JP2004049393A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のリールから構成されたリールユニットを複数設けながらも遊技者のゲームへの興趣を高めることができるようにする。
【解決手段】コインを3枚ベットすると、第1〜第3リールユニット11〜13が有効化される。ゲームスタート操作を行うと、外リール停止位置抽選部で第1〜第3リールの停止位置がリールユニットの種類に関わらず同じになるように決定され、第1〜第3内リール停止位置抽選部で第1〜第3リールユニット11〜13の内リールの停止位置がそれぞれのリールユニットごとに決定される。遊技者は同条件の入賞のチャンスが複数回得られる。
【選択図】 図1
【解決手段】コインを3枚ベットすると、第1〜第3リールユニット11〜13が有効化される。ゲームスタート操作を行うと、外リール停止位置抽選部で第1〜第3リールの停止位置がリールユニットの種類に関わらず同じになるように決定され、第1〜第3内リール停止位置抽選部で第1〜第3リールユニット11〜13の内リールの停止位置がそれぞれのリールユニットごとに決定される。遊技者は同条件の入賞のチャンスが複数回得られる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゲームを行うための情報を表示するための表示体を備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊技機の一種であるスロットマシンには、外周にシンボルを配列した複数のリールを実際に回転させるものや、ROMに格納されたグラフィックデータに基づいて擬似的にシンボルの移動する様子をCRT等に表示してリールの回転を擬似的に再現するものなどが知られている。スロットマシンでは、コイン(本明細書中で用いるコインにはメダル及びトークンも含む)の投入後、スタートボタンやスタートレバーを操作するとシンボルの移動表示が行われる。そして、リールごとに設けられたストップボタンを操作してリールを停止させたとき、あるいは、所定時間経過後に自動的にリールが停止したときに入賞ライン上でシンボルがどのような組み合わせになっているかによって、入賞の有無及び入賞の種類が決まる。入賞が発生した場合には配当コインが払い出される。入賞の種類としては、例えば入賞ライン上に所定のシンボルが現れたときに配当コインが得られるような入賞や、入賞ライン上で例えば「7−7−7」等の所定のシンボルの組み合わせが得られたときに極めて多量の配当コインが得られる入賞などがある。
【0003】
リール駆動タイプのスロットマシンでは、1リールに割り当てられるシンボルの種類や個数をあまり多くすることはできないため、リールを透明な外リールと、外リールの内側で回転される内リールとの二重リールで構成する方法が提案されている。これにより、シンボルの組み合わせ数を増やすことができるため、入賞の種類を増やすことができる。
【0004】
また、リール駆動タイプのスロットマシンでは、複数のリールから構成されるリールユニットを複数設けたものがある。複数のリールユニットを設けたものとしては、例えばリールを3個づつ並列に配置したリールユニットが3つ設けられ、ベット数に応じて有効化されるリールユニットの数が異なるものがある。コインを1枚ベットすると第1リールユニット、コインを2枚ベットすると第1及び第2リールユニット、コインを3枚ベットすると第1〜第3リールユニットが有効化される。ゲームをスタートさせると、3つのリールユニットのリールは一斉に回転し、一定時間経過後にリールユニットごとに時間差がつけられて停止される。入賞判定はリールユニットごとに行われ、入賞判定の結果に基づいてリールの停止制御が行われる。入賞が発生した場合はリールユニットごとに対応したオッズに従って配当コインの払い出しが行われる。このようなスロットマシンでは、1つの機種で入賞のチャンスが3回得られるため、遊技者の入賞への期待感を高めることができる。
【0005】
また、スロットマシンの種類によっては入賞が発生したときにダブルアップゲームが行われるものがある。ダブルアップゲームは、入賞に伴って得られた配当コインの枚数を所定の倍率で増やすか否かを決定するゲームであり、所定の入賞が得られた場合に行われるものや入賞が得られた場合に遊技者の選択によって行われるものなどがある。ダブルアップゲームを設けたスロットマシンでは、例えばスロットマシン上部に設けられている円形の表示体に複数種類の倍率を描いておき、所定の入賞が発生した場合に表示体を回転させて倍率を決定するものなどがある。ダブルアップゲームを行うことができるスロットマシンは、多量の配当コインを得ることができる可能性があるため、遊技者のゲームへの興趣を高めることができる。また、表示体をスロットマシン上部に設けることによりゲームを行っていない遊技者にもゲームの内容をアピールすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような複数のリールユニットを設けたスロットマシンでは、リールユニットごとに入賞判定及び入賞判定に基づくリールの停止制御が行われるため、それぞれリールユニットで配当コインの枚数が多い入賞が同時に得られることは稀であり、一回のゲームで一度に大量の配当コインを得るチャンスが殆ど得られない。このため、複数のリールユニットという独特の構成でありながらゲームの興趣が今ひとつ欠けていた。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、複数のリールから構成されたリールユニットを複数設けて、遊技者のゲームへの興趣を高めることができるようにした遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の遊技機は、複数種類のシンボルが配列された複数のリールの回転を停止させたときに、表示窓の所定位置に現れたシンボルの組み合わせが予め決められた所定の組み合わせであるか否かによって入賞の有無が表示される遊技機において、前記複数のリールのうちの少なくとも1つを互いに重なりあった内リールと外リールとで構成するとともに、前記複数のリールから構成されるリールユニットを複数設け、前記複数のリールユニットの内リール又は外リールのいずれか一方のリールの停止位置を、前記表示窓に表示される各リールユニットの同一のシンボル表示位置には同一のシンボルが表示されるように抽選を行って決定する第1リール停止位置抽選手段と、前記内リール又は外リールのうち、前記第1リール停止位置抽選手段での抽選の対象とされなかった他方のリールのそれぞれのリールごとの停止位置を抽選により決定する第2リール停止位置抽選手段と、前記第1リール停止位置抽選手段及び前記第2リール停止位置抽選手段で決定された位置に内リール及び外リールを停止させるリール停止制御手段とを設けたものである。
【0009】
なお、前記リールユニットで所定の入賞が表示された場合は、前記リールユニットで行われるゲームとは別個のゲームが行われることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、スロットマシン10の前面には、第1〜第3リールユニット11〜13、操作パネル14、コイン受け皿、配当決定装置15が設けられており、スロットマシン10の側面にはスタートレバー16が設けられている。
【0011】
図2に示すように、第1〜第3リールユニット11〜13は全て同じ構成であるため、以下第1リールユニット11を例に挙げて説明する。第1リールユニット11は3個のシンボル表示窓11a〜11cが形成され、その奥にはそれぞれ第1〜第3リール17〜19が設けられている。第1〜第3リール17〜19にはシンボルが縦方向に配列され、第1〜第3リール17〜19が停止した時点では、シンボル表示窓11a〜11cからは1個のリールごとに3個ずつ、したがって合計9個のシンボルが外部から観察可能になっている。
【0012】
