JP2004052142A - 特殊加工糸 - Google Patents
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Abstract
【課題】スエード調の風合に加え、優れた光沢感を有する布帛を得るのに好適な加工糸を提供する。
【解決手段】単糸繊度が1dtex以下である合成繊維極細フィラメント糸と該合成繊維極細フィラメント糸よりも沸騰水収縮率が5%以上大きく単糸繊度が5デシテックス以上である合成繊維ブライトフィラメント糸との混繊交絡糸であって、合成繊維ブライトフィラメント糸の質量比が30〜70%で、かつ交絡数が50〜200ケ/mである。
【選択図】 図1
【解決手段】単糸繊度が1dtex以下である合成繊維極細フィラメント糸と該合成繊維極細フィラメント糸よりも沸騰水収縮率が5%以上大きく単糸繊度が5デシテックス以上である合成繊維ブライトフィラメント糸との混繊交絡糸であって、合成繊維ブライトフィラメント糸の質量比が30〜70%で、かつ交絡数が50〜200ケ/mである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スエ−ド調の風合に加え、優れた光沢感を有する布帛を得るのに好適な交絡糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、高収縮性糸条と低収縮性糸条との混繊糸は、多数提案され知られている。例えば、特公昭61−13009号公報には、両成分の収縮率と交絡数を適性化することにより、シボや霜降り調の染斑が発生せず、嵩高性の改善された布帛が得られることが記載されている。また、特開平7−331545号公報には、沸騰水収縮率の小さい非捲縮マイクロファイバー糸条と沸騰水収縮率の大きい非捲縮糸条とのポリエステル混繊糸により、ふくらみ感があり、ソフトで腰張り感もあり、かつシルキー感を呈する布帛の得られることが記載されている。このポリエステル混繊糸は、布帛の各種の設計要件を適性化することにより、布帛形成後の染色仕上工程における熱処理により、沸騰水収縮率の大きい非捲縮糸条を収縮させて、緻密で締まった構造にすると同時に沸騰水収縮率の小さいマイクロファイバーを布帛の表面に浮き出させてスエード調のソフトタッチをもたらすことができるものである。
【0003】
また、特開2001−146658号公報には、高収縮性ポリエステルフィラメント糸とキュプラレーヨンフィラメント糸等のフィブリル化可能繊維との混繊糸を用いた布帛を加工中の収縮により緻密構造にすると共に表面をフィブリル化した、表面が極端に微細な繊維で覆われていて、張り腰のある有毛調布帛が開示されている。
上記の特開平7−331545号公報や特開2001−146658号公報の記載の技術は、布帛の設計要件を適性化することにより、スエード調の風合を得ることができるものであるが、昨今の消費者ニーズの多様化からスエード調の風合に加え優れた光沢感を表現できる新規な加工糸が要望されている。布帛に光沢感をもたらすためには、上記のような技術において、低収縮性糸条のラスターを合成繊維において通常用いられているセミダルからブライトに変更する方法が試みられるが、低収縮糸条の単糸繊度が小さい場合には、表面に位置する糸条がブライトであるにもかかわらずナチュラルな表面光沢を表現することができない。光沢感を強調するために低収縮糸条の単糸繊度を大きくすると、表面タッチが粗硬なものとなりスエード調風合を得ることができなくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の現状を鑑みてなされたものであり、スエード調の風合に加え、優れた光沢感を有する布帛を得るのに好適な加工糸を提供することを技術的な課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するものであり、単糸繊度が1デシテックス以下である合成繊維極細フィラメント糸と該合成繊維極細フィラメント糸よりも沸騰水収縮率が大きく単糸繊度が5デシテックス以上である合成繊維ブライトフィラメント糸との混繊交絡糸であって、合成繊維ブライトフィラメント糸の質量比が30〜70%で、かつ交絡数が50〜200ケ/mであることを特徴とする特殊加工糸、合成繊維極細フィラメント糸と合成繊維ブライトフィラメント糸の沸騰水収縮率の差が5%以上である上記の特殊加工糸、及び合成繊維極細フィラメント糸が捲縮加工である上記の特殊加工糸を要旨とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の特殊加工糸は、合成繊維極細フィラメント糸と合成繊維ブライトフィラメント糸とが混繊交絡してなる混繊交絡糸である。