JP2004077073A - レンジフードファン - Google Patents

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Kin Tokugawa
徳河 金
Yasuyuki Hayama
端山 康之
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Fuji Industrial Co Ltd
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Fuji Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】上昇気流の捕集効率をより向上させるために生成される渦流に向けて噴出される制御流として排気装置を送風源とする排気流を有効利用するようにして、加熱調理器具が電磁誘導加熱式クッキングヒーターであっても上昇気流の捕集効率を向上することができるレンジフードファンを新規に提供する。
【解決手段】フード体1と、フード体1内において加熱調理器具上方に設けられ上昇気流Bを下向きに案内してコアンダ効果で渦流Qを生成する渦流生成体5と、前記フード体1のフィルタ3背後またはフード体1外に設けられ前記渦流生成体5で生成された渦流Qを吸引して排気する排気装置6と、前記渦流生成体5の下方に設けられ、生成される渦流Qに向けて噴出してその渦流Qの勢力を増強させる制御流噴出部7とを備え、前記排気装置6を送風源にしてその排気流を前記制御流Fとして使用する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスコンロ、電気コンロ及び電磁誘導加熱式クッキングヒーター(IHヒータ)用としても好適なレンジフードファンに関するものである。
【0002】
【技術背景】
従来、レンジフードファンは、平型、ブーツ型等と呼称される様々な形態が存在するが、一般的にフィルタ背後に排気装置を、フィルタ前方とフード体との間に上昇気流の捕集空間を各々備え、その捕集空間で上昇気流の室内への洩気を阻止しながら、そのフィルタで上昇気流に含まれる油脂分を除去し、排気装置で屋外に排気するシステムになっている。
また、フィルタの前方にフード体の天板、左右側板との間に隙間を隔てて整流板と呼称される面板を配置し、その隙間から整流板で案内される上昇気流を、風速を高めて排気装置で吸引する構成にして、フード体外への上昇気流の洩気を防止するタイプのレンジフードファンも存在する。
ところで、一般的に加熱調理器具として普及しているのは、都市ガス、LPガス等を燃料とするガスコンロや、電気コンロであるが、今日では、電磁誘導加熱式クッキングヒーター(IHヒータ)のニーズが高まってきており、その電磁誘導加熱式クッキングヒーター用のレンジフードファンの提供も急務とされている。
【0003】
また、ガスコンロは、調理する鍋等からの湯気と共に二酸化炭素や場合によっては一酸化炭素等の有害物質を含む燃焼ガスからなる比較的強い上昇気流を発生させる。
電気コンロは、ガスコンロほど強いものではないものの調理時に上昇気流を発生させる。
一方、電磁誘導加熱式クッキングヒーターは、調理時に弱い上昇気流(湯気を含む調理臭)を発生させるに止まる。
【0004】
そのため、特に前記電磁誘導加熱式クッキングヒーターでは、従来のレンジフードファンを使用しても、上昇気流が弱いため、調理時に発生するその上昇気流を効果的に捕集して排気するには不十分なものであり、上昇気流(湯気を含む調理臭)が捕集されずに四方に拡散させてキッチンの天井等を汚してしまう問題の他、上昇気流の温度が低いことから、湯気がフード体や内部の構成部材に付着して調理容器や調理中の料理を汚す問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、加熱調理器具が電磁誘導加熱式クッキングヒーターであっても、上昇気流の捕集効率を向上することができるレンジフードファンを新規に提供することである。
他の目的とする処は、前記上昇気流の捕集効率をより向上させるために生成される渦流に向けて噴出される制御流として排気装置を送風源とする排気流を有効利用するレンジフードファンを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するために講じた技術的手段は、フード体と、フード体内において加熱調理器具上方に設けられ上昇気流を下向きに案内してコアンダ効果で渦流を生成する渦流生成体と、前記フード体のフィルタ背後またはフード体外に設けられ前記渦流生成体で生成された渦流を吸引して排気する排気装置と、前記渦流生成体の下方に設けられ、生成される渦流に向けて噴出して前記渦流の勢力を増強させる制御流噴出部とを備え、前記排気装置を送風源にしてその排気流を前記制御流として使用することを特徴とするレンジードファンである(請求項1)。