第1〜第3リール17〜19が停止したときに、そのゲームについてのシンボルの組み合わせを決めるために破線で示す入賞ライン30が設定されている。入賞ライン30はコインをベットすると有効化される。コインのベットはコイン投入口20にコインが投入された後に、操作パネル14に設けられた1ベットボタン14a、2ベットボタン14b、3ベットボタン14cのいずれかによって行われる。1ベットボタン14aを操作するとコインが1枚ベットされ、第1リールユニット11を用いてゲームが行われる。2ベットボタン14bを操作するとコインが2枚ベットされ、第1、第2リールユニット11,12を用いてゲームが行われる。3ベットボタン14cを操作するとコインが3枚ベットされ、第1〜第3リールユニット11〜13を用いてゲームが行われる。
【0013】
操作パネル14には1〜3ベットボタン14a〜14cの他にペイアウトボタンなどが設けられている。第1〜第3リール17〜19は、スタートレバー16が操作されると回転される。そして、入賞ライン30上に所定のシンボルの組み合わせが揃うと入賞となる。
【0014】
図3及び図4に示すように、第1〜第3リール17〜19はそれぞれ内リール31と外リール32との二重リールで構成されている。なお、第1〜第3リール17〜19は全て同じ構造であるため、第1リール17を例にその構造について説明する。内リール31は耐久性のある不透明な樹脂性素材で形成されており、その外周面にはシンボルシート33が巻き付けられている。シンボルシート33には5種類のシンボルが印刷されている。シンボルシート33のシンボルは「7」、「WILD」、「BAR」、「2×BAR」、「3×BAR」から構成されている。シンボルシート33では、シンボル同士の間隔がシンボル1個分づつになるように配列されている。なお、「WILD」は他のシンボルの代用シンボルであり、「WILD」は他のいずれのシンボルとも組み合わせることが可能になっている。また、「WILD」が入賞ライン上に揃った場合は大量の配当コインが払い出される。
【0015】
外リール32はその外周面となるリール体32aが透明な樹脂で形成されている。このため、外リール32を通して内リール31のシンボルを観察することができる。外リール32のリール体32aにはシンボルが印刷されている。リール体32aのシンボルは「WILD」のみで構成されている。リール体32aでは、シンボル同士の間隔がシンボル2個分づつになるように複数個配列されている。
【0016】
内リール31及び外リール32にはそれぞれ取付け板34,35が一体に形成されており、この取付け板34,35を介してステッピングモータに直結されている。これにより、内リール31及び外リール32はステッピングモータにより回転される。
【0017】
図5に示すように、配当決定装置15は第1〜第3リールユニット11〜13で入賞が発生したときのシンボルの組み合わせに「WILD」が含まれている場合(以下、ダブルアップ入賞と称する)に作動される。配当決定装置15は、第1表示体36、第2表示体37、指標38から構成されており、ダブルアップ入賞が発生すると先ず第1表示体36が回転される。
【0018】
第1表示体36は4つのスペースに区画されており、それぞれのスペースにシンボルが1個づつ設けられている。第1表示体36のシンボルは「×1」、「×2」、「×3」、「to wheel2」から構成されている。「×1」はダブルアップ入賞が発生して得られた配当コインが等倍の枚数で得られることを示す。「×2」はダブルアップ入賞が発生して得られた配当コインが2倍の枚数で得られることを示す。「×3」はダブルアップ入賞が発生して得られた配当コインが3倍の枚数で得られることを示す。「to wheel2」は第2表示体37を回転させることを示し、コインが3枚ベットされたゲームでのみ有効とされる。第1表示体36の回転が停止したときに指標38で指し示されたシンボルに応じてゲームの処理が行われる。
【0019】
第2表示体37は4つのスペースに区画されており、それぞれのスペースにシンボルが1個づつ設けられている。第2表示体37のシンボルは「×4」、「×5」、「×7」、「×10」から構成されている。「×4」はダブルアップ入賞が発生して得られた配当コインが4倍の枚数で得られることを示す。「×5」はダブルアップ入賞が発生して得られた配当コインが5倍の枚数で得られることを示す。「×7」はダブルアップ入賞が発生して得られた配当コインが7倍の枚数で得られることを示す。「×10」はダブルアップ入賞が発生して得られた配当コインが10倍の枚数で得られることを示す。第2表示体37の回転が停止したときも指標38で指し示されたシンボルに応じてゲームの処理が行われる。
【0020】
図6に示すように、スロットマシン10はCPU40がROM41からスロットマシンゲームの実行プログラムを読み出すことにより作動される。コインセンサ42はコイン投入口20の奥に設けられており、適正なコインの投入を検知するごとにCPU40にコイン検知信号を入力する。
【0021】
操作パネル14の1〜3ベットボタン14a〜14cが操作されると、操作入力検知回路43からCPU40に操作信号が入力される。また、スタートレバー16が操作されるとスタート信号がCPU40に入力される。CPU40はスタート信号に応答してモータ制御部44を作動させる。CPU40はベットされたコインの枚数に応じて、第1〜第3リールユニット11〜13を有効化し、モータ制御部44に第1〜第3リール17〜19の停止制御を行わせる。モータ制御部44は、ドライバ45〜50を介して第1〜第3リール17〜19の内リール31及び外リール32に取り付けられたステッピングモータ51〜56に駆動パルスを供給し、内リール31及び外リール32を回転させる。このように、CPU40及びモータ制御部44はリール停止制御手段として機能する。
【0022】
また、CPU40にスタート信号が入力されると同時に、乱数発生回路57により1個の乱数値がサンプリングされ、サンプリングされた乱数値が入賞決定部58に入力される。入賞決定部58は、乱数値が入力されると現在開始されたゲームに対してハズレ又は発生させる入賞の種類を決定し、入賞を発生させることが決定された場合には、入賞の種類に応じた入賞決定信号をCPU40に入力する。CPU40は入賞決定信号に応答して停止シンボル抽選部59を作動させる。
【0023】
図7に示すように、停止シンボル抽選部59は、第1内リール停止位置抽選部80、第2内リール停止位置抽選部81、第3内リール停止位置抽選部82、外リール停止位置抽選部83、第1表示体停止位置抽選部84、第2表示体停止位置抽選部85から構成されている。第1内リール停止位置抽選部80は第1リールユニット11、第2内リール停止位置抽選部81は第2リールユニット12、第3内リール停止位置抽選部82は第3リールユニット13の作動時に作動される。
【0024】
第1〜第3内リール停止位置抽選部80〜82はそれぞれ乱数発生回路及び内リール停止位置決定テーブルを備えている。内リール停止位置決定テーブルでは、各抽選部の乱数発生回路で発生される全乱数値がグループ分けされており、グループ分けされた乱数値に第1〜第3リール17〜19の内リール31の停止位置が割り当てられている。このため、第1〜第3内リール停止位置抽選部80〜82が作動され、乱数発生回路で発生された乱数値が内リール停止位置決定テーブルと照合されると内リール31の停止位置が各リールユニット11〜13ごとに決定される。このように、第1〜第3内リール停止位置抽選部80〜82は、請求項で示される第2リール停止位置抽選手段として機能する。
【0025】
外リール停止位置抽選部83は、乱数発生回路及び外リール停止位置決定テーブルを備えている。外リール停止位置決定テーブルでは、グループ分けされた乱数値に第1〜第3リール17〜19の外リール32の停止位置が割り当てられている。このため、複数のリールユニットが作動されている場合、乱数発生回路で発生された乱数値が外リール停止位置決定テーブルと照合されると、第1〜第3リール17〜19の停止位置がリールユニットの種類に関わらず同じになるように決定される。このように、外リール停止位置抽選部83は、請求項で示される第1リール停止位置抽選手段として機能する。
【0026】
