JP2004061424A - 車両用表示装置 - Google Patents

車両用表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004061424A
JP2004061424A JP2002223341A JP2002223341A JP2004061424A JP 2004061424 A JP2004061424 A JP 2004061424A JP 2002223341 A JP2002223341 A JP 2002223341A JP 2002223341 A JP2002223341 A JP 2002223341A JP 2004061424 A JP2004061424 A JP 2004061424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display device
pointer
vehicle
display
movement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2002223341A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Furuya
古屋 嘉之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2002223341A priority Critical patent/JP2004061424A/ja
Publication of JP2004061424A publication Critical patent/JP2004061424A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Measuring Devices (AREA)
  • Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)

Abstract

【課題】種々のバリエーションにも容易に対応でき、意匠的に優れ、表示内容の視認性にも優れた車両用表示装置を提供する。
【解決手段】文字盤21は、穴状もしくは透明のシースルー領域21aと、このシースルー領域21aを周回するように形成されてアナログ表示用の所定の表示意匠が形成されたアナログ表示領域21bとを有する。文字盤21の前面側には、指針16、ムーブメント12及び動力伝達機構部が配置されている。文字盤21の背面側には、指針16を光輝させるための光を出射する指針光源26が配置されている。指針16は、動力伝達機構部を介してムーブメント12から動力が伝達されてアナログ表示領域21bの所定の表示意匠を指示する。これにより、アナログ表示を基本としながらも、シースルー領域21aを介して装置後方からの情報を装置前方に表示することが可能になる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、指針による所定の表示意匠の指示を利用したアナログ表示に、シースルー領域を利用して任意に所望の表示を組み合わせることが可能な車両用表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カーナビゲーション装置等の普及にともない車両には表示情報量の多いモニタ装置が設置される傾向にある。このモニタ装置には、地図をはじめとして誘導経路や進行方向等の多くの情報が表示されるので、運転中のドライバは瞬時に必要な情報を得ることは困難である。そこで、従来の指針による所定の表示意匠の指示を利用したアナログ表示を基本とする車両用表示装置にマルチ表示が可能な表示器を組み込み、この表示器を利用して上記モニタ装置に表示される情報のうちで特に重要な情報をわかりやすく表示するようにした車両用表示装置が提案されている。
【0003】
図7及び図8はこの種の従来の車両用表示装置を示し、特に、図7は、従来のこの種の車両用表示装置の分解斜視図であり、図8(A)及び図8(B)は、図7の車両用表示装置がマルチ表示をしている状態を示す正面図である。
【0004】
図7に示すように、従来の車両用表示装置は、表示意匠が形成された傾斜面を有するすり鉢状の文字盤91、この文字盤91の傾斜面に対応して折り曲げられた形状の指針92、所定の光源を含む導光部材93、複数種の情報を表示出力可能な例えばLCDにて構成される表示デバイス94、及び導光部材93、表示デバイス94等を収容して文字盤91の前面に取付けられるフロントカバー95から構成されている。フロントカバー95には、マルチ表示のための円形状の表示窓95aが形成されている。この例では、指針92は文字盤91の背面に配置されたムーブメントにて回動制御されて、エンジン回転数に応じた数字を指示する。すなわち、ここでアナログ表示はタコメータに対応している。
