JP2004079071A - 光記録媒体及び光記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録容量の増大を図ることを課題の一例とした光記録媒体及び光記録方法を提供する。
【解決手段】入射面から最も遠い第1記録層11の記録密度が、当該第1記録層11より入射面側にある第2記録層13の記録密度より大きくなるように記録する。
【選択図】 図1
【解決手段】入射面から最も遠い第1記録層11の記録密度が、当該第1記録層11より入射面側にある第2記録層13の記録密度より大きくなるように記録する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光記録媒体及び光記録方法に係わり、特に、書換可能な記録層が複数積層された光記録媒体及び当該光記録媒体に、情報を記録する光記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
上述した従来の光記録媒体として、例えば、図1に示されたようなものが知られている。同図に示すように、光記録媒体は、レーザ光Lの入射面側と逆側から順に、PC(ポリカーボネート)基板10、第1記録層11、中間層12、第2記録層13、カバー層14が積層されている。
【0003】
上述した第1記録層11及び第2記録層13は、レーザ光Lの照射により加熱・冷却されて相変化が生じる相変化層が積層された、書換可能な記録層である。上述した第1記録層11は、レーザ光Lの反射率を向上させて、良好な書換特性を得るために厚い金属反射膜が積層されている。一方、第1記録層11へのレーザ光Lの照射は、第2記録層13を介して行う必要があるため、第2記録層13は、反射膜のない構造や、ごく薄い反射膜を積層した構造をとっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このため、同じ記録密度で記録を行うと、上記第2記録層13は、第1記録層11に比べて書換特性が劣ってしまう。上記事実にも拘わらず、現在実用化されているDVD9(2層の再生用光ディスク)と同様に、各記録層の記録密度を等しくする記録方法を、図1に示す光記録媒体に適用すると、書換特性の低い第2記録層13側に合わせて、第1記録層11の記録密度を落とす必要がある。しかしながら、記録密度を落とした分、記録容量が減少してしまうという問題があった。
【0005】
上述した光記録媒体としては、図1に示すような2層の場合に限らず、3層、4層なども考えられる。この場合、入射面から最も遠い最遠記録層には、厚い金属反射膜が積層されているが、最遠記録層より入射面側に位置する入射面側記録層は、反射膜のない構造や、ごく薄い反射膜を積層した構造をとっている。従って、3層、4層などの光記録媒体も同様の問題が発生する。
【0006】
本発明が解決しようとする課題には、上記した問題が一例として挙げられる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、書換可能な記録層が複数積層され、前記記録層にレーザ光を照射することにより、情報が記録される光記録媒体であって、前記レーザ光の入射面から最も遠い最遠記録層に対する記録密度が、当該最遠記録層よりも前記入射面側に位置する入射面側記録層に対する記録密度より大きくなることを特徴とする光記録媒体に存する。
【0008】
請求項8記載の発明は、書換可能な記録層が、複数積層されている光記録媒体に、レーザ光を照射して、情報を記録する光記録方法であって、前記入射面から最も遠い最遠記録層の記録密度が、当該最遠記録層より前記入射面側にある入射面側記録層の記録密度より大きくなるように記録することを特徴とする光記録方法に存する。
【0009】
請求項9記載の発明は、書換可能な記録層が、複数積層されている光記録媒体に、レーザ光を照射して、情報を記録するための光記録方法であって、前記各記録層に対する前記情報の記録を、前記各記録層の書換特性に応じた記録密度で行うことを特徴とする光記録方法に存する。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の光記録方法に用いられる光記録媒体の一実施の形態を示す断面図である。同図に示すように、光記録媒体は、レーザ光Lの入射面側と逆側から順に、PC(ポリカーボネート)基板10、最遠記録層としての第1記録層11、中間層12、入射面側記録層としての第2記録層13、カバー層14が積層されている。
【0011】
上述した第1記録層11及び第2記録層13は、レーザ光Lの照射により加熱・冷却されて相変化が生じる相変化層が積層された、書換可能な記録層である。上述した第1記録層11は、レーザLの反射率を向上させて、良好な書換特性を得るために厚い金属反射膜が積層されている。一方、第1記録層11へのレーザ光Lの照射は、第2記録層13を介して行う必要があるため、第2記録層13は、反射面膜のない構造や、ごく薄い反射膜を積層した構造をとっている。
【0012】
本実施形態の光記録媒体は、第1記録層11に対する記録密度が、第2記録層13に対する記録密度より大きくなるものである。
【0013】
このように、第2記録層13に比べて良好な書換特性を有する第1記録層11の記録密度を、第2記録層13の記録密度より大きくすることにより、書換特性の低い第2記録層13に合わせた低い記録密度で、第1記録層11に対する記録を行わなくて済む分、記録容量の増大を図ることができる。
【0014】