両方の合成繊維は、繊維形成性重合体を製糸することにより得られる繊維であって、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリオレフィン系繊維、アクリル系繊維等のいずれであってもよく、両者が同系の繊維であっても、異系の繊維であってもよいが、両者共にポリエステル系繊維であるのが好ましい。
【0007】
本発明の特殊加工糸を構成する一方の糸条である合成繊維極細フィラメント糸は、構成するフィラメントの単糸繊度が1デシテックス以下である。この糸条の単糸繊度を1デシテックス以下とすることにより、本発明の加工糸を用いた布帛にスエード調のソフトタッチをもたらすことができる。また、よりソフト風合を得ることができるように、合成繊維極細フィラメント糸は、仮撚捲縮加工等が施された捲縮加工糸であるのが好ましい。
合成繊維極細フィラメント糸のラスターは、ブライト、セミダル、フルダルのいずれであってもよい。合成繊維極細フィラメント糸は単糸繊度が小さいために、光の乱反射により、ブライトであっても、ブライト効果が出にくいので、セミダルであるのが好ましい。
本発明の特殊加工糸を構成する今一方の糸条である合成繊維ブライトフィラメント糸よりも低収縮性能の糸条であり、沸騰水収縮率は5%以下であるのが好ましい。
また、この合成繊維極細フィラメント糸は、アルカリ易溶性ポリマー等の易溶性ポリマーを接合剤として複合紡糸され、布帛形成後のアルカリ処理等の易溶性ポリマー除去処理により1デシテックス以下の繊度のフィラメントに分割される分割型フィラメント糸や、非相溶性重合体同志を接合して複合紡糸し、後工程における物理的作用等により1デシテックス以下の繊度のフィラメントに分割される分割型フィラメント糸であってもよい。
【0008】
本発明の特殊加工糸を構成する今一方の糸条である合成繊維ブライトフィラメント糸は、繊維製造時に艶消し剤が使用されていない繊維である。合成繊維用の艶消し剤としては、通常酸化チタンが使用されているが、ブライトフィラメント糸の場合にも製糸性を維持するために酸化チタンが極少量、例えば0.05%以下、使用される場合がある。本発明における合成繊維ブライトフィラメント糸は、酸化チタンを含有していないのが好ましいが、製糸性の観点から酸化チタンが極少量使用されている合成繊維ブライトフィラメント糸であってもよい。
【0009】
合成繊維ブライトフィラメント糸を構成するフィラメントの単糸繊度は、5デシテックス以上である。この糸条の単糸繊度を5デシテックス以上にするのは、その優れた光沢感を生かし、張り・腰のある布帛を得ることができるようにするためである。この糸条の単糸繊度が大きすぎると、布帛が硬いものとなってしまう可能性が大きくなるので、20デシテックス以下であるのが好ましい。この糸条の構成フィラメントの断面は、丸断面であってもよいが、より優れた光沢感が得られるように異形断面、特に3葉断面であるのが好ましい。
【0010】
合成繊維ブライトフィラメント糸は、前記の合成繊維極細フィラメント糸より沸騰水収縮率が大きい糸条である。合成繊維ブライトフィラメント糸と合成繊維極細フィラメント糸の沸騰水収縮率の差は、5%以上であるのが好ましい。また合成繊維ブライトフィラメント糸の沸騰水収縮率は、10%以上であるのが好ましい。このように合成繊維極細フィラメント糸より合成繊維ブライトフィラメント糸の収縮特性を大きくしておくと、布帛形成後の熱処理により、極細フィラメントが布帛の表面に多く出てソフトタッチが得られ、布帛の組織を緻密なものとして張り・腰のあるスエード調の風合が得られるようになる。
【0011】
本発明の特殊加工糸は、上記の合成繊維極細フィラメント糸と合成繊維ブライトフィラメント糸とが混繊交絡されてなる混繊交絡糸であって、合成繊維ブライトフィラメント糸の加工糸全体に占める比率が質量比で30〜70%であり、交絡数が50〜200ケ/mである。
