JP2004073354A - X線画像撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】X線撮影が正確に行え、かつX線画像を確実に保存できる操作性の優れた回診用X線撮影を目的とする移動型のX線画像撮影装置を提供する。
【解決手段】複数個設けられた車輪19により床の上を移動可能な回診台車1が示されている。回診台車1には、X線照射器9が備えられており、アーム支柱2、アーム3、リンク4、アーム5、リンク6、アーム7、リンク8それぞれを介して移動可能に構成されている。回診台車1を搬送するための車輪19には、電磁石と永久磁石の組合せにより、通電すると電磁石により車輪19にブレーキをかけるロック機構が設けてある。ロック機構へ通電されると、電磁石であるロック板が車輪19の側面に押しついて車輪19にロックがかかり、ロック機構へ通電を止めるとロック板が永久磁石の力に引き寄せられることにより車輪19から離れて、車輪19がロック解除される。
【選択図】 図1
【解決手段】複数個設けられた車輪19により床の上を移動可能な回診台車1が示されている。回診台車1には、X線照射器9が備えられており、アーム支柱2、アーム3、リンク4、アーム5、リンク6、アーム7、リンク8それぞれを介して移動可能に構成されている。回診台車1を搬送するための車輪19には、電磁石と永久磁石の組合せにより、通電すると電磁石により車輪19にブレーキをかけるロック機構が設けてある。ロック機構へ通電されると、電磁石であるロック板が車輪19の側面に押しついて車輪19にロックがかかり、ロック機構へ通電を止めるとロック板が永久磁石の力に引き寄せられることにより車輪19から離れて、車輪19がロック解除される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に、回診用X線撮影を目的とし、床面上を移動可能な移動型のX線画像撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、対象物に放射線を照射し、対称物を透過した放射線の強度分布を検出して対象物の放射線画像を得る装置が、工業用の非破壊検査や医療診断の場で広く一般に利用されている。このような撮影の一般的な方法としてはX線に対するフィルム/スクリーン方が挙げられる.これは感光性フィルムと、X線に対して感度を有している蛍光体を組合せて撮影する方法である。X線を照射すると発光する希土類の蛍光体をシート状にしたものを感光性フィルムの両面に密着して保持し、被写体を透過したX線を蛍光体で可視光に変換し、感光性フィルムで光を捉える.フィルム上に形成された潜像を化学処理で現像することで可視化することができる。
【0003】
一方、近年のデジタル技術の進歩により、放射線画像を電気信号に変換し、この電気信号を画像処理した後に、可視画像としてCRT等に再生することにより高画質の放射線画像を得る方式が求められてきている。このような放射線画像を電気信号に変換する方法としては、放射線の透過画像をいったん蛍光体中に潜像として蓄積して、後にレーザー光等の励起光を照射することで潜像を光電的に読み出し可視像として出力する放射線画像記録再生システムが提案されている。(特開昭55−12429号、同56−11395号など)
【0004】
また、近年の半導体プロセス技術の進歩に伴い、半導体センサを使用して同様に放射線画像を撮影する装置が開発されている。これらのシステムは、従来の感光性フィルムを用いる放射線写真システムと比較して非常に広いダイナミックレンジを有しており、放射線の露光量の変動に影響されない放射線画像を得ることができる実利的な利点を有している。同時に従来の感光性フィルム方式と異なり化学処理が要らず、即時的に出力画像を得ることができる利点もある。
【0005】
図4はこのような放射線画像撮影装置を用いたシステムを示す概念図である。103はX線検出センサ104を内蔵した放射線画像撮影装置である。X線発生装置101によって発せられたX線を被写体102に照射し、被写体を透過したX線を二次元の格子状に配列した光電変換素子によって検出する。この検出手段から出力される画像信号を画像処理手段107でデジタル画像処理し、モニター108に前記被写体のX線画像を表示する。
【0006】
従来、この種の撮像装置は、放射線室に設置され利用されてきた.しかし、近年、より迅速かつ広範囲な部位の撮影を可能にするため、操作性の優れた可搬型の撮影装置(電子カセッテとも言う)が求められるようになってきた。
【0007】
図5に示す従来例の側面断面図に基づき概略の構成を説明するとこのようなX線撮影などに用いる電子カセッテは、X線を可視光に変換する蛍光体51aと、この可視光を電気信号に変換する格子状に配列された光電変換素子51bと、この光電変換素子をその上に形成した基板51cと、この基板51cを支持する基台52と、光電変換された電気信号を処理する電子部品を搭載した回路基板53及び配線54と、これらを収納する筐体55などから構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
電子カセッテは、可搬性の優れていることから、移動型のX線装置と組み合わせて利用することも可能である。
【0009】