図2は、第1記録層11及び第2記録層13のそれぞれの記録密度に対するCN比の測定結果である。これから、第1記録層11は、第2記録層13に比べ10%程、記録密度を大きくしても、第2記録層13と同じCN比が得られることがわかる。そして、いろいろな光記録媒体について、上記CN比を計測した結果、第2記録層13の記録密度を、第1記録層11の記録密度の80%以上100%未満、好ましくは、85%以上95%以下としたとき、第1記録層11及び第2記録層13それぞれに最大限の記録密度で記録することができることがわかった。
【0015】
第1実施例
実施の形態で光記録媒体の詳細な構成の一例について、図3を参照して、以下説明する。第1実施例の光記録媒体は、第1記録層11及び第2記録層13の内周から外周にかけてスパイラル状に形成されたトラックに沿って、レーザ光が照射されることにより、記録が行えるものであるとする。なお、この時のレーザ光の波長λは405nm、光ピックアップの対物レンズの開口数NAは0.85である。
【0016】
上記トラックは、複数のゾーンに分割されている。そして、図3に示すように、各ゾーンの先頭には、アドレス情報領域Aaが形成され、このアドレス情報領域Aaに続く部分に、ユーザーデータ領域Auが形成されている。上記アドレス情報領域Auには、記録時の位置検索のためのアドレス情報が記録されたプリピットPPが形成されている。
【0017】
また、上記ユーザーデータ領域Auには、レーザ光Lの案内溝であるグルーブトラック20と、このグルーブトラック20間に設けられたランドトラック21とが形成されている。上述したグルーブトラック20、ランドトラック21の何れか一方、又は、両方に、レーザ光Lを照射して、記録マークMを付けることにより、第1記録層11及び第2記録層13に情報が記録されることとなる。以上のことから明らかなように、記録マークMが付けられるトラックが、請求項中の記録トラックに相当する。
【0018】
第1実施例において、上述したグルーブトラック20と、ランドトラック21との距離であるトラックピッチTpは、第1記録層11及び第2記録層13共に、同じである。
【0019】
また、ユーザーデータ領域Aaには、グルーブトラック20の両側に蛇行を付けることによりウォブル22が形成されている。後述する光記録媒体の記録装置は、このウォブル22から得られるウォブル信号の周波数を一定に保つことにより、回転制御を行う。
【0020】
すなわち、一周期のウォブル22の長さLwが、記録時のレーザ光Lのグルーブトラック20又はランドトラック21に対する線速情報を表し、長さLwが長いウォブル22が形成されているグルーブトラック20又はランドトラック21程、速い線速で記録マークMが付けられ、長さLwが短いウォブル22が形成されているグルーブトラック20又はランドトラック21程、遅い線速で記録マークMが付けられる。
【0021】
第1実施例の光記録媒体は、第1記録層11の記録時の線速度が、第2記録層13の記録時の線速度より遅くなる、言い換えると、所定情報当たりの第1記録層11に記録される記録マークMの長さが、第2記録層13に記録される記録マークMの長さより短くなる。
【0022】
そこで、光記録媒体の回転制御を、線速度を一定に保つCLV(Constant Linear Velocity)で行うときは、内周から外周にかけて一周期の長さLwが全て等しいウォブル22を形成する必要があるが、この場合、第1記録層11に形成された各ウォブル22の一周期の長さLwを、第2記録層13に形成された各ウォブル22の一周期の長さLwより短くしている。
【0023】
一方、光記録媒体の回転制御を、角速度を一定に保つCAV(Constant AngularVelocity)で行うときは、外周側になる程、一周期の長さLwが長くなるウォブル22を形成する必要があるが、この場合、第1記録層11に形成されたウォブル22の一周期の平均長さLwaveを、第2記録層13に形成されたウォブル22の一周期の平均長さLwaveより短くしている。
【0024】
このようにウォブル22の長さを設定すれば、ウォブル信号の周期を一定に保つように回転制御を行う既存の記録装置を用いて、第1記録層11と第2記録層13との記録密度を異ならせることができる。
【0025】
上記第1実施例の効果をより具体的に説明すると、従来のように、第1記録層11、第2記録層13共に同じ線速度で記録を行ったとき、その一層当たりの記録容量が21.5GBとなる光記録媒体があったとする。この光記録媒体の記録容量は、2層で43GBとなる。この光記録媒体の第1記録層11、第2記録層13の書換回数に対するジッタ特性を図4に示す。同図に示すように、第2記録層13のジッタは7%程度に抑えられており、許容範囲以内である。一方、第1記録層11のジッタは5%程度であり、必要以上にジッタが抑えられている。
【0026】
一方、第1記録層11の線速度を10%程度高めて記録を行うと、図5に示すように、第2記録層13の書換回数に対するジッタは、6%程度となり、図4に示す場合に比べて、1%程高くなるが、許容範囲内である。このときの光記憶媒体の合計の容量は44.8GBとなり、同一の記録密度で記録を行う場合に比べて、1.8GB多くなる。これは、DVDの信号で換算すると約52分に相当する。
【0027】
上述した第1実施例は、記録時の線速度が速くなるほど、書換回数に対するジッタが良くなり、書換特性が向上することを利用して、第1記録層及び第2記録層共に、最適な書換特性と記録容量とを得ることができるようにしたものである。
【0028】
