JP2004082146A - 鋳枠搬送方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】搬送路に沿って連続的に配置された鋳枠を一定量ずつ搬送するために、一定量往復動する移動体に搬入側係合体および搬出側係合体を進退可能に装架する。搬入位置に位置する鋳枠を下流方向に押動するために搬入側係合体を該鋳枠と係合させ、下流端位置に位置する鋳枠の下流方向移動を規制するために搬出側係合体を該鋳枠と係合させる。その状態で移動体を一定量移動させて搬入位置、下流端位置および該両位置間に位置する複数の鋳枠を一定量搬送する。搬入側係合体および搬出側係合体を上流端位置及び搬出位置に移動された鋳枠から離脱させた後に、移動体を一定量後退させる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の鋳枠を搬送する方法及びその方法を実施する鋳枠搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の鋳枠を搬送する装置として、鋳枠が夫々載置された複数の台車を鋳枠搬送レールに移動可能に載置し、前記鋳枠搬送レールの上流端位置および下流端位置に隣接する搬入位置および搬出位置に台車を移送する台車搬送装置を前記鋳枠搬送レールの両端部に配置し、前記搬入位置に位置する台車を搬入位置から上流端位置に押動する電動サーボ式押出しシリンダと、下流端位置に位置する台車に当接し、該台車が下流端位置から搬出位置に移動する速度延いては搬送レール上の台車の移動速度を減殺する電動サーボ式クッションシリンダとを設けたものが、実用新案登録第2559334号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の鋳枠搬送装置では、鋳枠搬送時に、電動サーボ式押出しシリンダにより押動された複数の台車の移動速度を減殺するために、高価な電動サーボ式クッションシリンダを設けなければならず、設備費用が増大する問題があった。また、搬入位置および搬出位置の外側に細長い電動サーボ式の押出しシリンダおよびクッションシリンダを直列に設置するために、広いスペースが必要となり、作業通路等の障害になることがあった。さらに、電動サーボ式押出しシリンダおよび電動サーボ式クッションシリンダの制御において、インバータモータにより送りねじ機構を介して進退移動されるロッドの移動距離を検出するためのエンコーダ、インバータモータに印加する励磁電圧の周波数を変換するインバータ、およびエンコーダとインバータなどを関係付けて制御する制御装置等が各シリンダに必要となり、設備費用の増加と制御、調整に時間と労力を要する問題があった。
【0004】
本発明は、かかる従来の不具合を解消するためになされたもので、搬送路上に載置された複数の鋳枠を確実に搬送することができるスペースをとらない簡単かつ安価な構成の鋳枠搬送方法及び装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、複数の鋳枠を搬送路に沿って連続的に配置し、前記搬送路の上流端位置に直列に配置された搬入位置に位置する鋳枠を前記搬送路の上流端位置に搬入すると同時に、前記搬送路の下流端位置に位置する鋳枠を該下流端位置に直列に配置された搬出位置に搬出して鋳枠を一定量ずつ順次搬送する鋳枠搬送方法において、一定量往復動される移動体に搬入側係合体および搬出側係合体を装架し、前記搬入側係合体が前記搬入位置に位置する鋳枠を下流方向に押動するために該鋳枠と係合し、かつ前記搬出側係合体が下流端位置に位置する鋳枠の下流方向移動を規制するために該鋳枠と係合した状態で、前記移動体を一定量前進させて前記搬入位置、下流端位置および該両位置間に位置する複数の鋳枠を一定量搬送し、搬入側係合体および搬出側係合体を上流端位置及び搬出位置に移動された鋳枠から離脱させた後に、前記移動体を一定量後退させることである。
【0006】