その具体的な構成としては、加熱調理器具上方にフード体の左右側板との間及び天板との間に隙間を確保して設けられた整流板で前記渦流生成体を構成し、該整流板は上昇気流が衝突する部位を含んで形成された下方へのガイド面と、そのガイド面に連続して前方に向けて円弧状に湾曲形成されたカール状面とを有する形状に形成する(請求項4)、更に具体的には側面視略直角三角形状を呈するフード体の前方開放部の下部をカバーで閉塞し、その上部にフード体の少なくとも左右側板との間に隙間を介して整流板を配置すると共に該整流板の背後にフィルタを設置し、そのフィルタの背後またはフード体外に排気装置を備え、該整流板を、上昇気流が衝突する部位を含んで形成された下方へのガイド面と、そのガイド面に連続して前方に向けて円弧状に湾曲形成されたカール状面とを有する形状に形成し、前記カバーに、生成される渦流の接線方向に設けて下方から斜め上向きに渦流勢力増強用の制御流を噴出する制御流噴出部を設け、前記排気装置を送風源とした排気流を前記制御流噴出部から制御流として噴出するようになし、前記制御流は脱臭手段を経て供給する構成がその一例として挙げられる(請求項5)。
加熱調理器具としては、ガスコンロ、電気コンロ、電磁誘導加熱式クッキングヒーター(IHヒーター)等を包含するものである。
【0007】
以上の手段によれば、渦流生成体に突き当たる上昇気流を下向きに案内してコアンダ効果で渦流を発生させる。このコアンダ効果は、壁面に沿って流れる上昇気流がその壁面に沿ってガイドされる際、負圧作用を生み出し、それによって渦流を発生させる流体現象である。
より具体的な請求項4、5にあっては、下向きに案内するガイド面でガイドされる上昇気流をそのガイド面に連続して前方に向けて円弧状に湾曲形成したカール状面で円弧状へと案内する際のその負圧作用で渦流を発生させ、その渦流を排気装置で吸引して排気する。
そして、この生成される渦流に向けて下方の制御流噴出部から制御流を噴出して所要勢力の渦流を安定生成して上昇気流の捕集効率を向上させる。
従って、電磁誘導加熱式クッキングヒーター(IHヒーター)を加熱調理器具とするものであっても、その弱い上昇気流をフード体外に拡散させることなく素早く引き寄せて捕集して排気し、捕集効率を向上させることができる。
また、その制御流は、排気装置を送風源とする排気流を利用している。これによって、制御流供給用の送風源を敢えて不要にすることができる。
【0008】
そして、排気流を制御流として有効利用するためには、その制御流は脱臭手段を経て制御流噴出部に供給するのが好ましいものである(請求項2、5)。その脱臭手段としては、加熱調理器具であるガスコンロ、電気コンロ、電磁誘導加熱式クッキングヒーター各々から発生するガス類の成分を効果的に吸着除去や分解除去する適宜な手段を使用する。そして、この脱臭手段は、新しいものと交換可能にしたり、清掃のために着脱可能にすること自由なものである。
【0009】
また、前記制御流の風速を排気装置の排気量に関わらず所定に制御するようにするのが良いものである(請求項3、6)。前記のように上昇気流を下向きに案内してコアンダ効果で生成される渦流を安定的に得るには所定風速での制御流による補助が好適である。排気装置の排気量が減少すると、制御流の噴出し風速も自ずと減少して渦流を安定的に生成するに必要な制御流の供給量を行えなくする。逆に排気装置の排気量が増大すると、制御流の噴出し風速が増大して上昇気流の上昇を妨げフード体側に拡散させ渦流の安定生成を阻害する。そのため、排気装置の排気量(「強」、「中」、「弱」への切替)の多少に関わらず上昇気流を吹き飛ばさず、しかも渦流を安定生成するに必要な所定風速での制御流を稼動中に常時供給するようにしている。
そして、その制御流の風速は2〜3m/secが好適である(請求項8)。2m/sec未満だと、コアンダ効果で生成される渦流を安定的に生成するには弱く、3m/secを超えると、渦流の安定的な生成を阻害する乱流を作り出してしまう。
【0010】