第1表示体停止位置抽選部84は、ゲームを行った結果、ダブルアップ入賞が発生した場合に作動される。第1表示体停止位置抽選部84では、第1表示体36の停止位置が抽選により決定される。第2表示体停止位置抽選部85は、第1表示体36の回転が停止され、指標38により「to wheel2」が指し示された場合に作動される。第2表示体停止位置抽選部85では、第2表示体37の停止位置が抽選により決定される。
【0027】
内リール31及び外リール32には基準位置を示す信号片が設けられ、その回転がフォトインタラプタで監視されている。そして、内リール31及び外リール32が一回転するごとにフォトインタラプタからリセット信号が得られ、駆動パルスの個数を係数するカウンタ60〜65の計数値が「0」にリセットされる。したがって、カウンタ60〜65の計数値はリールの一回転以内での回転位置を表すことになる。リセット信号が得られるときの内リール31及び外リール32の回転位置と、内リール31及び外リール32に配列されたシンボルの種類及び配列は予め判っているから、ステッピングモータ51〜56に供給される駆動パルスの個数を監視することによって、入賞ライン30上に停止するシンボルの種類を識別することが可能となる。
【0028】
入賞決定部58で所定の入賞を発生させることが決定された場合は、CPU40はドライバ66を介して第1表示体回転用モータ67を一定時間駆動させるか又はドライバ68を介して第2表示体回転用モータ69を一定時間駆動させる。これにより、所定の入賞が発生した場合に得られる配当コインの枚数の倍率が決定される。
【0029】
入賞が発生した場合は、CPU40はROM41に格納された配当コインの枚数データを参照して、RAM70に発生した入賞の種類に応じた配当コインの枚数を保存する。操作パネル14のペイアウトボタンが操作されるとコイン払い出し器71が駆動され、RAM70に保存されている枚数のメダルがコイン受け皿に払い出される。なお、RAM70には、配当コインの枚数を記憶するエリアの他に、ベットされたコインの枚数を記憶するエリア、コインの投入枚数を記憶するエリアなどが設けられており、RAM70はゲームの処理過程で得られる各種のデータを一時的に保存するメモリとして用いられる。
【0030】
次にスロットマシン10の作用について説明する。図8〜図12に示すように、遊技者がコイン投入口20にコインを投入するとコインセンサ42からCPU40にコイン検知信号が入力される。コイン投入後、遊技者が操作パネル14の1〜3ベットボタン14a〜14cを操作すると、操作入力検知回路43からCPU40に操作信号が入力され、ベットされたコインの枚数に応じて第1〜第3リールユニット11〜13が有効化される。
【0031】
1ベットボタン14aが操作されるとコインが1枚ベットされ、第1リールユニット11が有効化される。遊技者がスタートレバー16を操作してゲームを開始すると、スタート信号がCPU40に入力される。CPU40はスタート信号に応答して乱数発生回路57を作動させる。乱数発生回路57では乱数値のサンプリングが行われ、サンプリングされた乱数値が入賞決定部58に入力される。入賞決定部58では、入賞を発生させるか否か及び入賞を発生させる場合、発生させる入賞の種類が抽選により決定される。
【0032】
そして、CPU40は外リール停止位置抽選部83を作動させる。外リール停止位置抽選部83では第1〜第3リール17〜19の外リール32のリールごとの停止位置が抽選により決定される。また、CPU40は第1内リール停止位置抽選部80を作動させる。第1内リール停止位置抽選部80では内リール31のリールごとの停止位置が抽選により決定される。
【0033】
この後、CPU40はモータ制御部44を作動させ、第1リールユニット11の外リール32の回転を開始させ、外リール32の回転を開始させた後に内リール31の回転を開始させる。内リール31及び外リール32の回転が開始されてから一定時間経過すると、CPU40は外リール32が外リール停止位置抽選部83で決定された結果に従って停止するようにモータ制御部44に停止制御を行わせ、次いで内リール31が第1内リール停止位置抽選部80で決定された結果に従って停止するようにモータ制御部44に停止制御を行わせる。
【0034】
図13に示すように、入賞ライン30上に、例えば「BAR」−「BAR」−「BAR」などの所定のシンボルの組み合わせによる入賞が発生した場合は、CPU40はROM41に格納された配当コインの枚数データを参照して、RAM70に発生した入賞の種類に応じた配当コインの枚数を保存する。操作パネル14のペイアウトボタンが操作されるとコイン払い出し器71が駆動され、RAM70に保存されている枚数のメダルがコイン受け皿に払い出される。図14に示すように、入賞ライン30上にハズレとなるシンボルの組み合わせが停止した場合には1回のゲームが終了となる。
【0035】
2ベットボタン14bが操作され、コインが2枚ベットされると第1、第2リールユニット11,12が有効化される。ゲームスタート操作が行われると、入賞判定が行われる。また、外リール停止位置抽選部83では外リール32の停止位置が、第1リールユニット11及び第2リールユニット12の第1〜第3リール17〜19それぞれが同じになるように決定される。このため、例えば外リール32の回転が停止して「WILD」が入賞ライン上に2個揃い、内リール31が停止したときに「WILD」が入賞ライン上に3個揃う可能性がある場合、第1リールユニット11及び第2リールユニット12の両方のリールユニットで「WILD」が揃うチャンスが得られる。スロットマシン10では「WILD」が3個揃った場合は大量の配当コインが得られるため、「WILD」が揃うチャンスが複数回得られることは遊技者の入賞への期待感を高めることができる。
【0036】
第1、第2内リール停止位置抽選部80,81では第1、第2リールユニット11,12の内リール31の停止位置がリールユニットごとに決定される。この後、CPU40はモータ制御部44を作動させ、第1、第2リールユニット11,12の外リール32→第1リールユニット11の内リール31→第2リールユニット12の内リール31の順で各リールの回転を開始させる。リールの回転が開始されてから一定時間が経過すると、第1、第2リールユニット11,12の外リール32→第1リールユニット11の内リール31→第2リールユニット12の内リール31の順で各リールの停止制御が行われる。第1リールユニット11及び第2リールユニット12の少なくともいずれか1つで入賞が発生した場合はコインの払い出しが行われる。
【0037】
3ベットボタン14cが操作され、コインが3枚ベットされると、第1〜第3リールユニット11〜13が有効化される。ゲームスタート操作が行われると、入賞判定が行われる。
【0038】
また、外リール停止位置抽選部83では外リール32の停止位置が、第1〜第3リールユニット11〜13の第1〜第3リール17〜19それぞれが同じになるように決定される。このため、例えば外リール32の回転が停止して「WILD」が入賞ライン上に2個揃い、内リール31が停止したときに「WILD」が入賞ライン上に3個揃う可能性がある場合や入賞ライン上に「WILD」が停止してダブルアップ入賞が得られる可能性がある場合など、第1〜第3リールユニット11〜13の3つのリールユニットで同条件のチャンスが3回得られるため、遊技者の入賞への期待感を高めることができる。
【0039】
第1〜第3内リール停止位置抽選部80〜82では、第1〜第3リールユニット11〜13の内リール31の停止位置がリールごとに決定される。この後、CPU40はモータ制御部44を作動させ、第1〜第3リールユニット11〜13の外リール32→第1リールユニット11の内リール31→第2リールユニット12の内リール31→第3リールユニット13の内リール31の順で各リールの回転を開始させる。リールの回転が開始されてから一定時間が経過すると、第1〜第3リールユニット11〜13の外リール32→第1リールユニット11の内リール31→第2リールユニット12の内リール31→第3リールユニット13の内リール31の順で各リールの停止制御が行われる。第1〜第3リールユニット11〜13の少なくともいずれか1つで、ダブルアップ入賞以外の入賞が発生した場合はコインの払い出しが行われる。
