JP2004056252A - 複写装置および複写方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コピー倍率が縮小で指示された場合に、ライン・ドット抜けに起因して文字の一部や細い線が消えてしまうなどの不具合が発生することがある。
【解決手段】データ入力部11で入力したデータをユーザが指示したコピー倍率にしたがってデータ出力部14で出力するとともに、データ入力部11がデータを入力する際の入力解像度およびデータ出力部14がデータを出力する際の出力解像度のうちの少なくとも一方を可変とした複写装置において、コピー倍率が縮小で指示された場合に、データ出力部14の出力データ量がデータ入力部11の入力データ量以上となる条件で、入力解像度および出力解像度を設定する解像度制御部16を備えた構成とする。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写装置および複写方法に係り、より詳しくは、例えばスキャナで入力したデータをユーザが指示したコピー倍率にしたがってプリンタで出力する際に用いて好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来の複写装置の構成例を示すブロック図である。図示した複写装置は、データ入力部101と、指示受付部102と、画像編集処理部103と、データ出力部104と、画像編集制御部105とを備えた構成となっている。
【0003】
データ入力部101は、コピー対象となるデータを入力するものである。指示受付部102は、コピー処理に対してユーザからの指示(例えば、コピー倍率など)を受け付けるものである。画像編集処理部103は、指示受付部102で受け付けたユーザの指示にしたがって画像編集処理を行うものである。
【0004】
データ出力部104は、画像編集処理部103で画像編集処理(例えば、拡大縮小処理)したデータを出力するものである。画像編集制御部105は、指示受付部102で受け付けたユーザからの指示にしたがって画像編集処理部103で実行すべき画像編集の処理内容を判断し、この処理内容に応じて画像編集処理部103での画像編集処理を制御するものである。
【0005】
上記従来の複写装置によれば、種々の画像編集処理が可能である。画像編集処理装置として、例えば、特許第2903917号公報に記載された技術がある。この公報に記載の技術によれば、拡大縮小、解像度の変更、回転、合成、変形、色調あるいは明るさの補正などの各種の編集処理を効率良く迅速に行うことが可能である。
【0006】
また、近年においては、コピー機などの複写装置を利用するユーザの多様化に伴い、コピー処理の高速化と高精細化といった2つの要求を満たす必要が生じている。そこで、従来の複写装置では、データ入力部101でデータを入力する際の入力解像度およびデータ出力部104でデータを出力する際の出力解像度のいずれか一方または両方を可変(変更可能)な解像度可変機能を備えた装置も増えてきている。
【0007】
解像度可変機能を備えた複写装置において、コピー処理の高速化を優先する場合は解像度を低く設定し、コピー処理の高精細化を優先する場合は解像度を高く設定することにより、ユーザの多様化に適切に対応することが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の複写装置においては、ユーザの指示にしたがって縮小コピーを実施したときに、次のような不具合が生じることがあった。例えば、A4サイズの原稿に記録された画像データをA5サイズの用紙に縮小してコピーする場合、コピー倍率は70%で指示される。そうした場合、70%のコピー倍率に合わせて入力データを間引くものとすると、3〜4ラインに対して1ラインの割合でライン抜けが発生したり、3〜4ドットに対して1ドットの割合でドット抜けが発生したりする。そのため、実際に抜けたラインやドットに必要なデータが描かれていた場合、その部分が出力データから消えることになる。その結果、ライン・ドット抜けに起因して文字の一部や細い線が消えてしまうなどの不具合が発生する。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、コピー倍率が縮小で指示された場合でも、ライン・ドット抜けの発生を招くことなくコピー処理を行える複写装置および複写方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る複写装置は、データ入力手段で入力したデータをユーザが指示したコピー倍率にしたがってデータ出力手段で出力するとともに、データ入力手段がデータを入力する際の入力解像度およびデータ出力手段がデータを出力する際の出力解像度のうちの少なくとも一方を可変とした複写装置であって、コピー倍率が縮小で指示された場合に、データ出力手段の出力データ量がデータ入力手段の入力データ量以上となる条件で、入力解像度および出力解像度を設定する解像度制御手段を備えるものである。