そして、前記制御流は、生成される渦流の接線方向に向けて下方から噴出される生成される渦流の接線方向に向けて渦勢力増強用の制御流を噴出する噴出部を設けた構成にしてあるため、所要勢力の渦流を安定生成して上昇気流の捕集効率を向上させる上で非常に有効である(請求項7)。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明レンジフードファンの実施の形態を説明すると、図1〜図3は、電磁誘導加熱式クッキングヒーター(IHヒータ)を加熱調理器具とするレンジフードファンの実施の形態を示している。
【0012】
レンジフードファンAは、図2等に示すように、フード体1、フィルタ3の支持板2、支持板2下位レベルに横設された結露水案内板4、そのフィルタ3の前方に設けた渦流生成体5、フィルタ3の背後空間に設置した排気装置6、前記渦流生成体5の下方に配置され生成される渦勢力を増強させる制御流噴出部7等を備えた構成になっている。
【0013】
フード体1は、図1〜図3等に示すように天板11、左右側板21、21、背板31からなる側面視略直角三角形状に形成され、その斜面である前方を開放させてある。
【0014】
渦流生成体5は、本実施の形態では整流板(後述では符号5を付して説明する)と呼称される面板であり、図1〜図3に示すようにフード体1における前方開放部の下部を着脱可能な湾曲状カバー8で閉塞することによって残されたその上部部分に配設されている。
【0015】
また、この整流板5は、同図2に示すようにフード体1内に収容状に配設されており、湯気を含む調理臭(上昇気流)が丁度衝突する部位を含んで全幅に亘って形成された下方へのガイド面15と、そのガイド面15の下位に同ガイド面15に連続して前方に向けて全幅に亘り円弧状に湾曲形成されたカール状面25とからなっている。
このカール状面25は、詳細には最も背板31側寄りの中途部よりも最下端を前方に位置させた円弧状にしてある。
【0016】
そして、この整流板5は、図2に示すようにフード体1内の一段奥張った位置に設けられた支持板2に上半部(一半部)側を、また下半部(他半部)側を結露水案内板4に各々適宜手段で係脱可能に支持させてある。
【0017】
前記結露水案内板4は、同図2に示すように奥行き方向中途部を最下端とする扁平なVの字状を呈し、左右端をフード体の左右側板21、21に支持させて排気装置6の下スペースを横断するように横設してなり、後端を後述する制御流路9の下端開放縁に接続させ、最下端部位である尖頭部に結露水の落下孔14を開孔させてある(図2参照)。
【0018】
前記支持板2は、同図2に示すように凹窪状を呈し、フード体1の天板11前縁に下向きに折曲形成された操作部用の取付面11aと、結露水案内板4における整流板5よりも若干後方の前半部部分とに亘って設けられており、整流板5背後の底部分に前記するフィルタ3を係脱可能に備えている。
また、この支持板2の左右縁は、フード体1の左右側板21、21内面に当接状となっている。
【0019】
前記整流板5は、同図2、図3に示すように、上縁と前記支持板2の上側片部12との間及び左右縁とフード体1の左右側板21、21との間に吸引用の隙間Sが形成さるようにフィルタ3の前方に収容状に配設され、適宜取付手段を介して支持板2に係脱可能に支持させてある。
【0020】
前記支持板2と結露水案内板4とで区画された背後空間には、同図2に示すようにシロッコファンからなる前記排気装置6が収容されている。
【0021】
また、湾曲状カバー8には、中央に配設される照明10を挟んでその長さ方向全長に亘って制御流噴出部7が設けられている。その照明10真上に図2、図3に示すように前記落下孔14から落下する廃棄用液体を受水する廃棄用液体容器10aが抜き差し可能に設けられている。
【0022】
前記制御流噴出部7は、図3に示すようにように前記湾曲状カバー8の上部側に同カバー8に沿って斜め上向きにエアー流を噴出するようにフード体1の幅方向に間隔をおいてスリット状に開口されている。本実施の形態では、前記同カバー8の上部側を間隔をおいてスリット状に開口した後、その開口上縁側の湾曲状カバー8部分を前記背後空間内側に向けて傾斜状に変形させることによって同カバーに沿って後述される渦流の接線方向に向けて制御流を噴出するようになっている。
尚、前記間隔をおいてスリット状に開口されている制御流噴出部7は、照明10側部分(詳細には左右双方の一半部部分)を上方に延長した際交差するように正面視上向き傾斜状に開口して、照明10前方を上昇する上昇気流をも良好に整流板5の中央部に確実に案内して渦流を同整流板5の幅方向全長に亘り均一に発生させるようにしても良いものである(図3参照)。
