JP2004073670A - 遊技機 - Google Patents

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Toshio Miyasoi
宮副 敏雄
Kazuhiro Kuromiya
黒宮 和広
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Abstract

【課題】入賞装置内に入賞した遊技媒体によってその後の興趣性を高める。
【解決手段】通常の遊技状態において入賞装置内へ遊技球が入賞すると、シャッタ51により第1通過口451が閉鎖される。このとき入賞装置内へ入賞した遊技球が、回転体44のうち第3収容部443に収容される確率は1/10である。そして、この遊技球が第3収容部443に収容されたときには、回転体44が回転して第3収容部443と第3通過口453とが一致した時点で遊技球は第3通過口453から特定領域へと導かれ大当り状態となるが、第1収容部441に収容されたときには、その遊技球は第1通過口451を通過することができないため停留する。すると、次に入賞装置40内へ入賞した遊技球が第3収容部443に収容される確率は1/(10−1)=1/9となり、当初に比べて高確率となる。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技盤に配置された入賞装置と、この入賞装置内に入賞した遊技球をVゾーンと呼ばれる特定領域に導くかVゾーン以外の領域に導くかを振り分ける回転体とを備えた遊技機が知られている。この種の遊技機では、通常の遊技状態において遊技球がVゾーンに導かれたときには遊技者にとって有利な遊技状態(例えば大当り状態)に移行する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の遊技機では、入賞装置内に入賞した遊技球がVゾーン以外の領域に導かれたあとは再び元の遊技状態に戻るため、遊技者としては同じ遊技機で継続して遊技を行うメリットがなく、興趣性に欠けることがある。
【0004】
本発明は、上述した問題に鑑みなされたものであり、入賞装置内に入賞した遊技媒体によってその後の興趣性を高めることのできる遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の遊技機は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。なお、必要に応じてその作用等についても説明する。
【0006】
手段1.遊技盤に配置された入賞装置と、前記入賞装置内に入賞した遊技媒体を特定領域に導く特定領域誘導部及び該入賞装置内に入賞した遊技媒体を非特定領域に導く非特定領域誘導部を有する誘導装置とを備え、通常の遊技状態で遊技媒体が前記特定領域に導かれたことに起因して遊技者に有利な特別遊技状態に移行する遊技機であって、
前記非特定領域誘導部に遊技媒体を停留させ遊技媒体が前記非特定領域へ導かれるのを阻止するか前記非特定領域誘導部に遊技媒体を停留させず遊技媒体が前記非特定領域へ導かれるのを許容する誘導選択装置と、
前記通常の遊技状態のときに前記誘導選択装置を作動して前記非特定領域誘導部に遊技媒体を停留させ遊技媒体が前記非特定領域へ導かれるのを阻止するように制御する制御装置と
を備えた遊技機。
【0007】
この遊技機では、入賞装置内に入賞した遊技媒体が特定領域に導かれるとそれに起因して特別遊技状態に移行する。入賞装置内に入賞した遊技媒体は、誘導装置の特定領域誘導部によって特定領域へ導かれたり非特定領域誘導部によって非特定領域へ導かれたりするが、通常の遊技状態では誘導選択装置が作動して非特定領域誘導部に遊技媒体を停留させ遊技媒体が非特定領域へ導かれるのを阻止する。そして、入賞装置内に入賞した遊技媒体が非特定領域誘導部に停留するとその非特定領域誘導部はその遊技媒体に占有される。このため、次に入賞装置内に入賞した遊技媒体はもはやその非特定領域誘導部に停留できず、その分遊技媒体が特定領域誘導部によって特定領域へ導かれる確率が高くなる。したがって、入賞装置内に入賞した遊技媒体によってその後の興趣性を高めることができる。
【0008】
ここで、「遊技媒体」とは、遊技に使用可能な媒体であればどのようなものでもよいが、例えば遊技球(パチンコ玉やスマートボールなど)やメダルなどが挙げられる。また、「通常の遊技状態」とは、特別遊技状態でないときの遊技状態をいう。
【0009】
手段2.手段1に記載の遊技機であって、前記非特定領域誘導部は複数設けられ、そのうちの一部は常に遊技媒体を停留させずに前記非特定領域へ導くものであり、残りは前記誘導選択装置によって遊技媒体を停留させるか否かが決められるものである遊技機。こうすれば、非特定領域誘導部の中には常に遊技媒体を停留させずに非特定領域へ導くものがあるため、遊技媒体が特定領域誘導部によって特定領域へ導かれる確率が100%になることはない。
【0010】
手段3.手段1又は2に記載の遊技機であって、前記制御装置は、前記通常の遊技状態のときに前記誘導選択装置を作動して前記非特定領域誘導部に遊技媒体を停留させ前記非特定領域へ導くのを阻止するようにしたあと所定のタイミングで前記阻止を解除するように制御する遊技機。こうすれば、遊技者は、非特定領域誘導部が遊技媒体を非特定領域へ導くのを阻止する状態が解除される前に、入賞装置内に遊技媒体を入賞させ特定領域に導こうとする意識が高まるため興趣性が高まるし、自己の技術を介入させることもできる。
【0011】