【0012】
合成繊維ブライトフィラメント糸の比率を30〜70%にすることにより、布帛に張り・腰をもたらすと共にナチュラルな光沢感を表現させることができるようになる。合成繊維ブライトフィラメント糸の比率が70%を超えると硬くゴワゴワとした風合となり、スエード調風合を得ることができない。逆に30%未満では、光沢感がすくなくなり、張り・腰も不足したものとなる。
【0013】
本発明の加工糸の交絡数が50〜200ケ/m、好ましくは80〜150ケ/mであると、布帛製造時における工程通過性が良好となると共に仕上加工工程における熱処理時に異収縮効果が充分に発揮され目的とするスエード調風合を得ることができる。交絡数が50ケ/m未満であると、両糸条の交絡が弱く、フィラメントがばらけやすいため巻取りボビンからの解舒性や工程通過性が悪くなる。交絡数が200ケ/mを超えると強固な交絡糸となり、異収縮効果の発現が弱くなり硬い風合のものとなってしまう。
【0014】
本発明の特殊加工糸の製造方法の一例を図1に示す。図1において、合成繊維極細フィラメント糸Aは、第1給糸ローラ1により仮撚域に供給され、第1引取りローラ5との間でヒータ3と施撚体4とによって仮撚捲縮加工が施されて捲縮加工糸となり流体撹乱処理域に導かれる。一方、合成繊維ブライトフィラメント糸Bは、第2給糸ローラ2により流体撹乱処理域に供給され、捲縮加工糸と共に流体噴射ノズル6に導かれる。捲縮加工された合成繊維極細フィラメント糸と合成繊維ブライトフィラメント糸は流体噴射ノズル内で流体撹乱処理が施され混繊交絡糸となり、第2引取りローラ7を経て捲取りローラ8によりパッケージ9に捲取られる。
【0015】
この製造方法において、仮撚加工方式は特に限定されるものではなく、摩擦式、スピンドル式、エアー仮撚式等を採用することができる。また流体撹乱処理で使用する流体噴射ノズルも特に限定されるものではなく、ループ毛羽と交絡を同時に付与できるタスランノズルや交絡のみを付与できるインターレースノズルを挙げることができる。さらに流体撹乱処理時の各糸条のオーバーフィード率も特に限定されるものではないが、合成繊維極細フィラメント糸のオーバーフィード率を合成繊維ブライトフィラメント糸と同一もしくはより大きくするとスエード調風合を強調する上で好ましい。
【0016】
本発明の特殊加工糸は、織物や編物等の布帛を構成する糸条として用いることができる。布帛を製造するに際して他の糸条を混用しても差し支えない。布帛の仕上加工における注意点としては、各糸条の熱収縮率差を充分に生かす熱処理を行なうことが重要である。仕上工程において最初に熱処理を受ける工程で熱収縮率差を充分に生かす条件に設定する。すなわち最初に熱処理を受ける工程ではできるだけ布帛に張力がかからない状態でできるだけ高い温度で熱処理を行なうのが好ましい。
【0017】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。実施例における評価は次の方法により行った。
(1)沸騰水収縮率
JIS L1090に準じて測定した。
(2)質量比
試料全体の質量Mを測定後、分繊針を用いて糸条の絡み部を解き、合成繊維ブライトフィラメント糸のみの質量Nを測定し、下式で質量比を算出する。これを5回繰り返して、それらの平均値を算出して質量比とする。
質量比(%)=(N/M)×100
(3)交絡数
試料に0.1g/デシテックスの荷重をかけて1m間隔のマーキングを付ける。この試料を水に浮かべてマーキング間の交絡部をカウントする。これを5回繰り返して、それらの平均値を算出して交絡数とする。
(4)織物の評価
織物の光沢感を目視で、スエード感を触感で判定し、〇:優れている、×:劣っているの2段階で評価した。
【0018】
実施例1
合成繊維ブライトフィラメント糸として、酸化チタンを含有していないポリエチレンテレフタレートからなる断面が3葉断面であるポリエステルブライトフィラメント糸66デシテックス/8フィラメント(単糸繊度8.3デシテックス)を用い、合成繊維極細フィラメント糸用の供給糸としてポリエチレンテレフタレート高配向未延伸糸90デシテックス/168フィラメント(仮撚加工後の単糸繊度0.44デシテックス)を用いて、図1に示した製造工程で、表1に記載した条件にてポリエチレンテレフタレート高配向未延伸糸の仮撚捲縮加工と2種のマルチフィラメント糸の混繊交絡とを行い、トータル繊度が137デシテックス、フィラメント数が172フィラメント、合成繊維ブライトフィラメント糸の質量比45.8%、交絡数105ケ/mである本発明の特殊加工糸を得た。