【0005】
アナログ表示の状態では、例えば、図8(A)に示すように、通常、カーナビゲーション装置等のモニタ装置に表示される、ナビゲーション用のキャラクタ及びメッセージ表示98や、例えば、図8(B)に示すように、ワーニング意匠表示99が、フロントカバー95の表示窓95aを通して表れる。なお、メータケース96の前面には知られているように方向指示意匠97等も配置されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の車両用表示装置は、アナログ表示に加えてマルチ表示も可能にするために、アナログ表示用の指針92を折り曲げてできた空間を利用して、マルチ表示用の表示デバイス94が配置されている。これにともない文字盤91も上記のようにすり鉢状にならざるを得ず、本表示装置の外形設計に様々な制約が与えられる。したがって、車種やグレード等の多くのバリエーションに対して、小変更にて対応するのが困難である。また、指針の形状も複雑になるうえ、ホットスタンプ層の形成も容易ではなくなる。更に、文字盤91、導光部材93、表示デバイス94の形状も複雑化する。
【0007】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、簡易な構成でありながら、種々のバリエーションにも容易に対応でき、意匠的に優れ、表示内容の視認性にも優れ、かつコンパクトな車両用表示装置を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の車両用表示装置は、穴状もしくは透明のシースルー領域及びアナログ表示用の所定の表示意匠が形成されたアナログ表示領域を有する文字盤と、前記文字盤上を指針軸を中心にして所定の回動範囲内で回動して、前記表示意匠を指示する指針と、所定の制御信号に基づいて前記指針を回動させるムーブメントと、前記ムーブメントによる動力を前記指針に伝達する動力伝達機構部と、前記指針を光輝させるための光を出射する指針光源と、を含むことを特徴とする。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、文字盤21は、穴状もしくは透明のシースルー領域21a及びアナログ表示用の所定の表示意匠が形成されたアナログ表示領域21bを有する。これにより、指針16による表示意匠の指示によるアナログ表示を基本としながらも、シースルー領域21aを介して装置後方からの情報を装置前方に表示することが可能になる。
【0010】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の車両用表示装置は、穴状もしくは透明のシースルー領域21aと、このシースルー領域21aを周回するように形成されてアナログ表示用の所定の表示意匠が形成されたアナログ表示領域21bとを有する平板状の文字盤21と、前記文字盤21の前面側を指針軸を中心にして所定の回動範囲内で回動し、前記表示意匠を指示する指針16と、前記文字盤21の前面側に配置されたムーブメント12と、前記文字盤21の前面側に配置されて前記ムーブメント12による動力を前記指針16に伝達する動力伝達機構部13、14、15と、前記文字盤21の背面側に配置されて前記指針16を光輝させるための光を出射する指針光源26と、を含むことを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、文字盤21は、穴状もしくは透明のシースルー領域21aと、このシースルー領域21aを周回するように形成されてアナログ表示用の所定の表示意匠が形成されたアナログ表示領域21bとを有する。文字盤21の前面側には、指針16、ムーブメント12及び動力伝達機構部が配置されている。文字盤21の背面側には、指針16を光輝させるための光を出射する指針光源26が配置されている。指針16は、動力伝達機構部を介してムーブメント12から動力が伝達されてアナログ表示領域21bの所定の表示意匠を指示する。また、指針光源26からの光を受けて光輝する。これにより、指針16による表示意匠の指示によるアナログ表示を基本としながらも、シースルー領域21aを介して装置後方からの情報を装置前方に表示することが可能になる。
【0012】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の車両用表示装置は、請求項1又は2記載の車両用表示装置において、前記シースルー領域21aを通して、ドライバのアイポイントから視認可能に前記シースルー領域21aの後方に配置された表示デバイス22、を更に含むことを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、シースルー領域21aを通して、ドライバのアイポイントから視認可能にシースルー領域21aの後方に配置された表示デバイス22を更に含むので、表示デバイス22による所望の情報をアナログ表示と共にドライバに伝えることが可能になる。