【0011】
この複写装置においては、コピー倍率が縮小で指示された場合に、データ出力手段の出力データ量がデータ入力手段の入力データ量以上となる条件で、解像度制御手段が入力解像度および出力解像度を設定することにより、縮小コピーが実質的(データ量的)に等倍処理または拡大処理によって行われるようになる。そのため、データ入力手段で入力したデータを全て反映したかたちで、データ出力手段でデータを出力させることが可能となる。
【0012】
本発明に係る複写方法は、データ入力手段で入力したデータをユーザが指示したコピー倍率にしたがってデータ出力手段で出力する複写方法であって、データ入力手段がデータを入力する際の入力解像度およびデータ出力手段がデータを出力する際の出力解像度のうちの少なくとも一方を可変とし、コピー倍率が縮小で指示された場合に、データ出力手段の出力データ量がデータ入力手段の入力データ量以上となる条件で、入力解像度および出力解像度を設定するものである。
【0013】
この複写方法においては、コピー倍率が縮小で指示された場合に、データ出力手段の出力データ量がデータ入力手段の入力データ量以上となる条件で、入力解像度および出力解像度を設定することにより、縮小コピーが実質的(データ量的)に等倍処理または拡大処理によって行われるようになる。そのため、データ入力手段で入力したデータを全て反映したかたちで、データ出力手段でデータを出力させることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0015】
図1は本発明の実施形態に係る複写装置の構成例を示すブロック図である。図示した複写装置は、データ入力部11と、指示受付部12と、画像編集処理部13と、データ出力部14と、画像編集制御部15、解像度制御部16とを備えた構成となっている。
【0016】
データ入力部11は、コピー対象となるデータを入力するもので、より具体的には、原稿に記録された画像を光学的に読み取って画像データを生成する画像読取装置、さらに詳しくはスキャナなどによって構成されるものである。このデータ入力部11は、一体となった複写装置の一部である必要はなく、イメージスキャナのような単独のスキャナとして利用できるものでもよい。
【0017】
指示受付部12は、コピー処理に際してユーザからの指示(例えば、コピー倍率など)を受け付けるもので、より具体的には、入力操作機能を備えたユーザーインタフェース部、さらに詳しくは操作ボタンやディスプレイ部などを備えた操作盤(操作パネル)や、キーボード等の入力機器等によって構成されるものである。ちなみに、指示受付部12でユーザが何の設定や操作もせずにコピー開始を指示した場合は、予め用意されたデフォルト情報にしたがってコピー条件(解像度、コピー倍率など)の指示がなされる。この指示受付部12は、複写装置に付属の操作盤である必要はなく、単独の操作盤でもよいし、複写装置を構成するプリンタあるいはスキャナに付属の操作盤でもよい。
【0018】
画像編集処理部13は、指示受付部12で受け付けたユーザの指示にしたがって画像編集処理を行うものである。この画像編集処理部13で実行可能な画像編集処理の処理内容には、コピー倍率が縮小で指示された場合に適用されるサイズ縮小処理、コピー倍率が拡大で指示された場合に適用されるサイズ拡大処理を含み、その他の処理としては、色変換処理、回転処理、階調変換処理などが一例として挙げられる。
【0019】
サイズ縮小処理とは、データ入力部11で入力したデータを、それよりも小さなサイズのデータに縮小する処理をいい、サイズ拡大処理とは、データ入力部11で入力したデータを、それよりも大きなサイズのデータに拡大する処理をいう。具体例として、データ入力部11で入力したデータがA4サイズのデータである場合に、A4サイズのデータをそれよりも小さいサイズ(A5サイズなど)のデータに縮小する処理がサイズ縮小処理となり、A4サイズのデータをそれよりも大きいサイズ(例えば、B4サイズなど)のデータに拡大する処理がサイズ拡大処理となる。
