JP2003178464A - 光学的情報記録媒体、光学的情報記録再生方法及び装置 - Google Patents

光学的情報記録媒体、光学的情報記録再生方法及び装置

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JP2003178464A JP2001377314A JP2001377314A JP2003178464A JP 2003178464 A JP2003178464 A JP 2003178464A JP 2001377314 A JP2001377314 A JP 2001377314A JP 2001377314 A JP2001377314 A JP 2001377314A JP 2003178464 A JP2003178464 A JP 2003178464A
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満哉 岡田
Gougen Shibatoko
剛玄 柴床
Hideki Tanabe
秀樹 田名部
Masafumi Kubota
雅史 窪田
Masanori Nakano
正規 中野
Satoshi Sugaya
諭 菅谷
Toshiaki Iwanaga
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定したクロックを確保しつつランドグルー
ブ記録に適用できる高性能な光学情報記録媒体及びそれ
を用いた光学的情報記録再生方法及び装置を提供する。 【解決手段】 ランドトラック101及びグルーブトラ
ック102のそれぞれの片方の側壁に、アドレス情報を
含むアドレス情報ブロックを蛇行又は凹凸によって形成
し、ランドトラックのアドレス情報ブロックとグルーブ
トラックのアドレス情報ブロックをトラック方向にずら
して配置する。また、ランドトラック及びグルーブトラ
ックの側壁にアドレス情報ブロックを除いて一定周期の
蛇行を形成する。これにより、アドレス認識を簡単にで
き、安定した同期クロックを抽出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ビームの照射に
より情報の記録や再生を行う光学的情報記録媒体、それ
を用いて情報の記録或いは記録情報の再生を行う光学的
情報記録再生方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レ−ザ光を用いて情報を記録或い
は記録情報を再生する光ディスクは、大容量記録が可能
であり、非接触で高速アクセスできることから大容量メ
モリとして実用化が進んでいる。このような光ディスク
はコンパクトディスクやレ−ザディスクとして知られて
いる再生専用型、ユーザが記録できる追記型、及びユー
ザが繰り返し記録できる書き替え型に分類される。これ
らの光ディスクはコンピュ−タの外部メモリ、或いは文
書・画像ファイルとして使用されている。
【0003】現在用いられている光ディスクにおいて
は、光ディスクで変調を受けて反射されたレーザ光から
再生信号が検出される。例えば、再生専用型では、ディ
スク上に形成された凹凸のピットからの反射光量変化を
利用して再生信号が得られる。また、追記型では、高パ
ワーのレーザ照射によって形成された微小ピット或いは
相変化に伴う反射光量変化を再生に利用している。更
に、書き替え型の一つである光磁気ディスクでは、記録
膜が持つ磁気光学効果を利用して記録膜の磁化状態が偏
光面の変化として読み出される。もう一つの書き替え型
である相変化光ディスクでは、追記型と同様に相変化に
起因した記録膜の反射光量変化が再生に用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
媒体を用いて情報を記録或いは再生する場合は、透明樹
脂或いはガラス基板上に形成された0.61μmから
1.6μmピッチのスパイラル状に形成された溝に沿っ
て、集光したレーザ光がトラッキングするように制御を
行いながら、情報を記録、再生する方法が採られてい
る。
【0005】この方式を採用しているDVD-RAMフ
ォーマットでは、1トラックを複数のセクタに分割し、
各セクタの先頭にはそのセクタのトラック番地、セクタ
番地、同期用信号を埋め込んだプリフォーマット凹凸ピ
ットが記録されている。この方式では、記録に使用する
トラックは、溝の凹部と凸部両方に記録を行ういわゆる
「ランドグルーブ記録」が採用されており、ディスク片
面当たりの記録容量は4.7GBである。
【0006】このようにトラック密度を高めるために
は、「ランドグルーブ記録」方式が採用されているが、
ディスク1回転トラックは複数のセクタに分割され、そ
れぞれにセクタのトラック番地、セクタ番地、同期用信
号を埋め込んだプリフォーマットとしてのピットが形成
されているので、このプリフォーマットに要するデータ
量はディスク全体で10%以上に達し、これ自体がディ
スクの容量を制限するものとなっている。
【0007】また、溝を使った記録フォーマットとして
は、CD−RやDVD−RWフォーマットがある。この
フォーマットでは、トラッキング用溝を低周波数で蛇行
させるという、いわゆるWobbleを用い、このWobble周波
数変化にトラックアドレス情報や同期信号を記録してお
く。例えば、CD−Rでは、22.05kHzを基本周波数とす
るWobbleが形成されている。DVD―RWでは、140kHz
周波数のWobbleが形成されている。
【0008】このようなWobble方式は、DVD-RAMのよう
に別個にプリピットから成るプリフォーマット領域を設
ける必要がないため、フォーマット効率は高くなるが、
隣接するランドとグルーブに独立したWobble信号を付加
することが難しいという観点から、これまではグルーブ
記録に使用が限られている。
【0009】Wobbleを採用した記録フォーマットにおい
ては、ランドグルーブ双方に記録を行う方法として、ラ
ンド並びにグルーブトラック共通の側壁にランドグルー
ブ共用のWobbleを形成し、そのWobble部分に共用アドレ
ス情報を付与するという方法が提案されている。これ
は、例えば、特開平10−27349号公報に記載され
ている。
【0010】しかしながら、この方法では、現在のトラ
ックがランドであるかグルーブであるかを判断した上
で、アドレス情報を利用しなければならないという煩雑
さがある。また、アドレス情報が付与された部分以外に
は、Wobbleが形成されていないので、記録再生時のクロ
ック抽出が難しいという課題も持っていた。
【0011】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たもので、その目的は、ランドであるかグルーブである
かを判定する必要がなく、しかも、安定したクロックを
確保することが可能な光学的情報記録媒体、それを用い
た光学的情報記録再生方法及び装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光学的情報記録
媒体は、上記目的を達成するため、ランドトラックとグ
ルーブトラックが交互に形成され、前記ランドトラック
とグルーブトラックの両方に情報を記録する光学的情報
記録媒体において、前記ランドトラック及びグルーブト
ラックのそれぞれの片方の側壁に、アドレス情報を含む
アドレス情報ブロックが蛇行又は凹凸によって形成さ
れ、且つ、前記ランドトラックにおけるアドレス情報ブ
ロックとグルーブトラックにおけるアドレス情報ブロッ
クがトラック方向にずらして配置されていることを特徴
とする。
【0013】本発明の光学的情報記録媒体は、ランドト
ラックとグルーブトラックが交互に形成され、前記ラン
ドトラックとグルーブトラックの両方に情報を記録する
光学的情報記録媒体において、前記ランドトラック及び
グルーブトラックのそれぞれの片方の側壁に、アドレス
情報を含むアドレス情報ブロックが蛇行又は凹凸によっ
て形成され、且つ、前記ランドトラックにおけるアドレ
ス情報ブロックとグルーブトラックにおけるアドレス情
報ブロックがトラック方向にずらして配置され、前記ラ
ンドトラック及びグルーブトラックの側壁には前記アド
レス情報ブロックを除いて一定周期の蛇行が形成されて
いることを特徴とする。
【0014】本発明の光学的情報記録再生方法は、上記
光学的情報記録媒体に情報を記録或いは記録情報を再生
する方法であって、前記光学的情報記録媒体のトラック
上に集光スポットを形成し、前記集光スポットからの反
射光の強度分布の変化により、トラックの蛇行を検出し
て、アドレス情報及び同期信号を検出することことを特
徴とする。
【0015】本発明の光学的情報記録再生装置は、上記
光学的情報記録媒体に情報を記録或いは記録情報を再生
する装置であって、前記光学的情報記録媒体のトラック
上に集光スポットを形成し、前記集光スポットからの反
射光の強度分布の変化により、トラックの蛇行を検出し
て、アドレス情報及び同期信号を検出することを特徴と
する。
【0016】本発明の光学的情報記録再生装置は、上記
光学的情報記録媒体に情報を記録或いは記録情報を再生
する装置であって、前記記録媒体のトラック走査方向に
対して少なくとも2分割され、前記記録媒体からの戻り
光を検出する光検出器と、前記光検出器のトラック走査
方向に対する両側の受光部の出力の和信号同士の差分を
検出する差動増幅器と、前記差動増幅器で検出された差
分出力に基づいてアドレス情報及び同期信号を検出する
