JP2004070560A - ライセンス管理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ソフトウェアの不正使用を確実に防止する。
【解決手段】特定ソフトの購入希望者はインストール予定のPCの固有情報(例えばマザーボードの製造番号やMACアドレス)を購入申込書に記入して提出し、固有情報はテーブルに登録される(62)。購入者が特定ソフトのダウンロードを指示すると、ウェブサーバから送信された情報読取・転送プログラムがPCで実行されることで固有情報の読み取り及びサーバへの送信が自動的に行われ(74,76)、固有情報がテーブルに登録されていれば特定ソフトの使用期限が登録された後に本体プログラムが送信され(78〜82)、PCへの特定ソフトのダウンロードが行われる。PCで特定ソフトが起動されると固有情報の読み取り及びサーバへの送信が行われ(86,88)、固有情報がテーブルに登録されており使用期限が過ぎていない場合にのみ特定ソフトの本体プログラムが実行される。
【選択図】     図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はライセンス管理装置及びプログラムに係り、特に、コンピュータにインストールされたソフトウェアが使用許諾期間を越えて不正に使用されることを防止するライセンス管理装置及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ソフトウェアには、複製や改変の禁止、保証、賠償責任の限定等の使用条件を定めたライセンス(使用許諾)契約が付帯しており、ソフトウェアの購入者がライセンス契約に同意する場合にのみ、ライセンス契約に定められた使用条件の範囲内でソフトウェアの使用が認められるようになっている。現在、ライセンス契約に定められた使用条件の範囲を逸脱したソフトウェアの不正使用(例えば違法コピー等)が横行していることが社会問題となっており、ソフトウェアの不正使用を阻止するために様々な対策が講じられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ソフトウェアの中には、ライセンス契約において、ソフトウェアの使用条件としてソフトウェアの使用許諾期間も定められていることがある。このようなソフトウェアは、定められた使用許諾期間を越えて不正に使用されることを防止するために、コンピュータによって保持・更新されているシステム日付をソフトウェアの起動時に取得し、取得したシステム日付に基づいて演算した当該ソフトウェアの使用期間が、定められた使用許諾期間を越えていないか否かをチェックし、使用許諾期間を越えていた場合には当該ソフトウェアの使用を阻止する機能が付加されていることが多い。
【0004】
しかし、コンピュータに保持されているシステム日付はコンピュータの利用者が任意に変更可能であり、悪意をもった利用者により、定められた使用許諾期間を越えてソフトウェアが不正に使用することを目的としてシステム日付が変更された場合に、上記の方式では使用期間を正確に判断することができない。従って、上記のようにソフトウェアの使用をオフラインで管理する方式は、一定の抑止効果はあるものの、定められた使用許諾期間を越えてソフトウェアが不正に使用されることを確実に防止することは困難である。
【0005】
また、使用許諾期間が定められたソフトウェアの中には、当該ソフトウェアの使用にあたり所定のウェブサーバから定期的にデータをダウンロードする必要が有るソフトウェアも存在している。このようなソフトウェアでは、コンピュータへのインストール時に、個々のパッケージ毎に付与されたIDがコンピュータに登録されると共に、ダウンロード対象のデータを提供する所定のウェブサーバにもIDが送信されることで、インストール日(又は使用期限日)と対応付けてIDが登録されるようになっており、データのダウンロード時にコンピュータから送信されたIDに基づき、定められた使用許諾期間を越えていないか否かをウェブサーバが判断することでソフトウェアの使用期間を管理している。
【0006】
上記のようにソフトウェアの使用をウェブサーバ側で管理する方式では、ウェブサーバ側に記憶されている情報に基づいて使用期間を管理するので、システム日付が変更された場合にも影響を受けることはない。また、許諾されていない別のコンピュータにも同一のパッケージのソフトウェアをインストールしようとした場合(違法コピー)にも、コンピュータから送信されるIDが既にウェブサーバに登録されているため、これを阻止することができる。
【0007】
ところで、コンピュータの部品の中でもハードディスクドライブ(HDD)は寿命が短く、HDDが破損した等の場合にはインストールされていたソフトウェアを再インストールする必要がある。ソフトウェアの使用をウェブサーバ側で管理する方式では、HDDが破損した等の場合に使用許諾期間を過ぎていないソフトウェアの再インストールを可能とするために、利用者から連絡があれば、インストール時にコンピュータから送信されるIDが既に登録されているか否かをチェックする処理をスキップする仕組みを設けている。
【0008】
しかしながら、上記の仕組みでは、悪意をもった利用者が、HDDの破損等が生じていないにも拘らずHDDの破損等が生じたと偽って連絡することで、許諾されていない別のコンピュータにも同一のパッケージのソフトウェアを同一のIDでインストール(違法コピー)して使用することが可能になってしまうので、ソフトウェアの不正使用を確実に防止することは困難であった。
【0009】
