JP2004051125A - スパウト付きパウチ容器の製袋方法 - Google Patents

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Kazuya Takagi
高木 和也
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飯高 美里
Masahisa Fukuda
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Abstract

【課題】装着しようとするスパウトに対して、袋本体における上端部の幅を十分に確保することができないような場合でも、袋本体の上端部にスパウトを円滑かつ確実に挿入することができるスパウト付きパウチ容器の製袋方法を提供する。
【解決手段】2枚の外装シート11、12の下端部にガセットシート13を折り込んだ状態で、その両側縁及び下端縁をヒートシールしてなる袋本体10を形成する工程と、袋本体10のヒートシールされていない上端部にスパウト20を挟み込んで、外装シート11、12の上端縁をヒートシールする工程とを備え、袋本体10を形成する際、外装シート11、12の両側縁の上部に未シール部分αを残しておき、スパウト20を挟み込んだ状態で外装シート11、12の上端縁をヒートシールする際、外装シート11、12の両側縁の上部に残された未シール部分αを併せてヒートシールするようにした。
【選択図】    図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、柔軟性シートによって形成された袋本体に飲口や注口となるスパウトが取り付けられたスパウト付きパウチ容器の製袋方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のスパウト付きパウチ容器としては、図10に示すようなものがある。このスパウト付きパウチ容器50は、飲料や洗剤等の液状の内容物を充填する自立性容器であり、同図に示すように、柔軟性シートによって形成された、ボトムガセット部を有する袋本体51と、この袋本体51の上端部に装着された飲口または注口となるスパウト55とから構成されている。なお、スパウト55はスクリューキャップ(図示せず)によって開閉することができるようになっている。
【0003】
このスパウト付きパウチ容器50は、通常、以下のようにして製袋される。まず、図11(a)に示すように、内面が熱接着性を有する柔軟性シートによって形成された2枚の外装シート52、53の下端部に、同様の柔軟性シートによって形成されたガセットシート54を二つ折りした状態で挟み込み、同図(b)に示すように、その両側縁及び下端縁をヒートシールすることによって袋本体51を形成した後、同図(c)に示すように、袋本体51における未シール状態である外装シート52、53の上端縁にスパウト55を挟み込んで、同図(d)に示すように、外装シート52、53の上端縁をヒートシールすると、図10に示すスパウト付きパウチ容器50が出来上がる。なお、図11における交斜線で示す領域がヒートシール領域である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような製袋方法によって、この種のスパウト付きパウチ容器を製袋する際は、袋本体の上端部にスパウトを挟み込んでヒートシールするために、袋本体における未シール状態の上端部を開口しながら、その開口部にスパウトを挿入しなければならないが、例えば、袋本体の幅(外装シートの幅)が全体的に小さい場合や、袋本体の幅が下端部から上端部に向かって徐々に小さくなっている場合のように、袋本体における上端部の幅を十分に確保することができないような場合は、袋本体の上端部をスパウトの挿入部分に対して余裕をもった状態で大きく開口することができないので、スパウトの袋本体への挿入作業が困難になり、製袋装置等による自動製袋を行うことが実質上不可能になるといった問題がある。
【0005】