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、複数の鋳枠を搬送路に沿って連続的に配置し、前記搬送路の上流端位置に直列に配置された搬入位置に位置する鋳枠を前記搬送路の上流端位置に搬入すると同時に、前記搬送路の下流端位置に位置する鋳枠を該下流端位置に直列に配置された搬出位置に搬出して鋳枠を一定量ずつ順次搬送する鋳枠搬送装置において、前記搬送路方向に移動可能に装架され駆動装置により一定量往復動される移動体と、該移動体に進退可能に装架された搬入側係合体および搬出側係合体と、前記搬入側係合体が前記搬入位置に位置する鋳枠を下流方向に押動するために該鋳枠と係合し、かつ前記搬出側係合体が前記下流端位置に位置する鋳枠の下流方向移動を規制するために該鋳枠と係合する係合位置と、前記上流端位置および前記搬出位置に位置する鋳枠から離脱する離脱位置との間で、前記搬入側係合体および搬出側係合体を進退移動させる進退装置とを設けたことである。
【0007】
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項2に記載した鋳枠搬送装置を少なくとも2列、平行に配置し、前記移動体を一定量往復動させる駆動装置の駆動モータを共用して一の駆動モータにより前記2列の鋳枠搬送装置の移動体を往復動させるようにしたことである。
【0008】
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項2又は3において、前記駆動装置の駆動モータをサーボ制御モータまたはインバータ制御モータとしたことである。
【0009】
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項2乃至4のいずれかにおいて、前記駆動装置を、前記搬入位置又は搬出位置を挟んで前記搬送路の外側に設置したことである。
【0010】
【発明の作用・効果】
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、搬送路に沿って連続的に配置された鋳枠を一定量ずつ搬送するために、一定量往復動する移動体に搬入側係合体および搬出側係合体を進退可能に装架する。搬入位置に位置する鋳枠を下流方向に押動するために搬入側係合体を該鋳枠と係合させ、下流端位置に位置する鋳枠の下流方向移動を規制するために搬出側係合体を該鋳枠と係合させる。その状態で移動体を一定量前進させて搬入位置、下流端位置および該両位置間に位置する複数の鋳枠を一定量搬送する。搬入側係合体および搬出側係合体を上流端位置及び搬出位置に移動された鋳枠から離脱させた後に、移動体を一定量後退させる。これにより、高価な電動サーボ式クッションシリンダを設けることなく、スペースをとらない簡単かつ安価な方法で複数の鋳枠を搬送路に沿って一定量ずつ確実に搬送することができる。
【0011】
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、搬送路に沿って連続的に配置された鋳枠を一定量ずつ搬送するために、一定量往復動する移動体に搬入側係合体および搬出側係合体を進退可能に装架する。搬入側係合体が搬入位置に位置する鋳枠を下流方向に押動するために該鋳枠と係合し、かつ搬出側係合体が下流端位置に位置する鋳枠の下流方向移動を規制するために該鋳枠と係合する係合位置に、搬入側係合体および搬出側係合体を進退装置により前進させた状態で、移動体を駆動装置により一定量前進させて、搬入位置、下流端位置および該両位置間に位置する複数の鋳枠を一定量搬送する。搬送後に、搬入側係合体および搬出側係合体を上流端位置および搬出位置に位置する鋳枠から離脱する離脱位置に後退させてから移動体を一定量後退させる。これにより、高価な電動サーボ式クッションシリンダを設けることなく、搬入側係合体および搬出側係合体を連接する複数鋳枠の両端の鋳枠に係脱させ、かつ移動体を一つの駆動装置により往復動させるというスペースをとらない安価で調整が容易な構成により、複数の鋳枠を搬送路に沿って一定量ずつ確実に搬送することができる。
【0012】
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、請求項2に記載した鋳枠搬送装置を少なくとも2列、平行に配置する。該2列の鋳枠搬送装置の各移動体を一つの駆動モータにより一定量往復動させるので、大幅に設備費用が低減したスペースをとらない構成により、各鋳枠搬送装置において複数の鋳枠を搬送路に沿って一定量ずつ確実に搬送することができる。