【0014】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の車両用表示装置は、請求項3記載の車両用表示装置において、前記表示デバイス22は、車両のフロント部のインストルメントパネル71に取り付けられ、この表示デバイス22以外は、アーチ状のメータフード61に取付けられている、ことを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、表示デバイス22は、車両のフロント部のインストルメントパネル71に取り付けられ、表示デバイス22以外は、アーチ状のメータフード61に取付けられているので、ドライバのアイポイントからの視認性が非常によくなる。また、インストルメントパネル71に取り付ける表示デバイス22の交換も容易であるので、所望の表示デバイスを容易にアナログ表示に組み合わせることができる。
【0016】
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の車両用表示装置は、請求項1又は2記載の車両用表示装置において、前記動力伝達機構部の一部として、前記指針の指針キャップ16a′に固設されたキャップギア15″、を含むことを特徴とする。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、動力伝達機構部の一部として、指針キャップ16a′に固設されたキャップギア15″を含むので、指針配置の自由度を維持しつつも動力伝達機構部の簡素化の一助となる。
【0018】
上記課題を解決するためになされた請求項6記載の車両用表示装置は、請求項1又は2記載の車両用表示装置において、前記動力伝達機構部13、14、15を用いずに、前記指針は、前記ムーブメント12に直結されて前記ムーブメント12からの動力が伝達される、ことを特徴とする。
【0019】
請求項6記載の発明によれば、指針はムーブメント12に直結されてムーブメント12からの動力が伝達されるので、指針まわりの構造が簡素化される。
【0020】
上記課題を解決するためになされた請求項7記載の車両用表示装置は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用表示装置において、前記指針16及び前記ムーブメント12は共に、前記動力伝達機構部13、14、15に対して、同じ側に配置されている、ことを特徴とする。
【0021】
請求項7記載の発明によれば、指針16及びムーブメント12は共に、前記動力伝達機構部13、14、15に対して、同じ側に配置されているので、指針16及びムーブメント12の高さが重なりあってこの部分が薄型化され、前方への出っ張りが抑えられる。
【0022】
上記課題を解決するためになされた請求項8記載の車両用表示装置は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の車両用表示装置において、前記ムーブメント、前記動力伝達機構部及び前記指針の基端部を覆うフロントカバー11は、前記指針の回動範囲外に対応した外形をしており、この回動範囲外に配置されている、ことを特徴とする。
【0023】
請求項8記載の発明によれば、フロントカバー11は、指針16の回動範囲外に対応した外形をしており、この回動範囲外に配置されているので、文字盤21の前方にムーブメント12及び動力伝達機構部を配置しつつも、コンパクトな車両用表示装置が得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2はそれぞれ、本発明の車両用表示装置の一実施形態を示す概略斜視図及び平面図である。本車両用表示装置は、例えば、車室内のフロント部のドライバシート前方に配置される。本車両用表示装置は、タコメータやスピードメータ等によるアナログ表示と、所定の液晶表示デバイス等によるマルチ表示とが任意に組み合わせ可能な構成になっている。
【0025】
図1及び図2に示すように、本車両用表示装置は、フロントカバー11、ムーブメント12、12′、ムーブギア13、13′、中継ギア14、14′、指針ギア15、15′、指針16、16′、文字盤21(領域21a、21bを有する)、21′(領域21a′、21b′を有する)、及び本体ケース31等を含んで構成される。なお、ムーブメント12、ムーブギア13、中継ギア14、指針ギア15、指針16は共に、例えば、タコメータ用であり、ムーブメント12′、ムーブギア13′、中継ギア14′、指針ギア15′、指針16′、文字盤21′は、例えば、スピードメータ用であるが、これらは基本的に同等の構成をしているので、以降の説明では、代表してタコメータ側の構成を用いて説明する。