得られた加工糸を経糸として用い、緯糸としてセミダルポリエステルフィラメント糸84デシテックス/36フィラメントにS1500t/m、Z1500t/mで追撚熱セットした撚糸を2本交互に用いて、経糸密度210本/吋、緯糸密度85本/吋で8枚朱子組織の織物を製織し、精練、プレセットを行った後、320メッシュのサンドペーパーでカバーされた1本ロール型エメリー起毛機(和歌山鉄工株式会社製)を用いて起毛し、8枚朱子組織の起毛織物を得た。
【0019】
実施例2
実施例1において、仮撚加工域の施撚体を使用せずに熱延伸処理のみ行うこと以外は実施例1と同様にして、実施例2の加工糸を得た。
【0020】
比較例1
実施例1において用いたポリエチレンテレフタレート高配向未延伸糸90デシテックス/168フィラメント(仮撚加工後の単糸繊度0.44デシテックス)に替えて、ポリエチレンテレフタレート高配向未延伸糸90デシテックス/60フィラメント(仮撚加工後の単糸繊度1.22デシテックス)を用いること以外は実施例1と同様にして比較例1の加工糸を得た。
【0021】
比較例2
実施例1において用いたポリエステルブライトフィラメント糸66デシテックス/6フィラメント(単糸繊度11デシテックス)に替えて、ポリエステルブライトフィラメント糸66デシテックス/16フィラメント(単糸繊度4.1デシテックス)を用いること以外は実施例1と同様にして比較例2の加工糸を得た。
【0022】
比較例3
実施例1にて用いたポリエステルブライトフィラメント糸66デシテックス/6フィラメント(単糸繊度11デシテックス)に替えて、ポリエステルブライトフィラメント糸190デシテックス/12フィラメント(単糸繊度15.8デシテックス)を用いること以外は実施例1と同様にして比較例3の加工糸を得た。
得られた実施例1〜2及び比較例1〜3の加工糸の特性及び織物の評価結果を併せて表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
表1から明らかなように、本発明による実施例1及び実施例2の加工糸は、熱処理により合成繊維ブライトフィラメント糸が芯側にいき、極細フィラメント糸が表面に浮き出た形態になるため、この加工糸を用いた織物は、起毛斑の発生もなく品質の安定したものであり、スエード調の風合を有すると共にナチュラルな光沢感を有するものであった。これに対して、比較例1は、表面に来る繊維の単糸繊度が大きいため、表面タッチの租硬なものであった。比較例2は、ブライトフィラメント糸の単糸繊度が小さいため、光沢感の不足した織物となった。比較例3は、単糸繊度の大きいブライトフィラメント糸の比率が大きいため、風合の硬い織物となり、またこのブライトフィラメント糸の一部も起毛によりフィラメントが切断され、起毛斑も発生していた。
【0025】
【発明の効果】
本発明の特殊加工糸は、上述した構成を有するので、布帛を形成する工程でトラブルが発生せず、得られた布帛に、優れたスエ−ド調の風合と優れた光沢感を表現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の特殊加工糸の製造工程の一例を示す図である。
【符号の説明】
A 合成繊維極細フィラメント糸
B 合成繊維ブライトフィラメント糸
1 第1給糸ローラ
2 第2給糸ローラ
3 ヒータ
4 施撚体
5 第1引取りローラ
6 流体噴射ノズル
7 第2引取りローラ
8 捲取りローラ
9 パッケージ
【発明の属する技術分野】