【0013】
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、移動体をサーボ制御モータまたはインバータ制御モータにより一定量往復動させるので、構成が簡単かつ安価で調整が容易になるとともに、複数の鋳枠の移動速度を容易に制御することができる。
【0014】
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、搬入位置又は搬出位置を挟んで搬送路の外側に駆動装置を設置したので、複数の鋳枠搬送装置が狭い間隔で並列に設置されているような場合に困難である駆動部の点検、調整等が容易になる。また、搬送路に沿って鋳枠が搬送される途中で、鋳枠内に造型された鋳型に注湯される場合、溶湯が駆動装置にかかって焼損することを防止することができる。
【0015】
【実施の形態】
以下本発明の第1の実施形態に係る鋳枠搬送方法及びその方法を実施するための鋳枠搬送装置10を図面に基づいて説明する。図1,2に示すように、鋳枠搬送装置10では、一対の台車レール11が搬送路12としてベース13上に高架状に敷設され、台車レール11上を鋳枠14が載置された複数の台車15が搬送方向に一定量づつ搬送される。搬送路12の上流端位置16に直列に配置された搬入位置17に鋳枠14を載置した台車15を移送するために、台車移送装置18の一部であるレール19が搬入位置17を通過して搬送路12と直角方向に敷設されている。台車レール11と平行な一対のレール20が上面に設けられたトラバーサ21が、レール19上を転動し、上流端位置16と整列する搬入位置17に鋳枠15が載置された台車を移送する。トラバーサ21が搬入位置17に位置すると、レール20が台車レール11と整列し、レール20上に載せられた台車15が、台車レール11上に載置された複数の台車15と連接する。
【0016】
搬送路12の下流端位置23に直列に配置された搬出位置24に搬出された台車15を移送するために、搬出側台車移送装置25のレール26が搬出位置24を通過して搬送路12と直角方向に敷設されている。台車レール11と平行な一対のレール27が上面に設けられたトラバーサ57が、レール26上を転動し、搬出位置24に位置するトラバーサ57上に搬出された台車15を搬出位置24から移送する。トラバーサ57が搬出位置24に位置すると、レール27が台車レール11と整列し、台車15が台車レール11からレール27に搬出される。
【0017】
台車レール11の上流端位置16および下流端位置23の下方部分には、搬入側移動体28および搬出側移動体29がベース13に固定された案内体30,31に搬送方向に摺動可能に夫々支承され、連結ロッド32によって互いに連結されている。搬出側移動体29の下面にはラックギヤ33が刻設され、該ラックギヤ33がベース13に固定されたサーボ制御モータ34の出力軸に嵌着されたピニオン35に噛合されている。連結ロッド32により連結された搬出側移動体29および搬入側移動体28からなる移動体を一定量往復動させる駆動装置22は、サーボ制御モータ34、ラックギヤ33、ピニオン35等により構成されている。なお、サーボ制御モータ34に代えてインバータモータを使用してもよい。
【0018】
搬入側移動体28には、ベルクランク36が、一端に形成した搬入側係合部37が台車15の下面に向かって進退するように回動可能に枢着されている。ベルクランク36の他端は、搬入側移動体28に枢支されたL字状リンク38の一端にリンク39により連結され、L字状リンク38の他端は、搬入側移動体28に回動可能に支承されたエアシリンダ装置40のピストンロッドに枢支されている。エアシリンダ装置40のピストンロッドが前進すると、L字状リンク38が図3において時計方向に回動され、リンク39を介してベルクランク36が反時計方向に回動され、搬入側係合部37が、搬入位置17に位置する台車15を下流方向に押動するために、該台車15の前側下面に突設された突出部41の後面と係合する係合位置に前進する。このとき、L字状リンク38の先端部とリンク39とが略一直線となり、トグル機構によりベルクランク36が時計方向に回動して搬入側係合部37が後退することがない。エアシリンダ装置40のピストンロッドが後退すると、L字状リンク38が図4において反時計方向に回動され、リンク39を介してベルクランク36が時計方向に回動され、搬入側係合部37が上流端位置16に搬入された台車15の突出部41から離脱する離脱位置に後退する。