また、第1実施例においては、第1記録層11に設けられたゾーン数が、第2記録層に設けられたゾーン数より多くしている。つまり、第1記録層11に設けられたプリピットPPの数を、第2記録層13に設けられたプリピットPPの数より多くしている。これにより、各アドレス情報に対応するゾーンの記録容量を等しくすることができ、第1記録層11と第2記録層13との記録密度を異ならせる場合であっても、既存の記録装置を用いて記録を行うことができる。
【0029】
第2実施例
実施の形態で説明した光記録媒体の構成の他の一例について、図6を参照して、以下説明する。第2実施例の光記録媒体は、第1記録層11及び第2記録層13の内周から外周にかけてスパイラル状形成されたトラックに沿って、レーザ光が照射されることにより、記録が行えるものであるとする。
【0030】
そして、第2実施例の光記録媒体には、図6に示すように、第1記録層11のトラックピッチTp1が、第2記録層13のトラックピッチTp2より小さく形成されている。なお、第2実施例では、第1記録層11及び第2記録層13の線速度は、等しいものとする。
【0031】
このように、第1記録層11のトラックピッチTp1を、第2記録層13のトラックピッチTp2より小さくすることにより、第1記録層11の記録密度を、第2記録層13の記録密度より大きくすることができる。第2実施例は、トラックピッチが大きくなるほど、光記録媒体が傾いたときのマージンが大きくなり、書換特性が向上することを利用して、第1記録層及び第2記録層共に、最適な書換特性と記録容量とを得ることができるようにしたものである。
【0032】
また、第2実施例も、第1実施例と同様に、第1記録層11に設けられたゾーン数が、第2記録層に設けられたゾーン数より多くしている。つまり、第1記録層11に設けられたプリピットPPの数を、第2記録層13に設けられたプリピットPPの数より多くしている。
【0033】
次に、上述のように第1実施例及び第2実施例で示すように構成された光記録媒体に対して、図7に示すような記録装置を用いて情報の記録を行う場合について説明する。なお、以下の説明では、記録装置は、光記録媒体に対する情報の記録だけでなく、光記録媒体に記録された情報の再生も可能な装置とする。
【0034】
記録装置において、光記録媒体は、スピンドルモータ部30によって、所定の速度で回転される。なお、スピンドルモータ部30は、後述する回転制御部31によって駆動され、光記録媒体を所定の回転速度で回転させる。
【0035】
光記録媒体には、記録装置の光ピックアップ32から光量をコントロールされたレーザ光が照射される。光記録媒体で反射されたレーザ光は、グルーブトラック20、ランドトラック21、ウォブル22に関する情報や、プリピットPPに記録されたアドレス情報などを持ち、光ピックアップ32の光検出部(図示せず)に照射される。
【0036】
光検出部は、分割光検出器などを用いて構成されており、光電変換及び電流電圧変換によって、上述したレーザ光の反射光から、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、再生時には再生信号を生成する。上述したフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、再生信号は、記録装置全体の制御を行うコントローラ33に供給される。再生信号は、再生信号処理回路36にも供給され、ここで信号の再生が行われる。
【0037】
コントローラ33は、供給されたトラッキングエラー信号に基づき、レーザ光Lの照射位置が所望とするグルーブトラック20又はランドトラック21の中央となるように、光ピックアップ32の対物レンズ(図示せず)を制御するためのトラッキング制御信号を生成して、トラッキングサーボ34に供給する。
【0038】
このトラッキングサーボ34が、供給されたトラッキング制御信号に応じて、光ピックアップ32の対物レンズを駆動することにより、レーザ光Lがグルーブトラック20又はランドトラック21に沿って照射される。
【0039】
また、コントローラ33は、フォーカスエラー信号に基づいて、レーザ光Lの焦点位置が所望とする記録層11又は13の位置となるように、光ピックアップ32の対物レンズを制御するためのフォーカス制御信号を生成して、フォーカスサーボ35に供給する。
【0040】
コントローラ33は、トラッキングエラー信号から読み出したプリピットPP内に記録されたアドレス情報に基づき、レーザ光Lの焦点位置が、第1記録層11から第2記録層13へ、又は第2記録層13から第1記録層になるように、光ピックアップ32の対物レンズを制御するためのフォーカス制御信号を生成して、フォーカスサーボ35に供給する。
【0041】
このフォーカスサーボ35が、供給されたフォーカス制御信号に応じて、光ピックアップ32の対物レンズを駆動することにより、レーザ光Lの焦点位置が所望とする記録層11又は13の位置となるように制御される。
【0042】
また、コントローラ33は、トラッキングエラー信号からウォブル信号を生成し、ウォブル信号の周波数が予め定めた周波数となるように、スピンドルモータ部30を制御するための回転制御信号を生成して、回転制御部31に供給する。この回転制御部31が、供給された回転制御信号に応じて、スピンドルモータ部30を駆動することにより、光記録媒体の回転速度が、その光記録媒体に設けられたウォブル22に応じた回転速度に制御される。
【0043】
