JP2004079227A - Icソケット - Google Patents

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JP2004079227A
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Kazumi Uratsuji
浦辻 一美
Minoru Hisaishi
久石 実
Katsumi Suzuki
鈴木 勝己
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Yamaichi Electronics Co Ltd
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Abstract

【課題】貼り付いたICソケットのコンタクトとICパッケージのパッドを強制的に容易に引き剥がすことのできる引き剥がし機構を提供する。
【解決手段】ソケット本体と、前記ソケット本体にバネを介して上下動自在のカバーと、前記カバーの上下動により開閉する少なくとも一対のラッチと、前記ソケット本体にバネを介して上下動自在であり、前記ラッチとの間でICパッケージを挟持するフローティングプレートと、前記フローティングプレートに設けられている孔内に前記ICパッケージのパッドと接触する接点部が配置されており、前記ICパッケージとテスト用ボードとを電気的に接続するコンタクトとを備え、前記ラッチは、前記フローティングプレートを押し上げる押上部材を有する。前記コンタクトは、ポゴピンであってもよい。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICソケットに関し、より詳細には、ICソケットのコンタクトのICパッケージへの貼り付きに対処するための引き剥がし機構を備えるICソケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、BGAタイプのICパッケージを搭載するオープントップタイプのICソケットにおいては、バーンインテスト等の高温テスト後に、例えば自動機などによりICパッケージを取り出す際、ICソケットのコンタクトがICパッケージの半田ボール(パッド)に貼り付き、容易に取り出すことができず、パッドを傷めるとともにテストの進捗に支障をきたしている。
【0003】
ICソケットのコンタクトがICパッケージの半田ボールに貼り付く原因は、該半田ボールが高温下に曝されることにより柔軟化するとともに、コンタクトとパッドとの電気的接続を保証するために、コンタクトがパッドに所定の圧力で押圧されていることが重なって発生する。したがって、この貼り付き自体は、パッドに半田が使用される限り避けることはできない。
【0004】
図8、9を用いて、上記貼り付きに関し具体的に説明をする。
【0005】
図8は、ICパッケージをICソケットに搭載し終えた時の状態、図9は、ICソケットを開いてICパッケージを取り出す時の状態を示す。
【0006】
図8、9において、ICソケット100は、ソケット本体101、バネ(図示せず)を介して該ソケット本体101上を上下に移動自在の操作部材102、前記ソケット本体101に植設され、垂直方向上方に付勢され、ICパッケージ110のパッド111とその接点部131が電気的に接続されるコンタクト103、ICパッケージ110が搭載されるフローティングプレート104、前記操作部材102の移動により開閉するとともに、その閉じた状態にある時、ICパッケージ110を押し下げ、ICパッケージ11のパッド111とコンタクト103とを押圧接触させることができるラッチ106及び前記コンタクト103の端子部134を保護し、該コンタクト103の端子部134をテスト用ボード(図示せず)に電気的に接続する際、ガイドとして作用する端子整列板107を含んでいる。
【0007】
ICパッケージ110をICソケット100に搭載するには、先ず、フリーの状態にあるICソケット100の操作部材102を押し下げ、それによって、ラッチ106を開く。この状態で、ICパッケージ110がフローティングプレート104上に載置される。この時、ICパッケージ110は、フローティングプレート104上に設けられている位置決め機構により所定位置に位置決めされる。
【0008】
次に、操作部材102の押圧力を解除すると、ラッチ106は元の状態に戻る。この時、ICパッケージ110は、ラッチ106とフローティングプレート104との間に挟持され、続いてフロティングプレート104とともに、元の位置に戻ろうとするラッチ106によりさらに押し下げられ、弾性力を付与されているコンタクト103の接点部131と弾性的に接触する。したがって、ICパッケージ110は、所定の押圧力の下でコンタクト103と電気的に接続される(図8参照)。