【0026】
フロントカバー11は、例えば、樹脂製であり、指針16、ムーブメント12及び動力伝達機構部としてのムーブギア13、中継ギア14、指針ギア15等を収容する。このフロントカバー11は、指針16の回動範囲外に対応した三角形状部を有しており、この部分は回動範囲外に配置されている。すなわち、指針16は、通常、最大270度程度しか回動することはないので、フロントカバー11の形状はこの回動範囲外に対応するように、文字盤21に被さるような三角形状部を有している。このフロントカバー11は、文字盤21の前面側に配置されるように、本体ケース31と一体化される。本体ケース31も、樹脂製であり、皿状をして、ここには図示しない回路基盤、回路部、光源等を収容する。これらの形状は、図3を参照するとより明確になる。
【0027】
ムーブメント12は、ムーブギア13、中継ギア14及び指針ギア15を介して、指針16に動力を伝達する。ムーブメント12としては、例えば、公知のステッパモータが利用可能である。指針16は、ムーブメント12を動力源として、文字盤21の前面側を指針軸を中心にして所定の回動範囲内で回動しつつ、アナログ表示領域21bに形成された所定の表示意匠を指示する。この表示意匠は、例えば、タコメータにおけるエンジン回転数を示す数字や目盛りである。
【0028】
文字盤21は、例えば、ポリカーボネイト製であり、装置後方からの情報を装置前方に通過させるための穴状もしくは透明のシースルー領域21aと、アナログ表示用の表示意匠が形成されたアナログ表示領域21bとを有する。特に、シースルー領域21aは略円形状をしており、アナログ表示領域21bはこのシースルー領域21aを囲むような所定幅のリング状をしている。
【0029】
なお、見返しとよばれる本体ケース31の前面側には、方向指示意匠42やチェンジレバーポジション意匠43等が形成されている。図2において、シースルー領域21a内には、この後方に配置される表示デバイスにより表示されるワーニング意匠41が表れている。これについては、図6を用いて後で説明を加える。
【0030】
上記車両用表示装置の構造は、図3を参照することでより明らかになる。図3は、図1の車両用表示装置の中央部付近における断面図である。図3に示すように、フロントカバー11側には、指針16、ムーブメント12及びムーブギア13、中継ギア14、指針ギア15等が配置されている。ムーブメント12は、ムーブギア13、中継ギア14、指針ギア15を介してその動力を指針16に伝達する。ムーブギア13、中継ギア14、指針ギア15は、上下支持プレート17、18に支持されている。
【0031】
詳しくは、ムーブギア13は、上下支持プレート17、18に穿設された孔17a、18aを貫通したムーブメント12の回転軸13aに直結されている。中継ギア14は、その回転軸14aが上下支持プレート17、18に穿設された孔17b、18bを貫通して回転し、ムーブギア13の回転を指針ギア15に中継する。指針ギア15は、その回転軸15aが上下支持プレート17、18に穿設された孔17c、18cを貫通して回転し、中継ギア14の回転を指針16に伝達する。上下支持プレート17、18はフロントカバー11に固定されている。
【0032】
指針16は、その指針軸部16bが上記指針ギア15の回転軸15aに連結されている。この指針軸部16bは、下面が開口した略円筒形状の指針キャップ16aと一体化されている。指針キャップ16aは、指針16の基端上部と共に指針バランサ16cを挟持している。指針16は、導光性を有する先細りの透明樹脂製であり、その下面には指針を所定色で光輝させるためのホットスタンプ層(不図示)が形成されている。また、その基端部には、指針光源26からの光を受ける受光面が形成されている。
【0033】
このように配置された指針16、各ギア13、14、15及びムーブメント12の厚さ(又は高さ)に基づき、フロントカバー11は、高さ(又は厚さ)W1を有する。また、フロントカバー11を本体ケース31から取り外すことにより、ムーブメント12、各ギア13、14、15、及び指針16も容易に本体ケース31から取り外すことができる。
【0034】
一方、本体ケース31側には、文字盤21、導光部材23、回路基盤24及び回路部25等が配置されている。文字盤21はその周縁部はやや持ち上げられたような形状になっており、この文字盤21の背面には導光部材23が配置されている。導光部材23は、透明樹脂製であり、文字盤21のアナログ表示領域21bと略同型状をしている。この導光部材23は、回路基盤24上に配設された、例えば、LED(発光ダイオード)からなる文字盤光源27a〜27eからの光を導光して文字盤21を背面側から照明する。
【0035】