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、ソフトウェアの不正使用を確実に防止できるライセンス管理装置及びプログラムを得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係るライセンス管理装置は、情報を記憶するための記憶手段と、使用許諾期間が定められた特定ソフトウェアがインストールされて使用される特定コンピュータに固有な固有情報又は該固有情報に応じて一意に定まる識別情報を入手し、前記固有情報又は前記識別情報を、現在の日付又は該現在の日付から演算した前記特定コンピュータにおける特定ソフトウェアの使用期限を表す日付情報と対応付けて前記記憶手段に登録する登録手段と、特定コンピュータで特定ソフトウェアが起動される毎に特定コンピュータから前記固有情報が読み出されることで、特定コンピュータから送信される固有情報又は識別情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された固有情報又は識別情報が前記記憶手段に登録されているか否かを判断し、固有情報又は識別情報が記憶手段に登録されていた場合には、前記固有情報又は識別情報と対応付けて前記記憶手段に登録されている日付情報に基づいて、特定コンピュータにおける特定ソフトウェアの使用期限を過ぎているか否か判断し、前記固有情報又は識別情報が記憶手段に登録されており、かつ特定ソフトウェアの使用期限を過ぎていないと判断した場合にのみ、特定コンピュータでの特定ソフトウェアの使用を許可する管理手段と、を含んで構成されている。
【0011】
請求項1記載の発明に係る固有情報は、個々のコンピュータに固有な情報(個々のコンピュータ毎に情報の内容が相違しており、個々のコンピュータを識別可能な情報)で、コンピュータ自身が読み取り可能に個々のコンピュータに記憶されている情報であればよく、例えばマザーボードの製造番号やMACアドレス等を適用することができる。また、請求項1記載の発明に係る識別情報は、固有情報に応じて一意に定まる情報であればよく、例えば暗号化等に利用される公知の各種計算ロジックを適用して固有情報から求めた情報を適用することができる。
【0012】
請求項1記載の発明では、登録手段により、使用許諾期間が定められた特定ソフトウェアがインストールされて使用される特定コンピュータに固有な固有情報又は該固有情報に応じて一意に定まる識別情報が入手され、固有情報又は識別情報が、現在の日付又は該現在の日付から演算した特定コンピュータにおける特定ソフトウェアの使用期限を表す日付情報と対応付けて記憶手段に登録される。なお、記憶手段には固有情報と識別情報の何れを登録してもよいが、識別情報を登録する場合には、特定コンピュータの固有情報を入手し、入手した固有情報から識別情報を求めて登録するか、又は特定コンピュータの固有情報から外部(例えば特定コンピュータ)で求められた識別情報を入手し、入手した識別情報を登録するように構成すればよい。
【0013】
また、請求項1記載の発明では、特定コンピュータで特定ソフトウェアが起動される毎に特定コンピュータから固有情報が読み出されることで、特定コンピュータから固有情報又は識別情報が送信され、この固有情報又は識別情報は受信手段によって受信される。そして管理手段は、受信手段によって受信された固有情報又は識別情報が記憶手段に登録されているか否かを判断し、固有情報又は識別情報が記憶手段に登録されていた場合には、固有情報又は識別情報と対応付けて記憶手段に登録されている日付情報に基づいて、特定コンピュータにおける特定ソフトウェアの使用期限を過ぎているか否か判断し、固有情報又は識別情報が記憶手段に登録されており、かつ特定ソフトウェアの使用期限を過ぎていないと判断した場合にのみ、特定コンピュータでの特定ソフトウェアの使用を許可する。
【0014】
このように、請求項1記載の発明では、特定ソフトウェアの使用期限を過ぎているか否かの判断基準としての日付情報がライセンス管理装置側(の記憶手段)に記憶されているので、特定ソフトウェアがインストールされたコンピュータのシステム日付が変更されたとしても、この影響を受けることなく、特定ソフトウェアの使用期限を過ぎているか否かを正確に判断することができる。また、請求項1記載の発明では、固有情報又は該固有情報に応じて一意に定まる識別情報を用いることで、特定ソフトウェアがインストールされたコンピュータを正確に識別することができるので、許諾されていない別のコンピュータに特定ソフトウェアがインストールされ(違法コピー)て使用されようとした場合にも、固有情報又は識別情報が記憶手段に登録されていないことに基づいて、これを検知することができる。
【0015】
上述したように、請求項1記載の発明によれば、特定ソフトウェアが使用期限を過ぎて使用されようとしている場合や、許諾されていない別のコンピュータで使用されようとした場合にも、これを確実に検知して使用を禁止することができるので、ソフトウェアの不正使用を確実に防止することができる。
【0016】
なお、請求項1記載の発明において、特定ソフトウェアの購入者によって特定コンピュータから読み出された固有情報が、特定コンピュータへの特定ソフトウェアのインストール時又はそれ以前に購入者より通知される場合には、登録手段による固有情報又は識別情報の入手は、例えば請求項2に記載したように、入力手段を介して入力された、前記通知された固有情報又は該固有情報から求められた識別情報を読み込むことで行うことができる。
【0017】
購入者による固有情報の通知は、例えば特定ソフトウェアのインストールを予定しているコンピュータの固有情報を事前に確認しておき、特定ソフトウェアの購入申込時に、購入申込書等の帳票に固有情報を記入して所定の宛先へ送付することで行うことができる。また、例えば特定ソフトウェアの購入後に、購入した特定ソフトウェアのパッケージに添付されているユーザ登録票等の帳票に固有情報を記入して所定の宛先へ送付することで行うこともできる。また、例えば特定のソフトウェアのインストール前又はインストール時に所定のウェブサイトにアクセスし、表示された所定のウェブページの所定の入力欄内に固有情報を入力することで行うことも可能である。
【0018】
また、請求項1記載の発明において、登録手段による固有情報又は識別情報の入手は、例えば請求項3に記載したように、特定コンピュータから固有情報が読み出されることで特定コンピュータから送信される固有情報又は識別情報を受信することで行うこともできる。
【0019】
請求項3記載の発明において、特定コンピュータから固有情報を読み出して、固有情報又は識別情報を送信させることは、例えば請求項4に記載したように、特定コンピュータへの特定ソフトウェアのインストール時又はそれ以前に、読み取り及び送信のための読取・送信プログラムを特定コンピュータで実行させることによって実現することができる。この場合、特定ソフトウェアの購入者が固有情報を確認して通知する手間を省くことができる。
【0020】