X線照射器及び制御部を備えた走行台車に、電子カセッテはケーブルを介して接続される。このように構成された移動型X線デジタル撮影装置で患者の診断を行う場合には、回診台車を患者が仰臥する寝台Bまで移動させて横付けし、患者と寝台Bとの間に面検出器を装着した後、アームを動かしてX線照射器を所定の位置にセットする。セットが完了したら、撮影装置の制御部からの信号指令によりX線照射器でX線が照射される。患者の対象画像を面検出器で読みとり、そのデータをデジタル信号に変換して制御部に転送され表示部に画像として表示される。
【0010】
しかしながら、回診台車を患者が仰臥する寝台Bまで移動させて横付けして患者と寝台Bの間に面検出器を装着した後、リンクアームを動かしてX線照射器を所定の位置にセットしても、回診台車又はリンクアームが動いてしまうと、面検出器とX線照射器の位置関係がずれてしまい、X線照射器でX線を照射しても正確な画像を読みとれなくなる可能性がある。
【0011】
又は、X線撮影をした後、面検出器から取り込んだ画像生データをX線画像撮影装置のコンピュータのディスクに書き込んでいる最中に、回診台車が動いて振動がコンピュータに伝わると、ディスクがライトエラーして確実にデータを保存できない可能性がある。
【0012】
本発明の目的は、上述の問題点を鑑みて成されたもので、X線撮影が正確に行えて、且つ、X線画像を確実に保存できる操作性の優れた回診用X線撮影を目的とする移動型のX線画像撮影装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項1に係る発明は、少なくともX線発生手段を備えた移動体と、X線発生手段から発したX線が被写体を透過してX線分布をセンサで検出する平面検出器とを有するX線画像撮影装置において、移動体は、移動体の移動手段をロック又は/及びロック解除を作動させる手段を有し、X線画像撮影装置は、移動体の移動手段をロック又は/及びロック解除する手段を検知する検知手段を有することを特徴とするX線画像撮影装置である。
【0014】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のX線画像撮影装置において、X線画像撮影装置の制御手段が、移動体の移動手段に設けられたロック又は/及びロック解除を検知する検知手段の検知信号に基づき、X線画像撮影を撮影可能モード又は撮影禁止モードに制御することを特徴とする。
【0015】
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のX線画像撮影装置において、前記X線画像撮影装置の制御手段が、移動体の移動手段に設けられたロック又は/及びロック解除を検知する検知手段からの検知信号に基づき、X線発生手段をX線照射可能モード又は照射禁止モードに制御することを特徴とする。
【0016】
請求項4に係る発明は、請求項1に記載のX線画像撮影装置において、X線画像撮影装置の制御手段が、移動体の移動手段に設けられたロック解除を検知する検知手段からの検知信号に基づき、X線画像撮影装置のコンピュータをサスペンド状態に制御することを特徴とする。
【0017】
請求項5に係る発明は、少なくともX線発生手段を備えた移動体と、X線発生手段から発したX線が被写体を透過してX線分布をセンサで検出する面検出器とを有するX線画像撮影装置において、移動体は、移動体の移動手段をロック又は/及びロック解除を作動させる手段を有し、X線画像撮影装置が撮影可能モードにあるとき、X線画像撮影装置の制御手段が、移動体の移動手段をロック状態に作動させることを特徴とするX線画像撮影装置である。
【0018】
請求項6に係る発明は、請求項1〜5の何れか1つの請求項に記載の移動体の移動手段は、移動体搬送手段又は/及びX線照射器移動手段であることを特徴とする。
【0019】
請求項7に係る発明は、少なくともX線発生手段を備えた移動体と、X線発生手段から発したX線が被写体を透過してX線分布をセンサで検出する面検出器とを有するX線画像撮影装置において、移動体搬送手段は、X線画像撮影装置の電源がON/OFFに連動して、移動体の移動体搬送手段がロック/ロック解除状態に作動する手段を有することを特徴とするX線画像撮影装置である。
【0020】
請求項8に係る発明は、請求項7に記載のX線画像撮影装置において、X線画像撮影装置が撮影可能モードにあるとき、X線画像撮影装置の制御手段が、X線照射器移動手段をロック状態に作動させることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に本発明を実施の形態に基づき図を用いて詳細に説明する。
図1に、複数個設けられた車輪19により床の上を移動可能な回診台車1が示されている。回診台車1には、X線照射器9が備えられており、アーム支柱2、アーム3、リンク4、アーム5、リンク6、アーム7、リンク8それぞれを介して移動可能に構成されている。
【0022】
要素ごとの移動手段を説明すると、リンク8に固定されているX線照射器9は、リンク8を介しアーム7に対して3次元方向回動可能に構成されており、アーム7は、リンク6を介してして3次元方向に回動可能に構成されている。又、リンク6に固定されているアーム5は、リンク4を介して3次元方向に回動可能に構成されている。又、リンク4に固定されているアーム3は、アーム支柱2の上下方向移動可能に支持されている。