そこで、この発明の課題は、装着しようとするスパウトに対して、袋本体における上端部の幅を十分に確保することができないような場合でも、袋本体の上端部にスパウトを円滑かつ確実に挿入することができるスパウト付きパウチ容器の製袋方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、2枚の外装シートの下端部に二つ折りしたガセットシートを挟み込んだ状態で、その両側縁及び下端縁をヒートシールしてなる袋本体を予め形成する工程と、前記袋本体を順次供給しながら、前記袋本体におけるヒートシールされていない前記外装シートの上端縁にスパウトを挟み込んで、前記外装シートの上端縁をヒートシールする工程とを備え、前記袋本体を形成する際、前記外装シートの両側縁の上部に未シール部分を残しておき、前記スパウトを挟み込んだ状態で前記外装シートの上端縁をヒートシールする際、前記外装シートの両側縁の上部に残された前記未シール部分を併せてヒートシールするようにしたことを特徴とするスパウト付きパウチ容器の製袋方法を提供するものである。
【0007】
なお、袋本体を形成する際に使用する2枚の外装シート及びガセットシートは、必ずしも、それぞれが分離されている必要はなく、2枚の外装シートとその間に位置するガセットシートとが相互に繋がった状態の1枚のシートであってもよい。
【0008】
また、「前記スパウトを挟み込んだ状態で前記外装シートの上端縁をヒートシールする際、前記外装シートの両側縁の上部に残された前記未シール部分を併せてヒートシールする」とは、外装シートの上端縁と、外装シートの両側縁の未シール部分とを同時にヒートシールする場合のみならず、外装シートの上端縁と、外装シートの両側縁の未シール部分とを段階的にヒートシールする場合も含まれる。
【0009】
以上のように、このスパウト付きパウチ容器の製袋方法では、袋本体を形成する際、外装シートの両側縁の上部に未シール部分を残しておき、外装シートの上端縁にスパウトを挟み込んだ状態でヒートシールする際、外装シートの両側縁の上部に残された未シール部分を併せてヒートシールするようにしたため、袋本体における未シール状態の上端部にスパウトを挿入する段階では、外装シートの上端縁における両側部が未だ繋がっておらず、挿入しようとするスパウトに対してある程度の余裕を持った状態で、袋本体の上端部を開口することができる。従って、袋本体における上端部の幅を十分に確保することができないような場合でも、袋本体の上端部にスパウトを円滑かつ確実に挿入することが可能となる。
【0010】
また、上記の課題を解決するため、請求項2にかかる発明は、2枚の外装シートの下端部に二つ折りしたガセットシートを挟み込んだ状態で、その両側縁及び下端縁をヒートシールした後、ヒートシールされた両側縁をそれぞれ折り返して前記外装シートの外面に固着してなる袋本体を予め形成する工程と、前記袋本体を順次供給しながら、前記袋本体におけるヒートシールされていない前記外装シートの上端縁にスパウトを挟み込んで、前記外装シートの上端縁をヒートシールする工程とを備え、前記袋本体を形成する際、前記外装シートの両側縁の上部を略シール幅だけそれぞれ切除すると共に、前記外装シートの切除部における両側縁の上部に未シール部分が残るように、前記外装シートの切除部における両側縁の下部から、前記外装シートの非切除部における両側縁の上部までヒートシールすることによって、前記外装シートの非切除部における両側縁に形成されるシール部分の上部に繋がる補助シール部分を形成しておき、前記スパウトを挟み込んだ状態で前記外装シートの上端縁をヒートシールする際、前記外装シートにおける切除部の両側縁の上部に残された前記未シール部分を併せてヒートシールするようにしたことを特徴とするスパウト付きパウチ容器の製袋方法を提供するものである。
【0011】
なお、袋本体を形成する際に使用する2枚の外装シート及びガセットシートは、必ずしも、それぞれが分離されている必要はなく、2枚の外装シートとその間に位置するガセットシートとが相互に繋がった状態の1枚のシートであってもよい。
【0012】
また、「前記スパウトを挟み込んだ状態で前記外装シートの上端縁をヒートシールする際、前記外装シートにおける切除部の両側縁の上部に残された前記未シール部分を併せてヒートシールする」とは、外装シートの上端縁と、外装シートにおける切除部の両側縁の未シール部分とを同時にヒートシールする場合のみならず、外装シートの上端縁と、外装シートにおける切除部の両側縁の未シール部分とを段階的にヒートシールする場合も含まれる。
【0013】
以上のように、このスパウト付きパウチ容器の製袋方法では、袋本体を形成する際、外装シートの両側縁の上部を略シール幅だけそれぞれ切除すると共に、外装シートの切除部における両側縁の上部に未シール部分が残るように、補助シール部分を形成しているので、予め、外装シートにおけるヒートシールされた両側縁をそれぞれ折り返して外装シートの外面に固着した状態であっても、外装シートの切除部は、その両側縁の上部が未だ繋がっていない状態で、外装シートの折り返し部分の上部に張り出した状態となっており、袋本体における未シール状態の上端部にスパウトを挿入する段階では、挿入しようとするスパウトに対してある程度の余裕を持った状態で、袋本体の上端部を開口することができる。従って、袋本体における上端部の幅を十分に確保することができないような場合でも、袋本体の上端部にスパウトを円滑かつ確実に挿入することが可能となる。