【0023】
また、本発明では、前記排気装置6を送風源にしてその排気流を前記制御流として使用するようになっており、詳細には排気装置6、その排気装置6に連通する分流ボックス16、前記制御流路9から構成されている。
【0024】
前記制御流路9は、フード体1の背板31を一構成部材として上端、下端双方を開放するエアーチャンバー19のその下端開放部を前記結露水案内板4の下空間に連通させてなり、そのエアーチャンバー19内には排気装置6の駆動源16後半部が配置されている。
この制御流路9の上端開放部は、フード体1の天板11で開放し、分流ボックス16に連通させてある。
【0025】
前記分流ボックス16は、フード体1の天板11上に設置された内部中空状のボックス体であり、排気装置(シロッコファン)6の排気口に連通して入口を開口すると共に、背壁部16a寄りの部分から同背壁部16aと平行に上壁部16bまでは至らない所要高さの隔壁部16cを立設してその隔壁部16cと背壁部16aとの間に前記制御流路9への連絡路29を形成し、その隔壁部16cとは前記入口を隔ててその隔壁部16cと同等高さをもって逆向きL型状の立壁部16dを立設して、その立壁部16dと隔壁部16aとの間の脱臭手段100を着脱交換可能に収容し、同分流ボックス16の前壁部となる幕板16eにおいて立壁部16dの水平部の内部空間に臨む範囲にはグリル16fが設けられている。
【0026】
また、その分流ボックス16内には、前記制御流路29に送風される制御流の風速を排気装置6の排気量に関わらず所定に制御するために電動式分流ダンパDが回動可能に設けられている。
【0027】
この電動式分流ダンパDは、図2に示すように分流ボックス16の背壁部16a上部側にそのモータd1を設置し、モータd1でダンパ体d2の回動角度を制御して前記隔壁部16cの上端への接近量を可変して連絡路29への分流開度を調整する構成であり、制御部を介して排気装置6の駆動源16及び切替スイッチに連係されており、排気装置6の適宜選択される「強」、「中」、「弱」の各排気量に関わらず所定の風速(後述実験例で説明)をもって前記制御流噴出部7から制御流が噴出されるようにダンパ体d2での分流開度が自動調整されるように「強」、「中」、「弱」の各切替スイッチの運転信号に自動的に連動するようになっている。
無論、無段変速で回転数が可変可能になっている排気装置にあっては、その排気量に関わらず所定の風速をもって制御流噴出部から制御流が噴出されるようにダンパ体での分流開度を制御部を介して自動調整するように構成する。
【0028】
尚、本実施の形態では、照明10、廃棄用液体容器10aが設置される空間には、その制御流が供給されないように照明10、廃棄用液体容器10aの両サイドを仕切る仕切壁39、39を制御流路9の上端まで延長すると共に、その上端開放部を閉塞して、照明10、廃棄用液体容器10aの両サイドのみに制御流が供給されるように構成されている。
【0029】
本実施の形態では、前記カール状面25の曲率をφ90mmとしてある。
【0030】
以上のように構成されたレンジフードファンAは、調理に伴って発生する湯気を含む調理臭(湯気を含む上昇気流)Bを、整流板5のガイド面15に衝突させて下向きに案内し、そのガイド面15に連続して前方に向けて円弧状に湾曲形成したカール状面25で更に案内する際に負圧作用を生み出し、それによって渦流Qを生成する(図1〜図3参照)。
その渦流Qに、上昇気流Bの上昇勢力を妨げることなく排気装置6の駆動源16を送風源にした排気流を渦勢力生成用の制御流Fとして制御流噴出部7から渦流Qの接線方向に向けて下方から斜め上向きに湾曲状カバー8から噴出し、それによって上昇気流Bを素早く取り込む所要勢力の渦流Qをより安定して発生させることができるようになる(図2及び図3参照)。
そして、制御流噴出部7を整流板5の下方におけるフード体1の幅方向中央に設けられた照明10を避けて両サイドに設けなければならない制約下であっても、その制御流噴出部7の照明10側部分(詳細には左右双方の一半部部分)を上方に延長した際、交差するように正面視上向き傾斜状に設けているため(図3参照)、制御流Fを整流板5の幅方向全長に亘って下方から噴出させて、渦流Qを同整流板5の幅方向全長に亘り均一に発生させて、上昇気流Bの捕集効率及び排気効率を向上することができる。
また、制御流として使用されない排気流Pは、制御流と同様に脱臭手段100を経た後、室内に循環される。(図2参照)。