【0023】
回診台車1の内部には、X線発生器10、画像処理部11、制御部12、コンピュータ13、検知部14、バッテリ15が内蔵されている。16は、X線が被写体を透過してX線分布をセンサで検出する面検出器であって、接続ケーブル17とコネクタ18を介して回診台車1のコンピュータ13に接続されている。20は、コントロールパネルで、コントロールパネルのモニターには、操作キー、入出力データ、撮影画像、その他各種情報等を表示する。
【0024】
回診台車1を搬送するための車輪19には、電磁石と永久磁石の組合せにより、通電すると電磁石により車輪19にブレーキをかけるロック機構が設けてある。図2、3は回診台車1の車輪19付近の部分拡大図で、図2がロック状態を示し、図3がロック解除状態を示している。
【0025】
ロック機構へ通電されると、電磁石であるロック板23が車輪19の側面に押しついて車輪19にロックがかかり、ロック機構へ通電を止めるとロック板23が図示しない永久磁の力石に引き寄せられることにより車輪19から離れて、車輪19がロック解除される。
【0026】
車輪19のロック機構の通電/非通電用スイッチが回診台車ロックスイッチ21であって、回診台車1の上部に配置されたコントロールパネル20の近傍に取り付けられている。通常、回診台車1の主電源は不使用と搬送時はOFFにしているが、その時はロック機構にも通電されていないため車輪19はロック解除状態になっている。
【0027】
X線照射器9においては、X線照射器9を回動するためのリンク4、リンク6、リンク8とX線照射器9を上下動するリンクアーム3に、それぞれ電磁石によるロック機構が設けられている。これらのロック機構は、車輪19のロック機構とは逆に、通電を切るとリンク4、リンク6、リンク8の回動とリンクアーム3の上下動がロックされ、通電するとロック解除される構造になっている。図示はしないが、永久磁石が可動側のリンク又はリンクアーム側に備えられていて、通電しないときには図示しないロック部材が可動側のリンク及びリンクアームに押しついてロック状態になっている。通電したときにロック部材が永久磁石からはなされてロック解除される。
【0028】
リンク4、リンク6、リンク8とリンクアーム3のロック機構への通電/非通電スイッチが、X線照射器ロックスイッチ22であってX線照射器9に取り付けられている。車輪19のロック/ロック解除状態及びリンク4、リンク6、リンク8とリンクアーム3のロック/ロック解除状態を電磁石の通電/非通電状態により検知部14で検知する。
【0029】
次に、車輪19とX線照射器9がロックされてから撮影するまでの課程を説明する。まずは、患者が仰臥する寝台Bまで回診台車1を移動する。次に、寝台Bの最適な位置に回診台車1を横付けし回診台車1の主電源スイッチを入れるとバッテリ15から電源が供給され、X線発生器10、画像処理部11、制御部12、コンピュータ13、検知部14へと電流がながれる。
【0030】
回診台ロックスイッチ21を入れると車輪19がロックする。次に患者と寝台Bとの間に面検出器16を装着後、X線照射器ロックスイッチ22をONにしてリンク4、6、8とリンクアーム3のロックを解除しそれぞれを動かしX線照射器9を面検出器16の方向に向けて位置をきめる。位置決め後X線照射器ロックスイッチ22をOFFにすれば4、6、8とリンクアーム3にロックがかかりX線照射器9がロックする。車輪19のロック/ロック解除状態及びX線照射器9のロック/ロック解除状態は、電磁石が通電されているか否かで検知部14が検知する。検知部14は、電磁石の通電又は非通電状態の信号を制御部12に送る。
【0031】
制御部12はその検知信号を読みとり、回診台ロックスイッチ21がONでX線照射器ロックスイッチ22がOFFで両者ともロック状態ならば面検出器16を撮影可能モードに制御し、撮影可能モードであることをコントロールパネル20のモニターに表示する。どちらか一方でもロック解除状態のときには、撮影禁止モード状態であることをコントロールパネル20のモニターに表示する。撮影禁止モード状態のときには、撮影ボタンを押しても面検出器16が働かずX線撮影が行われない。
【0032】
撮影可能モードならば、制御部12はX線発生装置を作動可能状態に制御し、モニター上のX線撮影ボタンを押すことによりX線照射器9からX線が照射されて患者の対象画像が面検出器16で検出される。そのデータはデジタル信号に変換してコンピュータ20にデータが取り込まれ画像処理されて表示部に画像として表示される。
【0033】
上記の実施の形態では、回診台1の車輪19とX線照射照射器9の両方がロックされたときに撮影可能モードに制御するが、使用方法によっては、どちらか一方がロックされたときに撮影可能モードに制御しても良い。
【0034】
以上説明したように、撮影位置が決まり撮影しようとしたとき、回診台1及び/又はX線照射器9がロックされているので、確実に画像を撮影することができる。ロックせずに誤って回診台1及び/又はX線照射器9が動いてしまっても、ロックされていない状態では制御部12が面検出器16を撮影できないよう制御するので、撮影の失敗を防ぐことができる。
【0035】
第1の実施の形態では、検知部14から読みとった移動体のロック状態を制御部12が面検出器16を撮影モード又は撮影禁止モードに制御したが、検知部14から読みとった移動体のロック状態を制御部12がX線発生器をX線照射可能モード又はX線照射禁止モードに制御してもよい。