手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】本発明の光学的情報記録再生装置は、上記
光学的情報記録媒体に情報を記録或いは記録情報を再生
する装置であって、前記記録媒体のトラック走査方向に
対して少なくとも2分割され、前記記録媒体からの戻り
光を検出する光検出器と、前記光検出器のトラック走査
方向に対する両側の受光部のうちいずれか一方の受光部
の出力に基づいてアドレス情報を検出する手段とを備え
たことを特徴とする。
【0018】本発明の光学的情報記録再生装置は、上記
光学的情報記録媒体に情報を記録或いは記録情報を再生
する装置であって、前記記録媒体のトラック走査方向に
対して少なくとも2分割され、前記記録媒体からの戻り
光を検出する光検出器と、前記光検出器のトラック走査
方向に対する両側の受光部のうちいずれか一方の受光部
の出力に基づいてアドレス情報及び同期信号を検出する
手段とを備えたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の一実
施形態に係る光学的情報記録媒体は、基板上に予めトラ
ック溝を形成し、このトラック溝の側壁を蛇行させてア
ドレス情報を付与すると共に、アドレス情報が付与され
た部分以外の側壁部分は一定の周期で蛇行させた溝とな
っていることが特徴である。
【0020】図1は本発明の光学的情報記録媒体の一実
施形態を示す図である。なお、図1は本実施形態による
ディスク状記録媒体の一部を拡大して示す平面図であ
る。図1において、101はランド、102はグルーブ
である。ランド101とグルーブ102は基板(図示せ
ず)に凸部と凹部の形で交互に一定間隔で形成され、ラ
ンド101とグルーブ102の両方に情報を記録するこ
とが可能である。これらのランド101とグルーブ10
2はディスク中心に螺旋状又は同心円状に形成されてい
る。なお、以下の説明では、ランドはランドトラック、
グルーブはグルーブトラックという。
【0021】ランドトラック101の側壁の片側の一部
には、そのランドトラックのアドレス情報を付与した蛇
行部分であるWobble51が形成され、グルーブトラック
102の側壁の片側の一部にもそのグルーブのアドレス
情報を付与した蛇行部分であるWobble52が形成されて
いる。アドレス情報Wobbleが形成されていない側壁部分
はランドトラック、グルーブトラックとも一定周期のWo
bble50が形成されている。
【0022】ランドトラック101におけるWobble51
とグルーブトラック102におけるWobble52は、トラ
ック走査方向にずらして形成されている。アドレス情報
ブロックであるWobbleの形成位置は、図1に示すように
集光ビーム走査方向に対して右側の片側側壁であっても
良いし、図2に示すように左側の片側側壁であっても良
い。
【0023】ここで、従来、例えば、特開平10−27
349号公報では前述のようにランドグルーブ記録用と
してWobbleさせたトラック溝を使う方式が提案されてい
る。同公報のものでは、図3に示すようにランドグルー
ブ共用のアドレス情報用Wobble55が対象ランドトラッ
ク101とグルーブトラック102の境界に設けられて
いる。
【0024】本実施形態では、アドレス情報を付与した
Wobbleを、所望のランドトラック或いはグルーブトラッ
ク個別にそのトラックの片側の側壁に設けた形となって
おり、共用にはなっていない。このため、従来のアドレ
ス共用化によって生じていた煩雑な処理、例えば、現在
のトラックがランドトラックであるか、グルーブトラッ
クであるかを判定した上でアドレスを確認する処理を省
略できる。また、アドレス情報を付与した側壁以外の側
壁をすべて一定の周期から成るWobble50としているの
で、この一定周期Wobble50から信号を検出することに
よって同期用信号が得られる。
【0025】次に、Wobbleによって形成したアドレス情
報の付与部分の形状について説明する。アドレス情報付
与のためのWobbleは、溝の片側の側壁に形成している
が、その形状は、(1)単一周期のWobbleの位相が18
0度異なる一定周期のWobbleの2種類の組み合わせ、
(2)周期が異なる2種類以上のWobbleの組み合わせ、
(3)一定周期を有する2種類の1/2周期Wobbleの組
み合わせ、(4)蛇行周期が基準周期に対して一定量の
み変化した2種類以上の蛇行の組み合わせが用いられ
る。以下、(1)〜(4)の場合の具体的な形状につい
て説明する。
【0026】図4(a)は単一周期のWobbleの位相が1
80度異なる一定周期のWobbleの2種類を組み合わせた
場合の形状を示す。図4(a)では通常位相状態のWobb
leを1、これに対して逆位相状態のWobbleを0に対応さ
せることにより情報を付与している。この場合のデータ
は1011である。
【0027】図4(b)は周期が異なる2種類のWobble
の組み合わせた場合の形状を示す。周期dのWobbleを
1、周期2dのWobbleを0に対応させることにより情報
を付与している。もちろん、周期が異なる2種類以上の
Wobbleを用いて多値情報記録としても良い。この場合は
データは10である。
【0028】図4(c)は一定周期を有するWobbleのそ
れぞれ異なる選択された1/2周期長部分波形を組み合
わせた場合の形状を示す。形状WuのWobble53を1、こ
れに対して形状WdのWobble54を0に対応させることこ
とにより情報を付与している。この場合のデータも10
である。
【0029】図4(d)は周期が基準周期に対して一定
量のみ変化した2種類のWobbleを組み合わせた場合の形
状を示す。周期d+ΔdのWobbleを1、これに対して周
期d−ΔdのWobbleを0に対応させることことにより情
報を付与している。もちろん、周期が異なる2種類以上
のWobbleを用いて多値情報記録としても構わない。この
場合のデータは01である。
【0030】なお、図4では図示していないが、各アド
レス情報付与Wobbleの先頭にアドレス情報付与Wobbleで
あることを識別するため、一定の形状を持つWobbleから
成るアドレスマーク部分を形成しても良い。また、図
1、図2では、アドレス情報を蛇行によって形成してい
るが、本発明はこれに限ることなく、図3と同様に凹凸
によって形成しても良い。
【0031】次に、Wobbleによって形成するアドレス情
報付与部分以外の同期用Wobble部の形状について説明す
る。このWobbleは同期信号を確保するために形成するも
のであり、前述のようにアドレス情報を付与した部分以
外のトラックにはすべて形成する。同期信号を検出する
上ではトラック両側の位相が揃った状態で蛇行している
ことが望ましい。
【0032】通常、トラック溝のWobbleの形成はグルー
ブ部の溝側壁を蛇行させることにより実現されるので、
このWobble形成においてもグルーブ部を蛇行させて形成
する。この場合、ランド部の側壁は両隣グルーブ部の片
方側壁と共通となるので、ランド部側壁のWobbleの位相
を揃えるためには、隣接するグルーブ部のWobbleも位相
が揃った状態にしておくことが望ましい。図5(a)は
ランドトラック101とグルーブトラック102の位相
が揃っている場合、図5(b)は位相が揃っていない場
合の状態を示す。図5(b)のように位相が揃っていな
い場合は、良好にWobble信号を検出できない。
【0033】隣接トラック間での位相を揃えるために
は、例えば、媒体を角速度一定(CAV)で回転させる場
合であれば、内周から最外周までどのトラックにおいて
も、トラック一周当たりのWobble数が一定となるように
形成すれば良い。この場合は、外周ほどWobbleの1周期
の長さが長くなるが、これらWobbleから再生されるWobb
le信号の周波数はCAV回転であるが故に一定周波数の信
号となる。
【0034】外周でのWobble周期が長くなることを避け
たい場合には、記録媒体自体を内周から外周にかけて複
数の同心円状のゾーンに分割し、各ゾーンでは角速度が
一定となるよう、いわゆるZCAV回転方式とすれば良い。
なお、この場合、各ゾーン内ではトラック一周当たりの
Wobble数が一定となるように位相を揃えてWobbleを形成
する。
【0035】また、ここで説明しているWobbleの形成に
は、従来から光ディスクの原盤作成に用いられるプロセ
スを使用できる。即ち、ガラスにフォトレジストを塗布
したガラス原盤に短波長レーザ、例えば、波長351n
mの紫外光Arイオンレーザ、或いは波長266nmの半
導体レーザ励起型の紫外光レーザを露光に用い、サブミ
クロン幅のトラックを形成する。本実施形態のトラック
形状は、片側のみにアドレス情報を盛り込んだWobble形
状であり、他の側壁には同期用Wobbleを形成するため、
原盤上の同一トラックに2本のビームを集光する、いわ
ゆる2ビーム露光が必須となる。2ビーム露光では各ビ
ームがグルーブの両側側壁形成のそれぞれを分担する形
で露光を行う。
【0036】次に、所望のフォーマットを具備した本実
施形態による光学的情報記録媒体の断面構造について説
明する。図6は記録媒体の断面図である。図6(a)は
所望のフォーマットを形成した基板1上に記録層2を形
成した基本構成を示す。図6(b)は両面構成の場合の
構造を示す。これは、同一構成のものを2枚、接着層3
を介して貼り合わせた構造である。
【0037】通常は、基板1としては1.2mm厚或い