【0040】
図15に示すように、第1〜第3リールユニット11〜13の少なくともいずれか1つで「WILD」を含んだシンボルの組み合わせが成立するとダブルアップ入賞となり、この場合は、第1表示体停止位置抽選部84が作動される。第1表示体停止位置抽選部84では第1表示体36を停止させる位置が抽選により決定される。この後、CPU40はドライバ66を介して第1表示体回転用モータ67を駆動させ、第1表示体36を回転させる。第1表示体36の回転が開始されてから一定時間経過すると、第1表示体停止位置抽選部84で決定された位置に第1表示体36が停止される。
【0041】
第1表示体36の回転が停止したときに、「×1」、「×2」、「×3」のいずれかが指標38で指し示された場合には、ダブルアップ入賞が発生して得られた配当コインの枚数に指し示された倍率を掛けたものが遊技者に付与される配当コインの枚数とされる。「to wheel2」が指標38で指し示された場合には、CPU40は第2表示体停止位置抽選部85を作動させる。第2表示体停止位置抽選部85では第2表示体37を停止させる位置が抽選により決定される。この後、CPU40はドライバ68を介して第2表示体回転用モータ69を駆動させ、第2表示体37を回転させる。第2表示体36の回転が開始されてから一定時間経過すると、第2表示体停止位置抽選部85で決定された位置に第2表示体37が停止される。
【0042】
第2表示体37の回転が停止したときに、「×4」、「×5」、「×7」、「×10」のいずれかが指標38で指し示された場合には、ダブルアップ入賞が発生して得られた配当コインの枚数に指し示された倍率を掛けたものが遊技者に付与される配当コインの枚数とされる。配当コインの枚数が決定されるとコインの払い出しが行われる。
【0043】
上記実施形態では、リールユニットを第1〜第3リールユニット11〜13の3つから構成したが、リールユニットは適宜個数設けてよい。
【0044】
上記実施形態では、表示窓ごとに表示されるシンボルの数を3個、リールユニットごとの入賞ラインの数を1本としたが、シンボルの表示数及び入賞ラインの数は適宜数にしてよい。また、コインがベット可能な枚数、入賞の種類、配当コインの枚数など、ゲームの内容も適宜に設定してよく、入賞の発生時や例えば最後に停止されるリールの回転中に所定のシンボルが入賞ライン上に揃い、最後のリールが停止されると入賞が発生する可能性があるときなどに、照明装置による照明や音声などによる演出を加えると遊技者へのゲームのアピール度を高めるうえで効果的である。
【0045】
上記実施形態では、リールユニットごとのリールの数を3本とし、それぞれを内リール31と外リール32とから構成したが、設けるリールの本数は適宜本数にしてよく、また、例えば1リールのみ内リールと外リールとで構成するなど、内リール及び外リールも適宜に設けてよい。また、リールの停止順序、停止方法も適宜に設定してよい。なお、内リールを先に回転停止させる場合には、外リールに表示窓から表示されるシンボルの個数分に相当する連続した透明部設けておき、内リールの回転中には透明部を表示して内リールのシンボルを見やすくすることが好ましい。
【0046】
上記実施形態では、リールユニットごとの外リール32の停止位置を同一とし、内リール31の停止位置がリールユニットごとに異なるようにしたが、リールユニットごとの内リール31の停止位置を同一とし、外リール32の停止位置がリールユニットごとに異なるようにしてもよい。
【0047】
上記実施形態では、コインが3枚ベットされ、ダブルアップ入賞が発生した場合に第1表示体36が回転されるようにしたが、例えばコインが1枚あるいは2枚ベットされ、ダブルアップ入賞が発生した場合に第1表示体36が回転されるようにしたり、第1表示体36及び第2表示体37を回転させるか否かを抽選により決定するようにするなど、適宜の条件が満たされたときに第1表示体36及び第2表示体37が回転されるようにしてよい。また、ダブルアップ入賞の条件も適宜に設定することができる。
【0048】
上記実施形態では、配当決定装置15で設けた表示体の数を2つとしたが、適宜個数設けてよい。
【0049】
上記実施形態では、スタートレバー16が操作されるとリールが回転するようにしたが、例えば操作パネル14にゲームスタートボタンを設け、ゲームスタートボタンが操作されるとリールが回転するようにしたり、1〜3ベットボタン14a〜14cが操作され、コインのベットが行われると自動的にリールが回転するようにするなど、適宜の方法でリールが回転開始されるようにしてよい。
【0050】
上記実施形態では、リール駆動タイプのスロットマシンに本発明の遊技機を適用したが、ビデオタイプのスロットマシンやゲーム機、パチンコ機など他の遊技機に本発明を適用してもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、複数のリールのうちの少なくとも1つを互いに重なりあった内リールと外リールとで構成するとともに、前記複数のリールから構成されるリールユニットを複数設け、前記複数のリールユニットの内リール又は外リールのいずれか一方のリールの停止位置を、前記表示窓に表示される各リールユニットの同一のシンボル表示位置には同一のシンボルが表示されるように抽選を行って決定する第1リール停止位置抽選手段と、前記内リール又は外リールのうち、前記第1リール停止位置抽選手段での抽選の対象とされなかった他方のリールのそれぞれのリールごとの停止位置を抽選により決定する第2リール停止位置抽選手段と、前記第1リール停止位置抽選手段及び前記第2リール停止位置抽選手段で決定された位置に内リール及び外リールを停止させるリール停止制御手段とを設けたので、特典の大きい入賞が発生するチャンスが得られた場合、同条件の入賞のチャンスが複数回得られるため、遊技者のゲームへの興趣を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスロットマシンの外観斜視図である。
【図2】リールユニットの正面図である。
【図3】リールの構成を示す斜視図である。
【図4】内リール及び外リールに配列されたシンボルの構成を示す説明図である。
【図5】配当決定装置の構成を示す説明図である。
【図6】スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。
【図7】停止シンボル抽選部の構成を示す説明図である。
【図8】ゲームの流れを示すフローチャートである。
【図9】ゲームの流れを示すフローチャートである。
【図10】ゲームの流れを示すフローチャートである。
【図11】ゲームの流れを示すフローチャートである。
【図12】ゲームの流れを示すフローチャートである。
【図13】ゲームの流れを示すフローチャートである。
【図14】入賞が発生した際のシンボルの組み合わせの一例を示す説明図である。
【図15】ハズレが発生した際のシンボルの組み合わせの一例を示す説明図である。
【図16】ダブルアップ入賞が発生した際のシンボルの組み合わせの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 スロットマシン
11 第1リールユニット
12 第2リールユニット
13 第3リールユニット
14 操作パネル
14a 1ベットボタン
14b 2ベットボタン
14c 3ベットボタン
15 配当決定装置
16 スタートレバー
17 第1リール
18 第2リール
19 第3リール
31 内リール
32 外リール
36 第1表示体
37 第2表示体
40 CPU
41 ROM
44 モータ制御部
59 停止シンボル抽選部
67 第1表示体回転用モータ
69 第2表示体回転用モータ
80 第1内リール停止位置抽選部
81 第2内リール停止位置抽選部
82 第3内リール停止位置抽選部
83 外リール停止位置抽選部
84 第1表示体停止位置抽選部
