変換の動作中に、前記電圧変換を行なう電圧変換器と前記直流電源との間に流れる直流電流を検出する第2のステップと、
    前記第2の直流電圧が前記指令電圧に不一致であるとき、前記検出された直流電流に基づいて前記電圧変換における異常原因を判定する第3のステップとをコンピュータを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  16. 前記第1の直流電圧から前記第2の直流電圧への昇圧動作が異常であるか否かを判定する第4のステップをさらにコンピュータに実行させ、
    前記第3のステップは、さらに前記第4のステップにおいて前記昇圧動作が異常であると判定されたとき、前記異常原因を判定する、請求項15に記載のコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  17. 前記第3のステップは、
    前記直流電流が所定値よりも大きいか否かを判定する第1のサブステップと、
    前記直流電流が前記所定値よりも大きいとき、前記電圧変換器に含まれるリアクトルが異常原因であると判定する第2のサブステップとを含む、請求項16に記載のコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  18. 前記第2の直流電圧によって駆動される負荷の入力側に前記負荷に並列に接続されたコンデンサの放電制御を行なう第5のステップと、
    前記コンデンサの放電制御中における前記負荷の入力側の電圧値を検出する第6のステップとをさらにコンピュータに実行させ、
    前記第3のステップは、前記直流電流および前記電圧値に基づいて前記異常原因を判定する、請求項16に記載のコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  19. 前記第3のステップは、
    前記直流電流が所定値以下であるか否かを判定する第1のサブステップと、
    前記コンデンサの放電の進行に伴い、前記電圧値が所定の範囲内の値を保持するか否かを判定する第2のサブステップと、
    前記直流電流が前記所定値以下であり、かつ、前記電圧値が前記所定の範囲内の値を保持するとき、前記電圧センサーが異常原因であると判定する第3のサブステップとを含む、請求項18に記載のコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  20. 前記第3のステップは、
    前記直流電流が所定値以下であるか否かを判定する第1のサブステップと、
    前記コンデンサの放電の進行に伴い、前記電圧値が低下するか否かを判定する第2のサブステップと、
    前記直流電流が前記所定値以下であり、かつ、前記電圧値が低下するとき、前記第1の直流電圧から前記第2の直流電圧への昇圧を制御するためのスイッチング素子が異常原因であると判定する第3のサブステップとを含む、請求項18に記載のコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  21. 前記第1の直流電圧から前記第2の直流電圧への昇圧動作が正常であるか否かを検出する第4のステップと、
    前記第2の直流電圧によって駆動される負荷の入力側に前記負荷に並列に接続されたコンデンサの放電制御を行なう第5のステップと、
    前記コンデンサの放電制御中における前記負荷の入力側の電圧値を検出する第6のステップとをさらにコンピュータに実行させ、
    前記第3のステップは、
    前記コンデンサの放電の進行に伴い、前記電圧値が低下するか否かを判定する第1のサブステップと、
    前記昇圧動作が正常であり、前記直流電流が前記所定値以下であり、さらに、前記電圧値が低下するとき、前記第2の直流電圧から前記第1の直流電圧への降圧を制御するためのスイッチング素子が異常原因であると判定する第2のサブステップとを含む、請求項15に記載のコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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