は0.6mm厚の円盤状基板が使用される。図6(b)
に示すように2枚の基本構成を貼り合わせる場合は、記
録層2側を内側にして接着剤3を用いて貼り合わせる構
造となるが、図6(c)に示すように高密度記録を目的
に比較的剛性を高めた厚い基板1上に記録層2を形成
し、更に、その上に極薄のカバー層4を形成した構造も
採用できる。なお、図6では図示しないが、基板板1の
両側に記録層2、カバー層4を設けて両面構成の媒体と
しても良い。
【0038】基板1としては、基板入射型の場合は光学
的に透過性の高い材料が用いられる。例えば、ガラスや
ポリカーボネート等の樹脂が用いられる。基板1には、
予めトラッキング用の案内溝が形成される。データの記
録には、案内溝の凹部或いは凸部、又は凹凸の両方を使
用できるが、本実施形態では、凸凹両方を使ういわゆる
ランドグルーブ記録となっている。
【0039】また、記録層2として、例えば、下地保護
膜、光磁気記録膜、上部保護膜、金属反射膜を順次形成
することにより、光磁気記録媒体として使用できる。こ
の場合、下地保護膜、上部保護膜には、SiNやAlN等の誘
電体が使用され、光磁気記録膜には、TbFe、GdTbFe、Tb
DyFe、TbFeCo、GdFeCo等の希土類遷移金属合金の単層膜
或いは多層膜が使用される。
【0040】更に、記録層2として、例えば、下地保護
膜、相変化記録膜、上部保護膜、反射膜を、或いは、第
一の誘電体膜、相変化記録膜、第二の誘電体膜、反射膜
を、或いは、第一の誘電体膜、第二の誘電体膜、相変化
記録膜、第三の誘電体膜、反射膜を、或いは、少なくと
も第一の誘電体膜、相変化記録膜、第二の誘電体膜、透
過性反射膜を形成することにより、相変化型光記録媒体
として使用することができる。
【0041】この場合、下地保護膜、上部保護膜、第一
の誘電体膜、第二の誘電体膜、第三の誘電体膜として
は、ZnS、SiO2、ZnS-SiO2、GeN、GeCrN、AlN、TaO、GeA
lN、SiO、Al2O3、SiN等の誘電体単体、或いは多層膜が
使用される。また、相変化記録膜としては、GeSbTe、Ge
SbSnTe、AgInSbTe、GeTe、SbTe、InSbTe等の薄膜が使用
される。更に、反射膜としては、Al、Ag、Au、NiCrやこ
れらを主成分とする合金が使用され、透過性反射膜とし
ては、Si、Ge或いはこれらを主成分とする化合物が使用
できる。
【0042】また、記録層2として、追記型のいわゆる
レコーダブルメディア(R媒体)を形成する場合には、
使用するレーザ波長に対して一定の吸収を示す有機色
素、或いは、Sn、Bi、In、Te、Pb等の低融点
金属を含む薄膜が採用され、場合によっては、これら有
機色素、低融点金属薄膜の上下に誘電体保護膜や反射膜
を形成した構成も使用できる。これにより、追記型光記
録媒体として使用することができる。
【0043】次に、本発明の光学的情報記録媒体を用い
て情報を記録、再生する方法について説明する。本実施
形態では、ランド並びにグルーブトラックに形成された
Wobble信号を検出して、アドレス情報並びに同期用クロ
ック信号を抽出する。図7はWobble再生時の検出系の構
成概略を示す。ここでは、トラック走査方向に2分割さ
れた光検出器を用いる場合について説明する。
【0044】図中10は図1〜図6で説明した光学的情
報記録媒体(ここでは光ディスクとする)である。今、
光ディスク10のグルーブトラック102に図示しない
レーザ光源から光ビームが照射されているものとする。
光ディスク10のグルーブトラックからの反射光30は
集光レンズ21で集光され、2分割光検出器22の左右
の受光部で検出される。
【0045】この場合、光ディスク10からの反射光は
Wobbleによって変調を受け、トラック方向に強度が変化
するので、2分割光検出器22の左右の受光部の出力信
号を差動増幅器33で差動検出することにより、Wobble
変調を反映した信号31が得られる。また、2分割光検
出器22の左右の受光部の出力信号を加算増幅器34で
加算することで和信号32が得られる。和信号32は反
射光量変化として情報を再生する場合の再生信号であ
る。
【0046】なお、図7では光検出器として2分割光検
出器を用いているが、これに限ることなく、4分割、6
分割、或いは8分割等多くの受光部に分割された光検出
器を用いることも可能である。その場合は、トラック走
査方向に対して右半分の各受光部の出力を加算した和信
号と、左半分の各受光部の出力を加算した和信号の差分
をとればよい。
【0047】また、信号検出方法としては、必ずしも光
検出器22で検出された左右の受光部の信号の差分をと
らなくても、左右どちらかの受光部の信号のみからも所
望のアドレス情報、同期信号を得ることが可能である。
従って、光検出器の左右の受光部のうちいずれか一方の
受光部の信号に基づいてアドレス情報、同期信号を検出
しても良い。
【0048】図8は本発明の光学的情報記録媒体を用い
て情報を記録、再生する光学的情報記録再生装置の光ヘ
ッドの一例を示す図である。ここでは、相変化型光記録
媒体に記録、再生を行うものとする。光学的情報記録媒
体である光ディスク10には、光ヘッド20を用いて情
報の記録、再生を行う。光ヘッド20には、少なくとも
集光レンズ21、光検出器22、レーザ光源23、偏光
ビームスブリッタ24、25、集光レンズ24、27、
光検出器28が具備されている。光検出器28はサーボ
制御用である。なお、図8では図7と同一部分は同一符
号を付しており、集光レンズ21、光検出器22は図7
のものと同一である。
【0049】光ディスク10に情報を記録する時には、
レーザ光源23が図示しない駆動回路で記録データに応
じて変調された駆動信号で駆動され、記録データに応じ
て変調されたレーザ光が光ディスク10に集光される。
相変化型の記録膜の場合には、一旦、記録膜を融点以上
に加熱して急冷することにより、非晶質状態の記録マー
クを形成する。一方、記録情報の再生時には、記録時に
対してかなり微弱な再生用レーザ光を光ディスク10に
照射し、この記録マークと周囲の結晶質消去部分との反
射率差に起因する戻り光レベルの差を光検出器22で検
出することにより再生信号が得られる。
【0050】ここで、情報の記録に先だって、光ヘッド
20からの集光レーザ光が光ディスク10のランドトラ
ック又はグルーブトラック上に集光される。この時、ト
ラックに形成されている一定周期のWobble50によって
生じる戻り光の変化をトラック走査方向に2分割された
光検出器22の差動出力として再生し、同期信号が得ら
れる。また、トラックの片側のみにWobbleが形成された
アドレス情報部からアドレス情報が再生される。
【0051】このアドレス情報に基づいて記録を行うセ
クタを確認し、所望のセクタに集光レーザ光が移動した
後に記録を行う。記録セクタと片側Wobbleが形成された
アドレス情報部との対応は、図1に示すようにアドレス
情報部51或いは52直後から記録セクタとしても良い
し、数セクタ後のセクタをそのアドレス情報部に対応す
るセクタとしても良い。必要なことは片側Wobbleのアド
レス情報部51或いは52とそのアドレスのセクタが1
対1に対応していることである。
【0052】また、記録後に記録データを再生する場合
は、記録時と同様に片側Wobbleのアドレス情報部51或
いは52からのアドレス情報を再生し、それに基づいて
所望のセクタであるかどうかを確認し、所望のセクタに
集光レーザ光が移動後にデータの再生を行う。
【0053】なお、同期信号形成用の一定周期のWobble
は、アドレス情報ブロックのあるトラックのアドレスWo
bbleが形成されていない側壁とアドレス情報ブロック以
外のトラックすべてに形成されているが、アドレス情報
ブロックでは片側側壁のみに同期信号形成用のWobbleが
形成されているため、他のトラック部に比べて同期信号
検出時のS/Nが低下する可能性がある。これに対して
は、(1)アドレス情報ブロック以外のトラックからの
み同期信号を検出する、(2)一定周期Wobbleとアドレ
スWobbleの周波数差を大きく設定して検出時にバンドパ
スフィルタ等で信号を分離し、すべてのトラックから同
期信号を抽出する、という方法を採るようにすればよ
い。
【0054】図9は本発明の光学的情報記録媒体を用い
て情報を記録或いは記録情報を再生する光学的情報記録
再生装置の一実施形態を示すブロック図である。記録媒
体としては図8と同様に光ディスク10とする。また、
20は光ヘッドで、図8のものと同一である。
【0055】図中201は光ディスク10を支持して回
転させるためのスピンドルモータ、202はスピンドル
モータ201の回転を制御する回転制御回路、204は
光ヘッド20内のレーザ光源23を駆動し、回転する光
ディスク10上の所定の位置に記録用レーザ光を集光す
ることにより情報の記録を行い、再生時においては光ヘ
ッド20内の光検出器の出力信号に基づいて記録情報の
再生を行う記録再生回路である。
【0056】また、記録再生回路204は光ヘッド内の
光検出器の出力信号に基づいてWobble信号、フォーカス
サーボ誤差信号或いはトラッキングサーボ誤差信号等の
信号を生成する。203は記録再生回路204からのフ
ォーカス誤差信号やトラッキング誤差信号及びコントロ
ーラ210の制御に基づいてフォーカス制御、トラッキ
ング制御、光ヘッド20の位置制御を行うサーボ制御回
路、205は記録再生回路204からの信号をもとにWo