手段4.手段3に記載の遊技機であって、前記所定のタイミングは、遊技媒体が前記特定領域に到達したことに起因するタイミング、前記入賞装置内に遊技媒体が入賞してから予め定められた時間が経過したことに起因するタイミング、又は前記停留を解除するか否かを抽選し該抽選結果が前記停留の解除であったことに起因するタイミングである遊技機。通常の遊技状態で遊技媒体が特定領域に到達すると特別遊技状態に移行するためこれに起因して非特定領域誘導部での遊技媒体の停留を解除しても遊技者は不満を感じにくい。また、入賞装置内に遊技媒体が入賞してから予め定められた時間が経過したことに起因して非特定領域誘導部での遊技媒体の停留を解除するとすれば、遊技者は停留が解除される前にできるだけ多くの遊技媒体を入賞装置内に入賞させようとするため興趣性が高まり自己の技術を介入させることもできる。更に、停留を解除するか否かを抽選し抽選結果が停留の解除のときにはそれに起因して停留を解除するとすれば、遊技者は停留が解除されないことを期待しながら遊技するため興趣性が増す。
【0012】
手段5.手段1〜4のいずれかに記載の遊技機であって、前記制御装置は、前記入賞装置内に遊技媒体が入賞すると直ちに賞球の払い出しを行う遊技機。こうすれば、入賞装置内に遊技媒体が入賞したあと非特定領域誘導部に遊技媒体が停留されたとしても、その遊技媒体が入賞装置内に入賞した時点で賞球が払い出されているため、停留が解除されたあとに賞球が払い出される場合に比べて、遊技者は不満を感じにくい。
【0013】
手段6.手段1〜5のいずれかに記載の遊技機であって、前記誘導装置は、前記特定領域誘導部を1つ有し前記非特定領域誘導部を複数有している遊技機。こうすれば、入賞装置内に遊技媒体が入賞し非特定領域誘導部に停留されるごとに、次に入賞装置内に入賞した遊技媒体が特定領域誘導部によって特定領域へ導かれる確率が高くなるため、遊技者の興趣性が増す。
【0014】
手段7.手段6に記載の遊技機であって、前記制御装置は、前記通常の遊技状態のときに前記誘導選択装置を作動して前記複数の非特定領域誘導部の一部につき遊技媒体を停留させ前記非特定領域へ導くのを阻止するよう制御する遊技機。こうすれば、入賞装置内に遊技媒体が入賞したとき、特定領域誘導部によって特定領域へ誘導されないとしても、遊技媒体が停留されない非特定領域誘導部ではなく遊技媒体が停留される非特定領域誘導部に向かうこと期待しながら遊技するため興趣性が増す。
【0015】
手段8.手段1〜7のいずれかに記載の遊技機であって、前記誘導装置は、円盤状の回転体であり、前記誘導選択装置は、前記非特定領域誘導部から前記非特定領域へ向かう通路を開閉するシャッタである遊技機。こうすれば、本発明の遊技機を比較的簡単に実現することができる。
【0016】
手段9.手段1〜8のいずれかに記載の遊技機であり、前記特別遊技状態で遊技媒体が前記特定領域に導かれたことに起因して該特別遊技状態が継続される遊技機であって、前記誘導装置は、前記特別遊技状態のときに所定の条件が成立するまでは前記誘導選択装置を作動して前記非特定領域誘導部に遊技媒体を停留させ前記非特定領域へ導くのを阻止するよう制御する遊技機。こうすれば、特別遊技状態のときに非特定領域誘導部に遊技媒体を停留させる構成と通常の遊技状態のときに非特定領域誘導部に遊技媒体を停留させる構成とを共通にすることができる。
【0017】
手段10.手段9に記載の遊技機であって、前記所定の条件とは、遊技媒体が前記特定領域に導かれるか、又は予め定められた時間が経過することである遊技機。特別遊技状態で遊技媒体が特定領域に到達すると特別遊技状態が継続されるためこれに起因して非特定領域誘導部での遊技媒体の停留を解除しても遊技者は不満を感じにくい。また、予め定められた時間が経過したことに起因して非特定領域誘導部での遊技媒体の停留を解除するとすれば、遊技者は停留が解除される前にできるだけ多くの遊技媒体を入賞装置内に入賞させようとするため興趣性が高まり自己の技術を介入させることもできる。なお、時間の起算点は、例えば特別遊技の開始時(特別遊技が継続されたときには継続された特別遊技の開始時)としてもよい。
【0018】
手段11.遊技盤に配置された入賞装置と、前記入賞装置内に入賞した遊技媒体を特定領域に導く特定領域誘導部及び該入賞装置内に入賞した遊技媒体を非特定領域に導く非特定領域誘導部を有する誘導装置とを備え、通常の遊技状態で遊技媒体が前記特定領域に導かれたことに起因して遊技者に有利な特別遊技状態に移行し前記特別遊技状態で遊技媒体が前記特定領域に導かれたことに起因して該特別遊技状態が継続される遊技機であって、
前記非特定領域誘導部に遊技媒体を停留させ遊技媒体が前記非特定領域へ導かれるのを阻止するか前記非特定領域誘導部に遊技媒体を停留させず遊技媒体が前記非特定領域へ導かれるのを許容する誘導選択装置と、
前記特別遊技状態の終了時に前記誘導選択装置を作動して前記非特定領域誘導部に停留されている遊技媒体を1つ以上停留させたまま残すことがあるように制御する制御装置と
を備えた遊技機。
【0019】
この遊技機では、特別遊技状態が終了し通常の遊技状態に戻ったときに誘導装置の非特定領域誘導部に遊技媒体が停留していることがあるため、非特定領域誘導部に遊技媒体が停留していない場合に比べて、入賞装置内に入賞した遊技媒体が特定領域誘導部により特定領域へ導かれる確率が高くなり、遊技者にとって有利となる。この場合、請求項1〜10のいずれかに記載の遊技機の構成を採用してもよい。
【0020】