【0009】
図8に示されるように、ICソケット100は、ICパッケージ110を搭載し、閉じた状態で、テスト用ボードに装着され、ICパッケージ110のバーンインテストが実行される。この時、ICパッケージ110は高温下に曝されることになり、パッドを構成する半田ボール111は、軟化する。
【0010】
上記したように、所定の押圧力の下でICパッケージ110のパッド111がコンタクト103と接触していることおよびICパッケージ110のパッド111が高温下で軟化することにより、テスト中にコンタクト103の接点部131は、パッド111に喰い込むことになり、テスト終了後冷却されることにより、前記接点部131とパッド111は、貼り付いた状態となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、ICパッケージ110のパッド111とコンタクト103の接点部131とが貼り付いた状態で、ICパッケージ110をICソケット100から取り外すために操作部材102を押し下げてラッチ106を開いても、前記接点部131とパッド111の貼り付き力が大きいと、両者は簡単に分離せず、フロティングプレート104も上昇しないままである(図9参照)。無理に取り外そうと外力を加えるとしても、ICパッケージに平均して上方へ押し上げる力を加えることが難しく、ICパッケーを損傷させてしまう恐れがる。
【0012】
また、この貼り付きを引き剥がすために、フローティングプレート104と基板101との間に介在するバネ(図示せず)の上方への付勢力を大きくすることも考えられるが、そうすると、コンタクト103の接点部131とICパッケージ110のパッド111との接触力を保証するために操作部材102と基板101との間にあるバネ(図示せず)の付勢力を大きくしなければならなくなる。結果として、ICソケット100を開くのに強大な力が必要とされることになり、ICパッケージ110の搭載および取り外しが困難となる。
【0013】
本発明は、上記問題点に鑑み、ICソケットからICパッケージを取り出す一連の動作の中で、貼り付いたICソケットのコンタクトとICパッケージのパッドを強制的に容易に引き剥がすことのできる引き剥がし機構を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のICソケットは、ソケット本体と、前記ソケット本体にバネを介して上下動自在であり、ICパッケージが載置されるフローティングプレートと、前記ソケット本体に固定され、前記フローティングプレートに設けられている貫通孔内にその接点部が配置され、上下方向に弾性変形可能なコンタクトと、前記フローティングプレート上のICパッケージを前記コンタクトに加圧接触させる押圧部材と、前記フローティングプレートを押し上げる押上部材とを備えていることを特徴とする。
【0015】
本発明の一つのICソケットとしては、さらに、前記ソケット本体に対してバネを介して上下動自在な操作部材と、前記操作部材の上下動に伴って開閉するラッチとを備え、前記ラッチが、前記押圧部材および前記押上部材とを有していてもよい。
【0016】
また、本発明の別のICソケットとしては、さらに、前記ソケット本体に対して回動自在に開閉するカバーを備え、前記カバーが、前記押圧部材および前記押上部材とを有していてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)
以下、本発明に係るICソケットの第1実施例に付き図1〜4を用いて説明する。
【0018】
図1は、第1実施例に係るオープントップタイプのICソケットがフリーな時、すなわち、ICパッケージが搭載されていない時の、ラッチが閉じているICソケットの概略平面図、図2は、図1のA−A断面図である。図3は、ICソケットへのICパッケージの搭載または取り出しを説明するための図であり、(a)は、ICソケットのラッチが開かれ、ICパッケージが搭載されている状態を示す断面図、(b)は、(a)の円B内の部分拡大断面図である。さらに、図4は、ICパッケージが搭載されて後、ラッチが閉じられた状態のICソケットを示し、(a)は、その断面図、(b)は、(a)の円B内の部分拡大断面図である。
【0019】