【0020】
データ出力部14は、データ入力部11で入力しかつ画像編集処理部13で画像編集処理したデータを出力するもので、より具体的には、電子写真式やインクジェット式などの印刷方式に基づく印刷処理によって画像データを記録媒体(用紙等のシート)に印刷出力する画像出力装置、さらに詳しくは、印刷処理を実行するプリンタエンジンやその駆動制御用の回路等を含む印刷装置(プリンタ)によって構成されるものである。このデータ出力部14は、一体となった複写装置の一部である必要はなく、レーザプリンタやインクジェットプリンタなどの単独のプリンタとして利用できるものでもよい。
【0021】
画像編集制御部15は、指示受付部12で受け付けたユーザからの指示にしたがって画像編集処理部13で実行すべき画像編集の処理内容を判断し、この処理内容に応じて画像編集処理部13での画像編集処理を制御するものである。この画像編集制御部15では、例えば、カラーの縮小コピーを2階調のデータ出力部14で出力する場合、色変換処理を行うデータ量を減らすために、まず縮小処理をしてから色変換処理を行い、その後階調処理を行うなどの最適な処理手順を決定し、画像編集処理部13を制御する。
【0022】
また本実施形態の装置構成においては、データ入力部11がデータを入力する際の入力解像度およびデータ出力部14がデータを出力する際の出力解像度のうちの少なくとも一方を可変(変更可能)としている。入力解像度を可変する機能はデータ入力部11自身が備え、出力解像度を可変する機能はデータ出力部14自身が備えている。入力解像度は、例えばデータ入力部11がイメージスキャナで構成される場合に、イメージスキャナの読み取りの精度(読取解像度)を表すものとなる。出力解像度は、例えばデータ出力部14が電子写真式のレーザプリンタで構成される場合に、レーザプリンタの印刷の精度(印刷解像度)を表すものとなる。入力解像度および出力解像度は、いずれも1インチ(inch)当たりのドットの数(dpi;dots per inch)で表される。
【0023】
データ入力部11における入力解像度の可変機能は、例えばフラットベッドタイプのイメージスキャナでデータを入力する場合に、原稿の画像を主走査方向に読み取り走査するラインセンサの読取画素列の中で実際に画像の読み取りに寄与する読取画素を変更するとともに、原稿の画像を上記主走査方向に直交する副走査方向に読み取り走査する光学走査系の移動速度を変更することにより実現される。
【0024】
データ出力部14における出力解像度の可変機能は、例えば電子写真式のレーザプリンタでデータを出力する場合に、静電潜像の書き込みとトナーの現像が行われる像担持体(感光体等)の回転速度や、この像担持体に静電潜像を書き込む際のレーザの駆動周期を変更することにより実現される。
【0025】
解像度制御部16は、指示受付部12で受け付けたユーザからの指示にしたがって、データ入力部11がデータを入力する際の入力解像度およびデータ出力部14がデータを出力する際の出力解像度を設定するものである。解像度制御部16で設定した入力解像度および出力解像度は、データ入力部11およびデータ出力部14にそれぞれ与えられる。これにより、データ入力部11は、解像度制御部16から与えられた入力解像度にしたがってデータの入力を行い、データ出力部14は、解像度制御部16から与えられた出力解像度にしたがってデータの出力を行う。
【0026】
また、解像度制御部16は、入力解像度および出力解像度の設定に際して、指示受付部12で受け付けたユーザからの指示内容を参照するとともに、この指示内容としてコピー倍率が縮小で指示された場合に、データ出力部14の出力データ量がデータ入力部11の入力データ量以上となる条件で、入力解像度および出力解像度を設定する。データ出力部14の出力データ量とは、データ出力部14でデータを出力するときのデータ数をドット単位で表したもので、データ入力部11の入力データ量とは、データ入力部11でデータを入力するときのデータ数をドット単位で表したものである。したがって、出力データ量は上記出力解像度の高/低に応じて増/減し、入力データ量は上記入力解像度の高/低に応じて増/減するものとなる。
【0027】
次に、上記構成からなる複写装置の具体的な処理例について説明する。
【0028】
[第1処理例]