上述した構成の記録装置を用いて、第1実施例及び第2実施例の光記録媒体の記録を行えば、第1記録層11の記録密度を、第2記録層13の記録密度より大きくすることができる。
【0044】
なお、第1実施例では、第1記録層11及び第2記録層13とで記録時の線速を変えることにより、記録密度を変えていた。また、第2実施例では、第1記録層11及び第2記録層13とでトラックピッチを変えることにより、記録密度を変えていた。しかしながら、第1記録層11及び第2記録層13とで線速及びトラックピッチの両者を変えることにより、記録密度を変えることも考えられる。
【0045】
また、上述した実施形態では、2層の光記録媒体に適用していたが、2層に限らず、3層、4層などの記録媒体に適用することも考えられる。3層、4層などの場合は、レーザ光Lの入射面から最も遠い最遠記録層と、最遠記録層より入射面側にある記録層、つまり、最遠記録層以外の入射面側記録層との関係を、上述した第1記録層11と第2記録層13との関係と同じにすればよい。
【0046】
以上実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能である。ここで、本発明の要旨をまとめると以下のようになる。
上記実施の形態に示す光記録媒体は、要するに、書換可能な第1記録層11及び第2記録層13が積層され、第1記録層11及び第2記録層13にレーザ光Lを照射することにより、情報が記録される光記録媒体であって、
レーザ光Lの入射面から最も遠い第1記録層11に対する記録密度が、第1記録層11よりも入射面側に位置する第2記録層13に対する記録密度より大きくなることを特徴とする光記録媒体である。
【0047】
従って、線速度情報に応じて情報を記録する記録装置を用いれば、厚い反射膜を有し、第2記録層13に比べて良好な書換特性を有する第1記録層11の記録密度を、第2記録層13の記録密度より大きくすることができる。このため、書換特性の低い第2記録層13に合わせた低い記録密度で、第1記録層11に対する記録を行わなくて済む分、記録容量の増大を図ることができる。
【0048】
また、第1の実施形態は、要するに、書換可能な第1記録層11及び第2記録層13が、複数積層されている光記録媒体に、レーザ光Lを照射して、情報を記録する光記録方法であって、
入射面から最も遠い第1記録層11の記録密度が、当該第1記録層11より入射面側にある第2記録層13の記録密度より大きくなるように記録する
ことを特徴とする光記録方法を実施したものである。
【0049】
従って、第2記録層13に比べて良好な書換特性を有する第1記録層11の記録密度を、第2記録層13の記録密度より大きくすることができる。このため、書換特性の低い第2記録層13に合わせた低い記録密度で、第1記録層11に対する記録を行わなくて済む分、記録容量の増大を図ることができる。
【0050】
さらに、第1の実施形態は、要するに、書換可能な第1記録層11及び第2記録層13が、積層されている光記録媒体に、レーザ光Lを照射して、情報を記録するための光記録方法であって、
各記録層11及び13に対する情報の記録を、前記各記録層11及び13の書換特性に応じた記録密度で行う
ことを特徴とする光記録方法を実施したものであるとも言える。
【0051】
従って、第2記録層13に比べて良好な書換特性を有する第1記録層11の記録密度を、第2記録層13の記録密度より大きくすることができる。このため、書換特性の低い第2記録層13に合わせた低い記録密度で、第1記録層11に対する記録を行わなくて済む分、記録容量の増大を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光記録媒体の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】第1記録層11及び第2記録層13のそれぞれの記録密度に対するCN比特性を示すグラフである。
【図3】第1実施例における光記録媒体の構成を示す図である。
【図4】従来の第1記録層11及び第2記録層13の書換回数に対するジッタ特性を示すグラフである。
【図5】本実施形態における第1記録層11の書換回数に対するジッタ特性を示すグラフである。
【図6】第2実施例における光記録媒体の構成を示す図である。
【図7】記録装置の構成図である。
【符号の説明】
11 第1記録層(最遠記録層)
13 第2記録層(入射面側記録層)
20 グルーブトラック(記録トラック)
21 ランドトラック(記録トラック)
22 ウォブル
M 記録マーク
PP プリピット
Tp トラックピッチ
Tp1 トラックピッチ
Tp2 トラックピッチ
【発明の属する技術分野】
この発明は、光記録媒体及び光記録方法に係わり、特に、書換可能な記録層が複数積層された光記録媒体及び当該光記録媒体に、情報を記録する光記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
上述した従来の光記録媒体として、例えば、図1に示されたようなものが知られている。同図に示すように、光記録媒体は、レーザ光Lの入射面側と逆側から順に、PC(ポリカーボネート)基板10、第1記録層11、中間層12、第2記録層13、カバー層14が積層されている。
【0003】