bble信号を検出するWobble検出回路、206はWobble検
出回路205からのWobble信号を復調し復号化すること
によって光ディスク10上の光ビームの位置を示すアド
レス情報を検出するアドレス検出回路である。
【0057】208はWobble検出回路205からの信号
に基づいて同期信号を生成する同期信号生成回路、21
1はホストコンピュータと記録再生指示データや記録再
生データの授受を行うインターフェイス、207はイン
ターフェイス211からの記録データにエラー訂正符号
を付加して記録データを生成すると共に記録データを記
録に適したフォーマットに変換して変調する記録データ
処理回路、209は記録再生回路204からの再生デー
タ信号を復調し再生データの誤り訂正を行うことで再生
データを生成する再生データ処理回路、210は装置の
各部を制御するコントローラである。
【0058】図10は同期信号生成回路208の一例を
示すブロック図である。図10の回路はWobble検出回路
205で抽出されたWobble信号と分周回路208aから
の分周信号の位相比較を行う位相比較回路208b、位
相比較回路208bからの位相差信号の高周波成分をカ
ットするローパスフィルタ208c、ローパスフィルタ
208cからの位相差信号に基づいて同期信号を生成す
るVFO208d、VFO208dの周波数をWobble信
号に対応する周波数に分周する分周回路208aから構
成されている。
【0059】この同期信号生成回路208はPLL(Ph
ase Lock Loop)回路を形成しており、分周回路208
aで設定される分周比は記録再生同期信号に必要な周波
数と、Wobble信号周波数との比率で設定される。よっ
て、この同期信号生成回路208によりWobble信号の周
波数を基準に一定の比率を有する基準同期信号が生成さ
れる。
【0060】図11は同期信号生成回路208の各部の
信号を示す信号波形図である。図11(a)はWobble信
号、図11(b)は分周回路208aの出力、図11
(c)は基準同期信号の信号波形を示す。Wobble信号の
周期と分周回路208aの出力の周期は一致するように
制御され、Wobble信号の周波数よりも高い周波数の基準
同期信号が得られる。
【0061】次に、アドレス情報ブロックからのアドレ
スデータの検出方法について説明する。本実施形態では
図4で説明したように4通りのアドレス情報ブロックの
Wobble形態が用いられる。まず、図4(a)は単一周期
のWobbleの位相が180度異なる一定周期のWobble2種
類を組み合わせた形状であるが、図12はこの場合の形
態に好適なアドレス検出回路206の一例を示すブロッ
ク図である。
【0062】図12では、アドレス検出回路206とし
て、Wobbleの周波数に対応するバンドパスフィルタ20
61aと位相検波器2061bが用いられる。ここで、
バンドパスフィルタ2061aはWobble信号からアドレ
ス情報に関わる特定の周波数帯のWobble信号のみを抽出
する回路である。この信号が位相検波器2061bに出
力され、位相検波器2061bではWobble信号の位相を
検波してアドレス情報を復元する。
【0063】図4(b)は周期が異なる2種類のWobble
を組み合わせた形状であるが、図13はこの形態に好適
なアドレス検出回路の一例を示すブロック図である。図
13では、アドレス検出回路206として、Wobbleの周
波数に対応するバンドパスフィルタ2062aと周波数
検波器2062bが用いられる。バンドパスフィルタ2
062aはWobble信号からアドレス情報に関わる特定の
周波数帯のWobble信号のみを抽出する回路である。
【0064】この信号が周波数検波器2062bに送出
され、周波数検波器2062bではWobble信号が基準周
波数に比べて高い或いは低いかに応じて0,1の判定を
行う。例えば、Wobble信号が350kHzと700kHzの2
周波数である場合、525kHzをしきい値として、この
周波数検波器で2値化を行う。
【0065】図4(c)は一定の周期を有するWobbleの
それぞれ異なる選択された1/2周期長部分波形を組み
合わせた形状であるが、図14はこの形態に用いるアド
レス検出回路の一例を示すブロック図である。図14で
は、アドレス検出回路206として、ローパスフィルタ
2063aとレベル比較器2063bが用いられる。ロ
ーパスフィルタ2063aは1/2周期のWobble信号の
DCレベルを抽出し、レベル比較器2063bは抽出さ
れたDCレベルの2値化判定を行う。これにより、アド
レス情報の0,1を判定できる。例えば、図4(c)の
Wobbleを検出する場合、Wobble53とWobble54はロー
パスフィルタ2063aを通過後にそれぞれ正の電位と
負の電位を示すので、レベル比較器2063bはゼロレ
ベルを基準にレベル判定を行い2値化を行う。
【0066】図4(d)は周期が基準周期に対して一定
量のみ変化した2種類のWobbleを組み合わせた形状であ
るが、アドレス検出回路206としては図13と同等の
ものを使用できる。即ち、Wobbleの周波数に対応するバ
ンドパスフィルタ2062aと周波数検波器2062b
を用いることによりアドレス情報を検出できる。バンド
パスフィルタ2062aは前述のようにWobble信号から
アドレス情報に関わる特定の周波数帯のWobble信号のみ
を抽出し、この信号が周波数検波器2062bに出力さ
れる。周波数検波器2062bでは、Wobble信号が基準
周波数に比べて高いあるいは低いかに応じて、0,1の
判定を行う。例えば、Wobble信号が650kHzと750k
Hzの2周波数である場合、700kHzをしきい値とし
て、この周波数検波器で2値化を行う。
【0067】次に、図9の光学的情報記録再生装置の情
報記録動作について説明する。まず、ホストコンピュー
タから記録指示が発行されると、コントローラ210は
インターフェイス211を介して記録指示を認識し、記
録動作のための処理を開始する。まず、コントローラ2
10はホストコンピュータから指示された記録開始アド
レスから物理アドレスを設定すると共に、指示された記
録セクタ数を設定する。次いで、コントローラ210は
記録すべきセクタ位置を含むトラックへのアクセス動作
を行う。
【0068】このアクセス動作に関しては、コントロー
ラ210はアドレス検出回路206から逐次得られる現
在のアドレス情報を認識し、サーボ制御回路203を制
御して光ヘッド20を目的位置に移動させるべく制御す
る。所望位置への光ヘッド20の光ビームの移動を完了
すると、Wobble検出回路205から光ビームが現在照射
しているグルーブ又はランドトラックにおけるWobble信
号が抽出され、これに基づいて記録用同期信号が同期信
号生成回路208で生成される。
【0069】また、コントローラ210は光ディスク1
0の半径位置に応じて記録に必要なパワー条件の設定を
行う。次いで、コントローラ210はアドレス検出回路
206で得られた現在のアドレスが目標とするアドレス
と一致するかどうかの判定を行い、一致するとセクタ単
位の記録を開始する。
【0070】一方、記録データ処理回路207ではホス
トコンピュータからインターフェイス211を介して送
信された記録データを所定のセクタサイズ毎に区切って
エラー訂正符号の付加を行い、記録用データを生成す
る。この際、生成されたデータは同期信号生成回路20
8からの記録用同期信号と同期がとられ、記録用変調デ
ータとして記録再生回路204に出力される。光ヘッド
20内のレーザ光源23はこの変調データで駆動され、
光ヘッド20から光ディスク10の所望の位置に光ビー
ムを照射することで情報の記録を行う。
【0071】次に、図9の装置の再生動作について説明
する。ホストコンピュータから再生指示が発行される
と、コントローラ210はインターフェイス211を介
して再生指示を認識し、再生動作のための処理を開始す
る。まず、コントローラ210はホストコンピュータか
ら指示された再生開始アドレスから物理アドレスを設定
する。次に、コントローラ210は再生すべき位置を含
むトラックへのアクセス動作を行う。
【0072】所望位置への光ヘッド20の光ビームの移
動を完了すると、Wobble検出回路206から光ビームが
現在トレースしているグルーブトラック又はランドトラ
ックにおけるWobble信号が抽出され、ディスク半径位置
のゾーンに合致する再生用同期信号が同期信号生成回路
208で生成される。コントローラ210はアドレス検
出回路206から得られた現在の再生アドレスが所定の
アドレスと一致するかどうかの判定を行い、一致すると
再生データ処理回路209で所望位置の再生を行う。こ
の際、同期信号生成回路208からの再生同期信号と同
期をとって再生データ処理回路209でエラー訂正処理
や再生信号の復号を行い、再生データを生成する。再生
データはインターフェイス211を介してホストコンピ
ュータに送信される。
【0073】
【実施例】次に、本願発明者等は本発明の有効性を確認
するため、図1乃至図6で説明した光学的情報記録媒体
を作製し、記録、再生を行う評価実験を試みた。光学的
情報記録媒体としては、相変化光記録媒体、光磁気記録
媒体、追加型光記録媒体を作製し、それぞれの記録媒体
の記録、再生の評価を行った。以下、これを実施例1〜
16として説明する。
【0074】(実施例1)実施例1では、記録媒体の基
板として外径120mm、内径15mm、基板厚さ0.