これによって、フード体1外に拡散することなく上昇気流Bを高効率に捕集して排気することができる。尚、前記ガイド面15に衝突した際に、下向きに案内されない上昇気流Bも存在するが、その上昇気流Bは、前記支持板2の上側片部12と整流板5の上縁との間の隙間Sから吸引される。
【0031】
【実施例】
全幅750mm、奥行き630mm、全高450mmのフード体1に前記のように上昇気流Bが丁度衝突する部分を含んで形成した緩傾斜状のガイド面15の下位に連続してφ90mmのカール状面25を前向き円弧状に湾曲形成し、また前記支持板2の上側片部12と整流板5上縁との隙間Sからの吸引風速を2〜3m/sec、フード体1の左右側板21、21と整流板5左右縁との隙間Sからの吸引風速を0.5〜2m/secに各々設定し、制御流噴出部7から排気装置6の排気量に関わらず所定風速2〜3m/secに調整した制御流Fを38度の傾斜角度(仰角)をもって制御流噴出部7から噴出した。
【0032】
これによると、目視ではあるが、立ち昇る湯気を含む調理臭(上昇気流)Bは噴出される制御流Fで妨害を受けることもなく、整流板Fの全幅に亘って生成された渦流Qに引き寄せられ巻き込まれてフード体1から洩気することなく捕集して、この渦流Qをフード体1の左右側板21、21と整流板5との間に確保された左右の隙間S、Sから分担してフィルタ3を経て排気装置6で吸気されるものであった。尚、前記大きさのフード体1にあっては、風速2m/secで制御流噴出部7から噴出される制御流Fが、安定した渦流Qを生成して上昇気流Bの排気効率を高くするものであった。
【0033】
言うまでもないが、本発明のレンジフードファンは、ガスコンロ、電気コンロ等の加熱調理器具に等しく使用可能である。また、本実施の形態では、制御流として使用しない排気流を室内循環する構成を開示しているが、本発明では制御流として使用しない排気流を屋外排気する構成をも包含している。
【0034】
【発明の効果】
本発明は以上のように、フード体と、フード体内において加熱調理器具上方に設けられ上昇気流を下向きに案内してコアンダ効果で渦流を生成する渦流生成体と、前記フード体のフィルタ背後またはフード体外に設けられ前記渦流生成体で生成された渦流を吸引して排気する排気装置と、前記渦流生成体の下方に設けられ生成される前記渦流の勢力を増強させる制御流噴出部とを備え、前記排気装置を送風源にしてその排気流を前記制御流として使用するようにしているため、制御流で勢力を増強させることによって渦流を安定して発生させてその渦流の巻き込み作用で極めて弱い上昇気流(湯気を含む調理臭)であっても素早く引き寄せフード体外に拡散することなく捕集して排気し、高い捕集効率を約束することができる。
しかも、前記制御流は、排気装置の駆動源を送風源にして排気流を利用するので、制御流を送風するための専用の送風機を組付ける必要がなく、設備コストを大幅に低減できる。
その上、生成される渦流で上昇気流が加速されて排気されるものであるから、渦流生成体は勿論のこと、背後のフィルタ等への接触時間も短くなり、電磁誘導加熱式クッキングヒーター特有の水蒸気の付着を可及的に防止し、調理中に滴下して調理容器や調理中の料理を汚すことも抑制できる。
【0035】
また、その制御流に含有されるガス類は脱臭手段で除去されるため、キッチン内を不快にする一要因になることはない。
【0036】
そして、加熱調理器具上方にフード体の左右側板との間及び天板との間に隙間を確保して設けられた整流板で渦流生成体を構成し、その整流板で上昇気流を下向きに案内してコアンダ効果で渦流を生成する形状に形成している請求項4にあっては、整流板を有効に利用して渦流を安定生成することが可能となり、構造的に複雑になってコストが高騰することも無くなる。
【0037】
その上、制御流は、請求項7のように生成された渦流の接線方向に向けて下方から噴出するようになっているから、その渦流をより安定して発生させると共に渦勢力を増強でき、更なる上昇気流の捕集効率の向上が図られ、弱い上昇気流を発生させる電磁誘導加熱式クッキングヒーターを加熱調理器具とする場合に最適なものである。
【0038】