回路基盤24上には、指針光源26として、例えば、砲弾型LEDも配置されている。この指針光源26は、指針16の上記受光面に入射する。なお、回路基盤24上には、各種電子部品を含む回路部25が搭載されている。また、回路基盤24には、穴状のシースルー領域24aが形成され、本体ケース31にも、穴状もしくは透明のシースルー領域31aが形成されている。これらは、文字盤21のシースルー領域21aと同様、装置後方からの情報を装置前方に通過させるためのものである。
【0036】
次に、図4を用いて、上記フロントカバー11のより好適な実施形態について説明する。図4は、フロントカバー及びこれに関連する部位の他の実施形態を示す断面図である。なお、図4において、図3と共通する部分には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0037】
図4に示すように、本実施形態においては、ムーブメント12の配置が図3の実施形態とは異なる。すなわち、ここでは、ムーブメント12が、上下支持プレート17、18に対して、指針16と同じ側に配置されている。換言すれば、指針16及びムーブメント12は共に、各ギア13、14、15に対して、同じ側に配置されている。したがって、指針16及びムーブメント12の厚さ(又は高さ)が重なりあってこの部分が薄型化され、前方への出っ張りが抑えられる。つまり、上記厚さ(又は高さ)W1よりも薄い厚さ(又は高さ)W2を有するフロントカバー11′が得られる。この結果、装置全体の薄型化及び小型化が促進されるうえ、意匠的にも優れたものとなる。また、出っ張りが抑えられるので、必要な情報の視認性も向上する。
【0038】
更に、図5を用いて、動力伝達機構部のより好適な実施形態について説明する。図5(A)は動力伝達機構部の一部としてキャップギアを用いた実施形態を示す要部断面図であり、図5(B)は図5(A)のキャップギアまわりを示す斜視図である。なお、図5において、図3と共通する部分には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0039】
図5(A)及び図5(B)に示すように、ムーブメント12は、ムーブギア13、中継ギア14、キャップギア15″を介してその動力を指針16に伝達する。詳しくは、ムーブギア13は、上下支持プレート17′、18′に穿設された孔17a′、18a′を貫通したムーブメント12の回転軸13aに直結されている。中継ギア14は、その回転軸14aが上下支持プレート17′、18′に穿設された孔17b′、18b′を貫通して回転し、ムーブギア13の回転をキャップギア15″に中継する。キャップギア15″は、指針の指針キャップ16a′に固設されており、その回転軸15a′が支持プレート17′の孔17c′に挿着された軸受部16b′を貫通して回転し、中継ギア14の回転を指針16に伝達する。上下支持プレート17′、18′は図4の実施形態と同様、フロントカバー11に収容される。
【0040】
このように、動力伝達機構部の一部として、指針キャップ16a′に固設されたキャップギア15″を用いることにより、更にフロントカバーを薄型化することが可能になる。すなわち、図3及び図4で示した指針袴とよばれる指針軸部16bがここではなくなり、その分が薄型化に貢献している。勿論、複数のギアを含む動力伝達機構部による指針配置の自由度は維持される。
【0041】
また、ここでは、図示しないが、図3及び図4で示したギア13、14、15を用いず、指針軸部16bを直結するようにしてもよい。こうすることにより指針まわりの構造がより簡素化される。
【0042】
最後に、図6を用いて、本車両用表示装置の車両への取付例及び作用を説明する。図6は、図1の車両用表示装置が車室内に取り付けられた状態を示す断面図である。なお、図6において、図1及び図2と共通する部分には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図3において、フロントカバー11と本体ケース31とが一体化された本車両用表示装置は、メータフード61に取付けられている。このメータフード61はアーチ状をしており、フロント部のインストルメントパネル(単に、インパネともよぶ)71の一部を利用して形成されている。フロントカバー11の前方には、黒色系透明の樹脂製のスモークガラス51が取付けられている。
【0043】
この後方(ドライバ側からみて前方)には、***したインパネ71の一部に設けられた収容部71aに表示デバイス22が取り付けられている。詳しくは、収容部71aは最奥部が閉塞したトンネル状になっており、表示デバイス22はこの収容部71aの最奥部にその表示面が開口部を向くようにして取付けられている。表示デバイス22は、例えば、公知のLCD(液晶ディスプレイ)であり、例えば、ナビゲーションに関する各種キャラクタやワーニング意匠等を表示する。なお、表示デバイス22を含めて車両用表示装置とよんでもよい。