【0019】
搬出側移動体29には、ベルクランク42がベルクランク36と線対称に回動可能に支承され、一端に形成した搬出側係合部43が台車15の下面に向かって進退するようになっている。ベルクランク42はベルクランク36と同様のリンク機構により搬出側移動体29に回動可能に支承されたエアシリンダ装置により回動される。ベルクランク42はエアシリンダ装置のピストンロッドの前進により時計方向に回動されて、搬出側係合部43が下流端位置23に位置する台車15の下流方向移動を規制するために、該台車15の後側下面に突設された突出部41の前面と係合する係合位置に前進する。エアシリンダ装置のピストンロッドの後退により、ベルクランク42が反時計方向に回動され、搬出側係合部43が搬出位置24に搬出された台車15の突出部41から離脱する離脱位置に後退する。
【0020】
搬入側係合部37が搬入位置17に位置する鋳枠14を載置した台車15を下流方向に押動するために該台車15と係合し、かつ搬出側係合部43が下流端位置23に位置する鋳枠14を載置した台車15の下流方向移動を規制するために該台車15と係合する係合位置と、上流端位置16および搬出位置24に位置する台車15から離脱する離脱位置との間で、搬入側係合部37および搬出側係合部43を進退移動させる進退装置44は、エアシリンダ装置40、ベルクランク36,42、リンク39およびL字状リンク38等で構成されている。
【0021】
上記のように構成した第1の実施形態の作動を説明する。搬送路12には、夫々鋳枠14が載置された複数の台車15が上流端位置16から下流端位置23に亙って連続的に載置されている。搬入側台車移送装置18のトラバーサ21がレール19上を搬入位置17に移送され、鋳枠14を載置した台車15を搬入位置17に位置する。搬出側台車移送装置25では空のトラバーサ57が搬出位置24に位置する。この状態で、搬入側移動体28に装着された進退装置44のエアシリンダ装置40のピストンロッドが前進され、L字状リンク38、リンク39を介してベルクランク36が反時計方向に回動され、搬入側係合部37が搬入位置17に位置する台車15に突設された突出部41の後面と係合する係合位置に前進される。
【0022】
サーボ制御モータ34が低速回転で起動され、ピニオン35およびラックギヤ33の噛合により搬出側移動体29および連結ロッド32で連結された搬入側移動体28が、図1において左方に移動され、搬入側移動体28に装架されて係合位置に前進された搬入側係合部37が搬入位置17に位置する台車15を下流方向に押動し、上流端位置16に位置する台車15に小さなショックで当接させる。搬出側移動体29が搬入位置17と上流端位置16に位置する各台車15間の隙間Cより若干多い距離だけ移動したことが、サーボ制御モータ34の回転量を検出するレゾルバ等の回転量検出装置により検出されると、搬出側移動体29に装着された進退装置44のエアシリンダ装置のピストンロッドが前進され、L字状リンク、リンクを介してベルクランク42が時計方向に回動され、搬出側係合部43が下流端位置23に位置する台車15に突設された突出部41の前面と係合する係合位置に前進される。このように、搬入位置17と上流端位置16に位置する各台車15が当接し、両台車間の隙間Cが無くなった状態で、搬出側係合部43が前進されて下流端位置23に位置する台車15に突設された突出部41の前面と係合するので、搬入側係合部37と搬出側係合部43との間に挟持された複数の台車15は隙間の無い状態で連接され、移動中に前後の台車15が離れたり当たったりすることが無く円滑に搬送される。
【0023】