本発明は、スエ−ド調の風合に加え、優れた光沢感を有する布帛を得るのに好適な交絡糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、高収縮性糸条と低収縮性糸条との混繊糸は、多数提案され知られている。例えば、特公昭61−13009号公報には、両成分の収縮率と交絡数を適性化することにより、シボや霜降り調の染斑が発生せず、嵩高性の改善された布帛が得られることが記載されている。また、特開平7−331545号公報には、沸騰水収縮率の小さい非捲縮マイクロファイバー糸条と沸騰水収縮率の大きい非捲縮糸条とのポリエステル混繊糸により、ふくらみ感があり、ソフトで腰張り感もあり、かつシルキー感を呈する布帛の得られることが記載されている。このポリエステル混繊糸は、布帛の各種の設計要件を適性化することにより、布帛形成後の染色仕上工程における熱処理により、沸騰水収縮率の大きい非捲縮糸条を収縮させて、緻密で締まった構造にすると同時に沸騰水収縮率の小さいマイクロファイバーを布帛の表面に浮き出させてスエード調のソフトタッチをもたらすことができるものである。
【0003】
また、特開2001−146658号公報には、高収縮性ポリエステルフィラメント糸とキュプラレーヨンフィラメント糸等のフィブリル化可能繊維との混繊糸を用いた布帛を加工中の収縮により緻密構造にすると共に表面をフィブリル化した、表面が極端に微細な繊維で覆われていて、張り腰のある有毛調布帛が開示されている。
上記の特開平7−331545号公報や特開2001−146658号公報の記載の技術は、布帛の設計要件を適性化することにより、スエード調の風合を得ることができるものであるが、昨今の消費者ニーズの多様化からスエード調の風合に加え優れた光沢感を表現できる新規な加工糸が要望されている。布帛に光沢感をもたらすためには、上記のような技術において、低収縮性糸条のラスターを合成繊維において通常用いられているセミダルからブライトに変更する方法が試みられるが、低収縮糸条の単糸繊度が小さい場合には、表面に位置する糸条がブライトであるにもかかわらずナチュラルな表面光沢を表現することができない。光沢感を強調するために低収縮糸条の単糸繊度を大きくすると、表面タッチが粗硬なものとなりスエード調風合を得ることができなくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の現状を鑑みてなされたものであり、スエード調の風合に加え、優れた光沢感を有する布帛を得るのに好適な加工糸を提供することを技術的な課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するものであり、単糸繊度が1デシテックス以下である合成繊維極細フィラメント糸と該合成繊維極細フィラメント糸よりも沸騰水収縮率が大きく単糸繊度が5デシテックス以上である合成繊維ブライトフィラメント糸との混繊交絡糸であって、合成繊維ブライトフィラメント糸の質量比が30〜70%で、かつ交絡数が50〜200ケ/mであることを特徴とする特殊加工糸、合成繊維極細フィラメント糸と合成繊維ブライトフィラメント糸の沸騰水収縮率の差が5%以上である上記の特殊加工糸、及び合成繊維極細フィラメント糸が捲縮加工である上記の特殊加工糸を要旨とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の特殊加工糸は、合成繊維極細フィラメント糸と合成繊維ブライトフィラメント糸とが混繊交絡してなる混繊交絡糸である。両方の合成繊維は、繊維形成性重合体を製糸することにより得られる繊維であって、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリオレフィン系繊維、アクリル系繊維等のいずれであってもよく、両者が同系の繊維であっても、異系の繊維であってもよいが、両者共にポリエステル系繊維であるのが好ましい。
【0007】
本発明の特殊加工糸を構成する一方の糸条である合成繊維極細フィラメント糸は、構成するフィラメントの単糸繊度が1デシテックス以下である。この糸条の単糸繊度を1デシテックス以下とすることにより、本発明の加工糸を用いた布帛にスエード調のソフトタッチをもたらすことができる。また、よりソフト風合を得ることができるように、合成繊維極細フィラメント糸は、仮撚捲縮加工等が施された捲縮加工糸であるのが好ましい。
合成繊維極細フィラメント糸のラスターは、ブライト、セミダル、フルダルのいずれであってもよい。合成繊維極細フィラメント糸は単糸繊度が小さいために、光の乱反射により、ブライトであっても、ブライト効果が出にくいので、セミダルであるのが好ましい。