【0036】
第2の実施の形態は、回診台1のロック解除を検知部14が検知し、その検知信号に基づき、制御部12がコンピュータ13をサスペンド状態に制御するものである。
【0037】
回診台1及び/又はX線照射器9がロックされているときは、撮影ボタンを押すと、X線照射器9からX線が照射されて患者の対象画像を面検出器16が読みとり、そのデータをデジタル信号に変換してコンピュータ13に転送され生データがコンピュータ13のディスクに書き込まれる。回診台1がロック解除されているときは、ロック解除状態を検知部14からの検知信号を制御部12が読みとり、制御部12がコンピュータ13をサスペンド状態に制御する。
【0038】
コンピュータ13がサスペンド状態になるとデータ書き込みができなくなるため、回診台車1の車輪19がロックされず動いて振動でデータ書き込みエラーを起こし正確なデータを保存できない可能性をなくす事ができる。
【0039】
第3の実施の形態は、制御部からの指令により移動体をロック状態又はロック解除状態に制御するものである。
【0040】
撮影手順に従って順に説明すると、まずX線撮影するため、患者が仰臥する寝台Bまで回診台車1を移動して横付けする。そして、回診台車1に配置されている図示されていない装置電源を入れるとバッテリー15から電源が供給される。次に、患者と寝台Bとの間に面検出器16を装着した後、リンク4、6、8とリンクアーム3を動かしてX線照射器9を撮影条件に合ったところに位置決めする。位置が決まりコントロールパネル20の撮影準備スイッチを押すと、制御部12が面検出器16を撮影スタンバイ状態になるよう制御する。次に制御部12は、回診台車1及び/またはX線照射器9をロック状態に作動させる。これらの課程が完了すると、同じく制御部12はコントロールパネル20のモニター上に撮影可能モードの表示をさせる。
【0041】
面検出器16が撮影可能状態に対応して回診台車1及び/またはX線照射器9がロックされ、次に撮影可能モードになるので、正確な位置でぼけのないX線撮影をすることができる。
【0042】
第4の実施の形態は、回診台車1を搬送するための車輪19が、X線撮影装置の電源ON/OFFに連動してロック/ロック解除するものである。回診台車1に配置されている図示されていない装置電源スイッチを入れるとバッテリー15から電源が供給される。電源が供給されると、ただちに車輪19のロック機構に通電されロック機構をロック状態に作動させる。同じく電源スイッチを切ると車輪19のロック機構への通電が止まり車輪19へのロックが解除される。
【0043】
患者が仰臥する寝台Bまで回診台車1を移動して横付けしてX線撮影装置の電源を入れた時点で回診台車1がロックされるので、X線照射器9の位置合わせのとき回診台車1が動いてしまうことを防ぐことができる。又、電源を切った時点で車輪19のロックが解除されるので、回診台車1をすぐに移動する事ができる。
【0044】
第4の実施の形態の変形として、回診台車1を搬送するための車輪19が、X線撮影装置の電源ON/OFFに連動してロック/ロック解除するとともに、X線照射器9の位置調整する為のリンク4、6、8とリンクアーム3のロック/ロック解除を、制御部12が面検出器16を撮影モードに制御したときロック状態に制御してもよい。搬送手段である回診台車1と位置調整手段であるX線照射器9を必要時のタイミングに合わせてロック/ロック解除するので、操作性が向上する。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、移動体のロックに対応してX線撮影装置が撮影可能になるので、失敗のないX線画像撮影をすることができる。
【0046】
また、X線撮影装置の撮影可能状態に対応して移動体がロックするので、正確にX線画像撮影をすることができる。
【0047】
更に、X線撮影した後、面検出器から取り込んだ画像生データをコンピュータのディスクに書き込んでいる最中は回診台車がロックされているので、X線撮影画像を確実に保存することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の構成図である。
【図2】車輪の部分拡大図である。
【図3】車輪の部分拡大図である。
【図4】従来例のシステム概念図である。
【図5】従来例の側面断面図である。
【符号の説明】
1 回診台車
2 リンク支柱
3、5、7 リンクアーム
4、6、8 リンク
9 X線照射器
10 X線発生器
11 画像処理部
12 制御部
13 コンピュータ
14 検知部
15 バッテリー
16 面検出器
17 接続ケーブル
18 コネクタ
19 車輪
20 コントロールパネル
21 回診台車ロックスイッチ
22 X線照射器ロックスイッチ
23 ロック板
B 寝台