6mmのポリカーボネート樹脂基板を用いた。また、基
板としてマスタリングで作製したWobble溝が予め形成さ
れているものを用いた。基板に形成された溝の形状は、
深さ60nm、ランド部・グルーブ部の溝幅は0.58
μmである。この溝は螺旋状であり、基板の内周から外
周にかけて線速5.636m/sで回転した際にWobble
周波数が140kHzとなるようWobbleを形成した。
【0075】最内周の半径24mmでは、トラック1周
当たり3746個のWobbleを、最外周の半径58mmで
は、9000個のWobbleを形成した。半径方向へのWobb
le最大変位量は20nmとした。また、記録媒体の記録
領域を半径方向に100のZoneに分割し、各Zoneではラ
ンドトラックとグルーブトラックで半径方向にWobble位
相が揃うようにWobbleを形成した。一方、アドレス情報
を形成した片側Wobbleは、64kByte毎に図4(a)の
形態で形成した。情報「1」には700kHzの正位相Wob
bleを、情報「0」には700kHzの逆位相のWobbleをそ
れぞれ4周期分形成して、これらを組み合わせてアドレ
ス情報を記録した。
【0076】この基板に、記録層としてスパッタ法によ
り基板側からZnS-SiO2から成る第一の誘電体膜、GeSbTe
から成る相変化記録膜、ZnS-SiO2から成る第二の誘電体
膜、AlTi反射膜を順次形成して相変化記録媒体を作製し
た。次に、記録層形成側とは反対の面に厚さ0.6m
m、外径120mm、内径15mmのポリカーボネート
製基板を接着剤によって貼り付けた。
【0077】次に、相変化記録媒体用の光ヘッドを用
い、この媒体への記録再生実験を試みた。光ヘッドのレ
ーザ波長は650nm、集光レンズのNAは0.65であ
る。記録再生時には、光ヘッドの2分割光検出器の差動
出力を使ってアドレス情報並びに単一Wobbleからの同期
信号を得た。アドレスの検出には図12と同等の構成の
アドレス検出回路を用い、同期信号の検出には図10に
相当の同期信号生成回路を用いた。これらを用いて記録
及び再生を行ったところ、良好に記録、再生を出来るこ
とを確認した。
【0078】(実施例2)実施例2では、実施例1と同
様に基板として外径120mm、内径15mm、基板厚
さ0.6mmのポリカーボネート樹脂基板を用いた。ま
た、基板としてマスタリングで作成したWobble溝が予め
形成されているものを用いた。基板に形成された溝の形
状は、深さ60nm、ランド部・グルーブ部の溝幅は
0.58μmである。この溝は螺旋状であり、基板の内
周から外周にかけて線速5.636m/sで回転した際
にWobble周波数が140kHzとなるようWobbleを形成し
た。
【0079】最内周の半径24mmでは、トラック1周
当たり3746個のWobbleを、最外周の半径58mmで
は、9000個のWobbleを形成した。半径方向へのWobb
le最大変位量は20nmとした。また、記録媒体の記録
領域を半径方向に100のZoneに分割し、各Zoneではラ
ンドトラックとグルーブトラックで半径方向に位相が揃
うようにWobbleを形成した。一方、アドレス情報を形成
した片側Wobbleは、64kByte毎に図4(b)の形態で
形成した。情報「1」には700kHzのWobble4周期
を、情報「0」には350kHzのWobbleを2周期分形成
して、これらを組み合わせてアドレス情報を記録した。
【0080】この基板に、記録層として、スパッタ法に
より基板側からZnS-SiO2から成る第一の誘電体膜、GeSb
Teから成る相変化記録膜、ZnS-SiO2から成る第二の誘電
体膜、AlTi反射膜を順次形成して相変化記録媒体を作製
した。次に、記録層形成側とは反対の面に厚さ0.6m
m、外径120mm、内径15mmのポリカーボネート
製基板を接着剤によって貼り付けた。
【0081】次に、相変化記録媒体用の光ヘッドを用
い、この媒体への記録再生実験を試みた。光ヘッドのレ
ーザ波長は650nm、集光レンズのNAは0.65であ
る。記録再生時には、光ヘッドの2分割光検出器の差動
出力を使ってアドレス情報並びに単一Wobbleからの同期
信号を得た。アドレス情報の検出には図13と同等のア
ドレス検出回路を用い、その際の周波数検波器のしきい
値周波数は525kHzとした。また、同期信号の検出に
は図10に相当する同期信号生成回路を用いた。これら
の回路を用いて記録及び再生を行ったところ、良好に記
録、再生を出来ることを確認した。
【0082】(実施例3)実施例3では、基板として実
施例1と同様に外径120mm、内径15mm、基板厚
さ0.6mmのポリカーボネート樹脂基板を用いた。ま
た、基板としてマスタリングで作成したWobble溝が予め
形成されているものを用いた。基板に形成された溝の形
状は、深さ60nm、ランド部・グルーブ部の溝幅は
0.58μmである。この溝は螺旋状であり、基板の内
周から外周にかけて線速5.636m/sで回転した際
にWobble周波数が140kHzとなるようWobbleを形成し
た。
【0083】最内周の半径24mmでは、トラック1周
当たり3746個のWobbleを、最外周の半径58mmで
は、9000個のWobbleを形成した。半径方向へのWobb
le最大変位量は20nmとした。また、記録媒体の記録
領域を半径方向に100のZoneに分割し、各Zoneではラ
ンドトラックとグルーブトラックで半径方向に位相が揃
うようにWobbleを形成した。一方、アドレス情報を形成
した片側Wobbleは、64kByte毎に図4(c)の形態で
形成した。情報「1」には700kHzのWobbleで内周方
向に変位した1/2周期4つを、情報「0」には700
kHzのWobbleで外周方向に変位した1/2周期4つを対
応させて、これらを組み合わせてアドレス情報を記録し
た。
【0084】この基板に、記録層として、スパッタ法に
より基板側からZnS-SiO2から成る第一の誘電体膜、GeSb
Teから成る相変化記録膜、ZnS-SiO2から成る第二の誘電
体膜、AlTi反射膜を順次形成して相変化記録媒体を作製
した。次に、記録層形成側とは反対の面に厚さ0.6m
m、外径120mm、内径15mmのポリカーボネート
製基板を接着剤によって貼り付けた。
【0085】次に、相変化記録媒体用の光ヘッドを用
い、この媒体への記録再生実験を試みた。光ヘッドのレ
ーザ波長は650nm、集光レンズのNAは0.65であ
る。記録再生時には、光ヘッドの2分割光検出器の差動
出力を使ってアドレス情報並びに単一Wobbleからの同期
信号を得た。アドレス検出には図14と同等のアドレス
検出回路を用い、同期信号の検出には図10に相当の同
期信号生成回路を用いた。これらの回路を用いて記録及
び再生を行ったところ、良好に記録、再生を出来ること
を確認した。
【0086】(実施例4)実施例4では、基板として実
施例1と同様に外径120mm、内径15mm、基板厚
さ0.6mmのポリカーボネート樹脂基板を用いた。ま
た、基板としてマスタリングで作成したWobble溝が予め
形成されているものを用いた。基板に形成された溝の形
状は、深さ60nm、ランド部・グルーブ部の溝幅は
0.58μmである。この溝は螺旋状であり、基板の内
周から外周にかけて線速5.636m/sで回転した際
にWobble周波数が140kHzとなるようWobbleを形成し
た。
【0087】最内周の半径24mmでは、トラック1周
当たり3746個のWobbleを、最外周の半径58mmで
は、9000個のWobbleを形成した。半径方向へのWobb
le最大変位量は20nmとした。また、記録媒体の記録
領域を半径方向に100のZoneに分割し、各Zoneではラ
ンドとグルーブで半径方向に位相が揃うようにWobbleを
形成した。一方、アドレス情報を形成した片側Wobble
は、64kByte毎に図4(d)の形態で形成した。情報
「1」には750kHzのWobble4周期を、情報「0」に
は650kHzのWobble4周期を対応させて、これらを組
み合わせてアドレス情報を記録した。
【0088】この基板に、記録層として、スパッタ法に
より基板側からZnS-SiO2から成る第一の誘電体膜、GeSb
Teから成る相変化記録膜、ZnS-SiO2から成る第二の誘電
体膜、AlTi反射膜を順次形成して相変化記録媒体を作製
した。次に、記録層形成側とは反対の面に厚さ0.6m
m、外径120mm、内径15mmのポリカーボネート
製基板を接着剤によって貼り付けた。
【0089】次に、相変化記録媒体用の光ヘッドを用
い、この媒体への記録再生実験を試みた。光ヘッドのレ
ーザ波長は650nm、集光レンズのNAは0.65であ
る。記録再生時には、光ヘッドの2分割光検出器の差動
出力を使ってアドレス情報並びに単一Wobbleからの同期
信号を得た。アドレス検出には図13と同等のアドレス
検出回路を用い、周波数検波器のしきい値周波数は70
0kHzとした。また、同期信号の検出には図10に相当
の同期信号生成回路を用いた。これらを用いて記録及び
再生を行ったところ、良好に記録再生を出来ることを確
認した。
【0090】(実施例5)実施例5では、基板として実
施例1と同様に外径120mm、内径15mm、基板厚
さ0.6mmのポリカーボネート樹脂基板を用いた。ま
た、基板としてマスタリングで作成したWobble溝が予め
形成されているものを用いた。基板に形成された溝の形
状は、深さ60nm、ランド部・グルーブ部の溝幅は
0.58μmである。この溝は螺旋状であり、基板の内
周から外周にかけて線速5.636m/sで回転した際
にWobble周波数が140kHzとなるようWobbleを形成し
た。
【0091】最内周の半径24mmでは、トラック1周
当たり3746個のWobbleを、最外周の半径58mmで
は、9000個のWobbleを形成した。半径方向へのWobb
le最大変位量は20nmとした。また、記録媒体の記録
領域を半径方向に100のZoneに分割し、各Zoneではラ
ンドトラックとグルーブトラックで半径方向に位相が揃
うようにWobbleを形成した。一方、アドレス情報を形成
した片側Wobbleは、64kByte毎に図4(a)の形態で
形成した。情報「1」には700kHzの正位相Wobble
を、情報「0」には700kHzの逆位相のWobbleをそれ
ぞれ4周期分形成して、これらを組み合わせてアドレス
情報を記録した。
【0092】この基板に、記録層として、スパッタ法に
より基板側からSiN下地保護膜、TbFeCo光磁気記録膜、S
iN上部保護膜、AlTi金属反射膜を順次形成して光磁気記
録媒体を作製した。次に、記録層形成側とは反対の面に
厚さ0.6mm、外径120mm、内径15mmのポリ
カーボネート製基板を接着剤によって貼り付けた。
【0093】次に、光磁気記録媒体用の光ヘッドを用
い、この媒体への記録再生実験を試みた。光ヘッドのレ
ーザ波長は650nm、集光レンズのNAは0.65であ
る。記録再生時には、光ヘッドの2分割光検出器の差動
出力を使ってアドレス情報並びに単一Wobbleからの同期