この第1処理例においては、データ入力部11の入力解像度を300dpi、600dpiの2段階に可変とするとともに、データ出力部14の出力解像度を300dpi、600dpiの2段階に可変とした場合の、解像度制御部16による処理手順を図2のフローチャートにしたがって説明する。
【0029】
先ず、ステップS21においては、指示受付部12で受け付けたユーザからの指示情報のうち、ユーザによって指示された解像度の情報を取得する。この解像度の情報は、入力解像度として指示されたものでもよいし、出力解像度として指示されたものでもよい。ここでは、ユーザによって指示された解像度の情報が600dpiで取得されたものとする。
【0030】
次に、ステップS22においては、指示受付部12で受け付けたユーザからの指示情報のうち、ユーザによって指示されたコピー倍率の情報を取得する。このコピー倍率の情報は、データ入力の対象となる画像データの見かけ上のデータサイズ(縦横サイズ)を基準サイズとし、この基準サイズに対して、データ出力の対象となる画像データの見かけ上のデータサイズ(縦横サイズ)がどの程度の倍率であるかを示す情報となる。よって、等倍の場合はコピー倍率が100%で指示される。また、データ入力に用いられる原稿のサイズがA4サイズで、データ出力に用いられる用紙のサイズがA5サイズである場合は、コピー倍率が70%で指示される。
【0031】
コピー倍率の情報は、予め用意された複数のコピー倍率の中からユーザが所望のコピー倍率を選択することで指示される場合もあるし、データ出力に用いられる用紙サイズや用紙トレイをユーザが選択することで、原稿サイズとの関係から自動的に指示される場合もある。また、複数枚の原稿に記録された各々の画像を1枚の用紙に並べて出力する場合に、その原稿サイズや用紙サイズから自動的にあるいはユーザの入力操作によって指示される場合もある。
【0032】
いずれの方式でコピー倍率を指示するにしても、実際にユーザによって指示されるコピー倍率は、「縮小」、「等倍」、「拡大」のいずれかに分類される。このうち、「縮小」とはコピー倍率が100%未満で指示された場合をいい、「等倍」とはコピー倍率が100%で指示された場合をいい、「拡大」とはコピー倍率が100%超で指示された場合をいう。具体例として、指示受付部12でユーザが選択可能なコピー倍率の範囲が50%以上、200%以下であるとすると、「縮小」とはコピー倍率が50%(最小コピー倍率)〜99%の範囲内で指示された場合をいい、「等倍」とはコピー倍率が100%で指示された場合をいい、「拡大」とはコピー倍率が101%〜200%(最大コピー倍率)の範囲内で指示された場合をいう。
【0033】
このようにして解像度とコピー倍率の情報を取得すると、これに続くステップS23においては、先のステップS22で取得したコピー倍率が縮小で指示されたものかどうかを判断する。ここでは、ステップS22で取得したコピー倍率が100%未満であった場合は縮小で指示されたと判断してステップS24に進み、それ以外の場合、つまりステップS22で取得したコピー倍率が100%または100%超であった場合(等倍または拡大で指示された場合)はステップS25に移行する。
【0034】
ステップS24においては、先のステップS21で取得した解像度(600dpi)の情報にかかわらず、入力解像度を300dpi、出力解像度を600dpi(入力解像度の2倍)に決定する。一方、ステップS25においては、先のステップS21で取得した解像度(600dpi)の情報にしたがって、入力解像度を600dpi、出力解像度を600dpiに決定する。
【0035】
その後、ステップS26においては、先のステップS24またはステップS25で決定した入力解像度にしたがってデータの入力を行うよう、データ入力部11に対して入力解像度の指示を与える。次いで、ステップS27においては、先のステップS24またはステップS25で決定した出力解像度にしたがってデータの出力を行うよう、データ出力部14に対して出力解像度の指示を与える。これにより、入力解像度および出力解像度の設定がなされる。
【0036】
以上の処理手順にしたがって解像度制御部16が入力解像度および出力解像度の設定を行うことにより、ユーザによってコピー倍率が縮小で指示された場合に、データ出力部14の出力データ量がデータ入力部11の入力データ量以上となる条件でコピー処理が行われるようになる。
【0037】