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に、回診用X線撮影を目的とし、床面上を移動可能な移動型のX線画像撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、対象物に放射線を照射し、対称物を透過した放射線の強度分布を検出して対象物の放射線画像を得る装置が、工業用の非破壊検査や医療診断の場で広く一般に利用されている。このような撮影の一般的な方法としてはX線に対するフィルム/スクリーン方が挙げられる.これは感光性フィルムと、X線に対して感度を有している蛍光体を組合せて撮影する方法である。X線を照射すると発光する希土類の蛍光体をシート状にしたものを感光性フィルムの両面に密着して保持し、被写体を透過したX線を蛍光体で可視光に変換し、感光性フィルムで光を捉える.フィルム上に形成された潜像を化学処理で現像することで可視化することができる。
【0003】
一方、近年のデジタル技術の進歩により、放射線画像を電気信号に変換し、この電気信号を画像処理した後に、可視画像としてCRT等に再生することにより高画質の放射線画像を得る方式が求められてきている。このような放射線画像を電気信号に変換する方法としては、放射線の透過画像をいったん蛍光体中に潜像として蓄積して、後にレーザー光等の励起光を照射することで潜像を光電的に読み出し可視像として出力する放射線画像記録再生システムが提案されている。(特開昭55−12429号、同56−11395号など)
【0004】
また、近年の半導体プロセス技術の進歩に伴い、半導体センサを使用して同様に放射線画像を撮影する装置が開発されている。これらのシステムは、従来の感光性フィルムを用いる放射線写真システムと比較して非常に広いダイナミックレンジを有しており、放射線の露光量の変動に影響されない放射線画像を得ることができる実利的な利点を有している。同時に従来の感光性フィルム方式と異なり化学処理が要らず、即時的に出力画像を得ることができる利点もある。
【0005】
図4はこのような放射線画像撮影装置を用いたシステムを示す概念図である。103はX線検出センサ104を内蔵した放射線画像撮影装置である。X線発生装置101によって発せられたX線を被写体102に照射し、被写体を透過したX線を二次元の格子状に配列した光電変換素子によって検出する。この検出手段から出力される画像信号を画像処理手段107でデジタル画像処理し、モニター108に前記被写体のX線画像を表示する。
【0006】
従来、この種の撮像装置は、放射線室に設置され利用されてきた.しかし、近年、より迅速かつ広範囲な部位の撮影を可能にするため、操作性の優れた可搬型の撮影装置(電子カセッテとも言う)が求められるようになってきた。
【0007】
図5に示す従来例の側面断面図に基づき概略の構成を説明するとこのようなX線撮影などに用いる電子カセッテは、X線を可視光に変換する蛍光体51aと、この可視光を電気信号に変換する格子状に配列された光電変換素子51bと、この光電変換素子をその上に形成した基板51cと、この基板51cを支持する基台52と、光電変換された電気信号を処理する電子部品を搭載した回路基板53及び配線54と、これらを収納する筐体55などから構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
電子カセッテは、可搬性の優れていることから、移動型のX線装置と組み合わせて利用することも可能である。
【0009】
X線照射器及び制御部を備えた走行台車に、電子カセッテはケーブルを介して接続される。このように構成された移動型X線デジタル撮影装置で患者の診断を行う場合には、回診台車を患者が仰臥する寝台Bまで移動させて横付けし、患者と寝台Bとの間に面検出器を装着した後、アームを動かしてX線照射器を所定の位置にセットする。セットが完了したら、撮影装置の制御部からの信号指令によりX線照射器でX線が照射される。患者の対象画像を面検出器で読みとり、そのデータをデジタル信号に変換して制御部に転送され表示部に画像として表示される。
【0010】
しかしながら、回診台車を患者が仰臥する寝台Bまで移動させて横付けして患者と寝台Bの間に面検出器を装着した後、リンクアームを動かしてX線照射器を所定の位置にセットしても、回診台車又はリンクアームが動いてしまうと、面検出器とX線照射器の位置関係がずれてしまい、X線照射器でX線を照射しても正確な画像を読みとれなくなる可能性がある。
【0011】
又は、X線撮影をした後、面検出器から取り込んだ画像生データをX線画像撮影装置のコンピュータのディスクに書き込んでいる最中に、回診台車が動いて振動がコンピュータに伝わると、ディスクがライトエラーして確実にデータを保存できない可能性がある。
【0012】
本発明の目的は、上述の問題点を鑑みて成されたもので、X線撮影が正確に行えて、且つ、X線画像を確実に保存できる操作性の優れた回診用X線撮影を目的とする移動型のX線画像撮影装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項1に係る発明は、少なくともX線発生手段を備えた移動体と、X線発生手段から発したX線が被写体を透過してX線分布をセンサで検出する平面検出器とを有するX線画像撮影装置において、移動体は、移動体の移動手段をロック又は/及びロック解除を作動させる手段を有し、X線画像撮影装置は、移動体の移動手段をロック又は/及びロック解除する手段を検知する検知手段を有することを特徴とするX線画像撮影装置である。
【0014】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のX線画像撮影装置において、X線画像撮影装置の制御手段が、移動体の移動手段に設けられたロック又は/及びロック解除を検知する検知手段の検知信号に基づき、X線画像撮影を撮影可能モード又は撮影禁止モードに制御することを特徴とする。