上述した第1記録層11及び第2記録層13は、レーザ光Lの照射により加熱・冷却されて相変化が生じる相変化層が積層された、書換可能な記録層である。上述した第1記録層11は、レーザ光Lの反射率を向上させて、良好な書換特性を得るために厚い金属反射膜が積層されている。一方、第1記録層11へのレーザ光Lの照射は、第2記録層13を介して行う必要があるため、第2記録層13は、反射膜のない構造や、ごく薄い反射膜を積層した構造をとっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このため、同じ記録密度で記録を行うと、上記第2記録層13は、第1記録層11に比べて書換特性が劣ってしまう。上記事実にも拘わらず、現在実用化されているDVD9(2層の再生用光ディスク)と同様に、各記録層の記録密度を等しくする記録方法を、図1に示す光記録媒体に適用すると、書換特性の低い第2記録層13側に合わせて、第1記録層11の記録密度を落とす必要がある。しかしながら、記録密度を落とした分、記録容量が減少してしまうという問題があった。
【0005】
上述した光記録媒体としては、図1に示すような2層の場合に限らず、3層、4層なども考えられる。この場合、入射面から最も遠い最遠記録層には、厚い金属反射膜が積層されているが、最遠記録層より入射面側に位置する入射面側記録層は、反射膜のない構造や、ごく薄い反射膜を積層した構造をとっている。従って、3層、4層などの光記録媒体も同様の問題が発生する。
【0006】
本発明が解決しようとする課題には、上記した問題が一例として挙げられる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、書換可能な記録層が複数積層され、前記記録層にレーザ光を照射することにより、情報が記録される光記録媒体であって、前記レーザ光の入射面から最も遠い最遠記録層に対する記録密度が、当該最遠記録層よりも前記入射面側に位置する入射面側記録層に対する記録密度より大きくなることを特徴とする光記録媒体に存する。
【0008】
請求項8記載の発明は、書換可能な記録層が、複数積層されている光記録媒体に、レーザ光を照射して、情報を記録する光記録方法であって、前記入射面から最も遠い最遠記録層の記録密度が、当該最遠記録層より前記入射面側にある入射面側記録層の記録密度より大きくなるように記録することを特徴とする光記録方法に存する。
【0009】
請求項9記載の発明は、書換可能な記録層が、複数積層されている光記録媒体に、レーザ光を照射して、情報を記録するための光記録方法であって、前記各記録層に対する前記情報の記録を、前記各記録層の書換特性に応じた記録密度で行うことを特徴とする光記録方法に存する。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の光記録方法に用いられる光記録媒体の一実施の形態を示す断面図である。同図に示すように、光記録媒体は、レーザ光Lの入射面側と逆側から順に、PC(ポリカーボネート)基板10、最遠記録層としての第1記録層11、中間層12、入射面側記録層としての第2記録層13、カバー層14が積層されている。
【0011】
上述した第1記録層11及び第2記録層13は、レーザ光Lの照射により加熱・冷却されて相変化が生じる相変化層が積層された、書換可能な記録層である。上述した第1記録層11は、レーザLの反射率を向上させて、良好な書換特性を得るために厚い金属反射膜が積層されている。一方、第1記録層11へのレーザ光Lの照射は、第2記録層13を介して行う必要があるため、第2記録層13は、反射面膜のない構造や、ごく薄い反射膜を積層した構造をとっている。
【0012】
本実施形態の光記録媒体は、第1記録層11に対する記録密度が、第2記録層13に対する記録密度より大きくなるものである。
【0013】
このように、第2記録層13に比べて良好な書換特性を有する第1記録層11の記録密度を、第2記録層13の記録密度より大きくすることにより、書換特性の低い第2記録層13に合わせた低い記録密度で、第1記録層11に対する記録を行わなくて済む分、記録容量の増大を図ることができる。
【0014】
図2は、第1記録層11及び第2記録層13のそれぞれの記録密度に対するCN比の測定結果である。これから、第1記録層11は、第2記録層13に比べ10%程、記録密度を大きくしても、第2記録層13と同じCN比が得られることがわかる。そして、いろいろな光記録媒体について、上記CN比を計測した結果、第2記録層13の記録密度を、第1記録層11の記録密度の80%以上100%未満、好ましくは、85%以上95%以下としたとき、第1記録層11及び第2記録層13それぞれに最大限の記録密度で記録することができることがわかった。
【0015】
第1実施例
実施の形態で光記録媒体の詳細な構成の一例について、図3を参照して、以下説明する。第1実施例の光記録媒体は、第1記録層11及び第2記録層13の内周から外周にかけてスパイラル状に形成されたトラックに沿って、レーザ光が照射されることにより、記録が行えるものであるとする。なお、この時のレーザ光の波長λは405nm、光ピックアップの対物レンズの開口数NAは0.85である。
【0016】
上記トラックは、複数のゾーンに分割されている。そして、図3に示すように、各ゾーンの先頭には、アドレス情報領域Aaが形成され、このアドレス情報領域Aaに続く部分に、ユーザーデータ領域Auが形成されている。上記アドレス情報領域Auには、記録時の位置検索のためのアドレス情報が記録されたプリピットPPが形成されている。
【0017】
また、上記ユーザーデータ領域Auには、レーザ光Lの案内溝であるグルーブトラック20と、このグルーブトラック20間に設けられたランドトラック21とが形成されている。上述したグルーブトラック20、ランドトラック21の何れか一方、又は、両方に、レーザ光Lを照射して、記録マークMを付けることにより、第1記録層11及び第2記録層13に情報が記録されることとなる。以上のことから明らかなように、記録マークMが付けられるトラックが、請求項中の記録トラックに相当する。