本発明の特殊加工糸を構成する今一方の糸条である合成繊維ブライトフィラメント糸よりも低収縮性能の糸条であり、沸騰水収縮率は5%以下であるのが好ましい。
また、この合成繊維極細フィラメント糸は、アルカリ易溶性ポリマー等の易溶性ポリマーを接合剤として複合紡糸され、布帛形成後のアルカリ処理等の易溶性ポリマー除去処理により1デシテックス以下の繊度のフィラメントに分割される分割型フィラメント糸や、非相溶性重合体同志を接合して複合紡糸し、後工程における物理的作用等により1デシテックス以下の繊度のフィラメントに分割される分割型フィラメント糸であってもよい。
【0008】
本発明の特殊加工糸を構成する今一方の糸条である合成繊維ブライトフィラメント糸は、繊維製造時に艶消し剤が使用されていない繊維である。合成繊維用の艶消し剤としては、通常酸化チタンが使用されているが、ブライトフィラメント糸の場合にも製糸性を維持するために酸化チタンが極少量、例えば0.05%以下、使用される場合がある。本発明における合成繊維ブライトフィラメント糸は、酸化チタンを含有していないのが好ましいが、製糸性の観点から酸化チタンが極少量使用されている合成繊維ブライトフィラメント糸であってもよい。
【0009】
合成繊維ブライトフィラメント糸を構成するフィラメントの単糸繊度は、5デシテックス以上である。この糸条の単糸繊度を5デシテックス以上にするのは、その優れた光沢感を生かし、張り・腰のある布帛を得ることができるようにするためである。この糸条の単糸繊度が大きすぎると、布帛が硬いものとなってしまう可能性が大きくなるので、20デシテックス以下であるのが好ましい。この糸条の構成フィラメントの断面は、丸断面であってもよいが、より優れた光沢感が得られるように異形断面、特に3葉断面であるのが好ましい。
【0010】
合成繊維ブライトフィラメント糸は、前記の合成繊維極細フィラメント糸より沸騰水収縮率が大きい糸条である。合成繊維ブライトフィラメント糸と合成繊維極細フィラメント糸の沸騰水収縮率の差は、5%以上であるのが好ましい。また合成繊維ブライトフィラメント糸の沸騰水収縮率は、10%以上であるのが好ましい。このように合成繊維極細フィラメント糸より合成繊維ブライトフィラメント糸の収縮特性を大きくしておくと、布帛形成後の熱処理により、極細フィラメントが布帛の表面に多く出てソフトタッチが得られ、布帛の組織を緻密なものとして張り・腰のあるスエード調の風合が得られるようになる。
【0011】
本発明の特殊加工糸は、上記の合成繊維極細フィラメント糸と合成繊維ブライトフィラメント糸とが混繊交絡されてなる混繊交絡糸であって、合成繊維ブライトフィラメント糸の加工糸全体に占める比率が質量比で30〜70%であり、交絡数が50〜200ケ/mである。
【0012】
合成繊維ブライトフィラメント糸の比率を30〜70%にすることにより、布帛に張り・腰をもたらすと共にナチュラルな光沢感を表現させることができるようになる。合成繊維ブライトフィラメント糸の比率が70%を超えると硬くゴワゴワとした風合となり、スエード調風合を得ることができない。逆に30%未満では、光沢感がすくなくなり、張り・腰も不足したものとなる。
【0013】
本発明の加工糸の交絡数が50〜200ケ/m、好ましくは80〜150ケ/mであると、布帛製造時における工程通過性が良好となると共に仕上加工工程における熱処理時に異収縮効果が充分に発揮され目的とするスエード調風合を得ることができる。交絡数が50ケ/m未満であると、両糸条の交絡が弱く、フィラメントがばらけやすいため巻取りボビンからの解舒性や工程通過性が悪くなる。交絡数が200ケ/mを超えると強固な交絡糸となり、異収縮効果の発現が弱くなり硬い風合のものとなってしまう。
【0014】
本発明の特殊加工糸の製造方法の一例を図1に示す。図1において、合成繊維極細フィラメント糸Aは、第1給糸ローラ1により仮撚域に供給され、第1引取りローラ5との間でヒータ3と施撚体4とによって仮撚捲縮加工が施されて捲縮加工糸となり流体撹乱処理域に導かれる。一方、合成繊維ブライトフィラメント糸Bは、第2給糸ローラ2により流体撹乱処理域に供給され、捲縮加工糸と共に流体噴射ノズル6に導かれる。捲縮加工された合成繊維極細フィラメント糸と合成繊維ブライトフィラメント糸は流体噴射ノズル内で流体撹乱処理が施され混繊交絡糸となり、第2引取りローラ7を経て捲取りローラ8によりパッケージ9に捲取られる。