上記の読取・送信プログラムを特定コンピュータで実行させることは、例えば特定ソフトウェアの購入者により、特定コンピュータを介して所定のウェブサイトがアクセスされたことを契機として、読取・送信プログラムを特定コンピュータへ転送して実行させることで実現することができる。また、例えば特定ソフトウェアのプログラムに読取・送信プログラムを付加しておき、特定コンピュータへの特定ソフトウェアのインストール時に、読取・送信プログラムが特定コンピュータに自動的に実行されるようにすることによっても実現できる。
【0021】
なお、本発明において、購入者への特定ソフトウェアの配布は、例えば特定ソフトウェアのプログラムを記録したCD−ROM等の記録媒体を配布することで行ってもよいし、上記のように所定のウェブサイトがアクセスされる場合には、これを契機として購入者のコンピュータへ特定ソフトウェアのプログラムを転送することで行ってもよい。
【0022】
請求項5記載の発明に係るプログラムは、特定ソフトウェアがインストールされたコンピュータに所定の処理を実行させるためのプログラムであって、前記コンピュータでの特定ソフトウェアの起動時に、前記コンピュータに固有の固有情報を前記コンピュータから読み出す第1ステップ、前記第1ステップで読み出した固有情報又は該固有情報に応じて一意に定まる識別情報を請求項1乃至請求項4の何れか1項記載のライセンス管理装置へ送信する第2ステップ、前記ライセンス管理装置から特定ソフトウェアの使用を許可する情報を受信しなかった場合に、前記コンピュータでの特定ソフトウェアの利用を阻止する処理を行う第3ステップを含むことを特徴としている。
【0023】
特定ソフトウェアがインストールされたコンピュータが請求項5記載の発明に係るプログラムを実行することで、コンピュータでの特定ソフトウェアの起動時に、第1ステップにおいて、コンピュータに固有の固有情報がコンピュータから読み出され、第2ステップでは、第1ステップで読み出した固有情報又は該固有情報に応じて一意に定まる識別情報が請求項1乃至請求項4の何れか1項記載のライセンス管理装置へ送信される。これにより、送信した固有情報又は識別情報に基づいて、ライセンス管理装置の管理手段により、固有情報又は識別情報が記憶手段に登録されているか否か、及び、特定ソフトウェアの使用期限を過ぎていないか否かが判断されることになる。
【0024】
そして、第3ステップでは、ライセンス管理装置から特定ソフトウェアの使用を許可する情報を受信しなかった場合に、特定ソフトウェアがインストールされたコンピュータでの特定ソフトウェアの利用を阻止する処理を行う。前述のように、ライセンス管理装置では、特定ソフトウェアが使用期限を過ぎて使用されようとしている場合や、許諾されていない別のコンピュータで使用されようとした場合にも、これを確実に検知できるので、上記のように、ライセンス管理装置から特定ソフトウェアの使用を許可する情報を受信しなかった場合に、特定ソフトウェアの利用を阻止することで、ソフトウェアの不正使用を確実に防止することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。図1には本発明を適用可能なコンピュータ・システム10が示されている。本実施形態に係るコンピュータ・システム10は、多数台のウェブサーバが通信回線を介して相互に接続されて成るコンピュータ・ネットワーク(インターネット)12に、各々パーソナル・コンピュータ(PC)から成る多数台のクライアントPC14が接続されて構成されている。なお、図1では、インターネット12の多数台のウェブサーバのうち、本発明に係るライセンス管理装置として機能するウェブサーバ(特定ソフトウェアを販売するソフト販売者が提供する所定のウェブサイトをインターネット12上に公開しているウェブサーバ)に、符号「16」を付して示している。
【0026】
クライアントPC14は、CPU14A、ROM14B、RAM14C、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)14D及び入出力ポート14Eを備え、これらはデータバス、制御バス、アドレスバス等から成るバス14Fを介して互いに接続されている。なお、EEPROM14Dには、BIOS(Basic Input/Output System)等のプログラムの他に、CPU14AやROM14B、RAM14C等を搭載したマザーボード(図示省略)の製造番号等のデータも記憶されている。
【0027】
クライアントPC14の入出力ポート14Eには、各種の入出力機器として、インターネット12に接続された通信制御装置(NIC:Network Interface Card)18、CRT又はLCDから成るディスプレイ20、キーボード22、マウス24、ハードディスクドライブ(HDD)26、及び、CD−ROM30からの情報の読み出しを行うCD−ROMドライブ28が各々接続されている。なお、通信制御装置18の基板にはROMが搭載されており(図示省略)、このROMには、個々の通信制御装置を識別するために通信制御装置18に付与されたMACアドレスが固定的に記憶されている。
【0028】
一方、ウェブサーバ16はワークステーションから成り、CPU16A、ROM16B、RAM16C及び入出力ポート16Dを備え、これらは互いにデータバス、制御バス、アドレスバス等から成るバス16Eを介して互いに接続されている。また入出力ポート16Dには、各種の入出力機器として、インターネット12に接続された通信制御装置34、CRT又はLCDから成るディスプレイ36、キーボード38、マウス40、及びHDD42が各々接続されている。なお、HDD42は本発明に係る記憶手段に、通信制御装置34は請求項1に記載の受信手段に、キーボード38及びマウス40は請求項2に記載の入力手段に各々対応している。
【0029】
次に本実施形態の作用として、クライアントPC14の所持者が、特定ソフトウェアの販売者から特定ソフトウェアを購入し、クライアントPC14にインストールして使用する際のシーケンスの一例について、図2を参照して説明する。なお、本実施形態に係る特定ソフトウェアは、ライセンス契約により、単一のパケージ当り単一のクライアントPCでのみインストール及び使用が許諾され(シングルコピー・ライセンス)ると共に、使用許諾期間も定められている。
【0030】