【0018】
第1実施例において、上述したグルーブトラック20と、ランドトラック21との距離であるトラックピッチTpは、第1記録層11及び第2記録層13共に、同じである。
【0019】
また、ユーザーデータ領域Aaには、グルーブトラック20の両側に蛇行を付けることによりウォブル22が形成されている。後述する光記録媒体の記録装置は、このウォブル22から得られるウォブル信号の周波数を一定に保つことにより、回転制御を行う。
【0020】
すなわち、一周期のウォブル22の長さLwが、記録時のレーザ光Lのグルーブトラック20又はランドトラック21に対する線速情報を表し、長さLwが長いウォブル22が形成されているグルーブトラック20又はランドトラック21程、速い線速で記録マークMが付けられ、長さLwが短いウォブル22が形成されているグルーブトラック20又はランドトラック21程、遅い線速で記録マークMが付けられる。
【0021】
第1実施例の光記録媒体は、第1記録層11の記録時の線速度が、第2記録層13の記録時の線速度より遅くなる、言い換えると、所定情報当たりの第1記録層11に記録される記録マークMの長さが、第2記録層13に記録される記録マークMの長さより短くなる。
【0022】
そこで、光記録媒体の回転制御を、線速度を一定に保つCLV(Constant Linear Velocity)で行うときは、内周から外周にかけて一周期の長さLwが全て等しいウォブル22を形成する必要があるが、この場合、第1記録層11に形成された各ウォブル22の一周期の長さLwを、第2記録層13に形成された各ウォブル22の一周期の長さLwより短くしている。
【0023】
一方、光記録媒体の回転制御を、角速度を一定に保つCAV(Constant AngularVelocity)で行うときは、外周側になる程、一周期の長さLwが長くなるウォブル22を形成する必要があるが、この場合、第1記録層11に形成されたウォブル22の一周期の平均長さLwaveを、第2記録層13に形成されたウォブル22の一周期の平均長さLwaveより短くしている。
【0024】
このようにウォブル22の長さを設定すれば、ウォブル信号の周期を一定に保つように回転制御を行う既存の記録装置を用いて、第1記録層11と第2記録層13との記録密度を異ならせることができる。
【0025】
上記第1実施例の効果をより具体的に説明すると、従来のように、第1記録層11、第2記録層13共に同じ線速度で記録を行ったとき、その一層当たりの記録容量が21.5GBとなる光記録媒体があったとする。この光記録媒体の記録容量は、2層で43GBとなる。この光記録媒体の第1記録層11、第2記録層13の書換回数に対するジッタ特性を図4に示す。同図に示すように、第2記録層13のジッタは7%程度に抑えられており、許容範囲以内である。一方、第1記録層11のジッタは5%程度であり、必要以上にジッタが抑えられている。
【0026】
一方、第1記録層11の線速度を10%程度高めて記録を行うと、図5に示すように、第2記録層13の書換回数に対するジッタは、6%程度となり、図4に示す場合に比べて、1%程高くなるが、許容範囲内である。このときの光記憶媒体の合計の容量は44.8GBとなり、同一の記録密度で記録を行う場合に比べて、1.8GB多くなる。これは、DVDの信号で換算すると約52分に相当する。
【0027】
上述した第1実施例は、記録時の線速度が速くなるほど、書換回数に対するジッタが良くなり、書換特性が向上することを利用して、第1記録層及び第2記録層共に、最適な書換特性と記録容量とを得ることができるようにしたものである。
【0028】
また、第1実施例においては、第1記録層11に設けられたゾーン数が、第2記録層に設けられたゾーン数より多くしている。つまり、第1記録層11に設けられたプリピットPPの数を、第2記録層13に設けられたプリピットPPの数より多くしている。これにより、各アドレス情報に対応するゾーンの記録容量を等しくすることができ、第1記録層11と第2記録層13との記録密度を異ならせる場合であっても、既存の記録装置を用いて記録を行うことができる。
【0029】
第2実施例
実施の形態で説明した光記録媒体の構成の他の一例について、図6を参照して、以下説明する。第2実施例の光記録媒体は、第1記録層11及び第2記録層13の内周から外周にかけてスパイラル状形成されたトラックに沿って、レーザ光が照射されることにより、記録が行えるものであるとする。
【0030】
そして、第2実施例の光記録媒体には、図6に示すように、第1記録層11のトラックピッチTp1が、第2記録層13のトラックピッチTp2より小さく形成されている。なお、第2実施例では、第1記録層11及び第2記録層13の線速度は、等しいものとする。
【0031】
このように、第1記録層11のトラックピッチTp1を、第2記録層13のトラックピッチTp2より小さくすることにより、第1記録層11の記録密度を、第2記録層13の記録密度より大きくすることができる。第2実施例は、トラックピッチが大きくなるほど、光記録媒体が傾いたときのマージンが大きくなり、書換特性が向上することを利用して、第1記録層及び第2記録層共に、最適な書換特性と記録容量とを得ることができるようにしたものである。
【0032】