信号を得た。アドレス検出には図12と同等のアドレス
検出回路を用い、同期信号の検出には図10に相当の同
期信号生成回路を用いた。これらを用いて記録及び再生
を行ったところ、良好に記録、再生を出来ることを確認
した。
【0094】(実施例6)実施例6では、基板として実
施例1と同様に外径120mm、内径15mm、基板厚
さ0.6mmのポリカーボネート樹脂基板を用いた。ま
た、基板としてマスタリングで作成したWobble溝が予め
形成されているものを用いた。基板に形成された溝の形
状は、深さ60nm、ランド部・グルーブ部の溝幅は
0.58μmである。この溝は螺旋状であり、基板の内
周から外周にかけて線速5.636m/sで回転した際
にWobble周波数が140kHzとなるようWobbleを形成し
た。
【0095】最内周の半径24mmでは、トラック1周
当たり3746個のWobbleを、最外周の半径58mmで
は、9000個のWobbleを形成した。半径方向へのWobb
le最大変位量は20nmとした。また、記録媒体の記録
領域を半径方向に100のZoneに分割し、各Zoneではラ
ンドトラックとグルーブトラックで半径方向に位相が揃
うようにWobbleを形成した。一方、アドレス情報を形成
した片側Wobbleは、64KByte毎に図4(a)の形態で
形成した。情報「1」には700kHzの正位相Wobble
を、情報「0」には700kHzの逆位相のWobbleをそれ
ぞれ4周期分形成して、これらを組み合わせてアドレス
情報を記録した。
【0096】この基板に、記録層として、TeSn系合金薄
膜をスパッタリングにより形成して追記型光記録媒体と
した。次に、記録層形成側とは反対の面に厚さ0.6m
m、外径120mm、内径15mmのポリカーボネート
製基板を接着剤によって貼り付けた。
【0097】次に、光ヘッドを用い、この媒体への記録
再生実験を試みた。光ヘッドのレーザ波長は650n
m、集光レンズのNAは0.65である。記録再生時に
は、光ヘッドの2分割光検出器の差動出力を使ってアド
レス情報並びに単一Wobbleからの同期信号を得た。アド
レス検出には図12と同等のアドレス検出回路を用い、
同期信号検出には図10に相当の同期信号生成回路を用
いた。これらを用いて記録及び再生を行ったところ、良
好に記録、再生を出来ることを確認した。
【0098】(実施例7)実施例7では、基板として外
径120mm、内径15mm、基板厚さ1.1mmのポ
リカーボネート樹脂基板を用いた。また、基板としてマ
スタリングで作成したWobble溝が予め形成されているも
のを用いた。基板に形成された溝の形状は、深さ40n
m、ランド部・グルーブ部の溝幅は0.30μmであ
る。この溝は螺旋状であり、基板の内周から外周にかけ
て線速5.636m/aで回転した際にWobble周波数が
280kHzとなるようにWobbleを形成した。
【0099】最内周の半径24mmでは、トラック1周
当たり7492個のWobbleを、最外周の半径58mmで
は、18000個のWobbleを形成した。半径方向へのWo
bble最大変位量は12nmとした。また、記録媒体の記
録領域を半径方向に200のZoneに分割し、各Zoneでは
ランドトラックとグルーブトラックで半径方向に位相が
揃うようにWobbleを形成した。一方、アドレス情報を形
成した片側Wobbleは、64kByte毎に図4(a)の形態
で形成した。情報「1」には1.4MHzの正位相Wobble
を、情報「0」には1.4MHzの逆位相のWobbleをそれぞ
れ4周期分形成して、これらを組み合わせてアドレス情
報を記録した。
【0100】この基板に、記録層として、スパッタ法に
より基板側からAlTi反射膜、ZnS-SiO2からなる第一の誘
電体膜、GeSbTeから成る相変化記録膜、ZnS-SiO2から成
る第二の誘電体膜を順次形成して相変化記録媒体を作製
した。次に、記録層形成面上にカバー層として厚さ95
μmのポリカーボネート製カバーフィルムを紫外線硬化
樹脂(大日本インキ製 SD−523)を用いて接着し
た。この時のカバーフィルムと紫外線硬化樹脂を合わせ
た厚さは100μmであった。
【0101】次に、相変化記録媒体用の光ヘッドを用
い、カバー層を通してこの媒体への記録再生実験を試み
た。光ヘッドのレーザ波長は405nm、集光レンズの
NAは0.85である。記録再生時には、光ヘッドの2分
割光検出器の差動出力を使ってアドレス情報並びに単一
Wobbleからの同期信号を得た。アドレス検出には図12
と同等のアドレス検出回路を用い、同期信号の検出には
図10に相当の同期信号生成回路を用いた。これらを用
いて記録及び再生を行ったところ、良好に記録、再生を
出来ることを確認した。
【0102】(実施例8)実施例8では、実施例7と同
様に基板として外径120mm、内径15mm、基板厚
さ1.1mmのポリカーボネート樹脂基板を用いた。ま
た、基板としてマスタリングで作成したWobble溝が予め
形成されているものを用いた。基板に形成された溝の形
状は、深さ40nm、ランド部・グルーブ部の溝幅は
0.30μmである。この溝は螺旋状であり、基板の内
周から外周にかけて線速5.636m/sで回転した際
にWobble周波数が280kHzとなるようにWobbleを形成
した。
【0103】最内周の半径24mmでは、トラック1周
当たり7492個のWobbleを、最外周の半径58mmで
は、18000個のWobbleを形成した。半径方向へのWo
bble最大変位量は12nmとした。また、記録媒体の記
録領域を半径方向に200のZoneに分割し、各Zoneでは
ランドトラックとグルーブトラックで半径方向に位相が
揃うようにWobbleを形成した。一方、アドレス情報を形
成した片側Wobbleは、64kByte毎に図4(b)の形態
で形成した。情報「1」には1.4MHzのWobble4周期
を、情報「0」には700kHzのWobbleを4周期分形成
して、これらを組み合わせてアドレス情報を記録した。
【0104】この基板に、記録層として、スパッタ法に
より基板側からAlTi反射膜、ZnS-SiO2から成る第一の誘
電体膜、GeSbTeから成る相変化記録膜、ZnS-SiO2から成
る第二の誘電体膜を順次形成して相変化記録媒体を作製
した。次に、記録層形成面上にカバー層として厚さ95
μmのポリカーボネート製カバーフィルムを紫外線硬化
樹脂(大日本インキ製 SD−523)を用いて接着し
た。この時のカバーフィルムと紫外線硬化樹脂を合わせ
た厚さは100μmであった。
【0105】次に、相変化記録媒体用の光ヘッドを用
い、カバー層を通してこの媒体への記録再生実験を試み
た。光ヘッドのレーザ波長は405nm、集光レンズの
NAは0.85である。記録再生時には、光ヘッドの2分
割光検出器の差動出力を使ってアドレス情報並びに単一
Wobbleからの同期信号を得た。アドレス検出には図13
と同等のアドレス検出回路を用い、その際の周波数検波
器のしきい値周波数は1.05MHzとした。また、同期信
号の検出には図10に相当の同期信号生成回路を用い
た。これらを用いて記録及び再生を行ったところ、良好
に記録、再生を出来ることを確認した。
【0106】(実施例9)実施例9では、実施例7と同
様に基板として外径120mm、内径15mm、基板厚
さ1.1mmのポリカーボネート樹脂基板を用いた。ま
た、基板としてマスタリングで作成したWobble溝が予め
形成されているものを用いた。基板に形成された溝の形
状は、深さ40nm、ランド部・グルーブ部の溝幅は
0.30μmである。この溝は螺旋状であり、基板の内
周から外周にかけて線速5.636m/sで回転した際
にWobble周波数が280kHzとなるようにWobbleを形成
した。
【0107】最内周の半径24mmでは、トラック1周
当たり7492個のWobbleを、最外周の半径58mmで
は、18000個のWobbleを形成した。半径方向へのWo
bble最大変位量は12nmとした。また、記録媒体の記
録領域を半径方向に200のZoneに分割し、各Zoneでは
ランドトラックとグルーブトラックで半径方向に位相が
揃うようにWobbleを形成した。一方、アドレス情報を形
成した片側Wobbleは、64kByte毎に図4(c)の形態
で形成した。情報「1」には1.4MHzのWobbleで内周側
に変位した1/2周期4つを、情報「0」には1.4MHz
のWobbleで外周側に変位した1/2周期4つを対応させ
て、これらを組み合わせてアドレス情報を記録した。
【0108】この基板に、記録層として、スパッタ法に
より基板側からAlTi反射膜、ZnS-SiO2からなる第一の誘
電体膜、GeSbTeから成る相変化記録膜、ZnS-SiO2から成
る第二の誘電体膜を順次形成して相変化記録媒体を作製
した。次に、記録層形成面上にカバー層として厚さ95
μmのポリカーボネート製カバーフィルムを紫外線硬化
樹脂(大日本インキ製 SD−523)を用いて接着し
た。この時のカバーフィルムと紫外線硬化樹脂を合わせ
た厚さは100μmであった。
【0109】次に、相変化記録媒体用の光ヘッドを用
い、カバー層を通してこの媒体への記録再生実験を試み
た。光ヘッドのレーザ波長は405nm、集光レンズの
NAは0.85である。記録再生時には、光ヘッドの2分
割光検出器の差動出力を使ってアドレス情報並びに単一
Wobbleからの同期信号を得た。アドレス検出には図14
と同等のアドレス検出回路を用い、同期信号の検出には
図10に相当の同期信号生成回路を用いた。これらを用
いて記録及び再生を行ったところ、良好に記録、再生を
出来ることを確認した。
【0110】(実施例10)実施例10では、実施例7
と同様に基板として外径120mm、内径15mm、基
板厚さ1.1mmのポリカーボネート樹脂基板を用い
た。また、基板としてマスタリングで作成したWobble溝
が予め形成されているものを用いた。基板に形成された
溝の形状は、深さ40nm、ランド部・グルーブ部の溝
幅は0.30μmである。この溝は螺旋状であり、基板
の内周から外周にかけて線速5.636m/sで回転し
た際にWobble周波数が280kHzとなるようWobbleを形
成した。
【0111】最内周の半径24mmでは、トラック1周
当たり7492個のWobbleを、最外周の半径58mmで
は、18000個のWobbleを形成した。半径方向へのWo
bble最大変位量は12nmとした。また、記録媒体の記
録領域を半径方向に200のZoneに分割し、各Zoneでは
ランドトラックとグルーブトラックで半径方向に位相が
揃うようにWobbleを形成した。一方、アドレス情報を形
成した片側Wobbleは、64kByte毎に図4(d)の形態
で形成した。情報「1」には1.50MHzのWobble4周期
を、情報「0」には1.30MHzのWobbleをそれぞれ4周
期分形成して、これらを組み合わせてアドレス情報を記
録した。
【0112】この基板に、記録層として、スパッタ法に
より基板側からAlTi反射膜、ZnS-SiO2から成る第一の誘