【0044】
このような構成において、ドライバシートに着座したドライバ等のアイポイントEPからは、R1で示すように、スモークガラス51、文字盤21のシースルー領域21a、本体ケース31のシースルー領域31a等を通して、表示デバイス22による表示情報が視認される。また、アイポイントEPからは、R2で示すように、スモークガラス51を通して、指針光源26からの光を受けてホットスタンプ層の色に基づいて光輝する指針16により指示されたアナログ表示情報も視認される。例えば、表示デバイス22にワーニング意匠41が表示されると、図2で示すような表示状態がアイポイントEPから視認される。
【0045】
したがって、指針16によるアナログ表示及び表示デバイス22による表示の両方に対して、ドライバのアイポイントEPからの視認性が非常によくなる。また、インパネ71に取り付ける表示デバイス22の交換も容易であるので、所望の表示デバイスを容易にアナログ表示に組み合わせることができる。例えば、車種や好みの差異によるバリエーションに容易に対応できる。更に、意匠的にも優れている。
【0046】
このように本実施形態によれば、簡易な構成でありながら、種々のバリエーションにも容易に対応でき、意匠的に優れ、表示内容の視認性にも優れ、かつコンパクトな車両用表示装置を得ることができる。
【0047】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、その要旨を変更しない範囲内で適宜変更が可能である。例えば、本発明は、タコメータのみならず、他のメータに種々の表示を組み合わせてもよい。また、表示デバイスによる表示内容も、ナビゲーションやワーニングのみならず、その他の車両情報やパーソナルユースに関するものであってもよい。更に、例えば、エコノミークラスの車種には、表示デバイスの替わりに、時計や静止画等をシースルー領域に割り当てるようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、文字盤21は、穴状もしくは透明のシースルー領域21a及びアナログ表示用の所定の表示意匠が形成されたアナログ表示領域21bを有する。これにより、指針16による表示意匠の指示によるアナログ表示を基本としながらも、シースルー領域21aを介して装置後方からの情報を装置前方に表示することが可能になる。したがって、アナログ表示のみならず様々な情報を装置前方に伝えることができる。
【0049】
請求項2記載の発明によれば、文字盤21は、装置後方からの情報を装置前方に通過させるための穴状もしくは透明のシースルー領域21aと、このシースルー領域21aを周回するように形成されてアナログ表示用の所定の表示意匠が形成されたアナログ表示領域21bとを有する。文字盤21の前面側には、指針16、ムーブメント12及び動力伝達機構部が配置されている。文字盤21の背面側には、指針16を光輝させるための光を出射する指針光源26が配置されている。指針16は、動力伝達機構部を介してムーブメント12から動力が伝達されてアナログ表示領域21bの所定の表示意匠を指示する。また、指針光源26からの光を受けて光輝する。これにより、指針16による表示意匠の指示によるアナログ表示を基本としながらも、シースルー領域21aを介して装置後方からの情報を装置前方に表示することが可能になる。したがって、アナログ表示のみならず様々な情報を装置前方に伝えることができる。意匠的にも非常に優れたものになる。更に、文字盤21の前面側に指針16、ムーブメント12及び動力伝達機構部が配置することにより、文字盤21が平板状になる。これにともない指針16も直線形状になる。したがって、各部の構造も簡素化されるため、コスト低減をもたらす。
【0050】
請求項3記載の発明によれば、シースルー領域21aを通して、ドライバのアイポイントから視認可能にシースルー領域21aの後方に配置された表示デバイス22を更に含むので、表示デバイス22による所望の情報をアナログ表示と共にドライバに伝えることが可能になる。
【0051】
請求項4記載の発明によれば、表示デバイス22は、車両のフロント部のインストルメントパネル71に取り付けられ、表示デバイス22以外は、アーチ状のメータフード61に取付けられているので、ドライバのアイポイントからの視認性が非常によくなる。また、インストルメントパネル71に取り付ける表示デバイス22の交換も容易であるので、所望の表示デバイスを容易にアナログ表示に組み合わせることができる。例えば、車種や好みの差異によるバリエーションに容易に対応できる。更に、意匠的にも優れている。
【0052】
請求項5記載の発明によれば、動力伝達機構部の一部として、指針キャップ16a′に固設されたキャップギア15″を含むので、指針配置の自由度を維持しつつも動力伝達機構部の簡素化の一助となる。