また、第2実施例も、第1実施例と同様に、第1記録層11に設けられたゾーン数が、第2記録層に設けられたゾーン数より多くしている。つまり、第1記録層11に設けられたプリピットPPの数を、第2記録層13に設けられたプリピットPPの数より多くしている。
【0033】
次に、上述のように第1実施例及び第2実施例で示すように構成された光記録媒体に対して、図7に示すような記録装置を用いて情報の記録を行う場合について説明する。なお、以下の説明では、記録装置は、光記録媒体に対する情報の記録だけでなく、光記録媒体に記録された情報の再生も可能な装置とする。
【0034】
記録装置において、光記録媒体は、スピンドルモータ部30によって、所定の速度で回転される。なお、スピンドルモータ部30は、後述する回転制御部31によって駆動され、光記録媒体を所定の回転速度で回転させる。
【0035】
光記録媒体には、記録装置の光ピックアップ32から光量をコントロールされたレーザ光が照射される。光記録媒体で反射されたレーザ光は、グルーブトラック20、ランドトラック21、ウォブル22に関する情報や、プリピットPPに記録されたアドレス情報などを持ち、光ピックアップ32の光検出部(図示せず)に照射される。
【0036】
光検出部は、分割光検出器などを用いて構成されており、光電変換及び電流電圧変換によって、上述したレーザ光の反射光から、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、再生時には再生信号を生成する。上述したフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、再生信号は、記録装置全体の制御を行うコントローラ33に供給される。再生信号は、再生信号処理回路36にも供給され、ここで信号の再生が行われる。
【0037】
コントローラ33は、供給されたトラッキングエラー信号に基づき、レーザ光Lの照射位置が所望とするグルーブトラック20又はランドトラック21の中央となるように、光ピックアップ32の対物レンズ(図示せず)を制御するためのトラッキング制御信号を生成して、トラッキングサーボ34に供給する。
【0038】
このトラッキングサーボ34が、供給されたトラッキング制御信号に応じて、光ピックアップ32の対物レンズを駆動することにより、レーザ光Lがグルーブトラック20又はランドトラック21に沿って照射される。
【0039】
また、コントローラ33は、フォーカスエラー信号に基づいて、レーザ光Lの焦点位置が所望とする記録層11又は13の位置となるように、光ピックアップ32の対物レンズを制御するためのフォーカス制御信号を生成して、フォーカスサーボ35に供給する。
【0040】
コントローラ33は、トラッキングエラー信号から読み出したプリピットPP内に記録されたアドレス情報に基づき、レーザ光Lの焦点位置が、第1記録層11から第2記録層13へ、又は第2記録層13から第1記録層になるように、光ピックアップ32の対物レンズを制御するためのフォーカス制御信号を生成して、フォーカスサーボ35に供給する。
【0041】
このフォーカスサーボ35が、供給されたフォーカス制御信号に応じて、光ピックアップ32の対物レンズを駆動することにより、レーザ光Lの焦点位置が所望とする記録層11又は13の位置となるように制御される。
【0042】
また、コントローラ33は、トラッキングエラー信号からウォブル信号を生成し、ウォブル信号の周波数が予め定めた周波数となるように、スピンドルモータ部30を制御するための回転制御信号を生成して、回転制御部31に供給する。この回転制御部31が、供給された回転制御信号に応じて、スピンドルモータ部30を駆動することにより、光記録媒体の回転速度が、その光記録媒体に設けられたウォブル22に応じた回転速度に制御される。
【0043】
上述した構成の記録装置を用いて、第1実施例及び第2実施例の光記録媒体の記録を行えば、第1記録層11の記録密度を、第2記録層13の記録密度より大きくすることができる。
【0044】
なお、第1実施例では、第1記録層11及び第2記録層13とで記録時の線速を変えることにより、記録密度を変えていた。また、第2実施例では、第1記録層11及び第2記録層13とでトラックピッチを変えることにより、記録密度を変えていた。しかしながら、第1記録層11及び第2記録層13とで線速及びトラックピッチの両者を変えることにより、記録密度を変えることも考えられる。
【0045】
また、上述した実施形態では、2層の光記録媒体に適用していたが、2層に限らず、3層、4層などの記録媒体に適用することも考えられる。3層、4層などの場合は、レーザ光Lの入射面から最も遠い最遠記録層と、最遠記録層より入射面側にある記録層、つまり、最遠記録層以外の入射面側記録層との関係を、上述した第1記録層11と第2記録層13との関係と同じにすればよい。
【0046】
以上実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能である。ここで、本発明の要旨をまとめると以下のようになる。
上記実施の形態に示す光記録媒体は、要するに、書換可能な第1記録層11及び第2記録層13が積層され、第1記録層11及び第2記録層13にレーザ光Lを照射することにより、情報が記録される光記録媒体であって、
レーザ光Lの入射面から最も遠い第1記録層11に対する記録密度が、第1記録層11よりも入射面側に位置する第2記録層13に対する記録密度より大きくなることを特徴とする光記録媒体である。
【0047】