図2に示すシーケンスにおいて、ソフト販売者へ購入申込書を提出することによって為される。この購入申込書には、特定ソフトウェアのインストールを予定しているクライアントPC14に固有な固有情報を記入するための記入欄が設けられている。なお、上記の固有情報としては、例えばクライアントPC14のマザーボードの製造番号や、クライアントPC14の通信制御装置18に付与されたMACアドレスが挙げられる。
【0031】
このため、特定ソフトウェアを購入しクライアントPC14へインストールすることを希望しているクライアントPC14の所持者は、クライアントPC14を操作する(例えばキーボード22を介して所定のコマンドをクライアントPC14へ入力する等)ことで、所持しているクライアントPC14の固有情報を認識する(図2に示す「固有情報読み取り」も参照)。なお、マザーボードの製造番号はマザーボード上に印字されていることが多く、目視によって直接読み取ることも可能である。
【0032】
クライアントPC14の固有情報を認識した所持者は、購入申込書への必要事項の記入にあたり、認識した固有情報も併せて記入する。そして、購入申込書の記入が完了すると、記入した購入申込書をソフト販売者へ提出することで、特定ソフトウェアの購入を申し込む。なお、購入申込書を提出する際に、特定ソフトウェアの代金の決済も同時に行われる(図2に示す「ソフト購入申込(固有情報伝達)・決済」、及びソフト販売者からの指示によりウェブサーバ16で行われる(他のコンピュータで行ってもよい)図2のステップ60も参照)。
【0033】
また、図2に示すシーケンスにおいて、購入者への特定ソフトウェアの配布は、特定ソフトウェアの購入者が、ソフト販売者がウェブサーバ16によってインターネット12上に公開している所定のウェブサイト(ダウンロードサイト)から、特定ソフトウェアのプログラムをクライアントPC14へダウンロードすることによって為される(詳細は後述)。このため、上記の所定のウェブサイトを、所定のアクセスキーを知る者のみがアクセス可能としておき、代金の決済と引き替えに、特定ソフトウェアの購入者に対して所定のアクセスキーを教示するようにしてもよい。
【0034】
一方、ウェブサーバ16では、図3に示すライセンス管理処理がCPU16Aによって常時実行されている。このライセンス管理処理では、ステップ120において、クライアントPC14から起動要求を受信したか否か判定する。判定が否定された場合はステップ122へ移行し、クライアントPC14からダウンロード要求を受信したか否か判定する。この判定も否定された場合はステップ124へ移行し、クライアントPC14からページ送信要求を受信したか否か判定する。この判定も否定された場合はステップ126へ移行し、キーボード38を介して固有情報が入力されたか否か判定する。この判定も否定された場合にはステップ120に戻り、何れかの判定が肯定される迄ステップ120〜ステップ126を繰り返す。
【0035】
購入申込書が提出されて代金の決済も完了すると、ソフト販売者はキーボード38を操作し、提出された購入申込書に記入されている固有情報をウェブサーバ16へ入力する(図2に示す「固有情報入力」も参照)。これにより、ウェブサーバ16で実行されるライセンス管理処理のステップ126の判定が肯定されてステップ128へ移行する。ウェブサーバ16のHDD42には、固有情報等を登録するためのユーザ登録テーブル44(図1参照)が記憶されており、ステップ128では、入力された固有情報をユーザ登録テーブル44に登録し(図2のステップ62も参照)、ステップ120に戻る。これにより、特定ソフトウェアのインストール及び使用を許諾したクライアントPC14の固有情報がユーザ登録テーブル44に登録されることになる。
【0036】
上記のようにユーザ登録テーブル44への固有情報の登録が完了すると、ソフト販売者は、登録が完了したことをソフト購入者へ通知する。なお、上述した購入申込みから登録完了の通知迄の一連のシーケンスが、例えばソフト販売店の店頭等で済むようにしてもよい。
【0037】
登録完了の通知を受けると、ソフト購入者は、購入した特定ソフトウェアのインストールを予定しているクライアントPCを操作し、ソフト販売者がウェブサーバ16によってインターネット12上に公開している所定のウェブサイトにアクセスする(図2のステップ64も参照)。これにより、クライアントPC14からウェブサーバ16に対して所定のウェブページの送信を要求する情報が送信されることになる。
【0038】
ウェブサーバ16のHDD42には、所定のウェブサイトを構成する各ウェブページのデータが各々記憶されており、クライアントPC14から所定のウェブページの送信を要求する情報を受信すると、ウェブサーバ16では、ライセンス管理処理のステップ126の判定が肯定されてステップ130へ移行し、要求されたウェブページのデータをHDD42から読み出して要求元のクライアントPC14へ送信する(図2のステップ66も参照)。これにより、要求元のクライアントPC14のディスプレイ20には、所定のウェブサイトの特定のウェブページが表示されることになる(図2のステップ68も参照)。
【0039】
所定のウェブサイトを構成するウェブページの中には、特定ソフトウェアのダウンロードを指示するためのウェブページが含まれており、リンクを辿っていき(これに伴い図2のステップ64,66,68が繰り返される)、必要に応じて前述のアクセスキー等の情報を入力することで上記のウェブページが表示されると、ソフト購入者は、キーボード22やマウス24を操作することで特定ソフトウェアのダウンロードを指示する(図2の「ダウンロード指示」も参照)。これにより、クライアントPC14からウェブサーバ16に対して特定ソフトウェアのダウンロードを要求する情報が送信される(図2のステップ70も参照)。
【0040】
クライアントPC14からダウンロードを要求する情報を受信すると、ウェブサーバ16では、ライセンス管理処理のステップ122の判定が肯定されてステップ132へ移行し、HDD42に予め記憶された情報読取・転送プログラムを読み出し、ダウンロード要求元のクライアントPCへ転送する(図2のステップ72も参照)。次のステップ134では、ダウンロード要求元のクライアントPC14から固有情報を受信したか否か判定し、判定が肯定される迄ステップ134を繰り返す。
【0041】