手段12.手段11に記載の遊技機であって、前記制御装置は、前記特別遊技状態の終了時に遊技媒体をいくつ残すかを抽選し前記誘導選択装置を作動して前記非特定領域誘導部に停留されている遊技媒体を前記抽選した数だけ停留させたまま残すよう制御する遊技機。こうすれば、遊技者は特別遊技状態終了後にいくつ遊技媒体が停留されるのかに興味を惹かれる。
【0021】
手段13.手段1〜12に記載の遊技機であって、前記入賞装置内に入賞した遊技媒体を代替媒体に置換する媒体置換装置を備え、前記誘導装置のうち前記特定領域誘導部は代替媒体を特定領域に導き前記非特定領域誘導部は代替媒体を非特定領域に導くものである遊技機。こうすれば、遊技媒体を遊技機内にとどめることによる弊害をなくすことができる。遊技媒体を遊技機内にとどめることによる弊害としては、例えば本来遊技媒体は遊技場内を循環すべきであるのに循環しないとか、遊技媒体が遊技機内に長くとどまっていることに遊技者が不信感・不安感を抱くといったことが挙げられる。ここで、「代替媒体」としては、特にどのようなものでもよいが、例えば遊技媒体と異なる色又は大きさの媒体などが挙げられる。
【0022】
なお、この手段13の構成を手段1に記載の遊技機に適用すると次のようになる。即ち、遊技盤に配置された入賞装置と、前記入賞装置内に入賞した遊技媒体を代替媒体に置換する媒体置換装置と、代替媒体を特定領域に導く特定領域誘導部及び代替媒体を非特定領域に導く非特定領域誘導部を有する誘導装置とを備え、通常の遊技状態で代替媒体が前記特定領域に導かれたことに起因して遊技者に有利な特別遊技状態に移行する遊技機であって、前記非特定領域誘導部に代替媒体を停留させ前記非特定領域へ導くのを阻止するか前記非特定領域誘導部に代替媒体を停留させずに前記非特定領域へ導くのを許容する誘導選択装置と、前記通常の遊技状態のときに前記誘導選択装置を作動して前記非特定領域誘導部に代替媒体を停留させ前記非特定領域へ導くのを阻止するよう制御する制御装置とを備えた遊技機、となる。そして、手段13の構成を手段2〜12のいずれかに記載の遊技機に適用する場合には、誘導装置、誘導選択装置及び制御装置における遊技媒体を代替媒体と読み替えることになる。
【0023】
手段14.前記遊技機はパチンコ機である手段1〜13のいずれかに記載の遊技機。こうすれば、パチンコ機において、手段1〜13の作用効果が得られる。ここで、パチンコ機は、いわゆる第1種、第2種、第3種と称される機種であってもよいが、これら以外であっても前出の入賞装置、誘導装置、誘導選択装置及び制御装置を備えたものであればよい。
【0024】
手段15.前記遊技機はスロットマシンである手段1〜13のいずれかの遊技機。こうすれば、スロットマシンにおいて、手段1〜13の作用効果が得られる。ここで、スロットマシンは、いわゆるAタイプ(ビッグボーナスゲームが小役ゲーム30回とJACゲーム3回のセットで構成されるタイプ)、Bタイプ(ビッグボーナスゲームが小役ゲーム30回とJACゲーム2回のセットで構成されるタイプ)、Cタイプ(シングルボーナスが頻繁に揃うタイプ)、AタイプとCタイプの複合機、BタイプとCタイプの複合機と称される機種のいずれであってもよいが、これら以外であっても前出の入賞装置、誘導装置、誘導選択装置及び制御装置を備えたものであればよい。
【0025】
手段16.前記遊技機はスロットマシンとパチンコ機とを融合させてなる手段1〜13のいずれかの遊技機。こうすれば、スロットマシンとパチンコ機とを融合させてなる遊技機(融合機)において、手段1〜13の作用効果が得られる。ここで、融合機としては、例えば遊技媒体としてメダルの代わりに遊技媒体を用いるスロットマシンなどが挙げられる。
【0026】
なお、本発明の遊技機は、スロットマシンや、パチンコ機とスロットマシンとを融合させてなる融合機などを挙げることができるが、この他、種々の遊技機(例えばゲームセンタに設置されるゲーム機など)に適用することもできる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態であるパチンコ機20を正面から見た外観図であり、図2はパチンコ機20の遊技盤30の構成の概略を示す構成図であり、図3は本実施形態のパチンコ機20の電気的接続を例示するブロック図である。本実施形態のパチンコ機20は、図1に示すように、前面枠22にはめ込まれたガラスに覆われた遊技盤30と、遊技球を貯留する上受け皿24および下受け皿26と、遊技球を遊技盤30へ発射するための発射ツマミ28と、パチンコ機20全体を制御するメイン制御装置70(図3参照)とを備える。
【0028】
遊技盤30は、図2に示すように、盤面下方の左右両側に配置された第1始動口31a,31bと、盤面下方の真ん中に配置された第2始動口33と、盤面中央に配置された入賞装置40と、入賞装置40の上部に配置されたデジタル表示器60と、入賞装置40の左右両側に配置された複数の普通入賞口81a〜81dと、いずれの入賞口にも入らなかった遊技球を回収するアウト口65とを備えている。
【0029】
第1始動口31a,31bは遊技球が通過したことを検出可能な第1始動口通過センサ32a,32bを備えており、この第1始動口通過センサ32a,32bは遊技球の通過を検出するとその検出信号をメイン制御装置70へ出力し、メイン制御装置70は羽根41a,41bを1回開閉させる。また、第2始動口33も同様の第2始動口通過センサ34を備えており、この第2始動口通過センサ34は遊技球の通過を検出するとその検出信号をメイン制御装置70へ出力し、メイン制御装置70は羽根41a,41bを2回開閉させる。
【0030】