【0015】
この製造方法において、仮撚加工方式は特に限定されるものではなく、摩擦式、スピンドル式、エアー仮撚式等を採用することができる。また流体撹乱処理で使用する流体噴射ノズルも特に限定されるものではなく、ループ毛羽と交絡を同時に付与できるタスランノズルや交絡のみを付与できるインターレースノズルを挙げることができる。さらに流体撹乱処理時の各糸条のオーバーフィード率も特に限定されるものではないが、合成繊維極細フィラメント糸のオーバーフィード率を合成繊維ブライトフィラメント糸と同一もしくはより大きくするとスエード調風合を強調する上で好ましい。
【0016】
本発明の特殊加工糸は、織物や編物等の布帛を構成する糸条として用いることができる。布帛を製造するに際して他の糸条を混用しても差し支えない。布帛の仕上加工における注意点としては、各糸条の熱収縮率差を充分に生かす熱処理を行なうことが重要である。仕上工程において最初に熱処理を受ける工程で熱収縮率差を充分に生かす条件に設定する。すなわち最初に熱処理を受ける工程ではできるだけ布帛に張力がかからない状態でできるだけ高い温度で熱処理を行なうのが好ましい。
【0017】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。実施例における評価は次の方法により行った。
(1)沸騰水収縮率
JIS L1090に準じて測定した。
(2)質量比
試料全体の質量Mを測定後、分繊針を用いて糸条の絡み部を解き、合成繊維ブライトフィラメント糸のみの質量Nを測定し、下式で質量比を算出する。これを5回繰り返して、それらの平均値を算出して質量比とする。
質量比(%)=(N/M)×100
(3)交絡数
試料に0.1g/デシテックスの荷重をかけて1m間隔のマーキングを付ける。この試料を水に浮かべてマーキング間の交絡部をカウントする。これを5回繰り返して、それらの平均値を算出して交絡数とする。
(4)織物の評価
織物の光沢感を目視で、スエード感を触感で判定し、〇:優れている、×:劣っているの2段階で評価した。
【0018】
実施例1
合成繊維ブライトフィラメント糸として、酸化チタンを含有していないポリエチレンテレフタレートからなる断面が3葉断面であるポリエステルブライトフィラメント糸66デシテックス/8フィラメント(単糸繊度8.3デシテックス)を用い、合成繊維極細フィラメント糸用の供給糸としてポリエチレンテレフタレート高配向未延伸糸90デシテックス/168フィラメント(仮撚加工後の単糸繊度0.44デシテックス)を用いて、図1に示した製造工程で、表1に記載した条件にてポリエチレンテレフタレート高配向未延伸糸の仮撚捲縮加工と2種のマルチフィラメント糸の混繊交絡とを行い、トータル繊度が137デシテックス、フィラメント数が172フィラメント、合成繊維ブライトフィラメント糸の質量比45.8%、交絡数105ケ/mである本発明の特殊加工糸を得た。
得られた加工糸を経糸として用い、緯糸としてセミダルポリエステルフィラメント糸84デシテックス/36フィラメントにS1500t/m、Z1500t/mで追撚熱セットした撚糸を2本交互に用いて、経糸密度210本/吋、緯糸密度85本/吋で8枚朱子組織の織物を製織し、精練、プレセットを行った後、320メッシュのサンドペーパーでカバーされた1本ロール型エメリー起毛機(和歌山鉄工株式会社製)を用いて起毛し、8枚朱子組織の起毛織物を得た。
【0019】
実施例2
実施例1において、仮撚加工域の施撚体を使用せずに熱延伸処理のみ行うこと以外は実施例1と同様にして、実施例2の加工糸を得た。
【0020】
比較例1
実施例1において用いたポリエチレンテレフタレート高配向未延伸糸90デシテックス/168フィラメント(仮撚加工後の単糸繊度0.44デシテックス)に替えて、ポリエチレンテレフタレート高配向未延伸糸90デシテックス/60フィラメント(仮撚加工後の単糸繊度1.22デシテックス)を用いること以外は実施例1と同様にして比較例1の加工糸を得た。
【0021】
比較例2