図3に具体的なコピー処理の一例を示す。図3においては、A4サイズの原稿31に記録された画像データを、A5サイズの用紙32に縮小コピーする場合を例示している。この場合、原稿31の向きと用紙32の向きは同一とする。そうすると、コピー倍率は70%の縮小で指示されるため、先の解像度制御部16による処理では入力解像度Rsが300dpi、出力解像度Rpが600dpiに設定される。ここで、A4サイズの原稿31は、幅Ws=210mm、高さHs=297mmであるため、入力解像度Rsを300dpiに設定すると、幅方向のデータ数(ドット数)は2480ドット、高さ方向のデータ数は3507ドットとなる。そのため、入力データ量は、2480ドット×3507ドットとなる。
【0038】
一方、A5サイズの用紙32は、幅Wp=148mm、高さHp=210mmであるため、出力解像度Rpを600dpiに設定すると、幅方向のデータ数は3496ドット、高さ方向のデータ数は4960ドットとなる。そのため、出力データ量は、3496ドット×4960ドットとなる。その結果、コピー倍率はA4サイズからA5サイズの縮小で指示されていても、入出力のデータ量で比較すると、2480ドット×3507ドットから3496ドット×4960ドットへと増えている。つまり、データ量的には、幅方向で2480ドットから3496ドット、高さ方向で3507ドットから4960ドットへの拡大処理となる。
【0039】
その結果、コピー倍率が縮小で指示された場合でも、データ入力部11で入力されたデータを全て反映したかたちで、データ出力部14によりデータを出力させることができる。そのため、ライン・ドット抜けの発生を招くことなく、コピー処理を行うことが可能となる。また、縮小コピーを実質的に拡大処理で代行できるようになるため、複写装置に縮小処理機能を持たせる必要がなくなる。これにより、縮小処理をソフトウェアで実現しているものでは、プログラムのメモリ量を削減することができる。また、縮小処理をハードウェアで実現しているものでは、ゲート数を減らすことができる。いずれにしてもコスト削減に大きく寄与するものとなる。
【0040】
なお、上記第1処理例では、入力解像度と出力解像度をそれぞれ300dpiと600dpiの2段階に可変できるものとしたが、これ以外の解像度(例えば、420dpi、720dpiなど)に可変できるものであってもよいし、入力解像度と出力解像度のいずれか一方のみを可変できるものであってもよい。ただし、コピー倍率が縮小で指示された場合は、データ出力部14の出力データ量がデータ入力部11の入力データ量以上となる条件を満たすように、入力解像度を出力解像度よりも低く設定する必要がある。
【0041】
また、上記図2に示す処理手順では、ステップS22で取得したコピー倍率が縮小で指示された場合のみステップS24に進むとしたが、これに限らず、ステップS22で取得したコピー倍率が縮小または拡大で指示された場合にステップS24に進むものとしてもよい。この理由は、ユーザによって指示されたコピー倍率が縮小/拡大のどちらであっても、実際のコピー処理ではデータ量的に拡大処理を適用できるためである。
【0042】
[第2処理例]
この第2処理例においては、データ入力部11の入力解像度およびデータ出力部14の出力解像度のうち、いずれか一方の解像度または両方の解像度を任意に可変とした場合の、解像度制御部16による処理手順を図4のフローチャートにしたがって説明する。
【0043】
先ず、ステップS41においては、指示受付部12で受け付けたユーザからの指示情報のうち、ユーザによって指示された解像度の情報を取得し、次いで、ステップS42においては、ユーザによって指示されたコピー倍率の情報を取得する。このステップS41,S42の処理は、上記第1処理例におけるステップS21,S22の処理と同様である。なお、ステップS41では、ユーザによって指示された解像度の情報が600dpiで取得されたものとする。
【0044】
次いで、ステップS43においては、先のステップS42で取得したコピー倍率が拡大/縮小で指示されたものかどうかを判断する。具体的な判断の仕方は上記第1処理例の場合と同様である。すなわち、ステップS42で取得したコピー倍率が、100%未満で指示された場合は縮小、100%で指示された場合は等倍、100%超で指示された場合は拡大と判断する。そして、縮小または拡大で指示された場合はステップS44に進み、等倍で指示された場合はステップS45に移行する。
【0045】