【0014】
また、袋本体を形成する際、外装シートの切除部における両側縁の下部から、外装シートの非切除部における両側縁の上部までヒートシールすることによって、外装シートの非切除部における両側縁に形成されるシール部分の上部に繋がる補助シール部分を予め形成するようにしたため、袋本体における未シールの上端部にスパウトを挿入した状態で外装シートの上端縁をヒートシールする際は、補助シール部分の上端部を含むように、2枚重ね部分である外装シートの切除部における未シール状態の両側縁の上部を併せてヒートシールすればよく、補助シール部分を形成しない場合のように、4枚重ね部分である外装シートの折り返し部分を含むように、2枚重ね部分である外装シートの切除部における両側縁の全長にわたってヒートシールする必要がないので、外装シートの切除部における両側縁の下端部分にシール不良が発生することもない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1(a)、(b)に示すように、このスパウト付きパウチ容器1は、飲料や洗剤等といった液体や流動体の内容物を充填するものであり、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱接着性を有する合成樹脂フィルムの外面に、アルミホイル等のガスバリア性シート等を積層した二軸延伸ポリエステルフィルム等をラミネートした厚さ100〜150μm程度の柔軟性シートによって形成された、扁平状態に折り畳み可能な袋本体10と、この袋本体10に装着される熱接着性樹脂によって形成されたスパウト20とから構成されている。
【0016】
前記袋本体10は、図2に示すように、台形状をした表裏一対の外装シート11、12と、この外装シート11、12の下端部において両者の間に折り込まれるガセットシート13とから構成されており、外装シート11、12の上縁部及び両側縁部が相互にヒートシールされることによって胴部が形成されると共に、外装シート11、12間に折り込まれたガセットシート13の周縁が外装シート11、12の内面にヒートシールされることによってボトムガセット部が形成されている。また、ガセットシート13の両側縁には、二つ折りした状態で相互に一致する切欠部13aがそれぞれ形成されており、この切欠部13aを介して、外装シート11、12の両側縁における下端部同士が部分的にヒートシールされている。
【0017】
前記スパウト20は、図1(a)、(b)に示すように、水平断面形状が舟形、楕円形または円形の取付部20aが、外装シート11、12の上端縁に挟み込まれた状態で、外装シート11、12にヒートシールされており、取付部20aの下方には、袋本体10内に充填された内容物の吸い出しを容易にする断面十字状の導出部22を備えている。なお、スパウト20の口部21は、図示しないスクリューキャップによって開閉することができるようになっている。
【0018】
以上のように構成されたスパウト付きパウチ容器1は、以下のようにして製袋される。まず、図3(a)、(b)に示すように、上述した柔軟性シートによって形成された2枚の帯状の外装シート11、12を重ね合わせた状態で、その下端部に、同様の柔軟性シートによって形成された帯状のガセットシート13を二つ折りした状態で挟み込み、図4に示すように、袋本体の平面形状(同図に一点鎖線で示す)に合わせてその両側縁及び下端縁となる部分を順次ヒートシールした後、袋本体の平面形状に合わせて順次打ち抜くことによって、図5(a)に示すような、上端縁が未シール状態のボトムガセット部を有する袋本体10を形成する。このとき、袋本体10(外装シート11、12)の両側縁を全長にわたってヒートシールせずに、その上部に未シール部分αを残しておく。なお、図4及び図5における交斜線で示す領域がヒートシール領域である。また、帯状のガセットシート13には、切欠部13aとなる***が形成されているが、図4及び図5では省略してある。
【0019】