【0015】
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のX線画像撮影装置において、前記X線画像撮影装置の制御手段が、移動体の移動手段に設けられたロック又は/及びロック解除を検知する検知手段からの検知信号に基づき、X線発生手段をX線照射可能モード又は照射禁止モードに制御することを特徴とする。
【0016】
請求項4に係る発明は、請求項1に記載のX線画像撮影装置において、X線画像撮影装置の制御手段が、移動体の移動手段に設けられたロック解除を検知する検知手段からの検知信号に基づき、X線画像撮影装置のコンピュータをサスペンド状態に制御することを特徴とする。
【0017】
請求項5に係る発明は、少なくともX線発生手段を備えた移動体と、X線発生手段から発したX線が被写体を透過してX線分布をセンサで検出する面検出器とを有するX線画像撮影装置において、移動体は、移動体の移動手段をロック又は/及びロック解除を作動させる手段を有し、X線画像撮影装置が撮影可能モードにあるとき、X線画像撮影装置の制御手段が、移動体の移動手段をロック状態に作動させることを特徴とするX線画像撮影装置である。
【0018】
請求項6に係る発明は、請求項1〜5の何れか1つの請求項に記載の移動体の移動手段は、移動体搬送手段又は/及びX線照射器移動手段であることを特徴とする。
【0019】
請求項7に係る発明は、少なくともX線発生手段を備えた移動体と、X線発生手段から発したX線が被写体を透過してX線分布をセンサで検出する面検出器とを有するX線画像撮影装置において、移動体搬送手段は、X線画像撮影装置の電源がON/OFFに連動して、移動体の移動体搬送手段がロック/ロック解除状態に作動する手段を有することを特徴とするX線画像撮影装置である。
【0020】
請求項8に係る発明は、請求項7に記載のX線画像撮影装置において、X線画像撮影装置が撮影可能モードにあるとき、X線画像撮影装置の制御手段が、X線照射器移動手段をロック状態に作動させることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に本発明を実施の形態に基づき図を用いて詳細に説明する。
図1に、複数個設けられた車輪19により床の上を移動可能な回診台車1が示されている。回診台車1には、X線照射器9が備えられており、アーム支柱2、アーム3、リンク4、アーム5、リンク6、アーム7、リンク8それぞれを介して移動可能に構成されている。
【0022】
要素ごとの移動手段を説明すると、リンク8に固定されているX線照射器9は、リンク8を介しアーム7に対して3次元方向回動可能に構成されており、アーム7は、リンク6を介してして3次元方向に回動可能に構成されている。又、リンク6に固定されているアーム5は、リンク4を介して3次元方向に回動可能に構成されている。又、リンク4に固定されているアーム3は、アーム支柱2の上下方向移動可能に支持されている。
【0023】
回診台車1の内部には、X線発生器10、画像処理部11、制御部12、コンピュータ13、検知部14、バッテリ15が内蔵されている。16は、X線が被写体を透過してX線分布をセンサで検出する面検出器であって、接続ケーブル17とコネクタ18を介して回診台車1のコンピュータ13に接続されている。20は、コントロールパネルで、コントロールパネルのモニターには、操作キー、入出力データ、撮影画像、その他各種情報等を表示する。
【0024】
回診台車1を搬送するための車輪19には、電磁石と永久磁石の組合せにより、通電すると電磁石により車輪19にブレーキをかけるロック機構が設けてある。図2、3は回診台車1の車輪19付近の部分拡大図で、図2がロック状態を示し、図3がロック解除状態を示している。
【0025】
ロック機構へ通電されると、電磁石であるロック板23が車輪19の側面に押しついて車輪19にロックがかかり、ロック機構へ通電を止めるとロック板23が図示しない永久磁の力石に引き寄せられることにより車輪19から離れて、車輪19がロック解除される。
【0026】
車輪19のロック機構の通電/非通電用スイッチが回診台車ロックスイッチ21であって、回診台車1の上部に配置されたコントロールパネル20の近傍に取り付けられている。通常、回診台車1の主電源は不使用と搬送時はOFFにしているが、その時はロック機構にも通電されていないため車輪19はロック解除状態になっている。
【0027】
X線照射器9においては、X線照射器9を回動するためのリンク4、リンク6、リンク8とX線照射器9を上下動するリンクアーム3に、それぞれ電磁石によるロック機構が設けられている。これらのロック機構は、車輪19のロック機構とは逆に、通電を切るとリンク4、リンク6、リンク8の回動とリンクアーム3の上下動がロックされ、通電するとロック解除される構造になっている。図示はしないが、永久磁石が可動側のリンク又はリンクアーム側に備えられていて、通電しないときには図示しないロック部材が可動側のリンク及びリンクアームに押しついてロック状態になっている。通電したときにロック部材が永久磁石からはなされてロック解除される。
【0028】