その後サーボ制御モータ34の回転速度が高速回転まで漸増され、搬出側移動体29が高速で移動される。搬出側移動体29が一定量より僅かに少ない量だけ移動されたことが、回転量検出装置により検出されると、サーボ制御モータ34が設定減速度で減速され、搬出側移動体29が移動速度を漸減して移動され、一定量移動したことが回転量検出装置により検出されると、サーボ制御モータ34延いては搬出側移動体29が停止される。このとき搬出側移動体29に装架され係合位置に前進された搬出側係合部43が搬出位置24に搬出される台車15に係合して、後続する台車15の移動速度を減殺して停止させる。このようにして、図5に示すように搬送路12の上流端位置16に直列に配置された搬入位置17に位置する鋳枠14を載置した台車15が、搬送路12の上流端位置16に搬入されると同時に、搬送路12の下流端位置23に位置する台車15が該下流端位置23に直列に配置された搬出位置24に搬出され、複数の台車15が一定量ずつ順次搬送される。搬出側移動体29の速度が増速するとき、搬入側移動体28が連結ロッド32を介して引張られ、係合位置に前進された搬入側係合部37が搬入位置17に位置する台車15を下流方向に押動するので、長い連結ロッド32には引張り力が作用し挫屈することがない。搬出側移動体29の移動速度が減速するとき、係合位置に前進された搬出側係合部43が搬出位置24に搬出される台車15に係合して、後続する台車15の移動速度を減殺するので、連結ロッド32には、搬入側移動体28を引張る力のみが作用する。
【0024】
複数の台車15が一定量だけ搬送されると、進退装置44のエアシリンダ装置のピストンロッドが後退され、L字状リンク、リンクを介してベルクランク36,42が回動され、搬入側係合部37および搬出側係合部43が後退されて上流端位置16及び搬出位置24に移動された台車15から離脱される。その後に、サーボ制御モータ34が逆転され、ラックピニオン機構により搬出側移動体29および連結ロッド32で連結された搬入側移動体28が、図1において右方に一定量だけ後退される。
【0025】
次に、第2の実施形態について図6,7に基づいて説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態に係る鋳枠搬送装置10を少なくとも2列、平行に配置し、各搬出側移動体29を一定量往復動させる駆動装置22の駆動モータを共用して一の駆動モータにより2列の鋳枠搬送装置10の各搬出側移動体29を往復動させるようにしたものである。各鋳枠搬送装置10は第1の実施形態と同様であるので、詳細説明は省略し、一の駆動モータにより各搬出側移動体29を一定量往復動させる機構について説明する。第1および第2鋳枠搬送装置10a,10bが並列に配置され、鋳枠14を載置した台車15を鋳枠搬送装置10a,10bの搬送路12a,12bの上流端位置16a,16bに直列に配置された搬入位置17a,17bに移送する搬入側台車移送装置18のレール19が、搬入位置17a,17bを通過して搬送路12a,12bと直角方向に敷設されている。第1および第2鋳枠搬送装置10a,10bの台車レール11a,11bと平行な一対のレール20が上面に設けられたトラバーサ21が、レール19上を転動し、搬入位置17a,17bに鋳枠15が載置された台車15を選択的に移送する。
【0026】
搬送路12a,12bの下流端位置23a,23bに直列に配置された搬出位置24a,24bに搬出された台車15を移送するために、搬出側台車移送装置25のレール26が搬出位置24a,24bを通過して搬送路12a,12bと直角方向に敷設されている。台車レール11a,11bと平行な一対のレール27が上面に設けられたトラバーサ57は、レール26上を転動し、搬出位置24a,24bに選択的に停止される。トラバーサ57は搬出位置24a,24bでレール27上に搬出された台車15を次工程に移送する。
【0027】