85 第2表示体停止位置抽選部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゲームを行うための情報を表示するための表示体を備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊技機の一種であるスロットマシンには、外周にシンボルを配列した複数のリールを実際に回転させるものや、ROMに格納されたグラフィックデータに基づいて擬似的にシンボルの移動する様子をCRT等に表示してリールの回転を擬似的に再現するものなどが知られている。スロットマシンでは、コイン(本明細書中で用いるコインにはメダル及びトークンも含む)の投入後、スタートボタンやスタートレバーを操作するとシンボルの移動表示が行われる。そして、リールごとに設けられたストップボタンを操作してリールを停止させたとき、あるいは、所定時間経過後に自動的にリールが停止したときに入賞ライン上でシンボルがどのような組み合わせになっているかによって、入賞の有無及び入賞の種類が決まる。入賞が発生した場合には配当コインが払い出される。入賞の種類としては、例えば入賞ライン上に所定のシンボルが現れたときに配当コインが得られるような入賞や、入賞ライン上で例えば「7−7−7」等の所定のシンボルの組み合わせが得られたときに極めて多量の配当コインが得られる入賞などがある。
【0003】
リール駆動タイプのスロットマシンでは、1リールに割り当てられるシンボルの種類や個数をあまり多くすることはできないため、リールを透明な外リールと、外リールの内側で回転される内リールとの二重リールで構成する方法が提案されている。これにより、シンボルの組み合わせ数を増やすことができるため、入賞の種類を増やすことができる。
【0004】
また、リール駆動タイプのスロットマシンでは、複数のリールから構成されるリールユニットを複数設けたものがある。複数のリールユニットを設けたものとしては、例えばリールを3個づつ並列に配置したリールユニットが3つ設けられ、ベット数に応じて有効化されるリールユニットの数が異なるものがある。コインを1枚ベットすると第1リールユニット、コインを2枚ベットすると第1及び第2リールユニット、コインを3枚ベットすると第1〜第3リールユニットが有効化される。ゲームをスタートさせると、3つのリールユニットのリールは一斉に回転し、一定時間経過後にリールユニットごとに時間差がつけられて停止される。入賞判定はリールユニットごとに行われ、入賞判定の結果に基づいてリールの停止制御が行われる。入賞が発生した場合はリールユニットごとに対応したオッズに従って配当コインの払い出しが行われる。このようなスロットマシンでは、1つの機種で入賞のチャンスが3回得られるため、遊技者の入賞への期待感を高めることができる。
【0005】
また、スロットマシンの種類によっては入賞が発生したときにダブルアップゲームが行われるものがある。ダブルアップゲームは、入賞に伴って得られた配当コインの枚数を所定の倍率で増やすか否かを決定するゲームであり、所定の入賞が得られた場合に行われるものや入賞が得られた場合に遊技者の選択によって行われるものなどがある。ダブルアップゲームを設けたスロットマシンでは、例えばスロットマシン上部に設けられている円形の表示体に複数種類の倍率を描いておき、所定の入賞が発生した場合に表示体を回転させて倍率を決定するものなどがある。ダブルアップゲームを行うことができるスロットマシンは、多量の配当コインを得ることができる可能性があるため、遊技者のゲームへの興趣を高めることができる。また、表示体をスロットマシン上部に設けることによりゲームを行っていない遊技者にもゲームの内容をアピールすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような複数のリールユニットを設けたスロットマシンでは、リールユニットごとに入賞判定及び入賞判定に基づくリールの停止制御が行われるため、それぞれリールユニットで配当コインの枚数が多い入賞が同時に得られることは稀であり、一回のゲームで一度に大量の配当コインを得るチャンスが殆ど得られない。このため、複数のリールユニットという独特の構成でありながらゲームの興趣が今ひとつ欠けていた。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、複数のリールから構成されたリールユニットを複数設けて、遊技者のゲームへの興趣を高めることができるようにした遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の遊技機は、複数種類のシンボルが配列された複数のリールの回転を停止させたときに、表示窓の所定位置に現れたシンボルの組み合わせが予め決められた所定の組み合わせであるか否かによって入賞の有無が表示される遊技機において、前記複数のリールのうちの少なくとも1つを互いに重なりあった内リールと外リールとで構成するとともに、前記複数のリールから構成されるリールユニットを複数設け、前記複数のリールユニットの内リール又は外リールのいずれか一方のリールの停止位置を、前記表示窓に表示される各リールユニットの同一のシンボル表示位置には同一のシンボルが表示されるように抽選を行って決定する第1リール停止位置抽選手段と、前記内リール又は外リールのうち、前記第1リール停止位置抽選手段での抽選の対象とされなかった他方のリールのそれぞれのリールごとの停止位置を抽選により決定する第2リール停止位置抽選手段と、前記第1リール停止位置抽選手段及び前記第2リール停止位置抽選手段で決定された位置に内リール及び外リールを停止させるリール停止制御手段とを設けたものである。
【0009】
なお、前記リールユニットで所定の入賞が表示された場合は、前記リールユニットで行われるゲームとは別個のゲームが行われることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、スロットマシン10の前面には、第1〜第3リールユニット11〜13、操作パネル14、コイン受け皿、配当決定装置15が設けられており、スロットマシン10の側面にはスタートレバー16が設けられている。
【0011】
図2に示すように、第1〜第3リールユニット11〜13は全て同じ構成であるため、以下第1リールユニット11を例に挙げて説明する。第1リールユニット11は3個のシンボル表示窓11a〜11cが形成され、その奥にはそれぞれ第1〜第3リール17〜19が設けられている。第1〜第3リール17〜19にはシンボルが縦方向に配列され、第1〜第3リール17〜19が停止した時点では、シンボル表示窓11a〜11cからは1個のリールごとに3個ずつ、したがって合計9個のシンボルが外部から観察可能になっている。
【0012】
第1〜第3リール17〜19が停止したときに、そのゲームについてのシンボルの組み合わせを決めるために破線で示す入賞ライン30が設定されている。入賞ライン30はコインをベットすると有効化される。コインのベットはコイン投入口20にコインが投入された後に、操作パネル14に設けられた1ベットボタン14a、2ベットボタン14b、3ベットボタン14cのいずれかによって行われる。1ベットボタン14aを操作するとコインが1枚ベットされ、第1リールユニット11を用いてゲームが行われる。2ベットボタン14bを操作するとコインが2枚ベットされ、第1、第2リールユニット11,12を用いてゲームが行われる。3ベットボタン14cを操作するとコインが3枚ベットされ、第1〜第3リールユニット11〜13を用いてゲームが行われる。
【0013】
操作パネル14には1〜3ベットボタン14a〜14cの他にペイアウトボタンなどが設けられている。第1〜第3リール17〜19は、スタートレバー16が操作されると回転される。そして、入賞ライン30上に所定のシンボルの組み合わせが揃うと入賞となる。
【0014】