入賞装置40は、上部にて左右一対となるように配置された羽根41a,41bを有しており、この羽根41a,41bは羽根駆動装置58(図3参照)によって開閉動作が駆動される。この羽根41a,41bが開くと遊技球は入賞装置40内へ入賞することが可能となり、この羽根41a,41bが閉じると遊技球は入賞装置40内へ入賞することが不能となる。
【0031】
図4及び図5は入賞装置40の部分断面図であり、点線矢印は遊技球の流れを表す。この入賞装置40は、装置上部の奥側に落下口401を有しており、この落下口401は遊技盤30の裏面に設けられた上下通路403に通じ、この上下通路403の上方には遊技球が通過したことを検出可能な装置入賞検出センサ405が配置され、上下通路403の下方には前面出口407と後面出口409とが設けられている。また、入賞装置40には、所定のキャラクタ形状に形成され絶えず上下動を行う移動体42が設けられており、この移動体42が上方位置(図4参照)にあるときには移動体42によって上下通路403の前面出口407が閉鎖されると共に後面出口409が開放され、この移動体42が下方位置(図5参照)にあるときには移動体42によって上下通路403の前面出口407が開放されると共に後面出口409が閉鎖される。更に、入賞装置40の下方には、中心軸43を中心に回転している円盤状の回転体44と、この回転体44を取り囲む囲繞体45と、囲繞体45の左右両側にて後方から前方にかけて下り傾斜となる半円弧状のスライダ通路456,457とが設けられている。
【0032】
図6は囲繞体45に回転体44を組み付ける際の斜視図、図7は囲繞体45に回転体44を組み付けたときの平面図である。回転体44は、その円周に沿って10個の収容部を有しており、そのうちの8個は遊技球が半径外方向に転がり出るように下面441aが傾斜している略U字状の第1収容部441であり、残り2つのうち1つは円周に沿って架け渡した形状の架橋下面442aを有しその架橋下面442aから回転体44の中心にかけて落下口442bを有する第2収容部442であり、最後の1つは遊技球が半径外方向に転がり出ないように遊技球を抱える形状であり下面のない第3収容部443である。そして、第1収容部441に収容された遊技球は、回転体44が回転してその第1収容部441が囲繞体45のうち回転体44を囲む縦壁に設けられた第1通過口451と一致したとき、第1収容部441から遊技球が第1通過口451へと転がり出る。また、第2収容部442に収容された遊技球は、回転体44が回転してその第2収容部442の落下口442bが囲繞体45の底面で回転体44の中心軸寄りに設けられた第2通過口452と一致したとき、第2収容部442の落下口442bから遊技球が落下して第2通過口452から排出される。更に、第3収容部443に収容された遊技球は、回転体44が回転してその第3収容部443が囲繞体45の底面で回転体44の周縁寄りに設けられた第3通過口453と一致したとき、第3収容部443から遊技球が落下して第3通過口453から排出される。この第3通過口453にはV検出センサ54が配置されたVゾーンと呼ばれる特定領域に繋がっており、第3通過口453から排出された遊技球はこのV検出センサ54によって検出される。つまり、第1収容部441や第2収容部442は特定領域に繋がっていない第1通過口451や第2通過口452へ遊技球を導く機能を持ち、第3収容部443は特定領域に繋がっている第3通過口453へ遊技球を導く機能を持つ。
【0033】
第1通過口451は、囲繞体45の左下方に立設された回動軸51aのまわりに回動可能な第1シャッタ51により開閉される。この第1シャッタ51は、回動軸51aを挟んで反対側に作動片51bを有している。この第1シャッタ51の近傍には、ロッド61bの先端が作動片51bに取り付けられた第1アクチュエータ61が配置されている。第1アクチュエータ61の内部に配置された図示しないソレノイドが消磁された状態では、図7に示すようにロッド61bはバネ61aの付勢により突出し、それに伴い第1シャッタ51は第1通過口451を開放する。一方、ソレノイドが励磁された状態では、図8及び図9に示すようにロッド61bはバネ61aに抗して没入し、それに伴い第1シャッタ51は第1通過口451を閉鎖する。第2通過口452はシャッタを備えておらず絶えず開放状態である。第3通過口453は、囲繞体45の中央奥の下方に立設された回動軸53aのまわりに回動可能な第3シャッタ53により開閉される。この第3シャッタ53は、回動軸53aを挟んで反対側に作動片53bを有している。この第3シャッタ53の近傍には、ロッド63bの先端が作動片53bに取り付けられた第3アクチュエータ63が配置されている。第3アクチュエータ63の内部に配置された図示しないソレノイドが消磁された状態では、図7及び図9に示すようにロッド63bはバネ63aの付勢により突出し、それに伴い第3シャッタ53は第3通過口453を開放する。一方、ソレノイドが励磁された状態では、図8に示すようにロッド63bはバネ63aの付勢に抗して没入し、それに伴い第3シャッタ53は第3通過口453を閉鎖する。
【0034】
図2に戻り、デジタル表示器60は、特別遊技のラウンド回数を表示したり、1回のラウンドにおいて入賞装置40内に入賞した遊技球のカウント数を表示したりするものである。このパチンコ機20では、通常の遊技状態で遊技球がVゾーンを通過したときに遊技者にとって有利な遊技状態に移行して最大16ラウンドの特別遊技が行われる。なお、特別遊技については後で詳述する。
【0035】