リンク4、リンク6、リンク8とリンクアーム3のロック機構への通電/非通電スイッチが、X線照射器ロックスイッチ22であってX線照射器9に取り付けられている。車輪19のロック/ロック解除状態及びリンク4、リンク6、リンク8とリンクアーム3のロック/ロック解除状態を電磁石の通電/非通電状態により検知部14で検知する。
【0029】
次に、車輪19とX線照射器9がロックされてから撮影するまでの課程を説明する。まずは、患者が仰臥する寝台Bまで回診台車1を移動する。次に、寝台Bの最適な位置に回診台車1を横付けし回診台車1の主電源スイッチを入れるとバッテリ15から電源が供給され、X線発生器10、画像処理部11、制御部12、コンピュータ13、検知部14へと電流がながれる。
【0030】
回診台ロックスイッチ21を入れると車輪19がロックする。次に患者と寝台Bとの間に面検出器16を装着後、X線照射器ロックスイッチ22をONにしてリンク4、6、8とリンクアーム3のロックを解除しそれぞれを動かしX線照射器9を面検出器16の方向に向けて位置をきめる。位置決め後X線照射器ロックスイッチ22をOFFにすれば4、6、8とリンクアーム3にロックがかかりX線照射器9がロックする。車輪19のロック/ロック解除状態及びX線照射器9のロック/ロック解除状態は、電磁石が通電されているか否かで検知部14が検知する。検知部14は、電磁石の通電又は非通電状態の信号を制御部12に送る。
【0031】
制御部12はその検知信号を読みとり、回診台ロックスイッチ21がONでX線照射器ロックスイッチ22がOFFで両者ともロック状態ならば面検出器16を撮影可能モードに制御し、撮影可能モードであることをコントロールパネル20のモニターに表示する。どちらか一方でもロック解除状態のときには、撮影禁止モード状態であることをコントロールパネル20のモニターに表示する。撮影禁止モード状態のときには、撮影ボタンを押しても面検出器16が働かずX線撮影が行われない。
【0032】
撮影可能モードならば、制御部12はX線発生装置を作動可能状態に制御し、モニター上のX線撮影ボタンを押すことによりX線照射器9からX線が照射されて患者の対象画像が面検出器16で検出される。そのデータはデジタル信号に変換してコンピュータ20にデータが取り込まれ画像処理されて表示部に画像として表示される。
【0033】
上記の実施の形態では、回診台1の車輪19とX線照射照射器9の両方がロックされたときに撮影可能モードに制御するが、使用方法によっては、どちらか一方がロックされたときに撮影可能モードに制御しても良い。
【0034】
以上説明したように、撮影位置が決まり撮影しようとしたとき、回診台1及び/又はX線照射器9がロックされているので、確実に画像を撮影することができる。ロックせずに誤って回診台1及び/又はX線照射器9が動いてしまっても、ロックされていない状態では制御部12が面検出器16を撮影できないよう制御するので、撮影の失敗を防ぐことができる。
【0035】
第1の実施の形態では、検知部14から読みとった移動体のロック状態を制御部12が面検出器16を撮影モード又は撮影禁止モードに制御したが、検知部14から読みとった移動体のロック状態を制御部12がX線発生器をX線照射可能モード又はX線照射禁止モードに制御してもよい。
【0036】
第2の実施の形態は、回診台1のロック解除を検知部14が検知し、その検知信号に基づき、制御部12がコンピュータ13をサスペンド状態に制御するものである。
【0037】
回診台1及び/又はX線照射器9がロックされているときは、撮影ボタンを押すと、X線照射器9からX線が照射されて患者の対象画像を面検出器16が読みとり、そのデータをデジタル信号に変換してコンピュータ13に転送され生データがコンピュータ13のディスクに書き込まれる。回診台1がロック解除されているときは、ロック解除状態を検知部14からの検知信号を制御部12が読みとり、制御部12がコンピュータ13をサスペンド状態に制御する。
【0038】
コンピュータ13がサスペンド状態になるとデータ書き込みができなくなるため、回診台車1の車輪19がロックされず動いて振動でデータ書き込みエラーを起こし正確なデータを保存できない可能性をなくす事ができる。
【0039】
第3の実施の形態は、制御部からの指令により移動体をロック状態又はロック解除状態に制御するものである。
【0040】
撮影手順に従って順に説明すると、まずX線撮影するため、患者が仰臥する寝台Bまで回診台車1を移動して横付けする。そして、回診台車1に配置されている図示されていない装置電源を入れるとバッテリー15から電源が供給される。次に、患者と寝台Bとの間に面検出器16を装着した後、リンク4、6、8とリンクアーム3を動かしてX線照射器9を撮影条件に合ったところに位置決めする。位置が決まりコントロールパネル20の撮影準備スイッチを押すと、制御部12が面検出器16を撮影スタンバイ状態になるよう制御する。次に制御部12は、回診台車1及び/またはX線照射器9をロック状態に作動させる。これらの課程が完了すると、同じく制御部12はコントロールパネル20のモニター上に撮影可能モードの表示をさせる。
【0041】
面検出器16が撮影可能状態に対応して回診台車1及び/またはX線照射器9がロックされ、次に撮影可能モードになるので、正確な位置でぼけのないX線撮影をすることができる。
【0042】