ステップS44においては、先のステップS41で取得した解像度(600dpi)の情報とステップS42で取得したコピー倍率の情報を用いて、最適な入力解像度および出力解像度を計算によって決定する。ここで記述する最適な入力解像度および出力解像度とは、データ入力部11で入力される入力データ量とデータ出力部14で出力される出力データ量がほぼ等しくなる条件を満たすものをいう。解像度を決定する際の具体的な計算方法については後段で詳しく述べる。一方、ステップS45においては、先のステップS41で取得した解像度(600dpi)の情報にしたがって、入力解像度を600dpi、出力解像度を600dpiに決定する。
【0046】
その後、ステップS46においては、先のステップS44またはステップS45で決定した入力解像度にしたがってデータの入力を行うよう、データ入力部11に対して入力解像度の指示を与える。次いで、ステップS47においては、先のステップS24またはステップS25で決定した出力解像度にしたがってデータの出力を行うよう、データ出力部14に対して出力解像度の指示を与える。これにより、入力解像度および出力解像度の設定がなされる。
【0047】
以上の処理手順にしたがって解像度制御部16が入力解像度および出力解像度の設定を行うことにより、ユーザによってコピー倍率が縮小または拡大で指示された場合に、データ出力部14の出力データ量がデータ入力部11の入力データ量とほぼ等しくなる条件(データ量的に等倍)でコピー処理が行われるようになる。
【0048】
ここで、具体的なコピー処理の一例として、上記図3に示すように、A4サイズの原稿31に記録された画像データを、A5サイズの用紙32に縮小コピーする場合を例示する。この場合、原稿31の向きと用紙32の向きは同一とする。そうすると、コピー倍率は70%の縮小で指示されるため、先の解像度制御部16による処理では、次のような計算方法に基づいて入力解像度Rsと出力解像度Rpが決定される。すなわち、A4サイズの原稿31は、幅Ws=210mm、高さHs=297mmとなるのに対し、A5サイズの用紙32は、幅Wp=148mm、高さHp=210mmとなる。そこで、データ出力部14の出力解像度RpをステップS41で取得した解像度に合わせて600dpiにすると、幅方向のデータ数(ドット数)は3496ドット、高さ方向のデータ数は4960ドットとなる。
【0049】
これに対して、入力データ量と出力データ量が互いに等しくなるようにするには、A4サイズの原稿31で幅方向のデータ数を出力側と同じ3496ドット、高さ方向のデータ数を出力側と同じ4960ドットに合わせる必要がある。そのため、データ入力部11の入力解像度Rsは、幅方向に関してはRs≒3496×25.4÷210の計算式、高さ方向に関してはRs≒4960×25.4÷297の計算式を適用することにより、425dpiに決定される。この縮小コピーの場合は、上記第1処理例と同様に入力解像度(本処理例では425dpi)が出力解像度(本処理例では600dpi)よりも低く設定される。
【0050】
このようにデータ入力部11の入力解像度Rsとデータ出力部14の出力解像度Rpを決定し、この決定した解像度Rs,Rpにしたがってデータの入力(読み取り)および出力(印刷)を行うことにより、データ出力部14の出力データ量とデータ入力部11の入力データ量がほぼ等しくなる。つまり、ユーザが指示したコピー倍率が縮小であっても、上記の計算方法にしたがって入力解像度と出力解像度を最適化することにより、実際のコピー処理では、データ量的に等倍処理が適用されることになる。
【0051】
その結果、コピー倍率が縮小で指示された場合でも、データ入力部11で入力されたデータを全て反映したかたちで、データ出力部14によりデータを出力させることができる。そのため、ライン・ドット抜けの発生を招くことなく、コピー処理を行うことが可能となる。
【0052】
また、コピー倍率が拡大で指示された場合にも、上記同様の計算方法にしたがって入力解像度と出力解像度を最適化することにより、データ量的に等倍処理を適用することができる。具体例として、A5サイズからA4サイズへの拡大コピー(コピー倍率141%)が指示された場合は、入力解像度Rsを600dpi、出力解像度Rpを425dpiに設定することにより、入力データ量と出力データ量がほぼ等しくなるため、実質的に等倍処理が適用される。
【0053】
これにより、縮小コピーと拡大コピーを含めて、全てのコピー処理を等倍処理で代行できるようになるため、複写装置に拡大縮小処理機能を持たせる必要がなくなる。その結果、拡大縮小処理をソフトウェアで実現しているものではプログラムのメモリ量を削減することができ、拡大縮小処理をハードウェアで実現しているものではゲート数を減らすことができるため、大幅なコスト削減を図ることが可能となる。また、拡大縮小処理におけるメモリコピーが発生しないため、コピー処理の高速化を実現することが可能となる。