【0053】
請求項6記載の発明によれば、指針はムーブメント12に直結されてムーブメント12からの動力が伝達されるので、指針まわりの構造が簡素化される。
【0054】
請求項7記載の発明によれば、指針16及びムーブメント12は共に、前記動力伝達機構部13、14、15に対して、同じ側に配置されているので、指針16及びムーブメント12の高さが重なりあってこの部分が薄型化され、前方への出っ張りが抑えられる。したがって、小型化が促進されるうえ、意匠的にも優れたものとなる。また、出っ張りが抑えられるので、必要な情報の視認性も向上する。
【0055】
請求項8記載の発明によれば、フロントカバー11は、指針16の回動範囲外に対応した外形をしており、この回動範囲外に配置されているので、文字盤21の前方にムーブメント12及び動力伝達機構部を配置しつつも、コンパクトな車両用表示装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用表示装置の一実施形態を示す概略斜視図である。
【図2】本発明の車両用表示装置の一実施形態を示す平面図である。
【図3】図1の車両用表示装置の中央部付近における断面図である。
【図4】フロントカバー及びこれに関連する部位の他の実施形態を示す断面図である。
【図5】図5(A)は動力伝達機構部の一部としてキャップギアを用いた実施形態を示す要部断面図であり、図5(B)は図5(A)のキャップギアまわりを示す斜視図である。
【図6】図1の車両用表示装置が車室内に取り付けられた状態を示す断面図である。
【図7】従来のこの種の車両用表示装置の分解斜視図である。
【図8】図8(A)及び図8(B)は、図7の車両用表示装置がマルチ表示をしている状態を示す正面図である。
【符号の説明】
11 フロントカバー
12、12′ ムーブメント
13、13′ ムーブギア(動力伝達機構部)
14、14′ 中継ギア(動力伝達機構部)
15、15′ 指針ギア(動力伝達機構部)
16、16′ 指針
21、21′ 文字盤
21a、21a′ シースルー領域
31 本体ケース

Claims (8)

  1. 穴状もしくは透明のシースルー領域及びアナログ表示用の所定の表示意匠が形成されたアナログ表示領域を有する文字盤と、
    前記文字盤上を指針軸を中心にして所定の回動範囲内で回動して、前記表示意匠を指示する指針と、
    所定の制御信号に基づいて前記指針を回動させるムーブメントと、
    前記ムーブメントによる動力を前記指針に伝達する動力伝達機構部と、
    前記指針を光輝させるための光を出射する指針光源と、
    を含むことを特徴とする車両用表示装置。
  2. 穴状もしくは透明のシースルー領域と、このシースルー領域を周回するように形成されてアナログ表示用の所定の表示意匠が形成されたアナログ表示領域とを有する平板状の文字盤と、
    前記文字盤の前面側を指針軸を中心にして所定の回動範囲内で回動し、前記表示意匠を指示する指針と、
    前記文字盤の前面側に配置されたムーブメントと、
    前記文字盤の前面側に配置されて前記ムーブメントによる動力を前記指針に伝達する動力伝達機構部と、
    前記文字盤の背面側に配置されて前記指針を光輝させるための光を出射する指針光源と、
    を含むことを特徴とする車両用表示装置。
  3. 請求項1又は2記載の車両用表示装置において、
    前記シースルー領域を通して、ドライバのアイポイントから視認可能に前記シースルー領域の後方に配置された表示デバイス、
    を更に含むことを特徴とする車両用表示装置。
  4. 請求項3記載の車両用表示装置において、
    前記表示デバイスは、車両のフロント部のインストルメントパネルに取り付けられ、
    この表示デバイス以外は、アーチ状のメータフード部に取付けられている、
    ことを特徴とする車両用表示装置。
  5. 請求項1又は2記載の車両用表示装置において、
    前記動力伝達機構部の一部として、前記指針の指針キャップに固設されたキャップギア、
    を含むことを特徴とする車両用表示装置。
  6. 請求項1又は2記載の車両用表示装置において、
    前記動力伝達機構部を用いずに、前記指針は、前記ムーブメントに直結されて前記ムーブメントからの動力が伝達される、
    ことを特徴とする車両用表示装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用表示装置において、
    前記指針及び前記ムーブメントは共に、前記動力伝達機構部に対して、同じ側に配置されている、
    ことを特徴とする車両用表示装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の車両用表示装置において、