図3及び図4に示すように、第1〜第3リール17〜19はそれぞれ内リール31と外リール32との二重リールで構成されている。なお、第1〜第3リール17〜19は全て同じ構造であるため、第1リール17を例にその構造について説明する。内リール31は耐久性のある不透明な樹脂性素材で形成されており、その外周面にはシンボルシート33が巻き付けられている。シンボルシート33には5種類のシンボルが印刷されている。シンボルシート33のシンボルは「7」、「WILD」、「BAR」、「2×BAR」、「3×BAR」から構成されている。シンボルシート33では、シンボル同士の間隔がシンボル1個分づつになるように配列されている。なお、「WILD」は他のシンボルの代用シンボルであり、「WILD」は他のいずれのシンボルとも組み合わせることが可能になっている。また、「WILD」が入賞ライン上に揃った場合は大量の配当コインが払い出される。
【0015】
外リール32はその外周面となるリール体32aが透明な樹脂で形成されている。このため、外リール32を通して内リール31のシンボルを観察することができる。外リール32のリール体32aにはシンボルが印刷されている。リール体32aのシンボルは「WILD」のみで構成されている。リール体32aでは、シンボル同士の間隔がシンボル2個分づつになるように複数個配列されている。
【0016】
内リール31及び外リール32にはそれぞれ取付け板34,35が一体に形成されており、この取付け板34,35を介してステッピングモータに直結されている。これにより、内リール31及び外リール32はステッピングモータにより回転される。
【0017】
図5に示すように、配当決定装置15は第1〜第3リールユニット11〜13で入賞が発生したときのシンボルの組み合わせに「WILD」が含まれている場合(以下、ダブルアップ入賞と称する)に作動される。配当決定装置15は、第1表示体36、第2表示体37、指標38から構成されており、ダブルアップ入賞が発生すると先ず第1表示体36が回転される。
【0018】
第1表示体36は4つのスペースに区画されており、それぞれのスペースにシンボルが1個づつ設けられている。第1表示体36のシンボルは「×1」、「×2」、「×3」、「to wheel2」から構成されている。「×1」はダブルアップ入賞が発生して得られた配当コインが等倍の枚数で得られることを示す。「×2」はダブルアップ入賞が発生して得られた配当コインが2倍の枚数で得られることを示す。「×3」はダブルアップ入賞が発生して得られた配当コインが3倍の枚数で得られることを示す。「to wheel2」は第2表示体37を回転させることを示し、コインが3枚ベットされたゲームでのみ有効とされる。第1表示体36の回転が停止したときに指標38で指し示されたシンボルに応じてゲームの処理が行われる。
【0019】
第2表示体37は4つのスペースに区画されており、それぞれのスペースにシンボルが1個づつ設けられている。第2表示体37のシンボルは「×4」、「×5」、「×7」、「×10」から構成されている。「×4」はダブルアップ入賞が発生して得られた配当コインが4倍の枚数で得られることを示す。「×5」はダブルアップ入賞が発生して得られた配当コインが5倍の枚数で得られることを示す。「×7」はダブルアップ入賞が発生して得られた配当コインが7倍の枚数で得られることを示す。「×10」はダブルアップ入賞が発生して得られた配当コインが10倍の枚数で得られることを示す。第2表示体37の回転が停止したときも指標38で指し示されたシンボルに応じてゲームの処理が行われる。
【0020】
図6に示すように、スロットマシン10はCPU40がROM41からスロットマシンゲームの実行プログラムを読み出すことにより作動される。コインセンサ42はコイン投入口20の奥に設けられており、適正なコインの投入を検知するごとにCPU40にコイン検知信号を入力する。
【0021】
操作パネル14の1〜3ベットボタン14a〜14cが操作されると、操作入力検知回路43からCPU40に操作信号が入力される。また、スタートレバー16が操作されるとスタート信号がCPU40に入力される。CPU40はスタート信号に応答してモータ制御部44を作動させる。CPU40はベットされたコインの枚数に応じて、第1〜第3リールユニット11〜13を有効化し、モータ制御部44に第1〜第3リール17〜19の停止制御を行わせる。モータ制御部44は、ドライバ45〜50を介して第1〜第3リール17〜19の内リール31及び外リール32に取り付けられたステッピングモータ51〜56に駆動パルスを供給し、内リール31及び外リール32を回転させる。このように、CPU40及びモータ制御部44はリール停止制御手段として機能する。
【0022】
また、CPU40にスタート信号が入力されると同時に、乱数発生回路57により1個の乱数値がサンプリングされ、サンプリングされた乱数値が入賞決定部58に入力される。入賞決定部58は、乱数値が入力されると現在開始されたゲームに対してハズレ又は発生させる入賞の種類を決定し、入賞を発生させることが決定された場合には、入賞の種類に応じた入賞決定信号をCPU40に入力する。CPU40は入賞決定信号に応答して停止シンボル抽選部59を作動させる。
【0023】
図7に示すように、停止シンボル抽選部59は、第1内リール停止位置抽選部80、第2内リール停止位置抽選部81、第3内リール停止位置抽選部82、外リール停止位置抽選部83、第1表示体停止位置抽選部84、第2表示体停止位置抽選部85から構成されている。第1内リール停止位置抽選部80は第1リールユニット11、第2内リール停止位置抽選部81は第2リールユニット12、第3内リール停止位置抽選部82は第3リールユニット13の作動時に作動される。
【0024】
第1〜第3内リール停止位置抽選部80〜82はそれぞれ乱数発生回路及び内リール停止位置決定テーブルを備えている。内リール停止位置決定テーブルでは、各抽選部の乱数発生回路で発生される全乱数値がグループ分けされており、グループ分けされた乱数値に第1〜第3リール17〜19の内リール31の停止位置が割り当てられている。このため、第1〜第3内リール停止位置抽選部80〜82が作動され、乱数発生回路で発生された乱数値が内リール停止位置決定テーブルと照合されると内リール31の停止位置が各リールユニット11〜13ごとに決定される。このように、第1〜第3内リール停止位置抽選部80〜82は、請求項で示される第2リール停止位置抽選手段として機能する。
【0025】
外リール停止位置抽選部83は、乱数発生回路及び外リール停止位置決定テーブルを備えている。外リール停止位置決定テーブルでは、グループ分けされた乱数値に第1〜第3リール17〜19の外リール32の停止位置が割り当てられている。このため、複数のリールユニットが作動されている場合、乱数発生回路で発生された乱数値が外リール停止位置決定テーブルと照合されると、第1〜第3リール17〜19の停止位置がリールユニットの種類に関わらず同じになるように決定される。このように、外リール停止位置抽選部83は、請求項で示される第1リール停止位置抽選手段として機能する。
【0026】
第1表示体停止位置抽選部84は、ゲームを行った結果、ダブルアップ入賞が発生した場合に作動される。第1表示体停止位置抽選部84では、第1表示体36の停止位置が抽選により決定される。第2表示体停止位置抽選部85は、第1表示体36の回転が停止され、指標38により「to wheel2」が指し示された場合に作動される。第2表示体停止位置抽選部85では、第2表示体37の停止位置が抽選により決定される。
【0027】
内リール31及び外リール32には基準位置を示す信号片が設けられ、その回転がフォトインタラプタで監視されている。そして、内リール31及び外リール32が一回転するごとにフォトインタラプタからリセット信号が得られ、駆動パルスの個数を係数するカウンタ60〜65の計数値が「0」にリセットされる。したがって、カウンタ60〜65の計数値はリールの一回転以内での回転位置を表すことになる。リセット信号が得られるときの内リール31及び外リール32の回転位置と、内リール31及び外リール32に配列されたシンボルの種類及び配列は予め判っているから、ステッピングモータ51〜56に供給される駆動パルスの個数を監視することによって、入賞ライン30上に停止するシンボルの種類を識別することが可能となる。
【0028】
入賞決定部58で所定の入賞を発生させることが決定された場合は、CPU40はドライバ66を介して第1表示体回転用モータ67を一定時間駆動させるか又はドライバ68を介して第2表示体回転用モータ69を一定時間駆動させる。これにより、所定の入賞が発生した場合に得られる配当コインの枚数の倍率が決定される。