実施例1において用いたポリエステルブライトフィラメント糸66デシテックス/6フィラメント(単糸繊度11デシテックス)に替えて、ポリエステルブライトフィラメント糸66デシテックス/16フィラメント(単糸繊度4.1デシテックス)を用いること以外は実施例1と同様にして比較例2の加工糸を得た。
【0022】
比較例3
実施例1にて用いたポリエステルブライトフィラメント糸66デシテックス/6フィラメント(単糸繊度11デシテックス)に替えて、ポリエステルブライトフィラメント糸190デシテックス/12フィラメント(単糸繊度15.8デシテックス)を用いること以外は実施例1と同様にして比較例3の加工糸を得た。
得られた実施例1〜2及び比較例1〜3の加工糸の特性及び織物の評価結果を併せて表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
表1から明らかなように、本発明による実施例1及び実施例2の加工糸は、熱処理により合成繊維ブライトフィラメント糸が芯側にいき、極細フィラメント糸が表面に浮き出た形態になるため、この加工糸を用いた織物は、起毛斑の発生もなく品質の安定したものであり、スエード調の風合を有すると共にナチュラルな光沢感を有するものであった。これに対して、比較例1は、表面に来る繊維の単糸繊度が大きいため、表面タッチの租硬なものであった。比較例2は、ブライトフィラメント糸の単糸繊度が小さいため、光沢感の不足した織物となった。比較例3は、単糸繊度の大きいブライトフィラメント糸の比率が大きいため、風合の硬い織物となり、またこのブライトフィラメント糸の一部も起毛によりフィラメントが切断され、起毛斑も発生していた。
【0025】
【発明の効果】
本発明の特殊加工糸は、上述した構成を有するので、布帛を形成する工程でトラブルが発生せず、得られた布帛に、優れたスエ−ド調の風合と優れた光沢感を表現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の特殊加工糸の製造工程の一例を示す図である。
【符号の説明】
A 合成繊維極細フィラメント糸
B 合成繊維ブライトフィラメント糸
1 第1給糸ローラ
2 第2給糸ローラ
3 ヒータ
4 施撚体
5 第1引取りローラ
6 流体噴射ノズル
7 第2引取りローラ
8 捲取りローラ
9 パッケージ
Claims (3)
- 単糸繊度が1dtex以下である合成繊維極細フィラメント糸と該合成繊維極細フィラメント糸よりも沸騰水収縮率が大きく単糸繊度が5デシテックス以上である合成繊維ブライトフィラメント糸との混繊交絡糸であって、合成繊維ブライトフィラメント糸の質量比が30〜70%で、かつ交絡数が50〜200ケ/mであることを特徴とする特殊加工糸。
- 合成繊維極細フィラメント糸と合成繊維ブライトフィラメント糸の沸騰水収縮率の差が5%以上である請求項1記載の特殊加工糸。
- 合成繊維極細フィラメント糸が捲縮加工糸であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の特殊加工糸。
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JP2002209691A JP2004052142A (ja) | 2002-07-18 | 2002-07-18 | 特殊加工糸 |
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Cited By (2)
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CN103088501A (zh) * | 2013-01-25 | 2013-05-08 | 长乐力恒锦纶科技有限公司 | 一种改性锦纶丝的生产工艺 |
WO2018092737A1 (ja) * | 2016-11-15 | 2018-05-24 | ユニチカトレーディング株式会社 | ナイロン混繊交絡糸、織編物、ナイロン混繊交絡糸の製造方法、及び積層生地 |
-
2002
- 2002-07-18 JP JP2002209691A patent/JP2004052142A/ja active Pending
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