普通入賞口81a〜81dは、遊技球が入賞したことを検出可能な普通入賞検出センサ82a〜82d(図3参照)を備えており、この普通入賞検出センサ82a〜82dは遊技球の入賞を検出するとその検出信号をメイン制御装置70へ出力する。
【0036】
アウト口65は、入賞装置40や普通入賞口81a〜81dに入賞しなかった遊技球を遊技盤30の裏面から図示しない遊技球回収樋へと導くための入口である。
【0037】
遊技盤30には、この他、発射された遊技球を円弧上に導くレール66や遊技盤30の左右の肩部に配置されたランプ風車67a,67b,入賞装置40の左右下方に配置された風車68a,68bなども取り付けられている。また、遊技球をガイドしたり弾いたりしてその遊技性を高める複数の釘も遊技盤30に配置されている。
【0038】
メイン制御装置70は、図3に示すようにCPU72を中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPU72には電源を供給する電源回路73の他に、各種処理プログラムを記憶するROM74や一時的にデータを記憶するRAM76,時間計測を行うタイマ77,所定周波数の矩形波を出力するクロック回路78,入出力処理回路80がバス83によって接続されている。メイン制御装置70には、始動口通過センサ32a,32b,34からの検出信号や、装置入賞検出センサ405からの検出信号や、V検出センサ54からの検出信号や、普通入賞検出センサ82a〜82dからの検出信号などが入出力処理回路80を介して入力される。また、メイン制御装置70からは、1対の羽根41a,41bの開閉を駆動する羽根駆動装置58への駆動信号や、デジタル表示器60の表示制御を司る表示制御装置62への制御信号や、賞球の払い出しを司る払出制御装置64への制御信号や、スピーカ69が接続された音声制御装置68への制御信号や、図示しない各種ランプへの点灯信号などが入出力処理回路80を介して出力されている。
【0039】
次に、こうして構成されたパチンコ機20の動作について、通常の遊技状態と、特別遊技状態とに分けて説明する。
【0040】
(1)通常の遊技状態
通常の遊技状態では、一対の羽根41a,41bは閉鎖状態である。メイン制御装置70は、普通入賞口81a〜81dに遊技球が入賞すると普通入賞検出センサ82a〜82dから検出信号が入力されるのでその検出信号に応じて払出制御装置64(図3参照)に指令を出力して所定数の賞球の払い出しを行わせる。また、第1始動口31a,31bを遊技球が通過すると始動口通過センサ32a,32bから検出信号が入力されるのでその検出信号に応じて羽根駆動装置58を駆動して羽根41a,41bを1回開閉させ、第2始動口33を遊技球が通過すると始動口通過センサ34から検出信号が入力されるのでその検出信号に応じて羽根駆動装置58を駆動して羽根41a,41bを2回開閉させる。なお、1回につき羽根41a,41bが開放状態となる時間は約0.9秒である。
【0041】
羽根41a,41bが開放状態のときに遊技球が入賞装置40内に入いると、メイン制御装置70は、装置入賞検出センサ405から検出信号が入力されるのでその検出信号に応じて払出制御装置64に指令を出力して所定数の賞球の払い出しを行わせる。入賞装置40内に入った遊技球は、移動体42が上方位置(図4参照)にあるときには落下口401から上下通路403を経て後面出口409から左右いずれかのスライダ通路456,457を通って前方から回り込むようにして回転体44の収容部のいずれかに収容され、移動体42が下方位置(図5参照)にあるときには落下口401から上下通路403を経て前面出口407から移動体42の内部通路421を経て回転体44の収容部のいずれかに収容される。そして、遊技球が回転体44の第3収容部443に収容されたときには、その遊技球は第3通過口453に排出されV検出センサ54に検出される。メイン制御装置70は、通常の遊技状態のときに遊技球が第3通過口453に入ったことをV検出センサ54からの検出信号により認識すると、遊技者にとって有利な特別遊技状態(後述)になるように制御する。
【0042】
ところで、本実施形態では、メイン制御装置70は、入賞装置40内に遊技球が入賞すると、第1アクチュエータ61に制御信号を出力して第1シャッタ51による第1通過口451の開閉を制御する通常遊技の停留制御プログラムを実行するが、以下にはこの制御について詳説する。図10は通常遊技の停留制御プログラムのフローチャートである。メイン制御装置70のCPU72は、所定タイミング毎(例えば数msec毎)に通常遊技の停留制御プログラムをROM74から読み出し、図11に示す通常遊技の停留処理ルーチン(ステップS10)と、図12に示す通常遊技の停留解除処理ルーチン(ステップS20)を実行する。なお、初期設定時(電源オン時)には、図7に示すように、第1及び第3アクチュエータ61,63のソレノイドはいずれも消磁されており、第1及び第3通過口451,453はいずれも開放されている。また、通常の遊技状態のときには、第3アクチュエータ63のソレノイドは消磁され第3通過口453は開放されている。
【0043】