従って、線速度情報に応じて情報を記録する記録装置を用いれば、厚い反射膜を有し、第2記録層13に比べて良好な書換特性を有する第1記録層11の記録密度を、第2記録層13の記録密度より大きくすることができる。このため、書換特性の低い第2記録層13に合わせた低い記録密度で、第1記録層11に対する記録を行わなくて済む分、記録容量の増大を図ることができる。
【0048】
また、第1の実施形態は、要するに、書換可能な第1記録層11及び第2記録層13が、複数積層されている光記録媒体に、レーザ光Lを照射して、情報を記録する光記録方法であって、
入射面から最も遠い第1記録層11の記録密度が、当該第1記録層11より入射面側にある第2記録層13の記録密度より大きくなるように記録する
ことを特徴とする光記録方法を実施したものである。
【0049】
従って、第2記録層13に比べて良好な書換特性を有する第1記録層11の記録密度を、第2記録層13の記録密度より大きくすることができる。このため、書換特性の低い第2記録層13に合わせた低い記録密度で、第1記録層11に対する記録を行わなくて済む分、記録容量の増大を図ることができる。
【0050】
さらに、第1の実施形態は、要するに、書換可能な第1記録層11及び第2記録層13が、積層されている光記録媒体に、レーザ光Lを照射して、情報を記録するための光記録方法であって、
各記録層11及び13に対する情報の記録を、前記各記録層11及び13の書換特性に応じた記録密度で行う
ことを特徴とする光記録方法を実施したものであるとも言える。
【0051】
従って、第2記録層13に比べて良好な書換特性を有する第1記録層11の記録密度を、第2記録層13の記録密度より大きくすることができる。このため、書換特性の低い第2記録層13に合わせた低い記録密度で、第1記録層11に対する記録を行わなくて済む分、記録容量の増大を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光記録媒体の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】第1記録層11及び第2記録層13のそれぞれの記録密度に対するCN比特性を示すグラフである。
【図3】第1実施例における光記録媒体の構成を示す図である。
【図4】従来の第1記録層11及び第2記録層13の書換回数に対するジッタ特性を示すグラフである。
【図5】本実施形態における第1記録層11の書換回数に対するジッタ特性を示すグラフである。
【図6】第2実施例における光記録媒体の構成を示す図である。
【図7】記録装置の構成図である。
【符号の説明】
11 第1記録層(最遠記録層)
13 第2記録層(入射面側記録層)
20 グルーブトラック(記録トラック)
21 ランドトラック(記録トラック)
22 ウォブル
M 記録マーク
PP プリピット
Tp トラックピッチ
Tp1 トラックピッチ
Tp2 トラックピッチ
Claims (9)
- 書換可能な記録層が複数積層され、前記記録層にレーザ光を照射することにより、情報が記録される光記録媒体であって、
前記レーザ光の入射面から最も遠い最遠記録層に対する記録密度が、当該最遠記録層よりも前記入射面側に位置する入射面側記録層に対する記録密度より大きくなることを特徴とする光記録媒体。 - 請求項1記載の光記録媒体であって、
前記入射面側記録層の記録密度が、前記最遠記録層の記録密度の80%以上100%未満であることを特徴とする光記録媒体。 - 請求項1記載の光記録媒体であって、
前記入射面側記録層の記録密度が、前記最遠記録層の記録密度の85%以上95%以下である
ことを特徴とする光記録媒体。 - 請求項1、2又は3記載の光記録媒体であって、
前記各記録層に設けられた記録トラックに沿って前記レーザ光が照射されるとき、
前記最遠記録層に設けられた記録トラックの線速度が、前記入射面側記録層に設けられた記録トラックの線速度よりも遅いことを特徴とする光記録媒体。 - 請求項4記載の光記録媒体であって、
前記最遠記録層に設けられた記録トラックに形成されたウォブルの長さが、前記入射面側記録層に設けられた記録トラックに形成されたウォブルの長さより短い
ことを特徴とする光記録媒体。 - 請求項1、2又は3記載の光記録媒体であって、
前記各記録層に設けられた記録トラックに沿って前記レーザ光が照射されるとき、
前記最遠記録層に設けられた記録トラックのトラックピッチが、前記入射面側記録層のトラックピッチより狭いことを特徴とする光記録媒体。 - 請求項1〜6何れか1項記載の光記録媒体であって、
前記記録トラックに沿って間欠的に設けられると共に、アドレス情報が記録されたプリピットを備え、
前記最遠記録層の記録トラック沿いに設けられたプリピットの数が、前記入射面側記録層の記録トラック沿いに設けられたプリピットの数より多いことを特徴とする光記録媒体。 - 書換可能な記録層が、複数積層されている光記録媒体に、レーザ光を照射して、情報を記録する光記録方法であって、
前記入射面から最も遠い最遠記録層の記録密度が、当該最遠記録層より前記入射面側にある入射面側記録層の記録密度より大きくなるように記録する
ことを特徴とする光記録方法。 - 書換可能な記録層が、複数積層されている光記録媒体に、レーザ光を照射して、情報を記録するための光記録方法であって、
前記各記録層に対する前記情報の記録を、前記各記録層の書換特性に応じた記録密度で行う
ことを特徴とする光記録方法。
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