図において示されるオープントップタイプのICソケット100は、上記従来のICソケットの構造と基本的に同じである。すなわち、本第1実施例にかかるオープントップタイプのICソケット100は、概略、ソケット本体1、操作部材2、コンタクト3、フローティングプレート4、位置決め部材5、ラッチ6および端子整列板7等からなる。
【0020】
操作部材2は、ソケット本体1に対してバネ12を介在して上下に移動自在であり、その上下動によりラッチ6を開閉する。なお、操作部材2の上下動は、手動または自動機等により行われる。
【0021】
コンタクト3の一端は、ICパッケージ10のパッド10aと電気的に接続される接点部31を構成する。コンタクト3の他端は、ソケット本体1底部より突出し、端子整列板7をガイドとしてテスト用ボードのスルーホールに挿入され、該テスト用ボードと電気的に接続される端子部34を構成している。また、コンタクト3は、ソケット本体1に所定のマトリックスに配列され形成された貫通孔41内に圧入され、該ソケット本体1に固定されるとともに、接点部31側は、垂直方向(上下方向)にバネなど(不図示)により弾性力が付与されている。なお、本第1実施例では、コンタクト3は、ポゴピン(登録商標)タイプのものを例示しているが、これに限られるものではない。
【0022】
なお、コンタクト3の接点部31は、フローティングプレート4に該接点部31に対応して形成されている貫通孔41内にあって、その先端がフローティングプレート4上面から若干の間隔t(厳密には、図3(b)に示されるように、ICパッケージ10のパッド10aの突出量を加えた量である。)だけ引き込んだ位置にあるように配置されるとともに、該貫通孔41内を上下に移動できるように配置されている。
【0023】
フローティングプレート4は、略四角形状をなしており、その四隅にICパッケージ10を位置決めする位置決め機構5が設けられている。フローティングプレート4は、また、バネ(図示せず)を介してソケット本体1に対して上下動自在に構成されている。そして、フローティングプレート4の四辺縁部から該フローティングプレート4の上下動を案内する案内部材としての側壁42が下方に形成され、該側壁42の最下端には係止部44が形成されて、該係止部44は、前記バネの付勢力により、ソケット本体1に形成されている係合部11と係合される。さらに、フローティングプレート4の側壁42には、後述するラッチ6に設けられている押上部材61が出入りできるように、開口部43が形成されている。
【0024】
なお、フローティングプレート4の四辺縁部から下方に形成される側壁42に代えて、脚状(柱状)の部材を適宜個所に複数本(例えば、各辺の端部近傍に1本づつ計8本)垂下させてもよい。この場合、各脚状部材の最下端に係止部44が形成されることは同様である。このようにすると、開口部43を形成することが省略できる。
【0025】
フローティングプレート4は上記構造を有することにより、フローティングプレート4上にICパッケージ10が搭載され、ラッチ6が閉じた時、フローティングプレート4は、下降可能である。このフローティングプレート4の下降により、相対的にコンタクト3の接点部31がフローティングプレート4の貫通孔41内を上昇し、ラッチ6によりフローティングプレート4上に固定されているICパッケージ10のパッド10aと、該パッド10aに対応するコンタクト3の接点部31が接触することになる。
【0026】
ラッチ6は、操作部材2が押し下げられたとき開き、押し下げ力から解放されたときバネ12の弾性力により閉じる。ラッチ6は、開いた時、フローティングプレート4に形成された開口部43を介して該フローティングプレート4を所定位置まで押し上げられるように構成された平板上の押上部材61、および閉じた時、ICパッケージ10をフローティングプレート4上面との間で挟持できるように構成された押圧部材62を備える。本実施例では、押上部材61の形状を、平板状としているが、湾曲した板状であってもよいし、あるいは棒状のものであってもよい。
【0027】
また、ICソケットがフリーの状態(ICパッケージを搭載していない状態)の時におけるラッチ6の押圧部材62のICパッケージ10を押圧する面とフローティングプレート4の上面との間隔hは、ICパッケージ10の厚さ(高さ)Hより小さく設定されている。ここで、ICパッケージの高さH、押圧部材62とフローティングプレート4との間隔hおよびコンタクト3の接点部31のフローティングプレート4上面からの引き込み量tは、概略H−h≧tの関係にある。なお、ラッチ6は、本実施例では、相対する辺に一対づつ計二対設けられているが、少なくとも相対する辺に一対設けてあればよい。
【0028】