情報読取・転送プログラムは、クライアントPC14から固有情報を読取ってウェブサーバ16へ送信する処理をクライアントPC14に実行させるためのプログラムであり、ウェブサーバ16から情報読取・転送プログラムを受信したクライアントPC14により情報読取・転送プログラムが自動的に実行され、クライアントPC14からの固有情報の読み取り(図2のステップ74も参照:具体的には、例えばEEPROM14Dからのマザーボードの製造番号の読み取り、或いは通信制御装置18の基板に搭載されたROMからのMACアドレスの読み取り)、読み取った固有情報のウェブサーバ16へ送信(図2のステップ76も参照)が順に行われる。
【0042】
クライアントPC14で情報読取・転送プログラムが実行されることでクライアントPC14から送信された固有情報を受信すると、ウェブサーバ16では、ライセンス管理処理のステップ134の判定が肯定されてステップ136へ移行し、受信した固有情報をキーにしてユーザ登録テーブル44を検索する。次のステップ138では、ステップ136の検索結果に基づき、先に受信した固有情報が、ユーザ登録テーブル44に登録されているか否か判定する(図2のステップ78も参照)。
【0043】
ステップ138の判定が否定された場合には、ユーザ登録テーブル44に固有情報が登録されているクライアントPC14(特定ソフトウェアのインストール及び使用を許諾したクライアントPC14)以外のコンピュータに特定ソフトウェアがインストールされようとしていると判断できるので、ステップ140へ移行し、固有情報送信元のクライアントPC14に対してエラー応答を送信し、特定ソフトウェアの本体プログラムをクライアントPC14へ送信することなくステップ120に戻る。
【0044】
この場合、エラー応答を受信したクライアントPC14では、例えば「お使いのPCは未登録ですので、特定ソフトウェアのインストールが許可されませんでした」等のエラーメッセージがディスプレイ20に表示されることになる。上記処理により、特定ソフトウェアのインストール及び使用を許諾したクライアントPC14以外のコンピュータに特定ソフトウェアがインストールされることを確実に防止することができる。
【0045】
一方、ステップ138の判定が肯定された場合は、特定ソフトウェアをインストールしようとしているクライアントPC14は、特定ソフトウェアのインストール及び使用を許諾したクライアントPC14であるので、ステップ142へ移行し、ウェブサーバ16によって保持・更新されているシステム日付(現在の日付を表す)を取得する。次のステップ144では、ステップ142で取得したシステム日付と、特定ソフトウェアのライセンス契約に定められている特定ソフトウェアの使用許諾期間に基づいて、ダウンロード要求元のクライアントPC14における特定ソフトウェアの使用期限を演算する。
【0046】
ステップ146では、ステップ144で演算した使用期限を、ダウンロード要求元のクライアントPC14の固有情報(ステップ136の検索でキーとして用いた固有情報)と対応付けてユーザ登録テーブル44に登録する(図2のステップ80も参照)。なお、ステップ142〜ステップ146の処理は、先に説明したステップ128の処理と共に本発明に係る登録手段(詳しくは請求項2に記載の登録手段)に対応している。そして、次のステップ148でダウンロード要求元のクライアントPC14に対し、特定ソフトウェアの本体プログラムを転送する(図2のステップ82も参照)。
【0047】
これにより、ウェブサーバ16から転送された特定ソフトウェアの本体プログラムを受信したクライアントPC14では、受信した本体プログラムの解凍・シンストール等の一連の処理が自動的に行われ、特定ソフトウェアが正常にインストールされることになる(図2のステップ84も参照)。
【0048】
ところで、クライアントPC14にインストールされた特定ソフトウェアのプログラムは、本体プログラムに、図4に示すソフト起動管理処理をクライアントPC14で実行するためのソフト起動管理プログラムが付加されて構成されている。なお、このソフト起動管理処理は請求項5に記載のプログラムに対応している。特定ソフトウェアの購入者が、特定ソフトウェアを使用するために、クライアントPC14に対して特定ソフトウェアの起動を指示すると(図2の「ソフト起動指示」も参照)、本体プログラム及びソフト起動管理プログラムを実行するためのプロセスが生成され、まずCPU14Aでソフト起動管理プログラムが実行されることで、クライアントPC14でソフト起動管理処理が行われる。
【0049】
ソフト起動管理処理では、前述した情報読取・転送プログラムによる処理と同様に、まずステップ170において、クライアントPC14から固有情報の読み取りを行う(図2のステップ86も参照)。このステップ170は請求項5に記載の第1ステップに対応している。次のステップ172では読み取った固有情報を起動要求としてウェブサーバ16へ送信する(図2のステップ88も参照)。このステップ172は請求項5に記載の第2ステップに対応している。ステップ174ではウェブサーバ16から何らかの応答を受信したか否か判定する。判定が否定された場合には、判定が肯定される迄ステップ174を繰り返す。
【0050】
クライアントPC14から固有情報を起動要求として受信すると、ウェブサーバ16では、ライセンス管理処理のステップ120の判定が肯定されてステップ150へ移行し、クライアントPC14から受信した固有情報をキーにしてユーザ登録テーブル44を検索する。次のステップ152では、ステップ150の検索結果に基づき、先に受信した固有情報がユーザ登録テーブル44に登録されているか否か判定する(図2のステップ90も参照)。
【0051】
ステップ152の判定が否定された場合には、ユーザ登録テーブル44に固有情報が登録されているクライアントPC14(特定ソフトウェアのインストール及び使用を許諾したクライアントPC14)以外のコンピュータで特定ソフトウェアが使用されようとしていると判断できるので、ステップ156へ移行し、起動要求送信元のクライアントPC14に対して特定ソフトウェアの使用を禁止することを意味する情報を送信してステップ120に戻る。
【0052】