また、請求項5、6記載のように側面視略直角三角形状を呈するフード体の前方開放部の下部をカバーで閉塞し、その上部にフード体の少なくとも左右側板との間に隙間を介して整流板を配置すると共に該整流板の背後にフィルタを設置し、そのフィルタの背後またはフード体外に排気装置を備え、該整流板を、上昇気流が衝突する部位を含んで形成された下方へのガイド面と、そのガイド面に連続して前方に向けて円弧状に湾曲形成されたカール状面とを有する形状に形成し、前記カバーに、生成される渦流の接線方向に設けて下方から斜め上向きに渦流勢力増強用の制御流を噴出する制御流噴出部を設け、前記排気装置を送風源とした排気流を前記制御流噴出部から制御流として噴出し、前記制御流を脱臭手段を経て供給するレンジフードファンにあっては、上昇気流から離間し且つ渦流に接近する位置から上昇気流の上昇を妨げない渦勢力増強用の制御流を噴出して、その上昇気流を巻き込む安定した勢力の渦流を常時生成して捕集効率を大幅に向上させる上に、綺麗な排気流を制御流として噴出することによって、フード体内を無闇に汚したりする虞れも無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のレンジフードファンの使用状態の概略を示す側面図で一部切欠して示す。
【図2】レンジフードファンの拡大側面図で一部切欠して示す。
【図3】上昇気流、生成される渦流、制御流の関係を示すレンジフードファンの正面図。
【符号の説明】
1:フード体              5:渦流生成体(整流板)
6:排気装置              7:制御流噴出部
100:脱臭手段             21:左右側板
11:天板               15:ガイド面
25:カール状面             8:カバー(湾曲状カバー)
Q:渦流                F:制御流
B:上昇気流              3:フィルタ

Claims (9)

  1. フード体と、フード体内において加熱調理器具上方に設けられ上昇気流を下向きに案内してコアンダ効果で渦流を生成する渦流生成体と、前記フード体のフィルタ背後またはフード体外に設けられ前記渦流生成体で生成された渦流を吸引して排気する排気装置と、前記渦流生成体の下方に設けられ、生成される渦流に向けて噴出して前記渦流の勢力を増強させる制御流噴出部とを備え、前記排気装置を送風源にしてその排気流を前記制御流として使用することを特徴とするレンジードファン。
  2. 前記制御流を、脱臭手段を経て制御流噴出部に供給することを特徴とする請求項1記載のレンジフードファン。
  3. 前記制御流の風速を排気装置の排気量に関わらず所定に制御することを特徴とする請求項2記載のレンジフードファン。
  4. 加熱調理器具上方にフード体の左右側板との間及び天板との間に隙間を確保して設けられた整流板で前記渦流生成体を構成し、該整流板は上昇気流が衝突する部位を含んで形成された下方へのガイド面と、そのガイド面に連続して前方に向けて円弧状に湾曲形成されたカール状面とを有することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のレンジフードファン。
  5. 側面視略直角三角形状を呈するフード体の前方開放部の下部をカバーで閉塞し、その上部にフード体の少なくとも左右側板との間に隙間を介して整流板を配置すると共に該整流板の背後にフィルタを設置し、そのフィルタの背後またはフード体外に排気装置を備え、該整流板を、上昇気流が衝突する部位を含んで形成された下方へのガイド面と、そのガイド面に連続して前方に向けて円弧状に湾曲形成されたカール状面とを有する形状に形成し、前記カバーに、生成される渦流の接線方向に設けて下方から斜め上向きに渦流勢力増強用の制御流を噴出する制御流噴出部を設け、前記排気装置を送風源とした排気流を前記制御流噴出部から制御流として噴出するようになし、前記制御流は脱臭手段を経て供給していることを特徴とするレンジフードファン。
  6. 前記制御流の風速を、排気装置の排気量に関わらず所定に制御することを特徴とする請求項5記載のレンジフードファン。
  7. 前記制御流は、生成される渦流の接線方向に向けて下方から噴出されることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載のレンジフードファン。
  8. 前記制御流の風速が2〜3m/secであることを特徴とする請求項3または6記載のレンジフードファン。
  9. 前記加熱調理器具が電磁誘導加熱式クッキングヒーターであることを特徴とする請求項1〜8いずれか1項記載のレンジードファン。
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