このようにして形成された袋本体10における未シール状態である外装シート11、12の上端縁を、それぞれの外面側から吸引保持した状態で相互に離反させることによって開口し、その開口部にスパウト20を挿入することによって、同図(b)に示すように、外装シート11、12の上端縁にスパウト20を挟み込む。このとき、外装シート11、12の上端縁における両側部が未シール状態であり、相互に繋がっていないので、挿入しようとするスパウト20(取付部20a)に対してある程度の余裕を持った状態で、袋本体10の上端部を開口することができる。
【0020】
最後に、同図(c)に示すように、スパウト20の取付部20aが挟み込まれた外装シート11、12の上端縁をヒートシールすると共に、外装シート11、12の両側縁の上部に残された未シール部分αをヒートシールすると、図1(a)、(b)に示すようなスパウト付きパウチ容器1が出来上がる。
【0021】
以上のように、この製袋方法では、袋本体10を形成する際、外装シート11、12の両側縁の上部に未シール部分αを残しておき、外装シート11、12の上端縁にスパウト20を挟み込んだ状態でヒートシールする際、外装シート11、12の両側縁の上部に残された未シール部分αを併せてヒートシールするようにしたので、袋本体10における未シール状態の上端部にスパウト20を挿入する際、袋本体10の上端部における開口幅を大きくとることができる。従って、このスパウト付きパウチ容器1のように、袋本体10における上端部の幅を十分に確保することができないような場合でも、袋本体10の上端部にスパウト20を円滑かつ確実に挿入することが可能となる。
【0022】
図6〜図9は他の実施形態を示している。図6(a)〜(c)に示すように、このスパウト付きパウチ容器2も基本的には、上述したスパウト付きパウチ容器1と同様の構成を有しているので、同一の構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる構成部分について簡単に説明する。このスパウト付きパウチ容器2は、袋本体10aにおける両側縁のヒートシール部分が折り返されて、背面側である外装シート12の外面に固着されている点で、上述したスパウト付きパウチ容器1とは、その構成を異にしている。ただし、折り返される袋本体10aの両側縁は、その上部がシール幅だけ予め切除されているので、袋本体10aの上部には、折り返し部分は存在していない。以上のように、このスパウト付きパウチ容器2は、外装シート11、12におけるヒートシールされた両側縁のエッジ部分が外側に張り出していないので、容器を手にしたときにエッジ部分が掌に当たることがなく、良好な取扱感を得ることができる。
【0023】
以下、このスパウト付きパウチ容器2の製袋方法について説明する。まず、図7(a)、(b)に示すように、上述した柔軟性シートによって形成された2枚の帯状の外装シート11、12を重ね合わせた状態で、その下端部に、同様の柔軟性シートによって形成された帯状のガセットシート13を二つ折りした状態で挟み込み、図8に示すように、容器本体の平面形状(同図に一点鎖線で示す)に合わせてその両側縁及び下端縁となる部分を順次ヒートシールした後、容器本体の平面形状に合わせて順次打ち抜くことによって、図9(a)に示すような、上端縁が未シール状態のボトムガセット部を有する袋本体10aの中間体を形成する。
【0024】
このとき、外装シート11、12における切除部Cの両側縁の上部に未シール部分βが残るように、外装シート11、12における切除部Cの両側縁の下部から、外装シート11、12における非切除部NCの両側縁の上部までヒートシールすることによって、外装シート11、12における非切除部NCの両側縁に形成されるシール部分Sの上部に繋がる補助シール部分SSを形成しておく。なお、図8及び図9における交斜線で示す領域がヒートシール領域である。
【0025】
続いて、外装シート12における両側縁に形成されたシール部分にホットメルト接着剤を塗布した後、そのシール部分を外装シート12側に折り返して外装シート12の外面に固着すると、同図(b)に示すような、袋本体10aが出来上がる。なお、シール部分を外装シート12の外面に固着する接着剤は、ホットメルト接着剤に限定されるものではなく、また、外装シートの外面がヒートシール性を有する場合は、接着剤を使用することなく固着してもよい。
【0026】