また、ステップ152の判定が肯定された場合はステップ154へ移行し、ステップ150の検索によって抽出された固有情報と対応付けられてユーザ登録テーブル44に登録されている使用期限を参照し(図2のステップ92も参照)、この使用期限を、ウェブサーバ16によって保持・更新されているシステム日付と比較することで、起動要求送信元のクライアントPC14における特定ソフトウェアの使用期限を過ぎているか否か判定する(図2のステップ94も参照)。
【0053】
そして、ステップ154の判定が否定された場合はステップ156へ移行し、で起動要求送信元のクライアントPC14に対して特定ソフトウェアの使用を禁止することを意味する情報を送信し、ステップ154の判定が肯定された場合はステップ158へ移行し、起動要求送信元のクライアントPC14に対して特定ソフトウェアの使用を許可することを意味する情報を送信(図2のステップ96も参照)してステップ120に戻る。なお、上述したステップ120,150,152,154,158の処理は請求項1に記載の管理手段に対応している。
【0054】
ウェブサーバ16から何らかの応答を受信すると、起動要求元のクライアントPC14では、ソフト起動管理処理のステップ174の判定が肯定されてステップ176へ移行し、受信した応答の内容(受信した情報)を判断し、受信した情報に応じて処理を分岐する。受信した情報が特定ソフトウェアの使用を禁止することを意味する情報であった場合には、ステップ176からステップ178へ移行し、例えば「お使いのPCは未登録ですので、特定ソフトウェアの使用が許可されませんでした」、或いは「特定ソフトウェアの使用期限を過ぎていますので、特定ソフトウェアの使用が許可されませんでした」等のエラーメッセージをディスプレイ20に表示させる。
【0055】
そしてステップ180では、特定ソフトウェアの起動が指示されることで生成されたプロセスを終了させる処理を行い、ソフト起動管理処理を終了する。これにより、特定ソフトウェアの本体プログラムが実行されないことになるので、特定ソフトウェアの使用を許諾したクライアントPC14以外のコンピュータで特定ソフトウェアが使用されたり、許諾した使用期間を越えて特定ソフトウェアが使用されることを確実に防止することができる。なお、上述したステップ176,178,180は請求項5に記載の第3ステップに対応している。
【0056】
一方、受信した情報が特定ソフトウェアの使用を許可することを意味する情報であった場合には、ステップ176からステップ182へ移行し、特定ソフトウェアの本体プログラムをCPU14Aに実行させる。これにより、許諾された使用期間内であれば、使用が許諾されたクライアントPC14で特定ソフトウェアを使用することができる(図2のステップ98も参照)。
【0057】
次に、クライアントPC14の所持者が、特定ソフトウェアの販売者から特定ソフトウェアを購入し、クライアントPC14にインストールして使用する際のシーケンスの他の一例について、図5を参照し、図2に示したシーケンスと異なる部分についてのみ説明する。
【0058】
図2に示すシーケンスでは、購入者により所定のウェブサイトから特定ソフトウェアのプログラムがダウンロードされることで、特定ソフトウェアが購入者へ配布されるようになっていたが、図5に示すシーケンスでは、特定ソフトウェアのプログラムがCD−ROM30(別の記録媒体でもよい)に記録されており、購入者から購入申込書が提出され、代金の決済やユーザ登録テーブル44への固有情報の登録が完了すると、特定ソフトウェアのプログラムが記録されたCD−ROM30が購入者へ渡される(図2の「CD−ROM発送」も参照)ことで、購入者への特定ソフトウェアの配布が為されるようになっている。
【0059】
また、CD−ROM30に記録されている特定ソフトウェアのプログラムには情報読取・転送プログラムが付加されており、CD−ROM30がクライアントPC14のCD−ROMドライブ28にセットされて特定ソフトウェアのインストールが指示されると(図5の「インストール」も参照)、特定ソフトウェアのインストールに先立って情報読取・転送プログラムがクライアントPC14によって実行され、クライアントPC14からの固有情報の読み取り(図5のステップ74も参照)、ウェブサーバ16への固有情報の転送が行われることで、インストール許可が要求される。
【0060】
クライアントPC14からインストール許可が要求されると、ウェブサーバ16では、クライアントPC14から受信した固有情報をキーにしてユーザ登録テーブル44を検索し、受信した固有情報がユーザ登録テーブル44に登録されていた場合(図5のステップ78の判定が肯定された場合)にのみ、インストール許可の要求元のクライアントPC14における特定ソフトウェアの使用期限を演算し、既に登録されている固有情報と対応付けてユーザ登録テーブル44に登録させ(図5のステップ80も参照)、インストールを許可することを意味する情報をインストール許可の要求元のクライアントPC14へ送信する(図5のステップ100も参照)。
【0061】
インストール許可を要求したクライアントPC14では、ウェブサーバ16から何らかの情報を受信すると、受信した情報の内容に基づいて特定ソフトウェアのインストールが許可されたか否か判定する(図5のステップ102も参照)。そして、特定ソフトウェアのインストールが許可されなかった場合には特定ソフトウェアのインストールを中止し、特定ソフトウェアのインストールが許可された場合にのみ特定ソフトウェアのインストールを続行する(図5のステップ104も参照)。
【0062】
これにより、特定ソフトウェアのインストール及び使用を許諾したクライアントPC14以外のコンピュータに特定ソフトウェアがインストールされることを確実に防止することができる。なお、特定ソフトウェアのインストールが完了したクライアントPC14に対し、購入者が特定ソフトウェアの起動を指示した場合の処理は図2と同一であるので説明を省略する。
【0063】
続いて、クライアントPC14の所持者が、特定ソフトウェアの販売者から特定ソフトウェアを購入し、クライアントPC14にインストールして使用する際のシーケンスの他の一例について、図6を参照し、図2に示したシーケンスと異なる部分についてのみ説明する。
【0064】