第4の実施の形態は、回診台車1を搬送するための車輪19が、X線撮影装置の電源ON/OFFに連動してロック/ロック解除するものである。回診台車1に配置されている図示されていない装置電源スイッチを入れるとバッテリー15から電源が供給される。電源が供給されると、ただちに車輪19のロック機構に通電されロック機構をロック状態に作動させる。同じく電源スイッチを切ると車輪19のロック機構への通電が止まり車輪19へのロックが解除される。
【0043】
患者が仰臥する寝台Bまで回診台車1を移動して横付けしてX線撮影装置の電源を入れた時点で回診台車1がロックされるので、X線照射器9の位置合わせのとき回診台車1が動いてしまうことを防ぐことができる。又、電源を切った時点で車輪19のロックが解除されるので、回診台車1をすぐに移動する事ができる。
【0044】
第4の実施の形態の変形として、回診台車1を搬送するための車輪19が、X線撮影装置の電源ON/OFFに連動してロック/ロック解除するとともに、X線照射器9の位置調整する為のリンク4、6、8とリンクアーム3のロック/ロック解除を、制御部12が面検出器16を撮影モードに制御したときロック状態に制御してもよい。搬送手段である回診台車1と位置調整手段であるX線照射器9を必要時のタイミングに合わせてロック/ロック解除するので、操作性が向上する。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、移動体のロックに対応してX線撮影装置が撮影可能になるので、失敗のないX線画像撮影をすることができる。
【0046】
また、X線撮影装置の撮影可能状態に対応して移動体がロックするので、正確にX線画像撮影をすることができる。
【0047】
更に、X線撮影した後、面検出器から取り込んだ画像生データをコンピュータのディスクに書き込んでいる最中は回診台車がロックされているので、X線撮影画像を確実に保存することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の構成図である。
【図2】車輪の部分拡大図である。
【図3】車輪の部分拡大図である。
【図4】従来例のシステム概念図である。
【図5】従来例の側面断面図である。
【符号の説明】
1 回診台車
2 リンク支柱
3、5、7 リンクアーム
4、6、8 リンク
9 X線照射器
10 X線発生器
11 画像処理部
12 制御部
13 コンピュータ
14 検知部
15 バッテリー
16 面検出器
17 接続ケーブル
18 コネクタ
19 車輪
20 コントロールパネル
21 回診台車ロックスイッチ
22 X線照射器ロックスイッチ
23 ロック板
B 寝台
Claims (8)
- 少なくともX線発生手段を備えた移動体と、X線発生手段から発したX線が被写体を透過してX線分布をセンサで検出する平面検出器とを有するX線画像撮影装置において、移動体は、移動体の移動手段をロック又は/及びロック解除を作動させる手段を有し、X線画像撮影装置は、移動体の移動手段をロック又は/及びロック解除する手段を検知する検知手段を有することを特徴とするX線画像撮影装置。
- 請求項1に記載のX線画像撮影装置において、X線画像撮影装置の制御手段が、移動体の移動手段に設けられたロック又は/及びロック解除を検知する検知手段の検知信号に基づき、X線画像撮影を撮影可能モード又は撮影禁止モードに制御することを特徴とするX線画像撮影装置。
- 請求項1に記載のX線画像撮影装置において、X線画像撮影装置の制御手段が、移動体の移動手段に設けられたロック又は/及びロック解除を検知する検知手段からの検知信号に基づき、X線発生手段をX線照射可能モード又はX線照射禁止モードに制御することを特徴とするX線画像撮影装置。
- 請求項1に記載のX線画像撮影装置において、X線画像撮影装置の制御手段が、移動体の移動手段に設けられたロック解除を検知する検知手段からの検知信号に基づき、X線画像撮影装置のコンピュータをサスペンド状態に制御することを特徴とするX線画像撮影装置。
- 少なくともX線発生手段を備えた移動体と、X線発生手段から発したX線が被写体を透過してX線分布をセンサで検出する面検出器とを有するX線画像撮影装置において、移動体は、移動体の移動手段をロック又は/及びロック解除を作動させる手段を有し、X線画像撮影装置が撮影可能モードにあるとき、X線画像撮影装置の制御手段が、移動体の移動手段をロック状態に作動させることを特徴とするX線画像撮影装置。
- 請求項1〜5の何れか1つの請求項に記載の移動体の移動手段は、移動体搬送手段又は/及びX線照射器移動手段であることを特徴とするX線画像撮影装置。
- 少なくともX線発生手段を備えた移動体と、X線発生手段から発したX線が被写体を透過してX線分布をセンサで検出する面検出器とを有するX線画像撮影装置において、移動体搬送手段は、X線画像撮影装置の電源のON/OFFに連動してロック/ロック解除状態に作動する手段を有することを特徴とするX線画像撮影装置。
- 請求項7に記載のX線画像撮影装置において、X線画像撮影装置が撮影可能モードにあるとき、X線画像撮影装置の制御手段が、X線照射器移動手段をロック状態に作動させることを特徴とするX線画像撮影装置。
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