このようにして形成された袋本体10aにおける未シール状態である外装シート11、12の切除部Cの上端縁を、それぞれの外面側から吸引保持した状態で相互に離反させることによって開口し、その開口部にスパウト20を挿入することによって、同図(c)に示すように、外装シート11、12の切除部Cの上端縁にスパウト20を挟み込む。このとき、外装シート11、12の切除部Cの上端縁における両側部が未シール状態であり、相互に繋がっていないので、挿入しようとするスパウト20(取付部20a)に対してある程度の余裕を持った状態で、袋本体10の上端部を開口することができる。
【0027】
最後に、同図(d)に示すように、スパウト20の取付部20aが挟み込まれた外装シート11、12の切除部Cの上端縁をヒートシールすると共に、切除部Cの両側縁の上部に残された未シール部分βをヒートシールすると、図6(a)〜(c)に示すようなスパウト付きパウチ容器2が出来上がる。
【0028】
以上のように、この製袋方法では、袋本体10aを形成する際、外装シート11、12の両側縁の上部をシール幅だけそれぞれ切除すると共に、外装シート11、12の切除部における両側縁の上部に未シール部分βが残るように、補助シール部分SSを形成しているので、予め、外装シート11、12の非切除部NCにおけるヒートシールされた両側縁をそれぞれ折り返して外装シート12の外面に固着した状態であっても、外装シート11、12の切除部Cは、その両側縁の上部が未だ繋がっていない状態で、外装シート11、12の折り返し部分の上部に張り出した状態となっており、袋本体10aにおける未シール状態の上端部にスパウト20を挿入する際、袋本体10の上端部における開口幅を大きくとることができる。従って、このスパウト付きパウチ容器2のように、外装シート11、12のヒートシールされた両側縁がそれぞれ折り返されて外装シート12の外面に固着されており、しかも、袋本体10aにおける上端部の幅を十分に確保することができないような場合でも、袋本体10aの上端部にスパウト20を円滑かつ確実に挿入することが可能となる。
【0029】
また、この製袋方法では、袋本体10aを形成する際、外装シート11、12の切除部Cにおける両側縁の下部から、外装シート11、12の非切除部NCにおける両側縁のシール部分Sの上部に繋がる補助シール部分SSを予め形成するようにしたため、袋本体10aにおける未シールの上端部にスパウト20を挿入した状態で外装シート11、12の上端縁をヒートシールする際、補助シール部分SSの上端部を含むように、2枚重ね部分である外装シート11、12の切除部Cにおける両側縁の未シール部分βをヒートシールすればよく、補助シール部分を形成しない場合のように、4枚重ね部分である外装シート11、12の折り返し部分を含むように、2枚重ね部分である外装シート11、12の切除部Cにおける両側縁の全長にわたってヒートシールする必要がないので、外装シート11、12の切除部Cにおける両側縁の下端部分にシール不良が発生することもない。
【0030】
なお、上述した各実施形態では、下端部から上端部に向かって、その幅が徐々に小さくなっている袋本体10、10aを使用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、スパウトを挿入しなければならない上端部の幅を十分に確保することができないような種々の形状の袋本体を使用する場合に、本発明の製袋方法が有効であることはいうまでもない。
【0031】
また、上述した各実施形態では、2枚の帯状の外装シート11、12の下端部に二つ折りした帯状のガセットシート13を挟み込んだ状態で、順次ヒートシールしながら、所定形状に打ち抜くことによって、袋本体10、10aを形成するようにしているが、これに限定されるものではなく、予め所定形状に打ち抜かれた個別の外装シート及びガセットシートを使用して袋本体を形成することも可能である。
【0032】
また、上述した各実施形態では、袋本体10、10aを形成する際に使用する2枚の外装シート及びガセットシートが、それぞれ分離されている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、2枚の外装シートとその間に位置するガセットシートとが相互に繋がった状態の1枚のシートを使用することも可能である。
【0033】
また、上述した各実施形態では、袋本体10、10aの上端部にスパウト20を挟み込んだ状態で、外装シート11、12の上端縁と未シール部分α、βとを、同時にヒートシールするようにしているが、これに限定されるものではなく、いずれか一方をヒートシールした後に、他方をヒートシールするといった具合に段階的にヒートシールするようにしてもよい。
【0034】