図2に示すシーケンスでは、特定ソフトウェアの購入申込書に、特定ソフトウェアのインストールを予定しているクライアントPC14の固有情報等を購入者が記入して提出することで、ユーザ登録テーブル44への固有情報の登録が事前に行われるようになっていたが、図6に示すシーケンスでは、ソフト販売者が提供する所定のウェブサイトにソフト購入者がアクセスした際にユーザ登録テーブル44への固有情報の登録も行われるようになっている。
【0065】
すなわち、特定ソフトウェアの購入を希望しているソフト購入者は、特定ソフトウェアのインストールを予定しているクライアントPCを操作して所定のウェブサイトにアクセスする(図6のステップ64も参照)。これにより、ウェブサーバ16では、要求されたウェブページのデータをHDD42から読み出して要求元のクライアントPC14へ送信し(図6のステップ66も参照)、要求元のクライアントPC14のディスプレイ20には、所定のウェブサイトの特定のウェブページが表示される(図6のステップ68も参照)。
【0066】
また、所定のウェブサイトを構成するウェブページの中に含まれる、特定ソフトウェアのダウンロードを指示するためのウェブページがディスプレイ20の表示されている状態で、ソフト購入者は、キーボード22やマウス24を操作することで特定ソフトウェアの購入のための決済及びダウンロードを指示する(図6の「決済及びダウンロード指示」も参照)と、クライアントPC14からウェブサーバ16に対して特定ソフトウェアの購入のための決済及びダウンロードを要求する情報が送信される(図2のステップ69も参照)。
【0067】
クライアントPC14から決済及びダウンロードが要求されると、ウェブサーバ16では、まず特定ソフトウェアの代金の決済のための処理を行い(図6のステップ71も参照)、続いてHDD42からの情報読取・転送プログラムの読み出し、ダウンロード要求元のクライアントPCへの転送を行う(図6のステップ72も参照)。これにより、ウェブサーバ16から情報読取・転送プログラムを受信したクライアントPC14により情報読取・転送プログラムが自動的に実行され、クライアントPC14からの固有情報の読み取り(図6のステップ74も参照)、読み取った固有情報のウェブサーバ16へ送信(図6のステップ76も参照)が順に行われる。
【0068】
クライアントPC14で情報読取・転送プログラムが実行されることでクライアントPC14から送信された固有情報を受信すると、ウェブサーバ16では、まず受信した固有情報をユーザ登録テーブル44に登録し(図6のステップ79も参照)た後に、ダウンロード要求元(固有情報送信元)のクライアントPC14における特定ソフトウェアの使用期限を求め、求めた使用期限を、先に登録した固有情報と対応付けてユーザ登録テーブル44に登録する(図6のステップ80も参照)。そして、ダウンロード要求元のクライアントPC14に対し、特定ソフトウェアの本体プログラムを転送する(図6のステップ82も参照)。
【0069】
これにより、ウェブサーバ16から転送された特定ソフトウェアの本体プログラムを受信したクライアントPC14では、受信した本体プログラムの解凍・シンストール等の一連の処理が自動的に行われ、特定ソフトウェアが正常にインストールされることになる(図6のステップ84も参照)。なお、特定ソフトウェアのインストールが完了したクライアントPC14に対し、購入者が特定ソフトウェアの起動を指示した場合の処理は図2と同一であるので説明を省略する。
【0070】
なお、上記ではユーザ登録テーブル44に固有情報を登録すると共に、クライアントPC14からウェブサーバ16へ固有情報を送信させる例を説明したが、これに限定されるものではない。固有情報はソフト購入者が所持しているクライアントPC14に固有の情報であり、悪意を持った第三者が固有情報を入手して悪用する可能性も考えられる。このため、固有情報に代えて、暗号化等に利用される公知の各種計算ロジックを適用して固有情報から求めた識別情報を用い(一定の計算ロジックを用いることで、識別情報は固有情報に応じて一意に定まる情報となる)、この識別情報をユーザ登録テーブル44に登録すると共に、クライアントPC14からウェブサーバ16へも識別情報を送信させるようにすることが好ましい。
【0071】
また、上記では本発明に係る日付情報として、特定ソフトウェアの使用期限を登録する例を説明したが、これに代えて現在の日付、すなわち特定ソフトウェアがクライアントPC14にインストールされる日付を登録し、クライアントPC14から起動要求を受信する毎に、登録されている日付に基づいて特定ソフトウェアの使用期限を演算し、使用期限を過ぎていないか否かを判断するようにしてもよい。
【0072】
また、上記ではクライアントPC14から起動要求を受信した場合に、ウェブサーバ16において、受信した固有情報がユーザ登録テーブル44に登録されているか否か、及び、起動要求送信元のクライアントPC14における特定ソフトウェアの使用期限を過ぎているか否かを判定する例を説明したが、これらの判定に加え、個々のクライアントPC14を単位として、起動要求を受信したことを履歴として記憶する処理も行うようにしてもよい。本発明によれば、クライアントPC14で特定ソフトウェアが起動される毎にクライアントPC14から起動要求が送信されるので、上記の処理を行うことで、個々のクライアントPC14における特定ソフトウェアの稼働状況を把握・管理することも可能となる。
【0073】
更に、上記では本発明に係る特定ソフトウェアが、単一のパッケージ当り単一のクライアントPCでのみインストール及び使用が許諾されたシングルコピー・ライセンスのソフトウェアである場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、単一のパッケージで所定の複数台のコンピュータへのインストール及び使用を許諾するソフトウェア(例えばコーポレート・ライセンスのソフトウェア)であってもよい。この場合には、例えば個々のパッケージを識別するパッケージIDを併用し、固有情報(又は識別情報)と日付情報をパッケージIDと対応づけてテーブルに登録するようにすると共に、固有情報(又は識別情報)や日付情報の登録時(例えばコンピュータへの特定ソフトウェアのインストール時)に、単一のパッケージIDと対応付けてテーブルに登録されている固有情報(又は識別情報)の数をチェックし、所定値(インストール及び使用を許諾している単一パッケージ当りのコンピュータの台数)を越えていた場合はインストールできないように制限すればよい。