このような構成を備えるオープントップタイプのICソケット100におけるICパッケージ10の装着および取り出しについて、以下に説明する。
【0029】
ICパッケージ10の装着は、従来例と同様に行われる。すなわち、図2に示されるフリーの状態にあるICソケットにおいて、操作部材2を押し下げることにより、ラッチ6が開かれ、所定位置にあるフローティングプレート4上にICパッケージ10が載置される(図3(a)参照)。この時、ICパッケージ10のパッド10aは、位置決め機構5により、フォローティングプレート4に形成された貫通孔41に対応して位置する。また、上記したように、コンタクト3の接点部31は、フローティングプレート4の貫通孔41内で若干の間隔tだけ引き込んだ位置にあるため、パッド10aは、接点部31とは接触せず、離れて位置している(図3(b)参照)。
【0030】
続いて、操作部材2の押し下げ力を解放すると、バネ12の復帰力により、ラッチ6が閉じる。ラッチ6の押圧部材62とフローティングプレート4との間にICパッケージ10が挟持され、さらに、バネ12の復帰力により元の位置に戻ろうとするラッチ6は、フローティングプレート4を押し下げる。これにより、コンタクト3の接点部31とICパッケージ10のパッド10aが接触し、最終的に、コンタクトの弾性力とフローティングプレート4とソケット本体1との間に介在するバネ(図示せず)のばね力との和とバネ12のばね力とが均衡する位置で、ICパッケージ10のパッド10aとコンタクト3の接点部31とが加圧接触する(図4参照)。
【0031】
この状態で、ICソケット100がテスト用ボードに取り付けられて、ICパッケージ10は、バーンインテスト等の高温試験を受ける。
【0032】
テスト後、ICパッケージ10を取り出すために、操作部材2が再度押し下げられ、ラッチ6が開かれる。この時、ラッチ6の押上部材61がフローティングプレート4を元の所定位置まで押し上げるので、ICパッケージ10のパッド10aとコンタクト3の接点部31とは間隔t分だけ強制的に離される(図3(a)参照)。この結果、ICパッケージ10のパッド10aにコンタクト3の接点部31とが貼り付いていても、格別の力を加えることなくこの貼り付きを容易に引き剥がすことができる。
【0033】
なお、本第1実施例では、フローティングプレート4の所定位置は、その係止部44がソケット本体の係合部11と係合する位置としているが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、他の構成は上記実施例と全て構成を同じくし、フローティングプレート4の所定位置のみ、その係止部44が前記係合部11から適宜距離aだけ下位に位置する(但し、コンタクト3の接点部31は、少なくとも一部は必ずフローティングプレート4の貫通孔41内になければならない。)ように設定されてもよい。この場合、(t+a)分ICパッケージのパッド10aとコンタクト3の接点部31を離すことが可能であり、より一層確実に両者の貼り付きを引き剥がすことができる。
【0034】
(第2実施例)
次に、本発明に係るICソケットの第2実施例に付き図5〜7を用いて説明する。
【0035】
図5は、第2実施例に係るクラムシェルタイプのICソケットがフリーな時、すなわち、ICパッケージが搭載されていない時の、カバーが開いているICソケットの概略平面図である。図6は、本発明の第2実施例に係るクラムシェルタイプのICソケットにICパッケージを搭載または取り出しを説明するための図であり、(a)は、ICソケットのカバーが開き、ICパッケージが搭載されている状態を示す断面図、(b)は、(a)の円B内の部分拡大断面図である。さらに、図7は、ICパッケージが搭載されて後、ICソケットのカバーが閉じられた状態を示し、(a)は、その断面図、(b)は、(a)の円B内の部分拡大断面図である。
【0036】
図に示されるクラムシェルタイプのICソケット200は、概略、ソケット本体210、カバー220、コンタクト230、フローティングプレート240、位置決め部材250および端子整列板260などからなる。
【0037】
ソケット本体210には、操作部材210が回動自在に取り付けられ、複数のコンタクト230が所定のマトリックスに配列されるように固定され、フローティングプレート240が上下動自在に取り付けられている。
【0038】