45は搬送路12a,12b間でベース13に固定された駆動モータとしてのサーボ制御モータ45で、減速装置46に連結され、減速装置46の両側に設けられた出力軸46a,46bはクラッチ47a,47bを介して伝達軸48a,48bに連結されている。伝達軸48a,48bはベース13に固定された軸受部材49a,49bにより回転可能に軸承され、各先端部分に嵌着されたピニオン50a,50bが搬出側移動体29a,29bに刻設されたラックギヤ33a,33bに噛合されている。搬出側移動体29a,29bおよび連結ロッドで連結された搬入側移動体からなる移動体を一定量往復動させる駆動装置22は、サーボ制御モータ45、減速装置46、伝達軸48a,48b、ラックギヤ33a,33b、ピニオン50a,50bおよびクラッチ47a,47b等により構成されている。なお、サーボ制御モータ45に代えてインバータモータを使用してもよい。
【0028】
台車15を載置したトラバーサ21および空のトラバーサ57が、例えば第1鋳枠搬送装置10aの搬入位置17aおよび搬出位置24aに位置しているとすると、鋳枠搬送装置10aの搬入側係合部および搬出側係合部が、搬入位置17aおよび下流端位置23aに位置する各台車15と係合する係合位置に進退装置により前進される。鋳枠搬送装置10aの搬出側移動体29aに連結された伝達軸48aをクラッチ47aを接続してサーボ制御モータ45に連結し、他方のクラッチ47bを遮断する。サーボ制御モータ45により搬出側移動体29aおよび連結ロッド32aで連結された搬入側移動体が、図6において左方に移動され、係合位置に前進された搬入側係合部が搬入位置17aに位置する台車15を下流方向に押動して搬送する。搬入位置17aに位置する台車15が、上流端位置16aに搬入されると同時に、下流端位置23aに位置する台車15が搬出位置24aに搬出され、複数の台車15が一定量ずつ順次搬送される。
【0029】
台車15を載置したトラバーサ21および空のトラバーサ57が、第2鋳枠搬送装置10bの搬入位置17bおよび搬出位置24bに位置している場合は、鋳枠搬送装置10bの搬入側係合部および搬出側係合部が、搬入位置17bおよび下流端位置23bに位置する各台車15と係合する係合位置に進退装置により前進され、搬出側移動体29bに連結された伝達軸48bがクラッチ47bによりサーボ制御モータ45に連結され、前述と同様に、搬入位置17bに位置する台車15が、上流端位置16bに搬入されると同時に、下流端位置23bに位置する台車15が搬出位置24bに搬出される。
【0030】
次に、第3の実施形態について図8に基づいて説明する。第3の実施形態は、鋳枠搬送装置10の駆動装置22を、搬入位置17又は搬出位置24を挟んで搬送路12の外側に設置したものである。鋳枠搬送装置10は第1の実施形態と同様であるので、詳細説明は省略し、駆動装置22を搬送路12の外側に設置した点について説明する。第3の実施形態では、搬出側移動体29は下面にラックギヤ33が刻設されることなく、接続ロッド51によりラック体52に連結されている。ラック体52は、搬送路12の延長線上において搬入位置17又は搬出位置24を挟んで搬送路12の外側でガイド53に摺動可能に装架されている。ラック体52の下面にはラックギヤ54が刻設され、該ラックギヤ54がベース13に固定されたサーボ制御モータ55の出力軸に嵌着されたピニオン56に噛合されている。連結ロッド32により連結された搬出側移動体29および搬入側移動体28からなる移動体を一定量往復動させる駆動装置22は、サーボ制御モータ55、ラックギヤ54、ピニオン56等により構成されている。なお、サーボ制御モータ55に代えてインバータモータを使用してもよい。
【0031】
第1および第2鋳枠搬送装置10a,10bを並設した第2の実施形態において、搬入側台車移送装置18又は搬出側台車移送装置25を挟んで搬送路12a,12bの外側に駆動装置22を設置するようにしてもよい。
【0032】