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るライセンス管理装置は、使用許諾期間が定められた特定ソフトウェアがインストールされて使用される特定コンピュータに固有な固有情報又は該固有情報に応じて一意に定まる識別情報を、現在の日付又は特定ソフトウェアの使用期限を表す日付情報と対応付けて記憶手段に登録し、特定コンピュータで特定ソフトウェアが起動される毎に特定コンピュータ送信される固有情報又は識別情報を受信し、受信した固有情報又は識別情報が記憶手段に登録されているか否かを判断し、登録されていた場合には、対応付けて登録されている日付情報に基づいて、特定コンピュータにおける特定ソフトウェアの使用期限を過ぎているか否か判断し、固有情報又は識別情報が登録されており、かつ特定ソフトウェアの使用期限を過ぎていないと判断した場合にのみ、特定コンピュータでの特定ソフトウェアの使用を許可するので、ソフトウェアの不正使用を確実に防止できる、という優れた効果を有する。
【0075】
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータでの特定ソフトウェアの起動時に固有情報をコンピュータから読み出す第1ステップ、読み出した固有情報又は該固有情報に応じて一意に定まる識別情報を本発明に係るライセンス管理装置へ送信する第2ステップ、ライセンス管理装置から特定ソフトウェアの使用を許可する情報を受信しなかった場合に、前記コンピュータでの特定ソフトウェアの利用を阻止する処理を行う第3ステップを含む処理を特定ソフトウェアがインストールされたコンピュータに実行させるためのプログラムであるので、ソフトウェアの不正使用を確実に防止できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るコンピュータ・システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】特定ソフトウェアの購入・インストール・ライセンス管理のシーケンスの一例を示すシーケンス図である。
【図3】ウェブサーバで実行されるライセンス管理処理の内容を示すフローチャートである。
【図4】クライアントPCで実行されるソフト起動管理処理の内容を示すフローチャートである。
【図5】特定ソフトウェアの購入・インストール・ライセンス管理のシーケンスの他の例を示すシーケンス図である。
【図6】特定ソフトウェアの購入・インストール・ライセンス管理のシーケンスの他の例を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
10  コンピュータ・システム
12  インターネット
14  クライアントPC
16  ウェブサーバ
34  通信制御装置
42  HDD

Claims (5)

  1. 情報を記憶するための記憶手段と、
    使用許諾期間が定められた特定ソフトウェアがインストールされて使用される特定コンピュータに固有な固有情報又は該固有情報に応じて一意に定まる識別情報を入手し、前記固有情報又は前記識別情報を、現在の日付又は該現在の日付から演算した前記特定コンピュータにおける特定ソフトウェアの使用期限を表す日付情報と対応付けて前記記憶手段に登録する登録手段と、
    特定コンピュータで特定ソフトウェアが起動される毎に特定コンピュータから前記固有情報が読み出されることで、特定コンピュータから送信される固有情報又は識別情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された固有情報又は識別情報が前記記憶手段に登録されているか否かを判断し、固有情報又は識別情報が記憶手段に登録されていた場合には、前記固有情報又は識別情報と対応付けて前記記憶手段に登録されている日付情報に基づいて、特定コンピュータにおける特定ソフトウェアの使用期限を過ぎているか否か判断し、前記固有情報又は識別情報が記憶手段に登録されており、かつ特定ソフトウェアの使用期限を過ぎていないと判断した場合にのみ、特定コンピュータでの特定ソフトウェアの使用を許可する管理手段と、
    を含むライセンス管理装置。
  2. 前記特定ソフトウェアの購入者によって前記特定コンピュータから読み出された固有情報が、前記特定コンピュータへの特定ソフトウェアのインストール時又はそれ以前に前記購入者より通知され、
    前記登録手段は、入力手段を介して入力された、前記通知された固有情報又は該固有情報から求められた識別情報を読み込むことで、前記固有情報又は識別情報を入手することを特徴とする請求項1記載のライセンス管理装置。
  3. 前記登録手段は、特定コンピュータから前記固有情報が読み出されることで特定コンピュータから送信される前記固有情報又は前記識別情報を受信することで、前記固有情報又は識別情報を入手することを特徴とする請求項1記載のライセンス管理装置。
  4. 前記特定コンピュータからの前記固有情報の読み出し、及び前記固有情報又は前記識別情報の送信は、前記特定コンピュータへの特定ソフトウェアのインストール時又はそれ以前に、前記特定ソフトウェアの購入者により、前記読み取り及び送信のための読取・送信プログラムを特定コンピュータで実行させることによって成されることを特徴とする請求項3記載のライセンス管理装置。
  5. 特定ソフトウェアがインストールされたコンピュータに所定の処理を実行させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータでの特定ソフトウェアの起動時に、前記コンピュータに固有の固有情報を前記コンピュータから読み出す第1ステップ、
    前記第1ステップで読み出した固有情報又は該固有情報に応じて一意に定まる識別情報を請求項1乃至請求項4の何れか1項記載のライセンス管理装置へ送信する第2ステップ、
    前記ライセンス管理装置から特定ソフトウェアの使用を許可する情報を受信しなかった場合に、前記コンピュータでの特定ソフトウェアの利用を阻止する処理を行う第3ステップ
    を含むことを特徴とするプログラム。
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