    前記ムーブメント、前記動力伝達機構部及び前記指針の基端部を覆うフロントカバーは、前記指針の回動範囲外に対応した外形をしており、この回動範囲外に配置されている、
    ことを特徴とする車両用表示装置。
JP2002223341A 2002-07-31 2002-07-31 車両用表示装置 Abandoned JP2004061424A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002223341A JP2004061424A (ja) 2002-07-31 2002-07-31 車両用表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002223341A JP2004061424A (ja) 2002-07-31 2002-07-31 車両用表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004061424A true JP2004061424A (ja) 2004-02-26

Family

ID=31943117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002223341A Abandoned JP2004061424A (ja) 2002-07-31 2002-07-31 車両用表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004061424A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010107267A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Yazaki Corp 車両用表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010107267A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Yazaki Corp 車両用表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6382127B2 (en) Display device
EP1724556B1 (en) Display device for vehicle
JP4805630B2 (ja) 表示装置
JP2015108623A (ja) 指針のハブにおける照明リング
JP4234040B2 (ja) 車両用表示装置
JP4650210B2 (ja) 車両用指針計器
JP2005274438A (ja) 車両用表示装置
KR101784732B1 (ko) 히든 포인터를 위한 자가 발광 디스플레이를 가지고 있는 얇은 게이지
JP3774424B2 (ja) 車両用表示装置
JP2002079848A (ja) 車両用計器及びそのフロントパネル
JP2006162569A (ja) 指針計器
JP4235002B2 (ja) 車両用表示装置
JP2004061424A (ja) 車両用表示装置
JP2006201140A (ja) 表示装置
JP4309647B2 (ja) 車両用表示装置
JP2007064806A (ja) 表示装置
JP2004069514A (ja) 車両用表示装置
JP2006214990A (ja) 車両用計器及び当該計器を備えたコンビネーションメータ
JP3872754B2 (ja) 車両用表示装置
JP4202744B2 (ja) 車両用表示装置
JP4287645B2 (ja) 車両用表示装置
JP2004093637A (ja) 表示装置
JP2008070162A (ja) 車両用計器
JP3806377B2 (ja) 車両用表示装置
JP2008281459A (ja) 表示装置及び文字板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20041126

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051128

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20051213

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A762 Written abandonment of application

Effective date: 20060209

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762