【0029】
入賞が発生した場合は、CPU40はROM41に格納された配当コインの枚数データを参照して、RAM70に発生した入賞の種類に応じた配当コインの枚数を保存する。操作パネル14のペイアウトボタンが操作されるとコイン払い出し器71が駆動され、RAM70に保存されている枚数のメダルがコイン受け皿に払い出される。なお、RAM70には、配当コインの枚数を記憶するエリアの他に、ベットされたコインの枚数を記憶するエリア、コインの投入枚数を記憶するエリアなどが設けられており、RAM70はゲームの処理過程で得られる各種のデータを一時的に保存するメモリとして用いられる。
【0030】
次にスロットマシン10の作用について説明する。図8〜図12に示すように、遊技者がコイン投入口20にコインを投入するとコインセンサ42からCPU40にコイン検知信号が入力される。コイン投入後、遊技者が操作パネル14の1〜3ベットボタン14a〜14cを操作すると、操作入力検知回路43からCPU40に操作信号が入力され、ベットされたコインの枚数に応じて第1〜第3リールユニット11〜13が有効化される。
【0031】
1ベットボタン14aが操作されるとコインが1枚ベットされ、第1リールユニット11が有効化される。遊技者がスタートレバー16を操作してゲームを開始すると、スタート信号がCPU40に入力される。CPU40はスタート信号に応答して乱数発生回路57を作動させる。乱数発生回路57では乱数値のサンプリングが行われ、サンプリングされた乱数値が入賞決定部58に入力される。入賞決定部58では、入賞を発生させるか否か及び入賞を発生させる場合、発生させる入賞の種類が抽選により決定される。
【0032】
そして、CPU40は外リール停止位置抽選部83を作動させる。外リール停止位置抽選部83では第1〜第3リール17〜19の外リール32のリールごとの停止位置が抽選により決定される。また、CPU40は第1内リール停止位置抽選部80を作動させる。第1内リール停止位置抽選部80では内リール31のリールごとの停止位置が抽選により決定される。
【0033】
この後、CPU40はモータ制御部44を作動させ、第1リールユニット11の外リール32の回転を開始させ、外リール32の回転を開始させた後に内リール31の回転を開始させる。内リール31及び外リール32の回転が開始されてから一定時間経過すると、CPU40は外リール32が外リール停止位置抽選部83で決定された結果に従って停止するようにモータ制御部44に停止制御を行わせ、次いで内リール31が第1内リール停止位置抽選部80で決定された結果に従って停止するようにモータ制御部44に停止制御を行わせる。
【0034】
図13に示すように、入賞ライン30上に、例えば「BAR」−「BAR」−「BAR」などの所定のシンボルの組み合わせによる入賞が発生した場合は、CPU40はROM41に格納された配当コインの枚数データを参照して、RAM70に発生した入賞の種類に応じた配当コインの枚数を保存する。操作パネル14のペイアウトボタンが操作されるとコイン払い出し器71が駆動され、RAM70に保存されている枚数のメダルがコイン受け皿に払い出される。図14に示すように、入賞ライン30上にハズレとなるシンボルの組み合わせが停止した場合には1回のゲームが終了となる。
【0035】
2ベットボタン14bが操作され、コインが2枚ベットされると第1、第2リールユニット11,12が有効化される。ゲームスタート操作が行われると、入賞判定が行われる。また、外リール停止位置抽選部83では外リール32の停止位置が、第1リールユニット11及び第2リールユニット12の第1〜第3リール17〜19それぞれが同じになるように決定される。このため、例えば外リール32の回転が停止して「WILD」が入賞ライン上に2個揃い、内リール31が停止したときに「WILD」が入賞ライン上に3個揃う可能性がある場合、第1リールユニット11及び第2リールユニット12の両方のリールユニットで「WILD」が揃うチャンスが得られる。スロットマシン10では「WILD」が3個揃った場合は大量の配当コインが得られるため、「WILD」が揃うチャンスが複数回得られることは遊技者の入賞への期待感を高めることができる。
【0036】
第1、第2内リール停止位置抽選部80,81では第1、第2リールユニット11,12の内リール31の停止位置がリールユニットごとに決定される。この後、CPU40はモータ制御部44を作動させ、第1、第2リールユニット11,12の外リール32→第1リールユニット11の内リール31→第2リールユニット12の内リール31の順で各リールの回転を開始させる。リールの回転が開始されてから一定時間が経過すると、第1、第2リールユニット11,12の外リール32→第1リールユニット11の内リール31→第2リールユニット12の内リール31の順で各リールの停止制御が行われる。第1リールユニット11及び第2リールユニット12の少なくともいずれか1つで入賞が発生した場合はコインの払い出しが行われる。
【0037】
3ベットボタン14cが操作され、コインが3枚ベットされると、第1〜第3リールユニット11〜13が有効化される。ゲームスタート操作が行われると、入賞判定が行われる。
【0038】
また、外リール停止位置抽選部83では外リール32の停止位置が、第1〜第3リールユニット11〜13の第1〜第3リール17〜19それぞれが同じになるように決定される。このため、例えば外リール32の回転が停止して「WILD」が入賞ライン上に2個揃い、内リール31が停止したときに「WILD」が入賞ライン上に3個揃う可能性がある場合や入賞ライン上に「WILD」が停止してダブルアップ入賞が得られる可能性がある場合など、第1〜第3リールユニット11〜13の3つのリールユニットで同条件のチャンスが3回得られるため、遊技者の入賞への期待感を高めることができる。
【0039】
第1〜第3内リール停止位置抽選部80〜82では、第1〜第3リールユニット11〜13の内リール31の停止位置がリールごとに決定される。この後、CPU40はモータ制御部44を作動させ、第1〜第3リールユニット11〜13の外リール32→第1リールユニット11の内リール31→第2リールユニット12の内リール31→第3リールユニット13の内リール31の順で各リールの回転を開始させる。リールの回転が開始されてから一定時間が経過すると、第1〜第3リールユニット11〜13の外リール32→第1リールユニット11の内リール31→第2リールユニット12の内リール31→第3リールユニット13の内リール31の順で各リールの停止制御が行われる。第1〜第3リールユニット11〜13の少なくともいずれか1つで、ダブルアップ入賞以外の入賞が発生した場合はコインの払い出しが行われる。
【0040】
図15に示すように、第1〜第3リールユニット11〜13の少なくともいずれか1つで「WILD」を含んだシンボルの組み合わせが成立するとダブルアップ入賞となり、この場合は、第1表示体停止位置抽選部84が作動される。第1表示体停止位置抽選部84では第1表示体36を停止させる位置が抽選により決定される。この後、CPU40はドライバ66を介して第1表示体回転用モータ67を駆動させ、第1表示体36を回転させる。第1表示体36の回転が開始されてから一定時間経過すると、第1表示体停止位置抽選部84で決定された位置に第1表示体36が停止される。
【0041】
第1表示体36の回転が停止したときに、「×1」、「×2」、「×3」のいずれかが指標38で指し示された場合には、ダブルアップ入賞が発生して得られた配当コインの枚数に指し示された倍率を掛けたものが遊技者に付与される配当コインの枚数とされる。「to wheel2」が指標38で指し示された場合には、CPU40は第2表示体停止位置抽選部85を作動させる。第2表示体停止位置抽選部85では第2表示体37を停止させる位置が抽選により決定される。この後、CPU40はドライバ68を介して第2表示体回転用モータ69を駆動させ、第2表示体37を回転させる。第2表示体36の回転が開始されてから一定時間経過すると、第2表示体停止位置抽選部85で決定された位置に第2表示体37が停止される。