上記実施形態においては、鋳枠14を台車15に載置してレール上を搬送しているが、複数の鋳枠14を搬送路としてのローラコンベア上に直接載置するようにしてもよい。この場合、鋳枠搬送装置10の搬入側係合部37および搬出側係合部43が、ローラコンベアの上流端位置に直列に配置された搬入位置およびローラコンベアの下流端位置に位置する各鋳枠と係合する係合位置に進退装置44により前進される。そして、連結ロッド32aで連結された搬入側移動体28および搬出側移動体29がサーボ制御モータ34により搬送方向に一定量移動され、係合位置に前進された搬入側係合部37が搬入位置17に位置する鋳枠14を下流方向に押動し、搬入位置17に位置する鋳枠14が上流端位置16に搬入されると同時に、下流端位置23に位置する鋳枠14が搬出位置24に搬出され、複数の鋳枠14が一定量ずつ順次搬送される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る鋳枠搬送装置を示す図。
【図2】図1のA‐A断面図。
【図3】進退装置部分を示す部分拡大図
【図4】搬入側係合部が離脱位置に後退した状態を示す図。
【図5】複数の台車を所定量搬送した状態を示す図。
【図6】第2の実施形態を示す図。
【図7】図6のB−B断面図。
【図8】第3の実施形態を示す図。
【符号の説明】
10…鋳枠搬送装置、11…台車レール、12…搬送路、13…ベース、14…鋳枠、15…台車、16…上流端位置、17…搬入位置、18…搬入側台車移送装置、19,26,27…レール、20…一対のレール、21,57…トラバーサ、22…駆動装置、23…下流端位置、24…搬出位置、25…搬出側台車移送装置、28…搬入側移動体、29…搬出側移動体、32…連結ロッド、34,45…サーボ制御モータ(又はインバータモータ)、36,42…ベルクランク、37…搬入側係合部(搬入側係合体)、40…エアシリンダ装置、41…突出部、43…搬出側係合部(搬出側係合体)、44…進退装置、46…減速装置、47…クラッチ、51…接続ロッド、52…ラック体。
Claims (5)
- 複数の鋳枠を搬送路に沿って連続的に配置し、前記搬送路の上流端位置に直列に配置された搬入位置に位置する鋳枠を前記搬送路の上流端位置に搬入すると同時に、前記搬送路の下流端位置に位置する鋳枠を該下流端位置に直列に配置された搬出位置に搬出して鋳枠を一定量ずつ順次搬送する鋳枠搬送方法において、一定量往復動される移動体に搬入側係合体および搬出側係合体を装架し、前記搬入側係合体が前記搬入位置に位置する鋳枠を下流方向に押動するために該鋳枠と係合し、かつ前記搬出側係合体が下流端位置に位置する鋳枠の下流方向移動を規制するために該鋳枠と係合した状態で、前記移動体を一定量前進させて前記搬入位置、下流端位置および該両位置間に位置する複数の鋳枠を一定量搬送し、搬入側係合体および搬出側係合体を上流端位置及び搬出位置に移動された鋳枠から離脱させた後に、前記移動体を一定量後退させることを特徴とする鋳枠搬送方法。
- 複数の鋳枠を搬送路に沿って連続的に配置し、前記搬送路の上流端位置に直列に配置された搬入位置に位置する鋳枠を前記搬送路の上流端位置に搬入すると同時に、前記搬送路の下流端位置に位置する鋳枠を該下流端位置に直列に配置された搬出位置に搬出して鋳枠を一定量ずつ順次搬送する鋳枠搬送装置において、前記搬送路方向に移動可能に装架され駆動装置により一定量往復動される移動体と、該移動体に進退可能に装架された搬入側係合体および搬出側係合体と、前記搬入側係合体が前記搬入位置に位置する鋳枠を下流方向に押動するために該鋳枠と係合し、かつ前記搬出側係合体が前記下流端位置に位置する鋳枠の下流方向移動を規制するために該鋳枠と係合する係合位置と、前記上流端位置および前記搬出位置に位置する鋳枠から離脱する離脱位置との間で、前記搬入側係合体および搬出側係合体を進退移動させる進退装置とを設けたことを特徴とする鋳枠搬送装置。
- 請求項2に記載した鋳枠搬送装置を少なくとも2列、平行に配置し、前記移動体を一定量往復動させる駆動装置の駆動モータを共用して一の駆動モータにより前記2列の鋳枠搬送装置の移動体を往復動させるようにしたことを特徴とする鋳枠搬送装置。
- 請求項2又は3において、前記駆動装置の駆動モータをサーボ制御モータまたはインバータ制御モータとしたことを特徴とする鋳枠搬送装置。
- 請求項2乃至4のいずれかにおいて、前記駆動装置を、前記搬入位置又は搬出位置を挟んで前記搬送路の外側に設置したことを特徴とする鋳枠搬送装置。
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