【0054】
なお、上記図4に示す処理手順では、ステップS42で取得したコピー倍率が縮小または拡大で指示された場合にステップS44に進むとしたが、これに限らず、コピー倍率が縮小で指示された場合のみステップS44に進み、コピー倍率が等倍または拡大で指示された場合はステップS45に移行するものとしてもよい。
【0055】
また、本発明に係る複写装置は、データ入力部11となるイメージスキャナと、データ出力部14となるプリンタと、それらを制御するデバイスドライバ(画像編集処理機能、解像度制御機能を有する)を組み込んだホスト装置(パーソナルコンピュータ等)によって構成することも可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、コピー倍率が縮小で指示された場合に、データ出力手段の出力データ量がデータ入力手段の入力データ量以上となる条件で、入力解像度および出力解像度を設定することにより、データ入力手段で入力されたデータを全て反映したかたちで、データ出力手段によりデータを出力させることができる。そのため、コピー倍率が縮小で指示された場合でも、ライン・ドット抜けの発生を招くことなく、適切にコピー処理を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る複写装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る複写装置の第1処理例を説明するフローチャートである。
【図3】具体的な処理例を説明する図である。
【図4】本発明の実施形態に係る複写装置の第2処理例を説明するフローチャートである。
【図5】従来の複写装置の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
11…データ入力部、12…指示受付部、13…画像編集処理部、14…データ出力部、15…画像編集制御部、16…解像度制御部

Claims (5)

  1. データ入力手段で入力したデータをユーザが指示したコピー倍率にしたがってデータ出力手段で出力するとともに、前記データ入力手段がデータを入力する際の入力解像度および前記データ出力手段がデータを出力する際の出力解像度のうちの少なくとも一方を可変とした複写装置であって、
    前記コピー倍率が縮小で指示された場合に、前記データ出力手段の出力データ量が前記データ入力手段の入力データ量以上となる条件で、前記入力解像度および前記出力解像度を設定する解像度制御手段を備える
    ことを特徴とする複写装置。
  2. 前記解像度制御手段は、前記コピー倍率が縮小で指示された場合に、前記入力解像度を前記出力解像度よりも低く設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の複写装置。
  3. 前記解像度制御手段は、前記コピー倍率が縮小で指示された場合に、前記データ出力手段の出力データ量と前記データ入力手段の入力データ量がほぼ等しくなる条件で、前記入力解像度および前記出力解像度を設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の複写装置。
  4. 前記解像度制御手段は、前記コピー倍率が縮小または拡大で指示された場合に、前記データ出力手段の出力データ量と前記データ入力手段の入力データ量がほぼ等しくなる条件で、前記入力解像度および前記出力解像度を設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の複写装置。
  5. データ入力手段で入力したデータをユーザが指示したコピー倍率にしたがってデータ出力手段で出力する複写方法であって、
    前記データ入力手段がデータを入力する際の入力解像度および前記データ出力手段がデータを出力する際の出力解像度のうちの少なくとも一方を可変とし、
    前記コピー倍率が縮小で指示された場合に、前記データ出力手段の出力データ量が前記データ入力手段の入力データ量以上となる条件で、前記入力解像度および前記出力解像度を設定する
    ことを特徴とする複写方法。
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