【0042】
第2表示体37の回転が停止したときに、「×4」、「×5」、「×7」、「×10」のいずれかが指標38で指し示された場合には、ダブルアップ入賞が発生して得られた配当コインの枚数に指し示された倍率を掛けたものが遊技者に付与される配当コインの枚数とされる。配当コインの枚数が決定されるとコインの払い出しが行われる。
【0043】
上記実施形態では、リールユニットを第1〜第3リールユニット11〜13の3つから構成したが、リールユニットは適宜個数設けてよい。
【0044】
上記実施形態では、表示窓ごとに表示されるシンボルの数を3個、リールユニットごとの入賞ラインの数を1本としたが、シンボルの表示数及び入賞ラインの数は適宜数にしてよい。また、コインがベット可能な枚数、入賞の種類、配当コインの枚数など、ゲームの内容も適宜に設定してよく、入賞の発生時や例えば最後に停止されるリールの回転中に所定のシンボルが入賞ライン上に揃い、最後のリールが停止されると入賞が発生する可能性があるときなどに、照明装置による照明や音声などによる演出を加えると遊技者へのゲームのアピール度を高めるうえで効果的である。
【0045】
上記実施形態では、リールユニットごとのリールの数を3本とし、それぞれを内リール31と外リール32とから構成したが、設けるリールの本数は適宜本数にしてよく、また、例えば1リールのみ内リールと外リールとで構成するなど、内リール及び外リールも適宜に設けてよい。また、リールの停止順序、停止方法も適宜に設定してよい。なお、内リールを先に回転停止させる場合には、外リールに表示窓から表示されるシンボルの個数分に相当する連続した透明部設けておき、内リールの回転中には透明部を表示して内リールのシンボルを見やすくすることが好ましい。
【0046】
上記実施形態では、リールユニットごとの外リール32の停止位置を同一とし、内リール31の停止位置がリールユニットごとに異なるようにしたが、リールユニットごとの内リール31の停止位置を同一とし、外リール32の停止位置がリールユニットごとに異なるようにしてもよい。
【0047】
上記実施形態では、コインが3枚ベットされ、ダブルアップ入賞が発生した場合に第1表示体36が回転されるようにしたが、例えばコインが1枚あるいは2枚ベットされ、ダブルアップ入賞が発生した場合に第1表示体36が回転されるようにしたり、第1表示体36及び第2表示体37を回転させるか否かを抽選により決定するようにするなど、適宜の条件が満たされたときに第1表示体36及び第2表示体37が回転されるようにしてよい。また、ダブルアップ入賞の条件も適宜に設定することができる。
【0048】
上記実施形態では、配当決定装置15で設けた表示体の数を2つとしたが、適宜個数設けてよい。
【0049】
上記実施形態では、スタートレバー16が操作されるとリールが回転するようにしたが、例えば操作パネル14にゲームスタートボタンを設け、ゲームスタートボタンが操作されるとリールが回転するようにしたり、1〜3ベットボタン14a〜14cが操作され、コインのベットが行われると自動的にリールが回転するようにするなど、適宜の方法でリールが回転開始されるようにしてよい。
【0050】
上記実施形態では、リール駆動タイプのスロットマシンに本発明の遊技機を適用したが、ビデオタイプのスロットマシンやゲーム機、パチンコ機など他の遊技機に本発明を適用してもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、複数のリールのうちの少なくとも1つを互いに重なりあった内リールと外リールとで構成するとともに、前記複数のリールから構成されるリールユニットを複数設け、前記複数のリールユニットの内リール又は外リールのいずれか一方のリールの停止位置を、前記表示窓に表示される各リールユニットの同一のシンボル表示位置には同一のシンボルが表示されるように抽選を行って決定する第1リール停止位置抽選手段と、前記内リール又は外リールのうち、前記第1リール停止位置抽選手段での抽選の対象とされなかった他方のリールのそれぞれのリールごとの停止位置を抽選により決定する第2リール停止位置抽選手段と、前記第1リール停止位置抽選手段及び前記第2リール停止位置抽選手段で決定された位置に内リール及び外リールを停止させるリール停止制御手段とを設けたので、特典の大きい入賞が発生するチャンスが得られた場合、同条件の入賞のチャンスが複数回得られるため、遊技者のゲームへの興趣を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスロットマシンの外観斜視図である。
【図2】リールユニットの正面図である。
【図3】リールの構成を示す斜視図である。
【図4】内リール及び外リールに配列されたシンボルの構成を示す説明図である。
【図5】配当決定装置の構成を示す説明図である。
【図6】スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。
【図7】停止シンボル抽選部の構成を示す説明図である。
【図8】ゲームの流れを示すフローチャートである。
【図9】ゲームの流れを示すフローチャートである。
【図10】ゲームの流れを示すフローチャートである。
【図11】ゲームの流れを示すフローチャートである。
【図12】ゲームの流れを示すフローチャートである。
【図13】ゲームの流れを示すフローチャートである。
【図14】入賞が発生した際のシンボルの組み合わせの一例を示す説明図である。
【図15】ハズレが発生した際のシンボルの組み合わせの一例を示す説明図である。
【図16】ダブルアップ入賞が発生した際のシンボルの組み合わせの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 スロットマシン
11 第1リールユニット
12 第2リールユニット
13 第3リールユニット
14 操作パネル
14a 1ベットボタン
14b 2ベットボタン
14c 3ベットボタン
15 配当決定装置
16 スタートレバー
17 第1リール
18 第2リール
19 第3リール
31 内リール
32 外リール
36 第1表示体
37 第2表示体
40 CPU
41 ROM
44 モータ制御部
59 停止シンボル抽選部
67 第1表示体回転用モータ
69 第2表示体回転用モータ
80 第1内リール停止位置抽選部
81 第2内リール停止位置抽選部
82 第3内リール停止位置抽選部
83 外リール停止位置抽選部
84 第1表示体停止位置抽選部
85 第2表示体停止位置抽選部
Claims (2)
- 複数種類のシンボルが配列された複数のリールの回転を停止させたときに、表示窓の所定位置に現れたシンボルの組み合わせが予め決められた所定の組み合わせであるか否かによって入賞の有無が表示される遊技機において、
前記複数のリールのうちの少なくとも1つを互いに重なりあった内リールと外リールとで構成するとともに、前記複数のリールから構成されるリールユニットを複数設け、
前記複数のリールユニットの内リール又は外リールのいずれか一方のリールの停止位置を、前記表示窓に表示される各リールユニットの同一のシンボル表示位置には同一のシンボルが表示されるように抽選を行って決定する第1リール停止位置抽選手段と、
前記内リール又は外リールのうち、前記第1リール停止位置抽選手段での抽選の対象とされなかった他方のリールのそれぞれのリールごとの停止位置を抽選を行って決定する第2リール停止位置抽選手段と、
前記第1リール停止位置抽選手段及び前記第2リール停止位置抽選手段で決定された位置に内リール及び外リールを停止させるリール停止制御手段とを設けたことを特徴とする遊技機。 - 前記リールユニットで所定の入賞が表示された場合は、前記リールユニットで行われるゲームとは別個のゲームが行われることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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