電体膜、GeSbTeから成る相変化記録膜、ZnS-SiO2から成
る第二の誘電体膜を順次形成して相変化記録媒体を作製
した。次に、記録層形成面上にカバー層として厚さ95
μmのポリカーボネート製カバーフィルムを紫外線硬化
樹脂(大日本インキ製 SD−523)を用いて接着し
た。この時のカバーフィルムと紫外線硬化樹脂を合わせ
た厚さは100μmであった。
【0113】次に、相変化記録媒体用の光ヘッドを用
い、カバー層を通してこの媒体への記録再生を試みた。
光ヘッドのレーザ波長は405μm、集光レンズのNAは
0.85である。記録再生時には、光ヘッドの2分割光
検出器の差動出力を使ってアドレス情報並びに単一Wobb
leからの同期信号を得た。アドレスの検出には図13と
同等のアドレス検出回路を用い、その際の周波数検波器
のしきい値周波数は1.4MHzとした。また、同期信号の
検出には図10に相当の同期信号生成回路を用いた。こ
れらを用いて記録及び再生を行ったところ、良好に記
録、再生を出来ることを確認した。
【0114】(実施例11)実施例11では、実施例7
と同様に基板として外径120mm、内径15mm、基
板厚さ1.1mmのポリカーボネート樹脂基板を用い
た。また、基板としてマスタリングで作成したWobble溝
が予め形成されているものを用いた。基板に形成された
溝の形状は、深さ40nm、ランド部・グルーブ部の溝
幅は0.30μmである。この溝は螺旋状であり、基板
の内周から外周にかけて線速5.636m/sで回転し
た際にWobble周波数が280kHzとなるようWobbleを形
成した。
【0115】最内周の半径24mmでは、トラック1周
当たり7492個のWobbleを、最外周の半径58mmで
は、18000個のWobbleを形成した。半径方向へのWo
bble最大変位量は12nmとした。また、記録媒体の記
録領域を半径方向に200のZoneに分割し、各Zoneでは
ランドトラックとグルーブトラックで半径方向に位相が
揃うようにWobbleを形成した。一方、アドレス情報を形
成した片側Wobbleは、664kByte毎に図4(a)の形態
で形成した。情報「1」には1.4MHzの正位相Wobble
を、情報「0」には1.4MHzの逆位相のWobbleをそれぞ
れ4周期分形成して、これらを組み合わせてアドレス情
報を記録した。
【0116】この基板に、記録層として、スパッタ法に
より基板側からAlTi金属反射膜、SiN下地保護膜、TbFeC
o光磁気記録膜、SiN上部保護膜を順次形成して光磁気記
録媒体を作製した。次に、記録層形成面上にカバー層と
して厚さ95μmのポリカーボネート製カバーフィルム
を紫外線硬化樹脂(大日本インキ製 SD−523)を
用いて接着した。この時のカバーフィルムと紫外線硬化
樹脂を合わせた厚さは100μmであった。
【0117】次に、光磁気記録媒体用の光ヘッドを用
い、カバー層を通してこの媒体への記録再生を試みた。
光ヘッドのレーザ波長は405nm、集光レンズのNAは
0.85である。記録再生時には、光ヘッドの2分割光
検出器の差動出力を使ってアドレス情報並びに単一Wobb
leからの同期信号を得た。アドレスの検出には図12と
同等のアドレス検出回路を用い、同期信号の検出には図
10に相当の同期信号生成回路を用いた。これらを用い
て記録及び再生を行ったところ、良好に記録、再生を出
来ることを確認した。
【0118】(実施例12)実施例12では、実施例7
と同様に基板として外径120mm、内径15mm、基
板厚さ1.1mmのポリカーボネート樹脂基板を用い
た。また、基板としてマスタリングで作成したWobble溝
が予め形成されているものを用いた。基板に形成された
溝の形状は、深さ40nm、ランド部・グルーブ部の溝
幅は0.30μmである。この溝は螺旋状であり、基板
の内周から外周にかけて線速5.636m/sで回転し
た際にWobble周波数が280kHzとなるようにWobbleを
形成した。
【0119】最内周の半径24mmでは、トラック1周
当たり7492個のWobbleを、最外周の半径58mmで
は、18000個のWobbleを形成した。半径方向へのWo
bble最大変位量は12nmとした。また、記録媒体の記
録領域を半径方向に200のZoneに分割し、各Zoneでは
ランドトラックとグルーブトラックで半径方向に位相が
揃うようにWobbleを形成した。一方、アドレス情報を形
成した片側Wobbleは、64kByte毎に図4(a)の形態
で形成した。情報「1」には1.4MHzの正位相Wobble
を、情報「0」には1.4MHzの逆位相のWobbleをそれぞ
れ4周期分形成して、これらを組み合わせてアドレス情
報を記録した。
【0120】この基板に、記録層として、TeSn系合金薄
膜をスパッタリングにより形成して追記型記録膜とし
た。次に、記録層形成面上にカバー層として厚さ95μ
mのポリカーボネート製カバーフィルムを紫外線硬化樹
脂(大日本インキ製 SD−523)を用いて接着し
た。この時のカバーフィルムと紫外線硬化樹脂を合わせ
た厚さは100μmであった。
【0121】次に、光ヘッドを使い、カバー層を通して
この媒体への記録再生を試みた。光ヘッドのレーザ波長
は405nm、集光レンズのNAは0.85である。記録
再生時には、光ヘッドの2分割光検出器の差動出力を使
ってアドレス情報並びに単一Wobbleからの同期信号を得
た。アドレスの検出には図12と同等のアドレス検出回
路を用い、同期信号の検出には図10に相当の同期信号
生成回路を用いた。これらを用いて記録及び再生を行っ
たところ、良好に記録、再生を出来ることを確認した。
【0122】(実施例13)実施例13では、実施例7
と同様に基板として外径120mm、内径15mm、基
板厚さ1.1mmのポリカーボネート樹脂基板を用い
た。また、基板としてマスタリングで作成したWobble溝
が予め形成されているものを用いた。基板に形成された
溝の形状は、深さ40nm、ランド部・グルーブ部の溝
幅は0.30μmである。この溝は螺旋状であり、基板
の内周から外周にかけて1トラック当たり18000個
のWobbleを形成した。半径方向へのWobble最大変位量は
12nmとした。また、ランドトラックとグルーブトラ
ックで半径方向に位相が揃うようにWobbleを形成した。
【0123】このWobbleの周波数は、半径24mmにお
いて4.68m/aで回転させた時に140kHz、外周の
58mmにおいて11.34m/sで回転させた時に1
40kHzとなる。一方、アドレス情報を形成した片側Wob
bleは、64kByte毎に図4(a)の形態で形成した。情
報「1」には1.4MHzの正位相Wobbleを、情報「0」に
は11.4MHzの逆位相のWobbleをそれぞれ4周期分形成
して、これらを組み合わせてアドレス情報を記録した。
【0124】この基板に、記録層として、スパッタ法に
より基板側からAlTi反射膜、ZnS-SiO2から成る第一の誘
電体膜、GeSbTeから成る相変化記録膜、ZnS-SiO2から成
る第二の誘電体膜を順次形成して相変化記録媒体を作製
した。次に、記録層形成面上にカバー層として厚さ95
μmのポリカーボネート製カバーフィルムを紫外線硬化
樹脂(大日本インキ製 SD−523)を用いて接着し
た。この時のカバーフィルムと紫外線硬化樹脂を合わせ
た厚さは100μmであった。
【0125】次に、相変化記録媒体用の光ヘッドを用
い、カバー層を通してこの媒体への記録再生を試みた。
光ヘッドのレーザ波長は405nm、集光レンズのNAは
0.85である。記録再生時には、光ヘッドの2分割光
検出器の差動出力を使ってアドレス情報並びに単一Wobb
leからの同期信号を得た。アドレスの検出には図12と
同等のアドレス検出回路を用い、同期信号の検出には図
10に相当の同期信号生成回路を用いた。これらを用い
て記録及び再生を行ったところ、良好に記録、再生を出
来ることを確認した。
【0126】(実施例14)実施例14では、本発明の
有効性を確認するために、実施例1の光学的情報記録媒
体、図9の光学的情報記録再生装置を用いて記録再生実
験を行い、記録再生動作を評価した。
【0127】まず、記録再生時に光ヘッドの2分割光検
出器の片側出力のみを使ってアドレス情報並びに単一Wo
bbleからの同期信号再生を試みた。アドレスの検出には
図12と同等のアドレス検出回路を使用したが、記録再
生回路204中の増幅器の利得を高めること、及びバン
ドパスフィルタ2061aの帯域制限を狭くすることに
よりアドレス検出が可能となった。また、同期信号の検
出には図10に相当の同期信号生成回路を用いたが、記
録再生回路204中の増幅器の利得を高めることによ
り、良好に同期信号を得ることができた。
【0128】(実施例15)実施例15では、実施例1
の光学的情報記録媒体、及び図9の光学的情報記録装置
を用いて記録再生実験を行い、特に、同期信号の検出を
評価した。まず、アドレス情報ブロック領域を再生する
際にこの部分での同期信号検出を遮断するゲート信号を
生成した。次いで、記録再生時に光ヘッドの2分割光検
出器の差動出力をゲート信号により断続し、アドレス情
報ブロック以外のトラックの単一Wobbleからのみ同期信
号を得る回路構成とした。
【0129】同期信号の検出には図10に相当の同期信
号生成回路を用いて同期信号を検出したところ、良好な
同期信号が得られた。また、この同期信号をサンプルホ
ールドしてアドレス情報ブロック部分の再生時にアドレ
ス情報ブロック以外の領域の同期信号を使ってここでの
同期信号を補完する処理を行ったので、記録再生動作時
にはどの部分においても同期が外れることはなかった。
【0130】(実施例16)実施例16では、実施例1
5と同様に実施例1の光学的情報記録媒体、図9の光学
的情報記録装置を用いて記録再生動作、特に同期信号検
出を評価した。まず、記録再生時に光ヘッドの2分割光
検出器の差動出力を使って単一Wobbleからの同期信号再
生を試みた。この場合、Wobble検出回路205中に具備
した単一Wobbleの周波数のみを通過させるバンドパスフ
ィルタの帯域を実施例1に比べて狭めた設定とし、同期
信号の検出には図10に相当の同期信号生成回路を用い
た。
【0131】本実施例では、アドレス情報ブロック部分
再生時のWobble信号のS/N低下を最小限に抑制できる
と共に、生成された同期信号が安定し、良好に記録、再
生を行うことができた。
【0132】なお、本願明細書の発明の実施の形態や実
施例は、本発明のごく一部を示したのみであり、本発明
の趣旨の範囲で様々な変形が可能であり、光学的情報記
録媒体並びにこの媒体を用いた光学的情報記録再生方法
及び装置に本発明を幅広く適用できることは言うまでも
ない。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ア
ドレス情報を含むアドレス情報ブロックをランドトラッ
クとグルーブトラックにトラック方向にずらして形成し
ているため、アドレス認識の信号処理回路を簡略な構成
で実現することができる。また、アドレス情報用ブロッ