カバー220は、ソケット本体210に形成されている一対の突部214、カバー220に形成されている一対の脚部223、該一対の突部214および該一対の脚部223を貫通する軸215からなるヒンジ機構を介してソケット本体210に対して回動自在に取り付けられている。カバー220は、また、軸215周りに巻かれているねじり圧縮バネ216により開く方向(図7(a)では反時計方向)に付勢されている。さらに、カバー220は、その自由端側の辺に沿って係止部222が形成されている。該係止部222がソケット本体210に形成されている係合爪211と係合することにより、バネ216の付勢力に抗してカバー220を閉じた状態に維持することができる。
【0039】
カバー220は、さらに、図6(a)、図7(a)に示されるように、ソケット本体210と対向する面に、該カバー220が閉じた時、ICパッケージ270をコンタクト230に所定の力で押圧接触させることができるように作用する押圧部材221を含んでいる。なお、この押圧部材221は、図に示されるように、軸221aを介してカバー220に対して揺動自在に取付けられており、それによって、ICパッケージ270の背面を均一に押圧することが可能である。
【0040】
図6(a)に示されるように、カバー220の上記一対の脚部223それぞれに、本願発明に係るフローティングプレート240押上部材としての突出体224が、カバー220が開いた時、該フローティングプレート240の底面に当接し、押し上げるように、一体形成されている。本第2実施例においては、突出体224は、脚部223外周縁に沿って、カバー220の上部平面220aに対して略直交する方向に該脚部223から突出している。このように突出体224を形成することにより、カバー220が軸215周りに90度開くと、突出体224がフローティングプレート240の底面に当接する。さらに、カバー220を開くことにより、該フローティングプレート240を上方に押し上げることを可能とにしている。なお、本第2実施例では、好ましい例として、このように突出体224が、カバー220に対して直交する(角度90度をなす)方向に突出されているが、これに限られるのもではない。
【0041】
コンタクト230は、本第2実施例では、接点部231、円弧状の弾性部232、固定部233および端子部234から構成されている。
【0042】
接点部231は、搭載されるICパッケージ270のパッド271と電気的に接続される。該接点部231は、上記第1実施例と同様に、フローティングプレート240の上面から間隔tだけ引き込んで該フローティングプレート240に形成されている貫通孔241内下方に臨むように配置される。接点部231の先端形状は、図6(b)、7(b)に示されるように、コの字状に折り曲げられ、向かい合う2片がさらに上方に延びてパッド271としての半田ボールの形状に合わせてハの字状に開き、ICパッケージ270のパッド271がこの2片の間に挟まれて接触するように形成されている。接点部231の先端形状は、これに限られるものではなく、例えば、ピン状のままであってもよいし、パッド271の形状にあわせて凹部が形成されていてもよい。
【0043】
コンタクト230の弾性部232は、接点部231の上下動を可能とするための弾性力をコンタクト230に付与すべく、円弧状又はくの字状に形成されている。固定部233は、ICパッケージ270のパッド271に対応してマトリックス状にソケット本体210に多数形成されている貫通孔に圧入される。それにより、複数のコンタクト230が、ICパッケージ270のパッド271に対応してマトリックス状にソケット本体210に固定される。端子部234は、ソケット本体210底面から下方に突出し、端子整列板260をガイドとしてテスト用ボードのスルーホールに挿入され、該テスト用ボードのプリント回路と電気的に接続される。なお、該コンタクト230は、上記第1実施例に示されているポゴピン(商標名)タイプのものであってもよい。
【0044】
フローティングプレート240は、第1実施例と同様に、略四角形状をしており、搭載されるICパッケージ270のパッド271のピッチと同じピッチでマトリックス状に配列された貫通孔241が多数形成されている。
【0045】
フローティングプレート240は、また、ソケット本体210の上方が開放されて形成されている収容室211内に圧縮バネ217を介してソケット本体210に対して上下動自在に取り付けられている。フローティングプレート240の上下動を案内する案内部材として、本第2実施例においては、該フローティングプレート240の4隅下方に上下方向に長い長孔243が形成されている脚242を備えている。相対向する2つの脚242それぞれに形成されている2つの長孔243内をソケット本体210に固定される細長いピン219が貫通することにより、フローティングプレート240の案内部材を構成している。なお、長孔243の長さは、フローティングプレート240の上下動のストロークを所定の長さに制限するものであってもよいし、制限するものでなくてもよい。