さて、図11に示す通常遊技の停留処理ルーチンが開始されると、CPU72は、まず現在の遊技状態が通常の遊技状態か特別遊技状態かを判定する(ステップS100)。遊技状態は、大当りフラグが「1」のときには特別遊技状態、「0」のときには通常の遊技状態と判定される。大当りフラグは、初期設定時には通常の遊技状態であるため「0」にリセットされ、通常の遊技状態において遊技球が入賞装置40内の第3通過口453を通ってV検出センサ54によって検出されたときに「1」にセットされ、特別遊技状態が終了したときに「0」にリセットされるフラグである。ステップS100で現在の遊技状態が特別遊技状態のときにはそのままこのプログラムを終了し、一方、ステップS100で現在の遊技状態が通常の遊技状態のときには遊技球が入賞装置40内に入賞したか否かを装置入賞検出センサ405からの検出信号に基づいて判定する(ステップS110)。このステップS110で装置入賞検出センサ405からの検出信号が入力されていないときにはそのままこのプログラムを終了し、一方、装置入賞検出センサ405からの検出信号が入力されたときには第1アクチュエータ61のソレノイドを励磁して第1シャッタ51により第1通過口451を閉鎖し(ステップS120、図9参照)、続いて第1通過口451を一定時間閉鎖したあと開放するかあるいは閉鎖し続けるかを決定すべく抽選を行う(ステップS130)。この抽選は、例えばメイン制御装置70に抽選用の乱数カウンタを設けておき、装置入賞検出センサ405から検出信号を入力した時点でCPU72がカウンタ値を取得してRAM76の所定領域に格納し、そのカウンタ値が予め定めた外れ値か否かを判定することにより行ってもよい。そして、ステップS130で抽選結果が外れか否かを判定し(ステップS140)、外れだったときには外れフラグを「1」にセットし、タイマ77に所定の残り閉鎖時間をセットし(ステップS150)、その後このプログラムを終了する。一方、ステップS130で抽選結果が外れでなかったときには、外れフラグを「0」にリセットすると共にタイマ77をリセットし(ステップS160)、その後このルーチンを終了する。
【0044】
通常遊技の停留処理ルーチンに続いて図12に示す通常遊技の停留解除処理ルーチンが開始されると、CPU72は、まず現在の遊技状態が通常の遊技状態か特別遊技状態かを判定する(ステップS200)。ステップS200で現在の遊技状態が特別遊技状態のときにはそのままこのプログラムを終了し、一方、ステップS200で現在の遊技状態が通常の遊技状態のときにはV検出センサ54から検出信号が入力されたか否かを判定する(ステップS210)。このステップS210でV検出センサ54から検出信号を入力したときには、通常の遊技状態から大当り状態に移行すべく大当りフラグに「1」をセットし(ステップS220)、第1アクチュエータ61のソレノイドを消磁して第1シャッタ51により閉鎖されていた第1通過口451を開放し(ステップS230、図7参照)、このプログラムを終了する。これにより、回転体44の第1収容部441に停留していた遊技球は回転体44の回転に伴い第1通過口451から排出されるため、回転体44の各収容部は空になる。一方、ステップS210でV検出センサ54から検出信号が入力されていないときには、外れフラグが「1」か「0」かを判定し(ステップS240)、外れフラグが「0」のときにはそのままこのプログラムを終了する。一方、ステップS240で外れフラグが「1」のときにはタイマ77を1ダウンカウントし(ステップS250)、タイマ77のカウント値がゼロ以下になったか否かを判定し(ステップS260)、タイマ77のカウント値がゼロを越えているときにはそのままこのプログラムを終了する。一方、タイマ77のカウント値がゼロ以下になったときには、外れフラグをリセットすると共に第1アクチュエータ61のソレノイドを消磁して第1シャッタ51により閉鎖されていた第1通過口451を開放し(ステップS270、図7参照)、その後このルーチンを終了する。
【0045】
この結果、通常の遊技状態において入賞装置40内へ遊技球が入賞すると、第1通過口451が閉鎖され、抽選結果が外れでなければその閉鎖が継続される(図9参照)。このとき入賞装置40内へ入賞した遊技球が、回転体44のうち第3収容部443に収容される確率は1/10である。そして、この遊技球が第3収容部443に収容されたときには、回転体44が回転して第3収容部443と第3通過口453とが一致した時点で遊技球は第3通過口453へと導かれ特定領域のV検出センサ54に検出され大当り状態に移行するが、第1収容部441に収容されたときには、その遊技球は第1通過口451を通過することができないため停留することになる。すると、次に入賞装置40内へ入賞した遊技球が第3収容部443に収容される確率は1/(10−1)=1/9となり、当初に比べて高確率となる。このように、第3収容部443に遊技球が収容されないまま入賞装置40内に続々と遊技球が入賞して第1収容部441に収容され停留されていったとすると、第3収容部443に遊技球が収容される確率は第1収容部441に停留している遊技球の数に応じて高くなる。なお、第2収容部442には遊技球は停留されないため、第3収容部443に収容される確率は最大で1/2となる。
【0046】
また、通常の遊技状態において入賞装置40内へ遊技球が入賞したときには抽選が行われ、その抽選結果が外れのときには第1通過口451が所定の閉鎖時間経過後に開放され、回転体44の第1収容部441に収容されていた遊技球は停留が解除される(図7参照)。これにより第3収容部443に遊技球が収容される確率は元の1/10に戻る。但し、所定の閉鎖時間が経過する前に入賞装置40内へ遊技球が入賞し抽選が行われその抽選結果が外れでなかったときには、外れフラグがリセットされるため、遊技球の停留は解除されず続行される。
【0047】
(2)特別遊技状態