ク以外の箇所には、一定周期のWobbleを形成しているの
で、安定した同期クロックを抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的情報記録媒体の一実施形態を示
す図である。
【図2】本発明の光学的情報記録媒体の他の実施形態を
示す図である。
【図3】従来例の光学的情報記録媒体のアドレス記録部
を示す図である。
【図4】図1の実施形態による光学的情報記録媒体のア
ドレス情報ブロックの形状の例を示す図である。
【図5】ランドトラックとグルーブトラックの位相が揃
っている場合と揃っていない場合を比較して示す図であ
る。
【図6】図1の実施形態による光学的情報記録媒体の断
面構造を示す断面図である。
【図7】本発明の光学的情報記録媒体の信号再生原理を
説明するための図である。
【図8】本発明の光学的情報記録再生装置に用いる光ヘ
ッドの一例を示す図である。
【図9】本発明による光学的情報記録再生装置の一実施
形態の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の光学的情報記録再生装置に用いる同
期信号生成回路の一例を示すブロック図である。
【図11】図10の同期信号生成回路の各部の信号を示
す波形図である。
【図12】本発明の光学的情報記録再生装置に用いるア
ドレス検出回路の一例を示すブロック図である。
【図13】本発明の光学的情報記録再生装置に用いるア
ドレス検出回路の他の他の例を示すブロック図である。
【図14】本発明の光学的情報記録再生装置に用いるア
ドレス検出回路の更に他の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 基板 2 記録層 3 接着剤 4 カバー層 10 光ディスク 20 光ヘッド 21 集光レンズ 22 2分割光検出器 23 レーザ光源 30 反射光 31 差動信号出力 32 和信号出力 51、52 片側Wobbleのアドレス情報部 53 1/2周期Wobble(Wu) 54 1/2周期Wobble(Wd) 55 アドレス用共用Wobble 101 ランドトラック 102 グルーブトラック 201 スピンドルモータ 202 回転制御回路 203 サーボ制御回路 204 記録再生回路 205 Wobble検出回路 206 アドレス検出回路 207 記録データ処理回路 208 同期信号生成回路 208a 分周回路 208b 位相比較回路 208c ローパスフィルタ 208d VFO 209 再生データ処理回路 210 コントローラ 211 インターフェイス 2061a バンドパスフィルタ 2061b 位相検波器 2062a バンドパスフィルタ 2062b 周波数検波器 2063a ローパスフィルタ 2063b レベル比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田名部 秀樹 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 窪田 雅史 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 中野 正規 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 菅谷 諭 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 岩永 敏明 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 5D029 WA02 5D090 AA01 BB04 CC01 CC04 CC14 DD02 DD05 FF15 GG03 GG09 GG27

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランドトラックとグルーブトラックが交
    互に形成され、前記ランドトラックとグルーブトラック
    の両方に情報を記録する光学的情報記録媒体において、
    前記ランドトラック及びグルーブトラックのそれぞれの
    片方の側壁に、アドレス情報を含むアドレス情報ブロッ
    クが蛇行又は凹凸によって形成され、且つ、前記ランド
    トラックにおけるアドレス情報ブロックとグルーブトラ
    ックにおけるアドレス情報ブロックがトラック方向にず
    らして配置されていることを特徴とする光学的情報記録
    媒体。
  2. 【請求項2】 ランドトラックとグルーブトラックが交
    互に形成され、前記ランドトラックとグルーブトラック
    の両方に情報を記録する光学的情報記録媒体において、
    前記ランドトラック及びグルーブトラックのそれぞれの
    片方の側壁に、アドレス情報を含むアドレス情報ブロッ
    クが蛇行又は凹凸によって形成され、且つ、前記ランド
    トラックにおけるアドレス情報ブロックとグルーブトラ
    ックにおけるアドレス情報ブロックがトラック方向にず
    らして配置され、前記ランドトラック及びグルーブトラ
    ックの側壁には前記アドレス情報ブロックを除いて一定
    周期の蛇行が形成されていることを特徴とする光学的情
    報記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記光学的情報記録媒体はディスク状媒
    体であり、前記ディスク状媒体の記録領域は半径方向に
    複数のゾーンに分割され、同一ゾーン内の隣接するラン
    ドトラックとグルーブトラックの蛇行は、位相が略一致
    していることを特徴とする請求項1、2に記載の光学的
    情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記アドレス情報ブロックは、位相が1
    80度異なる一定周期の蛇行の2種類の組み合わせから
    成ることを特徴とする請求項1、2に記載の光学的情報
    記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記アドレス情報ブロックは、周期が異
    なる2種類以上の蛇行を組み合わせて成ることを特徴と
    する請求項1、2に記載の光学的情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記アドレス情報ブロックは、一定の周
    期を有する蛇行のそれぞれ異なる選択された1/2周期
    長部分波形の組み合わせから成ることを特徴とする請求
    項1、2に記載の光学的情報記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記アドレス情報ブロックは、蛇行周期
    が基準周期に対して一定量のみ変化した2種類以上の蛇
    行の組み合わせから成ることを特徴とする請求項1、2
    に記載の光学的情報記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記アドレス情報ブロックの先頭位置に
    アドレス情報であることを示すアドレスマークが付与さ
    れていることを特徴とする請求項1〜7に記載の光学的
    情報記録媒体。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の
    光学的情報記録媒体に情報を記録或いは記録情報を再生
    する方法であって、前記光学的情報記録媒体のトラック
    上に集光スポットを形成し、前記集光スポットからの反
    射光の強度分布の変化により、トラックの蛇行を検出し
    て、アドレス情報及び同期信号を検出することことを特
    徴とする光学的情報記録再生方法。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至8のいずれか1項に記載
    の光学的情報記録媒体に情報を記録或いは記録情報を再
    生する光学的情報記録再生装置であって、前記光学的情
    報記録媒体のトラック上に集光スポットを形成し、前記
    集光スポットからの反射光の強度分布の変化により、ト
    ラックの蛇行を検出して、アドレス情報及び同期信号を
    検出することを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至8のいずれか1項に記載
    の光学的情報記録媒体に情報を記録或いは記録情報を再
    生する装置であって、前記記録媒体のトラック走査方向
    に対して少なくとも2分割され、前記記録媒体からの戻
    り光を検出する光検出器と、前記光検出器のトラック走
    査方向に対する両側の受光部の出力の和信号同士の差分
    を検出する差動増幅器と、前記差動増幅器で検出された
    差分出力に基づいてアドレス情報を検出する手段とを備
    えたことを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  12. 【請求項12】 請求項2乃至8のいずれか1項に記載
    の光学的情報記録媒体に情報を記録或いは記録情報を再
    生する装置であって、前記記録媒体のトラック走査方向
    に対して少なくとも2分割され、前記記録媒体からの戻
    り光を検出する光検出器と、前記光検出器のトラック走
    査方向に対する両側の受光部の出力の和信号同士の差分
    を検出する差動増幅器と、前記差動増幅器で検出された
    差分出力に基づいてアドレス情報及び同期信号を検出す
    る手段とを備えたことを特徴とする光学的情報記録再生
    装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至8のいずれか1項に記載
    の光学的情報記録媒体に情報を記録或いは記録情報を再
    生する装置であって、前記記録媒体のトラック走査方向
    に対して少なくとも2分割され、前記記録媒体からの戻
    り光を検出する光検出器と、前記光検出器のトラック走
    査方向に対する両側の受光部のうちいずれか一方の受光
    部の出力に基づいてアドレス情報を検出する手段とを備
    えたことを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  14. 【請求項14】 請求項2乃至8のいずれか1項に記載
    の光学的情報記録媒体に情報を記録或いは記録情報を再
    生する装置であって、前記記録媒体のトラック走査方向
    に対して少なくとも2分割され、前記記録媒体からの戻
    り光を検出する光検出器と、前記光検出器のトラック走
    査方向に対する両側の受光部のうちいずれか一方の受光
    部の出力に基づいてアドレス情報及び同期信号を検出す
    る手段とを備えたことを特徴とする光学的情報記録再生
    装置。
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