【0046】
図6(a)に示されるように、カバー220が一杯に開いている時、フローティングプレート240は、圧縮バネ217により最も上昇した位置にある。この時、ICパッケージ270がフローティングプレート240上に載置されても、第1実施例と同様、コンタクト230の接点部231は、フローティングプレート240の上面から間隔tだけ引き込んで該フローティングプレート240の貫通孔241下方に臨んでいるので、ICパッケージ270のパッド271と対応するコンタクト230の接点部231は非接触状態にある。
【0047】
位置決め部材250は、本第2実施例においては、フローティングプレート240上に取り付けられている。すなわち、本第2実施例では、上記第1実施例とは異なり、フローティングプレート240と位置決め部材250とは別体に作成される。位置決め部材250は、略中央に載置されるICパッケージの寸法より若干大きい略矩形状の開口251があけられ、該開口251の4隅近傍に従来から知られている構造の位置決め機構252が設けられている。このように位置決め部材を別体に作成することにより、搭載されるICパッケージのパッドのピッチが同じであるが大きさの異なるICパッケージのテスト等にも、位置決め部材を交換するだけで同じICソケットを使用することが可能となる。
【0048】
なお、端子整列板260は、複数のコンタクト230のマトリックス配列に対応して形成され、複数のコンタクト230の端子部234が貫通する複数の貫通孔を有し、ソケット基板210底面に進退自在に取り付けられている。該端子整列板260は、ICソケット200をテスト用ボード(不図示)に装着するに際し、ICソケット210底面から進出させられ、コンタクト230の端子234末端部を支持し、ICソケット210底面に退行しつつ、コンタクト230の端子234がテスト用ボードに形成されているスルーホール内に挿入されるのを助ける。
【0049】
このような構成を備えるクラムシェルタイプのICソケット200におけるICパッケージ270の装着および取り出しについて、以下に説明する。
【0050】
図6(a)に示されるように、ICソケット200のカバー220が最大限に開かれた状態にある時、ICパッケージ270が位置決め機構272によりガイドされてフローティングプレート240の所定の位置に載置される。すなわち、フローティングプレート240に設けられた対応する貫通孔241の上にICパッケージ270のパッド271が位置決めされる。このようにICパッケージ270がフローティングプレート240上に単に所定位置に載置されただけでは、上記したように、ICパッケージ270のパッド271は、コンタクト230の接点部とは接触していない(図6(b)参照)。
【0051】
次に、カバー220をねじり圧縮バネ216の付勢力に抗して閉じる。カバー220の閉動作に伴って、カバー220に回動自在に取り付けられている押圧部材221がICパッケージ270の背面に当接する。続いて、押圧部材221は、ICパッケージ270をフローティングプレート240に押付けつつ、該フローティングプレート240を押し下げる。これにより、コンタクト230の接点部231が相対的に貫通孔241内を上昇し、該接点部231とICパッケージ270のパッド271とが接触する。この状態では、カバー220はまだ完全に閉じていない。
【0052】
図7(a)に示されるようにカバー220が完全に閉じられると、押圧部材221は、フローティングプレート240ともどもICパッケージ270をさらに押し下げる。これにより、コンタクト230の接点部231は、その弾性部232が弾性変形することにより、下方に押し下げられる。結果として、コンタクト230の接点部231とICパッケージ270のパッド271とは、所定の圧力下で接触することになる。この接触は、接点部231とパッド271との間に、確実で、安定した電気的接触を与える(図7(b)参照)。
【0053】
このようにカバー220が完全に閉じられた状態で、カバー220の係止部222は、図7(a)に示されるように、ソケット本体210の係合爪212と係合してロックされ、この状態で、ICソケット200がテスト用ボードに取り付けられて、ICパッケージ270は、バーンインテスト等の高温試験を受ける。
【0054】