特別遊技状態に移行すると、メイン制御装置70は、羽根駆動装置58を駆動して羽根41a,41bを18回開閉させるが、その間に、入賞装置40内に所定数(ここでは10個)の遊技球が入賞するか、第3通過口453を遊技球が通過してV検出センサ54に検出されたときには、開閉動作が18回に満たない場合であっても羽根駆動装置58に指令を出力して羽根41a,41bを閉鎖状態とする。また、この間に遊技球が第3通過口453に入ってV検出センサ54に検出されたときには、メイン制御装置70は15回を限度として上述した特別遊技状態を継続させる。なお、特別遊技状態が限度回数行われたあとか、特別遊技状態が継続されなかったときには、通常の遊技状態に戻る。また、入賞装置40内に10個の遊技球が入賞したか否かは装置入賞検出センサ405からの検出信号が入力される毎にカウントアップしていきそのカウント値が10個になったか否かによって判定する。
【0048】
さて、特別遊技状態の継続回数が15回未満のときに次回も特別遊技状態を続けるには、今回の特別遊技状態において入賞装置40内に入賞した遊技球が第3通過口453に入りV検出センサ54に検出される必要があるが、その回のあまりに早い時期に遊技球が第3通過口453に入ってしまうと入賞装置40内に入賞した遊技球の数が少ないにもかかわらずその回の特別遊技状態が終わってしまう(パンクという)。このため、本実施形態では、メイン制御装置70は、特別遊技状態の継続回数が15回未満のときには、その回の特別遊技状態が開始された時点で第1及び第3シャッタ51,53を閉じて第1及び第3通過口451,453を閉鎖し(図8参照)、入賞装置40内への遊技球の入賞数が10個近く(ここでは7個とする)になったとき、第1及び第3シャッタ51,53による閉鎖を解除し第1及び第3通過口451,453を開放する(図7参照)。すると、第3収容部443に遊技球が停留していたときには第3通過口453に導かれてV検出センサ54に検出される。こうすれば、各回の特別遊技状態では7個の遊技球が入賞するまでパンクすることがないし、また、第1収容部441に何個かの遊技球が停留したあとは第3収容部443に停留しやすくなるため次回も特別遊技状態を継続できる可能性が高くなる。
【0049】
また、メイン制御装置70は、継続回数が15回に達したときの特別遊技状態の開始時には、第1及び第3シャッタ51,53を閉じて第1及び第3通過口451,453を閉鎖し(図8参照)、入賞装置40内への遊技球の入賞数が10個近く(ここでは7個とする)になったときに、遊技球の停留をいくつ持ち越すかを抽選し、その停留数に応じて第1シャッタ51の開閉を制御する。例えば、3個持ち越す場合、8個の第1収容部441のうち回転体44の回転にしたがって第1通過口451の前を通過する第1収容部441をフォトセンサなどで数え、1〜5番目の第1収容部441が通過する際にはシャッタ51を開放しておき、その後シャッタ51を閉鎖してもよい。但し、6〜8番目の第1収容部441のすべてに遊技球が停留しているとは限らないため、厳密には抽選した持ち越し数と実際の持ち越し数とは一致しないこともある。なお、このとき第3シャッタ53による閉鎖は解除して第3通過口453を開放する。
【0050】
以上詳述した本実施形態のパチンコ機20によれば、入賞装置40内に入賞した遊技球は、回転体44の第3収容部443によって特定領域へ導かれたり第1及び第2収容部441,442によって非特定領域へ導かれたりするが、通常の遊技状態では第1アクチュエータ61が作動して第1収容部441に遊技球を停留させその遊技球が非特定領域へ導かれるのを阻止する。そして、入賞装置40内に入賞した遊技球が第1収容部441に停留するとその第1収容部441はその遊技球に占有される。このため、次に入賞装置40内に入賞した遊技球はもはやその第1収容部441に停留できず、その分遊技球が第3収容部443に収容され特定領域へ導かれる確率が高くなる。したがって、通常の遊技状態において、入賞装置40内に入賞した遊技球によってその後の興趣性を高めることができる。また、回転体44の第1収容部441に遊技球が停留している場合には、遊技者とっては同じ台で遊技し続けることに意義が生じる。
【0051】
また、第1収容部441に収容された遊技球は、所定の停留時間が経過した後に停留が解除されることがあるため、遊技者は、停留が解除される前に入賞装置40内に遊技球を入賞させ第3収容部443に収容させようとする意識が働き興趣性が高まるし、自己の技術を介入させることもできる。
【0052】
更に、入賞装置40内に遊技球が入賞したあと第1収容部441に遊技球が停留されたとしても、その遊技球が入賞装置40内に入賞した時点で装置入賞検出センサ405が検出信号をメイン制御装置70へ出力し賞球が払い出されるため、停留が解除されたあとに初めて賞球が払い出される場合に比べて、遊技者は不満を感じにくい。
【0053】
更にまた、回転体44は第3収容部443を1個、第1収容部441を8個有しているため、入賞装置40内に遊技球が入賞し第1収容部441に停留されるごとに、次に入賞装置40内に入賞した遊技球が第3収容部443に収容される確率が高くなり、遊技者の興趣性が増す。
【0054】
そしてまた、遊技球を特定領域へ導かない第1及び第2収容部441,442のうち第1収容部441のみ遊技球の停留が可能なため、通常の遊技状態で入賞装置40内に遊技球が入賞したとき、第3収容部443に収容されないとしても、第2収容部442ではなく第1収容部441に向かうこと期待しながら遊技することになり興趣性が増す。
【0055】
そして更に、特別遊技状態のときに第1収容部441に遊技球を停留させる構成と通常の遊技状態のときに第1収容部441に遊技球を停留させる構成とを共通の構成(つまり第1シャッタ51及び第1アクチュエータ61)としたため、本発明を比較的簡単に実現できる。