また、上述した各実施形態では、袋本体10、10aの上端部の幅を十分に確保することができないような場合について説明したが、これに限定されるものではなく、袋本体の上端部の幅をある程度確保することができるような場合についても、本発明の製袋方法を適用することができることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明にかかる製袋方法によって製袋されるスパウト付きパウチ容器を正面側から視た斜視図、(b)は同上のスパウト付きパウチ容器を側面側から視た斜視図である。
【図2】同上のスパウト付きパウチ容器における袋本体を構成している外装シート及びガセットシートを示す平面図である。
【図3】(a)、(b)は同上の製袋方法を示す工程図である。
【図4】同上の製袋方法を示す工程図である。
【図5】(a)〜(c)は同上の製袋方法を示す工程図である。
【図6】(a)はこの発明にかかる他の製袋方法によって製袋されるスパウト付きパウチ容器を正面側から視た斜視図、(b)は同上のスパウト付きパウチ容器を背面側から視た斜視図、(c)は同上のスパウト付きパウチ容器を側面側から視た斜視図である。
【図7】(a)、(b)は同上の製袋方法を示す工程図である。
【図8】同上の製袋方法を示す工程図である。
【図9】(a)〜(d)は同上の製袋方法を示す工程図である。
【図10】スパウト付きパウチ容器の一例を示す斜視図である。
【図11】(a)〜(d)は同上のスパウト付きパウチ容器の製袋方法を示す工程図である。
【符号の説明】
1、2 スパウト付きパウチ容器
10、10a 袋本体
11、12 外装シート
13 ガセットシート
13a 切欠部
20 スパウト
20a 取付部
21 口部
22 導出部
C 切除部
NC 非切除部
S シール部分
SS 補助シール部分
α、β 未シール部分

Claims (2)

  1. 2枚の外装シートの下端部に二つ折りしたガセットシートを挟み込んだ状態で、その両側縁及び下端縁をヒートシールしてなる袋本体を予め形成する工程と、
    前記袋本体を順次供給しながら、前記袋本体におけるヒートシールされていない前記外装シートの上端縁にスパウトを挟み込んで、前記外装シートの上端縁をヒートシールする工程とを備え、
    前記袋本体を形成する際、前記外装シートの両側縁の上部に未シール部分を残しておき、
    前記スパウトを挟み込んだ状態で前記外装シートの上端縁をヒートシールする際、前記外装シートの両側縁の上部に残された前記未シール部分を併せてヒートシールするようにしたことを特徴とするスパウト付きパウチ容器の製袋方法。
  2. 2枚の外装シートの下端部に二つ折りしたガセットシートを挟み込んだ状態で、その両側縁及び下端縁をヒートシールした後、ヒートシールされた両側縁をそれぞれ折り返して前記外装シートの外面に固着してなる袋本体を予め形成する工程と、
    前記袋本体を順次供給しながら、前記袋本体におけるヒートシールされていない前記外装シートの上端縁にスパウトを挟み込んで、前記外装シートの上端縁をヒートシールする工程とを備え、
    前記袋本体を形成する際、前記外装シートの両側縁の上部を略シール幅だけそれぞれ切除すると共に、前記外装シートの切除部における両側縁の上部に未シール部分が残るように、前記外装シートの切除部における両側縁の下部から、前記外装シートの非切除部における両側縁の上部までヒートシールすることによって、前記外装シートの非切除部における両側縁に形成されるシール部分の上部に繋がる補助シール部分を形成しておき、
    前記スパウトを挟み込んだ状態で前記外装シートの上端縁をヒートシールする際、前記外装シートにおける切除部の両側縁の上部に残された前記未シール部分を併せてヒートシールするようにしたことを特徴とするスパウト付きパウチ容器の製袋方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009012861A (ja) * 2007-06-04 2009-01-22 Dainippon Printing Co Ltd パウチ容器
JP2009029514A (ja) * 2007-06-26 2009-02-12 Dainippon Printing Co Ltd パウチ容器
JP2022152772A (ja) * 2021-03-29 2022-10-12 押尾産業株式会社 包装袋及びその製造方法

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