テスト後、ICソケット200からICパッケージ270を取り出すためには、係合爪212を係止部222から外し、カバー220を開けばよい。この時、カバー220の脚部223に形成されている突出体224が、カバー220の回転に伴って回動し、フローティングプレート240下面に当接し、さらにこれを押し上げる(図6(a)参照)。したがって、フローティングプレート230上に載置されているICパッケージ270も押し上げられるので、ICパッケージ270のパッド271とコンタクト230の接点部231とが仮に貼り付いていたとしても、この貼り付きは容易に引き剥がすことができる。
【0055】
【発明の効果】
以上述べた通り、本発明は、フローティングプレート上にICパッケージ搭載および取り出し時開閉する部材に、その開閉に伴ってフローティングプレートを押し上げる引き剥がし機構としての押上部材を設けたので、格別の操作を必要とすることなくかつICパッケージのパッドを傷めることなく、高温テスト後におけるICパッケージのパッドとICソケットのコンタクトとの貼り付きを容易に引き剥がすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るICソケットが閉じたフリーな時、すなわち、ICパッケージが搭載されていない時のICソケットの概略平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】ICソケットにICパッケージを搭載または取り出しを説明するための図であり、(a)は、ICソケット(ラッチ)が開かれた状態を示す断面図、(b)は、部分拡大断面図である。
【図4】ICパッケージが搭載されている時のICソケットを示し、(a)は、その断面図、(b)は、(a)の円B内部分拡大断面図である。
【図5】第2実施例に係るクラムシェルタイプのICソケットがフリーな時、すなわち、ICパッケージが搭載されていない時の、カバーが開いているICソケットの概略平面図である。
【図6】本発明の第2実施例に係るクラムシェルタイプのICソケットにICパッケージを搭載または取り出しを説明するための図であり、(a)は、ICソケットのカバーが開き、ICパッケージが搭載されている状態を示す断面図、(b)は、(a)の円B内部分拡大断面図である。
【図7】ICパッケージが搭載されて後、ICソケットのカバーが完全に閉じられた状態を示し、(a)は、その断面図、(b)は、(a)の円B内部分拡大断面図である。
【図8】従来のICソケットにおいて、ICパッケージを搭載し終えた時の状態を示す図である。
【図9】従来のICソケットを開いてICパッケージを取り出す時の状態を示す図である。
【符号の説明】
1、101、210   ソケット本体
2、102       操作部材
3、103、230   コンタクト
4、104、240   フローティングプレート
5、105、252   位置決め機構
6、106       ラッチ
7、107、260   端子整列板
10、270      ICパッケージ
10a、111、271 パッド(半田ボール)
11          係合部
31、131、231  接点部
34、134、234  端子部
41、241      貫通孔
42          側壁
43          開口部
44          係止部
61          押上部材
62          押圧部材
100、270     ICソケット
232         弾性部
233         固定部

Claims (3)

  1. ソケット本体と、
    前記ソケット本体にバネを介して上下動自在であり、ICパッケージが載置されるフローティングプレートと、
    前記ソケット本体に固定され、前記フローティングプレートに設けられている貫通孔内にその接点部が配置され、上下方向に弾性変形可能なコンタクトと、
    前記フローティングプレート上のICパッケージを前記コンタクトに加圧接触させる押圧部材と、
    前記フローティングプレートを押し上げる押上部材と、
    を備えていることを特徴とするICソケット。
  2. さらに、前記ソケット本体に対してバネを介して上下動自在な操作部材と、
    前記操作部材の上下動に伴って開閉するラッチと、
    を備え、
    前記ラッチが、前記押圧部材および前記押上部材とを有していることを特徴とする請求項1に記載のICソケット。
  3. さらに、前記ソケット本体に対して回動自在に開閉するカバーを備え、
    前記カバーが、前記押圧部材および前記押上部材とを有していることを特徴とする請求項1に記載のICソケット。
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