【0056】
そして更にまた、特別遊技状態が終了し通常の遊技状態に戻ったときに回転体44の第1収容部441の幾つかに遊技球が停留していることがあるため、第1収容部441のいずれにも遊技球が停留していない場合に比べて、大当りになる確率が高くなり、遊技者にとって有利になる。
【0057】
なお、本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
【0058】
例えば、上述した実施形態において、図13に示すように、入賞装置40内に入賞して装置入賞検出センサ405を通過した後の遊技球をパチンコ機20の外部へ排出する一方、その遊技球の代わりにプラスチック製で青色の代替球を上下通路403に投入する媒体置換装置90を備えていてもよい。具体的には、メイン制御装置70は装置入賞検出センサ405からの検出信号を受信するごとに媒体置換装置90を作動させて代替球を一つずつ上下通路403の途中に投入してもよい。この場合、回転体44に設けられた第1〜第3収容部441〜443は代替球を特定領域に導いたり非特定領域に導くようにする。こうすれば、遊技球をパチンコ機20内にとどめることによる弊害をなくすことができる。遊技球をパチンコ機20内にとどめることによる弊害としては、例えば本来遊技球は遊技場内を循環すべきであるのに循環しないとか、遊技球がパチンコ機20内に長くとどまっていることに遊技者が不信感・不安感を抱くといったことが挙げられる。
【0059】
また、上述した実施形態では、常に開放中の第2通過口452へ遊技球を導く第2収容部442を回転体44に一つだけ設けたが、このような第2収容部442を複数設けてもよいし、一つも設けなくてもよい(つまり第2収容部442の代わりに第1収容部441としてもよい)。
【0060】
更に、上述した実施形態では、通常の遊技状態において入賞装置40内に遊技球が入賞したことに起因して第1通過口451の開閉制御を行うようにしたが、入賞装置40内に遊技球が入賞したこととは無関係に第1通過口451の開閉制御を行ってもよい。例えば、通常の遊技状態において一定の周期ごとに第1通過口451を開閉してもよいし、不規則に第1通過口451を開閉してもよい。
【0061】
更にまた、上述した実施形態では、いわゆる第2種のパチンコ機20に本発明を適用した場合を例示したが、第1種や第3種のパチンコ機やスロットマシンやスロットマシンとパチンコ機との融合機やその他の遊技機に本発明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態であるパチンコ機を正面から見た外観図である。
【図2】パチンコ機の遊技盤の構成の概略を示す構成図である。
【図3】本実施形態のパチンコ機の電気的接続を例示するブロック図である。
【図4】移動体42が上方位置にあるときの入賞装置40の部分断面図である。
【図5】移動体42が下方位置にあるときの入賞装置40の部分断面図である。
【図6】囲繞体45に回転体44を組み付ける際の斜視図である。
【図7】、囲繞体45に回転体44を組み付けたときの平面図(第1及び第3シャッタ共に開)である。
【図8】、囲繞体45に回転体44を組み付けたときの平面図(第1及び第3シャッタ共に閉)である。
【図9】、囲繞体45に回転体44を組み付けたときの平面図(第1シャッタ閉及び第3シャッタ開)である。
【図10】通常遊技の停留制御プログラムのフローチャートである。
【図11】通常遊技の停留処理ルーチンのフローチャートである。
【図12】通常遊技の停留解除処理ルーチンのフローチャートである。
【図13】他の実施形態の入賞装置40の部分断面図である。
【符号の説明】
20…パチンコ機、30…遊技盤、31a,31b…第1始動口、33…第2始動口、32a,32b,34…始動口通過センサ、40…入賞装置、41a,41b…羽根、42…移動体、43…中心軸、44…回転体、45…囲繞体、51…第1シャッタ、51a…回動軸、51b…作動片、53…第3シャッタ、53a…回動軸、53b…作動片、54…V検出センサ、58…羽根駆動装置、60…デジタル表示器、61…第1アクチュエータ、63…第3アクチュエータ、70…メイン制御装置、72…CPU、74…ROM、75…RAM、77…タイマ、90…媒体置換装置、401…落下口、403…上下通路、405…装置入賞検出センサ、407…前面出口、409…後面出口、421…内部通路、441…第1収容部、442…第2収容部、443…第3収容部、451…第1通過口、452…第2通過口、453…第3通過口。

Claims (1)

  1. 遊技盤に配置された入賞装置と、前記入賞装置内に入賞した遊技媒体を特定領域に導く特定領域誘導部及び該入賞装置内に入賞した遊技媒体を非特定領域に導く非特定領域誘導部を有する誘導装置とを備え、通常の遊技状態で遊技媒体が前記特定領域に導かれたことに起因して遊技者に有利な特別遊技状態に移行する遊技機であって、
    前記非特定領域誘導部に遊技媒体を停留させ遊技媒体が前記非特定領域へ導かれるのを阻止するか前記非特定領域誘導部に遊技媒体を停留させず遊技媒体が前記非特定領域へ導かれるのを許容する誘導選択装置と、
    前記通常の遊技状態のときに前記誘導選択装置を作動して前記非特定領域誘導部に遊技媒体を停留させ遊技媒体が前記非特定領域へ導かれるのを阻止するように制御する制御装置と
    を備えた遊技機。
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